JP4392264B2 - 無線タグ情報処理システム、無線タグ情報処理方法、無線タグ情報処理プログラムおよびイベント処理サーバ - Google Patents

無線タグ情報処理システム、無線タグ情報処理方法、無線タグ情報処理プログラムおよびイベント処理サーバ Download PDF

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本発明は、無線タグリーダまたは無線タグリーダを含むセンサがネットワークを介して送信するイベント情報を効率よく格納する無線タグ情報処理システム、無線タグ情報処理方法、無線タグ情報処理プログラムおよびイベント処理サーバに関する。
無線タグは、一般に、RFID(Radio Frequency Identification)タグまたはIC(Integrated Circuit)タグと呼ばれるものであり、物品(商品など)に貼付、内装するなどして付され、その付された物品の識別に利用される無線ICチップである。無線タグには、タグ自身の識別コードであるタグIDなどの情報が記録されており、無線通信を使って無線タグリーダと情報を送受信する機能を持つ。無線タグリーダは、ネットワークを介して、例えば、無線タグの移動経路を監視するようなシステムに接続され、タグIDなどの情報を逐次そのシステムに送信する。そのシステムでは、逐次送信されて来る情報に基づいて、所定のタグIDを持つタグの移動経路を表示する機能などを実現する。なお、無線タグリーダ、温度センサ、湿度センサなどから構成されるセンサが、その無線タグリーダなどによって検出された情報をシステムに送信するような構成もある。
このようなシステムには、例えば、EPC globalで検討されているEPCシステムがある。ここで、EPC globalは、流通商品にIDを付与し、それによって流通商品を管理するためのEPC(Electronic Product Code)ネットワークの標準化を推進し、管理する団体である。EPCシステムにおいて注目される技術としては、センサから収集された情報を処理するSavant(非特許文献1参照)、ネットワークから収集されたイベント情報を記述するための言語であるPML(Physical Markup Language)(非特許文献2参照)、収集された情報に関する情報を提供するEPC Information Service(非特許文献1、2参照)などがあげられる。
Sean Clark、他3名、"Auto-ID Savant Specification 1.0"、[online]、2003年9月1日、Auto-ID Center(R)、[2004年2月9日検索]、インターネット<URL:http://www.epcglobalinc.org/standards_technology/Secure/v1.0/WD-savant-1_0-20030911.doc> Christian Floerkemeier、他3名、"PML Core Specification 1.0"、[online]、2003年9月15日、Auto-ID Center(R)、[2004年2月9日検索]、インターネット<URL:http://www.epcglobalinc.org/standards_technology/Secure/v1.0/PML_Core_Specification_v1.0.pdf>
しかしながら、従来のシステムは、無線タグリーダ、温度センサ、湿度センサなどからなるセンサにより定期的に送信されて来るイベント情報をそのままの形式で記憶しているため、すぐにデータ量が膨大になり、大量の記憶装置の導入や増設が不可欠であるという問題がある。無線タグが付された流通商品の個数、その流通商品の移動経路を監視するために各地点に設置される無線タグリーダまたはセンサの台数を考慮すれば、そのデータ量の膨大さには想像を絶するものがある。
そこで、本発明は、前記問題に鑑み、無線タグリーダで検出されたイベント情報同士の関係や状態変化を利用して、イベント情報を記憶するデータ量を削減する手段を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明のうち、請求項1に係る発明は、固有の番号であるタグIDを持ち、無線タグリーダからのスキャン信号の受信に応じてタグIDを送信する無線タグを所定の物品に付して、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムであって、無線タグ情報処理システムが、物品の移動経路上に設置されると共に、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持ち、所定のタイミングでスキャン信号を発信し、その発信の応答として無線タグからのタグIDを検出し、そのときの時刻、センサIDおよび検出したタグIDからなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信する無線タグリーダと、無線タグリーダからイベント情報を受信し、その受信したイベント情報から取得した時刻、センサIDおよび検出したタグIDを示すイベント登録情報と該センサIDおよび該タグIDを示す関係情報とを生成し、新たにイベント情報を受信したときに、既に生成されている関係情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいてイベント登録情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバと、イベント処理サーバから指示を受けてイベント登録情報の追加を行うデ
ータベースと、を備え、イベント処理サーバが、無線タグリーダから同じ時刻に複数のタグIDを検出したことを示すイベント情報を受信したとき、その複数のタグIDの中から1つのタグIDを親タグIDとし、それ以外の1以上のタグIDを子タグIDとして、時刻、センサIDおよび親タグIDを示した1つのイベント登録情報と、子タグIDごとに該時刻、該センサID、および該子タグIDの親タグIDを示した関係情報とに分けてデータベースに記憶させ、新たに受信したイベント情報からその関係情報を取得して、その取得した該関係情報が既にデータベースに記憶されている関係情報と同じ場合には、新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さず、該新たに受信したイベント情報の関係情報がデータベースに既に記憶されている関係情報と異なる場合には、該イベント登録情報をデータベースに追加する指示を出すことを特徴とする。
なお、各請求項における「無線タグリーダ」は、後記する発明を実施するための最良の形態における、タグリーダ、イベント情報送信手段などからなる「センサ」に相当する。また、請求項における「イベント処理サーバ」は、後記する発明を実施するための最良の形態における「イベント処理サーバ」および「DBサーバ」を組み合わせた構成に相当する。更に、請求項における「同じ時刻に」とは、厳密に同時である瞬間をいうのではなく、「所定のタイミングにおける同じスキャン信号の発信に応じて」ということを指しており、所定の時間幅を有するものとする。
請求項2に係る発明は、無線タグ情報処理システムが、所定のタグIDのイベント情報を収集するために、そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をネットワーク経由でイベント処理サーバに指示するクライアントを備え、イベント処理サーバが、そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をデータベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報をクライアントに送信すると共に、そのタグIDが子タグIDであることを検索条件とする関係情報の検索をデータベースに指示し、その検索条件に該当する関係情報があったとき、その関係情報の親タグIDがタグIDであることを検索条件とするイベント登録情報の検索をデータベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報をクライアントに送信することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、固有の番号であるタグIDを持ち、無線タグリーダからのスキャン信号の受信に応じてタグIDを送信する無線タグを所定の物品に付して、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムであって、無線タグ情報処理システムが、物品の移動経路上に設置されると共に、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持ち、所定のタイミングでスキャン信号を発信し、その発信の応答として無線タグからのタグIDを検出し、そのときの時刻、センサIDおよび検出したタグIDのデータからなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信する無線タグリーダと、無線タグリーダからイベント情報を受信し、その受信したイベント情報から取得した時刻、センサID、検出したタグID、およびそのタグIDを検出できたか否かを表す状態情報を示すイベント登録情報と、少なくとも該センサIDを示す前回情報とを生成し、新たにイベント情報を受信したときに、既に生成されている前回情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいてイベント登録情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバと、イベント処理サーバから指示を受けてイベント登録情報の追加を行うデータベースとを備え、無線タグリーダが、スキャン信号の発信に対してタグIDを検出できなかったとき、そのときの時刻、センサIDおよびタグIDが検出できないことを示すIDタグなしの情報からなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信し、または、スキャン信号の発信に対してタグIDを検出したとき、そのときの時刻、センサID、検出したタグIDからなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信し、イベント処理サーバが、(1)無線タグリーダから受信したイベント情報に検出したタグIDが含まれるとき、そのイベント登録情報の状態情報をタグIDの検出を表す情報に設定し、(1−1)新たに受信したイベント情報からその前回情報を取得して、その取得した前回情報が既にデータベースに記憶されている場合には、その記憶されている前回情報を上書きし、該イベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さず、(1−2)新たに受信したイベント情報から取得した前回情報がデータベースに記憶されていない場合には、該前回情報を記憶し、その新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出し、(2)無線タグリーダから受信したイベント情報に、IDタグなしの情報が含まれるとき、状態情報をタグIDの非検出を表す情報に設定し、(2−1)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDがデータベースに既に記憶されている前回情報に含まれている場合には、そのセンサIDを記憶している前回情報からタグIDを取得した後、その記憶されている前回情報を削除し、該取得したタグIDを含むイベント登録情報を生成し、そのイベント登録情報をデータベースに追加する指示を出し、(2−2)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDがデータベースに既に記憶されている前回情報に記憶されていない場合には、該新たに受信したイベント情報の前回情報を記憶せず、該新たに受信したイベント情報に係るイベント登録情報を追加する指示を出さないことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、無線タグ情報処理システムが、所定の時刻および所定のタグIDのイベント情報を取得するために、その時刻およびそのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をネットワーク経由でイベント処理サーバに指示するクライアントを備え、イベント処理サーバが、その時刻またはその時刻より前で最も近い時刻、そのタグIDおよび状態情報を検索条件とするイベント情報の検索をデータベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報をクライアントに送信することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、無線タグを物品に付し、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムにおいて、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持つ無線タグリーダから、無線タグに固有の番号であるタグID、そのタグIDの検出時刻、およびセンサIDを含むイベント情報を受信し、その受信したイベント情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバが行う無線タグ情報処理方法であって、イベント処理サーバが、無線タグリーダから受信したイベント情報を用いて、時刻、センサIDおよび検出したタグIDを示すイベント登録情報と、該センサIDおよび該タグIDを示す関係情報とを生成するステップと、新たにイベント情報を受信したときに、関係情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいてイベント登録情報の追加をデータベースに指示するステップと、無線タグリーダから同じ時刻に複数のタグIDを検出したとき、複数のタグIDの中から1つのタグIDを親タグIDとし、それ以外の1以上のタグIDを子タグIDとして設定するステップと、時刻、センサIDおよび親タグIDからなる1つのイベント登録情報と、子タグIDごとに該時刻、該センサID、および該子タグIDの親タグIDを示す関係情報とに分けてデータベースに記憶させるステップと、新たに受信したイベント情報の関係情報が既にデータベースに記憶されている関係情報と同じ場合には、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さず、該新たに受信したイベント情報の関係情報がデータベースに既に記憶されている関係情報と異なる場合には、該新たに受信したイベント登録情報をデータベースに追加する指示を出すステップと、を実行することを特徴とする。
なお、請求項における「同じ時刻に」とは、厳密に同時である瞬間をいうのではなく、所定の時間幅を有するものとする。
請求項6に係る発明は、無線タグ情報処理方法であって、クライアントからタグIDを検索条件としてイベント情報を検索する指示を受信し、タグIDを検索条件とするイベント情報の検索をデータベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報をクライアントに送信するステップと、タグIDが子タグIDであることを検索条件とする関係情報の検索をデータベースに指示し、その検索条件に該当する関係情報があったとき、その関係情報に含まれる親タグIDがタグIDであることを検索条件とするイベント登録情報の検索をデータベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報をクライアントに送信するステップとを更に含むことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、無線タグを物品に付し、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムにおいて、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持つ無線タグリーダから、無線タグに固有の番号であるタグID、そのタグIDの検出時刻、およびセンサIDを含むイベント情報を受信し、その受信したイベント情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバが行う無線タグ情報処理方法であって、イベント処理サーバが、無線タグリーダから、タグIDの検出状況に応じて、そのときの時刻、センサIDおよび検出したタグIDのデータを示すイベント情報またはそのときの時刻、センサIDおよびタグIDが検出できないことを表すIDタグなしの情報を示すイベント情報を受信するステップと、無線タグリーダからイベント情報を受信し、その受信したイベント情報から取得した時刻、センサID、検出したタグID、およびそのタグIDを検出できたか否かを表す状態情報を示すイベント登録情報と、少なくとも該センサIDを示す前回情報とを生成するステップと、新たにイベント情報を受信したときに、既に生成している前回情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいてイベント登録情報の追加をデータベースに指示するステップと、(1)無線タグリーダから受信したイベント情報に検出したタグIDが含まれるとき、そのイベント登録情報の状態情報をタグIDの検出を表す情報に設定し、(1−1)新たに受信したイベント情報からその前回情報を取得して、その取得した前回情報が既にデータベースに記憶されている場合には、その記憶されている前回情報を上書きし、該イベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さないステップ、(1−2)新たに受信したイベント情報から取得した前回情報がデータベースに記憶されていない場合には、該前回情報を記憶し、その新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出すステップ、(2)無線タグリーダから受信したイベント情報に、IDタグなしの情報が含まれるとき、状態情報をタグIDの非検出を表す情報に設定し、(2−1)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDがデータベースに既に記憶されている前回情報に含まれている場合には、そのセンサIDを記憶している前回情報からタグIDを取得した後、その既に記憶されている前回情報を削除し、該取得したタグIDを含むイベント登録情報を生成し、そのイベント登録情報をデータベースに追加する指示を出すステップ、(2−2)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDがデータベースに既に記憶されている前回情報に記憶されていない場合には、該新たに受信したイベント情報の前回情報を記憶せず、該新たに受信したイベント情報に係るイベント登録情報を追加する指示を出さないステップを実行することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、無線タグ情報処理方法であって、クライアントから時刻およびタグIDを検索条件としてイベント情報を検索する指示を受信するステップと、その時刻またはその時刻より前で最も近い時刻、そのタグIDおよび検出の状態を検索条件とするイベント情報の検索をデータベースに指示するステップと、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報をクライアントに送信するステップとを更に含むことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、無線タグ情報処理プログラムであって、請求項5ないし請求項8に記載の無線タグ情報処理方法のいずれか一つを、コンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、無線タグリーダを含むセンサと、そのセンサによって検出されたイベント情報を格納するイベント処理サーバと、そのイベント処理サーバに格納されたイベント情報を参照するクライアントとが、ネットワークを介して接続されて構成されるイベント情報処理システムにおけるイベント処理サーバであって、イベント処理サーバが、センサから、そのセンサからのスキャン信号に応答してタグIDを送信する無線タグに固有の番号であるタグID、そのタグIDの検出時刻、およびセンサIDを含むイベント情報を受信する手段と、センサから受信したイベント情報を用いて、時刻、センサIDおよび検出したタグIDを示すイベント登録情報と、該センサIDおよび該タグIDを示す関係情報とを生成する手段と、新たにイベント情報を受信したときに、既に生成している関係情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいてイベント登録情報の追加をデータベースに指示する手段と、クライアントから所定のタグIDのイベント情報を収集するために、そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をネットワーク経由で受け付ける手段とを備え、クライアントからイベント情報の検索を受け付けたとき、そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をデータベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があった場合、そのイベント登録情報をクライアントに送信すると共に、そのタグIDが子タグIDであることを検索条件とする関係情報の検索をデータベースに指示し、その検索条件に該当する関係情報があった場合、その関係情報の親タグIDがタグIDであることを検索条件とするイベント登録情報の検索をデータベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報をクライアントに送信することを特徴とする。
請求項1および請求項5に係る発明によれば、同じ時刻に同じ無線タグリーダで検出した複数のタグIDに係るイベント情報については、そのうちの1つのイベント情報をデータベースに記憶し、その他については新たな関係情報だけをデータベースに記憶するので、イベント情報を記憶するときのデータ量を削減することができる。
請求項2および請求項6に係る発明によれば、イベント情報を記憶するときのデータ量を削減した状態であっても、イベント情報の検索を正しく行うことができる。
請求項3および請求項7に係る発明によれば、同じ無線タグリーダにおけるタグIDの検出または非検出の状態が変化しなければ、そのタグIDに係るイベント情報の記憶を行わないので、イベント情報を記憶するときのデータ量を削減することができる。
請求項4および請求項8に係る発明によれば、イベント情報を記憶するときのデータ量を削減した状態であっても、イベント情報の検索を正しく行うことができる。
請求項9に係る発明によれば、コンピュータを無線タグ情報処理システムにおけるイベント処理サーバとして機能させることができる。
請求項10に係る発明によれば、イベント情報を記憶するときのデータ量を削減することができ、その状態であっても、イベント情報の検索を正しく行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、「本発明の実施の形態」という)について図面を参照して詳細に説明する。
≪無線タグ情報処理システムの構成と概要≫
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの構成と概要について説明する。図1に示すように、無線タグ情報処理システムは、タグ1、タグ2、タグ3、センサ4、イベント処理サーバ5、DB(Data Base)サーバ6、DB7、クライアント8およびネットワーク9から構成される。タグ1、タグ2およびタグ3と、センサ4とは、無線通信によって情報の送受信を行う。センサ4、イベント処理サーバ5、DBサーバ6およびクライアント8は、ネットワーク9を介して接続されている。DBサーバ6と、DB7とは、所定のインタフェースを介して接続される。
タグ1、タグ2およびタグ3(以下、総称するとき、単に「タグ」という)は、一般に、RFID(Radio Frequency Identification)タグまたはIC(Integrated Circuit)タグと呼ばれるものであり、物品(商品など)に貼付され、その貼付された物品の識別に利用される無線ICチップである。タグには、タグ自身の識別コードであるタグIDなどの情報が記録されており、無線通信を使ってセンサ4と情報を送受信する機能を持つ。図1では、タグ1のタグIDはA、タグ2のタグIDはB、タグ3のタグIDはCとなっている。タグは、センサ4からスキャン信号を受信すると、自身のタグIDを送信する。なお、図1では、タグが3個だけ示されているが、実際には、無線タグ情報処理システムによって管理する物品ごとに貼り付けられるので、その物品の数に相当する個数のタグが存在することになる。なお、タグは、物品に貼り付けられるほか、内装されたり、括り付けられたり、はめ込まれたりする。以下、「貼り付け」で説明する。
センサ4は、タグリーダ41がタグから受信した情報のほか、別に備える温度センサや湿度センサ(図示せず)が検出した温度や湿度の情報などをネットワーク9経由でイベント処理サーバ5に送信する機能を持ち、いろいろな地点に設置されるものである。本発明の実施の形態では、イベント処理サーバ5に送信する情報として、イベント情報を取り扱う。イベント情報とは、例えば、「時刻Xに、センサID=Yのセンサの近くに、タグID=Zのタグがあった」ということを示す情報である。これによれば、同じタグIDのイベント情報を収集し、時系列に並べることによって、センサIDに基づくそのタグの移動経路を知ることができる。センサ4は、タグリーダ41、イベント情報送信手段42などから構成される。タグリーダ41は、文字通り、タグの情報を読むものである。具体的には、所定の時間ごとにスキャン信号を送信し、そのスキャン信号を受信したタグから送信されるタグIDを受信する。そして、その受信したタグIDをイベント情報送信手段42に送信する。イベント情報送信手段42は、文字通り、イベント情報を送信するものである。具体的には、タグリーダ41から受信したタグIDに、そのときの時刻およびセンサに固有の番号であるセンサIDを付加したイベント情報をネットワーク9経由でイベント処理サーバ5に送信する。ここで、時刻は、所定の時計機能から取得し、センサIDは、所定の記憶手段から取得するものとする。なお、図1では、センサ4が1個だけ示されているが、実際には、イベント情報を取得すべき各地点に設置されるので、その地点の数に相当する個数のセンサが存在することになる。また、センサIDは、予めセンサ4の位置情報と対応付けられてDB7のセンサ情報テーブル(図示せず)に記憶されているので、イベント情報でセンサIDと組み合わされたタグIDを持つタグの位置を把握することができる。
イベント処理サーバ5は、センサ4からネットワーク9を介してイベント情報を受信し、その受信したイベント情報を更にネットワーク9を介してDBサーバ6に送信する。このとき、受信したイベント情報の内容やDB7の状態に応じた手順に従って、関係情報や編集し直したイベント情報をDBサーバ6に送信する。
DBサーバ6は、ネットワーク9を介して、イベント情報サーバ5から関係情報やイベント情報を受信し、その受信した情報をDB7に送信する。また、DBサーバ6は、ネットワーク9を介して、クライアント8から問合せのメッセージを受信し、その受信したメッセージの内容に応じて、DB7に記憶されているイベント情報をクライアント8に送信する。以上によれば、DBサーバ6は、ネットワーク9とDB7とを接続するインタフェースの役割を果たす。
DB7は、所定のインタフェースを介して、DBサーバ6から関係情報やイベント情報を受信し、その受信した情報を記憶する。また、DB7は、DBサーバ6から参照要求のメッセージを受信し、その受信したメッセージの内容に応じて、記憶している関係情報やイベント情報を送信する。図1に示すように、DB7には、関係情報テーブル71、イベント情報テーブル72および前回情報テーブル73が記憶されている。その詳細は後記する。
クライアント8は、DB7に収集されたイベント情報などを利用するものであり、例えば、所定のタグIDを持つタグの移動経路を表示するようなアプリケーションプログラムが動作する。クライアント8は、動作するアプリケーションプログラムが必要とするイベント情報を取得するために、ネットワーク9を介して、DBサーバ6に問合せのメッセージを送信し、そのメッセージを受信したDBサーバ6から、そのメッセージの内容に応じたイベント情報を受信する。
なお、イベント処理サーバ5、DBサーバ6およびクライアント8は、PC(Personal Computer)やサーバで実現されるものであり、CPUやメモリなどによる制御手段やLAN(Local Area Network)ボードなどによるネットワーク接続手段(データ送受信手段)を備えているものとする。また、DB7は、一般的なデータベース機能(データ追加、削除、更新、参照検索)を実現するソフトウエアおよびデータ構造を持つDBシステムであり、ハードディスク装置などの不揮発性記憶装置を搭載したPCやサーバによって実現され、DBサーバ6とは、例えば、イーサネット(Ethernet、登録商標)などによって接続される。なお、DB7は、DBサーバ6の一部として構成されることもあり、そのときは、DBサーバ6におけるプロセスとして動作することになる。
ネットワーク9は、センサ4、イベント処理サーバ5、DBサーバ6およびクライアント8を相互に接続するものであり、各種ネットワークによって実現される。ネットワーク9の規模は、無線タグ情報処理システムがタグの移動経路を把握すべき空間的範囲に依存する。例えば、その範囲が所定のビル内であれば、ネットワーク9は構内LANで実現することができる。更に、その範囲が広ければ、ネットワーク9はWAN(Wide Area Network)で実現することができる。また、その範囲が全世界であれば、ネットワーク9はインターネットなどで実現することになる。
≪DBのテーブルの構成と概要≫
次に、図2を参照して、本発明の実施の形態に係るDBに記憶されるテーブルの構成と概要について説明する。既に図1で説明したように、DB7には、関係情報テーブル71、イベント情報テーブル72および前回情報テーブル73が記憶されている。
関係情報テーブル71は、空間的データ削減のためのテーブルであり、親子関係にあるタグIDの組合せを示す関係情報を格納するテーブルである。ここで、親子関係とは、同じ時刻に同じセンサ4のスキャン信号に応答した複数タグのうち、いずれか一つのタグを親(代表)とし、それ以外のタグを子としたとき、その親のタグとそれぞれの子のタグとの一対一の対応関係をいう。図2(a)に示すように、関係情報テーブル71に格納される各関係情報は、時刻、センサID、親タグIDおよび子タグIDから構成される。例えば、同じ時刻に同じセンサ4が、N個のタグIDを受信したとする。そのとき、関係情報テーブル71には、その時刻、そのセンサ4のセンサID、複数のタグIDから1つだけ選択された親タグIDおよびその親タグID以外の子タグIDの組合せが(N−1)個格納される。ただし、親タグIDと子タグIDとの関係が同じ関係情報が既に関係情報テーブル71にあれば、格納されることはない。すなわち、(N−1)個の関係情報のうち、変化があった新たな関係を示す関係情報が格納されることになる。これに対して、イベント情報テーブル72には、その親タグIDをタグIDとするイベント情報1個が格納される。具体例については後記する。このように、関係情報テーブル71に新たな関係情報を格納し、イベント情報テーブル72に格納されるイベント情報を減らすことによって、イベント発生に伴って記憶されるデータ量を削減することができる。すなわち、これが「空間的データ削減」である。なお、親タグIDを複数設けるようにしてもよい。
イベント情報テーブル72は、イベント情報を格納するテーブルである。図2(b)に示すように、イベント情報テーブル72に格納される各イベント情報は、時刻、センサID、タグIDおよび状態から構成される。時刻、センサIDおよびタグIDについては説明済である。状態には、タグIDの「検出」または「非検出」がある。「検出」は、タグリーダ41がスキャン信号の送信に対応してそのタグIDを受信したことを示す。「非検出」は、タグリーダ41がスキャン信号の送信に対してそのタグIDを受信できなかったことを示す。「非検出」だったとき、イベント情報テーブル72に、それ以前の時刻Tn、同じセンサID、同じタグIDおよび「検出」状態のイベント情報があれば、時刻Tnから「非検出」の時刻より1回前のスキャン信号送信時までの間、そのタグIDのタグがそのセンサIDのセンサの近くに存在していたことになる。具体例については後記する。
前回情報テーブル73は、時間的データ削減のためのテーブルであり、前回までにイベント情報テーブル72に記憶したイベント情報を、センサIDおよびタグIDの組合せごとに0個または1個格納するテーブルである。図2(c)に示すように、前回情報テーブル73に格納されるイベント情報は、時刻、センサID、タグIDおよび状態から構成され、イベント情報テーブル72に格納されるイベント情報と同じである。新たなイベント情報と、前回情報テーブル73に記憶されているイベント情報とを比較して、同じセンサID、同じタグID、同じ状態であれば(すなわち、時刻だけが異なれば)、新たなイベント情報をイベント情報テーブル72に格納しないようにする。具体例については後記する。このように、継続して同じタグが同じセンサの近くに存在しているとき、初回より後のイベント情報の格納を抑止することによって、イベント情報テーブル72に格納されるイベント情報を削減することができる。すなわち、これが「時間的データ削減」である。
≪無線タグ情報処理システムの動作≫
続いて、図3ないし図9を参照して、本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの動作について説明する。なお、図3ないし図9は、無線タグ情報処理システムにおける各構成要素間のデータフロー図になっており、データの流れを中心にして説明するものとする。
<空間的データ削減の動作>
まず、図3および図4は、空間的データ削減の動作例を示している。図3に示すように、センサ4は、センサ4自身の交信範囲内にタグがあるか否かを確認するために、所定の時間ごとにスキャン信号を送信する(S301)。センサ4の近くにあるタグ1、タグ2およびタグ3は、それぞれセンサ4からスキャン信号を受信し、その受信応答として各タグID(=A、B、C)をセンサ4に送信する(S302)。センサ4は、タグ1、タグ2およびタグ3からタグIDを受信し、それらの「タグID=A&B&C」に「時刻=T1」および「センサID=S1」を付加したイベント情報をイベント処理サーバ5に送信する(S303)。なお、センサ4は、タグIDの複数同時読取に対応したタグリーダ41を備えているものとする。イベント処理サーバ5は、センサ4からイベント情報を受信し、受信したイベント情報のうち、複数のタグIDの中から親(代表)になるタグIDを1つ選択する。その選択基準としては、例えば、Aが箱であることを示し、BおよびCがその箱の中の物であることを示す場合には、Aを選択する。ただし、同じ時刻T1に同じセンサ4で受信したタグIDであるから、基本的にはどのタグIDを選択しても問題はない。イベント処理サーバ5は、Aを親タグIDとして選択したことから、「時刻=T1、センサID=S1、親タグID=A、子タグID=B&C」からなる関係情報を追加するメッセージを、DBサーバ6に送信する(S304)。具体的には、「時刻=T1、センサID=S1、親タグID=A、子タグID=B」および「時刻=T1、センサID=S1、親タグID=A、子タグID=C」の2つの関係情報を追加するメッセージを送信することになる。この場合、イベント処理サーバ5は、親タグIDと子タグIDとの同じ関係を示す関係情報が既に関係情報テーブル71に格納されているとき、関係情報の追加の指示は行わないものとする。結果として、新たな関係を示す関係情報の追加の指示を行うことになる。同じ関係情報があるか否かの判断は、後記する時間的データ削減と同様に、前回情報テーブルなるものを設けることによって行ってもよいし、DB7に問い合わせるようにしてもよい。また、DBサーバ6やDB7が、その判断を行って関係情報を格納するようにしてもよい。
なお、EPC globalでは、タグIDのコード体系に製品種別を示すGTIN(Global Trade Item Number)というコードを含めようとしているため、そのコードが適用された場合、そのコードを見ればそのタグが貼り付けられた物品がどのような種別なのかを判断することができる。そのようなコードがない場合、イベント処理サーバ5は、DBサーバ6経由でDB7に製品種別を問合せることもできる。
DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S305)。DB7は、DBサーバ6からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージに従って関係情報を関係情報テーブル71に記憶する(図3の関係情報テーブル71参照)。更に、イベント処理サーバ5は、「時刻=T1、センサID=S1、タグID=A」からなるイベント情報を追加するメッセージをDBサーバ6に送信する(S306)。このとき、タグIDには、先に選択した親タグIDであるAを設定する。DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S307)。DB7は、DBサーバ6からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージに従ってイベント情報をイベント情報テーブル72に記憶する(図3のイベント情報テーブル72参照)。以上が、イベントの発生からイベント情報の記憶までの動作の流れである。これによれば、センサ4が同じ時刻に複数のタグIDを受信したときには、DB7に格納する情報を新たな関係情報および1つのイベント情報にすることができ、DB7の使用量を節減することができる。
図4は、クライアント8からDB7に記憶されたイベント情報を参照するときの動作の流れを示すものである。ここでは、クライアント8が、所定のタグIDを持つタグが、どのようなセンサ4を通過してきたかを示すイベント履歴を参照する例について説明する。まず、クライアント8は、「タグID=B」という検索条件を付加したイベント履歴問合せのメッセージを送信する(S401)。DBサーバ6は、クライアント8からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージと同様に、「タグID=B」という検索条件を付加したイベント情報参照のメッセージをDB7に送信する(S402)。これは、タグID=B単体のイベント情報およびタグID=Bが親タグIDであるイベント情報を検索することを意味する。DB7は、DBサーバ6からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれる「タグID=B」という検索条件によってイベント情報テーブル72を検索する。図3に示すように、イベント情報テーブル72には、タグID=Bのイベント情報はないので、その旨である「なし」というメッセージをDBサーバ6に返信する(S403)。DBサーバ6は、DB7から「なし」というメッセージを受信したことによって、イベント情報テーブル72にはタグID=B単体のイベント情報およびタグID=Bが親タグIDであるイベント情報がないことを認識する。
次に、DBサーバ6は、子タグIDがBである関係情報を取得するために、「子タグID=B」という検索条件を付加した関係情報参照のメッセージをDB7に送信する(S404)。DB7は、DBサーバ6からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれる「子タグID=B」という検索条件によって関係情報テーブル71を検索する。図3に示すように、関係情報テーブル71には、子タグID=Bの関係情報が1つあり、その時刻T1以降には新たな関係情報がないことから、その関係情報に基づいて、「時刻=T1から現在、センサID=S1、親タグID=A」からなる関係情報をDBサーバ6に送信する(S405)。DBサーバ6は、その関係情報を受信し、受信した関係情報によって、「時刻=T1から現在、タグID=A」という検索条件に合致するイベント情報は、タグID=Bのイベント情報でもあることが分かるので、その検索条件を付加したイベント情報参照のメッセージをDB7に送信する(S406)。DB7は、そのメッセージを受信し、図3に示すように、イベント情報テーブル72には、「時刻=T1、センサID=S1、タグID=A」からなるイベント情報があるので、そのうちの「時刻=T1、センサID=S1」をイベント情報としてDBサーバ6に送信する(S407)。DBサーバ6は、そのイベント情報を受信し、その受信したイベント情報をイベント履歴としてクライアント8に送信する(S408)。
以上が、空間的データ削減を利用したイベント情報の記憶、参照の動作例である。なお、リレーショナルDBを使用するイメージで説明したが、XML(Extensible Markup Language)−DBを使用しても動作は同様である。この場合、関係情報を記述するときにXLink(XML Linking Language、XML文書でリンクを記述する言語)を用い、データを参照するときにXLinkによるエンベッド機能を用いることによって問合せを容易にすることが可能となる。
<時間的データ削減の動作>
次に、図5ないし図9は、時間的データ削減の動作例を示す。図5および図6は、センサ4が初めてタグ1を検出したときのイベント情報の記憶動作を示している。
図5に示すように、センサ4は、センサ4自身の交信範囲内にタグがあるか否かを確認するために、所定の時間ごとにスキャン信号を送信する(S501)。初めてセンサ4の交信範囲内に入ったタグ1は、センサ4からスキャン信号を受信し、その受信応答としタグID(=A)をセンサ4に送信する(S502)。センサ4は、タグ1からタグIDを受信し、その「タグID=A」に「時刻=T1」および「センサID=S1」を付加したイベント情報をイベント処理サーバ5に送信する(S503)。イベント処理サーバ5は、センサ4からイベント情報を受信し、受信したイベント情報のうち、「センサID=S1、タグID=A」に「状態=検出」を付加した検索条件によって前回情報を参照するメッセージをDBサーバ6に送信する(S504)。これは、イベント情報を送信したセンサ4が、前回スキャン信号を送信したとき、タグID=Aを受信したか否かを知るためである。
DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S505)。DB7は、DBサーバ6からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれる検索条件によって前回情報テーブル73を検索する。図5に示すように、前回スキャン信号を送信したときにはタグIDを受信できなかったため、検索条件に合致する前回情報はないということで、「なし」のメッセージをDBサーバ6に返信する(S506)。DBサーバ6は、DB7から「なし」のメッセージを受信し、その受信した「なし」のメッセージをイベント処理サーバ5に送信する(S507)。イベント処理サーバ5は、DBサーバ7から「なし」のメッセージを受信することによって、「センサID=S1」に該当する前回情報がないことが分かるので、前回情報を削除するメッセージは送信しない。
続いて、図6に示すように、イベント処理サーバ5は、「時刻=T1、センサID=S1、タグID=A、状態=検出」からなる前回情報を追加するメッセージをDBサーバ6に送信する(S601)。DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S602)。DB7は、DBサーバ6からメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれる前回情報を前回情報テーブル73に追加する(図6の前回情報テーブル73参照)。更に、イベント処理サーバ5は、S507(図5参照)のメッセージによって、該当する前回情報がなく、そのことから前回は同じセンサID、同じタグID、同じ状態であるイベント情報がイベント情報テーブル72に追加されなかったことが分かるので、「時刻=T1、センサID=S1、タグID=A、状態=検出」からなるイベント情報を追加するメッセージをDBサーバ6に送信する(S603)。この「状態=検出」という情報は、「前回スキャン信号を送信したときには、タグIDを受信しなかったが、時刻T1にはタグID=Aを受信した」ことを示す。換言すれば、時刻T1に、初めてタグID=Aを検出したことを示す。DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S604)。DB7は、DBサーバ6からメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれるイベント情報をイベント情報テーブル72に追加する(図6のイベント情報テーブル72参照)。以上が、初めてセンサ4がタグ1のタグID(=A)を受信したときの動作の流れである。
図7は、前回スキャン信号を送信したときと同様に、センサ4がタグ1を検出したときのイベント情報の記憶動作を示している。図7に示すように、センサ4は、時刻T2に再びスキャン信号を送信する(S701)。継続してセンサ4の交信範囲内に存在するタグ1は、センサ4からスキャン信号を受信し、その受信応答としてタグID(=A)をセンサ4に送信する(S702)。センサ4は、タグ1からタグIDを受信し、その「タグID=A」に「時刻=T2」および「センサID=S1」を付加したイベント情報をイベント処理サーバ5に送信する(S703)。イベント処理サーバ5は、センサ4からイベント情報を受信し、受信したイベント情報のうち、「センサID=S1」および「タグID=A」に「状態=検出」を付加した検索条件によって前回情報を参照するメッセージをDBサーバ6に送信する(S704)。DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S705)。DB7は、DBサーバ6からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれる検索条件によって前回情報テーブル73を検索する。図6に示すように、タグID=Aは前回スキャン信号を送信したときにも検出されているため、検索条件に合致する前回情報があるということで、「あり」のメッセージをDBサーバ6に返信する(S706)。DBサーバ6は、DB7から「あり」のメッセージを受信し、その受信した「あり」のメッセージをイベント処理サーバ5に送信する(S707)。
イベント処理サーバ5は、「センサID=S1」に該当する前回情報を削除するメッセージをDBサーバ6に送信する(S708)。DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S709)。DB7は、「センサID=S1」に該当する前回情報を削除するメッセージを受信し、該当する前回情報を削除する。次に、イベント処理サーバ5は、「時刻=T1、センサID=S1、タグID=A、状態=検出」からなる前回情報を追加するメッセージをDBサーバ6に送信する(S710)。DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S711)。DB7は、DBサーバ6からメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれる前回情報を前回情報テーブル73に追加する(図7の前回情報テーブル73参照)。なお、初回検出時とは異なり、イベント処理サーバ5は、S707のメッセージによって該当する前回情報があり、そのことから、前回またはそれより前にスキャン信号を送信したとき、同じセンサID、同じタグID、同じ状態であるイベント情報がイベント情報テーブル72に追加されたことが分かるので、イベント情報を追加するメッセージは送信しない。このように時間だけが異なり、その他が同じであるイベント情報を2個以上追加しないことが、「時間的データ削減」である。
図8は、前回スキャン信号を送信したときと変わって、センサ4がタグ1を検出できなかったときのイベント情報の記憶動作を示している。図8に示すように、センサ4は、時刻T3に再びスキャン信号を送信する(S801)。ところが、センサ4の交信範囲内にタグが存在しないため、タグIDを受信できなかったとき、センサ4は、「時刻=T3、センサID=S1、タグID=なし」からなるイベント情報をイベント処理サーバ5に送信する(S802)。イベント処理サーバ5は、センサ4からイベント情報を受信し、受信したイベント情報のうち、「センサID=S1」に「状態=検出」を付加した検索条件によって前回情報を参照するメッセージをDBサーバ6に送信する(S803)。DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S804)。DB7は、DBサーバ6からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれる検索条件によって前回情報テーブル73を検索する。図7に示すように、このとき、検索条件に合致する前回情報があるので、「あり(タグID=A、状態=検出)」のメッセージをDBサーバ6に返信する(S805)。DBサーバ6は、DB7から「あり」のメッセージを受信し、その受信した「あり」のメッセージをイベント処理サーバ5に送信する(S806)。
イベント処理サーバ5は、「センサID=S1」に該当する前回情報を削除するメッセージをDBサーバ6に送信する(S807)。DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S808)。DB7は、「センサID=S1」に該当する前回情報を削除するメッセージを受信し、該当する前回情報を削除する。そして、イベント処理サーバ5は、タグID=Aを受信できなくなったことを示すイベント情報、すなわち、「時刻=T3、センサID=S1、タグID=A、状態=非検出」からなるイベント情報を追加するメッセージをDBサーバ6に送信する(S809)。この「状態=非検出」という情報は、「前回スキャン信号を送信したときには、タグID=Aを受信したが、時刻T3にはタグID=Aを受信できなかった」ことを示す。換言すれば、時刻T3に、初めてタグID=Aを検出しなくなったことを示す。DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S810)。DB7は、DBサーバ6からメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれるイベント情報をイベント情報テーブル72に追加する(図8の前回情報テーブル72参照)。なお、今回は、タグID受信というイベント自体が発生していないので、イベント処理サーバ5は、前回情報を追加するメッセージを送信しない。
図9のS906までのステップは、前回スキャン信号を送信したときと同様に、センサ4がタグ1を検出できなかったときの動作を示している。図9に示すように、センサ4は、時刻T4に再びスキャン信号を送信する(S901)。そのスキャン信号に対するタグIDを受信できなかったとき、センサ4は、「時刻=T4、センサID=S1、タグID=なし」からなるイベント情報をイベント処理サーバ5に送信する(S902)。イベント処理サーバ5は、センサ4からイベント情報を受信し、受信したイベント情報のうち、「センサID=S1」を付加した検索条件によって前回情報を参照するメッセージをDBサーバ6に送信する(S903)。DBサーバ6は、イベント処理サーバ5からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージをDB7に送信する(S904)。DB7は、DBサーバ6からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれる検索条件によって前回情報テーブル73を検索する。図8に示したように、S808によって前回情報が削除されてから、新たな前回情報は追加されていないため、検索条件に合致する前回情報はないので、「なし」のメッセージをDBサーバ6に送信する(S905)。DBサーバ6は、DB7から「なし」のメッセージを受信し、その受信した「なし」のメッセージをイベント処理サーバ5に送信する(S906)。今回は、タグID受信というイベント自体が発生していないので、イベント処理サーバ5は、前回情報を追加するメッセージを送信しない。また、タグIDを受信できないという「非検出」の状態は、前回のスキャン信号送信時から変わっていないので、新たなイベント情報を追加するメッセージを送信することもしない。
図9のS907以降のステップは、クライアント8からDB7に記憶されたイベント情報を参照するときの動作の流れを示すものである。ここでは、クライアント8が、時刻T2に、所定のタグIDを持つタグが、どのセンサ4の近くにあったかを示すイベント情報を参照する例について説明する。まず、クライアント8は、「時刻=T2、センサID=?、タグID=A」という検索条件を付加したイベント情報問合せのメッセージを送信する(S907)。DBサーバ6は、クライアント8からそのメッセージを受信し、「時刻=T2以前の直近、センサID=?、タグID=A、状態=検出」という検索条件を付加したイベント情報参照のメッセージをDB7に送信する(S908)。ここで、「時刻=T2以前の直近」とは、イベント情報の時刻が、T2またはT2より前で最も近い時刻であることを示す。時刻=T2のイベント情報を参照するのに、その時刻=T2そのものを含むイベント情報があればよいが、例えば、図8のイベント情報テーブル72に示すように、時刻=T1(T2より前の時刻)のイベント情報が記憶されているとき、時刻=T2のイベントが発生したとしても、時間的データ削減によって時刻=T2のイベント情報は記憶されない。そこで、時刻=T2のイベント情報がないときには、T2より前で最も近い時刻のイベント情報を検索するわけである。DB7は、DBサーバ6からそのメッセージを受信し、その受信したメッセージに含まれる検索条件に従ってイベント情報テーブル72を検索し、「センサID=S1」というイベント情報をDBサーバ6に送信する(S909)。DBサーバ6は、DB7からそのイベント情報を受信し、その受信したイベント情報をクライアント8に送信する(S910)。
これによって、クライアント8は、「時刻=T2に、タグID=Aのタグは、センサID=S1のセンサの近くにあった」ことを知ることができる。
以上説明した本発明の実施の形態に係るイベント処理サーバ5およびDBサーバ6はコンピュータ及びプログラムによって実現することができ、そのプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録することでその記録媒体によって提供することが可能である。また、そのプログラムをネットワークを通して提供することも可能である。
≪その他の実施の形態≫
以上本発明について好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)前記実施の形態においては空間的データ削減と時間的データ削減とを別々に記載したが、その2つのデータ削減の方法を同時に用いるようにしてもよい。これによれば、更にイベント情報を記憶するときのデータ量を削減することができる。
(2)前記実施の形態においてはイベント処理サーバ5とDBサーバ6とを別物として記載したが、それらを1つのサーバで実現するように構成してもよい。これによれば、前記実施の形態におけるイベント処理サーバおよびDBサーバ間の情報の送受信が、1つのサーバ内のプログラムモジュール間インタフェースで行われるようになるので、イベント情報を記憶する処理時間が短縮される。
(3)前記実施の形態においては、センサ4(タグリーダ41)が所定のタイミングとして所定の時間ごとにスキャン信号を送信するように記載したが、物品などを感知するセンサで物品を感知したときを所定のタイミングとして、スキャン信号を送信するようにしてもよい。物品などを感知するセンサで物品を感知したとき、タグIDを漏れなく受信できるように所定の回数または所定の時間だけスキャン信号の送信を繰り返すことになる。
本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るDBに格納されるテーブルの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの空間的データ削減の動作を示すデータフロー図である。 本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの空間的データ削減の動作を示すデータフロー図(図3の続き)である。 本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの時間的データ削減の動作を示すデータフロー図である。 本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの時間的データ削減の動作を示すデータフロー図(図5の続き)である。 本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの時間的データ削減の動作を示すデータフロー図(図6の続き)である。 本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの時間的データ削減の動作を示すデータフロー図(図7の続き)である。 本発明の実施の形態に係る無線タグ情報処理システムの時間的データ削減の動作を示すデータフロー図(図8の続き)である。
符号の説明
1、2、3 タグ
4 センサ
5 イベント処理サーバ
6 DBサーバ
7 DB
8 クライアント
9 ネットワーク
41 タグリーダ
42 イベント情報送信手段
71 関係情報テーブル
72 イベント情報テーブル
73 前回情報テーブル

Claims (10)

  1. 固有の番号であるタグIDを持ち、無線タグリーダからのスキャン信号の受信に応じてタグIDを送信する無線タグを所定の物品に付して、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムであって、
    前記無線タグ情報処理システムは、
    物品の移動経路上に設置されると共に、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持ち、所定のタイミングでスキャン信号を発信し、その発信の応答として前記無線タグからのタグIDを検出し、そのときの時刻、センサIDおよび検出したタグIDからなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信する無線タグリーダと、
    前記無線タグリーダからイベント情報を受信し、その受信したイベント情報から取得した時刻、センサIDおよび検出したタグIDを示すイベント登録情報と該センサIDおよび該タグIDを示す関係情報とを生成し、新たにイベント情報を受信したときに、前記既に生成されている関係情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいて前記イベント登録情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバと、
    前記イベント処理サーバから指示を受けて前記イベント登録情報の追加を行うデータベースと、
    を備え、
    前記イベント処理サーバは、前記無線タグリーダから同じ時刻に複数のタグIDを検出したことを示すイベント情報を受信したとき、その複数のタグIDの中から1つのタグIDを親タグIDとし、それ以外の1以上のタグIDを子タグIDとして、時刻、センサIDおよび親タグIDを示した1つの前記イベント登録情報と、前記子タグIDごとに該時刻、該センサID、および該子タグIDの親タグIDを示した前記関係情報とに分けて前記データベースに記憶させ、新たに受信したイベント情報からその関係情報を取得して、その取得した該関係情報が既に前記データベースに記憶されている関係情報と同じ場合には、前記新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さず、該新たに受信したイベント情報の関係情報が前記データベースに既に記憶されている関係情報と異なる場合には、該イベント登録情報を前記データベースに追加する指示を出す
    ことを特徴とする無線タグ情報処理システム。
  2. 前記無線タグ情報処理システムは、
    所定のタグIDのイベント情報を収集するために、そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をネットワーク経由で前記イベント処理サーバに指示するクライアントを備え、
    前記イベント処理サーバは、
    そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信すると共に、
    そのタグIDが子タグIDであることを検索条件とする関係情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当する関係情報があったとき、その関係情報の親タグIDがタグIDであることを検索条件とする前記イベント登録情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線タグ情報処理システム。
  3. 固有の番号であるタグIDを持ち、無線タグリーダからのスキャン信号の受信に応じてタグIDを送信する無線タグを所定の物品に付して、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムであって、
    前記無線タグ情報処理システムは、
    物品の移動経路上に設置されると共に、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持ち、所定のタイミングでスキャン信号を発信し、その発信の応答として前記無線タグからのタグIDを検出し、そのときの時刻、センサIDおよび検出したタグIDのデータからなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信する無線タグリーダと、
    前記無線タグリーダからイベント情報を受信し、その受信したイベント情報から取得した時刻、センサID、検出したタグID、およびそのタグIDを検出できたか否かを表す状態情報を示すイベント登録情報と、少なくとも該センサIDを示す前回情報とを生成し、新たにイベント情報を受信したときに、前記既に生成されている前回情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいて前記イベント登録情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバと、
    前記イベント処理サーバから指示を受けて前記イベント登録情報の追加を行うデータベースと、
    を備え、
    前記無線タグリーダは、
    スキャン信号の発信に対してタグIDを検出できなかったとき、そのときの時刻、センサIDおよびタグIDが検出できないことを示すIDタグなしの情報からなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信し、
    または、スキャン信号の発信に対してタグIDを検出したとき、そのときの時刻、センサID、検出したタグIDからなるイベント情報をネットワーク経由でイベント処理サーバに送信し、
    前記イベント処理サーバは、
    (1)前記無線タグリーダから受信したイベント情報に前記検出したタグIDが含まれるとき、そのイベント登録情報の前記状態情報をタグIDの検出を表す情報に設定し、
    (1−1)新たに受信したイベント情報からその前回情報を取得して、その取得した前回情報が既に前記データベースに記憶されている場合には、その記憶されている前回情報を上書きし、該イベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さず、
    (1−2)新たに受信したイベント情報から取得した前回情報が前記データベースに記憶されていない場合には、該前回情報を記憶し、その新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出し、
    (2)前記無線タグリーダから受信したイベント情報に、前記IDタグなしの情報が含まれるとき、前記状態情報をタグIDの非検出を表す情報に設定し、
    (2−1)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDが前記データベースに既に記憶されている前回情報に含まれている場合には、そのセンサIDを記憶している前回情報からタグIDを取得した後、その記憶されている前回情報を削除し、該取得したタグIDを含むイベント登録情報を生成し、そのイベント登録情報を前記データベースに追加する指示を出し、
    (2−2)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDが前記データベースに既に記憶されている前回情報に記憶されていない場合には、該新たに受信したイベント情報の前回情報を記憶せず、該新たに受信したイベント情報に係るイベント登録情報を追加する指示を出さない
    ことを特徴とする無線タグ情報処理システム。
  4. 前記無線タグ情報処理システムは、
    所定の時刻および所定のタグIDのイベント情報を取得するために、その時刻、およびそのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をネットワーク経由で前記イベント処理サーバに指示するクライアントを備え、
    前記イベント処理サーバは、
    その時刻またはその時刻より前で最も近い時刻、そのタグIDおよび前記状態情報を検索条件とするイベント情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線タグ情報処理システム。
  5. 無線タグを物品に付し、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムにおいて、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持つ無線タグリーダから、無線タグに固有の番号であるタグID、そのタグIDの検出時刻、およびセンサIDを含むイベント情報を受信し、その受信したイベント情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバが行う無線タグ情報処理方法であって、
    前記イベント処理サーバが、
    前記無線タグリーダから受信した前記イベント情報を用いて、時刻、センサIDおよび検出したタグIDを示すイベント登録情報と、該センサIDおよび該タグIDを示す関係情報とを生成するステップと、
    新たにイベント情報を受信したときに、前記関係情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいて前記イベント登録情報の追加をデータベースに指示するステップと、
    前記無線タグリーダから同じ時刻に複数のタグIDを検出したとき、前記複数のタグIDの中から1つのタグIDを親タグIDとし、それ以外の1以上のタグIDを子タグIDとして設定するステップと、
    時刻、センサIDおよび親タグIDからなる1つの前記イベント登録情報と、前記子タグIDごとに該時刻、該センサID、および該子タグIDの親タグIDを示す前記関係情報とに分けて前記データベースに記憶させるステップと、
    新たに受信したイベント情報の関係情報が既に前記データベースに記憶されている関係情報と同じ場合には、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さず、該新たに受信したイベント情報の関係情報が前記データベースに既に記憶されている関係情報と異なる場合には、該新たに受信したイベント登録情報を前記データベースに追加する指示を出すステップと、
    実行することを特徴とする無線タグ情報処理方法。
  6. クライアントからタグIDを検索条件としてイベント情報を検索する指示を受信し、前記タグIDを検索条件とするイベント情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信するステップと、
    前記タグIDが子タグIDであることを検索条件とする関係情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当する関係情報があったとき、その関係情報に含まれる親タグIDがタグIDであることを検索条件とするイベント登録情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信するステップと、
    を更に含むことを特徴とする請求項5に記載に無線タグ情報処理方法。
  7. 無線タグを物品に付し、その無線タグの位置に関する情報を記憶、参照する無線タグ情報処理システムにおいて、位置管理され、固有の番号であるセンサIDを持つ無線タグリーダから、無線タグに固有の番号であるタグID、そのタグIDの検出時刻、およびセンサIDを含むイベント情報を受信し、その受信したイベント情報の追加をデータベースに指示するイベント処理サーバが行う無線タグ情報処理方法であって、
    前記イベント処理サーバは
    無線タグリーダから、タグIDの検出状況に応じて、そのときの時刻、センサIDおよび検出したタグIDのデータを示すイベント情報またはそのときの時刻、センサIDおよびタグIDが検出できないことを表すIDタグなしの情報を示すイベント情報を受信するステップと、
    前記無線タグリーダからイベント情報を受信し、その受信したイベント情報から取得した時刻、センサID、検出したタグID、およびそのタグIDを検出できたか否かを表す状態情報を示すイベント登録情報と、少なくとも該センサIDを示す前回情報とを生成するステップと、
    新たにイベント情報を受信したときに、前記既に生成している前回情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいて前記イベント登録情報の追加をデータベースに指示するステップと、
    (1)前記無線タグリーダから受信したイベント情報に前記検出したタグIDが含まれるとき、そのイベント登録情報の前記状態情報をタグIDの検出を表す情報に設定し、
    (1−1)新たに受信したイベント情報からその前回情報を取得して、その取得した前回情報が既に前記データベースに記憶されている場合には、その記憶されている前回情報を上書きし、該イベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出さないステップ、
    (1−2)新たに受信したイベント情報から取得した前回情報が前記データベースに記憶されていない場合には、該前回情報を記憶し、その新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を追加する指示を出すステップ、
    (2)前記無線タグリーダから受信したイベント情報に、前記IDタグなしの情報が含まれるとき、前記状態情報をタグIDの非検出を表す情報に設定し、
    (2−1)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDが前記データベースに既に記憶されている前回情報に含まれている場合には、そのセンサIDを記憶している前回情報からタグIDを取得した後、その既に記憶されている前回情報を削除し、該取得したタグIDを含むイベント登録情報を生成し、そのイベント登録情報を前記データベースに追加する指示を出すステップ、
    (2−2)新たに受信したイベント情報からセンサIDを取得して、そのセンサIDが前記データベースに既に記憶されている前回情報に記憶されていない場合には、該新たに受信したイベント情報の前回情報を記憶せず、該新たに受信したイベント情報に係るイベント登録情報を追加する指示を出さないステップ
    を実行することを特徴とする無線タグ情報処理システム。
  8. クライアントから時刻およびタグIDを検索条件としてイベント情報を検索する指示を受信するステップと、
    その時刻またはその時刻より前で最も近い時刻、そのタグIDおよび検出の状態を検索条件とするイベント情報の検索を前記データベースに指示するステップと、
    その検索条件に該当する前記イベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信するステップと、
    を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の無線タグ情報処理方法。
  9. 請求項5ないし請求項8のいずれか一項に記載の無線タグ情報処理方法を、コンピュータに実行させるための無線タグ情報処理プログラム。
  10. 無線タグリーダを含むセンサと、そのセンサによって検出されたイベント情報を格納するイベント処理サーバと、そのイベント処理サーバに格納されたイベント情報を参照するクライアントとが、ネットワークを介して接続されて構成されるイベント情報処理システムにおけるイベント処理サーバであって、
    前記イベント処理サーバは、
    前記センサから、そのセンサからのスキャン信号に応答してタグIDを送信する無線タグに固有の番号であるタグID、そのタグIDの検出時刻、およびセンサIDを含むイベント情報を受信する手段と、
    前記センサから受信した前記イベント情報を用いて、時刻、センサIDおよび検出したタグIDを示すイベント登録情報と、該センサIDおよび該タグIDを示す関係情報とを生成する手段と、
    新たにイベント情報を受信したときに、前記既に生成している関係情報を参照して、該新たに受信したイベント情報のイベント登録情報を記憶させるか否かを判断して、その判断に基づいて前記イベント登録情報の追加をデータベースに指示する手段と、
    前記クライアントから所定のタグIDのイベント情報を収集するために、そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索をネットワーク経由で受け付ける手段と、
    を備え、
    前記クライアントからイベント情報の検索を受け付けたとき、
    そのタグIDを検索条件とするイベント情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があった場合、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信すると共に、そのタグIDが子タグIDであることを検索条件とする関係情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当する関係情報があった場合、その関係情報の親タグIDがタグIDであることを検索条件とする前記イベント登録情報の検索を前記データベースに指示し、その検索条件に該当するイベント登録情報があったとき、そのイベント登録情報を前記クライアントに送信する
    ことを特徴とするイベント処理サーバ。
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