JP4393909B2 - Icタグ - Google Patents

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本発明は、ICタグ(ICカードの形態も含む)に関する。
従来、電池を内蔵したアクティブ型のICタグが知られている。この種のICタグは、CPUなどからなる処理部、外部とデータ通信を行うデータ通信部、および内蔵電池を、僅かなスペースに組み込んで形成される。
このような小さなICタグに、人間の指で操作可能なスイッチ類を設けることはスペース的に非常に難しかった。そのため、ICタグの電源オンオフを後から切り換えることは困難で、工場の製造段階から電池と処理部などを電気的に予め接続しておく必要があった。
そのため、工場の製造段階から実使用を開始するまでの期間、内部の電池が無駄に消費されてしまい、実使用可能な期間が短縮されるという問題点があった。
一方、ICカードのように、ある程度大きな形態であっても、同様の問題があった。すなわち、ICカードは、回路部分と電池を、樹脂モールドに封印することで、カード状に形成される。そのため、樹脂モールドに封印する前に、回路部分と電池とを予め接続しておく必要があった。そのため、工場の製造段階の直後から電池の消耗が始まり、実使用可能な期間が短縮されるという問題があった。
このようなICカードの問題を解決するため、特許文献1には、下記の従来案が示されている。
(従来案1)
まず、ICカードの回路部分と電池との間に、電源スイッチとなる電極部を予め設け、この電極部を、ICカードの外表面に露出させておく。一方、このICカードの外表面に貼り付ける化粧シート側に、予め導電膜を設けておく。
ICカードの製造段階では、化粧シートを完全に貼り合わせないことにより、この電極部と導電膜とを接触させない。この状態では、電極部は導通せず、回路部分と電池とは電気的に遮断される。そのため、電池の消耗は極力抑えられる。
一方、ICカードの出荷直前に、導電膜を電極部にしっかり固着させることにより、電極部が導通する。その結果、電池から回路部分へ電力供給が開始され、ICカードが使用可能な状態となる。このように出荷直前に電池を接続することにより、ICカードの使用可能期間をなるべく延長することが可能になる。
(従来案2)
まず、ICカードの回路部分と電池との間に、電源スイッチとなる電極部を予め設ける。この電極部に、低融点の絶縁膜を介して、低融点金属を固定する。
この状態では、電極部は導通せず、回路部分と電池とは電気的に遮断される。そのため、この状態において、電池の消耗は極力抑えられる。
一方、ICカードの出荷直前に、ICカードを加熱することにより、絶縁膜が破壊され、溶解した低融点金属が電極部に固着する。その結果、電極部が導通し、電池から回路部分への電力供給が開始される。このように出荷直前に電池を接続することにより、ICカードの使用可能期間をなるべく延長することが可能になる。
(従来案3)
まず、ICカードの回路部分と電池との間に、電源スイッチとなる電極部を予め設ける。この電極部の近くに軟性金属を非接触状態で設ける。この状態で、回路部分と電池と軟性金属をカード内に封入する。
この状態では、電極部は導通せず、回路部分と電池とは電気的に遮断される。そのため、この状態において、電池の消耗は極力抑えられる。
一方、ICカードの出荷直前に、ICカードを外部から押圧することにより、軟性金属を圧潰して、潰れた軟性金属により電極部を導通させる。その結果、電池から回路部分への電力供給が開始される。このように出荷直前に電池を接続することにより、ICカードの使用可能期間をなるべく延長することが可能になる。
(従来案4)
まず、ICカードの回路部分と電池との間に、電源スイッチとなる電極部を予め設ける。この電極部に、絶縁膜(スペーサー)を挟んで、突起を有した金属板を重ねる。
この状態では、電極部は導通せず、回路部分と電池とは電気的に遮断される。そのため、この状態において、電池の消耗は極力抑えられる。
一方、ICカードの出荷直前に、ICカードを外部から加圧することにより、金属板の突起が絶縁膜を突き破って、電極部に接触する。その結果、電極部が導通し、電池から回路部分への電力供給が開始される。このように出荷直前に電池を接続することにより、ICカードの使用可能期間をなるべく延長することが可能になる。
一方、特許文献2には、次の従来案が示されている。
(従来案5)
まず、ICカードの回路部分と電池との間に、電源スイッチとなる電極部を予め設ける。この電極部に、絶縁性弾性体(スペーサー)を挟んで、導電性熱接着フィルムを重ねる。
この状態では、電極部は導通せず、回路部分と電池とは電気的に遮断される。そのため、この状態において、電池の消耗は極力抑えられる。
さらに、ICカードの試験時には、ICカードを外部から加圧することにより、導電性熱接着フィルムを電極部に一時的に接触させることができる。この状態では、電池から回路部分へ一時的に電力が供給され、ICカードの試験が可能になる。
一方、ICカードの出荷直前に、ICカードを外部から加圧しながら加熱することにより、導電性熱接着フィルムが、電極部に固着する。その結果、電極部が導通し、電池から回路部分への電力供給が定常的に開始される。このように出荷直前に電池を接続することにより、ICカードの使用可能期間をなるべく延長することが可能になる。
特開平5−258131号公報(請求項1〜8) 特開平5−233903号公報
(従来案1の問題)
ところで、上述した従来案1は、電極部を外表面に露出しなければならず、導電性金属による短絡や、電極部の腐食などに充分配慮して保管しなければならない。したがって、様々な環境下での使用が想定されるICカードやICタグには適さないという問題点があった。
(従来案2の問題)
また、上述した従来案2では、内部の低融点金属を溶解するために、ICカードやICタグを熱に晒さなければならない。このような熱により、電池の熱劣化が進んでしまい、電池の寿命が大幅に短縮してしまうという問題点があった。また、熱に弱い汎用プラスチックを筐体に使用できないという問題点もあった。
(従来案3の問題)
さらに、上述した従来案3では、内部の軟性金属を圧潰するために、筐体が変形するほどの加圧が必要となり、薄型のICタグでは圧力破壊がかなりの確率で起こってしまうという問題点があった。
(従来案4の問題)
同様に、上述した従来案4も、内部の金属板の突起で絶縁膜を突き破るために、筐体が変形するほどの加圧が必要となり、薄型のICタグでは圧力破壊がかなりの確率で起こってしまうという問題点があった。
(従来案5の問題)
また、上述した従来案5では、内部の導電性熱接着シートを電極部に接着するため、220度、8秒程度の加熱が必要となる。このような熱により、電池の熱劣化が進んでしまい、電池の寿命が大幅に短縮してしまうという問題点があった。また、熱に弱い汎用プラスチックを筐体に使用できないという問題点もあった。
(従来案1〜5の共通問題)
ところで、上述した従来案1〜5に共通して、電極部の導通が非可逆な手段で為される。そのため、電極部が定常的に導通すると、未使用期間であっても電源をオフできない。そのため、効率的な省電力運用ができず、実使用期間が短縮されてしまうという問題点があった。
特に、使用時のみ電源オンし、未使用期間に電源オフするといった運用では、実使用時すなわちユーザーによる電源オンオフの操作性に充分配慮しなければならない。しかしながら、化粧シートを加圧するなど、機械式スイッチを用いた電源オンオフでは、人間の指の大きさに合わせる必要がある。しかしながら、小さなICタグでは、このような機械式スイッチの配置スペースを確保することが構造的に難しい。さらに、薄いICカードや小さなICタグでは、機械式スイッチの加圧操作に伴って構造劣化が生じやすく、信頼性低下の大きな原因になる。
(データ通信を用いた電源制御の問題)
なお、ICタグは、データ通信を行うデータ通信部を内蔵する。したがって、外部からデータ通信により、電源オンオフの制御コマンドをデータ通信部に与えることも可能である。
しかしながら、この方策では、ICタグ内のデータ通信部を常に待ち受け状態に置かなければならず、電源オフ時にも、データ通信部には電力を供給しなければならない。
通常、データ通信部は、データ通信用の高速クロックで動作し、かつ外部とのデータ通信に大きな電力を必要とする。そのため、ICタグの消費電力のかなり割合が、データ通信部によって消費される。したがって、待ち受け状態に置くため、データ通信部に常に電力供給していたのでは、充分な省電力効果が望めないという問題点があった。
(本発明の課題)
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて、ICタグ本体とは、別に接合部材を設け、この接合部材の着脱により、ICタグの動作モードを切り換えることを目的とする。
《請求項1》
請求項1のICタグは、ICタグ本体と、ICタグ本体に接合される接合部材とを備える。
この内、ICタグ本体は、下記の処理部、センサ、および動作切換部を備える。
処理部は、ICタグの動作を実行する。
磁気センサは、外部から与えられる磁界の指向性を検出する。
動作切換部は、磁気センサによる磁界の指向性の検出/非検出に応じて動作モードを切り換える。
一方、接合部材は、下記の着脱部、および物理量印加部を備える。
着脱部は、ICタグ本体に着脱可能な機能を有する。
磁界印加部は、接合部材をICタグ本体に接合した状態で、ICタグ本体に上記の磁界を与えることにより、ICタグ本体の動作モードを維持する。
そして、動作切換部は、接合部材をICタグ本体に接合した状態で、接合部材がICタグ本体に与える磁界の指向性とICタグの磁気センサが検出する磁界の指向性とが一致する場合に動作モードを切り換える。
《請求項2》
請求項2のICタグは、請求項1のICタグにおいて、磁界印加部は、『ICタグ本体を省電力モードおよび休止モードの一方に維持する磁界』をICタグに与えることで、接合部材を接合した状態においてICタグ本体の電力消費を削減する。
《請求項3》
請求項3のICタグは、請求項1または請求項2のICタグにおいて、ICタグ本体は、接合部材を剥離した箇所に、剥離層を備える。一方、接合部材の着脱部は、剥離後も接着機能を有する粘着層である。
《請求項4》
請求項4のICタグは、請求項1または請求項2のICタグにおいて、ICタグ本体は、接合部材を剥離した箇所に、接着機能を有する粘着層を備える。
《請求項5》
請求項5のICタグは、請求項4のICタグにおいて、接合部材は、支持体を備える。さらに、この支持体に剥離剤を混合して剥離層が形成される。
《請求項6》
請求項6のICタグは、請求項1ないし請求項5のいずれか1項のICタグにおいて、接合部材は、支持体を備える。さらに、接合部材の磁界印加部は、支持体に混合された状態で形成される。
《請求項
請求項のICタグは、請求項1ないし請求項のいずれか1項のICタグにおいて、接合部材とICタグ本体とを1mm以上離した状態では、ICタグ本体の磁気センサが磁界を検出しないように、『前記磁界印加部の前記磁界の空間強度』および/または『前記磁気センサの感度』が設定されることを特徴とする。
《請求項
請求項のICタグは、請求項1ないし請求項のいずれか1項のICタグにおいて、着脱部の磁界印加部は、磁界を発生させる磁性材である。
(請求項1)
請求項1のICタグは、ICタグ本体と、この本体に接合するための接合部材とを備える。このICタグ本体は、内蔵する磁気センサで外部から与えられる磁界の指向性の検出/非検出に応じて、動作モードを切り換える。一方、接合部材は、磁界印加部を備える。
したがって、この接合部材をICタグ本体に着脱するという簡単な操作で、センサによる磁界の指向性の検出結果を即座に切り換え、ICタグ本体の動作モードを手軽に切り換えることが可能になる。
また、ICタグ本体と接合部材とが接合されることにより、ICタグ本体に対して、上記の磁界の指向性を安定継続に与えることができる。その結果、ICタグ本体の動作モードを安定に維持することが可能になる。
(請求項2)
請求項2のICタグは、接合部材をICタグ本体に接合した状態で、ICタグ本体を省電力モードおよび休止モードの一方に維持し、ICタグ本体の電力消費を削減することができる。その結果、ICタグ本体の実使用可能な期間を延長することができる。
一方、接合部材をICタグ本体から剥離するという簡単な操作で、ICタグ本体を省電力モードや休止モードから目覚めさせ、即座に使用を開始することができる。
(請求項3)
請求項3のICタグは、ICタグ本体に剥離層を備えることにより、接合部材の剥離が容易となる。
また、接合部材側には、剥離後も接着機能を有する粘着層を備える。したがって、剥離後の接合部材を、接着機能を有する粘着層によって、ICタグ本体に繰り返し接合することが可能となる。
このように接合を繰り返すことにより、ICタグ本体の動作モードを随時に切り換えることが可能になる。
例えば、請求項2の態様であれば、ICタグ本体が不要になった時点で、接合部材を接合してICタグ本体の電力消費を随時に節約し、ICタグ本体の実使用可能な期間を延長することができる。
(請求項4)
請求項4のICタグは、接合部材を剥離すると、ICタグ本体側に粘着層が現れる。すなわち、接合部材は、ICタグ本体の動作モードを維持する機能と共に、ICタグ本体の粘着層を埃やゴミから保護する働きを有する。
さらに、この粘着層を活用して、ICタグ本体を所望箇所(商品など)に即座に貼り付けることも可能になる。
この場合、ユーザーは、ICタグ本体から接合部材を剥がして商品などに貼り付けるという一連の動作の中で、ICタグ本体の動作モード切り換えを同時に完了してしまうことができる。
その結果、ICタグ本体の動作モードをわざわざ切り換えるといった面倒な操作が不要となり、手間がかからず使いやすいICタグが実現する。
例えば、請求項2の態様であれば、ICタグ本体を商品などに貼り付ける動作と共に、ICタグ本体を休止モードや省電力モードから切り換え、ICタグ本体の使用を即座に開始することができる。
(請求項5)
請求項5のICタグは、接合部材の支持体に剥離剤を混合することによって、剥離層を形成する。したがって、剥離層を支持体と別に設ける必要がなく、接合部材の構造を簡略化できる。更に、支持体と剥離層が一体となることにより、接合部材を薄くすることも可能になる。
(請求項6)
請求項6のICタグは、接合部材の支持体に磁界印加部を混合して形成する。したがって、磁界印加部を支持体と別に設ける必要がなく、接合部材の構造を簡略化できる。更に、支持体と磁界印加部が一体となることにより、接合部材を薄くすることも可能になる。
このように、請求項1から6のICタグは、ICタグ本体のセンシングの指向性と、接合部材の磁界印加の指向性が一致することにより、接合部材による磁界印加をICタグ本体側で確実に検出することが可能になり、ICタグ本体の動作モード切り換えがより正確に行える。
また例えば、接合部材の向きや位置を意図的にずらしてICタグ本体に接合することにより、両者の指向性をわざとずらすことも可能になる。この場合、ICタグ本体側のセンシング感度が低下するため、ICタグ本体の動作モード切り換えを防止することができる。すなわち、接合部材の向きや位置を変更することで、ICタグ本体の動作モードを適宜に操作することが可能になる。
(請求項
請求項のICタグは、接合部材とICタグ本体とを1mm以上離した状態では、ICタグ本体のセンサが磁界の指向性を検出しないように設定する。このような設定は、『前記磁界印加部の前記磁界の空間強度』および/または『前記磁気センサの感度』を設定することによって実現できる。
一般に、ICタグ本体と接合部材とを接合した場合、両者間の距離は極めて近く、例えば1mm未満となる。したがって、上記した発明動作では、ICタグ本体の磁気センサは、この1mm未満の近接位置から印加される磁界の指向性を検出すれば足りる。
逆に、ICタグ本体から接合部材を剥がして1mm以上離すことによって、接合部材による磁界の指向性磁気センサが検出しなくなるため、磁気センサによる接合状態と剥離状態の識別が一段と明確になる。
さらに、剥離後の接合部材が放置されて、たまたまICタグ本体の近く(例えば1cm程度の距離)に存在したしても、ICタグ本体の検知可能距離が1mm未満であるため、誤動作のおそれは殆どない。したがって、より信頼性の高いICタグが実現する。
(請求項
請求項のICタグは、接合部材側の磁界印加部を磁性材とする。したがって、接合部材側に電源などが不要となり、本発明の構成を単純化したり、低コスト化することが容易になる。
《第1の実施形態》
図1は、第1の実施形態におけるICタグ11を示す図である。
図2は、ICタグ11の層構造を示す図である。
このICタグ11は、ICタグ本体11aと接合部材21とを接合して構成される。
[ICタグ本体11aの構成説明]
図1に示すICタグ本体11aは、下記のユニットを内蔵する。
(1)データ通信部13・・電波や赤外線などを用いてデータ通信を行う。
(2)記録部14・・通常のタグ動作に必要なプログラムやデータの他に、外部からの動作モードの切り換えに必要なプログラムやデータも記録可能である。
(3)磁気センサ15・・ICタグ本体11aの接合面に対して垂直方向の磁界を検出するセンサ。例えば、強磁性体磁気抵抗素子(強磁性体の磁気抵抗効果を利用し、磁界強度により抵抗値が変化するセンサ)やリードスイッチなど。
(4)処理部16・・データ通信部13および記録部14を制御する。
(5)動作切換部17・・磁気センサ15の検出結果に応じてICタグ本体11aの動作モードを切り換える。
(6)粘着層24・・ICタグ本体11aの接合面に設けられた粘着剤の層。
[接合部材21の構成説明]
一方、接合部材21は、下記の層を備える。
(1)剥離層23・・粘着層24と剥離可能な状態で接合する層。さらに、この剥離層23は、ICタグ本体11aの粘着層24をカバーすることで、埃やゴミの付着を防止する機能を有する。
(2)磁性体22・・ICタグ本体11aの接合面に対して垂直方向に磁界を印加する層。さらに、この磁性体22は、ICタグ本体11aへの磁界印加により、ICタグ本体11aの動作モードを切り換える機能を有する。
(3)支持体21a・・接合部材21の機械的強度を担うシートであり、剥離層23および磁性体22を支持する。さらに、支持体21aは、ICタグ本体11aを運搬時の機械的衝撃から保護する機能も有する。
[動作説明]
図3は、ICタグ本体11aと接合部材21との距離と、磁気センサ15による磁界の検出強度との関係を説明する図である。
この図3では、両者の距離が1mm未満になると、磁気センサ15の検出強度が累進的に高くなる。一方、両者の距離が1mm以上になると、磁気センサ15の検出強度が顕著に小さくなる。そこで、距離1mmの時の検出強度を閾値に設定することにより、磁気センサ15を用いて、接合部材21の有無を的確に判定することができる。
すなわち、磁界の検出強度が閾値以上の場合、ICタグ本体11aと接合部材21との距離は1mm未満であり、両者は図1[A]に示すような接合状態にあると判定できる。この場合、動作切換部17は、ICタグ本体11aを電源オフに維持する。したがって、接合部材21を接合したICタグ本体11aは、電力消費が僅かとなり、ICタグ本体11aの実使用可能な期間を延ばすことができる。
一方、磁界の検出強度が閾値未満の場合、ICタグ本体11aと接合部材21との距離は1mm以上であり、両者は図1[C]に示すような剥離状態にあると判定できる。この場合、動作切換部17は、ICタグ本体11aを電源オンに切り換える。したがって、ICタグ本体11aから接合部材21を、シールのように剥がすことによって、ICタグ本体11aの動作を開始させることができる。
さらに、この接合部材21を剥がすことによって、ICタグ本体11aの接合面には粘着層24が現れる。そのため、そのままICタグ本体11aを商品などに貼り付けることが可能になる。
次に、別の実施形態について説明する。
《第2の実施形態》
図4は、第2の実施形態におけるICタグの層構成を示す図である。
第2の実施形態の特徴は、ICタグ本体11aの接合面に剥離層43を設け、接合部材21側に粘着層44を設けている点である。なお、その他の構成は、第1の実施形態(図1,図2)と同じため、ここでの説明を省略する。
このような構成においても、接合部材21を剥がすことによって、ICタグ本体11aを電源オフ状態から電源オン状態に切り換えることができる。
さらに、本実施形態では、接合部材21(粘着層44)が剥離後も接着機能を有する。そのため、ICタグ本体11aに接合部材21を再び貼り付けることが可能となり、ICタグ本体11aを再び電源オフ状態に切り換えることができる。
したがって、未使用時のICタグ本体11aを随時に電源オフ状態にして保管することが可能になり、ICタグ本体11aの実使用可能な期間を更に延ばすことができる。
次に、別の実施形態について説明する。
《第3の実施形態》
図5は、第3の実施形態におけるICタグの層構成を示す図である。
第3の実施形態の特徴は、支持体21aに磁性剤52を混合した後、外部磁界をかけて磁性剤52の磁化方向を所望の向きに配向している点である。このような構成により、支持体21aに磁性体の機能を持たせることができる。その結果、接合部材21の層数が減り、接合部材21の厚さを薄くすることができる。
次に、別の実施形態について説明する。
《第4の実施形態》
図6は、第4の実施形態におけるICタグの層構成を示す図である。
第4の実施形態の特徴は、支持体21aに剥離剤53を混合することにより、支持体21aに剥離層の機能を持たせている点である。その結果、接合部材21の層数が減り、接合部材21の厚さを薄くすることができる。
次に、別の実施形態について説明する。
《第5の実施形態》
図7は、第5の実施形態における磁性体22の磁界印加方向を示す図である。
第5の実施形態では、磁性体22に垂直磁化を与えることにより、垂直方向に磁界を発生させる。その一方、磁気センサ15は、磁界検出方向が垂直方向に設定される。
したがって、磁性体22および磁気センサ15の指向性が一致するため、磁気センサ15の感度を一段と高めることができる。
次に、別の実施形態について説明する。
《第6の実施形態》
図8は、第6の実施形態における磁性体22の磁界印加方向を示す図である。
第6の実施形態では、磁性体22に水平方向の磁化を与えることにより、水平方向の磁界を発生させる。一方、磁気センサ15は、磁界検出方向が水平方向に設定される。
したがって、磁性体22および磁気センサ15の指向性が一致するため、磁気センサ15の感度を一段と高めることができる。
次に、別の実施形態について説明する。
《第7の実施形態》
図9は、第7の実施形態におけるICタグを示す図である。
第7の実施形態の特徴は、磁気センサ15に代えて、光センサ65をICタグ本体11aに設ける。この光センサ65は、ICタグ本体11aの接合面に設けた入射窓67から、光を検出する。さらに、磁性体22に代えて遮蔽材72を接合部材21に設ける。
なお、粘着層や剥離層の構成については、その他の実施形態と共通するため、ここでの説明を省略する。
第7の実施形態では、接合部材21をICタグ本体11aに接合することにより、入射窓67を塞ぎ、光センサ65を遮蔽状態に保つ。光センサ65は、この遮蔽状態を光電出力の信号レベルから検出することにより、図9[A]に示すような接合状態にあると判定する。
この場合、動作切換部17は、ICタグ本体11aを電源オフに維持する。したがって、接合部材21を接合したICタグ本体11aは、電源オフ状態を維持して電力消費が僅かとなり、ICタグ本体11aの実使用可能な期間を延ばすことができる。
一方、接合部材21をICタグ本体11aから剥がすことにより、接合面の入射窓67が露出し、光センサ65に光が入射する。光センサ65は、この状態を光電出力の信号レベルから検出すると、図9[C]に示すような剥離状態にあると判定する。
この場合、動作切換部17は、ICタグ本体11aを電源オンに切り換える。したがって、ICタグ本体11aから接合部材21を、シールのように剥がすことによって、ICタグ本体11aの動作を開始させることができる。
なお、ICタグ本体11aの使用中に、たまたま入射窓67が暗くなることで電源オフしてはまずい場合もある。この場合は、動作切換部17が、光電出力の信号レベル低下が上限回数(例えば1〜2回程度)を超えた段階で、電源オフへの切り換えを打ち切ればよい。
《実施形態の補足事項》
なお、上述した実施形態では、粘着層および剥離層を用いて、ICタグ本体11aと接合部材21とを着脱可能に接合する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、金属板81および磁石82を用いて、ICタグ本体11aと接合部材21とを接合してもよい。また、マジックテープ(登録商標)や係止部材その他の着脱可能な着脱部を用いて、ICタグ本体11aと接合部材21とを接合してもよい。
なお、上述した実施形態では、接合部材21の着脱により、ICタグ本体11aの電源オン/電源オフを切り換える場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電源オフ(いわゆる休止モード)の代わりに省電力モードに切り換えてもよい。また例えば、外界状態の検出/非検出に応じて、所望の動作モード切り換えを行ってもよい。
また、上述した実施形態では、接合部材21をICタグ本体11aに接合することで、ICタグ本体11aを電源オフしている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、逆に、接合部材21をICタグ本体11aに接合することで、ICタグ本体11aを電源オンしてもよい。
なお、上述した実施形態では、磁気センサまたは光センサの場合について説明している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。より一般的には、ICタグ本体の内蔵するセンサの仕様に対応して、センサに予め定められた外界状態を検出させる物理量印加部を接合部材に設ければよい。例えば、次のようなセンサと物理量印加部の組み合わせが好ましい。
(1)電界センサ/電界印加部
(2)光センサ/発光部,遮光部材,偏光部材,カラーフィルタ
(3)静電容量センサ/誘電体の接触機構,外部電極
(4)圧電センサ/圧力印加機構
(5)圧力センサ/圧力印加機構
(6)接触センサ/接触機構
(7)電磁波センサ/電磁波ノイズの発生機構など
(8)電圧センサ/電圧印加機構
(9)リードスイッチ/磁石、電磁石
(10)受光素子としての太陽電池/発光部,遮光部材,偏光部材,カラーフィルタ
(11)温度センサ/発熱機構または冷却機構
(12)気圧センサ/気密性の容器と空気ポンプなど
(13)ガスセンサ/気密性の容器と特定ガス発生機構
(14)加速度センサ/遠心力発生機構,振動機構
(15)歪みセンサ/歪み発生機構,圧力印加機構
(16)音センサ/音源
なお、上述した実施形態では、タグ形状のICタグについて説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ICカードに本発明を適用してもよい。
以上説明したように、本発明は、ICタグに利用可能な技術である。
第1の実施形態におけるICタグ11を示す図である。 ICタグ11の層構造を示す図である。 ICタグ本体11aと接合部材21との距離と、磁気センサ15の検出強度との関係を説明する図である。 第2の実施形態におけるICタグの層構成を示す図である。 第3の実施形態におけるICタグの層構成を示す図である。 第4の実施形態におけるICタグの層構成を示す図である。 第5の実施形態における磁性体22の磁界印加方向を示す図である。 第6の実施形態における磁性体22の磁界印加方向を示す図である。 第7の実施形態におけるICタグを示す図である。 金属と磁石により、ICタグ本体11aと接合部材21とを接合する構成を示す図である。
符号の説明
11 ICタグ
11a ICタグ本体
15 磁気センサ
17 動作切換部
21 接合部材
21a 支持体
22 磁性体
23 剥離層
24 粘着層
43 剥離層
44 粘着層
52 磁性剤
53 剥離剤
65 光センサ
67 入射窓
72 遮蔽材
81 金属板
82 磁石

Claims (8)

  1. ICタグ本体と、前記ICタグ本体に接合される接合部材とを備えたICタグであって、
    前記ICタグ本体は、
    前記ICタグの動作を実行する処理部と、
    外部から与えられる磁界の指向性を検出する磁気センサと、
    前記磁気センサによる磁界の指向性の検出/非検出に応じて動作モードを切り換える動作切換部と
    を備え、
    前記接合部材は、
    前記ICタグ本体に着脱可能な着脱部と、
    前記接合部材を前記ICタグ本体に接合した状態で、前記ICタグ本体に前記磁界を与えることにより、前記ICタグ本体の前記動作モードを維持する磁界印加部とを備え
    前記動作切換部は、前記接合部材を前記ICタグ本体に接合した状態で、前記接合部材が前記ICタグ本体に与える磁界の指向性と前記ICタグの前記磁気センサが検出する磁界の指向性とが一致する場合に動作モードを切り換える
    ことを特徴とするICタグ。
  2. 請求項1に記載のICタグにおいて、
    前記磁界印加部は、
    前記ICタグ本体を、省電力モードおよび休止モードの一方に維持する前記磁界を、前記ICタグに与えることにより、前記接合部材を接合した状態の前記ICタグ本体の電力消費を削減する
    ことを特徴とするICタグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のICタグにおいて、
    前記ICタグ本体は、前記接合部材を剥離した箇所に、剥離層を備え、
    前記接合部材の前記着脱部は、剥離後も接着機能を有する粘着層である
    ことを特徴とするICタグ。
  4. 請求項1または請求項2に記載のICタグにおいて、
    前記ICタグ本体は、前記接合部材を剥離した箇所に、接着機能を有する粘着層を備える
    ことを特徴とするICタグ。
  5. 請求項4に記載のICタグにおいて、
    前記接合部材は、
    支持体と、
    前記支持体に剥離剤を混合して構成される剥離層とを備えた
    ことを特徴とするICタグ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のICタグにおいて、
    前記接合部材は、支持体を備え、
    前記磁界印加部は、前記支持体に混合されている
    ことを特徴とするICタグ。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のICタグにおいて、
    前記接合部材と前記ICタグ本体とを1mm以上離した状態では、前記ICタグ本体の前記磁気センサが前記磁界を検出しないように、『前記磁界印加部の前記磁界の空間強度』および/または『前記磁気センサの感度』が設定される
    ことを特徴とするICタグ。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のICタグにおいて、
    前記着脱部の前記磁界印加部は、磁界を発生させる磁性材である
    ことを特徴とするICタグ。
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