JP4417071B2 - 等方圧加圧装置 - Google Patents
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Description
前記サイクルタイムを短くするための技術としては様々なものがあり、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、処理体の予熱〜圧力容器内への処理体収納〜加圧ピストンの取り付け〜加圧処理といった一連のサイクルを大幅に短縮することのできる等方圧加圧装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明における課題解決のための技術的手段は、圧媒に浸された処理体が内部に収納されると共にこの圧媒を圧縮する加圧ピストンが出退自在に挿入される圧力容器を備える等方圧加圧装置において、前記圧力容器に対し処理体の出し入れを行う処理体出し入れステーションと、加圧ピストンを圧力容器に着脱する加圧ピストン着脱ステーションと、挿入された加圧ピストンを圧力容器内に押し込むことで処理体を等方圧で加圧処理する加圧ステーションと、前記加圧処理の操作を行うまで圧力容器を一時的に待機させる待機ステーションとが備えられ、前記圧力容器を加圧ピストン着脱ステーションを介して他の各ステーションへ移動可能とする搬送手段が設けられると共に、この搬送手段に加圧ピストン着脱ステーションが配置されており、前記搬送手段は、前記圧力容器が搬送又は停留可能な複数の軌道と、圧力容器を搬入するための搬入ステーションと、圧力容器を搬出するための搬出ステーションとを備え、一方の軌道が待機ステーションに位置する際に、他方の軌道が加圧ピストン着脱ステーションに位置し且つ加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結し、前記一方の軌道が加圧ピストン着脱ステーションに位置し且つ加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結している際に、他方の軌道が搬入ステーション及び搬出ステーションと連結しており、前記加圧ステーションの前方に加圧ピストン着脱ステーションが設けられ、この加圧ピストン着脱ステーションの左側に待機ステーションが設けられると共に加圧ピストン着脱ステーションの前方には処理体出し入れステーションが設けられ、前記搬送手段は、加圧ピストン着脱ステーションを中心として左右方向にスライド可能であり、且つ前後方向に延びる2つの軌道が上面の左右方向両側に備えられたスライド台であって、前記スライド台が左側にスライドした際には、左側の軌道が待機ステーション上に位置すると共に、右側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結し、右側にスライドした際には、左側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結することを特徴とする。
搬送手段は、加圧ピストン着脱ステーションに重なるように配設されているため、他ステーションに搬送されるべく搬送手段上に停留している圧力容器に対して、加圧ピストンを着脱処理できるようになり、なおいっそうのサイクルタイム短縮化が図れるようになる。
さらに、前記圧力容器を搬入するための搬入ステーションと圧力容器を搬出するための搬出ステーションとを備え、前記搬送手段の一方の軌道が加圧ピストン着脱ステーションに位置し且つ加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結している際に、他方の軌道が搬入ステーション及び/又は搬出ステーションと連結しているため、搬入ステーションを介して容易に本装置内に圧力容器を搬入することが可能となる。搬入ステーションを介して容易に処理済みの圧力容器を本装置外に搬出することができるようになる。
それと並行して、搬送手段の他方の軌道上に停留している加圧処理済みの圧力容器を搬出ステーションへ移送でき、そこから外部へ搬出可能となる。同様に、搬入ステーションから新しい圧力容器を搬入し、搬送手段を介して他ステーションへ移送させることができるようになる。
なお、好ましくは、前記加圧ステーションの前方に加圧ピストン着脱ステーションが設けられ、この加圧ピストン着脱ステーションの左側に待機ステーションが設けられると共に加圧ピストン着脱ステーションの前方には処理体出し入れステーションが設けられ、前記処理体出し入れステーションの右側に搬出ステーションが設けられると共に、加圧ステーションの右側には搬入ステーションが設けられ、前記搬送手段は、加圧ピストン着脱ステーションを中心として左右方向にスライド可能であり、且つ前後方向に延びる2つの軌道が上面の左右方向両側に備えられたスライド台であって、このスライド台が左側にスライドした際には、左側の軌道が待機ステーション上に位置すると共に右側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結し、右側にスライドした際には、左側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結すると共に右側の軌道が搬入ステーション及び搬出ステーションと連結するとよい。
スライド台を左へスライドさせることで、スライド台の左側の軌道上に停留している圧力容器を待機ステーションに配置可能とすると共に、右側の軌道上に停留している圧力容器に対して加圧ピストンを着脱することができるようになる。また、右側の軌道が加圧ステーションと処理体出し入れステーションとを連結するため、当該軌道上の圧力容器を加圧ステーション又は処理体出し入れステーションに移動させることが可能となる。
なお、好ましくは、前記処理体出し入れステーションの近傍に、処理体を予め処理温度に加熱しておく予熱装置と、加圧処理終了後の処理体を冷却するクウェンチング装置とが配設されているとよい。
好ましくは、前記圧力容器はスライド台の軌道を移動可能な容器台車の上に配設され、当該圧力容器の上部には先端部が圧媒を加圧可能なように加圧ピストンが上方から挿入され、この加圧ピストンの基端部は圧力容器の上部を覆うように外嵌するピストン保持具に同伴上下動可能に連結され、前記ピストン保持具は、容器台車上に設けられる支持手段により上方に押し上げられるように支持されるとよい。
さらに好ましくは、前記支持手段はバネ体からなるとよい。
なお、好ましくは、前記圧力容器はスライド台の軌道を移動可能な容器台車の上に配設され、当該圧力容器の下部には先端部が圧媒を加圧可能なように加圧ピストンが下方から挿入され、この加圧ピストンを押圧する増圧手段が加圧ステーションで圧力容器の下方側に設けられ、前記圧力容器の上部に、処理体を圧力容器から出し入れ可能とする開口部が設けられていると共に、この開口部を閉塞する蓋体が備えられているとよい。
また、加圧ピストンとは反対側に処理体取り出し用の開口部があるため、加圧ピストンをその都度取り外したりすることなく、処理体を収納することができるようになる。
このようにすることで、圧力容器の下方側に設けられた押圧手段により、圧力容器をその上方に位置する蓋体側へ押圧し、両者を密着させることで開口部を確実に密閉することができるようになる。
このようにすることで、収納室内の圧力を容易に高圧とすることができるようになる。
HIP法は、気体や液体を圧力媒体とし、約100MPa以上の高い等方圧力と1000℃以上の温度との相乗効果を利用して加圧処理する技術であって、鋳造品の引け巣やガス気泡等の除去、などの焼結部品内部の残留気泡の除去などに広く使用されるものである。
この圧力容器6は、内部にシリンダ状の中空部7が形成された厚肉容器であって、上下に設けられた開口部8A,8Bにより外部と連通するようになっている。上部及び下部開口部8A,8Bから加圧ピストン9(上ピストン)及び下ピストン10が挿入され、その間に収納室11が形成されるものとなっている。
下ピストン10は、圧力容器6の下部開口部8Bを閉塞するように嵌り込むと共に、下ピストン10の基端部は容器台車5に固定されるようになっている。加圧ピストン9は、圧力容器6の上部開口部8Aから出退自在に嵌り込んでおり、その先端部が圧媒14を加圧可能なようになっている。この加圧ピストン9が圧力容器6内に入り込むことで圧媒14が徐々に圧縮され、処理体12に等方的な高圧が加わるようになる。
ピストンロッド16の先端にある鍔部15と外套体17の縁との間には、マイタリングパッキン21がピストンロッド16を取り巻くように配設されている。
前記加圧ピストン9の基端部、詳しくは外套体17の径大部は、ピストン保持具26に形成された保持孔27により支持されるようになっている。この保持孔27は径大部より径が小さいため、加圧ピストン9は上方へは抜き取れるものの、下方へ通り抜けることなく支持される。
このように、ピストン保持具26が加圧ピストン9を保持しつつ一定位置で支持することにより、圧力容器6に加圧ピストン9を挿したままにしておくことが可能となる。
以上説明した圧力容器6に収納されている処理体12は、図2、図3に示すようなHIP装置1により、HIP処理されることになる。
なお、実施形態の説明においては、図2の左右を左右方向と呼び、上下を前後方向と呼んでいるが、その方向は相対的な関係を示すものである。
このスライド台2の上面には、前後方向に延びる2つの軌道3A,3Bが左右方向両側にそれぞれ備えられ、この軌道3A,3B上を前記圧力容器6を備えた容器台車5が移動可能となっているものである。
また、前述の処理体出し入れステーションK、及び加圧ステーションMにも前後方向に軌道3が設けられている。各ステーションK,Mの軌道幅と前記スライド台2上の軌道幅は同一であるため、容器台車5は両者間を移動可能となっている。
スライド台2が左側にスライドした際には、左側の軌道3Aが待機ステーションN上に位置する。右側の軌道3Bは加圧ピストン着脱ステーションL上に位置すると共に、加圧ステーションMと処理体出し入れステーションKとを連結し、加圧ステーションM〜加圧ピストン着脱ステーションL〜処理体出し入れステーションK間における圧力容器6の移動を可能とする。換言すれば、当該スライド台2を介して、圧力容器6は、加圧ピストン着脱ステーションLを経由することで他の各ステーションへ移動可能となる。
本HIP装置1では、処理サイクルにかかる時間を短縮するため、圧力容器6を2つ使用して、それぞれを並列的に処理するようにしている。各ステーションで行われる処理工程の詳細、及び圧力容器6A,6Bの搬送態様は以下の通りである。
このとき、加圧ピストン9の基端部はピストン保持具26により保持されているため、圧力容器6Aの上部に刺さったままの状態を維持することになる。このようにHIP処理を行う以前から加圧ピストン9を挿入することにより、収納室11内からの放熱を防ぐことができると共に、加圧ピストン挿入作業にかかる時間の間に、他の圧力容器6Bに対する処理を並列的に行うことができるものとなっている。
その後、図4(e)のように、加圧ステーションMに位置する加圧処理の終了した圧力容器6Bを、スライド台2の右側の軌道3Bに乗り移らせるようにする。乗り移った位置は加圧ピストン着脱ステーションLであるため、クレーン等により、加圧処理のすんだ圧力容器6Bの加圧ピストン9は取り抜かれることになる。上部開口部8Aが開放状態となった圧力容器6Bは、処理体出し入れステーションKへ搬送されることになる。(図4(f))
前記処理体取り出しステーションKに搬送された圧力容器6Bからは、HIP処理が終わった処理体12が取り出され、クウェンチング装置41へ運ばれ所定の手順に従って冷却されることとなる。(図4(g))
その処理を行っている最中に、スライド台2を再度右側にシフトさせ、未処理の圧力容器6Aを加圧ピストン着脱ステーションLに移動させた後、軌道3A上を後方に搬送することで加圧ステーションMに移動させる。(図4(g)〜図4(h))
その後、図4(i)のように、加圧処理後の冷却が終了した処理体12を、処理済み処理体架台42へ移し、最終的には外部へ搬出することとなる。
加圧ステーションMに配置された圧力容器6、すなわち図4(h)の状態にある圧力容器6Aは、図3,図5に示すごとく、門型フレーム43(ヨークフレーム)の中に配置されている。詳しくは、圧力容器6を載置している容器台車5が、門型フレーム43の下部に設けられた軌道3上に位置し、門型フレーム43の上部に設けられた増圧手段25(増圧ピストン44及び増圧シリンダ45)が加圧クロスヘッド20を介して加圧ピストン9の基端部と連結している。
その後、図5(b)の如く、加圧クロスヘッド20の被係合部33とピストンロッド16の係合部32とが係合することで両者を連結させた後、図5(c)〜図5(e)に示すように、増圧手段25を作動させ、加圧クロスヘッド20を降下させることで、加圧ピストン9を圧力容器6内に挿入させ、収納室11内を高圧にするようにする。
以上のような、HIP処理及びその前後処理を行うことで、全体としてのサイクルタイムの短縮化を図ることができるようになる。
図6,図7に示すように、本実施形態は、平面視で加圧ステーションMの前方に加圧ピストン着脱ステーションLが設けられ、この加圧ピストン着脱ステーションLの左側に待機ステーションNが設けられると共に加圧ピストン着脱ステーションLの前方には処理体出し入れステーションKが設けられている点では第1実施形態と略同一である。
図8の(a)は、図4の(i)と同様に、HIP処理の終わった圧力容器6Dが処理体取り出しステーションKに移送され、内部に格納されていた処理体12がクウェンチング装置41を経て取り出されている。それとほぼ同時に搬入ステーションQに、処理体12が入っていない圧力容器6Cが搬入されるものとなっている。
その後、スライド台2を右側にスライドさせ、右側の軌道3Bと搬出ステーションPを連結した上で、圧力容器6Dを搬出ステーションPに移動させるようにする。(図8(d))
次に、搬入ステーションQに位置する加圧処理前の圧力容器6Cを、スライド台2の右側の軌道3Bに移動させ停留させたまま、スライド台2を左側にシフトさせ、加圧ピストン着脱ステーションLに位置させる。そこで、加圧ピストン9を圧力容器6Cから抜いた後、処理体取り出しステーションKへ移動させる。(図8(e)、図8(f)、図8(g))
その後、スライド台2を右にスライドさせると共に、未使用の圧力容器6Cへ予熱装置40で予熱されている処理体12を投入し、さらに、搬出ステーションPにある加圧処理後の圧力容器6Dをクレーン等を用いて外部へ持ち去るようにする。(図8(h)、図8(i))
このようにすることで、複数の圧力容器6C,6Dに対して並列的にHIP処理及びその前後処理を施すことが可能となり、サイクルタイムの短縮化を図ることができるようになる。
本実施形態は、各処理ステーションの位置関係やスライド台2の構成に関しては、第1実施形態や第2実施形態と略同一であるものの、加圧容器やそれに挿入される加圧ピストン9の構成が大きく異なっているものである。
しかしながら、圧力容器6の上部に形成された上部開口部8Aは、圧力容器6の上方に配置された蓋体46により閉塞されるようになっている。この蓋体46と上部開口部8Aとの接触面には、気密性を高めるためにフラットパッキン47が設けられるようになっている。
その状態で、容器台車5の下方に位置する増圧ピストン44が、加圧ピストン9を押し上げることで、加圧ピストン9が圧力容器6内に入り込み、圧媒14を圧縮して、処理体12に対するHIP処理を行うようにする。(図10(c)、図10(d))
このような構成にすることにより、加圧ピストン9を圧力容器6から抜き取ることなく、上部開口部8Aより処理体12を出し入れすることが可能となる。それにより、加圧ピストン着脱ステーションLを不要にすることも可能となる。
すなわち、この圧力容器6の収納室11の下部には、収納室11より径小であって下方外部へ連通するプランジャ孔52が形成されており、このプランジャ孔52には下方からプランジャ53(加圧ピストン)が圧媒14に接触するように挿入されている。このプランジャ53はその基端側に設けられた係合部54により増圧ピストン44の先端部の被係合部55と連結している。当該プランジャ53の径は増圧ピストン44の径より径小である。この構成により、収納室11内を非常に高圧とすることが可能となる。
すなわち、この等方圧加圧装置は、高温(HIP)、温間(WIP)、冷間(CIP)の何れであってもよい。
また、搬送手段はスライド台に限定されず、回転型のテーブルであっても何ら問題はない。
2 搬送手段(スライド台)
3 軌道
5 容器台車
6 圧力容器
9 加圧ピストン
12 処理体
14 圧媒
26 ピストン保持具
30 支持手段
K 処理体出し入れステーション
L 加圧ピストン着脱ステーション
M 加圧ステーション
N 待機ステーション
P 搬出ステーション
Q 搬入ステーション
Claims (8)
- 圧媒(14)に浸された処理体(12)が内部に収納されると共にこの圧媒(14)を圧縮する加圧ピストン(9)が出退自在に挿入される圧力容器(6)を備える等方圧加圧装置において、
前記圧力容器(6)に対し処理体(12)の出し入れを行う処理体出し入れステーション(K)と、加圧ピストン(9)を圧力容器(6)に着脱する加圧ピストン着脱ステーション(L)と、挿入された加圧ピストン(9)を圧力容器(6)内に押し込むことで処理体(12)を等方圧で加圧処理する加圧ステーション(M)と、前記加圧処理の操作を行うまで圧力容器(6)を一時的に待機させる待機ステーション(N)とが備えられ、
前記圧力容器(6)を加圧ピストン着脱ステーション(L)を介して他の各ステーション(K)(M)(N)へ移動可能とする搬送手段(2)が設けられると共に、この搬送手段(2)に加圧ピストン着脱ステーション(L)が配置されており、
前記搬送手段(2)は、前記圧力容器(6)が搬送又は停留可能な複数の軌道(3A)(3B)と、圧力容器(6)を搬入するための搬入ステーション(Q)と、圧力容器(6)を搬出するための搬出ステーション(P)とを備え、
一方の軌道(3A)が待機ステーション(N)に位置する際に、他方の軌道(3B)が加圧ピストン着脱ステーション(L)に位置し且つ加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結し、
前記一方の軌道(3A)が加圧ピストン着脱ステーション(L)に位置し且つ加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結している際に、他方の軌道(3B)が搬入ステーション(Q)及び搬出ステーション(P)と連結しており、
前記加圧ステーション(M)の前方に加圧ピストン着脱ステーション(L)が設けられ、この加圧ピストン着脱ステーション(L)の左側に待機ステーション(N)が設けられると共に加圧ピストン着脱ステーション(L)の前方には処理体出し入れステーション(K)が設けられ、
前記搬送手段(2)は、加圧ピストン着脱ステーション(L)を中心として左右方向にスライド可能であり、且つ前後方向に延びる2つの軌道(3A)(3B)が上面の左右方向両側に備えられたスライド台であって、
前記スライド台(2)が左側にスライドした際には、左側の軌道(3A)が待機ステーション(N)上に位置すると共に、右側の軌道(3B)が加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結し、右側にスライドした際には、左側の軌道(3A)が加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結することを特徴とする等方圧加圧装置。 - 前記加圧ステーション(M)の前方に加圧ピストン着脱ステーション(L)が設けられ、この加圧ピストン着脱ステーション(L)の左側に待機ステーション(N)が設けられると共に加圧ピストン着脱ステーション(L)の前方には処理体出し入れステーション(K)が設けられ、
前記処理体出し入れステーション(K)の右側に搬出ステーション(P)が設けられると共に、加圧ステーション(M)の右側には搬入ステーション(Q)が設けられ、
前記搬送手段(2)は、加圧ピストン着脱ステーション(L)を中心として左右方向にスライド可能であり、且つ前後方向に延びる2つの軌道(3A)(3B)が上面の左右方向両側に備えられたスライド台であって、
このスライド台(2)が左側にスライドした際には、左側の軌道(3A)が待機ステーション(N)上に位置すると共に右側の軌道(3B)が加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結し、右側にスライドした際には、左側の軌道(3A)が加圧ステーション(M)と処理体出し入れステーション(K)とを連結すると共に右側の軌道(3B)が搬入ステーション(Q)及び搬出ステーション(P)と連結することを特徴とする請求項1に記載の等方圧加圧装置。 - 前記処理体出し入れステーション(K)の近傍に、処理体(12)を予め処理温度に加熱しておく予熱装置(40)と、加圧処理終了後の処理体(12)を冷却するクウェンチング装置(41)とが配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の等方圧加圧装置。
- 前記圧力容器(6)はスライド台(2)上の軌道(3A)(3B)を移動可能な容器台車(5)の上に配設され、
当該圧力容器(6)の上部には先端部が圧媒(14)を加圧可能なように加圧ピストン(9)が上方から挿入され、
この加圧ピストン(9)の基端部は圧力容器(6)の上部を覆うように外嵌するピストン保持具(26)に同伴上下動可能に連結され、
前記ピストン保持具(26)は、容器台車(5)上に設けられる支持手段(30)により上方に押し上げられるように支持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の等方圧加圧装置。 - 前記支持手段(30)はバネ体からなることを特徴とする請求項4に記載の等方圧加圧装置。
- 前記圧力容器(6)はスライド台(2)上の軌道(3A)(3B)を移動可能な容器台車(5)の上に配設され、
当該圧力容器(6)の下部には先端部が圧媒(14)を加圧可能なように加圧ピストン(9)が下方から挿入され、
この加圧ピストン(9)を押圧する増圧手段(25)が加圧ステーション(M)で圧力容器(6)の下方側に設けられ、
前記圧力容器(6)の上部に、処理体(12)を圧力容器(6)から出し入れ可能とする開口部(8A)が設けられていると共に、この開口部(8A)を閉塞する蓋体(46)が備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の等方圧加圧装置。 - 前記蓋体(46)を開口部(8A)とを密着させるべく、前記圧力容器(6)を蓋体(46)側へ押圧する押圧手段(48)を加圧ステーション(M)で圧力容器(6)の下方側に設けていることを特徴とする請求項6に記載の等方圧加圧装置。
- 前記加圧ピストン(9)の外径は、圧力容器(6)の内部に形成され且つ圧媒(14)及び処理体(12)を収納する収納室(11)の内径より小径とされていることを特徴とする請求項6又は7に記載の等方圧加圧装置。
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