JP4389522B2 - インクカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、インクカートリッジに関し、特に、ケースの形状を変えることなくインクの収納量を減少させることができると共に、インクの脱気度の劣化を抑制することができるインクカートリッジに関するものである。
従来より、ブラック用インクカートリッジとカラー用インクカートリッジとを装着し、その各インクカートリッジから記録ヘッドにインクを供給して、記録ヘッドから記録媒体に対してインクを吐出するインクジェット記録装置が知られている。このインクジェット記録装置において、印刷データの大半がテキストデータであるような使用態様では、ブラックインクに比べてカラーインクの使用頻度が低く、カラーインクを消費しきる前にカラーインクの有効期限が到来してしまい、カラー用インクカートリッジの交換を余儀なくされ、ランニングコストが上昇するという問題があった。また、逆に、カラー画像の印刷量が多くなる使用態様では、カラーインクに比べてブラックインクの使用頻度が低くなり、ブラックインクを消費しきる前にブラックインクの有効期限が到来してしまうことがある。更に、インクジェット記録装置自体の使用頻度が低い場合には、ブラックインク、カラーインクの両方を残したまま、各インクの有効期限が到来してしまうこともある。
この問題を解消すべくインクカートリッジの容積を小さくしてインク収容量を少なくしたインクカートリッジを製作することも考えられるが、容積の小さい新たなインクカートリッジの型を起こす必要が生じ、コストが掛かるという問題点があった。また、小さいインクカートリッジをインクジェット記録装置に装着するために、その装着部の形状をも変更する必要があり、更にコストが掛かるという問題点があった。
そこで、特開平9−262988号公報には、通常量のインクカートリッジを構成する容器の底部に詰め物を装填して、インク量を減少させたインクカートリッジが提案されている。これによれば、容器の形状を変えることなく詰め物を装填するだけでインクの充填量を減少させることができる。しかし、記録ヘッドへのインクの流出特性に最も大きな影響を与えるインク供給口近傍における多孔質材の形状が変化するため、印刷特性に変動を来す虞があるという問題点があった。
そこで、特開2001−121715号公報には、インク供給口を介して連通するインク室にインク含浸用の多孔質材を収容した容器本体と、容器本体の開口部を封止する蓋体とから成るインクカートリッジにおいて、蓋体と多孔質材との間にスペーサを装填したインクカートリッジが提案されている。これによれば、インクの流出特性を維持しつつ、容器の形状を変えることなくインクの充填量を減少させることができる。
特開平9−262988号公報(第18から第20段落等) 特開2001−121715号公報(第4,第5段落、図4等)
しかしながら、上述したスペーサは複数枚の板状のリブを蓋体から多孔質材に向けて並べて突出させて構成されているので、リブとリブとの間の空間に存在する空気が多孔質材に吸収されているインクに溶け込んで、インクの脱気度を劣化させるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ケースの形状を変えることなくインクの収納量を減少させることができると共に、インクの脱気度の劣化を抑制することができるインクカートリッジを提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のインクカートリッジは、包装部材内に減圧状態で置かれるものであって、少なくとも1つの開放面を有しインクを収容するケースと、そのケースの開放面を塞ぐ第1蓋部材と、その第1蓋部材と対向する位置に形成される空間であってインクを吸収する多孔質材を収納する収納空間と、前記第1蓋部材から前記収納空間内に突出して形成され、前記収納空間内において前記多孔質材と前記第1蓋部材との間の所定空間を占有するスペーサ部材を備え、そのスペーサ部材は、前記突出方向と直角な断面において前記収納空間の内面にほぼ沿った外周壁と、その外周壁に囲まれる前記多孔質材側の端部を覆う底壁と、前記外周壁のうちの互いに対向する2つの壁部のそれぞれの内面どおしを接続するように形成された支持壁とを有し、前記外周壁に囲まれる空間は、前記第1蓋部材に貫通形成した開口部を通して外部に開放され、前記減圧状態下において減圧され、前記支持壁は、前記ケースの前記収納空間を挟んで対峙する一対の側壁のその対峙方向に延び
請求項2記載のインクカートリッジは、請求項1記載のインクカートリッジにおいて、前記外周壁の前記2つの壁部の外面に、前記一対の側壁の内面に当接するリブ状の凸部を形成した。
請求項3記載のインクカートリッジは、請求項に記載のインクカートリッジにおいて、前記外周壁の外面に、前記多孔質材の位置する収納空間を外部に接続するための通路が形成されており、その通路は前記外周壁の前記2つの壁部のそれぞれの端部を結んで凹溝状に形成されている
請求項記載のインクカートリッジは、請求項1からのいずれかに記載のインクカートリッジにおいて、前記第1蓋部材の前記収納空間とは反対側の面に、前記ケースをインクジェット記録装置に固定するための固定部材が形成された固定板を備え、その固定板は、前記第1蓋部材の開口部と外部との連通を確保しつつその開口部を覆っている。
請求項1記載のインクカートリッジによれば、多孔質材が収納されている収納空間の所定空間はスペーサ部材によって占有されているので、収納空間の容積は減少し、収納空間に収納可能なインクの収納量も減少する。よって、インクの収納量を少なくしたい場合であってもケース自体の形状は変化させる必要はなく、従来と同様なケースを使用しつつ、インクの収納量を減少させることができる。従って、従来より少容量のインクを収納する場合であっても、そのために新たなインクカートリッジの型を起こす必要はなく経済的である。また、スペーサ部材は第1蓋部材から多孔質材に向けて突出して形成されているので多孔質材の浮き上がりをも防止することができる。
また、スペーサ部材は、突出方向と直角な断面において収納空間の内面にほぼ沿った外周壁と、その外周壁に囲まれる前記多孔質材側の端部を覆う底壁とを有し、その外周壁と底壁とによって囲まれる空間は第1蓋部材に貫通形成した開口部を通して外部に開放されているので、減圧状態の包装部材内に置かれると、その空間内の空気が吸引され、その空間内は減圧される。よって、その空間に存在する空気が収納空間内に収納されているインクに溶け込んでインクの脱気度が劣化するのが抑制される。更に、前記外周壁のうちの互いに対向する2つの壁部のそれぞれの内面どおしを接続するように形成され、ケースの前記収納空間を挟んで対峙する一対の側壁のその対峙方向に延び支持壁がそれぞれ接続されているので、空間内が減圧されることで、スペーサ部材の外周壁が内側に押し潰されるが、その支持壁によって防止される。
請求項2記載のインクカートリッジによれば、請求項1記載のインクカートリッジの奏する効果に加え、外周壁の前記2つの壁部の外面に、前記一対の側壁の内面に当接するリブ状の凸部を形成したので、減圧状態下に置かれた場合に、その押圧力によって一対の側壁が内側に押し潰されるのを、このリブ状の凸部によって支持することができる。
また、この押圧力に対抗すべく外周壁の外面を側壁の内面に当接するように形成することも考えられるが、かかる場合にはスペーサ部材をケースの内部に挿嵌させるのが困難になる。一方、このインクカートリッジによれば、側壁の内面に当接するのはリブ状の凸部なので、上述した場合に比べてスペーサ部材をケースの内部に容易に挿嵌することができるという効果がある。
請求項3記載のインクカートリッジによれば、請求項に記載のインクカートリッジの奏する効果に加え、外周壁の外面に、前記多孔質材の位置する収納空間を外部に接続するための通路が形成されており、その通路は前記外周壁の前記2つの壁部のそれぞれの端部を結んで凹溝状に形成されているので、収納空間における空気層の占める割合を抑制しつつ、多孔質材の位置する収納空間と外部との連通を確保することができるという効果がある。
請求項記載のインクカートリッジによれば、請求項1からのいずれかに記載のインクカートリッジの奏する効果に加え、第1蓋部材への収納空間とは反対側の面に設けられた固定部材によってインクジェット記録装置に固定することができる。また、固定部材が形成された固定板が第1蓋部材の開口部を覆っていても、第1蓋部材の開口部と外部との連通は確保されているので、スペース部材によって形成される空間と外部との連通を第1蓋部材の開口部を介して確保することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施例におけるインクカートリッジ1を示した外観斜視図である。インクカートリッジ1は、圧電素子からなるアクチュエータを駆動することによってインクを吐出する記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に着脱自在に装着され、その記録ヘッドに供給するインクを収納するためのものである。
インクカートリッジ1は、透明もしくは半透明な樹脂材料により矩形状につくられたケース2と、上蓋部材3と、下蓋部材4と、固定板50とを備えている。ケース2は、対向する一対の第1側壁2a,2bと、その一対の第1側壁2a,2b間を連結する一対の第2側壁2c,2dとを備え、上下両端面を開放した矩形の筒状をなしている。上下の蓋部材3,4は板状に形成され、ケース2の上下両開放面を覆うように、第1側壁2a,2b及び第2側壁2c,2dの上下端部に各々熱溶着されている。
固定板50は、第1側壁2a側の肉薄部分50aと第1側壁2b側の肉厚部分50bとを有する板状に形成され、上蓋部材3の上面に固定されている。また、その肉厚部分50bには、取手部51と、第1嵌合凹部52と、その第1嵌合凹部52を挟んだ両側に立設する1対の側板53,53とを備えている。
取手部51は、インクカートリッジ1をヘッドユニット70に装着する際に、操作者が把持するための部位であり、把持し易いように上方へ突設して形成されている。取手部51を把持してインクカートリッジ1を保持することで、狭いスペースに複数個のインクカートリッジ1を並べて装着することができると共に、並んで装着されている複数個のインクカートリッジ1の内の1つを取り外す際にも、隣接する他のインクカートリッジ1が邪魔になることなく取り外すことができる。
第1嵌合凹部52は、固定板50の肉厚部分50bにおいて窪んだ部分で、インクカートリッジ1をヘッドユニット70(図7参照)へ固定する場合にヘッドユニット70の固定アーム71の下側に形成される第1嵌合凸部79と嵌合する部位である。第1嵌合凸部79と第1嵌合凹部52とを嵌合させることで、インクカートリッジ1が横ズレするのを防止することができると共に、ヘッドユニット70からインクカートリッジ1が浮き上がるのも防止することができる。
1対の側板53,53もインクカートリッジ1の横ズレを防止するためのものであり、その対向面間の間隔は、第1嵌合凸部79とほぼ同等の幅に形成されている。よって、第1嵌合凸部79と第1嵌合凹部52とを嵌合させると、第1嵌合凸部79は側板53,53に挟まれた状態になり、インクカートリッジ1の横ズレを一層確実に防止することができる。
次に、図2乃至図5を参照してインクカートリッジ1の内部構成について説明する。図2はインクカートリッジ1の分解断面図である。図3(a)は図2の矢印A方向視における上蓋部材3の平面図であり、(b)は図2の矢印B方向視におけるケース2の平面図であり、(c)は図2の矢印C方向視における下蓋部材4の平面図である。図4は、図2のD−D断面線における大気連通路10の断面図である。図5は、上蓋部材3に溶着されているスペーサ部材30の斜視図である。
ケース2の内部は、第1側壁2a,2bとほぼ平行に延びる仕切壁5,6と、その両仕切壁5,6の下端と接続し下蓋部材4に対し略平行に延びる底部仕切壁7と、その底部仕切壁7から下蓋部材4に向けて略垂直に延びる仕切壁7a,7b,7c(仕切壁7cについては図3(b)参照)とによって区画形成されている。尚、仕切壁5,6、底部仕切壁7、仕切壁7a,7bは第2側壁2c,2d間を橋渡す方向に延び、仕切壁7cは仕切壁7a、7b間を橋渡す方向に延びている。また、仕切壁5,6の上端は上蓋部材3の下面に熱溶着によって固着され、仕切壁7a,7b,7cの下端は下蓋部材4の上面に熱溶着によって固着されている。
よって、上蓋部材3、仕切壁5,6、底部仕切壁7、第2側壁2c,2dに囲まれたところには第1の室9が形成され、その第1の室9にはインクを吸収したポリウレタンフォーム等の多孔質材8が収容されている。また、上下の蓋部材3,4、第1側壁2a、仕切壁5、第2側壁2c,2dに囲まれたところには大気連通路10が形成され、この大気連通路10は、第1側壁2aに沿う垂直部分10aと、第1の室9の下側に位置する水平部分10bとから略L字形に形成されている。また、上下の蓋部材3,4、第1側壁2b、仕切壁6、第2側壁2c,2dに囲まれたところには第2の室11が形成され、この第2の室11も大気連通路10と同様に、第1側壁2bに沿う垂直部分11aと、第1の室9の下側に位置する水平部分11bとから略L字形に形成されている。更に、底部仕切壁7、仕切壁7a,7b,7c、下蓋部材4に囲まれたところには空間20(図3(b)参照)が形成されている。
第1の室9と第2の室11とは、それぞれインクを収容するための室であり、第1の室9は第2の室11に比して十分に大きく形成されており、第1の室9がメインのインク室として形成されている。第2の室11は、後述するようにインク充填時の通路となると共に、第1の室9から記録ヘッド72へインクを供給する際の中継室となる。
ここで、第2の室11の上端開放面に対応して上蓋部材3にはインク充填口13が穿設されており、また、底部仕切壁7には第1の室9と第2の室11の水平部分11bとを接続する連通孔15が形成されている。よって、充填されるインクはインク充填口13から第2の室11、連通孔15を介して第1の室9に充填され、第1の室9内の多孔質材8に吸収される。また、下蓋部材4には、第2の室11のインクを記録ヘッド72に供給するためのインク供給口17が穿設されており、多孔質材8に吸収されたインクは、第1の室9から連通孔15、第2の室11の水平部分11bを介してインク供給口17から流出する。
大気連通路10は、第1の室9のインクが消費された際に第1の室9に大気を補給するための通路であり、大気連通路10の垂直部分と10aと水平部分10bとは、仕切壁7bに設けられた連通口19(図3(b)参照)を介して連通している。尚、大気連通路10と第2の室11との間は仕切壁7aによって分離され、大気連通路10と、第2の室11とは各々独立して形成されている。
ここで、上蓋部材3には、第1の室9の多孔質材8が配置される位置と連通する第1貫通口14と、大気連通路10の上端開放面に対応して第2貫通口16aとが穿設されており、更に、その第1貫通口14と第2貫通口16aとを連通する通路16が上蓋部材3の上面に凹状に形成されている。また、下蓋部材4には、大気連通路10に大気を供給する大気連通孔18が形成されている。よって、大気連通孔18から供給される外気は、大気連通路10、第2貫通口16a、通路16、第1貫通口14を介して第1の室9の多孔質材8が配置されている位置まで供給される。
また、大気連通路10の垂直部分10aの途中には、図4に示すように、その大気連通路10の垂直部分10aを上下に仕切る仕切壁29が形成されている。仕切壁29は、大気連通路10の上下方向に高低差をもって延びており、その高い部分には貫通穴28が形成され、その貫通穴28の上端面よりも低い位置にインク溜29aとなる凹部が形成されている。更に、このインク溜29aとは別に、下蓋部材4に形成された大気連通孔18の周壁を筒状に上方に突設することによっても、その周囲にインク溜を形成している。
これらのインク溜によって、インクカートリッジ1が傾いて、第1の室9から第1貫通口14、第2貫通口16aを介して大気連通路10にインクが漏れたとしても、そのインクはインク溜29aに溜められる。また、インク溜29aのインクが、インクカートリッジ1を傾けることによって貫通穴28を介してさらに下方に漏れることがあっても、そのインクは下方のインク溜に溜められる。従って、インクカートリッジ1が傾いた場合であっても大気連通孔18からインクが外部に漏れ出すのを防止することができる。尚、仕切壁29は、ケース2を樹脂成形する際、上下に分離する金型の分離部分で成形でき、特別な加工を必要としない。
上述した上蓋部材3に穿設されているインク充填口13、第1貫通口14、第2貫通口16aは、インク充填後に上蓋部材3の外面に熱溶着等により貼付された第1のシール材21,22にて閉塞される。尚、シール材22は通路16を確保してその上面を覆っている。一方、下蓋部材に穿設されているインク供給口17と大気連通孔18とは、熱溶着等により剥離可能に貼付される第2のシール材23にて閉塞される。
空間20は、ケース2の内部に減圧空間を形成するための空間であり、第1の室9、大気連通路10、第2の室11とは連通せず独立した空間として形成されている。空間20を覆う下蓋部材4には2つの開口24,24(図3(c)参照)が形成されており、この開口24,24を介して空間20はケースの外部と連通している。よって、後述するようにインクカートリッジ1を包装袋64内に置き、その包装袋64内を減圧すると、空間20内の空気は開口24,24を介して吸引され、空間20内は減圧状態にされる。尚、下蓋部材4に穿設されている開口24,24は、シール材23に覆われることなく空間20と外部とを連通している。
この空間20とは別の減圧空間をケース2の内部に形成すると共に、第1の室9の所定空間を占有するために、上蓋部材3には、第1の室9内に突出して形成され、第1の室9内において多孔質材8と上蓋部材3との間の所定空間を占有するスペーサ部材30が一体に突出形成されている。
スペーサ部材30は、図5にも示すように、突出方向と直角な断面において第1の室9を構成する第2側壁2c,2d及び仕切壁5,6の内面にほぼ沿った外周壁30a、30b、30c、30dと、その外周壁30a〜30dに囲まれる多孔質材8側の端部を覆う底壁30eとを備え、上面が開放された中空箱状に形成されている。ここで上蓋部材3にはスペーサ部材30の開放面と略同様な形状に形成された第1開口部38が形成されており、その第1の開口部38の周縁に外周壁30a〜30dの上端が一体に連接されている。スペーサ部材30を第1の室9に挿入して上蓋部材3をケース2に固着したとき、底壁30eが多孔質材8に当接して多孔質材8を僅かに圧縮した状態とする。
このスペーサ部材30によって第1の室9内において多孔質材8と上蓋部材3との間の所定空間が占有されるので、後述するようにインク収納量が多い場合に対してケース2の形状を変化させることなく、ケース2のインク収納量を減少させることができる。この例では、スペーサ部材30は第1の室9の上方からほぼ中央部分までの体積を有している。
更に、インクカートリッジ1を包装袋64内に置き、その包装袋64内を減圧することで、スペーサ部材30によって囲まれる空間に存在する空気は、上蓋部材3の第1開口部38(スペーサ部材30の開放面)から吸引され、その空間は減圧状態にされる。よって、包装袋64内の減圧状態が長期にわたって維持され、それにともないインクの脱気状態も維持される。
また、外周壁30c,30dの外面には、その外周壁30c,30dと対峙する一対の第2側壁2c,2dの内面に当接するリブ状の凸部34が形成されている。凸部34は、外周壁30c,30dの上下方向の長さ全体にわたって形成されており、外周壁30c,30dと、第2側壁2c、2dとの間に形成される間隙を充填するものである。
スペーサ部材30の対峙する一対の外周壁30a,30bの内面には、その外周壁30a,30bの対峙方向に延びる第1支持壁31がそれぞれ接続され、対峙する一対の外周壁30c,30dの内面には、その外周壁30c,30dと対峙する一対の第2側壁2c,2dの対峙方向に延びる第2支持壁32がそれぞれ接続されている。即ち、スペーサ部材30内部の空間は、第1支持壁31と、第2支持壁32とによって格子状に区画形成されている。スペーサ部材30によって囲まれる空間が減圧された場合であっても、この第1支持壁31と第2支持壁32とによって、第2側壁2c,2dが内側に押し潰されるのを防止することができる。
また、第2支持壁32とは別に、外周壁30c,30dの内面の下方、即ち、第1の室9の中央寄りには、第2支持壁32と同じ方向に延びる第2支持壁32より高さの低い第3支持壁33がそれぞれ接続されている。本実施例では、第2支持壁32に加え、第3支持壁33を外周壁30c,30dの内面にそれぞれ接続することで、上述の減圧によって第2側壁2c,2dが押し潰されるのを一層確実に防止することができる。
また、外周壁30aの外面は、上蓋部材3に穿設する第1貫通口14と多孔質材8の位置する第1の室9とを連通させる通路39を確保すべく上下方向の長さ全体にわたって凹溝状に形成され、この通路39は仕切壁5の第1の室9側の面と、外周壁30aの外面とによって囲まれて形成されている。よって、多孔質材8の位置する第1の室9と第1貫通口14との通路は確保され、また、この通路39は凹溝状に形成された外周壁30aに囲まれて形成されているので、第1の室9内における上蓋部材3と多孔質材8との間の所定空間を、その通路を除いてスペーサ部材30によって占有することができる。従って、この通路39を確保しつつも、第1の室9内において、多孔質材8の位置する第1の室9と連通する空気層の割合は抑制され、インクの脱気度の劣化を防止することができる。また、外周壁30c,30dは通路39にかかわらず第1の室9の幅全体にわたって存在するので、第2側壁2c,2dが上述のように押し潰されるのを防止することができる。
ケース2の内部には、上述した構成の他にも、インクの有無を検出するために配置されている部材がある。第1側壁2bの上方には、上蓋部材3と下蓋部材4とを結ぶ鉛直方向に対して傾斜した傾斜部60が形成されており、その傾斜部60の内面には、プリズム61が配置されている。プリズム61は、インクカートリッジ1内に貯留されるインクの有無の検出のために用いられる部材であり、透明な光透過性材料を材質として成形される。また、そのプリズム61と所定間隔を隔てた位置には、上蓋部材3に一体形成された反射部材35が、第2の室11の上方において略鉛直に垂れ下がっている。反射部材35は、図示しないインクセンサから照射された赤外光の光路を変更するための部材であり、プリズム61に対して斜めに配置され、その内部は上蓋部材3に開口する第2開口部36(図3(a)参照)を介して外部と連通し空気層を有する袋状に形成されている。
第2の室11にインクが十分にある場合に、図示しないインクセンサから照射された赤外光は、プリズム61の屈折率とインクの屈折率とが非常に近いため、プリズム61、第2の室11のインクを透過して反射部材35へ到達する。反射部材35に到達した赤外光は、反射部材35の屈折率と反射部材35内部の空気の屈折率とが異なるため、反射部材35の内面と空気との界面で反射する。ここで、プリズム61は反射部材35に対して斜めに配置されているので、インクセンサに帰還する赤外光の光量は、照射した赤外光の光量よりも小さいものとなる。
一方、第2の室11にインクが存在しない場合には、インクセンサから照射された赤外光は、プリズム61の屈折率と空気の屈折率とが異なるため、プリズム61の内面と空気との界面で反射し、そのほとんどがインクセンサに帰還する。そのため反射光の光量は上述した場合と比べて大きなものとなる。このように、インク有無に応じて、反射光の光量が変化するので、かかる光量の差を検出することによって、第2の室11内に貯留されるインク有無を検出することができる。
また、ケース2の内部構成ではないが、第1側壁2aの上方には所定間隔を隔てて対峙する一対のリブ62,62が突設され、下蓋部材4には第2嵌合凹部55が凹設されている。このリブ62,62や第2嵌合凹部55は、いずれもインクカートリッジ2をヘッドユニット70に装着する際の位置決めをすると共に、ヘッドユニット70上におけるインクカートリッジ1の横ズレを防止するためのものである。
また、上蓋部材3の両端部には係合溝37,37が形成されている。溝37,37は、上述した固定板50の両端部に形成された係合爪54をはめ込むための溝である。固定板50を上蓋部材3の上面に載置しつつ、係合爪54を溝37にはめ込むと、係合爪54の先端部が上蓋部材3を巻き込んで固定板50を上蓋部材3上に固定する。
このように、上蓋部材3の第1開口部38を覆うように固定板50を上蓋部材3上に固定したとしても、上蓋部材3の略中央部に開口する第1開口部38(スペーサ部材30の開放面)は、固定板50によって完全には塞がれず、依然としてスペース部材30によって形成される空間は、第1開口部38(スペーサ部材30の開放面)を介して外部と連通している状態になっている。
次に、インクカートリッジ1の製造方法を説明する。まず、ケース2を樹脂成形する。その後、ケース2の上側開放面から第1の室9に多孔質材8を挿入し、ケース2の上側開放面を上蓋部材3で閉塞する。上蓋部材3は、ケース2の第1,第2側壁2a〜2dの上端、仕切壁5,6の上端に熱溶着される。この際、上蓋部材3と多孔質材8との間の所定空間はスペーサ部材30によって占有され、多孔質材8はスペーサ部材30によって弾圧される。
一方、ケース2の下側開放面は下蓋部材4で閉塞する。下蓋部材4は、ケース2の第1,第2側壁2a〜2dの下端、仕切壁7a,7b,7cの下端に熱溶着される。このように、ケース2の上下がほぼ開放状に形成され、これに上下から蓋部材3,4を熱溶着することで、上記のような各種の室を形成することができる。尚、インク充填作業の前に、下蓋部材4に穿設されたインク供給口17と大気連通孔18とを覆うようにシール材23を剥離可能に貼付する。
次に、インクカートリッジ1内へのインク充填作業を説明する。インク充填作業は、下蓋部材4のインク供給口17と大気連通孔18とをシールした状態で、インク充填口13に図示しないインク充填装置を密着させ、第1貫通口14に図示しない減圧装置を密着させ、第1の室9内の空気を第1貫通口14から吸引し、インクをインク充填口13から供給する。すると、インクは第2の室11、連通孔15を介して第1の室9内の多孔質材8に吸収される。
尚、この工程で充填されるインクは、インク中に溶存する気泡や空気を極力除去した脱気インクが使用される。これは、気泡や空気が記録ヘッド72に侵入してインクの吐出不良を生じるのを回避するためである。インクを充填すると、インク充填口13、第1貫通口14、第2貫通口にシール材21,22が貼付される。そして、上蓋部材3の上面には固定板50が固定される。
次に、図6を参照して、インクが充填されたインクカートリッジ1の出荷時の状態について説明する。尚、図6に示すインクカートリッジ1の断面は、図3のE−E断面線に相当する。インクを充填したインクカートリッジ1は、出荷に際して、包装袋64内に減圧状態で密閉収容した状態とされる。包装袋64は、筒状部材の内部にインクカートリッジ1を収納して、内部を負圧吸引するとともに両開口端を溶着したものである。包装袋64は、空気不透過性の樹脂または金属箔あるいはそれらの積層材料で構成されている。
インクカートリッジ1を収納した包装袋64内を減圧状態にすると、スペース部材30によって形成される空間に存在する空気は、上蓋部材3の第1の開口部38(スペース部材30の開放面)、固定板50と上蓋部材3との隙間を介して吸引される。よって、スペース部材30によって形成される空間は、包装袋64と同圧の減圧状態になる。このように、インクカートリッジ1内に存在する空気を排出することで、その空気がインクに溶け込み、インクの脱気度が劣化するのを防止することができる。
また、底部仕切壁7、仕切壁7a,7b,7c、下蓋部材4とによって囲まれて形成される空間20に存在する空気も同様に、下蓋部材4の開口24,24を介して吸引され、空間20も包装袋64と同圧の減圧状態になる。このような減圧空間をできるだけ多く配置するこで、インクカートリッジ1に収納されているインクの脱気度が劣化するのを一層抑制することができる。
次に、図7を参照して、インクカートリッジ1をインクジェット記録装置のヘッドユニット70に装着する場合について説明する。インクカートリッジ1を装着する場合には、操作者によってインク供給口17と大気連通孔18とを塞いでるシール材23が剥がされた状態で、ヘッドユニット70に装着される。
ヘッドユニット70は、インクカートリッジ1を着脱自在に装着し記録ヘッド72へインクを供給するための部材であり、主に、載置部70aと、固定アーム71とを備えている。載置部70aは、インクカートリッジ1が載置される部位であり、略平坦面状に形成されている。この載置部70aには、3枚の仕切り板70cによって4つの空間に仕切られており、4つのインクカートリッジ1が、各空間に装着される。載置部70aには、記録ヘッド72と連通するインク供給通路75が貫通形成されており、このインク供給通路75は、Oリング73によってシールされつつインクカートリッジ1のインク供給口17と連通されている。
固定アーム71は、インクカートリッジ1をインク供給通路75との連通状態に押圧し固定するための部材であり、一端側が揺動軸75により上下動かつ揺動自在に軸支されている。固定アーム71は、その後端上部の立ち上がり部71aをヘッドユニット70に当接させた状態で、軸75のまわりの揺動を阻止され、前述の第1嵌合凸部79をインクカートリッジ1の嵌合凹部52に嵌合させ、カートリッジ全体を下方に押圧している。また、立ち上がり部71aを下方に押しヘッドユニットとの当接状態から解除することで、ばね76の作用で固定アーム71は、図7に二点鎖線で示すように軸75のまわりに上方へ揺動し、インクカートリッジ1を取り出すことが可能になる。
また、ヘッドユニット70には、インクカートリッジ1の位置決めをしたり、横ズレを防止するための複数個の突起が突設されている。具体的には、載置部70aからは下蓋部材4に凹設されている第2嵌合凹部55と嵌合する第2嵌合凸部74が突設され、ケース2の第2側壁2aと対峙するヘッドユニット70の面からは、ケース2の第2側壁2aに突設された一対のリブ62,62の間に嵌合する第3嵌合凸部70hが突設されている。
こうして、インクカートリッジ1がヘッドユニット70に装着されると、記録動作中は、第1の室9内の多孔質材8の吸収力、すなわち毛細管現象により、第2の室11から記録ヘッド72に供給するインクに対し負の圧力を作用させている。記録ヘッド72のアクチュエータは、インク吐出動作をすることで、インクカートリッジ1からインクを吸引する。インク供給口17から第2の室11内のインクが流出すると、第1の室9内の多孔質材8から第2の室11内にインクが補給され、第1の室9内のインクの消費にともない、大気連通孔18から大気連通路10を経て第1の室9に大気が導入される。
第2の室11の上端はシール材21によって封止されているので、第2の室11にインクがフル充填されている状態では、第2の室11のインクに大気圧が働かないから、第1の室9内のインクがほぼ消費された後に、第2の室11内のインクが消費されるようになる。つまり、第1の室9内のインクがなくなると、第1の室9から空気が第2の室11に侵入し、第2の室11の垂直部分11aの上部から空隙が生じ、インク液面が下がってくる。第2の室11のインクを検出することで、残量が少なくなったことを検出することができる。
図8は、上記インクカートリッジ1の上蓋部材3を他の上蓋部材3Aに交換して、第1の室9に多量のインクを収容するようにした使用例を示すものである。この例では、上蓋部材3Aに前述のスペーサ部材30に相当するものがないから、多孔質材8Aが第1の室9のほぼ全体を占有して収納され、それに対応する量のインクが多孔質材8Aに吸収保持される。上蓋部材3Aを除く他の部品は上記インクカートリッジ1と同じものが使用される。(上記説明と同じ部分には同じ符号を附して説明を省略する。)また、インクジェット記録装置側のヘッドユニット、固定アーム、インクセンサなども同じものが使用される。前記実施例及び図8のインクカートリッジのいずれも、第1の室9のインクが消費された後第2室11のインクが同じように消費されるから、第2室で同様にインク残量の検出をすることができる。
したがって、同じインクジェット記録装置において、使用頻度の高いユーザには図8の多量のインクを収容するインクカートリッジを、使用頻度の低いユーザには前記実施例のインクカートリッジを、上蓋部材と多孔質材のみを変えることでそれぞれ提供することができる。
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、スペーサ部材30の大きさは、第1の室9の空間を略半分程度占める大きさで構成する場合について説明したが、スペーサ部材30の大きさは、これに限定されるものではなく、収納したいインク量に応じて如何様にも調節することが可能である。スペーサ部材30の大きさを調節することで、ケース2の形状を変化させることなく、インク収納量を様々に調節することができる。
本発明の実施例におけるインクカートリッジを示した外観斜視図である。 インクカートリッジ1の分解断面図である。 (a)は図2の矢印A方向視における上蓋部材3の平面図であり、(b)は図2の矢印B方向視におけるケース2の平面図であり、(c)は図2の矢印C方向視における下蓋部材4の平面図である。 図2のD−D断面線における断面図である。 上蓋部材に溶着されているスペーサ部材の斜視図である。 インクカートリッジを包装体の内部に収納した状態を示す断面図である。 インクカートリッジをヘッドユニットに装着した状態を示す側面図である。 インクカートリッジの他の使用例を示す図2相当図である。
符号の説明
1 インクカートリッジ
2 ケース
2a、2b 第1側壁(一対の側壁)
2c、2d 第2側壁(一対の側壁)
3 上蓋部材(第1蓋部材)
4 下蓋部材(第2蓋部材)
7 底部仕切壁(第2の仕切壁)
7a、7b、7c 仕切壁(仕切壁)
8 多孔質材
9 第1の室(収納空間)
11 第2の室(インク室)
15 連通孔
17 インク供給口(供給口)
20 空間
24 開口(第2蓋部材の開口部)
30 スペーサ部材
30a〜30d 外周壁
30e 底壁
31 第1支持壁(支持壁)
32 第2支持壁(支持壁)
33 第3支持壁(支持壁)
34 リブ状の凸部
38 第1開口部(第1蓋部材の開口部)
50 固定板
52 第1嵌合凹部(固定部材)
53 側板(固定部材)

Claims (4)

  1. 少なくとも1つの開放面を有しインクを収容するケースと、そのケースの開放面を塞ぐ第1蓋部材と、その第1蓋部材と対向する位置に形成される空間であってインクを吸収する多孔質材を収納する収納空間とを備え、包装部材内に減圧状態で置かれるインクカートリッジにおいて、
    前記第1蓋部材から前記収納空間内に突出して形成され、前記収納空間内において前記多孔質材と前記第1蓋部材との間の所定空間を占有するスペーサ部材を備え、
    そのスペーサ部材は、前記突出方向と直角な断面において前記収納空間の内面にほぼ沿った外周壁と、その外周壁に囲まれる前記多孔質材側の端部を覆う底壁と、前記外周壁のうちの互いに対向する2つの壁部のそれぞれの内面どおしを接続するように形成された支持壁とを有し、
    前記外周壁に囲まれる空間は、前記第1蓋部材に貫通形成した開口部を通して外部に開放され、前記減圧状態下において減圧され、
    前記支持壁は、前記ケースの前記収納空間を挟んで対峙する一対の側壁のその対峙方向に延びることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記外周壁の前記2つの壁部の外面に、前記一対の側壁の内面に当接するリブ状の凸部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記外周壁の外面に、前記多孔質材の位置する収納空間を外部に接続するための通路が形成されており、その通路は前記外周壁の前記2つの壁部のそれぞれの端部を結んで凹溝状に形成されていることを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
  4. 前記第1蓋部材の前記収納空間とは反対側の面に、前記ケースをインクジェット記録装置に固定するための固定部材が形成された固定板を備え、その固定板は、前記第1蓋部材の開口部と外部との連通を確保しつつその開口部を覆っていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のインクカートリッジ。
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