JP4417071B2 - 等方圧加圧装置 - Google Patents

等方圧加圧装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4417071B2
JP4417071B2 JP2003361128A JP2003361128A JP4417071B2 JP 4417071 B2 JP4417071 B2 JP 4417071B2 JP 2003361128 A JP2003361128 A JP 2003361128A JP 2003361128 A JP2003361128 A JP 2003361128A JP 4417071 B2 JP4417071 B2 JP 4417071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
pressure
piston
pressurizing
pressure vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003361128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005127549A (ja
Inventor
武雄 西本
孝紀 山内
康夫 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2003361128A priority Critical patent/JP4417071B2/ja
Publication of JP2005127549A publication Critical patent/JP2005127549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4417071B2 publication Critical patent/JP4417071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/001Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a flexible element, e.g. diaphragm, urged by fluid pressure; Isostatic presses
    • B30B11/002Isostatic press chambers; Press stands therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

本発明は、熱間や冷間で等方圧加圧処理を行う等方圧加圧装置に関するものである。
例えば、熱間等方圧加圧法(HIP法)は、気体や液体を圧力媒体(圧媒)とし、約100MPa以上の高い等方圧力と1000℃以上の温度との相乗効果を利用して加圧処理する技術であって、鋳造品の引け巣やガス気泡等の除去、セラミックスや粉末冶金などの焼結部品内部の残留気泡の除去などに広く使用されるものである。しかしながら、サイクルタイム(一連の処理にかかる時間)が長いことに起因して処理コストが高く、その利用は非常に付加価値の高い製品に限定されていた。
サイクルタイムが長い原因としては、処理体の加熱時間が長いことや処理体の冷却工程に時間を要することが指摘されていた。加えて、圧力容器内を加圧する加圧ピストンの着脱や圧力容器の移送が短時間には行えないことが原因でもあった。
前記サイクルタイムを短くするための技術としては様々なものがあり、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1の技術は、粉末体のプレス成形設備において複数の圧力容器が備えられ、一方の圧力容器内の処理体を成形プレスで加圧処理している間に、他の圧力容器を補助プレスで加圧処理し、一方の圧力容器の加圧が終了後すぐに、他方の圧力容器を成形プレスに移動して、加圧処理を進めるようにするものである。本プレス成形設備は、圧力容器を各プレス(処理ステーション)間で移動するための搬送装置(搬送手段)を備えているものとなっている。
特開昭60−7597号公報(第2頁〜第15頁、図10)
しかしながら、特許文献1に記載された技術をHIP装置に適用したとしても、圧力容器が搬送手段上に停留している時間は、その圧力容器に対する加圧処理や前処理などを行えず、サイクルタイムを大幅に減少することには寄与できる構成とはなっていなかった。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、処理体の予熱〜圧力容器内への処理体収納〜加圧ピストンの取り付け〜加圧処理といった一連のサイクルを大幅に短縮することのできる等方圧加圧装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明における課題解決のための技術的手段は、圧媒に浸された処理体が内部に収納されると共にこの圧媒を圧縮する加圧ピストンが出退自在に挿入される圧力容器を備える等方圧加圧装置において、前記圧力容器に対し処理体の出し入れを行う処理体出し入れステーションと、加圧ピストンを圧力容器に着脱する加圧ピストン着脱ステーションと、挿入された加圧ピストンを圧力容器内に押し込むことで処理体を等方圧で加圧処理する加圧ステーションと、前記加圧処理の操作を行うまで圧力容器を一時的に待機させる待機ステーションとが備えられ、前記圧力容器を加圧ピストン着脱ステーションを介して他の各ステーションへ移動可能とする搬送手段が設けられると共に、この搬送手段に加圧ピストン着脱ステーションが配置されており、前記搬送手段は、前記圧力容器が搬送又は停留可能な複数の軌道と、圧力容器を搬入するための搬入ステーションと、圧力容器を搬出するための搬出ステーションとを備え、一方の軌道が待機ステーションに位置する際に、他方の軌道が加圧ピストン着脱ステーションに位置し且つ加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結し、前記一方の軌道が加圧ピストン着脱ステーションに位置し且つ加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結している際に、他方の軌道が搬入ステーション及び搬出ステーションと連結しており、前記加圧ステーションの前方に加圧ピストン着脱ステーションが設けられ、この加圧ピストン着脱ステーションの左側に待機ステーションが設けられると共に加圧ピストン着脱ステーションの前方には処理体出し入れステーションが設けられ、前記搬送手段は、加圧ピストン着脱ステーションを中心として左右方向にスライド可能であり、且つ前後方向に延びる2つの軌道が上面の左右方向両側に備えられたスライド台であって、前記スライド台が左側にスライドした際には、左側の軌道が待機ステーション上に位置すると共に、右側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結し、右側にスライドした際には、左側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結することを特徴とする。
この技術的手段によれば、等方圧加圧装置は、処理体出し入れステーション、加圧ピストン着脱ステーション、加圧ステーション、待機ステーションの各ステーションを有し、各ステーションに停留する圧力容器にそれぞれの処理を施すことができるようになるため、複数の圧力容器を同時又は並列的に処理可能となり、サイクルタイムの短縮化を図ることができるようになる。
搬送手段は、圧力容器を加圧ピストン着脱ステーションを介して他の各ステーションへ移動可能であるため、複数の圧力容器をスムーズに各ステーションに配送することができるようになる。
搬送手段は、加圧ピストン着脱ステーションに重なるように配設されているため、他ステーションに搬送されるべく搬送手段上に停留している圧力容器に対して、加圧ピストンを着脱処理できるようになり、なおいっそうのサイクルタイム短縮化が図れるようになる。
なお、前記搬送手段は、圧力容器が搬送又は停留可能な複数の軌道を有し、一方の軌道が待機ステーションに位置する際に、他方の軌道が加圧ピストン着脱ステーションに位置し且つ加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結しているため、複数(2つ)の圧力容器のうち、1つの圧力容器を一方の軌道上に停留させることで待機ステーションに配置可能とすると共に、もう1つの圧力容器を他方の軌道上に停留させることで、この圧力容器に対して加圧ピストンを着脱することができるようになる。
また、他方の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結するため、当該圧力容器を加圧ピストン着脱ステーション又は処理体出し入れステーションに移動させることができるようになる。このことで、複数の圧力容器を並列的に処理できるようになり、サイクルタイムの短縮化が図れる。
さらに、前記圧力容器を搬入するための搬入ステーションと圧力容器を搬出するための搬出ステーションとを備え、前記搬送手段の一方の軌道が加圧ピストン着脱ステーションに位置し且つ加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結している際に、他方の軌道が搬入ステーション及び/又は搬出ステーションと連結しているため、搬入ステーションを介して容易に本装置内に圧力容器を搬入することが可能となる。搬入ステーションを介して容易に処理済みの圧力容器を本装置外に搬出することができるようになる。
また、搬送手段の一方の軌道が加圧ピストン着脱ステーションに位置し且つ加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結するようになるため、この搬送手段を介して、圧力容器を加圧ピストン着脱ステーション、加圧ステーション、処理体出し入れステーションのいずれか1つに移動して停留させることができるようになる。
それと並行して、搬送手段の他方の軌道上に停留している加圧処理済みの圧力容器を搬出ステーションへ移送でき、そこから外部へ搬出可能となる。同様に、搬入ステーションから新しい圧力容器を搬入し、搬送手段を介して他ステーションへ移送させることができるようになる。
また、前記加圧ステーションの前方に加圧ピストン着脱ステーションが設けられ、この加圧ピストン着脱ステーションの左側に待機ステーションが設けられると共に加圧ピストン着脱ステーションの前方には処理体出し入れステーションが設けられ、前記搬送手段は、加圧ピストン着脱ステーションを中心として左右方向にスライド可能であり、且つ前後方向に延びる2つの軌道が上面の左右方向両側に備えられたスライド台であって、このスライド台が左側にスライドした際には、左側の軌道が待機ステーション上に位置すると共に、右側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結し、右側にスライドした際には、左側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結しているため、加圧ピストン着脱ステーションを中心として機能的に他ステーションを配置することができるようになる。
スライド台を左へスライドさせることで、スライド台の左側の軌道上に停留している圧力容器を待機ステーションに配置可能とすると共に、右側の軌道上に停留している圧力容器に対して加圧ピストンを着脱することができるようになる。また、右側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結するため、当該軌道上の圧力容器を加圧ステーション又は処理体出し入れステーションに移動させることができるようになる。
スライド台を右にスライドさせることで、スライド台の左側の軌道上に停留している圧力容器を加圧ステーション又は処理体出し入れステーションに移動させることができるようになる。
なお、好ましくは、前記加圧ステーションの前方に加圧ピストン着脱ステーションが設けられ、この加圧ピストン着脱ステーションの左側に待機ステーションが設けられると共に加圧ピストン着脱ステーションの前方には処理体出し入れステーションが設けられ、前記処理体出し入れステーションの右側に搬出ステーションが設けられると共に、加圧ステーションの右側には搬入ステーションが設けられ、前記搬送手段は、加圧ピストン着脱ステーションを中心として左右方向にスライド可能であり、且つ前後方向に延びる2つの軌道が上面の左右方向両側に備えられたスライド台であって、このスライド台が左側にスライドした際には、左側の軌道が待機ステーション上に位置すると共に右側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結し、右側にスライドした際には、左側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結すると共に右側の軌道が搬入ステーション及び搬出ステーションと連結するとよい。
こうすることで、加圧ピストン着脱ステーションを中心として機能的に他ステーションを配置することができるようになる。
スライド台を左へスライドさせることで、スライド台の左側の軌道上に停留している圧力容器を待機ステーションに配置可能とすると共に、右側の軌道上に停留している圧力容器に対して加圧ピストンを着脱することができるようになる。また、右側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結するため、当該軌道上の圧力容器を加圧ステーション又は処理体出し入れステーションに移動させることが可能となる。
スライド台を右へスライドさせることにより、スライド台の右側の軌道上に停留している圧力容器を簡単に搬出ステーションへ移動させることができると共に、搬入ステーションに搬入された圧力容器を当該右側の軌道を用いて容易に他ステーションへ移送することが可能となる。
なお、好ましくは、前記処理体出し入れステーションの近傍に、処理体を予め処理温度に加熱しておく予熱装置と、加圧処理終了後の処理体を冷却するクウェンチング装置とが配設されているとよい。
これによれば、処理体に対して熱間等方圧加圧処理を行う際に、処理体出し入れステーション近傍の予熱装置で処理体を予熱することができ、クウェンチング装置で処理済みの処理体の冷却を行うことができ、作業の効率化を図ることが可能となる。
好ましくは、前記圧力容器はスライド台の軌道を移動可能な容器台車の上に配設され、当該圧力容器の上部には先端部が圧媒を加圧可能なように加圧ピストンが上方から挿入され、この加圧ピストンの基端部は圧力容器の上部を覆うように外嵌するピストン保持具に同伴上下動可能に連結され、前記ピストン保持具は、容器台車上に設けられ支持手段により上方に押し上げられるように支持されとよい。
このようにすることで、支持手段で持ち上げられているピストン保持具に、加圧ピストンが支えられるようになるため、加圧ピストンを圧力容器の上部に挿入した状態で保持することが可能となり、加圧ピストンで圧力容器を閉蓋したまま、容器台車により各ステーション間で移送可能となる。
さらに好ましくは、前記支持手段はバネ体からなるとよい。
このようにすることで、簡単な構造でピストン保持具を支持することが可能となる。
なお、好ましくは、前記圧力容器はスライド台の軌道を移動可能な容器台車の上に配設され、当該圧力容器の下部には先端部が圧媒を加圧可能なように加圧ピストンが下方から挿入され、この加圧ピストンを押圧する増圧手段が加圧ステーションで圧力容器の下方側に設けられ、前記圧力容器の上部に、処理体を圧力容器から出し入れ可能とする開口部が設けられていると共に、この開口部を閉塞する蓋体が備えられているとよい。
このようにすることで、容器台車に搭載された圧力容器の下部に挿入された加圧ピストンを、加圧ステーションに設けられた増圧手段で加圧することが可能となる。また、圧力容器は加圧ピストンを挿入したまま、容器台車により各ステーション間を移動可能となる。
また、加圧ピストンとは反対側に処理体取り出し用の開口部があるため、加圧ピストンをその都度取り外したりすることなく、処理体を収納することができるようになる。
なお、好ましくは、前記蓋体を開口部とを密着させるべく、前記圧力容器を蓋体側へ押圧する押圧手段を加圧ステーションで圧力容器の下方側に設けるとよい。
このようにすることで、圧力容器の下方側に設けられた押圧手段により、圧力容器をその上方に位置する蓋体側へ押圧し、両者を密着させることで開口部を確実に密閉することができるようになる。
なお、好ましくは、前記加圧ピストンの外径は、圧力容器の内部に形成され且つ圧媒及び処理体を収納する収納室の内径より小径とされているとよい。
このようにすることで、収納室内の圧力を容易に高圧とすることができるようになる。
本発明によれば、等方圧加圧処理において処理サイクル時間を大幅に短縮することが可能となる。
以下、本発明にかかる等方圧加圧装置の第1実施形態を、熱間等方圧加圧法(HIP法)を及び熱間等方圧加圧装置(HIP装置)を基に説明する。
HIP法は、気体や液体を圧力媒体とし、約100MPa以上の高い等方圧力と1000℃以上の温度との相乗効果を利用して加圧処理する技術であって、鋳造品の引け巣やガス気泡等の除去、などの焼結部品内部の残留気泡の除去などに広く使用されるものである。
図1に示すように、HIP装置1は、後述する搬送手段2上に軌道3が設けられると共に、この軌道3を転動する転動輪4を備えた容器台車5を有し、この容器台車5上に円筒状の圧力容器6が載置されている。
この圧力容器6は、内部にシリンダ状の中空部7が形成された厚肉容器であって、上下に設けられた開口部8A,8Bにより外部と連通するようになっている。上部及び下部開口部8A,8Bから加圧ピストン9(上ピストン)及び下ピストン10が挿入され、その間に収納室11が形成されるものとなっている。
この収納室11に鋳造品や粉末冶金製品などの処理体12が収納され、その周囲には処理体12に対して圧力を均一に伝えるための圧媒14(圧力媒体)が満たされるようになっている。圧媒14としては、処理体12に静水圧で圧力を伝えるために、亜硝酸ナトリウム等の溶融塩やシリコン油等の液体が用いられている。
下ピストン10は、圧力容器6の下部開口部8Bを閉塞するように嵌り込むと共に、下ピストン10の基端部は容器台車5に固定されるようになっている。加圧ピストン9は、圧力容器6の上部開口部8Aから出退自在に嵌り込んでおり、その先端部が圧媒14を加圧可能なようになっている。この加圧ピストン9が圧力容器6内に入り込むことで圧媒14が徐々に圧縮され、処理体12に等方的な高圧が加わるようになる。
詳しくは、加圧ピストン9は、先端に径外方向に突出した鍔部15を有する棒状のピストンロッド16と、このピストンロッド16が内部に貫通するように嵌り込んでいる円筒状の外套体17とから構成されている。
ピストンロッド16の先端にある鍔部15と外套体17の縁との間には、マイタリングパッキン21がピストンロッド16を取り巻くように配設されている。
ピストンロッド16の基端側にはフランジ状の突出部34が設けられ、この突出部34と外套体17の端との間にバネ体39が設けられることで、ピストンロッド19の基端側は外套体17から離れる方向に付勢されることになる。これにより、前記マイタリングパッキン21は上下方向に押さえつけられると共に、外套体17とピストンロッド16とが一体となって加圧ピストン9が構成されるものとなっている。
前記突出部34のピストンロッド軸芯方向外側で、且つピストンロッド16の最上端には、フランジ状の係合部32が設けられている。この係合部32と加圧クロスヘッド20に設けられた被係合部33とは、容易に着脱可能であって、加圧ピストン9が加圧クロスヘッド20に容易に取り付け可能となっている。さらに、外套体17の上端部には径大なフランジ部18が形成されており、このフランジ部18が加圧ステム19を介して加圧クロスヘッド20へ連結されている。ゆえに、加圧クロスヘッド20が降下することで、加圧ピストン9が圧力容器6内に入り込んでゆき、圧媒14を圧縮することで処理室を超高圧に高めるようにする。
加圧クロスヘッド20に設けられた締め付けアクチュエータ22によりピストンロッド16が上方に持ち上げられることで、マイタリングパッキン21がピストン径外方向へ突出するようになり、中空部7(シリンダ)に対する気密性が高まるものとなっている。なお、本実施形態の加圧ピストン9は、収納室11の圧力が高圧になればなるほど、前記鍔部15を含むピストンロッド16先端部に圧力が加わり、ピストンロッド16が上方へ移動し、マイタリングパッキン21が外方に突出し気密性が高まるものとなっている。すなわち自己締め付け機能を有するものとなっている。
前記加圧クロスヘッド20は、後述の増圧手段25に連動しており、この増圧手段25により加圧クロスヘッド20は下方に押し下げられ、加圧ピストン9を圧力容器6内に押し込むようになる。
前記加圧ピストン9の基端部、詳しくは外套体17の径大部は、ピストン保持具26に形成された保持孔27により支持されるようになっている。この保持孔27は径大部より径が小さいため、加圧ピストン9は上方へは抜き取れるものの、下方へ通り抜けることなく支持される。
ピストン保持具26は、圧力容器6上部の上方を覆う上蓋部28と、上蓋部28の下面から下方に突設し、且つ圧力容器6の上部周壁を覆うように設けられた側蓋部29とからなり、圧力容器6の上部に遊嵌するように設けられている。このピストン保持具26は、容器台車5に設けられたバネ体からなる複数(4つ)の支持手段30により上方に押し上げられるように保持されるものとなっており、図1に示されるごとく、保持孔27に嵌入した加圧ピストン9の先端部が、圧力容器6の上部開口部8に入り込んで塞ぐようになっている。
加圧クロスヘッド20が降下した際には、ピストン保持具26は加圧ピストン9と同伴下動してゆき、加圧クロスヘッド20が上昇した場合は、支持手段30の付勢力により加圧ピストン9と一体となって上方へ移動することとなる。
このように、ピストン保持具26が加圧ピストン9を保持しつつ一定位置で支持することにより、圧力容器6に加圧ピストン9を挿したままにしておくことが可能となる。
また、ピストン保持具26が加圧中に降下し、圧力容器6の上部を覆ってしまうことにより、不慮のトラブルにより圧媒14が噴出するようなことがあっても、装置外部に圧媒14が漏れて飛び散るることを防ぐことができるようになる。このピストン保持具26は、高温状態を保つ必要のある圧力容器6や加圧ピストン9の断熱カバーとしての働きも奏することになる。
一方、下ピストン10も、加圧ピストン9と略同様の構成を有し、ピストンロッド16、外套体17、それらに上下方向に挟まれたマイタリングパッキン21を備え、パッキンは自己締結機能を有するものとなっている。前記外套体17が容器台車5に固定されているために、下ピストン10はシリンダすなわち収納室11に対して出退しないものとなっている。
本実施形態の圧力容器6は、収納室11の外周近傍に電気ヒータ等の加熱手段35を備えていると共に、圧力容器6はその外壁を断熱体36で覆われるものとなっている。この加熱手段35の電源(動力源)は、容器台車5側部に設けられた電源供給ソケット37及びそれに嵌り込む電源供給プラグ38を介して外部から供給されるようになっている。
以上説明した圧力容器6に収納されている処理体12は、図2、図3に示すようなHIP装置1により、HIP処理されることになる。
当該HIP装置1には、同一水平面上に、前記圧力容器6に対し処理体12の出し入れを行う処理体出し入れステーションKと、加圧ピストン9を圧力容器6に着脱する加圧ピストン着脱ステーションLと、挿入された加圧ピストン9を圧力容器6内に押し込むことで処理体12を等方圧で加圧処理する加圧ステーションMと、前記加圧処理の操作を行うまで圧力容器6を一時的に待機させる待機ステーションNとが備えられている。
各ステーションの位置関係は、平面視で、加圧ステーションMの前方に加圧ピストン着脱ステーションLが設けられ、この加圧ピストン着脱ステーションLの左側に待機ステーションNが設けられると共に加圧ピストン着脱ステーションLの前方には処理体出し入れステーションKが設けられるものとなっている。
なお、実施形態の説明においては、図2の左右を左右方向と呼び、上下を前後方向と呼んでいるが、その方向は相対的な関係を示すものである。
加圧ピストン着脱ステーションLには、そこを中心として左右方向にスライド可能なスライド台2(本願請求項の搬送手段)が配設されている。すなわち、このスライド台2上に加圧ピストン着脱ステーションLが配置されるものとなっている。
このスライド台2の上面には、前後方向に延びる2つの軌道3A,3Bが左右方向両側にそれぞれ備えられ、この軌道3A,3B上を前記圧力容器6を備えた容器台車5が移動可能となっているものである。
スライド台2の下面には車輪61が備えられており、本装置1が設置される土台上に左右方向に敷かれたレール60上を転がることでスライド台2は左右方向へスライド移動自在となっている。
また、前述の処理体出し入れステーションK、及び加圧ステーションMにも前後方向に軌道3が設けられている。各ステーションK,Mの軌道幅と前記スライド台2上の軌道幅は同一であるため、容器台車5は両者間を移動可能となっている。
なお、軌道3(3A,3B)は、鉄道軌道と同様に、左右一対のレールにより構成されるものとなっている。
スライド台2が左側にスライドした際には、左側の軌道3Aが待機ステーションN上に位置する。右側の軌道3Bは加圧ピストン着脱ステーションL上に位置すると共に、加圧ステーションMと処理体出し入れステーションKとを連結し、加圧ステーションM〜加圧ピストン着脱ステーションL〜処理体出し入れステーションK間における圧力容器6の移動を可能とする。換言すれば、当該スライド台2を介して、圧力容器6は、加圧ピストン着脱ステーションLを経由することで他の各ステーションへ移動可能となる。
さらに、処理体出し入れステーションKの近傍には、処理体12を処理温度に予め加熱しておく予熱装置40と、加圧処理終了後の処理体12を冷却するクウェンチング装置41とが配設されるようになっている。
本HIP装置1では、処理サイクルにかかる時間を短縮するため、圧力容器6を2つ使用して、それぞれを並列的に処理するようにしている。各ステーションで行われる処理工程の詳細、及び圧力容器6A,6Bの搬送態様は以下の通りである。
まず、図4(a)に示す如く、処理体取り出しステーションKに圧力容器6Aが停留しており、その前方にある予熱装置40において、例えば、電気ヒータ等で処理体12が一定の温度に加熱されている。この処理体12は一定の予熱を施された後、圧力容器6の上部開口部8Aを通じて収納室11内に収納されるようになる。その後、圧媒14が処理体12を満たすように注入される。
その後、圧力容器6Aは、スライド台2の左側の軌道3Aに乗り移り、加圧ピストン着脱ステーションLに移送され、上部開口部8Aに加圧ピストン9が挿入される。(図4(b)、図4(c))
このとき、加圧ピストン9の基端部はピストン保持具26により保持されているため、圧力容器6Aの上部に刺さったままの状態を維持することになる。このようにHIP処理を行う以前から加圧ピストン9を挿入することにより、収納室11内からの放熱を防ぐことができると共に、加圧ピストン挿入作業にかかる時間の間に、他の圧力容器6Bに対する処理を並列的に行うことができるものとなっている。
加圧ピストン9を挿入した圧力容器6Aは、加圧ステーションMにある他の圧力容器6Bの搬送の通過待ちのため、待機ステーションNに一時的に待避する。すなわち、スライド台2を左側にスライドさせ、左軌道3A上に停留する圧力容器6Aを待機ステーションNへ移動させるようにする。(図4(d))
その後、図4(e)のように、加圧ステーションMに位置する加圧処理の終了した圧力容器6Bを、スライド台2の右側の軌道3Bに乗り移らせるようにする。乗り移った位置は加圧ピストン着脱ステーションLであるため、クレーン等により、加圧処理のすんだ圧力容器6Bの加圧ピストン9は取り抜かれることになる。上部開口部8Aが開放状態となった圧力容器6Bは、処理体出し入れステーションKへ搬送されることになる。(図4(f))
前記処理体取り出しステーションKに搬送された圧力容器6Bからは、HIP処理が終わった処理体12が取り出され、クウェンチング装置41へ運ばれ所定の手順に従って冷却されることとなる。(図4(g))
その処理を行っている最中に、スライド台2を再度右側にシフトさせ、未処理の圧力容器6Aを加圧ピストン着脱ステーションLに移動させた後、軌道3A上を後方に搬送することで加圧ステーションMに移動させる。(図4(g)〜図4(h))
その後、図4(i)のように、加圧処理後の冷却が終了した処理体12を、処理済み処理体架台42へ移し、最終的には外部へ搬出することとなる。
なお、待機ステーションNや加圧ステーションMに圧力容器6A,6Bが位置する際には、電源供給ソケット37に電源供給プラグ38を差し込み、加熱手段35を作動状態にするとよい。そうすることで処理体12の温度を一定に保つことができるようになる。
加圧ステーションMに配置された圧力容器6、すなわち図4(h)の状態にある圧力容器6Aは、図3,図5に示すごとく、門型フレーム43(ヨークフレーム)の中に配置されている。詳しくは、圧力容器6を載置している容器台車5が、門型フレーム43の下部に設けられた軌道3上に位置し、門型フレーム43の上部に設けられた増圧手段25(増圧ピストン44及び増圧シリンダ45)が加圧クロスヘッド20を介して加圧ピストン9の基端部と連結している。
加圧クロスヘッド20と加圧ピストン9基端部との連結状態や圧力容器6(6A)の構成、加圧ピストン9の構成は前述の通りであって、図5(a)に示すように、収納室11内に処理体12を入れた後、上部開口部8Aから加圧ピストン9を挿入するようにする。
その後、図5(b)の如く、加圧クロスヘッド20の被係合部33とピストンロッド16の係合部32とが係合することで両者を連結させた後、図5(c)〜図5(e)に示すように、増圧手段25を作動させ、加圧クロスヘッド20を降下させることで、加圧ピストン9を圧力容器6内に挿入させ、収納室11内を高圧にするようにする。
一定の圧力に達して所定処理時間経った後は、加圧ピストン9を逆に動かして収納室11内を減圧した後(図5(e)−>図5(d)ー>図5(c))、加圧クロスヘッド20と加圧ピストン9とを切り離すようにする(図5(b))。
以上のような、HIP処理及びその前後処理を行うことで、全体としてのサイクルタイムの短縮化を図ることができるようになる。
本発明にかかる等方圧加圧装置の第2実施形態について、図6〜図8に基づいて、以下説明する。
図6,図7に示すように、本実施形態は、平面視で加圧ステーションMの前方に加圧ピストン着脱ステーションLが設けられ、この加圧ピストン着脱ステーションLの左側に待機ステーションNが設けられると共に加圧ピストン着脱ステーションLの前方には処理体出し入れステーションKが設けられている点では第1実施形態と略同一である。
しかしながら、前記処理体出し入れステーションKの右側には、当該HIP装置1から外部へ圧力容器6を搬出することを可能とする搬出ステーションP(容器交換ステーション)が設けられ、加圧ステーションMの右側には、HIP装置1へ外部から圧力容器6を搬入することを可能とする搬入ステーションQ(予備容器待機ステーション)が設けられている。搬入ステーションQ及び搬出ステーションPにも、前後方向を向く一対の軌道3が設けられている。
搬送手段であるスライド台2は、加圧ピストン着脱ステーションLを中心として左右方向にスライド自在であって、スライド台2の上面には前後方向に延びる一対の軌道3が、左右方向両側に2つ備えられている。このスライド台2が左側にスライドした際には、左側の軌道3Aが待機ステーションN上に位置すると共に右側の軌道3Bが加圧ステーションMと処理体出し入れステーションKとを連結するようになっている。これらの点は第1実施形態と略同一である。
しかしながら、スライド台2が右側にスライドした際には、左側の軌道3Aが加圧ステーションMと処理体出し入れステーションKとを連結すると共に、右側の軌道3Bが搬入ステーションQ及び搬出ステーションPと連結するようになっているため、搬入ステーションQにある圧力容器6Cは、スライド台2に乗り移り可能となる。その後、他ステーションに移動可能となる。搬出される圧力容器6Dは、スライド台2の右側の軌道3Bに載った上で、搬出ステーションPに移動することで搬送されて、装置外部へ搬出されるようになる。
図8は、搬入ステーションQに搬入された圧力容器6Cに処理体12が格納されると共に、その処理と並列的(パイプライン的)に、圧力容器6Dから処理体12が取り出され、かかる圧力容器6Dが搬出ステーションPから取り出される様子を示したものである。
図8の(a)は、図4の(i)と同様に、HIP処理の終わった圧力容器6Dが処理体取り出しステーションKに移送され、内部に格納されていた処理体12がクウェンチング装置41を経て取り出されている。それとほぼ同時に搬入ステーションQに、処理体12が入っていない圧力容器6Cが搬入されるものとなっている。
次に、圧力容器6Dは、スライド台2の右側の軌道3に乗り移ることにより、加圧ピストン着脱ステーションLに位置し、使用済みの加圧ピストン9が嵌め入れられることになる。(図8(b)、図8(c))
その後、スライド台2を右側にスライドさせ、右側の軌道3Bと搬出ステーションPを連結した上で、圧力容器6Dを搬出ステーションPに移動させるようにする。(図8(d))
次に、搬入ステーションQに位置する加圧処理前の圧力容器6Cを、スライド台2の右側の軌道3Bに移動させ停留させたまま、スライド台2を左側にシフトさせ、加圧ピストン着脱ステーションLに位置させる。そこで、加圧ピストン9を圧力容器6Cから抜いた後、処理体取り出しステーションKへ移動させる。(図8(e)、図8(f)、図8(g))
その後、スライド台2を右にスライドさせると共に、未使用の圧力容器6Cへ予熱装置40で予熱されている処理体12を投入し、さらに、搬出ステーションPにある加圧処理後の圧力容器6Dをクレーン等を用いて外部へ持ち去るようにする。(図8(h)、図8(i))
このようにすることで、複数の圧力容器6C,6Dに対して並列的にHIP処理及びその前後処理を施すことが可能となり、サイクルタイムの短縮化を図ることができるようになる。
本発明にかかる等方圧加圧装置の第3実施形態について、図9〜図11に基づいて説明する。
本実施形態は、各処理ステーションの位置関係やスライド台2の構成に関しては、第1実施形態や第2実施形態と略同一であるものの、加圧容器やそれに挿入される加圧ピストン9の構成が大きく異なっているものである。
図9に示すように、本実施形態の圧力容器6は容器台車5上に配置されており、下方から加圧ピストン9が挿入されるものとなっている。この加圧ピストン9は第1実施形態と略同一な構成を有しており、第1実施形態と同一部材には同一符号を付している。
しかしながら、圧力容器6の上部に形成された上部開口部8Aは、圧力容器6の上方に配置された蓋体46により閉塞されるようになっている。この蓋体46と上部開口部8Aとの接触面には、気密性を高めるためにフラットパッキン47が設けられるようになっている。
加圧ステーションMには、加圧ピストン9を圧力容器6内に押し込むことで増圧する増圧手段25と、圧力容器6を上方に押し上げる押圧手段48とが備えられている。増圧手段25は増圧ピストン44及び増圧シリンダ45から構成され、押圧手段48は押圧ピストン49及び押圧シリンダ50から構成されている。各シリンダ45,50内に流体を注入することで各ピストン44,49が出退し、かかるピストン44,49の先端で対象物を押すようになっている。
押圧手段48は、加圧ステーションMの位置であって容器台車5の下方に配置され、押圧ピストン49が押圧シリンダ50から突出することで、容器台車5を上方に押し上げ、門型フレーム43に連結している蓋体46と圧力容器6の上部開口部8Aとを互いに密着させるようにしている。(図10(b))
その状態で、容器台車5の下方に位置する増圧ピストン44が、加圧ピストン9を押し上げることで、加圧ピストン9が圧力容器6内に入り込み、圧媒14を圧縮して、処理体12に対するHIP処理を行うようにする。(図10(c)、図10(d))
このような構成にすることにより、加圧ピストン9を圧力容器6から抜き取ることなく、上部開口部8Aより処理体12を出し入れすることが可能となる。それにより、加圧ピストン着脱ステーションLを不要にすることも可能となる。
図11には、第3実施形態の変形例が示されている。
すなわち、この圧力容器6の収納室11の下部には、収納室11より径小であって下方外部へ連通するプランジャ孔52が形成されており、このプランジャ孔52には下方からプランジャ53(加圧ピストン)が圧媒14に接触するように挿入されている。このプランジャ53はその基端側に設けられた係合部54により増圧ピストン44の先端部の被係合部55と連結している。当該プランジャ53の径は増圧ピストン44の径より径小である。この構成により、収納室11内を非常に高圧とすることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
すなわち、この等方圧加圧装置は、高温(HIP)、温間(WIP)、冷間(CIP)の何れであってもよい。
また、搬送手段はスライド台に限定されず、回転型のテーブルであっても何ら問題はない。
第1実施形態にかかる圧力容器の側面断面図である。 第1実施形態にかかる等方圧加圧装置の平面図である。 第1実施形態にかかる等方圧加圧装置の正面図である。 第1実施形態の作動態様を示す平面図である。 第1実施形態の作動態様を示す側面断面図である。 第2実施形態にかかる等方圧加圧装置の平面図である。 第2実施形態にかかる等方圧加圧装置の正面図である。 第2実施形態の作動態様を示す平面図である。 第3実施形態にかかる圧力容器の正面断面図である。 第3実施形態の作動態様を示す正面断面図である。 第3実施形態にかかる圧力容器の変形例を示す正面断面図である。
1 熱間等方圧加圧装置
2 搬送手段(スライド台)
3 軌道
5 容器台車
6 圧力容器
9 加圧ピストン
12 処理体
14 圧媒
26 ピストン保持具
30 支持手段
K 処理体出し入れステーション
L 加圧ピストン着脱ステーション
M 加圧ステーション
N 待機ステーション
P 搬出ステーション
Q 搬入ステーション

Claims (8)

  1. 圧媒(14)に浸された処理体(12)が内部に収納されると共にこの圧媒(14)を圧縮する加圧ピストン(9)が出退自在に挿入される圧力容器(6)を備える等方圧加圧装置において、
    前記圧力容器(6)に対し処理体(12)の出し入れを行う処理体出し入れステーション(K)と、加圧ピストン(9)を圧力容器(6)に着脱する加圧ピストン着脱ステーション(L)と、挿入された加圧ピストン(9)を圧力容器(6)内に押し込むことで処理体(12)を等方圧で加圧処理する加圧ステーション(M)と、前記加圧処理の操作を行うまで圧力容器(6)を一時的に待機させる待機ステーション(N)とが備えられ、
    前記圧力容器(6)を加圧ピストン着脱ステーション(L)を介して他の各ステーション(K)(M)(N)へ移動可能とする搬送手段(2)が設けられると共に、この搬送手段(2)に加圧ピストン着脱ステーション(L)が配置されており、
    前記搬送手段(2)は、前記圧力容器(6)が搬送又は停留可能な複数の軌道(3A)(3B)と、圧力容器(6)を搬入するための搬入ステーション(Q)と、圧力容器(6)を搬出するための搬出ステーション(P)とを備え、
    一方の軌道(3A)が待機ステーション(N)に位置する際に、他方の軌道(3B)が加圧ピストン着脱ステーション(L)に位置し且つ加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結し、
    前記一方の軌道(3A)が加圧ピストン着脱ステーション(L)に位置し且つ加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結している際に、他方の軌道(3B)が搬入ステーション(Q)及び搬出ステーション(P)と連結しており、
    前記加圧ステーション(M)の前方に加圧ピストン着脱ステーション(L)が設けられ、この加圧ピストン着脱ステーション(L)の左側に待機ステーション(N)が設けられると共に加圧ピストン着脱ステーション(L)の前方には処理体出し入れステーション(K)が設けられ、
    前記搬送手段(2)は、加圧ピストン着脱ステーション(L)を中心として左右方向にスライド可能であり、且つ前後方向に延びる2つの軌道(3A)(3B)が上面の左右方向両側に備えられたスライド台であって、
    前記スライド台(2)が左側にスライドした際には、左側の軌道(3A)が待機ステーション(N)上に位置すると共に、右側の軌道(3B)が加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結し、右側にスライドした際には、左側の軌道(3A)が加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結することを特徴とする等方圧加圧装置。
  2. 前記加圧ステーション(M)の前方に加圧ピストン着脱ステーション(L)が設けられ、この加圧ピストン着脱ステーション(L)の左側に待機ステーション(N)が設けられると共に加圧ピストン着脱ステーション(L)の前方には処理体出し入れステーション(K)が設けられ、
    前記処理体出し入れステーション(K)の右側に搬出ステーション(P)が設けられると共に、加圧ステーション(M)の右側には搬入ステーション(Q)が設けられ、
    前記搬送手段(2)は、加圧ピストン着脱ステーション(L)を中心として左右方向にスライド可能であり、且つ前後方向に延びる2つの軌道(3A)(3B)が上面の左右方向両側に備えられたスライド台であって、
    このスライド台(2)が左側にスライドした際には、左側の軌道(3A)が待機ステーション(N)上に位置すると共に右側の軌道(3B)が加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結し、右側にスライドした際には、左側の軌道(3A)が加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結すると共に右側の軌道(3B)が搬入ステーション(Q)及び搬出ステーション(P)と連結することを特徴とする請求項1に記載の等方圧加圧装置。
  3. 前記処理体出し入れステーション(K)の近傍に、処理体(12)を予め処理温度に加熱しておく予熱装置(40)と、加圧処理終了後の処理体(12)を冷却するクウェンチング装置(41)とが配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の等方圧加圧装置。
  4. 前記圧力容器(6)はスライド台(2)上の軌道(3A)(3B)を移動可能な容器台車(5)の上に配設され、
    当該圧力容器(6)の上部には先端部が圧媒(14)を加圧可能なように加圧ピストン(9)が上方から挿入され、
    この加圧ピストン(9)の基端部は圧力容器(6)の上部を覆うように外嵌するピストン保持具(26)に同伴上下動可能に連結され、
    前記ピストン保持具(26)は、容器台車(5)上に設けられる支持手段(30)により上方に押し上げられるように支持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の等方圧加圧装置。
  5. 前記支持手段(30)はバネ体からなることを特徴とする請求項4に記載の等方圧加圧装置。
  6. 前記圧力容器(6)はスライド台(2)上の軌道(3A)(3B)を移動可能な容器台車(5)の上に配設され、
    当該圧力容器(6)の下部には先端部が圧媒(14)を加圧可能なように加圧ピストン(9)が下方から挿入され、
    この加圧ピストン(9)を押圧する増圧手段(25)が加圧ステーション(M)で圧力容器(6)の下方側に設けられ、
    前記圧力容器(6)の上部に、処理体(12)を圧力容器(6)から出し入れ可能とする開口部(8A)が設けられていると共に、この開口部(8A)を閉塞する蓋体(46)が備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の等方圧加圧装置。
  7. 前記蓋体(46)を開口部(8A)とを密着させるべく、前記圧力容器(6)を蓋体(46)側へ押圧する押圧手段(48)を加圧ステーション(M)で圧力容器(6)の下方側に設けていることを特徴とする請求項6に記載の等方圧加圧装置。
  8. 前記加圧ピストン(9)の外径は、圧力容器(6)の内部に形成され且つ圧媒(14)及び処理体(12)を収納する収納室(11)の内径より小径とされていることを特徴とする請求項6又は7に記載の等方圧加圧装置。
JP2003361128A 2003-10-21 2003-10-21 等方圧加圧装置 Expired - Fee Related JP4417071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003361128A JP4417071B2 (ja) 2003-10-21 2003-10-21 等方圧加圧装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003361128A JP4417071B2 (ja) 2003-10-21 2003-10-21 等方圧加圧装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005127549A JP2005127549A (ja) 2005-05-19
JP4417071B2 true JP4417071B2 (ja) 2010-02-17

Family

ID=34641220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003361128A Expired - Fee Related JP4417071B2 (ja) 2003-10-21 2003-10-21 等方圧加圧装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4417071B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220094276A (ko) * 2020-12-28 2022-07-06 (주)일신오토클레이브 정수압 장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101155960B1 (ko) * 2012-03-26 2012-06-18 에너진(주) 냉간 등방압 프레스와 일반프레스 복합장비

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220094276A (ko) * 2020-12-28 2022-07-06 (주)일신오토클레이브 정수압 장치
KR102527374B1 (ko) * 2020-12-28 2023-05-02 (주)일신오토클레이브 정수압 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005127549A (ja) 2005-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS60116702A (ja) 高能率熱間静水圧成形方法および装置
KR101525721B1 (ko) 열간 프레스 성형 방법 및 열간 프레스 성형 금형
JPS5857481B2 (ja) 熱間静水圧成形方法および装置
EP1666170A1 (en) Hydraulic pressure molding device and hydraulic pressure molding method
KR101367705B1 (ko) 기판 처리 장치, 기판 처리 방법 및 컴퓨터 판독 가능한 기억 매체
JP4417071B2 (ja) 等方圧加圧装置
CN102476453A (zh) 聚四氟乙烯粉末或改性聚四氟乙烯粉末冷等静压成型及热等静压烧结方法
US4491302A (en) Hot isostatic pressing apparatus
JP2007131466A (ja) 光学レンズの製造方法および光学レンズの製造装置
KR100551644B1 (ko) 열간 등방 가압 방법 및 장치
JP5015859B2 (ja) 搬送装置および処理装置
KR102045629B1 (ko) 고온 압축 장치
JPS623672Y2 (ja)
JP3786647B2 (ja) パルス通電加圧焼結用のダイセット及びパルス通電加圧焼結システム
KR100523779B1 (ko) 등방압 가압 성형 장치 및 방법
KR20060003879A (ko) 등방가압 성형장치
JP6198383B2 (ja) 連続式通電焼結装置
JP6433391B2 (ja) 熱間等方圧加圧装置およびそのプレス方法
JPS58138595A (ja) 静水圧加圧装置
CN211645333U (zh) 一种真空渗碳与压淬一体化处理装置
JPH0292833A (ja) ガラスレンズの成形装置
JPS6232589Y2 (ja)
JPH0222122B2 (ja)
JP2010115665A (ja) 加圧成形装置及び加圧成形装置における成形物の搬送方法
JPH03257072A (ja) マイクロ波吸収物質の高密度焼結法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131204

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees