JP4396905B2 - ケーブルチェーン連結具 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、本体フレーム上を移動する可動体に設けられた駆動部材に電力や信号、流体(エアー、作動油)を供給したり、伝達するケーブルやホース(以下、ケーブルという)を、可動体の移動に伴ってケーブルを屈曲案内する複数条のケーブルチェーン相互を並列に連結するケーブルチェーン連結具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば特開平2−186146号公報に示すように可動体の移動に伴って収容されたケーブルを屈曲案内するため、一端部に軸部及び他端部に軸支部を有した一対のリンクプレートと、該リンクプレートの上下に設けた案内板とを枠形に形成してなる複数のガイド部材を、軸支部に軸部を係合させて屈曲可能に連結すると共に前記案内板は夫々可撓性を有する舌片を、前後方向の少なくとも一方に突設すると共に前記舌片が前記案内板間を閉鎖するようにしたケーブルチェーンが提案されているが、この種のケーブルチェーンにあっては収容されるケーブルの太さや本数に応じた大きさのガイド部材を使用して製作する必要がある。
【0003】
しかしながら、収容されるケーブルの本数や太さに応じて多種類のケーブルチェーンを製作するには、それぞれの大きさごとにチェーン単位部材を製作する必要があり、ケーブルチェーンの製作効率を悪くする問題を有している。特に、チェーン単位部材を合成樹脂により製作する場合には、夫々の大きさに応じた成形金型を必要とするため、製作コストが高くなることが避けられなかった。
【0004】
小型のケーブルチェーンを使用して多数本のケーブルや複数本の大径ケーブルを収容して屈曲案内するには、複数条のケーブルチェーン相互を並列配置してそれぞれのケーブルチェーン内に分割収容することにより達成できるが、この場合にあっては、各ケーブルチェーン屈曲時に隣接するチェーン単位部材相互が接触して騒音が発生したり、摩耗したりする問題を有している。
【0005】
この結果、騒音による作業環境が悪くなると共にケーブルチェーンの耐久性が短くなる問題を有している。特に、クリーンルーム内に設置される各種産業機器に採用する場合にあっては、相互接触によりチェーン単位部材の摩耗粉が発生するため、これにより処理されるワークが汚染されて品質を低下させたり、不良品を発生させる要因になっている。
【0006】
上記欠点は、複数条のケーブルチェーン相互を強固に連結して一体化させることにより解決し得るが、この場合にあっては連結作業に手間がかかる問題が生じていた。
【0007】
本発明は、上記した欠点を解決するために発明されたものであり、その課題とする処は、屈曲案内するケーブルの本数や太さが異なる場合であっても単一種類のケーブルチェーンを使用して相互を簡易、かつ強固に連結することができるケーブルチェーン連結具を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の課題は、単一種類のケーブルチェーンを使用しながら多数または大径のケーブルを確実に収容することができ、ケーブルチェーン自体を低コスト化することができるケーブルチェーン連結具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、所定の間隔をおいて相対した状態で連結された一対の側板及び各側板間の空間部上部を閉鎖可能なカバー部材を有した多数のチェーン単位部材相互を連結した長尺状で、一端部が本体フレームに固定されると共に他端部が可動体に固定され、互いに連続する空間部内に収容されるケーブル等を本体フレームに対する可動体の移動に伴って屈曲可能に案内する並列配置された複数本のケーブルチェーン相互を各チェーン単位部材相互の連結方向と直交方向へ並行連結するケーブルチェーン連結具において、隣り合うケーブルチェーン間に配置され、チェーン単位部材の高さとほぼ一致する上下幅からなる本体部と、該本体部の下部に設けられ、隣り合う各ケーブルチェーンにおけるチェーン単位部材の側板下部に係合する第1係合部と、該本体部の上部に設けられ、隣り合う各ケーブルチェーンにおけるチェーン単位部材の側板上部に係合する第2係合部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を図に従って説明する。図1はケーブルチェーン連結具の全体斜視図、図2はケーブルチェーン連結具により連結されるケーブルチェーン例を示す全体斜視図、図3は図2のIII−III線縦断面図、図4は図2のIV−IV線縦断面図、図5は他のケーブルチェーン例を示す全体斜視図、図6は図5のVI−VI線縦断面図、図7は他のケーブルチェーン例を示す分解全体斜視図、図8は図7のIIX−IIX線縦断面図、図9は他のケーブルチェーン例を示す分解全体斜視図、図10は図9のX−X線縦断面図である。
【0011】
先ず、図1に示す本発明のケーブルチェーン連結具131を使用して連結するそれぞれのケーブルチェーンについて説明すると、図2〜図4に示すケーブルチェーン1は本体フレーム上を移動する可動体(何れも図示せず)の移動距離に応じた個数のチェーン単位部材3相互をヒンジ部材5により連結した構造からなる。
【0012】
各チェーン単位部材3はポリアミド樹脂(ガラス繊維やカーボン繊維等の強化繊維を含有した複合強化樹脂を含む)からなるガイド部材7及びカバー部材9から構成される。
【0013】
ガイド部材7は相対する一対の側板11下部を連結板13により連結した正面ほぼ横向きコ字形で、連結板13下面と各側板11の下部には空隙部11aが形成され、側板11の下部は後述するケーブルチェーン連結具131における第1係合部137の係合溝137aが係合される第1被係合部を構成している。
【0014】
側板11下部の連結方向両端部にはチェーン単位部材3相互を直線状に連結した際に逆V字形の空隙を形成するテーパ面11bが形成され、隣接するチェーン単位部材3相互のテーパ面11bにより形成される空隙によりケーブルチェーン1の屈曲を可能にすると共にテーパ面11b相互の当接によりケーブルチェーン1の屈曲角を一定に規制する。
【0015】
側板11下部の連結方向両端部にはテーパ面11bと一致して傾斜し、空隙部11aの連結方向端部の開口を閉鎖する閉鎖板11cが一体形成され、該閉鎖板11cにより側板11の下部に係合した後述するチェーン連結具131の係合部137aが外れるのを規制する。
【0016】
隣接するガイド部材7における連結板13の上面にはヒンジ部材5が相互を跨ぐように成形され、各ガイド部材7相互を連結している。該ヒンジ部材5はポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂等の耐ヒンジ特性(耐折曲切損性)を有した合成樹脂で、成形時に連結板13上へ融着される。
【0017】
なお、各チェーン単位部材3相互の境界箇所に応じた連結板13下面にU字状または湾曲状からなる湾曲凹部5aを形成し、チェーン単位部材3相互の屈曲を容易化すると共に屈曲時には折曲応力を分散してヒンジ部材5の破断を防止してもよい。また、連結板13に複数の孔(図示せず)を形成し、連結板13上にヒンジ部材5を成形する際に一部を孔内に充填させてアンカー効果を持つようにヒンジ部材5を固着してもよい。
【0018】
一方の側板11上部には連結方向に軸線を有した軸部11dが、また他方の側板11上部には嵌合凹部11eが夫々設けられ、これら軸部11dと嵌合凹部11eとの間にはカバー部材9が、側板11間の上部開口を開閉するように取り付けられている。
【0019】
該カバー部材9は軸部11dに軸支される軸支部9aと、嵌合凹部11e内に嵌合される摘み9b及び他方の側板11上端面の被係止部11fに係合するフック部9cを有し、軸部11dに対するカバー部材9の回動操作により側板11間の上部開口を開閉させる。
【0020】
なお、カバー部材9としてはチェーン単位部材3とは別に成形されたものを組み付けて構成したもの、または各側板11の軸部11d、嵌合凹部11e及び他方の側板11上端間に、チェーン単位部材3に対して非融着性を有したポリエステル樹脂により二次成形したものであってもよい。この場合、カバー部材9はチェーン単位部材3に対して非融着状態で成形されるため、軸部11dに対して軸支部9aが回動可能であると共に嵌合凹部11e及び被係止部11fに対して摘み9b及びフック部9cが離脱可能である。
【0021】
各側板11の上部側面には第2被係合部としての係止凹部11gが形成され、後述するケーブルチェーン連結具131の第2係合部135aが係合される。
【0022】
図5及び図6に示すケーブルチェーン51は可動体の移動距離に応じた個数のチェーン単位部材53相互をヒンジ部材55により連結した構造からなる。
【0023】
各チェーン単位部材53はポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニール樹脂等の合成樹脂により形成され、内部にケーブル収容空間57を有した正面ロ字形に形成される。
【0024】
なお、各チェーン単位部材53の正面形状はこれに限定されるものではなく、正面台形状、側面が膨出した湾曲面形状のように内部にケーブル収容空間57を有した形状であればよい。
【0025】
各チェーン単位部材53における側板53a下部の連結方向両端部にはチェーン単位部材53相互を直線状に連結した際に隣接するチェーン単位部材53とにより逆V字形の空隙部を形成するテーパ面53bが夫々形成され、隣接するテーパ面53b相互はケーブルチェーン51の屈曲を可能にすると共にケーブルチェーン51が屈曲された際に当接し合ってケーブルチェーン51の屈曲角を一定にさせる。
【0026】
また、各側板53aの下部は第1被係合部を構成し、後述するケーブルチェーン連結具131における第1係合部137の係合溝137aが係合される。更に、各側板53aの上部側面には第2被係合部としての係止凹部53dがそれぞれ形成されている。
【0027】
隣接するチェーン単位部材53における一対の側板53a下部を連結する支持板53f上にはヒンジ部材55がチェーン単位部材53相互を跨ぐように設けられている。該ヒンジ部材55は耐ヒンジ特性を有したポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂等により成形され、隣接するチェーン単位部材53相互の境界箇所に応じたヒンジ部材55下面には境界にて肉厚が最小になる湾曲凹部55aが連結直交方向へ延出して形成されている。湾曲凹部55aはヒンジ部材55の屈曲を可能にすると共に屈曲時には折曲応力を分散させてヒンジ部材55の破断を防止している。
【0028】
各チェーン単位部材53の側板53a上部相互を連結する上面板53gには連結方向に対して傾斜し、相互が連続する開口部53hが形成され、相互に連続する開口部53hを介してケーブルチェーン51内にケーブルを収容させる。
【0029】
図7及び図8に示すケーブルチェーン71は、後述する多数のチェーン単位部材73相互をヒンジ部材75により連結した構造からなり、各チェーン単位部材73はポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニール樹脂からなるベース部材77と、該ベース部材77の中空部を覆うカバー部材79とからなる。
【0030】
ベース部材77は一対の側板81下部を支持板83にて連結した正面が横向きコ字形で、各側板81下部の連結方向両端部にはチェーン単位部材73相互を直線状に連結した際に逆V字形の空隙を形成するテーパ面81aが形成され、これらテーパ面81a相互はケーブルチェーン71の屈曲を可能にすると共にケーブルチェーン71における各チェーン単位部材73の屈曲角を規制する。また、各側板81の下部は後述するケーブルチェーン連結具131における第1係合部137の係合溝137aが係合される第1被係合部を構成している。
【0031】
各側板81の外面中央部には端面の上半分がテーパ状に形成された軸81cが形成されている。
【0032】
ヒンジ部材75は耐屈曲特性を有したポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂からなり、隣接するベース部材77における各支持板83上を跨ぐように成形される。そして隣接するベース部材77相互の境界部分に応じたヒンジ部材75の下面には境界箇所にて肉厚が薄くなる湾曲凹部75aが連結直交方向へ延出して形成され、湾曲凹部75aは該箇所におけるヒンジ部材75の屈曲を可能にすると共に屈曲時には折曲応力を分散させて耐破断性を高めている。
【0033】
カバー部材79はベース部材77の側板81外面に沿って垂下する一対の垂下板79a及び垂下板79aの上部を連結する上面板79bを一体成形した形状からなり、垂下板79aの下端面は軸81c端面に形成されたテーパ面と一致するテーパ状に形成されている。また、各垂下板79aの中央部には軸孔79cが軸81cと係合するように形成されている。
【0034】
なお、上記した構造とは反対に、側板81の中央部に軸孔を設けると共に垂下板79aの中央部に軸を設けて両者を着脱可能に固定する構造であってもよい。
【0035】
そして上面板79bの垂下板79a側には第2被係合部としての係止凹部79dがそれぞれ形成されている。
【0036】
図9及び図10に示すケーブルチェーン91は、本体フレーム上における可動体の移動距離に応じた個数のチェーン単位部材93相互を所要の角度で屈曲可能に連結して長尺状に形成される。これらチェーン単位部材93はポリアミド樹脂或いはガラス繊維等の強化繊維を含有したポリアミド樹脂またはフッ化エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリロニトリルエチレンスチレン系樹脂、ポリアセタール系樹脂或いはこれらにガラス繊維等の強化繊維を含有した複合強化樹脂により成形される。
【0037】
各チェーン単位部材93における一対の側板95は所要の間隔をおいて相対し、下端部が支持板97により連結される。各側板95の一端部内面には半円状の凹所99が形成され、該凹所99の中心部には軸支部としての軸孔101が形成されると共に凹所99の外周側には屈曲角度を規制する突部103が夫々形成されている。
【0038】
また、各側板95の他端部外面には凹所99と同様に半円状の凹所105が、凹所99とほぼ面一状となるように形成され、凹所105の中心部には軸部107が連結されるチェーン単位部材93における軸孔101に挿嵌するように設けられている。該軸部107の端面は側板95の端部に向かって高さが徐々に低くなる勾配を設けて形成されている。また、凹所105の外周側には係合凹部109がチェーン単位部材93相互の回動角度とほぼ一致する周方向幅で、かつ突部103が係合可能に形成されている。
【0039】
各側板95の中央上部には取り付け部111・113が所要の間隔をおいて一体形成され、一方の取り付け部111先端中央部には連結方向に軸線を有した軸部111aが形成されている。
【0040】
また、他方の取り付け部113の中央部外面には所定幅の嵌合凹部113aが形成されると共にその先端部には被係止部113bが形成されている。
【0041】
更に、各側板95の側面中央下部は第1被係合部を構成すると共に側面中央上部には第2被係合部としての係止凹部95aが形成されている。
【0042】
そして取り付け部111・113相互間にはカバー部材115が取り付けられている。該カバー部材115はチェーン単位部材93の合成樹脂に対して非融着特性を有した、例えばチェーン単位部材93がポリアミド樹脂(強化繊維含有の場合も含む)の場合にはポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂が、またチェーン単位部材93がフッ化エチレン系樹脂の場合にはポアセタール系樹脂を除くスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニール系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂、アクリル系樹脂が、ポリプロピレン系樹脂及びポリエチレン系樹脂の場合にはスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニール系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂、アクリル系樹脂が、アクリロニトリルエチレンスチレン系樹脂の場合にはオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニール系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂、アクリル系樹脂が、ポリアセタール系樹脂の場合にはポアセタール系樹脂を除くスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニール系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂、アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂を二次成形して形成される。
【0043】
なお、チェーン単位部材93に対してカバー部材115を非融着状態で成形する方法としてはチェーン単位部材93を形成する合成樹脂より低融点でカバー部材115を成形してもよい。また、カバー部材115としてはチェーン単位部材93とは別に成形されたものを組み付けたものであってもよい。
【0044】
カバー部材115の一方端部には軸受部115aが軸部111aを軸支するように形成されると共に他方端部には嵌合凹部113a内に嵌合される摘片115b及び被係止部113bに係合する係合部115cが形成されている。
【0045】
チェーン単位部材93に対して二次成形されるカバー部材115はチェーン単位部材93に対して非融着で成形されるため、その硬化時においては軸部111aに対してカバー部材115を回動可能にさせると共に嵌合凹部113a及び被係止部113bに対して離脱させて開閉を可能にさせる。
【0046】
次に、上記した複数条のケーブルチェーン1、51、71、91を長手直交方向へ並列連結するケーブルチェーン連結具131を説明すると、図1に示すようにケーブルチェーン連結具131はポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂からなり、各ケーブルチェーン1(51、71、91)間に位置する本体133と、該本体133の上部両側にて連結される各ケーブルチェーン1(51、71、91)に向かって延出する上部アーム部135を一体形成してなる。そして上部アーム部135の先端部には係止凹部11g(53d、79d、95a)に係合する第2係合部135aが一体形成されている。
【0047】
また、本体133の下部には第1係合部137が一体形成されている。該第1係合部137は隣接する各側板(11,53a、81,95)下部にそれぞれに係合する断面がU字形の係合溝137aを有している。
【0048】
上記した第1係合部137と第2係合部135aとの相互間隔は各ケーブルチェーン1(51、71、91)における側板(11,53a、81,95)の下部及び係止凹部11g(53d、79d、95a)にそれぞれを係合した際に上部アーム部135が非弾性変形状態になる間隔が望ましいが、多少弾性変形する間隔であってもよい。
【0049】
上記ケーブルチェーン連結具131を使用した各ケーブルチェーン1(51、71、91)の連結作用を説明する。
【0050】
図11はケーブルチェーン連結具の取り付け状態を示す断面図、図12は連結状態を示す斜視図、図13は図12のXIII−XIII線縦断面図である。尚、図11〜図13は図2〜図4に示すケーブルチェーン1を例にとって連結状態を示す。
【0051】
先ず、連結しようとする一方のケーブルチェーン1におけるチェーン単位部材3における側板11の下部に第1係合部137の係合溝137aを係合させた後に係止凹部11g側に対する上部アーム部135の押し付けにより拡幅方向へ弾性変形させながら第2係合部135aを係止凹部11gに係合させる。
【0052】
次に、連結しようとする他方のケーブルチェーン1におけるチェーン単位部材3の側板11下部に第1係合部137の係合溝137aを係合させた後に同様にして第2係合部135aを係止凹部11gに係合させることにより2本のケーブルチェーン1相互を並列状にして連結させる。
【0053】
上記連結状態において各ケーブルチェーン1相互を並列状に連結するケーブルチェーン連結具131の上部アーム部135が非弾性変形状態になるため、上部アーム部135が弾性変形する場合に比べて経時使用に伴う弾性疲労を少なくすることができ、ケーブルチェーン1相互を長期にわたって安定的に連結することができる。
【0054】
また、側板11の下部に係合される第1係合部137は閉鎖板11cにより連結方向に対して抜け止めされるため、ケーブルチェーン1の屈曲に伴って側板11の下部から係合部137aが外れるのを防止している。
【0055】
上記した各種ケーブルチェーン1,51,71,91を強固に連結する場合には多数のケーブルチェーン連結具131を使用して連結密度を高くすることにより連結強度を強くすればよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明は、屈曲案内するケーブルの本数や太さが異なる場合であっても単一種類のケーブルチェーンを使用して相互を簡易、かつ強固に連結することができる。また、本発明は、単一種類のケーブルチェーンを使用しながら多数または大径のケーブルを確実に収容することができ、ケーブルチェーン自体を低コスト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケーブルチェーン連結具の全体斜視図である。
【図2】ケーブルチェーン連結具により連結されるケーブルチェーン例を示す全体斜視図である。
【図3】図2のIII−III線縦断面図である。
【図4】図2のIV−IV線縦断面図である。
【図5】他のケーブルチェーン例を示す全体斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線縦断面図である。
【図7】他のケーブルチェーン例を示す分解全体斜視図である。
【図8】図7のIIX−IIX線縦断面図である。
【図9】他のケーブルチェーン例を示す分解全体斜視図である。
【図10】図9のX−X線縦断面図である。
【図11】ケーブルチェーン連結具の取り付け状態を示す断面図である。
【図12】連結状態を示す斜視図である。
【図13】図12のXIII−XIII線縦断面図である。
【符号の説明】
1−ケーブルチェーン、3−チェーン単位部材、5−ヒンジ部材、11−側板、11a−第1被係合部を構成する空隙部、11g−第2被係合部を構成する係止凹部、131−ケーブルチェーン連結具、135a−第2係合部、137−第1係合部
Claims (7)
- 所定の間隔をおいて相対した状態で連結された一対の側板及び各側板間の空間部上部を閉鎖可能なカバー部材を有した多数のチェーン単位部材相互を連結した長尺状で、一端部が本体フレームに固定されると共に他端部が可動体に固定され、互いに連続する空間部内に収容されるケーブル等を本体フレームに対する可動体の移動に伴って屈曲可能に案内する並列配置された複数本のケーブルチェーン相互を各チェーン単位部材相互の連結方向と直交方向へ並行連結するケーブルチェーン連結具において、
隣り合うケーブルチェーン間に配置され、チェーン単位部材の高さとほぼ一致する上下幅からなる本体部と、
該本体部の下部に設けられ、隣り合う各ケーブルチェーンにおけるチェーン単位部材の側板下部に係合する第1係合部と、
該本体部の上部に設けられ、隣り合う各ケーブルチェーンにおけるチェーン単位部材の側板上部に係合する第2係合部と、
を備えたケーブルチェーン連結具。 - 請求項1において、第1係合部は隣り合う各ケーブルチェーンにおけるチェーン単位部材の側板下部に向かって延出するアーム部の先端部に設けられると共に第2係合部は隣り合う各ケーブルチェーンにおけるチェーン単位部材の側板上部に向かって延出するアーム部の先端部に設けられたケーブルチェーン連結具。
- 請求項1において、各チェーン単位部材は、所定の間隔をおいて相対する一対の側板上部には、上記連結方向に対して傾斜した開口部を有した上面板を設け、各チェーン単位部材相互を連結した際に開口部相互が連続するように構成し、連続する開口部を介して各チェーン単位部材内にケーブル等を収容可能にしたケーブルチェーン連結具。
- 請求項1において、各チェーン単位部材は、所定の間隔をおいて相対する一対の側板の下部が連結され、各側板の下部に第1係合部が係合可能な第1被係合部及び上部に第2係合部が係合可能な第2被係合部を有したガイド部材と、一方の側板上部に一端部が回動可能に支持されると共に他方の側板上部に他端部が係合可能して一対の側板間の上部開口を開閉するカバー部材とから構成したケーブルチェーン連結具。
- 請求項4において、カバー部材は、軸支部を有した一方の側板上部及び被係合部を有した他方の側板上部間にて、ガイド部材に対して非融着特性を有した合成樹脂を二次成形して形成され、側板上部に対して開閉可能に構成したケーブルチェーン連結具。
- 請求項1において、各チェーン単位部材は、所定の間隔をおいて相対した状態で下部が連結され、上記連結方向の一方端部に軸支部及び他方端部に軸部が設けられると共に下部に第1被係合部、上部に第2被係合部がそれぞれ設けられた一対の側板と、一対の側板上部間の開口を開閉するカバー部材とから構成したケーブルチェーン連結具。
- 所定の間隔をおいて相対する一対の側板が連結されてなるベース部材及び側板に沿って垂下し、上部が連結された一対の垂下板を有したカバー部材を有した多数のチェーン単位部材相互を連結した長尺状で、一端部が本体フレームに固定されると共に他端部が可動体に固定され、互いに連続する空間部内に収容されるケーブル等を本体フレームに対する可動体の移動に伴って屈曲可能に案内する並列配置された複数本のケーブルチェーン相互を各チェーン単位部材相互の連結方向と直交方向へ並行連結するケーブルチェーン連結具において、
隣り合うケーブルチェーン間に配置され、チェーン単位部材の高さとほぼ一致する上下幅からなる本体部と、
該本体部の下部に設けられ、隣り合う各ケーブルチェーンにおけるチェーン単位部材の側板下部に係合する第1係合部と、
該本体部の上部に設けられ、隣り合う各ケーブルチェーンにおけるチェーン単位部材のカバー部材上部に係合する第2係合部と、
を備えたケーブルチェーン連結具。
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