JP4391760B2 - Algicidal fungicide - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海苔養殖中に発生する珪藻、アオノリ等の雑藻類及び赤腐れ菌、壺状菌、付着細菌等の病害菌を駆除する殺藻殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
海苔養殖中に、珪藻、アオノリ等の雑藻が海苔葉体又は海苔網に大量に付着すると海苔の生育を阻害し、ひいては海苔が枯死する場合もある。雑藻類の付着が少ない場合も、その海苔原藻を製品にすると緑色の斑点が見え、外観を損ねる為、商品価値が著しく低下してしまう。又、海苔養殖中に赤腐れ菌、壺状菌、付着細菌等の発生により海苔が腐敗してしまうこともある。珪藻等の雑藻類、赤腐れ菌等の雑菌類を駆除する為に海苔養殖時に酸性処理や干出という作業が行われている。
【0003】
今までに、下記に示すような海苔養殖用の処理剤が開示されている。
例えば、特許文献1には、「炭素数1ないし4の飽和脂肪族モノカルボン酸、炭素数2ないし4の飽和または不飽和ジカルボン酸、グリコール酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸から成る群から選ばれた有機カルボン酸の一種又は二種以上を有効成分として含有する殺藻剤」とある。この公知文献には有機酸を用いて雑藻を駆除することが記載してある。
【0004】
また、特許文献2には、「乳酸及び/又は酢酸とパラオキシ安息香酸エステルとを含有することを特徴とするケイソウ駆除用処理剤」が記載されている。この公知文献には短時間でのケイソウ駆除について記載してあるが、実用的ではない。
【0005】
【特許文献1】
特開昭50−121425号公報(第1−2頁)
【特許文献2】
特開平11−286407号公報(第1−3頁)
【0006】
従来は、雑藻及び病害を駆除するためにクエン酸、リンゴ酸等を40〜80%の範囲で含有する製品を100〜200倍希釈液にて10〜30分の処理を行っていた。この場合、海苔網を取り外して処理を行うため時間と手間がかかりすぎるという問題があった。
現在では、養殖規模の拡大により、海苔網を固定したまま、潜り船を潜らせる酸処理方法が採用されている。この方法では60秒以下の短時間処理で効果を発揮しなければならない。そのため、クエン酸、リンゴ酸等を主成分とする製品を10〜20倍液(酸濃度の2〜8%濃度)の高濃度にて使用するようになってきている。しかし、雑藻及び病害の駆除効果が不十分であるため、120秒以上の時間をかけたり、2回処理を行ったり、濃度を濃くしたりして対応しているが、それでも期待される効果が得られていない。
酸処理剤にかかる経費も増大しており漁業者の大きな負担となっているのも大きな問題となってきている。
【0007】
最近の海苔養殖では、海苔生産者一軒当たりの養殖網の枚数がさらに増加してきており、養殖網1枚当たりの酸処理に要する時間を短くせざるを得なくなり、より短時間より低濃度で効果があり、かつ安全な雑藻、病害菌の駆除剤の開発が求められてきている。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、海苔自体に害を与えることなく、珪藻、アオノリ等の雑藻類及び赤腐れ菌、壺状菌、付着細菌等の病害菌を短時間に駆除できる薬剤を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、ギ酸ゲラニル0.0005〜0.1%を含有しpHを1〜4に調整した処理液で処理することにより、珪藻、アオノリ等の雑藻類及び赤腐れ菌、壺状菌、付着細菌等の病害菌を短時間に駆除できることを見い出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は次の通りである。
(1)ギ酸ゲラニル0.0005〜0.1%を含有し、pHを1〜4の範囲に調整してなることを特徴とする海苔養殖用の殺藻殺菌剤。
(2)pH調整剤として、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、プロピオン酸、フマル酸、コハク酸、ギ酸、酢酸、グルコン酸、アジピン酸、フィチン酸、ケトグルタル酸、イタコン酸、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸の1種以上を含むことを特徴とする(1)記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。
(3)ギ酸ゲラニルの溶解助剤として、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの群の中から少なくとも1種を配合してなる(1)又は(2)記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。
(4)塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム、塩化鉄、硫酸鉄、硝酸鉄、リン酸ナトリウム、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン酸カリウム、リン酸アンモニウムの中から選ばれた1種または2種以上を添加することを特徴とする(1)〜(3)の何れか1つに記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の殺藻殺菌剤は、ギ酸ゲラニルと酸を主成分としており、殺藻殺菌の処理時に海水又は水に希釈溶解、或いはそのまま使用され、海苔養殖時に発生する雑藻、病害の駆除予防を行うものである。
【0011】
試験例1・2・4・5より、ギ酸ゲラニル0.0005〜0.1%を含有する液をpH1〜4に調整することにより、珪藻・赤腐れ菌の駆除効果を高めることができ、短時間での処理が可能であることがわかる。ギ酸ゲラニルは、0.0001%以下になると効果がなくなり、0.5%以上になると海苔への傷害が高くなり、使用できなくなることを示している。有効成分0.0005〜0.1%という低濃度で、赤腐れ菌や珪藻を短時間処理ができるのである。
試験例5では、pHが5以上であると効果がなくなることを示している。
試験例3・4からは、処理時に塩等の塩類を添加することにより雑藻類、病害の駆除効果が高くなるとともに処理時の海苔への傷害を抑制することができることがわかる。又、処理時に無機塩類を添加すると海苔が赤く変色するので、目視により処理効果の確認も容易となる。
【0012】
本発明の殺藻殺菌剤で使用するギ酸ゲラニル濃度は、0.0005〜0.1W/V%の範囲であることが望ましい。
特に好ましいのは、0.001〜0.1W/V%の範囲である。濃度が0.001W/V%を下回ると効果が出にくく、逆に濃度が0.1W/V%を上回ると健全な海苔も傷む場合があるからである。
【0013】
本発明の殺藻殺菌剤のpH調整剤としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、プロピオン酸、フマル酸、コハク酸、ギ酸、酢酸、グルコン酸、アジピン酸、フィチン酸、ケトグルタル酸、イタコン酸、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸の中の1種以上を使用することができる。
ギ酸ゲラニルは、海水・水に溶解しづらいが、ギ酸・酢酸・プロピオン酸・乳酸を用いることによりギ酸ゲラニルの溶解性を向上させることができる。従って、ギ酸・酢酸・プロピオン酸・乳酸を使用すると製剤化及び処理液の調整が良好となる。
【0014】
ギ酸ゲラニルの溶解性を高めるため、必要に応じ、溶解助剤として、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの群の中から少なくとも1種を使用することができる。特に好ましいのは、エチルアルコール・メチルアルコールプロピルアルコールである。
【0015】
本発明で使用する無機塩類としては、次のものがあげられる。
無機塩類として具体的には、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム、塩化鉄、硫酸鉄、硝酸鉄、リン酸ナトリウム、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン酸カリウム、リン酸アンモニウムの中から選ばれた1種または2種以上のものを用いることができる。
使用する無機塩類の量は0.5〜10.0%が好ましい。
【0016】
また、本発明の殺藻殺菌剤には、必要により肥料成分として、アミノ酸、塩安、硝酸ソーダ、硝安、硝酸カリウム、リン酸ソーダ、燐安、リン酸カリウム、硫安、糖類等を添加することもできる。
【0017】
本発明を実施するときは、前もって酸性液にギ酸ゲラニルを溶解した製剤を海水又は水で希釈しても良く、海水又は水に直接それぞれを添加して使用しても良い。
【0018】
(試験例1)
表1に示した組成の処理液を調整し、珪藻(リクモフォラ・タビュラリア)が付着した海苔葉体を10℃にて30秒、60秒処理した後、滅菌海水にて洗浄した。処理2日後に珪藻の駆除効果を顕微鏡にて調査した。
pH調整に使用した酸は、乳酸20%+酢酸10%+リン酸10%を含有する製剤を使用した。1%添加することによりpHを2.2に調整した。使用した海水のpHは、8.0である。
珪藻の駆除効果と海苔の傷害度の評価基準は、下記のようにして行った。結果を表1に示す。
(珪藻駆除効果)
− :効果なし
+ :20%以下駆除
++ :20〜80%駆除
+++ :80〜100%駆除
++++:100%駆除
(海苔の傷害度)
− :傷害なし
+ :20〜50%傷害
++ :50〜100%傷害
【0019】
【表1】
【0020】
(試験例2)
表2に示した組成の処理液を調整し、珪藻(リクモフォラ・タビュラリア)が付着した海苔葉体を10℃にて30秒、60秒処理した後、滅菌海水にて洗浄した。処理2日後に珪藻の駆除効果を顕微鏡にて調査した。
pH調整にはプロピオン酸を用い、0.1、0.2、0.3%添加することによりpHを3.9、3.6、3.4に調整した。可溶化剤として、エチルアルコールを0.01%を使用した。珪藻の駆除効果と海苔の傷害度の評価基準は、試験例1と同様にして行った。結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】
(試験例3)
表3に示した組成の処理液を調整し、珪藻(リクモフォラ・タビュラリア)が付着した海苔葉体を10℃にて10秒、30秒、60秒、180秒処理した後、滅菌海水にて洗浄した。処理2日後に珪藻の駆除効果を顕微鏡にて調査した。
pH調整に使用した酸は、乳酸20%+酢酸10%+リン酸10%を含有する製剤を使用した。1%添加することによりpHを2.2に調整した。
珪藻の駆除効果と海苔の傷害度の評価基準は、試験例1と同様にして行った。結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】
(試験例4)
表4に示した組成の処理液を調整し、赤腐れ菌に感染した海苔葉体を10℃にて10秒、30秒、60秒処理した後、滅菌海水にて洗浄した。処理2日後に赤腐れ菌の駆除効果を顕微鏡にて調査した。
pH調整に使用した酸は、乳酸20%+酢酸10%+リン酸10%を含有する製剤を使用した。1%添加することによりpHを2.2に調整した。
赤腐れ菌の駆除効果と海苔の傷害度の評価基準は、下記に示す。結果を表4に示す。
(赤腐れ菌駆除効果)
− :効果なし
+ :50%以下駆除
++ :50〜100%未満 駆除
+++ :100%駆除
++++:100%駆除
(海苔の傷害度)
− :傷害なし
+ :20〜50%傷害
++ :50〜100%傷害
【0025】
【表4】
【0026】
(試験例5)
表5に示した組成の処理液を調整し、珪藻(リクモフォラ・タビュラリア)が付着した海苔葉体を10℃にて30秒、60秒処理した後、滅菌海水にて洗浄した。処理2日後に珪藻の駆除効果を顕微鏡にて調査した。
乳酸20%+酢酸10%+リン酸10%を含有する製剤を使用し、表5に示す各pHに調整した。
珪藻の駆除効果と海苔の傷害度の評価基準は、試験例1と同様にして行った。結果を表5に示す。
【0027】
【表5】
【0028】
【発明の効果】
ギ酸ゲラニルを含有する液のpHを1〜4に調整することにより、低濃度かつ短時間で珪藻・アオノリ等の雑藻類及び赤腐れ菌、壺状菌、付着細菌等の病害菌を駆除することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an algicidal bactericidal agent that combats diatoms such as diatoms and aonori, and disease-causing fungi such as red rot fungi, fungi, and adherent bacteria that occur during nori culture.
[0002]
[Prior art]
During the laver culture, if algae such as diatoms and aonori adhere to the laver leaf body or laver net in large quantities, the growth of the laver may be inhibited, and the laver may eventually die. Even if there is little adherence of miscellaneous algae, if the nori seaweed is used as a product, green spots will be seen and the appearance will be impaired, so the commercial value will be significantly reduced. In addition, nori may rot due to the occurrence of red rot fungi, fungi, adherent bacteria, etc. during nori culture. In order to eliminate miscellaneous algae such as diatoms and miscellaneous fungi such as red rot fungi, operations such as acid treatment and drying are carried out during nori cultivation.
[0003]
Until now, the treatment agent for nori culture as shown below has been disclosed.
For example, Patent Document 1 discloses “a group consisting of a saturated aliphatic monocarboxylic acid having 1 to 4 carbon atoms, a saturated or unsaturated dicarboxylic acid having 2 to 4 carbon atoms, glycolic acid, lactic acid, tartaric acid, malic acid, and citric acid. An algicidal agent containing one or more organic carboxylic acids selected from the above as active ingredients. This known document describes the removal of miscellaneous algae using organic acids.
[0004]
Patent Document 2 describes "a treatment agent for combating diatoms characterized by containing lactic acid and / or acetic acid and a paraoxybenzoic acid ester". Although this known document describes diatom control in a short time, it is not practical.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-50-121425 (Page 1-2)
[Patent Document 2]
JP-A-11-286407 (page 1-3)
[0006]
Conventionally, in order to control miscellaneous algae and diseases, a product containing citric acid, malic acid and the like in a range of 40 to 80% is processed in a diluted solution 100 to 200 times for 10 to 30 minutes. In this case, there is a problem that it takes too much time and labor to remove the laver net and perform processing.
At present, due to the expansion of the aquaculture scale, an acid treatment method in which a submerged ship is submerged while a laver net is fixed is employed. In this method, the effect must be exhibited in a short time treatment of 60 seconds or less. For this reason, products mainly composed of citric acid, malic acid and the like have been used at a high concentration of 10 to 20 times (2 to 8% concentration of acid concentration). However, since the effects of eliminating miscellaneous algae and diseases are inadequate, it is possible to take more than 120 seconds, treat twice, or increase the concentration. Is not obtained.
Expenses for acid treatment agents are increasing, and it has become a big problem for fishermen to become a heavy burden.
[0007]
In recent laver culture, the number of aquaculture nets per nori producer has increased further, and the time required for acid treatment per aquaculture net has to be shortened. There has been a demand for the development of effective and safe algae and pesticides.
[0008]
[Problems to be solved by the present invention]
It is an object of the present invention to provide a drug capable of exterminating algae such as diatoms and aonori and pathogens such as red rot fungi, fungi and adherent bacteria in a short time without harming the seaweed itself. .
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, as a result of intensive studies, by treating with a treatment liquid containing geranyl formate 0.0005 to 0.1% and adjusting the pH to 1 to 4, it is possible to remove diatoms, aonori and other miscellaneous substances. The present inventors have found that algae and disease-causing bacteria such as red rot fungi, fungi and adherent bacteria can be removed in a short time, and the present invention has been completed.
That is, the present invention is as follows.
(1) An algicidal fungicide for nori culture, containing 0.0005-0.1% geranyl formate and adjusting the pH to a range of 1-4.
(2) As pH adjusters, citric acid, malic acid, tartaric acid, lactic acid, propionic acid, fumaric acid, succinic acid, formic acid, acetic acid, gluconic acid, adipic acid, phytic acid, ketoglutaric acid, itaconic acid, phosphoric acid, hydrochloric acid The algicidal fungicide for laver cultivation according to (1), comprising at least one of sulfuric acid and nitric acid.
(3) As a solubilizing agent for geranyl formate, propylene glycol, ethylene glycol, polyethylene glycol, polypropylene glycol, polybutylene glycol, methyl alcohol, ethyl alcohol, propyl alcohol, glycerin fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, polyglycerin fatty acid ester, sorbitan The algicidal fungicide for laver cultivation according to (1) or (2), wherein at least one kind is selected from the group of fatty acid esters and polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters.
(4) Sodium chloride, magnesium chloride, calcium chloride, potassium chloride, ammonium chloride, sodium sulfate, magnesium sulfate, calcium sulfate, potassium sulfate, ammonium sulfate, sodium nitrate, magnesium nitrate, calcium nitrate, potassium nitrate, ammonium nitrate, iron chloride, iron sulfate Any one of (1) to (3), characterized by adding one or more selected from iron nitrate, sodium phosphate, magnesium phosphate, calcium phosphate, potassium phosphate, and ammonium phosphate The algicidal fungicide for nori culture according to any one of the above.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described in detail.
The algicidal fungicide of the present invention is mainly composed of geranyl formate and an acid, diluted and dissolved in seawater or water at the time of algal killing treatment, or used as it is, for the prevention and prevention of miscellaneous algae and diseases generated during laver culture. Is what you do.
[0011]
From Test Examples 1, 2, 4 and 5, it is possible to enhance the effect of eliminating diatoms and red-rot fungi by adjusting the liquid containing geranyl formate 0.0005 to 0.1% to pH 1 to 4, It can be seen that processing in time is possible. When geranyl formate is 0.0001% or less, the effect is lost, and when it is 0.5% or more, the damage to the seaweed is increased, and it is impossible to use. It is possible to treat red-rot fungi and diatoms for a short time at a low concentration of 0.0005 to 0.1% of the active ingredient.
Test Example 5 shows that the effect is lost when the pH is 5 or more.
From Test Examples 3 and 4, it can be seen that by adding salts such as salt during the treatment, the effect of eliminating miscellaneous algae and diseases is enhanced and the damage to the laver during the treatment can be suppressed. Further, when the inorganic salt is added during the treatment, the seaweed turns red, so that the treatment effect can be easily confirmed visually.
[0012]
The concentration of geranyl formate used in the algicidal fungicide of the present invention is preferably in the range of 0.0005 to 0.1 W / V%.
Particularly preferred is a range of 0.001 to 0.1 W / V%. This is because if the concentration is less than 0.001 W / V%, the effect is difficult to be obtained, and conversely if the concentration exceeds 0.1 W / V%, the healthy seaweed may be damaged.
[0013]
As the pH adjuster of the algicidal fungicide of the present invention, citric acid, malic acid, tartaric acid, lactic acid, propionic acid, fumaric acid, succinic acid, formic acid, acetic acid, gluconic acid, adipic acid, phytic acid, ketoglutaric acid, itacone One or more of acid, phosphoric acid, hydrochloric acid, sulfuric acid and nitric acid can be used.
Although geranyl formate is difficult to dissolve in seawater / water, the solubility of geranyl formate can be improved by using formic acid / acetic acid / propionic acid / lactic acid. Therefore, when formic acid / acetic acid / propionic acid / lactic acid is used, the formulation and preparation of the treatment solution are improved.
[0014]
Propylene glycol, ethylene glycol, polyethylene glycol, polypropylene glycol, polybutylene glycol, methyl alcohol, ethyl alcohol, propyl alcohol, glycerin fatty acid ester, sucrose fatty acid ester as necessary to enhance the solubility of geranyl formate At least one selected from the group consisting of polyglycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester and polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester can be used. Particularly preferred is ethyl alcohol / methyl alcohol propyl alcohol.
[0015]
Examples of the inorganic salts used in the present invention include the following.
Specific examples of inorganic salts include sodium chloride, magnesium chloride, calcium chloride, potassium chloride, ammonium chloride, sodium sulfate, magnesium sulfate, calcium sulfate, potassium sulfate, ammonium sulfate, sodium nitrate, magnesium nitrate, calcium nitrate, potassium nitrate, ammonium nitrate, One or more selected from iron chloride, iron sulfate, iron nitrate, sodium phosphate, magnesium phosphate, calcium phosphate, potassium phosphate, and ammonium phosphate can be used.
The amount of the inorganic salt used is preferably 0.5 to 10.0%.
[0016]
In addition, if necessary, amino acid, salt, sodium nitrate, ammonium nitrate, ammonium nitrate, potassium nitrate, sodium phosphate, phosphoric acid, potassium phosphate, ammonium sulfate, saccharides, etc. may be added to the algicidal fungicide of the present invention. it can.
[0017]
When practicing the present invention, a preparation prepared by dissolving geranyl formate in an acidic solution in advance may be diluted with seawater or water, or each may be used by directly adding to seawater or water.
[0018]
(Test Example 1)
A treatment solution having the composition shown in Table 1 was prepared, and the laver leaf body to which diatoms (Licomophora tabularia) were attached was treated at 10 ° C. for 30 seconds and 60 seconds, and then washed with sterile seawater. Two days after the treatment, the diatom control effect was examined with a microscope.
As the acid used for pH adjustment, a preparation containing 20% lactic acid + 10% acetic acid + 10% phosphoric acid was used. The pH was adjusted to 2.2 by adding 1%. The pH of the seawater used is 8.0.
The evaluation standard of the diatom extermination effect and the laver damage degree was performed as follows. The results are shown in Table 1.
(Diatom control effect)
-: No effect +: 20% or less extermination ++: 20-80% extermination +++: 80-100% extermination +++: 100% extermination (degree of damage to seaweed)
-: No injury +: 20-50% injury ++: 50-100% injury
[Table 1]
[0020]
(Test Example 2)
A treatment solution having the composition shown in Table 2 was prepared, and the laver leaf body to which diatoms (Licomophora tabularia) were attached was treated at 10 ° C. for 30 seconds and 60 seconds, and then washed with sterile seawater. Two days after the treatment, the diatom control effect was examined with a microscope.
Propionic acid was used for pH adjustment, and the pH was adjusted to 3.9, 3.6, 3.4 by adding 0.1, 0.2, 0.3%. As a solubilizer, 0.01% of ethyl alcohol was used. The evaluation standard of the diatom extermination effect and the laver damage degree was the same as in Test Example 1. The results are shown in Table 2.
[0021]
[Table 2]
[0022]
(Test Example 3)
The treatment solution having the composition shown in Table 3 was prepared, and the laver leaf body to which diatoms (Licomophora tabularia) were attached was treated at 10 ° C. for 10 seconds, 30 seconds, 60 seconds, and 180 seconds, and then washed with sterile seawater. did. Two days after the treatment, the diatom control effect was examined with a microscope.
As the acid used for pH adjustment, a preparation containing 20% lactic acid + 10% acetic acid + 10% phosphoric acid was used. The pH was adjusted to 2.2 by adding 1%.
The evaluation standard of the diatom extermination effect and the laver damage degree was the same as in Test Example 1. The results are shown in Table 3.
[0023]
[Table 3]
[0024]
(Test Example 4)
A treatment solution having the composition shown in Table 4 was prepared, and the laver leaf body infected with red rot fungus was treated at 10 ° C. for 10 seconds, 30 seconds, and 60 seconds, and then washed with sterile seawater. Two days after the treatment, the effect of controlling red rot fungi was examined with a microscope.
The acid used for pH adjustment was a preparation containing 20% lactic acid + 10% acetic acid + 10% phosphoric acid. The pH was adjusted to 2.2 by adding 1%.
The evaluation criteria for the red rot control effect and the degree of damage to the laver are shown below. The results are shown in Table 4.
(Red rot control effect)
-: No effect +: 50% or less extermination ++: 50 to less than 100% Exclusion ++: 100% extermination +++: 100% extermination (degree of damage to seaweed)
-: No injury +: 20-50% injury ++: 50-100% injury
[Table 4]
[0026]
(Test Example 5)
A treatment solution having the composition shown in Table 5 was prepared, and the laver leaf body to which diatoms (Licomophora tabularia) were attached was treated at 10 ° C. for 30 seconds and 60 seconds, and then washed with sterile seawater. Two days after the treatment, the diatom control effect was examined with a microscope.
A formulation containing 20% lactic acid + 10% acetic acid + 10% phosphoric acid was used and adjusted to each pH shown in Table 5.
The evaluation standard of the diatom extermination effect and the laver damage degree was the same as in Test Example 1. The results are shown in Table 5.
[0027]
[Table 5]
[0028]
【The invention's effect】
By controlling the pH of the solution containing geranyl formate to 1 to 4, it is possible to control moss and other algae such as diatoms and aonori and disease-causing bacteria such as red rot fungi, fungi and adherent bacteria in a short time. Can do.
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