JP4387493B2 - コンピュータシステムおよび同システムの制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュータシステムおよび同システムの制御方法に関し、特に拡張ユニットに取り外し自在に装着可能なコンピュータシステムおよび同システムの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携行が容易でバッテリにより動作可能なノートブックタイプのパーソナルコンピュータ(以下、ノートPCと称する)が種々開発されている。ノートPCは、その機能拡張のために、拡張ユニットが必要に応じて装着できるように構成されている。この拡張ユニットにノートPCを装着して使用する事により、そのノートPCの携帯性を損なうこと無く、ノートPCの機能拡張を容易に行うことができる。
【0003】
また、近年では、ノートPCのさらなる薄型化が求められており、そのために、ノートPC本体に設けられていた各種コネクタ類(USBポート,シリアルポート,パラレルポート,LANコネクタ,モデムコネクタ等)を拡張ユニット側に設け、ノートPC本体には必要最小限のコネクタのみを装備する、あるいはコネクタレスにする、といった構成が利用され始めている。コネクタの縮小化は物理的に限界があるので、これらコネクタを拡張ユニットによって提供することにより、PC本体の小型化・薄型化を実現することができる。
【0004】
この場合、拡張ユニットのコネクタに接続して使用される周辺機器を制御するためのコントローラについては、PC本体ではなく、拡張ユニット側に設けることが一般的である。それら周辺機器をPC本体のみで使用することは、PC本体にコネクタがないことから不可能であり、周辺機器用のコントローラはPC本体には不要であるためである。また、周辺機器用のコントローラを拡張ユニット側に設けることにより、PC本体のみで動作している場合には、周辺機器用のコントローラによる無駄な電力消費を低減することもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、半導体技術および高密度実装技術の進歩により、複数のデバイスを1チップにまとめて集積形成するというデバイスの混載集積化が進められている。この混載集積化によって部品点数を減らすことにより、大幅なコストの低減および実装面積の縮小を図ることが可能となる。
【0006】
しかし、従来のようにコントローラがPC本体側と拡張ユニット側に分離されている構成では、PC本体内のコントローラと拡張ユニット内のコントローラとをまとめて1チップ上に集積形成することは不可能である。このため、拡張ユニット使用時のみ利用可能な周辺機器用のコントローラを拡張ユニット側に設けるという従来の構成は、コントローラの集積化を図る上では好ましくない。
【0007】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、PC本体の無駄な電力消費を招くことなく、拡張ユニット使用時のみ利用可能な周辺機器用のコントローラとPC本体にもつコントローラとのワンチップ化を実現することが可能なコンピュータシステムおよび同システムの制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、周辺機器を接続するために設けられたコネクタの種類が互いに異なる複数種の拡張ユニットを、コンピュータ本体に選択的に装着可能なコンピュータシステムにおいて、前記コンピュータ本体内に設けられ、前記複数種の拡張ユニットのコネクタに接続可能な周辺機器それぞれに対応する複数のコントローラと、前記コンピュータ本体に装着された拡張ユニットの種類を識別する識別手段と、前記装着された拡張ユニットのコネクタに対応するコントローラのみが動作状態に設定されるように、前記識別手段による識別結果に従って、前記複数のコントローラの中から動作させるべきコントローラを決定する手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
このコンピュータシステムにおいては、拡張ユニット使用時に利用可能な周辺機器それぞれに対応する複数のコントローラがコンピュータ本体に内蔵されている。この場合、拡張ユニットの装着時に全てのコントローラを動作状態に設定するのではなく、装着された拡張ユニットの種類が識別され、その種類に対応するコントローラのみが動作するように設定される。よって、使用する拡張ユニットの種類に対応するコントローラのみを動作させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係わるコンピュータシステムの構成が示されている。このコンピュータシステムは、バッテリ駆動可能なノートブックタイプのパーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)であり、このPC本体100は、その機能拡張のための拡張ユニットであるドッカー200に着脱自在に装着できるよう構成されている。PC本体100およびドッカー200の両者は、それぞれに設けられた専用のドッキングコネクタ300によって接続される。
【0015】
LANドッカー200には、図示のように、周辺機器を接続するための各種コネクタ、つまり、PS/2コネクタ31、パラレルコネクタ(Parallel)32、LANコネクタ(RJ45)33が設けられている。PS/2コネクタ31は、PS/S仕様のキーボードやマウスなどの入力機器を接続するために用いられる。パラレルコネクタ(Parallel)32は例えばプリンタやスキャナなどのセントロニクス準拠の機器を接続するために用いられる。LANコネクタ(RJ45)33はLANケーブルの接続に利用される。これら周辺機器用のコネクタはPC本体100には設けられておらず、これらコネクタに接続される機器は、PC本体100にドッカー200を装着することによって初めてPC本体100から利用することが可能となる。
【0016】
また、LANドッカー200には、EEPROM34およびLAN検出回路35が設けられている。EEPROM34には、LANドッカー200の種別を示すID情報が格納されている。PC本体100はID情報をLANドッカー200から読み取ることにより、LANドッカー200がサポートするコネクタの種類を判別することができる。LAN検出回路35は、LANコネクタ(RJ45)33にLANケーブルが接続されているか否かを検出し、その検出結果をゲートアレイ(GA)18に通知する。
【0017】
PC本体100内には、図示のように、バス10、CPUモジュール11、キーボードコントローラ(KBC)12、電源制御や各種システム管理のための機能を集積したゲートアレイ(GA)13、VGAコントローラ15、モデム(Modem)16、サウンドコントローラ(Sound)17、各種I/Oコントローラおよびドッカー制御機能を集積したゲートアレイ(GA)18、Qスイッチ(Q−SW)19、およびLANコントローラ20が設けられている。
【0018】
CPUモジュール11は、このシステム全体の動作制御およびデータ処理を実行するものであり、ここにはCPU、キャッシュ、さらにはバスブリッジなどが搭載されている。キーボードコントローラ(KBC)12は、PC本体100の内蔵キーボード、およびドッカー200のPS/2コネクタ31に接続されるキーボードやマウスを制御するためのものであり、ドッカー200の装着時には、キーボードコントローラ(KBC)12はドッキングコネクタ300を介してドッカー200のPS/2コネクタ31に接続される。
【0019】
VGAコントローラ15は、このシステムのディスプレイモニタとして使用されるLCDや外部CRTを制御する表示コントローラである。
ゲートアレイ(GA)18は前述したように各種I/Oデバイスの制御およびドッカー制御を行うためのものであり、ドッカー200の装着時には、ゲートアレイ(GA)18はドッキングコネクタ300を介してドッカー200のパラレルコネクタ(Parallel)32、EEPROM34に接続される。また、ゲートアレイ(GA)18は、ドッカー200の装着(ドック)/取り外し(アンドック)を検出するためのディテクト信号(DETECT)線にも接続されている。ドッカー200が装着されると、ディテクト信号(DETECT)はドッカー200の接地端子に接続されることにより、ハイレベルからロウレベルに変化する。一方、ドッカー200の取り外し時には、ディテクト信号(DETECT)はドッカー200の接地端子から分離されるため、PC本体100内のプルアップ抵抗によって、ロウレベルからハイレベルに変化する。このようなディテクト信号(DETECT)の電位変化に基づいて、ゲートアレイ(GA)18は、ドッカー200の装着(ドック)/取り外し(アンドック)を検出する。
【0020】
さらに、ゲートアレイ(GA)18は、LAN検出回路35からの検出信号を監視することにより、LANコネクタ(RJ45)33にLANケーブルが実際に接続されているか否かを判断かることができる。
【0021】
Qスイッチ(Q−SW)19は、内部PCIバス10とLANコントローラ20とを間を接続/分離するためのスイッチ回路であり、ゲートアレイ(GA)18からのスイッチ制御信号よってオン/オフ制御される。Qスイッチ(Q−SW)19をオンすることにより、PC本体100によるLANコントローラ20の使用が可能となる。
【0022】
LANコントローラ20は、ドッカー200のLANコネクタ(RJ45)33を通じてPC本体100をLAN接続させるためのネットワーク制御装置(ネットワークインターフェイス)であり、ドッカー200の装着時には、LANコントローラ20は、ドッキングコネクタ300を介してドッカー200のLANコネクタ(RJ45)33に接続される。
【0023】
ドッキングコネクタ300は物理的には1個のコネクタであるが、ここには、ドッカー200の全てのコネクタに対応する信号ピンが含まれている。
【0024】
図1のシステムにおいては、LANコネクタ(RJ45)33をドッカー200に設け、PC本体100にはLANコネクタを設けない構成であるため、PC本体100のみではLAN機能を使用することはできない。そのため、従来のシステムでは、不必要な電源消費を避けるためにLANコントローラはドッカーに内蔵させていた。しかし、この状態では、LANコントローラは、他のゲートアレイ18、VGAコントローラ15、Modem16、Sound17等と一緒に集積化することは不可能であり、チップの集積化を制限していた。本実施形態では、LANコントローラ20をPC本体100に内蔵させることで、他のゲートアレイとの集積が可能となる。例えば、バス10も含め、集積可能領域300で示した部分は1チップLSIとして実現される。
【0025】
また、キーボードコントローラ12についても同様なことが言える。PS/2コネクタ31はドッカー200により提供されるため、PC本体100のみではPS/2機器は使用できないが、PC本体100にPS/2制御機能を持つキーボードコントローラ12を内蔵することにより、他のゲートアレイ13などとの集積が可能となる。なお、PCカードスロットをドッカー200に設け、PCカードコントローラをPC本体100内に設ける構成を適用することもできる。この場合でも、PCカードコントローラをPC本体100内の他のゲートアレイとの集積化が可能となる。
【0026】
また、ドッカー200は、ほとんどコネクタのみの構成とすることが可能であり、コンパクトなドッカーが実現できる。
【0027】
(コントローラの電源管理)
図1のシステムでは、PC本体100のみで使用する場合、使用しないコントローラを本体100内に複数もつことになり、電力を必要以上に消費してしまう危険がある。そこで、本実施形態では、以下のような電源管理のための機能を備えている。
【0028】
すなわち、ドッカー200装着時のみ使用可能なLANコントローラ20については、前述したようにQ−SW19を介してメインバス10に接続する。Q−SW18をオフすることにより、LANコントローラ20をバス10から切り離すことができる。これにより、LANコントローラ20はオペレーティングシステムからは認識されなくなるので、LANコントローラ20を動作停止させることができ、電力消費を抑えることが可能となる。
【0029】
また、バスから切り離せないコントローラ、例えば、図1に示すキーボードコントローラ12については、コントローラ12全体またはそのPS/2制御機能部のみを電源オフすることなどによって動作停止させる。ゲートアレイ18のI/O制御機能についても同様である。
【0030】
(システム制御)
次に、図2を参照して、本システムの制御方法について説明する。図2には、本システムの状態遷移と電源管理機能との関係が示されている。
【0031】
本実施形態においては、PC本体100は以下の2つの状態を有する。
【0032】
・PC本体のみ(アンドッキング状態)
・ドッキング状態
(PC本体100のみの動作)
「PC本体のみ」はドッカー200にPC本体100が接続されてない状態である。
1)この状態で、PC本体100がパワーオンされると、ゲートアレイ18によってドッカー200が非装着であることが検出される。この検出結果は、PC本体100のハードウェア制御のためのプログラムであるシステムBIOSに通知される。システムBIOSの制御の下、ゲートアレイ18は、ドッカー200装着時のみ使用可能なコントローラを動作停止(オフ)させるための制御を行う。オフ状態については、前述したように電源供給を停止する、Q−SW等によりコントローラをバスから切り離す、また、ACPI仕様に準拠した低消費電力のスリープ状態を有するコントローラについては電源ステートをスリーブ(例えばD3状態)にする、等の手法を利用することができる。このように制御することにより、使用できないコントローラに対する消費電力を削減することができる。
【0033】
2)また、システムBIOSは、ドッカー200装着時のみ使用可能なコントローラについてはオペレーティングシステム(OS)へのリソース報告を行わない等の方法を用いて、それらコントローラをOSから認識されないようにする。つまり、ドッカー200が必要であるコントローラについては、PC本体100にそのコントローラ(デバイス)が存在しないことをオペレーティングシステム(OS)に認識させる。これは、例えば次の方法によって実現することができる。プラグアンドプレイに対応したPnPデバイスの場合、PnPのリソース報告を行わない。PCIデバイスの場合、デバイスIDを隠しておく。Q−SW等を設けた場合、コントローラをバスから切り離しておく。LANコントローラ20はPCIデバイスであるので、Qスイッチ(Q−SW)19をオフすることにより、LANコントローラ20の存在をオペレーティングシステムが認識できないように制御することができる。
【0034】
(ドック処理)
1)ドッキングイベントの検出:
「PC本体のみ」の状態で、PC本体100がドッカー200に装着されると、ゲートアレイ18によってドッカー200が装着されたことが検出され、ゲートアレイ18からの割り込みによってシステムBIOSのドック処理が開始される。
【0035】
2)コントローラをオン:
ドック処理では、システムBIOSの制御の下、ゲートアレイ18は、ドッカー200装着時のみ使用可能なコントローラを動作状態(オン)に設定するための制御を行う。オン処理については、Q−SWをオンしコントローラをメインバスに接続する。電源供給を開始する。電源ステートをD0状態にする等が考えられる。
【0036】
3)システム構成の再認識:
システムBIOSは、システム構成が変化したことをOSに通知し、ドッカー200装着時のみ使用可能なコントローラをOSに認識させる。これにより、「ドッキング状態」に移行する。
【0037】
(ドッキング状態での動作時)
「ドッキング状態」では、ドッカー200装着時のみ使用可能なコントローラを用いることにより、ドッカー200のコネクタに接続された機器を利用することができる。ドッカー200が装着された状態でPC本体100がパワーオンされた場合も、「ドッキング状態」に移行する。
【0038】
(アンドック処理)
1)アンドックイベントの検出:
「ドッキング状態」においてドッカー200が取り外されると、ゲートアレイ18によってドッカー200が取り外されたことが検出され、ゲートアレイ18からの割り込みによってシステムBIOSのアンドック処理が開始される。この場合、実際には、システムBIOSからOSに対してドックを切り離すことが通知され(OSはドックデバイスに関するドライバ等をアンロードする)、OSからの許可後、システムBIOSのアンドック処理が開始されることになる。
【0039】
2)コントローラのオフ:
アンドック処理では、システムBIOSの制御の下、ゲートアレイ18は、ドッカー200装着時のみ使用可能なコントローラを動作停止状態(オフ)に設定するための制御を行う。オフ処理については、電源供給を停止する、Q−SW等によりコントローラをバスから切り離しておく、また、電源ステートをD3状態にする等が考えられる。
【0040】
3)この後、システムBIOSはアンドック終了をOSに通知する。
【0041】
以上のように、本実施形態では、ドッカー200装着の有無が検出され、装着時には図3(A)のようにコントローラを動作状態(オン)に設定する処理が行われ、非装着時には図3(B)のようにコントローラを動作停止状態(オフ)に設定する処理が行われる。よって、ドッカー200の非使用時には周辺機器用のコントローラを全て動作停止させておくことができるので、周辺機器用のコントローラがPC本体100に内蔵されていても、それによる無駄な電力消費は生じない。よって、PC本体100の無駄な電力消費を招くことなく、1チップ化による部品点数の低減を図ることができる。
【0042】
特に、LANコントローラ20は動作時の電力消費量が比較的大きいので、ドッカー200の非使用時にはLANコントローラ20を動作停止させることにより、大幅に電力消費量の低減を図ることが可能となる。なお、LANドッカー200が装着されても、ユーザがネットワークを使用するかどうかは実際には分からないため、ドッカー200の装着時にLANコントローラ20を動作状態に設定する機能を使用するか、使用しないかをシステムBIOSのセットアップ画面上でユーザが選択できるようにすることが好ましい。この場合のセットアップ画面の一例を図6に示す。
【0043】
図6に示されているように、本実施形態のセットアップ画面には、通常のシステム設定項目に加え、「PCI LAN」の設定項目が設けられている。設定項目「PCI LAN」は、ドッカー200の装着時にLANコントローラ20を自動的に動作状態に設定するというLAN検出機能(LAN DITECTION)の使用/非使用をユーザに選択させるためのものである。デフォルト値は使用を示す「Used」であるが、ユーザは非使用を示す値に変更することができる。LAN検出機能(LAN DITECTION)の非使用が選択されている場合には、ドッカー200の装着の有無に関係なくLANコントローラ20は動作停止状態に維持される。
【0044】
セットアップ画面で設定されたシステム設定情報はPC本体100内のCMOSメモリなどに格納される。システムBIOSによって実行されるドック処理の手順は次のようになる。
【0045】
システムBIOSは、ドッカー200の装着が検出されると、まず、システム設定情報を参照して、LAN検出機能の使用/非使用の設定を調べる。「LAN検出機能の使用」が選択されている場合には、前述したように、Qスイッチ(Q−SW)19をオンすると共に、LANコントローラ20の存在をオペレーティングシステムに通知する。これにより、LANコントローラ20は動作状態となる。一方、「LAN検出機能の非使用」が選択されている場合には、システムBIOSは、Qスイッチ(Q−SW)19をオフ状態のまま維持し、LANコントローラ20の存在をオペレーティングシステムに報告しない。これにより、LANを使用しないにも拘わらず、LANコントローラ20が動作状態に設定されることによる無駄な電力消費を低減することができる。また、オペレーティングシステムによるLANコントローラ20の認識処理を省くことができるので、ドック処理を高速に行うことが可能となる。よって、「LAN検出機能の非使用」を選択しておけば、ドッカー200をI/Oアダプタ相当のものとして即座に使用することが可能となる。
【0046】
また、LAN検出回路35からの検出信号によってLANケーブルの接続の有無を検出することによって、実際にLANが使用可能な状態になった時に初めて、ドック処理を行うようにしてもよい。この場合、ゲートアレイ(GA)18は、ディテクト信号(DETECT)とLAN検出回路35からの検出信号とを用いてLANが使用可能かどうかを判断し、LAN使用可能状態からLAN使用不可能状態への変化またはその逆の状態変化が起きたときに、それをCPU11への割り込み信号などによってシステムBIOSに通知する。システムBIOSは、ゲートアレイ(GA)18内のレジスタを参照してディテクト信号(DETECT)とLAN検出回路35からの検出信号の値を調べ、LANが使用可能かどうかを判断する。そして、LAN使用可能状態ならば、Qスイッチ(Q−SW)19をオンにすると共に、オペレーティングシステムにLANコントローラ20の存在を報告する。一方、LAN使用不可能状態ならば、Qスイッチ(Q−SW)19をオフにすると共に、オペレーティングシステムにLANコントローラ20が存在しなくなったことを報告する。
【0047】
このように、LAN検出回路35を利用すれば、ドッカー200が装着され、且つLANコネクタ(RJ45)33にLANケーブルが接続されているという条件の設立の有無に応じて、LANコントローラ20の動作状態/動作停止状態を制御することが可能となる。
【0048】
(複数種のドッカーを使用する場合の制御)
次に、図4および図5を参照して、複数種のドッカー200を選択的に使用する場合のシステム制御について説明する。
【0049】
図4には、装備されたコネクタの種類が異なる2種類のドッカー(ドッカー#A,ドッカー#B)200が示されている。ドッカー#AはPS/2コネクタ31のみを装備しており、ドッカー#BはPS/2コネクタ31、パラレルコネクタ(Parallel)32、LANコネクタ(RJ45)33を装備している。この場合、ドッカー#AのEEPROM34には、PS/2コネクタ31のみを装備したドッカーであることを示すID情報(ID1)が保持され、またドッカー#BのEEPROM34には、PS/2コネクタ31、パラレルコネクタ(Parallel)32、LANコネクタ(RJ45)33を装備したドッカーであることを示すID情報(ID2)が保持されている。
【0050】
ドック処理においては、ドッカーにもつEEPROM34からID情報を識別し、本体にもつ複数のコントローラの中からドッカーに適したコントローラのみを使用可能状態に設定する。そのための処理手順を図5に示す。
【0051】
ドッカー200が接続された状態でPC本体100がパワーオンされた場合、あるいはPC本体100がパワーオンされている状態でドッカー200が接続された場合には、システムBIOSは以下のドッキング処理を行う。
【0052】
まず、システムBIOSは、ゲートアレイ18を制御して、ドッカーのEEPROM34からID情報をリードする(ステップS101)。そして、そのID情報に基づいて現在装着されているドッカーの種類を判別する(ステップS102)。ID=1であった場合には、システムBIOSは、PS/2コネクタ31のみを装備するドッカーが装着されていると判断し、PC本体100にもつ複数のコントローラの中から現在のドッカーの種類に適したコントローラのみを動作可能状態に設定し、それをOSに認識させる(ステップS103)。具体的には、キーボードコントローラ12内のPS/2制御用コントローラについては動作可能状態に設定し、ゲートアレイ18内のパラレルポート制御用I/Oコントローラと、LANコントローラ20については、動作停止状態に設定する。
【0053】
一方、ID=2であった場合には、システムBIOSは、PS/2コネクタ31、パラレルコネクタ(Parallel)32、LANコネクタ(RJ45)33を装備するドッカーが装着されていると判断し、PC本体100にもつ複数のコントローラの中から現在のドッカーに適したコントローラのみを動作可能状態に設定し、それをOSに認識させる(ステップS104)。具体的には、キーボードコントローラ12内のPS/2制御用コントローラ、ゲートアレイ18内のパラレルポート制御用I/Oコントローラ、LANコントローラ20を動作停止状態に設定する。
【0054】
このようにドッカー200の装着時に全てのコントローラを動作状態に設定するのではなく、装着されたドッカー200の種類を識別して、その種類に対応するコントローラのみが動作するように設定することにより、より効率の良い電源制御が可能となる。
【0055】
なお、本実施形態では、ドッカー200にのみ装備し、PC本体100には装備しないコネクタとしてPS/2コネクタ31、パラレルコネクタ(Parallel)32、LANコネクタ(RJ45)33を例示したが、他のコネクタ、たとえばUSBコネクタや、SCSIコネクタなどについても、ドッカー200にのみ用意し、それらのコントローラをPC本体100に内蔵する構成を採用することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、PC本体の無駄な電力消費を招くことなく、拡張ユニット使用時のみ利用可能な周辺機器用のコントローラとPC本体にもつコントローラとのワンチップ化を実現することが可能となり、部品点数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態におけるシステムの状態遷移と電源管理機能との関係を示す図。
【図3】同実施形態におけるドック時とアンドック時のシステム制御の様子を模式的に示す図。
【図4】同実施形態で用いられる2種類のドッカーを説明するための図。
【図5】同実施形態で複数種のドッカーを使用する場合におけるシステム制御の手順を示すフローチャート。
【図6】同実施形態で用いられるセットアップ画面の一例を示す図。
【符号の説明】
11…CPUモジュール
12…キーボードコントローラ
18…ゲートアレイ
19…Qスイッチ
20…LANコントローラ
31…PS/2コネクタ
32…パラレルコネクタ
33…LANコネクタ
34…EEPROM
100…PC本体
200…ドッカー
300…ドッキングコネクタ
Claims (2)
- 周辺機器を接続するために設けられたコネクタの種類が互いに異なる複数種の拡張ユニットを、コンピュータ本体に選択的に装着可能なコンピュータシステムにおいて、
前記コンピュータ本体内に設けられ、前記複数種の拡張ユニットのコネクタに接続可能な周辺機器それぞれに対応する複数のコントローラと、
前記コンピュータ本体に装着された拡張ユニットの種類を識別する識別手段と、
前記装着された拡張ユニットのコネクタに対応するコントローラのみが動作状態に設定されるように、前記識別手段による識別結果に従って、前記複数のコントローラの中から動作させるべきコントローラを決定する手段とを具備することを特徴とするコンピュータシステム。 - 周辺機器を接続するために設けられたコネクタの種類が互いに異なる複数種の拡張ユニットを選択的に装着可能なコンピュータ本体を備え、前記コンピュータ本体内に、前記複数種の拡張ユニットのコネクタに接続可能な周辺機器それぞれに対応する複数のコントローラを内蔵するコンピュータシステムの制御方法であって、
前記コンピュータ本体に装着された拡張ユニットの種類を識別し、
前記装着された拡張ユニットのコネクタに対応するコントローラのみが動作状態に設定されるように、前記識別結果に従って、前記複数のコントローラの中から動作させるべきコントローラを決定することを特徴とする制御方法。
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