JP4407079B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、分電盤に収納され、末端負荷の保護を目的とした比較的電流容量が小さい回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の回路遮断器の構成を示す斜視図である。中央に略I型の絶縁性の隔壁1が設けられ、この隔壁1の両側に絶縁性のカバー2が嵌め込まれている。隔壁1の壁面に図示されていない主回路の開閉接点機構および過電流引き外し機構が組み込まれ、これらの機構全体を絶縁カバー2が覆っている。左側に電源側へ接続される端子部3が設けられ、右側に負荷側へ接続される端子部4が設けられている。すなわち、回路遮断器は、端子部3,4が主回路に介装されその主回路に過電流が流れるのを保護している。なお、ハンドル5は手動で内蔵の開閉接点機構を開閉するためのものであり、カバー2の外部へ突出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の回路遮断器は、主回路を一時的に手動で開成させるトリップ装置が搭載されていないという問題があった。
すなわち、近年、この種の回路遮断器にも回路が遮断されたとき、その状態を電気的に信号出力するためのトリップ警報接点を内蔵する必要(要求)があり、この接点を内蔵した場合に動作状態をチェックする必要があるが、配線用遮断器では過電流を実際に流さない限り自動遮断は行われなく、接点状態のチェックが困難である。そのために、機械(手動)的にトリップ状態を作り出す必要性がある。
【0004】
この発明の目的は、シ−ケンスチェックなどの試験を容易に行うことのできる回路遮断器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明によれば、中央に絶縁性の隔壁が設けられ、主回路を開閉する接点機構と前記主回路に過電流が流れたときに前記主回路を開成動作させる過電流引き外し機構とが前記隔壁の壁面に向かって組み込まれ、絶縁性のカバーが前記機構全体を覆うようにして前記隔壁の両側から被されるとともに、前記接点機構を手動で開閉させるハンドルが前記カバーの外部へ突出してなる回路遮断器において、押しボタンを押圧することにより前記過電流引き外し機構を引き外すトリップ装置が設けられ、前記トリップ装置は、前記隔壁の壁面の幅広方向に移動可能であるとともに常時前記カバーの外部側へ付勢される押しボタンと、前記押しボタンと一体に形成され前記隔壁の壁面に摺動する案内片と、前記押しボタンに押圧されて移動する傾斜部と、この傾斜部と連動して回動し前記過電流引き外し機構を引き外すレバーとからなるようにするとよい。それによって、主回路を押しボタンの押圧でもって一時的に開成させることができ、シ−ケンスチェックが容易となる。
【0007】
また、かかる構成の回路遮断器において、前記隔壁に端部を跨ぐコ字状の保持部が設けられ、前記案内片を抱え込む腕部が前記保持部に形成され、前記案内片が前記腕部と前記隔壁との双方に摺動するように構成されてなるようにしてもよい。それによって、押しボタンが隔壁の厚さ方向に移動するのを抑えることができる。
【0008】
また、かかる構成の回路遮断器において、前記傾斜部を前記カバーの内壁面と当接させてなるようにしてもよい。それによって、傾斜部がカバーの厚さ方向に移動するのを抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を実施例に基づいて説明する。図1は、この発明の実施例にかかる回路遮断器の構成を示す側面図であり、一方のカバー2を外して内部機構を見た図である。端子部3,4が図示されていない主回路に介装され、固定接触子の固定端子14に端子部3が固着されている。一方、可動接点15を有する可動接触子はフレキシブルリード16を介して過電流引き外し機構21の一方に接続されている。固定接触子の固定端子14と可動接触子の可動接点15とが主回路の開閉接点機構を構成している。過電流引き外し機構21の他方は給電リード17を介して端子部4に接続されている。ハンドル5は手動でもって開閉接点機構が開閉される。また、主回路に過電流が流れたときに、その熱でもって過電流引き外し機構21のバイメタルが変形し、アマチュア13を可動させラッチ18の係合部19が外れることによって開閉接点機構が開成するようになっている。この回路遮断器にはトリップ装置が搭載され、その押しボタン6がばね12によって常時は左側へ付勢されカバー2の外部に突出している。押しボタン6をカバー2の内部側(右側)へ押圧したときにだけに過電流引き外し機構が外れ開閉接点機構が開成されるようになっている。したがって、押しボタン6の押圧でもって一時的に主回路を開成させることができ、過電流にて引き外しを行ったに相当する機構の状態を作り出すことができる。図1において、図8の従来の構成と同じ部分は同一参照符号を付けることによって詳細な説明は省略する。
【0010】
図2は、図1のA−A断面図である。中央に略I型の絶縁性の隔壁1が設けられ、この隔壁1の両側に絶縁性のカバー2が嵌め込まれている。隔壁1の壁面にトリップ装置が組み込まれている。トリップ装置の押しボタン6は案内片8および傾斜部9と一体であり、隔壁1の壁面1Aに沿って摺動可能であり、案内片8が押しボタン6を左右方向に案内している。一方、押しボタン6の案内片8は前記過電流引き外し機構を構成する一部品(固定マグネット)の一片(押圧部25)によりBなる幅で壁面1Aとの間ですき間をもって挟み込まれることによって左右方向の動きを阻害されることなく、前記隔壁の開口側へ抜けないようになっている。また、トリップ装置はレバー7を備え、レバー7の左側端7Aが傾斜部9と当接している。さらに、レバー7の右側端7Bが過電流引き外し機構のアーマチュア13と当接している。レバー7はその中央部が軸11でもって回動可能に支持されている。
【0011】
図3の(A)は、図1のトリップ装置の構成を示す要部側面図であり、図3の(B)は、トリップ装置が隔壁1に組み込まれた状態を示す要部側面図である。図3の(A)の案内片8が隔壁1の壁面から突設された突起部1Bによって形成された嵌合溝に摺動可能に収納され、押しボタン6が左右方向へ安定して移動するように構成されている。
【0012】
図4は、図2のトリップ装置を動作させた状態を示す断面図である。押しボタン6が手動で右側へ押圧され、ばね12が縮むとともに傾斜部9の斜面と当接することによってレバー7が時計方向に回動する。それによって、レバー7の右側端7Bがアーマチュア13を押圧するので過電流引き外し機構が外れ、開閉接点機構が開成される。また、この状態で押しボタン6の押圧を開放すると、ばね12が伸びて傾斜部9が左側へ移動し、ばね10の付勢力によりレバー7が反時計方向に回動し、押圧前の状態にトリップ装置の機構が復帰する。トリップ装置が隔壁1とカバー2の間に配されたので、従来の回路遮断器の外形を増やす必要はない。
【0013】
図5は、この発明の異なる実施例にかかる回路遮断器の構成を示す側面図である。保持部22の腕部23がトリップ装置の案内片8を抱えるようにして構成されている。
図6は、図5のC−C断面図である。コの字状の保持部22が隔壁1の端部を跨ぐように配されている。
【0014】
図7は、図5の保持部22の構成を示す斜視図である。コの字状の保持部22が腕部23と一体に構成されている。
図6に戻り、案内片8が腕部23と隔壁1との間で摺動するので、案内片8が隔壁1の厚さ方向へ離れることがなくなり、押しボタンの移動が安定するようになる。また、図6において、カバー2の内壁面に当接部24が突設され、この当接部24にトリップ装置の傾斜部9が当接するように構成されている。図6のその他は、図2の構成と同じである。それによって、傾斜部9がカバー2の厚さ方向に移動するのを抑えることができ、傾斜部9の移動が安定するようになる。
【0015】
【発明の効果】
この発明は前述のように、押しボタンを押圧することにより過電流引き外し機構を引き外すトリップ装置が設けられてなるようにすることによって、主回路を押しボタンの押圧でもって機械的に開成させることができ、トリップ警報接点が付属された場合などのシーケンスチェックが容易になる。
【0016】
また、かかる構成の回路遮断器において、トリップ装置が、隔壁の壁面の幅広方向に移動可能であるとともに常時カバーの外部側へ付勢される押しボタンと、押しボタンと一体に形成され前記隔壁の壁面と摺動する案内片と、前記押しボタンの前記カバーの内部側への押圧でもって移動するとともに常時カバーの外部側へ付勢される傾斜部と、この傾斜部の移動と連動して回動し過電流引き外し機構を引き外すレバーとからなるようにすることによって、トリップ装置を隔壁とカバーの間に収納することができ、従来の回路遮断器に寸法を増すことなしにトリップ装置を搭載することができる。
【0017】
また、かかる構成の回路遮断器において、隔壁に端部を跨ぐコ字状の保持部が設けられ、保持部に腕部が形成され、案内片が腕部と隔壁との間で摺動するように構成されてなるようにすることによって、押しボタンが安定して移動するようになる。
また、かかる構成の回路遮断器において、前記傾斜部を前記カバーの内壁面と当接させてなるようにすることによって、傾斜部が安定して移動するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる回路遮断器の構成を示す側面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】(A)は、図1のトリップ装置の構成を示す要部側面図、(B)は、トリップ装置が隔壁に組み込まれた状態を示す要部側面図
【図4】図2のトリップ装置を動作させた状態を示す断面図
【図5】この発明の異なる実施例にかかる回路遮断器の構成を示す側面図
【図6】図5のC−C断面図
【図7】図5の保持部の構成を示す斜視図
【図8】従来の回路遮断器の構成を示す斜視図
【符号の説明】
1:隔壁、2:カバー、5:ハンドル、6:押しボタン、7:レバー、8:案内片、9:傾斜部、10,12:ばね、22:保持部、23:腕部
Claims (3)
- 中央に絶縁性の隔壁が設けられ、主回路を開閉する接点機構と前記主回路に過電流が流れたときに前記主回路を開成動作させる過電流引き外し機構とが前記隔壁の壁面に向かって組み込まれ、絶縁性のカバーが前記機構全体を覆うようにして前記隔壁の両側から被されるとともに、前記接点機構を手動で開閉させるハンドルが前記カバーの外部へ突出してなる回路遮断器において、押しボタンを押圧することにより前記過電流引き外し機構を引き外すトリップ装置が設けられ、前記トリップ装置は、前記隔壁の壁面の幅広方向に移動可能であるとともに常時前記カバーの外部側へ付勢される押しボタンと、前記押しボタンと一体に形成され前記隔壁の壁面に摺動する案内片と、前記押しボタンに押圧されて移動する傾斜部と、この傾斜部と連動して回動し前記過電流引き外し機構を引き外すレバーとからなることを特徴とする回路遮断器。
- 請求項1に記載の回路遮断器において、前記隔壁に端部を跨ぐコ字状の保持部が設けられ、前記案内片を抱え込む腕部が前記保持部に形成され、前記案内片が前記腕部と前記隔壁との双方に摺動するように構成されてなることを特徴とする回路遮断器。
- 請求項1または2に記載の回路遮断器において、前記傾斜部を前記カバーの内壁面と当接させてなることを特徴とする回路遮断器。
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JP2001146239A JP4407079B2 (ja) | 2001-05-16 | 2001-05-16 | 回路遮断器 |
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JP2002343220A JP2002343220A (ja) | 2002-11-29 |
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Family Applications (1)
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JP2001146239A Expired - Lifetime JP4407079B2 (ja) | 2001-05-16 | 2001-05-16 | 回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2001
- 2001-05-16 JP JP2001146239A patent/JP4407079B2/ja not_active Expired - Lifetime
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