JP4389923B2 - パチンコ機の制御装置 - Google Patents

パチンコ機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4389923B2
JP4389923B2 JP2006294713A JP2006294713A JP4389923B2 JP 4389923 B2 JP4389923 B2 JP 4389923B2 JP 2006294713 A JP2006294713 A JP 2006294713A JP 2006294713 A JP2006294713 A JP 2006294713A JP 4389923 B2 JP4389923 B2 JP 4389923B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winning
data
pachinko machine
state
deviation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006294713A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007014821A (ja
Inventor
正博 竹内
芳生 若菜
誠 田結
英勝 竹内
Original Assignee
株式会社竹屋
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社竹屋 filed Critical 株式会社竹屋
Priority to JP2006294713A priority Critical patent/JP4389923B2/ja
Publication of JP2007014821A publication Critical patent/JP2007014821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4389923B2 publication Critical patent/JP4389923B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技球の入賞状態を検出してパチンコ機の制御を行なうパチンコ機の制御装置に関するものである。
従来より、パチンコ機においては、その遊技域に、液晶ディスプレイ等の画像表示装置、画像表示装置用の始動入賞口、及び大入賞口(通常閉じている)を備えたものがある。このタイプの機種において、始動入賞口に遊技球が入る(入賞する)と、パチンコ機内部のコンピュータが、所定の処理を開始する。
具体的には、例えば1〜500程度の番号列の中から番号を選択して乱数を発生させるとともに、例えばスロットマシンのドラムが回転する様子を示す擬似的な画像(以下、単にスロットという)が表示される。そして、発生した乱数の番号が所定の大当り番号と一致する場合は、スロットの図柄が特定の組み合わせ(例えば”7,7,7”)となり、大入賞口が開口する。この大入賞口は、他の入賞口よりも大きくされているため、大入賞口の開放によってパチンコ機全体の入賞確率は飛躍的に高まり、遊技者にとって有利な状態(いわゆる大当り状態。以下、単に大当りともいう)が創出されることとなる。
大入賞口は、大入賞口に所定数(例えば10個)入賞した場合や、所定時間(例えば25秒)経過した場合等に閉じられるようにされている。但し、大入賞口の中に設けられた特定領域といわれる箇所を通過すると、閉じられた大入賞口が再び開放し、大当り状態が継続される。この大入賞口におけるこの開閉動作は、1回の大当り状態について所定回数(例えば16回)行なわれるように設定されており、遊技球は1分間あたり100発程度、遊技域に打ちこまれるので、大当り状態は数分間に渡って継続される可能性がある。
上述したパチンコ機の攻略法として、えば体感機を利用したものがある。この体感機を利用したものは、前記乱数が一定の周期で繰り返される番号列から所定の(始動入賞口に入賞した)タイミングで選択されることに着目したものであり、遊技球を発射するタイミングを特定の期間(大当り番号の発生する期間)に一致させることによって、大当りの確率を多くしたり、特定の大当りの番号を引き易くする攻略法である。
ところが、前記体感機を使用した攻略法は、有効か無効かは別にしても、時間当りの遊技球の発射数が減少することになり、実質的にパチンコ機の稼働率が低下し、営業政策上はマイナスである。
また、これとは別の問題として、体感機の様な特殊な機器を使用しない一般的な遊技者に対して、パチンコ機の攻略法に関するデータは十分に与えられていないのが現状である。つまり、体感機を使用する場合は、使用しない場合と比べて遊技性が異なることになり、全ての遊技者に対して必ずしも公平とは言えない可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、全ての遊技者に対する遊技性を公平にするとともに遊技性を高め、しかも稼働率を向上させて営業政策上も有利なパチンコ機の制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、
始動入賞口に遊技球が入ると、所定の周期毎に繰り返される所定の番号列から番号を選択して乱数を発生させる乱数発生手段と、該乱数発生手段によって発生した乱数の番号が、所定の当り番号のときには、当りとする当り制御手段と、を備えたパチンコ機の制御装置において、前記乱数の番号の前記当り番号からの偏差を順次記憶してゆく記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記偏差を用いて前記差の時系列データを作成し、前記系列データを表示する表示手段と、を備えることを特徴とするパチンコ機の制御装置を要旨とする。
ここで、前記当り番号とは、いわゆる大当り番号のことであり、発生する乱数のうちの所定の番号に定められている。
また、通常は、乱数発生手段とは別に副乱数発生手段を備えており、この副乱数発生手段の発生する乱数に応じて、ラッキーナンバー又は確率変動の当り番号を決定している。このラッキーナンバーや確率変動の当り番号とは、遊技盤のスロットの図柄の種類(即ち番号、文字、絵等)を意味する。このうち、ラッキーナンバーとは、店側が遊技者に対して何等かの利益の供与を行うために設定される図柄であり、確率変動の当り番号とは、大当りの発生する確率を増大させるために設定される図柄である。
また、請求項の発明は、
前記乱数の番号の前記当り番号からの偏差を順次記憶してゆく記憶手段を備え、前記記憶手段に記憶された前記偏差を用いて、前記時系列データを作成することを特徴とする
請求項1の発明では、前記乱数の番号の前記当り番号からの偏差の時系列データを報知するので、遊技者は、その報知内容に応じて、例えば一旦休憩したり、或は遊技球を発射するタイミングや強弱等を変更して遊技することにより、遊技性が高まるという利点がある。
請求項の発明では、前記乱数の番号の前記当り番号からの偏差を順次記憶してゆく記憶手段を備え、前記記憶手段に記憶された前記偏差を用いて、前記時系列データを作成する。
以下、本発明のパチンコ機の制御装置の好適な実施例について図面に基づいて説明する。
a)図1は本発明の一実施例であるパチンコ機2の前面を表す構成図である。
図1に示す様に、パチンコ機2では、遊技盤面に設けられた遊技域4の中央上部には、様々な画像を表示する液晶等の表示装置6が配設されており、その下方には遊技球を受け入れ易い開き状態に変化可能な、入賞確率変動の手段としての変動入賞装置8が配設されている。
表示装置6は、表示装置6と変動入賞装置8との間に設けられた始動入賞口10a及び変動入賞装置8自身の左右に設けられた始動入賞口10b,10cの何れかに遊技球が入賞すると、図2に示す様に、領域H1にて、横方向に並設された数字及びアルファベットからなる3つの図柄Z1,Z2,Z3を夫々所定時間だけ変更して表示し、所定時間経過後に各図柄Z1〜Z3をZ1,Z3,Z2の順で停止して表示するいわゆるスロットと呼ばれる表示を行なう。尚、図2において破線Gにて仕切られた下方には、メッセージ等を表示するための領域H2が設けられており、スロットの結果に応じ、「大当たり」等のメッセージが表示される。
特に本実施例では、後述する様に、所定のタイミングにて、領域H1のスロットの表示を、過去の打ち方のデータを示すグラフに切り替える。また、領域H2には、現在において図柄が大当りに移行する組み合せ(以下大当りという)の可能性の状態を示すメッセージが表示される。尚、この様なメッセージを表示する機能を図2に記す様にGNS(ゲームナビゲーションシステムの略)という。
図1に戻り、表示装置6の下部には、図柄の変更表示中に、更に始動入賞口10a〜10cへ発射球が入賞すると、その入賞回数に応じた数(最大4個)だけ点灯する4個のLEDからなる始動記憶表示器12が設けられている。尚、図柄の変更表示中に、5個以上入賞した場合は、5個目からの始動入賞の記憶はなされず、無視される様に設定されている。
また、図1において、14は表示装置6の上部に設けられた天入賞口(一般入賞口)、16a,16b及び18a,18bは、夫々、表示装置6及び変動入賞装置8の左右に設けられた袖入賞口(一般入賞口)、20a〜20fは発射球の転動誘導部材としての風車、22は遊技域4へ発射する遊技球を貯留すると共に入賞に応じた景品球が排出される上部受け皿、24は入賞状態に応じた発音がなされるスピーカである。また、26は遊技球を発射するために回動操作される発射ハンドルであり、図示しない発射装置によって1分間に100個の割合で遊技球が発射される様に設定されている。
一方、変動入賞装置8は、パチンコ機2の遊技盤面に取り付けられたものであり、前面の中央上部に、ソレノイド(図示せず)によって開閉される開閉板28が設けられている。そして、表示装置6に停止して表示された3つの図柄Z1〜Z3の組み合わせが特定の大当り態様の組み合わせ(例えば、”7,7,7”)の時に、図1に示す様に開閉板28が前方に開かれ、これによって特別入賞口としての大入賞口30が形成されて、当該パチンコ機2が通常状態よりも入賞確率の高い大当り状態となる。開閉板28は、表示装置6に表示される図柄が揃ってから所定時間経過するか、或いは大入賞口30に発射球が10個入賞したと検出されるかのどちらかが成立すると閉じる様にされている。
また、大入賞口30はその内部が3つに仕切られており、その中央部は大当り状態を継続させるための特定領域32となっている。特定領域32を遊技球が通過した場合には、開閉板28を閉じた後に再び開閉板28を解放して大当り状態が継続する様になっている。尚、このパチンコ機2において、大当り状態の間に開閉板28が開閉する最大回数は16回に設定されている。
次に、パチンコ機2の遊技盤裏面に設けられた制御装置34について、図3を用いて説明する。
制御装置34は、各種検出信号を入力する入力回路44と、表示装置6や変動入賞装置8等を制御するための制御プログラムを実行するCPU46と、CPU46が実行する制御プログラムを格納するROM48と、CPU46が処理するデータを一時記憶すると共に電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有するRAM50と、表示装置6に表示させる画像の画像データを格納する画像ROM52と、CPU46からの指令に基づいて各種駆動信号や情報信号を出力する出力回路60と、アンプ62を介してスピーカ24から発音させるサウンドジェネレータ64と、前記各部を接続するバス66とを備えている。
そして、前記入力回路44には、始動入賞口10aに入賞した発射球を検出する始動入賞スイッチ36aと、始動入賞口10bに入賞した発射球を検出する始動入賞スイッチ36bと、始動入賞口10cに入賞した発射球を検出する始動入賞スイッチ36cと、大入賞口30に入賞した発射球を検出する大入賞口用カウントスイッチ38と、大入賞口30の特定領域32を通過した発射球を検出する継続入賞スイッチ40と、発射ハンドル26
が回動操作されて遊技球が発射されているときにオンする発射ハンドルスイッチ42とが接続されている。一方、前記出力回路60には、表示装置6と、始動記憶表示器12と、変動入賞装置8の開閉板28を開閉させるためのソレノイド54と、パチンコ機2の遊技域4に設けられたランプからなる電飾装置56と、図示しないホール管理コンピュータに接続されパチンコ機2が大当り状態であることや大当り状態の継続回数等を報知するための外部情報端子58とが接続されている。
尚、前記画像ROM52には、表示装置6に図柄Z1〜Z3を表示させるための画像データと、表示装置6に様々な画像を表示させるための画像データとが格納されている。
b)次に、制御装置34のCPU46が実行する遊技処理について説明する。
まず、図4は、遊技処理を表すフローチャートである。この遊技処理は、1.365ms毎に発生されるタイマー割り込みにて定期的に実行される。
実行が開始されると、まずステップ(以下、単にSと記す)110にて、本処理に必要なワークエリアや諸変数の初期設定が終了しているかをチェックし、されていなければS120に進んで初期設定を行ない、続いてS130に進み、再びタイマー割りこみが掛かるまで待機する。
つまり、最初のタイマー割り込みによって一度だけS120は実行される。そして2回目以降の割り込みでは、S110からS140に進み、LEDデータを始動記憶表示器12に出力する。LEDデータとは、始動入賞した記憶を示すデータであり、始動記憶表示器12を記憶に応じて所定個数点灯させるために使用される。
続くS150では、本処理の行なう2つのジョブの内のどちらを行なうかを判定する。2つのジョブとは、S220〜S280からなるジョブ1と、S160〜S190からなるジョブ2であり、1.365msのタイマー割り込みが行なわれる度に交互に各ジョブを行なう。ここでは、ジョブ2から行なうものとして説明して行く。
S160に進むと、まず、大当り、リーチ(リーチはずれ)、はずれの内いずれかを決めるのに用いられる確率カウンタの値を更新する。この確率カウンタの値は、S120の初期設定にて0に設定されており、以降、S160の処理にて1ずつ増加されて行く。但し、増加して値が616を上回ると0に戻される。この値をジョブ1等から任意のタイミングで参照すると、0〜616のランダムな値を読み取ることができる。
続くS165では、図柄を決定する場合に用いられる図柄カウンタ値を更新する。この図柄カウンタとしては、大当り用、リーチ用(リーチはずれ)、及びはずれ用の図柄カウンタがあり、S165の処理にて、所定の手段により更新される様になっている。
続くS170では、後述するS280にて設定されるスロットの変動期間等に基づいて、表示装置6に出力する画像Z1〜Z3を変動させる画像変動コントロールを行なう。そしてS180,S190にて夫々ランプ及びサウンドジェネレータに対して信号を発して、後述する遊技状態に応じて様々な光及び音を発生させる。そしてS210ではS170にて行なわれた画像変動コントロールや後述するデータ表示処理の結果に従って、所定の画像を表示させる。こうして表示装置6に画像を表示するとS130にて再び当該遊技処理が起動されるのを待つ。
次に遊技処理が起動されたときには、S110→S140→S150の順にて進み、以下、S220〜S280からなるジョブ1の処理を行なう。
まずS220では、SWデータを読み込む。ここでSWデータとは、入力回路44に入力され、ラッチされている、始動入賞スイッチ36a〜36c、大入賞口用カウントスイッチ38,継続入賞スイッチ40等がONされたことを示すデータである。
続くS230では、SWデータを元に、始動入賞スイッチ36a〜36cがONされたか否か、つまり始動入賞が発生したかどうかを判定する。
そして、始動入賞が発生していれば、S240にて、その時点での確率カウンタの値をRAM50に格納するとともに、続くS245にて、その時点の図柄カウンタの値を同様にRAM50に格納し、S250〜S280の処理に進む。一方、始動入賞が発生していなければ、S240,S245を経ることなく、S250に進む。
ここで、RAM50に格納された確率カウンタの様子を模式的に図5に示す。
図5(a)は、S230にて始動入賞が発生したと判定され、S240にてその時点の確率カウンタの値が格納された第1のメモリの様子を示している。ここで、一番上の値”7”は、既に大当り決定用に使用されているので、図5(a)にて実質的に保持されている値としては”171”以下の領域の3個となる。つまり、この第1のメモリに記憶される合計5個の確率カウンタ値が、連続して始動入賞口10a,10b,10cに入賞した場合でも記憶される値である。尚、ここでは、下の欄ほど新しいデータである。
また、この第1のメモリには、確率カウンタの値とともに、この値がどれほど大当り番号から離れているかという偏差も記憶されている。尚、以下の説明では、説明を簡単にするために、大当り番号が1個(例えば”7”)である場合を例にとって説明する。また、偏差の値は”7”を中心として±としてとってあり、”8”から”315”までは+、”316”から”6”までは−の値で示してある。
更に、本実施例では、前記第1のメモリとは別に、図5(b)に示す様に、確率カウンタの値及び大当り番号からの偏差を記憶する第2のメモリを備えている。この第2のメモリは、過去のデータを表示するためのものであり、前記第1のメモリに記憶した以前のデータが時系列の順で、合計20個記憶されている。尚、ここでは、上の欄ほど新しいデータである。
図4に戻り、後に詳述する様に、S250にて、大入賞口30の開閉制御等を行なう大当り制御処理を行ない、S260にて、確率カウンタの値に基づいたカオス状態の判定を行なうカオス判定処理を行ない、S270にて、過去の確率カウンタの偏差を示すデータ表示処理を行ない、S280にて、スロットの図柄の変動期間を制御するスロット制御処理を行なう。
そして、前記S250〜S280の処理が終了すると、以下、S210,S130と、ジョブ2が終了した後と共通の処理を行なう。
次に、前記ステップ250の大当り制御処理について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
この大当り制御処理は、大入賞口30の開閉状態の制御や、スロットの図柄を揃える制御等を行なうものである。
図6に示す様に、まずS310にて、処理すべき始動入賞記憶があるかどうかを、RAM50の第1のメモリに格納された(図5(a)の「今」以外の欄の)確率カウンタの値があるかどうかによって判定する。ここで、始動入賞記憶がないと判断されると再びS310に戻り、始動入賞が発生するのを待つ。始動入賞記憶があれば、S320にて始動入賞記憶をシフトする。これは図5(a)の矢印A方向に格納内容をずらすことであり、”171”が「今」の欄に移動される。尚、最初に入賞した場合は、第1のメモリの「+1」の欄に記憶することとし、この段階では「今」の欄は空欄となっている。
続いてS330にてスロットを駆動する。尚、この処理には括弧がつけられているが、これはS330の処理が、ジョブ2や、S210等の他の部分にて行なわれることを意味
している。そしてスロットの駆動は、図柄Z1〜Z3に関するデータを(図2において)上から下に流れるように表示させ、S320のシフトによって始動入賞記憶の「今」の欄に来た値に基づいて図柄Z1〜Z3を止める。ここでは、確率カウンタの値が”7,”であれば、図柄が”7,7,7”のように3つともそろって止まるようにされている。尚、これが当該パチンコ機2を大当り状態に移行させる組み合わせである。また、確率カウンタの値が579〜616であれば、”7,2,7”のように、Z1とZ3は同じで、Z2のみが異なる組み合わせにて止まり、それ以外の値であるときには前記以外の図柄の組み合わせにて止まるようにされている。尚、以下、579〜616をリーチ値という。
S340では、大当たりか否かを判定し、大当りでなければS310に戻り、大当りであればS410に進む。
このS410では、ソレノイド54を駆動し、開閉板28を開放する。続くS420にて、表示装置6に動画を出力する。この動画は、始動入賞と共に表示されたスロット及びメッセージ表示の画像に代わり、大当り状態の間中、表示装置6に出力される。ここでS420にはS330と同様、括弧が付されているが、この意味はS330と同じである。
動画出力が終了すると、S430に進み、開閉板28の開放を中断するかどうかを判定する。この判定基準は、前記したようにパチンコ機2では2つあり、その一つは開閉板28が開かれてから所定時間(ここでは25秒)経過したこと、もう一つは大入賞口30に遊技玉が10個入賞したことである。この少なくとも一方が成立した際に、S440に進み、開閉板28を閉じる。どちらも成立しない場合には、S420に戻って、しかるべき動画を表示装置6に出力する。
S440にて開閉板28を閉じると、続くS450及びS460にて、大当り状態を終了させるか否かの判定を行なう。まずS450ではSWデータに基づき、特定領域32を遊技玉が通過したかどうかを判定し、通過していなければ当該大当り処理を終了させ、大当り状態を終了させる。パチンコ機2では、開閉板28の開放中に特定領域32を遊技玉が通過していれば、S440にて一旦閉じられた開閉板28を、再び開くことになっている。
但し、前記したように1回の大当りで開閉板28が開かれるのは、16回までとされているので、特定領域32を通ったことにより開閉板28を再び開くのは初回を除いて15回までである。そこでS460にてこの大当り処理が起動されてから、開閉板28が16回開いたかどうかを判定する。まだ16回に達していなければS410に戻って大入賞口30を再び形成し、16回開いたならば、当該大当り処理を終了させる。
尚、これとは別に、確率変動機の場合には、前記S340にて、RAM50に記憶された図柄カウンタの値から、確率変動当りか否かも判断する。例えば大当り用の図柄カウンタが0〜9まであるとし、そのうちの”3”が確率変動当りである場合に、図柄カウンタの値として”3”引いたときには、大当り番号を例えば”7”から”0〜9”の範囲まで増やして、当りの確率を1/616から10/616の様に増加させるが、この様な確率変動当りか否かを判断するものである。
次に、前記ステップ260のカオス判定処理について、フローチャートに基づいて説明する。
このカオス判定処理は、確率カウンタの時系列データに基づいて、入賞状態におけるカオス状態の程度(カオス度合=カオス量)を判定するものである。尚、カオス度合を判定する方法としては、例えば特開平7−21145号公報の技術が提案されているが、より簡単には、例えば特開平7−49701号に記載されている様に、カオス状態であるか否かを判定するだけでもよい。
図7に示す様に、S510にて、第1のメモリ及び第2のメモリの値に基づいて、確率カウント値の一次元時系列データ;{x1,x2,…xk}を作成する。
続くS520では所定のカオス量算出処理プログラムに従って、一次元時系列データの自己相関関数を算出する。
続くS530では、自己相関関数の値が最初に”0”になる時刻を算出し、時間遅れtを決定する。
続くステップ540では、時間遅れtを一次元時系列データに埋め込み、n次元ベクトルデータ;{X1,X2,…Xk}を生成する。
続くステップ550では、n次元ベクトルデータの相関積分量Cn(r)を、下記式(1)に基づいて算出する。
Figure 0004389923
続くステップ560では、超球内の半径を表す距離rの適当な領域で、n次元ベクトルデータの相関積分量Cn(r)とrd(n)(d(n)は相関指数)とが比例関係にある様にスケーリングし、カオス量Dを算出する。
続くステップ570では、このカオス量Dが、所定の値を上回るか否かを判定し、カオス量Dが大きい場合は、ステップ580にて、ランダム状態を示すフラグFDをセットし、そうでない場合は、一旦本処理を終了する。つまり、カオス量Dが大きいと、事象がランダムに発生する可能性が高くなると考えられるので、その場合は、ランダム状態を示すフラグFDをセットするものである。
次に、前記ステップ270のデータ表示処理について、図8のフローチャートに基づいて説明する。
このデータ表示処理は、確率カウンタの値の大当り番号からの偏差のデータを領域H1に表示するとともに、前記カオス量Dに応じたメッセージを領域H2に表示するものである。尚、スロットが回転する場合には、偏差のデータを表示する部分を縮小して例えば隅の方に移動させ、スロットの画像がよく見える様にする。また、これとは別に、例えば偏差のデータの表示部分を領域H2とし、領域H2におけるメッセージの表示部分を小さくしてもよい。
図8に示す様に、ステップ610にて、偏差のデータを表示するタイミングか否かを判定する。このタイミングとしては、例えば偏差のデータが所定量(例えば20個)蓄積され、そのデータ中にリーチや大当りの状態が無かった場合などが考えられる。ここで肯定判断されるとS620に進み、いっぽう否定判断されると一旦本処理を終了する。
そして、そのタイミングである場合は、S620にて、例えば図9に示す様にして、偏差の時系列データを、領域H1に表示する。尚、図9において、「今」から右側のデータは第1のメモリに記憶されている(始動入賞記憶の予告となる)データであり、残りは、第2のメモリに記憶されているそれ以前のデータである。また、上下のスケールは、適宜設定すればよい。
続くS630では、カオス状態であるか否かを、フラグFDがセットされているか否かで判定する。ここで肯定判断されるとS640に進み、一方否定判断されるとS650に進む。
S640では、カオス状態で特にデータに特異な偏りは見られないので、図10(a)の通常状態を示すメッセージを領域H2に表示し、一旦本処理を終了する。
一方、S650では、カオス状態ではなくそのデータに偏りが見られるので、データの偏りがどの様なものかを検出する統計的処理を行なう。例えば偏差の値が大当り周辺に集中している等のマッチング状態かそうでないかを検出する。
そして、マッチング状態の場合は、S660にて、図10(b)の高確率マッチング状態を示すメッセージを領域H2に表示し、一旦本処理を終了する。
一方、非マッチング状態の場合は、S670にて、図10(c)の停滞状態を示すメッセージを領域H2に表示し、一旦本処理を終了する。
尚、本データ表示処理は、リーチや大当りの場合には表示しないものとする。
次に、前記ステップ280のスロット制御処理について、図11のフローチャートに基づいて説明する。
このスロット制御処理は、体感機を用いた打ち方を検出した場合に、スロットの図柄の変動期間を長くするものである。
S710にて、カオス状態であるか否かを、フラグFDがセットされているか否かによって判定する。ここで否定判断されるとS720に進み、一方肯定判断されると一旦本処理を終了する。
S720では、発生する乱数の番号の時系列データを用いて、体感機を用いた打ち方か否かを判定し、ここで肯定判断されるとS730に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
この体感機を用いた打ち方を検出する方法としては、下記の(i)〜(iii)の方法が挙げられる。(i)発生する乱数の番号が、任意の番号の近傍に集中している状態が所定期間続いた後に、今度は異なる番号の近傍に集中している状態が発生し、その様な変化が短期間のうちに連続して発生する様な場合は、体感機を使用していると判断する。(ii)遊技球を発射するタイミングが、通常の打ち方よりも間隔をあけており且つ極めて周期的な場合は、体感機を使用していると判断する。(iii)アウト玉の発生状態が、通常よりも間隔が開いており且つ極めて周期的な場合は、体感機を使用していると判断する。
ステップ730では、体感機を使用していると判断されたので、その影響を低減するために、スロットの図柄の変動期間を長くする様に設定する処理を行ない、一旦本処理を終了する。この場合、全ての始動入賞の記憶に対してスロットの図柄の変動期間を長くすると効果的であるが、リーチの場合のみ変動期間を長くしてもよい。尚、これとは別に、ロングリーチの発生頻度を増加させる様にしてもよい。
c)上述した構成によって、下記の作用効果を奏する。
本実施例では、確率カウンタの値と大当り番号との偏差を示す時系列データを表示するので、遊技性が向上するという効果がある。それとともに、遊技状態のデータが遊技者に知らされるので、体感機の使用の有無にかかわらず、遊技の公平性が向上する。
また、確率カウンタの値の時系列データに基づいて、体感機を用いた特異な打ち方を検出することができる。
更に、その様な特異な打ち方を検出した場合には、スロットの図柄の変動期間を長くするので、体感機を用いた遊技者は、始動入賞の記憶がオーバーフローすることを避けて発射球を減らすので、始動入賞の絶対数が減り、(体感機を用いたとしても)大当りは困難になる。尚、発射タイミングがずれる点からも大当りは困難になる。つまり、体感機を使用した場合の影響が低減されるので、結果として体感機が使用されなくなり、公平な遊技状態となる。
以上、本発明の一実施例であるパチンコ機について説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく様々な態様で実施しうる。
(1)例えば、過去のデータの表示は、確率カウンタの値と大当り番号との偏差のデータを用いて行なったが、一層遊技性を高めるために、例えば確率変動の当り番号に関して行なってもよい。つまり、確率変動においては、一旦大当りになった後には、遊技者は、次に確率変動の当り番号を引くことに興味が移るので、一旦大当りになった後には、この確率変動の当り番号からの偏差を表示する方が好適である。
(2)また、偏差の状態をグラフ表示する場合には、例えば過去1時間当りの偏差の状態をグラフで表示する様にしてもよい。これにより、長期的データを与えることができる。(3)或は、偏差の状態をグラフ表示するのではなく、簡易な表現として、例えば過去10回程度の偏差の数字だけを列挙する様にしてもよい。
(4)前記図12において、(体感機の判定処理に入る頻度を低減するために)S710にてカオス状態の判定を行なっているが、制御装置としてカオスの概念を使用しない場合は、(演算の負担を軽減するために)S720の体感機の使用判定のみを行なうのが好適である。
[発明の効果]
以上詳述した様に、本発明のパチンコ機の制御装置では、遊技状態を報知する場合は、遊技者に適切なデータを提供するので、遊技性が向上するという利点がある。
また、カオス状態を検出した場合もその旨を報知するので、この点からも遊技性が向上
するという利点がある。更に、体感機を用いた特異な打ち方を検出した場合には、その様な打ち方の影響を低減する様な制御を行なうので、遊技性が公平なものとなり、営業性政策上も有利である。
実施例のパチンコ機の前面を表す構成図である。 実施例のパチンコ機に設けられた表示装置の表示状態を説明する説明図である。 実施例のパチンコ機に設けられた制御装置の構成を表すブロック図である。 実施例のパチンコ機で実行される遊技処理を表すフローチャートである。 確率カウンタの様子を例示する説明図である。 大当り制御処理を表すフローチャートである。 カオス判定処理を表すフローチャートである。 データ表示処理を表すフローチャートである。 領域H1にて表示される過去の偏差の時系列データを示す説明図である。 カオス状態に応じて領域H2に表示されるメッセージを示す説明図である。 スロット制御処理を表すフローチャートである。
符号の説明
Z1〜Z3…図柄 2…パチンコ機
4…遊技域 6…表示装置
8…変動入賞装置 10a〜10c…始動入賞口
12…始動記憶表示器 24…スピーカ
26…発射ハンドル 28…開閉板
30…大入賞口 32…特定領域
34…制御装置 36a〜36c…始動入賞スイッチ
38…大入賞口用カウントスイッチ 40…継続入賞スイッチ
42…発射ハンドルスイッチ 44…入力回路
46…CPU 48…ROM
50…RAM 52…画像ROM
54…ソレノイド 56…電飾装置
58…外部情報端子 60…出力回路
62…アンプ 64…サウンドジェネレータ 66…バス

Claims (1)

  1. 始動入賞口に遊技球が入ると、所定の周期毎に繰り返される所定の番号列から番号を選択して乱数を発生させる乱数発生手段と、
    該乱数発生手段によって発生した乱数の番号が、所定の当り番号のときには、当りとする当り制御手段と、
    を備えたパチンコ機の制御装置において、
    前記乱数の番号の前記当り番号からの偏差を順次記憶してゆく記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記偏差を用いて前記差の時系列データを作成し、前記系列データを表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とするパチンコ機の制御装置。
JP2006294713A 2006-10-30 2006-10-30 パチンコ機の制御装置 Expired - Lifetime JP4389923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006294713A JP4389923B2 (ja) 2006-10-30 2006-10-30 パチンコ機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006294713A JP4389923B2 (ja) 2006-10-30 2006-10-30 パチンコ機の制御装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33732995A Division JP3896602B2 (ja) 1995-12-25 1995-12-25 パチンコ機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007014821A JP2007014821A (ja) 2007-01-25
JP4389923B2 true JP4389923B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=37752435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006294713A Expired - Lifetime JP4389923B2 (ja) 2006-10-30 2006-10-30 パチンコ機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4389923B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007014821A (ja) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6446677B2 (ja) 遊技機
JP2009189456A (ja) パチンコ遊技機
JP3729518B2 (ja) パチンコ機
JP2008183086A (ja) パチンコ機
JP2005143623A (ja) パチンコ遊技機
JP3896602B2 (ja) パチンコ機の制御装置
JP4389923B2 (ja) パチンコ機の制御装置
JP5271093B2 (ja) パチンコ機
JP6849207B2 (ja) 遊技機
JP4503257B2 (ja) 遊技機
JP2015150190A (ja) 遊技機
JP2002306738A (ja) 遊技機
JP4688982B2 (ja) パチンコ機
JP6974888B2 (ja) 遊技機
JP3899547B2 (ja) パチンコ機
JP4702428B2 (ja) パチンコ機
JP3899877B2 (ja) パチンコ機
JP4239960B2 (ja) パチンコ機
JP4558820B2 (ja) 遊技機
JP4459949B2 (ja) 遊技機
JP4460012B2 (ja) 遊技機
JP4238712B2 (ja) パチンコ機
JP3895230B2 (ja) 弾球遊技機
JP2006034568A (ja) 遊技機
JP5003815B2 (ja) パチンコ機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090915

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090928

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term