JP4413628B2 - 剃刀組立体用交換カートリッジ - Google Patents

Description

本発明は、一般的にシェービング装置に係わり、特に剃刀組立体用の交換カートリッジに関する。

現在の安全剃刀は、典型的に、使い捨て剃刀カートリッジ及び再利用可能なハンドル、又は、単一の使い捨て型に統合されたハンドル及びカートリッジを含む。大部分の剃刀カートリッジは、フレーム、一つ以上の剃刀刃、及び、フレームに取り付けられたシェービング補助剤の細長い片状部を含む。シェービング補助剤の細長い片状部は、典型的に、シェービング動作を促進する一つ以上のシェービング補助剤（例えば、潤滑剤、抗力低減剤、脱毛剤、洗浄剤、薬剤など）を含む。

特定の安全剃刀（すなわち、「剃刀組立体」）によって実現される心地よさ及び性能は、剃刀組立体の商業的成功に重要である。剃刀の心地よさ、性能及び使い勝手の良さに役立つが、重大、又は、微妙な改良は、剃刀組立体の商業的成功に決定的な影響を与える。例えば、大部分の消費者は、ウェットシェービング環境でシェーブできることが望ましいと考える。残念ながら、ウェットシェービング環境内での水は、典型的に、表面をシェーブする前にシェービング剤を取り除く。その結果として、シェービング補助剤が果たす機能が実行されなくなる。したがって、ウェットシェービング環境においてシェービング補助剤材料を使わなくても済む機能を備えた装置が必要である。

したがって、本発明の目的は、ウェットシェービング環境においてシェービング補助剤材料を使わなくても済む機能を備え、必要に応じて、交換カートリッジとして利用することができる装置を提供することである。

本発明によれば、接触面と、接触面に配置され、剃刀カートリッジを収容するような大きさである開口と、を含むシェービング補助具本体を備えた剃刀組立体用の交換カートリッジが提供される。一部の実施例では、シェービング補助具本体は、交換カートリッジを剃刀組立体に装着するための一つ以上の形体を含むベースに連結される。

本発明の交換カートリッジは、剃刀カートリッジ内の刃とシェービング補助具本体の接触面のうちの一方又は両方の位置を互いに相対的に調整することができる剃刀組立体と共に使用されるときに、かなり高い実用性を提供する。このような剃刀組立体の例は、２０００年２月１６日に出願された米国特許出願第０９／５０５，４０８号、２００２年８月２１日に出願された米国特許第６０／４０５，１８５号（及び書類番号６５７９−８７−１）に開示され、これらのすべては、本願と同一人へ譲渡され、参考により完全に本明細書に組み込まれる。しかし、本交換カートリッジはこのようなアプリケーションに限定されない。

本発明の交換カートリッジの効果は、ウェットシェービング環境においてシェービング補助剤材料を使わなくても済む機能を備えた装置が提供されることである。実際に、ウェットシェービング環境は、本カートリッジのシェービング補助具本体からの材料の堆積を邪魔するのではなく促進する。したがって、ウェットシェービング環境内のシェービングは、実施可能であるというだけではなく、実用的でもある。

本交換カートリッジによって得られるその他の効果は、シェービング補助具本体が、使用中に浸食され、シェービング補助材料を行為中に行き渡らせる固形物であることに由来する。従来技術で知られるような使用前に液体シェービング補助材料を充填しなければならない吸収型塗布具は、使用者のさらなる行為を必要とする。吸収型塗布具は、また、ユーザが適切な液体を利用することを必要とする。不適切な液体が吸収型塗布具に誤って取り込まれると、望ましくない結果が生じる可能性がある。ウェットシェービング環境内における吸収型塗布具は、また、水を吸収し、これにより、塗布具に取り込まれた液体シェービング補助剤を希釈し、及び／又は、そうでなくても液体シェービング補助剤の塗布に悪影響を与える可能性がある。最終的に、多孔性吸収材料により構成された吸収型塗布具は、望ましくない抗力を発生する望ましくない高い動摩擦係数を有する可能性がある。本発明の固形シェービング補助具本体は、対照的に、使用前に毎回充填する必要がなく、シェービング補助具材料を安定して供給し、ウェットシェービング環境で良好に機能し、希望の滑りやすい表面を提供し、これらのすべてが使用者の剃り心地のよさを高める。上記の効果に加えて、本発明の交換カートリッジは、剃刀カートリッジ内の刃とシェービング補助具本体の接触面のうちの一方又は両方の位置を互いに相対的に調整することができる剃刀組立体と共に使用されるときに、かなり高い実用性を提供する。使用中に、固形シェービング補助具本体の接触面は、剃刀カートリッジ内の刃と相対的に置くことが可能である。固形シェービング補助具本体の接触面は剃られる表面のためのガイドになる。

本発明の上記の目的、特徴及び効果とその他の目的、特徴及び効果は、本発明の詳細な説明を考慮することによって明らかになるであろう。

図１乃至４を参照すると、剃刀組立体（図示せず）と共に使用するための交換カートリッジ１０はシェービング補助具本体１２を含む。図１乃至４に示された実施例では、シェービング補助具本体１２はベース１４に連結される。シェービング補助具本体１２は、前方部１６、後方部１８，第１の側方部２０、及び、第２の側方部２２を有し、これらのすべては、中心に位置する開口２４の周りに配置される。開口２４は、中心線２８を有するものとして説明される（図２及び３を参照）。シェービング補助具本体の部分１６、１８、２０及び２２は、接触面３０からベース面３２へ延びる。開口２４は接触面３０に配置される。開口２４は、或いは、中心に位置する開口２４を作り出すように互いに相対的に位置合わせされた複数のシェービング補助具本体の部分１６、１８、２０及び２２により形成されるものとして説明してもよい。一部の実施例では、シェービング補助具本体１２はほぼ長円形の形状を有する１部品からなる。代替的な実施例では、シェービング補助具本体１２は、別の形状を備え、及び／又は、複数個の部品を含み、例えば、上記のシェービング補助具本体１２の部分は互いに分離されている。その上、シェービング補助具本体１２は、全部には満たない部品の組み合わせでもよい。例えば、一部のアプリケーションでは、一対の側方部２０及び２２と前方部２２だけを含むシェービング補助具本体１２を有することが望ましい。他のアプリケーションでは、単一の前方部２２だけを有することが望ましい。精密な構造はアプリケーションに適応させるため変更可能である。図２乃至４に示された実施例では、開口２４は接触面３０とベース面３２との間に延在する。しかし、代替的な実施例では、ベース面３２と開口２４との間に延在する第２の開口３４（例えば、図３に破線で示されている）が含まれる。第２の開口３４は、開口２４と異なる断面形状を有してもよく、又は、同じでもよい。第２の開口３４が開口２４と同じ断面形状を有するならば、開口２４は、接触面３０とベース面３２との間に延在するものとして説明される。

一部の実施例では、接触面３０は、開口中心線２８に対して直角以外の角度で斜めにされる。このねじれ角度によって、ユーザは、剃刀組立体をストロークさせる方向を容易に見分けることができる。ねじれ角度の大きさは、シェービング補助具本体１２の接触面と剃刀カートリッジ１２との関係に基づいてアプリケーションに依存する。

シェービング補助具本体１２は、当面のアプリケーションに合わせて選択されたシェービング補助材料により構成された摩滅性固形本体である。石けんタイプのシェービング補助材料は、ウェットシェービングのアプリケーションに特にうまく適合するが、その他のシェービング補助材料（例えば、潤滑剤、抗力低減剤、脱毛剤、洗浄剤、薬剤、スキンコンディショニング剤など）を代替として使用してもよく、又は、それらの一部の組み合わせを使用してもよい。

交換カートリッジ１０がシェービング補助具本体１２だけを含む上記の実施例では、シェービング補助具本体１２の底面３２は、シェービング補助具本体１２を剃刀組立体に取り付け易くするため形体（例えば、開口）を含む。

次に、図５乃至８を参照すると、ベース１４は、第１の表面３６、第２の表面３８、及び、交換カートリッジ１０を剃刀組立体に取り付けるための一つ以上の形体４０を含む。形体４０は、好ましくは、第２の表面３８から外方へ延在するタブのような機械式の形体である。多種多様な形体４０の構造が使用され得る。図６は、例えば、第２の表面３８から外側へ延在する複数の切り込み付きタブ４２を示す。図７は、第２の表面３８から外側へ延在する複数の開口付きタブ４４を示す。図８は、溝付きタブ４６と開口付きタブ４４の組み合わせを示す。形体４０の厳密な構造は、剃刀組立体の対応する取り付け機構部と協働するように選択される。したがって、図５乃至８に示された形体４０は、考えられる様々な機械的形体の例であり、本発明はこれらの例に限定されない。一部の実施例では、形体４０は、交換カートリッジ１０を剃刀組立体に取り付けるために適切な方向が一方向だけになるように、ベース１４に非対称的に配置される。

一部の実施例では、ベース１４は、第１の表面３６と第２の表面３８との間に延在する開口５０をさらに含む。開口５０は、一つ以上の要素（図示せず）がシェービング補助具本体１２の開口２４内に配置された剃刀カートリッジと剃刀組立体に取り付けられた機構部との間に延在することを可能にする。参照により本明細書に組み込まれた上記の米国特許出願第０９／５０５，４０８号明細書（書類番号６７５９−２８）は、このような剃刀組立体の例を開示する。図２乃至４に示された実施例では、開口５０は、シェービング補助具本体１２内の開口２４と揃えられ、開口２４と類似若しくは同一である横断面を有する。この構造の場合、剃刀組立体２６はベース１４の開口５０内に収容可能である。これに対して、図９に示された実施例は、開口５０を用いないで、２部品からなるシェービング補助具本体１２と連結されたベース１４を含む。開口５０を含む実施例では、ベースは要素を開口５０内に案内する形体を含む。例えば、図９を参照すると、形体４０は、開口内に収容される要素（図示せず）に取り付けられた案内面と協働し、要素を開口５０内に案内するための溝４６を含む。その他の案内配置を代わりに使用してもよい。

ベース１４の一部の実施例は、ベース１４から横方向に外方へ延在する複数のタブ５２をさらに含む。タブ５２は、交換カートリッジ１０をパッケージング内に設置するため使用される。ベースの一部の実施例は、また、ベース１４の第１の表面３６に取り付けられたレール５４（図５を参照）を含む。レール５４は、ベース１４を自動形成及び組立機器に高速送りすることを容易化し、これにより、製造プロセスを補助する。交換カートリッジ１０の製造及び／又はハンドリングを容易化するその他の形体を、代替的に、或いは、組み合わせて組み入れることができる。

本発明の一実施例では、ベース１４はシェービング補助具本体１２と一体的に形成される。ここで使用される用語「一体的に形成」は、ベース１４が一つ以上のシェービング補助材料又はその構成物質を含み、シェービング補助具本体１２と少なくとも部分的に同時に形成されることを意味する。ベース１４を形成するシェービング補助材料の部分は、交換カートリッジ１０を剃刀組立体へ取り付け可能にするため機能できるように十分な機械的強度を最初から備えているか、又は、備えるように処理される。一体的なベース１４内に十分な機械的強度を生じさせるため適切な処理（例えば、硬化、圧縮など）はシェービング補助材料に依存する。

本発明の一部の実施例では、ベース１４は、シェービング補助具本体１２が形成されるときに、シェービング補助具本体１２内に部分的に又は完全に埋め込まれる別個の部材である。交換カートリッジ１０を剃刀組立体に直接的又は間接的に取り付けるため使用される形体（例えば、形体４０）以外の機械的形体が、シェービング補助具本体１２とベース１４を一つに固定するため使用される。例えば、開口５６がベース１４に配置され、フランジ５８がその開口５６に取り付けられ、開口５６が通路及び空洞を作り、その中を液体状のシェービング補助材料が移動し、形成中に凝固する。一旦凝固すると、（上記の通路及び空洞内に作製された幾何形状により補強された）シェービング補助材料の機械的強度は、シェービング補助具本体１２と埋め込まれたベース１４を一体的に保つため十分に足りる。

代替的な実施例では、ベース１４は、埋め込まれるのではなく、シェービング補助具本体１２に取り付けられる。この取り付けは、例えば、機械的手段（例えば、ネジ、リベット、ピン、突起など）、接着（例えば、接着剤など）、又は、結合（例えば、溶接など）を含む様々な方法で実現可能であるが、これらの方法に限定されるものではない。

本発明は特定の好ましい形態を参照してかなり詳細に説明されているが、その他の形態が考えられる。したがって、本発明の精神及び範囲は本明細書に記載された好ましい形態の説明に限定されるべきではない。

本発明のシェービング補助具カートリッジを含む交換カートリッジの斜視図である。 シェービング補助具本体に埋め込まれたベースを示すシェービング補助具カートリッジの略断面図である。 シェービング補助具本体に取り付けられたベースを示すシェービング補助具カートリッジの略断面図である。 剃刀カートリッジが取り外された図１のシェービング補助具カートリッジの斜視図である。 ベースの実施例の上面斜視図である。 ベースの実施例の底面斜視図である。 ベースの第２の実施例の底面斜視図である。 ベースの第３の実施例の底面斜視図である。 本発明のシェービング補助具カートリッジの一実施例の斜視図である。

Claims (20)

1. 交換カートリッジを剃刀組立体に取り付ける一つ以上の形体を有するベースと、
   ベースに連結されたシェービング補助具本体と、を含み、
   前記シェービング補助具本体は石鹸タイプ材料からなる摩滅性固体本体であり、
   前記ベースは、前記シェービング補助具本体内に埋め込まれており、
   前記シェービング補助具本体は接触面内に形成された所定の長さを有する第１の開口を有しており、
   前記第１の開口は剃刀カートリッジを収容するような大きさである、
   剃刀組立体用の交換カートリッジ。
2. シェービング補助具本体は第１の開口とベース面との間に延在する第２の開口をさらに含む、請求項１記載の交換カートリッジ。
3. 第１の開口及び第２の開口はそれぞれ互いに類似した断面幾何形状を有する、請求項２記載の交換カートリッジ。
4. シェービング補助具本体は長円形の形をしている、請求項２記載の交換カートリッジ。
5. シェービング補助具本体は１部品からなる、請求項４記載の交換カートリッジ。
6. シェービング補助具本体は互いに分離した前方部及び後方部を含む、請求項４記載の交換カートリッジ。
7. ベースは第１の表面及び第２の表面を含み、
   ベースを剃刀組立体に取り付ける一つ以上の形体は第２の表面から外方へ延在する複数のタブを含む、
   請求項４記載の交換カートリッジ。
8. 複数のタブは前記第１の開口の長さと平行な平面に対して非対称的に配置されており、前記剃刀組立体上の前記交換カートリッジに対して１つの方向性を有する、請求項７記載の交換カートリッジ。
9. ベースは第１の表面と第２の表面との間に延在するベース開口をさらに含む、請求項８記載の交換カートリッジ。
10. ベース開口はシェービング補助具本体内に配置された第１の開口及び第２の開口と揃えられる、請求項９記載の交換カートリッジ。
11. ベース開口は第１の開口及び第２の開口の断面幾何形状と同一である横断面形状を有する、請求項１０記載の交換カートリッジ。
12. ベースは横方向に外方へ延在する一つ以上のタブをさらに含む、請求項１１記載の交換カートリッジ。
13. ベースは第１の表面及び第２の表面を含み、
    交換カートリッジを剃刀組立体に取り付ける一つ以上の形体は第２の表面から外方へ延在する複数のタブを含む、
    請求項１記載の交換カートリッジ。
14. 複数のタブは前記第１の開口の長さと平行な平面に対して非対称的に配置されており、前記剃刀組立体上の前記交換カートリッジに対して１つの方向性を有する、請求項１３記載の交換カートリッジ。
15. ベースは第１の表面と第２の表面との間に延在するベース開口をさらに含む、請求項１３記載の交換カートリッジ。
16. ベース開口はシェービング補助具本体内に配置された第１の開口と揃えられる、請求項１５記載の交換カートリッジ。
17. シェービング補助具本体は第１の開口とベース面との間に延在する第２の開口をさらに含み、
    第２の開口、第１の開口、及びベース開口はそれぞれ、残りの第２の開口、第１の開口、及びベース開口と類似した断面幾何形状を有する、
    請求項１６記載の交換カートリッジ。
18. 交換カートリッジを剃刀組立体に取り付ける一つ以上の形体は、交換カートリッジが損耗したときに交換カートリッジが剃刀組立体から取り外されることを予定して交換カートリッジを剃刀組立体に取り付ける、請求項１記載の交換カートリッジ。
19. 接触面及びベース面を含むシェービング補助具本体と、
    交換カートリッジを剃刀組立体に取り付ける一つ以上の形体を有するベースとを含み、前記シェービング補助具本体は石鹸タイプ材料からなる摩滅性固体本体であり、
    前記ベースはベース面と隣接したシェービング補助具本体に埋め込まれている、
    剃刀組立体用の交換カートリッジ。
20. 交換カートリッジを剃刀組立体に取り付ける一つ以上の形体はシェービング補助具本体のベース面から外方へ延在する、請求項１９記載の交換カートリッジ。

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