JP4410956B2 - 排熱回収装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱源から発生する排熱を有効活用して所要の放熱端末の熱媒を加熱する排熱回収装置、ならびに、それを用いる排熱利用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、エンジン発電機や燃料電池などのような発電機に代表される熱源で発生する排熱を、排熱回収装置で回収して、床暖房、ファンコンベクター、風呂などの放熱端末に対して利用する排熱利用システムが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の排熱利用システムでは、熱源が起動していないときには、排熱回収装置に排熱を蓄熱できないので、放熱端末に対して排熱を供給できなくなる。
【0004】
そこで、本願出願人は、排熱回収装置に対して、ガス燃焼装置などの補助熱源を装備させて、熱源停止時にも放熱端末の温度調節を可能にすることを考えた。
【0005】
この場合、例えば放熱端末の熱媒を搬送する熱媒通路について、蓄熱槽を通過させた後、補助熱源へ送出する形態にすることが考えられる。しかしながら、そのようにすると、仮に、蓄熱槽内の温度が熱媒通路内の熱媒の温度よりも低い場合、熱媒通路内の熱媒が温度の低い蓄熱槽を通過することによって逆熱交換つまり、熱媒の熱が蓄熱槽に奪われてしまうために、この熱媒を補助熱源によって定常よりも過剰に加熱する必要が生じるなど、無駄が生じることが懸念される。
【0006】
このような事情に鑑み、本発明は、排熱回収装置において、熱源の排熱を利用できない場合に放熱端末の熱媒を補助熱源で過剰に加熱するといった無駄を省くことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の排熱回収装置は、請求項1に示すように、熱源の排熱で加熱された排熱搬送媒体を蓄熱槽内に通過させることにより排熱搬送媒体の熱を蓄熱させて熱源側へ戻す循環路を有するもので、外部の放熱端末から導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させてから前記放熱端末へ戻す間接熱交換ルートと、外部の放熱端末から導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させずに補助熱源へ送ってから前記放熱端末へ戻すショートカットルートとを有する排熱回収装置において、前記外部の放熱端末から導入される熱媒を蓄熱槽に通過させずに循環路において蓄熱槽よりも上流側部分を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせてから前記放熱端末へ戻す直接熱交換ルートを有する、ことを特徴としている。
【0011】
本発明の排熱回収装置は、請求項2に示すように、液体を貯溜する蓄熱槽と、熱源の排熱で加熱された排熱搬送媒体が前記熱源との間で循環されるとともに、前記蓄熱槽内を通過させられる循環路と、外部の放熱端末の熱媒を前記蓄熱槽内へ通過させて補助熱源へ送出してから前記放熱端末へ戻す熱媒通路と、熱媒通路に設けられて蓄熱槽をバイパスするためのバイパス路と、前記熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽側またはバイパス路側へ選択的に通過させる流路切換手段と、流路切換手段を制御する管理手段とを有し、前記管理手段が、必要に応じて前記流路切換手段を制御することにより、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させてから前記放熱端末へ戻す間接熱交換ルートと、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させずにバイパス路を通過させて補助熱源へ送ってから前記放熱端末へ戻すショートカットルートとを選択的に作成する排熱回収装置において、前記熱媒通路において蓄熱槽より上流側でかつバイパス路より下流側の位置で分岐されて該熱媒通路において蓄熱槽より下流側に接続される迂回路が設けられるとともに、この迂回路の途中に、当該迂回路を通過する熱媒と前記循環路において蓄熱槽より上流側を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせるための熱交換器が設けられ、前記管理手段が、上記熱交換ルートおよびショートカットルートに加えて、前記熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽に通過させずに迂回路から熱交換器へ通過させることにより当該熱媒と前記循環路において蓄熱槽よりも上流側部分を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせてから前記放熱端末へ戻す直接熱交換ルートを作成する構成とする、ことを特徴としている。
【0012】
本発明の排熱回収装置は、請求項3に示すように、液体を貯溜する蓄熱槽と、熱源の排熱で加熱された排熱搬送媒体が前記熱源との間で循環されるとともに、前記蓄熱槽内を通過させられる循環路と、外部の放熱端末の熱媒を前記蓄熱槽内へ通過させて補助熱源へ送出してから前記放熱端末へ戻す熱媒通路と、熱媒通路に設けられて蓄熱槽をバイパスするためのバイパス路と、前記熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽側またはバイパス路側へ選択的に通過させる流路切換手段と、流路切換手段を制御する管理手段とを有し、前記管理手段が、必要に応じて前記流路切換手段を制御することにより、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させてから前記放熱端末へ戻す間接熱交換ルートと、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させずにバイパス路を通過させて補助熱源へ送ってから前記放熱端末へ戻すショートカットルートとを選択的に作成す排熱回収装置において、熱源の停止状態と、前記蓄熱槽内の温度が所要の基準値以下である状態と、前記循環路や蓄熱槽の異常状態とをそれぞれ検出する検出手段を有し、前記管理手段が、前記いずれかの検出手段から検出出力を受けたときに、前記ショートカットルートを優先的に作成する、ことを特徴としている。
【0013】
本発明の排熱回収装置は、請求項4に示すように、液体を貯溜する蓄熱槽と、熱源の排熱で加熱された排熱搬送媒体が前記熱源との間で循環されるとともに、前記蓄熱槽内を通過させられる循環路と、外部の放熱端末の熱媒を前記蓄熱槽内へ通過させて補助熱源へ送出してから前記放熱端末へ戻す熱媒通路と、この熱媒通路の上流側と下流側とに対してそれぞれ短絡接続される並列な2つのバイパス路と、前記熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽側または第1バイパス路側へ選択的に通過させる流路切換弁と、第2バイパス路に設けられて流量を調整するとともに全閉動作が可能な流量調整弁と、前記各弁を制御する管理手段とを有し、前記管理手段が、必要に応じて前記各弁を制御することにより、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させてから前記放熱端末へ戻す第1間接熱交換ルートと、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させる一方で前記熱媒の一部を第2バイパス路へ通過させて蓄熱槽を通過した熱媒に対して混合させてから前記放熱端末へ戻す第2間接熱交換ルートと、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させずに第1バイパス路を通じて補助熱源へ送ってから前記放熱端末へ戻すショートカットルートとを作成する、ことを特徴としている。
【0014】
本発明の排熱回収装置は、請求項5に示すように、上記請求項4の構成において、さらに、前記熱媒通路において蓄熱槽より上流側でかつ前記両バイパス路より下流側の位置で分岐されて該熱媒通路において蓄熱槽より下流側に接続される迂回路が設けられるとともに、この迂回路の途中に、当該迂回路を通過する熱媒と前記循環路において蓄熱槽より上流側を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせるための熱交換器が設けられ、さらに、この迂回路と前記熱媒通路との接続部分に流路を切り換える切換弁が設けられており、前記管理手段が、上記2つの間接熱交換ルートおよびショートカットルートに加えて、前記熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽に通過させずに迂回路から熱交換器へ通過させることにより当該熱媒と前記循環路において蓄熱槽よりも上流側部分を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせてから前記放熱端末へ戻す直接熱交換ルートを作成する、ことを特徴としている。
【0015】
本発明の排熱回収装置は、請求項6に示すように、上記請求項4または5の構成において、さらに、熱源の停止状態と、前記蓄熱槽内の温度が所要の基準値以下である状態と、前記循環路や蓄熱槽の異常状態とをそれぞれ検出する状態検出手段を有し、前記管理手段が、前記いずれかの状態検出手段から検出出力を受けたときに、前記ショートカットルートを優先的に作成するものである、ことを特徴としている。
【0016】
本発明の排熱回収装置は、請求項7に示すように、上記請求項4から6のいずれかの構成において、さらに、前記第1バイパス路の流路切換弁の動作異常を検出する異常検出手段を有し、前記制御手段が、前記異常検出手段で異常を検出したときに、第2バイパス路の流量調整弁を制御することにより、前記放熱端末の熱媒を補助熱源へ送出させる臨時ショートカットルートを作成する、ことを特徴としている。
【0017】
本発明の排熱回収装置は、請求項8に示すように、上記請求項5または6の構成において、さらに、前記第1バイパス路の流路切換弁の動作異常を検出する第1異常検出手段と、前記第2バイパス路の流量調整弁の動作異常を検出する第2異常検出手段とを有し、前記制御手段が、前記両方の異常検出手段で異常を検出したときに、迂回路の流路切換弁を制御することにより、前記放熱端末の熱媒を補助熱源へ送出させる臨時ショートカットルートを作成する、ことを特徴としている。
【0022】
以上、要するに、本発明では、例えば熱源が起動されていなくて熱源の排熱を利用できない場合でも、放熱端末の熱媒を蓄熱槽へ送らずに、補助熱源へ送って、この補助熱源で加熱可能とするショートカットルートを使用可能にしている。これにより、排熱回収装置の状態に関係なく、放熱端末を使用することが可能になる。しかも、前記ショートカットルートでは、放熱端末の熱媒が温度の低い蓄熱槽を通過せずに済むので、熱媒の熱が蓄熱槽で奪われてしまうことを回避できるようになり、その結果、補助熱源による熱媒の加熱能力をわざわざ強くする必要がなくなる。
【0023】
特に、上記請求項1,2,5では、熱源で加熱された排熱搬送媒体の熱が蓄熱槽で回収される前に放熱端末の熱媒を加熱することができる直接熱交換ルートを有しているから、放熱端末の熱媒をより高温に加熱することが可能になる。
なお、請求項4は、間接熱交換ルートについても、熱媒を蓄熱槽で加熱して補助熱源へ送るルートと、蓄熱槽で加熱した熱媒に対して蓄熱槽へ送る前の熱媒とを混合して温度を調節してから補助熱源へ送るルートとを備えているから、熱媒の温度管理を幅広く行えるようになる。
【0024】
また、上記請求項3,6では、上記ショートカットルートについて、熱源を起動していない場合の他、循環路や蓄熱槽が例えば液漏れしている場合など異常が発生している場合に優先使用できるようにしているから、排熱回収装置の異常時にも、放熱端末を使用することが可能になる。
【0025】
また、上記請求項7では、上記請求項4〜6のいずれかを前提として、第1バイパス路の流路切換弁が異常でショートカットルートを作成できないとき、第2バイパス路を利用して臨時ショートカットルートを作成するようにしているから、排熱回収装置のより広い異常対処が可能になる。
【0026】
また、上記請求項8では、上記請求項5または6のいずれかを前提として、第2バイパス路の流量調整弁が異常で臨時ショートカットルートを作成できないとき、迂回路を利用してさらなる臨時ショートカットルートを作成するようにしているから、排熱回収装置のより広い異常対処が可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0030】
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係る排熱利用システムを示す概略構成図である。図中、1は排熱回収装置である。この実施形態1では、排熱回収装置1に対して単一の放熱端末2を接続する場合を例に挙げている。
【0031】
まず、放熱端末2は、例えばファンコンベクター、床暖房、あるいは風呂などのいずれかとされるもので、熱媒を外部へ送出する往き配管3と、熱媒を外部から戻す戻り配管4とを備えている。この放熱端末2の熱媒としては、ファンコンベクターや床暖房の場合だと不凍液とされ、風呂の場合だと浴槽水とされる。
【0032】
そして、排熱回収装置1は、放熱端末2の熱媒を熱源5が発生する排熱や補助熱源6で発生する熱を利用して加熱するもので、以下で詳細に説明するが、循環路7と、蓄熱槽8と、熱媒通路9と、コントローラ10と、リモートコントローラ(リモコン)11とを備えている。
【0033】
熱源5は、例えば発電機能を有するガスエンジンなどの内燃機関とされる。このガスエンジンからなる熱源5が発電する電気は、この実施形態で示す排熱利用システムが設置される家屋内のいろいろな電気使用機器に適宜供給するようになっている。
【0034】
補助熱源6は、この実施形態1だと排熱回収装置1内に装備されるガス燃焼装置からなり、給湯回路12と暖房回路13とを有している。給湯回路12は、給湯通路15と、給湯用熱交換器16と、流量調整弁17とが設けられ、暖房回路13は、暖房通路18と、暖房用熱交換器19と、暖房用循環ポンプ20とが設けられている。なお、給湯用熱交換器16と、暖房用熱交換器19は、図示していないガスバーナで加熱される。この補助熱源6は、石油燃焼装置とすることもできる。
【0035】
循環路7は、熱源5の排熱を搬送するための排熱搬送媒体が熱源5との間で循環させられる配管からなり、その一部が蓄熱槽8内に挿入されている。この循環路7において蓄熱槽8よりも下流には、排熱搬送媒体を循環させるための循環ポンプ21が設けられている。
【0036】
蓄熱槽8は、上水道などの水を貯溜するもので、下部には上水道などを供給するための給水管25が接続され、また、上部には、出湯管26が接続されている。この出湯管26は、補助熱源6の給湯通路15の入り口側に対して接続されている。
【0037】
熱媒通路9は、放熱端末2から導入される熱媒を蓄熱槽8へ通過させて補助熱源6へ送出してから放熱端末2へ戻すための配管からなる。この熱媒通路9には、放熱端末2の往き戻り配管3,4と、補助熱源6の暖房通路18への往き戻り配管とが、中継部材27,28を介して接続されている。
【0038】
コントローラ10は、マイクロコンピュータなどからなり、必要に応じて上記各部の動作を制御する。リモコン11は、使用者による操作入力を受けてコントローラ10に所要の動作を行わせる指令信号を出力するものである。
【0039】
なお、上記熱媒通路9を詳しく説明する。この熱媒通路9には、蓄熱槽8をバイパスする2つのバイパス路31,32と迂回路33がそれぞれ並列に接続されているとともに、第1流路切換弁35、流量調整弁36、第2流路切換弁37が設けられている。
【0040】
上記第1流路切換弁35は、熱媒通路9に導入される熱媒を、蓄熱槽8側に通過させる状態と、最も上流位置に配置される第1バイパス路31側へ通過させる状態と、全閉状態のいずれか一つに切り換えるものである。
【0041】
上記流量調整弁36は、熱媒通路9において中間に位置する第2バイパス路32を通過する熱媒の流量を制御するものである。
【0042】
第2流路切換弁37は、熱媒通路9に導入される熱媒を、蓄熱槽8側に通過させる状態と、熱媒通路9の最も下流位置に配置される迂回路33側へ通過させる状態と、全閉状態のいずれか一つに切り換えるものである。なお、迂回路33の途中には、当該迂回路33を通過する熱媒と循環路7において蓄熱槽8よりも上流側を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換させるための直接熱交換器38が設けられている。
【0043】
つまり、上記熱媒通路9では、上記2つの流路切換弁35,37と、流量調整弁36を制御することにより、間接熱交換ルートXと、直接熱交換ルートYと、ショートカットルートZとを選択的に作成できるようになっている。
【0044】
第1に、間接熱交換ルートXは、第1流路切換弁35および流量調整弁36を全閉状態にし、第2流路切換弁37を蓄熱槽8側にすることにより作成する。この場合、一点鎖線矢印で示すように、放熱端末2から導入される熱媒を蓄熱槽8へ通過させて加熱することができる。なお、この間接熱交換ルートXを作成している場合には、必要に応じて、第2バイパス路32の流量調整弁36を所要量開くことにより、蓄熱槽8を通過した熱媒に対して蓄熱槽8を通過させる前の熱媒を混合させるようにもできる。
【0045】
第2に、直接熱交換ルートYは、第1流路切換弁35および流量調整弁36を全閉状態にし、第2流路切換弁37を直接熱交換器38側にすることにより作成する。この場合、実線矢印で示すように、外部の放熱端末2から導入される熱媒を蓄熱槽8に送らずに迂回路33に送って直接熱交換器38で加熱することができる。つまり、この直接熱交換ルートYを作成している場合には、熱媒通路9の熱媒を循環路7において蓄熱槽8よりも上流側部分を通過する高温の排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせるから、効率よく加熱できる。なお、この直接熱交換ルートYを作成している場合には、必要に応じて、第2バイパス路32の流量調整弁36を所要量開くことにより、直接熱交換器38を通過した熱媒に対して直接熱交換器38を通過させる前の熱媒を混合させるようにもできる。
【0046】
第3に、ショートカットルートZは、第1流路切換弁35を第1バイパス路31側にし、流量調整弁36および第2流路切換弁37を全閉状態にすることにより作成する。この場合、破線矢印で示すように、放熱端末2から導入される熱媒を蓄熱槽8や直接熱交換器38へ送らずに第1バイパス路31を通じて補助熱源6へ送出することができるので、熱媒の熱が蓄熱槽8や直接熱交換器38で奪われることを防げる。
【0047】
次に、上述した排熱回収装置1の排熱回収動作を説明する。
【0048】
まず、熱源5を起動するとともに、循環路7の循環ポンプ21を駆動して循環路7内で排熱搬送媒体を循環させる。これにより、熱源5が発生する排熱で排熱搬送媒体が加熱されることになり、この排熱搬送媒体の熱が蓄熱槽8内の水を加熱する。このようにして蓄熱槽8内の水の温度が所要以上高くなった状態では、必要に応じて、出湯管26を介して補助熱源6の給湯通路15を介して外部へ給湯させることができる。それにより、蓄熱槽8内の水が減ると、給水管25から蓄熱槽8に対して水が補填される。
【0049】
そして、放熱端末2の熱媒の加熱動作を説明する。この場合、コントローラ10は、排熱回収装置1の状態を把握してから、上述した3つのルートX〜Zのいずれを使うかを選択する。
【0050】
(1)蓄熱槽8内の水温が所要の基準値以上である場合、間接熱交換ルートXを作成し、補助熱源6の暖房用循環ポンプ20を駆動する。これにより、放熱端末2の熱媒が排熱回収装置1の熱媒通路9に対して導入され、この熱媒通路9に導入された熱媒が蓄熱槽8を通過することにより加熱されることになる。この後、補助熱源6の暖房通路18を通じて放熱端末2へ戻される。ここで、補助熱源6の暖房回路13を加熱動作させれば、暖房通路18を通過する熱媒をさらに加熱することができる。
【0051】
(2)熱源5が起動されていても蓄熱槽8内の水温が所要の基準値未満である場合、直接熱交換ルートYを作成し、補助熱源6の暖房用循環ポンプ20を駆動する。これにより、放熱端末2の熱媒が排熱回収装置1の熱媒通路9に対して導入され、この熱媒通路9に導入された熱媒が迂回路33を通過することにより直接熱交換器38で加熱されることになる。この後、補助熱源6の暖房通路18を通じて放熱端末2へ戻される。ここで、補助熱源6の暖房回路13を加熱動作させれば、暖房通路18を通過する熱媒をさらに加熱することができる。
【0052】
(3)熱源5が起動されていない場合、ショートカットルートZを作成し、補助熱源6の暖房用循環ポンプ20を駆動する。これにより、放熱端末2の熱媒が排熱回収装置1の熱媒通路9に対して導入され、この熱媒通路9に導入された熱媒が蓄熱槽8や迂回路33へ送られずに、補助熱源6の暖房回路13を通じて放熱端末2へ戻される。ここで、補助熱源6の暖房回路13を加熱動作させれば、暖房用熱交換器19で暖房通路18を通過する熱媒を加熱することができる。
【0053】
以上説明したように、この実施形態1では、熱源5が起動されていない場合、熱媒通路9についてショートカットルートZを作成することにより、放熱端末2の熱媒を蓄熱槽8や迂回路33へ送らずに、補助熱源6の暖房回路13へ送出させることができるようになる。したがって、熱媒通路9内を通過する熱媒が温度の低い蓄熱槽8や直接熱交換器38を通過せずに済むので、熱媒の熱が蓄熱槽8で奪われてしまうことを回避できて、補助熱源6による熱媒の加熱能力をわざわざ強くする必要がなくなるなど、補助熱源6による消費エネルギーの無駄を省くことができる。
【0054】
ところで、上記ショートカットルートZは、熱源5を起動していない場合の他、例えば上記排熱回収装置1の循環路7や蓄熱槽8の異常(例えば液漏れなど)が発生している場合にも使用することができる。これらの異常は、周知技術を応用して個別に検出するようにできる。この場合、排熱回収装置1の異常が原因で排熱を利用できなくても、放熱端末2を使用することが可能になり、使用者にとってメリットが生まれる。
【0055】
さらに、上記排熱回収装置1において、仮に、ショートカットルートZを作成するにあたって、第1バイパス路31の第1流路切換弁35が全閉状態で故障している場合には、ショートカットルートZを作成できない。このような場合には、第2バイパス路32や迂回路33のいずれか一方を用いて、放熱端末2から導入される熱媒を補助熱源6へ送出可能とするための第1、第2の臨時ショートカットルートを作成することができる。第1の臨時ショートカットルートは、第2バイパス路32を用い、また、第2の臨時ショートカットルートは、迂回路33を用いる。
【0056】
しかも、上記第1の臨時ショートカットルートを作成するにあたって、第2バイパス路32の流量調整弁36が全閉状態で故障している場合には、この第1の臨時ショートカットルートを作成できないので、その場合には、第2の臨時ショートカットルートを作成すればよい。
【0057】
一方、上記第2の臨時ショートカットルートを作成するにあたって、迂回路32の第2流路切換弁37が全閉状態で故障している場合には、この第2の臨時ショートカットルートを作成できないので、その場合には、上記第1の臨時ショートカットルートを作成すればよい。
【0058】
なお、上記第1、第2流路切換弁35,37や流量調整弁36の故障は、コントローラ10により検出することができる。つまり、上記第1流路切換弁35は、ステッピングモータにより駆動される二方弁とされ、第2流路切換弁37は、ステッピングモータにより駆動される三方弁とされ、流量調整弁36は、サーボ弁とされる。そこで、例えば、コントローラ10は、第1、第2流路切換弁35,37個々の故障判定について、そのステッピングモータが脱調、または断線しているか否かを調べるようにし、また、流量調整弁36の故障判定については、その弁体の駆動トルクや位置に基づいて調べるようにすればよい。
【0059】
〔実施形態2〕
図2は、本発明の実施形態2に係る排熱利用システムを示す概略構成図である。この実施形態2では、排熱回収装置1に対して3つの放熱端末2A〜2Cを接続する場合を例に挙げている。
【0060】
具体的に、3つの放熱端末2A〜2Cのうち、第1放熱端末2Aは、ファンコンベクターなどのように熱媒を高温(例えば約80℃)とする必要があるものとされ、第2放熱端末2Bは、床暖房などのように熱媒を中低温(例えば約60℃)とする必要があるものとされ、第3放熱端末2Cは、風呂などのように低温(例えば39℃〜48℃)とする必要があるものとされる。
【0061】
このような3つの放熱端末2A〜2Cを使用するために、排熱回収装置1において、主として熱媒通路9や補助熱源6に下記するような変更が加えられている。
【0062】
まず、補助熱源6には、風呂などの第3放熱端末2Cに備える浴槽水の往き戻り配管3C,4Cに対して接続される風呂追焚通路40が設けられている。この風呂追焚通路40の入り口には、風呂ポンプ41が設けられている。
【0063】
また、上記風呂追焚通路40の上流側と、給湯通路15の下流側とにはバイパス路42が接続され、このバイパス路42に対して開閉弁43が設けられている。
【0064】
また、補助熱源6の暖房通路18の上流側には、風呂追焚通路40の途中部分を加熱するための第1風呂熱交換器44と風呂熱動弁45が設けられている。
【0065】
また、暖房通路18の下流側を第2放熱端末2Bにおける熱媒戻し用の往き配管4Bに対して接続されている。
【0066】
また、暖房通路18の入口側と出口側とに対しては、常時バイパス路46が接続されており、さらに、暖房通路18において暖房用循環ポンプ20の上流と暖房用熱交換器19の下流とに対して迂回路47が接続されており、これら常時バイパス路46および迂回路47とで暖房通路18を閉ループとすることが可能になっている。
【0067】
また、第1流路切換弁35を三方弁とし、この第1流路切換弁35と迂回路47の下流側端部とに対して端末連絡通路48が接続されている。この端末連絡通路48の途中には、風呂追焚通路40の下流部分を加熱するための第2風呂熱交換器49が設けられている。
【0068】
この他、蓄熱槽8に接続される給水管25と出湯管26との間に、他の出湯カラン(図示省略)に対して接続するための他出湯回路50が設けられている。この他出湯回路50は、開閉弁51と、2つの混合弁52,53とを備えており、要求温度に基づいて給水管25からの水と出湯管26からの湯水とを所要割合で混合して、出湯するようになっている。
【0069】
次に、上記排熱利用システムにおいて、各放熱端末2A〜2Cの使用状況に応じた排熱回収装置1の動作を説明する。
【0070】
(1−1)熱媒を高温とする第1放熱端末2Aを単独で使用する場合、熱源5が起動している状況では、第1流路切換弁35を全閉状態にし、第2流路切換弁37を直接熱交換ルートY側にし、流量調整弁36を必要に応じた開度に開く。これにより、第1放熱端末2Aから熱媒通路9に導入される熱媒の大半が、直接熱交換ルートYの直接熱交換器38で加熱される一方で、熱媒の一部が第2バイパス路32を通過し、これらが混合された後、補助熱源6の暖房通路18へ通って第1放熱端末2Aに戻される。なお、補助熱源6の暖房回路13を加熱動作させれば、暖房熱交換器19で第1放熱端末2Aの熱媒をさらに加熱することができる。
【0071】
(1−2)熱媒を高温とする第1放熱端末2Aを単独で使用する場合、熱源5が起動していない状況では、第1流路切換弁35をショートカットルートZ側にし、第2流路切換弁37および流量調整弁36を全閉状態にする。このとき、補助熱源6の暖房回路13を加熱動作させる。これにより、第1放熱端末2Aから熱媒通路9に導入される熱媒は、補助熱源6の暖房回路13のみで加熱されてから、第1放熱端末2Aに戻される。
【0072】
(2−1)熱媒を中低温とする第2放熱端末2Bを単独で使用する場合、熱源5が起動している状況では、第1流路切換弁35を全閉状態にし、第2流路切換弁37を直接熱交換ルートY側にし、流量調整弁36を必要に応じた開度に開く。このとき、補助熱源6の暖房回路13は加熱動作していない。これにより、第2放熱端末2Bから熱媒通路9に導入される熱媒の大半が、直接熱交換ルートYで加熱される一方で、熱媒の一部が第2バイパス路32を通過し、これらが混合された後、補助熱源6の暖房通路18へ送られるが、この暖房通路18では加熱されずに第2放熱端末2Bへ戻される。
【0073】
(2−2)熱媒を中低温とする第2放熱端末2Bを単独で使用する場合、熱源5が起動していなくて、かつ蓄熱槽8内の温度が所要の基準値以上の状況では、第1流路切換弁35を全閉状態、第2流路切換弁37を間接熱交換ルートX側にし、流量調整弁36を必要に応じた開度に開く。このとき、補助熱源6の暖房回路13は加熱動作していない。これにより、第2放熱端末2Bから熱媒通路9に導入される熱媒の大半が、蓄熱槽8内で加熱される一方で、熱媒の一部が第2バイパス路32を通過し、これらが混合された後、補助熱源6の暖房通路18へ送られるが、この暖房通路18では加熱されずに第2放熱端末2Bに戻される。
【0074】
(2−3)熱媒を中低温とする第2放熱端末2Bを単独で使用する場合、熱源5が起動していなくて、かつ蓄熱槽8内の温度が所要の基準値未満の状況では、第1流路切換弁35をショートカットルートZ側にし、第2流路切換弁37および流量調整弁36を全閉状態にする。そして、補助熱源6の暖房回路13を加熱動作させる。これにより、第2放熱端末2Bから熱媒通路9に導入される熱媒は、補助熱源6の暖房回路13のみで加熱されてから、第2放熱端末2Bに戻される。
【0075】
(3−1)熱媒を低温とする第3放熱端末2Cを単独で使用する場合、熱源5が起動している状況では、第1流路切換弁35をショートカットルートZ側にし、第2流路切換弁37を直接熱交換ルートY側にし、流量調整弁36および風呂熱動弁45を全閉状態にする。このとき、補助熱源6の暖房回路13を加熱動作させる。この場合、暖房通路18と直接熱交換ルートYの一部と迂回路47と常時バイパス路46との間での閉ループが形成され、その中を循環する熱媒が直接熱交換器38と暖房用熱交換器19の両方で加熱されることにより、第1、第2風呂熱交換器41,42が加熱される。これら2つの風呂熱交換器41,42でもって、第3放熱端末2Cから風呂追焚通路40に導入される熱媒が加熱された後、第3放熱端末3Cに戻される。
【0076】
(3−2)熱媒を低温とする第3放熱端末2Cを単独で使用する場合、熱源5が起動していなくて、かつ蓄熱槽8内の温度が所要の基準値以上の状況では、第1流路切換弁35および第2流路切換弁37を間接熱交換ルートX側にし、流量調整弁36および風呂熱動弁45を全閉状態にする。このとき、補助熱源6の暖房回路13を加熱動作させる。この場合、暖房通路18と間接熱交換ルートXと迂回路47と常時バイパス路46との間での閉ループが形成され、その中を循環する熱媒が蓄熱槽8と暖房用熱交換器19の両方で加熱されることにより、第1、第2風呂熱交換器41,42が加熱される。これら2つの風呂熱交換器41,42でもって、第3放熱端末2Cから風呂追焚通路40に導入される熱媒が加熱された後、第3放熱端末3Cに戻される。
【0077】
(3−3)熱媒を低温とする第3放熱端末2Cを単独で使用する場合、熱源5が起動していなくて、かつ蓄熱槽8内の温度が所要の基準値未満の状況では、第1流路切換弁35、第2流路切換弁37および流量調整弁36のすべてを全閉状態にし、風呂熱動弁45を開く。このとき、補助熱源6の暖房回路13を加熱動作させる。この場合、暖房通路18が風呂熱動弁45により閉ループとされ、この閉ループの暖房通路18内の熱媒が暖房用熱交換器19で加熱されることにより、第1風呂熱交換器41が加熱される。この第1風呂熱交換器41でもって、第3放熱端末2Cから風呂追焚通路40に導入される熱媒が加熱された後、第3放熱端末2Cに戻される。
【0078】
以上説明したように、この実施形態2では、3つの放熱端末2A〜2Cの熱媒を使用できるようにしているから、汎用性に優れたものであり、複数の放熱端末2A〜2Cに対して排熱を利用させる場合において、複数の放熱端末2A〜2C個々に排熱回収装置1をそれぞれ用いる必要がなくなるなど、設備コストの低減に貢献できる。
【0079】
しかも、この実施形態2も、熱源5が起動されていない場合については、上記実施形態1と同様に、いずれかの放熱端末2A〜2Cを使用するにあたって、それらの熱媒を蓄熱槽8や直接熱交換器38へ送らずに、補助熱源6の暖房回路13へ送出させるようにしているから、放熱端末2A〜2Cの熱媒の熱が蓄熱槽8などで奪われてしまうことを回避できる。したがって、従来例のように、補助熱源6で定常よりも過剰に加熱動作させるといった無駄を省くことができるなど、補助熱源6による消費エネルギーの無駄を省くことができる。
【0080】
〔他の実施形態〕
本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、いろいろな応用や変形が考えられる。
【0081】
(1)上記実施形態1,2では、熱源5としてガスエンジンを用いているけれども、燃料電池のような他の発電機を用いるようにしてもよい。
【0082】
(2)上記実施形態1,2において、図示しないが、排熱回収装置1の循環路7において蓄熱槽8よりも上流に例えば電気ヒータをさらに設置するとともに、この電気ヒータを熱源5としてのガスエンジンで得られる電力を用いて駆動する形態とすることができる。この場合、前記電力をバッテリーなどに蓄積させておけば、熱源5を駆動していなくても、前記バッテリーに蓄積された電力でもって前記電気ヒータを駆動することにより、循環路7内の排熱搬送媒体を加熱することができるなど、より有効となる。
【0083】
【発明の効果】
本発明では、例えば熱源が起動されていなくて熱源の排熱を利用できない場合でも、放熱端末の熱媒を蓄熱槽へ送らずに、補助熱源へ送って、この補助熱源で加熱可能とするショートカットルートを作成可能にしているから、排熱回収装置の状態に関係なく、使用者は、放熱端末を使用することができるようになり、使用者にとって使い勝手が向上する。しかも、前記ショートカットルートでは、放熱端末の熱媒が温度の低い蓄熱槽を通過せずに済むので、熱媒の熱が蓄熱槽で奪われてしまうことを回避できるようになり、その結果、補助熱源による熱媒の加熱能力をわざわざ強くする必要がなくなるなど、補助熱源によるガス消費量の無駄を省くことが可能になる。
【0084】
特に、請求項1,2,5では、熱源で加熱された排熱搬送媒体の熱が蓄熱槽で回収される前に放熱端末の熱媒を加熱することができる直接熱交換ルートを有しているから、放熱端末の熱媒をより高温に加熱することが可能になるなど、排熱を有効に利用できるようになる。
【0085】
また、請求項3,6では、上記ショートカットルートについて、熱源を起動していない場合の他、循環路や蓄熱槽が例えば液漏れしている場合など異常が発生している場合に優先使用できるようにしているから、排熱回収装置の異常時にも、放熱端末を使用することが可能になり、使用者にとってメリットがある。
【0086】
また、請求項4では、間接熱交換ルートについても、熱媒を蓄熱槽で加熱して補助熱源へ送るルートと、蓄熱槽で加熱した熱媒に対して蓄熱槽へ送る前の熱媒とを混合して温度を調節してから補助熱源へ送るルートとを備えているから、熱媒の温度管理を幅広く行えるようになる。
【0087】
また、請求項7では、上記請求項4〜6のいずれかを前提として、第1バイパス路の流路切換弁が異常でショートカットルートを作成できないとき、第2バイパス路を利用して臨時ショートカットルートを作成するようにしているから、排熱回収装置のより広い異常対処が可能になる。
【0088】
また、請求項8では、上記請求項5または6のいずれかを前提として、第2バイパス路の流量調整弁が異常で臨時ショートカットルートを作成できないとき、迂回路を利用してさらなる臨時ショートカットルートを作成するようにしているから、排熱回収装置のより広い異常対処が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る排熱利用システムを示す概略構成図
【図2】本発明の実施形態2に係る排熱利用システムを示す概略構成図
【符号の説明】
1 排熱回収装置
2 放熱端末
5 熱源
6 補助熱源
7 循環路
8 蓄熱槽
9 熱媒通路
10 コントローラ
Claims (8)
- 熱源の排熱で加熱された排熱搬送媒体を蓄熱槽内に通過させることにより排熱搬送媒体の熱を蓄熱させて熱源側へ戻す循環路を有する排熱回収装置であって、
外部の放熱端末から導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させてから前記放熱端末へ戻す間接熱交換ルートと、
外部の放熱端末から導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させずに補助熱源へ送ってから前記放熱端末へ戻すショートカットルートとを有する排熱回収装置において、
前記外部の放熱端末から導入される熱媒を蓄熱槽に通過させずに循環路において蓄熱槽よりも上流側部分を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせてから前記放熱端末へ戻す直接熱交換ルートを有する、ことを特徴とする排熱回収装置。 - 液体を貯溜する蓄熱槽と、
熱源の排熱で加熱された排熱搬送媒体が前記熱源との間で循環されるとともに、前記蓄熱槽内を通過させられる循環路と、
外部の放熱端末の熱媒を前記蓄熱槽内へ通過させて補助熱源へ送出してから前記放熱端末へ戻す熱媒通路と、
熱媒通路に設けられて蓄熱槽をバイパスするためのバイパス路と、
前記熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽側またはバイパス路側へ選択的に通過させる流路切換手段と、
流路切換手段を制御する管理手段とを有し、
前記管理手段が、必要に応じて前記流路切換手段を制御することにより、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させてから前記放熱端末へ戻す間接熱交換ルートと、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させずにバイパス路を通過させて補助熱源へ送ってから前記放熱端末へ戻すショートカットルートとを選択的に作成する排熱回収装置において、
前記熱媒通路において蓄熱槽より上流側でかつバイパス路より下流側の位置で分岐されて該熱媒通路において蓄熱槽より下流側に接続される迂回路が設けられるとともに、
この迂回路の途中に、当該迂回路を通過する熱媒と前記循環路において蓄熱槽より上流側を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせるための熱交換器が設けられ、
前記管理手段が、上記熱交換ルートおよびショートカットルートに加えて、前記熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽に通過させずに迂回路から熱交換器へ通過させることにより当該熱媒と前記循環路において蓄熱槽よりも上流側部分を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせてから前記放熱端末へ戻す直接熱交換ルートを作成する、ことを特徴とする排熱回収装置。 - 液体を貯溜する蓄熱槽と、
熱源の排熱で加熱された排熱搬送媒体が前記熱源との間で循環されるとともに、前記蓄熱槽内を通過させられる循環路と、
外部の放熱端末の熱媒を前記蓄熱槽内へ通過させて補助熱源へ送出してから前記放熱端末へ戻す熱媒通路と、
熱媒通路に設けられて蓄熱槽をバイパスするためのバイパス路と、
前記熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽側またはバイパス路側へ選択的に通過させる流路切換手段と、
流路切換手段を制御する管理手段とを有し、
前記管理手段が、必要に応じて前記流路切換手段を制御することにより、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させてから前記放熱端末へ戻す間接熱交換ルートと、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させずにバイパス路を通過させて補助熱源へ送ってから前記放熱端末へ戻すショートカットルートとを選択的に作成する排熱回収装置において、
熱源の停止状態と、前記蓄熱槽内の温度が所要の基準値以下である状態と、前記循環路や蓄熱槽の異常状態とをそれぞれ検出する検出手段を有し、
前記管理手段が、前記いずれかの検出手段から検出出力を受けたときに、前記ショートカットルートを優先的に作成するものである、ことを特徴とする排熱回収装置。 - 液体を貯溜する蓄熱槽と、
熱源の排熱で加熱された排熱搬送媒体が前記熱源との間で循環されるとともに、前記蓄熱槽内を通過させられる循環路と、
外部の放熱端末の熱媒を前記蓄熱槽内へ通過させて補助熱源へ送出してから前記放熱端末へ戻す熱媒通路と、
この熱媒通路の上流側と下流側とに対してそれぞれ短絡接続される並列な2つのバイパス路と、
前記熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽側または第1バイパス路側へ選択的に通過させる流路切換弁と、
第2バイパス路に設けられて流量を調整するとともに全閉動作が可能な流量調整弁と、
前記各弁を制御する管理手段とを有し、
前記管理手段が、必要に応じて前記各弁を制御することにより、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させてから前記放熱端末へ戻す第1間接熱交換ルートと、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させる一方で前記熱媒の一部を第2バイパス路へ通過させて蓄熱槽を通過した熱媒に対して混合させてから前記放熱端末へ戻す第2間接熱交換ルートと、熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽へ通過させずに第1バイパス路を通じて補助熱源へ送ってから前記放熱端末へ戻すショートカットルートとを作成する、ことを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項4の排熱回収装置において、
さらに、前記熱媒通路において蓄熱槽より上流側でかつ前記両バイパス路より下流側の位置で分岐されて該熱媒通路において蓄熱槽より下流側に接続される迂回路が設けられるとともに、
この迂回路の途中に、当該迂回路を通過する熱媒と前記循環路において蓄熱槽より上流側を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせるための熱交換器が設けられ、さらに、この迂回路と前記熱媒通路との接続部分に流路を切り換える切換弁が設けられており、
前記管理手段が、上記2つの間接熱交換ルートおよびショートカットルートに加えて、前記熱媒通路に導入される熱媒を蓄熱槽に通過させずに迂回路から熱交換器へ通過させることにより当該熱媒と前記循環路において蓄熱槽よりも上流側部分を通過する排熱搬送媒体との間で熱交換を行わせてから前記放熱端末へ戻す直接熱交換ルートを作成する、ことを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項4または5の排熱回収装置において、
さらに、熱源の停止状態と、前記蓄熱槽内の温度が所要の基準値以下である状態と、前記循環路や蓄熱槽の異常状態とをそれぞれ検出する状態検出手段を有し、
前記管理手段が、前記いずれかの状態検出手段から検出出力を受けたときに、前記ショートカットルートを優先的に作成するものである、ことを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項4から6のいずれかの排熱回収装置において、
さらに、前記第1バイパス路の流路切換弁の動作異常を検出する異常検出手段を有し、
前記制御手段が、前記異常検出手段で異常を検出したときに、第2バイパス路の流量調整弁を制御することにより、前記放熱端末の熱媒を補助熱源へ送出させる臨時ショートカットルートを作成する、ことを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項5または6の排熱回収装置において、
さらに、前記第1バイパス路の流路切換弁の動作異常を検出する第1異常検出手段と、前記第2バイパス路の流量調整弁の動作異常を検出する第2異常検出手段とを有し、
前記制御手段が、前記両方の異常検出手段で異常を検出したときに、迂回路の流路切換弁を制御することにより、前記放熱端末の熱媒を補助熱源へ送出させる臨時ショートカットルートを作成する、ことを特徴とする排熱回収装置。
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