JP4404846B2 - インタークーラの異常判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気系に設けられ、内燃機関に供給される吸気を冷却するインタークーラの異常判定装置に関する。
周知のように、インタークーラは一般に、吸気を加圧する過給機の下流側に設けられており、過給機の加圧によって温度が高くなった吸気を冷却する。インタークーラの破損や詰まりなどにより、その冷却性能が低下した場合には、十分に冷却されていない吸気が内燃機関に供給されることがある。その場合には、燃焼温度が上昇することによって、NOxが増加するなど、エミッションが悪化するとともに、ノッキングが生じやすくなる。このため、インタークーラの異常を判定する異常判定装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
このエンジンの吸気系には、上流側から順に、ターボチャージャおよびインタークーラが設けられ、また、ターボチャージャとインタークーラの間には吐出空気温度センサが、インタークーラの下流側にはインマニ温度センサが設けられている。吐出空気温度センサは、インタークーラで冷却される前の吸気の温度を吐出空気温度として検出し、インマニ温度センサは、インタークーラで冷却された吸気の温度を吸気温度として検出する。この異常判定装置では、検出された吐出空気温度および吸気温度に基づいて、インタークーラの冷却効率を算出する。また、これと並行して、吐出空気温度に基づいて、インタークーラが正常なときに得られるべき冷却効率を推定する。そして、算出した冷却効率が推定した冷却効率よりも低いときには、インタークーラに異常が生じていると判定する。
このように、従来の異常判定装置では、異常判定を行うために、インタークーラの下流側のインマニ温度センサに加えて、インタークーラの上流側に吐出空気温度センサを新たに付加する必要があり、その分、製造コストが上昇する。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、異常判定を行うためのセンサを新たに付加することなく、インタークーラの異常を適切に判定することができるインタークーラの異常判定装置を提供することを目的とする。
特開2005−188479号公報
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関3の吸気系(実施形態における(以下、本項において同じ)吸気管4)に設けられ、内燃機関3に供給される吸気を冷却するインタークーラ11の異常判定装置1であって、吸気の量を制御する吸気量制御手段(吸気絞り弁12,ECU2)と、インタークーラ11よりも下流側の吸気の温度を検出する吸気温検出手段(吸気温センサ23)と、吸気量制御手段により吸気の量を変化させたときに吸気温検出手段により検出された吸気の温度の変化量(吸気温変化量ΔTA)を算出する吸気温変化量算出手段(ECU2,ステップ11)と、算出された吸気の温度の変化量に基づいて、インタークーラ11の異常を判定する異常判定手段(ECU2,ステップ13〜18)と、を備えることを特徴とする。
このインタークーラの異常判定装置によれば、吸気量制御手段により吸気量を変化させたときに吸気温検出手段によって検出された吸気温の変化量が、吸気温変化量算出手段によって算出される。そして、そのように算出された吸気温の変化量に基づき、異常判定手段によって、インタークーラの異常が判定される。
インタークーラに供給される吸気の温度が一定の場合、インタークーラで冷却された後の下流側の吸気温は、インタークーラを通過する吸気量に応じて変化し、例えば、吸気量が多いほど、高くなり、吸気量が少ないほど、低くなる。また、吸気量を変化させたときのインタークーラの下流側の吸気温の変化量は、インタークーラが正常なときには、熱交換が十分に行われるため、大きくなるのに対し、インタークーラに異常が生じ、その冷却性能が低下したときには、吸気の熱交換率が低下するため、より小さくなる。本発明によれば、吸気量を変化させたときのインタークーラの下流側の吸気温の変化量に基づいてインタークーラの異常を判定するので、例えば吸気温の変化量が小さいときに、インタークーラに異常が生じていると適切に判定することができる。
また、インタークーラの下流側の吸気温に基づいて異常判定を行うので、従来の異常判定装置と異なり、インタークーラの上流側の温度センサが不要になり、その分、製造コストを削減することができる。さらに、インタークーラの下流側には通常、内燃機関を制御するために吸気温センサが設けられている。このため、本発明の吸気温検出手段として、上記のような既存の吸気温センサを利用することが可能になり、それにより、センサをまったく付加することなく、異常判定を行うことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のインタークーラ11の異常判定装置1において、内燃機関3の運転中に内燃機関3への燃料の供給を停止する燃料供給停止手段(インジェクタ6,ECU2)をさらに備え、異常判定手段は、燃料供給停止手段により燃料の供給が停止されているときに、異常判定を実行することを特徴とする。
この構成によれば、インタークーラの異常判定を、内燃機関への燃料の供給の停止中に実行するので、通常運転中に実行した場合の空燃比や出力の変動による影響を排除でき、エミッションの悪化やドライバビリティの低下を防止することができる。同じ理由から、例えば内燃機関の運転時に比較的高い頻度で行われる減速燃料カット中に異常判定を行うことができるので、異常判定の実行機会を十分に確保することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態による異常判定装置1を備えた内燃機関(以下「エンジン」という)3の概略構成を示している。エンジン3は、車両(図示せず)に搭載された、例えば4気筒(1つのみ図示)のディーゼルエンジンである。
エンジン3のピストン3aとシリンダヘッド3bの間には、燃焼室3cが形成されている。シリンダヘッド3bには、吸気管4(吸気系)および排気管5がそれぞれ接続されるとともに、燃料噴射弁(以下「インジェクタ」という)6(燃料供給停止手段)が、燃焼室3cに臨むように取り付けられている。インジェクタ6の燃料の噴射量および噴射タイミングは、後述するECU2からの駆動信号によって制御される(図2参照)。
エンジン3のクランクシャフト3dには、クランク角センサ21が設けられている。クランク角センサ21は、マグネットロータ21aとMREピックアップ21bで構成されており、クランクシャフト3dの回転に伴い、いずれもパルス信号であるCRK信号およびTDC信号を発生する。CRK信号は、所定のクランク角(例えば1°)ごとに出力され、ECU2は、このCRK信号に基づいて、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。TDC信号は、各気筒のピストン3aが吸気行程開始時のTDC付近の所定クランク角度位置にあることを表す信号であり、4気筒タイプの本例では、クランク角180°ごとに出力される。
吸気管4には、過給装置7が設けられている。過給装置7は、ターボチャージャで構成された過給機8と、これに連結されたアクチュエータ9と、ベーン開度制御弁10を備えている。
過給機8は、吸気管4に設けられた回転自在のコンプレッサブレード8aと、排気管5に設けられた回転自在のタービンブレード8bおよび複数の回動自在の可変ベーン8c(2つのみ図示)と、これらのブレード8a,8bを一体に連結するシャフト8dを有している。過給機8は、排気管5内の排ガスによりタービンブレード8bが回転駆動されるのに伴い、これと一体のコンプレッサブレード8aが回転駆動されることによって、吸気管4内の吸気(吸入空気)を加圧する過給動作を行う。
アクチュエータ9は、負圧によって作動するダイアフラム式のものであり、各可変ベーン8cに機械的に連結されている。アクチュエータ9には、負圧ポンプから負圧供給通路(いずれも図示せず)を介して負圧が供給され、この負圧供給通路の途中にベーン開度制御弁10が設けられている。ベーン開度制御弁10は、電磁弁で構成されており、その開度がECU2からの駆動信号で制御されることにより、アクチュエータ9への供給負圧が変化し、それに伴い、可変ベーン8cの開度が変化することにより、過給圧が制御される。
吸気管4の過給機8よりも下流側には、上流側から順に、空冷式のインタークーラ11および吸気絞り弁12(吸気量制御手段)が設けられている。インタークーラ11は、過給装置7の過給動作により吸気の温度が上昇したときなどに、吸気を冷却するものである。吸気絞り弁12には、例えば直流モータで構成されたアクチュエータ12aが接続されている。吸気絞り弁12の開度(以下「スロットル開度」という)THは、アクチュエータ12aに供給される電流のデューティ比をECU2で制御することによって、制御される。
また、吸気管4には、過給機8よりも上流側にエアフローセンサ22が、インタークーラ11と吸気絞り弁12の間に吸気温センサ23が設けられている。エアフローセンサ22は吸気量QAを検出し、吸気温センサ23は吸気管4内のインタークーラ11よりも下流側の吸気の温度(以下「吸気温」という)TAを検出し、それらの検出信号はECU2に出力される。
さらに、ECU2には、車速センサ24およびアクセル開度センサ25から、車速VPおよびアクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号がそれぞれ出力される。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどからなるマイクロコンピュータで構成されている。前述した各種のセンサ21〜25からの検出信号はそれぞれ、I/OインターフェースでA/D変換や整形がなされた後、CPUに出力される。なお、本実施形態では、ECU2が、吸気量制御手段、吸気温変化量算出手段、異常判定手段および燃料供給停止手段に相当する。
CPUは、これらの入力信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、エンジン3の運転状態を判別するとともに、判別した運転状態に応じて、インジェクタ6、過給装置7や吸気絞り弁12などを制御する。また、インタークーラ11の異常判定処理を実行する。
図3は、このインタークーラ11の異常判定処理を示すフローチャートである。本処理は、所定時間ごとに実行される。本処理では、まず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、エンジン3が減速時の燃料カット(以下「F/C」という)中であるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、後述する判定終了フラグF_INTCOLFINおよび絞り制御フラグF_INTCOLをいずれも「0」にセットした(ステップ2および3)後、本処理を終了する。
一方、ステップ1の判別結果がYESで、F/C中のときには、判定終了フラグF_INTCOLFINが「1」であるか否かを判別する(ステップ4)。この判別結果がYESのときには、本処理を終了する。
一方、ステップ4の判別結果がNOのとき、すなわち現在のF/C中において異常判定が終了していないときには、絞り制御フラグF_INTCOLが「1」であるか否かを判別する(ステップ5)。この判別結果がNOのときには、このときの吸気温TAおよび吸気量QAを、それぞれ基準吸気温TA0および基準吸気量QA0として記憶する(ステップ6および7)。次に、ステップ8において、吸気絞り弁12を最小開度に制御する(以下「絞り制御」という)とともに、絞り制御フラグF_INTCOLを「1」にセットする(ステップ9)。そして、吸気絞り弁12の絞り制御を開始した後の経過時間(以下「絞り制御時間」という)TTHCを計時するためのアップカウント式のタイマ(図示せず)を0にリセットする(ステップ10)。
また、ステップ9の実行により、前記ステップ5の判別結果がYESになるので、その場合には、ステップ11に進む。このステップ11では、前記ステップ6で記憶した基準吸気温TA0と今回の吸気温TAとの偏差(=TA0−TA)を、吸気温変化量ΔTA(吸気の温度の変化量)として算出する。次に、吸気温変化量ΔTAと比較されるしきい値TAJUDを算出する(ステップ12)。
図4は、このしきい値TAJUDの算出処理のサブルーチンを示している。まず、ステップ31では、タイマで計時されたそのときの絞り制御時間THHCに基づき、図5に示すテーブルを検索することによって、しきい値の基本値TAJUDBSを算出する。このテーブルは、インタークーラ11が正常で、車速VPが一定のときの、吸気絞り弁12の絞り制御の開始時からの吸気温の低下量を、例えば実験によって求め、基本値TAJUDBSとして表したものである。この基本値TAJUDBSは、絞り制御時間TTHCがT1付近までは緩やかに増加し、その後、より大きな傾きで増加し、T2以降は、一定の値に設定されている。これは、絞り制御に伴う吸気量QAの減少に応じて、吸気温TAの低下量が大きくなるとともに、絞り制御の開始後、インタークーラ11を通過する吸気量QAは、吸気絞り弁12とインタークーラ11の間の吸気管4の容積が存在するため、実際に吸気絞り弁12の開度に応じた値になるまでに時間を要するからである。
次に、今回の車速VPと絞り制御を開始したときの車速VP0との偏差(=VP−VP0)を車速変化量ΔVPとして算出する(ステップ32)。次いで、算出した車速変化量ΔVPに基づいて、図6に示すテーブルを検索することによって、車速補正係数KVPを算出する(ステップ33)。このテーブルでは、車速補正係数KVPは、ΔVP=0で、今回の車速VPが絞り制御の開始時の車速VP0から変化していないときには、値1に設定されるとともに、また、車速変化量ΔVPが大きいほど、より大きな値に設定されている。
そして、ステップ31で算出した基本値TAJUDBSに、ステップ33で算出した車速補正係数KVPを乗算することによって、しきい値TAJUDを算出する(ステップ34)。このようにしきい値TAJUDを車速VPに応じて補正するのは、空冷式のインタークーラ11では、その冷却効率は、車速VPに応じて変化し、車速VPが大きくなるほど、高くなる傾向にあるからである。
図3に戻り、前記ステップ12に続くステップ13では、前記ステップ11で算出した吸気温変化量ΔTAが、ステップ12で算出したしきい値TAJUDよりも小さいか否かを判別する。この判別結果がNOで、吸気温変化量ΔTAがしきい値TAJUD以上のときには、吸気絞り弁12の絞り制御に伴って吸気温TAが大きく低下しており、インタークーラ11が正常であるとして、インタークーラ異常フラグF_INTCOLNGを「0」にセットする(ステップ14)。また、異常判定が終了したことを表すために、判定終了フラグF_INTCOLFINを「1」にセットする(ステップ19)。そして、吸気絞り弁12を、例えば全開状態に制御する通常制御を行う(ステップ20)とともに、絞り制御フラグF_INTCOLを「0」にセットし(ステップ21)、本処理を終了する。
一方、前記ステップ13の判別結果がYESで、吸気温変化量ΔTAがしきい値TAJUDよりも小さいときには、絞り制御時間TTHCが所定時間TMNG(例えば7sec)以上であるか否かを判別する(ステップ15)。この判別結果がNOで、絞り制御の開始後、十分に時間が経過していないときには、本処理を終了する。一方、ステップ15の判別結果がYESのときには、前記ステップ7で記憶した基準吸気温QA0と今回の吸気量QAとの偏差(=QA0−QA)を、吸気量変化量ΔQAとして算出する(ステップ16)。
次いで、この吸気量変化量ΔQAが所定値QAJUDよりも大きいか否かを判別する(ステップ17)。この判別結果がNOで、ΔQA≦QAJUDのときには、絞り制御による実際の吸気量変化量ΔQAが小さいため、インタークーラ11の正常か異常かの判定を保留し、前記ステップ19以降に進み、本処理を終了する。
一方、ステップ17の判別結果がYESで、ΔQA>QAJUDのときには、絞り制御に伴って吸気量QAが実際に大きく減少しており、吸気温TAが大きく低下していなければならないのに対して、実際にはそうなっていないため、インタークーラ11に異常が生じているとして、インタークーラ異常フラグF_INTCOLNGを「1」にセットする(ステップ18)。そして、前記ステップ19以降に進み、本処理を終了する。
図7は、上述した異常判定処理によって得られる、吸気絞り弁12の絞り制御に伴う吸気量QAおよび吸気温変化量ΔTAなどの推移を示している。まず、タイミングt1以前では、吸気絞り弁12のスロットル開度THが所定の開度に維持されており、それにより、吸気量QAや吸気温変化量ΔTAがほぼ一定になっている。t1において、F/Cが開始されると、吸気絞り弁12の絞り制御を開始するとともに、タイマをスタートさせる。この絞り制御に伴い、吸気量QAが徐々に減少し、それに伴って吸気温TAも徐々に低下する。インタークーラ11が正常であれば、吸気温変化量ΔTAは実線で示すように徐々に増加し、しきい値TAJUDを上回るようになる(t2)。これにより、前記ステップ13の判別結果がNOになることによって、インタークーラ11が正常であると判定することができる。
これに対し、インタークーラ11に異常が生じ、その冷却性能が低下したときには、熱交換率が低下するため、絞り制御の開始時から吸気温TAがあまり変化しなくなることによって、吸気温変化量ΔTAは、破線で示すよに非常に小さな傾きで増加する。このため、絞り制御時間TTHCが所定時間TMNGに達し、かつ吸気量QAが十分に減少していても吸気温変化量ΔTAがしきい値TAJUDを上回らない(t3)。これにより、前記ステップ13および17の判別結果がいずれもYESになることによって、インタークーラ11が異常であると判定することができる。
以上のように、本実施形態によれば、吸気絞り弁12を絞り制御した後の吸気温TAと絞り制御の開始時の基準吸気温TA0との偏差を、吸気温変化量ΔTAとして算出するとともに、算出した吸気温変化量ΔTAとしきい値TAJUDを比較することによって、インタークーラ11の異常判定を実行する。前述したように、インタークーラ11が正常であれば、吸気絞り弁12の絞り制御に伴う吸気量QAの減少により、吸気温TAがより低くなり、それに応じて吸気温変化量ΔTAは大きくなる。したがって、吸気温変化量ΔTAがしきい値TAJUDよりも小さいときに、インタークーラ11に異常が生じていると適切に判定することができる。
また、インタークーラ11の下流側の吸気温TAに基づいて異常判定を行うので、前述した従来の異常判定装置と異なり、インタークーラの上流側の温度センサが不要になり、その分、製造コストを削減することができる。さらに、エンジン3を制御するために通常、用いられている既存の吸気温センサ23を利用しているので、センサをまったく付加することなく、異常判定を行うことができる。
また、異常判定をエンジン3のF/C中に実行することによって、通常運転中に実行した場合の空燃比や出力の変動の影響を排除でき、エミッションの悪化やドライバビリティの低下を防止することができる。同じ理由から、異常判定の実行機会を十分に確保することができる。
さらに、しきい値TAJUDの基本値TAJUDBSを、絞り制御時間TTHCに基づいて算出するとともに、車速補正係数KVPを車速VPに応じて算出するので、絞り制御開始時からのインタークーラ11による冷却遅れや、インタークーラ11の冷却効率の変化を反映させながら、しきい値TAJUDを適切に設定でき、したがって、異常判定をより精度良く行うことができる。また、吸気量変化量ΔQAが所定値QAJUDよりも大きいときに異常と判定する。このため、絞り制御時のスロットル開度THの変化量が小さいなどのために、実際の吸気量変化量ΔQAが小さい場合に、インタークーラ11が異常であると誤判定するのを回避することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、吸気量QAを、吸気絞り弁12を制御することによって、変化させているが、これに限らず、例えば過給機8の可変ベーン8cの開度を制御し、過給圧を変化させることによって、変化させてもよい。その場合、吸気絞り弁12を有しない内燃機関にも本発明を適用することができる。また、実施形態では、吸気温変化量ΔTAとして、吸気絞り弁12を絞り制御したときの吸気温変化量を用いているが、これとは逆に、例えば吸気絞り弁12をより大きな所定の開度に開いたときの吸気温変化量を用いてもよく、例えば、実施例の絞り制御に基づく異常判定に引き続き、開き制御を行い、それに基づき異常判定を行ってもよい。
また、実施形態では、車速VPに基づいて、しきい値TAJUDを補正しているが、これに代えて、吸気温変化量ΔTAを補正してもよい。さらに、実施形態では、インタークーラ11の異常判定を、吸気温変化量ΔTAとしきい値TAJUDを比較することによって行っているが、これに限らず、例えば両者の偏差と所定値とを比較することによって行ってもよい。また、実施形態では、インタークーラ11は、空冷式のものであるが、これに限らず、例えば水冷式のものでもよいことはもちろんである。
さらに、本発明は、クランク軸が鉛直方向に配置された船外機などのような船舶推進機用エンジンを含む、様々な産業用の内燃機関に適用できることはもちろんである。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
本発明の異常判定装置を備えた内燃機関の概略構成を示す図である。 異常判定装置の一部を示す図である。 異常判定処理を示すフローチャートである。 しきい値の算出処理を示すフローチャートである。 図4の処理で用いられる基本値を算出するためのテーブルである。 図4の処理で用いられる車速補正係数を算出するためのテーブルである。 図3の異常判定処理によって得られる動作の一例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 異常判定装置
2 ECU(吸気量制御手段、吸気温変化量算出手段、異常判定手段および
燃料供給停止手段)
3 内燃機関
4 吸気管(吸気系)
6 インジェクタ(燃料供給停止手段)
11 インタークーラ
12 吸気絞り弁(吸気量制御手段)
23 吸気温センサ(吸気温検出手段)
ΔTA 吸気温変化量(吸気の温度の変化量)

Claims (2)

  1. 内燃機関の吸気系に設けられ、前記内燃機関に供給される吸気を冷却するインタークーラの異常判定装置であって、
    吸気の量を制御する吸気量制御手段と、
    当該インタークーラよりも下流側の吸気の温度を検出する吸気温検出手段と、
    前記吸気量制御手段により吸気の量を変化させたときに前記吸気温検出手段により検出された吸気の温度の変化量を算出する吸気温変化量算出手段と、
    当該算出された吸気の温度の変化量に基づいて、当該インタークーラの異常を判定する異常判定手段と、
    を備えることを特徴とするインタークーラの異常判定装置。
  2. 前記内燃機関の運転中に当該内燃機関への燃料の供給を停止する燃料供給停止手段をさらに備え、
    前記異常判定手段は、前記燃料供給停止手段により燃料の供給が停止されているときに、異常判定を実行することを特徴とする、請求項1に記載のインタークーラの異常判定装置。
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