JP4404665B2 - 注射針位置調整機構を有する薬液注入装置 - Google Patents

注射針位置調整機構を有する薬液注入装置 Download PDF

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Description

本発明は、薬液注入装置に関する。
食生活の欧米化や社会的ストレスの増大などの危険因子の増大により、虚血性心疾患の患者は、年々増加している。特に、重症心不全の患者の増加は、先進国において大きな問題となっており、全世界では、年間1500万人もの新規患者が発生している。
虚血性心疾患に対する治療法として、遺伝子治療や細胞療法の検討が進められており、これらの治療法に適用される従来の薬液注入装置は、患部組織の広い範囲にわたって治療用組成物を注入するための複数の注射針を有している(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特開平8−150215号公報 特表平8−504613号公報 特開平9−24095号公報
しかし、特許文献1に記載の薬液注入装置においては、体腔内に挿入される挿通部材の先端に、複数の注射針が集合して配置されるため、製造に高度な加工精度を必要としており、製造が困難である問題を有する。また、複数の注射針が集合して配置されている薬液注入装置の場合、全ての針を患部組織に刺すのが困難であるという問題もある。患部組織に刺さっていない針があると、その針から薬剤が出てしまい、患部組織に薬液が注入されない可能性がある。また、全ての針が患部組織に刺さっているのを確認するのが困難であるという問題もある。
特許文献2に記載の薬液注入装置においては、注射針に連結される挿通部材が、鞘部のルーメンに複数配置されているため、鞘部が大型化し、また、取扱いが困難であり、操作性に問題を有する。
特許文献3に記載の薬液注入装置においては、注射針に連結される挿通部材が配置されるルーメンが複数設けられているため、鞘部が大型化し、また、製造に高度な加工精度を必要としており、製造が困難である問題を有する。
本発明は、このような従来の問題を解決するために成されたものであり、目標部位の広い範囲に渡って液状組成物を注入することが可能であり、かつ良好な操作性を有する簡便な薬液注入装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
内部を延長するルーメンを有する鞘部と、
前記鞘部のルーメンに摺動自在に配置され、前記鞘部の先端部から突出可能である先端部と、液状組成物が供給される基端部と、前記基端部から前記先端部まで内部を延長し、液状組成物が導入されるルーメンとを有する挿通部材と、
前記挿通部材の前記先端部に配置され、前記挿通部材のルーメンに連通しており、前記鞘部の先端部から突出可能である注射針と、
前記注射針の位置を調整するための注射針位置調整機構とを有し、
前記注射針位置調整機構は、前記挿通部材が摺動自在に挿通される貫通穴を有するガイド部材を有し、前記ガイド部材が回転し、前記貫通穴に挿通される前記挿通部材を同伴することで、前記挿通部材の前記先端部に配置される前記注射針の位置を調整する
ことを特徴とする薬液注入装置である。
上記のように構成した本発明によれば、注射針位置調整機構を単に操作することで、鞘部の先端部を目標部位に位置決めした状態で、注射針の位置を調整しながら複数回注射することができる。つまり、目標部位の広い範囲に渡って液状組成物を注入する注入することが可能であり、かつ良好な操作性を有する簡便な薬液注入装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る薬液注入装置の概略図、図2は、薬液注入装置の注射針が突出した状態を示している断面図、図3は、薬液注入装置の注射針が後退した状態を示している断面図である。
薬液注入装置100は、注射針190が先端部182に配置される挿通部材180と、挿通部材180が内部を摺動自在に延長している鞘部170と、注射針190の位置を調整するための注射針位置調整機構110と、鞘部170の基端部175が連結される手元操作部120とを有する。
注射針190は、例えば、挿通部材180の先端部182に針付け加工を施こしてベベル状の刃面を形成したり、挿通部材180の先端部182に別体の注射針を装着することによって、構成される。注射針190の径は、例えば、0.1〜1.0mmである。
挿通部材180は、手元操作部120から液状組成物が供給される基端部と、基端部から先端部182まで内部を延長し、液状組成物が導入されるルーメンとを有する。液状組成物は、例えば、核酸、タンパク質、あるいは細胞を含有する治療用組成物である。
挿通部材180の先端部182は、鞘部170の先端部172から突出可能である。したがって、注射針190は、挿通部材180の突出動作に対応して、鞘部170の先端部172から突出することで、液状組成物を目標部位10に注入することが可能である。目標部位10は、生体内の患部組織、例えば、心臓組織等における病変部位である。目標部位10が、心筋梗塞部の周辺部位である場合、液状組成物は、例えば、心機能の回復が期待できる薬液である。
注射針位置調整機構110は、注射針190の位置を調整することが可能である。したがって、注射針位置調整機構110を単に操作することで、鞘部170の先端部172を目標部位10に位置決めした状態で、注射針190の位置を調整しながら複数回注射することで、目標部位10の広い範囲に渡って液状組成物を注入することができる(図2および図3参照)。
挿通部材180の形状は、特に限定されないが、円筒状であることが好ましい。挿通部材180の材料は、特に限定されないが、金属や比較的高剛性の高分子材料、あるいはこれらを適宜組み合わせたものが挙げられる。例えば、金属は、ステンレス綱、Ni−Ti合金、Cu−Zn合金、コバルト合金、タンタルである。例えば、高分子材料は、ポリアミド、ポリイミド、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂である。
挿通部材180の外径は、鞘部170のルーメン171の内部を摺動可能であれば特に限定されないが、0.3〜1.2mmであることが好ましい。挿通部材180の内径は、特に限定されないが、0.1〜1.0mmであることが好ましい。
鞘部170の形状は、特に限定されないが、円筒状であることが好ましい。鞘部170の外径は、特に限定されないが、例えば、経血管的に心室内から心臓組織にアプローチする用途においては、10フレンチ(3.3mm)以下であることが好ましい。また、例えば、内視鏡下で、外側から心臓組織にアプローチする用途においては、15mm以下であることが好ましい。
鞘部170の材料は、特に限定されないが、ポリオレフィン、オレフィン系エラストマー、ポリエステル、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ウレタン系エラストマー、ポリアミド、アミド系エラストマー、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素樹脂エラストマー、ポリイミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、シリコンゴムなどの高分子材料等を使用することができる。
ポリオレフィンは、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンである。オレフィン系エラストマーは、例えば、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマーである。アミド系エラストマーは、例えば、ポリアミドエラストマーである。
鞘部170を高分子材料から形成する場合、例えば、超弾性合金のパイプや、金属からなる埋め込みコイルまたは埋め込みメッシュを利用して、剛性を向上させることが可能である。
手元操作部120は、ノズル部121、操作ボタン140、ロックタブ148、操作タブ160、および蓋128を有する。ノズル部121は、鞘部170の基端部175が連結されるキャップ130が着脱自在に取付けられ、また、注射針位置調整機構110が内部に配置されている。
手元操作部120を構成する部品の材質としては、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ウレタン、ABS樹脂、MBS樹脂、PMMA樹脂、ステンレス鋼、アルミニウム、チタンを使用することができる。また、手元操作部120を構成する部品の成形方法としては、例えば、射出成型、切削加工、プレス加工を適用することが可能である。
操作ボタン140は、手元操作部120の側方に配置され、注射針190を突出および後退させるための注射針駆動機構と、所定量の液状組成物を注入するための液状組成物注入機構とを作動させるために使用される。ロックタブ148は、操作ボタン140をロックすることが可能であり、誤操作を防止する。操作タブ160は、液状組成物の注入量を調整するための注入量調整機構を制御するために使用される。
蓋128は、本体ケース122に開閉およびロック自在に連結され、液状組成物を収容するシリンジ195を内部に収容するために使用される。シリンジ195は、使い捨て式であり、手元操作部120に着脱自在に内蔵される。したがって、液状組成物の入れ替えが簡単であり、また、液状組成物を収容する容器を再使用する場合に比べて、感染リスクを低減することが可能である。蓋128の開閉機構およびロック機構は、特に限定されず、必要に応じ適当な他の方式を採用することが可能である。
図4は、注射針の位置調整機構および突出量調整機構を説明するための断面図であり、手元操作部の先端部を示しており、図5および図6は、注射針の位置調整機構が有するガイド部材およびロック機構を説明するための平面図であり、異なった回転角度を占めているガイド部材をそれぞれ示している。
注射針位置調整機構110は、ノズル部121の基端側に隣接して配置され、ガイド部材111およびロック機構115を有する。ガイド部材111は、略円筒状であり、軸Sを中心として本体ケース122に回転自在に支持される。軸Sは、鞘部170の中心線と略一致している。ガイド部材111は、本体ケース122に形成される開口部から部分的に露出しており、当該露出部を操作することで、ガイド部材111を回転駆動させることが可能である。
ガイド部材111は、溝部112および貫通穴114を有する。溝部112は、ガイド部材111の外周面に等間隔(90度毎)に4個(112A〜112D)形成されている。貫通穴114は、挿通部材180が摺動自在に挿通される。貫通穴114は、ガイド部材111の軸Sに対して偏心した位置に配置されており、軸Sから離れて位置している。溝部112の設置数は特に限定されず、ガイド部材111の回転角度において必要とされる調整単位に対応させ、適宜設定することが可能である。
ロック機構115は、ガイド部材111の近傍に配置され、ガイド部材111の回転をロックするために使用される。本実施の形態に係るロック機構115は、ボール116、スプリング117およびハウジング118を有するボールプランジャからなる。ボール116およびスプリング117は、ハウジング118の内部に配置される。ハウジング118は、ボール116の一部が突出自在である開口部119を有する。
スプリング117は、開口部119に向かってボール116を付勢することで、ボール116の一部が開口部119から突出するように弾性的に支持する。ガイド部材111の溝部112は、ボール116の突出部位と嵌合可能な形状を有する。
ガイド部材111の回転駆動に伴って、溝部112がロック機構115と相対する場合、ボール116の突出部位は、溝部112に嵌合し、溝部112の壁によって係止されることで、ガイド部材111の回転を困難とする(図5参照)。つまり、ボール116と溝部112との嵌合は、ガイド部材111の回転をロックする機能を有し、誤操作によるガイド部材111の回転を防止する。
一方、スプリング117の弾性力に比べて大きな力によって、ガイド部材111を回転させようとする場合、ボール116は、スプリング117の弾性力に逆らってハウジング118に後退する。ボール116の後退は、ボール116と溝部112との嵌合を解消し、ガイド部材111の回転が開始する。この際、ボール116は、ガイド部材111の外周における溝部112が形成されていない平滑部113と当接するため、ガイド部材111は、スムーズかつ容易に回転する(図6参照)。
なお、ボール116および溝部112のサイズ、溝部112の形状や配置、およびスプリング117の付勢力(弾性力)等の条件は、特に限定されず、ロック強度や操作性を考慮して、適宜設定することが可能である。例えば、溝部112の断面形状は、矩形状に限定されず、例えば、円弧状とすることも可能である。
図7〜9は、注射針の位置調整動作を説明するための側面図であり、異なった回転角度を占めているガイド部材111をそれぞれ示している。
ガイド部材111に形成されている貫通穴114は、ガイド部材111の軸Sに対して偏心した位置に配置されているため、ガイド部材111の回転駆動に伴って、ガイド部材111の軸S(鞘部170の中心線)からの距離が変化し、貫通穴114に挿通される挿通部材180を同伴する。そのため、挿通部材180の先端部182に配置される注射針190の位置も変化する(図2および図3参照)。例えば、ガイド部材111を1回転させる場合、注射針190の移動軌跡は、円を描くことになる。
つまり、ガイド部材111を回転させることで、注射針190の位置を調整することが可能である。本実施の形態においては、ロック機構115と連動する溝部112がガイド部材111に4個形成されているため、注射針190の位置調整単位は4である(4箇所割当てられる)。
なお、注射針190の位置調整単位は、必要に応じて溝部112の設置数を増減することで、変更可能である。また、鞘部170の内径、ガイド部材111の配置位置、貫通穴114のサイズ、長さおよび配置位置などの条件を適宜設定することで、注射針190の位置調整範囲を、適当に変更することが可能である。
次に、注射針190の突出量調整機構を説明する(図4参照)。
キャップ130は、円柱状の凹部132が形成される先端131と、拡径部136が形成される基端135とを有する。凹部132は、鞘部170の基端部175の先端外周面が固定される内周面と、挿通部材180が摺動自在に延長している開口部133が形成される底面とを有する。拡径部136は、ねじ溝137が形成される外周面を有する。
ノズル部121は、円柱状であり、キャップ130の先端131が摺動自在に挿入される開口部123が形成される先端と、キャップ130のねじ溝137に対応するねじ溝124が形成される内周面とを有する。先端は、縮径しており、開口部123の内径は、キャップ130の拡径部136の外径より小さい。したがって、先端は、キャップ130の脱落を防止するストッパとして機能する。
キャップ130を回転させる場合、キャップ130のねじ溝137とノズル部121のねじ溝124とが嵌合し、キャップ130は、回転方向に応じ、ノズル部121から離間する方向に移動あるいは近接する方向に移動する。鞘部170は、キャップ130に固定され、一方、挿通部材180は、キャップ130に拘束されていないため、挿通部材180と鞘部170との相対位置が変化する。
したがって、キャップ130を回転させ、挿通部材180と鞘部170との相対位置を変更することで、挿通部材180の先端部182に配置される注射針190の突出量を調整することが可能である。また、ねじ溝124が形成されている長さLは、突出量の調整可能な範囲となる。
以上のように、本実施の形態に係る注射針190の突出量調整機構は、ねじ溝124,137の嵌合によって引き起こされる挿通部材180と鞘部170との相対位置の変更に基づいている。
図10は、薬液注入装置100の注射針駆動機構を説明するための断面図であり、手元操作部120の操作ボタン140を中心とする近傍を示しており、図11は、操作ボタン140のロック機構を説明するための平面図である。
操作ボタン140は、本体ケース122の内部に拡張部を有しており、当該拡張部は、スロット141、ガイド溝143、押圧部材144、ラック145、および凹部147を有し、また、その近傍には、ロックタブ148、伝動部材150および針駆動部材155が配置される。
スロット141は、長円状であり、本体ケース122に固定されるガイドピン142が、スライド自在に挿入される。したがって、操作ボタン140が押圧されると、スロット141の内周がガイドピン142の外周をスライドするため、操作ボタン140は、本体ケース122の内部に向かって移動する。
ガイド溝143は、操作ボタン140と伝動部材150とを連動させるために使用され、半長円状である。押圧部材144は、弾性を有しており、湾曲可能であり、また、三角形状の先端部144Aを有する。ラック145は、突出部145Aと複数の鋸歯部145Bとを有する。先端部144Aと突出部145Aとは近接して配置されている。操作ボタン140は、移動と同時に注射針駆動機構を作動させ、注射針駆動機構の伝動部材150は、旋回することで、針駆動部材155をキャップ130に向かって移動させる(図10参照)。針駆動部材155は、挿通部材180が固定されているため、挿通部材180の先端部182に配置される注射針190は、突出量調整機構の設定に応じて、鞘部170の先端部172から突出する。
先端部144A、突出部145Aおよび鋸歯部145Bは、操作ボタン140と液状組成物注入機構とを連動させるために使用される。なお、操作ボタン140の内部には、ばね(弾性体)146が配置されており、操作ボタン140を外側に向かって付勢している。
図11に示されるように、ロックタブ148は、本体ケース122に形成される開口部125に移動自在に配置される。開口部125は、長方形状である。ロックタブ148は、本体ケース122の内部に配置される矩形状の基部149を有する。基部149は、開口部125より大きな形状を有し、突起149Aを有する。
操作ボタン140の凹部147は、突起149Aと位置合せされており、対応する形状を有する。したがって、ロックタブ148を凹部147に向かって移動させると、突起149Aと凹部147とが嵌合し、操作ボタン140をロックする。一方、ロックタブ148を凹部147から離間する方向に移動させると、突起149Aと凹部147との嵌合が解消され、操作ボタン140が移動可能になる。
以上のように、手元操作部120は、操作ボタン140のロック機構を有しており、操作ボタン140の移動を適宜ロックすることで、誤操作を防止することが可能である。
伝動部材150は、三角形状であり、軸151を中心として旋回自在に支持され、連結ピン152,153がそれぞれ挿入される貫通孔を有する。連結ピン152は、操作ボタン140のガイド溝143にスライド自在に連結される。
したがって、操作ボタン140が本体ケース122の内部に向かって移動する場合、ガイド溝143は、連結ピン152を押圧するため、伝動部材150は、軸151を中心として旋回する。この際、連結ピン152は、ガイド溝143に沿って移動することになる。なお、連結ピン153は、伝動部材150と針駆動部材155とを連動させるために使用される。
針駆動部材155は、挿通部材180が固定される。挿通部材180は、柔軟性を有す中空状のチューブ192が弛緩させて連結される。チューブ192は、シリンジ195のノズル194に着脱自在に連結されるプラグ193から延長しており、シリンジ195に収容される液状組成物が内部を流通する。チューブ192およびプラグ193の材質としては、例えば、塩化ビニルや軟質ポリプロピレン、シリコン、ポリウレタン、スチレン系エラストマーなどが好ましい。
針駆動部材155は、L次状であり、交差する方向に配置される長円状のスロット156,157を有する。スロット156は、伝動部材150の連結ピン153が連結される。スロット157は、本体ケース122に固定されるガイドピン158がスライド自在に挿入される。
したがって、伝動部材150が旋回する場合、連結ピン153の外周は、スロット156の内周を押圧するため、スロット157の内周がガイドピン158の外周をスライドし、針駆動部材155は、キャップ130に向かって移動する。この際、連結ピン153の外周は、スロット156の内周をスライドして移動することになる。針駆動部材155は、挿通部材180が固定されているため、挿通部材180の先端部182に配置される注射針190は、鞘部170の先端部172から突出する。
以上のように、操作ボタン140は、本体ケース122の内部に向かって押し込まれると、伝動部材150を旋回させ、一方、伝動部材150は、針駆動部材155をキャップ130に向かって移動させる。つまり、本実施の形態に係る注射針駆動機構は、操作ボタン140の押圧動作によって引き起こされる降下運動を、伝動部材150の旋回動作を経由して、針駆動部材155、挿通部材180および注射針190の前進運動に変換することに基づいている。
図12および図13は、手元操作部120の中間部および後端部の断面図、図14および図15は、薬液注入装置100の液状組成物注入機構が有するラチェット部材および伝動部材の平面図、図16は、液状組成物注入機構を説明するための要部拡大図であり、無作動状態を示しており、図17は、図16に続く、作動開始状態を説明するための要部拡大図、図18は、図17に続く、作動完了状態を説明するための要部拡大図である。
操作ボタン140の近傍には、ラチェット部材162、伝動部材163、シリンジ駆動部材166、シリンジ台199および操作タブ160が配置されている。
ラチェット部材162は、軸162Aを中心に旋回自在に支持されており、バネ(弾性部材)165Aが連結されるコネクタ162Bと、ラック145の鋸歯部145Bと嵌合可能な突起162Cと、ラック145の突出部145Aと当接可能な突起162Dとを有する。バネ165Aは、本体ケース122に固定され、ラチェット部材162を、付勢している。
伝動部材163は、軸163Aを中心に旋回自在に支持され、バネ(弾性部材)165Bが連結されるコネクタと、シリンジ駆動部材166を移動させるために使用される突起163Bおよび拡張部163Cとを有する。バネ165Bは、本体ケース122に固定され、伝動部材163を、付勢している。拡張部163Cは、操作ボタン140の押圧部材144の先端部144Aと、当接可能である。
シリンジ駆動部材166は、矩形部と、矩形部から延長する長尺のアームとを有するd字状である。矩形部は、突起163Bが配置される開口部166Aが形成される。アームは、爪167が設けられている先端を有する。
したがって、操作ボタン140が本体ケース122の内部に向かって押し込まれると、液状組成物注入機構は、無作動状態から作動開始状態を経由して作動完了状態に移行する。
図16に示される初期状態つまり無作動状態においては、バネ165A,165Bの付勢力に基づいて、ラチェット部材162の突起162Cは、ラック145の鋸歯部145Bが形成されていない端部に当接し、伝動部材163の突起163Bは、突起163Bが配置される開口部166Aを介し、シリンジ駆動部材166を初期位置に保持している。
図17に示される半押し状態つまり作動開始状態においては、操作ボタン140の押圧部材144およびラック145が、内部に向かって移動する。ラチェット部材162の突起162Cは、鋸歯部145Bが形成されていない平坦部位をスライドし、ラック145の鋸歯部145Bと嵌合する。ラチェット部材162は、軸162Aを中心に移動可能であるため、ラック145の移動に伴って、突起162Cは、隣接する鋸歯部145Bと順次嵌合する。なお、前記平坦部位は、注射針駆動機構の作動時間に対応して設定される。つまり、注射針駆動機構による注射針190の突出動作の完了後に、液状組成物注入機構が作動するように、前記平坦部位の長さが設定されている。
突起162Cと鋸歯部145Bとの嵌合は、ラック145を固定し、操作ボタン140の後退あるいは初期位置への復帰を阻止し、誤動作を防止する。また、突起162Cと鋸歯部145Bとの嵌合は、クリック感を生じさせるため、操作ボタン140の押圧状況を把握することが可能である。
一方、伝動部材163の拡張部163Cは、押圧部材144の先端部144Aと、当接する。伝動部材163は、軸163Aを中心に移動可能であるため、先端部144Aの移動に伴って、拡張部163Cを押圧することで、伝動部材163が徐々に旋回する。伝動部材163の突起163Bは、シリンジ駆動部材166の開口部166Aの内周を押圧し、シリンジ駆動部材166を、本体ケース122の後端部側に向かって移動させる。
図18に示される全押し状態つまり作動完了状態においては、操作ボタン140の押圧部材144およびラック145が、最先端位置に到達する。この際、ラチェット部材162は、ラック145の鋸歯部145Bから離間し、また、伝動部材163は、最大旋回位置にあり、シリンジ駆動部材166の駆動は終了している。
したがって、操作ボタン140の押圧が、除去されると、操作ボタン140は、ばね146の付勢力に基づいて、初期状態に復帰する。一方、ラチェット部材162は、突起162Dとラック145の突出部145Aとの当接、およびバネ165Aの付勢力に基づいて、初期状態に復帰する。伝動部材163は、バネ165Bの付勢力に基づいて、初期状態に復帰する。この際、伝動部材163の突起163Bは、シリンジ駆動部材166の開口部166Aの内周を押圧し、シリンジ駆動部材166を初期位置に同伴する。
シリンジ台199は、凹部199A、拡径部199Bおよびラック168を有する。凹部199Aは、円弧状断面を有し、シリンジ195の外筒が着脱自在に配置される。拡径部199Bは、バネ(弾性体)169によって、操作ボタン側に付勢され、また、その内径は、外筒のフランジ196の外径より小さい。ラック168は、直角三角状の歯168Aを複数有しており、シリンジ駆動部材166と相対するサイドに配置され、シリンジ駆動部材166の爪167と係合可能である。
したがって、ラック168と爪167とが係合している場合、シリンジ駆動部材166の移動は、本体ケース122の後端部側に向かったシリンジ台199の移動を、引き起こす。その結果、シリンジ台199の拡径部199Bは、外筒のフランジ196に当接し、シリンジ195の外筒を同伴する。なお、バネ169の内部に、支持バーを挿入し、バネ169の不必要な変形を抑制することが好ましい。
外筒の内部には、押し子(プランジャ)197が摺動自在に挿入され、また、押し子197の基部198は、固定されている。そのため、押し子197の先端197Aは、外筒の内部をノズル194に向かって移動し、シリンジ195の外筒の内部に収容される液状組成物を押し出す。つまり、液状組成物を注入するためには、押し子197の基部198を押圧し、移動させることを必要としない。そのため、押し子197の基部198の後方に、操作スペースを配置することが不要であり、本体ケース122の後端部がコンパクトとなり、手元操作部120の全長を短くすることができる。
以上のように、操作ボタン140が本体ケース122の内部に向かって押し込まれると、注射針駆動機構による注射針190の突出動作の完了後に、ラチェット部材162および伝動部材163が駆動され、シリンジ駆動部材166を薬液注入装置の後端部側に向かって移動させる。シリンジ駆動部材166は、シリンジ195の外筒を同伴するため、押し子197は、シリンジ195の外筒の内部をノズル194に向かって移動する。
つまり、本実施の形態に係る液状組成物注入機構は、操作ボタン140の押圧動作によって引き起こされる降下運動を、ラチェット機構を経由して、シリンジ駆動部材166、シリンジ台199およびシリンジ195の外筒の前進運動に変換し、外筒の内部おける押し子197の位置を相対的に変化させることに基づいている。
図19は、薬液注入装置のシリンジ台199の制止機構を説明するための要部拡大図である。
本体ケース122の蓋128は、弾性を有するフック127,129が形成されている。フック127は、本体ケース122に形成される凹部127Aと係合することで、蓋128を本体ケース122に固定する。フック129は、ラック168が後端部に向かって移動する場合、歯168Aの斜面に沿ってスライドするため、前記移動を妨害しない。一方、フック129は、ラック168が逆方向に移動する場合、歯168Aの垂直面に当接し、ラック168を制止する。
したがって、フック129は、ラック168が形成されているシリンジ台199の逆戻りを防ぐためのストッパとして機能する。なお、フック127と凹部127Aとの係合を手動で外し、蓋128を開けると、蓋128に形成されているフック129は、ラック168から離間し、フック129とラック168との係合が解除される。シリンジ台199は、バネ169によって、操作ボタン側に付勢されているため、シリンジ台199は、逆戻りして、初期位置に復帰する。
図20は、薬液注入装置の液状組成物の注入量調整機構を説明するための要部拡大図であり、最大注入量をセットした場合における初期状態を示しており、図21は、図20に係る最大注入量をセットした場合における最終状態を示している要部拡大図、図22は、図20に係る最大注入量より小さい注入量をセットした場合における初期状態を示している要部拡大図、図23は、図22に係る小さい注入量をセットした場合における最終状態を示している要部拡大図である。
操作タブ160は、L字状であり、外部に露出している突起160Aと、本体ケース122の内部を延長するプレート161とを有する。突起160Aは、本体ケース122に形成される開口部126に移動自在に配置される。開口部126は、長方形状である。プレート161は、シリンジ台199のラック168に相対して平行に配置され、ラック168とスライド自在に当接する。したがって、プレート161は、シリンジ駆動部材166の爪167とラック168との係合を妨害する。
初期ポジションにある爪167の先端が、プレート161の端面に位置決めされるように、突起160Aがセットされる場合(図20参照)、シリンジ駆動部材166が移動すると同時に、爪167は、ラック168と係合し、シリンジ台199を駆動する(図21参照)。この際、プレート161は、爪167とラック168との係合を妨害しないため、シリンジ駆動部材166の移動量と、シリンジ台199の移動量とは、略一致し、液状組成物の注入量は、最大となる。
一方、初期ポジションにある爪167の先端が、プレート161の端面から距離L離れて位置決めされるように、突起160Aがセットされる場合(図22参照)、シリンジ駆動部材166が移動すると、爪167は、プレート161をスライドする。そして、爪167は、距離L移動した後で、ラック168と係合し、シリンジ台199を駆動する(図23参照)。
この際、シリンジ駆動部材166の移動量と、シリンジ台199の移動量とは、一致せず、シリンジ台199の移動量は、シリンジ駆動部材166の移動量から距離Lを減じた値となる。つまり、シリンジ駆動部材166の移動量は一定であるが、突起160Aのセット位置を調整し、距離Lを変更することで、液状組成物の注入量が、適当に調整される。
以上のように、本実施の形態に係る注入量調整機構は、シリンジ台199の移動を引き起こす伝動を、適当な範囲で妨害することに基づいている。
次に、薬液注入装置100の使用方法の一例を説明する。なお、目標部位は、心筋梗塞部の周辺部位であり、注入される液状組成物は、心機能の回復が期待できる薬液である。また、肋骨の間に約10mmの穴を複数開けて、その穴に内視鏡カメラや鉗子等の器具を挿入し、内視鏡カメラの画像を見ながら処置する内視鏡手術の最後に段階において、内視鏡カメラおよび薬液注入装置100用の2つの穴を使用する状況を想定している。
まず、術者は、シリンジ195に液状組成物を満した後で、蓋128のフック127と本体ケース122の凹部127Aとの係合を外すことで、蓋128を開放する。蓋128に形成されているフック129は、ラック168から離間し、フック129とラック168との係合が解除される。シリンジ台199は、バネ169によって、操作ボタン側に付勢されているため、シリンジ台199は、逆戻りして、初期位置に復帰する(図19参照)。
術者は、液状組成物を収容するシリンジ195を、本体ケース122の内部に配置し、シリンジ195のノズル194に、挿通部材180に連結されるチューブ192を装着する(図10参照)。
術者は、キャップ130を回転させ、挿通部材180と鞘部170との相対位置を変更することで、挿通部材180の先端部182に配置される注射針190の突出量を調整する(図4参照)。また、操作タブ160の突起160Aを移動させ、シリンジ台199の移動を引き起こす伝動を、適当な範囲で妨害すことによって、液状組成物の注入量を調整する(図20〜図23参照)。
突出量調整機構および注入量調整機構の設定が終了すると、術者は、ロックタブ148を移動させ(図11参照)。ロックタブ148の突起149Aと操作ボタン140の凹部147とを、嵌合させ、操作ボタン140をロックする。
その後、例えば、薬液注入装置100の鞘部170の先端部172を、予め肋間に設けられた穴より、生体内に挿入し、内視鏡カメラの画像を見ながら、目標部位(心筋梗塞部の周辺部位)に誘導し、目標部位の組織に密着させる。
術者は、ロックタブ148による操作ボタン140のロックを解除し、手元操作部120を把持している片手の指で、操作ボタン140を押圧し、操作ボタン140を本体ケース122の内部に向かって押し込む。
操作ボタン140は、移動と同時に注射針駆動機構を作動させ、注射針駆動機構の伝動部材150は、旋回することで、針駆動部材155をキャップ130に向かって移動させる(図10参照)。針駆動部材155は、挿通部材180が固定されているため、挿通部材180の先端部182に配置される注射針190は、突出量調整機構の設定に応じて、鞘部170の先端部172から突出する。
操作ボタン140は、本体ケース122の内部に向かってさらに押し込まれると、液状組成物注入機構が作動し、ラチェット部材162および伝動部材163が、駆動される(図16〜18参照)。シリンジ駆動部材166は、外筒を同伴し、薬液注入装置の後端部側に向かって移動するため、押し子197は、外筒の内部をノズル194に向かって移動する。その結果、シリンジ195の内部に収容される液状組成物が、送り出され、注射針190から目標部位の内部に注入される。
操作ボタン140が最先端位置に到達すると、シリンジ駆動部材166の駆動は終了する。これによって、注入量調整機構の設定に応じた所定量の液状組成物の供給が完了する。
術者が、操作ボタン140の押圧を中止(解消)すると、操作ボタン140および注射針駆動機構並びに液状組成物注入機構は、バネの付勢力に基づいて、初期位置に復帰し、注射針190が鞘部170の先端部172の内部に後退する。
そして、術者は、鞘部170の先端部172を目標部位10に位置決めした状態を継続し、薬液注入装置100の位置を変更することなく、ガイド部材111を回転させ、注射針190の位置を調整する。その後、操作ボタン140を押圧することで上記操作が繰り返され、注射針190は、異なる位置に液状組成物を注入する。
術者は、必要に応じて、ガイド部材111の回転および操作ボタン140の押圧動作を繰り返すことによって、目標部位10の広い範囲に渡って液状組成物を注入する(図2および図3参照)。その後、鞘部170の先端部172を、次の目標部位に向かって移動させ、上記操作を繰り返す。
以上のように、本実施の形態は、目標部位の広い範囲に渡って液状組成物を注入することが可能であり、かつ良好な操作性を有する簡便な薬液注入装置を提供することが可能である。
また、薬液注入装置100の手元操作部120は、鞘部170の先端部172から注射針190を突出させるための操作と、突出させた注射針190によって目標部位を穿刺し、液状組成物を目標部位に注入するための操作と、注射針190を鞘部170の先端部172のルーメン171に後退させるための操作とを、一連の作業として、連続して繰り返し得る操作ボタン140を有している。つまり、本実施の形態は、薬液注入装置100の位置調整、注射針190の穿刺、治療用組成物の注入という動作の繰り返しに関しても、簡便でありながら、良好な操作性を有する。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、薬液注入装置100がX線透視下で使用される場合、鞘部170の先端部172は、X線不透過材料を含有する樹脂を使用して形成することが、好ましい。この場合、鞘部170の先端部172は、X線造影性が得られ、X線造影マーカとして機能する。したがって、X線透視下、鞘部170の先端部172の位置を確認しつつ、薬液注入装置100を、例えば、心室内に誘導することができる。X線不透過材料は、例えば、タンタル、炭化タングステン、酸化ビスマス、硫酸バリウム、プラチナもしくはその合金、コバルト合金の粉末である。
薬液注入装置100は、例えば、遺伝子治療や細胞療法に適用することが可能である。遺伝子治療は、例えば、虚血性心疾患に対する治療であり、薬液注入装置100に内蔵される注射針190によって核酸を注入することは、低侵襲である点で好ましい。
細胞療法は、例えば、外部より新たな細胞(心筋細胞、骨格筋芽細胞、平滑筋細胞、骨髄由来細胞、末梢血幹細胞、さい帯血由来細胞)を移植し、心機能を改善するための治療法である。したがって、薬液注入装置100に内蔵される注射針190を、例えば、骨髄由来細胞を梗塞部に移植するために、適用することができる。
本発明の実施の形態に係る薬液注入装置の概略外観図である。 薬液注入装置の注射針が突出した状態を示している断面図である。 薬液注入装置の注射針が後退した状態を示している断面図である。 注射針の位置調整機構および突出量調整機構を説明するための断面図であり、手元操作部の先端部を示している 注射針の位置調整機構が有するガイド部材およびロック機構を説明するための平面図である。 注射針の位置調整機構が有するガイド部材およびロック機構を説明するための平面図であり、図5と異なった回転角度を占めているガイド部材を示している。 注射針の位置調整動作を説明するための側面図である。 注射針の位置調整動作を説明するための側面図であり、図7と異なった回転角度を占めているガイド部材を示している。 注射針の位置調整動作を説明するための側面図であり、図7および図8と異なった回転角度を占めているガイド部材を示している。 薬液注入装置の注射針駆動機構を説明するための断面図であり、手元操作部の操作ボタンを中心とする近傍を示している。 操作ボタンのロック機構を説明するための平面図である。 手元操作部の中間部の断面図である。 手元操作部の後端部の断面図である。 薬液注入装置の液状組成物注入機構が有するラチェット部材の平面図である。 液状組成物注入機構が有する伝動部材の平面図である。 液状組成物注入機構を説明するための要部拡大図であり、無作動状態を示している。 図16に続く、作動開始状態を説明するための要部拡大図である。 図17に続く、作動完了状態を説明するための要部拡大図である。 薬液注入装置のシリンジ台の制止機構を説明するための要部拡大図である。 薬液注入装置の液状組成物の注入量調整機構を説明するための要部拡大図であり、最大注入量をセットした場合における初期状態を示している。 図20に係る最大注入量をセットした場合における最終状態を示している要部拡大図である。 図20に係る最大注入量より小さい注入量をセットした場合における初期状態を示している要部拡大図である。 図22に係る小さい注入量をセットした場合における最終状態を示している要部拡大図である。
符号の説明
10・・目標部位、
100・・薬液注入装置、
110・・注射針位置調整機構、
111・・ガイド部材、
112・・溝部、
113・・平滑部、
114・・貫通穴、
115・・ロック機構、
116・・ボール、
117・・スプリング、
118・・ハウジング、
119・・開口部、
120・・手元操作部、
121・・ノズル部、
122・・本体ケース、
123・・開口部、
124・・ねじ溝、
125,126・・開口部、
127・・フック、
127A・・凹部、
128・・蓋、
129・・フック、
130・・キャップ、
131・・先端、
132・・凹部、
133・・開口部、
135・・基端、
136・・拡径部、
137・・ねじ溝、
140・・操作ボタン、
141・・スロット、
142・・ガイドピン、
143・・ガイド溝、
144・・押圧部材、
144A・・先端部、
145・・ラック、
145A・・突出部、
145B・・鋸歯部、
147・・凹部、
148・・ロックタブ、
149・・基部、
149A・・突起、
150・・伝動部材、
151・・軸、
152,153・・連結ピン、
155・・針駆動部材、
156,157・・スロット、
158・・ガイドピン、
160・・操作タブ、
160A・・突起、
161・・プレート、
162・・ラチェット部材、
162A・・軸、
162B・・コネクタ、
162C,162D・・突起、
163・・伝動部材、
163A・・軸、
163B・・突起、
163C・・拡張部、
165A,165B・・バネ、
166・・シリンジ駆動部材、
166A・・開口部、
167・・爪、
168・・ラック、
168A・・歯、
169・・バネ、
170・・鞘部、
171・・ルーメン、
172・・先端部、
175・・基端部、
180・・挿通部材、
182・・先端部、
190・・注射針、
192・・チューブ、
193・・プラグ、
194・・ノズル、
195・・シリンジ、
196・・フランジ、
197・・押し子、
197A・・先端、
198・・基部、
199・・シリンジ台、
199A・・凹部、
199B・・拡径部、
,L・・距離、
S・・軸。

Claims (7)

  1. 内部を延長するルーメンを有する鞘部と、
    前記鞘部のルーメンに摺動自在に配置され、前記鞘部の先端部から突出可能である先端部と、液状組成物が供給される基端部と、前記基端部から前記先端部まで内部を延長し、液状組成物が導入されるルーメンとを有する挿通部材と、
    前記挿通部材の前記先端部に配置され、前記挿通部材のルーメンに連通しており、前記鞘部の先端部から突出可能である注射針と、
    前記注射針の位置を調整するための注射針位置調整機構とを有し、
    前記注射針位置調整機構は、前記挿通部材が摺動自在に挿通される貫通穴を有するガイド部材を有し、前記ガイド部材が回転し、前記貫通穴に挿通される前記挿通部材を同伴することで、前記挿通部材の前記先端部に配置される前記注射針の位置を調整する
    ことを特徴とする薬液注入装置。
  2. 前記鞘部の基端部に連結される手元操作部と、
    前記手元操作部の側方に配置される操作ボタンと
    前記操作ボタンの押圧動作によって引き起こされる降下運動を、前記挿通部材の前進運動に変換する注射針駆動機構と、を有し、
    前記手元操作部は、前記操作ボタンを押圧することで、前記鞘部の先端部から前記注射針を突出させるための操作と、突出させた前記注射針によって目標部位を穿刺し、液状組成物を前記目標部位に注入するための操作と、前記注射針を前記鞘部の先端部のルーメンに後退させるための操作とを、一連の作業として、連続して繰り返し得る
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬液注入装置。
  3. 前記注射針は、単一であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の薬液注入装置。
  4. 前記ガイド部材は、前記鞘部の基端部に連結される手元操作部に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬液注入装置。
  5. 前記ガイド部材は、回転自在に支持されていることを特徴とする請求項4に記載の薬液注入装置。
  6. 前記貫通穴は、前記ガイド部材の中心軸に対して偏心した位置に配置されることを特徴とする請求項5に記載の薬液注入装置。
  7. 前記注射針位置調整機構は、前記ガイド部材をロックするためのロック機構を有することを特徴とする請求項〜6のいずれか1項に記載の薬液注入装置。
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