JP4401990B2 - 4サイクルディーゼル機関の始動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、4サイクルディーゼル機関の始動方法に関するものである。
4サイクルディーゼル機関の低速回転時に、急に、多量の燃料をシリンダ内に投入した場合、燃焼用空気が不足して一時的に多量のスモークが発生するが、例えば、特許文献1には、高圧空気源からシリンダ内に空気(アシストエア)を、直接、送り込んでスモークの発生を低減することが記載されている。
しかし、特許文献1によるスモークの改善が必ずしも十分なものでないはないため、4サイクルディーゼル機関の始動時期より所定の時間だけ前に、過給機にアシストエアの供給を開始してアシストエアの供給を改善する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開昭64−160915号公報 特開2002−122031号公報
しかしながら、前者の如く、高圧空気源からアシストエアを、直接、シリンダ内に送り込む場合、アシストエアの供給開始の時期は、4サイクルディーゼル機関にあっては、吸気弁が閉じてからが好ましい。
吸気弁の閉止時期は、ピストンの圧縮行程に当たるため、始動弁のサイズの制約からエアアシストする時期が長くなると、ピストンの有効圧縮比が低下して、燃焼に必要な空気温度が十分に得られない。その結果、始動時のスモークの発生を有効に抑制できないという結果となる。
他方、後者の如く、排気タービン過給機付き4サイクルディーゼル機関の始動時に、過給機にアシストエアを供給して、始動時のスモーク発生を抑制する方法では、過給機が開放されているため、アシストエアとして供給された空気が全てシリンダ内に送り込まれず、大気中にも放出されるという問題がある。
アシストエアによる給気圧力の上昇が小さい場合、この大気中への放出は、大きな損失にはつながらないが、大きな給気圧力上昇が求められる場合には、この大気中への放出は、大きなアシストエアの損失をもたらし、場合によっては、燃料の燃焼に必要な給気圧力まで到達できず、スモークの発生を抑制できなくなるという問題がある。
このような問題を解決するためには、始動時の燃料の燃焼に必要な空気量をシリンダ内に十分に送り込み、更に、燃料の燃焼に求められる空気温度(有効圧縮比)を得る必要がある。
本発明者は、かかる知見に基づいて鋭意研究した結果、本発明に到達したものであり、その目的とするところは、4サイクルディーゼル機関の始動時に、燃料の燃焼に必要な空気量をシリンダ内に十分に送り込み、かつ、燃料の燃焼に求められる空気温度(有効圧縮比)が得られる4サイクルディーゼル機関の始動方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、次のように構成されている。
本発明の4サイクルディーゼル機関の始動方法は、4サイクルディーゼル機関の始動時に、該ディーゼル機関の給気室に連通する吸気管、或いは給気管よりなる空気吸引管の出口に配置した開閉弁を閉じ、次いで、前記給気室に高圧空気源よりアシストエアを直接投入して給気室の給気圧力を0.1×105 〜0.5×105 Pa昇圧させ、しかる後に、燃料噴射を行うことを特徴とするものである。
また、本発明の4サイクルディーゼル機関の始動方法は、前記ディーゼル機関の回転速度が、燃焼室内に噴射させた燃料が連続して燃焼するに必要な機関回転速度に達したとき、燃料を燃焼室内へ噴射することを特徴とするものである。
上記のように、本発明は、4サイクルディーゼル機関の始動時に、該ディーゼル機関の給気室に連通する吸気管、或いは給気管よりなる空気吸引管の出口に配置した開閉弁を閉じ、次いで、前記給気室に高圧空気源よりアシストエアを直接投入して給気室の給気圧力を0.1×105 〜0.5×105 Pa昇圧させ、しかる後に、燃料噴射を行うので、4サイクルディーゼル機関の始動時において、燃料の燃焼に必要なアシストエア(空気)を任意に、そして、十分に確保することができる。
その結果、本方法では、空気の有効圧縮比を犠牲にすることなく、空気が機能するため、始動時における燃料の燃焼不良を抑制することができる。したがって、始動時に発生するスモークを従来又は通常の4サイクルディーゼル機関に比べて大幅に低減、すなわち、約1/10にできる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の方法を実施する4サイクルディーゼル機関の概略構成図である。なお、この実施の形態では、排気タービン過給機付きの4サイクルディーゼル機関を例とする。
図1において、符号1は、大型の中低速ディーゼル機関である排気タービン過給機付きの4サイクルディーゼル機関であり、この4サイクルディーゼル機関1のシリンダヘッド2には、吸気弁3、排気弁4、及び燃料噴射ノズル6を設けている。
上記吸気弁3は、燃焼室7と供給室8とを連通する連通管9の出口を開閉するようになっている。また、排気弁4は、燃焼室7と排気室16とを連通する連通管11の入口開閉するようになっている。
符号12は、過給機であり、タービン13を内蔵したタービン室14は、排気管15を経て排気室16と連通し、コンプレッサ17を内蔵したコンプレッサ室18は、給気管19を経て上記給気室8と連通している。また、この給気管19は、その途中に開閉弁室20を備えている。
この開閉弁室20は、図2に示すように、その内部に円板状の開閉弁21を設けて給気管19の出口を開閉するようにしている。この開閉弁21の開閉は、開閉用エアシリンダ22によって行うようになっている。
上記開閉弁21は、回転軸24の横手に突き出した2本の支持体23に取り付けられている。また、開閉用エアシリンダ22のロッド25は、回転軸24の横手に突き出したアーム26の自由端に連結されている。
従って、開閉用エアシリンダ22のロッド25を伸長及び収縮することにより、回転軸24に取り付けたアーム26が回動して開閉弁21が給気管8の出口を開閉するようになっている。
上記開閉弁21は、通常、図示しない固定金具によって初期位置に支持又は固定されているが、固定用シリンダ36によって固定金具を移動、例えば、固定軸24の軸方向に移動させることによって開閉弁21を固定金具から開放できるようになっている。
図1中、符号30は、電気的な制御ラインであり、この制御ライン30には、圧縮空気投入用ソレノイド弁31を設けている。また、この制御ライン30から分岐した分岐ライン32には、開閉弁用ソレノイド弁33を設けている。
この開閉弁用ソレノイド弁33は、開閉用エアシリンダ22に付随する第2スピードコントローラ35と、固定用エアシリンダ36に付随する第1スピードコントローラ37とを制御するようになっている。
他方、上記給気室8は、空気導入管40を介して高圧空気源41と接続しており、高圧空気源41から必要に応じて圧縮空気(アシストエア)aを導入できるようになっている。この空気導入管40には、高圧空気源41から給気室8の方角に、順次、減圧弁42、第1リレー弁43及び第1絞り弁44を設けている。更に、上記空気導入管40に設けたバイパス路45には、上記第1リレー弁43及び第1絞り弁44にそれぞれ対峙する第2リレー弁46及び第2絞り弁47を設けている。
上記第1リレー弁43は、制御ライン30から分岐した分岐ライン48と電気的に接続し、第2リレー弁46は、制御ライン30からから分岐した分岐ライン49と電気的に接続している。但し、この分岐ライン49は、その途中にタイムディレー弁50を備えている。また、このタイムディレー弁50は、上記制御ライン30に接続する接続ライン51とも接続している。
また、符号52は、電子制御装置であり、上記圧縮空気投入用ソレノイド弁31及び開閉弁用ソレノイド弁33を制御するようになっている。この電子制御装置52には、上記給気室8に設けた圧力センサ53から給気室8内の給気圧力を入力するようになっている。また、4サイクルディーゼル機関1の回転速度は、駆動軸28に装着した回転速度計測装置(例えば、パルス発生器)54によって上記電子制御装置52に入力するようになっている。
次に、このエアアシスト方法の作用について説明する。このエアアシスト方法は、図3のタイムチャートに基づいて行われる。
(1)上記電子制御装置52からスタート信号が発信されると、図1において、機関始動用のエアスタート用ソレノイド弁(図示せず)が作動してエアスタータが作動し、同時に、開閉弁用ソレノイド弁33も作動する。これに伴い機関回転速度が上昇しながら、開閉弁21も閉弁する。
(2)すなわち、開閉弁用ソレノイド弁33の作動により、先ず、第1スピードコントローラ37が作動して固定用エアシリンダ36が働き、開閉弁21を固定金具(図示せず)から開放する。
その後(所定時間経過後)、第2スピードコントローラ35が作動して開閉用エアシリンダ22が作動し、図2に示すように、回転軸24に装着したアーム26が矢印bの方向に回転する。そして、支持体23を介して回転軸24に取り付けた開閉弁21によって給気管19の出口が閉止される。このため、アシストエアの漏洩が防止される。
(3)燃焼室7内に噴射する燃料が連続して燃焼するに必要な所定の機関回転数(例えば、65〜75rpm)に到達すると、投入用ソレノイド弁31が作動する。
この投入用ソレノイド弁31の作動により、第1リレー弁43が作動し、高圧空気源41の高圧空気aが減圧弁42によって所定の圧力(例えば、0.5〜1MPa)に減圧された後、第1絞り弁44を経て給気室8に供給され、同時に燃料噴射ノズル6から燃焼室7内に燃料cが噴射される。
上記第1リレー弁43を流れるアシストエア(高圧空気)aは、第1リレー弁43の後流側に設けた第1絞り弁44によって給気室8の圧力がアシストエアaの投入で0.1〜0.5bar(0.1×105 〜0.5×105 Pa)、より好ましくは、0.2〜0.5bar(0.2×105 〜0.5×105 Pa)上昇するように前もって流量調整されている。
(4)機関回転数がより上昇すると、第1リレー弁46からの投入だけでは給気圧力が低下するため、タイムディレー弁50で予め設定された所定の時間遅れ(例えば、2〜3秒)を持って第2リレー弁46が作動し、第2リレー弁46からも給気室8にアシストエアaが供給される。この場合についても、給気室圧力が0.2〜0.5bar上昇するように第2絞り弁47により調整される。
(5)機関回転数が所定の回転速度(例えば、400〜500rpm))より上昇すると、投入用ソレノイド弁31が非作動となり、アシストエアaの投入が終了する。
(6)過給機12からの給気圧が上昇すると、開閉弁用ソレノイド弁33が非作動となる。そして、給気管19から導入される給気圧によって開閉弁21が自動的に開弁する。その後、所定の時間(例えば、10〜20秒)を置いて固定用エアシリンダ36の入口に取り付けられた第1スピードコントローラ37の働きで図示いない固定金具が作動して開閉弁21を初期位置に固定する。
以上の説明では、排気タービン過給機付き4サイクルディーゼル機関について説明したが、このエアアシスト方法は、排気タービン過給機を持たない通常の4サイクルディーゼル機関にも適用することができる。なお、その場合には、「給気管19」を「吸気管19」と読み替える。
本発明の方法を実施する4サイクルディーゼル機関の概略構成図である。 図1のX部分の拡大斜視図である。 エアアシスト方法のタイムチャートである。 機関始動時の給気圧力とスモーク(煤)量との関係を示す図である。
符号の説明
1 4サイクルディーゼル機関
7 燃焼室
8 給気室
19 空気吸込管
21 開閉弁
41 高圧空気源
a 圧縮空気
c 燃料

Claims (2)

  1. 4サイクルディーゼル機関の始動時に、該ディーゼル機関の給気室に連通する吸気管、或いは給気管よりなる空気吸引管の出口に配置した開閉弁を閉じ、次いで、前記給気室に高圧空気源よりアシストエアを直接投入して給気室の給気圧力を0.1×105 〜0.5×105 Pa昇圧させ、しかる後に、燃料噴射を行うことを特徴とする4サイクルディーゼル機関の始動方法。
  2. 前記ディーゼル機関の回転速度が、燃焼室内に噴射させた燃料が連続して燃焼するに必要な機関回転速度に達したとき、燃料を燃焼室内へ噴射する請求項1記載の4サイクルディーゼル機関の始動方法。
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