JP4392264B2 - 無線タグ情報処理システム、無線タグ情報処理方法、無線タグ情報処理プログラムおよびイベント処理サーバ - Google Patents
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このようなシステムには、例えば、EPC globalで検討されているEPCシステムがある。ここで、EPC globalは、流通商品にIDを付与し、それによって流通商品を管理するためのEPC(Electronic Product Code)ネットワークの標準化を推進し、管理する団体である。EPCシステムにおいて注目される技術としては、センサから収集された情報を処理するSavant(非特許文献1参照)、ネットワークから収集されたイベント情報を記述するための言語であるPML(Physical Markup Language)(非特許文献2参照)、収集された情報に関する情報を提供するEPC Information Service(非特許文献1、2参照)などがあげられる。
Sean Clark、他3名、"Auto-ID Savant Specification 1.0"、[online]、2003年9月1日、Auto-ID Center(R)、[2004年2月9日検索]、インターネット<URL:http://www.epcglobalinc.org/standards_technology/Secure/v1.0/WD-savant-1_0-20030911.doc> Christian Floerkemeier、他3名、"PML Core Specification 1.0"、[online]、2003年9月15日、Auto-ID Center(R)、[2004年2月9日検索]、インターネット<URL:http://www.epcglobalinc.org/standards_technology/Secure/v1.0/PML_Core_Specification_v1.0.pdf>
ータベースと、を備え、イベント処理サーバが、無線タグリーダから同じ時刻に複数のタグIDを検出したことを示すイベント情報を受信したとき、その複数のタグIDの中から1つのタグIDを親タグIDとし、それ以外の1以上のタグIDを子タグIDとして、時刻、センサIDおよび親タグIDを示した1つのイベント登録情報と、子タグIDごとに該時刻、該センサID、および該子タグIDの親タグIDを示した関係情報とに分けてデータベースに記憶させ、新たに受信したイベント情報からその関係情報を取得して、その取得した該関係情報が既にデータベースに記憶されている関係情報と同じ場合には、新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さず、該新たに受信したイベント情報の関係情報がデータベースに既に記憶されている関係情報と異なる場合には、該イベント登録情報をデータベースに追加する指示を出すことを特徴とする。
なお、各請求項における「無線タグリーダ」は、後記する発明を実施するための最良の形態における、タグリーダ、イベント情報送信手段などからなる「センサ」に相当する。また、請求項における「イベント処理サーバ」は、後記する発明を実施するための最良の形態における「イベント処理サーバ」および「DBサーバ」を組み合わせた構成に相当する。更に、請求項における「同じ時刻に」とは、厳密に同時である瞬間をいうのではなく、「所定のタイミングにおける同じスキャン信号の発信に応じて」ということを指しており、所定の時間幅を有するものとする。
なお、請求項における「同じ時刻に」とは、厳密に同時である瞬間をいうのではなく、所定の時間幅を有するものとする。
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの構成と概要について説明する。図1に示すように、無線タグ情報処理システムは、タグ1、タグ2、タグ3、センサ4、イベント処理サーバ5、DB(Data Base)サーバ6、DB7、クライアント8およびネットワーク9から構成される。タグ1、タグ2およびタグ3と、センサ4とは、無線通信によって情報の送受信を行う。センサ4、イベント処理サーバ5、DBサーバ6およびクライアント8は、ネットワーク9を介して接続されている。DBサーバ6と、DB7とは、所定のインタフェースを介して接続される。
タグ1、タグ2およびタグ3(以下、総称するとき、単に「タグ」という)は、一般に、RFID(Radio Frequency Identification)タグまたはIC(Integrated Circuit)タグと呼ばれるものであり、物品(商品など)に貼付され、その貼付された物品の識別に利用される無線ICチップである。タグには、タグ自身の識別コードであるタグIDなどの情報が記録されており、無線通信を使ってセンサ4と情報を送受信する機能を持つ。図1では、タグ1のタグIDはA、タグ2のタグIDはB、タグ3のタグIDはCとなっている。タグは、センサ4からスキャン信号を受信すると、自身のタグIDを送信する。なお、図1では、タグが3個だけ示されているが、実際には、無線タグ情報処理システムによって管理する物品ごとに貼り付けられるので、その物品の数に相当する個数のタグが存在することになる。なお、タグは、物品に貼り付けられるほか、内装されたり、括り付けられたり、はめ込まれたりする。以下、「貼り付け」で説明する。
DBサーバ6は、ネットワーク9を介して、イベント情報サーバ5から関係情報やイベント情報を受信し、その受信した情報をDB7に送信する。また、DBサーバ6は、ネットワーク9を介して、クライアント8から問合せのメッセージを受信し、その受信したメッセージの内容に応じて、DB7に記憶されているイベント情報をクライアント8に送信する。以上によれば、DBサーバ6は、ネットワーク9とDB7とを接続するインタフェースの役割を果たす。
DB7は、所定のインタフェースを介して、DBサーバ6から関係情報やイベント情報を受信し、その受信した情報を記憶する。また、DB7は、DBサーバ6から参照要求のメッセージを受信し、その受信したメッセージの内容に応じて、記憶している関係情報やイベント情報を送信する。図1に示すように、DB7には、関係情報テーブル71、イベント情報テーブル72および前回情報テーブル73が記憶されている。その詳細は後記する。
クライアント8は、DB7に収集されたイベント情報などを利用するものであり、例えば、所定のタグIDを持つタグの移動経路を表示するようなアプリケーションプログラムが動作する。クライアント8は、動作するアプリケーションプログラムが必要とするイベント情報を取得するために、ネットワーク9を介して、DBサーバ6に問合せのメッセージを送信し、そのメッセージを受信したDBサーバ6から、そのメッセージの内容に応じたイベント情報を受信する。
ネットワーク9は、センサ4、イベント処理サーバ5、DBサーバ6およびクライアント8を相互に接続するものであり、各種ネットワークによって実現される。ネットワーク9の規模は、無線タグ情報処理システムがタグの移動経路を把握すべき空間的範囲に依存する。例えば、その範囲が所定のビル内であれば、ネットワーク9は構内LANで実現することができる。更に、その範囲が広ければ、ネットワーク9はWAN(Wide Area Network)で実現することができる。また、その範囲が全世界であれば、ネットワーク9はインターネットなどで実現することになる。
次に、図2を参照して、本発明の実施の形態に係るDBに記憶されるテーブルの構成と概要について説明する。既に図1で説明したように、DB7には、関係情報テーブル71、イベント情報テーブル72および前回情報テーブル73が記憶されている。
関係情報テーブル71は、空間的データ削減のためのテーブルであり、親子関係にあるタグIDの組合せを示す関係情報を格納するテーブルである。ここで、親子関係とは、同じ時刻に同じセンサ4のスキャン信号に応答した複数タグのうち、いずれか一つのタグを親(代表)とし、それ以外のタグを子としたとき、その親のタグとそれぞれの子のタグとの一対一の対応関係をいう。図2(a)に示すように、関係情報テーブル71に格納される各関係情報は、時刻、センサID、親タグIDおよび子タグIDから構成される。例えば、同じ時刻に同じセンサ4が、N個のタグIDを受信したとする。そのとき、関係情報テーブル71には、その時刻、そのセンサ4のセンサID、複数のタグIDから1つだけ選択された親タグIDおよびその親タグID以外の子タグIDの組合せが(N−1)個格納される。ただし、親タグIDと子タグIDとの関係が同じ関係情報が既に関係情報テーブル71にあれば、格納されることはない。すなわち、(N−1)個の関係情報のうち、変化があった新たな関係を示す関係情報が格納されることになる。これに対して、イベント情報テーブル72には、その親タグIDをタグIDとするイベント情報1個が格納される。具体例については後記する。このように、関係情報テーブル71に新たな関係情報を格納し、イベント情報テーブル72に格納されるイベント情報を減らすことによって、イベント発生に伴って記憶されるデータ量を削減することができる。すなわち、これが「空間的データ削減」である。なお、親タグIDを複数設けるようにしてもよい。
続いて、図3ないし図9を参照して、本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの動作について説明する。なお、図3ないし図9は、無線タグ情報処理システムにおける各構成要素間のデータフロー図になっており、データの流れを中心にして説明するものとする。
まず、図3および図4は、空間的データ削減の動作例を示している。図3に示すように、センサ4は、センサ4自身の交信範囲内にタグがあるか否かを確認するために、所定の時間ごとにスキャン信号を送信する(S301)。センサ4の近くにあるタグ1、タグ2およびタグ3は、それぞれセンサ4からスキャン信号を受信し、その受信応答として各タグID(=A、B、C)をセンサ4に送信する(S302)。センサ4は、タグ1、タグ2およびタグ3からタグIDを受信し、それらの「タグID=A&B&C」に「時刻=T1」および「センサID=S1」を付加したイベント情報をイベント処理サーバ5に送信する(S303)。なお、センサ4は、タグIDの複数同時読取に対応したタグリーダ41を備えているものとする。イベント処理サーバ5は、センサ4からイベント情報を受信し、受信したイベント情報のうち、複数のタグIDの中から親(代表)になるタグIDを1つ選択する。その選択基準としては、例えば、Aが箱であることを示し、BおよびCがその箱の中の物であることを示す場合には、Aを選択する。ただし、同じ時刻T1に同じセンサ4で受信したタグIDであるから、基本的にはどのタグIDを選択しても問題はない。イベント処理サーバ5は、Aを親タグIDとして選択したことから、「時刻=T1、センサID=S1、親タグID=A、子タグID=B&C」からなる関係情報を追加するメッセージを、DBサーバ6に送信する(S304)。具体的には、「時刻=T1、センサID=S1、親タグID=A、子タグID=B」および「時刻=T1、センサID=S1、親タグID=A、子タグID=C」の2つの関係情報を追加するメッセージを送信することになる。この場合、イベント処理サーバ5は、親タグIDと子タグIDとの同じ関係を示す関係情報が既に関係情報テーブル71に格納されているとき、関係情報の追加の指示は行わないものとする。結果として、新たな関係を示す関係情報の追加の指示を行うことになる。同じ関係情報があるか否かの判断は、後記する時間的データ削減と同様に、前回情報テーブルなるものを設けることによって行ってもよいし、DB7に問い合わせるようにしてもよい。また、DBサーバ6やDB7が、その判断を行って関係情報を格納するようにしてもよい。
なお、EPC globalでは、タグIDのコード体系に製品種別を示すGTIN(Global Trade Item Number)というコードを含めようとしているため、そのコードが適用された場合、そのコードを見ればそのタグが貼り付けられた物品がどのような種別なのかを判断することができる。そのようなコードがない場合、イベント処理サーバ5は、DBサーバ6経由でDB7に製品種別を問合せることもできる。
次に、図5ないし図9は、時間的データ削減の動作例を示す。図5および図6は、センサ4が初めてタグ1を検出したときのイベント情報の記憶動作を示している。
図5に示すように、センサ4は、センサ4自身の交信範囲内にタグがあるか否かを確認するために、所定の時間ごとにスキャン信号を送信する(S501)。初めてセンサ4の交信範囲内に入ったタグ1は、センサ4からスキャン信号を受信し、その受信応答としタグID(=A)をセンサ4に送信する(S502)。センサ4は、タグ1からタグIDを受信し、その「タグID=A」に「時刻=T1」および「センサID=S1」を付加したイベント情報をイベント処理サーバ5に送信する(S503)。イベント処理サーバ5は、センサ4からイベント情報を受信し、受信したイベント情報のうち、「センサID=S1、タグID=A」に「状態=検出」を付加した検索条件によって前回情報を参照するメッセージをDBサーバ6に送信する(S504)。これは、イベント情報を送信したセンサ4が、前回スキャン信号を送信したとき、タグID=Aを受信したか否かを知るためである。
これによって、クライアント8は、「時刻=T2に、タグID=Aのタグは、センサID=S1のセンサの近くにあった」ことを知ることができる。
以上本発明について好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)前記実施の形態においては空間的データ削減と時間的データ削減とを別々に記載したが、その2つのデータ削減の方法を同時に用いるようにしてもよい。これによれば、更にイベント情報を記憶するときのデータ量を削減することができる。
(2)前記実施の形態においてはイベント処理サーバ5とDBサーバ6とを別物として記載したが、それらを1つのサーバで実現するように構成してもよい。これによれば、前記実施の形態におけるイベント処理サーバおよびDBサーバ間の情報の送受信が、1つのサーバ内のプログラムモジュール間インタフェースで行われるようになるので、イベント情報を記憶する処理時間が短縮される。
(3)前記実施の形態においては、センサ4(タグリーダ41)が所定のタイミングとして所定の時間ごとにスキャン信号を送信するように記載したが、物品などを感知するセンサで物品を感知したときを所定のタイミングとして、スキャン信号を送信するようにしてもよい。物品などを感知するセンサで物品を感知したとき、タグIDを漏れなく受信できるように所定の回数または所定の時間だけスキャン信号の送信を繰り返すことになる。
4 センサ
5 イベント処理サーバ
6 DBサーバ
7 DB
8 クライアント
9 ネットワーク
41 タグリーダ
42 イベント情報送信手段
71 関係情報テーブル
72 イベント情報テーブル
73 前回情報テーブル
Claims (10)
- 固有の番号であるタグIDを持ち、無線タグリーダからのスキャン信号の受信に応じてタグIDを送信する無線タグを所定の物品に付して、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムであって、
前記無線タグ情報処理システムは、
物品の移動経路上に設置されると共に、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持ち、所定のタイミングでスキャン信号を発信し、その発信の応答として前記無線タグからのタグIDを検出し、そのときの時刻、センサIDおよび検出したタグIDからなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信する無線タグリーダと、
前記無線タグリーダからイベント情報を受信し、その受信したイベント情報から取得した時刻、センサIDおよび検出したタグIDを示すイベント登録情報と該センサIDおよび該タグIDを示す関係情報とを生成し、新たにイベント情報を受信したときに、前記既に生成されている関係情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいて前記イベント登録情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバと、
前記イベント処理サーバから指示を受けて前記イベント登録情報の追加を行うデータベースと、
を備え、
前記イベント処理サーバは、前記無線タグリーダから同じ時刻に複数のタグIDを検出したことを示すイベント情報を受信したとき、その複数のタグIDの中から1つのタグIDを親タグIDとし、それ以外の1以上のタグIDを子タグIDとして、時刻、センサIDおよび親タグIDを示した1つの前記イベント登録情報と、前記子タグIDごとに該時刻、該センサID、および該子タグIDの親タグIDを示した前記関係情報とに分けて前記データベースに記憶させ、新たに受信したイベント情報からその関係情報を取得して、その取得した該関係情報が既に前記データベースに記憶されている関係情報と同じ場合には、前記新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さず、該新たに受信したイベント情報の関係情報が前記データベースに既に記憶されている関係情報と異なる場合には、該イベント登録情報を前記データベースに追加する指示を出す
ことを特徴とする無線タグ情報処理システム。 - 前記無線タグ情報処理システムは、
所定のタグIDのイベント情報を収集するために、そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をネットワーク経由で前記イベント処理サーバに指示するクライアントを備え、
前記イベント処理サーバは、
そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信すると共に、
そのタグIDが子タグIDであることを検索条件とする関係情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当する関係情報があったとき、その関係情報の親タグIDがタグIDであることを検索条件とする前記イベント登録情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線タグ情報処理システム。 - 固有の番号であるタグIDを持ち、無線タグリーダからのスキャン信号の受信に応じてタグIDを送信する無線タグを所定の物品に付して、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムであって、
前記無線タグ情報処理システムは、
物品の移動経路上に設置されると共に、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持ち、所定のタイミングでスキャン信号を発信し、その発信の応答として前記無線タグからのタグIDを検出し、そのときの時刻、センサIDおよび検出したタグIDのデータからなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信する無線タグリーダと、
前記無線タグリーダからイベント情報を受信し、その受信したイベント情報から取得した時刻、センサID、検出したタグID、およびそのタグIDを検出できたか否かを表す状態情報を示すイベント登録情報と、少なくとも該センサIDを示す前回情報とを生成し、新たにイベント情報を受信したときに、前記既に生成されている前回情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいて前記イベント登録情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバと、
前記イベント処理サーバから指示を受けて前記イベント登録情報の追加を行うデータベースと、
を備え、
前記無線タグリーダは、
スキャン信号の発信に対してタグIDを検出できなかったとき、そのときの時刻、センサIDおよびタグIDが検出できないことを示すIDタグなしの情報からなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信し、
または、スキャン信号の発信に対してタグIDを検出したとき、そのときの時刻、センサID、検出したタグIDからなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信し、
前記イベント処理サーバは、
(1)前記無線タグリーダから受信したイベント情報に前記検出したタグIDが含まれるとき、そのイベント登録情報の前記状態情報をタグIDの検出を表す情報に設定し、
(1−1)新たに受信したイベント情報からその前回情報を取得して、その取得した前回情報が既に前記データベースに記憶されている場合には、その記憶されている前回情報を上書きし、該イベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さず、
(1−2)新たに受信したイベント情報から取得した前回情報が前記データベースに記憶されていない場合には、該前回情報を記憶し、その新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出し、
(2)前記無線タグリーダから受信したイベント情報に、前記IDタグなしの情報が含まれるとき、前記状態情報をタグIDの非検出を表す情報に設定し、
(2−1)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDが前記データベースに既に記憶されている前回情報に含まれている場合には、そのセンサIDを記憶している前回情報からタグIDを取得した後、その記憶されている前回情報を削除し、該取得したタグIDを含むイベント登録情報を生成し、そのイベント登録情報を前記データベースに追加する指示を出し、
(2−2)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDが前記データベースに既に記憶されている前回情報に記憶されていない場合には、該新たに受信したイベント情報の前回情報を記憶せず、該新たに受信したイベント情報に係るイベント登録情報を追加する指示を出さない
ことを特徴とする無線タグ情報処理システム。 - 前記無線タグ情報処理システムは、
所定の時刻および所定のタグIDのイベント情報を取得するために、その時刻、およびそのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をネットワーク経由で前記イベント処理サーバに指示するクライアントを備え、
前記イベント処理サーバは、
その時刻またはその時刻より前で最も近い時刻、そのタグIDおよび前記状態情報を検索条件とするイベント情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信する
ことを特徴とする請求項3に記載の無線タグ情報処理システム。 - 無線タグを物品に付し、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムにおいて、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持つ無線タグリーダから、無線タグに固有の番号であるタグID、そのタグIDの検出時刻、およびセンサIDを含むイベント情報を受信し、その受信したイベント情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバが行う無線タグ情報処理方法であって、
前記イベント処理サーバが、
前記無線タグリーダから受信した前記イベント情報を用いて、時刻、センサIDおよび検出したタグIDを示すイベント登録情報と、該センサIDおよび該タグIDを示す関係情報とを生成するステップと、
新たにイベント情報を受信したときに、前記関係情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいて前記イベント登録情報の追加をデータベースに指示するステップと、
前記無線タグリーダから同じ時刻に複数のタグIDを検出したとき、前記複数のタグIDの中から1つのタグIDを親タグIDとし、それ以外の1以上のタグIDを子タグIDとして設定するステップと、
時刻、センサIDおよび親タグIDからなる1つの前記イベント登録情報と、前記子タグIDごとに該時刻、該センサID、および該子タグIDの親タグIDを示す前記関係情報とに分けて前記データベースに記憶させるステップと、
新たに受信したイベント情報の関係情報が既に前記データベースに記憶されている関係情報と同じ場合には、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さず、該新たに受信したイベント情報の関係情報が前記データベースに既に記憶されている関係情報と異なる場合には、該新たに受信したイベント登録情報を前記データベースに追加する指示を出すステップと、
を実行することを特徴とする無線タグ情報処理方法。 - クライアントからタグIDを検索条件としてイベント情報を検索する指示を受信し、前記タグIDを検索条件とするイベント情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信するステップと、
前記タグIDが子タグIDであることを検索条件とする関係情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当する関係情報があったとき、その関係情報に含まれる親タグIDがタグIDであることを検索条件とするイベント登録情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項5に記載に無線タグ情報処理方法。 - 無線タグを物品に付し、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムにおいて、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持つ無線タグリーダから、無線タグに固有の番号であるタグID、そのタグIDの検出時刻、およびセンサIDを含むイベント情報を受信し、その受信したイベント情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバが行う無線タグ情報処理方法であって、
前記イベント処理サーバは、
無線タグリーダから、タグIDの検出状況に応じて、そのときの時刻、センサIDおよび検出したタグIDのデータを示すイベント情報またはそのときの時刻、センサIDおよびタグIDが検出できないことを表すIDタグなしの情報を示すイベント情報を受信するステップと、
前記無線タグリーダからイベント情報を受信し、その受信したイベント情報から取得した時刻、センサID、検出したタグID、およびそのタグIDを検出できたか否かを表す状態情報を示すイベント登録情報と、少なくとも該センサIDを示す前回情報とを生成するステップと、
新たにイベント情報を受信したときに、前記既に生成している前回情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいて前記イベント登録情報の追加をデータベースに指示するステップと、
(1)前記無線タグリーダから受信したイベント情報に前記検出したタグIDが含まれるとき、そのイベント登録情報の前記状態情報をタグIDの検出を表す情報に設定し、
(1−1)新たに受信したイベント情報からその前回情報を取得して、その取得した前回情報が既に前記データベースに記憶されている場合には、その記憶されている前回情報を上書きし、該イベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さないステップ、
(1−2)新たに受信したイベント情報から取得した前回情報が前記データベースに記憶されていない場合には、該前回情報を記憶し、その新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出すステップ、
(2)前記無線タグリーダから受信したイベント情報に、前記IDタグなしの情報が含まれるとき、前記状態情報をタグIDの非検出を表す情報に設定し、
(2−1)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDが前記データベースに既に記憶されている前回情報に含まれている場合には、そのセンサIDを記憶している前回情報からタグIDを取得した後、その既に記憶されている前回情報を削除し、該取得したタグIDを含むイベント登録情報を生成し、そのイベント登録情報を前記データベースに追加する指示を出すステップ、
(2−2)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDが前記データベースに既に記憶されている前回情報に記憶されていない場合には、該新たに受信したイベント情報の前回情報を記憶せず、該新たに受信したイベント情報に係るイベント登録情報を追加する指示を出さないステップ
を実行することを特徴とする無線タグ情報処理システム。 - クライアントから時刻およびタグIDを検索条件としてイベント情報を検索する指示を受信するステップと、
その時刻またはその時刻より前で最も近い時刻、そのタグIDおよび検出の状態を検索条件とするイベント情報の検索を前記データベースに指示するステップと、
その検索条件に該当する前記イベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の無線タグ情報処理方法。 - 請求項5ないし請求項8のいずれか一項に記載の無線タグ情報処理方法を、コンピュータに実行させるための無線タグ情報処理プログラム。
- 無線タグリーダを含むセンサと、そのセンサによって検出されたイベント情報を格納するイベント処理サーバと、そのイベント処理サーバに格納されたイベント情報を参照するクライアントとが、ネットワークを介して接続されて構成されるイベント情報処理システムにおけるイベント処理サーバであって、
前記イベント処理サーバは、
前記センサから、そのセンサからのスキャン信号に応答してタグIDを送信する無線タグに固有の番号であるタグID、そのタグIDの検出時刻、およびセンサIDを含むイベント情報を受信する手段と、
前記センサから受信した前記イベント情報を用いて、時刻、センサIDおよび検出したタグIDを示すイベント登録情報と、該センサIDおよび該タグIDを示す関係情報とを生成する手段と、
新たにイベント情報を受信したときに、前記既に生成している関係情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいて前記イベント登録情報の追加をデータベースに指示する手段と、
前記クライアントから所定のタグIDのイベント情報を収集するために、そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をネットワーク経由で受け付ける手段と、
を備え、
前記クライアントからイベント情報の検索を受け付けたとき、
そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があった場合、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信すると共に、そのタグIDが子タグIDであることを検索条件とする関係情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当する関係情報があった場合、その関係情報の親タグIDがタグIDであることを検索条件とする前記イベント登録情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信する
ことを特徴とするイベント処理サーバ。
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