JP2001014222A - コンピュータシステムおよびメモリ実装制限方法 - Google Patents

コンピュータシステムおよびメモリ実装制限方法

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JP2001014222A
JP2001014222A JP11185861A JP18586199A JP2001014222A JP 2001014222 A JP2001014222 A JP 2001014222A JP 11185861 A JP11185861 A JP 11185861A JP 18586199 A JP18586199 A JP 18586199A JP 2001014222 A JP2001014222 A JP 2001014222A
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memory module
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Nobutaka Nakamura
伸隆 中村
Ryoji Ninomiya
良次 二宮
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】拡張メモリスロットに対するメモリモジュール
の実装形態を制限できるようし、高速メモリを使用する
システムにおける動作の信頼性の向上を図る。 【解決手段】システムの電源投入時に、システムBIO
Sは、まず、アナログスイッチ17,18を順番にオン
することにより、拡張メモリスロット13,14それぞ
れについてメモリモジュールの装着の有無を検出する。
メモリコントローラ121から見て遠方の拡張メモリス
ロット15にメモリモジュールが実装されておらず、拡
張メモリスロット15にのみメモリモジュールが実装さ
れている場合には、メモリバス4上の信号の反射による
影響により、メモリバス4を介したメモリアクセスが正
常に実行できなくなる危険がある。したがって、この場
合には、システムBIOSは、ブート処理を行わず、代
わりに、警告メッセージを画面表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の拡張メモリス
ロットを持つコンピュータシステムおよびそのコンピュ
ータシステムにおけるメモリモジュールの実装形態を制
限するためのメモリ実装制限方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータなどのコ
ンピュータシステムにおいては、システム性能の向上を
図るために、メモリ速度の改善が進められている。一般
に、メモリ速度はCPU速度よりも遅い。このため、高
速CPUを用いても、メモリ速度がボトルネックとなり
十分なシステム性能の向上を行うことが出来なくなる。
これを改善するため、高速メモリの開発が進められてお
り、主記憶として使用されるメモリデバイスは、DRA
MからEDOモード付きDRAMへと移行し、また最近
では、シンクロナスDRAMまたはRambusDRA
Mなどの高速メモリデバイスが使用され始めている。
【0003】このようなメモリデバイスの高速化技術に
伴い、システム基板上でのメモリアクセスのサイクルタ
イムも年々高速化されおり、現在では、数百MHz程度
の高速メモリバスの設計が必要とされる場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高速メモリバ
スを使用する場合には、電磁障害についての特別な考慮
が必要となる。特に、メモリモジュールを必要に応じて
増設することが可能な拡張メモリスロットを複数持つシ
ステムにおいては、メモリモジュールの実装形式によっ
てはシステム動作に影響が及ぼされる場合がある。
【0005】すなわち、数十MHz程度以下のメモリバ
スの場合には、複数の拡張メモリスロットの内のどこか
らメモリモジュールを増設していっても問題はないが、
メモリアクセスのサイクルタイムが高速なシステムの場
合には、メモリコントローラから遠いスロットの方から
メモリモジュールを実装していかないと、メモリバス上
の信号の反射の影響により波形が乱れ、メモリアクセス
が正しく実行できなくなる危険がある。
【0006】ところが、従来のシステムでは、ユーザが
誤って実装すべきでないメモリスロットにメモリを実装
してしまった場合でもそれを検知する機能が設けられて
おらず、そのままシステム動作が開始されてしまい、動
作中にエラーが発生するという問題が生じる。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、拡張メモリスロットに対するメモリモジュ
ールの実装形態を制限できるようし、高速メモリを使用
するシステムにおける動作の信頼性の向上を図ることが
可能なコンピュータシステムおよびメモリ実装制限方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、メモリモジュールを装着するための複数
の拡張メモリスロットを有するコンピュータシステムに
おいて、メモリバスを介して前記複数の拡張メモリスロ
ットに接続され、前記各拡張メモリスロットのメモリモ
ジュールを制御するメモリコントローラと、メモリモジ
ュールが装着されている拡張メモリスロットと非装着の
拡張メモリスロットを検出する検出手段と、前記検出手
段を用いて、メモリモジュールが装着されている拡張メ
モリスロットよりも前記メモリコントローラ側から見て
物理的に遠い位置に、メモリモジュールが非装着の拡張
メモリスロットが存在するか否かを判別し、存在する場
合には警告を発生する制御手段とを具備することを特徴
とする。
【0009】このコンピュータシステムにおいては、メ
モリモジュールが装着されている拡張メモリスロットと
非装着の拡張メモリスロットとの物理的な位置関係に着
眼して実装形態のチェックが行われ、正しく実装されて
いない場合、つまり、メモリコントローラから遠い位置
にメモリモジュールが実装されておらず、近い位置に実
装されていた場合には、警告が自動的に発生される。こ
れにより、信号反射に起因する誤動作の問題を解決する
ことができる。なお、警告としては、ユーザに対して、
遠い位置のメモリスロットに実装し直すよう促すための
メッセージ表示などを利用することができる。
【0010】特に、前記検出手段による検出処理を前記
コンピュータシステムの電源投入時に実行して、メモリ
モジュールが正しく実装されていない場合にはコンピュ
ータシステムの起動処理の実行を禁止するように構成す
ることにより、メモリモジュールが正しく実装されてい
ない状態のままシステムが起動されることを未然に防止
できるようになり、さらなる動作の信頼性の向上を図る
ことができる。
【0011】また、メモリモジュールが装着されている
拡張メモリスロットと非装着の拡張メモリスロットの検
出は、各拡張メモリスロットにメモリバスとは別個に設
けられた信号線路を用いて行うことが好ましい。これに
より、メモリバス上の信号反射に影響されることなく、
メモリモジュールの装着の有無を正しく検出することが
可能となる。
【0012】また、本発明は、メモリモジュールを装着
するための複数の拡張メモリスロットを有し、拡張メモ
リスロットに装着されたメモリモジュール内の配線を介
して、前段側から後段側の拡張メモリスロットにメモリ
バス上の信号が伝達されるように構成されたコンピュー
タシステムにおいて、メモリバスを介して、前記各拡張
メモリスロットのメモリモジュールを制御するメモリコ
ントローラと、メモリモジュールが装着されていない拡
張メモリスロットの存在の有無を検出し、存在する場合
には警告を発生する制御手段とを具備することを特徴と
する。
【0013】分岐配線が不要なRIMM形式のメモリサ
ブシステムを使用した場合には、メモリモジュールが非
装着の拡張スロットが1つでもあると、メモリバス上の
信号伝達が途切れたり、あるいはインピーダンス不整合
などによる信号波形の乱れにより、正常なメモリアクセ
スを保証することができなくなる。よって、この場合に
は、メモリモジュールが装着されていない拡張メモリス
ロットの存在の有無を検出し、存在する場合には警告を
発生することにより、メモリモジュールが正しく実装さ
れていない事に起因する誤動作を防止することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (第1実施形態)図1には、本発明の第1実施形態に係
るコンピュータシステムの構成が示されている。このコ
ンピュータシステムはラップトップタイプまたはノート
ブックタイプ等のパーソナルコンピュータ(PC)であ
り、そのコンピュータ本体には、図示のように、CPU
バス(プロセッサバス)1、PCIバス2、ISAバス
3、メモリバス4、CPU11、ホスト−PCIブリッ
ジ12、拡張メモリスロット13,15、アナログスイ
ッチ17,18、PCI−ISAブリッジ19、グラフ
ィックコントローラ20、およびBIOS−ROM22
などが設けられている。
【0015】CPU11は本システム全体の動作を制御
するためのものであり、システムBIOSおよびオペレ
ーティングシステムを初め、各種アプリケーションプロ
グラムを実行する。
【0016】ホスト−PCIブリッジ12は、CPUバ
ス1とPCIバス2を双方向で接続するブリッジ装置で
あり、ここには拡張メモリスロット13,15にそれぞ
れ実装可能なメモリモジュール14,16をアクセス制
御するためのメモリコントローラ121が内蔵されてい
る。拡張メモリスロット13,15は図示のようにメモ
リバス4に分岐接続されており、拡張メモリスロット1
3,15への分岐配線の部分がインピーダンス不整合の
原因となるスタブとなる。
【0017】メモリコントローラ121によるメモリモ
ジュール14,16のアクセスは、メモリバス4を介し
て行われる。この場合、メモリコントローラ121から
見て物理的位置が遠方側の拡張メモリスロット15にメ
モリモジュール16が装着されていない状態で、物理的
な位置が近い拡張スロット13にメモリモジュールを装
着して使用した場合には、メモリバス4上の信号の反射
による影響により、正常なメモリアクセスが実行できな
くなる危険がある。したがって、メモリ増設を行う場合
には、メモリコントローラ121から遠い側の拡張メモ
リスロット15の方からメモリモジュールを実装してい
くことが必要となる。
【0018】本実施形態では、このようなメモリ実装状
態の誤りを自動検知する仕組みを設けており、正しく実
装されていない場合、つまり、メモリコントローラ12
1から遠い位置にメモリモジュールが実装されておら
ず、近い位置に実装されていた場合には、正しく装着し
直すことが必要な旨の警告メッセージが自動的に発生さ
れる。これにより、信号反射に起因する誤動作を事前に
防止することができる。
【0019】メモリモジュール14,16は、それぞれ
基板とその上に実装された複数のシンクロナスDRAM
チップから構成されている。また、メモリモジュール1
4,16には、EEPROM141,161も設けられ
ている。これらEEPROM141,161は、対応す
るメモリモジュール14,16の属性情報(メモリサイ
ズ、製造メーカ、アクセスタイムなど)を記憶したメモ
リである。
【0020】拡張メモリスロット13,15には、それ
ぞれ装着されたメモリモジュールのEEPROM14
1,161からデータを読み取るための信号線路が導出
されており、これら信号線路はアナログスイッチ17,
18を介して、PCI−ISAブリッジ19に接続され
ている。EEPROM141,161からデータを読み
取るための信号線路としては、ICバスなどのシリア
ルバスを利用することができる。
【0021】アナログスイッチ17,18のオン/オフ
は、PCI−ISAブリッジ19からのスイッチ信号に
よって制御される。アナログスイッチ17,18を順番
にオンすることにより、EEPROM141,161を
交互にアクセスすることができる。
【0022】このようなICバスを介したEEPRO
M141,161からのデータ読み出しは、本実施形態
では、メモリモジュールの装着の有無を各拡張メモリス
ロット13,15毎に検出するために利用される。この
ようにメモリバス4とは独立した信号線路を利用してメ
モリモジュールの装着の有無を検出することにより、メ
モリモジュールの実装状態が誤っている場合であって
も、EEPROM141,161に対するアクセスにつ
いては正常に行うことができる。このため、メモリモジ
ュールの装着の有無の誤検知を防止することができる。
【0023】PCI−ISAブリッジ19は、PCIバ
ス2とISAバス3を双方向で接続するブリッジ装置で
あり、ここには、ICバスを介してEEPROM14
1,161をリードアクセスするためのロジックや、前
述のアナログスイッチ17,18をオン/オフ制御する
ためのスイッチ制御回路191が設けられている。EE
PROM141,161に対するリードアクセス、およ
びアナログスイッチ17,18のオン/オフ制御は、B
IOS−ROM22に格納されているシステムBIOS
(Basic I/O System )によって実行される。
【0024】グラフィックコントローラ20は、ディス
プレイモニタ21を制御するためのものであり、オペレ
ーティングシステムやアプリケーションプログラムによ
って提供される画面をディスプレイモニタ21上に表示
する。本実施形態では、グラフィックコントローラ20
は、システムBIOSの制御の下、前述の警告メッセー
ジの表示も行う。
【0025】BIOS−ROM22は、システムBIO
S(Basic I/O System )を記憶するためのもの
であり、プログラムの書き替えが可能なようにフラッシ
ュメモリによって構成されている。システムBIOS
は、リアルモードで動作するように構成されている。こ
のシステムBIOSには、システムのパワーオン時や再
起動時に実行されるPOST(PowerON Sel
f Test)ルーチンと、各種I/Oデバイスを制御
するためのデバイスドライバと、システム環境を設定す
るためのBIOSセットアップルーチンと、各種SMI
処理を実行するためのシステム管理プログラム(ランタ
イム)が含まれている。POSTルーチンには、通常の
ハードウェアチェックおよび初期化のためのルーチンに
加え、メモリ実装状態をチェックし、誤った実装状態で
あることが検出された場合には、グラフィックコントロ
ーラ20を制御して警告メッセージを画面表示するため
のルーチンが含まれている。
【0026】(メモリ実装状態チェック処理)次に、図
2のフローチャートを参照して、システムBIOSによ
って実行されるメモリ実装状態チェック処理の手順につ
いて説明する。
【0027】PCの電源が投入されると、まず、システ
ムBIOSが起動され、以下の処理が実行される。すな
わち、システムBIOSは、まず、アナログスイッチ1
7,18を順番にオンすることにより、拡張メモリスロ
ット13,14それぞれのメモリモジュールの装着の有
無を検出する(ステップS101)。この場合、最初
に、二つのアナログスイッチ17,18の一方のみをオ
ンし、そのオンしたアナログスイッチに対応する拡張メ
モリスロットのメモリモジュールの有無を判別するため
に、I2Cバスを介してメモリモジュール内のEEPR
OMデータをリードする。正しくデータがリードできな
かった場合はメモリモジュールなしとする。次いで、今
度は、二つのアナログスイッチ17,18の内の他方の
みをオンし、EEPROMデータのリードを行う。この
ようにして、メモリモジュールが装着されている拡張メ
モリスロットと非装着の拡張メモリスロットが検出され
る。
【0028】次いで、システムBIOSは、ステップS
101の検出結果に基づき、メモリモジュールの実装状
態が誤っているか否か、つまり、メモリモジュールが実
装されていない拡張メモリスロットが、メモリモジュー
ルが実装されている拡張メモリスロットよりも遠い位置
にあるか否かを判断する(ステップS102)。
【0029】メモリコントローラ121から見て物理的
に遠い位置の拡張メモリスロット15にメモリモジュー
ル16が装着されておらず、物理的に近い位置の拡張メ
モリスロット13にメモリモジュール14が接続されて
いる場合には、メモリモジュールの実装状態が誤ってい
ると判断される(ステップS102のYES)。この場
合、システムBIOSは、グラフィクスコントローラ2
0の初期化を行った後(ステップS103)、そのグラ
フィクスコントローラ20を用いて警告メッセージ(ウ
ォーニングメッセージ)を画面表示し、ユーザに対して
メモリモジュールを正しい位置に実装し直した後にシス
テムを再起動するよう要求する(ステップS104)。
【0030】一方、メモリモジュールが実装されてない
拡張スロットが、メモリモジュールが実装されている拡
張スロットよりも遠い位置に存在しない場合には、メモ
リモジュールが正しく実装されていると判断される(ス
テップS102のNO)。この場合、システムBIOS
は、通常通りメモリモジュールの初期化を行った後、オ
ペレーティングシステムを起動するためのブートストラ
ップ処理を実行する(ステップS105)。
【0031】以上の処理により、メモリモジュールの実
装状態に誤りがある状態ではシステムの起動処理が禁止
され、正しく実装されている場合にのみシステムの起動
処理が行われるようになる。よって、メモリバス4上の
信号の反射による誤動作を未然に防止することができ
る。
【0032】(第2実施形態)図3には、本発明の第2
実施形態に係るコンピュータシステムの構成が示されて
いる。本第2実施形態は、図1および図2で説明した第
1実施形態に比し、メモリモジュールの装着の有無を検
出するための仕組みだけが異なっており、他の点は全て
第1実施形態と同じである。
【0033】すなわち、拡張メモリスロット13,15
には、それぞれメモリモジュールが装着された場合には
そのメモリモジュール内のグランド端子に接続される信
号線路が導出されている。これら信号線路は、PCI−
ISAブリッジ19のメモリモジュール検出回路192
に接続されている。各信号線路はシステム内では図示の
ようにプルアップされているので、該当する拡張メモリ
スロットにメモリモジュールが装着されていない場合に
は“H”レベル、装着されている場合には“L”レベル
に設定される。
【0034】メモリモジュール検出回路192は、各信
号線路の電位に基づいて拡張メモリスロット13,15
のそれぞれについてメモリモジュールの実装の有無を検
出し、その検出結果をPCI−ISAブリッジ19のレ
ジスタなどにセットする。このレジスタの値をリードす
ることにより、システムBIOSは、メモリモジュール
の実装状態が誤っているか否か、つまり、メモリモジュ
ールが実装されていない拡張メモリスロットが、メモリ
モジュールが実装されている拡張メモリスロットよりも
遠い位置にあるか否かを判断することができる。
【0035】本第2実施形態においても、メモリバス4
を用いずにメモリモジュールの有無を正しく検出するこ
とができる。
【0036】なお、以上の第1および第2実施形態のメ
モリ実装状態制限方法は、2つの拡張メモリスロットが
用意されている場合についてのみ説明したが、3つ以上
の拡張メモリスロットを備えたシステムにおいても、同
様にして適用することができる。この場合、もしひとつ
でもメモリモジュールが実装されてない拡張スロット
が、メモリモジュールが実装されている拡張スロットよ
り遠い位置にある場合は、メモリモジュールの実装状態
が誤っていると判断され、警告メッセージが表示され
る。
【0037】(第3実施形態)図4には、本発明の第3
実施形態に係るコンピュータシステムの構成が示されて
いる。本第3実施形態は、分岐配線が不要なRIMM形
式のメモリサブシステムを使用した場合の例である。図
4にはメモリモジュール周辺の回路構成のみが抽出して
示されているが、システムの基本構成は図1と同じであ
る。
【0038】RIMM形式のメモリサブシステムにおい
ては、図示のように、拡張メモリスロットに装着された
メモリモジュール内の配線を介して、メモリバス4上の
信号が伝達される。すなわち、メモリコントローラ12
1に一端が接続されたメモリバス4は、メモリコントロ
ーラ121に近い前段側の拡張メモリスロット101お
よびそこに実装されたメモリモジュール201内の配線
を通して、次段の拡張メモリスロット102およびメモ
リモジュール202に伝達され、そしてメモリモジュー
ル202内の配線を介してさらに最終段の拡張メモリス
ロット103およびメモリモジュール203に伝達され
る。そして、メモリバス4の終端は、メモリモジュール
203内の配線を通して、終端抵抗や終端電圧から構成
されるターミネーションに接続される。
【0039】メモリモジュール201〜203として
は、RambusDRAMを使用したRIMMモジュー
ルが使用される。また、これらメモリモジュール201
〜203には、EEPROM301〜303も設けられ
ている。これらEEPROM301〜303は、対応す
るメモリモジュール201〜203の属性情報(メモリ
サイズ、製造メーカ、アクセスタイムなど)を記憶した
メモリである。
【0040】このように一筆書き配線を用いたRIMM
形式のメモリサブシステムでは、拡張メモリスロット1
01から103の全てにメモリモジュールを実装するこ
とが必要となり、もし一つでもメモリモジュールが実装
されてない拡張メモリスロットが存在すると、メモリバ
ス4上の信号伝達が途切れたり、あるいはインピーダン
ス不整合に起因する反射による信号波形の乱れにより、
メモリバス4を介した正常なメモリアクセスは実行でき
なくなる。もしメモリモジュールを3つ使用する必要が
ない場合には、整合用インピーダンスと内部配線のみの
空きモジュール(メモリサイズ=0)を実装して、終端
までつないでおくことが必要となる。
【0041】拡張メモリスロット101,102,10
3には、それぞれ装着されたメモリモジュールのEEP
ROM301,302,303からデータを読み取るた
めの信号線路が導出されており、これら信号線路はアナ
ログスイッチ401,402,403を介して、PCI
−ISAブリッジ19に接続されている。EEPROM
301,302,303からデータを読み取るための信
号線路としては、第1実施形態と同じく、ICバスな
どのシリアルバスを利用することができる。
【0042】アナログスイッチ401,402,403
のオン/オフは、PCI−ISAブリッジ19に設けら
れたスイッチ制御回路193からのスイッチ信号によっ
て制御される。アナログスイッチ17,18を順番にオ
ンすることにより、EEPROM301,302,30
3を順番にアクセスすることができる。
【0043】このようなICバスを介したEEPRO
M301,302,303からのデータ読み出しは、本
実施形態では、メモリモジュールの装着の有無を各拡張
メモリスロット101,102,103毎に検出するた
めに利用される。このようにメモリバス4とは独立した
信号線路を利用してメモリモジュールの装着の有無を検
出することにより、メモリモジュールの実装状態が誤っ
ている場合であっても、EEPROM301,302,
303に対するアクセスについては正常に行うことがで
きる。このため、メモリモジュールの装着の有無の誤検
知を防止することができる。
【0044】(メモリ実装状態チェック処理)次に、図
5のフローチャートを参照して、システムBIOSによ
って実行されるメモリ実装状態チェック処理の手順につ
いて説明する。
【0045】PCの電源が投入されると、まず、システ
ムBIOSが起動され、以下の処理が実行される。すな
わち、システムBIOSは、まず、アナログスイッチ4
01,402,403を順番にオンすることにより、拡
張メモリスロット101,102,103それぞれのメ
モリモジュールの装着の有無を検出する(ステップS2
01)。この場合、正しくデータがリードできなかった
場合はメモリモジュールなしとする。
【0046】次いで、システムBIOSは、ステップS
201の検出結果に基づき、メモリモジュールの実装状
態が正しいかどうか、つまり、全ての拡張メモリスロッ
ト101,102,103にメモリモジュールが実装さ
れているか否かを判断する(ステップS202)。
【0047】空きメモリモジュールも含めて、全ての拡
張メモリスロット101,102,103にメモリモジ
ュールが実装されている場合には、メモリモジュールが
正しく実装さていると判断される(ステップS202の
YES)。この場合、システムBIOSは、通常通りメ
モリモジュールの初期化を行った後、オペレーティング
システムを起動するためのブートストラップ処理を実行
する(ステップS205)。
【0048】一方、ひとつでもメモリモジュールが装着
されてない拡張メモリスロットが存在する場合には、メ
モリモジュールの実装状態が誤っていると判断される
(ステップS202のNO)。この場合、システムBI
OSは、グラフィクスコントローラ20の初期化を行っ
た後(ステップS203)、そのグラフィクスコントロ
ーラ20を用いて警告メッセージ(ウォーニングメッセ
ージ)を画面表示し、ユーザに対してメモリモジュール
を正しく実装し直した後にシステムを再起動するよう要
求する(ステップS204)。
【0049】(第4実施形態)図6には、本発明の第4
実施形態に係るコンピュータシステムの構成が示されて
いる。本第4実施形態は、図4および図5で説明した第
3実施形態に比し、メモリモジュールの装着の有無を検
出するための仕組みだけが異なっており、他の点は全て
第3実施形態と同じである。
【0050】すなわち、拡張メモリスロット101,1
02,103には、それぞれメモリモジュールが装着さ
れた場合にはそのメモリモジュール内のグランド端子に
接続される信号線路が導出されている。これら信号線路
は、PCI−ISAブリッジ19のメモリモジュール検
出回路194に接続されている。各信号線路はシステム
内では図示のようにプルアップされているので、該当す
る拡張メモリスロットにメモリモジュールが装着されて
いない場合には“H”レベル、装着されている場合には
“L”レベルに設定される。
【0051】メモリモジュール検出回路194は、各信
号線路の電位に基づいて拡張メモリスロット101,1
02,103それぞれについてメモリモジュールの実装
の有無を検出し、その検出結果をPCI−ISAブリッ
ジ19のレジスタなどにセットする。このレジスタの値
をリードすることにより、システムBIOSは、メモリ
モジュールの実装状態が誤っているか否か、つまり、ひ
とつでもメモリモジュールが装着されていない拡張メモ
リスロットが存在するか否かを判断することができる。
【0052】以上説明したように、本発明の各実施形態
によれば、拡張メモリスロットに対するメモリモジュー
ルの実装状態が正しいかどうか検出し、正しくない場合
には、警告メッセージを表示して正しく実装し直すよう
にユーザに促すことにより、メモリモジュールの実装形
態を制限することが可能となる。
【0053】なお、警告メッセージを画面表示する代わ
りに、音や、LEDランプで警告したり、アニメーショ
ン表示によって警告を行うようにしても良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
拡張メモリスロットに対してメモリモジュールが正しく
実装されているどうかを検出することによって、拡張メ
モリスロットに対するメモリモジュールの実装形態を制
限できるようになり、高速メモリを使用するシステムに
おける動作の信頼性の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコンピュータシス
テムの構成を示すブロック図。
【図2】同第1実施形態のシステムで実行されるメモリ
実装状態チェック処理の手順を示すフローチャート。
【図3】本発明の第2実施形態に係るコンピュータシス
テムの構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第3実施形態に係るコンピュータシス
テムの構成を示すブロック図。
【図5】同第3実施形態のシステムで実行されるメモリ
実装状態チェック処理の手順を示すフローチャート。
【図6】本発明の第4実施形態に係るコンピュータシス
テムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…CPU 12…ホスト−PCIブリッジ 13,15…拡張メモリスロット 14,16…メモリモジュール 17,18…アナログスイッチ 19…PCI−ISAブリッジ 20…グラフィクスコントローラ 22…BIOS−ROM 121…メモリコントローラ 141,161…EEPROM 101〜103…拡張メモリスロット 191,193…スイッチ制御回路 192,194…メモリモジュール検出回路 201〜203…メモリモジュール 301〜303…EEPROM

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリモジュールを装着するための複数
    の拡張メモリスロットを有するコンピュータシステムに
    おいて、 メモリバスを介して前記複数の拡張メモリスロットに接
    続され、前記各拡張メモリスロットのメモリモジュール
    を制御するメモリコントローラと、 メモリモジュールが装着されている拡張メモリスロット
    と非装着の拡張メモリスロットを検出するための検出手
    段と、 前記検出手段を用いて、メモリモジュールが装着されて
    いる拡張メモリスロットよりも前記メモリコントローラ
    側から見て物理的に遠い位置に、メモリモジュールが非
    装着の拡張メモリスロットが存在するか否かを判別し、
    存在する場合には警告を発生する制御手段とを具備する
    ことを特徴とするコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 前記検出手段による検出処理は前記コン
    ピュータシステムの電源投入時に実行され、 前記制御手段は、メモリモジュールが装着されている拡
    張メモリスロットよりも前記メモリコントローラ側から
    見て物理的に遠い位置に、メモリモジュールが非装着の
    拡張メモリスロットが存在する場合には、前記コンピュ
    ータシステムの起動処理の実行を禁止することを特徴と
    する請求項1記載のコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 前記各拡張メモリスロットには、前記メ
    モリバスとは別個に、メモリモジュールが装着されてい
    るか否かを識別するための信号線路が設けられており、 前記検出手段は、前記信号線路を用いて、メモリモジュ
    ールが装着されている拡張メモリスロットと非装着の拡
    張メモリスロットを検出することを特徴とする請求項1
    記載のコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】 前記信号線路は、メモリモジュール内に
    設けられた属性情報記憶用メモリからデータをリードす
    るための信号線路であることを特徴とする請求項3記載
    のコンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 前記信号線路は、メモリモジュール装着
    時にそのメモリモジュール内の接地端子に接続される信
    号線路であることを特徴とする請求項3記載のコンピュ
    ータシステム。
  6. 【請求項6】 メモリモジュールを装着するための複数
    の拡張メモリスロットを有し、拡張メモリスロットに装
    着されたメモリモジュール内の配線を介して、前段側か
    ら後段側の拡張メモリスロットにメモリバス上の信号が
    伝達されるように構成されたコンピュータシステムにお
    いて、 メモリバスを介して、前記各拡張メモリスロットのメモ
    リモジュールを制御するメモリコントローラと、 メモリモジュールが装着されていない拡張メモリスロッ
    トの存在の有無を検出し、存在する場合には警告を発生
    する制御手段とを具備することを特徴とするコンピュー
    タシステム。
  7. 【請求項7】 コンピュータシステムに設けられた複数
    の拡張メモリスロットへのメモリモジュールの実装形態
    を制限するためのメモリ実装制限方法であって、 メモリモジュールが装着されている拡張メモリスロット
    と非装着の拡張メモリスロットを検出し、 メモリモジュールが装着されている拡張メモリスロット
    よりもメモリコントローラ側から見て物理的に遠い位置
    に、メモリモジュールが非装着の拡張メモリスロットが
    存在するか否かを判別し、 存在する場合には警告を発生することを特徴とするメモ
    リ実装制限方法。
  8. 【請求項8】 前記メモリモジュールが装着されている
    拡張メモリスロットと非装着の拡張メモリスロットを検
    出する処理は、前記コンピュータシステムの電源投入時
    に実行され、 メモリモジュールが装着されている拡張メモリスロット
    よりも前記メモリコントローラ側から見て物理的に遠い
    位置に、メモリモジュールが非装着の拡張メモリスロッ
    トが存在する場合には、前記コンピュータシステムの起
    動処理の実行を禁止することを特徴とする請求項7記載
    のメモリ実装制限方法。
  9. 【請求項9】 メモリモジュールを装着するための複数
    の拡張メモリスロットを有し、拡張メモリスロットに装
    着されたメモリモジュール内の配線を介して、前段側か
    ら後段側の拡張メモリスロットにメモリバス上の信号が
    伝達されるように構成されたコンピュータシステムに適
    用されるメモリ実装制限方法であって、 メモリモジュールが装着されていない拡張メモリスロッ
    トの存在の有無を検出し、 存在する場合には警告を発生することを特徴とするメモ
    リ実装制限方法。
  10. 【請求項10】 前記メモリモジュールが装着されてい
    ない拡張メモリスロットの存在の有無を検出する処理
    は、前記コンピュータシステムの電源投入時に実行さ
    れ、 メモリモジュールが装着されていない拡張メモリスロッ
    トが存在する場合には、前記コンピュータシステムの起
    動処理の実行を禁止することを特徴とする請求項9記載
    のメモリ実装制限方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7185166B2 (en) 2002-12-13 2007-02-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Computer system and method for determining operation in a multi-channel mode
CN100367208C (zh) * 2004-07-07 2008-02-06 英业达股份有限公司 依序选择可开机的内存模块进行开机的方法
CN100451985C (zh) * 2005-12-30 2009-01-14 英业达股份有限公司 内存模块安装状态检测方法及系统
US7774535B2 (en) 2008-06-19 2010-08-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory system and memory device

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