JP4405565B2 - メモリシステムおよびメモリデバイス - Google Patents

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Description

本発明は各種電子機器で使用されるメモリシステムおよびメモリデバイスに関し、特にメモリサイズの拡張に柔軟に対応できるように改良されたメモリシステムおよびメモリデバイスに関する。
一般に、DDR SDRAMのようなメモリデバイスから構成されるメモリシステムにおいては、複数のメモリデバイスによってバス(データバス、コマンドバス、アドレスバス)が共有されている。個々のメモリデバイス単位、またはメモリデバイス群単位でチップセレクト信号が割り当てられる。コントローラ(メモリコントローラ)は、チップセレクト信号を選択的にアサートすることにより、1つのデバイスまたは1セットのデバイスを選択することができる。
しかし、このように複数のメモリデバイスによってバスが共有されるメモリシステムにおいては、バスに接続されるメモリデバイスの個数が増加するほど、バスに加わる負荷が増大する。このため、メモリシステムのメモリサイズを拡張するために多くのメモリデバイスをバスに接続すると、データ信号、アドレス信号、制御信号等の信号品質が低下し、これによって動作の信頼性が低下する可能性がある。
最近では、高速データ転送速度を実現するために、ポイントツーポイント形式のデータ相互接続をサポートしたメモリデバイスが開発されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、ポイントツーポイント形式のデータ相互接続をサポートしたメモリデバイスとしては、XDRTM DRAMが知られている。XDRTM DRAMはコントローラにポイントツーポイント接続可能な複数のデータピンを含んでいる。また、XDRTM DRAMは、Dynamic Width Controlと称される機能を有しており、複数のデータピンの中の幾つかのみをコントローラとのデータ転送に使用することができる。この場合、残りのデータピンは余ることになる。
"ダイナミックポイントツーポイント技術(Dynamic Point-to-Point Technology)"、[online]、ラムバス社、[2008年6月17日検索]、インターネット<URL:http://www.rambus.com/us/patents/innovations/detail/dpp.html>
しかし、XDRメモリシステムにおいては、データ線はメモリデバイス毎に独立しているものの、アドレス信号およびコマンド信号を搬送するための制御信号線は複数のメモリデバイス間で共有される。このため、メモリサイズの拡張のためにメモリデバイスを増設すると、アドレス信号またはコマンド信号の信号品質が低下される可能性がある。
よって、信号品質の低下を招くことなく、メモリサイズの拡張に柔軟に対応可能な新たな機能の実現が必要である。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、信号品質の低下を招くことなく、メモリサイズの拡張に柔軟に対応することができるメモリシステムおよびメモリデバイスを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明のメモリシステムは、複数の第1データピンを有し、前記複数の第1データピン内の1以上の第1データピンを介して、コントローラからのライトデータの受信および前記コントローラへのリードデータの送信を行う第1メモリデバイスであって、前記1以上の第1データピンは前記コントローラの1以上のデータピンにポイントツーポイント接続されている第1メモリデバイスと、複数の第2データピンを有し、前記複数の第2データピン内の1以上の第2データピンを介して、前記コントローラからのライトデータの受信および前記コントローラへのリードデータの送信を行う第2メモリデバイスであって、前記1以上の第2データピンは前記コントローラの別の1以上のデータピンにポイントツーポイント接続されている第2メモリデバイスと、前記第1メモリデバイスに設けられ、前記コントローラから所定の信号線を介して送信されるアドレスおよびコマンドを受信し前記受信したアドレスおよびコマンドを、前記複数の第1データピン内の残りの1以上の第1データピンを介して前記第2メモリデバイスに再配信する再配信手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明のメモリデバイスは、メモリコアと、データ転送をそれぞれ実行可能な複数の第1データピンと、前記複数の第1データピン内の1以上の第1データピンを介して、コントローラからのライトデータの受信および前記コントローラへのリードデータの送信を行うデータ入出力手段と、前記コントローラから所定の信号線を介して送信されるアドレスおよびコマンドを受信するための1以上の信号ピンと、前記1以上の信号ピンを介して受信されたアドレスおよびコマンドをデコードして、前記メモリコアをアクセスするための制御信号を前記メモリコアに出力するデコーダと、前記受信されたアドレスおよびコマンドを、前記複数の第1データピン内の残りの1以上のデータピンを介して他のメモリデバイスに再配信する再配信手段とを具備することを特徴とする。
この場合、前記他のメモリデバイスは、次のように構成することが出来る。すなわち、前記他のメモリデバイスは、複数の第2データピンを含み、前記複数の第2データピン内の1以上のデータピンは前記コントローラに接続され、前記複数の第2データピン内の残りの1以上のデータピンは、前記再配信手段からのアドレスおよびコマンドを受信するように前記複数の第1データピン内の前記残りの1以上のデータピンに接続されている。
本発明によれば、信号品質の低下を招くことなく、メモリサイズの拡張に柔軟に対応することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るメモリシステムの構成が示されている。このメモリシステムは、パーソナルコンピュータ、サーバ、TV、ゲーム機といった各種電子機器に搭載して使用される。このメモリシステムは、コントローラ(メモリコントローラ)11と、複数のメモリデバイスとから構成されている。図1においては、4個のメモリデバイス21,22,23,24がメモリシステムに搭載されている場合が例示されている。
メモリデバイス21,22,23,24の各々は複数のデータピンを有している。各メモリデバイス21,22,23,24においては、複数のデータピンの内の幾つかは、コントローラ11とのデータ転送に使用される。すなわち、複数のデータピンの内の幾つかは、コントローラ11からのライトデータの受信およびコントローラ11へのリードデータの送信に使用される。通常は、残りのデータピンは使用されないが、本実施形態では、残りのデータピンは、コントローラ11から受信されたアドレスおよびコマンドを、メモリデバイス21から他の各メモリデバイス22,23,24に対して再配信するために用いられる。
以下、メモリデバイス21,22,23,24の各々の構成について説明する。
メモリデバイス21,22,23,24の各々は、例えば、XDRTM DRAMのような、コントローラ11にポイントツーポイント接続可能な複数のデータピンを含む高速メモリデバイスから構成されている。ここで、高速メモリデバイスの特徴を、XDRTM DRAMを例示して説明する。
XDRTM DRAMにおいては、データピン(差動ペア)当たりのデータ転送速度が非常に速い。データ転送速度は、3.2GHz、4.0GHz、または4.8GHzである。将来は6.4GHzも計画されている。コントローラから各XDRTM DRAMに供給されるクロック信号(CFM,CFMNの差動ペア)の周波数は、400MHz, 500MHz, 600MHz, または800MHzである。データ転送速度は、クロック信号の周波数の8倍のレートである。
コントローラと各XDRTM DRAMのデータピンとの間の接続は、ピアツーピア(1対1)である。データ伝送のための電圧振幅は非常に小さい(200mV)。また、XDRTM システムには、微妙な位相調整を自動的に行う機構(FlexPhase)が組み込まれている。
XDRTM DRAMは、“Dynamic Width Control”と称される機能を有しており、同じメモリデバイスが、×16モードのバス幅(16bit), ×8モードのバス幅(8bit), ×4モードのバス幅(4bit), ×2モードのバス幅(2bit)をサポートする。規格上は、×1モードのバス幅(1bit)も定義されている。リクエストパケットは、コマンドとアドレスをコントローラから各XDRTM DRAMに伝送するために使用される。リクエストパケット(コマンドとアドレス)を搬送するための制御信号線は、例えば、シングルエンドの12本の制御信号線(RQ[11:00])を含んでいる。リクエストパケットはクロック信号(CFM,CFMNの差動ペア)の両エッジに同期して伝送され、これにより1タイムスロット当たり24ビットの情報が伝送される。
XDRTM DRAMは、シリアル通信を用いたレジスタアクセスをサポートしている。コントローラは、シリアルクロックSCK、レジスタアクセスのためのコマンドCMD、リセット信号RSTを出力する。シリアルクロックSCK線、コマンドCMD線、およびリセット信号RST線の各々は全てのXDRTM DRAMによって共有される。
XDRTM DRAMは、隣のXDRTM DRAMからシリアルデータ入力SDIを入力し、自分のシリアルデータ出力SDOを逆隣のXDRTM DRAMへ向けて出力する。すなわち、SDI,SDOに関しては、XDRTM DRAM間はデイジーチェイン接続される。最後のXDRTM DRAMからのSDOは、コントローラへSRDとして出力される。XDRTM DRAMひとつひとつに対して、個別にレジスタのリードライトができる。ライトの場合は、全部のXDRTM DRAMに対して書き込むことも出来る。レジスタアクセスは、SCKが数十メガヘルツ以下の、比較的ゆっくりした速度で行われる。
図1の各メモリデバイス21,22,23,24は、複数のデータピン、例えば16個のデータピン(DQ[15:00])を有している。各データピンは、例えば、差動信号を双方向伝送するための一対のピン(差動ペア)を含んでいる。したがって、実際には、各メモリデバイス21,22,23,24は、16ペアのデータピン(DQ[15:00])を有していることになる。
各メモリデバイス21,22,23,24は、DQ[15:00]内の幾つかのデータピン(幾つかの差動ペア)を用いてコントローラ11とのデータ転送を行う。
図1においては、メモリデバイス21,22,23,24の各々が、×4モードのバス幅でコントローラ11とのデータ転送を行う場合が例示されている。この場合、メモリデバイス21においては、DQ[15:00]の内の4つのデータピン(4つの差動ペア)が4つの差動信号線対1001を介してコントローラ11にピアツーピア接続される。メモリデバイス21は、4つのデータピン(4つの差動ペア)を介して、コントローラ11からのライトデータの受信およびコントローラ11へのリードデータの送信を行う。
メモリデバイス22,23,24の各々においても、DQ[15:00]の内の4つのデータピン(4つの差動ペア)がコントローラ11にピアツーピア接続される。すなわち、メモリデバイス22の4つのデータピン(4つの差動ペア)は、4つの差動信号線対1002を介してコントローラ11にピアツーピア接続される。同様に、メモリデバイス23の4つのデータピン(4つの差動ペア)は、4つの差動信号線対1003を介してコントローラ11にピアツーピア接続され、メモリデバイス24の4つのデータピン(4つの差動ペア)は、4つの差動信号線対1004を介してコントローラ11にピアツーピア接続される。メモリデバイス22,23,24の各々は、4つのデータピン(4つの差動ペア)を介して、コントローラ11からのライトデータの受信およびコントローラ11へのリードデータの送信を行う。
通常は、全てのメモリデバイス21,22,23,24が、12本の制御信号線(RQ[11:00])からなる制御バスに接続されるが、本実施形態では、メモリデバイス21だけが制御信号線(RQ[11:00])に接続されている。これは、本実施形態のメモリシステムのメモリサイズの拡張のためにたとえ多くのメモリデバイスを増設しても、制御信号線(RQ[11:00])の負荷の増大を防止できるようにするためである。
メモリデバイス21は、再配信部31を備えている。再配信部31は、制御信号線(RQ[11:00])を介して受信したアドレスおよびコマンドを、各メモリデバイス22,23,24に再配信する。この場合、再配信部31は、メモリデバイス21に設けられたDQ[15:00])の内の未使用のデータピン(未使用の差動ペア)を用いて、メモリデバイス22,23,24の各々へのアドレスおよびコマンドの再配信を行う。各メモリデバイス22,23,24に対して、未使用の1以上のデータピン(未使用の1以上の差動ペア)がアドレスおよびコマンドの再配信に使用される。図1においては、メモリデバイス22,23,24の各々に対して、3つのデータピン(3つの差動ペア)がアドレスおよびコマンドの再配信に使用されている例が示されている。
メモリデバイス21の3つのデータピン(3つの差動ペア)は、3つの差動信号線対2001を介してメモリデバイス24の3つのデータピン(3つの差動ペア)にピアツーピア接続される。3つの差動信号線対2001に接続されるメモリデバイス24の3つのデータピン(3つの差動ペア)は、コントローラ11とのデータ転送に使用されないデータピンである。メモリデバイス24は、3つのデータピン(3つの差動ペア)を介して受信したリクエストパケット(アドレスおよびデータ)を、12本の制御信号線(RQ[11:00])を介してコントローラ11から送信されるリクエストパケットとして取り扱う。
メモリデバイス21の別の3つのデータピン(3つの差動ペア)は、3つの差動信号線対2002を介してメモリデバイス23の3つのデータピン(3つの差動ペア)にピアツーピア接続される。3つの差動信号線対2002に接続されるメモリデバイス23の3つのデータピン(3つの差動ペア)は、コントローラ11とのデータ転送に使用されないデータピンである。メモリデバイス23は、3つのデータピン(3つの差動ペア)を介して受信したリクエストパケット(アドレスおよびデータ)を、12本の制御信号線(RQ[11:00])を介してコントローラ11から送信されるリクエストパケットとして取り扱う。
メモリデバイス21のさらに別の3つのデータピン(3つの差動ペア)は、3つの差動信号線対2003を介してメモリデバイス22の3つのデータピン(3つの差動ペア)にピアツーピア接続される。3つの差動信号線対2003に接続されるメモリデバイス22の3つのデータピン(3つの差動ペア)は、コントローラ11とのデータ転送に使用されないデータピンである。メモリデバイス22は、3つのデータピン(3つの差動ペア)を介して受信したリクエストパケット(アドレスおよびデータ)を、12本の制御信号線(RQ[11:00])を介してコントローラ11から送信されるリクエストパケットとして取り扱う。
このように、メモリデバイス21は12本の制御信号線(RQ[11:00])に接続された12本の信号ピンを介してリクエストパケットを受信し、そして受信したリクエストパケットを、データ転送に使用されない幾つかのデータピンのペアを介して、メモリデバイス22,23,24の各々に再配信する。したがって、たとえメモリデバイスの数を増やした場合でも、12本の制御信号線(RQ[11:00])に接続されるのは一つのメモリデバイスのみである。よって、アドレス信号およびコマンド信号の信号品質の低下を招くことなく、メモリデバイスの増設を実現できる。
(メモリサイズ拡張方法)
図2は、DDR SDRAM等のメモリデバイスを使用したメモリシステムにおける、一般的なメモリサイズ拡張方法を示したものである。
図2の左側は、1個のDDR SDRAM41を含むメモリシステムを示している。DDR SDRAM41およびコントローラ31は、バス(データバス、コマンドバス、アドレスバス)にそれぞれ接続される。またコントローラ31からDDR SDRAM41にはチップセレクト信号CSが供給される。
図2の中央は、2個のDDR SDRAM41を含むメモリシステムを示している。これら2個のDDR SDRAM41はそれぞれバスに接続される。またコントローラ31からの2つのチップセレクト信号CS1,CS2が2個のDDR SDRAM41にそれぞれ供給される。
図2の右側は、4個のDDR SDRAM41を含むメモリシステムを示している。これら4個のDDR SDRAM41はそれぞれバスに接続される。またコントローラ31からの4つのチップセレクト信号CS1,CS2,CS3,CS4が4個のDDR SDRAM41にそれぞれ供給される。
図3は、ポイントツーポイント形式のデータ相互接続をサポートしたメモリデバイス(
例えば、XDRTM DRAM)を使用したメモリシステムにおけるメモリサイズ拡張方法を示している。
コントローラ11に一対一接続されるデータピンを有する、XDRTM DRAMのようなメモリデバイスにおいては、図2で説明したバス方式によるメモリ容量拡張は適用できない。データ転送速度が超高速であるため、コントローラ11と各メモリデバイス20との間のデータ線の接続は1対1接続しか許されないからである。XDRTM DRAMのようなメモリデバイスにおいては、上述のDynamic Width Control機能を用いて、メモリ容量の拡張を行うことができる。Dynamic Width Control機能は、データ転送に使用するデータピンの数を変更してデータ転送幅を制御する機能である。
図3では、各メモリデバイス20が512Mbit構成で、16bit幅のデータインタフェースを有する場合を想定している。すなわち、各メモリデバイス20は、データ入出力のためのインタフェースとして、16ペアのデータピン(DQ[15:00])を有している。
図3の左側は、1個のメモリデバイス20を含むメモリシステムを示している。合計容量は64Mバイトである。メモリデバイス20は、×16モードで使用される。
図3の中央は、2個のメモリデバイス20を含むメモリシステムを示している。コントローラ11の有するデータピンのペア数が16ペアである場合には、2個のメモリデバイス20の各々を、×8モードで使用することが必要になる(合計16bit)。2個のメモリデバイス20の合計容量は128Mバイトである。通常は、2個のメモリデバイス20の各々は、12本の制御信号線(RQ[11:00])に接続されている。2個のメモリデバイス20は、制御信号線(RQ[11:00])を介してコントローラ11から供給されるリクエストパケット(アドレス、コマンド)に応じて、同時に動作する。
図3の右側は、4個のメモリデバイス20を含むメモリシステムを示している。コントローラ11の有するデータピンのペア数が16ペアである場合には、4個のメモリデバイス20の各々を、×4モードで使用することが必要になる(合計16bit)。4個のメモリデバイス20の合計容量は256Mバイトである。通常は、4個のメモリデバイス20の各々は、12本の制御信号線(RQ[11:00])に接続されている。4個のメモリデバイス20は、制御信号線(RQ[11:00])を介してコントローラ11から供給されるリクエストパケット(アドレス、コマンド)に応じて、同時に動作する。
もし8個のメモリデバイス20の各々を×2モードで使用した場合には、合計データ幅16bit、合計容量512Mバイトのメモリシステムが実現される。また、もし16個のメモリデバイス20の各々を×1モードで使用した場合には、合計データ幅16bit、合計容量1024Mバイトのメモリシステムが実現される。
通常、データ転送に使用されない余ったデータピン(差動ペア)は、未接続(NC)となる。各メモリデバイスにおいては、×8モードでは8ペアのデータピンが余り、×4モードでは12ペアのデータピンが余り、×2モードでは14ペアのデータピンが余り、×1モードでは15ペアのデータピンが余る。
図4は、Dynamic Width Control機能を用いてメモリ容量の拡張を行う場合にRQ(リクエストパケット)の信号品質を確保するのが、困難になることを示したものである。
コントローラ11からのリクエストパケットRQは、全てのメモリデバイス20に送信することが必要である。しかし、全てのメモリデバイス20が12本の制御信号線(RQ[11:00])を共有する構成においては、メモリデバイスの個数が多くなると、アドレス信号、コマンド信号の信号品質を確保するのが困難になる。この図4では、4つのメモリデバイス20によってRQ[11:00]が共有されている場合を図示している。実際には、8個のメモリデバイスまたは16個のメモリデバイスによってRQ[11:00]が共有される場合も考えられれる。この場合には、RQ[11:00]によって搬送される信号の品質を維持することはさらに困難となる。
一方、データについては高速データ転送を実現するために注意深くシステム設計されている(1対1接続に限定、差動信号、小振幅、FlexPhase、など)。
(再配信機能)
図5の右側は、Dynamic Width Control機能を用いてメモリ容量の拡張を行う場合において、余って使われないデータピン(差動)を用いて、リクエストパケットRQの情報(アドレス情報、コマンド情報)をメモリデバイス間でシェアするために利用する様子を示したものである。図5の左側は、図4のメモリシステムと同じもを比較のために示している。
例えば、4個のメモリデバイス21,22,23,24それぞれを×4モードで使う場合、各メモリデバイスには12ペアのデータピンが余る。4個のメモリデバイス21,22,23,24のうちの一つ目のメモリデバイス21には、通常通り、RQ[11:0]を接続する。残りの3個のメモリデバイス22,23,24に対しては、一つ目のメモリデバイス21から、リクエストパケットRQを再配信する。
リクエストパケットRQの再配信に利用するデータピンは、メモリデバイス21と他の各メモリデバイスとの間で1対1に接続される。メモリデバイス21からメモリデバイス22,23,24の各々へのリクエストパケットRQの再配信には、3ペアのデータピンが使用される。4.8GHzのメモリデバイスの場合、一つのデータピンペアで、4.8Gbpsのデータ転送能力がある。3ペアのデータピンを使うと、14.4Gbpsとなり、RQのパケット情報に必要なデータ転送レートをまかなうことができる。RQ[11:0]に接続されるメモリデバイスは一つ目のメモリデバイスだけなので、メモリシステムに含まれるメモリデバイスの個数が増えても、RQの信号品質は確保される。
次に、本実施形態で使用される各メモリデバイス21に設けられた機能について説明する。
(RQ送り手側のメモリデバイスの機能)
本実施形態においては、RQ送り手側のメモリデバイス(メモリデバイス21)には、例えば、以下の機能が設けられている。
(1)信号ピンRQ[11:0]によって受け取ったリクエストパケットを、余った1以上のデータペアを使って再配信する機能
この再配信機能は上述の再配信部31によって実行される。再配信部31は、信号ピンRQ[11:0]によって受信された24bitのリクエストパケットを、コントローラ11とのデータ転送に使用されない、1以上のデータピンを使用して、メモリデバイス22,23,24の各々に再配信する。
(2)コマンド実行開始タイミングを調整する(受け手側メモリデバイスの開始タイミングに合わせて、自分のコマンド実行開始タイミングを遅らせる)タイミング調整性機能
このタイミング調整性機能は、メモリデバイス21から他の各メモリデバイス22,23,24へのリクエストパケット(アドレスおよびコマンド)の再配信に要する時間に対応する所定の待ち時間だけ、メモリデバイス21によって実行されるべきメモリアクセス動作の開始タイミング(コマンド実行開始タイミング)を遅延させる機能である。このタイミング調整性機能は、全てのメモリデバイスが、リクエストパケットに従って同時にメモリアクセス動作を開始することを可能にする。
(3)機能の設定を制御するためのレジスタ
このレジスタには、各機能(再配信機能、タイミング調整機能等)の設定(有効・無効、再配信に使用すべきデータピンペアの指定、コマンド実行開始タイミング指定(待ち時間の指定)、など)を制御するための制御データが予め格納される。レジスタへの制御データの書き込みは、シリアルインタフェースを介して実行することができる。コントローラ11または他のマイクロコンピュータ等がシリアルインタフェースを介して制御データをレジスタに書き込むことが出来る。
(4)(オプション)FlexPhaseのような位相調整機能
FlexPhaseは、メモリデバイスのデータピンとコントローラのデータピンとの間のスキューを調整する機能であり、通常は、コントローラ側に多くの回路(位相自動調整を行う)が実装されている。本実施形態では、メモリデバイス21が1以上のデータピンペアを使用して他の各メモリデバイスにリクエストパケットを再配信する。したがって、メモリデバイス21には、メモリデバイス21のデータピンと他のメモリデバイスのデータピンとの間のスキューを調整する位相調整機能を設けることが好ましい。この場合、位相調整は、リクエストパケットの再配信に使用されるデータピンのみを対象に行えばよい。
(RQ受け手側のメモリデバイスの機能)
RQ受け手側のメモリデバイス(メモリデバイス22,23,24)には、例えば、以下の機能が設けられている。
(5)余ったデータペアを使って受け取ったリクエストパケットを、RQ[11:0]で受け取ったものの代わりに使用する機能
(6)(オプション)コマンド実行開始タイミングを調整する機能
受け手側のメモリデバイスは、リクエストパケットを受信したことに応答して、待つことなく、即座にコマンド実行を開始してもよい。この場合、受け手側受け手側のメモリデバイスには、タイミング調整機能は不要である。
(7)機能の設定を制御するためのレジスタ
このレジスタには、各機能(再配信される情報を受信及び処理する機能、タイミング調整機能等)の設定(有効・無効、再配信される情報の受信に使用すべきデータピンペアの指定、コマンド実行開始タイミング指定(待ち時間の指定)、など)を制御するための制御データが予め格納される。レジスタへの制御データの書き込みは、シリアルインタフェースを介して実行することができる。コントローラ11または他のマイクロコンピュータ等がシリアルインタフェースを介して制御データをレジスタに書き込むことが出来る。
(8)(オプション)FlexPhaseのような位相調整機能
通常は、コントローラとの間で位相自動調整を行うように設計されている。受け手側のメモリデバイスは、送り手側のメモリデバイスとの間で位相調整を行うこともできる。
(RQ送り手側のメモリデバイスの構成例)
図6には、RQ送り手側として機能するメモリデバイス21の具体的な構成例が示されている。
メモリデバイス21は、データ転送をそれぞれ実行可能な16ペアのデータピンDQ[15:00]、リクエストパケットを受信するための12個のRQ信号ピンRQ[11:00]、リセット入力ピンRST、シリアルクロック入力ピンSCK、コマンド入力ピンCMD、シリアルデータ入力ピンSDI、シリアルデータ出力ピンSDO等を有している。
またメモリデバイス21は、複数のバンクアレイ101、複数のセンスアンプアレイ102、コントロールレジスタ103、デマルチプレクサ(1:2 DEMUX)104、デコーダ105、遅延制御部106、デマルチプレクサ(1:16 DEMUX)107、マルチプレクサ(1:16 MUX)108、データ転送幅制御部(Dynamic width Demux (WR))109、データ転送幅制御部(Dynamic width Mux (RD))110、再配信部31、コマンド実行タイミング調整部32、位相調整部33、等を備えている。
複数のバンクアレイ101および複数のセンスアンプアレイ102は、メモリコアとして機能する。デマルチプレクサ(1:2 DEMUX)104は12個のRQ信号ピンRQ[11:00]に接続されている。RQ信号ピンRQ[11:00]は、リクエストパケットを受信する。デマルチプレクサ(1:2 DEMUX)104は、クロック信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジでそれぞれ12ビットの情報を取り込むことにより、24ビットのリクエストパケットを出力する。24ビットのリクエストパケットはデコーダ105に送られると共に、再配信部31に送られる。
デコーダ105は、24ビットのリクエストパケット(アドレスまたはコマンド)を受信する度に、そのリクエストパケット(アドレスまたはコマンド)をデコードする。そして、デコーダ105は、デコード結果に従って、メモリコアをアクセスするための制御信号(ACT,ROW,PRE,COL,またはR/W)をメモリコアに出力する。ACTはアクセス対象のバンクを選択するためのアクティブコマンドである。ROWは、選択されたバンク内のページを選択するためのローアドレスである。選択されたページは対応するセンスアンプアレイ102にロードされる。PREは、プリジャージ対象のバンクを選択するためのプリチャージコマンドである。COLは、選択されたページ内のカラムを指定するカラムアドレスである。R/Wは、リードアクセス/ライトアクセスを指定するコマンドである。
これら制御信号(ACT,ROW,PRE,COL,またはR/W)は、遅延制御部106を介してメモリコアに送られる。遅延制御部106には、コマンド実行タイミング調整部32が設けられている。コマンド実行タイミング調整部32は、コントローラ11によって制御レジスタ103にセットされた待ち時間をリードし、その待ち時間だけ、制御信号がメモリユニットに出力されるタイミングを遅延させる。制御レジスタ103にセットされた待ち時間は、リクエストパケットの再配信に要する時間に対応している。これにより、メモリデバイス21によって実行されるべきメモリアクセス動作の開始タイミングは、待ち時間だけ遅延される。この結果、受け手側メモリデバイスのメモリアクセス動作の開始タイミングに合わせて、メモリデバイス21のメモリアクセス動作を開始することが可能となる。
デマルチプレクサ(1:16 DEMUX)107、マルチプレクサ(1:16 MUX)108、データ転送幅制御部(Dynamic width Demux (WR))109、データ転送幅制御部(Dynamic width Mux (RD))110はデータ入出力部として機能し、16ペアのデータピンDQ[15:00]から選択された幾つかのペアを介してコントローラからのライトデータの受信およびコントローラへのリードデータの送信を行うデータ入出力部として機能する。
ライトトランザクションにおいては、DQ[15:00]は、例えば、16×16ビットのライトデータを16クロックサイクルで受信することができる。なお、ここでのクロックサイクルは、データ転送レート(3.2GHz、4.0GHz、または4.8GHz、将来は6.4GHzも計画されている)に対応したクロックサイクルを意味している。すなわち、データ転送に使用されるデータピンペア毎に、16クロックサイクル当たり16ビットのライトデータが受信される。デマルチプレクサ(1:16 DEMUX)107は、データピンペア毎に16ビットのライトデータを取り込み、16×16ビットのライトデータをデータ転送幅制御部(Dynamic width Demux (WR))109に送る。
リードトランザクションにおいては、DQ[15:00]は、例えば、16×16ビットのリードデータを16クロックサイクルで出力することができる。すなわち、データ転送に使用されるデータピンペア毎に、16クロックサイクル当たり16ビットのライトデータを出力する。マルチプレクサ(1:16 MUX)108は、データピンペア毎に16ビットのリードデータを出力することができる。
データ転送幅制御部(Dynamic width Demux (WR))109およびデータ転送幅制御部(Dynamic width Mux (RD))110は、16ペアのDQ[15:00]の中から、コントローラに接続されているデータピンペアを、コントローラとのデータ転送に使用すべきデータピンペアとして選択する。すなわち、データ転送幅制御部(Dynamic width Demux (WR))109およびデータ転送幅制御部(Dynamic width Mux (RD))110は、コントローラとのデータ転送に使用すべきデータピンの数(データピンペアの数)を変更することにより、データ転送幅を×16モード,×8モード,×4モード,×2モード,または×1モードに設定する。データ転送に使用すべきデータピンペアの数は、コントロールレジスタ103に設定された幅情報(Width)によって制御される。
また、データ転送幅制御部(Dynamic width Mux (RD))110は、上述の再配信機能を実現するために、コントロールレジスタ103に設定されたデータペア指定信号によって指定される各データピンペアを、リクエストパケットの再配信に使用するデータピンペアとして選択する機能も有している。
位相調整部33は、メモリデバイス21のデータピンと受け手側の各メモリデバイスのデータピンとの間のスキューを調整する位相調整処理を実行する。
(RQ受け手側メモリデバイスの構成例)
図7には、RQ受け手側であるメモリデバイス22の具体的な構成例が示されている。
メモリデバイス22は、データ転送をそれぞれ実行可能な16ペアのデータピンDQ[15:00]、リクエストパケットを受信するための12個のRQ信号ピンRQ[11:00]、リセット入力ピンRST、シリアルクロック入力ピンSCK、コマンド入力ピンCMD、シリアルデータ入力ピンSDI、シリアルデータ出力ピンSDO等を有している。
複数のバンクアレイ201および複数のセンスアンプアレイ202は、メモリコアとして機能する。受け手側のメモリデバイスにおいては、デマルチプレクサ(1:2 DEMUX)204は使用されない。その代わり、再配信された24ビットのリクエストパケット(アドレスまたはコマンド)がデコーダ205に送られる。再配信された24ビットのリクエストパケット、またはデマルチプレクサ(1:2 DEMUX)204の出力のどちらを、デコーダ205へ供給するかについては、制御レジスタ203に設定された制御データによって制御することができる。
デコーダ205は、再配信された24ビットのリクエストパケット(アドレスまたはコマンド)を受信する度に、そのリクエストパケット(アドレスまたはコマンド)をデコードする。そして、デコーダ205は、デコード結果に従って、メモリコアをアクセスするための制御信号(ACT,ROW,PRE,COL,またはR/W)をメモリコアに出力する。これら制御信号(ACT,ROW,PRE,COL,またはR/W)は、遅延制御部206を介してメモリコアに送られる。遅延制御部206は、コマンド実行タイミング調整部52を備えていても良い。このコマンド実行タイミング調整部52は、コントローラ11によって制御レジスタ203にセットされた待ち時間をリードし、その待ち時間だけ、制御信号がメモリユニットに出力されるタイミングを遅延させる。
デマルチプレクサ(1:16 DEMUX)207、マルチプレクサ(1:16 MUX)208、データ転送幅制御部(Dynamic width Demux (WR))209、データ転送幅制御部(Dynamic width Mux (RD))210はデータ入出力部として機能し、16ペアのデータピンDQ[15:00]から選択された幾つかのペアを介してコントローラからのライトデータの受信およびコントローラへのリードデータの送信を行うデータ入出力部として機能する。
データ転送幅制御部(Dynamic width Demux (WR))209およびデータ転送幅制御部(Dynamic width Mux (RD))210は、16ペアのDQ[15:00]の中から、コントローラに接続されているデータピンペアを、コントローラとのデータ転送に使用すべきデータピンペアとして選択する。すなわち、データ転送幅制御部(Dynamic width Demux (WR))209およびデータ転送幅制御部(Dynamic width Mux (RD))210は、コントローラとのデータ転送に使用すべきデータピンの数(データピンペアの数)を変更することにより、データ転送幅を×16モード,×8モード,×4モード,×2モード,または×1モードに設定する。データ転送に使用すべきデータピンペアの数は、コントロールレジスタ203に設定された幅情報(Width)によって制御される。
また、データ転送幅制御部(Dynamic width Demux (WR))209は、上述の再配信機能を実現するために、コントロールレジスタ203に設定されたデータペア指定信号によって指定される各データピンペアを、リクエストパケットの受信に使用するデータピンペアとして選択する機能も有している。データ転送幅制御部(Dynamic width Demux (WR))209内のRQ受信処理部51は、データペア指定信号によって指定されるデータピンペアを介して受信された24ビットのリクエストパケットを、デマルチプレクサ(1:2 DEMUX)204の出力情報の代わりとして、デコーダ205の入力に供給する。
位相調整部53は、送り手側のメモリデバイスとの間で位相調整を行う。
他の受けて側のメモリデバイス23,24の各々も、メモリデバイス22と同じ構成を有している。
なお、送り手側のメモリデバイスに対応する機能および受けて側のメモリデバイスに対応する機能の双方を各メモリデバイスに設けておいてもよい。この場合、各メモリデバイスが送り手側および受けて側のどちらのメモリとして使用されるかに応じて、各機能の有効/無効を設定すればよい。
(レイテンシー)
本実施形態では、ある一つのメモリデバイスから他の各メモリデバイスにリクエストパケットを再配信しているので、レイテンシーが増える可能性がある。ただし、メモリデバイス側でのリクエストパケット再配信に伴う動作開始タイミングの遅れを見込んで、コントローラ側でリクエストパケットを早だしすることは可能である。いくつかのメモリ操作に関しては、コントローラ側でのリクエストパケット早出しによって、レイテンシー増加の影響を少なくすることが出来る。
(レジスタ設定)
本実施形態のメモリシステムにおいては、コントローラは、個々のメモリデバイスに対して、リクエストパケットをRQ[11:0]から直接受け取るのか、それとも、他のメモリデバイスから再配信によって受け取るのか、をあらかじめ設定する。この設定処理は、例えば、システム初期化処理において行われる。
(階層化)
リクエストパケットを、他のメモリデバイスから再配信で受け取ったメモリデバイスが、さらに、他のメモリデバイスへ再配信する構成も、利用することもできる。この場合、全体での動作開始タイミングを揃えるために、コントローラは、待ち時間もメモリデバイス毎に個別に設定すればよい。
以上のように、本実施形態においては、Dynamic Width Control機能等を用いてメモリ容量の拡張を行う場合において、余って使われないデータピン(差動ペア)を使って、RQパケット情報をメモリデバイス間でシェアするために利用することにより、メモリ個数が多くなってもRQの信号品質を確保し、安定した高速動作を実現することができる。
なお、本実施形態の再配信機能が適用されるメモリデバイスは、複数のデータピン内の幾つかのみをコントローラとのデータ転送に使用でき、且つ残りのデータピンをアドレスやコマンドの再配信のための送信または受信に使用できるように構成されたメモリデバイスであればよい。したがって、本実施形態の再配信機能は、XDRTM DRAMに限定されるものではなく、例えば、×16ビット構成のメモリデバイスであるが、×8ビット構成としても使用可能で、且つ残りの8つのデータピンをコマンドやアドレスの再配信の送信/受信に使用し得る、DDR SDRAM等の他の任意のタイプのメモリデバイスに適用し得る。
また、本実施形態では、各データピンが差動ペアから構成されている場合を例示したが、これに限られるものではない。
また本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係るメモリシステムの構成例を示すブロック図。 DDR SDRAM等のメモリデバイスを使用したメモリシステムにおける、一般的なメモリサイズ拡張方法を説明するためのブロック図。 XDRTM DRAMのようなメモリデバイスを使用したメモリシステムにおけるメモリメモリサイズ拡張方法を説明するためのブロック図。 図3の拡張方法を適用した場合にはRQ(リクエストパケット)の信号品質を確保することが困難になる場合があることを説明するためのブロック図。 同実施形態に係るメモリシステムで用いられるRQ(リクエストパケット)の再配信機能を説明するためのブロック図。 同実施形態に係るメモリシステムにおいて、RQ送り手側として機能するメモリデバイスの構成例を示すブロック図。 同実施形態に係るメモリシステムにおいて、RQ受け手側メモリデバイスとして機能するメモリデバイスの構成例を示すブロック図。
符号の説明
11…コントローラ、21,22,23,24…メモリデバイス、31…再配信部、32,52…コマンド実行タイミング調整部、33,53…位相調整部、101,201…バンクアレイ、102,202…センスアンプアレイ、103,203…コントロールレジスタ、104,204…デマルチプレクサ(1:2 DEMUX)、105,205…デコーダ、106,206…遅延制御部、107,207…デマルチプレクサ(1:16 DEMUX)、108,208…マルチプレクサ(1:16 MUX)、109,209,110,210…データ転送幅制御部、51…RQ受信処理部。

Claims (9)

  1. 複数の第1データピンを有し、前記複数の第1データピン内の1以上の第1データピンを介して、コントローラからのライトデータの受信および前記コントローラへのリードデータの送信を行う第1メモリデバイスであって、前記1以上の第1データピンは前記コントローラの1以上のデータピンにポイントツーポイント接続されている第1メモリデバイスと、
    複数の第2データピンを有し、前記複数の第2データピン内の1以上の第2データピンを介して、前記コントローラからのライトデータの受信および前記コントローラへのリードデータの送信を行う第2メモリデバイスであって、前記1以上の第2データピンは前記コントローラの別の1以上のデータピンにポイントツーポイント接続されている第2メモリデバイスと、
    前記第1メモリデバイスに設けられ、前記コントローラから所定の信号線を介して送信されるアドレスおよびコマンドを受信し前記受信したアドレスおよびコマンドを、前記複数の第1データピン内の残りの1以上の第1データピンを介して前記第2メモリデバイスに再配信する再配信手段とを具備することを特徴とするメモリシステム。
  2. 前記残りの1以上の第1データピンは、前記複数の第2データピン内の残りの1以上の第2データピンに接続されていることを特徴とする請求項1記載のメモリシステム。
  3. 複数の第3データピンを有し、前記複数の第3データピン内の1以上の第3データピンを介して、前記コントローラからのライトデータの受信および前記コントローラへのリードデータの送信を行う第3メモリデバイスであって、前記1以上の第3データピンは前記コントローラのさらに別の1以上のデータピンにポイントツーポイント接続されている第3メモリデバイスとをさらに具備し、
    前記再配信手段は、
    前記受信したアドレスおよびコマンドを、前記複数の第1データピン内の前記残りの1以上の第1データピンを介して前記第2メモリデバイスに再配信すると共に、前記受信したアドレスおよびコマンドを、前記複数の第1データピン内の別の残りの1以上の第1データピンを介して前記第3メモリデバイスに再配信するように構成されており、前記別の残りの1以上の第1データピンは前記複数の第3データピン内の残りの1以上の第3データピンに接続されていることを特徴とする請求項2記載のメモリシステム。
  4. 前記第1メモリデバイスは、前記第1メモリデバイス内のレジスタに予め設定された制御情報に従って、前記複数の第1データピンの中から前記1以上の第1データピンを、前記コントローラとのデータ転送に使用すべきデータピンとして選択する第1データ転送幅制御手段を含むことを特徴とする請求項1記載のメモリシステム。
  5. 前記第2メモリデバイスは、前記第2メモリデバイス内のレジスタに予め設定された制御情報に従って、前記複数の第2データピンの中から前記1以上の第2データピンを、前記コントローラとのデータ転送に使用すべきデータピンとして選択する第2データ転送幅制御手段を含むことを特徴とする請求項4記載のメモリシステム。
  6. 前記第1メモリデバイスに設けられ、前記第2メモリデバイスへの前記アドレスおよびコマンドの再配信に要する時間に対応する所定の待ち時間だけ、前記第1メモリデバイスによって実行されるべきメモリアクセス動作の開始タイミングを遅延させるタイミング調整手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のメモリシステム。
  7. メモリコアと、
    データ転送をそれぞれ実行可能な複数の第1データピンと、
    前記複数の第1データピン内の1以上の第1データピンを介して、コントローラからのライトデータの受信および前記コントローラへのリードデータの送信を行うデータ入出力手段と、
    前記コントローラから所定の信号線を介して送信されるアドレスおよびコマンドを受信するための1以上の信号ピンと、
    前記1以上の信号ピンを介して受信されたアドレスおよびコマンドをデコードして、前記メモリコアをアクセスするための制御信号を前記メモリコアに出力するデコーダと、
    前記受信されたアドレスおよびコマンドを、前記複数の第1データピン内の残りの1以上のデータピンを介して他のメモリデバイスに再配信する再配信手段とを具備することを特徴とするメモリデバイス。
  8. 前記他のメモリデバイスは複数の第2データピンを含み、前記複数の第2データピン内の1以上のデータピンは前記コントローラに接続され、前記複数の第2データピン内の残りの1以上のデータピンは、前記再配信手段からのアドレスおよびコマンドを受信するように前記複数の第1データピン内の前記残りの1以上のデータピンに接続されていることを特徴とする請求項7記載のメモリデバイス。
  9. 前記他のメモリデバイスへの前記アドレスおよびコマンドの再配信に要する時間に対応する所定の待ち時間だけ、前記制御信号が前記メモリコアに出力されるタイミングを遅延させるタイミング調整手段をさらに具備することを特徴とする請求項7記載のメモリデバイス。
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