JP4408587B2 - 体感音響装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、低音域の電気信号から体感音響振動を発生させる体感音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来例における体感音響装置の構造を示す図である。図において、磁気回路は、環状マグネット31,ポールピース37,上部プレート38等から構成されている。この磁気回路は、ダンパー32を介してケース35に取り付けられている。
【0003】
図6は、図5における従来例の体感音響装置で使用されているダンパーの平面図である。ダンパー32は、弾性を有する金属板であり、2本の同心円上に等間隔で複数のスリット33aとスリット33bが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の体感音響装置は、磁気回路の保持に板バネ(蝶ダンパー)を使っていた。このため重量の大きい磁気回路保持に、硬い板バネを用いる為、共振周波数を低くできない、という課題があった。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、重量の大きい磁気回路を保持するためのダンパーを改善し、共振周波数を低くした体感音響装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、共振周波数を低くするとともに、低音再生機能を付与した体感音響装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の体感音響装置は、バックカバーにサラウンドを介してジョイントを取り付け、このジョイントにマグネット,ヨーク,プレート,ポールピース等で構成された磁気回路を取り付け、ボイスコイルを取り付けた振動カバーをボイスコイルが磁気回路の磁気ギャップに収まるように取り付けた体感音響装置において、サラウンド2はゴムで成形し、前記成形はサラウンド2とジョイント3とを一体に成形することに特徴を有している。
【0007】
また、本発明の体感音響装置は、ジョイント3の周辺部に複数個の孔Aを設け、サラウンド2とジョイント3との一体成形時にはこれらの孔Aを通してジョイント3の両面のゴムが連結結合することで、結合強度を高め、重量のある磁気回路の保持ができるようにしたことに特徴を有している。
【0008】
さらに、本発明の体感音響装置は、バックカバー5とサラウンド2で形成されるバックチャンバー13の容積を大きくし、バックカバー5にダクト12を取り付け、振動カバー4の振動による体感音響とサラウンド2を振動板とし、バックチャンバー13とポートからなるヘルムホルツの共鳴によるバスレフ型のシステムとしての低音を共有できることに特徴を有している。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の体感音響装置は、サラウンド2はジョイント3と一体成形したゴムでできているので、磁気回路の重さに対応してサラウンドの厚さをコントロールすることができ、振動周波数をコントロールすることが可能となり、板バネに比べ内部損失の大きいゴムのため異常共振が発生しない特徴をもっている。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1における体感音響装置の構造を示す図である。小型で高性能の磁気回路は、ネオジュウムマグネット1,坪型のヨーク9,リング状のプレート8,ポールピース7で構成されている。この磁気回路をバックカバー5に取り付けるためのジョイント3は、アップロール形状のサラウンド2にインサート成形で一体に取り付けられている。
【0012】
ボイスコイル6を取り付けた振動カバー4は、ボイスコイル6が磁気回路の磁気ギャップに収まるように取り付けられる。上述のサラウンド2はロールの厚さが2−3mmであり、重さが100−300gの磁気回路の振動を保持できる硬さを備え、ジョイント3と一体成形したゴムでできている。
【0013】
図2は、本発明の体感音響装置で使用されるジョイントの平面図である。
ジョイント3の周辺部には複数個の孔Aを設けており、サラウンド2との一体成形時にはこれらの孔Aを通してジョイント3の両面のゴムが連結し、サラウンド2と強固に結合される。
【0014】
ジョイント3の中心近傍の複数個の孔Cは、磁気回路をねじ止めするためのものである。また、ジョイント3の傾斜部分に設けられた孔Bは、サラウンド2とジョイント3とによって分離された上部空間と下部空間を連結するための通気孔である。
【0015】
(実施例2)
図3は、本発明の実施例2における体感音響装置の構造を示す図である。サラウンド2にゴムを使うことにより、振幅が大きく取れるため、バックチャンバー13の容積を大きくし、バックカバー5にダクト12を取り付けている。振動カバー4の振動による体感音響とヘルムホルツの共鳴によるバスレフ型のシステムとしての低音とを共有できる。
【0016】
図4は、本発明の体感音響装置の使用状態の一例を示す図である。図では、背凭れ部21に体感音響装置16が埋め込まれており、振動カバー4からの振動がソファーに座った人の背に伝わることになる。また、着座部22に埋め込まれている体感音響装置17にはダクト12が設けられているので、着座部22の下方に延びるダクト12から改善された低音が放射され、この音響を併せ楽しむことができる。
【0017】
例では、背凭れ部21に体感音響装置16、着座部22には体感音響装置17が埋め込まれているが、勿論、背凭れ部21に体感音響装置17、着座部22には体感音響装置16を埋め込んでも良い。体感音響装置の数も必要に応じて決めることができる。また、これらの体感音響装置を駆動するアンプ等の設置場所、レイアウト等は好み、使い勝手などにより決められる。
【0018】
なお、実施例はサラウンド2としてアップロール形状のものを適用したが、本発明はこれに限定されることなく、ダウンロール形状のもの、コルゲーション形状のもの等も適用できることはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の体感音響装置は、サラウンド2はゴムで成形し、前記成形はサラウンド2とジョイント3とを一体に成形したので、
また、ジョイント3の周辺部に複数個の孔Aを設け、サラウンド2とジョイント3との一体成形時にはこれらの孔Aを通してジョイント3の両面のゴムが連結結合するので、サラウンド2とジョイント3の結合が強固にかつ容易になされるとともに、磁気回路の重さに対応してサラウンド2の厚さを調整することにより、振動周波数をコントロールすることが可能となり、内部損失の大きいゴムを用いたことにより異常共振が発生しない。
さらに、バックチャンバー13の容積を大きくし、バックカバー5にダクト12を取り付け、振動カバー4の振動による体感音響とヘルムホルツの共鳴によるバスレフ型のシステムとしての低音を共有できるので、
ダクト12を有する体感音響装置17では、上記の効果に加え、ダクト12から改善された低音が放射され、この音響を併せ楽しむことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における体感音響装置の構造を示す図である。
【図2】本発明の体感音響装置で使用されるジョイントの平面図である。
【図3】本発明の実施例2における体感音響装置の構造を示す図である。
【図4】本発明の体感音響装置の使用状態の一例を示す図である。
【図5】従来例における体感音響装置の構造を示す図である。
【図6】従来例の体感音響装置で使用されているダンパーの平面図である。
【符号の説明】
1 マグネット
2 サラウンド
3 ジョイント
4 振動カバー
5 バックカバー
6 ボイスコイル
7 ポールピース
8 プレート
9 ヨーク
10 キャップ
11 ボイス端子
12 ダクト
13 バックチャンバー
16 体感音響装置
17 体感音響装置
21 背凭れ部
22 着座部
23 肘掛け部
31 環状マグネット
32 ダンパー
33a スリット
33b スリット
35 ケース
37 ポールピース
38 上部プレート
Claims (3)
- バックカバーにサラウンドを介してジョイントを取り付け、このジョイントにマグネット,ヨーク,プレート,ポールピース等で構成された磁気回路を取り付け、ボイスコイルを取り付けた振動カバーをボイスコイルが磁気回路の磁気ギャップに収まるように取り付けた体感音響装置において、
サラウンド(2)はゴムで成形し、
前記成形はサラウンド(2)とジョイント(3)とを一体に成形することを特徴とする体感音響装置。 - ジョイント(3)の周辺部に複数個の孔Aを設け、
サラウンド(2)とジョイント(3)との一体成形時にはこれらの孔Aを通してジョイント(3)の両面のゴムが連結結合することで、結合強度を高め、重量のある磁気回路の保持ができるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の体感音響装置。 - バックカバー(5)とサラウンド(2)で形成されるバックチャンバー(13)の容積を大きくし、
バックカバー(5)にダクト(12)を取り付け、
振動カバー(4)の振動による体感音響とサラウンド(2)を振動板とし、バックチャンバー(13)とポートからなるヘルムホルツの共鳴によるバスレフ型のシステムとしての低音を共有できることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の体感音響装置。
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