JP4418392B2 - 6面洗浄・バリ取り装置 - Google Patents

6面洗浄・バリ取り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4418392B2
JP4418392B2 JP2005108585A JP2005108585A JP4418392B2 JP 4418392 B2 JP4418392 B2 JP 4418392B2 JP 2005108585 A JP2005108585 A JP 2005108585A JP 2005108585 A JP2005108585 A JP 2005108585A JP 4418392 B2 JP4418392 B2 JP 4418392B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
nozzle
drive shaft
workpiece
rotation drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005108585A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006281425A (ja
Inventor
信雄 西田
修 鹿熊
雅之 大坪
達 跡治
昌人 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sugino Machine Ltd
Original Assignee
Sugino Machine Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sugino Machine Ltd filed Critical Sugino Machine Ltd
Priority to JP2005108585A priority Critical patent/JP4418392B2/ja
Publication of JP2006281425A publication Critical patent/JP2006281425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4418392B2 publication Critical patent/JP4418392B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)

Description

本発明は、超高圧水により被加工物(ワーク)の洗浄およびバリ取りを行う6面洗浄・バリ取り装置に関し、特に、氷粒、セラミック、および樹脂などのメディアを超高圧水と共にノズルから噴射して、ワークの6面を精度良く洗浄およびバリ取りする6面洗浄・バリ取り装置に関する。
従来、高圧水噴射だけでは容易に取れないような比較的大きなバリを除去するバリ取り方法としては、メディア高圧噴射方式、ドライアイスブラスト方式、外ドラム式製氷機を備えたアイスブラスト方式などがある。
このような研磨剤などのメディアを含む高速噴射水流は物品の加工に用いられており、この高速噴射水流を噴射するノズルと、このノズルを移動させるノズル移動手段と、被加工物を移動させるワーク駆動手段とを備えたウォータジェット加工装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−153299号公報(第3頁〜第4頁参照)
しかしながら、メディアとしての研磨剤を超高圧水と合流させて、ノズルからメディアを含んだ超高圧水を噴射する際に、ノズル噴射口の上流側に設けた合流管にメディアを吸引する吸引力を作用させる場合、吸引口を設けるためのスペースが必要となり、ノズル全長が、例えば、300mm前後長くなるという問題があった。
さらに、ノズルがZ軸に直角に取り付けられた場合、X,Y軸のストロークは正味ストロークにノズル長さの2倍を加えた長さとなり、装置が大きくなるという問題があった。
また、ノズルは、Z軸に直交して取り付けられるのでメディアや加速流体はその進路が直角に曲げられる。このため、整流作用が無くなってメディアや加速流体のジェット噴流に乱れが発生して、ジェット噴流の収束性が不良になり、洗浄やバリ取り効果が低下するという問題があった。
また、メディアは、スイベルジョイントを経由してノズルに吸引される場合、スイベルジョイントの摺動部でのメディアの噛み込みや堆積が生じて、スイベルジョイントの作動不良やノズルにメディアの詰まりが発生するという問題があった。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するために創案されたものであり、氷粒、セラミック、および樹脂などの粒子状のメディアを超高圧水と共にノズルから噴射して、ワークの6面を精度良く洗浄およびバリ取りする6面洗浄・バリ取り装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の6面洗浄・バリ取り装置は、粒子状のメディアと加圧された液体とのうち少なくとも前記液体をノズルから噴射してワークの6面の洗浄およびバリ取りを行う6面洗浄・バリ取り装置の作業面に向かって前記ワークの左右方向を示すX軸、前記ワークの前後方向を示すY軸、および前記ノズルの上下方向を示すZ軸、前記ワークを前記X軸廻りに回転させるA軸、および前記ワークを前記Y軸廻りに回転させるB軸から形成される前記ワークの6面の洗浄およびバリ取りを行う6面洗浄・バリ取り装置であって、前記ワークを前記A軸方向および前記B軸方向へ回転させる、A軸用回転駆動軸およびB軸用回転駆動軸は、前記Y軸に沿って配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の6面洗浄・バリ取り装置であって、前記ノズルは、前記メディアを噴射させるノズルαと、前記液体を噴射させるノズルβと、前記ノズルの先端近傍において、前記ノズルαを前記ノズルβに合流させたミキサーとを備え、前記メディアを併用する場合には、前記液体の流速によって生じる前記ミキサー内の負圧によって前記メディアを吸引して前記液体と前記メディアとを混合させた混合体を前記ノズルから噴射させ、前記ノズルは、前記混合体を真下に噴射するように、前記Z軸に平行に配置され、かつ、前記ワークの上方に配置されて、前記X軸方向および前記Z軸方向へ移動されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の6面洗浄・バリ取り装置であって、前記メディアは、氷粒、セラミック、樹脂のいずれか一つから形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の6面洗浄・バリ取り装置であって、前記A軸用回転駆動軸を前記Y軸の中心に配置し、前記B軸用回転駆動軸を前記A軸用回転駆動軸の周りに同芯円状に配置することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の6面洗浄・バリ取り装置であって、前記A軸用回転駆動軸には、このA軸用回転駆動軸を回転駆動するA軸回転駆動用モータが連結されており、前記A軸用回転駆動軸の一端には歯車が備えられ、A軸回転駆動用モータの軸には、回転内歯車が備えられ、前記歯車と前記回転内歯車との間には遊星歯車を介在させたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の6面洗浄・バリ取り装置であって、前記A軸用回転駆動軸と、このA軸用回転駆動軸と直交する従動軸とは、前記A軸用回転駆動軸の他端において、一対のマイタ歯車で噛合されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ワークをA軸方向およびB軸方向へ回転させる、A軸用回転駆動軸およびB軸用回転駆動軸は、Y軸に沿って配置されるため、6面洗浄・バリ取り装置をコンパクトに形成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、メディアを用いる場合には、加圧された液体がその流速によって発生するミキサー内の負圧によってメディアを吸引して、メディアと液体との混合体をワークに高速で衝突させる、あるいは、液体を高速で衝突させるため、6面洗浄・バリ取り装置は、容易に、かつ、精度良く洗浄およびバリ取りを行うことができる。
また、メディア用のノズルαと液体用のノズルβとを共にZ軸に平行に配置してノズルの先端で合流させるため、Z軸内で整流された高圧の混合体は、流路を変えることなくノズルから噴射され、高圧で噴射されるジェット噴流の収束性が良くなった。
また、ノズルは、混合体を真下に噴射するように、Z軸に平行に配置され、かつ、ワークの上方に配置されて、X軸方向および前記Z軸方向へ移動され、ワークは、Y軸方向へ移動されると共に、ワークをX軸廻りに回転させる方向であるA軸、およびワークをY軸廻りに回転させる方向であるB軸を設けたため、ワークの全面の洗浄およびバリ取りを容易に、かつ、精度良く行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、メディアは、氷粒、セラミック、樹脂のいずれか一つから形成されるため、加圧された液体と共に噴射された場合、大きく強固なバリ取りなども容易に行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、A軸用回転駆動軸をY軸の中心に配置し、B軸用回転駆動軸をA軸用回転駆動軸の周りに同芯円状に配置したため、6面洗浄・バリ取り装置の大型化を抑えることができる。
また、ノズルとワークを共に相対的に動作させることにより、ノズルとワークの全体的な動作範囲を節約させることができて、正味ストロークだけのスペースで6面の洗浄やバリ取りが行えるため、6面洗浄・バリ取り装置の大型化を抑えることができる。
請求項および請求項に記載の発明によれば、A軸用回転駆動軸とA軸回転駆動用モータとの間には、回転内歯車と遊星歯車とを介在させ、ワークをA軸方向へ回転させるA軸用回転駆動軸との連結部には、一対のマイタ歯車が設けられていることにより、B軸用回転駆動軸がB軸方向へ回転した場合、A軸用回転駆動軸もB軸方向へ回転して、A軸用回転駆動軸が相対的に回転しないことになる。これにより、ワーク取付台は、A,B軸の任意の角度で高精度に位置決めできることになり、ワークWの全面の洗浄およびバリ取りを容易に、かつ、精度良く行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
〔全体概要〕
図1は、本願発明の6面洗浄・バリ取り装置を示す斜視図であり、図2の(a)は、図1に示す6面洗浄・バリ取りユニットの拡大斜視図である。図2の(b)は、ワークの全面を示す斜視図である。
図1に示すように、6面洗浄・バリ取り装置100は、6面洗浄・バリ取りユニット1を備え、例えば、メディアとして粒子状の氷粒を超高圧水と共にノズル6から噴射して被加工物(以下、ワークという)Wの全面の洗浄およびバリ取りを行うものである。
6面洗浄・バリ取りユニット1は、メディアと液体とを混合して噴射させるノズル6と、移動・回転自在にワークWを支持するワーク駆動ユニット8とから主に構成される。
図中左側矢印方向の正面に作業扉が設けられ、段取り作業などが行えるようになっている。その右側には操作盤2が設けられている。
なお、メディアは、氷粒以外にも、セラミックや樹脂として、それぞれアルミナやナイロンを用いて実験したが、ここでは、氷粒を例にして詳細に説明する。
なお、粒子状の材料として、アルミナ(セラミック)やナイロン(樹脂)に限らず、粒子状に加工可能な材料を用いることも可能である。
図2の(a)に示すように、この6面洗浄・バリ取りユニット1において、ノズル6は、メディアとしての粒子状の氷粒3と超高圧水4との混合体5をワークWに向かって噴射させる。ワーク駆動ユニット8は、ワークWを移動・回転自在に支持している。これによって、ワークWの全面を洗浄し、バリを除去することができる。
また、ノズル6は、粒子状の氷粒3を噴射するノズルαと、超高圧水4を噴射するノズルβとから構成され、氷粒3と超高圧水4との混合体5をノズル6から噴射させる。
ワーク駆動ユニット8は、ワーク6面体9を加工できるようにワークWを固定支持すると共に、ワーク6面体9が洗浄・バリ取り可能に、ワークWの全表面を露出させた状態で取り付けられるワーク取付台10とを備えている。
図1および図2(a),(b)に示すように、ワーク6面体9とは、
1)6面洗浄・バリ取り装置100の作業面に向かってワークWの左右方向を示すX軸方向に垂直な面9e,9f
2)ワークWの前後方向を示すY軸方向に垂直な面9a,9c
3)ワークWの上下方向を示すZ軸方向に垂直な面9b,9d
から形成されるワークWの全面である。
なお、ワークWのモデルは、6面対を想定して説明したため、6面でワーク全体としたが、これに限定するものではなく、異形物であっても良い。
また、X軸とは、ワークを左右方向へ移動させる座標軸を言い、このX軸を旋回中心とする回転軸をA軸と言う。
Y軸とは、ワークを前後方向へ移動させる座標軸を言い、このY軸を旋回中心とする回転軸をB軸と言う。
Z軸とは、ノズルを上下方向へ移動させる座標軸を言い、このZ軸を旋回中心とする回転軸をC軸と言う。
図2の(a)に示すように、ノズル6は、混合体5を真下に噴射するように、Z軸に平行に配置され、かつ、ワークWの上方に配置されて、X軸方向およびZ軸方向へ移動するように構成されている。
ワークWは、Y軸方向へ移動されると共に、ワークWをX軸廻りに回転させる方向であるA軸、およびワークWをY軸廻りに回転させる方向であるB軸に回転可能とされる。さらに、連結部材11は、ワークWをY軸方向へ移動させる。これにより、ノズル6およびワーク駆動ユニット8は、ワークWの全面に混合体5を噴射させるように構成されている。
〔ノズルに関する構成〕
図3は、ノズル6を示す拡大断面図である。図3に示すように、ノズル6は、氷粒などのメディア3を搬送するメディア搬送用チューブ6abを備え、ノズルβ6bは、超高圧水4を通すと共に、メディアを吸引して混合するためのミキサー6baを備えている。さらに、ノズル6は、水切りのためにエアーを通すエアー通路6cを備えている。
超高圧水4は、高圧ポンプ(図略)によって、1〜500MPaの水圧に設定されている。また、メディアとしての氷粒3は、製氷機(図略)によって、粒子状に形成され、ホッパー(図略)に収められている。このホッパーは、メディア搬送チューブ6abに接続されている。
尚、高圧ポンプの圧力の設定は、1〜500MPaに限定されるものではなく、ワークWやバリの大きさによって、適宜変更可能であり、氷粒3の大きさも、ワークWやバリの大きさによって、適宜変更可能である。
〔A方向回転駆動に関する構成〕
図4は、ワーク駆動ユニット8の断面を示す拡大平面図である。
図4に示すように、連結部材11の内部には、ワーク取付台10をA軸方向へ回転させるA軸用回転駆動軸12と、ワーク取付台10をB軸方向へ回転させるB軸用回転駆動軸13とを備えている。
A軸用回転駆動軸12は、連結部材11の内部にあって、連結部材11に沿ってY軸方向の中心に配置され、B軸用回転駆動軸13は、連結部材11に沿ってA軸用回転駆動軸12の周りにA軸用回転駆動軸12とは同芯円状に配置されている。
また、図4に示すように、A軸用回転駆動軸12には、一端(図中右側)に軸用平歯車16がA軸用回転駆動軸12と同軸中心に固定されている。A軸回転駆動用モータ14は、モータ回転軸14aを備え、このモータ回転軸14aには、回転内歯車14bが設けられている。この回転内歯車14bと軸用平歯車16との間には、遊星平歯車15が介設されている。
また、A軸用回転駆動軸12の他端(図中左側)には、駆動側マイタ歯車17を備えている。従動軸18には、一端(図中下方)に従動側マイタ歯車19が備えられ、他端(図中上方)に従動平歯車20が備えられている。このため、駆動側マイタ歯車17が回転すると、従動側マイタ歯車19が従動回転し、A軸用回転駆動軸12の回転が、A軸用回転駆動軸12とは直角に配置された従動軸18に伝達されるように構成されている。駆動側マイタ歯車17と従動側マイタ歯車19とは、直角に噛合している。
回転枠体21は円形に形成されており、回転枠体21には、ワーク取付台10をA軸に回転させる大径平歯車22が、回転枠体21の一方(図中上方)の円周の内側に設けられている。
大径平歯車22と従動平歯車20との間には、小径平歯車23を介在させており、従動軸18の回転力を大径平歯車22に伝達している。
また、回転枠体21の他方(図中上下方)の円周の内側には、大径回転枠体35が設けられている。大径平歯車22と大径回転枠体35との間には、ワーク取付台10が、ワーク取付台10のワークWの取り付け面を、大径平歯車22および大径回転枠体35の回転中心方向へ向けて、大径平歯車22および大径回転枠体35の側面に一体に設けられている。
〔B軸回転駆動に関する構成〕
図4に示すように、B軸用回転駆動軸13の一端(図中右側)には、軸用平歯車24が設けられている。この軸用平歯車24は、B軸回転駆動用モータ31(図5参照)からの回転をB軸用回転駆動軸13に伝達している。このB軸用回転駆動軸13の他端(図中左側)にはB軸回転伝達部材25が設けられ、このB軸回転伝達部材25の回転によって、回転枠体21はB軸方向に回転する。
A軸回転駆動用モータ14、およびB軸回転駆動モータ31はサーボモータを用いており、このサーボモータによって、ワークWのA軸方向への回転動作、B軸方向への回転動作を精度良く制御することができる。
〔Y軸方向移動に関する構成〕
図5は、図4に示すC矢視の側面図である。図5に示すように、Y軸駆動用モータ(サーボモータ)32には、Y軸移動体33が設けられている。Y軸駆動用モータ32から発生する駆動力は、Y軸移動体33がY軸方向へ移動するように構成されている。このとき、連結部材11は、連結部保持部材26に摺動自在に支持されている。
図6は、6面洗浄・バリ取りユニット1のワーク駆動ユニット8を図5のF矢視を示す拡大背面図である。
図5、図6に示すように、Y軸移動体33には、A軸回転駆動用モータ14と、B軸回転駆動用モータ31が一体に固定されており、Y軸移動体33と共にY軸方向へ移動する。これによって、回転枠体21(図5参照)は、Y軸方向へ移動するように構成されると共に、B軸方向へも回転し、さらに、ワークWは回転枠体21の内周に設けられた大径平歯車22(図4参照)の回転によってA軸方向へも回転するように構成されている。大径平歯車22の内周には、大径平歯車22と大径回転枠体35(図5参照)を内周から支持するように大径平歯車支持ローラ30が各々6個設けられている。
〔A軸回転駆動に関する詳細構成〕
図7は、図4のD部を示す拡大断面図、図8は、図4のE部を示す拡大断面図である。
図7に示すように、A軸用回転駆動軸12には、軸用平歯車16がA軸用回転駆動軸12と同軸中心に固定されている。この軸用平歯車16と回転内歯車14bとの間には、互いに対向した一対2個の遊星平歯車15,15が介在している。
複数の遊星平歯車15と、この遊星平歯車15と同数の遊星平歯車28とは、ピン29によって回転自在に連結されており、この複数の遊星平歯車28は、連結部材11に固定された固定内歯車27と噛合している。また、遊星平歯車28は、固定内歯車27の内周に沿って、複数の遊星平歯車28を、固定内歯車27に噛合している。
次に、本実施の形態に係る6面洗浄・バリ取りユニットの動作を説明する。
〔ノズルに関する動作〕
図3に示すように、ノズル6は、メディア3を噴射させるノズルα6aと、超高圧水4を噴射させるノズルβ6bと、ノズル6の先端近傍において、ノズルα6aをノズルβ6bに合流させたミキサー6baとを備え、メディア3を併用する場合には、超高圧水4がノズルβ6bから噴射されると、超高圧水4の流速によって、ミキサー6ba内に負圧が生じ、氷粒などのメディア3が、メディア搬送用チューブ6abから吸引され、超高圧水4と氷粒3とを混合させた混合体5を、ノズル6の先端からワークWに向けて噴射される。これによって、ワークWは洗浄され、さらに、ワークWのバリ取りが行なわれる。洗浄・バリ取りの動作終了時には、水切りのためのエアーがエアー通路6cから噴射され、ワークWに付着した水4や氷粒3を、吹き飛ばして、水切り処理を行う。
〔A軸回転駆動に関する動作〕
図2に示すように、ワークWのA軸方向への回転を説明するためにA軸用回転駆動軸12(図4参照)を回転させる動作を説明する。
図7に示すように、先ず、A軸回転駆動用モータ14が図示しないサーボ制御装置によって回転駆動の指示を受けると、サーボモータであるA軸回転駆動用モータ14は、例えば、一方向へ回転する。このA軸回転駆動用モータ14は、モータ回転軸14aをA軸回転駆動用モータ14と同方向へ回転させる。このモータ回転軸14aとA軸回転駆動用モータ14との間には、図示しない加減速機構を介在させても構わない。モータ回転軸14aが回転すると、モータ回転軸14aに備えられた回転内歯車14bが回転する。
このとき、A軸回転駆動軸12には、軸用平歯車16がA軸回転駆動軸12と同軸中心に固定され、この軸用平歯車16と回転内歯車14bとの間には、複数の遊星平歯車15が介在しているため、軸用平歯車16は、回転内歯車14bの回転駆動力を軸用平歯車16に伝達している。これによって、A軸用回転駆動軸12がA軸回転駆動用モータ14とは反対方向に回転する。
図8に示すように、A軸用回転駆動軸12には、駆動側マイタ歯車17が備えられており、従動軸18には、一端に従動側マイタ歯車19が備えられ、これらのマイタ歯車17,19が噛合っているため、A軸用回転駆動軸12の回転力は、従動軸18に伝達される。また、従動軸18の他端に備えられた従動平歯車20と、回転枠体21に備えられた大径平歯車22と、大径平歯車22と従動平歯車20との間に介在する小径平歯車23とが、互いに噛合することによって、従動軸18の回転力を大径平歯車22に伝達している。これによって、図4に示すように、ワークWがA軸方向へ回転する。
〔B軸回転駆動に関する動作〕
図2に示すように、ワークWのB軸方向へ回転を説明するためにB軸用回転駆動軸13(図4参照)を回転させる動作を説明する。
図7に示すように、先ず、B軸回転駆動用モータ31(図5、図6参照)が図示しないサーボ制御装置によって回転駆動の指示を受けると、サーボモータであるB軸回転駆動用モータ31は、例えば、一方向へ回転する。B軸用回転駆動軸13には、軸用平歯車24がB軸用回転駆動軸13と同軸中心に固定され、図示しない伝達機構によって、B軸回転駆動モータ31の回転駆動力が軸用平歯車24に伝達される。
軸用平歯車24が回転することによって、図4に示すように、B軸用回転駆動軸13が回転して、ワークWがB軸方向(図4参照)へ回転する。
〔A、B軸回転駆動に関する動作〕
また、A軸用回転駆動軸12とB軸用回転駆動軸13とが、連結部材11の内部で同軸中心で回転することによる動作を説明する。
図4に示すように、A軸用回転駆動軸12は、一端に軸用平歯車16を備えている。A軸回転駆動用モータ14には、モータ回転軸14aが備えられ、このモータ回転軸14aには回転内歯車(インターナルギヤ)14bが設けられている。この回転内歯車14bと、軸用平歯車16との間には、遊星平歯車15が介在して、回転内歯車14bの回転を、軸用平歯車16に伝達するように構成されているのは前記した通りである。
このように、回転内歯車14bと、軸用平歯車16との間に遊星平歯車15を介在させているため、A軸回転駆動用モータ14が回転していないときに、B軸用回転駆動軸13が回転して、ワーク取付台10がB軸方向へ回転するときには、B軸方向への回転と共に従動軸18が駆動側マイタ歯車17を中心にB軸方向へ回転する。このとき、A軸用回転駆動軸12が固定されていると、従動軸18は、ワーク取付台10をA軸方向へ回転させるように回転する。ところが、A軸用回転駆動軸12が遊星平歯車15によって無負荷状態になっているため、ワーク取付台10をA軸方向へ回転させようとする回転力が、A軸回転駆動軸12をB軸方向へ回転させることにより、ワーク取付台10は回転しない。
すなわち、B軸用回転駆動軸13がB軸方向へ回転すると同時に、A軸用回転駆動軸12もB軸方向へ回転して、A軸用回転駆動軸12が相対的に回転していないことになる。これにより、ワーク取付台10は、A,B軸方向の任意の角度で高精度に位置決めできることになり、ワークWの全面の洗浄およびバリ取りを容易に、かつ、精度良く行うことができる。
また、スイベル(旋回)ジョイントを使用しないので、機械的な摩耗に伴う故障を低減することができてメディアの搬送を常にスムーズに行うことができる。
さらに、ノズルをX,Z軸の2軸方向へ移動可能としたため、メディア搬送用のホースの引き回しが、X,Z軸の2軸構成でよく、従来のX,Y,Z軸、R回転軸の構成に比べてシンプルになった。
メディア搬送用チューブの保守は、Z軸外で行えるのでメンテナンスが容易である。
本願発明の6面洗浄・バリ取り装置を示す斜視図である。 図1に示す6面洗浄・バリ取りユニットの拡大斜視図である。 図2に示すノズルの拡大断面図である。 図2に示すワーク駆動ユニットの拡大平面図である。 ワーク駆動ユニットを図4のC矢視で示す側面図である。 ワーク駆動ユニットを図5のF矢視で示す背面図である。 図4のD部を示す拡大断面図である。 図4のE部を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 6面洗浄・バリ取りユニット
2 操作盤
3 メディア(氷粒、セラミック、樹脂)
4 超高圧水(水、液体)
5 混合体
6 ノズル
6a ノズルα
6ab メディア搬送用チューブ
6b ノズルβ
6ba ミキサー
6c エアー通路
8 ワーク駆動ユニット
9 ワークWの6面
10 ワーク取付台
11 連結部材
12 A軸用回転駆動軸
13 B軸用回転駆動軸
14 A軸回転駆動用モータ
14a モータ回転軸
14b 回転内歯車
15 遊星平歯車
16 軸用平歯車
17 駆動側マイタ歯車
18 従動軸
19 従動側マイタ歯車
20 従動平歯車
21 回転枠体
22 大径平歯車
23 小径平歯車
24 軸用平歯車
25 B軸回転伝達部材
26 連結部保持部材
27 固定内歯車
28 遊星平歯車
29 ピン
30 大径平歯車支持ローラ
31 B軸回転駆動モータ
32 Y軸駆動用モータ
33 Y軸移動体
35 大径回転枠体
100 6面洗浄・バリ取り装置
W ワーク

Claims (6)

  1. 粒子状のメディアと加圧された液体とのうち少なくとも前記液体をノズルから噴射してワークの6面の洗浄およびバリ取りを行う6面洗浄・バリ取り装置の作業面に向かって前記ワークの左右方向を示すX軸、前記ワークの前後方向を示すY軸、および前記ノズルの上下方向を示すZ軸、前記ワークを前記X軸廻りに回転させるA軸、および前記ワークを前記Y軸廻りに回転させるB軸から形成される前記ワークの6面の洗浄およびバリ取りを行う6面洗浄・バリ取り装置であって、
    前記ワークを前記A軸方向および前記B軸方向へ回転させる、A軸用回転駆動軸およびB軸用回転駆動軸は、前記Y軸に沿って配置されることを特徴とする6面洗浄・バリ取り装置。
  2. 前記ノズルは、前記メディアを噴射させるノズルαと、
    前記液体を噴射させるノズルβと、
    前記ノズルの先端近傍において、前記ノズルαを前記ノズルβに合流させたミキサーとを備え、
    前記メディアを併用する場合には、前記液体の流速によって生じる前記ミキサー内の負圧によって前記メディアを吸引して前記液体と前記メディアとを混合させた混合体を前記ノズルから噴射させ、
    前記ノズルは、前記混合体を真下に噴射するように、前記Z軸に平行に配置され、かつ、前記ワークの上方に配置されて、前記X軸方向および前記Z軸方向へ移動されることを特徴とする請求項1に記載の6面洗浄・バリ取り装置。
  3. 前記メディアは、氷粒、セラミック、樹脂のいずれか一つから形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の6面洗浄・バリ取り装置。
  4. 前記A軸用回転駆動軸を前記Y軸の中心に配置し、前記B軸用回転駆動軸を前記A軸用回転駆動軸の周りに同芯円状に配置することを特徴とする請求項に記載の6面洗浄・バリ取り装置。
  5. 前記A軸用回転駆動軸には、このA軸用回転駆動軸を回転駆動するA軸回転駆動用モータが連結されており、前記A軸用回転駆動軸の一端には歯車が備えられ、A軸回転駆動用モータの軸には、回転内歯車が備えられ、前記歯車と前記回転内歯車との間には遊星歯車を介在させたことを特徴とする請求項に記載の6面洗浄・バリ取り装置。
  6. 前記A軸用回転駆動軸と、このA軸用回転駆動軸と直交する従動軸とは、前記A軸用回転駆動軸の他端において、一対のマイタ歯車で噛合されていることを特徴とする請求項に記載の6面洗浄・バリ取り装置。
JP2005108585A 2005-04-05 2005-04-05 6面洗浄・バリ取り装置 Expired - Fee Related JP4418392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005108585A JP4418392B2 (ja) 2005-04-05 2005-04-05 6面洗浄・バリ取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005108585A JP4418392B2 (ja) 2005-04-05 2005-04-05 6面洗浄・バリ取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006281425A JP2006281425A (ja) 2006-10-19
JP4418392B2 true JP4418392B2 (ja) 2010-02-17

Family

ID=37403850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005108585A Expired - Fee Related JP4418392B2 (ja) 2005-04-05 2005-04-05 6面洗浄・バリ取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4418392B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006281425A (ja) 2006-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101948964B1 (ko) 세정 장치
KR101887731B1 (ko) 이송대 장치, 및 대상물 구동 장치
KR102283979B1 (ko) 고압 워터제트 절단 헤드 시스템, 구성요소 및 관련 방법
US7887393B2 (en) Moving mechanism for blast gun for blasting machine
JP4412192B2 (ja) 研磨パッドのドレッシング方法
JP2016107171A (ja) 加圧水噴出ガン及びそれを用いた仮設機材洗浄装置
JP4418392B2 (ja) 6面洗浄・バリ取り装置
CN109070313B (zh) 孔内表面处理装置及孔内表面处理方法
JP5721090B1 (ja) 枠組足場洗浄用回転ノズルヘッド
JPH0347991B2 (ja)
US20040162009A1 (en) Apparatus and process for surface treating interior of workpiece
JP2003181740A (ja) ワークの加工方法、ワーク加工用流体供給装置およびこれらにより生産された加工品
JP6514150B2 (ja) 洗浄装置
JPH1028902A (ja) 流体噴射装置
JP7167777B2 (ja) ノズル、ブラスト加工装置及びブラスト加工方法
US20180117735A1 (en) Apparatus and process for surface treating interior of a workpiece
JP2001105245A (ja) バリ取り装置及び洗浄装置
JP2021007990A (ja) 眼鏡レンズ加工装置
JP2566756Y2 (ja) 高圧液体噴射装置
JP2001179143A (ja) 回転ノズルを備える装置
JP2529456B2 (ja) 管内洗浄装置
CN219560638U (zh) 一种工件清洗装置
JP4649917B2 (ja) ダイシング装置
CN117901000B (zh) 湿式喷砂处理装置
JP2016209957A (ja) ブラスト加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090430

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees