JP4400716B2 - 全光スイッチおよび方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光スイッチに関し、特に光ファイバ通信や光情報処理等の分野で用いられる全光スイッチおよび方法に関する。
光ファイバ通信システムの飛躍的な伝送容量増大や運用効率向上に向け、光電変換を介さず光領域で信号処理を行う技術の開発が活発化している。光領域で信号処理を行うには全光スイッチが必要である。特に、光領域で各種の論理演算を実現するためには、排他的論理和(XOR)動作を行う全光スイッチが必要となる。例えば、パリティ判定装置や擬似ランダムビット列発生装置を構築する上で、XOR動作を行う素子が必要である
XOR動作を、論理積(AND)動作を行う全光スイッチを組み合わせることにより実現する方法は、例えば、非特許文献1(プースティ他著「オプティカル・コミュニケーションズ」誌(Optical Communications)、第156巻、第22頁〜第26頁、1998年)に記載されている。以下、この方法を従来例1とする。
AND型全光スイッチとしては、例えば、半導体光増幅器(SOA)を共鳴励起して得られる高効率な非線形光学効果を利用し、さらにこのSOAをマッハ・ツェンダー型光回路に組み込んで動作原理を工夫することで高速性をも兼ね備えた方式が、特許文献1(特開平7−20510号公報)と、非特許文献2(田島一人著「ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス」誌(Japanese Journal of Applied Physics)、第32巻、第L1746頁〜第L1749頁、1993年)に記載されている。
従来例1では、入力A、Bに対し、そのXORが
Figure 0004400716
と表されることを利用し、ANDに加えOR、NOTを組み合わせることにより実現される。その回路図を図6(a)に示す。実際に全光スイッチを用いて構成する場合には、図6(b)に示すように、ANDとして動作する全光スイッチ51、波長変換器として動作する全光スイッチ52、NOTとANDの組合せとして動作する全光スイッチ53が用いられる。入力ポート54より波長λ1のデータ変調された信号光パルス(これを入力データAとする)が入力され、入力ポート55より波長λ2のデータ変調された信号光パルス(これを入力データBとする)が入力される。
二つのデータ信号光は、それぞれ分岐され、分岐された一方は全光スイッチ51へ入力され、他方は合波器56へ入力される。全光スイッチ51は、ポート57より入力される波長λ1のデータ信号光により駆動され、ポート58より入力される波長λ2のデータ信号光に対するスイッチングを引き起こす。これにより、データAとデータBのANDとなる波長λ2のデータ信号光が出力される。
全光スイッチ51の出力と、波長λ3の無変調連続(CW)光を発生させる光源63の出力は、全光スイッチ52へ入力される。全光スイッチ52は、ポート59より入力される波長λ2のデータ信号光により駆動され、波長λ3のCW光に対するスイッチングを引き起こす。これにより、入力データと同一のパターンを有する波長λ3のデータ信号光が出力される。
さらに、全光スイッチ52の出力と、合波器56の出力は、全光スイッチ53へ入力される。全光スイッチ53は、ポート60より入力される波長λ3のデータ信号光により駆動され、ポート61より入力される波長λ1及びλ2のデータ信号光に対するスイッチングが引き起こされる。ポート60からの入力がオフの場合に、スイッチングウィンドウが開くように設定されることにより、ポート60からの入力のNOTとポート61からの入力とのANDが出力される。これにより、ポート62からの出力として、入力Aと入力BとのXORが得られる。
これに対し、全光スイッチ1台でXOR動作を実現する方法が、例えば、特許文献2(特開2001−251251号公報)や非特許文献3(フェールデ他著「アイ・イー・イー・イー・フォトニクス・テクノロジー・レターズ」誌(IEEE Photonics Technology Letters)、第13巻、第750頁〜第752頁、2001年)に記載されている。以下、この全光スイッチを従来例2とする。
従来例2によるXOR型全光スイッチの構成図を図7に示す。マッハ・ツェンダー型光回路の両アームに非線形導波路として用いられるSOAが配置されている。光スイッチへは、波長λ1のデータ変調された信号光パルス(これを入力データAとする)、波長λ2のデータ変調された信号光パルス(これを入力データBとする)、波長λ3の無変調連続(CW)光を入力する。波長λ1、波長λ2、波長λ3は、いずれもSOAの利得領域に設定される。波長λ1の信号光は、ポート21より入力され、3dBカプラ31を通過して非線形導波路11へ入力される。また、波長λ2の信号光は、ポート23より入力され、3dBカプラ32を通過して非線形導波路12へ入力される。
電流注入により反転分布が生じている非線形導波路11、12において、信号光パルスは誘導放出によりキャリア密度を減少させる。また、波長λ3のCW光はポート22へ入力され、3dBカプラ24で一旦分岐された後、非線形導波路11、12で発生しているキャリア密度変化に伴う相互利得変調、相互位相変調(非線形位相シフト)を受け、3dBカプラ25で再び合波され、ポート26より出力される。
従来例2によるXOR型全光スイッチの動作を示す波形図を図8(a)〜(g)に示す。図8(a)に示すような光強度S1、波長λ1の信号光パルス列が非線形導波路11に入力されると、非線形導波路11を通過した波長λ3のCW光は、強度J1が図8(c)のように、位相φ1が図8(e)のように変化する。なお、位相φ1は、相互位相変調が起きていない状態をゼロとした。また、図8(b)に示すような光強度S2、波長λ2の信号光パルス列が非線形導波路12に入力されると、非線形導波路12を通過した波長λ3のCW光は、強度J2が図8(d)のように、位相φ2が図8(f)のように変化する。ポート26からの波長λ3の出力光強度Pは、
Figure 0004400716
と表される。Δφは、波長λ3のCW光が3dBカプラ25で干渉する際の位相差の初期値であり、位相調整器17、18を用いて設定される。ここでは、Δφ=π、すなわち、波長λ1の信号光も波長λ2の信号光も入力オフ(A=0、B=0)でφ1=0、φ2=0となる場合、波長λ3の出力光がオフとなるように設定される。一方のアームの非線形導波路に信号光パルスが入力されると、波長λ3の出力光がオンとなる。すなわち、波長λ1の信号光パルスが非線形導波路11に入力される場合(A=1,B=0)には、非線形導波路11で生じた非線形位相シフトにより波長λ3の出力光がオンとなる。また、波長λ2の信号光パルスが非線形導波路12に入力される場合(A=0,B=1)には、非線形導波路12で生じた非線形位相シフトにより波長λ3の出力光がオンとなる。さらに、波長λ1の信号光パルスの非線形導波路11への入力と、波長λ2の信号光パルスの非線形導波路12への入力が同時に生じる場合(A=1,B=1)には、両アームで生じる非線形位相シフトは相殺され、両アームの位相差は半波長となるように保たれ、波長λ3の出力光はオフとなる。これにより、ポート26からの出力として、入力Aと入力BとのXORが得られる。
上記の特許文献2に記載の発明は、マッハ・ツェンダー型光回路の両アームに非線形導波路として用いられるSOAが配置されるものであるが、この種の形態のものとしては特許文献3(特開2003−295248号公報)に記載されるものもある。
特許文献3には、上記構成によりXOR演算を行なう光exOR演算装置の外部に、パルス幅を整形するための構成が開示されている。
特開平7−20510号公報 特開2001−251251号公報 特開2003−295248号公報 プースティ他著「オプティカル・コミュニケーションズ」誌(Optical Communications)、第156巻、第22頁〜第26頁、1998年 田島一人著「ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス」誌(Japanese Journal of Applyed Physics)、第32巻、第L1746頁〜第L1749頁、1993年 フェールデ他著「アイ・イー・イー・イー・フォトニクス・テクノロジー・レターズ」誌(IEEE Photonics Technology Letters)、第13巻、第750頁〜第752頁、2001年
従来例1に記載された方法では、XOR動作を実現するために3台の全光スイッチが用いられており、構成が複雑である。
従来例2に記載された方法では、高い消光比を歩留まり良く得ることが難しいという問題がある。これは、A=0、B=0、及び、A=1、B=1の両方の動作条件において、両アームを通過する波長λ3の光を3dBカプラ25で干渉させることにより出力オフ状態を実現する必要があるためである。
まず、A=0、B=0、すなわち、非線形導波路11、12のいずれにおいても信号光パルスの入力がない状態において、波長λ3の出力光がオフとなっているとする。これは、両アームを通過する波長λ3のCW光の強度を等しくする(J1=J2)と共に位相差を半波長とする(φ1−φ2+Δφ=π)ことによって実現される。
次に、A=1、B=1となる場合、非線形導波路11、12のいずれにおいても信号光パルスが入力され、キャリア密度が変化する。非線形導波路11、12を通過する波長λ3のCW光には、キャリア密度変化に応じた相互利得変調と相互位相変調が与えられる。すなわち、J1、J2も、φ1、φ2が変化する。この場合でも、波長λ3の出力光はオフとなる必要があるので、両アームの強度が等しく(J1=J2)、位相差が半波長となる(φ1−φ2+Δφ=π)必要がある。
しかし、例えば、非線形導波路12の入力側または出力側の光結合効率が低い場合を考えると、これを補うために非線形導波路12での利得を非線形導波路11での利得よりも高くする必要がある。したがって、信号光パルスの入力がない状態とある状態での利得の差は、非線形導波路11で生じる量よりも非線形導波路12で生じる量の方が大きくなる。しかし、これに伴って、信号光パルスの入力がない状態とある状態での位相シフト量の差も、非線形導波路11で生じる量よりも非線形導波路12で生じる量の方が大きくなる。すなわち、J1=J2を満足させようとすると、φ1−φ2+Δφ=πを満足させることが難しくなる。このことは、従来例2と同様にマッハ・ツェンダー型光回路の両アームに非線形導波路として用いられるSOAが配置される特許文献3に記載の発明でも同様に発生する。
本発明は上述した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、簡単な構成で高い消光比のXOR動作を歩留まり良く実現する全光スイッチおよび方法を提供することを目的とする。
本発明の全光スイッチは、非線形屈折率変化を示す非線形光学素子をそれぞれ第一のアームおよび第二のアームに配置したマッハ・ツェンダー型光回路を用いた全光スイッチであって、
第一の信号光を前記第一のアーム上の一個または複数個の非線形光学素子に入力する手段と、
第二の信号光を前記第二のアーム上の一個または複数個の非線形光学素子に入力する手段と、
搬送光を入力する手段と、
前記第一のアームへの信号光の入力がない場合に、前記第一のアームを通過する搬送光の光強度を前記マッハ・ツェンダー型光回路の合波部の前でゼロとする第一の手段と、
前記第二のアームへの信号光の入力がない場合に、前記第二のアームを通過する搬送光の光強度を前記マッハ・ツェンダー型光回路の合波部の前でゼロとする第二の手段を有することを特徴とする。
この場合、第一の手段および第二の手段が、非線形光学素子及びこれに接続される光路長の異なる二つの光路を有する非対称マッハ・ツェンダー型光回路であるとしてもよい。
また、第一の手段および第二の手段が、光路長の異なる二つの光路を有し、その両光路上に非線形光学素子が配置された非対称マッハ・ツェンダー型光回路であるとしてもよい。
また、第一の手段および第二の手段が、非線形光学素子および該非線形光学素子へ時間差をもって信号光を入力させる手段を有する対称マッハ・ツェンダー型光回路であるとしてもよい。
本発明の全光スイッチ方法は、非線形屈折率変化を示す非線形光学素子をそれぞれ第一のアームおよび第二のアームに配置したマッハ・ツェンダー型光回路を用いた全光スイッチ方法において、
第一の信号光を前記第一のアーム上の一個または複数個の非線形光学素子に入力する手段と、
第二の信号光を前記第二のアーム上の一個または複数個の非線形光学素子に入力する手段と、
搬送光を入力する手段と、
前記第一のアームへの信号光の入力がない場合に、前記第一のアームを通過する搬送光の光強度を前記マッハ・ツェンダー型光回路の合波部の前でゼロとする第一の手段と、
前記第二のアームへの信号光の入力がない場合に、前記第二のアームを通過する搬送光の光強度を前記マッハ・ツェンダー型光回路の合波部の前でゼロとする第二の手段を設けることを特徴とする。
この場合、第一の手段および第二の手段を、非線形光学素子及びこれに接続される光路長の異なる二つの光路を有する非対称マッハ・ツェンダー型光回路とすることとしてもよい。
また、第一の手段および第二の手段を、光路長の異なる二つの光路を有し、その両光路上に非線形光学素子が配置された非対称マッハ・ツェンダー型光回路とすることとしてもよい。
また、第一の手段および第二の手段を、非線形光学素子および該非線形光学素子へ時間差をもって信号光を入力させる手段を有する対称マッハ・ツェンダー型光回路とすることとしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明による全光スイッチでは、A=0、B=0の入力条件では干渉させる両アームの光の強度をゼロとする(J1=0、J1=0)ことにより、A=1、B=1の入力条件でのみ両アームの光の強度を等しくし(J1=J2)、位相差を半波長とする(φ1−φ2+Δφ=π)ことが求められるような動作を行わせる。
上記の構成を用いることにより、第一のアームへの信号光の入力も第二のアームへの信号光の入力もない入力条件(A=0、B=0)の場合、マッハ・ツェンダー型光回路の合波部に到着する前に搬送光の強度がゼロとなる。したがって、従来例2では、A=0、B=0、及び、A=1、B=1の両方の入力条件に対し、両アームの搬送光の強度を等しくして位相差を半波長とする必要があるのに対し、本発明による全光スイッチでは、A=1、B=1の入力条件に対してのみ、両アームの搬送光の強度を等しくして位相差を半波長とすれば良い。このような全光スイッチを用いることにより、したがって、高い消光比のXOR動作を歩留まり良く実現することが可能となる。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明による全光スイッチの第一実施形態の構成を示す図である。本実施形態では、基本となるマッハ・ツェンダー型光回路の両アームに、非線形導波路と、光路長の異なるアームを有する非対称マッハ・ツェンダー型光回路が備えられている。この構造により、それぞれのアームにおいて、信号光の入力がない場合には搬送光の強度を出力ポート直前の合波部に到着する前にゼロとするものである。
全光スイッチへは、波長λ1のデータ変調された信号光パルス列(これを入力データAとする)、波長λ2のデータ変調された信号光パルス列(これを入力データBとする)、波長λ3の無変調連続(CW)光を入力する。非線形導波路としては半導体光増幅器(SOA)が用いられ、波長λ1、波長λ2、波長λ3は、いずれもSOAの利得領域に設定される。
波長λ1の信号光は、ポート21より入力され、3dBカプラ31を通過して非線形導波路11へ入力される。波長λ2の信号光は、ポート23より入力され、3dBカプラ32を通過して非線形導波路12へ入力される。電流注入により反転分布が生じている非線形導波路11、12において、信号光パルスは誘導放出によりキャリア密度を減少させる。また、波長λ3のCW光はポート22へ入力され、3dBカプラ24で一旦分岐された後、非線形導波路11、12で生じるキャリア密度変化に伴う相互利得変調、相互位相変調(非線形位相シフト)を受ける。
非線形導波路11を出射した波長λ3のCW光は、さらに3dBカプラ33で一旦分岐され、一方のアームに時間ΔTの遅延が与えられた後、3dBカプラ35で合波され干渉する。干渉の結果、波長λ1の信号光パルスが入力された場合のみ、波長λ3の光パルスが生成されることになる。また、非線形導波路12を出射した波長λ3のCW光は、さらに3dBカプラ34で一旦分岐され、一方のアームに時間ΔTの遅延が与えられた後、3dBカプラ36で合波され干渉する。干渉の結果、波長λ2の信号光パルスが入力された場合のみ、波長λ3の光パルスが生成されることになる。3dBカプラ35において生成される波長λ3の光パルスと、3dBカプラ36において生成される波長λ3の光パルスは、3dBカプラ25で干渉し、ポート26より出力される。
本発明の第一の実施形態の動作について各部の波形図を図2(a)〜(i)を参照して以下に説明する。
図2(a)に示すような光強度S1、波長λ1の信号光パルス列が非線形導波路11に入力されると、非線形導波路11を通過した波長λ3のCW光は、強度J1は図2(c)に示すように変化し、位相φ1は図2(e)に示すように変化する。位相φ1の時間変化は、信号光パルス幅程度の時間で立ち上がり、キャリア寿命程度の時間で緩和する。
さらに、波長λ3のCW光は、3dBカプラ33、位相調整器15、3dBカプラ35から成る非対称マッハ・ツェンダー型光回路を通過する。3dBカプラ35で干渉する光の電界は、それぞれ、
Figure 0004400716
と表され、光路が長い方を伝搬してきた光に遅延時間ΔTが与えられる。ここで、ωは光周波数である。干渉の結果、光強度K1は、
Figure 0004400716
と表され、図2(g)に示すように変化する。Δφ1は、非線形導波路11に信号光パルスが入力され、非線形位相シフトが生じた場合のみ、波長λ3の光パルスが生成されるように、位相調整器15を用いて設定される。すなわち、生成される光パルスの強度は、3dBカプラ35で干渉する一方の光の相互位相変調φ1(t)(図2(g)における実線)が始まるとともに立ち上がり、もう一方の光の相互位相変調φ1(t−ΔT)(図2(g)における点線)が始まるとともに立ち下がる。そのパルス幅は遅延時間ΔTにほぼ等しい。
また、図2(b)に示すような光強度S2、波長λ2の信号光パルス列が非線形導波路12に入力されると、非線形導波路12を通過した波長λ3のCW光は、強度J2が図2(d)に示すように変化し、位相φ2が図2(f)に示すように変化する。位相φ2の時間変化は、信号光パルス幅程度の時間で立ち上がり、キャリア寿命程度の時間で緩和する。さらに、波長λ3のCW光は、3dBカプラ34、位相調整器16、3dBカプラ36から成る非対称マッハ・ツェンダー型光回路を通過する。3dBカプラ36で干渉する光の電界は、それぞれ、
Figure 0004400716
と表され、光路が長い方を伝搬してきた光には遅延時間ΔTが与えられる。干渉の結果、光強度K2は、
Figure 0004400716
と表され、図2(h)のように変化する。Δφ2は、非線形導波路12に信号光パルスが入力され、非線形位相シフトが生じた場合のみ、波長λ3の光パルスが生成されるように、位相調整器16を用いて設定される。すなわち、生成される光パルスの強度は、3dBカプラ36で干渉する一方の光の相互位相変調φ2(t)(図2(h)の実線)が始まるとともに立ち上がり、もう一方の光の相互位相変調φ2(t−ΔT)(図2(h)の点線)が始まるとともに立ち下がる。そのパルス幅は遅延時間ΔTにほぼ等しい。
第一のアームの非線形導波路11と非対称マッハ・ツェンダー光回路を通過してきた波長λ3、強度K1、位相θ1の光と、第二のアームの非線形導波路12と非対称マッハ・ツェンダー光回路を通過してきた波長λ3、強度K2、位相θ2の光は3dBカプラ25で干渉する。干渉の結果、ポート26から出力される光強度Pは、
Figure 0004400716
と表され、図2(i)に示すものとなる。Δθは、波長λ1の信号光パルスの非線形導波路11への入力と、波長λ2の信号光パルスの非線形導波路12への入力が同時に生じる場合に、θ1−θ2+Δθ=πとなるように設定される。
以上の構成により、波長λ1の信号光パルスと波長λ2の信号光パルスの入力に対するXOR動作が得られる。すなわち、波長λ1の信号光も波長λ2の信号光も入力されない場合(A=0、B=0)、3dBカプラ25の直前における波長λ3の光強度は、両アーム共にゼロとなるので、ポート26からの出力もオフとなる。波長λ1の信号光パルスが非線形導波路11に入力される場合(A=1,B=0)には、3dBカプラ25に第一のアームから波長λ3の光パルスが入ってくるので、ポート26からの出力がオンとなる。また、波長λ1の信号光パルスが非線形導波路12に入力される場合(A=0,B=1)には、3dBカプラ25に第一のアームから波長λ3の光パルスが入ってくるので、ポート26からの出力がオンとなる。さらに、波長λ1の信号光パルスの非線形導波路11への入力と、波長λ2の信号光パルスの非線形導波路12への入力が同時に生じる場合(A=1,B=1)には、両アームで生成された波長λ3の光パルスは3dBカプラ25において位相差πで干渉するため、波長λ3の出力光はオフとなる。
次に、本発明による全光スイッチの第二の実施形態についてその構成を示す図3を参照して説明する。
本実施形態においては、基本となるマッハ・ツェンダー型光回路の両アームに、非線形導波路を光路長の異なるアームの両方に配置した非対称マッハ・ツェンダー光回路が備えられている。この構造により、それぞれのアームにおいて、信号光の入力がない場合には搬送光の強度が出力ポート直前の合波部に到着する前にゼロとなる。
全光スイッチへは、波長λ1のデータ変調された信号光パルス列(これを入力データAとする)、波長λ2のデータ変調された信号光パルス列(これを入力データBとする)、波長λ3の無変調連続(CW)光を入力する。非線形導波路としては半導体光増幅器(SOA)が用いられ、波長λ1、波長λ2、波長λ3は、いずれもSOAの利得領域に設定される。
波長λ1の信号光は、ポート21より入力され、3dBカプラ31を通過し、3dBカプラ37で分岐され、非線形導波路11及び13に入力される。波長λ2の信号光は、ポート23より入力され、3dBカプラ32を通過し、3dBカプラ38で分岐され、非線形導波路12及び14に入力される。電流注入により反転分布が生じている非線形導波路11、12、13、14において、信号光パルスは誘導放出によりキャリア密度を減少させる。また、波長λ3のCW光はポート22へ入力され、3dBカプラ24で一旦分岐される。
3dBカプラ24で分岐された波長λ3のCW光の一方は、3dBカプラ37で分岐され、それぞれ非線形導波路11、13を通過した後、一方のアームに遅延時間ΔTが与えられ、3dBカプラ39で干渉する。ここでは、非線形導波路11を含むアームの光路長の方が長いとする。干渉の結果、波長λ1の信号光パルスが入力された場合のみ、波長λ3の光パルスが生成されることになる。
また、3dBカプラ24で分岐された波長λ3のCW光の他方は、3dBカプラ38で分岐され、それぞれ非線形導波路12、14を通過した後、一方のアームに遅延時間ΔTが与えられ、3dBカプラ40で干渉する。ここでは、非線形導波路14を含むアームの光路長の方が長いとする。干渉の結果、波長λ2の信号光パルスが入力された場合のみ、波長λ3の光パルスが生成されることになる。3dBカプラ39において生成される波長λ3の光パルスと、3dBカプラ40において生成される波長λ3の光パルスは、3dBカプラ25で干渉し、ポート26より出力される。
波長λ1の信号光が非線形導波路11及び13に入力されていない状態では、非線形導波路11、13を通過したそれぞれの光の位相差は位相調整器15を用いることにより半波長に設定されており、3dBカプラ39からの出力はオフとなっている。波長λ1の信号光が入力された場合、非線形導波路11及び13において屈折率変化が生じる。波長λ3の光は、非線形導波路11及び13で非線形位相シフトを受け、3dBカプラ39では遅延時間ΔTだけずれた位相変化を有する光が干渉することになる。非線形導波路13側の非線形位相シフトにより3dBカプラ39からの出力がオンとなり、非線形導波路11側の非線形位相シフトにより3dBカプラ39からの出力がオフとなる。これにより、パルス幅がほぼΔTに等しい光パルスが生成される。
波長λ2の信号光が非線形導波路12及び14に入力されていない状態では、非線形導波路12、14を通過したそれぞれの光の位相差は位相調整器16を用いることにより半波長に設定されており、3dBカプラ40からの出力はオフとなっている。また、波長λ2の信号光が入力された場合、非線形導波路12及び14において屈折率変化が生じる。波長λ3の光は、非線形導波路12及び14で非線形位相シフトを受け、3dBカプラ40では遅延時間ΔTだけずれた位相変化を有する光が干渉することになる。
非線形導波路12側の非線形位相シフトにより3dBカプラ40からの出力がオンとなり、非線形導波路14側の非線形位相シフトにより3dBカプラ40からの出力がオフとなる。これにより、パルス幅がほぼΔTに等しい光パルスが生成される。さらに、波長λ1の信号光パルスと波長λ2の信号光パルスが同時に入力された場合、3dBカプラ25において波長λ3の光パルスが干渉することになるが、位相調整器17、18を用いることにより、このときの位相差は半波長となりポート26からの出力がオフとなるように設定される。
以上の構成により、波長λ1の信号光パルスと波長λ2の信号光パルスの入力に対するXOR動作が得られる。すなわち、波長λ1の信号光も波長λ2の信号光も入力されない場合(A=0、B=0)、3dBカプラ25の直前における波長λ3の光強度は、両アーム共にゼロとなるので、ポート26からの出力もオフとなる。
波長λ1の信号光パルスが入力される場合(A=1,B=0)には、3dBカプラ25に第一のアームから波長λ3の光パルスが入ってくるので、ポート26からの出力がオンとなる。また、波長λ1の信号光パルスが入力される場合(A=0,B=1)には、3dBカプラ25に第一のアームから波長λ3の光パルスが入ってくるので、ポート26からの出力がオンとなる。
さらに、波長λ1の信号光パルスの入力と波長λ2の信号光パルスの入力が同時に生じる場合(A=1,B=1)には、両アームで生成された波長λ3の光パルスは3dBカプラ25において位相差πで干渉するため、波長λ3の出力光はオフとなる。
次に、本発明による全光スイッチの第三の実施形態についてその構成を示す図4を参照して説明する。
本実施形態においては、基本となるマッハ・ツェンダー型光回路の両アームに、信号光が時間差を持って入力されるような非線形導波路を両アームに配置したマッハ・ツェンダー光回路が備えられている。この構造により、それぞれのアームにおいて、信号光の入力がない場合には搬送光の強度が出力ポート直前の合波部に到着する前にゼロとなる。
全光スイッチへは、波長λ1のデータ変調された信号光パルス列(これを入力データAとする)、波長λ2のデータ変調された信号光パルス列(これを入力データBとする)、波長λ3の無変調連続(CW)光を入力する。非線形導波路としては半導体光増幅器(SOA)が用いられ、波長λ1、波長λ2、波長λ3は、いずれもSOAの利得領域に設定される。波長λ1の信号光は、ポート21より入力され、3dBカプラ43で分岐され、非線形導波路11及び13に入力される。入力の時間差はΔTであり、ここでは、非線形導波路11への入力が遅れるとする。
波長λ2の信号光は、ポート23より入力され、3dBカプラ44で分岐され、非線形導波路12及び14に入力される。入力の時間差はΔTであり、ここでは、非線形導波路11への入力が遅れるとする。電流注入により反転分布が生じている非線形導波路11、12、13、14において、信号光パルスは誘導放出によりキャリア密度を減少させる。また、波長λ3のCW光はポート22へ入力され、3dBカプラ24で一旦分岐される。
3dBカプラ24で分岐された波長λ3のCW光の一方は、3dBカプラ41で分岐され、それぞれ非線形導波路11、13を通過した後、3dBカプラ49で干渉する。干渉の結果、波長λ1の信号光パルスが入力された場合のみ、波長λ3の光パルスが生成されることになる。
また、3dBカプラ24で分岐された波長λ3のCW光の他方は、3dBカプラ42で分岐され、それぞれ非線形導波路12、14を通過した後、3dBカプラ50で干渉する。干渉の結果、波長λ2の信号光パルスが入力された場合のみ、波長λ3の光パルスが生成されることになる。3dBカプラ49において生成される波長λ3の光パルスと、3dBカプラ50において生成される波長λ3の光パルスは、3dBカプラ25で干渉し、ポート26より出力される。
波長λ1の信号光が非線形導波路11及び13に入力されていない状態では、非線形導波路11、13を通過したそれぞれの光の位相差は位相調整器15を用いることにより半波長に設定されており、3dBカプラ49からの出力はオフとなっている。波長λ1の信号光が入力された場合、非線形導波路11及び13において屈折率変化が生じる。波長λ3の光は、非線形導波路11及び13で非線形位相シフトを受け、3dBカプラ49では遅延時間ΔTだけずれた位相変化を有する光が干渉することになる。
非線形導波路13側の非線形位相シフトにより3dBカプラ49からの出力がオンとなり、非線形導波路11側の非線形位相シフトにより3dBカプラ49からの出力がオフとなる。これにより、パルス幅がほぼΔTに等しい光パルスが生成される。
波長λ2の信号光が非線形導波路12及び14に入力されていない状態では、非線形導波路12、14を通過したそれぞれの光の位相差は位相調整器16を用いることにより半波長に設定されており、3dBカプラ50からの出力はオフとなっている。また、波長λ2の信号光が入力された場合、非線形導波路12及び14において屈折率変化が生じる。波長λ3の光は、非線形導波路12及び14で非線形位相シフトを受け、3dBカプラ50では遅延時間ΔTだけずれた位相変化を有する光が干渉することになる。
非線形導波路12側の非線形位相シフトにより3dBカプラ50からの出力がオンとなり、非線形導波路14側の非線形位相シフトにより3dBカプラ50からの出力がオフとなる。これにより、パルス幅がほぼΔTに等しい光パルスが生成される。さらに、波長λ1の信号光パルスと波長λ2の信号光パルスが同時に入力された場合、3dBカプラ25において波長λ3の光パルスが干渉することになるが、位相調整器17、18を用いることにより、このときの位相差は半波長となりポート26からの出力がオフとなるように設定される。
以上の構成により、波長λ1の信号光パルスと波長λ2の信号光パルスの入力に対するXOR動作が得られる。すなわち、波長λ1の信号光も波長λ2の信号光も入力されない場合(A=0、B=0)、3dBカプラ25の直前における波長λ3の光強度は、両アーム共にゼロとなるので、ポート26からの出力もオフとなる。
波長λ1の信号光パルスが入力される場合(A=1,B=0)には、3dBカプラ25に第一のアームから波長λ3の光パルスが入ってくるので、ポート26からの出力がオンとなる。また、波長λ1の信号光パルスが入力される場合(A=0,B=1)には、3dBカプラ25に第一のアームから波長λ3の光パルスが入ってくるので、ポート26からの出力がオンとなる。
さらに、波長λ1の信号光パルスの入力と波長λ2の信号光パルスの入力が同時に生じる場合(A=1,B=1)には、両アームで生成された波長λ3の光パルスは3dBカプラ25において位相差πで干渉するため、波長λ3の出力光はオフとなる。
第三実施形態に関して、搬送光をCW光とした場合を例にとって説明したが、CW光ではなくクロックパルス列を入力する場合に関しても同様の効果が得られる。クロック光パルス列を用いる場合には、A=1、B=1の入力条件に対して、クロック光パルス光強度が3dBカプラ25に到達する前にゼロとなるような設定を用いることもできる。
また、上記の各実施形態における光回路は、半導体上にモノリシック集積されたものでもよく、SOAを石英系等の材料で作成される平面光回路にハイブリッド集積されたものでもよく、また、ディスクリートな光部品により構成されたものでもよい。
図5は、各実施形態のXOR型全光スイッチを含むパリティ判定装置である。この装置は、ビット間隔T秒の二値データ信号光パルス列に含まれる連続したNビットの信号光パルス列のパリティを判定する。データ信号光パルス列はまずパルス列抽出器71に入力され、連続したNビットのデータ信号光パルスが出力される。
Nビットのデータ信号光パルスは、光分岐器72で分岐された後、一方はXOR型全光スイッチ75へ入力ポート73を通して入力される。XOR型全光スイッチのもう一方の入力ポート74には、XOR型全光スイッチ75の出力ポート76からの出力の一部が、光分岐器77、光遅延回路78を経由して入力される。ポート73からの入力とポート74からの入力とのXOR演算結果が、ポート73に入力される次のビットの信号光パルスと同時に入力されるよう、光遅延回路78での遅延時間が設定される。これにより、ポート73より入力されるNビット目の信号光パルスが受けたXOR演算結果が、連続するNビットの二値データのパリティを示すことになる。このXOR演算結果をパリティビットと呼ぶことにする。
他方、光分岐器72より分岐された信号光パルス列は、同期パルス発生器79に入力され、単発の光パルスを発生させる。この単発の光パルスはAND型全光スイッチ80のスイッチングウィンドウを開く。このスイッチングウィンドウは、XOR型全光スイッチ75からの出力のうちパリティビットだけを通過させるように設定される。これにより、前記の連続したNビットの信号光パルス列のパリティが出力されることになる。
本発明の全光スイッチの第一実施形態の構成図である。 本発明の全光スイッチの第一実施形態の動作を示す波形図である。 本発明の全光スイッチの第二実施形態の構成図である。 本発明の全光スイッチの第三実施形態の動作を示す波形図である。 本発明の全光スイッチを含むパリティ判定装置の構成図である。 従来の技術による全光スイッチの構成図である。 従来の技術による全光スイッチの構成図である。 従来の技術による全光スイッチの動作を示す波形図である。
符号の説明
11 非線形導波路
12 非線形導波路
13 非線形導波路
14 非線形導波路
15 位相調整器
16 位相調整器
17 位相調整器
18 位相調整器
21 第一の信号光の入力ポート
22 CW光またはクロック光の入力ポート
23 第二の信号光の入力ポート
24 3dBカプラ
25 3dBカプラ
26 出力ポート
31〜50 3dBカプラ
51〜53 全光スイッチ
54〜61 入力ポート
62 出力ポート
63 CW光源
71 光パルス列抽出器
72 光分岐器
73 入力ポート
74 入力ポート
75 XOR型全光スイッチ
76 出力ポート
77 光分岐器
78 光遅延回路
79 同期パルス発生器
80 AND型全光スイッチ

Claims (8)

  1. 非線形屈折率変化を示す非線形光学素子をそれぞれ第一のアームおよび第二のアームに配置したマッハ・ツェンダー型光回路を用いた全光スイッチであって、
    第一の信号光を前記第一のアーム上の一個または複数個の非線形光学素子に入力する手段と、
    第二の信号光を前記第二のアーム上の一個または複数個の非線形光学素子に入力する手段と、
    搬送光を入力する手段と、
    前記第一のアームへの信号光の入力がない場合に、前記第一のアームを通過する搬送光の光強度を前記マッハ・ツェンダー型光回路の合波部の前でゼロとする第一の手段と、
    前記第二のアームへの信号光の入力がない場合に、前記第二のアームを通過する搬送光の光強度を前記マッハ・ツェンダー型光回路の合波部の前でゼロとする第二の手段を有することを特徴とする全光スイッチ。
  2. 請求項1に記載の全光スイッチにおいて、
    第一の手段および第二の手段が、非線形光学素子及びこれに接続される光路長の異なる二つの光路を有する非対称マッハ・ツェンダー型光回路であることを特徴とする全光スイッチ。
  3. 請求項1に記載の全光スイッチにおいて、
    第一の手段および第二の手段が、光路長の異なる二つの光路を有し、その両光路上に非線形光学素子が配置された非対称マッハ・ツェンダー型光回路であることを特徴とする全光スイッチ。
  4. 請求項1に記載の全光スイッチにおいて、
    第一の手段および第二の手段が、非線形光学素子および該非線形光学素子へ時間差をもって信号光を入力させる手段を有する対称マッハ・ツェンダー型光回路であることを特徴とする全光スイッチ。
  5. 非線形屈折率変化を示す非線形光学素子をそれぞれ第一のアームおよび第二のアームに配置したマッハ・ツェンダー型光回路を用いた全光スイッチ方法において、
    第一の信号光を前記第一のアーム上の一個または複数個の非線形光学素子に入力する手段と、
    第二の信号光を前記第二のアーム上の一個または複数個の非線形光学素子に入力する手段と、
    搬送光を入力する手段と、
    前記第一のアームへの信号光の入力がない場合に、前記第一のアームを通過する搬送光の光強度を前記マッハ・ツェンダー型光回路の合波部の前でゼロとする第一の手段と、
    前記第二のアームへの信号光の入力がない場合に、前記第二のアームを通過する搬送光の光強度を前記マッハ・ツェンダー型光回路の合波部の前でゼロとする第二の手段を設けることを特徴とする全光スイッチ方法。
  6. 請求項5に記載の全光スイッチ方法において、
    第一の手段および第二の手段を、非線形光学素子及びこれに接続される光路長の異なる二つの光路を有する非対称マッハ・ツェンダー型光回路とすることを特徴とする全光スイッチ方法。
  7. 請求項5に記載の全光スイッチ方法において、
    第一の手段および第二の手段を、光路長の異なる二つの光路を有し、その両光路上に非線形光学素子が配置された非対称マッハ・ツェンダー型光回路とすることを特徴とする全光スイッチ方法。
  8. 請求項5に記載の全光スイッチ方法において、
    第一の手段および第二の手段を、非線形光学素子および該非線形光学素子へ時間差をもって信号光を入力させる手段を有する対称マッハ・ツェンダー型光回路とすることを特徴とする全光スイッチ方法。
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