JP4401805B2 - 電解生成水の貯留装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電解生成水の貯留装置に関する。
電解生成水の使用態様して、電解水生成装置で生成された電解生成水を直接使用する態様と、電解水生成装置で生成された電解生成水を一旦貯留タンクに貯留し、必要時に、当該貯留タンクに貯留されている電解生成水を当該貯留タンクから流出して使用する態様とがある。後者の使用態様を採る場合には、当該貯留タンクを備えた電解生成水の貯留装置が使用される。当該貯留装置においては、貯留タンク内には、電解水生成装置の電解運転によって電解生成水が順次供給されるが、貯留タンクの容量は所定量に規定されていることから、順次供給されることによって余剰となった電解生成水は、オーバフローパイプ等を介して貯留タンクから導出されて排出されることになる。すなわち、貯留タンク内の余剰の電解生成水は、順次排水されることになる。
この場合、余剰の電解生成水が特に酸性水(電解生成酸性水)であるときには、これを中和処理して略中性の水として排水する必要がある。電解水生成装置で生成される電解生成酸性水を排水時に中和処理する手段としては、使用済みの電解生成酸性水を、中和剤が収容されている中和処理槽に導入し、当該中和処理槽内で中和処理して排水する手段が提案されている(特許文献1を参照)。
しかしながら、電解水生成装置とは独立して配置される形式の電解生成水の貯留装置にあっては、中和処理槽等の中和処理手段を一体に備える形式の貯留装置は未だ提案されていない。電解生成水の貯留装置が大型であって、配置スペースに大きな制約がない装置にあっては、中和処理装置の一体化は容易に考えられる。しかしながら、厨房のシンク下に配置される貯留装置等、配置スペースに大きな制約を受ける小型の電解生成水の貯留装置にあっては、中和処理槽等の中和処理手段を一体に備える貯留装置をコンパクトに構成することは難しい。
特開平10−000480号公報
本発明は、このような実状に鑑みなされたもので、その主たる目的は、中和処理装置を一体に備える貯留装置をコンパクトに構成して既存の配置スペースに十分に配置し得るようにすること、および、貯留装置をコンパクトに構成しても中和処理装置が十分な中和処理能力を具備しているようにすることにある。
本発明は、電解生成水の貯留装置に関する。本発明に係る電解生成水の第1の貯留装置は、電解生成酸性水の流入口および流出口を有する貯留タンクと、同貯留タンクから導出される電解生成酸性水を導入して中和処理する中和剤を内蔵する中和処理装置を備え、前記貯留タンクに貯留されている電解生成酸性水を所定の場所に供給可能に構成してなる電解生成水の貯留装置である。
しかして、当該貯留装置においては、前記中和処理装置は前記貯留タンクの左右の一側における下方側に並列配置されて、前記貯留タンクとは同貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を介して連結されていて、同オーバフロー流路を構成する導入パイプの先端部位は前記中和処理装置内の前記中和剤の下方にて水平状態に延在していることを特徴とするものである。
また、本発明に係る電解生成水の第2の貯留装置は、電解生成酸性水の流入口および流出口を有する貯留タンクと、同貯留タンクから導出される電解生成酸性水を導入して中和処理する中和剤を内蔵する中和処理装置と、前記貯留タンク内の上方空間部に連通し同上方空間部に滞留する塩素成分を含有するガスを導入して塩素成分を除去する塩素成分除去剤を内蔵する塩素成分除去装置を備え、前記貯留タンクに貯留されている電解生成酸性水を所定の場所に供給可能に構成してなる電解生成水の貯留装置である。
しかして、当該貯留装置においては、前記中和処理装置は前記貯留タンクの左右の一側における下方側に並列配置されて前記貯留タンクとは同貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を介して連結されていて、同オーバフロー流路を構成する導入パイプの先端部位は前記中和処理装置内の前記中和剤の下方にて水平状態に延在し、前記塩素除去装置は前記貯留タンク内の上方空間部に連通していることを特徴とするものである。
また、本発明に係る電解生成水の第3の貯留装置においては、電解生成酸性水の流入口および流出口を有する第1の貯留タンクと、電解生成アルカリ性水の流入口および流出口を有する第2の貯留タンクと、前記第1の貯留タンクから導出される電解生成酸性水を導入して中和処理する中和剤を内蔵する中和処理装置と、前記第1の貯留タンク内の上方空間部に連通し同上方空間部に滞留する塩素成分を含有するガスを導入して塩素成分を除去する塩素成分除去剤を内蔵する塩素除去装置を備え、前記第1の貯留タンクに貯留されている電解生成酸性水、および、前記第2の貯留タンクに貯留されている電解生成アルカリ性水をそれぞれ所定の場所に供給可能に構成してなる電解生成水の貯留装置である。
しかして、当該貯留装置においては、前記両貯留タンクは所定間隔を保持して互いに左右に並列配置され、前記中和処理装置はこれら両貯留タンク間における下方側に配置されて前記第1の貯留タンクとは同貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を介して連結されていて、同オーバフロー流路を構成する導入パイプの先端部位は前記中和処理装置内の前記中和剤の下方にて水平状態に延在し、前記塩素除去装置はこれら両貯留タンク間における前記中和処理装置の上方側に配置されていて、同塩素除去装置は前記第1の貯留タンク内の上方空間部に連通していることを特徴とするものである。
本発明に係る各貯留装置においては、前記オーバフロー流路を構成する導入パイプにおける前記中和処理装置内の中和剤の下方にて水平状態に延在する部位には、下流側から上流側に沿って複数の流出口を備える構成とすることができる。この場合、各流出口の大きさを、上流側から下流側に位置する流出口ほど大きく形成することが好ましい。
また、本発明に係る各貯留装置においては、前記中和処理装置を、内蔵する中和剤が外部から目視可能な構成とすることができる。この場合、内蔵する中和剤を外部から目視可能な部位または同部位に近接する部位に、内蔵する中和剤の上限位置および下限位置を視認できる上下一対の目盛りを備える構成とすることが好ましい。
また、本発明に係る各貯留装置においては、前記中和処理装置を、中和剤を内部に供給するための供給口を備える構成として、前記貯留タンク側に配置されている状態で中和剤を前記供給口を通して内部に投入可能に構成することができる。この場合、供給口を受け口状に構成することが好ましい。
また、本発明に係る各貯留装置においては、前記中和処理装置が有する中和処理済み水の排出パイプを同中和処理装置内の中和剤の上限位置より上方の部位に開口させて、前記貯留タンクの一側における下方の部位に設けた略V字形状のガイド部に案内されて排出側に延びる構成とすることができる。
また、本発明に係る各貯留装置においては、前記中和処理装置を、中和剤を内部に供給するための供給口を備える構成として、前記貯留タンク側に配置されている状態で中和剤を前記供給口を通して内部に投入可能に構成した場合には、前記供給口を前記排水パイプが開口する壁部に対向する側の壁部にて同排水パイプの開口部より上方に位置させる構成として、同排水パイプの開口部と前記供給口との間に、同供給口から投入される中和剤の前記排水パイプの開口部への侵入を規制する壁部を介在させるようにすることができ、または、前記排水パイプの開口部と前記供給口との間に、前記貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を構成する第2の導入パイプを、前記排水パイプの開口部と前記供給口に対向して介在させるようにすることができる。
また、本発明に係る各貯留装置においては、前記中和処理装置を、中和剤を内部に供給するための供給口を備える構成として、前記貯留タンク側に配置されている状態で中和剤を前記供給口を通して内部に投入可能に構成した場合には、前記供給口を前記排水パイプが開口する壁部に対向する側の壁部にて同排水パイプの開口部より上方に位置させる構成として、同排水パイプの開口部と前記供給口との間に、同供給口から投入される中和剤の前記排水パイプの開口部への侵入を規制する壁部を介在させ、かつ、前記排水パイプの開口部と前記供給口との間に、前記貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を構成する第2の導入パイプを、前記排水パイプの開口部と前記供給口に対向して介在させるようにすることができる。
本発明に係る電解生成水の各貯留装置においては、中和処理装置を貯留タンクの一側に並列配置して、貯留タンクとは、貯留タンク内の余剰の電解生成水を導出するオーバフロー流路を介して直接連結する構成を採っている。このため、中和処理装置を貯留タンクに連通させる連結構造が簡単かつ小型でよく、結果として、中和処理装置を貯留タンクにコンパクトに一体化することができる。
また、当該一体化構造においては、オーバフロー流路を構成する導入パイプの先端部位が中和処理装置内の中和剤の下方にて水平状態に延在していることから、導入される電解生成水の中和処理装置内への流出を、中和剤の下方にて拡開した状態に行うことができる。電解生成水のかかる流出状態は、電解生成水の中和剤に対する接触効率を高めて、中和処理装置における中和処理能力を向上させることができる。このため、所要の中和処理能力を有する中和処理装置をコンパクトに構成することができ、コンパクトな中和処理装置を採用することにより、中和処理装置を貯留タンクにコンパクトに一体化することができて、一層コンパクトな貯留装置を構成することができる。
本発明に係る電解生成水の第1の貯留装置は、貯留タンクと中和処理装置の2者を一体化した貯留装置であるが、本発明に係る電解生成水の第2の貯留装置は、貯留タンクと中和処理装置と塩素成分除去装置の3者を一体化した貯留装置であり、また、本発明に係る電解生成水の第3の貯留装置は、一対の貯留タンクと中和処理装置と塩素成分除去装置の4者を一体化した貯留装置である。これらの第2の貯留装置および第3の貯留装置においても、貯留タンクと中和処理装置の2者の一体化手段には、第1の貯留装置と同一の一体化手段を採っていることから、貯留装置は基本的にはコンパクトなものとなる。
その上、これらの第2の貯留装置および第3の貯留装置においては、塩素成分除去装置を、当該貯留装置にとっては無用な空間部である中和処理装置の上方側にて貯留タンクの一側に並列配置して、塩素成分除去装置の貯留タンク側に対する連結構造をコンパクトに構成している。このため、第2の貯留装置においては、貯留タンクと中和処理装置と塩素成分除去装置の3者の一体化をコンパクトにすることができ、また、第3の貯留装置においては、一対の貯留タンクと中和処理装置と塩素成分除去装置の4者の一体化をコンパクトにすることができる。
本発明に係る各貯留装置において、前記オーバフロー流路を構成する導入パイプにおける中和処理装置内の中和剤の下方にて水平状態に延在する部位に、下流側から上流側に沿って複数の流出口を備える構成とすれば、導入される電解生成酸性水の中和剤の下方でに流出状態を大きく拡開する状態に流出することができて、電解生成酸性水の中和剤に対する接触効率を一層高めることができる。この場合には、各流出口の大きさを上流側から下流側に位置する流出口ほど大きく形成することが好ましく、これにより、各流出口からの電解生成酸性水の流出量をほぼ均等にすることができる。
また、本発明に係る各貯留装置において、前記中和処理装置を、内蔵する中和剤が外部から目視可能な構成とすれば、中和剤の消費量を外部から容易に確認することができて、中和剤の補給のタイミングを的確に認識することができる。この場合、内蔵する中和剤を外部から目視可能な部位または同部位に近接する部位に、内蔵する中和剤の上限位置および下限位置を視認できる上下一対の目盛りを備える構成とすることが好ましく、これにより、中和剤の補給のタイミングを的確に認識し、かつ、的確な量の中和剤を補給することができる。
また、本発明に係る各貯留装置において、前記中和処理装置を、中和剤を内部に供給するための供給口を備える構成として、貯留タンク側に配置されている状態で中和剤を供給口を通して内部に投入可能に構成すれば、中和剤の補給が極めて容易になる。この場合、供給口を受け口状に構成することが好ましく、これにより、中和剤の当該供給口からの投入が一層容易になる。また、この場合、中和処理装置の上記した構成を併せて採用すれば、中和剤の補給のタイミングを的確に認識し、的確な量の中和剤を補給を、一層容易に行うことができる。
また、本発明に係る各貯留装置において、前記中和処理装置が有する中和処理済み水の排出パイプを同中和処理装置内の中和剤の上限位置より上方の部位に開口させて、貯留タンクの一側における下方の部位に設けた略V字形状のガイド部に案内されて排出側に延びる構成とすることができる。かかる構成を採れば、中和処理装置の排出パイプにおける貯留タンクの一側に沿う部位を、V形状に延びるトラップ構造に構成することができる。当該トラップ構造を構成するための空間部は、貯留タンクの一側の限られた空間部であって、当該トラップ構造を構成することによって、当該貯留装置のコンパクト化に及ぼす影響を大きく抑制することができる。
また、本発明に係る各貯留装置において、前記中和処理装置を、中和剤を内部に供給するための供給口を備える構成として、前記貯留タンク側に配置されている状態で中和剤を前記供給口を通して内部に投入可能に構成した場合には、前記供給口を前記排水パイプが開口する壁部に対向する側の壁部にて同排水パイプの開口部より上方に位置させる構成として、同排水パイプの開口部と前記供給口との間に壁部を介在させ、および/または、前記排水パイプの開口部と前記供給口との間に前記貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を構成する第2の導入パイプを介在させるようにする。これにより、前記供給口から投入される中和剤の前記排水パイプの開口部への直接の侵入を規制して、中和剤が同排水パイプを通して直接流出することに起因する無駄な消費を防止することができる。
本発明は、電解生成水の貯留装置に関するものであり、図1〜図3には、本発明に係る電解生成水の第3の貯留装置における一実施形態を示している。当該貯留装置Aは、第1貯留タンク10a、第2貯留タンク10b、中和処理装置20、および、一対の塩素成分除去装置30a,30bを主要構成部品とするものであり、これらの構成部品10a,10b,20,30a,30bは、図1に示す連結構造を採って互いに連結されている。当該貯留装置Aは、かかる連結構造を採って、図2に示すように、互いに一体的に配置されている。当該貯留装置Aは、電解水生成装置Bに連結された状態で、シンクの下方空間部Cに設置されている。
当該貯留装置Aは、図2に示すように、正面に向かって左側に第1貯留タンク10aが配置され、かつ、右側に所定の間隔を保持して第2貯留タンク10bが配置されている。中和処理装置20は、これらの両貯留タンク10a,10b間に配置され、かつ、両塩素成分除去装置30a,30bは、これらの両貯留タンク10a,10b間にて中和処理装置20の上方側に配置されている。なお、両塩素成分除去装置30a,30bは一体に形成されているもので、互いにケースを共用している構成となっている。これらの各構成部品10a,10b,20,30a,30bの背面側は、カバー41にて覆蓋されている。当該貯留装置Aにおいては、第1貯留タンク10aが電解生成酸性水を貯留する専用のタンクに構成され、かつ、第2貯留タンク10bが電解生成アルカリ性水を貯留する専用のタンクに構成されている。これら各貯留タンク10a,10bの流入口は、カバー41の一側に取付けた切替弁42の各流出ポート42a,42bに、供給パイプ43を介して連結されている。但し、図3には、第1貯留タンク10aおよびこれに連結するパイプ43のみを示している。
当該電解水生成装置Bは、被電解水である希薄食塩水を有隔膜電解して、電解槽b1の陽極側電解室にて酸性水(電解生成酸性水)を生成し、電解槽b1の陰極側電解室にてアルカリ性水(電解生成アルカリ性水)を生成すべく機能する。電解槽b1の各電解室は、各流出パイプb2を介して、切替弁42の各流入ポートに連結している。
当該貯留装置Aにおいて、第1貯留タンク10aが電解生成酸性水の専用の貯留タンクに、かつ、第2貯留タンク10bが電解生成アルカリ性水の専用の貯留タンクに設定されている場合には、電解槽b1の陽極側電解室で生成される電解生成酸性水は切替弁42を通して第1貯留タンク10aに供給され、かつ、電解槽b1の陰極側電解室で生成される電解生成アルカリ性水は切替弁42を通して第2貯留タンク10b内に供給される。
但し、当該電解槽b1は、両電解室の極性が定期的に反転される構成ものであり、このため、各貯留タンク10a,10bの電解槽b1の各電解室に対する連結状態は、切替弁42を介して、電解槽b1における両電解室の極性の反転に対応して切替えられる。これにより、電解槽b1にて生成される電解生成酸性水は、常に第1貯留タンク10aに供給され、かつ、電解槽b1にて生成される電解生成アルカリ性水は、常に第2貯留タンク10bに供給されるようになっている。
また、当該電解水生成装置Bにおいては、両電解室の極性の定期的な反転に関わることなく切替弁42を切替動作できるように構成されていて、必要時には、切替弁42を切替動作させることにより、当該貯留装置Aにおける第1貯留タンク10aを電解生成アルカリ性水の専用の貯留タンクに、かつ、第2貯留タンク10bを電解生成酸性水の専用の貯留タンクにそれぞれ変更することができる。この場合には、電解槽b1の陽極側電解室で生成される電解生成酸性水は切替弁42を通して第2貯留タンク10bに供給され、かつ、電解槽b1の陰極側電解室で生成される電解生成アルカリ性水は切替弁42を通して第1貯留タンク10a内に供給される。
従って、当該電解水生成装置Bの電解運転時には、電解槽b1で生成される電解生成酸性水は、切替弁42を介して、第1貯留タンク10aおよび第2貯留タンク10bに選択的に供給され、かつ、電解槽b1で生成される電解生成アルカリ性水は、切替弁42を介して、第2貯留タンク10bおよび第1貯留タンク10aに選択的に供給される。第1貯留タンク10aに一旦貯留された電解生成水(電解生成酸性水または電解生成アルカリ性水)は、必要時には、後述する抽出管路12を通して流出させて使用される。また、第2貯留タンク10bに一旦貯留された電解生成水(電解生成アルカリ性水または電解生成酸性水)は、必要時には、後述する抽出管路15を通して流出させて使用される。なお、当該電解水生成装置Bの電解運転、および、当該貯留装置Aに対する電解生成水の貯留および流出は、図示しないコントローラにて制御される。
当該貯留装置Aにおいては、両貯留タンク10a,10bは互いに独立した状態にあり、第1貯留タンク10aは中和処理装置20および塩素成分除去装置30aに連結され、第2貯留タンク10bは中和処理装置20および塩素成分除去装置30bに連結されている。第1貯留タンク10aにおいては、タンク本体11に連結されている供給管路12の途中に供給ポンプ13が介装されていて、必要時に供給ポンプ13を駆動することにより、第1貯留タンク10a内に貯留されている電解生成水を流出させて使用に供される。また、第2貯留タンク10bにおいては、タンク本体14に連結されている供給管路15の途中に供給ポンプ16が介装されていて、必要時に供給ポンプ16を駆動することにより、第2貯留タンク10b内に貯留されている電解生成水を流出させて使用に供される。
第1貯留タンク10aは、図4に示すように、所定の容量を有する長方形の箱状のタンク本体11を主体とするもので、タンク本体11には、その右側壁部における上方部位の後端部に供給孔11aを備え、かつ、同右側壁部における上方部位の中間部に流出孔11bを備えている。供給孔11aは、電解生成水をタンク本体11内に供給すべく機能するもので、切替弁42の第1流出ポート42aに連結されている連結パイプ43が連結される。また、流出孔11bは、タンク本体11内の余剰の電解生成水を流出すべく機能するもので、後述するオーバフロー流路を構成する連結機構部20aに連結される。第1貯留タンク10aにおいては、タンク本体11の前側壁部における下方の部位に、タンク本体11内に貯留されている電解生成水を底部から抜き出すドレン孔11cを備えるとともに、タンク本体11の後側壁部における下方の部位に、図示しない流出孔を備えている。同流出孔には、供給管路12の先端が連結されている。
第1貯留タンク10aにおいては、図3および図4に示すように、タンク本体11の右側の後側部位が長方形状に膨出する膨出部位11dに形成されていて、膨出部位11dの前側に後述する中和処理装置20を配置する空間部を確保している。第1貯留タンク10aにおける膨出部位11dの下端部は、略V字形状に膨出する形状を呈していて、膨出部位11dの下端部が後述する中和処理装置20が有する排水パイプ23のガイド部11eに形成されている。
第2貯留タンク10bは、第1貯留タンク10aとは左右対称の類似構造のもので、タンク本体14の右側壁部に、第1貯留装置10aのケース本体11が有する供給孔11aおよび流出孔11bに相当する供給孔および流出孔を備えている。当該流出孔は、タンク本体14内の余剰の電解生成水を流出すべく機能するもので、当該流出孔には、後述するオーバフロー流路を構成する連結機構部20aに連結される。また、タンク本体14の前側壁部における下方の部位に、タンク本体14内に貯留されている電解生成水を底部から抜き出すドレン孔14aを備えるとともに、タンク本体14の後側壁部における下方の部位に、供給管路15の先端が連結される流出孔を備えている。
第2貯留タンク10bにおいても、第1貯留タンク10aと同様に、タンク本体14の左側の後側部位が長方形状に膨出する膨出部位に形成されていて、当該膨出部位の前側に後述する中和処理装置20を配置する空間部を確保している。第2貯留タンク10bにおける膨出部位の下端部も、略V字形状に膨出する形状を呈していて、当該膨出部位の下端部が後述する中和処理装置20が有する排水パイプ23のV形状のガイド部に形成されている。
中和処理装置20は、図2、図3および図5に示すように、側面が略長八角形の所定幅の箱状のケース本体21と、ケース本体21の後側壁部の下方の部位を貫通してケース本体21内に延びる導入パイプ22と、ケース本体21の後側壁部の中央部位に取付けられて後方へ延びる排水パイプ23と、ケース21の上方後部に設けた肩部に配設した連結機構部20aを備えている。連結機構部20aは、第1貯留タンク10aからの余剰の電解生成水を中和処理装置20へ導入するオーバフロー流路を形成すべく機能するとともに、第1貯留タンク10a内で発生する滞留ガスを塩素成分除去装置30aへ導入する導入路を形成するべく機能する。
また、連結機構部20aは、第2貯留タンク10bからの余剰の電解生成水を中和処理装置20へ導入するオーバフロー流路を形成すべく機能するとともに、第2貯留タンク10b内で発生する滞留ガスを塩素成分除去装置30bへ導入する導入路を形成するべく機能する。当該連結機構部20aが、各貯留タンク10a,10bの中和処理装置20および塩素成分除去装置30a,30bに対する連結構造を同一の連結構造としている理由は、両貯留タンク10a,10bの専用使用態様の設定変更に対処するためである。
当該連結機構部20aは、長方形状で密閉状のケース24と、ケース24の底壁部の略中央部位を貫通する第1連通パイプ25と、ケース24の上壁部の前側部位を貫通する連結具26と、ケース24の底壁部の後側部位を貫通する第2連通パイプ27によって構成されている。第2連通パイプ27は、第1連通パイプ25に比較して短尺に形成されている。連結具26は、横方向に延びる第1連結管部26aと、第1連結管部26aから並列して下方に延びてケース24内の底部に臨む一対の第2連結管部26bと、第1連結管部26aから並列して後方へ延びる一対の第3連結管部26cを備えている。
当該連結機構部20aにおいては、第1連結管部26aはその長手方向の各端部にて開口している円筒体であるが、その長手方向の中央部にて区画壁26dにて区画されている。各第2連結管部26bおよび各第3連結管部26cは、第1連結管部26aに対しては、区画壁26dを挟んで互い左右に位置していて、両第2連結管部26b間の連通状態は遮断され、かつ、両第3連結管部26c間の連通状態は遮断されている。
当該連結機構部20aにおいては、第1連結管部26aの左右の各開口端部が各貯留タンク10a,10bの流出孔11bに直接連結され、各第3連結管部26cにて、後述する塩素成分除去装置30a,30bの各接続孔31cに導入パイプを介して連結されている。また、当該連結機構部20aにおいては、ケース21の底壁部の後側部位を貫通して位置する第2連通パイプ27の下端部に導入パイプ22の上端部が連結されている。ケース21の底壁部の略中央部位を貫通して位置する第1連通パイプ25は、ケース24内では、第2連通パイプ27より所定高さ上方まで延びている。
これにより、当該連結機構部20aは導入パイプ22とともに、各貯留タンク10a,10bの流出孔11bから流出してケース24内に一旦滞留する余剰の電解生成水を、中和処理装置20内に導入するオーバフロー流路を形成する。また、当該連結機構部20aは、各貯留タンク10a,10b内の上方部位に滞留する滞留ガスを各塩素成分除去装置30a,30bへ導入する導入流路を形成する。
当該中和処理装置20においては、オーバフロー流路を形成する導入パイプ22は、ケース本体21の後側壁部の下端部を貫通してケース本体21内に臨んでいるもので、導入パイプ22の先端部位22aは、ケース本体21内の底部に沿って水平状態に延在している。換言すれば、導入パイプ22の先端部位22aは、内蔵する中和剤の下方にて水平状態に延在している。
導入パイプ22の先端部位22aには、その下流側から上流側に沿って複数の流出口22b1〜22b3が形成されている。各流出口22b1〜22b3は、上流側から下流側に位置する流出口ほど大きく形成されている。また、当該中和処理装置20の排水パイプ23は、ケース本体21の後側壁部の上下方向の中間部に連結された状態でケース本体21内に開口して、ケース本体21に対する連結部から下方に延び、次いで第1貯留タンク10aの膨出部11dの下端部であるガイド部11eに沿って略V字状に延び、その後水平状態に延びて排水溝部に達している。当該排水パイプ23においては、第1貯留タンク10aの膨出部11dにおけるガイド部11eにてトラップ構造を形成している。
当該中和処理装置20におけるケース本体21は、半透明の合成樹脂を材料として成形されているものであり、前壁部における上方傾斜部には中和剤を投入するための供給口21aを備え、かつ、前壁部における中央垂直部には上下一対の突条の目盛り21b,21cを備えている。また、ケース本体21の前壁部における下方の部位には、ケース本体21内の中和処理済み水を底部から抜き出すドレン孔21dを備えている。
ケース本体21に形成された供給口21aは、傾斜する部位に形成されていることから、中和剤が投入し易い受け口状を呈していて、取外し可能なキャップ28にて覆蓋されている。中和剤は、キャップ28を取外した状態の供給口21aからケース本体21内に投入される。ケース本体21が内蔵する中和剤は、ケース本体21が半透明であることから目視可能であり、上方の目盛り21bを基準に上限位置を確認し、かつ、下方の目盛り21cを基準に下限位置を確認することができる。当該中和処理装置20においては、中和剤として、炭酸カルシウムを主成分とする寒水石が採用される。中和剤は、中和処理中に漸次消費されて下限位置に達する。作業者は中和剤の下限位置を確認して、中和剤を供給口21aを通してケース本体21内に投入して、上限位置まで補充する。
塩素成分除去装置30a,30bは一体に形成されているもので、図2、図3、図6および図7に示すように、長方形状の所定幅で所定厚みの箱状を呈するケース本体31を共通の構成部材としている。ケース本体31は、区画壁31aにて、左右の幅方向の中央部で左右に分割されていて、左右に分割された一対の収納部31a1,31a2を備えている。収納部31a1,31a2には、活性炭の粉末を成形材料として成形された無数の通気路を有する多孔質の活性炭構造体32がそれぞれ収納されている。活性炭構造体32は、塩素成分を吸着して除去すべく機能するもので、本発明における塩素成分除去剤に該当する。従って、以下では、当該活性炭構造体32を塩素成分除去剤32と称する。
ケース本体31は、後側の固定側ケース31bと前側の可動側ケース31cとに分割されている。可動側ケース31cは、固定側ケース31bの前側開口部に取外し可能に嵌合されるもので、固定側ケース31bの各収納部31a1,31a2には、各活性炭構造体32がその前側開口部から抜き差し可能に挿入されている。固定側ケース31bには、その下面側の後部に、一対の第1,第2接続孔31dが設けられている。これらの接続孔31dは、固定側ケース31b内における各塩素成分除去剤32の後側空間部に開口している。また、ケース本体31の左右の前方の部位には、ケース本体31内の各収納部31a1,31a2に開口する一対の排気口31eが設けられている。当該ケース本体31においては、固定側ケース31aには、その下面の前側の部位にL字状の係合片33が形成されており、かつ、その後端面には板状の係合片34が形成されている。
塩素成分除去装置30a,30bは、第1貯留タンク10aおよび第2貯留タンク10b間に配置されている中和処理装置20の上方にて配置されているが、配置するに際しては、各接続孔31dを各ガス導入パイプ35を介して中和処理装置20の連結機構部20aにおける各第3連結管部26cに連結する。その後、固定側ケース31bの係合片34をカバー41の前側フランジ部に差込み、かつ、固定側ケース31bの係合片33を連結機構部20aにおける第1連結管部26aの頂部に設けた係合片26eに係合して、中和処理装置20上に載置する。これにより、塩素成分除去装置30は、第1貯留タンク10aおよび第2貯留タンク10b間の中和処理装置20の上方にて配置される。
当該塩素成分除去装置30a,30bにおいては、塩素成分除去剤32として活性炭構造体を使用していて、活性炭の吸着作用によりガス中の塩素成分を除去するものである。塩素成分除去剤32における塩素成分の吸着能は、使用により漸次低下するものであり、このため、塩素成分除去剤32を定期的に交換する必要がある。当該塩素成分除去装置30においては、上記した配置状態では、可動側ケース31cは固定側ケース31bに対して脱着可能であり、可動側ケース31cを固定側ケース31bから容易に取外せば、固体側ケース31bの各収納部31a1,31a2に収納されている各塩素成分除去剤32を抜き出し、新しい各塩素成分除去剤32を挿入して収納することができる。すなわち、各塩素成分除去剤32の交換作業が容易である。
このように構成した電解生成水の貯留装置Aにおいては、第1貯留タンク10a内の上方空間部に滞留する空気およびその他の成分が混在するガスは、連結機構部20aおよびガス導入パイプ35を通って塩素成分除去装置30のケース本体31内の一方の収納部31a1内に導入され、収納部31a1に収納されている構造体である塩素成分除去剤32の無数の通気孔を透過して、ケース本体31の一方の排気孔31eから大気に放出されることになる。
この場合、第1貯留タンク10a内に電解生成酸性水が貯留されている場合には、第1貯留タンク10a内の上方空間部に滞留するガスは塩素成分を含有するが、塩素成分を含有するガスは、塩素成分除去剤32を透過する間に塩素成分を除去される。このため、当該貯留装置Aによれば、第1貯留タンク10a内で発生する塩素成分は大気に放出されることはなく、塩素成分の大気中への放出に起因する周囲の環境に及ぼす影響を確実に防止することができる。
また、この場合、第2貯留タンク10b内には電解生成アルカリ性水が貯留されていて、第2貯留タンク10b内の上方空間部に滞留するガスには塩素成分は含有していない。当該貯留装置Aにおいては、当該ガスも、連結機構部20aおよびガス導入パイプ35を通ってケース本体31内の他方の収納部31a2内に導入され、収納部31a2に収納されている構造体である塩素成分除去剤32の無数の通気孔を透過して、ケース本体31の他方の排気孔31eから大気に放出されることになる。しかしながら、塩素成分除去剤32は、このようなガスの透過によっては、機能および構造に対して何等の悪影響も受けることはない。
なお、当該貯留装置Aにおいては、第1貯留タンク10aが電解生成アルカリ性水を貯留するタンクに変更され、かつ、第2貯留タンク10bが電解生成酸性水を貯留するタンクに変更された場合には、各塩素成分除去装置30a,30bは上記とは変更して同様に機能する。
このような機能を有する当該貯留装置Aにおいては、塩素成分除去装置30a,30bを一体として、第1貯留タンク10aと第2貯留タンク10b間の下方部に配置されている中和処理装置20の上方側空間部に配置しているものである。当該空間部は、塩素成分除去装置を有しない当該形式の既存の貯留装置においては無用の空間部であって、当該空間部に塩素成分除去装置30a,30bを配置しても、当該形式の既存の貯留装置に比較しても全体の大きさが変わることがなく、塩素成分除去装置30a,30bを備える当該貯留装置Aをコンパクトに構成することができる。
また、塩素成分除去装置30a,30bの当該空間部への配置では、第1貯留タンク10aに関わる塩素成分除去装置30aは同貯留タンク10a内の上方空間部であるガス滞留部に近接して位置し、かつ、第2貯留タンク10bに関わる塩素成分除去装置30bは同貯留タンク10b内の上方空間部であるガス滞留部に近接して位置する。このため、これら各貯留タンク10a,10bの各ガス滞留部に滞留するガスの、各塩素成分除去装置30a,30b内への導入流路は簡単になって、この面からも、当該貯留装置Aをコンパクトに構成することができる。
また、当該貯留装置Aにおいて、第1貯留タンク10a、中和処理装置20および塩素成分除去装置30aの3者の連結と、第2貯留タンク10b、中和処理装置20および塩素成分除去装置30bの3者の連結と同時に構成するために、特殊な構造の連結機構部20aを採用している。当該連結機構部20abにより構成される全ての構成部品の連結構造は、極めてコンパクトであり、このため、当該貯留装置Aの全体の構成は、一層コンパクトなものとなる。
このように、当該貯留装置Aにおいては、中和処理装置20を貯留タンク10a,10b間にてその側部に並列配置して、貯留タンク10a,10bとは、その内部の余剰の電解生成水を導出するオーバフロー流路を介して直接連結する構成を採っている。このため、中和処理装置20を貯留タンク10a,10bに連通させる連結構造が簡単かつ小型でよく、結果として、中和処理装置20を貯留タンク10a,10bにコンパクトに一体化することができる。
また、当該一体化構造においては、オーバフロー流路を構成する導入パイプ22の先端部位22aが中和処理装置20内の中和剤の下方にて水平状態に延在していることから、導入される電解生成水の中和処理装置20内への流出を、中和剤の下方にて拡開した状態に行うことができる。電解生成水のかかる流出状態は、電解生成水の中和剤に対する接触効率を高めて、中和処理装置20における中和処理能力を向上させることができる。このため、所要の中和処理能力を有する中和処理装置をコンパクトに構成することができ、コンパクトな中和処理装置20を採用することにより、中和処理装置20を貯留タンク10a,10bにコンパクトに一体化することができて、一層コンパクトな貯留装置を構成することができる。
当該貯留装置Aにおいて、オーバフロー流路を構成する導入パイプ22における中和処理装置20内の中和剤の下方にて水平状態に延在する先端部位22aに、下流側から上流側に沿って複数の流出口22b1〜22b3を備える構成として、流出口22b1〜22b3の大きさを上流側から下流側に位置する流出口ほど大きく形成している。このため、各流出口22b1〜22b3からの電解生成酸性水の流出量をほぼ均等にすることができる。
また、当該貯留装置Aにおいて、中和処理装置20を、内蔵する中和剤が外部から目視可能な構成として、中和剤の消費量を外部から容易に確認できるようにしている。このため、中和剤の補給のタイミングを的確に認識することができる。その上、内蔵する中和剤を外部から目視可能な部位または同部位に近接する部位に、内蔵する中和剤の上限位置および下限位置を視認できる上下一対の目盛り21b,21cを備える構成としているので、中和剤の補給のタイミングを的確に認識し、かつ、的確な量の中和剤を補給することができる。中和剤の補給には、中和処理装置20に設けた供給口21aを利用することができるが、供給口21aが受け口状を呈していることから、中和剤を供給口21aを通して投入する補給が極めて容易になる。
また、当該貯留装置Aにおいて、中和処理装置20が有する中和処理済み水の排出パイプ23を中和処理装置20内の中和剤の上限位置より上方の部位に開口させて、貯留タンク10a,10bの側部膨出部位11dにおける下方の部位に設けた略V字形状のガイド部11eに案内されて排出側に延びる構成としている。かかる構成を採れば、中和処理装置20の排出パイプ23における貯留タンク10a,10bの側部に沿う部位を、V形状に延びるトラップ構造に構成することができる。当該トラップ構造を構成するための空間部は、貯留タンク10a,10bの側部の限られた空間部であって、当該トラップ構造を構成することによって、当該貯留装置Aのコンパクト化に及ぼす影響を大きく抑制することができる。
当該貯留装置Aにおいて、中和処理装置20のケース本体21内に中和剤を投入することができるように、ケース本体21の前側壁部に供給口21aを設けている。このため、当該中和処理装置20においては、供給口21aから投入された中和剤が、ケース本体21の後側壁部にて開口する排水パイプ23に直接侵入し、排水パイプ23を通って流出するおそれがある。中和剤のこのような無駄な消費を防止するため、中和処理装置20では、ケース本体21の上方後部に形成した肩部を形成する起立壁部を、供給口21aと排水パイプ23間に介在させるとともに、第1連通パイプ25を、排水パイプ23の前方にてその開口部に対向して位置させている。かかる構成により、中和処理装置2の供給口21aから投入される中和剤は、起立壁部および第1連通パイプ25によって、排水パイプ23への直接の侵入を阻止され、排水パイプ23を通って流出することによる無駄な消費を防止することがでいる。
図8には、中和剤の無駄な消費を防止する防止手段を備えた中和処理装置を構成する、ケース本体21とは異なる構成のケース本体29を示している。当該ケース本体29は、ケース本体21とは類似形状のものであり、ケース本体29を構成する前側壁部29aの上方傾斜部に供給口29bが形成され、かつ、ケース本体29を構成する後側壁部29c上下方向の略中央部には、ケース本体29と一体に成形された排水パイプ23の開口部23aが位置している。また、ケース本体29の上方後部に形成した肩部の底壁部29dには、第1連通パイプ25を貫通して取付けるための取付孔29eが形成されている。
当該ケース本体29においては、上方後部の肩部を構成する起立壁部29fが、供給口29bと排水パイプ23の開口部23aの中間部に延びていて、起立壁部29fは供給口29bと排水パイプ23の開口部23a間に介在している。また、第1連通パイプ25は、取付孔29eに貫通した状態で取付けられた状態では、排水パイプ23の開口部23aの前側にて、開口部23aと対向して位置している。
かかる構成のケース本体29を主構成部材とする中和処理装置20においては、中和剤は、供給口29bと介してケース本体29内に、図示矢印で模式的に示すように投入されれる。また、中和剤の投入過程では、図示の2点鎖線で模式的に示すように盛り上った状態を呈する。中和剤のかかる投入状態では、中和剤は、ケース本体29の起立壁部29fおよび、第1連通パイプ25によって、排水パイプ23の開口部23aへの直接的な侵入が規制される。この結果、中和剤の排水パイプ23を通って流出することによる無駄な消費が防止される。
本発明の一実施形態に係る貯留装置の概略的構成図である。 同貯留装置を前側からみた斜視図である。 同貯留装置を左右の中央部で縦断した状態の一側からみた斜視図である。 同貯留装置を構成する第1貯留タンクの一側からみた斜視図である。 同貯留装置を構成する中和処理装置の一側からみた斜視図である。 同貯留装置を構成する塩素成分除去装置の一側下方からみた斜視図である。 同塩素成分除去装置における一方の塩素成分除去装置を他方の塩素成分除去装置側から透視してみた斜視図である。 同中和処理装置を構成するケース本体の変形例を示す縦断面図である。
符号の説明
A…貯留装置、B…電解水生成装置、b1…電解槽、b2…チェンジバルブ、C…シンクの下方空間部、10a…第1貯留タンク、10b…第2貯留タンク、11…タンク本体、11a…供給孔、11b…流出孔、11c…ドレン孔、11d…膨出部位、11e…ガイド部、12…供給管路、13…供給ポンプ、14…タンク本体、14a…ドレン孔、15…供給管路、16…供給ポンプ、17…オーバフローパイプ、20…中和処理装置、20a…連結機構部、21…ケース本体、21a…供給口、21b,21c…目盛り、21d…ドレン孔、22…導入パイプ、22a…先端部位、22b1〜22b3…流出口、23…排水パイプ、23a…開口部、24…ケース、25…第1連通パイプ、26…連結具、26a…第1連結管部、26b…第2連結管部、26c…第3連結管部、26d…区画壁、26e…係合片、27…第2連通パイプ、28…キャップ、29…ケース本体、29a…前側壁部、29b…供給口、29c…後側壁部、底壁部、29e…取付孔、29f…起立壁、30a,30b…塩素成分除去装置、31…ケース本体、31a…区画壁、31a1,31a2…収納部、31b…固定側ケース、31c…可動側ケース、31d…接続孔、31e…排気口、32…活性炭構造体(塩素成分除去剤)、33,34…係合片、35…ガス導入パイプ、41…カバー、42…切替弁、43…供給パイプ。

Claims (13)

  1. 電解生成酸性水の流入口および流出口を有する貯留タンクと、同貯留タンクから導出される電解生成酸性水を導入して中和処理する中和剤を内蔵する中和処理装置を備え、前記貯留タンクに貯留されている電解生成酸性水を所定の場所に供給可能に構成してなる電解生成水の貯留装置であり、前記中和処理装置は前記貯留タンクの左右の一側における下方側に並列配置されて、前記貯留タンクとは同貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を介して連結されていて、同オーバフロー流路を構成する導入パイプの先端部位は前記中和処理装置内の前記中和剤の下方にて水平状態に延在していることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  2. 電解生成酸性水の流入口および流出口を有する貯留タンクと、同貯留タンクから導出される電解生成酸性水を導入して中和処理する中和剤を内蔵する中和処理装置と、前記貯留タンク内の上方空間部に連通し同上方空間部に滞留する塩素成分を含有するガスを導入して塩素成分を除去する塩素成分除去剤を内蔵する塩素成分除去装置を備え、前記貯留タンクに貯留されている電解生成酸性水を所定の場所に供給可能に構成してなる電解生成水の貯留装置であり、前記中和処理装置は前記貯留タンクの左右の一側における下方側に並列配置されて前記貯留タンクとは同貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を介して連結されていて、同オーバフロー流路を構成する導入パイプの先端部位は前記中和処理装置内の前記中和剤の下方にて水平状態に延在し、前記塩素除去装置は前記貯留タンク内の上方空間部に連通していることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  3. 電解生成酸性水の流入口および流出口を有する第1の貯留タンクと、電解生成アルカリ性水の流入口および流出口を有する第2の貯留タンクと、前記第1の貯留タンクから導出される電解生成酸性水を導入して中和処理する中和剤を内蔵する中和処理装置と、前記第1の貯留タンク内の上方空間部に連通し同上方空間部に滞留する塩素成分を含有するガスを導入して塩素成分を除去する塩素成分除去剤を内蔵する塩素除去装置を備え、前記第1の貯留タンクに貯留されている電解生成酸性水、および、前記第2の貯留タンクに貯留されている電解生成アルカリ性水をそれぞれ所定の場所に供給可能に構成してなる電解生成水の貯留装置であり、前記両貯留タンクは所定間隔を保持して互いに左右に並列配置され、前記中和処理装置はこれら両貯留タンク間における下方側に配置されて前記第1の貯留タンクとは同貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を介して連結されていて、同オーバフロー流路を構成する導入パイプの先端部位は前記中和処理装置内の前記中和剤の下方にて水平状態に延在し、前記塩素除去装置はこれら両貯留タンク間における前記中和処理装置の上方側に配置されていて、同塩素除去装置は前記第1の貯留タンク内の上方空間部に連通していることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の貯留装置において、前記オーバフロー流路を構成する導入パイプにおける前記中和処理装置内の中和剤の下方にて水平状態に延在する部位には、下流側から上流側に沿って複数の流出口を備えていることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  5. 請求項4に記載の貯留装置において、前記オーバフロー流路を構成する導入パイプにおける前記中和処理装置内の中和剤の下方にて水平状態に延在する部位の各流出口は、上流側から下流側に位置する流出口ほど大きく形成されていることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の貯留装置において、前記中和処理装置は、内蔵する中和剤を外部から目視可能に構成されていることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  7. 請求項6に記載の貯留装置において、前記中和処理装置は、内蔵する中和剤を外部から目視可能な部位または同部位に近接する部位に、内蔵する中和剤の上限位置および下限位置を視認できる上下一対の目盛りを備えていることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の貯留装置において、前記中和処理装置は、中和剤を内部に供給するための供給口を備え、前記貯留タンク側に配置されている状態で中和剤を前記供給口を通して内部に投入可能に構成されていることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  9. 請求項8に記載の貯留装置において、前記中和処理装置が有する供給口は受け口状に構成されていることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の貯留装置において、前記中和処理装置が有する中和処理済み水の排出パイプは同中和処理装置内の中和剤の上限位置より上方の部位に開口していて、前記貯留タンクの一側における下方の部位に設けた略V字形状のガイド部に案内されて排出側に延びていることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  11. 請求項10に記載の電解生成水の貯留装置において、前記中和処理装置が有する供給口は前記排水パイプが開口する壁部に対向する側の壁部にて同排水パイプの開口部より上方に位置し、同排水パイプの開口部と前記供給口との間には、同供給口から投入される中和剤の前記排水パイプの開口部への侵入を規制する壁部が介在していることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  12. 請求項10に記載の電解生成水の貯留装置において、前記中和処理装置が有する供給口は前記排水パイプが開口する壁部に対向する側の壁部にて同排水パイプの開口部より上方に位置し、同排水パイプの開口部と前記供給口との間には、貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を構成する第2の導入パイプが前記排水パイプの開口部と前記供給口に対向して介在していることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
  13. 請求項10に記載の電解生成水の貯留装置において、前記中和処理装置が有する供給口は前記排水パイプが開口する壁部に対向する側の壁部にて同排水パイプの開口部より上方に位置し、同排水パイプの開口部と前記供給口との間には、同供給口から投入される中和剤の前記排水パイプの開口部への侵入を規制する壁部が介在し、かつ、貯留タンク内の余剰の電解生成酸性水を導出するオーバフロー流路を構成する第2の導入パイプが前記排水パイプの開口部と前記供給口に対向して介在していることを特徴とする電解生成水の貯留装置。
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