JP4408189B2 - 偽造防止用テープとその製造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、検知用微粉末を添加して紡糸したフィラメントからなる検知用合成繊維糸を織り込んだ偽造防止用テープまたはラベルに関し、特定波長の赤外線を照射することによって発光またはビープ音などを発生させる偽造防止用テープまたはラベルの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
衣料品やかばん類などのブランド商品は、ライセンス品も加わって商品の品質やデザインが多様化し、これに応じて偽造品が大量に市場に氾濫している。一般の偽造品は、低開発国の安い労働力などを利用して短期間に大量に製造され、真正商品よりも遥かに安価で販売されている。この種の偽造品により、その品質や縫製が劣悪であることで真正商品のブランドイメージを損ったり、真正商品と酷似することで同様の販売ルートにのって長期間存在し、真正商品の製造・販売業者に多大の損失を与えている。
【0003】
近年では、繊維製品に関する染色技術と縫製技術の高度化に伴い、偽造品が真正商品と酷似し、一般消費者および専門業者でも偽造品を真正商品と簡単に識別できないケースが多発している。不当な偽造品を早期に摘発することは、真正商品の製造・販売業者と一般消費者のために必要であるので種々の摘発方法が提案されている。その一例として、特殊な生地を使用したり、特殊な糸で衣料品を縫製すれば、製造コストが非常に高くなるうえに再模倣の事態に対して迅速に対応できない。
【0004】
他の摘発方法として、商品に縫着するラベルや装飾テープに特殊な処理を施し、例えば、布地全体を特定の蛍光染料で着色している。この方法では、使用した蛍光染料と市販品との差異を確認できる資料を全取引業者に配布することを要し、末端業者では差異の確認ができずにかえって混乱をきたすことがある。また、特殊な着色糸をラベルや装飾テープルに織り込んでも、正確な摘発情報を全取引業者に伝達しにくく、ラベル自体は目視可能であるので再模倣されやすい。
【0005】
商品に縫着するラベルに関して、実用新案登録第3001724号や実用新案登録第3001736号では、蛍光インクで目印表示をラベルに印刷することにより、真正商品を偽造品から区別している。この蛍光インクによる印刷表示は、太陽光下では無色であるので肉眼による識別が不可能であり、模倣者による偽造を効果的に回避できる。この蛍光インクによる印刷表示は、当該ラベルへ紫外線を照射して発光の有無を調べると、紫外線を吸収して青緑色の可視光を放出し、真正商品と偽造品を容易に識別できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
紫外線照射によるラベル識別法では、既に一般的な鑑別法として汎用されているうえに、作業者が連日紫外線を浴びることになる。波長320〜400nmの紫外線は、波長が比較的長くて真皮まで到達し、連日浴び続けると肌の弾力や張りが失われ、メラノサイトを活性化してシミ・ソバカスを濃くし、肌の老化を促進するとともに皮膚がんの原因にもなりやすい。波長290〜320nmの紫外線は、中波長の紫外線で皮膚に炎症を起こし、いずれにしても作業環境を悪化させる。また、太陽光が大量の紫外線を含むことにより、前記の目印表示は太陽光の下で青紫色に光ることがあり、偽造者によって目印表示が簡単に識別されてしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、衣料用ラベルまたは装飾テープの偽造品の摘発に関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、紡糸の際に検知用微粉末を練り込むことにより、赤外線を照射するだけで真正商品と酷似した偽造品を摘発できる偽造防止用テープおよびその製造法を提供することを目的としている。本発明の他の目的は、赤外線を照射するだけで真正商品と酷似した偽造品を摘発できる偽造防止用ラベルおよびその製造法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る偽造防止用テープまたはラベルでは、無機質の検知用微粉末を2〜10重量%添加して紡糸した5〜10デニールのフィラメントを10〜30本有し、該フィラメント単独または通常のフィラメントを加えて撚糸した検知用合成繊維糸を用いると好ましい。本発明の偽造防止用テープは、所定の色に着色した検知用合成繊維糸を縦糸または横糸として織り込んで連続図柄を形成することにより、特定波長の赤外線を照射すると検知用合成繊維糸が特定の可視光を放出することで真正商品を識別できる。また、本発明のラベルは、所定の色に着色した検知用合成繊維糸を縦糸または横糸としてテープ素材に織り込み、テープ素材の織成後にラベル1枚ごとに横方向に裁断することにより、特定波長の赤外線を照射すると検知用合成繊維糸が特定の可視光を放出することで真正商品を識別できる。
【0009】
一方、本発明方法で製造する偽造防止用テープまたはラベルは、特定波長の赤外線を照射することにより、織り込んだ検知用合成繊維糸が特定の色に発光したり、ビープ音を発したりまたは特定赤外線を放出する。本発明方法で得る偽造防止用テープは、市販のファスナ用テープおよびその関連物を包含せず、一般に、スポーツウェアの肩口や袖口などに縫着する装飾テープまたは包装用テープなどを意味する。
【0010】
本発明方法では、検知用微粉末を樹脂原液に添加して複数本のフィラメントを紡糸する。本発明方法で偽造防止用テープを製造するには、紡糸フィラメントで構成する検知用合成繊維糸を有機染料によって所定の色に着色し、この検知用合成繊維糸を縦糸または横糸として織り込んで連続図柄を形成しても、該フィラメントで構成する検知用合成繊維糸を縦糸または横糸として織り込み、さらに有機染料によって全体を所定の色に着色してもよい。好ましくは、検知用合成繊維糸は検知用ポリエステル糸であり、検知用ポリエステル糸を分散染料によって着色する。
【0011】
また、本発明方法で偽造防止用ラベルを製造するには、検知用微粉末を樹脂原液に添加して複数本のフィラメントを紡糸し、該フィラメントで構成する検知用合成繊維糸を有機染料によって所定の色に着色し、この検知用合成繊維糸を縦糸または横糸としてテープ素材に織り込み、テープ素材の織成後にラベル1枚ごとに横方向に裁断する。好ましくは、偽造防止用ラベルのテープ素材は、レピア織機やニードル織機などの高速織機で織成する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る偽造防止用テープまたはラベルにおいて、これらに織り込む検知用合成繊維糸3は、図2に例示するように、検知用微粉末1を樹脂原液に添加して紡糸した複数本の糸状つまりフィラメント2で構成する。好ましくは、この偽造防止用テープまたはラベルは、無機質の検知用微粉末1を添加して紡糸した5〜10デニールのフィラメント2を10〜30本有し、図3(1)のようにフィラメント2単独の合成繊維糸3を、または図3(2)のように通常の補強用フィラメント4を加えて撚糸した合成繊維糸3'を用いる。
【0013】
好適な検知用合成繊維糸3,3'では、フィラメント2は繊度が5〜10デニールであり、5デニール未満では引張り強度の点で問題になりやすく、10デニールを超えると、他の縦糸や横糸との比較において外観や触感などの点で好ましくない。この検知用合成繊維糸3,3'において、フィラメント2の数は10〜30本であり、これは補強用フィラメント4を加えて撚糸した際でもほぼ同様である。フィラメント数が10本未満であると、可視性および引張り強度の点で問題になりやすく、30本を超えると、他の縦糸や横糸との比較において外観や触感などの点で違和感を生じやすい。
【0014】
この偽造防止用テープまたはラベルにおいて、その布本体は、織り込む検知用合成繊維糸3,3'と一致または類似する合成繊維糸から織成または編成すればよい。また、1本または複数本の合成繊維糸3,3'で布地に文字や図柄を織り出す際には、該合成繊維糸と異なる合成繊維、天然繊維または混紡糸で織成してもよい。
【0015】
本発明で用いる検知用微粉末1は、特定波長の赤外線を照射することにより、特定の色に発光したり、公知の感知装置(図示しない)に微電流が流れてビープ音を発したりまたは特定赤外線を放出する特性を有する。好ましくは、検知用微粉末は、平均粒径が2〜3μm、95%が粒径7μm以下である無機質物質であり、波長780nm〜1.5μmである近赤外線を吸収してで可視光を放出する。
【0016】
検知用微粉末1は、通常、特定波長の赤外線で一時的に励起され、可視光または特定波長の赤外線などを発光し、光源なしでは発光しない無機質の蛍光体である。この蛍光体は、容易に判別できる緑色、赤色、黄色などの可視光や赤外線を放出する特性を有し、残光性を殆ど持たないうえに、長期間に亘って発光性を保持できるものであると好ましい。無機質の蛍光体は、一般に、有機化合物の蛍光物質に比べて有毒性が少なく、耐候性および他の加工性が良好である。結晶無機質の蛍光体では、特定の不純物を加えることにより明るい発光が生じる場合があり、このような不純物として無機質の賦活剤または増感剤を添加する場合がある。この増感発光とは、ルミネセンスの増感効果によって生じる発光を意味し、ルミネセンスの増感は、固体の蛍光体において、局在した発光中心(分子または不純物)から生じる光ルミネセンスの量子収量が発光中心以外の局在中心つまり増感中心からの励起エネルギー移動によって増大する現象である。増感中心がまず刺激光を吸収し、その励起エネルギーが共鳴的に発光中心に伝えられると、かなり高い量子収量で増感蛍光が生じる場合がある。
【0017】
検知用微粉末1に関して、赤外線を照射すると発光する無機質の蛍光体として、ユウロピウム(Eu)、ネオジウム(Nd)、イツテルビウム(Yb)、ツリウム(Tm)、プラセオジウム(Pr)、ジスプロシウム(Dy)などの希土類元素が例示できる。また、これらの混合物を発光中心として、その発光中心がフッ化物やリン酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩などの酸化物が母体に含まれている無機化合物でもよく、具体的には、NdP5 O14、LiNdP4 O12、NaY0.69Yb0.3 Er0.01F4 などの無機化合物が例示でき、これらをさらに混合して使用してもよい。
【0018】
他の無機化合物として、Nd0.8Yb0.2Na5 (WO4 )4 、Nd0.9Yb0.1Na5(Mo4)4、Y0.1Nd0.75Yb0.15(WO4)4、Nd0.8Yb0.2Na5(Mo0.5W0.5O4)4、Bi0.1Nd0.75Yb0.15K5(MoO4)4、La0.1Nd0.8Yb0.1(Na0.9K0.1)5(WO4)4、Nd0.9Yb0.1Al3(BO3)4、LiNd0.9Y0.1P4O12、LiBi0.2Nd0.7Y0.1P4O12、NaNd0.9Y0.1P4O12を使用してもよい。さらに、Y,La,GdまたはBiから選択された少なくとも1種の元素とYbとを含むリン酸塩、ホウ酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩などの含酸素酸塩であってもよい。
【0019】
好適な検知用微粉末1として、特定波長の赤外線を照射すると、より短波長の緑、赤、黄、青、紫色などの可視光を放出する特性を有する無機質粉末が存在する。この無機質粉末は、例えば、硫化カルシウム(CaS)に極微量のユウロピウムとサマリウム(Sm)とを添加した物質からなり、ユウロピウムが光を吸収して電子をサマリウムへ移すことによって内部にエネルギーをため込んでいる。この状態の蛍光体に赤外線を照射すると、サマリウムに貯めておいた電子がユウロピウムに戻されて可視光を放出する。この無機質粉末は、常に周囲の光を吸収して内部にエネルギーをため込み、赤外線が照射されるとその刺激によって貯め込んだエネルギーを再び可視光として放出することにより、赤外線を効率良く可視光に変換することができる。
【0020】
無機質の蛍光体には、赤外線の照射で可視光を発光する液状の有機化合物を付着させたり、その有機化合物を添加した樹脂粉末を混入したり、特定波長の赤外線を吸収する無機質粉末を追加することも可能である。この有機化合物として、DTTCI(CAS登録番号3071−70−3),HDITCI(CAS登録番号23178−67−8),IR−125(CAS登録番号3599−32−4),IR−132(CAS登録番号62669−62−9),IR−140(CAS登録番号53655−17−7)などが例示できる。
【0021】
検知用微粉末1は、紡糸原液に対して2〜10重量%添加すると好ましい。この際に、2重量%未満では発光が弱くなって感知しにくくなり、10重量%を超えると不経済であるうえに紡糸作業に悪影響を与えやすい。一般に、検知用微粉末1は、合成繊維糸3が淡色染色であれば2〜4重量%程度添加し、濃色染色であると4〜10重量%添加すればよい。
【0022】
検知用微粉末1は、粒径が微細であるほど好ましく、平均粒径が2〜3μm、95%が粒径7μm以下であると十分に紡糸可能であり、糸切れなども発生しない。検知用微粉末1は、樹脂原液に添加の際に安定性を良くするために、クロムやマンガンなどの酸化物や塩によって表面処理を行ってもよい。検知用微粉末1を紡糸原液に加える手段は、溶融・溶解時に単に添加したり、該微粉末を数%含有させた樹脂液のチップとして添加したり、紡糸機直前に該微粉末ドープをブライトドープに混入したりする。
【0023】
検知用微粉末1を添加する繊維原液には、紡糸可能な樹脂であれば使用でき、ポリエステル、ビニロン、ナイロン、アクリル、アセテート、レーヨンなどが例示できる。特に、ポリエステルおよびナイロンは、比較的容易な溶融紡糸が可能であり、繊維として製造コストと耐久性などの点で好ましく、下記の実施例では検知用合成繊維糸3としてポリエステル糸10を用いる。
【0024】
検知用微粉末1を添加した紡糸原液は、ポリエステルやナイロンなどでは溶融紡糸を行い、アクリル繊維では乾式紡糸や湿式紡糸を行い、ビニロンやレーヨンの場合には湿式紡糸、アセテートの場合には乾式紡糸を行う。図1に例示するように、検知用微粉末1を添加した紡糸原液は、濾過層と紡糸口金5を一体としたノズルブロック7へ導き、ノズルから吐出された糸状であるフィラメント2は、紡糸筒8で層流の空気流によって冷却されて固化し、微粉末1は繊維樹脂9の中に埋め込まれてカバーされた態様になる(図2参照)。例えば、用いる紡糸口金5のノズル数は24または12個であり、1本のフィラメント2は5〜10デニール、好ましくは6デニールであるから、検知用合成繊維糸3は通常50〜200デニールである。
【0025】
フィラメント2単独または通常のフィラメントを加えて撚糸した検知用合成繊維糸3は、次に、有機染料を用いる浸染法によって白、赤、緑、青、黒などの所定の色に染色する。例えば、ポリエステル糸では、分散染料によってキャリアなしで淡色に染色し、分散染料によって高温で中色に染色し、分散染料やナフトール染料によって高温で濃色に染色する。ナイロン糸では、連続的に染色処理し、淡色染色に分散染料、中色から濃色染色に酸性染料や金属錯塩染料を用いる。アクリル繊維糸では、カチオン染料や分散染料を用いる。分散染料には、分散性と水溶性とがあり、一般に染色法が簡単で均染性に富み、赤外線照射による発光に与える影響が比較的少ない。
【0026】
染色した検知用合成繊維糸3は、市販の織機または編機において織地または編地の中に組み入れ、その織地または編地の地色と一致させると外観上の違和感は全くなく、模様と対応させるとデザイン的にも調和する。この組み入れは、織地については縦糸または横糸として直線状に織り込む。縦糸として織り込む場合、合成繊維糸3の織り込み本数は、装飾テープ(図示しない)またはテープ素材26(図7)について通常1本であるが、複数本にすることも可能であり、その織り込み位置で生産地や製造日時などを特定できる。横糸の場合には、地色と異なる色彩の合成繊維糸3によって適宜の図柄や文字を織り出してもよく、これは編地の場合でもほぼ同様である。
【0027】
別の装飾テープ(図示しない)では、フィラメント2単独または通常のフィラメントを加えて撚糸した検知用合成繊維糸を縦糸または横糸として織り込んだ後に、さらに有機染料によって全体を所定の色に着色することも可能である。この場合には、この装飾テープは一般に無地であるから、所望に応じて後でプリント模様を印刷してもよい。同様の方法によってプリントラベルを製造することもできる。
【0028】
装飾テープ14(図5)またはラベル用テープ素材26(図7)は、細幅ニードル織機(図示しない)を用いて細幅テープを1本ずつ製造しても、またはレピア織機などの高速織機(図示しない)を用いてまず広幅織物16(図6)を織成し、次に該広幅織物をヒートカットなどで多数本に切断してもよい。これらの高速織機の上方にはジャカード機を配置し、例えば、検知用合成繊維糸3を縦糸として織り込む場合には、1本ずつジャカード機の1かま分ごとに同時に送り込み、合成繊維糸3は通常の縦糸と同様に一定の横間隔をおいてジャカード機の竜頭より下方のヘルドに通す。また、合成繊維糸3を横糸として配列するには、高速織機において、ラベルまたはテープの横幅分ごとに横方向に通して直線状に織り込んでも、より多数本通して文字や図柄を織り出してもよい。この場合には、検知用合成繊維糸3は、通常の横糸と同様に高速織機の横糸供給装置によって挿入する。
【0029】
本発明方法で得た偽造防止用テープまたはラベルにおいて、検知用合成繊維糸3は太陽光や蛍光灯光の下では発光せず、他の繊維糸と同一でその存在を全く認識できない。一方、取引者や消費者が、市販の赤外レーザーペンなどによって、通常、波長780nm〜1.5μmである近赤外線を偽造防止用テープに照射すれば、検知用合成繊維糸3中の微粉末1である蛍光体を励起し、緑、赤、黄、青、紫、白などの可視光を放出して発光する。この赤外レーザーペンは、比較的安価な汎用品でよく、偽造防止用テープやラベルを視覚によって識別できる。この赤外レーザーペンは、可視領域で発光する合成繊維糸3に対して有効であり、裸眼による識別が困難な場合には凸レンズや拡大鏡と組み合わせて使用してもよい。
【0030】
より精確な証明器具として、検知用微粉末1などの蛍光体が存在するか否かをデジタル値で示す公知の励起検出対(試金)が存在する。例えば、この検出対のモジュールは、光学濃度および波長が特定の用途に依存する赤色または赤外レーザーダイオードである。この検出対は、感光固定増幅領域で作用し、目標から4インチまでの距離において信頼できる検出値を算出する。この装置は、可視光または赤外線のいずれかを放出する蛍光体に用いることができる。この検出対は、小型であってその応答はYesまたはNoの二値デジタルであるので、種々のスキャナおよびリーダに組み込み、視覚機器、ビープ音発生の警報機器などを提供することができる。
【0031】
また、赤外レーザーダイオードを備える機器を用いて、例えば波長785nmのレーザー光線を検知用合成繊維糸3に照射し、放出した特定赤外線をCCDカメラなどで読み取ってもよい。この機器は、レーザー光線を狭い波長範囲で出力するため、波長785nmの赤外線以外のノイズの出力は少ない。例えば、このレーザー光線は、直径7mmで30mWの強さで発光し、これを凹レンズおよび凸レンズを通して70mmの光束に拡大して照射する。この照射で放出される赤外線は、微弱であるので光増幅器に通して数万倍に増幅した後にCCDカメラで捉え、該カメラの画面に表示することによって読み取ることができる。撮像素子としてのCCDは、波長400〜750nmの可視領域より広範囲の波長380〜950nmを有する光線を捕捉できるため、増幅した反射光中に含まれる波長833nmの赤外線をCCDで捉え、CCDカメラの画面上に表示できる。好ましくは、反射光から833nm以外の波長を有するノイズを低減化するため、反射光を前記CCDカメラに導く前にノッチフィルタを通過させると好ましい。
【0032】
【実施例】
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0033】
織ラベル12(図4)に関して、検知用合成繊維糸3であるポリエステル糸10は、平均粒径が2〜3μmである検知用微粉末1をポリエステル紡糸原液に約3重量%添加して溶融紡糸する(図1参照)。検知用微粉末1は、硫化カルシウムに極微量のユウロピウムとサマリウムとを添加した物質からなる。検知用微粉末1は、水および希酸に溶解せず、空気中での耐熱性が700℃であって、特定波長の赤外線を照射すると緑色に発色する。この溶融紡糸において、紡糸口金5のノズル数は24個、1本のフィラメント2は約6デニールであることにより、得た検知用ポリエステル糸10は24本のフィラメントで150デニールである。
【0034】
検知用ポリエステル糸10は、次に、分散染料(例えば、商品名:パラニール、BASF製)を用いる浸染法によって淡黄色に染色する。ポリエステル糸10には、水または有機溶媒を媒体として分散染料をパッドし、乾燥後に180〜270℃の乾熱高温で1〜1.5分間処理する。
【0035】
検知用ポリエステル糸10は、レピア織機によって広幅織物16(図6)を織成する際に、1本ずつジャカード機の1かま分ごとに同時に送り込む。このジャカード機において、ポリエステル糸10は通常の縦糸と同様に、一定の横間隔をおいて該ジャカード機の竜頭より下方のヘルドに通す。用いる他の縦糸は、検知用ポリエステル糸10と同様の淡黄色のポリエステル糸である。このジャカード機では、各竜頭が縦針と接続されており、この縦針と連結した横針が紋紙パターンに応じて移動して紋様を形成する。広幅織物16の紋様は、帯状に並列する織テープに応じて、縦方向に直線状に並んだABCなどの文字24(図7参照)である。一方、このレピア織機には、多数本のホットナイフをブレストビームの前方に配置し、広幅織物16を織成した直後にテープ状に裁断し、リールに巻取っていく。
【0036】
図7に示すテープ素材26は、広幅織物16を帯状にヒートカットして同時に多数本製造され、その両側縁にヒートカットによる繊維溶融部28が発生する。テープ素材26は、公知の縁縫い装置を通すことにより、その両側縁において、単環縫い部をそれぞれ形成する1本の縫い糸30が繊維溶融部28と交差し、且つその縫い目が重合せずに連続的に存在し、細い縫い糸30で繊維溶融部28を密に被覆する。テープ素材26には、1本の縦糸である検知用ポリエステル糸10が織り込まれ、実際にはポリエステル糸10はテープ素材26の地色と全く同一である。
【0037】
縁縫いしたテープ素材26には、さらに樹脂加工を施こすと好ましい。テープ素材26は、文字24単位ごとに横方向にヒートカットし、後続の折り曲げ工程で図4の一点鎖線においてエンドホールドし、所望の織ラベル12(図4)を作製する。織ラベル12は、折り曲げ工程でエンドホールドまたはセンターホールドしてからヒートプレスする。得た織ラベル12は、例えば、ブルゾンのような衣服の衿裏側や服裏側などに縫着する。
【0038】
織ラベル12において、検知用ポリエステル糸10は太陽光や蛍光灯光の下では発光せず、他の縦糸と色彩が同一でその存在を全く認識できない。一方、取引者や消費者が、市販の赤外レーザーペンによって特定波長の赤外線を織ラベル12に照射すれば、検知用ポリエステル糸10中の蛍光体を励起し、緑色の可視光を放出して発光する。この結果、織ラベル12を縫着した衣類が真正商品であることを視覚によって容易に判別できる。
【0039】
また、装飾テープ14(図5)に関して、検知用ポリエステル糸10は、検知用微粉末1をポリエステル紡糸原液に約6重量%添加して溶融紡糸する。検知用微粉末1は、硫化カルシウムに極微量のユウロピウムとサマリウムとを添加した物質からなる。150デニールである検知用ポリエステル糸10は、適宜の分散染料を用いる浸染法によって赤色に染色する。
【0040】
検知用ポリエステル糸10は、上方にジャカード機を設置した細幅ニードル織機によってテープ14を織成する際に、図柄31の繰り返しごとに横方向に通す。このジャカード機では、各竜頭が縦針と接続されており、この縦針と連結した横針が紋紙パターンに応じて移動して図柄31を形成する。このニードル織機において、赤色のポリエステル糸10は、通常の横糸と同様に織機の横糸供給装置(図示しない)によって挿入され、図柄31の一部または全部を形成する。このニードル織機では、テープ14を織成してヒートセットしてから、リールに巻取っていく。装飾テープ14は、トレーニングウェアの肩回りや袖口などに縫着したり、または包装用品として使用する。
【0041】
装飾テープ14において、検知用ポリエステル糸10は太陽光や蛍光灯光の下では発光せず、図柄31においてその存在を全く認識できない。一方、取引者や消費者が、市販の赤外レーザーペンによって特定波長の赤外線を装飾テープ14に照射すれば、図柄31中のポリエステル糸10中の蛍光体を励起し、緑色の可視光を放出して発光する。この結果、装飾テープ14を縫着した衣類が真正商品であることを視覚によって容易に判別できる。
【0042】
別の装飾テープ(図示しない)に関して、検知用ポリエステル糸10は、無機質であるユウロピウム系化合物の検知用微粉末1をポリエステル紡糸原液に約2重量%添加して溶融紡糸する。150デニールである検知用ポリエステル糸10は、細幅ニードル織機によって織成する際に縦糸として織り込む。
【0043】
得た装飾テープは、適宜の分散染料を用いる浸染法によって淡水色に染色する。この装飾テープは、スクリーン印刷機によってさらに所望のプリント模様を印刷する。この装飾テープの縦糸に関して、検知用ポリエステル糸10の織り込み位置を生産年度や生産工場ごとに設定すれば、該テープから有用な情報を得ることができる。
【0044】
この装飾テープにおいて、検知用ポリエステル糸10は太陽光や蛍光灯光の下では発光せず、その存在を全く認識できない。一方、取引者や消費者が、市販の赤外レーザーペンによって特定波長の赤外線を装飾テープに照射すれば、ポリエステル糸10中の蛍光体を励起し、緑色の可視光を放出して発光する。この結果、この装飾テープを縫着した衣類が真正商品であることを視覚によって容易に判別できる。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係る偽造防止用テープおよびラベルは、織成または編成の際に検知用合成繊維糸を組み込むだけであり、この組み込みに際して特殊な工程や装置を何ら必要とせず、従来と同様の装置および同様の生産能率で安価に製造できる。この検知用合成繊維糸に含まれる微粉末は、フィラメントの中に分散しており、繊維樹脂でカバーされた態様であるので耐候性および耐磨耗性に優れ、長期間発光能力を維持できる。しかも、この検知用微粉末は、主として可視光発光の無機質物質であり、有機化合物の蛍光粉末に比べて有毒性が少なく、耐候性および他の加工性が良好である。
【0046】
本発明の偽造防止用テープおよびラベルは、特定波長の赤外線を照射することによって部分的に発光したり警報を発し、赤外線の照射は比較的簡便であって技術的に陳腐化していない。この偽造防止用テープおよびラベルは、太陽光や蛍光灯光の下では布地の地色などと同一であり、商品の真贋に疑問が生じれば、取引者,小売業者や消費者が赤外線ランプなどで特定波長の赤外線を偽造防止用テープに照射し、発光の有無などによって真正商品であるか否かを容易且つ確実に確認できる。
【0047】
本発明の偽造防止用テープおよびラベルは、通常の太陽光や蛍光灯光では布地の地色と同一であるので、これらを目視しただけでは特殊な合成繊維糸を織り込んでいることが判らず、偽造業者が同一の製品を製造することは殆ど不可能である。この偽造防止用テープやラベルにより、専門の取引業者でも外観から識別できないほど偽造品が酷似していても、偽造品を早期且つ確実に検出でき、真正商品の製造者および一般消費者は偽造品から受ける被害を速やかに免れ、仮に商品が模倣された場合でも検知用合成繊維糸の発色と織り込み位置を変更すれば、偽造業者に再模倣されることが速やかに回避でき、損害を軽微に押えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いる検知用合成繊維糸の紡糸装置を例示する概略側面図である。
【図2】 検知用合成繊維糸を構成するフィラメントを可視域まで拡大して示す断面図である。
【図3】 (1)および(2)は検知用合成繊維糸をそれぞれ示す拡大断面図である。
【図4】 本発明に係る偽造防止用ラベルの平面図である。
【図5】 本発明に係る偽造防止用テープの部分平面図である。
【図6】 図4のラベルに用いる広幅織物の部分平面図である。
【図7】 図6の広幅織物から得たテープ素材の部分平面図である。
【符号の説明】
1 検知用微粉末
2 フィラメント
3 検知用合成繊維糸
10 検知用ポリエステル糸
12 ラベル
14 装飾テープ
Claims (4)
- 無機質の検知用微粉末を2〜10重量%添加して紡糸した5〜10デニールのフィラメントを有し、該フィラメント単独または通常の補強用フィラメントを加えて10〜30本を撚糸した検知用合成繊維糸を用い、分散染料で所定の色に着色した検知用合成繊維糸を縦糸または横糸として織り込み、該検知用合成繊維糸を図柄色または地色と一致させて着色の連続図柄を形成することにより、特定波長の赤外線を照射すると検知用合成繊維糸が特定の可視光または特定赤外線を放出することで真正商品を識別できる偽造防止用テープ。
- 無機質の検知用微粉末を2〜10重量%添加して紡糸した5〜10デニールのフィラメントを有し、該フィラメント単独または通常の補強用フィラメントを加えて10〜30本を撚糸した検知用合成繊維糸を用い、分散染料で所定の色に着色した検知用合成繊維糸を縦糸または横糸として織り込み、該検知用合成繊維糸を図柄色または地色と一致させて着色の連続図柄を形成し、テープ素材の織成後にラベル1枚ごとに横方向に裁断することにより、特定波長の赤外線を照射すると検知用合成繊維糸が特定の可視光または特定赤外線を放出することで真正商品を識別できる偽造防止用ラベル。
- 特定波長の赤外線を照射することにより、織り込んだ検知用合成繊維糸がビープ音を発したりまたは特定赤外線を放出する偽造防止用テープについて、検知用微粉末を樹脂原液に添加して5〜10デニールの複数本のフィラメントを紡糸し、該フィラメントで構成する検知用合成繊維糸を縦糸または横糸として織り込み、さらに赤外線照射による発光に与える影響が少ない有機染料によって全体を所定の色に着色してから、この検知用合成繊維糸を縦糸または横糸として織り込み、該検知用合成繊維糸を図柄色または地色と一致させて着色の連続図柄を形成している偽造防止用テープの製造法。
- 特定波長の赤外線を照射することにより、織り込んだ検知用合成繊維糸がビープ音を発したりまたは特定赤外線を放出する偽造防止用ラベルであって、検知用微粉末を樹脂原液に添加して5〜10デニールの複数本のフィラメントを紡糸し、該フィラメントで構成する検知用合成繊維糸を赤外線照射による発光に与える影響が少ない有機染料によって所定の色に着色し、この検知用合成繊維糸を縦糸または横糸としてテープ素材に織り込み、該検知用合成繊維糸を図柄色または地色と一致させて着色の連続図柄を形成し、テープ素材の織成後にラベル1枚ごとに横方向に裁断する偽造防止用ラベルの製造法。
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