JP4386506B2 - Window stay - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、窓枠内に組込まれた障子を開閉自在に支持する窓用ステーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
窓枠の開口を開閉する障子の支持に際し、ヒンジを用いて開閉自在に支持すると、障子の閉鎖状態において、その揺動中心側の端部を窓枠に密着させることができず、良好な密閉性を得ることができない。また、障子は窓枠の一方のたて枠に固定されるヒンジを中心として開閉するため、その一方のたて枠と開放状態とされた窓枠との間に微小な間隙が形成されるのみであって、その間隙から屋外に手を差し入れることができず、屋内側から障子の両面を拭き掃除することができない。
【0003】
そのような不都合を解消するため、障子を閉じたとき、その障子の吊元側を窓枠側に引き寄せて密閉性を高めることができると共に、障子の開放状態において、その両側に開口が形成されるよう障子を開放させることができるようにした窓用ステーが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来から知られている窓用ステーにおいては、障子を閉鎖状態としたとき、その障子を窓枠側に引き寄せる引き寄せ機構の構成が複雑であって部品の製造や加工に手間がかかり、また、窓用ステーの部品点数が多く、組立てが困難であるという不都合がある。
【0005】
この発明の課題は、部品点数の少ない組立ての容易な窓用ステーを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、窓枠側に取付けられる帯板状の枠プレートと、障子側に取付けられる障子プレートと、前記枠プレートに一端部が回動自在に連結され、他端部が障子プレートに回動自在に連結されたアームと、前記障子プレートに一端部が回動自在に連結されたスライダとから成り、前記枠プレートには両端方向に長く延びるガイドレールを設け、そのガイドレールには、スライダの他端部の移動を案内するガイド溝を形成し、そのガイド溝の開口縁から内向きに形成されたフランジの端部に前記ガイド溝の端部開口を閉じる案内片を設け、前記スライダの他端部には、前記ガイド溝に沿ってスライドし、障子プレートが枠プレートに上下でほぼ平行する閉鎖状態の手前位置から前記案内片に接触し始め、その案内片の内面に沿う移動によってスライダの向きを変更するガイド突部と、そのガイド突部との間に前記フランジが挿入される間隔をおいて対向するガイド面とを設け、このガイド面には、ガイド突部と対向する位置に前記フランジと案内片の連成部が嵌合可能な切欠部を形成した構成を採用したのである。
【0007】
上記のように構成すれば、障子プレートが枠プレートに平行する閉鎖状態の直前でスライダに形成されたガイド突部が案内片の内面に接触し始める。それよりさらに障子プレートが枠プレートの上面に重なる閉鎖状態まで引き寄せられると、ガイド突部は案内片の内面に沿って摺動し、スライダは、障子プレートに対する連結側の端部が窓枠に向いて移動する方向に揺動し、その揺動によって、障子プレートが取付けられた障子を窓枠側に引き寄せることができる。
【0008】
このように、ガイトレールの端部に案内片を設け、スライダにガイド突部を形成することによって障子の閉鎖時に、その障子を窓枠側に引き寄せることができるので、窓用ステーを枠プレート、障子プレート、アームおよびスライダの4つの部品で形成することができ、窓用ステーの部品点数の低減化を図ることができる。
【0009】
ここで、案内片はガイドレールの長さ方向に対して傾きをもつ傾斜状のものであってもよく、あるいは、ガイドレールのフランジを接線とする円弧状のものであってもよい。案内片を傾斜状のものとする場合、その案内片は直線状のものとしてもよく、あるいは円弧状のものとしてもよい。
【0010】
一方、ガイド突部は、ガイドレールのフランジ内面に沿って移動するピン状のものであってもよく、あるいは鋭角部に丸みをもつ菱形のものであってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、この発明に係る窓用ステーは、窓枠の上枠又は下枠に取付けられる枠プレート1と、障子の上桟又は下桟に取付けられる障子プレート10と、その両プレート1、10を連結するアーム20と、前記障子プレート10に一端部が連結され、他端部が枠プレート1によってスライド自在に支持されるスライダ30とから成る。
【0012】
枠プレート1は、帯板状をなし、複数のビス孔2が設けられている。また、枠プレート1には一側縁に沿って両端方向に長く延びるガイドレール3が形成されている。ガイドレール3には、図2に示すように、枠プレート1の上面を底面とするガイド溝4が形成され、そのガイド溝4の開口縁から内向きにフランジ5が設けられている。図1に示すように、フランジ5の一端にはガイド溝4の一端開口を覆う傾斜状の案内片6が折曲げにより形成されている。枠プレート1の他端部にはストッパプレート7が取り付けられ、そのストッパプレート7の一側に設けられた突出部8がガイドレール3のガイド溝4内に配置されている。
【0013】
障子プレート10は複数のビス孔11を有する。この障子プレート10の長さ方向中央部に前記アーム20の一端部がピン21を介して回動自在に連結されている。また、アーム20の他端部は、枠プレート1の他端部およびその他端部に取付けられた前記ストッパプレート7にピン22を介して回動自在に連結されている。
【0014】
前記スライダ30は、ピン31を介して障子プレート10の一端部に回動自在に連結されている。スライダ30の他端部は前記ガイドレール3のガイド溝4に沿ってスライド可能なガイド突部32と、そのガイド突部32との間にガイドレール3のフランジ5が挿入可能な間隔をおいてガイド面33とが設けられている。
【0015】
上記ガイド面33の形成に際し、スライダ30の他端部にガイドレール3のガイド溝4内に挿入される薄肉の板体部34を形成しており、その板体部34上にガイド突部32を設けている。
【0016】
ガイド突部32は平面形状が菱形とされ、対向面の間隔はガイド溝4の内側面とフランジ5の内面間の寸法にほぼ等しくなっている。このガイド突部32は障子プレート10が枠プレート1に平行する閉鎖状態の手前位置において、外周の一つの角部32aが案内片6の内面に当接するようになっている。
【0017】
ガイド面33には、前記ガイド突部32と対向する位置にV形の切欠部35が設けられ、その切欠部35にガイドレール3のフランジ5とストッパ片6の交差部に形成されたコーナ部9が挿入可能とされている。
【0018】
実施の形態で示す窓用ステーは上記の構造から成り、この窓用ステーは、図1に示すように、窓枠Aの開口を開閉する障子の上下部に配置し、枠プレート1を窓枠Aの上枠および下枠に取付け、障子プレート10を障子Bの上桟および下桟に取付けて障子Bを開閉自在に支持する。
【0019】
図1は障子Bの開放状態を示し、スライダ30に設けられた板体部34はストッパプレート7の突出部8の端面に当接し、その当接によって障子Bはそれ以上開放するのが防止されている。
【0020】
図1に示す状態から障子Bを同図の矢印で示す方向に引くと、障子Bは障子プレート10とアーム20を連結するピン21を中心に回動し、その回動によってスライダ30がガイドレール3に沿って同図の左側に向けて移動する。また、スライダ30の移動と共に、アーム20はピン22を中心に枠プレート1の上面に重なる方向に揺動する。
【0021】
障子Bが窓枠Aの開口を全閉する状態の直前の位置まで閉められると、図4に示すように、スライダ30に設けられたガイド突部32の外周の一つの角部32aが案内片6の内面に当接する。その状態から障子Bがさらに閉められると、ガイド突部32の角部32aが案内片6の内面に沿って移動し、その移動によってスライダ30は障子プレート10に対する連結部が窓枠1に向けて移動する方向に揺動する。
【0022】
このとき、スライダ30のガイド面33に形成された切欠部35は図5に示すように、ガイドレール3のフランジ5と案内片6とで形成されるコーナ部9に嵌合するため、スライダ30の揺動を阻害することがなく、そのスライダ30の揺動によって、障子Bは窓枠A内に引き込まれて窓枠Aと密着し、密閉状態とされる。
【0023】
また、障子プレート10およびアーム20はプレート1の上面に重なる平行状態とされる。
【0024】
なお、閉鎖状態の障子Bを開放すると、開放初期において、スライダ30はガイド面33がガイドレール3のフランジ5と当接する方向に揺動し、そのガイド面33がフランジ5に当接すると、ガイドレール3に沿ってスライダ30が移動し、障子Bは開放状態とされる。
【0025】
実施の形態では、案内片6として、ガイドレール3の長さ方向に対して傾斜する円弧状のものを示したが、ガイドレール3の長さ方向に対して傾斜する直線状のものであってもよく、あるいは、フランジ5を接線とする円弧状のものであってもよい。
【0026】
また、ガイド突部32は菱形のものに限定されず、ガイドレール3のフランジ5内面に沿って摺動可能なピン状のものであってもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、ガイドレールの端部にガイド溝の端部開口を覆う案内片を形成し、スライダにはガイドレールのガイド溝に沿ってスライド可能なガイド突部と、ガイドレールのフランジによって案内されるガイド面とを設け、そのガイド面に切欠部を形成したことにより、障子の閉鎖時にその障子を窓枠側に引き寄せて窓枠に密着させることができる。このため、窓用ステーを枠プレート、障子プレート、アームおよびスライダの4つの部品で形成することができ、部品点数の少ない組立ての容易な窓用ステーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る窓用ステーの平面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】図1のIII −III 線に沿った断面図
【図4】図1に示す窓用ステーの閉鎖直前の状態を示す一部切欠平面図
【図5】図1に示す窓用ステーの閉鎖状態を示す平面図
【符号の説明】
1 枠プレート
3 ガイドレール
4 ガイド溝
5 フランジ
6 案内片
9 コーナ部
10 障子プレート
20 アーム
30 スライダ
32 ガイド突部
32a 角部
33 ガイド面
35 切欠部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a window stay that supports a shoji incorporated in a window frame so as to be freely opened and closed.
[0002]
[Prior art]
When supporting the shoji that opens and closes the opening of the window frame, if it is supported to open and close using a hinge, the end of the swinging center side cannot be brought into close contact with the window frame in the closed state of the shoji, and a good sealing is achieved. I can't get sex. In addition, since the shoji is opened and closed around the hinge fixed to one of the vertical frames of the window frame, only a small gap is formed between the vertical frame and the open window frame. However, it is impossible to insert a hand outdoors through the gap, and it is impossible to wipe and clean both sides of the shoji from the indoor side.
[0003]
In order to eliminate such inconvenience, when the shoji is closed, the suspension side of the shoji can be pulled toward the window frame side to improve the sealing performance, and in the open state of the shoji, openings are formed on both sides thereof. There has been proposed a window stay that can open the shoji.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventionally known window stay, when the shoji is in the closed state, the structure of the pulling mechanism that draws the shoji toward the window frame is complicated, and it takes time to manufacture and process the parts. The window stay has a large number of parts and is difficult to assemble.
[0005]
An object of the present invention is to provide a window stay that can be easily assembled with a small number of parts.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, in the present invention, a belt-like frame plate attached to the window frame side, a shoji plate attached to the shoji side, and one end portion of the frame plate are rotatably connected. The other end is pivotally connected to the shoji plate and a slider whose one end is pivotally connected to the shoji plate, and the frame plate is provided with a guide rail extending in both end directions. The guide rail is provided with a guide groove for guiding the movement of the other end of the slider, and an end opening of the guide groove is formed at the end of the flange formed inward from the opening edge of the guide groove. A closing guide piece is provided, and the other end portion of the slider slides along the guide groove, and the shoji plate starts to come into contact with the guide piece from a close position where the shoji plate is substantially parallel to the frame plate vertically. A guide projection that changes the orientation of the slider by movement along the inner surface of the guide piece, and a guide surface that is opposed to the guide projection with a gap between which the flange is inserted are provided on the guide surface. Adopts a configuration in which a notch portion into which the coupling portion of the flange and the guide piece can be fitted is formed at a position facing the guide protrusion.
[0007]
If comprised as mentioned above, the guide protrusion formed in the slider will begin to contact the inner surface of a guide piece immediately before the shoji plate is parallel to the frame plate. When the shoji plate is further pulled to the closed state where it overlaps the upper surface of the frame plate, the guide protrusion slides along the inner surface of the guide piece, and the slider has the end on the connection side to the shoji plate facing the window frame. The shoji, to which the shoji plate is attached, can be drawn toward the window frame by the jogging in the moving direction.
[0008]
In this way, by providing a guide piece at the end of the guide rail and forming a guide projection on the slider, when the shoji is closed, the shoji can be drawn toward the window frame, so the window stay can be placed on the frame plate, shoji. It can be formed of four parts, a plate, an arm, and a slider, and the number of parts of the window stay can be reduced.
[0009]
Here, the guide piece may be an inclined shape having an inclination with respect to the length direction of the guide rail, or may be an arc shape having a flange of the guide rail as a tangent. When the guide piece is inclined, the guide piece may be linear or arcuate.
[0010]
On the other hand, the guide protrusion may be a pin that moves along the inner surface of the flange of the guide rail, or may be a diamond having a rounded corner.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 1, the window stay according to the present invention includes a
[0012]
The
[0013]
The
[0014]
The
[0015]
When the
[0016]
The planar shape of the
[0017]
The
[0018]
The window stay shown in the embodiment has the above-described structure. As shown in FIG. 1, the window stay is arranged above and below the shoji that opens and closes the opening of the window frame A, and the
[0019]
FIG. 1 shows the open state of the shoji B. The
[0020]
When the shoji B is pulled from the state shown in FIG. 1 in the direction indicated by the arrow in the figure, the shoji B rotates around the
[0021]
When the shoji B is closed to a position immediately before the opening of the window frame A is fully closed, as shown in FIG. 4, one
[0022]
At this time, the
[0023]
The
[0024]
When the closed shoji B is opened, the
[0025]
In the embodiment, the
[0026]
Further, the
[0027]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, the guide piece that covers the end opening of the guide groove is formed at the end of the guide rail, the guide protrusion that can slide along the guide groove of the guide rail, and the guide on the slider By providing a guide surface guided by the flange of the rail and forming a notch in the guide surface, it is possible to draw the shoji closer to the window frame when the shoji is closed and to adhere to the window frame. For this reason, the window stay can be formed of four parts, that is, the frame plate, the shoji plate, the arm, and the slider, and the window stay that can be easily assembled with a small number of parts can be provided.
[Brief description of the drawings]
1 is a plan view of a window stay according to the present invention. FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG. 1. FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG. FIG. 5 is a partially cutaway plan view showing a state immediately before closing the window stay shown in FIG. 1. FIG. 5 is a plan view showing a closed state of the window stay shown in FIG.
DESCRIPTION OF
Claims (1)
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1999
- 1999-10-01 JP JP28172299A patent/JP4386506B2/en not_active Expired - Lifetime
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