JP4389776B2 - 粘着性無端搬送ベルト、搬送装置及びインクジェットプリンターと、それらを用いて作製した記録物 - Google Patents
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Description
両端部を有するベルト基材と、該ベルト基材の両端部を結合して無端ベルトを形成するベルト接合部を有し、該無端ベルトの表面に、粘着テープを付与して粘着層を設けた粘着性無端搬送ベルトであって、該ベルト接合部は、該ベルト基材の一方の端部を構成する面側Aの端部とベルト基材の他方の端部を構成する該面側Aとは反対側の面側Bの端部に貼り付けてベルト基材の両端部を結合するものであり、該粘着テープを付与する面における該無端ベルトと該ベルト接合部との段差が10μm以上、200μm以下であり、かつ該粘着テープが基材を有しない両面粘着テープであることを特徴とする粘着性無端搬送ベルト。
請求項1に記載の粘着性無端搬送ベルトを有することを特徴とする搬送装置。
前記無端ベルトが搬送ローラーに保持され、前記無端ベルトの結合部分の搬送方向に対する傾きをθとし、ベルト幅をLとし、前記粘着テープを設けた面とは反対側の面のベルト接合部の搬送方向における幅をdとし、該無端ベルトと該搬送ローラー間の搬送方向におけるニップ幅をwとしたとき、下式(1)で規定する条件を満たすことを特徴とする請求項2記載の搬送装置。
Ltanθ>d+W
(請求項4)
請求項2または3に記載の搬送装置を有し、被記録物にインクを出射して画像記録するインクジェット記録方法で用いることを特徴とするインクジェットプリンター。
請求項4記載のインクジェットプリンターで作製されたことを特徴とする記録物。
Ltanθ>d+W
接合型無端搬送ベルトの接合部の形状を、上記式(1)で規定する条件とすることにより、ローラーへの段差の乗り上げと落下が無端搬送ベルト両端部のごく限られた領域となるため、生じる衝撃は著しく低減される。これに対し、Ltanθ≦d+Wとなる条件で作製された接合型無端搬送ベルトでは、無端搬送ベルトの幅のほぼ全域で、ローラーとベルト間に形成されるニップ上にベルト接合部分が乗り上げ、更に落下するため、発生する衝撃が大きくなり、その結果、これにより生じた振動が、画像形成時の印字安定性に影響を与える結果となる。
(B)SiH基を含有するポリオルガノシロキサン
(C)制御剤
(D)白金触媒
(E)導電性微粒子
ここで、(A)成分は、1分子中に2個以上のアルケニル基を有するポリジオルガノシロキサンであり、このようなアルケニル基含有ポリジオルガノシロキサンとしては、下記一般式(1)で示されるものが例示できる。
R(3-a)XaSiO−(RXSiO)m−(R2SiO)n−(RXSiO)p−R(3-a)XaSiO
一般式(1)において、Rは炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、Xはアルケニル基含有の有機基である。aは0〜3の整数で1が好ましく、mは0以上であるが、a=0の場合、mは2以上であり、m及びnは、それぞれ100≦m+n≦20,000を満足する数であり、pは2以上である。
HbR1 (3-b)SiO−(HR1SiO)x−(R1 2SiO)y−SiR1 (3-b)Hb
一般式(2)において、R1は炭素数1〜6の脂肪族不飽和結合を含有しない1価炭化水素基である。bは0〜3の整数、x、yはそれぞれ整数であり、このオルガノヒドロポリシロキサンの25℃における粘度が1〜5,000mPa・sとなる数を示す。
(B)成分の使用量は、(A)成分中のアルケニル基に対する(B)成分中のSiH基のモル比が0.5〜20、特に0.8〜15の範囲となるように配合することが好ましい。0.5未満では架橋密度が低くなり、これにともない保持力が低くなることがある。一方で、20を越えると粘着力及びタックが低下したり、処理液の使用可能時間が短くなる場合がある。
3−メチル−1−ブチン−3−オール、
3−メチル−1−ペンチン−3−オール、
3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、
1−エチニルシクロヘキサノール、
3−メチル−3−トリメチルシロキシ−1−ブチン、
3−メチル−3−トリメチルシロキシ−1−ペンチン、
3,5−ジメチル−3−トリメチルシロキシ−1−ヘキシン、
1−エチニル−1−トリメチルシロキシシクロヘキサン、
ビス(2,2−ジメチル−3−ブチノキシ)ジメチルシラン、
1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン、
1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジビニルジシロキサン
などが挙げられる。
前記の重合開始剤としては、その重合反応のきっかけとなり得る適当な波長の紫外線を照射することにより開裂し、ラジカルを生成する物質であればよく、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテルなどのベンゾインアルキルエーテル類;ベンジル、ベンゾイル、ベンゾフェン、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどの芳香族ケトン類、ベンジルジメチルケタールなどの芳香族ケタール類;ポリビニルベンゾフェノン;クロロチオキサントン、ドデシルチオキサントン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン類などを挙げることができる。なお、前記架橋剤には、例えば、ポリイソシアネート化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミン、カルボキシル基含有ポリマーなどが含まれる。
次いで、本発明の粘着性無端搬送ベルトを有する搬送装置を用いたインクジェットプリンターの概要について、インクジェット捺染プリンターを一例として説明する。
C.I.Disperse Yellow;3、4、5、7、9、13、23、24、30、33、34、42、44、49、50、51、54、56、58、60、63、64、66、68、71、74、76、79、82、83、85、86、88、90、91、93、98、99、100、104、108、114、116、118、119、122、124、126、135、140、141、149、160、162、163、164、165、179、180、182、183、184、186、192、198、199、202、204、210、211、215、216、218、224、227、231、232、
C.I.Disperse Orange;1、3、5、7、11、13、17、20、21、25、29、30、31、32、33、37、38、42、43、44、45、46、47、48、49、50、53、54、55、56、57、58、59、61、66、71、73、76、78、80、89、90、91、93、96、97、119、127、130、139、142、
C.I.Disperse Red;1、4、5、7、11、12、13、15、17、27、43、44、50、52、53、54、55、56、58、59、60、65、72、73、74、75、76、78、81、82、86、88、90、91、92、93、96、103、105、106、107、108、110、111、113、117、118、121、122、126、127、128、131、132、134、135、137、143、145、146、151、152、153、154、157、159、164、167、169、177、179、181、183、184、185、188、189、190、191、192、200、201、202、203、205、206、207、210、221、224、225、227、229、239、240、257、258、277、278、279、281、288、298、302、303、310、311、312、320、324、328、
C.I.Disperse Violet;1、4、8、23、26、27、28、31、33、35、36、38、40、43、46、48、50、51、52、56、57、59、61、63、69、77、
C.I.Disperse Green;9、
C.I.Disperse Brown;1、2、4、9、13、19、
C.I.Disperse Blue;3、7、9、14、16、19、20、26、27、35、43、44、54、55、56、58、60、62、64、71、72、73、75、79、81、82、83、87、91、93、94、95、96、102、106、108、112、113、115、118、120、122、125、128、130、139、141、142、143、146、148、149、153、154、158、165、167、167:1、171、173、174、176、181、183、185、186、187、189、197、198、200、201、205、207、211、214、224、225、257、259、267、268、270、284、285、287、288、291、293、295、297、301、315、330、333、
C.I.Disperse Black 1、3、10、24、
等が挙げられる。
C.I.Reactive Yellow;2、3、7、15、17、18、22、23、24、25、27、37、39、42、57、69、76、81、84、85、86、87、92、95、102、105、111、125、135、136、137、142、143、145、151、160、161、165、167、168、175、176、
C.I.Reactive Orange;1、4、5、7、11、12、13、15、16、20、30、35、56、64、67、69、70、72、74、82、84、86、87、91、92、93、95、107、
C.I.Reactive Red;2、3、3:1、5、8、11、21、22、23、24、28、29、31、33、35、43、45、49、55、56、58、65、66、78、83、84、106、111、112、113、114、116、120、123、124、128、130、136、141、147、158、159、171、174、180、183、184、187、190、193、194、195、198、218、220、222、223、226、228、235、
C.I.Reactive Violet;1、2、4、5、6、22、23、33、36、38、
C.I.Reactive Blue;2、3、4、7、13、14、15、19、21、25、27、28、29、38、39、41、49、50、52、63、69、71、72、77、79、89、104、109、112、113、114、116、119、120、122、137、140、143、147、160、161、162、163、168、171、176、182、184、191、194、195、198、203、204、207、209、211、214、220、221、222、231、235、236、
C.I.Reactive Green;8、12、15、19、21、
C.I.Reactive Brown;2、7、9、10、11、17、18、19、21、23、31、37、43、46、
C.I.Reactive Black 5、8、13、14、31、34、39、
等が挙げられる。
C.I.Acid Yellow;1、3、11、17、18、19、23、25、36、38、40、40:1、42、44、49、59、59:1、61、65、67、72、73、79、99、104、110、159、169、176、184、193、200、204、207、215、219、219:1、220、230、232、235、241、242、246、
C.I.Acid Orange;3、7、8、10、19、22、24、51、51S、56、67、74、80、86、87、88、89、94、95、107、108、116、122、127、140、142、144、149、152、156、162、166、168、
C.I.Acid Red;1、6、8、9、13、18、27、35、37、52、54、57、73、82、88、97、97:1、106、111、114、118、119、127、131、138、143、145、151、183、195、198、211、215、217、225、226、249、251、254、256、257、260、261、265、266、274、276、277、289、296、299、315、318、336、337、357、359、361、362、364、366、399、407、415、
C.I.Acid Violet;17、19、21、42、43、47、48、49、54、66、78、90、97、102、109、126、
C.I.Acid Blue;1、7、9、15、23、25、40、61:1、62、72、74、80、83、90、92、103、104、112、113、114、120、127、127:1、128、129、138、140、142、156、158、171、182、185、193、199、201、203、204、205、207、209、220、221、224、225、229、230、239、258、260、264、277:1、278、279、280、284、290、296、298、300、317、324、333、335、338、342、350、
C.I.Acid Green;9、12、16、19、20、25、27、28、40、43、56、73、81、84、104、108、109、
C.I.Acid Brown;2、4、13、14、19、28、44、123、224、226、227、248、282、283、289、294、297、298、301、355、357、413、
C.I.Acid Black;1、2、3、24、24:1、26、31、50、52、52:1、58、60、63、63S、107、109、112、119、132、140、155、172、187、188、194、207、222、
本発明に好ましく用いられる直接染料としては、
C.I.Direct Yellow;8、9、10、11、12、22、27、28、39、44、50、58、86、87、98、105、106、130、137、142、147、153、
C.I.Direct Orange;6、26、27、34、39、40、46、102、105、107、118、
C.I.Direct Red;2、4、9、23、24、31、54、62、69、79、80、81、83、84、89、95、212、224、225、226、227、239、242、243、254、
C.I.Direct Violet;9、35、51、66、94、95、
C.I.Direct Blue;1、15、71、76、77、78、80、86、87、90、98、106、108、160、168、189、192、193、199、200、201、202、203、218、225、229、237、244、248、251、270、273、274、290、291、
C.I.Direct Green;26、28、59、80、85、
C.I.Direct Brown;44、44:1、106、115、195、209、210、212:1、222、223、
C.I.Direct Black;17、19、22、32、51、62、108、112、113、117、118、132、146、154、159、169、
本発明に好ましく用いられる顔料としては、
カーボンブラック、
C.I.Pigment Yellow;1、3、12、13、14、16、17、43、55、74、81、83、109、110、120、138、150、
C.I.Pigment Orange;13、16、34、43、
C.I.Pigment Red;2、5、8、12、17、22、23、41、112、114、122、123、146、148、149、150、166、170、220、238、245、258、
C.I.Pigment Violet;19、23、
C.I.Pigment Blue;15、15:1、15:3、15:4、15:5、15:6、29、
C.I.Pigment Brown;22、
C.I.Pigment Black;1、7、
C.I.Pigment White 6、
等が挙げられる。
〔搬送ベルト基体の作製〕
(搬送ベルト基体1の作製)
中興化成工業社製のテフロン(登録商標)シート(長さ1800mm、幅1600mm、厚さ250μm)を、無端ベルトの結合部分の搬送方向に対する傾きθが5度となる条件で円筒状に巻き、中興化成工業社製の長さ20mm、幅2000mm、厚さ8μmのPFAシートを接合部に挟み込み、裏面側のベルト接合部の搬送方向の幅を12mmとして、接合部を400℃に熱した金属ローラーで加熱加圧して接合することでベルトを接合し、余った端部を切断することで、接合部分の段差が8μmの搬送ベルト基体1を作製した。
上記搬送ベルト基体1の作製において、接合部に挟み込むPFAシートの厚さを、表1に記載のように変更した以外は同様にして、表1に記載の接合部分の段差を有する搬送ベルト基体2〜9を作製した。
上記搬送ベルト基体1の作製において、テフロン(登録商標)シートの結合部分の搬送方向に対する傾きθを0度とした以外は同様にして、搬送ベルト基体10を作製した。
上記搬送ベルト基体1の作製において、テフロン(登録商標)シートの結合部分の貼り合わせ条件を、tanθ=1/80とした以外は同様にして、搬送ベルト基体11を作製した。
上記搬送ベルト基体1の作製において、テフロン(登録商標)シートの結合部分の貼り合わせ条件を、tanθ=1/75とした以外は同様にして、搬送ベルト基体12を作製した。
上記搬送ベルト基体1の作製において、テフロン(登録商標)シートの結合部分の貼り合わせ条件を、tanθ=1/70とした以外は同様にして、搬送ベルト基体13を作製した。
上記作製した各搬送ベルト基体の搬送面上に、表1に記載の粘着材料を貼り付けて、粘着性無端搬送ベルト1〜19を作製した。
基材有両面粘着テープ:寺岡製作所社製の基材有シリコーン粘着テープNo.749
地貼り剤:大力社製のシリコーン地貼り剤 リキタックFSを、湿潤膜厚で150μmとなる量を付与し、乾燥させて、乾燥膜厚50μmとなるようにした
《インクの調製》
〔イエローインク1の調製〕
(イエロー染料分散液の調製)
分散染料:C.I.Disperse Yellow 30 20%
エチレングリコール 18%
グリセリン 21%
リグニンスルホン酸ナトリウム 12%
イオン交換水 29%
上記各添加剤を順次添加、混合した後、サンドグラインダーを用いて分散を行って、イエロー染料分散液を調製した。
イエロー染料分散液 40%
エチレングリコール 17%
グリセリン 19%
燐酸一水素二カリウム 2%
燐酸二水素カリウム 2%
防腐剤(塩化イソチアゾロン) 2%
イオン交換水 18%
上記の各添加剤を順次混合、攪拌した後、3μmメンブランフェイルターでろ過し、次いで中空糸膜を用いた脱気処理を行ってイエローインク1を調製した。
上記イエローインクの調製において、染料をC.I.Disperse Red 5、C.I.Disperse Blue 330、C.I.Disperse Black 1にそれぞれ変更した以外は同様にして、マゼンタインク1、シアンインク1及びブラックインク1を調製した。
色染社製の試験用繊維 ジャージーを布帛として用い、下記の前処理を施した。
塩化カルシウム二水和物 10%
エチレングリコール 10%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5%
ペレックスOT−P(花王社製、界面活性剤) 必要量
イオン交換水 総量を100部に仕上げるのに要する量
以上の各添加剤を順次混合、攪拌した後、1μmフィルターでろ過して前処理液1を調製した。なお、ペレックスOT−Pは、前処理液の表面張力が33mN/mとなるように添加量を調整した。
〔画像印字〕
駆動周波数20kHz、ノズル径30μmであるピエゾヘッドを4個備え、各色のインク液滴速度を6m/sとなるように調整したヘッドユニットを取り付けた図13に記載のインクジェットプリンターを用い、下記の各評価方法に記載の方法に従って各画像を形成した。
次いで、印画済の布帛を温度180℃で8分間スチーミング処理を行い、水洗後、40℃にてソーピング処理を行い、更に水洗を行った後乾燥して、記録物1〜19を作成した。
以上のようにして作成した各記録物および作成に用いた粘着性無端搬送ベルトについて、下記の評価を行った。
図13に記載の構成からなるインクジェットプリンターを用いて、印字操作を行わない状態で、各粘着性無端搬送ベルトを500時間の連続空廻し運転を行い、下記の基準に従って粘着性無端搬送ベルトの耐久性評価を行った。
○:500時間の連続運転後に、無端ベルトの接合部分で僅かにシワの発生が認められるが、実用上は全く問題のない品質である
△:500時間の連続運転後に、無端ベルトの接合部分での剥離が認められた
×:500時間の連続運転途中で、ベルトが破断した
〔画像印字安定性の評価:搬送時の装置振動による影響の評価〕
図13に記載の構成からなるインクジェットプリンターを用い、搬送装置にそれぞれ粘着性無端搬送ベルトを装着し、布帛として幅1.5m×長さ50mの前処理済の色染社製の試験用繊維 ジャージーに対し、ブラックインク1を用いて、1cm角で太さ1mmの格子画像を全長にわたり印画し、粘着性無端搬送ベルトの接合部分で印字した格子画像の状態を目視観察し、下記の基準に従って画像印字安定性の評価を行った。
○:粘着性無端搬送ベルトの接合部分通過時に、弱い振動の発生は認められ、顕微鏡で観察すると僅かに着弾誤差が認められるが、目視ではほとんど認識されず、実用上問題のない品質である
△:粘着性無端搬送ベルトの接合部分通過時に、振動の発生は認められ、目視でも格子の乱れがやや認められるが、実用上許容範囲内の品質である
×:粘着性無端搬送ベルトの接合部分通過時に、強い振動の発生は認められ、目視でも格子の乱れが明らかに認めら、実用上問題となる品質である
〔白筋故障耐性:高濃度印字適性〕
図13に記載の構成からなるインクジェットプリンターを用い、搬送装置にそれぞれ粘着性無端搬送ベルトを装着し、布帛として幅1.5m×長さ50mの前処理済の色染社製の試験用繊維 ジャージーに対し、イエローインク1とシアンインク1とを合わせて、インク打ち込み量が200%となる条件でベタ画像を印字した。なお、ここでいうインク打ち込み量100%とは、1色のインクを用いてベタ画像を形成する際に要するインク量を意味しており、インク打ち込み量200%とは、イエローインク1、シアンインク1を用いてそれぞれのベタ画像を積層して形成したことを意味する。
△:弱い白抜け状の筋故障の発生が僅かに認められるが、実用上許容される品質である
×:強い白抜け状の筋故障の発生が認められ、実用上問題となる品質である
〔濃淡筋故障耐性:低濃度印字適性〕
図13に記載の構成からなるインクジェットプリンターを用い、搬送装置にそれぞれ粘着性無端搬送ベルトを装着し、布帛として幅1.5m×長さ50mの前処理済の色染社製の試験用繊維 ジャージーに対し、マゼンタインク1を用いて、インク打ち込み量30%の条件でベタ画像を印字した。なお、ここでいうインク打ち込み量30%とは、マゼンタインクでインク打ち込み量100%の条件で印字を指令するのに対し、70%相当を間引いて印字したときのインク打ち込み量である。
△:弱いマゼンタの濃淡筋故障の発生が僅かに認められるが、実用上許容される品質である
×:マゼンタ濃度の濃い筋故障の発生が認められ、実用上問題となる品質である
以上により得られた各評価結果を、表1に示す。
32 粘着層
51 布帛
52 テンションローラ
53 中間ローラ
54 中間ローラ
55 印圧ローラ
56 インクジェットプリントヘッド
57 プラテンローラ
58 搬送ローラ
59 粘着搬送ベルト
60 布剥がし用の爪
61 クリーニング部材
62 クリーニング部材
63 ふき取り部材
64 乾燥ヒータ
65 中間ローラ
66 巻き取りローラ
Claims (5)
- 両端部を有するベルト基材と、該ベルト基材の両端部を結合して無端ベルトを形成するベルト接合部を有し、該無端ベルトの表面に、粘着テープを付与して粘着層を設けた粘着性無端搬送ベルトであって、該ベルト接合部は、該ベルト基材の一方の端部を構成する面側Aの端部とベルト基材の他方の端部を構成する該面側Aとは反対側の面側Bの端部に貼り付けてベルト基材の両端部を結合するものであり、該粘着テープを付与する面における該無端ベルトと該ベルト接合部との段差が10μm以上、200μm以下であり、かつ該粘着テープが基材を有しない両面粘着テープであることを特徴とする粘着性無端搬送ベルト。
- 請求項1に記載の粘着性無端搬送ベルトを有することを特徴とする搬送装置。
- 前記無端ベルトが搬送ローラーに保持され、前記無端ベルトの結合部分の搬送方向に対する傾きをθとし、ベルト幅をLとし、前記粘着テープを設けた面とは反対側の面のベルト接合部の搬送方向における幅をdとし、該無端ベルトと該搬送ローラー間の搬送方向におけるニップ幅をwとしたとき、下式(1)で規定する条件を満たすことを特徴とする請求項2記載の搬送装置。
式(1)
Ltanθ>d+W - 請求項2または3に記載の搬送装置を有し、被記録物にインクを出射して画像記録するインクジェット記録方法で用いることを特徴とするインクジェットプリンター。
- 請求項4記載のインクジェットプリンターで作製されたことを特徴とする記録物。
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