JP4410463B2 - 粉粒体組合せ秤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、粉体、粒体、塊状等の被計量物を計量するための粉粒体組合せ秤に関し、更に詳しくは、複数の粗投入用計量ホッパの組合せによって目標重量の被計量物を計量するに際し、精密投入用計量ホッパにより微調整を行う粉粒体組合せ秤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、粉粒体の計量に於いては、計量速度と計量精度の向上を図るために、2段階投入方式や無段階方式で計量ホッパに粉粒体を投入する計量装置が使用されている。しかし、これらの方式では、計量精度を確保するために時間を要する小投入を必ず行う必要があり、そのために計量速度をある程度以上大きくすることができないという問題がある。従来の投入方式では、目標重量の1/500〜1/1000の精度を得るためには、製品の付着・流量特性に影響されることを考慮すると、15バッチ/分程度が限度であった。また、無段階方式では、大投入から小投入への無段階の制御が難しく、そのために計量装置のコストが高くなるという欠点がある。
【0003】
この点を改良するために、組合せ演算を粉粒体に応用した組合せ秤が開発されている。しかし、従来の組合せ秤では、複数の計量ホッパに投入する目標重量は全て同一であるので、組合せ演算によって計量精度を向上させるには限度があった。即ち、平均重量をWm、組合せの標準偏差をσとした場合、バケット数、製品の付着・流量特性等に影響されるので一概には言えないが、σ/Wmは概ね0.1%〜2%程度が限度であった。また、組合せによる粉粒体の重量の調整範囲も比較的狭く、高い計量精度を要求される粉粒体には適用できないというのが実状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するために為されたものであり、本発明の目的は、重量の調整範囲が広く、しかも計量精度の高い粉粒体組合せ秤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の粉粒体組合せ秤は、複数の粗投入用計量ホッパのうち選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体と、一つの精密投入用計量ホッパから供給される精密投入用の粉粒体とにより、目標重量から許容範囲内の重量の粉粒体を排出する粉粒体組合せ秤であって、前記精密投入用計量ホッパは、前記目標重量と前記選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体の重量との差が所定値より大きい場合に、前記一つの精密投入用計量ホッパから精密投入用の粉粒体を排出することを特徴とする。
【0006】
この粉粒体組合せ秤では、選択された粗投入用計量ホッパから粗投入用の粉粒体が従来のような小投入を行うことなく排出されので計量速度が大きく、しかも、この粗投入用の粉粒体の重量が目標重量より所定値より小さい場合に、精密投入用計量ホッパから精密投入用の粉粒体が排出されるので、計量精度を高めることができる。
【0007】
また、本発明の粉粒体組合せ秤は、複数の粗投入用計量ホッパのうち選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体と、複数の精密投入用計量ホッパのうち選択された精密投入用計量ホッパから供給される精密投入用の粉粒体とにより、目標重量から許容範囲内の重量の粉粒体を排出する粉粒体組合せ秤であって、前記目標重量と前記選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近くなるように、前記精密投入用計量ホッパが選択されることを特徴とする。
【0008】
この粉粒体組合せ秤では、選択された粗投入用計量ホッパから粗投入用の粉粒体が従来のような小投入を行うことなく排出されるので計量速度が大きく、しかも、複数の精密投入用計量ホッパのうち目標重量と粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近くなる精密投入用の粉粒体が選択された精密投入用計量ホッパから排出されるので、計量精度を更に高めることが可能となる。
【0009】
また、上記構成では、前記複数の粗投入用計量ホッパのうち前記選択された粗投入用計量ホッパ以外の粗投入用計量ホッパから更に選択された粗投入用計量ホッパから粗投入用の粉粒体が更に供給されるとともに、前記目標重量と前記更に選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近くなるように、前記選択された精密投入用計量ホッパ以外の精密投入用計量ホッパから更に選択された精密投入用計量ホッパから供給される精密投入用の粉粒体とにより、目標重量から許容範囲内にある重量の粉粒体を更に排出する所謂ダブルシフトの構成を採用することができる。
【0010】
加えて、前記複数の粗投入用計量ホッパのうち前記選択された粗投入用計量ホッパ及び前記更に選択された粗投入用計量ホッパ以外の粗投入用計量ホッパから新たに選択された粗投入用計量ホッパから粗投入用の粉粒体が供給されるとともに、前記目標重量と前記新たに選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近くなるように、前記選択された精密投入用計量ホッパ及び前記更に選択された精密投入用計量ホッパ以外の精密投入用計量ホッパから新たに選択された精密投入用計量ホッパから供給される精密投入用の粉粒体とにより、目標重量から許容範囲内にある重量の粉粒体を新たに排出する所謂トリプルシフトの構成を採用することができる。
【0011】
このように、所謂ダブルシフト又はトリプルシフトによる粉粒体の計量を行うことにより、更に計量速度が大きく、しかも計量精度の高い粉粒体組合せ秤を得ることができる。
【0012】
また、上記に於いて、前記複数の精密投入用計量ホッパ内の粉粒体の重量が等比数列となるように粉粒体が投入されるように構成することができ、また、前記複数の精密投入用計量ホッパ内の粉粒体の重量が等差数列となるように粉粒体が投入されるように構成することもできる。
【0013】
このように、等比数列又は等差数列となるように複数の精密投入用計量ホッパ内に粉粒体を投入することにより、広範囲の重量の調整が可能となる。
【0014】
本発明の粉粒体組合せ秤は、複数の粗投入用計量ホッパのうち選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体と、それぞれ等比数列を為すように粉粒体が投入される複数の精密投入用計量ホッパにより構成される複数のセットのうちの一のセットから選択された精密投入用計量ホッパから供給される、前記目標重量と前記選択された粗投入用計量ホッパ内の粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近い精密投入用の粉粒体とにより、目標重量から許容範囲内の重量の粉粒体を排出するとともに、
前記複数の粗投入用計量ホッパのうち前記選択された粗投入用計量ホッパ以外の粗投入用計量ホッパから更に選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体と、前記複数のセットのうちの他のセットから選択された精密投入用計量ホッパから供給される、目標重量と前記更に選択された粗投入用計量ホッパ内の粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近い精密投入用の粉粒体とにより、目標重量から許容範囲内の重量の粉粒体を更に排出することを特徴とする。
【0015】
このように、等比数列となるように複数の精密投入用計量ホッパ内に粉粒体を投入するとともに、所謂ダブルシフトによる粉粒体の計量を行うことにより、更に計量速度が大きく、しかも計量精度の高い粉粒体組合せ秤を得ることができる。
【0016】
また、上記に於いて、前記複数の粗投入用計量ホッパのうち前記選択された粗投入用計量ホッパ及び前記更に選択された粗投入用計量ホッパ以外の粗投入用計量ホッパから新たに選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体と、前記複数のセットのうちの更に他のセットから選択された精密投入用計量ホッパから目標重量と前記新たに選択された粗投入用計量ホッパ内の粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近い精密投入用の粉粒体とにより、目標重量から許容範囲内の重量の粉粒体を新たに排出するように構成することもできる。
【0017】
このように、所謂トリプルシフトによる粉粒体の計量を行うことにより、更に計量速度が大きい粉粒体組合せ秤を得ることができる。
【0018】
上記に於いて、前記等比数列を為すように粉粒体が投入される前記複数の精密計量ホッパセットに代えて、それぞれ複数の等差数列を為すように粉粒体が投入される精密投入用計量ホッパにより構成される複数の精密ホッパセットを備えている構成とすることもできる。このような構成によっても、計量精度の高い粉粒体組合せ秤を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1は本発明の一実施形態に係る粉粒体組合せ秤の概念模式図である。本実施形態の粉粒体組合せ秤は、複数の粗投入用計量ホッパ11と、精密投入用の粉粒体を供給する1つの精密投入用計量ホッパ13とを備えている。各粗投入用計量ホッパ11及び精密投入用計量ホッパ13には、図示しない粉粒体投入装置から粉粒体が供給され、各ホッパ内の粉粒体の重量は、各ホッパに個別に設けられた例えばロードセル15などの計量手段によって計量される。
【0020】
本実施形態の粉粒体組合せ秤では、複数の粗投入用計量ホッパ11のうち、目標重量に最も近くなるように粗投入用計量ホッパ11が選択され、選択された粗投入用計量ホッパ11から供給される粉粒体が粗投入用の粉粒体として使用される。そして、目標重量と選択された粗投入用計量ホッパ11から供給される粗投入用の粉粒体の重量との差が所定値より大きい場合に、精密投入用計量ホッパ13から精密投入用の粉粒体が排出される。
【0021】
本実施形態の粉粒体組合せ秤では、各粗投入用計量ホッパ11及び精密投入用計量ホッパ13への粉粒体の投入に際しては、従来の粉粒体組合せ秤のように時間を要する小投入を行う必要がないので、非常に高速な計量動作を行うことができる。
【0022】
図1の実施形態について、計量値の標準偏差と計量能力とをコンピュータシュミレーションにより調べた。シュミレーションは、目標重量を1000g、粗投入用計量ホッパを9台とし、その粉粒体の投入重量の設定値をそれぞれ250gとし、精密投入用計量ホッパ13への粉粒体の投入重量の設定値をそれぞれ30gとして行った。粉粒体の投入精度は従来の実績に基づいた値を用いた。その結果、計量値の標準偏差は0.91g、計量能力は55バッチ/minであった。比較のために、粒体の投入重量の設定値が250gの10台の計量ホッパのみを用いた従来の組合せ秤を構成した場合の計量値の標準偏差は1.85g、計量能力は55バッチ/minであった。この結果から、本実施形態の粉粒体組合せ秤は、高い計量精度と大きな計量速度を有していることが判る。
【0023】
図2は本発明の他の実施形態に係る粉粒体組合せ秤の概念模式図である。本実施形態の粉粒体組合せ秤は、前述の図1の粉粒体組合せ秤に於いて、一つの精密投入用計量ホッパ13に代えて、複数の精密投入用計量ホッパ13を設けた点が異なっている。
【0024】
本実施形態の粉粒体組合せ秤は、以下のように動作する。まず、図1の実施形態と同様に、複数の粗投入用計量ホッパ11のうち、目標重量に最も近くなるように粗投入用計量ホッパ11が選択され、選択された粗投入用計量ホッパ11から供給される粉粒体が粗投入用の粉粒体として使用される。そして、目標重量と選択された粗投入用計量ホッパ11内の粗投入用の粉粒体の重量との差が求められる。次に、複数の精密投入用計量ホッパのうち、この差重量に最も近くなるように精密投入用計量ホッパ13が選択される。そして、選択された精密投入用計量ホッパ13から精密投入用の粉粒体が排出され、それと同時に前述の選択された粗投入用計量ホッパ11からは粗投入用の粉粒体が排出される。
【0025】
本実施形態の粉粒体組合せ秤では、従来の粉粒体組合せ秤のように時間を要する小投入を行うことなく、選択された粗投入用計量ホッパ11によって粗投入用の粉粒体が排出されので計量速度が大きく、しかも、複数の精密投入用計量ホッパ13のうち選択された精密投入用計量ホッパから精密投入用の粉粒体が排出されるので、計量精度を更に高めることが可能となる。
【0026】
本実施形態の粉粒体組合せ秤では、上述のように粉粒体の1回の計量が行われた後、空になった粗投入用計量ホッパ11及び精密投入用計量ホッパ13に粉粒体を供給することなく、更に続いて計量を行うダブルシフトの動作を行うことが可能である。即ち、上述のように、複数の粗投入用計量ホッパ11から選択された粗投入用計量ホッパ11と、複数の精密投入用計量ホッパから選択された精密投入用計量ホッパ13から粉粒体を排出して1回目の計量を完了した、1回目の計量で選択されなかった粗投入用計量ホッパ11から目標重量に最も近くなるように粗投入用計量ホッパ11を更に選択するとともに、1回目の計量で選択されなかった精密投入用計量ホッパ13のうち、目標重量と上記で更に選択された粗投入用計量ホッパ11内の粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近くなるように、精密投入用計量ホッパ13が更に選択される。そして、この更に選択された精密投入用計量ホッパ13から精密投入用の粉粒体が、同時に上記の更に選択された粗投入用計量ホッパ11から供給される粗投入用の粉粒体とともに排出され、2回目の計量が完了する。
【0027】
本実施形態の粉粒体組合せ秤では、上述のように粉粒体の2回の計量が行われた後、空になった粗投入用計量ホッパ11及び精密投入用計量ホッパ13に粉粒体を供給することなく、更に続いて3回目の計量を行うトリプルシフトの動作を行うことも可能である。即ち、上述のように2回の計量を行った後、前記2回の計量で選択されなかった粗投入用計量ホッパ11から、目標重量に最も近くなるように粗投入用計量ホッパ11を新たに選択するとともに、前記2回の計量で選択されなかった精密投入用計量ホッパ13から、目標重量と前記新たに選択された粗投入用計量ホッパ11内の粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近くなるように、精密投入用計量ホッパが新たに選択される。そして、新たに選択された精密投入用計量ホッパ13から精密投入用の粉粒体が、前述の新たに選択された粗投入用計量ホッパ11供給される粗投入用の粉粒体とともに排出され、3回目の計量が完了する。
【0028】
このように、本実施形態では、所謂ダブルシフト又はトリプルシフトによる粉粒体の計量が行われるので、更に計量速度が大きく、しかも計量精度の高い粉粒体組合せ秤を得ることができる。
【0029】
図3は本発明の更に他の実施形態に係る粉粒体組合せ秤の概念模式図である。本実施形態の粉粒体組合せ秤は、前述の図2の粉粒体組合せ秤と同様に、複数の粗投入用計量ホッパ11と、複数の精密投入用計量ホッパとを備えているが、複数の精密投入用計量ホッパ13a,13b,13c及び13dには、それぞれ等比数列を為すように粉粒体が投入される点が異なっている。即ち、精密投入用計量ホッパ13a〜13dに投入される粉粒体の重量は、a、ar、ar2、ar3(aは精密投入用計量ホッパ13aに投入される粉粒体の重量、rは公比である。)となるように設定されている。このように、複数の精密投入用計量ホッパに投入される粉粒体の重量を等比数列とすることにより、精密投入用の粉粒体の重量を、aからa(1−r4)/(1−r)まで変化させることが可能となり、広範囲の重量調整が可能となる。
【0030】
なお、上記では、精密投入用計量ホッパ13a〜13dは、等比数列を為すように粉粒体が投入される構成としたが、等差数列を為す構成としてもよい。精密投入用計量ホッパ13a〜13dを等差数列、即ち、a、a+d、a+2d、a+3d(aは最小の精密投入用計量ホッパ13aに投入される粉粒体の重量、dは公差である。)となるように構成する場合には、1つのセットの精密投入用計量ホッパ13a〜13dによって、a〜(4a+6d)までの精密投入用の粉粒体を供給することができることになる。このように、等差数列を為す精密投入用計量ホッパを設けた構成によっても、広範囲に亘る精密投入用の粉粒体の重量調整を高精度で行うことが可能となる。
【0031】
図3の粉粒体組合せ秤について、計量値の標準偏差と計量能力とをコンピュータシュミレーションにより調べた。シュミレーションは、目標重量を1000g、粗投入用計量ホッパを6台とし、その粉粒体の投入重量の設定値をそれぞれ333gとし、精密投入用計量ホッパ13への粉粒体の投入重量の設定値をそれぞれ32g、64g、128g、256gとして行った。粉粒体の投入精度は従来の実績に基づいた値を用いた。その結果、計量値の標準偏差は0.77g、計量能力は55バッチ/minであった。比較のために、粒体の投入重量の設定値が250gの10台の計量ホッパのみを用いた従来の組合せ秤を構成した場合の計量値の標準偏差は1.85g、計量能力は55バッチ/minであった。この結果から、本実施形態の粉粒体組合せ秤は、高い計量精度と大きな計量速度を有していることが判る。
【0032】
図4に本発明の更なる他の実施形態に係る粉粒体組合せ秤の概略構成を示す。本実施形態の粉粒体組合せ秤は、前述の図3の実施形態に於ける等比数列を為す精密投入用計量ホッパ13a〜13dのセットに加えて、もう一つの精密投入用計量ホッパ14a,14b,14c及び14dのセットを備えており、各精密投入用計量ホッパ14a〜14dにも、精密投入用計量ホッパ13a〜13dと同様に、粉粒体の重量が等比数列又は等差数列を為すように粉粒体が投入される。
【0033】
本実施形態の粉粒体組合せ秤は、1回の粉粒体の投入が行われた後、2回の計量を続けて行うダブルシフトの計量動作を行う。即ち、まず、複数の粗投入用計量ホッパ11のうち、目標重量に最も近くなるように粗投入用計量ホッパ11が選択され、選択された粗投入用計量ホッパ11の組合せから供給される粉粒体が粗投入用の粉粒体として使用される。そして、目標重量と選択された粗投入用計量ホッパ11の組合せから供給される粗投入用の粉粒体の重量との差が求められる。次に、複数の精密投入用計量ホッパのうち、この差重量に最も近くなるように、等比数列を為す精密投入用計量ホッパ13a〜13dから精密投入用の粉粒体を供給する精密投入用計量ホッパが選択される。そして、選択された精密投入用計量ホッパから精密投入用の粉粒体が排出されると共に、前述の選択された粗投入用計量ホッパ11から粗投入用の粉粒体が排出される。
【0034】
次に、上述のように粉粒体の1回の計量が行われた後、空になった粗投入用計量ホッパ11及び精密投入用計量ホッパ13a〜13dに粉粒体を供給することなく、更に続いて2回目の計量動作が行われる。即ち、上記の1回目の計量動作で選択されなかった粗投入用計量ホッパ11のうち、目標重量に最も近くなるように粗投入用計量ホッパ11が更に選択される。次に、目標重量と選択された粗投入用計量ホッパ11内の粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近くなるように、もう一つのセットを構成する精密投入用計量ホッパ14a〜14dから精密投入用の粉粒体を供給する精密投入用計量ホッパが選択される。そして、選択された精密投入用計量ホッパから精密投入用の粉粒体が、前述の更に選択された粗投入用計量ホッパ11から供給される粗投入用の粉粒体とともに排出される。
【0035】
このように、本実施形態では、所謂ダブルシフトによる粉粒体の計量が行われるので、更に計量速度が大きく、しかも計量精度の高い粉粒体組合せ秤を得ることができる。
【0036】
上記では2つのセットの精密投入用計量ホッパ13a〜13d及び精密投入用計量ホッパ14a〜14dを設けた場合について説明したが、更にもう1つの等比数列を為す精密投入用計量ホッパのセットを設ければ、空になった粗投入用計量ホッパ11及び2つのセットを構成する各精密投入用計量ホッパに粉粒体を供給することなく、更に続いて3回目の計量を行うトリプルシフトの動作を行うことも可能である。トリプルシフトによる粉粒体の計量を行うことにより、更に計量速度が大きく、しかも計量精度の高い粉粒体組合せ秤を得ることができる。
【0037】
また、上記では、精密投入用計量ホッパ13a〜13d及び精密投入用計量ホッパ14a〜14dは、等比数列を為すように粉粒体が投入される構成としたが、等差数列を為す構成としても、同様の効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の粉粒体組合せ秤は、複数の粗投入用計量ホッパから粗投入用の粉粒体を供給する粗投入用計量ホッパを選択するとともに、目標重量と粗投入用の粉粒体の重量との差が所定値より大きい場合に、一つの精密投入用計量ホッパから精密投入用の粉粒体が供給されるので、計量速度が大きく、しかも、高い計量精度を有する粉粒体組合せ秤が得られる。
【0039】
また、本発明の粉粒体組合せ秤は、複数の精密投入用計量ホッパを設け、複数の精密投入用計量ホッパから、目標重量と粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近くなるように、精密投入用計量ホッパを選択することにより、計量速度が大きく、しかも、計量精度を更に高めることが可能となる。
【0040】
加えて、上記の粉粒体の計量を所謂ダブルシフト又はトリプルシフトによって連続して実行することにより、更に計量速度が大きく、しかも計量精度の高い粉粒体組合せ秤を得ることができる。
【0041】
また、上記に於いて、前記複数の精密投入用計量ホッパ内の粉粒体の重量が等比数列又は等差数列となるように粉粒体が投入されるように構成することにより、広範囲の重量の調整が可能となる。
【0042】
更に、等比数列又は等差数列を為す複数の精密投入用計量ホッパセットを有する本発明の粉粒体組合せ秤では、2つ又は3つの精密ホッパセットのうちの選択された精密投入用計量ホッパから精密投入用の粉粒体を供給することにより、所謂ダブルシフト又はトリプルシフトによる粉粒体の計量を行うことが可能となる。従って、精密投入用の粉粒体の重量を広い範囲で調整することが可能となり、高速かつ高精度の粉粒体組合せ秤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る粉粒体組合せ秤の概念模式図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る粉粒体組合せ秤の概念模式図である。
【図3】本発明の更に他の実施形態に係る粉粒体組合せ秤の概念模式図である。
【図4】本発明の更なる他の実施形態に係る粉粒体組合せ秤の概念模式図である。
【符号の説明】
11 粗投入用計量ホッパ
13 精密投入用計量ホッパ
13a〜13d 精密投入用計量ホッパ
14a〜14d 精密投入用計量ホッパ
15 ロードセル
Claims (3)
- 複数の粗投入用計量ホッパのうち選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体と、それぞれ等比数列を為すように粉粒体が投入される複数の精密投入用計量ホッパにより構成される複数のセットのうちの一のセットから選択された精密投入用計量ホッパから供給される、前記目標重量と前記選択された粗投入用計量ホッパ内の粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近い精密投入用の粉粒体とにより、目標重量から許容範囲内の重量の粉粒体を排出するとともに、
前記複数の粗投入用計量ホッパのうち前記選択された粗投入用計量ホッパ以外の粗投入用計量ホッパから更に選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体と、前記複数のセットのうちの他のセットから選択された精密投入用計量ホッパから供給される、目標重量と前記更に選択された粗投入用計量ホッパ内の粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近い精密投入用の粉粒体とにより、目標重量から許容範囲内の重量の粉粒体を更に排出する粉粒体組合せ秤。 - 前記複数の粗投入用計量ホッパのうち前記選択された粗投入用計量ホッパ及び前記更に選択された粗投入用計量ホッパ以外の粗投入用計量ホッパから新たに選択された粗投入用計量ホッパから供給される粗投入用の粉粒体と、前記複数のセットのうちの更に他のセットから選択された精密投入用計量ホッパから目標重量と前記新たに選択された粗投入用計量ホッパ内の粗投入用の粉粒体の重量との差に最も近い精密投入用の粉粒体とにより、目標重量から許容範囲内の重量の粉粒体を新たに排出する請求項1記載の粉粒体組合せ秤。
- 前記等比数列を為すように粉粒体が投入される前記複数の精密計量ホッパセットに代えて、それぞれ複数の等差数列を為すように粉粒体が投入される精密投入用計量ホッパにより構成される複数の精密ホッパセットを備えている請求項1又は2に記載の粉粒体組合せ秤。
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