JP4398796B2 - 炉心スプレー配管の検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原子炉圧力容器内に設けられた炉心スプレー配管の溶接部を走査する炉心スプレー配管の検査装置に関する。
シュラウド内炉心スプレー配管のスパージャヘッドとパイプとの溶接部は、その背後はシュラウド内面に接している。また、この溶接部は、上方にはシュラウド上端リングがあり下方には炉心支持板等が存在するため、厳しい寸法の制約がある。さらに、水平パイプにはスプレーノズルが林立しているため、この溶接部に対する装置の接近を難しくしている。従来はこの部分の超音波探傷検査(UT)等は、その駆動装置を抱かせるスペースが取れないとして困難であるとされてきた。したがって、プローブがアクセスするためのスペースが非常に狭隘であるような炉心スプレー配管の検査装置において、配管同士が互いに交わる部分の周上でかつ蛇行した溶接線に沿ってプローブを走査させるための機構を成立させることが課題となっていた。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、狭隘な空間において配管同士が互いに交わる部分の周上でかつ蛇行した溶接線に沿ったプローブの走査を可能とする炉心スプレー配管の検査装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成すべき本発明の第1の特徴は、原子炉圧力容器内の炉心スプレー配管のシュラウド貫通部スパージャヘッドと水平パイプとの溶接部の検査装置において、前記溶接部を検査するプローブと、このプローブを、水平パイプ外周面から一定の距離を保ちつつ走査するプローブ保持装置と、を備え、このプローブ保持装置は、水平パイプの軸に平行に配置されたセンター軸と、このセンター軸に回動可能に固定された第1のアームと、この第1のアームを回動するアーム駆動モータと、第1のアームに第1のリンクピンを介して回動可能に固定された第2のアームと、この第2のアームに第2のリンクピンを介して回動可能に固定されてプローブを保持するプローブホルダとを備え、前記プローブ保持装置は、センター軸、第1のリンクピンおよび第2のリンクピンにそれぞれ固定されたプーリおよびこれらのプーリに掛け渡されたベルトを更に備え、これらのプーリおよびベルトを駆動することにより、プローブホルダを、その向く方向と第1のアームが常に平行になるように移動させ、プローブを、水平パイプの外周面上を常に軸心方向に向くように維持しつつ走査するようにしたことである。
本発明の第2の特徴は、前記プローブには、前記パイプ外周面からの距離を一定に保つための脚が設けられているとともに、前記プローブと前記プローブ保持装置との間には、前記プローブと前記プローブ保持装置との間の距離変動を吸収する弾性部材が介装されていることである。
本発明の第3の特徴は、前記プローブ保持装置は、前記プローブを前記水平パイプの周方向に走査させる回動機構と、前記プローブを前記水平パイプの軸方向に移動させる軸方向移動機構とを有することである。
本発明の第4の特徴は、前記プローブ保持装置を、上部格子板上に設置又はシュラウド上端より懸垂して設置もしくは炉心スプレー配管を把持して設置するベースをさらに備えていることである。
本発明の第5の特徴は、前記プローブ保持装置は、前記プローブを傾斜させるプローブ傾斜機構をさらに有することである。
本発明の第6の特徴は、前記プローブの替わりにカメラ又は磨き装置を設けたことであうる。
本発明の第1の特徴によれば、スパージャヘッドと水平パイプとの溶接部を容易かつ確実におこなうことができる。
本発明の第2の特徴によれば、プローブ保持装置による保持位置に多少の誤差があっても、プローブをパイプの外周面に沿って走査することができるとともに、プローブの破損を防止することができる。
本発明の第3の特徴によれば、蛇行するスパージャヘッドと水平パイプとの溶接部に沿ってプローブを正確に追従させることができ、従って溶接部の検査を容易かつ正確に行うことができる。
本発明の第4の特徴によれば、プローブ保持装置を炉内の上部格子板上等に確実に保持することができ、従って正確な測定が可能になる。
本発明の第5の特徴によれば、プローブをスパージャヘッド外周面に沿って走査する場合にも、正確な検査を行うことができる。
本発明の第6の特徴によれば、本装置を写真撮影等の他の用途にも適用可能になる。
以下、本発明に係る炉心スプレー配管の検査装置の実施の形態について図1ないし図5
図面を参照して説明する。
図1において、原子炉圧力容器(図示せず)内に、燃料集合体(図示せず)が装荷される円筒形状のシュラウド1が設置されている。発電所の定期検査時は、シュラウド1の上部に設置されるシュラウドヘッド(図示せず)と蒸気乾燥器(図示せず)は外され、シュラウド1は開口した状態になっている。このようなシュラウド1内の炉心スプレー配管は、シュラウド1を貫通しているスパージャヘッド2と、そこから水平方向にシュラウド1の内面に沿って延びるパイプ3と、パイプ3の上下に林立するスプレーノズル4とで構成されている。そして、炉心スプレー配管は、その上下をシュラウド上端リング5とシュラウド1内に固定された上部格子板6とによって挟まれた位置に設置されている。
このような炉心スプレー配管に適用される炉心スプレー配管検査装置101は、プローブ107と、このプローブ107を所定の位置に保持又は移動させるプローブ保持装置102とを有している。このプローブ保持装置102は、上部格子板6上に着座する固定部103とモータ駆動によりプローブ107の位置合せを行う3軸テーブル104とプローブ107を溶接部に沿って走査させる行うプローブ駆動機構105から構成されている。
固定部103は、ベースプレート9を有しており、このベースプレート9の下面が上部格子板6の上面に着座するようになっている。また、ベースプレート9の下面には、上部格子板6の格子内面において芯出しを行うガイド機構10が設けられている。このベースプレート9上面には、スライドベース11が鉛直に立てられており、このスライドベース11にはサーボモータとボールネジで構成されたZ軸駆動機構12が装着され上下方向の位置決めを行うようになっている。また、このZ軸駆動機構12には、Z軸と同様の構成でシュラウド1の半径向に摺動するY軸駆動機構13が設けられ、このY軸駆動機構13には、シュラウド1の周方向に摺動するX軸駆動機構14が設けられている。そして、これらZ軸駆動機構12、Y軸駆動機構13、X軸駆動機構14を有する3軸テーブル103の先端部にはプローブ駆動機構105が設けられている。
このプローブ駆動機構105は、プローブをパイプ3の外周面に沿って移動させるとともにプローブの方向を常に外周面の法線方向に位置せしめる回動機構106と、プローブをパイプの軸方向に移動させる軸方向移動機構108と、プローブをスパジャヘッドに沿って傾斜させる傾斜機構109とを有している。
まず、回動機構106について説明する。X軸移動機構14のX軸レール40には、このX軸レール40に沿って摺動可能に支持されたスライドベース41aが設けられており、このスライドベース41aには、アーム保持台21が設けられている。このアーム保持台21には、パイプ3の軸方向に略平行に配設されたセンター軸17が回転自在に軸支されている。このセンター軸17には、このセンター軸17から突出する第1のアーム18が固定されている。また、このセンター軸17の第1のアーム18の反対側には、第1のプーリ61が固定されている。一方、アーム保持台21には、アーム駆動モータ15が搭載されており、このアーム駆動モータ15の出力軸には、第2のプーリ62が固定されている。この第2のプーリ62と第1のプーリ61との間には、第1のベルト16が掛け渡されている。そして、アーム駆動モータ15の回転を第2のプーリ62、第1のベルト16、第1のプーリ61を介してセンター軸17に伝え、第1のアーム18を回動できるようになっている。
センター軸17の第1のプーリ61と反対の端部には、このセンター軸17に回転自在かつアーム支持台21に固定されて第3のプーリ22が設けられている。また、第1のアーム18の他端部には、第1のリンクピン19がセンター軸17に平行にかつ第1のアーム18に固定されて配設されている。この第1のリンクピン19には、第3のプーリ22と同径の第4のプーリ23が回転可能に軸支されている。そして、第3のプーリ22と第4のプーリ23との間には第2のベルト24が掛け渡されている。また、第4のプーリ23には、この第4のプーリ23からパイプ3に向かって延びる第2のアーム20が固定されている。また、第1のリンクピン19の第4のプーリ23と反対側には、第5のプーリ25が第1のリンクピン19および第1のアームに18に固定して設けられている。
第2のアーム20の他端部には第2のリンクピン26が、第1のリンクピン19に平行かつ第2のアーム20に固定されて設けられている。この第2のリンクピン26には、第6のプーリ28が回転自在に軸支されている。そして、この第6のプーリ28と第5のプーリ25との間には第3のベルト29が掛け渡されている。
この第6のプーリ28には、プローブホルダ27が固定されている。また、このプローブホルダ27には、プローブ107が第2のリンクピン26に対して離接する方向に摺動可能に装着されている。そして、このプローブホルダ27とプローブ107との間には、プローブ107を第2のリンクピン26から離間する方向に押圧するバネ31が介装されている。また、プローブ107には、第2のリンクピン26から離間する方向に突出するスライド脚30が設けられている。
このような構成において、まず、3軸テーブル103を作動させて、回動機構106をパイプ3に対向する位置に移動させる。この時、回動機構106を、そのセンター軸17、第1のリンクピン19、第2のリンクピン26がパイプ3の軸線に平行になり、かつセンター軸17、第1のリンクピン19、第2のリンクピン26、パイプ3の軸線が平行四辺形の各頂点の位置になるように配置する。
次いで、アーム駆動モータ15を作動させ、第1のアーム18を回動させて、第1のリンクピン19をスイングさせる。この際、第3のプーリ22はアーム保持台21に固定されてるため回動せず、したがって、この第3のプーリ22と第2のベルト24を介して連結されている第4のプーリ23も、アーム保持台21に対して相対的に回動しない。このため、この第4のプーリ23に固定されている第2のアーム20もアーム保持台21に対して相対的に回動せず、水平姿勢を保ったまま第1のリンクピン19にしたがって移動する。
一方、第5のプーリ25は、第1のアーム18に固定されているから、アーム保持台21に対して第1のアーム18とともに回動する。そして、この第5のプーリ25と第3のベルト29を介して連結している第6のプーリ28も第1のアーム18とともに回動する。したがって、この第6のプーリ28に固定されているプローブホルダ27も第1のアーム18とともに回動する。このようにして、プローブホルダ27は、その向く方向と第1のアーム18が常に平行になるように移動する。すなわち、センター軸17、第1のリンクピン19、第2のリンクピン26、パイプ3の軸心は、略平行四辺形の頂点に位置し、第1のアーム18、第2のアーム18、プローブホルダ27のそれぞれは、センター軸17とパイプ3の軸心とを結ぶリンクを固定したと考えたときの平行四棒リンク機構と同様の運動を行う。したがって、プローブホルダ27に装着されたプローブ107は、パイプ3の軸心を中心とする円周上を移動し、かつその姿勢を常にパイプ3の軸心に向かう方向に一致させながら移動することになる。よって、この回動機構106にあっては、プローブ107を、常にパイプ3の外周面から等距離に位置せしめかつその姿勢をパイプ3の外周面の法線方向に向けることができ、溶接部の探査を確実に行うことができる。
また、プローブホルダ27とプローブ107との間にはバネ31が介装され、プローブ107にはスライド脚30が設けられている。ここで、パイプ3の外周面にスライド脚30を接触させてバネ31をある程度圧縮した状態において、第2のリンクピン26とパイプ3の外周面との距離とパイプ3の半径との和は、第1のアーム18の両端のセンター軸17と第1のリンクピン19との距離に等しくなるようにする。このようにすると、4つの点すなわち、センター軸17、第1のリンクピン19、第2のリンクピン26、パイプ3の軸心が、平行四辺形の頂点に正確に位置していない場合であっても、その誤差をバネ31が吸収することができ、プローブ107はパイプ外周面に対して所定距離を維持することができる。したがって、プローブの破損を防止することができるとともに、測定精度を向上させることができる。また、パイプ3の断面形状が理想円から外れている場合であっても、バネ31がこれを吸収するためプローブの走査が可能である。
なお、パイプ3の下面を走査するときは、図2に想像線で示すようにすればよい。
ところで、スパージャヘッド2とパイプ3との溶接線は、実際は図3においてWで示すようなもので同一平面上にあるわけではない。すなわち、パイプ3の周方向に1回転する間に2回軸方向に移動するような蛇行した曲線である。このように、溶接線を実際に走査するにはプローブ107をパイプ3の軸方向にも周期的に移動させる必要がある。このように、プローブ107をパイプ3の軸方向に周期的に移動させる軸方向移動機構108について、次に説明する。
図4において、アーム保持台21は、X軸レール40上を摺動する第1のスライドベース41aに設けられている。このアーム保持台21に設けられたセンター軸17には、第1の歯車32が固定されており、この第1の歯車32には、この第1の歯車の歯数の1/2の歯数を有する第2の歯車33がかみ合っている。この第2の歯車33の歯車軸は、一対の傘歯車34、34を介してシャフト35に連結されており、このシャフト35には偏心フランジ36が取り付けられている。この偏心フランジ36に設けられた偏心シャフト37には、第1のリンク38が連結されており、この第1のリンク38は第2のスライドベース41bに接続されている。そして、第2のスライドベース41bは、X軸駆動機構14のボールネジナット39に連結されている。
このような構成において、アーム駆動モータ15を駆動させると、センター軸17が回転し、前述のように、第1のアーム18、第2のアーム20を駆動して、プローブ107がパイプ3の外周面を走査する。これと同時に、センター軸17に取り付けられた第1の歯車32が回転し、これとかみ合っている第2の歯車33が回転する。この際、第2の歯車33の歯数は、第1の歯車32の歯数の1/2倍であるため、第2の歯車33は第1の歯車32の2倍の回転数で回転する。そしてこの回転は、傘歯車対34、34を介して偏心フランジ36の偏心シャフト37を回転させる。この偏心シャフト37と第2のスライドベース41bとは、連結しているため、クランクスライダー機構を構成し、第1のスライドベース41aにガイドされたアーム保持台21は、センター軸17の回転数の2倍の周期で往復動することになる。したがって、プローブ107がパイプ3の外周面を1回転走査する間にプローブ107を軸方向に周期的に2往復させることができる。したがって、この軸方向移動機構108にあっては、プローブ107をスパージャヘッド2とパイプ3との溶接線に沿ってを容易にトレースさせることができる。
上記第1の実施の形態は、溶接線についてパイプ3の外周面に沿って走査する装置に関するものであるが、これに対してスパージャヘッド2の外周面に沿って走査する場合には、プローブ107をパイプ3の外周に沿って移動させながら傾斜させる必要がある。このようにプローブ107を傾斜させる傾斜機構109について、以下図5において説明する。
この図において、符号20,26,28はそれぞれ第2のアーム、第2のリンクピン、第6のプーリを示す。第2のアーム20には第2のリンクピン26が固定されており、この第2のリングピン26には第3の歯車43が固定されている。一方、第2のリンクピン26には、第6のプーリ28が回転自在に軸支されている。この第6のプリー28には、この第6のプリー28に設けられた回転軸に軸支された第4の歯車44が回転自在に設けられている。そして、この第4の歯車44は第3の歯車43とかみ合っており、第3の歯車43の外周を遊星運動するようになっている。また、この第4の歯車44は、その歯数が第3の歯車43の1/2であり回転数は2倍になるようになっている。
第4の歯車44にはこれと同軸かつ一体になされた第5の歯車45が設けられており、この第5の歯車45には、第3の歯車43と同軸に配設されかつ別体になされた第6の歯車46が設けられている。この第6の歯車46の歯数は第5の歯車45の歯数と同一になされている。そして、これら第3の歯車43、第4の歯車44、第5の歯車45、第6の歯車46は、遊星歯車機構を構成し、第6の歯車46の回転数が第3の歯車43の2倍になるようになっている。
この第6の歯車46には、偏心アーム47が設けられており、この偏心アーム47の端部には、第2のリンク48が連結されている。そして、この第2のリンク48の他端はプローブ107に連結されている。
このような構成において、第2のリンクピン26が図5(a)に示すような位置にあるとき、すなわち、スパージャヘッド2の外周面とパイプ3の外周面が略135°の角度で交わる位置において、プローブ107は、偏心アーム47と第2のリンク48とによって
スパージャヘッド2の外周面に向く方向に位置づけられている。
この図5(a)の状態から第2のリンクピン26がパイプ3の外周にそって90°回動すると、図5(b)に示す位置に来る。この位置においては、スパージャヘッド2の外周面はパイプ3の外周面に対して垂直になっている。なお、この間に、リンクピン26は、図4で説明した軸方向移動機構によって溶接線Wに沿ってパイプ3の軸方向に若干移動している。図5(a)から図5(b)に示すように、第2のリンクピン26がパイプ3の外周にそって90°回動すると、第2のリンクピン26に対して第6のプーリ28が90°回動する。すなわち、相対的に第6のプーリ28が第2のリンクピン26に対して90°回動する。この回動に伴って、第4の歯車44が第3の43の周りを90°回動し、したがって、第3の歯車43、第4の歯車44、第5の歯車45、第6の歯車46によって構成される遊星歯車機構によって偏心アーム47が180°回動する。この偏心アーム47が180°回動すると、偏心アーム47と第2のリンク48とを有する立体リンク機構によって、プローバ107は、図5(a)から図5(b)に示す位置まで45°回動する。そして、プローバ107は、スパージャヘッド2の外周面に正対する方向に位置せしめられる。
このように、この傾斜機構109にあっては、第3の歯車43、第4の歯車44、第5の歯車45、第6の歯車46によって構成される遊星歯車機構と、偏心アーム47と第2のリンク48とを有する立体リンク機構とを有しているから、第2のリンクピン26が90°回動すると、これに連動してプローブ107を45°回動することができる。したがって、プローブ107をスパージャヘッド2の外周面に対して常に法線方向に位置せしめることができ、より正確確実に溶接部の走査を行うことができる。
なお、上記実施の形態においては、スパージャヘッド2の外周面とパイプ3の外周面が略135°の角度で交わる場合について説明しているが、これに限る必要はなく、スパージャヘッド2の外径とパイプ3の外径によって、この交わる角度については種々の値を採りうることは勿論であり、それに応じてプローブ107の傾斜角度も適宜選択しうるものである。
以上説明したように、この炉心スプレー配管検査装置101においては、回動装置106、軸方向移動装置108、傾斜装置109を有しているから、スパージャヘッド2とパイプ3との複雑な溶接線に沿ってプローブを走査することができ、従って容易かつ確実に検査を行うことができる。
本発明に係る炉心スプレー配管の検査装置を上部炉心シュラウドに装着した状態を示す概略側面図。 図1に示す炉心スプレー配管の検査装置においてプローブをパイプの周方向に走査させる機構を示す図であって、(a)はその断面図、(b)はその概略側面図。 図1に示す炉心スプレー配管の検査装置のプローブを示す図であって、(a)はプローブホルダを示す図、(b)はスライド脚を示す図。 図1に示す炉心スプレー配管の検査装置において、プローブをパイプの軸方向に周期的に移動させる機構を示す図。 図1に示す炉心スプレー配管の検査装置において、プローブをスパージャヘッドの外周面に沿って傾斜させる機構を示す図。
符号の説明
1 炉心シュラウド
2 スパージャヘッド
3 パイプ
4 スプレーノズル
6 上部格子板
9 ベースプレート
11 スライドベース
27 プローブホルダ
30 スライド脚
31 バネ
42 プローブホルダ
101 炉心スプレー配管の検査装置
102 プローブ保持装置
105 プローブ駆動機構
106 回動機構
107 プローブ
108 軸方向移動機構
109 傾斜機構

Claims (2)

  1. 原子炉圧力容器内の炉心スプレー配管のシュラウド貫通部スパージャヘッドと水平パイプとの溶接部の検査装置において、
    前記溶接部を検査するプローブと、
    このプローブを、水平パイプ外周面から一定の距離を保ちつつ走査するプローブ保持装置と、
    を備え
    このプローブ保持装置は、水平パイプの軸に平行に配置されたセンター軸と、このセンター軸に回動可能に固定された第1のアームと、この第1のアームを回動するアーム駆動モータと、第1のアームに第1のリンクピンを介して回動可能に固定された第2のアームと、この第2のアームに第2のリンクピンを介して回動可能に固定されてプローブを保持するプローブホルダとを備え、前記プローブ保持装置は、センター軸、第1のリンクピンおよび第2のリンクピンにそれぞれ固定されたプーリおよびこれらのプーリに掛け渡されたベルトを更に備え、これらのプーリおよびベルトを駆動することにより、プローブホルダを、その向く方向と第1のアームが常に平行になるように移動させ、プローブを、水平パイプの外周面上を常に軸心方向に向くように維持しつつ走査することを特徴とする炉心スプレー配管の検査装置。
  2. 前記プローブには、前記パイプ外周面からの距離を一定に保つための脚が設けられているとともに、前記プローブと前記プローブ保持装置との間には、前記プローブと前記プローブ保持装置との間の距離変動を吸収する弾性部材が介装されていることを特徴とする請求項1に記載の炉心スプレー配管の検査装置。
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