JP4418662B2 - トナーのセットおよび画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真法、静電記録法および静電印刷法の如き画像形成方法ならびにこれらに用いられるトナーのセットに関する。
近年、電子写真法を用いた複写機やプリンターの普及に伴って、さらなるスピードアップや小型化、フルカラー化、高画質化が求められている。その結果、トナーに対しては画像形成装置内で的確な挙動をすることが期待されている。これらの要求を満足する現像方法として、種々の現像方式の中から非磁性一成分現像剤を用いた接触現像方法が知られている。
接触現像方式では、トナー担持体が感光体に接触して感光体上の静電潜像を可視化する。接触現像方式では、非接触現像方式と比べて、文字パターンや線描画などを印字した場合に電界によるトナーの飛散などが起こりにくい。接触現像方式で用いられるトナーとしては非磁性一成分現像剤が望ましい。また、非磁性一成分現像剤は不透明である磁性体を含んでいないため、フルカラー画像を得るのに好ましく、OHTなどの光透過性のある媒体
にも対応可能である。また、非磁性一成分現像剤のトナー粒子は、磁性トナーと比較して低温定着性に優れているため定着工程に要する時間およびエネルギーを節約できるためプリンターの高速化に対応しやすい。このように、機械の小型化、フリーメンテナンス化、画像の高精細化、フルカラー化といった多様な要求を達成するためには、非磁性一成分接触現像方法は非常に好ましい現像方法である。
中間転写体を含む非磁性一成分接触現像方式では、市場の多品種の媒体に対応することが可能になる。一方で、現像器から中間転写体、中間転写体から媒体への2回の転写が必要となるため、直接媒体にトナーを1回で転写する方式と比較すると転写効率を向上させる必要がある。一方、トナーの帯電性が劣ると充分に転写させることが難しい。そのために、トナーと転写体の仕事関数(特許文献1参照)、トナーのブローオフ帯電量と体積抵抗率(特許文献2参照)、中間転写体の移動速度と誘電率(特許文献3参照)非磁性一成分トナーの電気抵抗率(特許文献4参照)に関する提案がこれまでになされている。これらの提案では、中間転写体を含む画像形成装置において単色および二色刷りのカブリ・転写効率の改善がなされている。
現在、プリンターの高速化に対応するために感光体などの像担持体に単色のトナー像を形成する複数の画像形成ユニットを並列に配置して、単色のトナー像の複数が重ねあわされたフルカラー画像を転写材に形成するタンデム式の電子写真方式が多数採用されている。タンデム式の電子写真方式により高精細なフルカラー画像を形成するためには、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーが、充分に効率よく現像および転写されなくてはならない。そのため、各トナーの物性の相関が重要になってくる。しかし、前述の諸提案ではフルカラーへの対応が必ずしも十分でなく、各トナーの物性の相関を考慮したフルカラーへの対応について検討の余地がある。
特開2003−66737号公報 特開平11−242352号公報 特開2002−174934号公報 特公平07−043546号公報
本発明は、タンデム式の電子写真方式を採用するフルカラー画像形成装置に搭載するトナーの転写性と帯電性を向上させる画像形成方法、およびこれに用いられるトナーのセットを提供することを課題とする。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)イエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックのそれぞれのトナーを担持したトナー担持体を用いてイエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックのそれぞれのトナー像を個々の像担持体に形成する画像形成ステップ、
該個々の像担持体に対向する位置に存在する転写部材に対し、−0.1乃至−5kV又は+0.1乃至+5kVであり、且つ該像担持体とは反対極性である転写電圧を印加することによって、該画像形成ステップによって形成された各色のトナー像を中間転写体に順次重ね合わせて転写するステップ、ならびに
該中間転写体に転写された全てのトナー像を転写材に転写するステップを含み、
一の画像を形成する際に、最初のトナー像が該中間転写体に転写されてから、最後のトナー像が該中間転写体に転写されるまでの時間が0.5乃至3.0秒であり、かつ該最後のトナー像が該中間転写体に転写されてから、該中間転写体に転写された全てのトナー像が該転写材に転写されるまでの時間が3乃至10秒であることを特徴とする画像形成方法において、
非磁性一成分トナーであるイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、およびブラックトナーを用い、
最初のトナー像を形成するトナーの該トナー担持体上における帯電量および体積抵抗率をT(F)およびR(F)、2番目のトナー像を形成するトナーの該トナー担持体上における帯電量および体積抵抗率をT(2)およびR(2)、3番目のトナー像を形成するトナーの該トナー担持体上における帯電量および体積抵抗率をT(3)およびR(3)とし、最後のトナー像を形成するトナーの該トナー担持体上における帯電量および体積抵抗率をT(L)およびR(L)とする場合に、下記式(I)および(II)の関係を満たすことを特徴とする、画像形成方法。
T(F)>T(2)、T(F)>T(3)、T(F)>T(L)・・・式(I)
R(F)>R(2)、R(F)>R(3)、R(F)>R(L)・・・式(II)
本発明のトナーのセットをタンデム式の画像形成装置に用いることで、または本発明の画像形成方法を用いることで、中間転写体に転写されたフルカラーのトナー画像を転写材に転写する際の該トナー画像の帯電状態が良好になり、各トナー像の転写性が向上する。したがって、より高繊細な印字画像を得ることができる。こうして、従来よりも多数の印字回数を繰り返した後でも転写効率の低下、転写ムラやカブリなどの画像欠陥を抑制することができる。
本発明の画像形成方法は、上述の通り、
(a)少なくともイエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックのそれぞれのトナー像を
個々の像担持体に形成する画像形成ステップ、(b)該画像形成ステップによって形成さ
れた各色のトナー像を該中間転写体に順次重ね合わせて転写するステップ、ならびに(c
)該中間転写体に転写された全ての該トナー像を転写材に転写するステップを含み、一の画像を形成する際に、最初の該トナー像が該中間転写体に転写されてから、最後の該トナー像が該中間転写体に転写されるまでの時間が0.5乃至3.0秒であり、かつ該最後のトナー像が中間転写体に転写されてから、該中間転写体に転写された全てのトナー像が該転写材に転写されるまでの時間が3乃至10秒であることを特徴とする画像形成方法において、
非磁性一成分トナーである少なくともイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、およびブラックトナーを用い、
該最初のトナー像を形成するトナーの帯電量および体積抵抗率をT(F)およびR(F)とし、該最後のトナー像を形成するトナーの帯電量および体積抵抗率をT(L)およびR(L)とする場合に、上記式(I)および(II)の関係を満たすことを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、上記(a)画像形成ステップ(b)中間転写体に転写するステップ、および(c)転写材に転写するステップを含むが、それ以外のステップ、例えば転写
材に転写された全てのトナー像を転写材に定着させるステップなどを含んでいてもよい。
上記(a)画像形成ステップは、トナー像を像担持体に形成することができれば任意の
ステップとすることができるが、好ましくは、(1)像担持体を帯電させる帯電工程、(2)帯電処理された像担持体に静電潜像を形成する潜像形成工程、および(3)トナーを担持
するトナー担持体を像担持体に接触させて、像担持体に形成された静電潜像をトナーによって可視化して、像担持体にトナー像を形成する現像工程を含むステップとすることができ、またその他の工程を含んでいてもよい。
上記(1)帯電工程は、例えば、いわゆる接触帯電方式を用いて行うことができる。す
なわち、一定速度で回転する像担持体の表面を帯電手段、例えば帯電ローラで一様に帯電することができる。
上記(2)潜像形成工程は、ネガ潜像またはポジ潜像などの公知の潜像形成法を用いて
行うことができ、帯電された像担持体に露光手段から画像情報に応じたレーザー光を照射して潜像を形成する。
上記(3)現像工程は、例えば、いわゆる接触DC現像法を用いて行うことができる。
すなわち、例えば静電潜像が形成された像担持体とトナー担持体との間に直流電圧を印加して、トナー担持体に担持されたトナーを像担持体に画像状に転移させることができる。
上記(b)中間転写体への転写ステップ、および上記(c)転写材への転写ステップは、公知の転写法、例えば静電転写法を用いて行うことができる。
本発明の画像形成方法は、一の画像を形成する際に、最初の該トナー像が該中間転写体に転写されてから、最後の該トナー像が該中間転写体に転写されるまでの時間が0.5乃至3.0秒であり、かつ該最後のトナー像が中間転写体に転写されてから、該中間転写体に転写された全てのトナー像が該転写材に転写されるまでの時間が3乃至10秒であることを特徴とするが、このような転写時間は、公知の画像形成方法におけるプロセススピードを調整することによって、または公知のタンデム式の画像形成装置における転写位置を調整することによって達成することができる。
本発明の画像形成方法は、複数の非磁性一成分トナー、少なくともイエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックトナーを含む非磁性一成分トナーであって、かつ、中間転写体に該最初のトナー像を形成するトナーの帯電量および体積抵抗率をT(F)およびR(F)とし、該最後のトナー像を形成するトナーの帯電量および体積抵抗率をT(L)およびR(L)とする場合に、上記式(I)および(II)の関係を満たすトナーが用いられる。例えば、帯電
量および体積抵抗率が高いトナーのトナー像から順に、中間転写体に転写させるようにすればよい。
本発明の画像形成方法は、以下のタンデム式の画像形成装置によって実施することができる。以下のタンデム式の電子写真画像形成装置では、タンデム式に画像形成ユニットが並列に順次並べられており、各画像形成ユニットで形成された各色のトナー像が中間転写体に次々に重畳されていき、重畳されたトナー像が転写材に転写される。以下のタンデム式の画像形成装置は、モノカラーまたはフルカラーでも印字速度を変化させる必要がなく、プリンターの高速化に対応しやすくなるという点で優れている。なお本来は、トナーは画像形成ユニットから直接、転写材に転写される方が効率がよい。しかしながら、中間転写体を介することにより、フルカラーの高画質を満たしつつ、様々な転写媒体に対応するための微調整がしやすくなるという利点が得られる。
本発明における画像形成方法を実施することができる画像形成装置は、(a)像担持体
を有し、少なくともイエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックのトナー像のそれぞれを個々の前記像担持体に形成する複数の画像形成ユニット、(b)該画像形成ユニットに
よって形成された各色のトナー像が順次重ね合わせて転写される中間転写体、ならびに(c)該中間転写体に転写された全ての前記トナー像を転写材に転写する転写手段を有し、
一の画像を形成する際に、最初の該トナー像が該中間転写体に転写されてから、最後の該トナー像が該中間転写体に転写されるまでの時間が0.5乃至3.0秒であり、かつ該最後のトナー像が中間転写体に転写されてから、該中間転写体に転写された全てのトナー像が該転写材に転写されるまでの時間が3乃至10秒である、タンデム式の画像形成装置である。
上記画像形成装置は、(a)画像形成ユニット、(b)中間転写体、および(c)転写手
段を有するが、それ以外の構成、手段を有していてもよい。例えば、転写材に転写されたトナー像を、転写材に定着する定着手段などを有しうる。
上記(a)画像形成ユニットは、好ましくは(1)像担持体を帯電させる帯電手段、(2
)帯電処理された像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段、および(3)トナーを担
持するトナー担持体を有し、このトナー担持体を該像担持体に接触させて、該静電潜像をトナーによって可視化させて、該トナー像を該像担持体に形成する現像手段を有する。あるいは、さらに他の手段を有していてもよい。画像形成ユニットを構成する手段には公知の手段を用いることができる。
以下において、本発明におけるタンデム式の画像形成装置の一実施形態を、図1を参照して説明する。図1に示された画像形成装置は、4つの画像形成ユニット、中間転写体、転写手段、および定着手段を有している。
前記各画像形成ユニットは、像担持体としての感光ドラム1、帯電手段としての一次帯
電ローラ3、潜像形成手段としての発光素子2、トナー担持体としての現像ローラ5を含む
現像手段、一次転写部材7、および残留トナーを除去するブレード式のクリーニング手段4を備えている。なお、該現像手段の構成については、さらに後述する。
前記中間転写体としての中間転写ベルト14は、駆動ローラおよび従動プーリ(10、11お
よび12)によって支持されている無端ベルトであり、従動プーリは駆動ローラに対して接
触、離間する方向に自在に移動、固定できる構成とされている。中間転写ベルト14は、上記各画像形成ユニットの感光ドラム1および一次転写部材7と接触している。また、中間転写ベルト14上に残留しているトナーを除去するためのブレード式のベルトクリーニング手段13が設けられている。中間転写ベルト14は、前記転写手段である二次転写材15と接触、離間自在な構成となっている。二次転写部材15は、導電性の弾性部材で周面が形成されているローラである。
前記定着手段は、例えば、ヒーターを内蔵する加熱ローラ16および搬送されてきた転写材19を加熱ローラ16に向けて押圧する加圧ローラ17によって構成されている。
前記像担持体としての感光ドラム1としては、a−Se、Cds、ZnO2、OPCまたはa−Siのような光導電絶縁物質層を持つ公知の感光ドラムが好適に使用される。また感光ドラムの代わりに感光ベルトを使用してもよい。これらの中で、OPCが特に好ましく使用される。OPC感光体における有機系感光層を形成する樹脂は特に限定されるものではなく、公知の樹脂を使用することができるが、トナーの帯電性や転写性の向上、フィルミングの防止の観点から、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂を使用することが好ましい。
前記帯電手段としての一次帯電ローラ3は、例えば、中心の芯金およびその外周を形成
する導電性弾性層を基本構成とする帯電ローラであり、帯電バイアス電源が接続されている。
前記現像手段は、トナー担持体としての現像ローラ5、現像容器であるトナー供給容器18、トナー規制手段たる弾性ブレード8、トナー供給剥離手段たる供給剥ぎ取りローラ6、
トナー搬送手段たるトナー送り部材9を備えている。現像ローラ5の下方には、供給剥ぎ取りローラ6が摺接回転するように配設されている。現像ローラ5の回転方向下流側には、弾性ブレード8の自由端が、現像ローラ5に当接するように配設されている。また、容器18内の供給剥ぎ取りローラ6の後方には、トナー送り部材9が回転するように配設されている。現像ローラ5には電源が配設されてバイアスを印加できるようになっている。なお、現像
ローラ5は、前記感光ドラム1と接触するように設けられている。
現像ローラ5は、弾性ローラとして公知の材質、構造のものを使用することができる。
特にシリコーンゴム、ウレタンゴム、EPDMゴム、NBRの如きソリッドのゴム弾性体、また
はこれらの発泡弾性体が好ましく使用される。また、表面に中心部と異なるコート層を有する公知の多層構造のローラも使用することができる。また、帯電性の付与または搬送性の付与の目的で公知の表面処理を施しても良い。
現像ローラ5の抵抗は、体積抵抗値で10乃至10Ωcm程度の範囲が好ましい。
体積抵抗値が10Ωcmよりも低い場合、例えば像担持体の表面にピンホールなどがある場合に、過電流が流れる恐れがある。逆に、10Ωcmより高い場合は、摩擦帯電によるトナーのチャージアップが起こりやすくなり、トナーのコート不良が発生しやすくなる可能性がある。
なお、現像ローラ5の体積抵抗値は以下のようにして求める。評価すべき現像ローラを
円柱状のアルミドラムに圧接させ回転させた状態で、現像ローラの芯金部分に電源を用いて直流電圧100Vを印加する。そしてアルミドラムに直列に接続した抵抗にかかっている電圧から、ローラの周方向における抵抗値の最大値と最小値を求め、その中心値を現像ローラの抵抗値(Ω)として、体積抵抗値を算出する。ここで、現像ローラ5の回転数と
当接圧は、電子写真装置内部での該ローラの回転数と当接圧にほぼ等しいものとした。
現像ローラ5の体積抵抗値は、前記弾性体に分散する導電性微粒子の量や分散状態などに
よって調整することができる。
弾性ブレード8の材質としては、トナーを所望の極性に帯電させるのに適した摩擦帯電
系列の材質とすることが好ましく、シリコーンゴム、ウレタンゴム、NBRの如きゴム弾性
体、ポリエチレンテレフタレートの如き合成樹脂弾性体、ステンレス、鋼、リン青銅の如き金属弾性体を使用することができ、また、それらの複合体、例えば、金属弾性体に樹脂やゴムをスリーブとの当接部に当たるように貼り合わせたものや、コーティングしたものも使用することができる。弾性ブレード8の材質は、トナーの成分に応じて選択すること
が好ましく、例えば、ポリエステルを組成成分とするトナーを負に帯電させるには、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリブタジエンなどを選択すればよい。ポリスチレンを組成成分とするトナーを負に帯電させるには、リン青銅、SUSの如き金属弾性体や、金属弾性体にポリアミド樹脂などをコーティングしたものを選択すればよい。以上のような材質を弾性ブレード8に用いることによりトナーの摩擦帯電効率をより高くすることができる。
さらに、弾性ブレード8に用いる材質には、有機物や無機物が添加されていてもよく、
溶融混合されていても、分散されていてもよい。例えば、金属酸化物、金属粉、セラミックス、炭素同素体、ウィスカー、無機繊維、染料、顔料、界面活性剤などを添加することにより、トナーの帯電性をコントロールすることができる。特に、弾性ブレード8の主体
を構成する弾性体がゴムや樹脂などの成型体の場合には、シリカ、アルミナ、チタニア、酸化錫、酸化ジルコニア、酸化亜鉛などの金属酸化物微粉末、およびカーボンブラック、ならびに一般にトナーに用いられる荷電制御剤などを含有させることも好ましい。
また、導電性の弾性ブレード8と現像ローラ5を組み合わせて使用する場合は、弾性ブレード8と現像ローラ5の間に直流電圧及び交流電圧のいずれか一方又は両方を印加することも好ましい。このような電圧を印加することによって、トナーの薄層の均一性や、トナーの均一帯電性が向上し、十分な画像濃度を達成することができ、かつ良質の画像を得ることができる。
また、弾性ブレード8と現像ローラ5に耐久性が要求される場合には、金属弾性体に樹脂やゴムを、前記当接部に当たるように貼り合わせる、またはコーティングすることが好ましい。
一次転写部材7、二次転写部材15は、一次帯電ローラ3と同様に、中心の芯金および導電性弾性層を基本構成とするローラとすることができる。一次転写部材7には、感光ドラム1と反対極性のバイアスが印加できるようになっていてもよく、それにより静電転写が実施される。同様に二次転写部材15には、二次転写バイアス電源が接続されていてもよい。
クリーニング手段4としては、感光ドラム1に残った転写残りトナーを除去できれば任意の手段を用いることができるが、例えば、ブレード式のクリーニングを用いる。ブレード式のベルトクリーニング手段13についても同様である。
前記中間転写体としての中間転写ベルト14には、公知の合成ゴムや熱可塑性樹脂からなる中間転写ベルトが用いられる。中間転写ベルトの表面の粗さ(Ra)が1μm以下であ
ると、ハーフトーン画像のガサツキを防止し、あるいは細線の再現性を向上させる上で好ましい。また、中間転写ベルトの肉厚は40乃至300μmの範囲が好ましい。40μm未満では成形安定性に欠け、厚さムラが生じやすく、耐久強度も不十分であることがある。一方で、300μmを越えるとプリンターなどの架張軸部位での内面と外面の周速差が大きくなり、外面の収縮による画像飛び散りなどの問題が発生しやすいことがある。
中間転写ベルト14の体積抵抗率は、1×10乃至8×1013Ωcmに制御されたものが好ましい。中間転写ベルト14の体積抵抗率は、ベルトを直径50mmに切り抜いたものを試料にして、JIS K-6911によってADVANTEST社製のR8340で測定を行う。体積抵抗率が1×106Ωcm未満では十分な転写電界が得られず、画像の抜けやガサツキが生じること
がある。一方で体積抵抗率が8×1013Ωcmより高いと転写電圧をも高くする必要があり
、電源の大型化やコストの増大を招くため好ましくないことがある。中間転写ベルト14の電気抵抗値は、イオン導電性抵抗制御剤、又はその他の抵抗調整剤を中間転写ベルトの材質の組成成分として添加することにより調整することができる。なお、本発明の画像形成装置は、中間転写ベルト14と二次転写部材15とを接触、離間自在な構成とし、二次転写時に中間転写ベルト14と二次転写部材15とを接触させ、非転写時には互いを離間させても良い。
上記各画像形成ユニットの容器18には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーがそれぞれ収容されている。そして、より早い順序で中間転写ベルト14に転写されるトナー像を形成する画像形成ユニットには、より高い体積抵抗率を有するトナーが収容されている。すなわち、図1に示された画像形成装置において、並列している4の画像形成ユニットのうち、中間転写ベルトの回転方向に対して最も上流側の画像形成ユニット(図1の最も右側の画像形成ユニット)には最も高い体積抵抗率を有するトナーが収容され、最も下流側の画像形成ユニットには最も低い体積抵抗率を有するトナーが収容されている。
このように、各画像形成ユニットに所定のトナーを収容する手段としては、例えばトナーのセットが挙げられる。該トナーのセットは、所定の画像形成ユニットに、所定のトナーが収容できるものであればよい。例えば、特定の画像形成ユニットの容器18と接続または置き換え可能なトナーの容器や、所定のトナーを収容している現像手段、この現像手段と他の手段が一体的に構成されているプロセスカートリッジまたは画像形成ユニットなどが挙げられる。
本発明の画像形成装置に用いられる好ましいトナーのセットは、中間転写体に最初に転写されるトナーの帯電量および体積抵抗率をT(F)およびR(F)とし、最後に転写されるトナーの帯電量および体積抵抗率をT(L)およびR(L)とするとき、下記式(I)および(II)の関係を満たすような非磁性一成分トナーのセットである。
Figure 0004418662
本発明の画像形成方法に用いる装置に、このようなトナーのセットを用いることにより、中間転写体に転写された全てのトナー像を転写材に転写する際に、各色のトナー像のトナーが転写材に均等に転写される可能性が高くなる。その理由は以下のように考えることができるが、いずれにしてもその効果は後述する実施例において証明されている。
後述する本発明のトナーの体積抵抗率は、通常前記画像形成装置における中間転写体表面の体積抵抗率よりも低いため、中間転写体に転写されたトナー像のトナーに保持された電荷は、中間転写体に移動していく可能性がある。一方、中間転写体に最も長い時間接する可能性があるトナーは、中間転写体に最初に一次転写されるトナー像のトナーである。従って、中間転写体に最初に転写されるトナー像のトナーに保持された電荷は、他のトナーに保持された電荷と比較して中間転写体により散逸していくと考えられる。
二次転写においては、中間転写体に最初に一次転写されるトナーは、他のトナーと比較して転写媒体から最も離れている可能性が高い。従って、各色のトナーの帯電量を同程度の帯電量とした場合には、最初に中間転写体に一次転写されたトナーの保持する電荷は中間転写体に散逸しているので、この状態で二次転写において電界を印加した場合、最も転写材から遠いトナー(中間転写体に最初に転写されるトナー)のトリボが最も低いことになり、各トナー像のトナーが転写材に不均一に(二次)転写され、画像上に転写ムラなどが表れる原因となる。
そのため、最初に転写されるトナー像のトナー帯電量を、他のトナー像のトナー帯電量よりも大きくして、体積抵抗率を高くすることにより、各色のトナー像のトナーが転写材に均等に転写される可能性が高くなる。
一次帯電ローラ3は感光ドラム1に押圧されて当接しており、感光ドラム1の回転に伴
い従動回転する。これにより帯電ローラ3が、感光ドラム1を一様に帯電させる。一次帯
電した感光ドラム1に発光素子2からの露光が照射されて、形成すべきカラー画像の情報
信号に応じた静電潜像が感光ドラム1に形成される。感光ドラム1に形成された静電潜像は、トナーを担持している現像ローラ5と接触する位置においてトナーにより可視化され
、トナー像を感光ドラム1に形成する。
トナー担持体としての現像ローラ5の回転方向は、像担持体としての感光ドラム1とトナー担持体の接触部において、像担持体の回転方向と同方向であっても良いし逆方向であっても良いが、本実施の形態においては、感光ドラム1と同方向とする。
現像ローラ5には、以下のようにしてトナーが担持される。トナー送り部材9が回転してトナーを供給剥ぎ取りローラ6へ搬送する。供給剥ぎ取りローラ6は、現像ローラ5との接
触部において、現像ローラ5の回転方向と逆方向に回転し、供給剥ぎ取りローラ6上に搬送されたトナーを現像ローラ5に供給する。供給剥ぎ取りローラ6上のトナーは、現像ローラ5に摺接することによって摩擦帯電を受けるとともに、現像ローラ5へと供給される。現像ローラ5に供給されたトナーは、弾性ブレード8と摺接されることにより摩擦帯電を受け、薄層を形成する。このようにして十分な摩擦帯電を受けたトナーは、薄層の状態で現像ローラ5に担持される。なお、弾性ブレード8を現像ローラ5表面へ圧接する圧力は、トナー
のコート薄層厚を一定にするように適宜調節することが好ましい。
図1における4の画像形成ユニットのうち、中間転写ベルト14の方向に対してより上流側の画像形成ユニットにおける現像ローラ5に担持されるトナーの帯電量が、下流側の画
像形成ユニットにおける現像ローラ5に担持されるトナーよりも、高い帯電量を有するよ
うに帯電させるのが好ましい。
現像ローラ5上のトナーコート量は、0.1乃至1.5mg/cm2が好ましい。より好
ましくは0.2乃至0.9mg/cm2である。0.1mg/cm2より少ないと十分な画像濃度が得にくいことがあり、1.5mg/cm2よりも多くなると個々のトナー粒子全てを均一に摩擦帯電することが難しくなり、カブリ抑制の悪化の原因となることがある。
ドラム1と現像ローラ5との接触によって、現像ローラ5に担持されたトナーの一部は現
像動作により消費される。一方、消費されないその他のトナーは現像ローラ5の回転によ
って、現像ローラ5の下部より容器18に回収される。なお、本実施の形態における現像方
法は、いわゆる接触DC現像法を用いるものとする。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写部材7に感光ドラム1と反対極性の一
次転写電圧(例えば、±0.1乃至±5kV)を印加することによって、中間転写ベルト14に
一次転写される。一方、一次転写されずに感光ドラム1に残った転写残トナーは、各現像装置内のクリーニング手段4で除去されてクリーニング容器内に回収される。
各画像形成ユニットの感光ドラム1上に形成された各色のトナー像は、それぞれの一次転写部材7により、中間転写ベルト14に順次重ね合わされて転写され、中間転写ベルト14
にフルカラートナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト14に形成されたフルカラートナー像は、二次転写部材15により転写材19に転写される。二次転写部材15には二次転写バイアス電源が接続されており、二次転写電圧(例えば、±0.5乃至±10kV)を印加することにより、中間転写体上のフル
カラートナー像を転写材19上に転写する。また、二次転写後の中間転写ベルト14上に残留しているトナーは、ブレード式のベルトクリーニング手段13により除去される。
上記画像形成装置は、一の画像を形成する際に、中間転写体に最初のトナー像が転写されてから、最後のトナー像が転写されるまでの時間が0.3乃至3.0秒であり、かつ最後のトナー像が中間転写体に転写されてから、中間転写体に転写された全てのトナー像が転写材に転写されるまでの時間が3乃至10秒である画像形成装置である。これらの時間がそれぞれ3.0秒、10秒よりも長いと、トナーの電荷が中間転写体に移動してしまい、転写に必要な帯電量が十分にトナーに残留しないことがある。このため中間転写体上にトナーが残り、中間転写体のクリーニング部材に大きな負担がかかることがある。また、それぞれ0.3秒、3秒より短いと、各トナーをプロセススピードに合わせて現像するだけの時間を確保できないことがある。
さらに、転写材19に転写された未定着のフルカラートナー像は、定着手段16、17により転写材19に定着させられ、永久画像となる。
本発明において用いられるトナー(以下「本発明のトナー」と称する)は、非磁性一成分トナーであり、公知の非磁性一成分トナーを用いることもできる。また、本発明において用いられるトナーは、トナー粒子と外添剤を含む。トナー粒子は、少なくともビニル系重合体からなる結着樹脂、着色剤および離型剤から構成されるが、これら以外に任意の成分、例えば荷電制御剤、縮合系樹脂などを含んでいてもよい。
本発明のトナーの重量平均粒径は3μm乃至9μmであることが望ましい。3μm未満であると、トナーの表面積が大きくなりすぎるために、外添剤の量が多くなりすぎてしまうことがある。9μmより大きいと、画像の解像度が下がるために画質の向上に寄与できなくなることがある。また、3μm以上であればトナーの表面積が大きくなりすぎず、外添剤が過剰に付着するのを抑えることができる。9μm以下であれば画像の解像度を上げることができ、画質の向上に寄与する。重量平均粒径は、例えばトナー粒子の分級により調整することができる。
本発明のトナーの重量平均粒径(D4)、個数平均粒径(D1)は、コールター法による粒度分布解析にて測定される。測定装置としては、コールターカウンターTA−II又はコールターマルチサイザーII(コールター社製)を用いる。測定は電解液を用いて行う。電解液としては、1級塩化ナトリウムを用いて、約1%NaCl水溶液を調製した電解液を用いることができる。例えば、ISOTON−II(コールターサイエンティフィックジャパン社製)を使用することができる。測定方法としては、前記電解水溶液100乃
至150ml中に、分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)
を0.1乃至5ml加え、さらに測定試料を2乃至20mg加える。試料を懸濁した電解液を、超音波分散器により約1乃至3分間分散処理を行ったのち、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子の体積及び個数を各チ
ヤンネルにおいて測定して、トナーの体積分布と個数分布を算出する。そして、トナー粒子の個数分布から求めた個数平均粒径(D1)と、トナー粒子の体積分布から求めた重量基準のトナーの重量平均粒径(D4)(各チャンネルの中央値をチャンネル毎の代表値と
する)を求める。チャンネルとしては、2.00乃至2.52μm;2.52乃至3.17μm;3.17乃至4.00μm;4.00乃至5.04μm;5.04乃至6.35μm;6.35乃至8.00μm;8.00乃至10.08
μm;10.08乃至12.70μm;12.70乃至16.00μm;16.00乃至20.20μm;20.20乃至25.40μm;25.40乃至32.00μm;32.00乃至40.30μmの13チャンネルを用いる。
本発明におけるトナーの重量平均粒径の変動係数は、10乃至40%であることが好ましい。重量平均粒径の変動係数とは、重量平均粒径の分布の標準偏差を重量平均粒径の平均粒径で除したものとする。10%未満であるとトナーの粒径分布を狭い範囲に集めないといけないため、トナー粒子製造時の分級工程で大きく収率を下げることがある。また、40%より高いと、トナーの粒径分布が広範になるため、粒径の小さいものから選択的に現像されてしまってトナーの帯電性が徐々に低下してしまうことがある。前記変動係数はトナー粒子の分級により、またはトナー粒子の製造における分散剤の量により調整することができる。
本発明のトナーの比表面積は、0.5乃至2.0m2/gであることが好ましい。
0.5m2/g未満では摩擦帯電で十分な効果が得られないことがあり、2.0m2/gを超えるとトナーの部材への付着性が悪化することがあり好ましくない。また、0.5m2/g以上であれば摩擦帯電の効果を得ることができ、2.0m2/g以下であればトナーの部材への付着性の悪化を抑えることができる。ここで比表面積とは、BET法にしたがって、比表面積測定装置オートソープ1(湯浅アイオニクス社製)を用いて試料表面に窒素ガスを吸着させ、BET多点法を用いて求めたBET比表面積をいう。前記比表面積は、トナー粒子の粒径の分級により、または外添剤の添加量もしくは種類により調整することができる。
本発明のトナーの凝集度は、10乃至30%であることがトナーの流動性を適切に制御し、トナーの凝集を防止する上で好ましい。トナーの凝集度が10%未満の場合は、トナーの流動性が高くなりすぎるためにトナーがトナー担持体に均等に担持されないことがある。トナーの凝集度が30%を超えてしまうと、トナーが凝集してしまい、画像上に黒ポチなどの障害がでてしまうことがある。凝集度は、トナー粒子に含まれる離型剤の含有量および種類、ならびに外添剤の含有量および種類によって調整することができる。凝集度の測定は次のようにして行うことができる。測定装置としてはパウダーテスター(細川ミ
クロン社製)を用いる。測定方法としては振動台に最上位から100メッシュ、200メ
ッシュ、390メッシュの篩を目開きの広い順に重ねてセットする。測定対象のトナー5gを100メッシュの篩に載せる。振動振幅を0.6mm、振動時間を15秒に設定し、
振動を開始する。振動が終了したら各篩上の残留したトナーの重量を測定する。これを以下の式(a)、(b)、(c)に代入して算出される値をそれぞれ求める。式(a)、(b)、(c)から算出される値の全てを加え合わせたものを凝集度[%]とする。
Figure 0004418662
本発明のトナーの平均円形度は、0.970乃至0.995であることが好ましい。平均円形度が0.970未満であれば、トナーの帯電性が充分に発揮されないことがある。0.995より高いと、クリーニング部材をすり抜けて帯電部材を汚染する可能性がある。平均円形度は、例えばトナーの製造における重合法の条件や、トナー粒子の表面処理などにより調整することができる。平均円形度とは、トナーの円形度の頻度分布の平均値を意味し、粒度分布の分割点iでの円形度(中心値)をci、頻度をfciとすると、次式から算出される。
Figure 0004418662
ここで、トナーの円形度とは、トナー粒子の形状を簡便に定量的に表現するものであり、トナー粒子の凹凸の度合いを示す指標である。トナー粒子が完全な球形の場合には1.000を示し、表面形状が複雑になる程、円形度は小さい値となる。本発明において円形度は、フロー式粒子像測定装置FPIA−1000型(東亜医用電子社製)を用いて、粒子投影面積および粒子投影像の周囲長の測定を行い、下記式を用いて算出することにより求められる。ここで、「粒子投影面積」とは二値化されたトナー粒子像の面積であり、「粒子投影像の周囲長」とは該トナー粒子像のエッジ点を結んで得られる輪郭線の長さと定義する。
Figure 0004418662
粒子投影面積、および粒子投影像の周囲長の測定に用いる試料の作製は以下のようにして行う。予め不純固形物などを除去したイオン交換水10mlを容器中に用意し、その中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を加えた後、更に測定試料0.02gを加え、均一に分散させる。分散手段としては、超音波分散機UH−50型(エスエムテー社製)に振動子としてφ5mmのチタン合金チップを装着したものを
用い、5分間分散処理を行い、測定用の分散液とする。その際、該分散液の温度が40度以上にならないように適宜冷却する。得られた測定用の分散液を用いて、前記フロー式粒子像測定装置を用いて測定する。
また、トナー粒子の形状測定は、フロー式粒子像測定装置「FPIA−1000型」(東亜医用電子社製)を用いて行う。測定時のトナー粒子濃度が3000乃至1万個/μlの範囲となるように該分散液濃度を再調整し、そのうちの1000個以上のトナー粒子を計測し、円相当径分布に基づく数及び規定された円相当径を有する粒子の割合(個数%)を測定する。粒径0.06乃至400μmの範囲を226チャンネル(1オクターブに対し30チャ
ンネルに分割)に分割して測定することができる。測定後、このデータを用いてトナー粒子の円形度頻度分布などを求める。
本発明のトナーの体積抵抗率は1.00×1012乃至1.00×1017Ωcmであることが望ましい。この範囲内からトナーの体積抵抗率が外れると、トナーの転写性が著しく低下することがある。トナーの体積抵抗率は、セルにトナーを充填し、この充填したトナーに接するように1対の電極の一方、他方を配し、これらの電極間に電圧を印加して、そのときに流れる電流を計測することにより測定する。具体的には、本発明のトナーの電気抵抗率の測定条件は、充填したトナーと電極の接触面積が0.283cm2、トナー
充填厚さが約0.5乃至2mm、上部電極の荷重が120g/cm、印加電圧が100
乃至500Vであった。このときの試料の厚みを測定した後、0Vから500Vそして0Vまで100V刻みで印加電圧を掃引した。KEITHLEY 6517 ELECTROMETER HIGH RESISTANCE SYSTEMで測定される試料の抵抗値、試料厚みと印加電圧から電界を算出し、1×10V/cmにおける体積抵抗率を求めた。
トナーの体積抵抗率は、トナー粒子および外添剤の組成や製造条件の調整によって制御することができる。具体的には、トナー粒子の調製において、造粒時の撹拌速度を調整、または分散剤の濃度を調整することにより、着色剤または樹脂の分散度を変化させ、体積抵抗率を制御することができる。また、外添剤において、1015Ωcmの体積抵抗率を保持するシリカを増量することにより、トナーの体積抵抗率を上げることができる。一方、外添剤において10乃至1013Ωcmの体積抵抗率を保持する酸化チタン粒子やハイドロタルサイト粒子などを増量することにより、トナーの体積抵抗率を減少させることができる。
本発明の画像形成方法で用いられる前述の画像形成装置の画像形成ユニットにおけるトナー担持体に担持される非磁性一成分トナーの単位質量当たりの帯電量の絶対値は、10乃至80μC/gであることが好ましい。帯電量10μC/g未満であると、かぶりが顕著になることがあり好ましくなく、一方80μC/gより大きいと帯電分布のブロード化によりトナー担持体にトナーのコート斑が発生してベタ画像の均一性が損なわれることがある。
前記帯電量は、例えばファラデー・ケージ(Faraday−Cage)によって測定することが
できる。ファラデー・ケージとは、同軸の2重筒のことであり、内筒と外筒は絶縁されている。この内筒の中に電荷量Qなる帯電体を入れたとすると、静電誘導によりあたかも電気量Qの金属円筒が存在するのと同様になる。この誘起された電荷量をKEITHLEY 616 DIGITAL ELECTROMETERで測定し、内筒中のトナー重量Mで電荷量Qを割ったもの(Q/M)
を帯電量とする。トナーをトナー担持体上から直接、空気吸引により、フィルターを通してファラデー・ケージ中にとり入れた。前記帯電量は、トナー材料に適当な荷電制御剤を用いるなどの材料面で調整することができるほか、現像容器内におけるトナーの攪拌、トナー担持体の周速、弾性ブレードの当接圧などによって、これらに伴うトナーの摩擦を制御することによって調整することができる。
上述の通り、本発明のトナーに用いられるトナー粒子は、ビニル系重合体からなる結着樹脂、離型剤、および着色剤を含むが、該結着樹脂は、公知の任意のビニル系重合体樹脂を用いることができる。例えば、スチレンアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂などが挙げられるが、これらに限定されず、後述した製造方法によって製造され
る任意の樹脂などを用いることもできる。
本発明のトナーのトナー粒子には、必要に応じて低軟化点物質、いわゆる離型剤を含ませることができる。該低軟化点物質としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックスまたはその酸化物;カルナバワックス、モンタン酸エステルワックスなどの脂肪族エステルを主成分とするワックスまたはその一部もしくは全部を脱酸化したもの;パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸などの飽和直鎖脂肪酸類;ブランジン酸、エレオステアリン酸、パリナリン酸などの不飽和脂肪酸類;ステアリルアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナウビルアルコール、セリルアルコール、メリシルアルコールなどの飽和アルコール;ソルビトールなどの多価アルコール類;リノール酸アミドなどの脂肪酸アミド類;メチレンビスステアリン酸アミドなどの飽和脂肪酸ビスアミド類;エチレンビスオレイン酸アミドなどの不飽和脂肪酸アミド類;N,N’−ジステア
リルイソフタル酸アミドなどの芳香族ビスアミド類;ステアリン酸亜鉛などの脂肪酸金属塩;脂肪酸炭化水素系ワックスにスチレンなどのビニル系モノマーを用いてグラフト化させたワックス類;ベヘニン酸モノグリセリドなどの脂肪酸と多価アルコールの部分エステル化物;植物性油脂の水素添加などによって得られるヒドロキシル基を有するメチルエステル化物などを用いることができる。ワックスには酸化防止剤が添加されていても良い。
本発明のトナーのトナー粒子に含まれる離型剤は、溶融混練粉砕法によりトナー粒子を生成する場合は、結着樹脂100質量部に対して3乃至30質量部使用することが好ましく、5乃至20質量部使用することがより好ましい。重合性単量体組成物を使用して、水系媒体中で直接的にトナー粒子を生成する場合には、重合性単量体100質量部に対して3乃至30質量部、より好ましくは5乃至20質量部を配合し、結果として、重合性単量体から生成された結着樹脂100質量部当たり離型剤5乃至30質量部、より好ましくは、5乃至20質量部トナー粒子に含有されるのがよい。
離型剤の含有量が結着樹脂100質量部に対して3質量部未満の場合には、トナーを上記凝集度に調整するための無機微粒子の添加量が多くなり、連続プリントした際に、画像形成に直接関与する所謂キーパーツが汚染されることがあり、30質量部を超えると、上記凝集度を有するトナーを得ることが困難となることがある。
本発明のトナーのトナー粒子に含有される着色剤の一例を挙げるがこれら以外のものでも構わない。黒色着色剤としては、カーボンブラック、具体的にはデグサ社: printex
L,L6,70など;キャボット社:リーガルL、R330など;三菱化学社:#44,#100などが用いられる。また、以下に示すイエロー/マゼンタ/シアン着色剤を用いて黒色に調色されたものが利用される。
イエロー着色剤としては、下記に示すような顔料および/または染料を好ましく用いることができる。イエロー顔料としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体メチン化合物、アリルアミド化合物に代表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピグメントイエロー1,2,3,4,5,6,7,10,11,12,13,14,15,16,17,23,65,73,83,93,94,95,99,100,101,104,108,109,110,111,117,123,128,129,138,139,147,148,150,166,168,169,177,179,180,181,183,185,191,192,193,199;C.I.バットイエロー1,3,20などが好適に用いられる。イエロー染料としては、例えば、C.I.ソルベントイエロー33,56,79,82,93,112,162,163;C.I.ディスパースイエロー42,64,201,211などが挙げられる。
マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、ペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピグメントレッド2,3,5,6,7,10,12,13,14,15,17,23,24,30,31,32,37,38,39,40,41,48,49,50,51,52,53,54,55,57,58,60,63,64,68,81,83,87,88,89,90,112,114,122,123,163,202,206,207,209;C.I.ピグメントバイオレット 19;C.I.バットレッド1,2,10,13,
15,23,29,35などが好ましい。
シアン着色剤としては、フタロシアニン化合物及びその誘導体,アントラキノン化合物、塩基染料レーキ化合物などが利用できる。具体的には、C.I.ピグメントブルー 1
,2,3,7,15,15:1,15:2,15:3,15:4,16,17,60、62、66;C.I.バットブルー6;アシッドブルー45などが特に好適に利用される。
これらの着色剤は、単独又は混合して用いることができ、また固溶体の状態で用いることができる。本発明で用いられる着色剤は、色相角、彩度、明度、耐侯性、OHP透明性、
トナー粒子中への分散性の観点から選択される。着色剤は、結着樹脂100質量部に対し1乃至20質量部添加して用いられる。
本発明のトナーのトナー粒子は、荷電制御剤を含んでいてもよい。荷電制御剤は、結着樹脂100質量部当たり0.01乃至20質量部、より好ましくは0.5乃至10質量部使用するのが良い。荷電制御剤の種類、およびその量を調整することにより、トナーの帯電性を調整することができる。トナーを負荷電性に制御するものとして下記物質が挙げられるが、これら以外のものでも構わない。例えば、有機金属化合物、キレート化合物が有効であり、モノアゾ金属化合物、アセチルアセトン金属化合物、芳香族オキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、オキシカルボン酸及びジカルボン酸系の金属化合物がある。他には、無水物、エステル類、ビスフェノールなどのフェノール誘導体類などがある。さらに、尿素誘導体、含金属サリチル酸系化合物(オリエント:ポントロンE−84,E−88
)、アゾ系金属錯体(オリテント:ポントロンS−34,S−44,S−54;保土谷化
学:TRH、T−77)、含金属ナフトエ酸系化合物、ホウ素化合物(日本カーリット:LR−147)、4級アンモニウム塩、カリックスアレーン(オリエント:ポントロンE−89)、樹脂系帯電制御剤などが挙げられる。
本発明のトナーのトナー粒子は縮合系樹脂を含んでいてもよい。上記縮合系樹脂は結着樹脂100質量部当たり0.01乃至20質量部、より好ましくは0.5乃至10質量部使用するのが良い。該縮合系樹脂は例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド、セルロースなどが挙げられる。より好ましくは材料の多様性からポリエステルが望まれる。ポリエステルとしてはアルコール成分と酸成分がモル比で1:1程度であることが望ましい。
上記縮合系樹脂のポリエステルのアルコール成分として、具体的には、2価のものはエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,
5ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオールネオペンチルグリコール、水酸化ビスフェノールA、プロピレンオキサイド変性フェノールAなどを用いる。3価以上のアルコール
成分はスルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、グリセリン、2−メチ
ルプロパントリオールなどを用いる。
上記縮合系樹脂の酸成分としては、具体的には、2価のカルボン酸成分であるフタル酸
、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、ジフェニル−p,p’−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸など、3価以上のカルボン酸成分
であるトリメット酸、ピロメリット酸、シクロヘキサントリカルボン酸類などを用いる。
本発明のトナーは、トナー粒子と外添剤を混合することにより得ることができる。該トナー粒子は任意の製造法により製造することができる。このような製造法としては、例えば種々の方法で製造された樹脂及び着色剤に、必要に応じて荷電制御剤などを乾式混合した後、押出機などで溶融混練し、次いで粉砕、分級することによりトナーを得る方法(いわゆる溶融混練粉砕法)、および下記する重合法によって製造することができる。
上記重合法としては、例えば、懸濁重合法を用いて直接トナー粒子を製造する方法;単量体には可溶で、得られる重合体は不溶な親水系有機溶媒を用いて直接トナーを製造する分散重合法;水溶性重合開始剤の存在下で直接重合させてトナー粒子を生成するソープフリー重合法に代表される、乳化重合法によりトナー粒子を製造する方法が挙げられる。また、マイクロカプセル製法のような界面重合法、in-site重合法、コアセルベーション法
などによる製造も挙げられる。さらに、少なくとも1種以上の微粒子を凝集させ所望の粒
径のものを得る界面会合法なども挙げられる。重合する際の造粒撹拌の速度、重合における着色剤分散液の撹拌速度の調整によって、トナーの体積抵抗率を調整することができる。
本発明のトナーは、好ましくは重合法により製造する。溶融混練粉砕法による乾式トナー粒子の製造法と比べて、重合法によるトナー粒子の製造法は、トナー粒子内部に極性樹脂により多量の離型剤を内包化させ易いため、一般に多量の離型剤を用いることが可能であり、定着時のオフセット防止効果において特に有効である。
本発明のトナーのトナー粒子は、ラジカル重合が可能なビニル系重合性単量体を上記重合法により重合して製造することが好ましい。前記ビニル系重合性単量体としては、単官能性重合性単量体および多官能性重合性単量体を使用することができる。
単官能性重合性単量体としては、スチレン;α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、ο−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレンのようなスチレン誘導体;メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−ノニルアクリレート
、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジメチルフォスフェートエチルアクリレート、ジエチルフォスフェートエチルアクリレート、ジブチルフォスフェートエチルアクリレート、2−ベンゾイルオキシエチルアクリレートのようなアクリル系重合性
単量体;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−
ノニルメタクリレート、ジエチルフォスフェートエチルメタクリレート、ジブチルフォスフェートエチルメタクリレートのようなメタクリル系重合性単量体;メチレン脂肪族モノ
カルボン酸エステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、ギ酸ビニルのようなビニルエステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルのようなビニルエーテル;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロピルケトンのようなビニルケトンが挙げられる。
多官能性重合性単量体としては、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、2,2’−ビス(4−(アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル)プロ
パン、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、2,2’−ビス(4−(メタクリロキ
シ・ジエトキシ)フェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−(メタクリロキシ・ポリエト
キシ)フェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリン、ジビニルエーテルなどが挙げられる。
本発明においては、上記した単官能性重合性単量体を単独でもしくは2種以上組み合わせて、又は上記した単官能性重合性単量体と多官能性重合性単量体を組み合わせて使用してトナー粒子を製造することもできる。多官能性重合性単量体は架橋剤として使用することも可能である。
上記重合性単量体の重合の際には、重合開始剤を用いることができる。重合開始剤としては、油溶性開始剤および/または水溶性開始剤が挙げられる。例えば、油溶性開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル)バレロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリルのようなアゾ化合物;アセチルシ
クロヘキシルスルホニルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、プロピオニルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイドのようなパーオキサイド系開始剤が挙げられる。
水溶性開始剤としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチロアミジン)塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミ
ノジノプロパン)塩酸塩、アゾビス(イソブチルアミジン)塩酸塩、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルスルホン酸ナトリウム、硫酸第一鉄又は過酸化水素が挙げられる。本発明においては、重合性単量体の重合度を制御する為に、公知の連鎖移動剤、重合禁止剤などを更に添加し用いることも可能である。
本発明のトナーのトナー粒子の製造においては、架橋剤、例えば2個以上の重合可能な
二重結合を有する化合物を用いることができる。例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンのような芳香族ジビニル化合物;エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレートのような二重結合
を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスル
フィド、ジビニルスルホンのようなジビニル化合物;及び3個以上のビニル基を有する化
合物が挙げられる。これらを単独でまたは混合物として用いることができる。
前述の通り、本発明のトナーはトナー粒子と外添剤を含むが、該外添剤は、無機微粒子であっても有機微粒子であってもよい。無機微粒子としては、例えばシリカ、金属酸化物(酸化アルミニウム、酸化チタン(アナターゼ型、ルチン型、非結晶性)、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化錫、酸化亜鉛など)・窒化物(窒化ケイ素など)・炭化物(炭化ケイ素など)・金属塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなど)・脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなど)・カーボンブラック・ハイドロタルサイト粒子などを用いることができる。さらに、必要に応じて該無機微粒子を複数種併用することも可能である。
前記無機微粒子は疎水化されていてもいなくても構わないが、より好ましくは疎水化処理されており、疎水化処理する場合には湿式法または乾式法のいずれを用いて疎水化処理しても良い。疎水化剤としてはシランカップリング剤、チタン系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤、ジルコアルミニウム系カップリング剤、シリコーンオイルなどが挙げられる。酸化チタン(アナターゼ型、ルチン型、非結晶性)、酸化アルミニウム、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウムなどの金属酸化合物;窒化ケイ素などの窒化物;炭化ケイ素などの炭化物;硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどの金属塩;フッ化カーボンなどに関しては、シランカップリング剤が上記疎水化剤として特に好ましく用いられる。
また、前記有機微粒子としては、例えば乳化重合法やスプレードライ法により製造する、スチレン、アクリル酸、メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートの如きトナー用結着樹脂に用いられるモノマー成分の単独重合体あるいは共重合体を用いることができる。
本発明におけるトナーの外添剤の一つはシリカであることが好ましい。該シリカはケイ素ハロゲン化物もしくはアルコキシドの蒸気相酸化により生成された所謂乾式法により製造されるシリカまたはヒュームドシリカと称される乾式シリカ、およびアルコキシドもしくは水ガラスなどから製造されるいわゆる湿式シリカのいずれもが使用可能であるが、シリカ微粒子の表面および内部にあるシラノール基が少なく、またNa2O、SO3 2-の製造残滓
の少ない乾式シリカの方が好ましい。また乾式シリカには、その製造工程において例えば、塩化アルミニウム、塩化チタンなど他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いて製造することによって、シリカと他の金属酸化物の複合微粒子を得ることも可能であり、それら複合微粒子も含まれる。トナー粒子100質量部に対してシリカの総量が1乃至10質量部であることが望ましい。1質量部未満であるとトナーの流動性を維持することができないことがあり、また10質量部より多いとトナー規制部材に対するトナーの付着などが悪化して、画像不良を引き起こす原因となりうる。
さらに、本発明におけるトナーの外添剤の一つは、酸化チタン好ましくは表面処理された酸化チタン、またはハイドロタルサイト好ましくは表面処理されたハイドロタルサイトを含むことが好ましい。
これらの外添剤が、電気的に中性または正帯電性を保持することで、マイクロキャリアとしての機能を発揮して、本発明の非磁性一成分トナーの帯電性が向上する。トナー粒子100質量部に対して酸化チタンあるいはハイドロタルサイト粒子の添加量は、0.005乃至2.0質量部であることが望ましい。0.005質量部未満であるとトナーの帯電性能が十分に発揮されないことがあり、また2.0質量部を超えるとトナーの凝集性が高
まり、トナーの塊に由来する画像不良が発生することがある。
<実施例>
以下、本発明を製造例および実施例により具体的に説明するが、これは本発明を何ら限定するものではない。なお、以下の配合における部数は質量部である。
〈実施例に用いるトナーの製造法〉
イオン交換水900gに分散剤であるリン酸三カルシウム3部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて167[1/s]にて攪拌し、水系媒体を作製した。
また、下記処方を60℃に加温し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて150[1/s]にて撹拌し、均一に溶解、分散した。
・ スチレン 160部
・ n−ブチルアクリレート 40部
・ C.I.ピグメントイエロー93 10部
・ サリチル酸アルミニウム化合物 4部
(ポントロンE−88:オリエント化学社製)
・ 飽和ポリエステル樹脂 20部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとイソフタル酸との重縮
合物、Tg=65℃,Mw=10000)
・ ステアリン酸ステアリルワックス(DSCピーク60℃) 30部
・ ジビニルベンゼン 0.6部
これに重合開始剤2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)5質量部を溶解し、
重合性単量体組成物から成る着色剤分散液を調製した。
前記水系媒体中に上記着色剤分散液を投入し、60℃、窒素雰囲気下においてTK式ホモミキサーを用いて100[1/s]で攪拌し、重合性単量体組成物を造粒した。その後、プロペラ式攪拌装置に移して攪拌しながら、2時間かけて70℃に昇温し、その後、70℃にて5時間撹拌した。重合反応終了後に冷却し、得られたスラリーを、その10倍体積量の水で洗浄し、濾過、乾燥した後、分級によって粒子径を6.5μmに調整してイエロートナーの母体粒子(イエロートナー粒子)を得た。上記イエロートナー粒子100質量部に対して体積抵抗率が1.0×1017Ωcmのシリカ(アエロジル社製 R972)1.5部
、および体積抵抗率が1.0×10Ωcmの酸化チタン微粒子0.05部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)で混合してトナーY1を得た。
次に、C.I.ピグメントイエロー93を添加する代わりに、C.I.ピグメントレッド81を10部添加すること以外は上記Y1の製造法と同様の方法により、重合、濾過、乾燥
した後、分級することによって粒子径を6.6μmに調整してマゼンタトナーの母体粒子(マゼンタトナー粒子)を得た。上記マゼンタトナー粒子100質量部に対して、シリカ(アエロジル社製 R972)1.5部、および体積抵抗率が1.0×10Ωcmの酸化
チタン微粒子0.05部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)で混合してトナーM1を得た。
そして、C.I.ピグメントイエロー93を添加する代わりに、C.I.ピグメントブルー15:1を10部添加すること以外は上記Y1の製造法と同様の方法で、重合、濾過、乾燥した後、分級することによって粒子径を6.4μmに調整してシアントナーの母体粒子(シアントナー粒子)を得た。上記シアントナー粒子100質量部に対して、シリカ(アエロ
ジル社製 R972)1.5部、および体積抵抗率が1.0×10Ωcmの酸化チタン微
粒子0.05部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)で混合してトナーC1を得た。
さらに、C.I.ピグメントイエロー93を添加する代わりに、カーボンブラック(キャボット社:リーガルL)を10部添加すること以外は上記Y1の製造法と同様の方法で、
重合、濾過、乾燥した後、分級することによって粒子径を6.7μmに調整してブラックトナーの母体粒子(ブラックトナー粒子)を得た。上記ブラックトナー粒子100質量部に対して、シリカ(アエロジル社製 R972)1.5部、および体積抵抗率が1.0×1
Ωcmの酸化チタン微粒子0.05部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)で混合してトナーBk1を得た。得られたY1、M1、C1、Bk1トナーは実施例1乃至3、比較例1・2において用いる。M1、C1、Bk1トナーは、比較例3乃至6においても用いる。
シリカの外添量を1.5部から2.0部へ増量して、かつ荷電制御剤であるサリチル酸アルミニウム化合物を4部から5部に増量する以外は、Y1、M1、C1、Bk1トナーの製造法
と同様にして、それぞれY2、M2、C2、Bk2トナーを得た。Y2、M2、C2、Bk2トナーは実施例4で用いる。
また、シリカの外添量を1.5部から1.7部へ増量し、かつ着色剤分散液の攪拌速度を150[1/s]から250[1/s]に変更する以外は、Y1、M1、C1、Bk1トナーの製造法と同様にし
て、それぞれY3、M3、C3、Bk3トナーを得た。これらのトナーは実施例5で用いる。
次に、酸化チタン微粒子の外添量を0.05部から0.1部へ増量する以外は、Y1、M1、C1、Bk1トナーの製造法と同様にして、それぞれY4、M4、C4、Bk4トナーを得た。これらのトナーは実施例6で用いる。
また、シリカの外添量を1.5部から3.0部へ増量する以外は、Y1、M1、C1、Bk1ト
ナーの製造法と同様にして、それぞれY5、M5、C5、Bk5トナーを得た。これらのトナーは
実施例7で用いる。
さらに、重合開始剤2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)を5質量部から3質量部にし、かつ造粒時の攪拌速度を100[1/s]から200[1/s]に変更する以外は、Y1、M1、C1、Bk1トナーの製造法と同様の方法で、平均粒径を大きくしたトナーを作製した。着色
剤の種類および量は、Y1、M1、C1、Bk1トナーと同様にして、それぞれY6、M6、C6、Bk6を得た。これらのトナーは実施例8、比較例7・8で用いる。
サリチル酸アルミニウム化合物(ポントロンE−88:オリエント化学社製)を4質量部から1質量部に減量し、かつ重合開始剤2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)を5質量部から3質量部に変更する以外は、Y1トナーの製造法と同様の方法でトナーY7を得た。トナーY7は比較例3乃至6で用いる。
Y1乃至Y7、M1乃至M6、C1乃至C6、Bk1乃至Bk6の体積抵抗率、帯電量、重量平均粒径、重量平均粒径の変動係数(単に「粒径変動係数」として示されている)、BET比表面積、凝
集度、平均円形度を前述した方法で測定し、その結果を表1に示した。
<トナー・画像評価>
図1は具体的に非磁性一成分接触現像方式の電子写真プロセスを利用したレーザービームプリンター(キヤノン製:LBP-2510、分速17枚機)改造機の概略図を示したものである。本実施例では前記LBP-2510を以下の(a)乃至(h)のように改造した装置を使用した。
(a)プロセススピードを、90mm/sに変更した。
(b)装置の帯電方式をゴムローラに当接して行う直接帯電として、印加電圧を直流成分(−450V)とした。
(c)トナー担持体において、ゴムローラを、カーボンブラックを分散したシリコーンゴム
からなる中抵抗ゴムローラ (直径12mm、ASKER-C硬度45度、抵抗105Ωcm)に変更し、
感光体に当接した。
(d)該トナー担持体の回転は感光体との接触部分において同方向であり、周速は135mm/
sとなるように駆動した。
(e)感光体は以下のものに変更した。
Alシリンダーを基体としたもので、これに以下に示すような構成の層を順次浸漬塗布することにより積層して感光体を作製した。
(1)導電性被覆層:酸化錫および酸化チタンの粉末をフェノール樹脂に分散したものを
主体とする。膜厚15μm。
(2)下引き層:変性ナイロン、および共重合ナイロンを主体とする。膜厚0.6μm。
(3)電荷発生層:長波長域に吸収を持つチタニルフタロシアニン顔料をブチラール樹脂
に分散したものを主体とする。膜厚0.6μm。
(4)電荷輸送層:正孔搬送性トリフェニルアミン化合物をポリカーボネート樹脂(オストワルド粘度法による分子量2万)に8:10の質量比で溶解したものを主体とする。膜厚20μm。
(f)該トナー担持体にトナーを担持させる手段として、現像機内に発泡ウレタンゴムから
なる供給剥ぎ取りローラ(セル数は1インチ当たり50乃至100個, ASKER-F硬度が55度, 直
径16mm)を設けて、該トナー担持体に当接させた。該供給剥ぎ取りローラの回転は、該トナー担持体の回転に対して接触部分において逆方向であり、周速は95mm/sに設定した

(g)該トナー担持体上のトナーのコート層を制御するために、樹脂をコートしたステンレ
ス製ブレードを弾性ブレード(トナー規制手段)として用いた。
(h)現像する際の印加電圧をDC成分(−250乃至−300V)のみとした。
(i)中間転写体は無端状の中間転写ベルト、中間転写ベルトを掛け渡すローラ、4つの一
次転写ローラおよびバイアス電源、二次転写対向ローラ、二次転写ローラおよびバイアス電源、その他にもクリーニング用帯電部材を装着した。
改造された装置において、ローラ帯電器(直流のみを印加)を用いて像担持体を一様に帯電する。帯電に次いで、レーザー光で画像部分を露光することによって静電潜像を形成し、トナーにより可視画像とした後に、電圧を印加したローラによりトナー像を中間転写ベルトに転写する。改造装置においては、中間転写ベルトの回転方向に沿って画像形成ユニットがタンデム型に配列されており、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が順に、中間転写ベルトに重ね合わされて一次転写される。
転写材として秤量75g/mの記録剤(例えば、ゼロックス社4024)を用いて、印字率2%10000枚連続プリント試験終了後に、画像の評価を行った。最初のトナー像が中間転写
ベルトに一次転写されてから、最後のトナー像が中間転写体に一次転写されるまでの時間を「転写時間T(F)-T(L)」とし、最後のトナー像が一次転写されてから、さらに転写材に
二次転写されるまでの時間を「転写時間T(L)-転写材P」とする。実施例1乃至8および比較例1乃至8における、「転写時間T(F)-T(L)」と「転写時間T(L)-転写材P」の組み合わ
せを表1および表2に示す。
表1および表2に示した実施例および比較例に示された条件でカラー画像を形成し、その画像の評価については以下の検討を行い表3のような結果を得た。
・転写効率
画像上に2cm四方のパッチを多数作製した。一次転写が終了した時点で出力を止め、中間転写体上のパッチのトナーAおよび感光体上のパッチの転写残トナーBをそれぞれ吸引して回収し、重量を測定し、それぞれ重量WA, WBとした。これと同様に、二次転写が終了した時点で転写材上のパッチのトナーCと中間転写体上のパッチの転写残トナーDを吸引し
て回収し、重量を測定し、重量WC, WDとした。それぞれのトナーの重量から転写効率を、下記の式から算出した。
Figure 0004418662
・転写ムラ
一次転写により各色トナーのトナー像が重ね合わされて転写され、二次転写する際に、各トナーの帯電性が良好な状態にないと画像上に縞状または斑状に転写抜けが発生する。ハーフトーンの画像で濃淡部の測定をマクベス社製の濃度計で測定を各3箇所ずつ行って、濃部の平均値と淡部の平均値の差を算出する。その差が0.03以下のときの評価をA
、0.03乃至0.1のときの評価をB、0.1乃至0.15のときの評価をC、0.15以
上のときの評価をDとした。
Figure 0004418662
Figure 0004418662
Figure 0004418662
本発明におけるタンデム式画像形成装置の概略を示す図である。

Claims (10)

  1. イエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックのそれぞれのトナーを担持したトナー担持体を用いてイエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックのそれぞれのトナー像を個々の像担持体に形成する画像形成ステップ、
    該個々の像担持体に対向する位置に存在する転写部材に対し、−0.1乃至−5kV又は+0.1乃至+5kVであり、且つ該像担持体とは反対極性である転写電圧を印加することによって、該画像形成ステップによって形成された各色のトナー像を中間転写体に順次重ね合わせて転写するステップ、ならびに
    該中間転写体に転写された全てのトナー像を転写材に転写するステップを含み、
    一の画像を形成する際に、最初のトナー像が該中間転写体に転写されてから、最後のトナー像が該中間転写体に転写されるまでの時間が0.5乃至3.0秒であり、かつ該最後のトナー像が該中間転写体に転写されてから、該中間転写体に転写された全てのトナー像が該転写材に転写されるまでの時間が3乃至10秒であることを特徴とする画像形成方法において、
    非磁性一成分トナーであるイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、およびブラックトナーを用い、
    最初のトナー像を形成するトナーの該トナー担持体上における帯電量および体積抵抗率をT(F)およびR(F)、2番目のトナー像を形成するトナーの該トナー担持体上における帯電量および体積抵抗率をT(2)およびR(2)、3番目のトナー像を形成するトナーの該トナー担持体上における帯電量および体積抵抗率をT(3)およびR(3)とし、最後のトナー像を形成するトナーの該トナー担持体上における帯電量および体積抵抗率をT(L)およびR(L)とする場合に、下記式(I)および(II)の関係を満たすことを特徴とする、画像形成方法。
    T(F)>T(2)、T(F)>T(3)、T(F)>T(L)・・・式(I)
    R(F)>R(2)、R(F)>R(3)、R(F)>R(L)・・・式(II)
  2. 前記画像形成ステップは、像担持体を帯電させる帯電工程、帯電処理された該像担持体に静電潜像を形成する潜像形成工程、およびトナーを担持するトナー担持体を該像担持体に接触させて、該像担持体に形成された静電潜像をトナーによって可視化して像担持体にトナー像を形成する現像工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記非磁性一成分トナーは、トナー粒子と外添剤を含み、該トナー粒子が少なくとも、ビニル系重合体からなる結着樹脂、着色剤および離型剤から構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成方法。
  4. 前記非磁性一成分トナーは、重量平均粒径が3乃至9μmであり、重量平均粒径の変動係数が10乃至40%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  5. 前記非磁性一成分トナーは、BET比表面積が0.5乃至2.5m/gであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  6. 前記非磁性一成分トナーは、凝集度が10乃至30%であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  7. 前記非磁性一成分トナーは、平均円形度が0.970乃至0.995であることを特徴とする請求項11乃至16のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  8. 前記非磁性一成分トナーは、トナー粒子と外添剤を含み、該外添剤は、表面処理されたシリカを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  9. 前記非磁性一成分トナーは、トナー粒子と外添剤を含み、該外添剤は、表面処理された酸化チタンを含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  10. 前記非磁性一成分トナーは、トナー粒子と外添剤を含み、該外添剤は、表面処理されたハイドロタルサイトを含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成方法。
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