JP4402583B2 - 血管閉塞具 - Google Patents

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本発明は、血管内の所定箇所に留置して、血管内の血流を遮断するために用いられる血管閉塞具に関する。
例えば血管に制癌剤等の薬液を投与するとき、該薬液が癌組織などの患部に効果的に流れるようにするため、分岐して流れる血管の一方を閉塞して、薬液が患部に向かう血管にだけ流れるようにする手術を行うことがある。
この手術は、経皮的に血管内にカテーテルを挿入し、このカテーテルの先端を血管の閉塞したい箇所に至らせた後、このカテーテルを通して血管閉塞具を血管内に挿入し、留置することによって行われている。
下記特許文献1には、らせん状に巻かれ、第1の端部、第2の端部、前記第1の端部と前記第2の端部との間を伸びる軸、及びこれらの端部間の中央領域を有する細長いワイヤを備え、前記第1、第2の端部が前記中央領域よりも柔軟に形成され、前記第1、第2の端部の少なくとも一方が血管の内壁に係合し、前記中央領域を反対の壁に押し付けるようにした血管閉塞具(血管閉塞用具)が開示されている。
また、下記特許文献2には、コイルの任意の部分に少なくとも1個以上のリングを設け、コイルの部分又は全周に繊維を巻着したことを特徴とした血管閉塞具(塞栓コイル)が開示されている。この血管閉塞具は、つづみ型で成型されていることが併せて記載されている。
特許第3029993号公報 特開平7−406号公報
しかしながら、上記特許文献1の血管閉塞具は、柔軟な部材である第1、第2の端部の少なくとも一方で、該血管閉塞具を血管の内壁に固定させているので、血管の内壁との固定が十分ではなく、一端留置した血管閉塞具が血流によって流されることもあり、目的箇所の血管の閉塞がなされない可能性があった。
また、上記特許文献2の血管閉塞具は、留置される血管の内壁にしっかりと固定されるが、血流と同方向の巻き軸方向に巻かれて形成されているため、血流方向における閉塞が不十分で、満足な血栓効果が得られない可能性があった。
更に、上記特許文献1及び2では、いずれも血管の閉塞が不十分であるため、複数個の血管閉塞具を用いる必要があり、経済的ではなかった。
したがって、本発明の目的は、血管内に留置したときに血管内にしっかりと固定されると共に、血管を効果的に閉塞可能で、しかも留置に必要な個数も少なくできる血管閉塞具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、血管の所定箇所に挿入し留置して血流を遮断するために用いるコイル形状の血管閉塞具において、
線材をコイル状に巻いて形成したコイル本体と、
このコイル本体の少なくとも一方の端部において、前記線材若しくは前記線材とは異なる線材を巻いて形成されて、前記コイル本体の内側又は外側に重ねて配置され、前記コイル本体と一体に連結された、重ね巻き部とからなり、
前記重ね巻き部は、挿入される血管の内径よりも大きい形状となるように屈曲形状に付形されていることを特徴とする血管閉塞具を提供するものである。
上記第1の発明によれば、カテーテル等を通して、血管閉塞具を血管内の閉塞しようとする箇所に押し出すと、重ね巻き部が、血管の内径よりも大きい形状に形状復帰するので、血管閉塞具は血管の内壁に押圧されて血流に流されることなく、しっかりと固定される。
また、血管閉塞具の重ね巻き部以外の部分が血流によって流されても、重ね巻き部に引っ掛かって密接に絡まるので、血流を効果的に妨げて、高い閉塞効果が得られる。また、血管の閉塞効果が高いので、必要な血管閉塞具の個数も少なく経済的となる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記コイル本体と、前記重ね巻き部とが、線材を連続して巻線して形成されている血管閉塞具を提供するものである。
上記第2の発明によれば、例えば、基端から先端に向かって線材をコイル状に巻いてコイル本体を形成した後、線材を巻く方向を基端側に反転させて、コイル本体と重ね巻き部とを連続して形成できるので、コイル本体を形成後、そのまますぐに重ね巻き部を形成することができ、生産性がよく量産が可能となり、製造コストの低減を図れる。また、コイル本体と重ね巻き部とが連続形成される結果、コイル本体及び重ね巻き部の端部同士がほとんど同じ位置となり、どちらかの端部が突出することがないので、レーザー加熱等により、端部を丸めたりする処理が不要となり、製造コストを低減できる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、前記コイル本体の前記重ね巻き部以外の部分は、前記重ね巻き部よりもコイル外径が小さく形成され、かつ、繊維が固着されている血管閉塞具を提供するものである。
上記第3の発明によれば、コイル外径が小さく形成された、コイル本体の重ね巻き部以外の部分に繊維が固着されているので、血管閉塞具の外径が必要以上に大きくなることがない。そのため、カテーテル等の内部を通して、血管閉塞具を血管内へ留置するときに、カテーテル内で詰まったりせずに挿入性を維持できる。そして、血管閉塞具が血管内に留置されると、固着した繊維によって血管内を効果的に閉塞して、血栓の形成を促進して血流を迅速に遮断することができる。なお、重ね巻き部に繊維が固着されると、血管閉塞具の外径が大きくなりすぎて、カテーテル等の内部に詰まり易く挿入性が低下する。
本発明の第4は、前記第1〜3の発明のいずれか1つにおいて、前記重ね巻き部は、内側の線材の間に外側の線材が位置するように重なり合っている血管閉塞具を提供するものである。
本発明の血管閉塞具によれば、重ね巻き部が挿入される血管の内径よりも大きい形状に形状復帰するので、血流に流されることなくしっかりと固定され、重ね巻き部以外の部分が血流によって流されても、重ね巻き部に引っ掛かって密接に絡まるので、血流を効果的に妨げ高い閉塞効果が得られ、必要な血管閉塞具の個数も少なく経済的である。
以下、図1〜8を参照して、本発明の血管閉塞具10の一実施形態を説明する。
図1及び図2(a)、(b)を併せて参照すると、この血管閉塞具10は、線材11をコイル状に巻いて形成したコイル本体20を有している。そして、このコイル本体20の一方の端部には、線材11をコイル本体20の外側に重ねて巻いて、重ね巻き部30が形成されている。
線材11の材質としては、Ni−Ti合金、Ni−Ti−X(X=Fe,Cu,V,Co等)合金、Cu−Zn−X(X=Al,Fe等)合金等の超弾性合金、又は、ステンレス、ピアノ線材、更には、Pt、Ti、Pd、Rh、Au、W、及びこれらの合金等からなるX線不透過材料が好ましく用いられる。
図3には、線材11として、特に好ましく用いられる線材12が示されている。この線材12は、外周に配置された超弾性合金12bと、その中心部に配置されたX線不透過性材料12aとで構成される。なお、超弾性合金12b及びX線不透過性材料12aは一体でも、別体で相対的に移動可能でもよい。この線材12は、X線不透過性材料12a及び超弾性合金12bで形成されているので、血管等の屈曲部に自然に曲がって対応することが可能な柔軟性と、位置をX線透視カメラによって視認できる視認性とを兼ね備えており、血管閉塞具10を目的の治療箇所にスムーズに、かつ、正確に留置できる。
なお、X線不透過性材料12a及び超弾性合金12bは、上述した材料が好ましく用いられ、また、図3におけるX線不透過性材料12aの直径Xと、線材の直径Yとの関係は、X線不透過性材料12aの横断面積が線材の横断面積に対して10〜40%の範囲となるよう設定することが好ましい。
この実施形態の場合、コイル本体20と、重ね巻き部30とは、同一の線材11で連続して形成されている。図2(b)を参照して説明すると、コイル本体20は、線材11をばね成形機等によって、その基端から先端に向けて(矢印a方向)、コイル状に巻いて形成される。コイル本体20を形成後、ばね成形機の巻く方向を、コイル本体20の基端側(矢印b方向)に反転させることにより、コイル本体20の外側に重なって、重ね巻き部30が形成される。こうしてコイル本体20と重ね巻き部30とが連続して形成される。
上記重ね巻き部30は、挿入される血管の内径よりも大きい形状となるように屈曲形状に付形されている。この際の屈曲形状としては、図1に示すC字状や、図4(a)に示す渦巻き状、図4(b)に示す8の字状、或いは、図5(a)に示す重ね巻き部30が更にコイル形状をなす、いわゆるダブルコイル形状、図5(b)に示す重ね巻き部30をC字状に付形し、コイル本体20をダブルコイル形状とした場合等の様々な屈曲形状を採用することができる。
このような重ね巻き部30を屈曲形状に付形したときの外径Dは、図1、4及び5のいずれの場合であっても、留置させる血管の内径よりも、少なくとも0.1mm以上、より好ましくは0.5〜2mm大きくなるように形成されている。
重ね巻き部30は、例えば、次のようにして屈曲形状に付形される。すなわち、所定形状に屈曲させた芯材若しくは直線状とされた芯材に、重ね巻き部30をコイル本体20ごと被せて、金型で挟みこんで形状を保持しつつ、熱処理することにより所定の屈曲形状に付形させる。
また、図2に示すように、コイル本体20のコイル外径をD1、重ね巻き部30のコイル外径をD2とした場合、D1<D2とされている。そして、コイル外径D1が小さく形成された、コイル本体20における重ね巻き部30以外の部分には、繊維21が固着されている。この繊維21としては、例えばダクロン(Dacron)(登録商標)(ポリエステル)、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、フルオロポリマー(ポリテトラフルオロエチレン)、ナイロン(登録商標)(ポリアミド)、更には絹などが好ましく使用できる。繊維21の繊維径は0.02mm前後が好適である。これらの繊維21には、前述したX線不透過性材料が添加されていてもよい。
更に、コイル本体20の基端の端面は、レーザー加熱等の手段によって溶融されて、半球状の頭部22が形成されている。この頭部22により血管閉塞具10を血管内に挿入する際に、血管の損傷を防止可能とされている。
以上説明した血管閉塞具10は、例えば血管に制癌剤等の薬液を投与するとき、薬液が癌組織などの患部に効果的に流れるようにするため、分岐して流れる血管の一方を閉塞して、薬液が患部に向かう血管にだけ流れるようにする手術の場合等に用いられる。この際、カテーテル等を通して血管内の閉塞したい箇所に留置されるが、留置作業の効率性の観点から、図6に示す挿入装置100が好適に用いられる。
この挿入装置100は、連通孔を有するハブ41を基端に固着したカテーテル40と、血管閉塞具10を収容しカテーテル40内に導入するための挿入ガイド管50と、この挿入ガイド管50に収容された血管閉塞具10を押し込むスタイレット60とを備えている。
カテーテル40はチューブ状をなしており、先端は開口し基端にはハブ41が取付けられている。
挿入ガイド管50はチューブ状をなし、その先端はカテーテル40のハブ41の連通孔に挿入しやすいように先細テーパ状となっている。また、挿入ガイド管50には、収容された血管閉塞具10の輸送時等の飛び出しを防止するため、図示しない飛び出し防止キャップがセットされ、使用前に取り外されるようになっている。
スタイレット60は、直線状のワイヤと、環状の把持部とで形成され、挿入ガイド管50内に収容された血管閉塞具10を押出して、カテーテル40内部に挿入させるものである。
次に、上記挿入装置100を用いた場合における、本発明の血管閉塞具10の使用方法及び作用について説明する。
治療前には図6に示すように、血管閉塞具10を挿入ガイド管50内に収容し、挿入ガイド管50の飛び出し防止キャップを取り外しておく。この際、血管閉塞具10は真直ぐに伸ばされた状態で収容されている。
そして、血管V内に常法に従って図示しない親カテーテルを経皮的に挿入し、親カテーテルの先端部を血管Vの閉塞させたい箇所に到達させる。次に図示しないガイドワイヤを親カテーテルに挿入し、閉塞させたい箇所よりも少し先まで押し出しておく。その後、カテーテル40をガイドワイヤ外周に沿って挿入していき、閉塞させたい箇所に到達させた後、ガイドワイヤを引き抜く。
次いで、挿入ガイド管50を、カテーテル40のハブ41に係合させ、挿入ガイド管50内にスタイレット60を矢印c方向に挿入して、血管閉塞具10を押し込む。押し込まれた血管閉塞具10は、ハブ41の連通孔を通ってカテーテル40内に収容される。その状態で、図7に示すように、カテーテル40の内部にプッシャ70を挿入し、血管閉塞具10の基端(この場合、頭部22)に当接させ、更にプッシャ70を矢印で示す血流dの方向に押し込む。
すると、カテーテル40内に収容された、血管閉塞具10の重ね巻き部30が徐々にカテーテル40内から押し出され、予め付形されている形状に形状復帰する(図7参照)。すなわち、留置させる血管の内径よりも大きい外径Dとなる。このように、カテーテル40を通して、血管閉塞具10を血管V内の閉塞しようとする箇所に押し出すと、重ね巻き部30が、血管Vの内径よりも大きい形状に形状復帰するので、血管閉塞具10は血管Vの内壁に押圧されて血流dに流されることなく、しっかりと固定される。
なお、プッシャ70で血管閉塞具10の基端を押さえて、カテーテル40を手元側(血流dの反対方向)に引き戻すようにして血管閉塞具10をカテーテル40から抜き出してもよく、プッシャ70によらず、生理食塩水の注入などの方法によって血管閉塞具10を押し出してもよい。
そして、カテーテル40内から、血管閉塞具10を完全に押出したら、プッシャ70及びカテーテル40を血管V内から引き抜いて、留置作業を終える(図8参照)。
こうして、完全に押し出された血管閉塞具10は、重ね巻き部30が血管Vの内壁に押圧されて固定され、コイル本体20は、血流dにより次第に流されるので、重ね巻き部30に引っ掛かって密接に絡まるようになる。そのため、血流dを効果的に妨げて血栓の形成を促進させて、高い閉塞効果が得られるようになる。更に、本発明の血管閉塞具10によれば、血管Vの閉塞効果が高いので、血管Vの閉塞に必要な個数を少なくすることができ経済的となる。
また、上記実施形態における血管閉塞具10は、コイル本体20と重ね巻き部30とが連続して形成されている。そのため、コイル本体20を形成後、そのまますぐに重ね巻き部30を形成することができるので、生産性がよく量産が可能となり、製造コストの低減を図れる。そして、コイル本体20と重ね巻き部30とが連続形成される結果、コイル本体20及び重ね巻き部30の端部同士がほとんど同じ位置となり、どちらかの端部が突出することがないので、レーザー加熱等により、端部を丸めたりする処理が不要となり、製造コストを低減できる。
更に、上記実施形態における血管閉塞具10は、コイル外径D1が小さく形成された、コイル本体20における重ね巻き部30以外の部分に、繊維21が固着されている。そのため、血管閉塞具10の外径が必要以上に大きくなることがないので、カテーテル40の内部を通して血管閉塞具10を血管V内へ留置させる、上述の留置作業の際に、カテーテル40内で詰まったりせずに挿入性を維持できる。そして、血管閉塞具10が血管V内に留置されると、固着した繊維21によって血管V内を効果的に閉塞して、血栓の形成を促進して血流dを迅速に遮断することができる。なお、重ね巻き部30に繊維21を固着させておくと、血管閉塞具10の外径が大きくなりすぎて、カテーテル40の内部に詰まり易く挿入性が低下するので好ましくない。
図9には、本発明の血管閉塞具10の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略することにする。
この実施形態の血管閉塞具10aは、コイル本体20と重ね巻き部30とが連続して形成されておらず、別々に形成されている点が、前記実施形態と異なる。
すなわち、コイル本体20の外側に、別体で形成した重ね巻き部30を被せ、その端部同士の位置を合わせて、レーザー加熱等の手段により溶着させるか、或いは、ろう材を固着することにより半球状の頭部23が形成され、コイル本体20先端の外側に、重ね巻き部30が重ねて配置された形状となっている。
この場合でも、上記実施形態と同様にして、血管V内を効率よく閉塞できる。なお、上記実施形態では、コイル本体20及び重ね巻き部30を形成する線材11は、同一材質のものを使用しているが、この実施形態においては別々の材質としてもよい。例えば、ステンレス等の比較的安価な線材11で、コイル本体20を形成しておき、Pt等のX線不透過性材料からなる線材11で重ね巻き部30を、重ねて巻いて血管閉塞具10を形成するようにしてもよい。こうすれば、血管閉塞具10の大部分を構成するコイル本体20を安価な材料で形成できるので、製造コストを低減できる。
なお、この実施形態において屈曲形状に屈曲させる際には、予め、重ね巻き部30若しくはコイル本体20を付形しておき、これをコイル本体20に被せるか、或いは、コイル本体20に重ね巻き部30を被せた後、上述した実施形態と同じように、芯材に被せ金型で挟み込み、熱処理して所定の屈曲形状に付形させる。
また、この実施形態では、コイル本体20の外側に重ね巻き部30を被せているが、コイル本体20の内周に重ね巻き部30を挿入して、コイル本体20の内側に重ね巻き部30を配置するようにしてもよい。
図10には、本発明の血管閉塞具10の更に他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略することにする。
この実施形態の血管閉塞具10b、10cは、コイル本体20に対して、重ね巻き部30を形成した位置が、前記実施形態10と異なる。
図10(a)に示す血管閉塞具10bは、コイル本体20の内側に重ね巻き部30が形成されている。この場合、ばね成形機等により線材11を矢印e方向に進行させてコイル状に巻くことにより、コイル本体20及び重ね巻き部30が形成される。すなわち、まず重ね巻き部30が、その基端から先端に向けて形成された後、巻く方向をコイル本体20の基端側に反転させて、コイル本体20の内側に重ね巻き部30が連続して形成される。この場合も、上記実施形態と同様に、血管V内を効率よく閉塞できる。
図10(b)に示す血管閉塞具10cは、コイル本体20の両方の端部に、重ね巻き部30が形成されている。この場合は、ばね成形機等により線材11を、矢印f、gの順で進行させてコイル状に巻くことにより、コイル本体20及び重ね巻き部30が形成される。すなわち、まず重ね巻き部30が、基端から先端に向け形成された後、巻く方向をコイル本体20の基端側に反転させて、コイル本体20を巻いていき、その基端に達したら、巻く方向を再び先端側に反転させる。こうしてコイル本体20は、一方の端部の内側に重ね巻き部30が、他方の端部の外側に重ね巻き部30が、それぞれコイル本体20と連続して形成される。
この場合も、上記実施形態と同様に血管V内を効率よく閉塞できる。更にこの血管閉塞具10cの場合、血管V内に留置した際に両方の重ね巻き部30によって、血管V内壁に押圧されて固定されるので、血管閉塞具10cの血管V内壁に対する固定力が大きくなると共に、基端も固定されて流されることが少ないので、血流dの流れに影響を及ぼされることが少なくなる。
なお、上述した実施形態においては、コイル本体20には、重ね巻き部30が外側又は内側に、1つだけ重ねて配置されたいわゆる2重構造をなしているが、重ね巻き部30を更に外側又は内側に配置して、3重、4重といった多重構造としてもよい。
本発明は、血管内の所定箇所に留置して、血管内の血流を遮断するために用いられ、血管内にしっかりと固定されると共に、血管を効果的に閉塞可能で、しかも留置に必要な個数も少なくできる血管閉塞具として利用できる。
本発明による血管閉塞具の一実施形態の平面図である。 同血管閉塞具の付形前の状態を示しており、(a)は平面図、(b)は断面図である。 同血管閉塞具に用いる線材の好ましい例を示す説明図である。 同血管閉塞具の各種の付形形状を示しており、(a)は渦巻き状に付形させた場合の平面図、(b)は8の字状に付形させた場合の平面図である。 同血管閉塞具の各種の付形形状を示しており、(a)はダブルコイル形状に付形させた場合の平面図、(b)はコイル本体をダブルコイル形状に付形させた場合の平面図である。 同血管閉塞具を血管内に留置する挿入装置を示す平面図である。 挿入装置を用いて、血管内に血管閉塞具を留置させる際の第1の手順を示す説明図である。 挿入装置を用いて、血管内に血管閉塞具を留置させる際の第2の手順を示す説明図である。 本発明による血管閉塞具の他の実施形態を示す平面図である。 本発明による血管閉塞具の更に他の実施形態を示しており、(a)は重ね巻き部がコイル本体の内側に形成された場合の断面図、(b)はコイル本体の両端に重ね巻き部が形成された場合の断面図である。
符号の説明
10、10a、10b、10c 血管閉塞具
11 線材
20 コイル本体
21 繊維
22 頭部
30 重ね巻き部
40 カテーテル
41 ハブ
50 挿入ガイド管
60 スタイレット
70 プッシャ
100 挿入装置

Claims (4)

  1. 血管の所定箇所に挿入し留置して血流を遮断するために用いるコイル形状の血管閉塞具において、
    線材をコイル状に巻いて形成したコイル本体と、
    このコイル本体の少なくとも一方の端部において、前記線材若しくは前記線材とは異なる線材を巻いて形成されて、前記コイル本体の内側又は外側に重ねて配置され、前記コイル本体と一体に連結された、重ね巻き部とからなり、
    前記重ね巻き部は、挿入される血管の内径よりも大きい形状となるように屈曲形状に付形されていることを特徴とする血管閉塞具。
  2. 前記コイル本体と、前記重ね巻き部とが、線材を連続して巻線して形成されている請求項1記載の血管閉塞具。
  3. 前記コイル本体の前記重ね巻き部以外の部分は、前記重ね巻き部よりもコイル外径が小さく形成され、かつ、繊維が固着されている請求項1又は2記載の血管閉塞具。
  4. 前記重ね巻き部は、内側の線材の間に外側の線材が位置するように重なり合っている請求項1〜3のいずれか1つに記載の血管閉塞具。
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