JP4390507B2 - 柄杓 - Google Patents

柄杓 Download PDF

Info

Publication number
JP4390507B2
JP4390507B2 JP2003311127A JP2003311127A JP4390507B2 JP 4390507 B2 JP4390507 B2 JP 4390507B2 JP 2003311127 A JP2003311127 A JP 2003311127A JP 2003311127 A JP2003311127 A JP 2003311127A JP 4390507 B2 JP4390507 B2 JP 4390507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
bait
wall surface
cup
raised
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003311127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005073662A (ja
Inventor
康雄 細見
貴一 東山
卓朗 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2003311127A priority Critical patent/JP4390507B2/ja
Priority to TW093126057A priority patent/TW200517054A/zh
Priority to KR1020040070445A priority patent/KR101066888B1/ko
Priority to CNB200410076927XA priority patent/CN100486428C/zh
Publication of JP2005073662A publication Critical patent/JP2005073662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4390507B2 publication Critical patent/JP4390507B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K97/00Accessories for angling
    • A01K97/02Devices for laying ground-bait, e.g. chum dispensers, e.g. also for throwing ground-bait

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Food-Manufacturing Devices (AREA)

Description

この発明は、いわゆる餌釣りの際に使用される柄杓の構造に関するものである。
図5は、従来の一般的な撒き餌用の柄杓の要部拡大斜視図である。
例えばウキ釣りでは撒き餌は欠かせないものであり、また、撒き餌が釣人の所望のポイントへ正確に投入されることが釣果に大きく影響する。撒き餌は、通常、同図が示すような柄杓1によって海中へ投入される。つまり、釣人は、カップ2に撒き餌を詰め、柄部3を把持して撒き餌を投げる。
柄杓1は、撒き餌が釣人の所望のポイントへ正確に投入されるために、従来から種々の改良が施されている(例えば、特許文献1〜特許文献4参照)。すなわち、柄杓は、例えば、撒き餌が遠投されるため、あるいは撒き餌が広範囲に散布されるため等、その目的に応じてカップや柄部の構造が改良されている。
特開2000−102336号 特開2000−93061号 特開平9−107857号公報 特開平9−37696号公報
魚のヒットポイントが釣人から離れた場所である場合は、当然に撒き餌は遠投される必要がある。しかし、通常撒き餌はオキアミ等であり、釣人は、柄杓1を用いて撒き餌を遠投する際に、散らばることなく塊を形成したままオキアミを飛行させることが非常に困難である。しかし、釣人は、釣果を挙げるためには、撒き餌を正確に遠投したいという要望を持っている。
そこで、本発明の目的は、オキアミのようにまとまりが悪い餌であっても、これを撒き餌として正確に遠投することができる柄杓を提供することがである。
(1) 上記目的が達成されるため、本願に係る柄杓は、開口端を有する凹面により内壁面が形成された餌収容部を有するカップと、カップの外面に連結された柄部と、上記内壁面に連続し餌収容部の内側に隆起した隆起部とを備え、当該隆起部は、上記内壁面の略中央部から柄部側に形成され、当該隆起部の反柄部側端部に上記内壁面と略直交する端面が形成されると共に当該端面にカップの外部と連通する連通孔が形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、撒き餌は、カップの餌収容部に詰め込まれ、釣人は、柄部を操作することによって撒き餌を投げる。このとき、餌収容部の内壁面に連続形成された隆起部によって、当該餌収容部は、いわゆる底上げされた状態となっている。撒き餌が投げられる際(すなわち、釣人が投げ動作を行う時)には、カップ内の撒き餌は、カップの先端側に移動しようとするものであるから、したがって、撒き餌は、餌収容部の内壁面から剥離しやすい状態となっている。
さらに、撒き餌が上記内壁面から剥離されることによって、当該内壁面と撒き餌との間に空間が形成されることになる。このとき、上記隆起部の側端部にはカップの外部と連通する連通孔が形成されているから、上記空間に外部から空気が直ちに導入される。したがって、仮に上記空間に空気が導入されないあるいは導入されにくい場合は、撒き餌が上記内壁面から剥離すると同時に上記空間内の圧力が低下し、これにより撒き餌が分裂するおそれがあるが、上記空間に外部から空気が直ちに導入されることにより、上記空間内の圧力は大気圧を保つことができ、撒き餌の分裂が回避される。
加えて、撒き餌がカップから飛び出す場合、撒き餌は、上記内壁面を柄部が設けられた側と反対側にスライドするが、このとき、前述のように、上記隆起部によって餌収容部が底上げされた状態となっているから、上記隆起部の反柄部側端部と撒き餌との間に最初に上記空間が形成されることになる。そして、上記連通孔は、上記隆起部の反柄部側端部に上記内壁面に略直交するように形成された端面に設けられているから、上記空間が形成され始めたときに、これに遅れることなく瞬時に上記空間に空気が導入される。しかも、撒き餌がカップ内を移動することによっては、上記連通孔が塞がれることはないから、撒き餌がカップ内をスライドし始めた後に当該スライドを阻害する抵抗が生じることはなく、撒き餌はスムーズにカップ内をスライドする。
また、上記隆起部の柄部側端部は、上記内壁面に滑らかに連続して形成されているのが好ましい。一般に、餌収容部が底上げされることにより餌収容部の内壁面に段部が形成された場合は、撒き餌が投げられる際に当該撒き餌が分裂しやすくなるように作用する。しかし、この構成では、上記内壁面は、その略中央部において最も大きい段部が形成され、当該段部は、柄部側に向かって漸次小さくなる。したがって、撒き餌が投げられる際に、撒き餌の内壁面の柄部側端部に対応する部分においては当該撒き餌が分裂しにくくなる。また、前述のように、撒き餌が投げられる際に、当該撒き餌が上記内壁面から剥離されることによって形成される空間に直ちに空気が導入されるので、撒き餌は、その中央部においても分裂しにくい。したがって、撒き餌は、より一層分裂のおそれが少なくなる。
さらに、上記隆起部は、上記内壁面の略中央部から柄部側に向かって拡がる扇形状に形成され、隆起高さ寸法は、2mm〜20mmの範囲に設定されているのが好ましい。上記隆起部がかかる形状に形成されることにより、遠投される撒き餌の分裂は効果的に回避される。
(2) 上記目的が達成されるため、本願に係る柄杓は、開口端を有する凹面により内壁面が形成された餌収容部を有するカップと、カップの外面に連結された柄部と、上記内壁面の底面部に柄部の長手方向に沿って形成された凹条とを備え、当該凹条の柄部側端部に上記内壁面と略直交する端面が形成されると共に当該端面にカップの外部と連通する連通孔が形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、撒き餌は、カップの餌収容部に詰め込まれ、釣人は、柄部を操作することによって撒き餌を投げる。このとき、餌収容部の底面部に凹条が形成されているから、撒き餌は、餌収容部の内壁面から剥離しやすい。さらに、この凹条の柄部側端部に上記内壁面に略直交するように端面が形成され、この端面にカップの外部と連通する連通孔が形成されているから、撒き餌が上記内壁面から剥離することによって上記凹条内に形成される空間に外部から空気が直ちに導入される。したがって、仮に上記空間に空気が導入されないあるいは導入されにくい場合は、撒き餌が上記内壁面から剥離すると同時に上記空間内の圧力が低下し、これにより撒き餌が分裂するおそれがあるが、上記空間に外部から空気が直ちに導入されることにより、上記空間内の圧力は大気圧を保つことができ、撒き餌の分裂が回避される。
また、撒き餌がカップから飛び出す場合、撒き餌は、上記内壁面を柄部の長手方向に沿ってスライドするが、このとき、上記凹条が柄部の長手方向に沿って形成されているから、撒き餌は、上記内壁面をスムーズにスライドする。加えて、撒き餌がカップ内を移動することによっては、上記連通孔が塞がれることはないから、撒き餌がカップ内をスライドし始めた後に当該スライドを阻害する抵抗が生じることはなく、撒き餌はスムーズにカップ内をスライドする。
上記凹条は、壁面が内径寸法1mm〜10mmに設定された半円形の溝により構成され、当該溝がカップの外部へ貫通しているのが好ましい。このように、凹条が半円形の溝により構成されるから、当該溝の壁面と上記内壁面とが滑らかに連続する。したがって、撒き餌は、より一層スムーズに上記内壁面をスライドすることができる。しかも、上記溝を構成する壁面が上記内径寸法に設定されることにより、撒き餌が投げられる際に十分な量の空気が導入されるので、撒き餌は、さらにスムーズに上記内壁面をスライドすることができる。
以上のように本発明によれば、撒き餌が投げられるときに、撒き餌とカップの餌収容部の内壁面との間に形成される空間に空気が直ちに導入されるから、当該空間内圧力が負圧になることに起因する撒き餌の分裂が回避される。したがって、餌収容部に詰められて当該餌収容部の内壁面形状に対応する形状に固められた撒き餌は、当該形状を維持して遠投されることが可能となり、釣人は、所望のポイントへ撒き餌を投入することができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る柄杓の斜視図である。
この柄杓10は、釣りの際に使用され、釣人が主として撒き餌を海中に投入するために使用するものである。柄杓10は、カップ11と柄部12とを備えている。また、図2は、柄杓10の要部断面拡大図であり、カップ11の構造が詳細に図示されている。
カップ11は、樹脂や金属により構成される。カップ11は、これらの図が示すように器状に形成されており、内部に餌収容部13が形成されている。餌収容部13は、その内壁面14の形状により規定され、この内壁面14は、開口端15を有する凹面により構成されている。本実施形態では、カップ11は略卵形に形成されており、その短軸寸法aは、20mm〜50mmの範囲に設定され、その長軸寸法bは、20mm〜100mmの範囲に設定され得る。なお、カップ11の外形形状(寸法a及び寸法b)は、特に限定されるものではなく、種々設計変更が施される。
一方、柄部12は、棒状に形成されている。本実施形態では、柄部12の長さ寸法Lは、300mm〜800mmの範囲で設定され得る。柄部12の先端部16は、カップ11の基端部17に連結されている。柄部12は、例えば接着剤等によりカップ11に固定されているが、両者の固定手段は、他の既知の手段が種々採用され得る。なお、柄部12は、樹脂や金属等からなる中実棒のほか、例えばカーボンプリグレグが巻回されて中空棒状に形成されたもの等、既知の様々な構造が採用され得る。また、柄部12の他端部には、グリップ18が設けられている。このグリップ18は、釣人が把持する部分であって、例えば発泡樹脂やゴム等、いわゆる滑止効果の高い材料から構成され得る。もっとも、このグリップ18は、省略されていてもよいことは勿論である。
図1及び図2が示すように、上記内壁面14には、隆起部19が形成されている。この隆起部19は、上記内壁面14に連続して、餌収容部13の内側に突出するように形成されている。したがって、餌収容部13は、いわゆる底上げ状態に形成されている。隆起部19は、内壁面14の底部略中央部からカップ11の基端部17側に向かって(すなわち、柄部12側に向かって)形成されている。隆起部19の上面20は、カップ11の内壁面14に滑らかに沿うように形成されている。
具体的には、この隆起部19の先端部21(上記内壁面14の底部略中央部)は、高さ寸法がhとなるように餌収容部13の内側に突出しており(図2参照)、隆起部19の柄部12側の端部22は、滑らかに餌収容部13の内壁面14に連続している。すなわち、隆起部19の先端部21は、カップ11の内壁面14に対して略直交するように当該カップ11の内側に隆起しており、隆起部19の高さ寸法hは、隆起部19の先端部21において最大であり、柄部12側に向かって漸次小さくなっている。本実施形態では、上記先端部21の高さ寸法hは、2mm〜20mmの範囲で適宜設定され得る。
また、この隆起部19は、扇形状に形成されている(図1参照)。すなわち、隆起部19の幅寸法は、先端部21において最も小さく、柄部12側に向かって漸次大きくなっている。本実施形態では、上記先端部21の幅寸法C1は、2mm〜12mmの範囲で適宜設定され、柄部12側の端部22の幅寸法C2は、6mm〜40mmの範囲で適宜設定され得る。
さらに、この隆起部19には、連通孔23が設けられている。この連通孔23は、前述のように、隆起部19の上記先端部21(すなわち反柄部側端部)の端面に設けられており、柄部12に向かってカップ11の外部と連通している。なお、連通孔23が上記先端部21の端面(すなわち、カップ11の内壁面14に対して略直交する方向に沿って形成された端面)に設けられることによる作用効果については、後述される。本実施形態では、隆起部19の先端部21は、半円形に形成されており、これに伴って上記連通孔23も半円形状に形成されている。連通孔23の内径寸法は、1mm〜10mmの範囲で適宜設定され得る。
本実施形態に係る柄杓10は、次のようにして使用される。
まず、釣人は、柄杓10のグリップ18を把持し、カップ11の餌収容部13に撒き餌を詰める。そして、釣人は、柄部12を操作することによって、撒き餌をカップ11から離脱させて意図するポイントへ投入する。このとき、餌収容部13の内壁面14には上記隆起部19が形成されているから、前述のように、餌収容部13は底上げされた状態となっている。このため、カップ11内に詰められた撒き餌は、餌収容部13の内壁面14から剥離しやすくなっている。
撒き餌が上記内壁面14から剥離することによって、当該撒き餌と上記内壁面14との間に空間が形成されることになる。隆起部19には上記連通孔23が設けられているから、この空間には、上記連通孔23を介してカップ11の外部から空気が直ちに導入されることになる。ここで、仮に上記空間に空気が導入されないあるいは導入されにくい場合は、上記空間の形成と共に当該空間の内圧が低下し、これにより、撒き餌が分裂するおそれがある。しかし、本実施形態に係る柄杓10では、上記空間に外部から空気が直ちに導入されるので、上記空間内の圧力は大気圧を保つことができ、撒き餌の分裂が回避される。
さらに、撒き餌がカップ11から飛び出す場合、撒き餌は、上記内壁面14を柄部12が設けられた側と反対側にスライドする。したがって、上記空間は、上記隆起部19の先端部21と撒き餌との間に最初に形成される。上記連通孔23は、上記隆起部19の先端部21の端面に設けられているから、上記空間の形成に対応して瞬時に当該空間に空気が導入される。しかも、連通孔23は、カップ11の内壁面14に対して略直交する方向に沿って形成された端面に設けられているから、撒き餌がカップ11内をスライドした場合であっても、これによって上記連通孔23が塞がれることはない。したがって、上記空間内の圧力は確実に大気圧を保つことができる。
よって、本実施形態に係る柄杓10では、撒き餌が投げられるときに、撒き餌の分裂が確実に回避されるので、餌収容部13に詰められて当該餌収容部13の内壁面14の形状に固められた撒き餌は、当該形状を維持して遠投され得る。その結果、釣人は、所望のポイントへ撒き餌を投入することができる。
また、本実施形態では、上記隆起部19が形成されることによって餌収容部13に段部が形成されることになるが、このことによって、一般に、投げられる撒き餌が分裂しやすくなる傾向にある。しかし、本実施形態では、隆起部19の柄部側端部22が上記内壁面14に滑らかに連続しているので、上記内壁面14は、その略中央部(すなわち、上記隆起部19の先端部21)において最大高さhの段部が形成されるものの、この段部は、柄部12側に向かって漸次小さくなっている。したがって、撒き餌が投げられる際に、撒き餌の上記柄部側端部22に対応する部分においては当該撒き餌が分裂しにくくなる。しかも、このことと相まって、前述のように、上記内壁面14の略中央部においては、上記連通孔23を介して空気が導入されることから、撒き餌の分裂は回避される。
よって、撒き餌は、より一層分裂しにくくなり、その結果、釣人は、所望のポイントへ撒き餌を正確に遠投することができる。特に、本実施形態では、上記隆起部19が前述のような扇形に形成され、しかも、上記寸法hが2mm〜20mmの範囲に設定されている。隆起部19が係る形状に形成されることにより、遠投される際の撒き餌の分裂はなお一層効果的に回避される。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明される。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る柄杓30の斜視図である。また、図4は、柄杓30の要部断面拡大図であり、カップ11の構造が詳細に図示されている。
本実施形態に係る柄杓30が上記第1の実施形態に係る柄杓10と異なるところは、上記柄杓10では、餌収容部13側に突出する隆起部19が設けられていたのに対し、本実施形態に係る柄杓30は、上記隆起部19に代えて凹条31が設けられている点である。なお、その他の構成については、上記第1の実施形態に係る柄杓10等同様である。
図3及び図4が示すように、凹条31は、カップ11の底面部が外側に突出されることによって形成されている。すなわち、凹条31は、餌収容部13の内壁面14の底部32に設けられており、柄部12の長手方向に沿って真直に延びている。本実施形態では、凹条31は、上記底部32の略中央部からカップ11の先端部33側に向かって形成されており、凹条31の先端部34は、上記内壁面14に滑らかに連続している。なお、凹条31の先端部34が上記内壁面14に滑らかに連続せず、凹条31がその先端部まで同一の形状に形成されていてもよいことは勿論である。
凹条31は、壁面が半円形の溝により構成されている。本実施形態では、この溝の内径寸法dは、1mm〜10mmの範囲で適宜設定される。本実施形態では、凹条31の先端部34は、上記内壁面14に滑らかに連続することから、凹条31を構成する溝の内径寸法(溝の深さ寸法)は、凹条31の先端部34側に近づくほど小さくなる。
また、凹条31の基端部35(柄部側端部)の端面には、連通孔36が設けられている。この連通孔36の内径寸法は、上記凹条31を構成する溝の内径寸法に対応している。ただし、連通孔36の内径寸法は、上記凹条31を構成する溝の内径寸法よりも小さく設定されていてもよい。この連通孔36が設けられることにより、当該溝は、カップ11の外部に貫通することになる。
本実施形態に係る柄杓30においても、上記第1の実施形態に係る柄杓10と同様の要領で使用される。すなわち、釣人は、柄杓30のグリップ18を把持し、カップ11の餌収容部13に撒き餌を詰めた後、柄部12を操作することによって、撒き餌をカップ11から離脱させて意図するポイントへ投入する。このとき、餌収容部13の内壁面14には上記凹条31が形成されているから、カップ11内に詰められた撒き餌は、餌収容部13の内壁面14から剥離しやすくなっている。
撒き餌が上記内壁面14から剥離することによって、当該撒き餌と上記内壁面14との間に空間が形成されることになるが、上記連通孔36が設けられていることから、当該連通孔36を介して当該空間内に空気が導入される。したがって、当該空間内の圧力は大気圧を保つことができ、投げられる撒き餌の分裂が回避される。しかも、撒き餌がカップ11から飛び出す場合、撒き餌は、上記内壁面14を柄部12の長手方向に沿ってカップ11の先端部33側へスライドするが、このとき、上記凹条31が当該方向に沿って形成されているから、撒き餌は、上記内壁面14をスムーズにスライドすることができる。
加えて、上記第1の実施形態と同様に、連通孔36は、上記凹条31の基端部35(すなわち、カップ11の内壁面14に対して略直交する方向に沿って形成された端面)に設けられているから、撒き餌がカップ11内をスライドすることによって、当該撒き餌が上記連通孔36を塞ぐことはないので、撒き餌の分裂がより一層効果的に回避される。
このように、本実施形態に係る柄杓30では、餌収容部13に詰められた撒き餌は、当該形状を維持したまま遠投され得る。その結果、釣人は、所望のポイントへ撒き餌を投入することができる。特に本実施形態では、上記凹条31を構成する溝の内径寸法dが前述の寸法に設定され、この溝がカップ11の外部に貫通しているので、上記空間に外部から十分な量の空気が導入される。しかも、当該溝の壁面(すなわち、上記凹条31)と上記内壁面14とが滑らかに連続している。したがって、撒き餌は、より一層スムーズに上記内壁面14をスライドすることができ、その結果、釣人は、より一層の遠投が可能となり、所望のポイントへ撒き餌を正確に投入することができる。
なお、上記各実施形態に係る柄杓10、30のカップは、一般に金属板が絞り加工を施されることによって製造されるが、このとき、一般論として上記隆起部19や凹条31等の段部が形成されるときには、当該段部が形成される部分に大きな引張応力が生じるために当該段部が精度良く成形されない(段部の寸法の精度が高く維持されにくい)という傾向がある。しかし、上記各実施形態では、上記隆起部19及び凹条31には連通孔23、36が設けられるので、絞り加工が容易なものとなり、上記隆起部19及び凹条31が精度良く加工されるという利点がある。その結果、上記隆起部19の高さ寸法h及び凹条31の内径寸法dが、大きく且つ正確に設定されることが可能である。
本発明は、釣りの際に、釣人が餌を撒くために使用する柄杓に適用され得る。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る柄杓の斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る柄杓の要部断面拡大図である。 図3は、本発明の第2の実施形態に係る柄杓の斜視図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る柄杓の要部断面拡大図である。 図5は、従来の一般的な撒き餌用の柄杓の要部拡大斜視図である。
h・・・高さ寸法
d・・・内径寸法
10・・・柄杓
11・・・カップ
12・・・柄部
13・・・餌収容部
14・・・内壁面
15・・・開口端
16・・・先端部
17・・・基端部
19・・・隆起部
20・・・上面
21・・・先端部
22・・・柄部側端部
23・・・連通孔
30・・・柄杓
31・・・凹条
32・・・底部
34・・・先端部
35・・・基端部
36・・・連通孔

Claims (5)

  1. 開口端を有する凹面により内壁面が形成された餌収容部を有するカップと、
    カップの外面に連結された柄部と、
    上記内壁面に連続し餌収容部の内側に隆起した隆起部とを備え、
    当該隆起部は、上記内壁面の略中央部から柄部側に形成され、当該隆起部の反柄部側端部に上記内壁面と略直交する端面が形成されると共に当該端面にカップの外部と連通する連通孔が形成されている柄杓。
  2. 上記隆起部の柄部側端部は、上記内壁面に滑らかに連続している請求項1に記載の柄杓。
  3. 上記隆起部は、上記内壁面の略中央部から柄部側に向かって拡がる扇形状に形成され、隆起高さ寸法は、2mm〜20mmの範囲に設定されている請求項1又は2に記載の柄杓。
  4. 開口端を有する凹面により内壁面が形成された餌収容部を有するカップと、
    カップの外面に連結された柄部と、
    上記内壁面の底面部に柄部の長手方向に沿って形成された凹条とを備え、
    当該凹条の柄部側端部に上記内壁面と略直交する端面が形成されると共に当該端面にカップの外部と連通する連通孔が形成されている柄杓。
  5. 上記凹条は、壁面が内径寸法1mm〜10mmに設定された半円形の溝により構成されており、当該溝がカップの外部へ貫通している請求項4に記載の柄杓。
JP2003311127A 2003-09-03 2003-09-03 柄杓 Expired - Fee Related JP4390507B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311127A JP4390507B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 柄杓
TW093126057A TW200517054A (en) 2003-09-03 2004-08-30 Dipper for ground bait
KR1020040070445A KR101066888B1 (ko) 2003-09-03 2004-09-03 밑밥 주걱
CNB200410076927XA CN100486428C (zh) 2003-09-03 2004-09-03 长柄勺

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311127A JP4390507B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 柄杓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005073662A JP2005073662A (ja) 2005-03-24
JP4390507B2 true JP4390507B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=34412767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003311127A Expired - Fee Related JP4390507B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 柄杓

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP4390507B2 (ja)
KR (1) KR101066888B1 (ja)
CN (1) CN100486428C (ja)
TW (1) TW200517054A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7225584B1 (en) * 2006-09-12 2007-06-05 William Speidell Hand-held chum distributing device
JP4761235B1 (ja) * 2010-07-02 2011-08-31 守 赤塚 釣り用ダンゴ投げ装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2507102Y2 (ja) * 1990-03-19 1996-08-14 ダイワ精工株式会社 撒餌杓
CN2089769U (zh) * 1991-05-06 1991-12-04 国聪 多功能饭勺
CN2208322Y (zh) * 1994-07-29 1995-09-27 株式会社钓研 撒铒料用柄勺

Also Published As

Publication number Publication date
CN1589619A (zh) 2005-03-09
KR101066888B1 (ko) 2011-09-27
CN100486428C (zh) 2009-05-13
KR20050025082A (ko) 2005-03-11
JP2005073662A (ja) 2005-03-24
TWI318561B (ja) 2009-12-21
TW200517054A (en) 2005-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3908298A (en) Fishing lure
US20060258489A1 (en) Lacrosse Head
JP2008113629A (ja) 釣り用ルアー
WO2005023147A3 (en) Core stiffened earplug
JP4390507B2 (ja) 柄杓
USD551764S1 (en) Serrated ultrasonic knife tip
JP2010068712A (ja) ルアー
US20060042017A1 (en) Combination of tool handle and spare tool inserted in the handle
USD912198S1 (en) Blade bait fishing lure
JP5116452B2 (ja) ルアー
JP3655287B2 (ja) 撒き餌杓
JP6615244B2 (ja) ルアー
USD857153S1 (en) Fishing lure holster
EP0673602B1 (en) Fishing rod and guide element for same
JP2007143474A (ja) 栓体
JP2006109824A (ja) 簡単に作製でき、部品を自由に交換できる安全で環境に優しいルアー。
USD1010769S1 (en) Fishing reel
USD467298S1 (en) Mechanical fishing lure
JP2003061531A (ja) 浮き及びルアー
CN218551021U (zh) 一种y型防割线鱼钩
USD441420S1 (en) Bait fish fishing rod
JP3814243B2 (ja) 釣り用錘、釣り用浮き及びルア−
JP3214766U (ja) ルアー
USD525651S1 (en) Tape cartridge for a tape printer
JPH11507844A (ja) エアーテイルフィッシングルアー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091006

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4390507

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees