JP4390382B2 - Glossy paper for inkjet recording - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録用光沢紙に関し、特に印字面の光沢が高く、写真画質に近い印字品位の高い記録用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式は、インクの液滴を吐出し、記録紙上に付着させることによりドットを形成し記録を行う方式である。近年、インクジェットプリンター、インク、記録媒体の技術的進歩により、印字品質の高い記録が可能になってきている。
【0003】
インクジェット記録媒体に求められる要素としては、▲1▼インクの吸収、乾燥が速いこと、▲2▼印字濃度が高いこと、▲3▼ドットの広がりやひげ状のにじみが無いこと、等があげられる。一般の普通紙でも一定以上のサイズ性があれば、滲みも少なくある程度の印字品質が期待できる。
【0004】
一方、より高い印字品質を求める場合には媒体上にインクジェットプリンターのインクに対して適性のあるインク受容層を各種基材上に設けた専用の媒体が使用される。これらインクジェット記録専用の媒体としては紙やフィルムを支持体として、顔料とバインダーを主成分とする顔料塗工層または顔料を含まない樹脂塗工層を表面に設けたものが多く使用される。
【0005】
インクジェット専用媒体はさらに表面状態からマット調媒体と光沢媒体に分類される。銀塩写真により近い画像品質を要求する場合には後者の光沢媒体が使用される。これら光沢媒体に要求される特性としては前記した特性以外に、▲4▼ドットの真円性が高く、画像再現性が良好なこと、▲5▼耐水性、耐光性が良好であること、▲6▼画像領域、白紙部分の光沢感が高いこと、等があげられる。
【0006】
光沢媒体の製法としては▲1▼のインク吸収性、乾燥性を維持しながら▲2▼〜▲6▼の特性を維持するために、各種の方法が提案されているが、一般的方法はキャスト法によりインク受容層を形成し表面に光沢を付与する方法と印画紙用基材上にインク受容層を形成する方法である。一般に前者は▲1▼のインク吸収性が後者に比べ制御しやすいが、▲4▼のドット真円性、画像再現性、▲6▼の画像領域、白紙部分の光沢感、品位では後者に比べ劣っている。印画紙用基材は一般にRC紙(レジンコート紙)といわれるように、紙の基材上にポリエチレンのフィルム層が形成されているためにインク受容層をその表面に形成した場合、フィルム面が平滑であることからインク受容層表面も平滑で、光沢ある表面が形成しやすい。しかし、インク吸収性をあげるために塗工量を多くする必要があり、また基材そのものが紙よりも高価であることから全体のコストは前者のキャスト法による光沢媒体に比べ高いものとなる。また、廃棄する場合には複合素材であることからリサイクルがきかないといった問題もある。
【0007】
キャスト法によるインクジェット記録用光沢紙についてはこの点有利であるが、前記した品質面での問題があり、これらの課題を解決するために各種の提案がなされている。特開平6−72017号公報には記録層表面の平均粗さ、光沢度及び記録紙の透気度を規定することで表面の平滑性が高く、画質の高級感に優れるインクジェット記録用紙が得られるとの提案がある。また、特開平11−348416号公報には記録層表面の亀裂の大きさ及び個数を規定することによって優れた光沢感及びインク受容性を有するインクジェット記録用紙が得られるとの提案もあるが、亀裂数が少なすぎると光沢感が増す一方インク吸収性が低下するという問題点もある。いずれにせよ、キャスト法によって製造されたインクジェット記録用光沢紙において、印画紙基材あるいはフィルム基材を用いて製造された媒体を超える画質と均一な光沢感を有する記録媒体は無いのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、キャスト法によるインクジェット記録用光沢紙において、上記従来技術の問題点である、画像品質の改良、特に印字した場合の画像濃度の向上及びドット真円性の向上とインク受容層表面の光沢感の均一性を改善し、印画紙基材あるいはフィルム基材を用いて製造された媒体に匹敵する画質と均一な光沢感を有する記録媒体を提供することである。本発明者等はこれらの課題を解決するために、キャスト法、特に凝固法で製造する場合のインクジェット記録用光沢紙の表面状態を決定する際に重要な凝固処理に着目し、その凝固剤と画像濃度の向上及びドット真円性の向上とインク受容層表面の光沢感均一性の間に密接な関連があることを見出した。そして、ホウ素化合物として硼砂を用いることで凝固処理を充分行ない、亀裂の無い表面を形成して、光沢感の均一性、ドットの真円性、画像鮮明性をさらに良好にしたインクジェット記録用光沢紙を提供する。
【0009】
本発明に第2の目的は、アルカリ性タイプのコロイダルシリカとして特に非球状コロイダルシリカを用いることで、インク吸収性がさらに高いインクジェット記録用光沢紙を提供することである。
【0011】
本発明の第4の目的は、樹脂として、でんぷん、カゼイン、セルロース誘導体、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル、スチレン−ブタジエン共重合体から1種以上選択して組合せたものを用いることで、コロイダルシリカの脱落防止、インク吸収性、光沢性を備えたインクジェット記録用光沢紙を提供することである。
【0012】
本発明の第5の目的は、顔料としてアルミナを含有させることにより、あるいは顔料として平均粒子径1μm以下のシリカを含有させることにより、インク受容層の亀裂を極端に少なくして光沢性を確保し、かつインク吸収速度を適度に有するインクジェット記録用光沢紙を提供することである。
【0013】
本発明の第6の目的は、基材として紙を用いることで、フィルム層を有する印画紙基材に比べ、製造コストも低く、廃棄する場合にはリサイクル可能であり資源の有効利用を行うことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のインクジェット記録用光沢紙は、基材の片面又は両面に形成した塗工層が強光沢を有するキャストコート紙であって、キャスト処理の方式が凝固法であり、該塗工層は顔料及び接着剤を含有し、かつ該塗工層表面に該接着剤と凝固し得る凝固剤含有し、該接着剤はポリビニルアルコール及びポリビニルアセタールの両方又はいずれか一方を含有し、前記凝固剤は、硼砂とアルカリ性タイプのコロイダルシリカと樹脂とを含有するか、硼砂と球状コロイダルシリカ複合アクリル樹脂とを含有するか、又は、硼砂とアルカリ性タイプのコロイダルシリカと球状コロイダルシリカ複合アクリル樹脂とを含有したことを特徴とする。
【0016】
本発明のインクジェット記録用光沢紙では、前記アルカリ性タイプのコロイダルシリカは非球状コロイダルシリカであることが好ましい。
【0018】
また、本発明のインクジェット記録用光沢紙では、樹脂は、でんぷん、カゼイン、セルロース誘導体、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル、スチレン−ブタジエン共重合体から1種以上選択して組合せたものであることが好ましい。
【0019】
本発明のインクジェット記録用光沢紙では、顔料はアルミナを含有することが好ましい。
【0020】
また、本発明のインクジェット記録用光沢紙では、顔料は平均粒子径1μm以下のシリカを含有することが好ましい。
【0021】
さらに本発明のインクジェット記録用光沢紙では、基材は紙であることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。本発明では例えば顔料及び結着剤を有する塗工液を塗布した後、凝固剤を用いて塗布面を凝固処理し、塗工面が湿潤状態にあるうちに該塗工層を加熱された鏡面仕上げの金属面に圧着してキャストコート紙を製造する。このとき、本発明では凝固剤としてホウ素化合物とコロイダルシリカと樹脂を必須成分とする。本発明において凝固処理はキャストコートした紙の表面状態に大きく影響するものである。凝固が不十分であると加熱された鏡面仕上げの金属面に圧着して水分が蒸発する際に塗工層表面に亀裂が形成されてしまう。この亀裂の発生によって、光沢感の均一性やドットの真円性が損なわれてしまう。その結果印字画像が不鮮明になって品位を低下させてしまう。
【0023】
一方、凝固が十分であれば、塗工層表面の亀裂が極端に減少し、亀裂の無いまたはほとんど無い表面を形成することが出来る。このような表面が形成されることで、光沢感の均一性、ドットの真円性が良好で鮮明な印字画像を得ることが出来る。
【0024】
凝固処理においては、塗工層の結着剤成分と効果的に凝固するものを選定することが重要であり、塗工液中に結着剤としてポリビニルアルコール及びポリビニルアセタール又はそのいずれかを含有することから、これら結着剤と効果的に凝固するものとしてホウ素化合物が好ましい。
凝固剤の必須成分の1つであるホウ素化合物としては、オルトホウ酸、メタホウ酸、硼酸塩などが使用できる。具体的にはH3BO3、NaBO2・4H2O、K2B4O7・5H2O、KBO2、NH4B4O9・3H20、NH4BO2、Na2B4O7・10H20、Ca2B6O11・7H20などを例示できる。
【0025】
凝固処理においては凝固剤が出来るだけ高濃度であることが効果的に凝固処理を行う観点から好ましく、これらの中でも四ホウ酸ナトリウム(硼砂)は高濃度の水溶液を得ることが出来ることから凝固処理を効果的に行なうことが出来るため最も好ましいホウ素化合物である。特に限定されるものではないが水溶液として2%以上の濃度にすることが凝固処理においては特に好ましい。
【0026】
さらに凝固剤としてコロイダルシリカを必須成分として含有するものである。コロイダルシリカにはアルカリ性タイプと酸性タイプがあり、どちらも使用可能であるが、ホウ素化合物の水溶液のpHによって使い分ける必要がある。
【0027】
ホウ素化合物として硼砂を使用する場合、硼砂水溶液のpHが9〜9.5であるため、アルカリ性タイプのコロイダルシリカを使用することが好ましい。コロイダルシリカの粒子形状としては、球状コロイダルシリカや非球状コロイダルシリカを使用することが出来る。非球状コロイダルシリカとは、球状コロイダルシリカが特定の個数、直列あるいは一部分岐してつながった状態のコロイダルシリカである。球状コロイダルシリカは粒子径の小さいほど光沢感は得られやすいが、インク吸収性が低下することがあるため、光沢感とインク吸収性の点で平均粒子径としては1nm〜100nmが好適である。また、非球状コロイダルシリカとしては粒子径の小さいほど空隙が少なくなるためインク吸収性が劣り、粒子径が大きすぎると空隙が大きくなりすぎて画像濃度の低下を招くことがあるため、粒径としては30nm〜200nmが好ましい。非球状コロイダルシリカの方が空隙構造を形成しやすいためにインク吸収性に優れ、光沢の出やすさについてはどちらかといえば球状の方が優れる。従って、目的に合わせて適宜選定することが重要であり、両者を混合して使用することも可能である。
【0028】
凝固剤に含まれる樹脂は、表面強度の向上や前記コロイダルシリカの脱落を防止する目的に使用される。従って、この目的に合うものであれば良いが同時にホウ素化合物に対して安定であることが必要である。このようなものとしては、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、ポリエチレンイミド系樹脂、ポリアクリル酸またはその共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリルアミド系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテックス類、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス類の樹脂類が例示され、単独または併用して用いられる。これらの中でも、表面強度、コロイダルシリカの脱落防止、インク吸収性、光沢性が良好なものとして、でんぷん、カゼイン、セルロース誘導体、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル、スチレン−ブタジエン共重合体より選ばれる1種以上であることが好ましい。なお、凝固剤は、硼砂とコロイダルシリカと樹脂とを含有する代わりに、硼砂と球状コロイダルシリカ複合アクリル樹脂とを含有してもよく、又は、硼砂とアルカリ性タイプのコロイダルシリカと球状コロイダルシリカ複合アクリル樹脂とを含有してもよい。
【0029】
樹脂の添加量としては、コロイダルシリカ100重量部に対して1〜100重量部、より好ましくは3〜50重量部である。添加量が1重量部より少ないとコロイダルシリカ脱落防止効果が不十分であり、100重量部より多くなるとインク吸収性の低下を招く。
【0030】
本発明の凝固剤は、本来の目的である塗工層の凝固作用だけではなく、必須成分として用いられるコロイダルシリカが最表面に分布して良好な光沢感とインクジェットの印字適性を向上させるものである。従って塗工層に対する凝固剤付着量はある程度の付着量が必要であり、付着量が少なければ本発明の目的を達せられない。このため凝固剤量としては、塗工層を凝固させる成分であるホウ素化合物は固形重量で0.1g/m2以上、更にコロイダルシリカは固形重量で0.05g/m2以上の付着量となるように塗布することが好ましい。凝固剤付着量は多くても本発明の効果を阻害するものではないため、付着量の上限は特に無いが、凝固液は低濃度の水溶液であるため付着量が多い場合には乾燥負荷がかかり操業性の低下を招く恐れがあるため、ホウ素化合物とコロイダルシリカの合計の固形重量で10g/m2以下とすることが好ましい。凝固剤の付着量が適正範囲にあれば、必要十分な凝固作用と印字適性向上作用を得ることが出来る。
【0031】
本発明のインク受容層を形成する塗料は顔料、バインダーと必要に応じてインク定着剤、離型剤を含有する。本発明で用いられる顔料は無機顔料として軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、硫酸バリウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、湿式及び乾式シリカゾル、アルミナ、コロイダルアルミナ、ゼオライト、珪藻土、水酸化マグネシウム等の白色顔料を用いることができる。本発明ではインク受容層の亀裂が極端に少ないことから、インク吸収速度が低下する場合にはアルミナを使用すると好ましい結果が得られる。アルミナの具体例としてはγ−アルミナ、δ−アルミナ、η−アルミナ、θ−アルミナ、含水アルミナが挙げられる。無機顔料の粒径は大きくとも1μm以下であり、好ましくは0.01〜0.5μmである。1μmを超えるとインク吸収性が良すぎて受容層深部にインクが入り込むために色濃度が著しく低下し、0.01μm以下ではインク受容層表面に亀裂が入りやすくなると同時にインク吸収性が悪くなる。さらに本発明の顔料は、アルミナの他に平均粒子径1μm以下のシリカを含有させることでアルミナを加えることと同様の上述の効果が得られる。
【0032】
なお、無機顔料と併用して有機顔料を添加することも可能である。
【0033】
本発明で用いられるインク受容層のバインダーはポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、ポリエチレンイミド系樹脂、ポリビニルピロヒドリン系樹脂、ポリアクリル酸またはその共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリルアミド系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテックス類、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス類の樹脂類が例示され、単独または併用して用いられる。特に好ましいバインダーはポリビニルアルコール、ポリビニルアセタールであり、これら単独または上記樹脂類と併用して用いられる。バインダーの使用量は、記録媒体の印字適性、インク受容層の強度、塗料液性を考慮して決定される。通常顔料重量に対し1〜200重量%、好ましくは5〜100重量%程度の範囲で添加される。
【0034】
本発明において、上記、顔料、バインダー類以外にカチオン性ポリマーを添加することが好ましい。カチオン性ポリマーの作用としては、インク中に使用されている染料中のアニオン成分と反応し水に不溶な塩を形成することから、インクを定着させ、耐水性が向上する。このようなカチオン性ポリマーとしてはポリエチレンイミン、エピクロルヒドリン変性ポリアルキルアミン、ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン、ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムハライド、ポリジアクリルジメチルアンモニウムハライド、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート塩酸塩、ポリビニルピリジウムハライド、カチオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリスチレン共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド二酸化硫黄共重合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドアミド共重合物、ジシアンジアミドホルマリン重縮合物、ジシアンジアミドジエチレントリアミン重縮合物、ポリアリルアミン、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミドエポキシ樹脂、メラミン樹脂酸コロイド、尿素系樹脂、カチオン変性PVA、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型化合物、その他第4級アンモニウム塩類及びポリアミン等が用いられる。添加量は全バインダー重量に対し1〜50重量%の範囲で使用される。とくに好ましい添加範囲は5〜30重量%である。
【0035】
その他の添加剤としては、必要に応じて消泡剤、潤滑剤、分散剤、湿潤剤等を使用できる。
【0036】
本発明のインク受容層を形成する塗料の塗工法としてはエアーナイフ、ロールコーター、バーコーター、コンマコーター、ブレードコーター等が公知の塗工機が用いられる。塗工量は固形分換算で5〜40g/m、好ましくは7〜30g/mの範囲が好ましい。塗工量が40g/mを超えるとインク受容層表面に亀裂が入りやすく、塗工量が5g/mより少ない場合には十分な光沢面が形成しづらい。
【0037】
本発明における光沢面形成は上記コーターで塗料を塗工した後、凝固液を塗工面に付与し塗料を凝固させキャストドラムに表面を圧着することで行われる。この工程は本発明の表面亀裂の少ない、かつインク吸収性能の高いインク受容層を形成する際に重要な工程である。使用する凝固剤については上記した通りであるが、加えて凝固剤を付与してキャストドラムに到達するまでの時間、キャストドラム温度、圧着する際の圧力、ライン速度を調整することでより表面亀裂の少ないインク受容層表面が形成できる。これらの諸条件については、使用する設備、塗料に応じて最適条件を求めることで適正化する必要がある。
【0038】
本発明で使用する基材としては、通常の上質紙、中質紙、白板紙等の紙基材が用いられる。燃料としてリサイクルされる場合を考慮し原料パルプとしては塩素含有量の少ないECFパルプまたはTCEパルプの使用が望ましい。キャストコート時における塗料の過度の浸透を押さえるために、サイズプレスで澱粉、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子を塗工した原紙を使用することが好ましい。
【0039】
また、基材上に顔料と接着剤からなる下塗り層を設け、この上に本発明のキャストコート層を設けることもできる。
【0040】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳述するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、実施例において示す「部」及び「%」は特に明示しない限り固形重量部および固形重量%を示す。
【0041】
(実施例1)
顔料として1次粒径13nmであるアルミナ(Aluminum Oxide C:日本アエロジール(株)製の商品名)の分散液(固形分として100重量部)に対しバインダーとしてポリビニルアルコール(PVA117:(株)クラレ製)20重量部、インク定着剤としてカチオン性ポリマー(パピオゲンP−105:センカ(株)製)10重量部からなる固形分14重量%の塗料を調製した。凝固剤として硼砂/非球状コロイダルシリカ(スノーテックスPS−M:日産化学(株)製)/カゼインを固形重量で3/1/0.15の比率で水に溶解し、固形分濃度5%の凝固液を調整した。酸化澱粉で表面処理した坪量160g/mの上質紙に上記塗料をロールコーターで塗工量15g/mになるよう塗布し、次いで凝固剤を固形重量で1.5g/mとなるように塗布して凝固処理を行ったのち、得られた塗工層表面が湿潤状態にあるうちに表面温度100℃のキャストドラムに圧着し、インクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0042】
(実施例2)
実施例1において凝固剤のカゼインをりん酸エステル化でんぷん(MS4600:日本食品(株)製)として凝固液を調整し、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0043】
(実施例3)
実施例1において凝固剤のカゼインをメチルセルロース(メトローズ90SH−100:信越化学(株)製)として凝固液を調整し、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0044】
(実施例4)
実施例1において凝固剤のカゼインをポリウレタン(アデカボンタイターHUX232:旭電化(株)製)として凝固液を調整し、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0045】
(実施例5)
実施例4において凝固剤のカゼインを酢酸ビニル(モビニール206:クラリアントポリマー(株)製)として凝固液を調整し、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0046】
(実施例6)
実施例1において凝固剤のカゼインを変性ポリエステル樹脂(CW−11:御国色素(株)製)として凝固液を調整し、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0047】
(実施例7)
実施例1において凝固剤のカゼインをエチレン-酢酸ビニル(ポリゾールEVA AD−6:昭和高分子(株)製)として凝固液を調整し、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0048】
(実施例8)
実施例1において凝固剤として硼砂/球状コロイダルシリカ複合アクリル樹脂(モビニール8050:クラリアントポリマー(株)製)を3/2とした以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0049】
(実施例9)
実施例1において凝固剤として硼砂/非球状コロイダルシリカ(スノーテックスPS−M:日産化学(株)製)/球状コロイダルシリカ複合アクリル樹脂(モビニール8050:クラリアントポリマー(株)製)を3/0.9/0.2とした以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0050】
(実施例10)
実施例1において凝固剤のカゼインをスチレン−ブタジエン共重合体(L−1970:旭化成(株)製)として凝固液を調整し、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0051】
(実施例11)
実施例1においてバインダーをポリビニルアセタール(エスレックKX−1:積水化学(株)製)とし、実施例1と同様の凝固剤を調整し、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0052】
(実施例12)
実施例1においてバインダーをポリビニルアルコール10重量部、ポリビニルアセタール10重量部とし、実施例1と同様の凝固剤を調整し、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0053】
(実施例13)
実施例1において顔料としてアルミナの代わりに平均粒子径0.3μmの合成シリカ(サイロジェット703C:グレースジャパン(株))を使用した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0054】
(比較例1)
実施例1において凝固剤を使用しないで塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0055】
(比較例2)
実施例1において凝固剤を硼砂のみとし、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0056】
(比較例3)
実施例1において凝固剤の硼砂を使用しなかったこと以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0057】
(比較例4)
実施例1において凝固剤のカゼインを使用しなかったこと以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0058】
(比較例5)
実施例3において凝固剤のコロイダルシリカを使用しなかったこと以外は実施例3に記載した通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成した。
【0059】
上記インクジェット記録用光沢紙について以下の評価を実施し、結果を表1に示した。
【表1】

Figure 0004390382
表1の評価結果の基準は下記のようにした。
【0060】
画像鮮明性
ISO標準画像(ISO/JIS-SCID高精細カラーデジタル標準画像データ、画像の名称:ポートレート、画像の識別番号:N1)をセイコーエプソン(株)製インクジェットプリンター「PM−770C」を用い印字した。印字した画像を目視により評価した。
◎:記録画像が非常に鮮明でコントラストがはっきりしている。
○:記録画像が鮮明でコントラストがはっきりしている。
△:記録画像が鮮明であるがコントラストがはっきりしなく、色が沈んでいる。
×:記録画像が不鮮明で、色が沈んでいる。
【0061】
にじみ
セイコーエプソン(株)製インクジェットプリンター「PM−770C」を用いCMYK及びRGBのベタ(100%濃度)及び文字を印字した。ベタ部の各色の境界及び文字のにじみの程度をを目視により評価した。
◎:境界がくっきりしてにじみが全く無く、文字が鮮明である。
○:境界のにじみが目立たず、文字が鮮明である。
△:境界のにじみが目立ち、文字が不鮮明で実用上問題がある。
×:境界のにじみがひどく、文字が判別できなくなり実用上不可。
【0062】
ドット形状
セイコーエプソン(株)製インクジェットプリンター「PM−770C」を用いハーフトーン(10%濃度)を印字した。次いで印字部分を光学顕微鏡にて200倍に拡大して観察し、塗工層表面のひび割れ状態とドット形状の真円性を評価した。
◎:表面に亀裂が全く無く、ドット形状の真円性が非常に高い。
○:表面の亀裂が目立たず、ドット形状の真円性が高い。
△:表面の亀裂が目立ち、ドット形状の真円性が低い。
×:表面の亀裂がひどく目立ち、ドットの形状が不定形である。
【0063】
光沢感の均一性
光沢紙表面に対し、横方向より表面状態を肉眼で観察し光沢感を判定した。
○:白紙の光沢感が高く均一性が良好である。
△:白紙の光沢感がやや低い。
×:白紙の光沢感が低く、均一性が悪い。
【0064】
(5)表面強度
学振式堅牢度試験機(テスター産業(株)製)を用いて、おもりなしの条件で表面を5回こすり、表面強度(傷つき、粉落ち)の程度を目視により判定した。
◎:傷や粉落ちが全く無く良好である。
○:傷や粉落ちが目立たず、良好である。
△:傷や粉落ちが目立ち、実用上問題がある。
×:傷や粉落ちがひどく目立ち、実用上不可。
【0065】
【発明の効果】
請求項1記載の発明により、インクジェット記録用光沢紙はキャスト法によって製造されたインクジェット記録用光沢紙でありながら、印画紙基材あるいはフィルム基材を用いて製造された媒体に匹敵する画質、インク受容層表面の非常に良好な表面光沢感の均一性、及び印字した場合のドット真円性を与えることができた。また画像品質の改良、特に印字した場合の画像高濃度化による発色性の向上を実現することができた。そして、ホウ素化合物として硼砂を用いることで凝固処理を充分行ない、亀裂の無い表面を形成して、光沢感の均一性、ドットの真円性、画像鮮明性をさらに良好にしたインクジェット記録用光沢紙を提供することができた。
【0066】
請求項2記載の発明により、アルカリ性タイプのコロイダルシリカとして特に非球状コロイダルシリカを用いることで、インク吸収性がさらに高いインクジェット記録用光沢紙を提供することができた。
【0068】
請求項3記載の発明により、樹脂として、でんぷん、カゼイン、セルロース誘導体、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル、スチレン−ブタジエン共重合体から1種以上選択して組合せたものを用いることで、コロイダルシリカの脱落防止、インク吸収性、光沢性を備えたインクジェット記録用光沢紙を提供することができた。
【0069】
請求項4又は5記載の発明により、顔料としてアルミナを含有させ、あるいは顔料として平均粒子径1μm以下のシリカを含有させて、インク受容層の亀裂を極端に少なくして光沢性を確保し、かつインク吸収速度を適度に有するインクジェット記録用光沢紙を提供することができた。
【0070】
請求項6記載の発明により、基材として紙を用いることで、フィルム層を有する印画紙基材に比べ、製造コストも低く、廃棄する場合にはリサイクル可能であり資源の有効利用を行うことができた。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to glossy paper for ink-jet recording, and particularly to a recording paper having high gloss on the printing surface and high print quality close to photographic image quality.
[0002]
[Prior art]
The ink jet recording method is a method in which dots are formed by discharging ink droplets and adhering onto recording paper to perform recording. In recent years, recording with high print quality has become possible due to technological advances in inkjet printers, inks, and recording media.
[0003]
Elements required for an ink jet recording medium include (1) fast ink absorption and drying, (2) high printing density, and (3) no dot spread and whiskers. . If ordinary plain paper has a certain size or more, it can be expected to have a certain level of print quality with little blurring.
[0004]
On the other hand, when a higher print quality is required, a dedicated medium in which an ink receiving layer suitable for the ink of an ink jet printer is provided on various media on the medium is used. As the medium dedicated for ink jet recording, a medium having paper or film as a support and a pigment coating layer mainly composed of a pigment and a binder or a resin coating layer containing no pigment is provided on the surface.
[0005]
Inkjet dedicated media are further classified into matte and glossy media from the surface state. The latter glossy media is used when image quality closer to silver halide photography is required. In addition to the properties described above, the properties required for these glossy media are: (4) high dot roundness and good image reproducibility, (5) good water resistance and light resistance, 6) The glossiness of the image area and the blank paper portion is high.
[0006]
Various methods have been proposed for producing glossy media in order to maintain the characteristics (2) to (6) while maintaining the ink absorption and drying properties of (1). A method of forming an ink receiving layer by a method and imparting gloss to the surface, and a method of forming an ink receiving layer on a photographic paper substrate. In general, the former (1) ink absorbency is easier to control than the latter, but (4) dot roundness, image reproducibility, (6) image area, glossiness of blank paper, and quality compared to the latter. Inferior. As the base material for photographic paper is generally called RC paper (resin coated paper), since the polyethylene film layer is formed on the paper base material, when the ink receiving layer is formed on the surface, the film surface is Since the surface is smooth, the surface of the ink receiving layer is also smooth, and a glossy surface is easily formed. However, it is necessary to increase the coating amount in order to increase the ink absorbency, and since the base material itself is more expensive than paper, the overall cost is higher than that of the glossy medium produced by the former casting method. In addition, there is also a problem that when it is discarded, it cannot be recycled because it is a composite material.
[0007]
The glossy paper for ink-jet recording by the casting method is advantageous in this respect, but has the above-mentioned problems in quality, and various proposals have been made to solve these problems. Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-72017 discloses an ink jet recording paper having high surface smoothness and excellent image quality by defining the average roughness, glossiness and air permeability of the recording paper. There is a suggestion. Japanese Patent Laid-Open No. 11-348416 also proposes that an ink jet recording paper having excellent gloss and ink acceptability can be obtained by defining the size and number of cracks on the surface of the recording layer. When the number is too small, there is a problem that glossiness increases while ink absorbability decreases. In any case, there is currently no recording medium having glossy image quality and uniform glossiness in glossy paper for inkjet recording manufactured by the casting method, which exceeds that of a medium manufactured using a photographic paper substrate or a film substrate. is there.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
  The object of the present invention is to improve the image quality, particularly the improvement in image density and dot roundness in printing, and the ink receiving layer, which are the problems of the prior art, in the glossy paper for ink jet recording by the casting method. The object is to provide a recording medium having improved surface glossiness uniformity and having an image quality comparable to that of a medium produced using a photographic paper substrate or a film substrate and a uniform glossiness. In order to solve these problems, the present inventors have made a casting method,Especially the coagulation methodFocusing on the coagulation process, which is important when determining the surface state of glossy paper for ink jet recording when manufacturing with, and improving the coagulant and image density, improving the roundness of dots, and the glossiness of the ink receiving layer surface We found that there is a close relationship between sex.Then, by using borax as a boron compound, solidification processing is sufficiently performed, and a crack-free surface is formed, and glossy uniformity for glossiness, roundness of dots, and image sharpness are further improved. I will provide a.
[0009]
  The second object of the present invention is toAlkaline typeIn particular, by using non-spherical colloidal silica as the colloidal silica, a glossy paper for ink-jet recording having higher ink absorbability is provided.
[0011]
The fourth object of the present invention is a resin selected from a combination of starch, casein, cellulose derivatives, acrylic, polyurethane, polyester, vinyl acetate, ethylene-vinyl acetate, and styrene-butadiene copolymers. By using it, it is intended to provide a glossy paper for ink-jet recording which has colloidal silica removal prevention, ink absorbability and glossiness.
[0012]
A fifth object of the present invention is to ensure glossiness by extremely reducing cracks in the ink-receiving layer by containing alumina as a pigment or by incorporating silica having an average particle diameter of 1 μm or less as a pigment. And providing a glossy paper for ink-jet recording having a moderate ink absorption rate.
[0013]
A sixth object of the present invention is to use paper as a base material, which is lower in production cost than a photographic paper base material having a film layer, and is recyclable when discarded and effectively uses resources. It is.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
[0015]
  The glossy paper for ink-jet recording of the present invention is a cast-coated paper in which the coating layer formed on one side or both sides of the substrate has high gloss,The method of casting is the coagulation method,The coating layer contains a pigment and an adhesive, and a coagulant capable of coagulating with the adhesive on the surface of the coating layerTheContaining, the adhesive contains polyvinyl alcohol and / or polyvinyl acetal,Borax and alkaline type colloidal silica and resin, borax and spherical colloidal silica composite acrylic resin, or borax and alkaline type colloidal silica and spherical colloidal silica composite acrylic resinIt is characterized by containing.
[0016]
  In the glossy paper for inkjet recording of the present invention,Of the alkaline typeThe colloidal silica is preferably non-spherical colloidal silica.
[0018]
In the glossy paper for ink-jet recording of the present invention, the resin is selected and combined from starch, casein, cellulose derivatives, acrylic, polyurethane, polyester, vinyl acetate, ethylene-vinyl acetate, and styrene-butadiene copolymer. It is preferable that
[0019]
In the glossy paper for ink-jet recording of the present invention, the pigment preferably contains alumina.
[0020]
In the glossy paper for ink-jet recording of the present invention, the pigment preferably contains silica having an average particle diameter of 1 μm or less.
[0021]
Furthermore, in the glossy paper for ink-jet recording of the present invention, the substrate is preferably paper.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in detail below. In the present invention, for example, after applying a coating liquid having a pigment and a binder, the coating surface is solidified using a coagulant, and the coating layer is heated while the coating surface is wet. A cast-coated paper is manufactured by pressure-bonding to the metal surface. At this time, in the present invention, a boron compound, colloidal silica, and a resin are essential components as a coagulant. In the present invention, the coagulation treatment greatly affects the surface state of the cast-coated paper. If the solidification is insufficient, a crack is formed on the surface of the coating layer when moisture is evaporated by pressure bonding to the heated mirror-finished metal surface. Due to the occurrence of this crack, the uniformity of glossiness and the roundness of dots are impaired. As a result, the printed image becomes unclear and the quality is lowered.
[0023]
On the other hand, if solidification is sufficient, cracks on the surface of the coating layer are extremely reduced, and a surface having no or almost no cracks can be formed. By forming such a surface, it is possible to obtain a clear printed image with good glossiness uniformity and dot roundness.
[0024]
In the coagulation treatment, it is important to select one that effectively coagulates with the binder component of the coating layer, and the coating liquid contains polyvinyl alcohol and / or polyvinyl acetal as the binder. Therefore, boron compounds are preferred as those that effectively coagulate with these binders.
As the boron compound which is one of the essential components of the coagulant, orthoboric acid, metaboric acid, borate and the like can be used. Specifically, HThreeBOThree, NaBO2・ 4H2OK2BFourO7・ 5H2O, KBO2, NHFourBFourO9・ 3H20, NHFourBO2, Na2BFourO7・ 10H20, Ca2B6O11・ 7H20 can be exemplified.
[0025]
In the coagulation treatment, it is preferable that the concentration of the coagulant is as high as possible from the viewpoint of effectively performing the coagulation treatment, and among these, sodium tetraborate (borax) can obtain an aqueous solution with a high concentration because of the coagulation treatment. Is the most preferable boron compound. Although not particularly limited, a concentration of 2% or more as an aqueous solution is particularly preferable in the coagulation treatment.
[0026]
Further, it contains colloidal silica as an essential component as a coagulant. There are two types of colloidal silica, alkaline type and acidic type, which can be used, but it is necessary to use them properly depending on the pH of the boron compound aqueous solution.
[0027]
When borax is used as the boron compound, since the pH of the borax aqueous solution is 9 to 9.5, it is preferable to use alkaline type colloidal silica. As the particle shape of the colloidal silica, spherical colloidal silica or non-spherical colloidal silica can be used. Non-spherical colloidal silica is colloidal silica in a state in which a specific number of spherical colloidal silicas are connected in series or partially branched. Spherical colloidal silica is more likely to have glossiness as the particle size is smaller. However, since ink absorbability may be lowered, the average particle size is preferably 1 nm to 100 nm in terms of glossiness and ink absorbability. In addition, as the non-spherical colloidal silica, the smaller the particle diameter, the smaller the voids, so the ink absorbability is poor.If the particle diameter is too large, the voids may become too large and the image density may be lowered. Is preferably 30 nm to 200 nm. The non-spherical colloidal silica is more excellent in ink absorbability because it tends to form a void structure, and the spherical shape is more excellent in terms of the glossiness. Therefore, it is important to select appropriately according to the purpose, and it is possible to use a mixture of both.
[0028]
  The resin contained in the coagulant is used for the purpose of improving the surface strength and preventing the colloidal silica from falling off. Therefore, it may be suitable for this purpose, but at the same time, it must be stable against the boron compound. These include oxidized starch, etherified starch, cellulose derivatives such as carboxymethylcellulose, hydroxyethylcellulose, casein, gelatin, soy protein, polyethyleneimide resin, polyacrylic acid or copolymers thereof, maleic anhydride copolymer Polymer, acrylamide resin, acrylate resin, polyamide resin, polyurethane resin, polyester resin, alkyd resin, epoxy resin, epichlorohydrin resin, urea resin, melamine resin, styrene-butadiene copolymer, methyl methacrylate -Acrylic polymer latexes such as butadiene copolymer, acrylic acid ester, methacrylic acid ester polymer or copolymer, and vinyl polymer latex such as vinyl acetate and ethylene-vinyl acetate copolymer. Resins of the scan such is illustrated, used alone or in combination. Among these, starch, casein, cellulose derivatives, acrylic, polyurethane, polyester, vinyl acetate, ethylene-vinyl acetate, and styrene-butadiene are preferable for surface strength, colloidal silica removal prevention, ink absorption, and glossiness. It is preferable that it is 1 or more types chosen from a polymer.The coagulant may contain borax and spherical colloidal silica composite acrylic resin instead of containing borax, colloidal silica and resin, or borax, alkaline type colloidal silica and spherical colloidal silica composite acrylic. You may contain resin.
[0029]
The addition amount of the resin is 1 to 100 parts by weight, more preferably 3 to 50 parts by weight with respect to 100 parts by weight of colloidal silica. When the addition amount is less than 1 part by weight, the colloidal silica drop-off preventing effect is insufficient, and when it exceeds 100 parts by weight, the ink absorbability is lowered.
[0030]
The coagulant of the present invention improves not only the solidification effect of the coating layer, which is the original purpose, but also colloidal silica used as an essential component on the outermost surface to improve a good gloss and ink jet printability. is there. Therefore, a certain amount of adhesion of the coagulant to the coating layer is required, and the object of the present invention cannot be achieved unless the adhesion amount is small. For this reason, as the amount of the coagulant, the boron compound, which is a component for solidifying the coating layer, is 0.1 g / m in solid weight.2In addition, colloidal silica is 0.05 g / m in solid weight.2It is preferable to apply so as to obtain the above adhesion amount. Even if the coagulant adhesion amount is large, the effect of the present invention is not hindered, so there is no upper limit on the adhesion amount, but the coagulation liquid is a low concentration aqueous solution, so if the adhesion amount is large, a drying load is applied. 10g / m as the total solid weight of boron compound and colloidal silica because it may cause a decrease in operability2The following is preferable. If the adhesion amount of the coagulant is within an appropriate range, a necessary and sufficient coagulation effect and a printability improvement effect can be obtained.
[0031]
The coating material for forming the ink receiving layer of the present invention contains a pigment, a binder and, if necessary, an ink fixing agent and a release agent. The pigments used in the present invention are light calcium carbonate, magnesium carbonate, kaolin, barium sulfate, aluminum silicate, magnesium silicate, synthetic amorphous silica, colloidal silica, wet and dry silica sol, alumina, colloidal alumina, zeolite, diatomaceous earth as inorganic pigments. A white pigment such as magnesium hydroxide can be used. In the present invention, since the ink receiving layer has extremely few cracks, when the ink absorption rate decreases, the use of alumina provides a favorable result. Specific examples of alumina include γ-alumina, δ-alumina, η-alumina, θ-alumina, and hydrous alumina. The particle size of the inorganic pigment is at most 1 μm or less, preferably 0.01 to 0.5 μm. If it exceeds 1 μm, the ink absorbability is too good and the ink enters the deep part of the receiving layer, so that the color density is remarkably reduced. Further, the pigment of the present invention has the same effect as that obtained by adding alumina by containing silica having an average particle diameter of 1 μm or less in addition to alumina.
[0032]
It is also possible to add an organic pigment in combination with an inorganic pigment.
[0033]
The binder of the ink receiving layer used in the present invention is polyvinyl alcohol, polyvinyl acetal, oxidized starch, etherified starch, carboxymethyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, casein, gelatin, soybean protein, polyethylene imide resin, polyvinyl pyrohydrin resin, poly Acrylic acid or its copolymer, maleic anhydride copolymer, acrylamide resin, acrylic ester resin, polyamide resin, polyurethane resin, polyester resin, polyvinyl butyral resin, alkyd resin, epoxy resin, epichlorohydrin Resin, urea resin, melamine resin, styrene-butadiene copolymer, methyl methacrylate-butadiene copolymer, acrylic acid ester, methacrylic acid ester polymer or copolymer Acrylic polymer latexes such as body, ethylene - the resins of the vinyl polymer latexes such as vinyl acetate copolymer exemplified, used alone or in combination. Particularly preferred binders are polyvinyl alcohol and polyvinyl acetal, and these are used alone or in combination with the above resins. The use amount of the binder is determined in consideration of the printability of the recording medium, the strength of the ink receiving layer, and the coating liquid property. Usually, it is added in an amount of about 1 to 200% by weight, preferably about 5 to 100% by weight, based on the pigment weight.
[0034]
In the present invention, it is preferable to add a cationic polymer in addition to the above pigments and binders. The action of the cationic polymer reacts with an anionic component in the dye used in the ink to form a salt that is insoluble in water, thereby fixing the ink and improving the water resistance. Such cationic polymers include polyethyleneimine, epichlorohydrin-modified polyalkylamine, polyamine polyamide epichlorohydrin, dimethylamine ammonia epichlorohydrin, polyvinylbenzyltrimethylammonium halide, polydiacryldimethylammonium halide, polydimethylaminoethyl methacrylate hydrochloride, polyvinylpyridium halide. , Cationic polyacrylamide, cationic polystyrene copolymer, diallyldimethylammonium chloride polymer, diallyldimethylammonium chloride sulfur dioxide copolymer, diallyldimethylammonium chloride amide copolymer, dicyandiamide formalin polycondensate, dicyandiamide diethylenetriamine polycondensate , Polyallylua , Polyallylamine hydrochloride, polyacrylamide resin, polyamide epoxy resin, melamine resin acid colloid, urea resin, cation-modified PVA, amino acid type amphoteric surfactant, betaine type compound, other quaternary ammonium salts, polyamine, etc. Used. The addition amount is used in the range of 1 to 50% by weight based on the total binder weight. A particularly preferable addition range is 5 to 30% by weight.
[0035]
As other additives, antifoaming agents, lubricants, dispersants, wetting agents and the like can be used as necessary.
[0036]
As a coating method of the coating material for forming the ink receiving layer of the present invention, known coating machines such as an air knife, a roll coater, a bar coater, a comma coater, and a blade coater are used. The coating amount is 5 to 40 g / m in terms of solid content.2, Preferably 7-30 g / m2The range of is preferable. Coating amount is 40g / m2If it exceeds 1, the surface of the ink receiving layer tends to crack, and the coating amount is 5 g / m.2If it is less, it is difficult to form a sufficiently glossy surface.
[0037]
In the present invention, the glossy surface is formed by coating the coating material with the coater, then applying a coagulating liquid to the coating surface, solidifying the coating material, and pressing the surface against the cast drum. This step is an important step when forming an ink receiving layer with less surface cracking and high ink absorption performance of the present invention. The coagulant to be used is as described above. In addition, the surface cracking can be achieved by adjusting the time to reach the cast drum after applying the coagulant, the temperature of the cast drum, the pressure at the time of pressure bonding, and the line speed. The surface of the ink receiving layer with a small amount can be formed. These various conditions need to be optimized by obtaining optimum conditions according to the equipment and paint used.
[0038]
As the base material used in the present invention, a normal paper base material such as high-quality paper, medium-quality paper, and white paperboard is used. Considering the case of recycling as fuel, it is desirable to use ECF pulp or TCE pulp with low chlorine content as raw material pulp. In order to suppress excessive penetration of the paint during cast coating, it is preferable to use a base paper coated with a water-soluble polymer such as starch or polyvinyl alcohol by a size press.
[0039]
It is also possible to provide an undercoat layer comprising a pigment and an adhesive on the substrate, and to provide the cast coat layer of the present invention thereon.
[0040]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is further explained in full detail, this invention is not limited to these examples. In the examples, “parts” and “%” indicate solid parts by weight and solids% by weight unless otherwise specified.
[0041]
Example 1
Polyvinyl alcohol (PVA117: manufactured by Kuraray Co., Ltd.) as a binder with respect to a dispersion (100 parts by weight as a solid content) of alumina (Aluminum Oxide C: trade name manufactured by Nippon Aerology Co., Ltd.) having a primary particle size of 13 nm as a pigment. ) A paint having a solid content of 14% by weight, comprising 20 parts by weight and 10 parts by weight of a cationic polymer (Papiogen P-105: manufactured by Senca Co., Ltd.) as an ink fixing agent was prepared. As a coagulant, borax / non-spherical colloidal silica (Snowtex PS-M: manufactured by Nissan Chemical Co., Ltd.) / Casein is dissolved in water at a solid weight ratio of 3/1 / 0.15, and the solid content concentration is 5%. The coagulation liquid was adjusted. Basis weight 160g / m surface-treated with oxidized starch2The above coating is applied to high quality paper with a roll coater 15g / m2Then, the coagulant is applied at a solid weight of 1.5 g / m.2Then, the coated layer surface was pressure-bonded to a cast drum having a surface temperature of 100 ° C. while the surface of the obtained coating layer was wet to prepare glossy paper for ink jet recording.
[0042]
(Example 2)
A glossy paper for ink-jet recording under the same conditions as described in Example 1 except that the coagulant was prepared by applying and coagulating the coagulant casein as phosphate esterified starch (MS4600: manufactured by Nippon Foods Co., Ltd.). It was created.
[0043]
(Example 3)
A glossy paper for ink-jet recording was prepared under the same conditions as described in Example 1, except that the coagulant was prepared using methylcellulose (Metrouse 90SH-100: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) as the coagulant casein in Example 1. Created.
[0044]
(Example 4)
A glossy paper for ink-jet recording was prepared under the same conditions as described in Example 1 except that the coagulant was prepared and applied as polyurethane (Adekabon titer HUX232: manufactured by Asahi Denka Co., Ltd.) as the coagulant casein in Example 1. Created.
[0045]
(Example 5)
A glossy paper for ink-jet recording was prepared under the same conditions as described in Example 1 except that the coagulant was prepared by applying and coagulating the coagulant casein as vinyl acetate (Muvinyl 206: manufactured by Clariant Polymer Co., Ltd.). did.
[0046]
(Example 6)
A glossy paper for ink-jet recording under the same conditions as described in Example 1 except that the coagulant was prepared by applying the coagulant casein as a modified polyester resin (CW-11: manufactured by Gokoku Dye Co., Ltd.) in Example 1 and applying it. It was created.
[0047]
(Example 7)
In Example 1, the coagulant was prepared using ethylene-vinyl acetate (Polysol EVA AD-6: manufactured by Showa Polymer Co., Ltd.) as the coagulant casein, and the inkjet was performed under the same conditions as described in Example 1 except that the coagulating liquid was applied. Glossy paper for recording was made.
[0048]
(Example 8)
A glossy paper for ink-jet recording was prepared under the same conditions as described in Example 1, except that borax / spherical colloidal silica composite acrylic resin (Movinyl 8050: manufactured by Clariant Polymer Co., Ltd.) was used as the coagulant in Example 1. Created.
[0049]
(Example 9)
In Example 1, borax / non-spherical colloidal silica (Snowtex PS-M: manufactured by Nissan Chemical Co., Ltd.) / Spherical colloidal silica composite acrylic resin (Mobile 8050: manufactured by Clariant Polymer Co., Ltd.) was used as a coagulant. A glossy paper for inkjet recording was prepared under the same conditions as described in Example 1 except that the ratio was 9 / 0.2.
[0050]
(Example 10)
In Example 1, except that the coagulant was prepared by using the coagulant casein as a styrene-butadiene copolymer (L-1970: manufactured by Asahi Kasei Co., Ltd.), and coating it under the same conditions as described in Example 1, except for coating. Made glossy paper.
[0051]
(Example 11)
In Example 1, the binder was polyvinyl acetal (ESREC KX-1: manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd.), the same coagulant as in Example 1 was prepared, and the ink jet was performed under the same conditions as described in Example 1 except that it was applied. Glossy paper for recording was made.
[0052]
(Example 12)
In Example 1, the binder is 10 parts by weight of polyvinyl alcohol and 10 parts by weight of polyvinyl acetal, and the same coagulant as in Example 1 is prepared and applied. It was created.
[0053]
(Example 13)
Glossy paper for ink-jet recording under the same conditions as described in Example 1 except that synthetic silica (Silojet 703C: Grace Japan Co., Ltd.) having an average particle size of 0.3 μm was used instead of alumina as a pigment in Example 1. It was created.
[0054]
(Comparative Example 1)
A glossy paper for ink-jet recording was prepared under the same conditions as described in Example 1 except that the application was performed without using a coagulant in Example 1.
[0055]
(Comparative Example 2)
A glossy paper for ink-jet recording was prepared under the same conditions as described in Example 1 except that the coagulant was only borax in Example 1 and the coating was applied.
[0056]
(Comparative Example 3)
A glossy paper for ink-jet recording was prepared under the same conditions as described in Example 1, except that the coagulant borax was not used in Example 1.
[0057]
(Comparative Example 4)
A glossy paper for ink-jet recording was prepared under the same conditions as described in Example 1, except that the coagulant casein was not used in Example 1.
[0058]
(Comparative Example 5)
A glossy paper for ink-jet recording was prepared under the same conditions as described in Example 3 except that the coagulant colloidal silica was not used in Example 3.
[0059]
The following evaluation was carried out on the glossy paper for inkjet recording, and the results are shown in Table 1.
[Table 1]
Figure 0004390382
The criteria for the evaluation results in Table 1 were as follows.
[0060]
Image clarity
An ISO standard image (ISO / JIS-SCID high-definition color digital standard image data, image name: portrait, image identification number: N1) was printed using an ink jet printer “PM-770C” manufactured by Seiko Epson Corporation. The printed image was visually evaluated.
A: The recorded image is very clear and the contrast is clear.
○: The recorded image is clear and the contrast is clear.
Δ: The recorded image is clear but the contrast is not clear and the color is sunk.
X: The recorded image is unclear and the color is sunk.
[0061]
Blur
CMYK and RGB solids (100% density) and characters were printed using an ink jet printer “PM-770C” manufactured by Seiko Epson Corporation. The boundary of each color of the solid portion and the degree of blurring of characters were visually evaluated.
A: The boundary is clear, there is no blur, and the characters are clear.
○: The blurring of the boundary is not conspicuous and the characters are clear.
(Triangle | delta): The blur of a boundary is conspicuous, a character is unclear, and there exists a problem practically.
X: The blurring of the boundary is severe, and the character cannot be identified, so that it is not practical.
[0062]
Dot shape
A halftone (10% density) was printed using an ink jet printer “PM-770C” manufactured by Seiko Epson Corporation. Next, the printed part was observed by magnifying it 200 times with an optical microscope, and the cracked state of the coating layer surface and the roundness of the dot shape were evaluated.
A: There is no crack on the surface, and the roundness of the dot shape is very high.
○: Cracks on the surface are not conspicuous and the roundness of the dot shape is high.
(Triangle | delta): The crack of the surface is conspicuous and the roundness of a dot shape is low.
X: The crack of the surface is conspicuous and the shape of the dot is irregular.
[0063]
Uniform gloss
The glossiness was judged by observing the surface condition with the naked eye from the lateral direction on the glossy paper surface.
○: The glossiness of white paper is high and the uniformity is good.
Δ: The glossiness of the white paper is slightly low.
X: The glossiness of white paper is low and the uniformity is poor.
[0064]
(5) Surface strength
Using a Gakushin type fastness tester (manufactured by Tester Sangyo Co., Ltd.), the surface was rubbed 5 times under the condition of no weight, and the degree of surface strength (scratched, powder falling) was visually judged.
A: Good with no scratches or powder falling.
○: Scratches and powder fall are not noticeable and good.
(Triangle | delta): A crack and powder fall are conspicuous and have a problem practically.
X: Scratches and powder fall off are conspicuous and impractical.
[0065]
【The invention's effect】
  According to the first aspect of the present invention, the glossy paper for ink-jet recording is a glossy paper for ink-jet recording produced by a casting method, but the image quality and ink are comparable to a medium produced using a photographic paper substrate or a film substrate. It was possible to provide very good surface glossiness uniformity on the surface of the receiving layer and dot roundness when printed. In addition, it was possible to improve the color quality by improving the image quality, particularly by increasing the image density when printing.In addition, glossy paper for ink-jet recording that sufficiently solidifies by using borax as a boron compound, forms a crack-free surface, and further improves gloss uniformity, dot roundness, and image clarity. Could be provided.
[0066]
  According to the invention of claim 2,Alkaline typeBy using non-spherical colloidal silica as the colloidal silica, it was possible to provide a glossy paper for ink jet recording having higher ink absorbability.
[0068]
  Claim 3According to the described invention, by using a resin selected from a combination of starch, casein, cellulose derivative, acrylic, polyurethane, polyester, vinyl acetate, ethylene-vinyl acetate, and styrene-butadiene copolymer, It was possible to provide a glossy paper for ink-jet recording having prevention of colloidal silica falling off, ink absorption and glossiness.
[0069]
  Claim 4 or 5According to the described invention, alumina is contained as a pigment, or silica having an average particle diameter of 1 μm or less is contained as a pigment, the crack of the ink receiving layer is extremely reduced, the gloss is ensured, and the ink absorption rate is moderate. In addition, the glossy paper for ink-jet recording can be provided.
[0070]
  Claim 6According to the described invention, by using paper as a base material, the manufacturing cost is lower than that of a photographic paper base material having a film layer, and when discarded, it can be recycled and resources can be effectively used.

Claims (6)

基材の片面又は両面に形成した塗工層が強光沢を有するキャストコート紙であって、
キャスト処理の方式が凝固法であり、
該塗工層は顔料及び接着剤を含有し、かつ該塗工層表面に該接着剤と凝固し得る凝固剤含有し、
該接着剤はポリビニルアルコール及びポリビニルアセタールの両方又はいずれか一方を含有し、
前記凝固剤は、硼砂とアルカリ性タイプのコロイダルシリカと樹脂とを含有するか、硼砂と球状コロイダルシリカ複合アクリル樹脂とを含有するか、又は、硼砂とアルカリ性タイプのコロイダルシリカと球状コロイダルシリカ複合アクリル樹脂とを含有したことを特徴とするインクジェット記録用光沢紙。
The coated layer formed on one side or both sides of the substrate is cast coated paper having high gloss,
The method of casting is the coagulation method,
The coating layer contains a pigment and an adhesive, and contains a coagulant capable of coagulating with the adhesive on the surface of the coating layer,
The adhesive contains polyvinyl alcohol and / or polyvinyl acetal,
The coagulant contains borax and alkaline type colloidal silica and resin, or contains borax and spherical colloidal silica composite acrylic resin, or borax, alkaline type colloidal silica and spherical colloidal silica composite acrylic resin. A glossy paper for ink-jet recording, comprising:
前記アルカリ性タイプのコロイダルシリカは非球状コロイダルシリカであることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用光沢紙。2. The glossy paper for ink jet recording according to claim 1, wherein the alkaline type colloidal silica is non-spherical colloidal silica. 前記樹脂は、でんぷん、カゼイン、セルロース誘導体、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル、スチレン−ブタジエン共重合体から1種以上選択して組合せたものであることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録用光沢紙。The resin is a combination of one or more selected from starch, casein, cellulose derivatives, acrylic, polyurethane, polyester, vinyl acetate, ethylene-vinyl acetate, and styrene-butadiene copolymers. The glossy paper for ink jet recording according to 1 or 2 . 前記顔料はアルミナを含有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録用光沢紙。Claim 1, 2 or 3 for inkjet recording glossy paper, wherein the said pigment containing alumina. 前記顔料は平均粒子径1μm以下のシリカを含有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録用光沢紙。The glossy paper for ink-jet recording according to claim 1, 2 or 3, wherein the pigment contains silica having an average particle diameter of 1 µm or less. 前記基材は紙であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のインクジェット記録用光沢紙。It said substrate is an ink jet recording glossy paper according to claim 1, 2, 3, 4 or 5, wherein a is paper.
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