JP4414152B2 - 寝具上の人体からの情報をモニタリングする装置 - Google Patents

寝具上の人体からの情報をモニタリングする装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院、養護老人施設、介護施設等の各種施設、又は在宅などにおいて使用され、姿勢・行動及び生体情報をモニタリングするシステムに関するもので、特に寝具上の人の状態を検知するシステムに関するものである。
【0002】
本発明の姿勢・行動及び生体情報モニタリングシステムは、例えば、寝具上の人の姿勢が座位であるか臥位であるか、離床前か、離床か、寝具上の人の体動、呼吸、脈波を検出し、それらの24時間記録と同時に、姿勢、行動、異常の有無をリアルタイムで検出し、異常時の警告と24時間記録データの取得とに使用するものである。
【0003】
【従来の技術】
従来の在床状態を検出するシステムは、離床した患者が圧力検知マットを踏むことで、離床を監視する装置が考案されている(例えば、特許文献1参照)。ベッドの足に加重センサーを置き患者の状態を検出する装置もある(例えば、特許文献2参照)。離床パターンを判定することで離床の信頼性を高める離床検知システムもある(例えば、特許文献3参照)。天井に備え付けた発光ダイオード(LED)と位置検出素子(PSD)により在床状態検知装置もある(例えば、特許文献4参照)。重量検出素子によりベッド上の重心位置を計算し離床、活動状態、端座を検出する介護支援装置もある(例えば、特許文献5参照)。ベッド上に複数の加重センサーを配置し、荷重分布からベッド上の姿勢、位置を検出するベッドモニタ装置もある(例えば、特許文献6参照)。天井に取り付けたカメラにより被監視者の位置を検出し、離床を検出する人体検知装置もある(例えば、特許文献7参照)。ベッド左右に設置された光学センサーとカメラにより患者が離床および転落を行う前に検出する装置もある(例えば、特許文献8参照)加速度センサーを使用して、在床、寝返りや発作を検出するものもある(例えば、特許文献9参照)。
【0004】
ベッド上での呼吸を測定する方法としては、圧力センサーを使用して検出するものもある(例えば、特許文献10参照)。また、カメラを使用して検出するものもある(例えば、特許文献11参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−94525号公報
【特許文献2】
特開2000−105884号公報
【特許文献3】
特開平11−76178号公報
【特許文献4】
特開2000−241561号公報
【特許文献5】
特開2000−316915号公報
【特許文献6】
特開2001−258957号公報
【特許文献7】
特開2001−307246号公報
【特許文献8】
特開2002−95706号公報
【特許文献9】
特開2001−327482号公報
【特許文献10】
特開2002−336207号公報
【特許文献11】
特開2002−175582号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
圧力検知マットを使用する場合、離床前の検出は不可能であり、また、ベッドの周りに圧力検知マットを敷き詰める必要がある。それらのマットを他の人が踏むことによる誤動作も考えられる。またベッドの脚下に過重センサーを設置した場合、誤動作の恐れも多く、ベッド上の位置、姿勢等の検出は不可能である。離床パターンを使用したものは、誤動作は少なくなるが、検出までに時間がかかる。また、天井からの距離を測定するセンサーは、天井に距離センサーを設置しなければならず、ベッドの自由な配置や移動が困難である。重心を検出するシステムでは、ベッドを脚下に設置した重量センサーで測定するため、患者の位置は検出できるが姿勢までは検出できない。複数の加重センサーを使用する方式では、センサーの費用や設置コストの問題がある。また、寝具の取替えが行いにくい問題もある。天井カメラによる方法は、ベッドの位置が制限される上、夜間での検出に問題がある。光センサーおよびカメラを使用したシステムでは、光センサーを布団など被監視者以外が遮った時誤動作をする恐れがある。加速度センサーの使用は静止(安静)状態における人の検出を行うことが出来ない問題がある。
【0007】
体動、呼吸および脈波の生体情報の検出は、いずれの場合も離床検出と同様なセンサーを使用しており同じような問題が考えられる。
【0008】
以上今までのシステムでは、高価なセンサーを複数使用するなどコストがかかる上、検出までの時間や誤動作の恐れもある。
【0009】
本発明は、上記の従来の課題を克服し、ベッド上の人の姿勢、体動、呼吸、脈波、離床前、離床を検出、記録、通報を可能とし、更に、信頼性の高い低コストの姿勢・行動及び生体情報モニタリングシステムを提供し、社会に貢献することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報モニタリング装置は、寝具上の人体からの情報をモニタする装置であって、商用交流電圧によって寝具上の人体に静電誘導された電圧を検出する誘導電圧検出手段と、誘導電圧検出手段により検出された電圧に基づき、人体の姿勢、離床または体動に関する情報を得るデータ処理手段とを備える。誘導電圧検出手段は、寝具もしくは敷布上に設置された電極に接続され、高入力インピーダンス特性を有するインピーダンス変換器と、電極上に誘導された交流電圧をインピーダンス変換器を介して入力し、入力した交流電圧の飽和を防止するためのディジタルポテンシオメータと、入力した交流電圧に含まれる信号成分の中の商用交流電圧と等しい周波数の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタからの出力信号の電圧の最大値を取り出す包絡線検波回路と、包絡線検波回路の出力を加算し増幅する加算増回路とを含む。寝具とは、ベッド、布団、マットレス、枕のことである。人体からの情報とは、体動、呼吸、脈波、姿勢、離床前、離床のことである。
【0012】
本発明は、人体に誘導する商用交流電圧の検出に寝具上、もしくは、それらの上に使用される敷布に設置したセンサーにより行ってもよい。敷布とは、布・皮・ナイロン、ポリエステル、毛を素材とし寝具上に置かれたもの、または、寝具全体を包むものである。
【0013】
本発明は導電性マテリアルの誘導電極のみのセンサーを使用してもよい。導電性マテリアルの誘導電極とは、金属、導電性織布、導電性ゴム、導電性カーボン、導電性ポリマー、導電性プラスチック、導電性ナイロン、導電性シリコン、導電性高分子、導電性セラミックスで作られたセンサーである。
【0015】
本発明は、人体に誘導する商用交流電圧を検出する手段で、姿勢、離床前および離床の判断をしてもよい。姿勢とは、臥位、座位である。
【0016】
本発明は、検出された誘導電圧が一定以上の場合は在床していると判断し、一定値以下の場合は離床していると判断してもよい
【0017】
本発明は、寝具上に配置した誘導電極で人体に誘導した商用交流電圧が人体と誘導電極との接触面積で変動することに着目し、人の呼吸、脈波を含む体動の検出をおこなってもよい
【0023】
以上のような構成とすることにより、本発明によれば、寝具上の人体の有無や姿勢、離床前を容易に得ることができると共に、体動、呼吸、脈波の同時検出を可能にする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として一実施例を図1から図7を用いて説明する。
【0025】
図1にベッドあるいは布団における姿勢、体動、離床前及び離床検出の原理を示す。導電体である生体6は病院、福祉施設等の電灯線、電力線の100V及び200Vの商用交流電源線1(東日本では50Hz、西日本では60Hz)との間に静電容量2(Cab)を形成し、その容量を介して電源線の交流電圧を静電誘導する。本来、静電誘導される交流電圧は心電図、脳波記録において雑音として取り扱われ除去されるが、本研究では、この交流電圧を信号源として使用し、患者及び入所者の姿勢、体動、離床前及び離床状態のモニタリングを行なう。モニタリングはベッドあるいは布団4の敷布7(絶縁物)の裏に装着した金属電極3と生体6との間に形成される静電容量5(Cbe)を介して、生体6に誘導された交流電圧を金属電極3で静電誘導することで行なう。
【0026】
図2に、図1の状態で生体6をステンレス箔電極に敷布7を介して接触させ、その接触面積と静電誘導された交流電圧との関係を示す。記録は、入力抵抗10MΩのインピーダンス変換器14を介して行なった。この結果、生体6が電極に接していない状態で静電誘導された交流電圧の最大値は0.69Vを示し、接触面積が大きくなるにしたがい交流電圧が高くなり15cmで4.05Vを示した。従って、患者及び入所者が電極上にいる場合、接触面積が大きくなり記録される交流電圧は高い電圧を示すことから、患者及び入所者の検出を容易に行うことが出来る。患者及び入所者がベッドあるいは布団4上で動いた揚合、動きに応じて接触面積が変動することから静電誘導される交流電圧は変動し、体動として記録することが出来る。
【0027】
更に、図3に示すような2次元に配置した電極を用いて、臥位、座位の姿勢、離床前及び離床検出が可能になる。図3に示す患者行動モニタリングシステムの電極は、ベッドあるいは布団4上で使用することから可擦性のある導電性織布電極とし、表面抵抗0.07Ω/100cmを有す厚さ250μm、0.5cm幅のPET/Cu+Ni製導電性布テープ(星和電機、E050520N)と導電性織布(星和電機、E02Fl)を使用した。これらの導電性織布電極は綿製の敷布7の裏に接着した。電極19と電極210の電極は85×0.5cmの導電性布テープ2枚を上半身、背部との接触を考慮し15cm及び10cm間隔とし、その中央を0.5cm幅の導電性布テープで短絡した。電極119と電極210の電極問は35cmとした。電極311の電極は接触面積が小さくなる足と確実に接触させる必要から85×30cmの導電性織布を用いた。これら電極19〜電極311の電極は患者及び入所者の姿勢と体動の検出に使用する。電極412の左右の電極は160×0.5cmの導電性布テープを使用し、離床前の状態を検出する。敷布7の最上部と下部の電極513は85×0.5cmの導電性布テープを使用し、身体が接触しない場所に設置することでベッドあるいは布団4周囲の交流電源線の状態に応じて静電誘導される交流電圧を常時モニターする。このモニター電圧は電極19〜電極412における人の存在を判断する闇値設定に使用する。
【0028】
図4に開発した患者行動モニタリングシステムのブロック図を示す。システムは10MΩの高抵抗、インピーダンス変換器14、ディジタルポテンシオメータ15、バンドパスフィルタ16、包絡線検波回路、加算増幅回路21、4個のトグルスイッチ、2個の10進サムロータリースイッチ及び8ビットマイクロコンピュータ27(マイクロチップ、PIC16C774)で構成した。
【0029】
電極19〜電極513の電極はシールド線を用いて10MΩの抵抗と1013Ωの高入力インピーダンス特性を有す演算増幅器で構成したインピーダンス変換器14に接続した。但し、電極412の左右電極及び電極513の最上部と下部電極からのシールド線はそれぞれのインピーダンス変換器14の入力端子で短絡した。ディジタルポテンシオメータ15は記録した交流電圧が飽和しないようマイクロコンピュータ27によって調整される。60Hzのバンドパスフィルタ16は静電誘導した交流電電圧に含まれるラジオあるいは他の装置による影響を除去し、電源線からの60Hzの交流電圧のみを取り出した。包絡線検波回路は検出された交流電圧の最大値を取り出す。加算増幅回路21は時定数0.3秒の微分入力回路で構成し、0.5Hz以上の周波数成分を持つ電極19〜電極311の包絡線検波回路出力を加算し12dB増幅する。加算増幅回路21出力電圧はベッドあるいは布団4上の患者及び入所者の姿勢変化及び動きに伴う体動を示す。
【0030】
マイクロコンピュータ27は包路線検波回路及びハイパスフィルタからの出力を内蔵の12ビットA/D変換器によりサンプリング周波数20Hzで取り込む。スイッチ1〜スイッチ4のトグルスイッチとロータリースイッチ124〜ロータリースイッチ225の10進サムロータリースイッチは患者及び入所者の介護、保護項目及び条件の設定を行ない、これらの項目と条件に該当する場合にマイクロコンピュータ27が介護、保護者に通報を行なう警報装置に信号を出す。スイッチ1は臥位から座位への姿勢変化時に通報を要求する場合にセットされ、特にベッドから離床する事が考えられる排個性の患者及び入所者において、電極412による離床前の検出以前に警告することで早期保護を可能にする。スイッチ2は、安静状態が長時間継続することが考えられないことから、設定時間以上の体動がない場合、身体状態のチェック要求を設定する。スイッチ3はベッドからの転落及び排掴者の早期保護を目的に離床前の通報をセットする。スイッチ4は離床の通報をセットする。ロータリースイッチ124は体動の安静状態継続時間を10分から最大1時間30分まで10分間隔で設定する。ロータリースイッチ225は離床後に通報する時間の設定を0分から40分まで5分間隔で設定する。
【0031】
図5に本システムのフローチャートを示す。マイクロコンピュータ27は最初にスイッチ1〜スイッチ4及びロータリースイッチ124〜ロータリースイッチ225にセットされた患者及び入所者の介護、保護に必要な通報項目及び通報条件を取り込む。次に、静電誘導される交流電圧は電源線とベッドあるいは布団4の設置場所により左右されることから、患者及び入所者がベッドあるいは布団4にいない状態下において電極19〜電極513で静電誘導した交流電圧の最大値を取り込み、1Vになるようディジタルポテンシオメータ15で初期設定する。従って、患者及び入所者の在床はこの電圧を基準として検出されるが、臥位状態で電極412上に腕や、足を置いた場合、離床前と判断される問題が生じる。そこで、姿勢検出の閥値は10人の被験者で臥位状態において腕、足を電極412上に置いた場合の最大変動電圧で設定した。最大変動電圧は、両手、両足を電極412上に置いた場合で0.94Vであったことから、閥値を1.94Vに設定した。安静状態を検出する体動の閥値は10人の被験者で臥位安静状態において記録した加算増幅回路21出力の最大電圧変動が0.03Vであったことから、この値に設定した。
【0032】
初期設定したこれらの閥値は、静電誘導される交流電圧がベッドあるいは布団4の設置場所周囲の電源線との関係で時々刻々変動することから、常時電極513で記録した電圧と初期設定電圧1Vとの比率で変化させた。
【0033】
姿勢の検出において、臥位は図6(a)に示すよう電極19、電極210と電極311が同時に閥値以上となった場合に検出される。座位は、電極19、電極210、電極311単独か電極19と電極210、電極210と電極311とが同時に闇値以上となった場合に検出される(図6(b))。離床前は電極412の電圧が闇値以上となった場合に検出される(図6(c))。離床は電極19〜電極412全ての電圧が閥値以下の場合に検出される(図6(d))。
【0034】
マイクロコンピュータ27は設定された介護、保護項目及び条件に基づいて通報の判断を行い、通報が必要となれば外部の通報機器(院内PHS,ナースコール等)を介して警報を出す。
【0035】
実験は5階建てビル3階に設置した在宅介護ベッド(フランスベッド、FB−660)を用いて行った。電源線はビルの3階の天井と床下に単相100Vと3相200Vが配線されており、ベッドの真上2mの天井に蛍光灯の照明とベッドから1m離れた場所に100Vの電源コンセントがある状態で実験を行った。実験中の被験者の行動はインターネット用ビデオカメラで連続モニターした。被験者は健康な22歳の男性で、綿製のアンダーシャツ(Tシャツ)とトランクスの上に病院で使用している病院着(ナガイ、ヘルスヘルパー)を着た状態で実験を行なった。実験は、敷布7のみをベッドに敷いた場合と敷布7上にゴム布防水シート(クニイ、M0509−01)及び綿製のタオルケットを重ねて敷いた場合の2条件で行った。
【0036】
図7に敷布7のみをベッドに敷いた条件で24時間連続記録した姿勢、離床前、離床状態及び体動(加算増幅回路21出力電圧の全波整流波形)の結果を示す。実験結果は、何れの条件においてもビデオカメラで求めた行動結果と一致した。興味ある所見は0時から7時の間仰臥位で睡眠中著名な加算増幅回路21出力電圧の増加、即ち体動が記録された。
【0037】
次に、福祉施設では昼間普段着によるベッドあるいは布団4の使用が考えられることから厚手の下着(ズボン下及びシャツ)、ズボン、ポロシャツ、セータ及び綿製ジャンパの重ね着状態で12時間連続記録実験を行った。この実験においても、結果はビデオで求めた結果と一致した。
【0038】
ベッドあるいは布団4周囲での交流電源を使用した機器による影響は、枕もとに白熱灯の照明スタンドを置いて実験を行うことで求めた。結果は影響を受けることなく検出可能であった。従って、病院におけるベッドあるいは布団4周辺の交流電源を使用した医療機器による検出に対する影響はないと考えられる。しかし、金属フレームのベッドを使用し、フレームをアースしている状態において身体がフレームに接触した場合誘導される交流電圧は低下しモニター出来ない問題がある。
【0039】
本システムは病院,福祉施設での24時間に亘る患者及び入所者の姿勢、体動、離床前及び離床状態のモニタリングから介護,保護を可能にするが、本システムがマイクロコンピュータ27を用いて構築されていることより半導体メモリーEEPROMをシステムに付加することで、姿勢及び体動の24時間連続記録を行うことが出来る。24時間の姿勢記録は臥位と座位の時間経過、割合の算出を可能にし、患者及び入所者の1日の身体状態の推定を可能にする。
【0040】
体動の記録は姿勢以上に患者及び入所者の身体状態に大きく左右されることから安静状態と活動状態の時間経過を知ることでよりきめ細かな介護データの供給を可能にする。
【0041】
臥位の姿勢と安静継続時間の両データは寝たきり状態の患者及び入所者で問題になる褥そう防止に利用可能で、一定時間ごとの体位変換の介護に使用することができる。
【0042】
システムへのメモリー付加は姿勢,体動及び離床の24時間記録に亘る行動及び身体状態の把握を可能にし、保護者及び介護者に患者及び入所者のより詳細な保護、介護データを供給することが出来る。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明により、信頼性が高い、低コストの姿勢、離床前、離床、体動、呼吸の検出が可能となる。
【0044】
本発明は、開発した患者行動モニタリングシステムによる姿勢、体動、離床前及び離床状態の検出はどのようなセンサーも使用することなく、ベッドあるいは布団4上の敷布7裏に2次元配置した導電性織布電極のみで構成され、電灯線、電力線の商用交流電源線から患者及び入所者に静電誘導される交流電圧を信号として記録することで行った。
【0045】
本システムでは、日常生活環境下における電灯線、電力線の交流電圧を信号源として使用することで、特別な信号源を必要とせず姿勢、体動、離床前及び離床状態のモニタリングを可能にした。
【0046】
本システムは病院、福祉施設におけるベッドあるいは布団にかかわらず使用可能であり、モニタリングシステムの設置を意識させることなく24時間に亘る患者及び入所者の早期介護、保護を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】姿勢、体動、離床前及び離床検出の原理図
【図2】接触面積と静電誘導された交流電圧の関係図
【図3】導電性織布電極配置図
【図4】患者行動モニタリングシステムブロック図
【図5】姿勢、体動、離床前及び離床検出フローチャート図
【図6】姿勢と検出電極の関係図
【図7】24時間連続記録した姿勢、離床前、離床状態及び体動(加算増幅回路出力電圧)記録図
【符号の説明】
1 商用電源100Vor200V(50Hzor60Hz)
2 電源線−生体間静電容量(Cab
3 金属電極
4 ベッドあるいは布団
5 生体−金属電極間静電容量(Cbe
6 生体
7 敷布
8 抵抗(R)
9 電極1(EL1)
10 電極2(EL2)
11 電極3(EL3)
12 電極4(EL4)
13 電極5(EL5)
14 インピーダンス変換器
15 ディジタルポテンシオメータ
16 バンドパスフィルタ(Fc=60Hz)
17 反転増幅器(40dB)
18 包絡線検波回路(EL1用)
19 包絡線検波回路(EL2用)
20 包絡線検波回路(EL3用)
21 加算増幅回路(10dB)
22 包絡線検波回路(EL5用)
23 スイッチ1〜4(SW1〜4)
24 ロータリースイッチ1(RS1)
25 ロータリースイッチ2(RS2)
26 通報信号
27 マイクロコンピュータ
28 人を検出した電極
29 人を検出しない電極

Claims (6)

  1. 商用交流電圧によって寝具上の人体に静電誘導された電圧を検出する誘導電圧検出手段と、
    前記誘導電圧検出手段により検出された電圧に基づき、人体の姿勢、離床または体動に関する情報を得るデータ処理手段とを備え、
    前記誘導電圧検出手段は、寝具もしくは敷布上に設置された電極に接続され、高入力インピーダンス特性を有するインピーダンス変換器と、前記電極上に誘導された交流電圧を前記インピーダンス変換器を介して入力し、前記入力した交流電圧の飽和を防止するためのディジタルポテンシオメータと、前記入力した交流電圧に含まれる信号成分の中の商用交流電圧と等しい周波数の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタからの出力信号の電圧の最大値を取り出す包絡線検波回路と、前記包絡線検波回路の出力を加算し増幅する加算増回路とを含む
    寝具上の人体からの情報をモニタする情報モニタリング装置。
  2. 前記誘導電圧検出手段は、寝具上、もしくは、寝具上に使用される敷布に設置した電極を含むことを特徴とする請求項1の情報モニタリング装置。
  3. 前記誘導電圧検出手段の電極は、導電性マテリアルの誘導電極のみを使用したことを特徴とする請求項2の情報モニタリング装置。
  4. 前記誘導電圧検出手段は、人体と、寝具上もしくは敷布に設置した電極との間の静電容量を介して、寝具上の人体に誘導された電圧を検出する、ことを特徴とする請求項2の情報モニタリング装置。
  5. 前記誘導電圧検出手段は、前記電極を寝具上もしくは敷布上に複数配置し、
    前記データ処理手段は、複数電極からの検出結果に基づき、人体の姿勢、離床または体動に関する情報を得る、ことを特徴とする請求項の情報モニタリング装置。
  6. 前記データ処理手段は、前記誘導電圧検出手段により検出された電圧が一定以上の場合は在床していると判断し、一定より小さい場合は離床していると判断する、ことを特徴とする請求項1の情報モニタリング装置。
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