JP4385649B2 - 送風機用羽根車および送風機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、送風機用羽根車および送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機や換気装置などに使用される送風機用羽根車は、所定の動作点においてほぼ最適となるように設計されている。そのため、送風機が組み込まれている機器(例えば、空気調和機用室外機等)においてフィルターの目詰まりや熱交換器の湿りあるいはフロストによって動作点が変化したとき、送風機用羽根車の設計動作点との間に差が生じることとなり、送風音が増大したり、消費電力が大きくなってしまうなどの不具合があった。
【0003】
上記のような不具合に対処するためには、送風機用羽根車における羽根の形状を可変とすることにより、動作点の変化に対応できるようにすることが考えられるが、そのような技術は、未だ開発されていない。
【0004】
ところで、回転体に、熱膨張率の互いに異なる少なくとも2枚の板状部材が組み合わされて形成された羽根を一定間隔毎に複数配置したファンであって、前記板状部材において、周囲温度が変化したときに変形量に差が生じるようにし、羽根自体が周囲温度に感応して、羽根角度が変化することで、回転数を制御することなしに、前記周囲温度の高低に応じて、自動で通風量を増減可能とするようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−336692号公報(段落番号「0024」〜「0026」、図1)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本願発明者は、ある種の高分子材料に電圧を印加すると、当該高分子材料が伸び縮みしたり、変形したりするという現象を知るに至った。このような高分子材料を用いて送風機用羽根車の羽根を構成すれば、羽根の形状を羽根車の動作点の変化に対応して変化させることができることに着目して本願発明を行うに至ったのである。
【0007】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、羽根の一部を電圧を印加することにより形状を変えることのできる高分子材料で形成し、羽根の形状を羽根車の動作点の変化に対応して任意に変化させることができるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、電圧を印加することにより形状を変えることのできる高分子材料で羽根3の一部を形成し、最適な動作点を任意に変えることができるように構成している。
【0009】
上記のように構成したことにより、羽根3の一部を形成する高分子材料に電圧を印加すると、羽根3の形状が最適な動作点となるように変化せしめられこととなり、低騒音で省エネな運転が可能となる。
【0010】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた送風機用羽根車において、前記高分子材料として、イオン伝導高分子材料または(および)導電性高分子材料を採用することもでき、そのように構成した場合、電圧を印加することにより部分的に伸縮したり変形したりすることとなり、羽根3の形状変形が容易となる。
【0011】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の手段を備えた送風機用羽根車において、前記高分子材料における各部位に異なった電圧を印加することにより、各部位毎に異なった変形が得られるようにすることもでき、そのように構成した場合、高分子材料における各部位に異なった電圧を印加することにより、各部位毎に異なった変形が得られることとなり、羽根3の形状変形の自由度が大幅に向上する。
【0012】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第1、第2又は第3の手段を備えた送風機用羽根車において、前記羽根3を、動作点の変化に対応した最適形状となるように制御する制御手段14を付設することもでき、そのように構成した場合、送風機が組み込まれた機器内の通風抵抗などが変化して羽根車1の動作点が変化したとしても、羽根3の形状が該変化に対応した最適形状とされることとなり、常にほぼ最適な運転状態を保つことができる。
【0013】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第4の手段を備えた送風機用羽根車において、前記制御手段14を、送風機が組み込まれた機器内の通風抵抗が増大したときには前記羽根3の出口角を大きくして反りを強め、前記機器内の通風抵抗が減少したときには前記羽根3の出口角を小さくして反りを弱めるように制御するものとすることもでき、そのように構成した場合、送風機が組み込まれた機器内の通風抵抗が増大したときには羽根の出口角が大きくされて反りが強められ、前記機器内の通風抵抗が減少したときには羽根の出口角が小さくされて反りが弱められることとなり、通風抵抗の増減に対応した最適な羽根出口角が得られる。
【0014】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第6の手段として、上記第4又は第5の手段を備えた送風機用羽根車において、前記制御手段14を、機器内の通風抵抗が増大したときには前記羽根3の翼弦長を大きくし、機器内の通風抵抗が減少したときには前記羽根3の翼弦長を小さくするように制御するものとすることもでき、そのように構成した場合、送風機が組み込まれた機器内の通風抵抗が増大したときには羽根3の翼弦長が大きくされ、前記機器内の通風抵抗が減少したときには羽根3の翼弦長が小さくされることとなり、通風抵抗の増減に対応した最適な翼弦長が得られる。
【0015】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第7の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5又は第6の手段を備えた送風機用羽根車において、前記高分子材料には、前記羽根3の形状を変化させるときのみ電圧を印加させることもでき、そのように構成した場合、必要最小限の電力消費で羽根3の形状変化が得られる。
【0016】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第8の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた送風機用羽根車において、前記高分子材料を、薄板状の弾性樹脂材料Eで挟み込むこともでき、そのように構成した場合、高分子材料を弾性樹脂材料Eにより保護できることとなり、耐久性が向上する。
【0017】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第9の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7又は第8の手段を備えた送風機用羽根車において、前記高分子材料への電力供給手段を、羽根車1に近接配置された送電用電磁誘導コイル5と、羽根車1内に配置された受電用電磁誘導コイル6とにより構成することもでき、そのように構成した場合、非接触で羽根車1内に配置された高分子材料に電力伝送できることとなり、高分子材料への電力供給を容易に行うことができる。
【0018】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第10の手段として、上記第9の手段を備えた送風機用羽根車において、前記送電用電磁誘導コイル5で発生する磁束の方向を反転させることにより、前記受電用電磁誘導コイル6で発生する電位を反転切換可能に構成することもでき、そのように構成した場合、送電用電磁誘導コイル5で発生する磁束の方向を反転させるだけで、受電用電磁誘導コイル6で発生する電位を反転切換できることとなり、高分子材料に供給される電位の反転切換を容易に行うことができる。
【0019】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第11の手段として、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の手段を備えた羽根車を具備させて送風機を構成することもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について説明する。
【0021】
第1の実施の形態
図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にかかる送風機用羽根車が示されている。
【0022】
この送風機用羽根車1は、図1に示すように、ボス2の外周に複数の羽根3,3・・が配設されたプロペラファン用羽根車とされており、前記各羽根3の一部は、電圧を印加することにより形状を変えることのできる高分子材料(例えば、イオン伝導高分子材料および導電性高分子材料)で形成されている。
【0023】
このイオン伝導高分子材料および導電性高分子材料は、図1に符号L,Kで示すように、複数本の棒状あるいは繊維状のイオン伝導高分子材料および導電性高分子材料を羽根3の出口部において翼弦長と平行となるように交互に並べて配置されている。
【0024】
上記イオン伝導高分子材料Lは、図3(イ)に示すように、一対の金属電極M,M間に含水高分子電解質L1を介在させて構成されており、電圧の印加により、図3(ロ)に示すように、含水高分子電解質L1内の陽イオンYが水分子Hを伴って陰極側へ移動し、含水量が片寄って、表裏で膨潤に差が生じて反り返り変形する。この変形は、電気的にコントロールできるし、筋肉と同じくらいの柔らかさを有しており、軽く駆動時に音を発生しない等の利点を有している。ところで、図3(イ)に仮想線で示すように、イオン伝導高分子材料Lを、薄板状の弾性樹脂材料(例えば、エラストマー)Eで挟み込むようにすることもできる。そのように構成した場合、イオン伝導高分子材料Lが弾性樹脂材料Eによって保護されることとなり、耐久性が向上する。
【0025】
また、上記導電性高分子材料Kは、図4に示すように、例えばポリアニリンのような導電性高分子からなる高分子膜K1と電解液K2とを隣接させ、前記高分子膜K1側および電解液K2側にそれぞれ電極X,Yを設けて構成されており、該電極X,Yは、切換スイッチSを介して直流電源Vに接続されている。そして、前記切換スイッチSの切換操作により、電極Xを直流電源Vの+側あるいは−側に接続し、電極Yを直流電源Vの−側あるいは+側に接続すると、電解液K2から高分子膜K1側へのイオンの移動あるいは高分子膜K1側から電解液K2へのイオンの移動が生じる。ここで、高分子膜K1側へのイオンの移動が生じた場合には、導電性高分子材料Kは伸びるし、電解液K2側へのイオンの移動が生じた場合には、導電性高分子材料Kは縮むこととなる。なお、この伸び・縮みの量は、導電性高分子材料Kに印加される電流量に比例する。ところで、図4に仮想線で示すように、導電性高分子材料Kを、薄板状の弾性樹脂材料(例えば、エラストマー)Eで挟み込むようにすることもできる。そのように構成した場合、導電性高分子材料Kが弾性樹脂材料Eによって保護されることとなり、耐久性が向上する。
【0026】
上記のように構成したことにより、羽根3の一部を構成するイオン伝導高分子材料Lおよび導電性高分子材料Kへ通電される電流の方向および電流量を制御すると、羽根3の形状が最適な動作点となるように変化せしめられこととなり、低騒音で省エネな運転が可能となる。例えば、図2に鎖線で示すように、最適な動作点が得られるように、出口角および翼弦長が変化せしめられるのである。
【0027】
ところで、イオン伝導高分子材料Lおよび導電性高分子材料Kにおける各部位に異なった電圧を印加することにより、各部位毎に異なった変形が得られるようにすることもできる。そのように構成した場合、イオン伝導高分子材料Lおよび導電性高分子材料Kにおける各部位に異なった電圧を印加することにより、各部位毎に異なった変形が得られることとなり、羽根3の形状変形の自由度が大幅に向上する。
【0028】
また、イオン伝導高分子材料Lおよび導電性高分子材料Kには、羽根3の形状を変化させるときのみ電圧を印加させることもできる。そのように構成した場合、必要最小限の電力消費で羽根3の形状変化が得られる。
【0029】
上記構成の送風機用羽根車における高分子材料(即ち、イオン伝導高分子材料Lおよび導電性高分子材料K)への電圧印加は、次のようにして行われる。
【0030】
例えば、図5に示すように、高分子材料への電力供給手段は、羽根車1に近接して設けられた部材(例えば、ベルマウス4)に配置された送電用電磁誘導コイル5と、羽根車1を構成するボス2に配置された受電用電磁誘導コイル6とにより構成することもできる。そのように構成した場合、非接触で羽根車1内に配置された高分子材料に電力伝送できることとなり、高分子材料への電力供給を容易に行うことができる。符号7は電源、8は磁束である。
【0031】
ところで、上記構成の電力供給手段においては、前記送電用電磁誘導コイル5に印加される電流の方向を反転させて磁束の方向を反転させることにより、前記受電用電磁誘導コイル6で発生する電位を反転切換可能とされている。そのように構成した場合、送電用電磁誘導コイル5で発生する磁束の方向を反転させるだけで、受電用電磁誘導コイル6で発生する電位を反転切換できることとなり、高分子材料に供給される電位の反転切換を容易に行うことができる。
【0032】
本実施の形態においては、高分子材料としてイオン伝導高分子材料Lおよび導電性高分子材料Kを用いるようにしているが、イオン伝導高分子材料Lあるいは導電性高分子材料Kのいずれかのみを用いるばあいもある。
【0033】
次いで、上記した電力供給手段の具体例を、送風機が組み込まれた空気調和機用室外機について、図6および図7を参照して説明する。
【0034】
図6および図7において、符号10は熱交換器、11はファンモータ、12はファンモータ固定具である。
【0035】
そして、図6の場合、送電用電磁誘導コイル5はベルマウス4の外周に取り付けられる一方、受電用電磁誘導コイル6は羽根車1のボス2の外周に取り付けられている。
【0036】
一方、図7の場合、送電用電磁誘導コイル5はファンモータ固定具12に取り付けられる一方、受電用電磁誘導コイル6は羽根車1のボス2における端面に取り付けられている。
【0037】
次に、上記のような構成の空気調和機用室外機において、送風機用羽根車1における羽根形状の自動制御する場合について図8を参照して説明する。
【0038】
この場合、送風機が組み込まれた機器である空気調和機用室外機内の通風抵抗Pを検出する圧力センサー13と、該圧力センサー13による機内静圧値Pと予め設定された標準静圧値P0との差(P−P0)に基づいて高分子材料用の電源7を制御する制御手段14とが付設されている。符号15はファンモータ電源である。
【0039】
この制御手段14は、電源7を制御することにより、通風抵抗(換言すれば、機内静圧値P)が増大したときには羽根3の出口角を大きくして反りを強め且つ羽根3の翼弦長を大きくし、通風抵抗(換言すれば、機内静圧値P)が減少したときには羽根3の出口角を小さくして反りを弱め且つ羽根2の翼弦長を小さくするように制御するものとされている。
【0040】
このようにすると、通風抵抗(換言すれば、機内静圧値P)の増減に対応した最適な羽根出口角および翼弦長が得られる。
【0041】
なお、図9に示すように、機内静圧値を検出する圧力センサー13に代えて、ファンモータ電源15を流れる電流値を検出する電流検出手段16を付設し、制御手段14を、該電流検出手段16により検出されたモータ電流値Aと予め設定された標準モータ電流値A0との差(A−A0)に基づいて高分子材料用の電源7を制御するものとすることもできる。
【0042】
この場合、制御手段14は、電源7を制御することにより、通風抵抗(換言すれば、モータ電流値A)が増大したときには羽根3の出口角を大きくして反りを強め且つ羽根3の翼弦長を大きくし、通風抵抗(換言すれば、モータ電流値A)が減少したときには羽根3の出口角を小さくして反りを弱め且つ羽根2の翼弦長を小さくするように制御するものとされている。
【0043】
このようにすると、通風抵抗(換言すれば、モータ電流値A)の増減に対応した最適な羽根出口角および翼弦長が得られる。
【0044】
第2の実施の形態
図10には、本願発明の第2の実施の形態にかかる送風機用羽根車が示されている。
【0045】
この場合、クロスフローファンの羽根車1における羽根3,3・・を高分子材料(例えば、イオン伝導高分子材料)で構成しており、羽根車1の回転位置によって羽根3,3・・の形状が変化するようになっている。
【0046】
第3の実施の形態
図11には、本願発明の第3の実施の形態にかかる送風機用羽根車が示されている。
【0047】
この場合、プロペラファン用の羽根車1において、羽根3を高分子材料(例えば、イオン伝導高分子材料)で構成し、羽根3が、図11(イ)に示す回転方向に凸な形状から図11(ロ)に示すように回転方向に凹な形状へと回転方向(送風方向)に応じて反りの向きを変化できるようにされている。
【0048】
【発明の効果】
本願発明の第1の手段によれば、電圧を印加することにより形状を変えることのできる高分子材料で羽根3の一部を形成し、最適な動作点を任意に変えることができるように構成して、羽根3の一部を形成する高分子材料に電圧を印加すると、羽根3の形状が最適な動作点となるように変化せしめられるようにしたので、低騒音で省エネな運転が可能となるという効果がある。
【0049】
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた送風機用羽根車において、前記高分子材料として、イオン伝導高分子材料または(および)導電性高分子材料を採用することもでき、そのように構成した場合、電圧を印加することにより部分的に伸縮したり変形したりすることとなり、羽根3の形状変形が容易となる。
【0050】
本願発明の第3の手段におけるように、上記第1又は第2の手段を備えた送風機用羽根車において、前記高分子材料における各部位に異なった電圧を印加することにより、各部位毎に異なった変形が得られるようにすることもでき、そのように構成した場合、高分子材料における各部位に異なった電圧を印加することにより、各部位毎に異なった変形が得られることとなり、羽根3の形状変形の自由度が大幅に向上する。
【0051】
本願発明の第4の手段におけるように、上記第1、第2又は第3の手段を備えた送風機用羽根車において、前記羽根3を、動作点の変化に対応した最適形状となるように制御する制御手段14を付設することもでき、そのように構成した場合、送風機が組み込まれた機器内の通風抵抗などが変化して羽根車1の動作点が変化したとしても、羽根3の形状が該変化に対応した最適形状とされることとなり、常にほぼ最適な運転状態を保つことができる。
【0052】
本願発明の第5の手段におけるように、上記第4の手段を備えた送風機用羽根車において、前記制御手段14を、送風機が組み込まれた機器内の通風抵抗が増大したときには前記羽根3の出口角を大きくして反りを強め、前記機器内の通風抵抗が減少したときには前記羽根3の出口角を小さくして反りを弱めるように制御するものとすることもでき、そのように構成した場合、送風機が組み込まれた機器内の通風抵抗が増大したときには羽根の出口角が大きくされて反りが強められ、前記機器内の通風抵抗が減少したときには羽根の出口角が小さくされて反りが弱められることとなり、通風抵抗の増減に対応した最適な羽根出口角が得られる。
【0053】
本願発明の第6の手段におけるように、上記第4又は第5の手段を備えた送風機用羽根車において、前記制御手段14を、機器内の通風抵抗が増大したときには前記羽根3の翼弦長を大きくし、機器内の通風抵抗が減少したときには前記羽根3の翼弦長を小さくするように制御するものとすることもでき、そのように構成した場合、送風機が組み込まれた機器内の通風抵抗が増大したときには羽根3の翼弦長が大きくされ、前記機器内の通風抵抗が減少したときには羽根3の翼弦長が小さくされることとなり、通風抵抗の増減に対応した最適な翼弦長が得られる。
【0054】
本願発明の第7の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5又は第6の手段を備えた送風機用羽根車において、前記高分子材料には、前記羽根3の形状を変化させるときのみ電圧を印加させることもでき、そのように構成した場合、必要最小限の電力消費で羽根3の形状変化が得られる。
【0055】
本願発明の第8の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた送風機用羽根車において、前記高分子材料を、薄板状の弾性樹脂材料Eで挟み込むこともでき、そのように構成した場合、高分子材料を弾性樹脂材料Eにより保護できることとなり、耐久性が向上する。
【0056】
本願発明の第9の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7又は第8の手段を備えた送風機用羽根車において、前記高分子材料への電力供給手段を、羽根車1に近接配置された送電用電磁誘導コイル5と、羽根車1内に配置された受電用電磁誘導コイル6とにより構成することもでき、そのように構成した場合、非接触で羽根車1内に配置された高分子材料に電力伝送できることとなり、高分子材料への電力供給を容易に行うことができる。
【0057】
本願発明の第10の手段におけるように、上記第9の手段を備えた送風機用羽根車において、前記送電用電磁誘導コイル5で発生する磁束の方向を反転させることにより、前記受電用電磁誘導コイル6で発生する電位を反転切換可能に構成することもでき、そのように構成した場合、送電用電磁誘導コイル5で発生する磁束の方向を反転させるだけで、受電用電磁誘導コイル6で発生する電位を反転切換できることとなり、高分子材料に供給される電位の反転切換を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる送風機用羽根車の斜視図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる送風機羽根車の変形状態を示す斜視図である。
【図3】(イ)はイオン伝導高分子材料の電圧印加前の概略構成を示す断面図であり、(ロ)はイオン伝導高分子材料の電圧印加時の概略構成を示す断面図である。
【図4】導電性高分子材料の概略構成を示す断面図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる送風機用羽根車における電力供給手段の構成例を示す斜視図である。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる送風機羽根車を用いた送風機を組み込んだ空気調和機用室外機を示す断面図である。
【図7】本願発明の第1の実施の形態にかかる送風機羽根車を用いた送風機を組み込んだ空気調和機用室外機の他の例を示す断面図である。
【図8】本願発明の第1の実施の形態にかかる送風機羽根車を用いた送風機を組み込んだ空気調和機用室外機における制御手段の構成例を示す断面図である。
【図9】本願発明の第1の実施の形態にかかる送風機羽根車を用いた送風機を組み込んだ空気調和機用室外機における制御手段の他の構成例を示す断面図である。
【図10】本願発明の第2の実施の形態にかかる送風機羽根車を示す断面図である。
【図11】(イ)は本願発明の第3の実施の形態にかかる送風機羽根車の変形前の状態を示す斜視図であり、(ロ)は本願発明の第3の実施の形態にかかる送風機羽根車の変形後の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1は羽根車、2はボス、3は羽根、4はベルマウス、5は送電用電磁誘導コイル、6は受電用電磁誘導コイル、7は電源、13は圧力センサー、14は制御手段、15は電流検出手段、Eは弾性樹脂材料。

Claims (11)

  1. 電圧を印加することにより形状を変えることのできる高分子材料で羽根(3)の一部を形成し、最適な動作点を任意に変えることができるように構成したことを特徴とする送風機用羽根車。
  2. 前記高分子材料として、イオン伝導高分子材料または(および)導電性高分子材料を採用したことを特徴とする前記請求項1記載の送風機用羽根車。
  3. 前記高分子材料における各部位に異なった電圧を印加することにより、各部位毎に異なった変形が得られるようにしたことを特徴とする前記請求項1および2のいずれか一項記載の送風機用羽根車。
  4. 前記羽根(3)を、動作点の変化に対応した最適形状となるように制御する制御手段(14)を付設したことを特徴とする前記請求項1、2および3のいずれか一項記載の送風機用羽根車。
  5. 前記制御手段(14)を、送風機が組み込まれた機器内の通風抵抗が増大したときには前記羽根(3)の出口角を大きくして反りを強め、前記機器内の通風抵抗が減少したときには前記羽根(3)の出口角を小さくして反りを弱めるように制御するものとしたことを特徴とする前記請求項4記載の送風機用羽根車。
  6. 前記制御手段(14)を、送風機が組み込まれた機器内の通風抵抗が増大したときには前記羽根(3)の翼弦長を大きくし、前記機器内の通風抵抗が減少したときには前記羽根(3)の翼弦長を小さくするように制御するものとしたことを特徴とする前記請求項4および5のいずれか一項記載の送風機用羽根車。
  7. 前記高分子材料には、前記羽根(3)の形状を変化させるときのみ電圧を印加させることを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の送風機用羽根車。
  8. 前記高分子材料を、薄板状の弾性樹脂材料(E)で挟み込んだことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の送風機用羽根車。
  9. 前記高分子材料への電力供給手段を、羽根車(1)に近接配置された送電用電磁誘導コイル(5)と、羽根車(1)内に配置された受電用電磁誘導コイル(6)とにより構成したことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5、6、7および8のいずれか一項記載の送風機用羽根車。
  10. 前記送電用電磁誘導コイル(5)で発生させる磁束の方向を反転させることにより、前記受電用電磁誘導コイル(6)で発生する電位を反転切換可能に構成したことを特徴とする前記請求項9記載の送風機用羽根車。
  11. 前記請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9および10のいずれか一項記載の羽根車を備えたことを特徴とする送風機。
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