JP4418575B2 - 電子機器の設置構造および収納箱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の壁に取り付けられた収納箱の内部に電子機器を設置するための設置構造、および、この設置構造の実現に適した収納箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CATVシステムなど、情報技術分野のインフラストラクチャーが整備されるに伴って、建物内には、例えばCATVのブースタ、分配器、DSU(デジタルサービスユニット)、ケーブルモデム等の通信機器、その他、様々な機器が多数設置されるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
こうした状況において、発明者らは、上記の様な機器を、建物の壁に取り付けた収納箱(例えば、いわゆる住宅情報盤など)に収納することを考えている。そうすれば、設置すべき機器が多い場合であっても、それらの設置場所を把握し易くなるなど、保守・点検などが容易となると考えられるためである。
【0004】
しかし、収納箱内部に設けようと考えている電子機器のなかには正常動作温度(正常に動作可能な温度条件)が必ずしも高くないものがある場合も考えられる。そうした機器を密閉された収納箱内に設けるようにしたときには、その機器自身が発する熱或いは他の機器が発生する熱によって収納箱内部の温度が上昇して、電子機器の動作に不具合が生じることも考えられる。
【0005】
本発明は、こうした状況を背景としてなされたものであり、建物の壁に取り付けた収納箱の内部に電子機器を設置するにあたり、電子機器の温度上昇を抑制することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明である電子機器の設置構造においては、収納箱には、収納箱内の換気を図る通気孔として使用するための孔部が、予め複数個設けられており、収納箱を壁に取り付けるにあたり、複数の孔部のうちの何れかが閉塞され、その閉塞されたもの以外の孔部が通気孔として用いられる。
【0007】
この様に、請求項1記載の発明においては、通気孔により、収納箱内の換気を図ることができるため、その収納箱内部に熱がこもることを抑制できる。即ち、収納箱内の温度上昇を抑制することができることから、収納箱の内部に電子機器を設置した場合であっても、その電子機器の温度上昇を抑制でき、その結果、その電子機器の動作の不具合が発生する可能性を低くすることができる。
【0008】
また、請求項1に記載の発明においては、通気孔として、予め収納箱に設けられた複数個の孔部の中から選択できることから、取り付け現場における作業負担を重くすることなく、収納箱を取り付ける壁の構造や取り付ける環境に応じた適切な部位に通気孔を設けることができる。
また、収納箱内における電子機器の放熱を図るための理想的な気流の発生を却って阻害(即ち、場合によっては、例えば隣接する通気孔を通過する空気流が干渉しあい、換気機能が低下する可能性もある)したり、外部からの埃や害虫等の収納箱内への侵入を助長したりすることもない。
【0009】
つまり、収納箱に通気孔を設ける場合、当該収納箱を建物の壁に取り付ける際に適宜必要な部位に穿設するようにしても良いし、画一的に予め定めた部位に穿設しておいても良い。しかし、前者の様にした場合は、収納箱を取り付ける壁の構造や取り付ける環境に応じて適切な部位に通気孔を設けることができるが、取り付け現場で収納箱を加工することとなり、作業が幾分面倒である。
一方、後者の様にした場合には、取り付け現場での加工を必要としないが、その取り付け状況に応じた適切な部位に通気孔があるとは限らず、通気孔としての機能を十分には発揮できないことも考えられる。また後者の場合には、あまり必要でない部位に通気孔が位置することも考えられ、その場合には、収納箱内における電子機器の放熱を図るための理想的な気流の発生を却って阻害したり、外部からの埃や害虫等の収納箱内への侵入を助長したりする可能性もある。
しかし、請求項1に記載の発明によれば、予め収納箱に設けられた複数個の孔部のうちの何れかを閉塞することにより、通気孔として使用する孔部を選択できることから、こうした問題を防止し、上記効果を得ることができるのである。
【0010】
次に、建物の壁の内部に中空層が存在する場合には、請求項2に記載のように、その壁に、中空層内の空気を通気孔を介して収納箱内に出入りさせるための壁孔を設け、収納箱には、通気孔として使用するための複数個の孔部を、建物の壁に対向する部位に設けるようにするとよい。
【0011】
そして、このように構成された請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるだけでなく、壁に対向する部位に孔部を設けていることから、収納箱の見映えが損なわれるのを極力防ぐことができる。また、中空層内の空気においては浮遊している塵や埃などが壁外部の空気と比べて少ないと考えられるが、請求項2記載の発明においては、壁内の中空層の空気で収納箱内の換気を図るようにしていることから、収納箱内に埃や塵が溜まることを抑制できると考えられる。
【0012】
なお通気孔は、収納箱に複数個設けるのが好ましい。そうすれば、例えば、ある通気孔から流れ込み他の通気孔から流れ出すという様な空気の流れが発生しやすくなり、収納箱内の換気をより効率的に図ることができる。この場合、通気孔は、互いに高さの異なる位置に少なくとも1つずつ設けるとよく、そうすれば空気の対流が発生し易くなり、収納箱内からの熱の排出を更に効率的に図ることができる。
【0013】
また、通気孔からは、収納箱の内部に害虫などが侵入する可能性がある。特に、通気孔を、建物の壁の中空層から空気を取り入れできるよう収納箱に設けた場合には、壁の内部(即ち中空層)を介してネズミなどが侵入する可能性もある。そこで、通気孔には、請求項3に記載の様に、網を設けることにより、害虫やネズミなどの生物(以下「害虫等」という)の収納箱内への侵入を防止すると良い。
【0014】
さて、電子機器の温度上昇の抑制を図るには、請求項4に記載の様に構成することも考えられる。即ち、収納箱内に電子機器を設置するには、電子機器を支えるための基盤が必要であるが、その基盤に電子機器を密着させて設置したのでは、電子機器の基盤近傍の部分における空気の流通が阻害されて電子機器の放熱(即ち温度上昇の抑制)効果を低下させることになってしまう。
【0015】
そこで請求項4に記載の電子機器の設置構造においては、収納箱内にて電子機器を設置するための基盤に設けられた保持部材を備えている。この保持部材は、基盤と電子機器との間に空気の流通が可能な空間が形成されるよう、電子機器を基盤から離した(即ち浮かせた)状態で保持するものである。
【0016】
つまり請求項4に記載の電子機器の設置構造においては、保持部材で電子機器を保持することにより、基盤と電子機器との間に空気の流通が可能な空間が形成されるよう、電子機器を基盤から離した状態としている。このため、電子機器の周囲における空気の流通や循環を促進し易くなり、電子機器の放熱効果を得ることができる。また、電子機器の筐体に放熱孔が設けられている場合であっても、電子機器を基盤から離した状態としているので、そうした放熱孔が塞がれることがなく、電子機器の放熱を確実に図ることができる。
【0017】
次に、請求項5に記載の収納箱は、建物の壁に取付けられた状態で、電子機器を収納するための収納箱であり、内部の換気を図る通気孔として使用するための孔部が、予め複数個設けられている。また、この収納箱には、複数の孔部のうちの何れかを閉塞するための蓋が備えられている。
このため、請求項5に記載の収納箱によれば、収納箱を壁に取り付けるにあたり、複数の孔部のうちの何れかを蓋にて閉塞し、その閉塞されたもの以外の孔部を通気孔として用いることができるようになり、本発明の電子機器の設置構造を実現することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施例である電子機器の設置構造について図面と共に説明する。
まず図1は、本発明の前提となる第1参考例としての電子機器の設置構造の外観を示す図であり、図2は、その内部構造を詳細に示す図である。
【0019】
本参考例の電子機器の設置構造は、図1,図2に示すように、建物の壁2に取り付けられた収納箱4の内部に、ケーブルモデムとして構成された電子機器6を固定することにより構成されている。
壁2は内壁2aと外壁2bとを備えており、壁2の内部(即ち、内壁2aと外壁2bとの間)には、空気の流通が可能な中空層8が形成されている。
【0020】
収納箱4は、壁2の外部から内壁2aに対してネジ(図示せず)により取り付けられている。収納箱4は、電子機器6を収容する箱本体4aと、この箱本体4aに蝶番(図示せず)により開閉自在に設けられた蓋4bとを備えており、図1では、蓋4bを開けた状態にして箱本体4aの内部を示している。箱本体4aは、設置面4cと、この設置面4cの四方から立設された立壁4dを備えている。
【0021】
収納箱4は、収納箱4の内部から見て設置面4cが内壁2a側に位置するように壁2に設けられ、その設置面4cに、電子機器6その他の機器を固定するための板状の基盤10(以下「固定ボード10」という。)が、設置面4cと略平行な状態で設けられている。この固定ボード10は、箱本体4a(詳しくは設置面4c)を貫通するネジ(図示せず)により内壁2aに固定され、電子機器その他の様々な機器の荷重が加えられても耐えられるようになっている。
【0022】
電子機器6は、固定ボード10にネジ12で固定された保持部材14により把持されることにより、電子機器6と固定ボード10との間に所定の空間Sが生じるように離した状態で固定ボード10に固定されている。保持部材14は、図2に示す様に、基部14a、脚部14bおよび把持部14cを備えている。把持部14cは、電子機器6を把持する部分である。また基部14aは固定ボード10に保持部材14全体を固定するための基礎となる部分であり、固定ボード10に接触した状態でネジ12で固定される。そして脚部14bは基部14aを基礎として固定ボード10上に立設しており、把持部14cを固定ボード10から離した状態で支持する。
【0023】
収納箱4が壁2(本参考例では内壁2a)に対向する部位、即ち設置面4cにおいては、通気孔16が、固定ボード10の上側および下側にて夫々形成されている。つまり、通気孔16は複数個あって、高さの異なる位置に夫々設けられている。このため、一の通気孔から流れ込み他の通気孔から流れ出すという様な空気の流れが発生しやすくなり、収納箱内の換気をより効率的に図ることができる。通気孔は、互いに高さの異なる位置に少なくとも1つずつ設けるとよく、そうすれば空気の対流が発生し易くなり、収納箱内からの熱の排出を更に効率的に図ることができる。
【0024】
そして、内壁2aの収納箱4に対向する部位において、通気孔16に対応する位置には、中空層8側と収納箱4側とをつないで空気を流通させるための壁孔18が設けられている。これにより、通気孔16と壁孔18とから構成される通気路A,Bが、互いに高さの異なる位置に夫々形成される。
【0025】
なお、本参考例において、壁2内部の中空層8には、配電用のケーブルや、電子機器の一つである通信機器に接続される通信用のケーブルなど、様々なケーブルが走っており、内壁2aにはそれらのケーブルを必要に応じて壁2の外部に取り出すための孔(図示せず)が設けられている。そして、収納箱4には、ケーブル20(即ち、配電用或いは通信用のケーブル)を収納箱4の内部に導くための挿通孔22が形成されている。
【0026】
また、固定ボード10には、図示した電子機器6の他、様々な機器(例えば配電ブレーカなど)が同様にして取り付けられるが、それらについては図示を省略する。
さて図2に示す様に、収納箱4の蓋4bが閉じられた状態で、電子機器6など、収納箱4の内部に設けられた機器が動作することにより熱を発生すると、その周囲の空気が暖められる。そして、収納箱4内(特に、電子機器6の周囲)で暖められた空気が、比較的高い位置にある通気路Aを介して中空層8に流出する一方、その空気よりも温度の低い空気が、比較的低い位置にある通気孔Bを介して中空層8から収納箱4内に流入する。即ち、収納箱4の内部における対流現象により空気の流れが発生し、収納箱4内部の換気が行われる。電子機器6と固定ボード10との間においても空気が流れる。
【0027】
こうして、通気孔16と壁孔18とからなる通気路を介して、中空層8内の空気と収納箱4内の空気とが入れ換わることによって、収納箱4内で発生した熱が、収納箱4外部に排出される。
以上の様に構成された本参考例においては、以下の効果を奏する。
【0028】
(1)即ち本参考例の電子機器の設置構造においては、収納箱4には、収納箱4外の空気(具体的には中空層8内の空気)を、収納箱4内に出入りさせるための通気孔16を設けており、これにより収納箱4内の換気を図ることにより、収納箱4内部に熱がこもることを抑制できる。その結果、電子機器6の温度上昇を抑制でき、その動作に不具合が発生する可能性を低くすることができる。
【0029】
(2)通気孔16は収納箱4の内壁2aに対向する部位に設け、一方、内壁2aが収納箱4に対向する部位において、通気孔16に対応する部位には、通気孔16を介して中空層8内の空気を収納箱4内に出入りさせるための壁孔18を設けることによって、中空層8内の空気で収納箱4内の換気を図っている。そのため、収納箱4の見映えが損なわれるのを極力防ぐことができる。また、収納箱4内に埃や塵が溜まることを抑制できる。
【0030】
(3)通気孔16(即ち、通気孔16と壁孔18とから構成される通気路)が、互いに高さの異なる複数の位置(具体的には固定ボード10の上側および下側)に夫々設けられている(通気路A,B)。そのため、空気の対流を促進することができ、効率的に収納箱4内の温度上昇抑制を図ることができる。
【0031】
(4)保持部材14で電子機器6を保持することにより、固定ボード10と電子機器6との間に空気の流通が可能な空間が形成されるよう、電子機器6を固定ボード10から離した状態としている。このため、電子機器6の周囲における空気の流通や循環を促進することができ、電子機器6の放熱効果を良好に得ることができる。また、電子機器6の筐体に設けられている放熱孔が塞がれることもないので好ましい。
【0032】
(5)互いに高さの異なる位置に設けられた通気路A,Bの間の高さに電子機器6を配置していることから、対流現象により生じた空気の流れの中に電子機器6を配置することができ、その電子機器6の放熱性を更に高めることができるという効果も奏する。
【0033】
次に、第2の参考例について説明する。
図3は、第2参考例としての電子機器の設置構造を示す図である。上記第1参考例においては、収納箱104の設置面104cが内壁2aよりも壁2外側に位置する様子を図2に示したが、図3に示す様に第2参考例においては、設置面104cなど収納箱104の一部が壁102に埋め込まれる様にして、収納箱104を壁102に取り付けている。そして第2参考例においては、内壁102aに設けられた壁孔118から、設置面104cなど収納箱104の一部が挿入されており、その結果、設置面104cは外壁102bと対向している。
【0034】
設置面104cには通気孔116が、複数の異なる高さに形成されており、固定ボード110を設けるべき位置の上下の他、固定ボード110と略同じ高さにも設けられている。そのため、一部の通気孔116と固定ボード110とは、収納箱104の内部から見て重なりを生ずる。そこで第2参考例においては、第1参考例のように固定ボード10を設置面4cに密着させるのではなく、固定ボード110に脚部112を設け、通気孔116を通過すべき空気の流れを阻害しないように、この脚部112により支持して設置面104c(即ち収納箱4の内部)に固定ボード110を固定している。
【0035】
その他の構成については、第1参考例と略同様であるので、説明を省略する。
以上の様に構成された第2参考例の設置構造によれば、上記効果(1)〜(5)を奏すると共に、以下の効果を奏する。
(6)通気孔116を通過すべき空気の流れを阻害しないよう、固定ボード110を収納箱104内に設けるようにしたことから、収納箱104内の換気、延いては電子機器の温度上昇の抑制をより確実に図ることができる。
【0036】
なお、上記参考例では、収納箱4と基盤10(固定ボード10)とを別体に構成するものとして説明したが、収納箱4の設置面4c自体を丈夫な構造として、その部分を基盤として構成しても良い。
【0037】
また、上記参考例では、電子機器6はケーブルモデムとして構成されたものとして説明したが、ブースタ、分配器、DSU(デジタルサービスユニット)、その他の様々な機器を収納箱内に設置するにあたり、本発明を適用することができる。
【0038】
また、上記参考例では、屋内(即ち、内壁2a側)に収納箱4を設けるものとして説明したが、本発明では、例えば、防滴形の収納箱(住宅情報盤など)を外壁2b側に設置するようにしても良い。
【0039】
また、通気孔16,116には、網を設けると良いが、そうすれば、収納箱4、104内に害虫等が侵入するのを防止できる。図4は、収納箱4,104において、設置面4c,104cに相当する部分を示す図である。図2,図3においては、通気孔16,116を設置面4c,104cに部分的に形成するものとして図示したが、これに限られず、図4(a)、(c)に示すように、収納箱4,104が建物の壁2,102に対向する部位(ここでは面)全体を一つの通気孔216として構成してもよい。そして、通気孔216,219,220には、図4(a)〜(d)に示す様に、網222,224を張るようにすると良い。図4(a),(b)に示す網222の網目は、図4(c),(d)に示す網224の網目よりも大きいが、こうした網目の大きさについては、侵入を防止したい害虫等の大きさなどを考慮して適宜選択するとよい。なお、網222,224自体を堅牢なものとしておけば、その上に固定ボード10,110を設置したり、電子機器6を直接、あるいは保持部材14を使用して間接的に設置したりすることもできる。
【0040】
次に、図5は本発明が適用された実施例の電子機器の設置構造の要部を示す説明図である。図5に示すように、本実施例では、上記参考例で説明した収納箱4,104に、通気孔として使用するための孔部316が予め複数個設けられる。そして、その複数個の孔部316の内、不要な孔部316が蓋317で閉塞され、閉塞したもの以外の孔部316が通気孔16,116として用いられる。
本実施例によれば、取り付け現場における作業負担を重くすることなく、収納箱4,104を取り付ける壁2、102の構造や取り付ける環境に応じた適切な部位に通気孔を設けることができる。そして、収納箱内における電子機器の放熱を図るための理想的な気流の発生を却って阻害したり、外部からの埃や害虫等の収納箱内への侵入を助長したりすることもない。
【0041】
なお、収納箱4,104としては、図6に示す構成を有するものを用いることも考えられる。図6(a)は設置面4c、104cを示す図であり、図6(b)は、図6(a)において一部分(点線の楕円で示す付近)を拡大して示す図である。図6に示す収納箱4,104は、形成すべき通気孔の輪郭に沿って予め断続的に設けられた切れ込み部412を有しており、その輪郭の内側部分を外側部分から切り離すことによって、図6(c)に示す様に、通気孔416を形成できるよう構成されている。即ち、所定の輪郭に沿って断続的に切れ込み部412が設けられているので、輪郭の内側部分と外側部分とは部分的につながっているが、その繋がり部413を切断することによって当該内側部分を除去し、これにより収納箱4,104での通気孔416の穿設を容易に、少ない作業負担で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1参考例としての電子機器の設置構造の概略を示す説明図である。
【図2】 第1参考例の電子機器の設置構造の断面構造を示す説明図である。
【図3】 第2参考例の電子機器の設置構造の断面構造を示す説明図である。
【図4】 その他の参考例を示す図である。
【図5】 実施例の電子機器の設置構造の要部を示す説明図である。
【図6】 その他の参考例を示す図である。
【符号の説明】
2,102…建物の壁 2a,102a…内壁
2b,102b…外壁 4,104…収納箱
6…電子機器 8…中空層
10,110…基盤 14…保持部材
16,116,219,220…通気孔
18,118…壁孔 222,224…網
Claims (5)
- 建物の壁に取付けられた収納箱の内部に電子機器を設置してなる電子機器の設置構造であって、
前記収納箱には、該収納箱内の換気を図る通気孔として使用するための孔部が、予め複数個設けられており、
該収納箱を前記壁に取り付けるにあたり該複数の孔部のうちの何れかを閉塞すると共に該閉塞したもの以外の孔部を前記通気孔として用いたことを特徴とする電子機器の設置構造。 - 前記壁は、その内部に中空層を備えると共に、該中空層内の空気を前記通気孔を介して前記収納箱内に出入りさせるための壁孔を備え、
前記収納箱には、前記通気孔として使用するための複数個の孔部が、前記壁に対向する部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器の設置構造。 - 前記通気孔に網を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器の設置構造。
- 前記収納箱内にて電子機器を設置するための基盤に設けられ、該基盤と電子機器との間に空気の流通が可能な空間が形成されるよう該電子機器を該基盤から離した状態で保持する保持部材を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電子機器の設置構造。
- 建物の壁に取付けられた状態で、電子機器を収納するための収納箱であって、
当該収納箱には、内部の換気を図る通気孔として使用するための孔部が、予め複数個設けられており、
該複数の孔部のうちの何れかを閉塞するための蓋を備えたことを特徴とする収納箱。
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