JP4388857B2 - 強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法 - Google Patents

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この発明は、強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける鏡部に樹脂フィルムを被覆する方法に関するものであり、更に詳しくは、例えば危険物その他を貯蔵するために地下に埋設して使用される強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける鏡部に樹脂フィルムを、効率よくしかもその形状に従って被覆することのできる方法に関するものである。
危険物の規制に関する制令の一部を改正する法律、及び、危険物の規制に関する規則の一部を改正する規則が改正、施行され、地下に埋設した強化プラスチックライニング二重殻タンクによる危険物の貯蔵が可能となっている。
上記強化プラスチックライニング二重殻タンクとは、例えば図1及び図2に示すように、鋼製のタンク1の外側に、上部及びフランジ部(気相部G)以外の部分(液相部L)において間隙2を形成しつつ強化プラスチック層3を設けてタンク本体4とし、該タンク本体4の上部から底面へ前記間隙2に連通する検知管5を挿入すると共に、図示はしていないが、前記検知管5の底部に、タンク1から漏洩する危険物及び強化プラスチック層3から流入する地下水の双方を検知することができるセンサーを配設し、更に適宜の箇所に該センサーからの出力を処理する検知装置を配してなるものである。
上記強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける強化プラスチック層3の形成は、様々な方法により行われているが、その一例としていわゆるスプレーアップ法やハンドレイアップ法を挙げることができる。即ち、このスプレーアップ法とは、間隙2を設ける必要のない気相部Gに対し、強化プラスチック層3との密着性を増すためにサンドブラストを施した後にプライマーを塗布し、一方、液相部Lには間隙2を確保するための薄い樹脂フィルムを巻き付け、前記タンク本体4の側面に相当する鏡部DHも同様に処理した後、ガラス繊維と樹脂とを吹き付け、必要に応じこの吹き付け行程を繰り返し、所望の厚みの強化プラスチック層3を有する強化プラスチックライニング二重殻タンクとするものである。
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記鏡部DHは、強化プラスチックライニング二重殻タンクの種類や大きさにより様々な形状を有するが、全く平坦であることはなく必ず曲面を有しているので、従来のスプレーアップ法により、この鏡部DHに対し間隙2を確保するための前記薄い樹脂フィルムを適用するには、例えば円形のフィルムを直径に沿った直線で多数に分割した二等辺三角形状の分割フィルムを用意し、この分割フィルムを先端が鏡部DHの中心に一致するように円周方向に沿って貼り合わせることにより、前記円形のフィルムを皿状に形成する必要があるのであり、簡単そうではあるが、実際にはこの作業には多くの人手を要するばかりか、異常に長い作業時間を必要とし、しかもしわや隙間ができることが多いという難点がある。
又、上記の薄い樹脂フィルムに代えて、アルミ箔を適用することも提案されているが、樹脂フィルムに比較すれば馴染み性こそ向上するものの、人手及びしわや隙間の問題の解消には至らない。
一方、上記スプレーアップ法以外に、ガラスマットを使用するハンドレイアッブ法も利用されているが、上記鏡部DHに対する薄い樹脂フィルムの適用には同様の問題がある。
又、予めタンク本体の鏡部の型を取って、当該鏡部の型に合わせて予備成形品を作成し、この予備成形品をタンク本体に取り付ける方法もあるが、この場合には、製造コストが嵩むという問題点や、実際の鏡部が製品によって微妙に形状が異なるため、予備成形品がその形状に完全には一致しないことがあり、隙間が生じてしまうという問題点を有している。
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、例えば、危険物その他を貯蔵するために地下に埋設して使用される強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける鏡部を、効率よくしかもその実際の形状に従って樹脂フィルムで被覆することのできる強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、長手方向の両端部に曲面からなる鏡部を有する強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法において、前記強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける鏡部に対し、樹脂フィルムを膨潤剤によって膨潤させた状態で、鏡部の曲率に応じて樹脂フィルムを伸張させて貼り付けることを特徴とする強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法である。
又、請求項2に記載された発明は、前記樹脂フィルムとして、ポリビニルアルコール系フィルムを用いる請求項1に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法である。
更に、請求項3に記載された発明は、前記膨潤剤として、水を用いる請求項1又は2に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法である。
又、請求項4に記載された発明は、前記水は界面活性剤を含有する請求項3に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法である。
更に、請求項5に記載された発明は、前記界面活性剤として石鹸を用いる請求項4に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法である。
更に、請求項6に記載された発明は、前記水は水溶性有機溶媒を含有する請求項1又は2に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法である。
更に、請求項7に記載された発明は、前記有機溶媒としてアセトンを用いる請求項6に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法である。
更に、請求項8に記載された発明は、前記樹脂フィルムを膨潤剤によって膨潤させたときの伸び率が、張力50N/5mmの条件下で25%以上である請求項1乃至7のいずれかに記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法である。
この発明によれば、例えば、危険物その他を貯蔵するために地下に埋設して使用される強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける鏡部を、効率よくしかもその実際の形状に従って樹脂フィルムで被覆することのできる強化プラスチックライニング二重殻タンクの被覆方法を提供することができる。
これにより、全体としてタンク本体に倣った強化プラスチックライニングを施すことができ、強化プラスチックライニングを通じてタンク本体に加わる土圧や地下水圧に対する強度を増大することができ、LPGを貯蔵するためのタンクにあっては、タンク内外の熱伝導を良好なものとすることができる。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図1及び図2はこの発明の実施の形態1に係る強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法を適用した強化プラスチックライニング二重殻タンクを示す構成図である。
この強化プラスチックライニング二重殻タンクは、図1及び図2に示すように、鋼製のタンク1の外側に、間隙2を形成しつつ強化プラスチック層3を設けてタンク本体4とし、該タンク本体4の上部から底面へ前記間隙2に連通する検知管5を挿入すると共に、図1に示すように、前記検知管5の底部に、タンク1から漏洩する危険物及び強化プラスチック層3から流入する地下水の双方を検知することができるセンサー6を配設し、更に適宜の箇所に該センサー6からの出力を処理する検知装置7を配してなるものである。上記鋼製タンク1としては、例えば、直径2100mmのものが用いられる。
上記強化プラスチックライニング二重殻タンクが第4類危険物用のタンク1の場合には、上部及びフランジ部(気相部G)以外の部分(タンク液相部L:タンク底面より貯蔵液体が入る最高位置まで)において、間隙2を形成しつつ強化プラスチック層3を設け、LPG用のタンク1の場合には、基本的に360度全周に間隙2を形成しつつ強化プラスチック層3を設けて二重殻タンクを形成する必要がある。
ところで、この発明の実施の形態1に係る強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法は、長手方向の両端部に曲面からなる鏡部を有する強化プラスチックライニング二重殻タンクの被覆方法において、前記強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける鏡部に対し、樹脂フィルムを膨潤剤によって膨潤させた状態で、鏡部の曲率に応じて樹脂フィルムを伸張させて貼り付けるように構成されている。
すなわち、上記強化プラスチックライニング二重殻タンクは、鋼製タンク1の外周に二重殻、つまり間隙2を介した外殻である強化プラスチック層3を形成するために、鋼製タンク1の表面に樹脂フィルム8を被覆する必要があり、当該樹脂フィルム8は、しわが発生しないように、二重殻にする部分全体に被覆する必要がある。
上記樹脂フィルム8としては、例えば、厚さが25μm〜100μmであり、材質がポリビニルアルコール(PVA)フィルムや、PVAフィルムに耐水性を付加したフィルム、PVAを主成分とするビニロンフィルム等からなるものを用いることができる。
具体的には、樹脂フィルム8の素材として、クラレビニロンフィルムの繊維包装用VF-L(商標)を例示することができる。
ところで、上記強化プラスチックライニング二重殻タンクは、横置き円筒型であり、両端は鏡板DHとなっているので、上記タンクの円筒状部分には、周方向又は軸方向に沿って、フィルム8を貼り付けることで、しわを発生させることなく被覆することができる。
これに対して、上記タンクの鏡部DHは、半球状、楕円形状、皿形状でコーナーに曲面を持った形状など、種々の形状に形成されているが、いずれにしても、湾曲した曲面を有しており、この湾曲した曲面を有する鏡部DHに、樹脂フィルム8をしわが発生することなく貼り付ける必要がある。
そこで、この実施の形態では、図3に示すように、所定の幅(例えば、40cm)に形成された樹脂フィルム8の長手方向に直交する先端縁8aを、円筒形状部の端部から鏡部DHの湾曲部9に掛けて、タンク1の軸方向に沿って両面テープ10等によって貼り付ける。その後、上記樹脂フィルム8が巻き付けられると共に、パウダーブレーキ等で張力を可変できるようにしたロール11にブレーキを作用させた状態で支持する樹脂フィルム供給装置12によって、樹脂フィルム8に所定の張力を作用させた状態で、樹脂フィルム8の鏡部DHの湾曲部9に対応した位置、或いは樹脂フィルム8の全面に、スプレー13等によって水分を供給し、当該樹脂フィルム8を膨潤させた状態で、図4に示すように、鏡部DHの全周に巻き付けるとともに、樹脂フィルム8の内周端縁8bを鏡部DHの湾曲部9に沿って被覆し、樹脂フィルム8の一部8cが二重になるように巻き付けた状態で粘着テープ10で止める。
上記樹脂フィルム8に付与する水分としては、単なる水以外に、当該水に界面活性剤としての石鹸を溶解した石鹸水や、アセトン等の水溶性有機溶媒を、20%程度の濃度で混合した有機溶媒−水溶液等を用いるのが望ましい。
その後、上記鏡部DHの端面には、図5に示すように、2つに分割された樹脂フィルム8に水や石鹸水、或いは有機溶媒−水溶液を含浸させて膨潤させたものを、テンションを掛けて中央部が重複するように貼り付けることにより、鏡部DHの全面を樹脂フィルム8によって被覆する。
上記鏡部DHを樹脂フィルム8を膨潤させて被覆するために必要な樹脂フィルム8の伸び率は、次のようにして求められる。タンク1の鏡部DHを10%の鏡部とした場合には、図6に示すように、タンク1の直径を2100mm、半径を1050mmとし、鏡部DHの曲率半径を、タンク1の直径と等しい2100mmとして、当該鏡部DHの外周をタンク1の直径の10%である210mmの幅でタンク1の円筒部と連結されるように構成される。
この場合には、必要な樹脂フィルム8の伸び率は、
(2100÷2−0.1×2100)=840
(1050−840)÷840=0.25
となり、25%であることがわかる。
次に、本発明者らは、樹脂フィルム8そのものの伸び率と、樹脂フィルム8を水、石鹸水やアセトン水等の有機溶媒−水溶液で膨潤させた場合とで、樹脂フィルム8の伸び率を求める実験を行った。試料のサイズは、図7に示すように、幅20cm、厚さ25μmの樹脂フィルムを用い、当該樹脂フィルムの一端を挟持した状態で固定するとともに、先端部を挟持した状態で荷重50N(5kg)の張力を作用させて伸び量を測定して、伸び率を求めた。
又、上記試料は、図8に示すように、幅の広い樹脂フィルムから、試料No.1〜3は、幅の広い樹脂フィルムの長手方向に沿って裁断したものを使用し、試料No.4〜7は、幅の広い樹脂フィルムの短手方向に沿って裁断したものを使用した。又、試料No.8、9は、試料No.1〜3と同様に樹脂フィルムの長手方向に沿って裁断したものである。因みに、裁断方向を変えて資料を調製したのは、樹脂フィルムに方向性の影響を検討するためである。
更に、試料No.1、4、6は、ドライ状態のものを、試料No.2,5は、樹脂フィルムの片面を石鹸水で膨潤させたものを、試料No.3は、樹脂フィルムの片面を20%濃度のアセトン水で膨潤させたものを、試料No.7は、樹脂フィルムの両面を石鹸水で膨潤させたもの、試料No.8、9は、水で片面或いは両面を膨潤させたものをそれぞれ用いた。
以下の表1は上記実験の結果を示すものである。
Figure 0004388857
この表1から明らかなように、乾燥状態のものでは、長手方向に沿って裁断した試料No.1の方が、短手方向に沿って裁断した試料No.4、No.6よりも、わずかに伸び率が高かったが、その伸び率は、最大で11.34%、最小で9.28%であり、樹脂フィルムに方向性の影響はほとんどないことが確認された。
又、片面を石鹸水で膨潤させた樹脂フィルムNo.2、No.5は、伸び率が34.02%及び45.36%であった。更に、片面ウエット(アセトン20%)と両面ウエット(石鹸水)の試料No.3、No.7の場合には、伸び率が等しく108.20%であった。更に又、水で片面或いは両面を膨潤させた試料No.8、9の場合には、伸び率が24.74%及び93.81%であった。
したがって、上記樹脂フィルム8の片面を石鹸水を用いて膨潤させたり、片面ウエット(アセトン20%)又は両面ウエット(石鹸水)のものを用いることによって、必要な伸び率25%を大きく上回る伸び率を得ることができることがわかった。又、水のみを用いて上記樹脂フィルム8を膨潤させる場合は、両面を膨潤させることが好ましいと考えられた。。尚、膨潤した樹脂フィルムを伸長させるには、上記実験におけるように張力を50N/5mmに設定することは必須ではなく、0.5N/1mm程度で十分である。
このように、上記実施の形態では、鏡部DHに樹脂フィルム8を貼り付ける際に、当該樹脂フィルム8を水或いは石鹸水やアセトン水等の界面活性剤や有機溶媒を含んでもよい水系の膨潤剤を用いて膨潤させるとともに、当該樹脂フィルム8に張力を作用させて伸張させ、この状態で樹脂フィルム8を鏡部DHに貼り付けることにより、伸張した部分は乾燥時に収縮するので、鏡部DHの曲面に沿って樹脂フィルム8をしわなく貼り付けることができる
そして、上記樹脂フィルム8が貼り付けられた鏡部DHの表面に、ガラス繊維と樹脂とを吹き付け、必要に応じこの吹き付け行程を繰り返し、所望の厚みの強化プラスチック層3を有する強化プラスチックライニング二重殻タンクを製造する。
実施の形態2
図9乃至図11はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、樹脂フィルムを円形状に形成された二重の枠体の間に張設した状態で、当該樹脂フィルムを水或いは石鹸水やアセトン水等の界面活性剤や有機溶媒を含んでもよい水系の膨潤剤を用いて膨潤させ、この膨潤した樹脂フィルムを二重の枠体に張設したままの状態で、タンクの鏡部の先端部から圧接させることにより、一度にタンクの鏡部に樹脂フィルムを貼り付けるように構成されている。
すなわち、この実施の形態2では、図9及び図10に示すように、樹脂フィルム8を円形状に形成された二重の枠体20の間に張設する。この二重の枠体20は、直径が僅かに異なる内外の2つの枠体21、22を備えており、内側の枠体21の外周に樹脂フィルム8を張設した状態で、外側の枠体22を嵌合して、内外の枠体で樹脂フィルム8の外周を挟持した状態で張設する。
次に、二重の枠体20に張設された樹脂フィルム8に水或いは石鹸水やアセトン水等の界面活性剤や有機溶媒を含んでもよい水系の膨潤剤をスプレーし、樹脂フィルム8を膨潤させる。その際、上記樹脂フィルム8を一様に膨潤させるのではなく、鏡部DHの曲率の大きな湾曲部9に対応した位置に多くの膨潤剤をスプレーして、当該湾曲部9に対応した位置の樹脂フィルム8を大きく膨潤させ、中央部の膨潤量は少なくなるように設定する。
この状態で、上記樹脂フィルム8を張設した二重の枠体20を、タンクの鏡部DHの先端部からタンクの円筒部へ向けて水平に移動させ、膨潤した樹脂フィルム8をタンクの鏡部DHに貼り付けるようになっている。その際、上記タンクの円筒部には、図9に示すように、全周に両面テープ10を貼り付けておくことにより、伸張した樹脂フィルム8の外周端は、両面テープ10に接着され、しわが発生することなく、貼り付けることが可能となる。
このように、上記実施の形態2の場合には、図11に示すように、簡単な操作で樹脂フィルム8を一様にしわなくタンクの鏡部DHに貼り付けることが可能となる。
図1はこの発明の実施の形態1に係る強化プラスチックライニング二重殻タンクの被覆方法を適用した強化プラスチックライニング二重殻タンクを示す縦断面図である。 図2はこの発明の実施の形態1に係る強化プラスチックライニング二重殻タンクの被覆方法を適用した強化プラスチックライニング二重殻タンクを示す横断面図である。 図3はこの発明の実施の形態1に係る強化プラスチックライニング二重殻タンクの被覆方法を示す説明図である。 図4はこの発明の実施の形態1に係る強化プラスチックライニング二重殻タンクの被覆方法を示す説明図である。 図5はこの発明の実施の形態1に係る強化プラスチックライニング二重殻タンクの被覆方法を示す説明図である。 図6は樹脂フィルムの伸び率を示す説明図である。 図7は樹脂フィルムの伸び率を求める実験例を示す説明図である。 図8は樹脂フィルムの伸び率を求める試料を示す説明図である。 図9はこの発明の実施の形態2に係る強化プラスチックライニング二重殻タンクの被覆方法を示す説明図である。 図10はこの発明の実施の形態2に係る強化プラスチックライニング二重殻タンクの被覆方法を示す説明図である。 図11はこの発明の実施の形態2に係る強化プラスチックライニング二重殻タンクの被覆方法を示す説明図である。
符号の説明
1:タンク、DH:鏡部、2:間隙、3:強化プラスチック層、8:樹脂フィルム。

Claims (8)

  1. 長手方向の両端部に曲面からなる鏡部を有する強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法において、
    前記強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける鏡部に対し、樹脂フィルムを膨潤剤によって膨潤させた状態で、鏡部の曲率に応じて樹脂フィルムを伸張させて貼り付けることを特徴とする強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法。
  2. 前記樹脂フィルムとして、ポリビニルアルコール系フィルムを用いる請求項1に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法。
  3. 前記膨潤剤として、水を用いる請求項1又は2に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法。
  4. 前記水は界面活性剤を含有する請求項3に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法。
  5. 前記界面活性剤として石鹸を用いる請求項4に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法。
  6. 前記水は水溶性有機溶媒を含有する請求項1又は2に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法。
  7. 前記有機溶媒としてアセトンを用いる請求項6に記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法。
  8. 前記樹脂フィルムを膨潤剤によって膨潤させたときの伸び率が、張力50N/5mmの条件下で25%以上である請求項1乃至7のいずれかに記載の強化プラスチックライニング二重殻タンクの樹脂フィルム被覆方法。
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