JP4417004B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤面に表示部として液晶プロジェクタ用スクリーンや液晶表示盤等を配置して該表示部に遊技画像や遊技者の撮影画像を表示するようしたパチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の遊技機としては、例えば遊技盤の一部に表示部としての液晶表示盤を組み込み、該液晶表示盤に図柄画像を表示すると共に、該図柄画像がリーチ状態或いは大当たり状態と判定された時に遊技盤に設けられたデジタルカメラで遊技者を撮影し、該撮影画像を図柄画像と共に液晶表示盤に表示して遊技者の興趣を高めるようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−229203号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機においては、表示部としての液晶表示盤が小さく、しかも該表示盤の一部に遊技者の撮影画像を表示するようにしているため、未だに興趣に欠ける面がある。
本発明はこのような問題を解消するためになされたものであり、遊技者の興趣をより高める表示演出を行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、遊技盤面の釘領域又は役物領域を含む表示領域を有する表示部と、該表示部に画像を表示するための画像表示制御手段と、遊技中に作動して遊技者を撮影する撮影手段とを備え、前記画像表示制御手段が、前記撮影手段による遊技者の撮影画像を前記表示部に表示するようにした遊技機において、前記表示領域は、第1の表示領域と、該第1の表示領域よりも狭い第2の表示領域とを有して構成され、前記撮影手段は、前記撮影画像として、前記表示部の前記第1の表示領域に表示する第1の撮影画像と、前記表示部の前記第2の表示領域に表示する第2の撮影画像とを撮影可能に構成され、前記画像表示制御手段は、前記撮影画像を表示する演出の実行が決定した後、前記撮影画像を前記表示部に表示する前に、予め撮影した前記第1の撮影画像及び前記第2の撮影画像のうち前記実行が決定した演出に対応する撮影画像を事前表示領域に待機表示して保持しておき、所定の画像演出の区切りで前記事前表示領域に待機表示して保持している前記撮影画像を前記表示部の表示領域のそれぞれの領域に表示するようにしたことを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、遊技盤面の釘領域又は役物領域を含む表示領域全体に所定の画像演出の区切りで遊技者の画像を表示することができるので、遊技者の興趣をより高める表示演出を行うことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記表示部の表示領域が、遊技領域に配置された遮蔽物の領域を除く全ての遊技領域を含むことを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、遊技領域の略全域にわたる大画面に遊技者の画像を表示して遊技者を称える演出が可能となり、より興趣を高めることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、前記画像表示制御手段は、前記第1の撮影画像及び前記第2の撮影画像を前記事前表示領域にそれぞれ独立した画像として待機表示して保持させることを特徴とする。
上記構成によれば、画像表示制御手段の表示演出に合わせた最適な時期にタイミングよく遊技者の画像を表示部に表示することができる。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記表示部が液晶表示盤又は液晶プロジェクタを介して投影画面が表示されるスクリーンを含むことを特徴とする。
上記構成によれば、種々の良質な画像演出を遊技者に提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例であるパチンコ機の正面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は遊技盤の正面図、図4はパチンコ機、ホールコンピュータ及び供給サーバの配置を示す概略ブロック図、図5は制御ブロック図、図6は遊技盤と表示領域との関係を示す説明図である。
【0010】
図1及び図2に示すように、遊技機としてのパチンコ機12は、投影部22、遊技部26、遊技制御部68及び映像処理部80を備えており、これらは筐体14に取り付けられている。筐体14は、遊技店において、単体として島を形成可能であり、複数の筐体14を並べて島を形成することも可能とされている。
筐体14は下から上に向かって下部15、中央部16及び上部17に分かれており、下部15の前面を下部板20が覆って下部15内が外部から仕切られている。下部15内には投影部22をなす液晶プロジェクタ24が設置されている。液晶プロジェクタ24からの映像の投影光Rはリフレクタ66によって反射されて後述するスクリーンに投影されるようになっている。
【0011】
下部板20の上端にはパチンコ機12の前方へ向かって厚さ15mm程のテーブル84が張り出しており、このテーブル84の上面86には玉受箱が載置可能とされている。また、テーブル84の先端の縁部分88は緩やかな曲面とされている。テーブル84の下には椅子に座った遊技者が脚を置くスペースが形成されている。
【0012】
また、筐体14内で下部15と中央部16とは互いに上下につながった空間となっている。中央部16には遊技部26が設置されている。この遊技部26は筐体14と嵌合した外枠29を有し、外枠29にはそのほぼ全前面を覆うように内枠30が開閉自在、且つ着脱可能に蝶着されている。内枠30は、遊技部26を構成する遊技盤44、賞球機構34、発射機構36、遊技球皿38を有している。内枠30の前面にはガラス扉枠32が開閉自在に蝶着され、ガラス扉枠32には透明ガラスが装着されている。ガラス扉枠32にはその周囲に複数のランプ42が取り付けられており、後述する副制御基盤74からの制御信号に基づいてランプ42の点灯が制御されるようになっている。そして、ガラス扉枠32の透明ガラスの奥側に、遊技盤44が内枠30から着脱可能に配置されている。内枠30の前面のガラス扉枠32より下方には遊技球皿38がガラス扉枠32と同様に前面側に開閉自在に蝶着されている。
【0013】
上記構成により、遊技部26は、筐体14に対し外枠29とともに取り付け並びに取り外し、即ち着脱が可能となる。また、本実施形態では筐体14は、いわゆる関東枠が取り付け可能な大きさに構成されており、関東枠サイズの弾球遊技機であれば、外枠29ごと筐体14に取り付けて作動させることができる。尚、筐体14の中央部16の嵌合部の大きさを関東枠よりも大きな関西枠サイズに構成すれば、関東枠を入れるには少々空隙ができるものの、その空隙をスペーサにより埋め合わせて対処する等の方策により、筐体14には現在販売されているサイズのパチンコ機、アレパチ機、パロット機等の弾球遊技機は全て取り付けて動作させることが可能となる。
【0014】
遊技球皿38の背面側には、副制御基盤74からの信号に基づいて制御される賞球機構34及び発射機構36が配置されている。賞球機構34は、後述する始動入賞口60及び大入賞口62に入賞した遊技球の受け入れ、並びに賞球として遊技球皿38へ返される遊技球の払い出しを行うようになっている。
発射機構36は、遊技球皿38の側部に設けられた発射ハンドル40の操作により、遊技球皿38に貯留されている遊技球を遊技盤44へ発射可能な構成を有している。
【0015】
遊技盤44は透明樹脂等により形成されており、該遊技盤44の背面側には映像の投影光Rを透過させて映像を表示可能なスクリーン46が配置され、スクリーン46の背面側には透光性のフレネルレンズ48が配置されている。遊技盤44、スクリーン46及びフレネルレンズ48は、遊技者から見て遊技盤44が最前面にくるように内粋30に着脱可能に取り付けられている。
【0016】
遊技盤44には、図3に示すように、発射機構36により発射された遊技球を上方へ誘導する内ガイドレール50aと外ガイドレール50bとが設けられており、遊技盤44のうち遊技球が通過可能な領域には、遊技盤44を通過する遊技球の進路を変更する遊技釘52が複数植設されている。
遊技盤44のほぼ中央には、液晶プロジェクタ24から投影される映像のうち図柄表示画面が表示される図柄表示領域54が設けられており、図柄表示領域54の直上には、図柄表示領域54上を遊技球が通過するのを防止するための透明部材56が図柄表示領域54を覆うようにして設けられている。
【0017】
図柄表示領域54の下方には、遊技球を常時入賞可能とする始動入賞口60が設けられており、始動入賞口60の下方には、通常時は閉鎖状態であるが特賞状態となったときは、所定パタ一ンで開放状態となって遊技球を入賞可能とする大入賞口62が設けられている。大入賞口62内の中央部には、大入賞口62が開放状態となったときに遊技球を入賞可能とする図示しないV入賞口が設けられている。
【0018】
大入賞口62の下方には、始動入賞口60、大入賞口62及び前記V入賞口のいずれにも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口64が設けられている。
また、フレネルレンズ48の背面側であって筐体14の中央部16内には、鏡面を有するリフレクタ66が取り付けられている。リフレクタ66は液晶プロジェクタ24から投影される映像の投影光Rをフレネルレンズ48に向けて反射させるようにその反射面の角度が調整されている。
【0019】
そして、液晶プロジェクタ24からの投影光Rがリフレクタ66を介してフレネルレンズ48に照射されてスクリーン46の背面上に投影され、この投影光Rの映像が遊技盤44全体に表示されるようになっている。ここで、本実施の形態では、遊技盤44の遊技領域に配置された釘や役物等の遮蔽物を除く全ての遊技領域が本発明の表示部の表示領域とされている。また、リフレクタ66によって反射されてスクリーン46に到達する投影光Rの光軸A0 は、遊技盤44の中心を通っている(図2参照)。
【0020】
さらに、図1に示すように、筐体14の中央部16の左右両脇には、縦長で且つ10cm程度の横幅を有する空間が脇部18として形成されており、脇部18と中央部56との間は仕切り板で仕切られている。各脇部18内には遊技者の方向を向いたスピーカユニット92が筐体14の構造体に支持されており、一方の脇部18にはプリペイドカードや現金による玉貸し機ユニット94が取り付けられ、他方の脇部18にはデジタルカメラ(撮影手段)96が着脱自在に取り付けられている。
【0021】
玉貸し機ユニット94のプリぺイドカードや現金の挿入返還口を除いて、脇部18の前面は多数の小孔を全面にわたって形成した遮蔽板98で覆われており、従って、玉貸し機ユニット94以外のデジタルカメラ96及びスピーカユニット92は遊技者の目に直接ふれないようになっている。
スピーカユニット92は、後述するコンピュータ82Aに接続されており、コンピュータ82Aのハードディスクドライブ(hard disk drive=固定磁気ディスク装置、以下「HDD」と称す。)に記録されている音声を出力可能な構成となっている。
【0022】
デジタルカメラ96は、後述するコンピュータ82Bに接続されており、コンピュータ82BのHDD(記憶手段)に撮影した画像を記憶可能な構成となっている。なお、デジダルカメラ96は遊技者の動画及び静止画のうち任意の画像を撮影可能とされている。
また、リフレクタ66の背面上には、遊技制御部68をなす回路基盤70が取り付けられている(図2参照)。回路基盤70は、図4及び図5に示すように、パチンコ機12が設置された遊技店のホールコンピュータ76とネットワーク回線によって接続されており、ホ一ルコンピュータ76は遊技機メーカに備えられている供給サーバ78とネットワーク回線によって接続されている。なお、ホールコンピュータ76及び供給サーバ78は、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置によって構成されている。
【0023】
図5に示すように、回路基盤70は、主制御基盤72と副制御基盤74とを備えており、主制御基盤72は、遊技制御プログラムに基づいて遊技部26における遊技状態を制御するメインCPU、遊技制御プログラム等を格納しているメインリードオンリーメモリ(メインROM)、各種データや演算結果を格納するランダムアクセスメモリ(RAM)等を具備している。
【0024】
そして、遊技部26において遊技が行われる際には、主制御基盤72のメインCPUが遊技制御プログラムを実行し、始動入賞口60及び大入賞口62への遊技球の入賞を契機とする当たり/外れの抽選や、その抽選結果に基づくリーチ及び大当たりの演出表示の指示、賞球や遊技継続の指示といった遊技全体の流れに関する処理を行う。
【0025】
なお、主制御基盤72は、パチンコ機12から取り外し可能に構成されており、異なる内容の遊技制御プログラムを記憶した別の主制御基盤72に交換されると、この主制御基盤72に記憶されている遊技制御プログラムを実行する。
副制御基盤74は、映像、音声及びランプ42等の演出表示を制御するサブCPU及びランプ42の遊技コンテンツを記憶するサブROM等を含んで形成されている。副制御基盤74は、主制御基盤72のメインROMに記憶された複数の遊技制御プログラムの内、コンピュータ82Aに格納された所定の映像及び音声プログラムに応じた遊技制御プログラムを特定する。この場合、選択された映像及び音声プログラムが特定された遊技制御ブログラムに対応するものではない場合、ホールコンピュータ76に、特定された遊技制御プログラムに対応する映像及び音声プログラムのコンピュータ82Aへの送信要求を行い、ホールコンピュータ76が送信する映像及び音声プログラムをコンピュータ82Aが受信できるように構成されている。
【0026】
また、副制御基盤74は、このサブROMに記憶されたランプ42の遊技コンテンツが特定された遊技制御ブログラムに対応するものではない場合、ホールコンピュータ76に、特定された遊技制御プログラムに対応する遊技コンテンツの送信要求を行い、ホールコンピュータ76が送信する遊技コンテンツを受信するように構成されている。したがって、副制御基盤74は遊技制御プログラムに対応する遊技コンテンツを供給サーバ78からダウンロードでき、遊技コンテンツを記憶している副制御基盤74を交換することなく、パチンコ機12において行われる遊技の種類を変更することか可能となる。
【0027】
また、副制御基盤74のサブCPUは、主制御基盤72からの指示に基づいて、映像及び音声の制御信号をコンピュータ82Aへ送信し、液晶ブロジェクタ24を介して所定時期に所定の映像を遊技盤44上に演出表示させるようにコンピュータ82Aを制御する機能を備えている。なお、主制御基盤72のメインCPU及び副制御基盤74のサブCPUは、従来使用されているものと同様にジャパン・アイディー社製のIDNAC(登録商標)を使用し、ゲームのセキュリティ保持に対し万全を期している。
【0028】
図1及び図2に示すように、筐体14内で上部17には、映像処理部80をなすコンピュータ82A及び82Bが別々に設置されている。ここで、本実施の形態では、コンピュータ82Aによって本発明の画像表示制御手段を構成して液晶プロジェクタ24から遊技盤44の全面に投影される図柄表示画像を含む遊技画像の表示を制御し、コンピュータ82Bによってデジタルカメラ96により得られた遊技者の画像データを処理制御する。
【0029】
コンピュータ82A及び82Bには市販の汎用のパーソナルコンピュータの本体を用いており、共に汎用オペレーティングシステム(operating system、以下「OS」と称す)であるWindows(登録商標)XPによって制御されている。コンピュータ82Aは、インテル社製のペンティアム(登録商標)プロセッサであってクロック周波数が1.0GHzのCPUと、160GBの記憶容量を有するHDDと、512MBの容量のメインメモリとを備えている。コンピュータ82Bは、インテル社製のペンティアム(登録商標)プロセッサであってクロック周波数が866MHzのCPUと、10GBの記憶容量を有するHDD(記憶手段)と、512MBの容量のメインメモリとを備えている。コンピュータ82A、82Bの各CPUは32ビット以上の情報量を処理可能なものとすることが、映像や音声の情報処理の高速化を図るために好ましい。
【0030】
コンピュータ82AのHDDには、遊技盤44の盤面全面に表示される図柄表示画像を含む遊技画像の映像プログラム及び音声プログラムが複数種類格納されており、各映像プログラムは液晶プロジェクタ24から投影されるコンピュータ82Aの立ち上げ画像にアイコンとして表示されるようになっている。従って、遊技店の店員は複数のアイコンの内の任意のアイコンをマウス等により選択設定することで、選択されたアイコンに該当する映像プログラムを選択起動させ、遊技盤44上に所望の遊技画像を表示させることができる。
【0031】
また、コンピュータ82Aは副制御基盤74と接続されており、主制御基盤72からの指示に基づいて、副制御基盤74から出力された映像及び音声の制御信号に応じて選択された映像プログラム及び音声プログラムの演出表示を実行し、所定の映像信号及び音声信号を液晶プロジェクタ24及びスピーカユニツト92へ送信可能に構成されている。
【0032】
図5に示すように、コンピュータ82A及び82Bは相互に情報の授受を可能に接続されているとともに、ホールコンピュータ76ともネットワーク回線によって接続されている。
また、コンピュータ82Aは、主制御基盤72での内部抽選に基づく制御信号が副制御基盤74を介して入力されると、コンピュータ82Bに対してデジタルカメラ96の撮影指示を出力し、これにより、デジタルカメラ96を作動させて遊技者を撮影する。そして、デジタルカメラ96が撮影した画像データはコンピュータ82Bのメモリ(HDD)に一旦蓄積された後、コンピュータ82Aに伝送され、コンピュータ82Aはデジタルカメラ96の画像データを所定の画像演出の区切りで液晶プロジェクタ24に出力し、遊技盤44の表示領域全体に遊技者の画像を表示演出する。なお、画像演出の区切りとしては、各映像プログラムにより自由に選択可能であるが、例えば、大当たり確定時、大当たり終了時、スーパーリーチのある特定の演出時等が挙げられる。
【0033】
上記構成のパチンコ機12においては、電源を投入すると、液晶プロジェクタ24から投影光Rがリフレクタ66で反射されてフレネルレンズ48に投影され、投影された投影光Rがフレネルレンズ48及びスクリン46を透過することにより映像が遊技盤44上に表示される。このとき、リフレクタ66の投影光Rの反射面の裏面に主制御基盤72が設置されているので、パチンコ機12の背面側から主制御基盤72をメンテナンスすることができ、主制御基盤72に対する不正行為も困難となる。
【0034】
また、液晶プロジエクタ24から投影される投影光Rの光軸A0 は、遊技盤44の映像表示領域の中心を通っているので、液晶プロジェクタ24の位置合わせや遊技盤44上の映像の位置調整が容易になっている。
パチンコ機12の電源を投入すると、コンピュータ82A、82Bが起動し、Windows(登録商標)XPの操作画面が液晶プロジェクタ24から遊技盤44上に投影されて表示される。この表示画面にはコンピュータ82Aに記憶された複数種類の映像プラグラムに対応する複数個のアイコンが表示されており、遊技店は複数のアイコンの内の任意のアイコンをマウス等により選択して選択したアイコンに該当する映像プログラムを選択起動させ、遊技盤44上に遊技画面を表示させる。同時に、遊技店はコンピュータ82Bのデジタルカメラ96の制御プログラムを起動させる。したがって、コンピュータ82Aが記憶する複数種類の映像プログラムから任意のプログラムを選択することで、遊技部26や回路基盤70を変更することなく多様な遊技形態から希望するものを遊技店は選択可能となる。
【0035】
コンピュータ82A、82Bはゲームの映像プログラムやデジタルカメラの制御プログラムを汎用OSの下にHDDに記憶させているので、必要なプログラムをネットワーク回線経由でホールコンピュータ76や供給サーバ78から容易に取得することができ、直接入力することもできる。また、不要となったプログラムを容易に削除することも可能である。したがって、遊技機メーカーや遊技店はコンピュータ82A、82Bに必要なプログラムの開発と導入を迅速かつ容易に行うことが可能となる。
【0036】
また、パチンコ機12が遊技可能な状態になると、主制御基盤72により、遊技状態で制御処理が実行され、遊技者は、玉貸し機ユニット94より貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機12に装填し、発射ハンドル40を操作して遊技球を遊技盤44に発射することにより遊技を行うことができる。
遊技状態において、遊技盤44に発射された遊技球が始動入賞口60に入賞すると、主制御基盤72により、特賞(いわゆる大当たり)状態を生起させるか否かの抽選が行われると共に、その抽選結果に基づく指令信号が主制御基盤72から副制御基盤74に送られ、副制御基盤74は、遊技盤44上の図柄表示領域54でその抽選結果に応じた図柄の映像が変動表示されるようにコンピュータ82Aを制御する。その結果、主制御基盤72が特賞状熊を生起させると、パチンコ機12は、副制御基盤74により図柄表示領域54に表示されている変動図柄を所定の態様で停止させるようにコンピュータ82Aを制御した後、特賞状態が生起する。
【0037】
特賞状態では、大入賞口62が開放状態となって遊技球が入賞できるようになる。そして、大入賞口62が所定時間開放状態となる動作期間を1ラウンドとし、1ラウンド中に前記V入賞口への入賞があることを条件に所定数のラウンドが継続される。
遊技継続中において、デジタルカメラ96は、例えば主制御基盤72での内部抽選に基づく制御信号が副制御基盤74を介してコンピュータ82Aに送信されると、コンピュータ82Aからコンピュータ82Bに撮影指示の信号が出力され、これにより、遊技者を撮影する。デジタルカメラ96が撮影した画像データはコンピュータ82Bのメモリ(HDD)に一旦蓄積される。この蓄積された撮影画像データは副制御基盤74からの表示演出指令に基づく所定のタイミングでコンピュータ82Aに伝送され、コンピュータ82AはこのHDDに蓄積されていたデジタルカメラ96の画像データとコンピュータ82AのHDDに記憶されていた演出表示画像データとを合成し、該合成データを液晶プロジェクタ24に出力し、遊技盤44の全面に合成画像を表示演出する。これにより、所定の画像演出の区切りで遊技者の画像を遊技領域の略全域にわたる大画面に表示して遊技者を称える演出が可能となり、より興趣を高めることができる。表示タイミングとしては、その大当たり遊技の表示演出の開始時、スーパーリーチ移行前の予告時、大当たり確定時、大当たり遊技終了時等が挙げられる。
【0038】
また、デジタルカメラ96により撮影された画像データを処理記憶するコンピュータ82Bは、映像及び音声を制御するコンピュータ82Aとは別体に設けられているため、コンピュータ82Bによる画像データの処理を独立して速く行うことができ、この結果、コンピュータ82Aの画像の表示演出に合わせた最適な時期にタイミングよく遊技者の画像を遊技盤44に表示することができ、遊技者の興趣をより高めることができ、しかも遊技盤44の仕様に応じてCCD系の取捨選択を可能にすることができる。
【0039】
さらに、デシタルカメラ96は、脇部18の遮蔽板98によって遊技者の目から隠されており、脇部18の外観は煩雑なものとはなっておらず、遊技者はデジタルカメラ96を意識することなく遊技に集中することが可能であり、デジタルカメラ96は遮蔽板98の小孔から遊技者を撮影することができる。
また、コンピュータ82Aに制御されて音声を出力するスピーカユニット92はパチンコ機12を構成する筐体14という大容量の構造体に支持されているので、スピーカユニット92から出る音の質は良好なものとなる。このため、遊技者は迫力ある音響空間内で遊技することができ、その興趣を高めることができる。
【0040】
この遊技盤面44と表示領域44aとの関係を図6を用いて更に詳細に説明する。
液晶プロジェクタ24からの映像の投影光Rは、図6に一点鎖線で囲まれた内部領域として示す表示領域44aを有する。表示領域44aは、遊技盤44の縦(高さ)方向は遊技盤44の幅と同じかそれよりも少し狭い領域を有し、横方向には遊技盤44の幅を大幅にはみ出すはみ出し表示領域を有する。このはみ出し表示領域は、リフレクタ66の反射範囲外となることにより遊技盤44に向けての反射を阻まれ、図6の一点鎖線44bよりも遊技盤44の外側、即ち矢印X1、X2で示す側の投影光は遊技者側には向かわないようになっているため、遊技盤44上には表示されない。
【0041】
また、一点鎖線44bよりも少し内側の二点鎖線44cで示す位置付近までは、遊技機のガラス扉枠32によって阻まれ、投影光Rは遊技盤44には届くものの遊技者には見え難い構造になっている。尚、遊技盤44は、図3に示すように、内ガイドレール50aで区分された外縁領域である右側外縁領域51a及び下側外縁領域51b、外ガイドレール50bで区分された遊技盤44の外縁領域である左側外縁領域51c及び上側外縁領域51dには、遊技盤44の対応する裏面に黒色等の不透明樹脂板を設けて液晶プロジェクタ24からの映像の投影光Rを遮る構造になっている。この構成により、遊技盤44の内ガイドレール50aと外ガイドレール50bとに囲まれた発射球通路43と遊技領域45とが投影光Rを受けて表示され、可視表示領域として機能する。
【0042】
図6に示す表示領域44aの二点鎖線44cの左側領域44dには、破線に囲まれた第1の撮影画像事前表示領域44eと、この第1の撮影画像事前表示領域44e内にあって破線で囲まれた第2の撮影画像事前表示領域44fとを有する。このうち第1の撮影画像事前表示領域44eは、大画面の撮影画像を表示する場合に事前に準備しておくためのもので、発射球通路43及び遊技領域45を含む遊技盤44の全可視表示領域を表示可能な面積と画像メモリ容量を備えている。そして、この大画面表示は大当たり確定時、大当たり遊技の表示演出開始時、大当たり遊技終了時、あるいはほぼ大当たりが確定となるような特別のリーチ演出等において各画像演出の区切りで使用される。
【0043】
次に、この大画面表示を大当たりの画像演出の1つとして使用する場合について説明する。
遊技中始動入賞口60に遊技球が飛び込み、図示しない検知器によってその球が検知されると、主制御基盤72によって当たり/はずれの内部抽選が行われる。この内部抽選の結果が大当たりである場合、副制御基盤74にその情報が送られる。副制御基盤74は、画像表示制御手段であるコンピュータ82Aに大当たり用の遊技演出指令情報を出力し、コンピュータ82Aは、所定の大当たり遊技演出パターンを選択し、液晶プロジェクタ24を駆動させる。この結果、遊技盤44上には初期図柄変動を含むその大当たりに対応する遊技演出表示が開始される。
【0044】
この遊技演出表示としての画像表示演出の所定の時期に、遊技機はデジタルカメラ96を作動させて遊技者の画像を撮影し、その画像を第1の撮影画像事前表示領域44e全面に事前に画像を表示させて保持する。さらに具体的には、副制御基盤74により、コンピュータ82Aに大当たり用の遊技演出指令情報が出力されると、コンピュータ82Aは、撮影制御手段であるコンピュータ82Bを駆動させ、コンピュータ82Bがデジタルカメラ96を作動させて遊技者の画像を撮影する。その撮影画像は、コンピュータ82Bを経由してコンピュータ82Aに送られ、コンピュータ82Aは、デジタルカメラ96の撮影画像を遊技盤44の遊技領域45外にある第1の撮影画像事前表示領域44eに一旦置いて表示し、デジタルカメラ96の撮影画像をいつでも遊技領域45に移動できる状態にして待機する。
【0045】
そして、大当たり遊技演出表示としての画像表示演出が終わり、例えば特定の3つの特別図柄が「7,7,7」と揃うと、大当たりが確定し、コンピュータ82Aは第1の撮影画像事前表示領域44eに保持していた遊技者の画像を矢印X3方向に移動させて、遊技領域45のほぼ全面に表示する。この表示は2〜3秒ほど行われ、その後、大入賞口62が開放され、コンピュータ82Aは大当たり遊技の表示演出を行い、本遊技機は、主制御基盤72の制御に基づき、例えば遊技球10個の入賞を1ラウンドとする15ラウンド継続等の大当たり遊技を行なう。この遊技領域45のほぼ全面の遊技者の撮影画像の表示は、大当たり確定時のほか、各ラウンドの開始時、大当たり遊技の終了時にも行なう。
【0046】
また、リーチ演出の事前予告やスーパーリーチアクション中の演出表示用には、第2の撮影画像事前表示領域44fに第1の撮影画像事前表示領域44eに保持する撮影画像よりも少し小さな画像を保持しておき、表示演出のかなり初期の段階においても撮影画像を予告表示に使用可能なように構成している。
すなわち、第1の撮影画像事前表示領域44eよりも表示面積を1/4以下と小さく構成し、その待機位置は、第1の撮影画像事前表示領域44eの最も右寄りの二点鎖線44cで示される遊技機のガラス扉枠32によって遊技者には見られ難い限界の位置に置かれている。しかも、その高さ位置も第2の撮影画像事前表示領域44fに待機している待機画像を矢印X3方向に並行に移動させれば、透明部材56直下の図柄表示領域54に移動可能なように同じ高さて待機している。
【0047】
尚、第1の撮影画像事前表示領域44e、第2の撮影画像事前表示領域44fに一旦置かれて表示されて待機している画像は、遊技者には見え難い位置に置かれているとはいうものの、図6に斜線で示す待機表示領域47まではリフレクタ66により反射されて遊技盤44上に投影されて表示されている。したがって、ガラス扉枠32と遊技盤44との間にできる隙間から覗き込めば見ることも可能である。これにより、ホール従業員等がデジタルカメラ96の正常作動の有無をチェックすることができる。
【0048】
この第1の撮影画像事前表示領域44eや第2の撮影画像事前表示領域44fに置く画像デーは、誰かがいつでも見ようと思えば見られる状態にしておいた方がデジタルカメラ96の作動確認のためには都合が良いが、心要な時に撮影画像を迅速に遊技盤44の遊技領域45に表示させるという目的の達成のためだけならば、第1の撮影画像事前表示領域44eや第2の撮影画像事前表示領域44fに必ずしも可視状態で表示させておく必要は無く、撮影した画像債報を第1の撮影画像事前表示領域44eや第2の撮影画像事前表示領域44fの位置に置いて、コンピュータ82Aが表示演出する画像の裏面に待機させておき、必要なときにいつでも遊技領域45に移動させて表示することができるように待機させても良い。
【0049】
また、第2の撮影画像事前表示領域44fの使用方法は次のように行われる。
まず、遊技機は、待機状態が解除されるか遊技者のハンドル操作を検知すると、主制御基盤72より副制御基盤74にその情報が送られ、副制御基盤74は画像表示制御手段であるコンピュータ82Aを作動させて、画像表示を作動可能状態とする。コンピュータ82Aは、撮影制御手段であるコンピュータ82Bを駆動させ、コンピュータ82Bはデジタルカメラ96を作動させて、その撮影画像をコンピュータ82Aに送り、コンピュータ82Aは、デジタルカメラ96の撮影画像を遊技盤44の遊技領域45外にある第2の撮影画像事前表示領域44fに一旦置いて待機表示させる。
【0050】
このデジタルカメラ96の作動は大当たり遊技中や待機中を除き、以後所定時間(例えば10秒〜1分)毎に繰返し行われ、第2の撮影画像事前表示領域44fの待機画像が更新される。そして、始動入賞口60に遊技球が飛び込み、図示しない検知器によってその球が検知されると、主制御基盤72によって内部油選が行われる。この内部抽選の結果が大当たり、あるいは、所定のリーチパターン等である場合、副制御基盤74にその情報が送られる。副制御基盤74は、画像表示制御手段であるコンピュータ82Aにこの内部抽選結果に基づく演出指令情報を出力し、コンピュータ82Aは、この演出指令情報に基づき所定の遊技演出パターンを選択し、液晶プロジェクタ24を駆動させる。この結果、遊技盤44上には対応する画像演出表示が開始される。
【0051】
副制御基盤74は、更に画像表示予告の選択抽選を行い、その画像表示予告で待機画像の表示が選択されると、コンピュータ82Aに惰報を出力する。コンピュータ82Aは、液晶プロジェクタ24を駆動させ、第2の撮影画像事前表示領域44fに待機させていた画像を矢印X3の方向に移動表示させる。予告表示される待機画像は図柄表示領域54を通過する際には、遊技の当たり/はずれに係る特別図柄と重なって特別図柄を消してしまわないように、特別図柄の下を背景的に通過し、更にX3方向に移動することにより、図6の図示右側の遊技領域外に出て、予告演出を終る。
【0052】
この予告演出の後、特別図柄は停止し、はずれの場合は、始動入賞口60に遊技球の次の始動入賞があればその内部抽選に基づく表示演出に移行し、始動入賞が無い場合には、その停止図柄のままで停止する。これらの表示演出の間もデジタルカメラ96は所定間隔毎に第2の撮影画像事前表示領域44fに待機させる画像を更新させる。
【0053】
そして、内部抽選で大当たりとなった場合には、初期図柄変動を含む大当たり遊技としての画像表示演出の所定の時期に、遊技機はデジタルカメラ96を作動させて遊技者の画像を機影し、その画像を第1の撮影画像事前表示領域44e全面に事前に画像を表示させて保持する。このとき、第2の撮影画像事前表示領域44fの画像は第1の撮影画像事前表示領域44e全面への画像取り込みにより消去される。そして、大当たりの画像表示演出が終わり、例えば特定の3つの図柄が「7,7,7」と揃うと、前述の通り、遊技機は、第1の撮影画像事前表示領域44eに保持していた遊技者の画像を矢印X3方向に移動させて、遊技領域45のほぼ全面に表示する。
【0054】
尚、第1の撮影画像事前表示領域44eに保持される遊技者の画像は、必ずしも上述の如く始動入賞口60への遊技球の入賞を契機とする必要は無く、第2の撮影画像事前表示領域44fの画像と同様に所定時間(例えば3〜5分)置きにデジタルカメラ96を自動的に作動させて、第1の撮影画像事前表示領域44eに常に蓄えて待機させておくように構成しても良い。
【0055】
このとき、第1の撮影画像事前表示領域44eに保持され遊技者の画像と第2の撮影画像事前表示領域44fに保持される遊技者の画像とは重畳して表示されることになるが、撮影制御手段であるコンピュータ82B等で、第1の撮影画像事前表示領域44eの画像と第2の撮影画像事前表示領域44fの画像とは別々の独立した画像として保持しておくことにより、いずれかの画像の移動の必要性が生じたときに、必要なタイミングで必要な画像をX3方向に移動させることが容易に可能となる。
【0056】
また、遊技部26を筐体14の中央部16から取り外して、他の遊技部を中央部16に装着して交換することができる。したがって、筐体14を用いて様々な種類の遊技部を有するパチンコ機12を提供することが可能となる。
さらに、遊技盤44を内枠30から取り外して、他の遊技盤を内枠30に装着して交換することもできる。この場合、パチンコ機12が有する遊技盤44以外の部品をそのまま使用することが可能であり、多様なパチンコ機12の提供が容易且つ安価に可能となる。また、新たに装着される遊技盤の種類に応じて、主制御基盤72を交換することが可能であり、さらに、副制御基盤74及びコンピュータ82A,82Bはホールコンピュータ76等を通してパチンコ機12の外部から新たなプログラムのダウンロードが可能である。このため、このパチンコ機12では、異なる複数種類の遊技盤44と主制御基盤72との組み合わせ選択が可能であり、さらに、それらの遊技盤44において表示される映像プログラムをコンピュータ82Aの中に複数種類蓄積させておき、その中から選択することが可能で、遊技店は一台のパチンコ機で多様性に富んだ遊技内容のパチンコ機を提供可能となる。
【0057】
さらに、コンピユータ82A,82Bは汎用のパーソナルコンピュータであり、映像及び音声のプログラムを汎用OS上で動かすことができるので、遊技盤44に投影される映像プログラム及びスピーカユニット92から出力される音声プログラムの作成、変更、追加、削除を容易に行うことができる。したがって、様々な構成の遊技盤を有するパチンコ機12を容易且つ安価に提供することが可能となる。
【0058】
また、遊技制御部68の回路基盤70はコンピュータ82A及び82Bとは別個に形成されているので、遊技制御部68の制御内容がコンピュータ82A及び82Bを介して不正に改変されるおそれはなく、公平な遊技が遊技者に提供される。
また、筐体14内で、遊技部26か形成されている中央部の上下に上部17と下部15を設けているので、コンピュータ82A及び82Bと液晶プロジェクタ24を設置する位置の自由度が高くなり、液晶プロジェクタ24から投影される投影光Rの光路が異物によって遮られることは容易に防止可能となり、遊技盤44上に表示される映像の視認性もよくなる。
【0059】
また、筐体14が単独で遊技店内に設置された場合、遊技者の身体の一部がテーブル84の上面86の縁部分88と触れたりぶつかっても、該縁部分88は緩やかな曲面状とされて角となる部分を有していないので、遊技者の身体が傷つくことが防止される。
また、遊技店内で複数の筐体14を並べて設置することも、筐体14を単体で設置することも可能であり、遊技店が有するパチンコ機12の配置の自由度は大きくなる。
【0060】
なお、本実施の形態において、下部15に投影部22、上部17に映像処理部80を設けたが、下部15に映像処理部80、上部17に投影部22を設けることが可能であることは勿論である。
また、遊技制御部68をリフレクタ66の背面に配置したが、遊技制御部68の配置可能な場所はリフレクタ66の背面に限定されるものではなく、液晶プロジェクタ24から投影される投影光Rの光路を遮らない位置に自由に配置可能であることは勿論である。
【0061】
また、副制御基盤74、コンピュータ82A及び82Bは、ホールコンピュータ76、供給サーバ78とネットワーク回線によって接続されているとしたが、このネットワーク回線に代えて、インターネットやイントラネットを採用してもよい。
さらに、コンピュータ82Aをノート型のパーソナルコンピュータとして、該コンピュータの液晶ディスプレー上でアイコンを遊技店側で選択し、その選択された映像プログラムを液晶プロジェクタ24に出力して遊技盤44上に表示するようにしてもよい。
【0062】
さらに、コンピュータ82A及び82Bの内の少なくとも一方の処理を副制御基盤74側で行うようにしてもよい。
さらに、デジタルカメラ96によって撮影された画像は、静止画及び動画を含めて遊技盤44上で移動させたり、間欠的に表示する等、種々の演出表示を行うことができる。
【0063】
さらに、表示部として、液晶プロジェクタ24を介して投影画面が表示されるスクリーンに代えて液晶表示盤を用いてもよい。
さらに、コンピュータ82A,82Bを制御する汎用OSとしては、上記実施形態で使用したWindows(登録商標)XPの他に、他のWindows(登録商標)、MS−DOS(登録商標)、MacOS(登録商標)、UNIX(登録商標)、TRON、LINUX等の汎用コンピュータの汎用OSを採用してもよい。
【0064】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、遊技盤面の釘領域又は役物領域を含む表示領に所定の画像演出の区切りで遊技者の画像を表示することができるので、遊技者の興趣をより高める表示演出を行うことができるという効果が得られる。
請求項2の発明では、請求項1の発明に加えて、表示部の表示領域が、遊技領域に配置された遮蔽物の領域を除く全ての遊技領域を含んでいるので、遊技領域の略全域にわたる大画面に遊技者の画像を表示して遊技者を称える演出が可能となり、より興趣を高めることができるという効果が得られる。
【0065】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明に加えて、画像表示制御手段は、第1の撮影画像及び第2の撮影画像を事前表示領域にそれぞれ独立した画像として待機表示して保持させるので、画像表示制御手段の表示演出に合わせた最適な時期にタイミングよく遊技者の画像を表示部に表示することができるという効果が得られる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか一項の発明に加えて、高速変動且つ高密度の画像表示が容易となり、種々の良質な画像演出を遊技者に提供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例であるパチンコ機の正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】遊技盤の正面図である。
【図4】パチンコ機、ホールコンピュータ及び供給サーバの配置を示す概略ブロック図である。
【図5】制御ブロック図である。
【図6】遊技盤と表示領域との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
12 パチンコ機(遊技機)
22 投影部
24 液晶プロジェクタ
26 遊技部
44 遊技盤
46 スクリーン
52 遊技釘
54 図柄表示領域
68 遊技制御部
70 回路基盤
72 主制御基盤
74 副制御基盤
82A コンピュータ(画像表示制御手段)
82B コンピュータ(撮影制御手段)
96 デジタルカメラ(撮影手段)
R 投影光

Claims (4)

  1. 遊技盤面の釘領域又は役物領域を含む表示領域を有する表示部と、該表示部に画像を表示するための画像表示制御手段と、遊技中に作動して遊技者を撮影する撮影手段とを備え、前記画像表示制御手段が、前記撮影手段による遊技者の撮影画像を前記表示部に表示するようにした遊技機において、
    前記表示領域は、第1の表示領域と、該第1の表示領域よりも狭い第2の表示領域とを有して構成され、
    前記撮影手段は、前記撮影画像として、前記表示部の前記第1の表示領域に表示する第1の撮影画像と、前記表示部の前記第2の表示領域に表示する第2の撮影画像とを撮影可能に構成され、
    前記画像表示制御手段は、前記撮影画像を表示する演出の実行が決定した後、前記撮影画像を前記表示部に表示する前に、予め撮影した前記第1の撮影画像及び前記第2の撮影画像のうち前記実行が決定した演出に対応する撮影画像を事前表示領域に待機表示して保持しておき、所定の画像演出の区切りで前記事前表示領域に待機表示して保持している前記撮影画像を前記表示部の表示領域のそれぞれの領域に表示するようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示部の表示領域が、遊技領域に配置された遮蔽物の領域を除く全ての遊技領域を含むことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記画像表示制御手段は、前記第1の撮影画像及び前記第2の撮影画像を前記事前表示領域にそれぞれ独立した画像として待機表示して保持させることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記表示部が液晶表示盤又は液晶プロジェクタを介して投影画面が表示されるスクリーンを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技機。
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