JP4401136B2 - 実装用回路基板とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はマザーボードのような実装用回路基板とその製造方法に関し、更に詳しくは、実装部品を接合するためのはんだ端子を自らが備えている実装用回路基板であって、寸法形状のばらつきが極めて小さく、また基板の面内における位置座標の精度も高いはんだ端子を実装しているので、信頼性に富む部品実装を行うことができる実装用回路基板とそれを製造する方法に関する。
高密度実装という観点からすると、実装面に所定の位置座標で配列するバンプ端子を有する実装用回路基板に半導体素子パッケージを実装した方が、ワイヤボンディング法で実装した場合よりも有利である。
その場合、バンプ端子と半導体素子パッケージの接合に関しては、通常、半導体素子パッケージの接合面におけるランド部(信号端子部)に、例えば湿式めっきではんだを電着したり、またはクリームはんだをパターン印刷してはんだ端子を形成し、このはんだ端子と実装用回路基板のバンプ端子を位置合わせして重ね合わせたのち、リフロー装置に導入し、両者を一括してはんだ付けする方法が採用されている。
しかしながら、上記した方法には次のような問題がある。
すなわち、湿式めっきではんだ端子を形成する場合や、クリームはんだのパターン印刷ではんだ端子を形成する場合のいずれにおいても、形成されている多数のはんだ端子の大きさ(容量)にばらつきが生じて、半導体素子パッケージのランド部を高さ基準にしたときに、当該ランド部から突出しているはんだ端子の高さにばらつきが生ずることである。
この高さのばらつきが大きくなると、はんだ端子と実装用回路基板のバンプ端子を位置合わせした場合、仮にバンプ端子の高さにばらつきが存在していないとしても、バンプ端子と接触せずに浮き上がっているはんだ端子も存在しているので、リフロー処理を行っても、この箇所のはんだ付けは実現されなくなる。
しかも、一般にバンプ端子は、回路基板の最上層に位置する導体回路の表面所定箇所に例えば湿式めっきでバンプ端子用の材料を電着して形成されているので、その高さはやはりばらついているのが通例である。
そのため、前記したはんだ端子の大きさのばらつきに、上記したバンプ端子の高さのばらつきも加味されることにより、リフロー処理後にはんだ付けされていない箇所が発生する確率は高くなり、実装時の信頼性は低くなる。
本発明は上記した問題を解決することができ、寸法形状のばらつきが極めて小さいはんだ端子を自装し、また同じく寸法形状のばらつきが小さいバンプ端子を備えているので、部品実装を高い信頼性の下で実施することができる実装用回路基板とその製造方法の提供を目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明においては、絶縁基材と、前記絶縁基材の表面に配線されている導体回路と、前記導体回路のランド部表面から突出し、かつ前記導体回路の形成時にその導体回路の一体化物として電気めっきによって形成されているバンプ端子と、前記バンプ端子の先端部の上に位置し、前記バンプ端子と一体化して形成されているはんだ端子とを備え、前記導体回路と前記バンプ端子は、導電材料から成る内層部と、前記内層部の上面および側面を被覆する耐食性の導電材料から成る外層部との積層体であり、該積層体は、前記バンプ端子及び前記導体回路の回路上面を露出した状態で前記絶縁基材に埋設されていて、かつ前記積層体は、前記導体回路回路上面のみが前記積層体の埋設部分以外の前記絶縁基材の表面と面一状態に形成されていることを特徴とする実装用回路基板(以下、このタイプの基板を基板Iという)が提供される。
そして、本発明においては、導電基板と、前記導電基板の少なくとも片面に形成されている導体薄層と、前記導体薄層に積層され、かつ前記導体薄層の表面にまで至る深さの第1凹孔を有する第1電着層と、前記第1電着層の表面と面一に前記第1凹孔に充填されているはんだ材料から成るはんだ端子と、前記第1電着層に積層され、かつ前記第1凹孔に連通して前記はんだ端子の表面にまで至る深さの第2凹孔を有する第2電着層と、前記第2電着層の表面と面一に前記第2凹孔に充填されている導電材料から成るバンプ端子と、前記バンプ端子と一体化したランド部を有し、前記バンプ端子の導電材料と同一の材料で形成され、かつ前記第2電着層の表面から突出して前記第2電着層に配線されている導体回路とを有する部材Aを製造する工程A;
前記部材Aの前記導体回路側の表面を絶縁基材に熱圧着して、前記導体回路が前記絶縁基材に埋設されている部材Bを製造する工程B;ならびに、
前記部材Bから前記導電基板を剥離したのち、前記導電薄層、前記第1電着層、および前記第2電着層をこの順序で除去して、先端部にはんだ端子が一体形成されているバンプ端子を前記絶縁基材の表面に表出させる工程C;
を備えていることを特徴とする実装用回路基板(基板I)の製造方法が提供される。
具体的には、前記工程Aは、
導電基板の少なくとも片面を被覆する導体薄層を、電気めっき法で形成する工程A1
前記導体薄層の表面を被覆して第1レジスト層を形成したのち、前記第1レジスト層に露光・現像処理を施し、はんだ端子の形成予定箇所に位置する前記第1レジスト層は残置せしめ、他の箇所の前記第1レジスト層を除去して、そこに前記導体薄層の表面を露出させる工程A2
導体薄層の前記露出表面に、残置せしめた前記第1レジスト層と面一に第1導電材料を電気めっき法で電着して第1電着層を積層する工程A3
前記第1レジスト層を除去して、前記第1電着層に、前記導体薄層の表面にまで至る深さの第1凹孔を形成する工程A4
前記第1凹孔に、前記第1電着層の表面と面一にはんだ材料を充填してはんだ端子を形成する工程A5
前記第1電着層の表面および前記はんだ端子の表面を被覆して第2レジスト層を形成したのち、前記第2レジスト層に露光・現像処理を施し、前記はんだ端子の表面を被覆する前記第2レジスト層のみを残置せしめて他の第2レジスト層を除去して、そこに前記第1電着層の表面を露出させる工程A6
第1電着層の前記露出表面に、残置せしめた第2レジスト層と面一に第2導電材料を電気めっき法で電着して第2電着層を積層する工程A7
前記第2レジスト層を除去して、前記第2電着層に、前記はんだ端子の表面にまで至る深さの第2凹孔を形成する工程A8
前記第2電着層の表面および前記第2凹孔の開口を被覆して第3レジスト層を形成したのち、前記第3レジスト層に露光・現像処理を施し、前記第3レジスト層に、前記第2凹孔と連通する第3凹孔、および形成すべき導体回路の平面パターンに相当する溝パターンを形成する工程A9
無電解めっきと電気めっきを順次行って、前記第2凹孔、前記第3凹孔、および前記溝パターンのそれぞれに、共通する第3導電材料を充填してバンプ端子、導体回路のランド部、および導体回路を一括して形成する工程A10;ならびに、
前記第3レジスト層を除去して、前記第2電着層の表面を露出させると同時に、前記導体回路のランド部および前記導体回路を前記第2電着層の表面に突出させる工程A11
を備えている実装用回路基板(基板I)の製造方法が提供される。
また、本発明においては、絶縁基材と、前記絶縁基材の表面に配線されている電気めっきによって形成されている導体回路と、前記導体回路のランド部表面に突出して形成されているはんだ端子とを備え、前記導体回路は、導電材料から成る内層部と、前記内層部の上面および側面を被覆する耐食性の導電材料から成る外層部との積層体であり、該積層体は、前記バンプ端子及び前記導体回路の回路上面を露出した状態で、前記絶縁基材に埋設されていて、かつ前記積層体は、前記導体回路の外層部の回路上面のみが前記積層体の埋設部分以外の前記絶縁基材の表面と面一状態に形成されていることを特徴とする実装用回路基板(以下、このタイプの基板を基板IIという)が提供される。
そして、本発明においては、導電基板と、前記導電基板の少なくとも片面に形成されている導体薄層と、前記導体薄層に積層され、かつ前記導体薄層の表面にまで至る深さの第1凹孔を有する第1電着層と、前記第1電着層の表面と面一に前記第1凹孔に充填されているはんだ材料から成るはんだ端子と、前記はんだ端子と接触するランド部を備え、かつ前記第1電着層の表面から突出して前記第1電着層の表面に配線されている導体回路とを有する部材aを製造する工程a;
前記部材aの前記導体回路側の表面を絶縁基材に熱圧着して、前記導体回路が前記絶縁基材に埋設されている部材bを製造する工程b;ならびに、
前記部材bから前記導電基板を剥離したのち、前記導体薄層および第1電着層をこの順序で除去して、前記はんだ端子を前記絶縁基材の表面から突出させる工程c;
を備えていることを特徴とする実装用回路基板(基板II)の製造方法が提供される。
具体的には、前記工程aは、
導電基板の少なくとも片面を被覆する導体薄層を、電気めっき法で形成する工程a1
前記導体薄層の表面を被覆して第1レジスト層を形成したのち、前記第1レジスト層に露光・現像処理を施し、はんだ端子の形成予定箇所に位置する前記第1レジスト層は残置せしめ、他の箇所の前記第1レジスト層を除去して、そこに前記導体薄層の表面を露出させる工程a2
導体薄層の前記露出表面に、残置せしめた前記第1レジスト層と面一に第1導電材料を電気めっき法で電着して第1電着層を積層する工程a3
前記第1レジスト層を除去して、前記第1電着層に、前記導体薄層の表面にまで至る深さの第1凹孔を形成する工程a4
前記第1凹孔に、前記第1電着層の表面と面一にはんだ材料を充填してはんだ端子を形成する工程a5
前記第1電着層の表面および前記はんだ端子の表面を被覆して第2レジスト層を形成したのち、前記第2レジスト層に露光・現像処理を施し、前記第2レジスト層に、前記はんだ端子の表面にまで至る深さの第2凹孔、および形成すべき導体回路の平面パターンに相当する溝パターンを形成する工程a6
無電解めっきと電気めっきを順次行って、前記第2凹孔および前記溝パターンのそれぞれに、共通する第2導電材料を充填して導体回路のランド部、および導体回路を一括して形成する工程a7;ならびに、
前記第2レジスト層を除去して、前記第1電着層の表面を露出させると同時に、前記導体回路のランド部および前記導体回路を前記第1電着層の表面に突出させる工程a8
を備えている実装用回路基板(基板II)の製造方法が提供される。
基板Iと基板IIに形成されるはんだ端子の高さ、更にはバンプ端子の高さや導体回路の厚みは、設計基準値に則って制御された厚みで形成される各レジスト層の当該厚み(それは面一に電気めっき法で形成される各電着層の厚みと等価である)で規定される。
したがって、はんだ端子とバンプ端子の高さ、導体回路の厚みは、いずれも、ばらつきが極めて小さくなり、非常に均一になる。
また、はんだ端子やバンプ端子の面内位置座標や断面形状の大きさは、高精度で実施される露光・現像処理によって規定されるので、面内位置のばらつきや断面形状のばらつきも極めて小さくなる。
そのため、例えばはんだ端子の場合、その位置座標とその容量の誤差は設計基準値に対比して極めて小さくなる。その結果、部品実装は設計基準を満たす状態で進行するので、実装部品との接合不良は起こりづらくなる。すなわち、実装時における信頼性は非常に高くなる。
また、基板Iの場合、部品実装後にあっては、基板Iと実装部品との間にはバンプ端子の高さに相当する間隙が形成されているので、実装部品の動作時に発生する熱量に対する放熱性も優れている。
更に、はんだ端子やバンプ端子を電気めっきで形成するときの導電路は、大きな面積の導電基板、導体薄層、各電着層であるため、大電流通電が可能であり、電気めっき時の電流密度を高めることができる。
そのため、短時間ではんだ端子やバンプ端子を形成することができる。
本発明の基板Iは、導体回路のランド部にバンプ端子が一体化物として形成され、更にこのバンプ端子の上にはんだ端子が電気めっきによって形成されている実装用回路基板であり、基板IIは、導体回路のランド部の上に、直接、はんだ端子が電気めっきによって形成されている実装用回路基板である。
最初に基板Iとその製造方法につき、図面に則して説明する。
図1は基板Iの1例を示す斜視図であり、図2は図1のX1−X1線に沿う断面図である。
図1,図2において、絶縁基板1の表面1aには、当該表面1aと面一状態で導体回路5の表面5Aが表出している。導体回路5の一端はランド部5aになっていて、ここに、所定の位置座標で配列するバンプ端子2とその先端部2cに電気めっきで形成されているはんだ端子3とから成る突起構造4が形成されている。
導体回路の他端もランド部5bになっていて、これは、基板Iそれ自体のランド部として機能する。なお、これらランド部5a,5bを一括して導体回路のランド部ということがある。
バンプ端子2とランド部5a、ランド部5aから面内方向に所定の配線パターンで延びている導体回路5とその終点である基板Iのランド部5bは、いずれも、別種の導電材料を順次電着して成る多層構造体(図では2層構造体)になっている。そして、ランド部5a、バンプ端子2、導体回路5およびランド部5bにおけるそれぞれの外側を構成する外層部2aはいずれも同じ導電材料から成り、また内側を構成する内層部2bは上記した導電材料とは別種の導電材料で形成されている。
その場合、外層部2aは、後述する製造方法で用いるエッチャントに対するバリア層として機能させることからして、それを構成する導電材料はそのエッチャントに対して耐食性を有する材料になっている。例えば前記エッチャントが銅をエッチング除去するものであれば、外層部2aを構成する導電材料としては、金、ニッケル、ニッケル−コバルト合金などを好適例としてあげることができる。また、内層部2bは導電性が優れている銅で構成することが好ましい。
この基板Iは、図1の仮想線で示したように、突起構造4の上に実装部品Sを位置合わせして配置したのち、リフロー装置に導入して使用される。このリフロー処理により、実装部品Sのランド部とバンプ端子2が溶融したはんだ端子3を介して接合される。
なお、実装部品Sがベアチップであれば、この基板Iは半導体素子パッケージの組み立てに用いる実装用回路基板として使用することができ、実装部品Sが半導体素子パッケージであれば、基板Iをマザーボードとして使用することができる。
次に、基板Iの製造方法を説明する。
この製造方法における最大の特徴は、まず最初に例えば円柱形状をしたはんだ端子が形成され、このはんだ端子3の一方の表面に例えば円柱形状をしたバンプ端子2が電気めっきで形成されて、図1で示したような段付の突起構造4が形成され、更にこの突起構造4の他方の表面(はんだ端子側とは反対の表面)に、ランド部5a、導体回路5、および基板Iのランド部5bが同時に一括して形成されることである。
その場合、基板Iは、前記した工程A、工程B、工程Cをこの順序で進めることによって製造されるが、工程Aでは、表面に導体回路5(とランド部5a、5b)のみが突出している部材Aが製造され、工程Bでは、上記導体回路5(とランド部5a、5b)のみが絶縁基材1に埋設されている部材Bが製造され、工程Cでは、目的とする基板Iが製造される。
まず、工程Aにより部材Aが次のようにして製造される。
工程A1
図3で示したように、比較的厚く、剛性を有する例えばステンレス鋼板や銅板のような導電基板6の片面6aに、通常の電気めっき法で、例えば銅を薄く電気めっきして厚みが2〜3μm程度の導体薄層7を形成する。
工程A2
ついで、図4で示したように、導体薄層7の表面7aを被覆して第1レジスト層8Aを形成する。
この第1レジスト層8Aの形成に関しては、例えば公知のドライフィルムを使用したり、また液体レジストを印刷して形成することができる。
なお、第1レジスト層8Aの厚みは、形成すべきはんだ端子3の高さと略同じとなるような厚みに制御されることが必要である。
ついで、この第1レジスト層8Aに露光・現象処理を施し、はんだ端子3の形成予定箇所に位置している第1レジスト層8Aは残置せしめ、それ以外の第1レジスト層はエッチング除去して、図5で示したように、第1レジスト層を除去した箇所に導体薄層7の表面7aを露出させる。
工程A3
ついで、導電基板6をマイナス極にした状態で電気めっきを行い、図6で示したように、導体薄層の露出表面7aに、残置せしめた第1レジスト層8Aの表面8aと面一に第1導電材料を電着して第1電着層9Aを形成する。
このときに用いる第1導電材料は格別限定されるものではなく、例えば銅、銀、アルミニウム、金などをあげることができる。通常、銅が用いられる。
工程A4
ついで、第1レジスト層8Aをエッチング除去する。その結果、図7で示したように、第1電着層9Aには、導体薄層7の表面7aにまで至る深さの第1凹孔10Aが形成される。この第1凹孔は、はんだ端子3の形成予定箇所に位置し、その深さは形成すべきはんだ端子3の高さと略同じであり、その底面には導体薄層7の表面7aが表出している。
工程A5
ついで、図8で示したように、第1凹孔10Aにはんだ材料を充填してはんだ端子3を形成する。このとき、はんだ材料は第1電着層9Aの表面9aと面一に充填されることが必要である。
そのためには、次のような方法が適用される。
第1の方法は、導電基板6をマイナス極にした状態で電気めっきを行い、第1凹孔10Aの底面と側面にはんだ材料を電着して当該第1凹孔10Aの中にはんだ材料を充填する方法である。
このとき、第1電着層9Aの表面9aにもはんだ材料が電着するので、第1凹孔へのはんだ材料の充填が終了した時点で、全体の表面を薄く研削して、はんだ端子3の表面3aと第1電着層9Aの表面9aを面一状態にする。
第2の方法は、パターン印刷法で第1凹孔10Aに例えばクリームはんだを充填する方法である。この場合も、充填が終了した時点で、レベリングを行い、はんだ端子3の表面3aと第1電着層9Aの表面9aを面一状態にする。
第3の方法は、いわゆるフロート法を適用して第1凹孔10Aへはんだ材料を充填する方法である。
具体的には、例えばアルコール系溶剤に粒径0.3〜10μm程度のはんだ微粒子を分散させた分散液のなかに、図7で示した部材を第1凹孔10Aが上を向く状態で浸漬する。比重差ではんだ微粒子は沈降して第1凹孔10A内に順次堆積して当該第1凹孔10A内に充填されていく。
しかし、このままでは微粒子の堆積物でしかないので、その後、部材を取り出して乾燥し、ついで、加熱することにより、第1凹孔内に堆積しているはんだ微粒子の堆積物を溶融したのち冷却・凝固して鋳造組織のはんだ端子3にする。
この場合、第1電着層9Aの表面9aにもはんだ微粒子の沈降・堆積は進むので、電気めっき法の場合と同様に、最後には表面9aの堆積物を除去してはんだ端子の表面と第1電着層9Aの表面9aを面一状態にすることが必要である。
工程A6
ついで、はんだ端子3の表面3aと第1電着層9Aの表面9aを被覆して第2レジスト層8Bを形成する。この第2レジスト層8Bの形成に関しては、工程A2の場合と同様に、公知のドライフィルムを使用したり、または液体レジストを印刷して形成することができる。
なお、この第2レジスト層8Bの厚みは、形成すべきバンプ端子の高さと略同じとなるような厚みに制御することが必要である。
ついで、この第2レジスト層8Bに露光・現像処理を施し、はんだ端子3の表面3aを被覆している第2レジスト層8Bのみを残置せしめ、それ以外の第2レジスト層はエッチング除去して、図9で示したように、第1電着層9Aの表面9aを露出させる。
なおこのとき、はんだ端子3の表面3aが第2レジスト層8Bで確実に被覆されるように、当該第2レジスト層8Bを残置せしめることが好ましい。具体的には、はんだ端子3の表面3aの第2レジスト層8Bによる被覆部においては、残置させる第2レジスト層8Bの断面形状をはんだ端子3の表面3aと同じかそれよりも広くする。
工程A7
ついで、導電基板6をマイナス極にした状態で電気めっきを行い、図10で示したように、第1電着層9Aの露出表面9aに、残置せしめた第2レジスト層8Bの表面8bと面一に第2導電材料を電着して第2電着層9Bを積層する。
このときに用いる第2導電材料としては、工程A3で用いた第1導電材料と同じであってもよく、また異なっていてもよい。
工程A8
ついで、第2レジスト層8Bをエッチング除去する。その結果、図11で示したように、第2電着層9Bには、はんだ端子3の表面3aにまで至る深さの第2凹孔10Bが形成される。
この第2凹孔10Bは、バンプ端子の形成予定箇所に位置し、その深さは形成すべきバンプ端子の高さと略同じであり、一端が開口し、その底面にははんだ端子3の表面3aが表出し、その側面には第2電着層9Bが表出している。
なお、第2凹孔10Bの断面形状の方がはんだ端子3の表面3aの断面形状よりも大きくなっているので、この第2凹孔10Bの場合、その底面の周縁部には、第1電着層9Aの表面9aの一部が例えば円環状に表出している。
工程A9
ついで、第2電着層9Bの表面9bと第2凹孔10Bの開口を被覆して第3レジスト層8Cを形成し、この第3レジスト層8Cに露光・現像処理を施す。
なお、第3レジスト層8Cの形成に関しては、液体レジストを用いてもよいが、通常、ドライフィルムが用いられる。
そして、第3レジスト層8Cの厚みは、形成すべき導体回路の厚みと同じ厚みとなるように制御される。
その結果、図12で示したように、第2凹孔10Bと連通する第3凹孔10Cと、形成すべき導体回路の平面パターンと同じ平面パターンで前記第3凹孔10Cから面内方向に延在する所定幅の溝パターン11が形成される。
なお、このときに形成される第3凹孔10Cの断面形状は、これに連通する第2凹孔10Bの断面形状より大きくなっている。したがって、図12の部材においては、第2凹孔10Bと第3凹孔10Cで一端が開口する1個の空洞が形成されていて、その空洞のうち、大きい断面形状の第3凹孔10Cからは当該第3凹孔10Cと同じ深さの溝パターン11が延出している。
そして、第3凹孔10Cと溝パターン11の底面には第2電着層9Bが表出しているが、それらの側面は、いずれも第3レジスト層8Cで構成されている。
工程A10
ついで、一旦、無電解めっきを行って、第3凹孔10Cの側面と溝パターン11の両側にある第3レジスト層8Cの表面に導電性を付与したのち、導電基板6をマイナス極にした状態で電気めっきを行う。
このときの電気めっきは、めっき浴を変えて少なくとも2回行う。すなわち、第1電着層9Aや第2電着層9Bが銅から成る場合、換言すれば前記した第1導電材料や第2導電材料が銅であった場合には、最初の電気めっきでは、金、ニッケル、ニッケル−コバルト合金のように、後述する工程Cのエッチング処理時に用いるエッチャントによって侵食されないような耐食性を有する導電材料の電着が行われる。
この最初の電気めっきで、第2凹孔10Bの底面、すなわち既に形成されているはんだ端子3の表面3aと第1電着層9Aの円環状表面、および第2凹孔10Bの側面、すなわち第2電着層9Bの表面に導電材料が層状に電着する。また、第3凹孔10Cの側面にも同じ導電材料が層状に電着し、更に溝パターン11の底面、すなわち第2電着層9Bの表面9bと第3レジスト層8Cから成る側面にも同じ導電材料が層状に電着する。このようにして、最初の電気めっきで図2で示した外層部2aが形成される。
この最初の電気めっきに続けて、更に次の電気めっきが行われ、既に形成されている層状体の上に、別の導電材料が順次堆積されて内層部2bが形成されていき、最終的には、第2凹孔10Bの中、第3凹孔10Cの中、および溝パターン11の中が2種類の導電材料の積層体で充填される。
2回目の電気めっきで用いる導電材料は、導電性が優れているものであれば何であってもよく、例えば銅、アルミニウムなどが好適である。
なお、上記した少なくとも2種類の導電材料から成る積層体のうち、外層部2aが前記した第1導電材料(第1電着層の材料)、第2導電材料(第2電着層の材料)とは異種類であるという点で、ここでは、積層体を構成する2種類の導電材料を合わせて第3導電材料という。
工程A10の終了時点においては、図13で示したように、第2凹孔10Bの中には、互いに異なる導電材料から成る外層部2aと内層部2bの積層体が充填されることによりバンプ端子が形成されている。そしてこのバンプ端子2の先端部ははんだ端子3の表面3aと一体化している。
また、第3凹孔10Cの中にも、バンプ端子と同様の積層体が充填されて、導体回路5の一方のランド部5aが形成されている。そして、このランド部5aは、上記バンプ端子2と一体化物になっている。
更に、溝パターン11にも同じ層構造の積層体が充填されて、導体回路5と基板Iのランド部5bが形成されている。そして、これら導体回路5とランド部5bも、上記したランド部5aと一体化物になっている。
なお、この工程A10において、電気めっきは2回に限定されるものではなく、必要に応じて2回以上行ってもよい。しかし、その場合でも、最初の電気めっきでは、前記したような耐食性に優れた導電材料を層状に電着することが必要である。
工程A11
工程A10で、第2凹孔10B、第3凹孔10C、および溝パターン11が導電材料の積層体(第3導電材料)で充填された時点、すなわち、第3レジスト層8Cの表面8cと全体のめっき面が面一状態になった時点で電気めっきを停止し、ついで第3レジスト層8Cをエッチング除去する。
その結果、図14で示したように、第2電着層9Bの表面9bが露出し、その表面9bからは導体回路5、そのランド部5a、基板Iのランド部5bが突出している部材Aが得られる。
本発明の基板Iは、図14で示した部材Aを用い、更に工程B、工程Cを順次進めることによって製造される。
工程B:
図15で示したように、部材Aの導体回路側の表面を、絶縁基材1の一方の面1aと重ね合わせたのち両者を熱圧着する。その結果、図16で示したように、表面1aが部材Aの第2電着層9Bの表面9bに接着している絶縁基材1の中に、導体回路5、そのランド部5a、基板のランド部5bが埋設されている部材Bが製造される。
絶縁基材1としては、例えばプリプレグ材のように、常温下では半硬化状態にあり、加熱時には一旦軟化し、その後、熱硬化するような材料であることが好ましい。しかし、絶縁基材がリジット材であっても、例えば部材Aの導体回路側の表面に例えば未硬化のエポキシ樹脂の層を形成し、それに絶縁基材1を熱圧着して使用することができる。
この部材Bに対し、工程Cが適用される。
工程C:
まず、導電基板6を剥離する。その結果、図17で示したように、導体薄層7が表出している部材が得られる。
ついで、導体薄層7、第1電着層9A、および第2電着層を、それぞれにつき所定のエッチャントを用いて順次選択的にエッチング除去して絶縁基材1の表面1aを表出させる。
この過程で、はんだ端子3はエッチング除去されず、またバンプ端子3、導体回路5、そのランド部5a、基板のランド部5bは、耐食性に優れた外層部2aの働きによりエッチング除去されることはない。
その結果、図2で示したように、絶縁基材1には、表面だけは絶縁基材1の表面1aに表出して面一状態にある導体回路5、そのランド部5a、および基板Iのランド部5bが埋設されていて、絶縁基材1の表面1aと面一なランド部5aの上から突出するバンプ端子3とその先端部に一体形成されているはんだ端子3とから成る突起構造4を有する基板Iが得られる。
次に、本発明の基板IIとその製造方法について説明する。
図18は基板IIの1例を示す斜視図であり、図19は図18のX2−X2線に沿う断面図である。
基板IIは、絶縁基材1の表面1aに、当該表面1aと面一状態で導体回路5の表面5Aが表出していて、導体回路の一端はランド部5aになっており、そのランド部5aにはんだ端子3が一体形成されて突出した構造になっている。導体回路5の他端は基板IIそれ自体のランド部5bになっていて、そこにははんだ端子は形成されていない。
導体回路5、そのランド部5a、および基板IIそれ自体のランド部5bは、いずれも、図2で示した基板Iの場合と同様に、少なくとも2種類の導電材料を積層して成る多層積層体(図では2層構造体)になっている。
結局、基板IIは、基板Iの構造においてはんだ端子3とランド部5aの間にバンプ端子を形成することなく、はんだ端子3は導体回路のランド部の上に直接形成されて絶縁基材1の表面1aから突出した構造になっている。
そして、このはんだ端子3の上に実装部品が位置合わせして配置されたのち、リフロー装置に導入されて実装部品のランド部と導体回路5のランド部5aが溶融したはんだ端子3を介して、直接、接合される。
この基板IIは、前記した工程a、工程b、および工程cをこの順序で進めることにより製造される。その場合の最大の特徴は、まず最初にはんだ端子が形成され、このはんだ端子の表面に、導体回路5、そのランド部5a、基板IIのランド部5bが一体形成されることである。
工程aでは、表面に導体回路5(とそのランド部5a、基板IIのランド部5b)のみが突出している部材aが製造され、工程bでは、上記導体回路5(とランド部5a、5b)が絶縁基材1に埋設されている部材bが製造され、工程cでは、目的とする基板IIが製造される。
まず、部材aの製造工程である工程aについて説明する。
工程aは、前記したように工程a1〜工程a8で構成されているが、これら一連の工程のうち、工程a1〜工程a5までは、はんだ端子3を形成するための工程である。
そして、工程a1〜工程a5は、基板Iの製造時における工程A1〜工程A5と同様に進められる。
したがって、工程a5が終了した時点では、第1導電材料a1の第1凹孔10A内にはんだ端子3を有する図8で示した部材が製造される。
ついで、この部材に対して工程a6〜工程a8が順次適用される。
工程a6
図8の部材に対し、図20で示したように、第1電着層9Aの表面9aとはんだ端子3の表面3aを被覆して第2レジスト層8Bが形成される。
なお、この第2レジスト層8Bの厚みは、形成すべき導体回路(とそのランド部)の厚みと略同じ厚みとなるように制御される。
ついで、この第2レジスト層8Bに露光・現象処理を施し、図21で示したように、はんだ端子3の表面3aを被覆する部分を除去して第2凹孔10Bを形成し、同時に、第2凹孔10Bから所定の平面パターンで面内方向に延びる溝パターン11を形成する。
ここで、第2凹孔10Bの断面形状は、はんだ端子3の断面形状よりも大きくなっており、また溝パターン11の幅は形成すべき導体回路の線幅と同じになっている。
したがって、このようにして形成された第2凹孔10Bの底面には、はんだ端子3の表面3aと第1電着層9Aの表面9aの一部が表出しており、また溝パターン11の底面には、第1電着層9Aの表面9aが表出している。しかし、第2凹孔10Bおよび溝パターン11の側面は、いずれも第2レジスト層8Bになっている。
工程a7
ついで、一旦、無電解めっきを行って、第2凹孔10Bと溝パターン11の側面に導電性を付与したのち、導電基板6をマイナス極にした状態で電気めっきを行う。
この工程a7は、基板Iの製造時における工程A10と同様に進められる。その結果、図22で示したように、第2凹孔10Bと溝パターン11は、外層部2aが耐食性に富む導電材料から成り、内層部2bが導電性に優れる導電材料から成る2層構造の積層体で充填され、導体回路5、そのランド部5a、基板IIのランド部5bが同時にかつ一括して形成される。
工程a8
ついで、第2レジスト層8Bをエッチング除去する。その結果、図23で示したように、第1電着層9Aの表面9aから導体回路5、そのランド部5a、基板IIのランド部5bのみが突出している部材aが得られる。
この部材aに対し、工程bを適用して部材bが製造され、更に部材bに工程cを適用して目的とする基板IIが製造される。
工程b:
基板Iの製造時における工程Bの場合と同様に、部材aの導体回路側の表面を絶縁基材1の表面1aと重ね合わせたのち両者を熱圧着する。その結果、図24で示したように、導体回路、そのランド部、基板IIのランド部のみが絶縁基材1に埋設されている部材bが得られる。
工程c:
ついで、基板Iの製造時における工程Cの場合と同様に、部材bからまず導電基板6を剥離したのち、導体薄層7と第1電着層9Aを順次選択エッチングして除去する。この過程で、基板Iの製造時における工程Cに関して説明したように、耐食性に富む導電材料から成る外層部2aの働きで、導体回路5、そのランド部5a、基板IIのランド部5bがエッチング除去されることはない。
かくして、工程cが終了すると、図19で示した基板IIが得られる。
この基板IIの場合も、基板Iの場合と同様に、第1凹孔10Aの深さは第1レジスト層8Aの厚み制御で規定され、またその断面形状は露光・現像処理で規定されるので、形成されるはんだ端子の寸法形状におけるばらつきは極めて小さくなり、その結果、実装時の信頼性は向上する。
また、第1レジスト層8Aの厚みを変化させることにより第1凹孔の深さを変化させることができるので、はんだ端子を任意の高さに、しかもばらつきのない状態で形成することができる。
図25は、本発明の基板Iの変形例I’を示す断面図である。
この基板I’は、1枚の絶縁基材1の表面に、バンプ端子2とはんだ端子3から成る突起構造4が突出していることは図2で示した基板Iの場合と同じである。
しかし、この基板I’の場合、絶縁基材1の表面に凹没部12が形成されていて、かつこの凹没部の表面にも、前記したバンプ端子とはんだ端子が一体化している突起構造が形成されている点で基板Iと異なっている。
したがって、この基板I’は、突起構造の高さ方向において、凹没部12内のはんだ端子と凹没部以外の箇所に位置しているはんだ端子との間に高低差が発生していることを構造上の特徴としている。
この基板I’は、図25の仮想線で示したように、凹没部内に位置している突起構造に実装部品Sを、また基板の表面に位置している突起構造に別の実装部品S’をそれぞれ実装して使用される。
したがって、この基板I’を使用することにより、実装部品の間で高低差を確保することができるので、部品実装の態様に関する設計の自由度が大きくなる。
例えば、凹没部内に比較的形状が小型の部品を実装し、その上を跨ぐようにして形状が大型な部品を実装することにより、それぞれの部品を平面的に配置して実装したときに比べて、実質的な部品の実装面積を小さくすることができる。すなわち、この基板I’を使用することにより、部品の立体的な実装が可能となり、実質的に部品の実装密度を高めることができる。
この基板I’の製造に際しては、工程Aを例えば次のように変形すればよい。
すなわち、工程A1では、導電基板として、図26で示したように、片面に凹没部12Aが形成されている導電基板6’を用い、その凹没部12Aの表面を含む片面を被覆して導体薄層7を形成する。
そして、この導電基板を用いて、前記した工程A2〜工程A11を順次行い、最終的には、図27で示したような構造の部材A’を製造する。
なお、この基板I’における凹没部の大きさ、深さ、または形成箇所などは、製造目的の基板との関係で適宜に設計変更すればよい。
そして、この部材A’を用いて、前記した工程B、工程Cを進めることにより、図25で示した基板I’が得られる。
なお、この基板I’の構造は、基板IIに対しても適用することができる。その場合も、工程a1で、片面に凹没部が形成されている導電基板を用いて導体薄層を形成し、以後、工程a2〜工程a8を順次進めて、図28で示したような部材a’を製造し、更に工程b、工程cを順次進めればよい。
本発明の実装用回路基板は、実装部品が例えばベアチップであれば半導体素子パッケージを組み立てるときの実装用回路基板として使用することができ、実装部品が例えば半導体素子パッケージであればマザーボードとして使用することができる。
いずれの場合においても、はんだ端子の高さや形状のばらつきは極めて小さいので、実装不良は起こらず、高い実装信頼性を発揮する。
本発明の実装用回路基板の1例Iを示す斜視図である。 図1のX1−X1線に沿う断面図である。 工程A1で、導電基板に導体薄層を形成した部材を示す断面図である。 導体薄層に第1レジスト層が形成された部材を示す断面図である。 工程A2の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程A3の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程A4の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程A5の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程A6の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程A7の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程A8の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程A9の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程A10の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程A11の終了時点で得られた部材Aを示す断面図である。 工程Bで、部材Aに絶縁基材を重ね合わせる状態を示す断面図である。 工程Bの終了時点で得られた部材Bを示す断面図である。 部材Bから導電基板を剥離した部材を示す断面図である。 本発明の実装用回路基板の他の例IIを示す斜視図である。 図18のX2−X2線に沿う断面図である。 工程a6において、第1電着層の表面に第2レジスト層を形成した状態を示す断面図である。 工程a6の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程a7の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 工程a8の終了時点で得られた部材を示す断面図である。 部材aの製造に続けて工程bを進めることによって得られた部材bを示す断面図である。 基板Iの変形例I’を示す断面図である。 基板I’の製造時に用いる導電基板の例を示す断面図である。 基板I’の製造に用いる部材A’を示す断面図である。 基板IIの変形例の製造時に用いる部材a’を示す断面図である。
符号の説明
1 絶縁基材
1a 絶縁基材1の表面
2 バンプ端子
2a 充填された導電材料の外層部
2b 充填された導電材料の内層部
2c バンプ端子の先端部
3 はんだ端子
3a はんだ端子3の表面
4 突起構造
5 導体回路
5A 導体回路5の表面
5a 導体回路のランド部
5b 基板Iそれ自体のランド部
6,6’ 導電基板
7 導体薄層
7a 導体薄層7の表面
8A 第1レジスト層
8a 第1レジスト層8Aの表面
8B 第2レジスト層
8b 第2レジスト層8Bの表面
8C 第3レジスト層
8c 第3レジスト層8Cの表面
9A 第1電着層
9a 第1電着層9Aの表面
9B 第2電着層
9b 第2電着層9Bの表面
10A 第1凹孔
10B 第2凹孔
10C 第3凹孔
11 溝パターン
12 凹没部

Claims (7)

  1. 絶縁基材と、
    前記絶縁基材の表面に配線されている導体回路と、
    前記導体回路のランド部表面から突出し、かつ前記導体回路の形成時にその導体回路の一体化物として電気めっきによって形成されているバンプ端子と、
    前記バンプ端子の先端部の上に位置し、前記バンプ端子と一体化して形成されているはんだ端子とを備え、
    前記導体回路と前記バンプ端子は、
    導電材料から成る内層部と、
    前記内層部の上面および側面を被覆する耐食性の導電材料から成る外層部との積層体であり、
    該積層体は、前記バンプ端子及び前記導体回路の回路上面を露出した状態で前記絶縁基材に埋設されていて、
    かつ前記積層体は、
    前記導体回路回路上面のみが前記積層体の埋設部分以外の前記絶縁基材の表面と面一状態に形成されていることを特徴とする実装用回路基板。
  2. 導電基板と、前記導電基板の少なくとも片面に形成されている導体薄層と、前記導体薄層に積層され、かつ前記導体薄層の表面にまで至る深さの第1凹孔を有する第1電着層と、前記第1電着層の表面と面一に前記第1凹孔に充填されているはんだ材料から成るはんだ端子と、前記第1電着層に積層され、かつ前記第1凹孔に連通して前記はんだ端子の表面にまで至る深さの第2凹孔を有する第2電着層と、前記第2電着層の表面と面一に前記第2凹孔に充填されている導電材料から成るバンプ端子と、前記バンプ端子と一体化したランド部を有し、前記バンプ端子の導電材料と同一の材料で形成され、かつ前記第2電着層の表面から突出して前記第2電着層に配線されている導体回路とを有する部材Aを製造する工程A;
    前記部材Aの前記導体回路側の表面を絶縁基材に熱圧着して、前記導体回路が前記絶縁基材に埋設されている部材Bを製造する工程B;ならびに、
    前記部材Bから前記導電基板を剥離したのち、前記導電薄層、前記第1電着層、および前記第2電着層をこの順序で除去して、先端部にはんだ端子が一体形成されているバンプ端子を前記絶縁基材の表面に表出させる工程C;
    を備えていることを特徴とする実装用回路基板の製造方法。
  3. 前記工程Aは、
    導電基板の少なくとも片面を被覆する導体薄層を、電気めっき法で形成する工程A1
    前記導体薄層の表面を被覆して第1レジスト層を形成したのち、前記第1レジスト層に露光・現像処理を施し、はんだ端子の形成予定箇所に位置する前記第1レジスト層は残置せしめ、他の箇所の前記第1レジスト層を除去して、そこに前記導体薄層の表面を露出させる工程A2
    導体薄層の前記露出表面に、残置せしめた前記第1レジスト層と面一に第1導電材料を電気めっき法で電着して第1電着層を積層する工程A3
    前記第1レジスト層を除去して、前記第1電着層に、前記導体薄層の表面にまで至る深さの第1凹孔を形成する工程A4
    前記第1凹孔に、前記第1電着層の表面と面一にはんだ材料を充填してはんだ端子を形成する工程A5
    前記第1電着層の表面および前記はんだ端子の表面を被覆して第2レジスト層を形成したのち、前記第2レジスト層に露光・現像処理を施し、前記はんだ端子の表面を被覆する前記第2レジスト層のみを残置せしめて他の第2レジスト層を除去して、そこに前記第1電着層の表面を露出させる工程A6
    第1電着層の前記露出表面に、残置せしめた第2レジスト層と面一に第2導電材料を電気めっき法で電着して第2電着層を積層する工程A7
    前記第2レジスト層を除去して、前記第2電着層に、前記はんだ端子の表面にまで至る深さの第2凹孔を形成する工程A8
    前記第2電着層の表面および前記第2凹孔の開口を被覆して第3レジスト層を形成したのち、前記第3レジスト層に露光・現像処理を施し、前記第3レジスト層に、前記第2凹孔と連通する第3凹孔、および形成すべき導体回路の平面パターンに相当する溝パターンを形成する工程A9
    無電解めっきと電気めっきを順次行って、前記第2凹孔、前記第3凹孔、および前記溝パターンのそれぞれに、共通する第3導電材料を充填してバンプ端子、導体回路のランド部、および導体回路を一括して形成する工程A10;ならびに、
    前記第3レジスト層を除去して、前記第2電着層の表面を露出させると同時に、前記導体回路のランド部および前記導体回路を前記第2電着層の表面に突出させる工程A11
    を備えている請求項2の実装用回路基板の製造方法。
  4. 絶縁基材と、
    前記絶縁基材の表面に配線されている電気めっきによって形成されている導体回路と、
    前記導体回路のランド部表面に突出して形成されているはんだ端子とを備え、
    前記導体回路は、
    導電材料から成る内層部と、
    前記内層部の上面および側面を被覆する耐食性の導電材料から成る外層部との積層体であり、
    該積層体は、前記バンプ端子及び前記導体回路の回路上面を露出した状態で、前記絶縁基材に埋設されていて、
    かつ前記積層体は
    前記導体回路の外層部の回路上面のみが前記積層体の埋設部分以外の前記絶縁基材の表面と面一状態に形成されていることを特徴とする実装用回路基板。
  5. 導電基板と、前記導電基板の少なくとも片面に形成されている導体薄層と、前記導体薄層に積層され、かつ前記導体薄層の表面にまで至る深さの第1凹孔を有する第1電着層と、前記第1電着層の表面と面一に前記第1凹孔に充填されているはんだ材料から成るはんだ端子と、前記はんだ端子と接触するランド部を備え、かつ前記第1電着層の表面から突出して前記第1電着層の表面に配線されている導体回路とを有する部材aを製造する工程a;
    前記部材aの前記導体回路側の表面を絶縁基材に熱圧着して、前記導体回路が前記絶縁基材に埋設されている部材bを製造する工程b;ならびに、
    前記部材bから前記導電基板を剥離したのち、前記導体薄層および第1電着層をこの順序で除去して、前記はんだ端子を前記絶縁基材の表面から突出させる工程c;
    を備えていることを特徴とする実装用回路基板の製造方法。
  6. 前記工程aは、
    導電基板の少なくとも片面を被覆する導体薄層を、電気めっき法で形成する工程a1
    前記導体薄層の表面を被覆して第1レジスト層を形成したのち、前記第1レジスト層に露光・現像処理を施し、はんだ端子の形成予定箇所に位置する前記第1レジスト層は残置せしめ、他の箇所の前記第1レジスト層を除去して、そこに前記導体薄層の表面を露出させる工程a2
    導体薄層の前記露出表面に、残置せしめた前記第1レジスト層と面一に第1導電材料を電気めっき法で電着して第1電着層を積層する工程a3
    前記第1レジスト層を除去して、前記第1電着層に、前記導体薄層の表面にまで至る深さの第1凹孔を形成する工程a4
    前記第1凹孔に、前記第1電着層の表面と面一にはんだ材料を充填してはんだ端子を形成する工程a5
    前記第1電着層の表面および前記はんだ端子の表面を被覆して第2レジスト層を形成したのち、前記第2レジスト層に露光・現像処理を施し、前記第2レジスト層に、前記はんだ端子の表面にまで至る深さの第2凹孔、および形成すべき導体回路の平面パターンに相当する溝パターンを形成する工程a6
    無電解めっきと電気めっきを順次行って、前記第2凹孔および前記溝パターンのそれぞれに、共通する第2導電材料を充填して導体回路のランド部、および導体回路を一括して形成する工程a7;ならびに、
    前記第2レジスト層を除去して、前記第1電着層の表面を露出させると同時に、前記導体回路のランド部および前記導体回路を前記第1電着層の表面に突出させる工程a8
    を備えている請求項5の実装用回路基板の製造方法。
  7. 前記はんだ端子が位置している箇所と、他の前記はんだ端子が位置している箇所との間に高低差がある請求項1または4の実装用回路基板。
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