JP4410651B2 - タービン及びタービン製造方法 - Google Patents

タービン及びタービン製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4410651B2
JP4410651B2 JP2004294102A JP2004294102A JP4410651B2 JP 4410651 B2 JP4410651 B2 JP 4410651B2 JP 2004294102 A JP2004294102 A JP 2004294102A JP 2004294102 A JP2004294102 A JP 2004294102A JP 4410651 B2 JP4410651 B2 JP 4410651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
casing
upper half
manufacturing
half ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004294102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006105050A (ja
Inventor
剛 北村
幸広 大谷
西本  慎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004294102A priority Critical patent/JP4410651B2/ja
Publication of JP2006105050A publication Critical patent/JP2006105050A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4410651B2 publication Critical patent/JP4410651B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

本発明は、タービン及びタービン製造方法に関し、特に、流体を動翼に吹き付けることにより軸を回転させて動力を得るタービン及びそのタービンを生産するタービン製造方法に関する。
流体を動翼に吹き付けることにより軸を回転させて動力を得るタービンが知られている。このようなタービンとしては、水蒸気をその流体として適用する蒸気タービン、燃料の燃焼により発生した高圧のガスをその流体として適用するガスタービンが例示される。
図11は、蒸気タービンのケーシングを示している。そのケーシング100は、鋳鉄により形成される概ね円筒であり、内部に空洞が形成され、その空洞に図示されていない軸系を備えている。その軸系は、タービン軸と動翼とを備えている。そのタービン軸は、回転軸を中心に回転可能にケーシング100に支持されている。その動翼は、翼を形成し、そのタービン軸に同体に接合されている。その動翼は、ボイラにより水が加熱されて生成される水蒸気がケーシング100の空洞に流れるときに、その水蒸気の運動をそのタービン軸の回転運動に変換する。
ケーシング100は、上車室102と下車室103とから形成されている。下車室103は、下車室本体部分105と猫足部分106−1〜106−4とから形成される。下車室本体部分105は、軸に平行に円筒を半分に切断した形状に概ね形成されている。猫足部分106−1〜106−4は、下車室本体部分105から突出する突起であり、下車室本体部分105の軸方向の一端に猫足部分106−1、106−2が形成され、他端に猫足部分106−3、106−4が形成されている。猫足部分106−1〜106−4は、図12に示されているように、その円筒の切断面の四隅に1つずつ形成されている。
そのタービンは、さらに、猫足台107−1〜107−4を備えている。猫足台107−i(i=1,2,3,4)は、柱状に形成され、鉛直方向に平行になるように、下端が地盤に支持されている。猫足部分106−iは、猫足台107−iの上端の端面に乗せられて、支持されている。すなわち、下車室103は、猫足台107−1〜107−4に猫足部分106−1〜106−4が支持されることにより、円筒の内部が鉛直上方向に向くように地盤に支持されている。
上車室102は、軸110に平行に円筒を半分に切断した形状に概ね形成されている。上車室102は、円筒の内部が鉛直下方向に向くように、図示されていないボルトを用いて下者室3に接合される。すなわち、下車室103は、上車室102とともに概ね円筒が形成されるように上車室102に同体に接合されて、ケーシング100に形成されている。すなわち、ケーシング100は、猫足台107−1〜107−4に猫足部分106−1〜106−4が支持されることにより、地盤に支持されている。
下車室本体部分105は、保温材により被覆されている。保温材は、被覆される素材を保温するための材料であり、グラスウールが例示される。上車室102は、図示されていないが同様にして全体が保温材により被覆されている。猫足部分106−iは、保温材により被覆されていないで、素材である鋳鉄がむき出しの状態である。
図13は、猫足部分106−iの周辺を詳細に示している。猫足台107−iは、上端に雌ねじが切られているボルト穴162が形成されている。猫足台107−iは、さらに、敷板161とボルト165とを備えている。敷板161は、厚さが猫足台107−iの長さより十分に短い板状に形成され、中央に穴163が形成されている。猫足部分106−iは、中央に穴164が形成されている。猫足台107−iは、下端が鉛直方向に平行になるように地盤に支持されている。敷板161は、猫足台107−iの上端に乗せられて配置されている。猫足部分106−iは、敷板161のさらに上に乗せられて配置されている。すなわち、敷板161は、猫足台107−iと猫足部分106−iとが直接に接触しないように、猫足台107−iの上端と猫足部分106−iの底部との間に挟まれて配置されている。ボルト165は、ボルト穴162に締結して、猫足部分106−iを猫足台107−iに接合している。このようにして、ケーシング100は、猫足台107−1〜67−4に猫足部分106−1〜106−4が支持されることにより、地盤に支持されている。
このような蒸気タービンは、ケーシング100の温度が起動、運転、停止により変動し、さらに、位置により温度が異なる。たとえば、ケーシング100は、猫足部分106−1〜106−4から外部に放熱されることにより、上車室102が下車室103より温度が高くなりやすい。軸系とケーシング100とのクリアランスは、このような温度変化により、変動する。蒸気タービンは、軸系とケーシングとのクリアランスの変動が小さいことが望まれ、ケーシングのうちの位置による温度差が小さいことが望まれている。さらに、軸系とケーシングとのクリアランスの変動が小さいタービンをより低コストで製造することが望まれている。
特許3234679号公報には、強制空気冷却中のロータショート側の伸び差を極力小さくし、冷却中の回転部と静止部との接触の危険性を回避し得るようにした蒸気タービン冷却方法が開示されている。その蒸気ダービン冷却方法は、蒸気タービンを系統から解列して回転数を降下し、分解検査等を行うため、その蒸気タービンに冷却空気の流れを作ってその冷却を行う蒸気タービン冷却方法において、外部ケーシングの冷却空気をスラスト軸受側から供給することを特徴としている。
特許3448160号公報には、蒸気タービン停止時に車室の上下温度差が大きくなって車室が猫反りしても、ロータと車室下部の間の遊隙を確保可能とした蒸気タービン車室が開示されている。その蒸気タービン車室は、蒸気タービン車室の支持部である猫足を非センターサポートにすると共に、蒸気タービン停止時に前記猫足を強制冷却し回転部と静止部の遊隙を広げる猫足冷却手段を設けたことを特徴としている。
特許3448166号公報には、猫足をセンターサポートにした蒸気タービン車室において、蒸気タービン停止時に車室の上下温度差が大きくなって車室が猫反りしても、ロータと車室下部の間の遊隙を確保可能とした蒸気タービン車室が開示されている。その蒸気タービン車室は、蒸気タービン車室の支持部である猫足をセンターサポートにすると共に、蒸気タービン停止時に前記猫足の上面部分を強制冷却し回転部と静止部の遊隙を広げる猫足冷却手段を設けたことを特徴としている。
特許3234679号公報 特許3448160号公報 特許3448166号公報
本発明の課題は、軸系とケーシングとのクリアランスの変動を低減するタービンを提供することにある。
本発明の他の課題は、ケーシングのうちの位置による温度差を低減するタービンを提供することにある。
本発明の他の課題は、ケーシングが鉛直方向に変動することを低減するタービンを提供することにある。
本発明のさらに他の課題は、軸系とケーシングとのクリアランスの変動を低減するタービンをより低コストで製造するタービン製造方法提供することにある。
本発明のさらに他の課題は、ケーシングのうちの位置による温度差を低減するタービンより低コストで製造するタービン製造方法を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明によるタービンは、下車室(3)と、下車室(3)に接合されて軸系を回転させる流体が流れる流路を形成するケーシング(1)を形成する上車室(2)と、保温材(11)とを備えている。下車室(3)は、下車室本体部分(5)と、下車室本体部分(5)から突出している複数の猫足部分(6−1〜6−4)とから形成されている。ケーシング(1)は、猫足部分(6−1〜6−4)が猫足台(7−1〜7−4)に支持されることにより支持されている。上車室(2)は、上車室本体部分(8)と、猫足部分(6−1〜6−4)の近傍に配置される上半グランド部分(9−1〜9−4)(19−i)(29−i)(39−i)(49−i)(59−i)とから形成されている。
ケーシング(1)は、猫足部分(6−1〜6−4)から外部に放熱されることにより、上車室(2)が下車室(3)より温度が高くなりやすい。本発明によるタービンによれば、下車室本体部分(5)は、下車室本体部分(5)が上半グランド部分(9−1〜9−4)(19−i)(29−i)(39−i)(49−i)(59−i)より放熱し難くなるように、保温材(11)により被覆される。このため、タービンは、下車室(3)と上車室(2)との温度差をより低減することができ、軸系とケーシング(1)とのクリアランスの変動を低減することができる。
上半グランド部分(9−1〜9−4)(19−i)(29−i)(39−i)(49−i)(59−i)は、保温材(11)により被覆されないことが好ましい。
上半グランド部分(19−i)は、熱を熱線に変換する黒体塗料(18)により被覆される。その黒体塗料(18)は、猫足部分(6−1〜6−4)の熱を熱線に変換して放射して、猫足部分(6−1〜6−4)を冷却する。このため、タービンは、下車室(3)と上車室(2)との温度差をより低減することができ、軸系とケーシング(1)とのクリアランスの変動を低減することができる。
本発明によるタービンは、上半グランド部分(29−i)から放射される熱線から猫足部分(6−1〜6−4)を遮蔽する遮熱板(21−i)を更に備えている。すなわち、遮熱板(21−i)は、上半グランド部分(29−i)と猫足部分(6−1〜6−4)との間に配置される。上半グランド部分(29−i)から放射される熱線から猫足部分(6−1〜6−4)を遮蔽することにより、タービンは、猫足部分(6−1〜6−4)が熱膨張することをより低減することができ、ケーシング(1)が鉛直方向に変動することを低減することができる。
上半グランド部分(39−i)(49−i)は、突起(31−i)(41−i)が形成される。このとき、上半グランド部分(39−i)(49−i)は、その突起(31−i)(41−i)の分だけ熱容量が増加する。上半グランド部分(39−i)(49−i)は、さらに、その突起(31−i)(41−i)の分だけ表面積が増加して放熱しやすい。このため、タービンは、上半グランド部分(39−i)(49−i)の温度が高くなりにくく、下車室(3)と上車室(2)との温度差をより低減することができ、軸系とケーシング(1)とのクリアランスの変動を低減することができる。
突起(41−i)は、上下に貫通する冷却穴(42、43)が形成されている。すなわち、冷却穴(42、43)の伸びる方向は、鉛直方向成分を有している。このとき、冷却穴(42、43)の内部には、外部との温度差により上昇気流が発生して、その上昇気流が突起(41−i)をより効果的に冷却する。このため、タービンは、上半グランド部分(49−i)が冷却されやすく、下車室(3)と上車室(2)との温度差をより低減することができ、軸系とケーシング(1)とのクリアランスの変動を低減することができる。
本発明によるタービンは、上半グランド部分(59−i)に接合される複数のフィン(52−1〜52−m)を更に備えている。上半グランド部分(59−i)は、そのフィン(52−1〜52−m)の分だけ表面積が増加して放熱しやすい。このため、タービンは、下車室(3)と上車室(2)との温度差をより低減することができ、軸系とケーシング(1)とのクリアランスの変動を低減することができる。
足台(7−1〜7−4)が形成される材料は、ケーシング(1)が形成される材料より線膨張係数が小さい。タービンは、猫足台(7−1〜7−4)が鉛直方向に熱膨張することをより低減することができ、ケーシング(1)が鉛直方向に変動することを低減することができる。
本発明によるタービンは、猫足台(7−1〜7−4)と猫足部分(6−1〜6−4)との間に配置される敷板を更に備えている。敷板が形成される材料は、ケーシング(1)が形成される材料より熱伝導率が大きく、かつ、猫足台(7−1〜7−4)が形成される材料より熱伝導率が大きい。このような敷板は、猫足部分(6−1〜6−4)が放熱しやすくする。このため、タービンは、猫足部分(6−1〜6−4)が熱膨張することをより低減することができ、ケーシング(1)が鉛直方向に変動することを低減することができる。
本発明によるタービン製造方法は、本発明によるタービンを製造する方法である。本発明によるタービン製造方法は、上半グランド部分(9−1〜9−4)(19−i)(29−i)(39−i)(49−i)(59−i)に保温材(11)が被覆されている既設タービンの上半グランド部分(9−1〜9−4)(19−i)(29−i)(39−i)(49−i)(59−i)から保温材(11)を取り除いてタービンを製造するステップを備えていることが製造コストを低減する点で好ましい。
本発明によるタービン製造方法は、本発明によるタービンを製造する方法である。本発明によるタービン製造方法は、上半グランド部分(39−i)(49−i)に突起(31−i)(41−i)が形成される上車室(2)を鋳造により製造するステップを備えていることが製造コストを低減する点で好ましい。
本発明によるタービン製造方法は、本発明によるタービンを製造する方法である。本発明によるタービン製造方法は、突起(31−i)(41−i)が形成されていない上車室(2)の上半グランド部分(39−i)(49−i)に突起(31−i)(41−i)を接合して上車室(2)を製造するステップを備えていることが製造コストを低減する点で好ましい。
本発明によるタービンによれば、ケーシングのうちの位置による温度差を低減することができる。この結果、本発明によるタービンは、軸系とケーシングとのクリアランスの変動を低減することができる。さらに、本発明によるタービン製造方法によれば、軸系とケーシングとのクリアランスの変動を低減するタービンをより低コストで製造することができる。
図面を参照して、本発明によるタービンの実施の形態を記載する。そのタービンは、図1に示されているように、ケーシング1を備えている。ケーシング1は、鋳鉄により形成される概ね円筒であり、内部に空洞が形成され、その空洞に図示されていない軸系を備えている。その軸系は、タービン軸と動翼とを備えている。そのタービン軸は、回転軸を中心に回転可能にケーシング1に支持されている。その動翼は、翼を形成し、そのタービン軸に同体に接合されている。その動翼は、ボイラにより水が加熱されて生成される水蒸気がケーシング1の空洞に流れるときに、その水蒸気の運動をそのタービン軸の回転運動に変換する。すなわち、タービンは、その水蒸気の運動エネルギーを回転運動の機械的エネルギーに変換する蒸気タービンである。なお、本発明によるタービンは、圧縮空気と燃料を混合して燃焼させることにより発生する高温・高圧のガスの運動エネルギーを回転運動の機械的エネルギーに変換するガスタービンに適用することもできる。
ケーシング1は、上車室2と下車室3とから形成されている。下車室3は、下車室本体部分5と猫足部分6−1〜6−4とから形成される。下車室本体部分5は、軸に平行に円筒を半分に切断した形状に概ね形成されている。猫足部分6−1〜6−4は、下車室本体部分5から突出する突起であり、下車室本体部分5の軸方向の一端に猫足部分6−1、6−2が形成され、他端に猫足部分6−3、6−4が形成されている。猫足部分6−1〜6−4は、図2に示されているように、その円筒の切断面の四隅に1つずつ形成されている。
そのタービンは、さらに、猫足台7−1〜7−4を備えている。猫足台7−i(i=1,2,3,4)は、柱状に形成され、鉛直方向に平行になるように、下端が地盤に支持されている。猫足部分6−iは、猫足台7−iの上端の端面に乗せられて、支持されている。すなわち、下車室3は、猫足台7−1〜7−4に猫足部分6−1〜6−4が支持されることにより、円筒の内部が鉛直上方向に向くように地盤に支持されている。
上車室2は、上車室本体部分8と上半グランド部分9−1〜9−4とから形成されている。上車室本体部分8は、軸10に平行に円筒を半分に切断した形状に概ね形成されている。上半グランド部分9−1〜9−4は、上車室2と下車室3とが接合されたときに、猫足部分6−1〜6−4の近傍にそれぞれ配置される部分である。上車室2は、円筒の内部が鉛直下方向に向くように、図示されていないボルトを用いて下者室3に接合される。すなわち、下車室3は、上車室2とともに概ね円筒が形成されるように上車室2に同体に接合されて、ケーシング1に形成されている。すなわち、ケーシング1は、猫足台7−1〜7−4に猫足部分6−1〜6−4が支持されることにより、地盤に支持されている。
図3は、猫足部分6−iの周辺を詳細に示している。下車室本体部分5は、保温材11により被覆されている。保温材11は、被覆される素材を保温するための材料であり、グラスウールが例示される。上車室本体部分8は、図示されていないが同様にして保温材により被覆されている。猫足部分6−iは、保温材11により被覆されていないで、素材である鋳鉄がむき出しの状態である。上半グランド部分9−iは、保温材11により被覆されていないで、素材である鋳鉄がむき出しの状態である。
ケーシング1は、猫足部分6−iから外部に放熱されることにより、上車室2が下車室3より温度が高くなりやすい。本発明によるタービンによれば、上車室2は、上半グランド部分9−iがより放熱しやすくなる。このため、本発明によるタービンは、上車室2と下車室3との温度差をより低減することができ、軸系とケーシングとのクリアランスの変動を低減することができる。
本発明によるタービン製造方法の実施の形態は、本発明によるタービンを製造する方法であり、上車室2と下車室3とを製造するステップと、上車室2と下車室3とに保温材を被覆するステップとを備えている。すなわち、上車室2と下車室3は、まず、鋳造により製造される。下車室3は、猫足部分6−1〜6−4が保温材11に被覆されないで、下車室本体部分5のみが保温材11に被覆される。上車室2は、上半グランド部分9−1〜9−4が保温材11に被覆されないで、上車室本体部分8のみが保温材11に被覆される。このようなタービン製造方法によれば、上半グランド部分9−1〜9−4に保温材11を被覆する手間が省け、公知のタービンより低コストで製造することができる。
本発明によるタービン製造方法の実施の他の形態は、本発明によるタービンを製造する方法であり、既設のタービンを用いて本発明によるタービンを製造する方法である。すなわち、既設のタービンのケーシング1の上半グランド部分9−iに被覆されている保温材11を剥ぎ取ることにより、本発明によるタービンが製造される。このようなタービン製造方法によれば、ケーシング1は、新たに製造することなく、既設のケーシングから低コストで製造することができる。
本発明によるタービンの実施の他の形態は、図4に示されているように、既述の実施の形態における上半グランド部分9−iが他の上半グランド部分19−iに置換されている。すなわち、下車室本体部分5は、保温材11により被覆されている。上車室本体部分8は、図示されていないが同様にして保温材11により被覆されている。猫足部分6−iは、保温材11により被覆されていないで、素材である鋳鉄がむき出しの状態である。上半グランド部分9−iは、保温材11により被覆されていないで、黒体塗料18が塗布されている。黒体塗料18は、熱を熱線により効果的に変換する材料を含有する塗料であり、市場販売されている。
このとき、上車室2は、黒体塗料18が上半グランド部分19−iの熱を熱線に変換して放射する。このため、本発明によるタービンは、上半グランド部分19−iがより放熱しやすくなり、上車室2と下車室3との温度差をより低減することができ、軸系とケーシングとのクリアランスの変動を低減することができる。
本発明によるタービンの実施の他の形態は、図5に示されているように、既述の実施の形態におけるケーシング1が遮熱板21−iをさらに備えている。すなわち、下車室本体部分5は、保温材11により被覆されている。上車室本体部分8は、図示されていないが同様にして保温材により被覆されている。猫足部分6−iは、保温材11により被覆されていないで、素材である鋳鉄がむき出しの状態である。上半グランド部分29−iは、保温材11により被覆されていないで、黒体塗料28が塗布されている。遮熱板21−iは、猫足部分6−iに接合されて、上半グランド部分29−iから放射される熱線から猫足部分6−iを遮蔽するように、上半グランド部分29−iと猫足部分6−iとの間に配置される。
このとき、タービンは、さらに、猫足部分6−iが熱膨張することをより低減することができ、ケーシング1が鉛直方向に変動することを低減することができる。なお、上半グランド部分29−iは、黒体塗料28が塗布されないで、素材である鋳鉄がむき出しの状態のときも、同様にして、ケーシング1が鉛直方向に変動することを低減することができる。
本発明によるタービンの実施の他の形態は、図6に示されているように、既述の実施の形態における上半グランド部分9−iが他の上半グランド部分39−iに置換されている。すなわち、下車室本体部分5は、保温材11により被覆されている。上車室本体部分8は、図示されていないが同様にして保温材により被覆されている。猫足部分6−iは、保温材11により被覆されていないで、素材である鋳鉄がむき出しの状態である。上半グランド部分39−iは、突起31−iが形成されている。
このとき、上半グランド部分39−iは、突起31−iの分だけ熱容量が増加し、表面積が増加して放熱しやすい。このため、タービンは、上半グランド部分39−iの温度が高くなりにくく、上車室2と下車室3との温度差をより低減することができ、軸系とケーシング1とのクリアランスの変動をより低減することができる。
本発明によるタービン製造方法の実施のさらに他の形態は、突起31−iが適用されるタービンを製造する方法であり、上車室2を製造するステップを備えている。すなわち、上車室2は、まず、鋳造により上半グランド部分39−iに突起31−iが形成された形状に製造される。このようなタービン製造方法によれば、上半グランド部分39−iに突起31−iを後付けする手間が省け、公知のタービンより低コストで製造することができる。
本発明によるタービン製造方法の実施のさらに他の形態は、突起31−iが適用されるタービンを製造する方法であり、既設のタービンに突起31−iを後付けするステップを備えている。すなわち、既設のタービンのケーシング1の上半グランド部分39−iに被覆されている保温材11が剥ぎ取られ、溶接により上半グランド部分39−iに突起31−iが接合されることにより、本発明によるタービンが製造される。このようなタービン製造方法によれば、ケーシング1は、新たに製造することなく、既設のケーシングから低コストで製造することができる。
本発明によるタービンの実施の他の形態は、図7に示されているように、既述の実施の形態における突起31−iが他の突起41−iに置換されている。すなわち、突起41−iは、内部に冷却穴が形成されている。その冷却穴は、鉛直方向に平行な縦穴42と水平方向に平行な横穴43とから形成されている。横穴43の一端は、外部に接続されている。縦穴42は、下端が横穴43に接続され、上端が外部に接続されている。なお、その冷却穴は、空気が単純に上昇する経路を有するものであれば、必ずしも縦穴42と横穴43とが形成される必要がなく、他の形状に形成されることもできる。
このとき、冷却穴の内部には、外部との温度差により上昇気流が発生して、その上昇気流が突起41−iをより効果的に冷却する。このため、タービンは、上半グランド部分49−iの温度が高くなりにくく、上車室2と下車室3との温度差をより低減することができ、軸系とケーシング1とのクリアランスの変動をより低減することができる。
本発明によるタービンの実施のさらに他の形態は、図8に示されているように、既述の実施の形態における上半グランド部分9−iが他の上半グランド部分59−iに置換されている。すなわち、下車室本体部分5は、保温材11により被覆されている。上車室本体部分8は、図示されていないが同様にして保温材11により被覆されている。猫足部分6−iは、保温材11により被覆されていないで、素材である鋳鉄がむき出しの状態である。上半グランド部分9−iは、保温材11により被覆されていないで、ヒートシンク52−iに接合されている。
ヒートシンク52−iは、図9に示されているように、複数のフィン52−1〜52−m(m=2,3,4,…)から形成されている。複数のフィン52−1〜52−mは、互いに平行に配置され、それぞれ、鉛直方向に平行に配置されている。
このとき、フィン52−1〜52−mの隙間には、外部との温度差により上昇気流が発生して、その上昇気流がヒートシンク52−iをより効果的に冷却する。このため、タービンは、上半グランド部分59−iがより放熱しやすくなり、上半グランド部分59−iの温度が高くなりにくく、上車室2と下車室3との温度差をより低減することができ、軸系とケーシング1とのクリアランスの変動をより低減することができる。
本発明によるタービンの実施のさらに他の形態は、図10に示されているように、既述の実施の形態における猫足台7−iが他の猫足台67−iに置換されている。すなわち、猫足台67−iは、敷板部分61と柱状部分62とから形成されている。柱状部分62は、猫足部分6−iが形成される材料より線膨張係数が小さい材料から形成され、柱状に形成されている。このような材料としては、線膨張係数が5×10−6(K−1)程度である金属クロムCrが例示される。敷板部分61は、猫足部分6−iが形成される材料より熱伝導率が大きく、かつ、柱状部分62が形成される材料より熱伝導率が大きい材料から形成されている。敷板部分61は、厚さが柱状部分62の長さより十分に短い板状に形成されている。
柱状部分62は、下端が鉛直方向に平行になるように地盤に支持されている。敷板部分61は、柱状部分62の上端に乗せられて配置されている。猫足部分6−iは、敷板部分61のさらに上に乗せられて配置されている。すなわち、敷板部分61は、柱状部分62と猫足部分6−iとが直接に接触しないように、柱状部分62の上端と猫足部分6−iの底部との間に挟まれて配置されている。柱状部分62は、図示されていないボルトにより、猫足部分6−iに同体に接合される。このようにして、ケーシング1は、猫足台67−1〜67−4に猫足部分6−1〜6−4が支持されることにより、地盤に支持されている。
このとき、猫足台67−iは、ケーシング1から伝導される熱により膨張しにくく、タービンは、ケーシング1が鉛直方向に変動することを低減することができる。さらに、猫足台67−iは、猫足部分6−iから熱が伝導されやすく、猫足部分6−iは、温度が高くなりにくく、熱膨張することをより低減することができる。このため、タービンは、ケーシング1が鉛直方向に変動することを低減することができる。
なお、タービンは、上半グランド部分9−iに置換して、上半グランド部分9−i、上半グランド部分19−i、上半グランド部分29−i、上半グランド部分39−i、上半グランド部分49−iまたは上半グランド部分59−iを適用することもできる。このとき、タービンは、上半グランド部分9−iが適用されたタービンと同様にして、ケーシング1が鉛直方向に変動することを低減することができ、好ましい。
図1は、本発明によるタービンのケーシングを示す側面図である。 図2は、本発明によるタービンのケーシングを示す平面図である。 図3は、猫足部分の周辺の実施の形態を示す側面図である。 図4は、猫足部分の周辺の実施の他の形態を示す側面図である。 図5は、猫足部分の周辺の実施のさらに他の形態を示す側面図である。 図6は、猫足部分の周辺の実施のさらに他の形態を示す側面図である。 図7は、猫足部分の周辺の実施のさらに他の形態を示す側面図である。 図8は、猫足部分の周辺の実施のさらに他の形態を示す側面図である。 図9は、フィンを示す斜視図である。 図10は、猫足部分の周辺の実施のさらに他の形態を示す側面図である。 図11は、公知のケーシングを示す側面図である。 図12は、公知のケーシングを示す平面図である。 図13は、猫足部分の周辺を示す断面図である。
符号の説明
1 :ケーシング
2 :上車室
3 :下者室
5 :下車室本体部分
6−1〜6−4:猫足部分
7−1〜7−4:猫足台
8 :上車室本体部分
9−1〜9−4:上半グランド部分
10:回転軸
11:保温材
18:黒体塗料
19−1〜19−4:上半グランド部分
21:遮熱板
28:黒体塗料
29−1〜29−4:上半グランド部分
31−1〜31−4:突起
39−1〜39−4:上半グランド部分
41−1〜41−4:突起
42:縦穴
43:横穴
49−1〜49−4:上半グランド部分
51:ヒートシンク
52−1〜59−m:フィン
59−1〜59−4:上半グランド部分
61:敷板部分
62:柱状部分
67−1〜67−4:猫足台

Claims (12)

  1. 下車室と、
    前記下車室に接合されて軸系を回転させる流体が流れる流路を形成するケーシングを形成する上車室と、
    保温材とを具備し、
    前記下車室は、
    下車室本体部分と、
    前記下車室本体部分から突出している複数の猫足部分とから形成され、
    前記ケーシングは、前記猫足部分が猫足台に支持されることにより支持され、
    前記上車室は、
    上車室本体部分と、
    前記猫足部分の近傍に配置される上半グランド部分とから形成され、
    前記下車室本体部分は、前記下車室本体部分が前記上半グランド部分より放熱し難くなるように、前記保温材により被覆される
    タービン。
  2. 請求項1において、
    前記上半グランド部分は、前記保温材により被覆されない
    タービン。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかにおいて、
    前記上半グランド部分は、熱を熱線に変換する黒体塗料により被覆される
    タービン。
  4. 請求項2または請求項3のいずれかにおいて、
    前記上半グランド部分から放射される熱線から前記猫足部分を遮蔽する遮熱板
    を更に具備するタービン。
  5. 請求項1〜請求項2のいずれかにおいて、
    前記上半グランド部分は、突起が形成される
    タービン。
  6. 請求項5において、
    前記突起は、上下に貫通する冷却穴が形成されている
    タービン。
  7. 請求項1〜請求項2のいずれかにおいて、
    前記上半グランド部分に接合される複数のフィン
    を更に具備するタービン。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかにおいて
    前記猫足台が形成される材料は、前記ケーシングが形成される材料より線膨張係数が小さい
    タービン。
  9. 請求項8において、
    前記猫足台と前記猫足部分との間に配置される敷板を更に具備し、
    前記敷板が形成される材料は、前記ケーシングが形成される材料より熱伝導率が大きく、かつ、前記猫足台が形成される材料より熱伝導率が大きい
    タービン。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載されるタービンを製造するタービン製造方法であり、
    前記上半グランド部分に前記保温材が被覆されている既設タービンの前記上半グランド部分から前記保温材を取り除いて前記タービンを製造するステップ
    を具備するタービン製造方法。
  11. 請求項5または請求項6のいずれかに記載されるタービンを製造するタービン製造方法であり、
    前記上半グランド部分に前記突起が形成される前記上車室を鋳造により製造するステップ
    を具備するタービン製造方法。
  12. 請求項5または請求項6のいずれかに記載されるタービンを製造するタービン製造方法であり、
    前記突起が形成されていない上車室の前記上半グランド部分に前記突起を接合して前記上車室を製造するステップ
    を具備するタービン製造方法。
JP2004294102A 2004-10-06 2004-10-06 タービン及びタービン製造方法 Active JP4410651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004294102A JP4410651B2 (ja) 2004-10-06 2004-10-06 タービン及びタービン製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004294102A JP4410651B2 (ja) 2004-10-06 2004-10-06 タービン及びタービン製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006105050A JP2006105050A (ja) 2006-04-20
JP4410651B2 true JP4410651B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=36375076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004294102A Active JP4410651B2 (ja) 2004-10-06 2004-10-06 タービン及びタービン製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4410651B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10690008B2 (en) 2014-12-01 2020-06-23 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Steam turbine casing
US11111817B2 (en) 2016-03-25 2021-09-07 Mitsubishi Power, Ltd. Cooling device for casing support part of rotary machine, rotary machine, and cooling method for casing support part of rotary machine
KR20240026306A (ko) 2022-02-22 2024-02-27 미츠비시 파워 가부시키가이샤 회전 기계의 차실 지지 구조 및 회전 기계

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10690008B2 (en) 2014-12-01 2020-06-23 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Steam turbine casing
US11111817B2 (en) 2016-03-25 2021-09-07 Mitsubishi Power, Ltd. Cooling device for casing support part of rotary machine, rotary machine, and cooling method for casing support part of rotary machine
KR20240026306A (ko) 2022-02-22 2024-02-27 미츠비시 파워 가부시키가이샤 회전 기계의 차실 지지 구조 및 회전 기계

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006105050A (ja) 2006-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1266419C (zh) 涡轮机组和燃烧涡轮机的可冷却段
JP4347269B2 (ja) タービン
KR101729910B1 (ko) 냉각 시스템을 구비한 직접 구동 윈드 터빈
KR101928791B1 (ko) 열 조절 시스템을 갖는 직접 구동 풍력 터빈
KR20040012845A (ko) 풍력 터빈 발전기의 냉각 장치
KR20060121092A (ko) 터빈 에어 포일 플랫폼 냉각 회로
JP4410651B2 (ja) タービン及びタービン製造方法
US9902478B2 (en) Pod propulsion device and a method for cooling such
CN107684342A (zh) 电压力锅
JP5721457B2 (ja) ターボ回転機械の車室支持構造
JPH03149302A (ja) 遊び調節手段を結合したタービンエンジンの固定翼
JP2007092653A (ja) 熱発電システム
KR101471142B1 (ko) 팬 및 쉬라우드 조립체
KR102379441B1 (ko) 임펠러와 팬이 구비된 단단형 저진동 터빈
JP2004134423A (ja) 電子機器冷却装置
WO2023209880A1 (ja) 電力変換装置
JPH0357104Y2 (ja)
WO2016088603A1 (ja) 蒸気タービンケーシング
JP5546564B2 (ja) タービンのケーシング固定構造、ケーシング構造及びガスタービン
JP7457422B1 (ja) 工業炉循環ファン
JPS5817324B2 (ja) ガスタ−ビンにおける高温ガス雰囲気接触金属構造物の熱遮蔽構造
JP2018159301A (ja) 回転機械
EP3469276B1 (en) A refrigerator comprising a fan assembly
JPH1162880A (ja) ターボ分子ポンプ
CN220551671U (zh) 一种具有多层复合层的机械底板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091113

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4410651

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350