JP4406827B2 - 減速機とそれを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
かかる構成では、潤滑剤組成物に前記所定量のアミノ変性シリコーンオイルを添加することによって、当該潤滑剤組成物の、一方を樹脂、他方を金属にて形成した大歯車および小歯車の歯面などへの付着性やぬれ性を向上して、摩擦面である大歯車と小歯車の歯面間の隙間に、潤滑剤組成物によって、広い温度範囲で、摩擦の低減に寄与する安定な油膜を常時、形成することができる。このため本発明によれば、歯面間での油切れによるトルクの上昇を防止して、一方を樹脂、他方を金属にて形成した小歯車と大歯車とを備えた減速機をこれまでよりもさらに低トルク化することが可能となる。
また本発明の電動パワーステアリング装置は、操舵補助用のモータの出力を、上記減速機を介して減速して舵取機構に伝えることを特徴としており、ハンドル戻り性や動力伝達効率をこれまでよりも向上できる点で好ましい。
〈潤滑剤組成物〉
本発明の減速機において、一方を樹脂、他方を金属にて形成した小歯車と大歯車の噛み合い部分を含む領域に充てんする潤滑剤組成物は、前記のように基油とアミノ変性シリコーンオイルとを含むものである。
アミノ変性シリコーンオイルの添加量は、潤滑剤組成物の総量中の0.1重量%以上、18重量%以下である必要がある。添加量が0.1重量%未満では、アミノ変性シリコーンオイルを添加したことによる、潤滑剤組成物の、歯面などへの付着性やぬれ性を向上する効果が十分に得られないため、減速機を十分に低トルク化できない。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電動パワーステアリング装置の概略断面図である。また図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
図1を参照して、この例の電動パワーステアリング装置では、ステアリングホイール1を取り付けている入力軸としての第1の操舵軸2と、ラックアンドピニオン機構等の舵取機構(図示せず)に連結される出力軸としての第2の操舵軸3とがトーションバー4を介して同軸的に連結されている。
このうちウォームホイール12は、第2の操舵軸3に一体回転可能に結合される環状の芯金12aと、芯金12aの周囲を取り囲んで外周面部に歯を形成する樹脂部材12bとを備えている。芯金12aは、例えば樹脂部材12bの樹脂成形時に金型内にインサートされる。そしてこのインサートした状態での樹脂成形によって、芯金12aと樹脂部材12bとが結合、一体化される。
第1の転がり軸受13の外輪15は、センサハウジング6の下端の筒状突起6b内に設けられた軸受保持孔16に嵌め入れられて保持されている。また外輪15の上端面は環状の段部17に当接しており、センサハウジング6に対する軸方向上方への移動が規制されている。
第2の転がり軸受14の外輪19は、ギヤハウジング7の軸受保持孔20に嵌め入れられて保持されている。また外輪19の下端面は、環状の段部21に当接し、ギヤハウジング7に対する軸方向下方への移動が規制されている。
トーションバー4は、第1および第2の操舵軸2、3を貫通している。トーションバー4の上端4aは、連結ピン25により第1の操舵軸2と一体回転可能に連結され、下端4bは、連結ピン26により第2の操舵軸3と一体回転可能に連結されている。第2の操舵軸3の下端は、図示しない中間軸を介して、前記のようにラックアンドピニオン機構等の舵取機構に連結されている。
第1の操舵軸2の上部は、例えば針状ころ軸受からなる第3の転がり軸受29を介してセンサハウジング6に回転自在に支持されている。第1の操舵軸2の下部の縮径部30と第2の操舵軸3の上部の孔31とは、第1および第2の操舵軸2、3の相対回転を所定の範囲に規制するように、回転方向に所定の遊びを設けて嵌め合わされている。
第4および第5の転がり軸受34、35の内輪36、37は、ウォーム軸11の対応するくびれ部に嵌合されている。また外輪38、39は、ギヤハウジング7の軸受保持孔40、41にそれぞれ保持されている。
また、ウォーム軸11の一端部11aを支持する第4の転がり軸受34の外輪38は、ギヤハウジング7の段部42に当接して位置決めされている。一方、内輪36は、ウォーム軸11の位置決め段部43に当接することによって他端部11b側への移動が規制されている。
実施例1
基油としてのポリαオレフィン油〔動粘度47.1mm2/s(40℃)〕に、アミノ変性シリコーンオイル〔動粘度(25℃):60mm2/s、比重(25℃):0.96、アミノ基の当量:6000g/mol、信越化学工業(株)製の品番KF−859〕を添加して実施例1の潤滑油を構成した。上記化合物の添加量は、潤滑油の総量中の5重量%とした。
実施例1で使用したのと同じポリαオレフィン油を、上記化合物を添加せずに単独で、比較例1の潤滑油とした。
上記実施例1、比較例1の潤滑油の潤滑性能を、図3に示すピン・オン・ディスク型摩擦試験機を用いて評価した。図の装置は、それぞれ潤滑性能を評価したい2種の材料にて形成した上部ピンPNと下部プレートPLとを、図中に白矢印で示すように上部ピンPNに荷重をかけて当接させた状態で、回転軸AXを中心として下部プレートPLを図中に実線の矢印で示す方向に回転させた際に、上部ピンPNに、図中に黒矢印で示す方向に加わる荷重を、ロードセルなどを用いて測定して、その測定結果から摩擦係数を求めるものである。
結果を表1に示す。なお表では、比較例1における摩擦係数を1としたときの、摩擦係数の相対値を示している。
実施例2〜5、比較例2、3
基油としてのポリαオレフィン油〔動粘度48.0mm2/s(40℃)〕に、ウレア系増ちょう剤と、実施例1で使用したのと同じアミノ変性シリコーンオイルとを添加して実施例2〜5、比較例2、3のグリースを構成した。上記化合物の添加量は、グリースの総量中の1重量%(実施例2)、5重量%(実施例3)、10重量%(実施例4)、15重量%(実施例5)、20重量%(比較例2)および25重量%(比較例3)とした。
上記化合物を添加しなかったこと以外は実施例2〜5、比較例2、3と同様にして、比較例2のグリースを得た。
上記実施例2〜5、比較例2〜4のグリースの潤滑性能を、前記と同じピン・オン・ディスク型摩擦試験機を用いて評価した。
12 ウォームホイール(大歯車)
50 減速機
M 電動モータ
Claims (4)
- 一方を樹脂、他方を金属にて形成した小歯車と大歯車とを備え、両歯車の噛み合い部分を含む領域に、基油とアミノ変性シリコーンオイルとを含み、前記アミノ変性シリコーンオイルの添加量が、総量中の0.1重量%以上、18重量%以下である潤滑剤組成物を充てんしたことを特徴とする減速機。
- アミノ変性シリコーンオイルの添加量を、潤滑剤組成物の総量中の5重量%以上とした潤滑剤組成物を充てんした請求項1記載の減速機。
- 基油として、合成炭化水素油を用いた潤滑剤組成物を充てんした請求項1記載の減速機。
- 操舵補助用の電動モータの出力を、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の減速機を介して減速して舵取機構に伝えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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