JP4385457B2 - Method for producing fine spherical metal nickel fine powder - Google Patents

Method for producing fine spherical metal nickel fine powder Download PDF

Info

Publication number
JP4385457B2
JP4385457B2 JP33051799A JP33051799A JP4385457B2 JP 4385457 B2 JP4385457 B2 JP 4385457B2 JP 33051799 A JP33051799 A JP 33051799A JP 33051799 A JP33051799 A JP 33051799A JP 4385457 B2 JP4385457 B2 JP 4385457B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nickel
slurry
nickel oxide
carbonate
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33051799A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2001152214A (en
Inventor
英人 水谷
稔 米田
俊宏 菅谷
浩良 浦隅
千代 本田
日六士 中尾
勉 畑中
信治 大釜
清志 深井
一彦 永野
成文 神坂
一允 安倍
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sakai Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP33051799A priority Critical patent/JP4385457B2/en
Application filed by Sakai Chemical Industry Co Ltd filed Critical Sakai Chemical Industry Co Ltd
Priority to PCT/JP2000/007986 priority patent/WO2001038024A1/en
Priority to DE60020088T priority patent/DE60020088T2/en
Priority to US09/889,490 priority patent/US6592645B1/en
Priority to CNB008052700A priority patent/CN1198697C/en
Priority to KR1020017009083A priority patent/KR100709082B1/en
Priority to EP00974955A priority patent/EP1160033B1/en
Publication of JP2001152214A publication Critical patent/JP2001152214A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4385457B2 publication Critical patent/JP4385457B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • H01G4/008Selection of materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F9/00Making metallic powder or suspensions thereof
    • B22F9/16Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes
    • B22F9/18Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds
    • B22F9/20Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds starting from solid metal compounds
    • B22F9/22Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds starting from solid metal compounds using gaseous reductors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F2998/00Supplementary information concerning processes or compositions relating to powder metallurgy
    • B22F2998/10Processes characterised by the sequence of their steps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F2999/00Aspects linked to processes or compositions used in powder metallurgy

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微細球状金属ニッケル微粉末の製造方法に関し、詳しくは、平均粒径が0.05〜10μm、好ましくは、0.1μmから数μm、特に、好ましくは、0.1〜1μmの範囲にあり、粒度分布が狭く、球状で、ニッケルとしての結晶性の高い金属ニッケル微粉末であって、例えば、積層セラミックコンデンサ内部電極として好適に用いることができる微細球状金属ニッケル微粉末の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子部品の小型化高容量化が進展するにつれて、積層セラミックコンデンサも、小型化高容量化が一層強く求められるに至っている。積層セラミックコンデンサは、チタン酸バリウム等のセラミック誘電体粉末とポリビニルブチラール等のバインダーとからなる誘電体グリーンシートにパラジウム、白金等のような内部電極のための貴金属粉末を含むペーストを印刷し、乾燥して、内部電極が交互に重なるように積層し、熱圧着し、次いで、これを適宜の寸法に裁断した後、約1300℃の温度で焼成して、脱バインダーしつつ、内部電極とセラミック誘電体とを焼結させ、この後、銀等の外部電極を形成して、製造される。
【0003】
従って、内部電極のための金属としては、セラミック誘電体が焼結する温度において溶融せず、しかも、酸化されないものであることが必要であり、かくして、従来、上述したように、白金やパラジウム等、高価な貴金属が用いられており、積層セラミックコンデンサも、高価とならざるを得ない。
【0004】
そこで、近年、卑金属であるニッケルを内部電極とする低廉な積層セラミックコンデンサが白金やパラジウムを内部電極とする上記高価な積層セラミックコンデンサに代わるものとして、実用化への研究が種々行なわれているが、ここに、大きな問題がある。
【0005】
積層セラミックコンデンサの内部電極は、内部電極に用いる金属粉の大きさによって制約を受け、その金属粉の粒径よりも薄くすることができない。内部電極の厚みは、通常、1〜2μmであるので、粒径が1μmよりも大きい粒子を用いるときは、電極層が不均一となり、導通不良を起こすおそれがあり、また、積層工程において、内部電極層が誘電体層を貫通して、絶縁不良を起こしたりする。従って、積層セラミックコンデンサの内部電極に用いるニッケル粉は、粒径が0.1〜1μm程度であり、充填性をも考慮すれば、粒度分布が狭いものであることが強く求められる。
【0006】
このため、従来、このような特性を有する金属ニッケル微粉末を製造する方法が種々提案されているが、いずれの方法によっても、立方体状等の晶癖を有する粒子が生成しやすい。そこで、特開平4−365806号公報には、塩化ニッケルの分圧を低くし、気相にて水素で還元することによって、微細球状金属ニッケル微粉末を製造する方法が提案されているが、製造費用が著しく高い。
【0007】
勿論、例えば、特開昭53−16437号公報に記載されているように、一般に、金属酸化物を含む種々の化合物を高温に加熱しながら、加圧水素で還元する方法も知られているが、しかし、従来、微細球状金属ニッケル微粉末を製造する方法が知られていない。
【0008】
本発明者らは、微細球状金属ニッケル微粉末を低廉に、しかも、簡単に製造するために、ニッケル塩の酸化、還元による方法に着目し、鋭意研究を重ねた結果、均一微細な粒径を有する球状炭酸ニッケル微粉末を得ることに成功し、この炭酸ニッケル微粉末を必要に応じて酸化して、酸化ニッケル微粉末とした後、これを融着防止剤の存在下に水素雰囲気下に加熱し、還元することによって、球状の金属ニッケル微粉末を歩留りよく得ることに成功して、本発明を完成したものである。
【0009】
従来、炭酸ニッケル粒子は、通常、不定形又は非球状の微粉末としてのみ、知られており、僅かに、特開平2−59432号公報に微細球状の炭酸ニッケル粒子をエマルジョンを用いて製造することが記載されている。
【0010】
このように、均一微細な粒径を有する球状の無機塩の粒子を製造するために、最近、上記特開平2−59432号公報に記載の方法を含め、W/O型のエマルジョンを反応場とする方法が注目を集めている。このような方法によれば、水溶性無機塩の水溶液を界面活性剤と共に有機溶媒に加え、攪拌して、W/O型のエマルジョンを調製し、これに適宜の中和剤(酸又はアルカリ)を混合し、上記無機塩の微小な液滴中で水不溶性の無機塩を微細な球状物として沈殿させるものである。
【0011】
しかし、このように、エマルジョンを反応場として用いる方法によれば、中和剤として用いる酸やアルカリほか、水不溶性ニッケル塩と共に副生される塩等の影響によって、エマルジョンが破壊されやすいので、反応の全体をとおして、安定な反応の場を確保することが困難であり、かくして、均一微細な粒径を球状のニッケル塩の粒子を得ることが困難である。
【0012】
また、従来、均一微細な粒径を球状のニッケル塩の粒子を得ることができたとしても、例えば、これを酸化し、還元する過程において、球状の形態を維持することができず、均一微細な球状の金属ニッケル微粉末を得ることができない。
【0013】
また、従来、特に、ニッケル化合物を水素雰囲気下に加熱、還元して、金属ニッケル粉末を得る場合、生成したニッケル粒子が相互に融着しやすく、粒径10μm以下の球状のニッケル粒子を歩留りよく得ることが困難である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、球状金属ニッケル微粉末の製造における上述した問題を解決するためになされたものであって、平均粒径が0.05〜10μm、好ましくは、0.1〜10μm、より好ましくは、0.1μmから数μm、特に、好ましくは、0.1〜1μmの範囲にあり、粒度分布が狭く、球状で、ニッケルとしての結晶性の高い金属ニッケル微粉末であって、例えば、積層セラミックコンデンサ内部電極として好適に用いることができる微細球状金属ニッケル微粉末を、生成したニッケル粒子の相互の融着を防止して、歩留りよく製造する方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明による平均粒径0.05〜10μmの微細球状金属ニッケル微粉末の製造方法の第1は、一般式(I)
Ni(CO3 ) x ・ (OH) y
(式中、x及びyはそれぞれ、0≦x≦1.5及び0≦y≦3を満たす数である。)
で表わされる炭酸ニッケル及び/又は水酸化ニッケルをアンモニア水溶液か、又はアンモニアと炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、アルカリ金属の炭酸塩若しくは炭酸水素塩の水溶液に溶解させ、得られたニッケル塩の水溶液を非水媒体中にて上記水溶液の液滴を含むW/O型エマルジョンとした後、この液滴中からアンモニアを含む気化性成分を除いて、液滴中で炭酸ニッケルを沈殿させ、かくして、微細で球状の炭酸ニッケル粒子を得る第1の段階と、このようにして得た炭酸ニッケル粒子を酸化物換算にて0.01〜30重量%のアルカリ土類元素、アルミニウム、ケイ素及び希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素の化合物からなる融着防止剤の存在下に水素雰囲気下に加熱して、上記炭酸ニッケル粒子を還元する第2の段階とを有することを特徴とする。
【0016】
本発明による平均粒径0.05〜10μmの微細球状金属ニッケル微粉末の製造方法の第2は、一般式(I)
Ni(CO3 ) x ・ (OH) y
(式中、x及びyはそれぞれ、0≦x≦1.5及び0≦y≦3を満たす数である。)
で表わされる炭酸ニッケル及び/又は水酸化ニッケルをアンモニア水溶液か、又はアンモニアと炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、アルカリ金属の炭酸塩若しくは炭酸水素塩の水溶液に溶解させ、得られたニッケル塩の水溶液を非水媒体中にて上記水溶液の液滴を含むW/O型エマルジョンとした後、この液滴中からアンモニアを含む気化性成分を除いて、液滴中で炭酸ニッケルを沈殿させ、かくして、微細で球状の炭酸ニッケル粒子を得る第1の段階と、このようにして得た炭酸ニッケル粒子を酸化性雰囲気下に加熱して、微細で球状の酸化ニッケル粒子を得、次いで、この酸化ニッケル粒子を酸化物換算にて0.01〜30重量%のアルカリ土類元素、アルミニウム、ケイ素及び希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素の化合物からなる融着防止剤の存在下に水素雰囲気下に加熱して、上記酸化ニッケル粒子を還元する第2の段階とを有することを特徴とする。
【0017】
即ち、この第2の方法は、第1の方法と同じく、第1の段階にて微細で球状の炭酸ニッケル粒子を得、これを第2の段階にて、先ず、熱分解して、微細で球状の酸化ニッケル粒子とした後、これを還元して、微細球状金属ニッケル微粉末を得るものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の方法においては、還元して、金属ニッケルを得るための原料ニッケル化合物として、以下に説明するように、前記一般式(I)で表わされる炭酸ニッケル、水酸化ニッケル又はこれらの混合物を原料として、特別なエマルジョン法で製造した炭酸ニッケルが用いられる。ここに、還元して、金属ニッケルを得るための原料ニッケル化合物としての上記炭酸ニッケルとは、正炭酸塩としての炭酸ニッケルと塩基性塩としての塩基性炭酸ニッケルをいうものとし、水酸化ニッケルを含んでいてもよい。
【0019】
本発明による平均粒径0.05〜10μmの微細球状金属ニッケル微粉末の製造方法は、微細球状炭酸ニッケル粒子を製造する第1の段階と、この炭酸ニッケル粒子を必要に応じて酸化性雰囲気下に加熱し、熱分解して、酸化ニッケル微粉末とした後、これを還元して、球状金属ニッケル微粉末とする第2の段階とからなる。
【0020】
(第1の段階)
先ず、微細球状炭酸ニッケル粒子を製造する第1の段階について説明する。
【0021】
本発明の方法によれば、第1の段階において、一般式(I)
Ni(CO3 ) x ・ (OH) y
(式中、x及びyはそれぞれ、0≦x≦1.5及び0≦y≦3を満たす数である。)
で表わされる炭酸ニッケル及び/又は水酸化ニッケルをアンモニア水溶液か、又はアンモニアと炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、アルカリ金属の炭酸塩若しくは炭酸水素塩の水溶液に溶解させ、得られたニッケル塩の水溶液を非水媒体中にて上記水溶液の液滴を含むW/O型エマルジョンとした後、この液滴中からアンモニアを含む気化性成分を除くことによって、液滴中で炭酸ニッケルを沈殿させ、かくして、炭酸ニッケルの微細な球状の粒子を得る。
【0022】
本発明においては、エマルジョン法にて微細で球状の炭酸ニッケル粒子を得るための出発物質、即ち、原料として、上記一般式(I)で表わされる炭酸ニッケル、水酸化ニッケル又はこれらの混合物が用いられる。ここに、上記炭酸ニッケルとは、正炭酸塩と塩基性炭酸塩をいうものとし、これら炭酸塩は、水酸化物を含んでいてもよい。
【0023】
本発明において、上記一般式(I)で表わされる炭酸ニッケル又は水酸化ニッケル又はこれらの混合物において、ニッケルの価数は、2価でもよく、3価でもよく、また、2価と3価との中間の値でもよい。
【0024】
このような上記一般式(I)で表わされる出発物質、炭酸ニッケル、水酸化ニッケル又はそれらの混合物は、どのような手段や方法で製造されてもよい。例えば、炭酸ニッケルは、例えば、ニッケルの塩化物、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩等の無機酸塩や有機酸塩を炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等の炭酸イオンを含む炭酸アルカリで中和して得ることができる。
【0025】
また、上記出発物質は、ニッケル以外の元素のイオン、例えば、鉄、銅、コバルト、マンガン、カルシウム、セリウム、イットリウム等のイオンを不純物として含んでいてもよい。
【0026】
以下、本発明においては、出発物質として用いる前記一般式(I)で表わされる炭酸ニッケル、水酸化ニッケル又はこれらの混合物を、単に、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルという。
【0027】
更に、本発明によれば、上記炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルをアンモニア水溶液に溶解させてなる水溶液を得るに際して、ニッケルの塩化物、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩等の無機酸塩や有機酸塩をアンモニア水溶液に溶解させ、場合によっては、反応させてもよい。
【0028】
本発明によれば、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルをアンモニア水溶液に溶解させる際に、このアンモニア水溶液は、好ましくは、アンモニアと共に炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、アルカリ金属の炭酸塩若しくは炭酸水素塩(以下、これらを単に炭酸(水素)塩ということがある。)を含む水溶液であることが好ましい。
【0029】
上記アルカリ金属としては、例えば、リチウム、カリウム又はナトリウムが好ましい。従って、アルカリ金属の炭酸塩又は炭酸水素塩としては、例えば、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等を挙げることができる。本発明においては、このような炭酸(水素)塩のなかでは、特に、炭酸水素アンモニウムが好ましく用いられる。
【0030】
本発明において、アンモニアと共に炭酸(水素)塩を含む水溶液に炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルを溶解させ、得られたニッケル塩の水溶液を非水媒体中にて上記ニッケル塩の水溶液の液滴を含むW/O型エマルジョンとした後、上記エマルジョン中の液滴中で炭酸ニッケルを沈殿させるには、上記エマルジョンの液滴中からアンモニアを含む気化性成分を蒸発させるか、又はエマルジョンに酸を加えて、液滴を中和する。
【0031】
従って、本発明によれば、一つの態様として、アンモニアと共に炭酸(水素)塩を含む水溶液に炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルを溶解させ、得られたニッケル塩の水溶液を非水媒体中にて上記ニッケル塩の水溶液の液滴を含むW/O型エマルジョンとした後、この液滴からアンモニアを含む気化性成分(主としてアンモニアと炭酸ガス)を蒸発させることによって、エマルジョンの液滴中に炭酸ニッケルを沈殿させ、必要に応じて、エマルジョンの液滴から主として水からなる気化性成分を更に蒸発させて、液滴中の炭酸ニッケルを油中乾燥し、かくして得られた炭酸ニッケルを、例えば、遠心分離し、洗浄し、乾燥すれば、目的とする炭酸ニッケルの微細な球状の粒子を得ることができる。
【0032】
特に、本発明によれば、種々の態様のなかでも、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルをアンモニアと共にpHが8.0〜11.5の範囲内で炭酸水素アンモニウム又は炭酸アンモニウムの水溶液に溶解させ、得られたニッケル塩の水溶液を非水媒体と混合してエマルジョンとし、次いで、このエマルジョンを減圧下に吸引して、上記ニッケル塩の水溶液からアンモニアを含む気化性成分(例えば、アンモニアと炭酸ガスや水)を蒸発させて、エマルジョンの液滴中で炭酸ニッケルを沈殿させて、これを回収することによって、微細な球状の炭酸ニッケル粒子を得ることができ、この態様が最も好ましいものである。
【0033】
本発明において、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルをアンモニア水溶液に溶解させる際の水溶液のpHは、特に限定されるものではないが、pHが8.0〜11.5の範囲にあることが好ましい。ここに、アンモニアと共に前記炭酸(水素)塩を用いることによって、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルを溶解させる水溶液のpHを容易に調節することができ、また、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルを容易に溶解させることができる。
【0034】
本発明において、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルをアンモニア水溶液に溶解させて得られるニッケル塩水溶液の濃度は、特に、限定されるものではないが、通常、ニッケル金属として、0.1モル/Lから飽和濃度の範囲であり、特に、0.3〜1.2モル/Lの範囲が好ましい。
【0035】
次いで、本発明によれば、このようにして得られたニッケル塩水溶液を界面活性剤の存在下に非水媒体と共に混合攪拌して、常法に従って、エマルジョンを調製する。好ましくは、ニッケル塩水溶液により親水性の強いノニオン系界面活性剤を加え、必要に応じて、アンモニアが蒸発揮散しないように、50℃以下の温度に加熱して、溶解させる。非水媒体には、より親油性の強いノニオン系界面活性剤を加え、必要に応じて、加熱して、溶解させる。通常、分散機を用いて、非水媒体を攪拌しながら、これに上記ニッケル塩水溶液を徐々に加え、ニッケル塩水溶液の液滴を微細に分散させることによって、W/O型エマルジョンを調製することができる。
【0036】
最終的に得られる微細で球状の炭酸ニッケル粒子の平均粒径や粒度分布は、エマルジョンにおける水相(液滴)の大きさ(平均粒径)、粒度分布、更には、ニッケル塩水溶液の濃度等によって適宜に調節することができ、エマルジョンにおける液滴の大きさ(平均粒径)や粒度分布は、用いる界面活性剤の組合わせとそれぞれの量、分散機の種類、分散機による攪拌速度等によって調節することができる。このようにして、本発明によれば、得られる炭酸ニッケルの粒子の平均粒径を0.05〜100μm、好ましくは、0.1〜100μm、より好ましくは、0.1〜50μmの範囲で任意に調節することができる。
【0037】
特に、本発明の好ましい態様によれば、エマルジョンにおける液滴の大きさ(平均粒径)や粒度分布を調節することによって、炭酸ニッケルの均一微細な球状の粒子を得ることができる。
【0038】
エマルジョンを調製するための非水媒体は、水不溶性で、後述する減圧下や常圧下での処理において蒸発し難く、安定であるものが好ましく、従って、水に対する溶解度が5%以下で、水よりも沸点の高いものが好ましく用いられる。
【0039】
このような非水媒体として、例えば、n−オクテン、イソオクテン、スクワラン、灯油等の脂肪族炭化水素類、シクロオクタン、シクロノナン、シクロデカン等の脂環式炭化水素類、トルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、クメン、メシチレン、テトラリン等の芳香族炭化水素類、ブチルエーテル、イソブチルエーテル等のエーテル類、ジクロルペンタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸n−アミル、酢酸イソアミル、プロピオン酸イソブチル、酪酸エチル、酪酸ブチル等の脂肪酸エステル類、これらの混合物等を挙げることができる。
【0040】
上記以外にも、鉱油、動植物油等の天然油、炭化水素油、エステル油、エーテル油、含フッ素潤滑油、含リン潤滑油、含ケイ素潤滑油等の合成油も、非水媒体の具体例として例示することができる。
【0041】
特に、本発明においては、このように、エマルジョン中の液滴中からアンモニアを含む気化性成分を蒸発させて、液滴中に炭酸ニッケルを沈殿させる場合には、上記非水媒体として、水不溶性で蒸気圧が小さい炭化水素系有機溶媒が好ましく、具体的には、常圧で沸点が100℃以上の脂肪族炭化水素系溶媒が好ましく用いられる。しかし、後述するように、エマルジョンに酸を加えて、液滴中のアンモニアを中和することによって、液滴中に炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルを沈殿させる場合には、上記非水媒体は、蒸気圧が小さいものである必要はなく、低沸点の非水媒体を用いることができる。
【0042】
エマルジョンを調製するために用いる界面活性剤は、用いる非水媒体に応じて、適宜に選ばれる。限定されるものではないが、特に、安定なエマルジョンを得るには、前記ニッケル塩の水溶液(水相)に予めHLB値が10以上の親水性の強い界面活性剤を溶解させ、他方、非水媒体相(油相)には予めHLB値が10以下の親油性の強い界面活性剤を溶解させて、このような水相と油相を混合するのがよい。
【0043】
これら界面活性剤の使用量は、エマルジョンにおけるW/O比や所要の粒径等によって適宜に選べばよく、特に、限定されるものではないが、通常、エマルジョンに対して20重量%以下であり、好ましくは、0.5〜15重量%の範囲である。後述するように、水相と油相の両方に界面活性剤を溶解させる場合には、界面活性剤の使用量は、通常、水又は非水媒体に対して、それぞれ20重量%以下であり、好ましくは、0.5〜10重量%の範囲である。
【0044】
更に、エマルジョンにおけるW/O比は、用いる非水媒体の量や性質、特に、粘度や、用いる界面活性剤の性質、特に、HLB値にもよるが、安定なエマルジョンを得るには、通常、3/2〜1/10の範囲であり、好ましくは、1/1〜1/5、特に、好ましくは、1/3〜1/5の範囲である。しかし、これに限定されるものではない。
【0045】
上記エマルジョンの調製に用いるノニオン系界面活性剤として、HLB値が10以上のものとして、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチレングリコールモノオレエート等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレン高級アルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェニルオレイルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレン高級アルキルアリールエーテル類等を挙げることができる。
【0046】
また、HLB値が10以下のものとして、例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレエート等のグリセリン脂肪酸エステル類等を挙げることができる。
【0047】
このようにして、特に、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルを炭酸(水素)塩を含むアンモニア水溶液に溶解させ、このようにして得られたニッケル塩の水溶液の液滴を非水溶媒中に微細に分散させたW/O型エマルジョンとした後、必要に応じて、加熱しながら、常圧下に攪拌又は曝気するか、又は減圧下に吸引するかして、主としてアンモニアと炭酸ガスからなる気化性成分を蒸発させることによって、エマルジョン中のニッケル塩水溶液の液滴中で炭酸ニッケルを沈殿させ、必要に応じて、エマルジョン中の液滴から更に主として水からなる気化性成分を蒸発させて、その液滴中の炭酸ニッケルを油中乾燥し、かくして得られた炭酸ニッケルを、例えば、遠心分離し、洗浄し、乾燥すれば、目的とする炭酸ニッケルの微細な球状の粒子を得ることができる。
【0048】
別の態様として、特に、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルを炭酸(水素)塩を含むアンモニア水溶液に溶解させ、このようにして得られたニッケル塩の水溶液の液滴を非水溶媒中に微細に分散させたW/O型エマルジョンとした後、必要に応じて、加熱しながら、常圧下に攪拌又は曝気するか、又は減圧下に吸引するかして、主としてアンモニアと炭酸ガスと水とからなる気化性成分を蒸発させることによって、エマルジョン中のニッケル塩水溶液の液滴中で炭酸ニッケルを沈殿させ、次いで、球状の沈殿を適宜の手段、例えば、遠心分離や濾過等によって回収し、洗浄し、乾燥することによって、目的とする炭酸ニッケルの微細な球状の粒子を得ることができる。
【0049】
本発明によれば、上記エマルジョンからアンモニアを含む気化性成分を蒸発させるためには、通常、100℃以下の温度で常圧下に曝気するか、又は減圧下に吸引すればよいが、特に、エマルジョンを加熱しながら、減圧下に吸引することが好ましい。
【0050】
本発明によれば、このように、エマルジョンを減圧下に吸引する場合、温度及び圧力条件は、特に、限定されるものではないが、通常、大気圧以下、好ましくは、400mmHg以下の減圧(真空)下であればよく、他方、減圧(真空)の上限は、主として、経済性によるが、通常、5mmHg程度である。また、温度は、0〜90℃の範囲にわたってよいが、好ましくは、10〜80℃の範囲であり、最も好ましくは、20〜70℃の範囲である。
【0051】
本発明においては、エマルジョンを20〜70℃の範囲の温度に加熱しつつ、アスピレーターを用いる減圧下、従って、10〜50mmHg程度の減圧下にエマルジョンからアンモニアや、その他の気化性成分を蒸発させることによって、よい結果を得ることができる。
【0052】
しかし、本発明によれば、ニッケル塩の水溶液の液滴を含む上記エマルジョンからアンモニアを含む気化性成分を蒸発させるために、別の方法として、常圧下、エマルジョンを単に攪拌してもよい。また、別の方法として、常圧下、必要に応じて、加熱しつつ、エマルジョン中に空気を吹き込む、即ち、曝気してもよい。
【0053】
更に、本発明によれば、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルをアンモニアと前記炭酸(水素)塩の水溶液に溶解させ、この水溶液を微細な液滴として、非水媒体中にエマルジョン化した後、このエマルジョンに酸を加えて、液滴、好ましくは、液滴中のアンモニアを中和することによって、液滴中で炭酸ニッケルを沈殿させ、これを前述したようにして、油中乾燥し、かくして得られた炭酸ニッケルを、例えば、遠心分離し、洗浄し、乾燥すれば、目的とする炭酸ニッケルの微細な球状の粒子を得ることができる。
【0054】
この方法において用いる上記酸としては、無機酸及び有機酸のいずれでも用いることができる。無機酸の具体例として、例えば、硝酸、塩酸、硫酸等を挙げることができ、有機酸の具体例として、例えば、ギ酸、シュウ酸、酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等を挙げることができる。しかし、これらのなかでは、無機酸が好ましく用いられ、特に、硝酸が好ましく用いられる。
【0055】
(第2の段階)
次に、このようにして第1の段階にて得た微細球状炭酸ニッケル粒子を原料として、目的とする微細球状金属ニッケル微粉末を製造する第2の段階について説明する。
【0056】
第2の段階においては、炭酸ニッケル粒子を、必要に応じて、酸化性雰囲気下に加熱、熱分解して、微細で球状の酸化ニッケル粒子とした後(炭酸ニッケルの熱分解工程)、上記炭酸ニッケル又はこの酸化ニッケルの粒子(以下、原料ニッケル化合物粒子ということがある。)をアルカリ土類元素、アルミニウム、ケイ素及び希土類元素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素の水不溶性化合物からなる融着防止剤の存在下に水素雰囲気下に加熱し、上記原料ニッケル化合物粒子を還元して、金属ニッケル粒子とし(還元工程)、必要に応じて、その後、上記金属ニッケル粒子を非酸化性雰囲気下に加熱し(金属ニッケル粉末の非酸化性雰囲気下での加熱工程)、更に、必要に応じて、上記金属ニッケル粒子から上記融着防止剤を分離、除去し(融着防止剤の除去工程)、かくして、目的とする微細球状金属ニッケル微粉末を得る。
【0057】
このようにして得られた炭酸ニッケル粒子は、必要に応じて、乾式、湿式又はこれらの組合わせによって粉砕し、これを次の還元工程に供する。
【0058】
(炭酸ニッケルの熱分解工程)
第1の段階にて得た微細球状炭酸ニッケル粒子は、これを還元する前に、必要に応じて、酸化性雰囲気下、空気中にて加熱して、酸化ニッケル粒子に熱分解してもよい。
【0059】
第1の段階で得られた炭酸ニッケル粒子には、そのエマルジョン法による製造に用いた非水媒体や界面活性剤に由来する炭素物質が付着しているおそれがあるところ、このような炭酸ニッケル粒子の熱分解によれば、上記炭素物質を除去することができると共に、いわば、粒子を焼き締めることができ、かくして、より微細で球状の酸化ニッケル粒子を得ることができる。
【0060】
本発明によれば、このような炭酸ニッケル粒子の熱分解は、空気のような酸化性雰囲気下、炭酸ニッケル粒子を5〜50℃/時の割合で、通常、400〜1000℃、好ましくは、450〜800℃の範囲の温度まで加熱し、その温度で数時間、通常、1〜10時間、加熱して行なう。
【0061】
炭酸ニッケル粒子の熱分解の後、得られた酸化ニッケル粒子は、必要に応じて、乾式、湿式又はこれらの組合わせによって粉砕し、これを次の還元工程に供する。
【0062】
(原料ニッケル化合物粒子の還元工程)
本発明によれば、アルカリ土類元素、アルミニウム、ケイ素及び希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素の化合物からなる融着防止剤の存在下に上記原料ニッケル化合物粒子を水素雰囲気下に加熱し、還元し、かくして、微細で球状の金属ニッケル微粉末を得る。
【0063】
本発明によれば、原料ニッケル化合物粒子を水スラリーとし、ここで、原料ニッケル化合物粒子と融着防止剤とを混合して、均一な混合物を得ることができるように、融着防止剤は、上記元素の水不溶性の化合物であることが好ましい。
【0064】
特に、本発明によれば、上記融着防止剤は、好ましくは、上記元素の水不溶性の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩又はこれらの2種以上の混合物である。上記元素のすべてについて、水酸化物又は酸化物は、本発明において、有用な融着防止剤である。しかし、水不溶性であれば、上記元素の炭酸塩や硫酸塩も、融着防止剤として用いることができる。また、酸化物は無水物でもよく、含水物でもよい。
【0065】
上記融着防止剤を構成する元素のうち、アルカリ土類元素としては、例えば、Mg、Ca、Sr又はBaを挙げることができ、特に、Mg又はCaが好ましい。
【0066】
また、希土類元素としては、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb又はLuを挙げることができる。これらのなかでは、融着防止の効果にすぐれるところから、特に、Y、Sm又はPrの化合物や、これらの2種以上の混合物が好ましく用いられる。
【0067】
本発明においては、アルカリ土類元素、アルミニウム、ケイ素及び希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素の化合物からなるこれら融着防止剤は、単独で、又は2種以上の組合わせとして用いることができる。
【0068】
特に、本発明によれば、融着防止剤として、アルカリ土類元素の化合物としては、例えば、酸化カルシウムや酸化マグネシウムを好ましい具体例として挙げることができ、これ以外にも、炭酸カルシウムや硫酸バリウムを挙げることができる。ケイ素やアルミニウムの化合物としては、それぞれ酸化物や水酸化物が好ましい。また、希土類元素の化合物としては、例えば、水酸化物や酸化物が好ましい。
【0069】
本発明によれば、このような融着防止剤は、原料ニッケル化合物粒子の還元とその後の非酸化性雰囲気下での加熱の間、固体として存在して、原料ニッケル化合物粒子の還元によって生成した金属ニッケル粒子相互の焼結や融着を防止し、かくして、金属ニッケル粒子が粗大化するのを防止する効果を有する。このような融着防止剤は、原料ニッケル化合物粒子に対して、酸化物換算にて、通常、0.01〜30重量%、好ましくは、1〜25重量%の範囲で用いられる。
【0070】
本発明においては、原料ニッケル化合物粒子の還元に際して、融着防止剤は、原料ニッケル化合物粒子と共に存在すればよく、従って、原料ニッケル化合物粒子の還元に際して、融着防止剤をどのような手段、方法によって、原料ニッケル化合物粒子と共に存在させてもよい。即ち、融着防止剤の由来は特に制限されない。
【0071】
従って、例えば、原料ニッケル化合物粒子に直接に上記融着防止剤を加えて、乾式法にて混合してもよく、また、原料ニッケル化合物粒子と融着防止剤とを湿式法にて混合してもよい。後者の方法は、原料ニッケル化合物粒子と融着防止剤との均一な混合物を得ることができるので好ましい。
【0072】
ここで、湿式法にて原料ニッケル化合物粒子と融着防止剤との混合物を調製する場合、例えば、シリカやアルミナのように、それ自体、水不溶性である酸化物を融着防止剤として用いる場合には、これらをそのまま、原料ニッケル化合物粒子の水スラリーに加えて混合、粉砕してもよい。
【0073】
即ち、シリカやアルミナを原料ニッケル化合物粒子と共に水に分散させ、撹拌混合するか、又はボールミル、ビーズミル中で粉砕混合する。また、シリカ、アルミナ等を水に分散させ、別に、原料ニッケル化合物粒子を水に分散させ、それぞれをボールミル、ビーズミル等を用いて粉砕した後、引き続き、両者を軽く混合し、粉砕する。
【0074】
しかし、本発明によれば、原料ニッケル化合物粒子のスラリーを調製し、このような原料ニッケル化合物粒子の存在下に、酸又はアルカリによって酸化物又は水酸化物を与える水溶性塩に酸又はアルカリを作用させ、いわば、その場で融着防止剤を生成させて、原料ニッケル化合物粒子と融着防止剤との混合物を得ることが好ましい。
【0075】
例えば、ケイ素やアルミニウム、アルカリ土類元素や希土類元素の適宜の水溶性塩を水に溶解させて水溶液を得、これを原料ニッケル化合物粒子の水スラリーと混合し、用いた元素の水溶性塩に応じて、酸又はアルカリを沈殿剤として上記水スラリーに加えて、上記元素の水酸化物や酸化物を沈殿させ、混合、攪拌して、原料ニッケル化合物粒子と融着防止剤との混合物を得ることができる。沈殿剤としては、通常、塩酸のような酸や、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア水等のようなアルカリが好ましく用いられる。
【0076】
アルカリ土類元素の水酸化物又は酸化物の前駆体としては、限定されるものではないか、通常、例えば、硝酸塩が好ましく用いられる。必要に応じて、塩化物も用いられる。ケイ素やアルミニウムの水酸化物又は酸化物の前駆体としては、例えば、オルトケイ酸、メタケイ酸、オルトケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等が用いられる。また、希土類元素の水酸化物又は酸化物の前駆体としては、例えば、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、塩化物等之水溶性塩が適宜に用いられる。しかし、融着防止剤の前駆体は、これらに限定されるものではない。
【0077】
本発明によれば、原料ニッケル化合物粒子と融着防止剤との均一な混合物を得るために、特に、次のような方法が好ましく用いられる。
【0078】
例えば、原料ニッケル化合物粒子をボールミル又はビーズミル等を用いて水に十分に分散させ、得られたスラリーに融着防止剤を与える前駆体としての水溶性塩、例えば、メタケイ酸ナトリウムや硝酸アルミニウム等を加えた後、スラリーに酸又はアルカリ水溶液を加えて、二酸化ケイ素や酸化アルミニウムを沈殿させて、原料ニッケル化合物粒子と混合する。
【0079】
また、例えば、原料ニッケル化合物粒子をボールミル又はビーズミル等を用いて水に十分に分散させ、得られたスラリーに酸又はアルカリ水溶液を加えた後、これに融着防止剤を与える前駆体としての水溶性塩の水溶液を加えて、二酸化ケイ素や酸化アルミニウムを沈殿させて、原料ニッケル化合物粒子と混合する。
【0080】
また、原料粒子をボールミル又はビーズミル等を用いて水に十分に分散させ、得られたスラリーに、融着防止剤を与える前駆体としての水溶性塩の水溶液と酸又はアルカリ水溶液とを同時に加えて、二酸化ケイ素や酸化アルミニウムを沈殿させて、原料ニッケル化合物粒子と混合する。
【0081】
上述した方法は、二酸化ケイ素や酸化アルミニウムを融着防止剤として用いる場合を例にとって説明したが、しかし、アルカリ土類元素や希土類元素の水不溶性化合物からなる融着防止剤と原料ニッケル化合物粒子との混合物を得る場合にも、同様に、好適に採用することができる。
【0082】
本発明によれば、このようにして、原料ニッケル化合物粒子と融着防止剤との混合物を原料ニッケル化合物粒子のスラリーを用いて湿式法にて調製したときには、上記スラリーを濾過、水洗し、乾燥、粉砕等を適宜に行なって、融着防止剤を含む原料ニッケル化合物粒子を得、これを次の還元工程に供する。
【0083】
また、原料ニッケル化合物粒子をボールミル又はビーズミル等を用いて水に十分に分散させ、得られたスラリーに融着防止剤を与える水溶性の前駆体の水溶液を加えた後、噴霧乾燥機を用いて、乾燥させ、原料ニッケル化合物粒子と融着防止剤との混合物を調製することもできる。このような混合物は、必要に応じて、適宜に粉砕した後、還元工程に供する。
【0084】
(還元工程)
次に、本発明によれば、上述した原料ニッケル化合物粒子と融着防止剤との混合物を水素雰囲気下、300〜1200℃の範囲の温度に加熱して、原料ニッケル化合物粒子を還元して、微細で球状の金属ニッケル粒子を得る。還元時の加熱温度が300℃よりも低いときは、原料ニッケル化合物粒子が十分に還元されず、未還元のニッケル化合物が残存する。他方、還元時の加熱温度が1200℃を越えるときは、本来、六方晶であるニッケルの晶癖が支配的となり、得られる金属ニッケル粒子が球状性に著しく劣ることとなる。同時に、このような高温での水素ガス還元のための装置は、材質的にも構造的にも高価なものとならざるを得ず、好ましくない。
【0085】
(金属ニッケル粉末の非酸化雰囲気下における加熱工程)
そこで、本発明によれば、上述したように、原料ニッケル化合物粒子を水素雰囲気下、例えば、300〜700℃程度の比較的低い温度で長時間にわたって加熱して還元した後、窒素ガス等の非酸化性雰囲気下に高温に加熱し、焼き締めて、得られる金属ニッケル粒子の結晶性を向上させることができる。
【0086】
このような非酸化雰囲気下の加熱温度は、500〜1500℃の範囲が好ましい。加熱温度が500℃よりも低いときは、得られる金属ニッケルの結晶性の向上が十分でなく、他方、加熱温度が1500℃を越えるときは、ニッケル粒子が液滴となり、融着防止剤も相互に焼結したり、又は融着したりするため、ニッケル粒子の粗大化が進行し、また、球状性を維持することが困難となる。
【0087】
(融着防止剤の除去工程)
本発明によれば、このように、融着防止剤の存在下に、原料ニッケル化合物粒子を還元し、得られた金属ニッケル粒子を、必要に応じて、非酸化雰囲気下に加熱した後、必要に応じて、酸又はアルカリで洗浄して、上記融着防止剤を溶解させて、金属ニッケル粒子から分離、除去してもよい。ここに、用いる上記酸又はアルカリの種類や使用量は、特に、制限はないが、ニッケル粒子自身の溶出を極力抑制するようにしなければならない。
【0088】
例えば、融着防止剤として、二酸化ケイ素を用いた場合には、これらを金属ニッケル粉末から除くには、水酸化ナトリウムのようなアルカリが好ましく用いられる。他方、融着防止剤として、酸化アルミニウムを用いた場合には、これらを金属ニッケル粉末から除くには、水酸化ナトリウムのようなアルカリや、また塩酸のような酸が好ましく用いられる。また、アルカリ土類元素や希土類元素の水酸化物や酸化物からなる融着防止剤を金属ニッケル粉末から除くには、塩酸のほか、酢酸のような有機酸も好ましく用いられる。
【0089】
【実施例】
以下に本発明による微細球状炭酸ニッケル粒子のエマルジョン法による製造とこれを熱分解する酸化ニッケル粒子の製造をそれぞれ製造例1及び2として示すと共に、これらを用いる微細球状金属ニッケル微粉末の製造を実施例として挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら製造例及び実施例により何ら限定されるものではない。
【0090】
また、以下の実施例及び比較例において、原料ニッケル化合物粒子や金属ニッケル粒子の平均粒径は、(株)堀場製作所製のレーザー回折式粒度分布測定装置LA−500を用いて測定した。結晶子径は、理学電機(株)製のX線回折装置RAD−IIC型を用いて、Scherrer法により求めた。走査型電子顕微鏡写真は、日本電子(株)製JSM−840F型を用いて観察した。また、二酸化ケイ素と酸化アルミニウムの分析は誘導結合プラズマ分析(ICP)によった。
【0091】
製造例1
(微細球状炭酸ニッケル粒子の製造)
市販の塩基性炭酸ニッケル(NiCO3 ・Ni(OH)2 ・4H2 O、以下、同じ。)141gと炭酸水素アンモニウム(NH4 HCO3 )242gとを15%アンモニア水に加え、よく撹拌して、pHが9.5の塩基性炭酸ニッケルのアンモニア一炭酸水素アンモニウム水溶液(Niとして1.1モル/L濃度)を調製した。
【0092】
このようにして得られたニッケル塩の水溶液200gにHLB値15のノニオン系界面活性剤ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(花王(株)製レオドールTW−O120)30gを加え、50℃にて撹拌して、溶解させた。別に、非水媒体として、沸点約280℃のスーパースクワラン(スクアッテク(株)製スクワラン)800gにHLB値4.3のノニオン系界面活性剤ソルビタンモノオレエート(花王(株)製レオドールSR−O10)50gを加え、80℃にて撹拌して、溶解させた。
【0093】
次に、上記界面活性剤を溶解させたニッケル塩水溶液と非水媒体とを混合し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)を用いて5000rpmで5分間撹拌し、これを2回繰り返して、W/O型のエマルジョンを調製した。
【0094】
温度50℃において、このエマルジョンを20〜30mmHgの減圧化に吸引して、アンモニアと炭酸ガスを主成分とする気化性成分を蒸発させて、エマルジョンの液滴中に塩基性炭酸ニッケルを沈殿させた。その後、更に、上記減圧下にエマルジョンを吸引し、水を主成分とする気化性成分を蒸発させて、エマルジョンの液敵中に生じた塩基性炭酸ニッケルの球状の粒子を油中乾燥した。
【0095】
この塩基性炭酸ニッケルの粒子を遠心分離し、ヘキサン、メタノール及び水の順序にて洗浄した後、温度100℃で2時間乾燥させて、平均粒径0.55μmの塩基性炭酸ニッケル(ニッケル分43重量%)の球状粒子の粉末を得た。このようにして得られた塩基性炭酸ニッケル粒子は、走査型電子顕微鏡写真によれば、球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0096】
以下の実施例及び比較例において用いる塩基性炭酸ニッケル粉末は、この製造例1において得たものである。
【0097】
製造例2
(微細球状酸化ニッケル粒子の製造)
球状の塩基性炭酸ニッケル粉末を、空気中、20℃/時の昇温速度にて500℃まで昇温し、500℃で3時間保持し、熱分解して、平均粒径0.45μmの均一微細な球状の酸化ニッケル粒子粉末を得た。このようにして得られた酸化ニッケル粒子は、走査型電子顕微鏡写真によれば、球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0098】
以下の実施例及び比較例において用いる酸化ニッケル粉末は、この製造例2において得たものである。
【0099】
(融着防止剤としてケイ素又はアルミニウムの水酸化物又は酸化物を用いた実施例)
実施例1
球状の塩基性炭酸ニッケル粉末11.6gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミル用いて、100rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、塩基性炭酸ニッケルを全量回収して、塩基性炭酸ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLを加えて、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0100】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過し、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%を含む塩基性炭酸ニッケル粉末を得た。次に、この塩基性炭酸ニッケル粉末めのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間加熱し、上記塩基性炭酸ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0101】
このようにして得られた金属ニッケル粒子は、結晶子径910Åであり、平均粒径0.39μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0102】
実施例2
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mりを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0103】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0104】
このようにして得られた金属ニッケル粒子は、結晶子径893Åであり、平均粒径0.45μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状で、且つ、よく分散していることが観察された。
【0105】
実施例3
球状の塩基性炭酸ニッケル粉末11.6gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加えて、遊星ミルを用いて、100rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、塩基性炭酸ニッケルの全量を回収して、塩基性炭酸ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加えて、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0106】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%を含む塩基性炭酸ニッケル粉末を得た。次に、この塩基性炭酸ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中900℃で3時間、加熱して、上記塩基性炭酸ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0107】
このようにして得られた金属ニッケル粒子は、結晶子径921Åであり、平均粒径0.40μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0108】
実施例4
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを、十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0109】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%有する酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0110】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径922Åであり、平均粒径0.51μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0111】
実施例5
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。この後、得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)1.5mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0112】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ケイ素(SiO2 )3重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0113】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径933Åであり、平均粒径0.63μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0114】
実施例6
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケル全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液メタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)5.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0115】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )10重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0116】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径905Åであり、平均粒径0.45μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0117】
実施例7
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)10.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0118】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0119】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径875Åであり、平均粒径0.38μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0120】
実施例8
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)3.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0121】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )3重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0122】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径929Åであり、平均粒径0.65μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0123】
実施例9
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。この後、得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)10.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0124】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )10重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0125】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径910Åであり、平均粒径0.35μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0126】
実施例10
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルで、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)20.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0127】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0128】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径881Åであり、平均粒径0.35μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0129】
実施例11
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0130】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0131】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径220Åであり、平均粒径0.39μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0132】
実施例12
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0133】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この混合物をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、500℃、10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0134】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径337Åであり、平均粒径0.44μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0135】
実施例13
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0136】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、700℃で5時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0137】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径508Åであり、平均粒径0.42μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0138】
実施例14
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。この後、得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0139】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、1000℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0140】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径938Åであり、平均粒径0.53μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれは、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0141】
実施例15
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0142】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0143】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径282Åであり、平均粒径0.36μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0144】
実施例16
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0145】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、500℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元し、この後、冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0146】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径355Åであり、平均粒径0.38μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0147】
実施例17
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0148】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、700℃で5時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0149】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径621Åであり、平均粒径0.42μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0150】
実施例18
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmて10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0151】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この混合物をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、1000℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、次いで、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0152】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径927Åであり、平均粒径0.46μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0153】
実施例19
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルの全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0154】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元し、次いで、窒素気流中で900℃、3時間、加熱した後、冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0155】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径912Åであり、平均粒径0.40μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0156】
実施例20
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケル全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0157】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元し、次いで、窒素気流中、1100℃で3時間、加熱した後、冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0158】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径955Åであり、平均粒径0.37μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0159】
実施例21
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0160】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、還元し、次いで、窒素気流中、1500℃で3時間、加熱した後、冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0161】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径972Åであり、平均粒径0.51μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0162】
実施例22
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpm、10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0163】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、還元し、次いで、窒素気流中、900℃で3時間、加熱した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0164】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径923Åであり、平均粒径0.51μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0165】
実施例23
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0166】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、還元し、次いで、窒素気流中、1100℃で3時間、加熱した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0167】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径945Åであり、平均粒径0.38μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0168】
実施例24
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0169】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、還元し、更に、窒素気流中、1500℃で3時間、加熱した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0170】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径977Åであり、平均粒径0.66μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0171】
実施例25
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、このスラリーに、メタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLにイオン交換水を加えて50mLとした水溶液と10%塩酸水溶液とを同時にゆっくり滴下し、メタケイ酸ナトリウムを中和し、沈殿を生成させた。このとき、スラリーのpHが3〜4になるように、上記メタケイ酸ナトリウム水溶液と塩酸の滴下速度を調節した。
【0172】
このスラリーから上記沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流、900℃で3時間、加熱して、還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0173】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径889Åであり、平均粒径0.49μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0174】
実施例26
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLを加え、よく撹拌した後、噴霧乾燥機を用いて乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得、これをめのう乳鉢を用いて粉砕した。
【0175】
次に、この酸化ニッケル粉末を、大気中、500℃で3時間の加熱した後、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元した。次に、これを冷却した後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0176】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径915Åであり、平均粒径0.40μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0177】
実施例27
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。別に、微細シリカ(富士シリシア化学(株)製サイロイド404)0.25gとイオン交換水20mLに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで60分間粉砕処理をした。
【0178】
このようにして得られたそれぞれのスラリーからジルコニアビーズを分離し、これらを十分に洗浄し、酸化ニッケルとシリカをそれぞれ全量回収して、それぞれのスラリーを得、これらのスラリーを混合し、十分に撹拌した。
【0179】
次に、これらのスラリーを濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対してシリカ(SiO2 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0180】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径929Åであり、平均粒径0.63μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0181】
実施例28
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに2%アンモニア水を添加して撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、このスラリーに、硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLにイオン交換水を加えて50mLとした水溶液をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0182】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0183】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径903Åであり、平均粒径0.56μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0184】
実施例29
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、このスラリーに、硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLにイオン交換水を加えて50mLとした水溶液と2%アンモニア水とを同時にゆっくり滴下し、硝酸アルミニウムを中和して、沈殿を生成させた。このとき、スラリーのpHが7〜8になるように、硝酸アルミニウム水溶液とアンモニア水の滴下速度を調節した。
【0185】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0186】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径900Åであり、平均粒径0.48μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0187】
実施例30
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケル全量を回収して、酸化ニッケル水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加え、よく撹拌した後、噴霧乾燥機を用いて乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、大気中、500℃で3時間、加熱した後、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元し、次いで、冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0188】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径916Åであり、平均粒径0.36μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0189】
実施例31
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。別に、微細アルミナ(住友化学工業(株)製AM−27)0.25gをイオン交換水20mLに直径1mmのジルコニアビーズ70gに加え、遊星ミルを用いて、200rpmで60分間粉砕処理をした。
【0190】
このようにして得られたそれぞれのスラリーからジルコニアビーズを分離し、これらを十分に洗浄し、酸化ニッケルとアルミナをそれぞれ全量回収して、それぞれのスラリーを得、これらのスラリーを混合し、十分に撹拌した。次に、このスラリーを濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対してアルミナ(Al2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0191】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径933Åであり、平均粒径0.52μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0192】
実施例32
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーにメタケイ酸ナトリウム水溶液(Na2 SiO3 、SiO2 として100g/L)2.5mLを加え、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに10%塩酸をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0193】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して二酸化ケイ素(SiO2 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0194】
次に、このようにして得られた二酸化ケイ素を含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、20%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、液温を80℃〜90℃として、30分間撹拌した後、濾過、水洗し、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から二酸化ケイ素を除去したところ、金属ニッケル粉末中に残存している二酸化ケイ素は、ニッケルに対して、0.28重量%であった。
【0195】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径911Åであり、平均粒径0.42μmであった。また、このようにして得られた金属ニッケル粒子の走査型電子顕微鏡写真を図1に示すように、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0196】
実施例33
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加えて、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0197】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム(Al2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0198】
次に、このようにして得られた酸化アルミニウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、10%塩酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗し、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化アルミニウムを除去したところ、金属ニッケル粉末中に残存している酸化アルミニウムは、ニッケルに対して、0.15重量%であった。
【0199】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径925Åであり、平均粒径0.39μmであった。また、このようにして得られた金属ニッケル粒子の走査型電子顕微鏡写真を図2に示すように、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0200】
実施例34
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸アルミニウム水溶液(Al(NO3 3 、Al2 3 として50g/L)5.0mLを加えて、よく撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0201】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化アルミニウム5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0202】
次に、このようにして得られた酸化アルミニウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、20%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、液温を80℃〜90℃として30分間撹拌した後、濾過、水洗し、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化アルミニウムを除去したところ、金属ニッケル粉末中に残存している酸化アルミニウムは、ニッケルに対して、0.12重量%であった。
【0203】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径918Åであり、平均粒径0.35μmであった。また、このようにして得られた金属ニッケル粒子の走査型電子顕微鏡写真を図3に示すように、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0204】
(希土類元素の化合物を融着防止剤として用いた実施例)
実施例35
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケル全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸スカンジウム4水和物(Sc(NO3 3 ・4H2 O)1.10gを加え、撹拌して、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0205】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化スカンジウム(Sc2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0206】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径895Åであり、平均粒径0.48μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0207】
実施例36
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケル全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌して、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0208】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0209】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径911Åであり、平均粒径0.42μmであった。また、このようにして得られた金属ニッケル粒子の走査型電子顕微鏡写真を図4に示すように、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0210】
実施例37
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ランタン6水和物(La(NO3 3 ・6H2 O)0.66gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0211】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ランタン(La2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0212】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径917Åであり、平均粒径0.72μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0213】
実施例38
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。この後、得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケル全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸セリウム6水和物(Ce(NO3 3 ・6H2 O)0.66gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0214】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化セリウム(Ce2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0215】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径886Åであり、平均粒径0.62μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0216】
実施例39
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸プラセオジム6水和物(Pr(NO3 3 ・6H2 O)0.66gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0217】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化プラセオジウム(Pr2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0218】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径935Åであり、平均粒径0.58μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0219】
実施例40
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ネオジム6水和物(Nd(NO3 3 ・6H2 O)0.65gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0220】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ネオジム(Nd2 3 )5重量%含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0221】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径899Åであり、平均粒径0.60μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0222】
実施例41
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケル全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸サマリウム6水和物(Sm(NO3 3 ・6H2 O)0.64gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0223】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化サマリウム(Sm2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0224】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径910Åであり、平均粒径0.56μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0225】
実施例42
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケル全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ユウロピウム水和物(Eu(NO3 3 ・6H2 O)0.63gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0226】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ユウロピウム(Eu2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0227】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径899Åであり、平均粒径0.59μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0228】
実施例43
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケル全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ガドリニウム6水和物(Gd(NO3 3 ・6H2 O)0.62gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0229】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ガドリニウム(Gd2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0230】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径915Åであり、平均粒径0.52μmであった。また、このようにして得られた金属ニッケル粒子の走査型電子顕微鏡写真を図5に示すように、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0231】
実施例44
球状の球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸テルビウム6水和物(Tb(NO3 3 ・6H2 O)0.62gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0232】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化テルビウム(Tb2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0233】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径908Åであり、平均粒径0.53μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0234】
実施例45
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ジスプロシウム6水和物(Dy(NO3 3 ・6H2 O)0.61gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0235】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ジスプロシウム(Dy2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0236】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径889Åであり、平均粒径0.49μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0237】
実施例46
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに塩化ホルミウム6水和物(HoCl3 ・6H2 O)0.50gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0238】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ホルミウム(Ho2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0239】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径903Åであり、平均粒径0.55μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0240】
実施例47
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸エルビウム6水和物(Er(NO3 3 ・6H2 O)0.60gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0241】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化エルビウム(Er2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0242】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径888Åであり、平均粒径0.55μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0243】
実施例48
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケル全量を回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ツリウム4水和物(Tm(NO3 3 ・4H2 O)0.55gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0244】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ツリウム(Tm2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0245】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径922Åであり、平均粒径0.63μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0246】
実施例49
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イッテルビウム4水和物(Yb(NO3 3 ・4H2 O)0.55gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0247】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イッテルビウム(Yb2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0248】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径879Åであり、平均粒径0.66μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0249】
実施例50
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ルテチウム2水和物(Lu(NO3 3 ・2H2 O)0.50gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0250】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ルテチウム(Lu2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0251】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径900Åであり、平均粒径0.58μmであった。また、このようにして得られた金属ニッケル粒子の走査型電子顕微鏡写真を図6に示すように、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0252】
実施例51
球状の塩基性炭酸ニッケル粉末11.6gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、100rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、塩基性炭酸ニッケルを全量回収して、塩基性炭酸ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ネオジム6水和物(Nd(NO3 3 ・6H2 O)0.65gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0253】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ネオジム(Nd2 3 )5重量%を含む塩基性炭酸ニッケル粉末を得た。次に、この塩基性炭酸ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記塩基性炭酸ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0254】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径822Åであり、平均粒径0.53μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0255】
実施例52
球状の塩基性炭酸ニッケル粉末11.6gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、100rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、塩基性炭酸ニッケルを全量回収して、塩基性炭酸ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ガドリニウム6水和物(Gd(NO3 3 ・6H2 O)0.62gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0256】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ガドリニウム(Gd2 3 )5重量%を含む塩基性炭酸ニッケル粉末を得た。次に、この塩基性炭酸ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記塩基性炭酸ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0257】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径911Åであり、平均粒径0.63μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0258】
実施例53
球状の塩基性炭酸ニッケル粉末11.6gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、100rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、塩基性炭酸ニッケルを全量回収して、塩基性炭酸ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イッテルビウム4水和物(Yb(NO3 3 ・4H2 O)0..5gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0259】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イッテルビウム(Yb2 3 )5重量%を含む塩基性炭酸ニッケル粉末を得た。次に、この塩基性炭酸ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記塩基性炭酸ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0260】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径890Åであり、平均粒径0.59μmであった。また、このようにして得られた金属ニッケル粒子の走査型電子顕微鏡写真を図7に示すように、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0261】
実施例54
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.51gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0262】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )3重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0263】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径916Åであり、平均粒径0.63μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0264】
実施例55
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)1.70gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0265】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )10重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0266】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径890Åであり、平均粒径0.38μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0267】
実施例56
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)3.40gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0268】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0269】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径900Åであり、平均粒径0.38μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0270】
実施例57
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ガドリニウム6水和物(Gd(NO3 3 ・6H2 O)0.37gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0271】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ガドリニウム(Gd2 3 )3重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0272】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径899Åであり、平均粒径0.66μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0273】
実施例58
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ガドリニウム6水和物(Gd(NO3 3 ・6H2 O)1.24gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0274】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ガドリニウム(Gd2 3 )10重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0275】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径921Åであり、平均粒径0.41μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0276】
実施例59
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸ガドリニム6水和物(Gd(NO3 3 ・6H2 O)2.48gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0277】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化ガドリニム(Gd2 3 )20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0278】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径907Åであり、平均粒径0.35μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0279】
実施例60
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0280】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0281】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径288Åであり、平均粒径0.38μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0282】
実施例61
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0283】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、500℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0284】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径367Åであり、平均粒径0.35μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0285】
実施例62
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0286】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、700℃で5時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0287】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径572Åであり、平均粒径0.41μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0288】
実施例63
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0289】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、1000℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0290】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径955Åであり、平均粒径0.45μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0291】
実施例64
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0292】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元し、更に、窒素気流中、700℃で5時間、加熱した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0293】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径773Åであり、平均粒径0.40μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0294】
実施例65
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0295】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元し、更に、窒素気流中、900℃で3時間加熱した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0296】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径913Åであり、平均粒径0.40μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0297】
実施例66
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0298】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元し、更に、窒素気流中、1100℃で3時間加熱した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0299】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径977Åであり、平均粒径0.43μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0300】
実施例67
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0301】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元し、更に、窒素気流中、1500℃で3時間加熱した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0302】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径993Åであり、平均粒径0.48μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0303】
実施例68
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに炭酸水素アンモニウム(NH4 HCO3 )3.50gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに予め調製した硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gをイオン交換水25mLに溶解させた水溶液をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0304】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0305】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径898Åであり、平均粒径0.51μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0306】
実施例69
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、このスラリーに、予め調製した硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gをイオン交換水25mLに溶解させた水溶液と2%アンモニア水とを同時にゆっくり滴下し、硝酸イットリウムを中和して、沈殿を生成させた。このとき、スラリーのpHが7〜8になるように、硝酸イットリウム水溶液とアンモニア水の滴下速度を調節した。
【0307】
上記スラリーから上記沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0308】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径915Åであり、平均粒径0.39μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0309】
実施例70
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌、溶解させた後、噴霧乾燥機を用いて乾燥し、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、大気中、500℃で3時間加熱し、次いで、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0310】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径922Åであり、平均粒径0.35μmであった。また、このようにして得られた金属ニッケル粒子の走査型電子顕微鏡写真を図8に示すように、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0311】
実施例71
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。別に、酸化イットリウム(Y2 3 )0.25gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、同様に、遊星ミルを用いて、200rpmで60分間粉砕処理をした。
【0312】
このようにして得られたそれぞれのスラリーからジルコニアビーズを分離し、これらを十分に洗浄し、酸化ニッケルと酸化イットリウムをそれぞれ全量回収して、それぞれの水スラリーを得、これらのスラリーを混合し、十分に撹拌した。
【0313】
次に、このスラリーを濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、この酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0314】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径907Åであり、平均粒径0.43μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0315】
実施例72
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸イットリウム6水和物(Y(NO3 3 ・6H2 O)0.85gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0316】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化イットリウム(Y2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元処理をした後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0317】
次に、このようにして得られた酸化イットリウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%塩酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末中に含まれる酸化イットリウムを除去したところ、金属ニッケル中に残存している酸化イットリウムは、ニッケルに対して、0.11重量%であった。
【0318】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径931Åであり、平均粒径0.45μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0319】
実施例73
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸プラセオジム6水和物(Pr(NO3 3 ・6H2 O)0.66gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0320】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化プラセオジム(Pr2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0321】
次に、このようにして得られた酸化プラセオジムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%塩酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末中に含まれる酸化プラセオジムを除去したところ、金属ニッケル粉末中に残存している酸化プラセオジムは、ニッケルに対して、0.18重量%であった。
【0322】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径928Åであり、平均粒径0.42μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0323】
実施例74
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸テルビウム6水和物(Tb(NO3 3 ・6H2 O)0.62gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0324】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化テルビウム(Tb2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0325】
次に、このようにして得られた酸化テルビウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%塩酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化テルビウムを除去したところ、金属ニッケル粉末中に残存している酸化テルビウムは、ニッケルに対して、0.28重量%であった。
【0326】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径899Åであり、平均粒径0.47μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0327】
実施例75
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸エルビウム6水和物(Er(NO3 3 ・6H2 O)0.60gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0328】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化エルビウム(Er2 3 )5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0329】
次に、このようにして得られた酸化エルビウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%塩酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化エルビウムを除去したところ、金属ニッケル粉末中に残存している酸化エルビウムは、ニッケルに対して、0.35重量%であった。
【0330】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径927Åであり、平均粒径0.58μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
(カルシウム又はマグネシウムの化合物を融着防止剤として用いた実施例)
【0331】
実施例76
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0332】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0333】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返してて、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去したところ、金属ニッケル粉末中に残存している酸化マグネシウムは、ニッケルに対して、0.11重量%であった。
【0334】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径912Åであり、平均粒径0.36μmであった。また、このようにして得られた金属ニッケル粒子の走査型電子顕微鏡写真を図9に示すように、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0335】
実施例77
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸カルシウム4水和物(Ca(NO3 2 ・4H2 O)4.24gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0336】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化カルシウム(CaO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0337】
次に、このようにして得られた酸化カルシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化カルシウムを除去したところ、金属ニッケル粉末中に残存している酸化カルシウムは、ニッケルに対して、0.08重量%であった。
【0338】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径934Åであり、平均粒径0.41μmであった。また、このようにして得られた金属ニッケル粒子の走査型電子顕微鏡写真を図10に示すように、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0339】
実施例78
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)1.60gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0340】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)5重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0341】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0342】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径996Åであり、平均粒径0.78μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0343】
実施例79
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)3.20gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0344】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム10重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0345】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0346】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径967Åであり、平均粒径0.62μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0347】
実施例80
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0348】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0349】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0350】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径230Åであり、平均粒径0.46μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0351】
実施例81
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0352】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、500℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0353】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0354】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径384Åであり、平均粒径0.49μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0355】
実施例82
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0356】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、700℃で5時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0357】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0358】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径495Åであり、平均粒径0.48μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0359】
実施例83
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0360】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元し、更に、窒素気流中、700℃で5時間加熱した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0361】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0362】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径637Åであり、平均粒径0.53μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0363】
実施例84
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0364】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元し、更に、窒素気流中、900℃で3時間加熱した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0365】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0366】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径936Åであり、平均粒径0.47μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0367】
実施例85
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0368】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを水素気流中、300℃で10時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元し、更に、窒素気流中、1100℃で3時間加熱した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0369】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0370】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径984Åであり、平均粒径0.66μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0371】
実施例86
球状の塩基性炭酸ニッケル粉末11.6gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、100rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、塩基性炭酸ニッケルを全量回収して、塩基性炭酸ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0372】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む塩基性炭酸ニッケル粉末を得た。次に、この塩基性炭酸ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記塩基性炭酸ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0373】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0374】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径921Åであり、平均粒径0.41μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0375】
実施例87
球状の塩基性炭酸ニッケル粉末11.6gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、100rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、塩基性炭酸ニッケルを全量回収して、塩基性炭酸ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸カルシウム4水和物(Ca(NO3 2 ・4H2 O)4.24gを加え、撹拌、溶解させた。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、これに2%アンモニア水をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0376】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化カルシウム(CaO)20重量%を含む塩基性炭酸ニッケル粉末を得た。次に、この塩基性炭酸ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記塩基性炭酸ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0377】
次に、このようにして得られた酸化カルシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化カルシウムを除去した。
【0378】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径944Åであり、平均粒径0.40μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0379】
実施例88
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、このスラリーに、予め調製した硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gをイオン交換水25mLに溶解させた水溶液と2%アンモニア水とを同時にゆっくり滴下し、硝酸マグネシウムを中和して、沈殿を生成させた。このとき、スラリーのpHが11〜12になるように、硝酸マグネシウム水溶液とアンモニア水の滴下速度を調節した。
【0380】
上記スラリーから上記沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0381】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0382】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径884Åであり、平均粒径0.39μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0383】
実施例89
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに2%アンモニア水を加えて、撹拌した。このスラリーを撹拌しながら氷冷し、このスラリーに、予め調製した硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gをイオン交換水25mLに溶解させた水溶液をゆっくり滴下し、中和して、沈殿を生成させた。
【0384】
上記スラリーからこの沈殿を含む固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0385】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末めのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0386】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径897Åであり、平均粒径0.44μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0387】
実施例90
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。得られたスラリーからジルコニアビーズを分離し、これを十分に洗浄し、酸化ニッケルを全量回収して、酸化ニッケルの水スラリーを得た。このスラリーに硝酸マグネシウム6水和物(Mg(NO3 2 ・6H2 O)6.39gを加え、撹拌、溶解させた後、噴霧乾燥機を用いて乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、大気中、500℃で3時間加熱した後、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した。この後、冷却し、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0388】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。この操作を2回繰り返して、金属ニッケル粉末から酸化マグネシウムを除去した。
【0389】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径905Åであり、平均粒径0.43μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0390】
実施例91
球状の酸化ニッケル粉末6.4gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで10分間粉砕した。別に、酸化マグネシウム(MgO)1.0gをイオン交換水20mLに分散させ、これに直径1mmのジルコニアビーズ70gを加え、遊星ミルを用いて、200rpmで60分間粉砕処理をした。
【0391】
このようにして得られたそれぞれのスラリーからジルコニアビーズを分離し、これらを十分に洗浄し、酸化ニッケルと酸化マグネシウムをそれぞれ全量回収して、それぞれの水スラリーを得、これらを混合し、十分に撹拌した。次に、このスラリーから固形分を濾過、洗浄し、110℃で一晩乾燥して、ニッケルに対して酸化マグネシウム(MgO)20重量%を含む酸化ニッケル粉末を得た。
【0392】
次に、この酸化ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、水素気流中、900℃で3時間、加熱して、上記酸化ニッケルを還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0393】
次に、このようにして得られた酸化マグネシウムを含む金属ニッケル粉末をめのう乳鉢を用いて粉砕し、これを10%酢酸水溶液中に浸漬し、30分間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥した。
【0394】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径948Åであり、平均粒径0.60μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は球状であり、且つ、よく分散していることが観察された。
【0395】
比較例1
球状の塩基性炭酸ニッケル粉末のみを水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させて、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0396】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径995Åであり、平均粒径18.35μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は非球状であり、相互に融着、巨大化していることが観察された。
【0397】
比較例2
球状の酸化ニッケル粉末のみを水素気流中、900℃で3時間、加熱して、還元した後、これを冷却し、この後、5%の酸素を含む窒素ガスを50℃で1時間流通させ、得られた金属ニッケルの安定化処理を行なった。
【0398】
このようにして得られた金属ニッケルは、結晶子径983Åであり、平均粒径33.62μmであった。また、走査型電子顕微鏡写真によれば、粒子は非球状であり、相互に融着、巨大化していることが観察された。
【0399】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、炭酸ニッケル又は水酸化ニッケルを原料として、特別なエマルジョン法にて調製した炭酸ニッケル粉末を融着防止剤の存在下に水素雰囲気下に加熱し、還元することによって、平均粒径が0.1〜10μm、好ましくは、0.1μmから数μm、特に、好ましくは、0.1〜1μmの範囲にあり、粒度分布が狭く、ニッケルとしての結晶性の高い微細で球状の金属ニッケル粒子を得ることができる。このような金属ニッケル粉末は、例えば、積層セラミックコンデンサ内部電極として好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例32において得られた金属ニッケル粒子を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図2】は、実施例33において得られた金属ニッケル粒子を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図3】は、実施例34において得られた金属ニッケル粒子を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図4】は、実施例36において得られた金属ニッケル粒子を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図5】は、実施例43において得られた金属ニッケル粒子を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図6】は、実施例50において得られた金属ニッケル粒子を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図7】は、実施例53において得られた金属ニッケル粒子を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図8】は、実施例70において得られた金属ニッケル粒子を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図9】は、実施例76において得られた金属ニッケル粒子を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図10】は、実施例77において得られた金属ニッケル粒子を示す走査型電子顕微鏡写真である。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing fine spherical metal nickel fine powder. Specifically, the average particle size is 0.05 to 10 μm, preferably 0.1 μm to several μm, particularly preferably 0.1 to 1 μm. The present invention relates to a method for producing a fine spherical metal nickel fine powder that has a narrow particle size distribution, is spherical, and has high crystallinity as nickel, and can be suitably used, for example, as an internal electrode of a multilayer ceramic capacitor .
[0002]
[Prior art]
In recent years, as electronic parts have been reduced in size and increased in capacity, multilayer ceramic capacitors have been strongly demanded to be downsized and increased in capacity. Multilayer ceramic capacitors are printed on a dielectric green sheet composed of ceramic dielectric powder such as barium titanate and a binder such as polyvinyl butyral, and a paste containing noble metal powder for internal electrodes such as palladium and platinum is printed and dried. Then, the internal electrodes are laminated so that they overlap one another, thermocompression-bonded, and then cut into appropriate dimensions, and then fired at a temperature of about 1300 ° C. to remove the binder, and the internal electrodes and the ceramic dielectric The body is sintered, and thereafter, an external electrode such as silver is formed to be manufactured.
[0003]
Therefore, it is necessary that the metal for the internal electrode does not melt at the temperature at which the ceramic dielectric is sintered and is not oxidized. Thus, as described above, platinum, palladium, etc. Expensive noble metals are used, and multilayer ceramic capacitors must be expensive.
[0004]
Therefore, in recent years, various studies have been conducted for practical use as an inexpensive multilayer ceramic capacitor having nickel as a base metal as an internal electrode replaces the expensive multilayer ceramic capacitor having platinum or palladium as an internal electrode. There is a big problem here.
[0005]
The internal electrode of the multilayer ceramic capacitor is restricted by the size of the metal powder used for the internal electrode, and cannot be made thinner than the particle size of the metal powder. Since the thickness of the internal electrode is usually 1 to 2 μm, when particles having a particle size larger than 1 μm are used, the electrode layer may become non-uniform, which may cause poor conduction. The electrode layer penetrates the dielectric layer and causes insulation failure. Therefore, the nickel powder used for the internal electrode of the multilayer ceramic capacitor has a particle size of about 0.1 to 1 μm, and it is strongly demanded that the particle size distribution is narrow considering the filling property.
[0006]
For this reason, various methods for producing metallic nickel fine powder having such characteristics have been proposed in the past, but any method can easily generate particles having a crystal habit such as a cubic shape. Japanese Patent Laid-Open No. 4-365806 proposes a method for producing fine spherical metal nickel fine powder by reducing the partial pressure of nickel chloride and reducing it with hydrogen in the gas phase. Cost is significantly high.
[0007]
Of course, for example, as described in JP-A-53-16437, a method of reducing various compounds including metal oxides with pressurized hydrogen while heating various compounds including metal oxides is also known. However, conventionally, a method for producing fine spherical metal nickel fine powder has not been known.
[0008]
In order to produce fine spherical metal nickel fine powder inexpensively and easily, the present inventors paid attention to a method by oxidation and reduction of nickel salt, and as a result of earnest research, as a result, the uniform fine particle size was reduced. Succeeded in obtaining spherical nickel carbonate fine powder, and oxidized the nickel carbonate fine powder as necessary to form nickel oxide fine powder, which was then heated in a hydrogen atmosphere in the presence of an anti-fusing agent. Then, the present invention was completed by succeeding in obtaining spherical metallic nickel fine powder with good yield by reduction.
[0009]
Conventionally, nickel carbonate particles are usually known only as an amorphous or non-spherical fine powder, and a slight amount of nickel carbonate particles are produced using an emulsion in JP-A-2-59432. Is described.
[0010]
Thus, in order to produce spherical inorganic salt particles having a uniform fine particle size, a W / O type emulsion has recently been used as a reaction field, including the method described in JP-A-2-59432. How to do is attracting attention. According to such a method, an aqueous solution of a water-soluble inorganic salt is added to an organic solvent together with a surfactant and stirred to prepare a W / O type emulsion, and an appropriate neutralizing agent (acid or alkali) is added thereto. And the water-insoluble inorganic salt is precipitated as fine spheres in the fine droplets of the inorganic salt.
[0011]
However, according to the method of using the emulsion as a reaction field in this way, the emulsion is easily destroyed due to the influence of acids and alkalis used as a neutralizing agent and salts by-produced together with the water-insoluble nickel salt. As a result, it is difficult to secure a stable reaction field, and thus it is difficult to obtain spherical nickel salt particles having a uniform fine particle size.
[0012]
In addition, even if it is possible to obtain spherical nickel salt particles having a uniform fine particle size in the past, for example, in the process of oxidizing and reducing the particles, the spherical shape cannot be maintained and the uniform fine particle size cannot be maintained. Spherical metal nickel fine powder cannot be obtained.
[0013]
Conventionally, particularly when a nickel compound is heated and reduced in a hydrogen atmosphere to obtain a metallic nickel powder, the produced nickel particles are easily fused together, and spherical nickel particles having a particle size of 10 μm or less can be obtained with a high yield. It is difficult to obtain.
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made to solve the above-described problems in the production of spherical metal nickel fine powder, and the average particle size is 0.05 to 10 μm, preferably 0.1 to 10 μm, more preferably, A nickel metal fine powder having a narrow particle size distribution, a spherical shape, and a high crystallinity as nickel, preferably in the range of 0.1 μm to several μm, particularly preferably 0.1 to 1 μm. It is an object of the present invention to provide a method for producing a fine spherical metal nickel fine powder that can be suitably used as an internal electrode with high yield by preventing the produced nickel particles from being fused to each other.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
A first method for producing fine spherical metallic nickel fine powder having an average particle diameter of 0.05 to 10 μm according to the present invention comprises the general formula (I)
Ni (COThree )x・ (OH)y
(In the formula, x and y are numbers satisfying 0 ≦ x ≦ 1.5 and 0 ≦ y ≦ 3, respectively.)
The nickel carbonate and / or nickel hydroxide represented by is dissolved in an ammonia aqueous solution, or ammonia and ammonium carbonate, ammonium hydrogen carbonate, alkali metal carbonate or hydrogen carbonate aqueous solution. After forming a W / O type emulsion containing droplets of the aqueous solution in an aqueous medium, the vaporizable component containing ammonia is removed from the droplets, and nickel carbonate is precipitated in the droplets. The first step of obtaining spherical nickel carbonate particles, and the nickel carbonate particles thus obtained are selected from 0.01 to 30% by weight of alkaline earth elements, aluminum, silicon and rare earth elements in terms of oxides A second reducing the nickel carbonate particles by heating in a hydrogen atmosphere in the presence of an anti-fusing agent comprising a compound of at least one element; And having a step.
[0016]
The second method for producing fine spherical metallic nickel fine powder having an average particle diameter of 0.05 to 10 μm according to the present invention comprises the general formula (I)
Ni (COThree )x・ (OH)y
(In the formula, x and y are numbers satisfying 0 ≦ x ≦ 1.5 and 0 ≦ y ≦ 3, respectively.)
The nickel carbonate and / or nickel hydroxide represented by is dissolved in an ammonia aqueous solution, or ammonia and ammonium carbonate, ammonium hydrogen carbonate, alkali metal carbonate or hydrogen carbonate aqueous solution. After forming a W / O type emulsion containing droplets of the above aqueous solution in an aqueous medium, the vaporizable component including ammonia is removed from the droplets, and nickel carbonate is precipitated in the droplets. A first step of obtaining spherical nickel carbonate particles, and heating the nickel carbonate particles thus obtained in an oxidizing atmosphere to obtain fine spherical nickel oxide particles, and then oxidizing the nickel oxide particles Conversion of 0.01 to 30% by weight of at least one element selected from alkaline earth elements, aluminum, silicon and rare earth elements It was heated under an atmosphere of hydrogen in the presence of a fusion preventive agent comprising from the object, and having a second step of reducing the nickel oxide particles.
[0017]
That is, this second method, like the first method, obtains fine spherical nickel carbonate particles in the first stage, which is first pyrolyzed and finely divided in the second stage. After making spherical nickel oxide particles, this is reduced to obtain fine spherical metal nickel fine powder.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the method of the present invention, as a raw material nickel compound for reducing and obtaining metallic nickel, as described below, the raw material is nickel carbonate, nickel hydroxide or a mixture thereof represented by the general formula (I). As an example, nickel carbonate produced by a special emulsion method is used. Here, the above nickel carbonate as a raw material nickel compound for obtaining metallic nickel by reduction means nickel carbonate as a normal carbonate and basic nickel carbonate as a basic salt. May be included.
[0019]
The method for producing fine spherical metal nickel fine powder having an average particle diameter of 0.05 to 10 μm according to the present invention comprises a first step of producing fine spherical nickel carbonate particles and, if necessary, the nickel carbonate particles in an oxidizing atmosphere. And then pyrolyzed to obtain a nickel oxide fine powder, which is then reduced to a spherical metal nickel fine powder.
[0020]
(First stage)
First, the first stage for producing fine spherical nickel carbonate particles will be described.
[0021]
According to the method of the present invention, in the first stage, the general formula (I)
Ni (COThree )x・ (OH)y
(In the formula, x and y are numbers satisfying 0 ≦ x ≦ 1.5 and 0 ≦ y ≦ 3, respectively.)
The nickel carbonate and / or nickel hydroxide represented by is dissolved in an ammonia aqueous solution, or ammonia and ammonium carbonate, ammonium hydrogen carbonate, alkali metal carbonate or hydrogen carbonate aqueous solution. After forming a W / O type emulsion containing droplets of the above aqueous solution in an aqueous medium, nickel carbonate is precipitated in the droplets by removing vaporizable components including ammonia from the droplets, thus Obtain fine spherical particles of nickel.
[0022]
In the present invention, nickel carbonate represented by the above general formula (I), nickel hydroxide, or a mixture thereof is used as a starting material for obtaining fine spherical nickel carbonate particles by the emulsion method, that is, as a raw material. . Here, the nickel carbonate refers to a normal carbonate and a basic carbonate, and these carbonates may contain a hydroxide.
[0023]
In the present invention, in the nickel carbonate or nickel hydroxide represented by the above general formula (I) or a mixture thereof, the valence of nickel may be bivalent, trivalent, or divalent and trivalent. An intermediate value may be used.
[0024]
Such a starting material represented by the above general formula (I), nickel carbonate, nickel hydroxide or a mixture thereof may be produced by any means or method. For example, nickel carbonate can be obtained by neutralizing an inorganic acid salt or organic acid salt such as nickel chloride, sulfate, nitrate or acetate with an alkali carbonate containing carbonate ions such as sodium carbonate or ammonium carbonate. Can do.
[0025]
The starting material may contain ions of elements other than nickel, for example, ions of iron, copper, cobalt, manganese, calcium, cerium, yttrium, and the like as impurities.
[0026]
Hereinafter, in the present invention, the nickel carbonate, nickel hydroxide or a mixture thereof represented by the general formula (I) used as a starting material is simply referred to as nickel carbonate or nickel hydroxide.
[0027]
Furthermore, according to the present invention, when obtaining an aqueous solution obtained by dissolving the above-mentioned nickel carbonate or nickel hydroxide in an aqueous ammonia solution, an inorganic acid salt or organic acid salt such as a nickel chloride, sulfate, nitrate, acetate or the like is added. You may make it melt | dissolve in ammonia aqueous solution and make it react depending on the case.
[0028]
According to the present invention, when nickel carbonate or nickel hydroxide is dissolved in an aqueous ammonia solution, the aqueous ammonia solution is preferably ammonium carbonate, ammonium hydrogen carbonate, alkali metal carbonate or hydrogen carbonate (hereinafter referred to as “ammonia”). These are simply aqueous solutions containing carbonic acid (hydrogen) salts.
[0029]
As said alkali metal, lithium, potassium, or sodium is preferable, for example. Accordingly, examples of the alkali metal carbonate or hydrogen carbonate include lithium carbonate, lithium hydrogen carbonate, potassium carbonate, potassium hydrogen carbonate, sodium carbonate, sodium hydrogen carbonate, and the like. In the present invention, among these carbonic acid (hydrogen) salts, ammonium hydrogen carbonate is particularly preferably used.
[0030]
In the present invention, nickel carbonate or nickel hydroxide is dissolved in an aqueous solution containing a carbonate (hydrogen) salt together with ammonia, and the obtained aqueous solution of nickel salt is contained in a non-aqueous medium and contains droplets of the aqueous solution of nickel salt. In order to precipitate nickel carbonate in the droplets in the emulsion after making the / O type emulsion, the vaporizable component including ammonia is evaporated from the droplets in the emulsion or an acid is added to the emulsion. Neutralize droplets.
[0031]
Therefore, according to the present invention, as one embodiment, nickel carbonate or nickel hydroxide is dissolved in an aqueous solution containing ammonia (hydrogen) salt together with ammonia, and the obtained nickel salt aqueous solution is dissolved in the above-mentioned nickel in a non-aqueous medium. After forming a W / O emulsion containing droplets of an aqueous salt solution, the vaporizable components containing ammonia (mainly ammonia and carbon dioxide) are evaporated from the droplets to precipitate nickel carbonate in the emulsion droplets. If necessary, the vaporizable component mainly consisting of water is further evaporated from the emulsion droplets, and the nickel carbonate in the droplets is dried in oil. The nickel carbonate thus obtained is centrifuged, for example. If it is washed and dried, the desired fine spherical particles of nickel carbonate can be obtained.
[0032]
In particular, according to the present invention, among various embodiments, nickel carbonate or nickel hydroxide is dissolved together with ammonia in an aqueous solution of ammonium bicarbonate or ammonium carbonate within a pH range of 8.0 to 11.5. The obtained aqueous solution of nickel salt is mixed with a non-aqueous medium to form an emulsion, and then this emulsion is sucked under reduced pressure, and a vaporizable component containing ammonia (for example, ammonia and carbon dioxide gas or water) is extracted from the aqueous solution of nickel salt. ) Is evaporated to precipitate nickel carbonate in the droplets of the emulsion, which can be recovered to obtain fine spherical nickel carbonate particles, and this embodiment is the most preferred.
[0033]
In the present invention, the pH of the aqueous solution when nickel carbonate or nickel hydroxide is dissolved in the aqueous ammonia solution is not particularly limited, but the pH is preferably in the range of 8.0 to 11.5. Here, by using the carbonate (hydrogen) salt together with ammonia, the pH of the aqueous solution in which nickel carbonate or nickel hydroxide is dissolved can be easily adjusted, and nickel carbonate or nickel hydroxide is easily dissolved. be able to.
[0034]
In the present invention, the concentration of an aqueous nickel salt solution obtained by dissolving nickel carbonate or nickel hydroxide in an aqueous ammonia solution is not particularly limited, but is usually saturated from 0.1 mol / L as nickel metal. It is a range of concentration, and a range of 0.3 to 1.2 mol / L is particularly preferable.
[0035]
Next, according to the present invention, the aqueous nickel salt solution thus obtained is mixed and stirred together with a non-aqueous medium in the presence of a surfactant to prepare an emulsion according to a conventional method. Preferably, a nonionic surfactant having strong hydrophilicity is added with an aqueous nickel salt solution, and if necessary, heated to a temperature of 50 ° C. or lower so as to prevent the ammonia from evaporating and dissolving. To the non-aqueous medium, a non-ionic surfactant having higher lipophilicity is added, and if necessary, it is heated and dissolved. Usually, using a disperser, while stirring a non-aqueous medium, the above-mentioned nickel salt aqueous solution is gradually added thereto, and the droplets of the nickel salt aqueous solution are finely dispersed to prepare a W / O type emulsion. Can do.
[0036]
The average particle size and particle size distribution of the fine and spherical nickel carbonate particles finally obtained are the size (average particle size) of the aqueous phase (droplet) in the emulsion, the particle size distribution, and the concentration of the nickel salt aqueous solution. The size (average particle size) and particle size distribution of the droplets in the emulsion depend on the combination and amount of surfactants used, the type of disperser, the stirring speed by the disperser, etc. Can be adjusted. Thus, according to the present invention, the average particle diameter of the nickel carbonate particles obtained is 0.05 to 100 μm, preferably 0.1 to 100 μm, more preferably 0.1 to 50 μm. Can be adjusted to.
[0037]
In particular, according to a preferred embodiment of the present invention, uniform fine spherical particles of nickel carbonate can be obtained by adjusting the size (average particle diameter) and particle size distribution of the droplets in the emulsion.
[0038]
The non-aqueous medium for preparing the emulsion is preferably insoluble in water, difficult to evaporate in the treatment under reduced pressure or normal pressure described later, and stable, and therefore has a solubility in water of 5% or less and is higher than that of water. Those having a high boiling point are preferably used.
[0039]
Examples of such non-aqueous media include aliphatic hydrocarbons such as n-octene, isooctene, squalane and kerosene, alicyclic hydrocarbons such as cyclooctane, cyclononane and cyclodecane, toluene, ethylbenzene, isopropylbenzene, cumene. , Aromatic hydrocarbons such as mesitylene and tetralin, ethers such as butyl ether and isobutyl ether, halogenated hydrocarbons such as dichloropentane, n-propyl acetate, n-butyl acetate, isobutyl acetate, n-amyl acetate, Examples thereof include fatty acid esters such as isoamyl acetate, isobutyl propionate, ethyl butyrate and butyl butyrate, and mixtures thereof.
[0040]
In addition to the above, natural oils such as mineral oil, animal and vegetable oils, hydrocarbon oils, ester oils, ether oils, fluorine-containing lubricating oils, phosphorus-containing lubricating oils, silicon-containing lubricating oils and the like are also examples of non-aqueous media. It can be illustrated as.
[0041]
In particular, in the present invention, when evaporating vaporizable components including ammonia from the droplets in the emulsion and precipitating nickel carbonate in the droplets, the water-insoluble medium is used as the non-aqueous medium. And a hydrocarbon organic solvent having a low vapor pressure is preferable. Specifically, an aliphatic hydrocarbon solvent having a boiling point of 100 ° C. or higher at normal pressure is preferably used. However, as will be described later, when the nickel carbonate or nickel hydroxide is precipitated in the droplets by adding acid to the emulsion to neutralize the ammonia in the droplets, the non-aqueous medium is a vapor. The pressure need not be small, and a non-aqueous medium having a low boiling point can be used.
[0042]
The surfactant used for preparing the emulsion is appropriately selected according to the non-aqueous medium used. Although not limited, in particular, in order to obtain a stable emulsion, a highly hydrophilic surfactant having an HLB value of 10 or more is previously dissolved in the aqueous solution (aqueous phase) of the nickel salt, and on the other hand, In the medium phase (oil phase), a highly lipophilic surfactant having an HLB value of 10 or less is preferably dissolved in advance, and such an aqueous phase and an oil phase are mixed.
[0043]
The amount of these surfactants to be used may be appropriately selected depending on the W / O ratio, required particle size, etc. in the emulsion, and is not particularly limited, but is usually 20% by weight or less based on the emulsion. Preferably, it is in the range of 0.5 to 15% by weight. As will be described later, when the surfactant is dissolved in both the aqueous phase and the oil phase, the amount of the surfactant used is usually 20% by weight or less with respect to water or a non-aqueous medium, Preferably, it is in the range of 0.5 to 10% by weight.
[0044]
Furthermore, the W / O ratio in the emulsion depends on the amount and nature of the non-aqueous medium used, in particular, the viscosity and the nature of the surfactant used, particularly the HLB value, but in order to obtain a stable emulsion, It is in the range of 3/2 to 1/10, preferably in the range of 1/1 to 1/5, particularly preferably in the range of 1/3 to 1/5. However, it is not limited to this.
[0045]
Nonionic surfactants used for the preparation of the emulsion are those having an HLB value of 10 or more, such as polyoxyethylene sorbitan monolaurate, polyoxyethylene sorbitan monopalmitate, polyoxyethylene sorbitan monostearate, polyoxy Polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters such as ethylene sorbitan tristearate, polyoxyethylene sorbitan monooleate, polyoxyethylene sorbitan trioleate, polyethylene glycol monolaurate, polyethylene glycol monostearate, polyethylene glycol distearate, polyethylene glycol Polyoxyethylene fatty acid esters such as monooleate, polyoxyethylene lauryl ether, polyoxyethylene cetyl Polyoxyethylene higher alkyl ethers such as ether, polyoxyethylene stearyl ether, polyoxyethylene oleyl ether, polyoxyethylene higher alkyl aryl ethers such as polyoxyethylene octylphenyl oleyl ether, polyoxyethylene nonylphenyl ether, etc. be able to.
[0046]
Further, sorbitan fatty acids such as sorbitan monolaurate, sorbitan monopalmitate, sorbitan monostearate, sorbitan distearate, sorbitan tristearate, sorbitan monooleate, sorbitan trioleate and the like having an HLB value of 10 or less Examples thereof include glycerol fatty acid esters such as esters, glycerol monostearate and glycerol monooleate.
[0047]
In this way, in particular, nickel carbonate or nickel hydroxide is dissolved in an aqueous ammonia solution containing carbonic acid (hydrogen) salt, and droplets of the aqueous nickel salt solution thus obtained are finely dispersed in a non-aqueous solvent. After forming the W / O emulsion, if necessary, the mixture is stirred or aerated at normal pressure or sucked under reduced pressure while heating, and a vaporizable component mainly composed of ammonia and carbon dioxide gas is added. By evaporating, nickel carbonate is precipitated in the droplets of the aqueous nickel salt solution in the emulsion, and if necessary, the vaporizable component consisting mainly of water is further evaporated from the droplets in the emulsion. The nickel carbonate thus obtained is dried in oil, and the nickel carbonate thus obtained is centrifuged, washed, and dried to obtain the desired fine spherical particles of nickel carbonate. Rukoto can.
[0048]
As another embodiment, in particular, nickel carbonate or nickel hydroxide is dissolved in an aqueous ammonia solution containing a carbonate (hydrogen) salt, and droplets of the aqueous solution of the nickel salt thus obtained are finely dispersed in a non-aqueous solvent. Vaporization consisting mainly of ammonia, carbon dioxide gas and water by heating or agitating or aeration under normal pressure or suctioning under reduced pressure after heating, if necessary The nickel carbonate is precipitated in the droplets of the nickel salt aqueous solution in the emulsion by evaporating the organic component, and then the spherical precipitate is recovered by an appropriate means such as centrifugation or filtration, washed, and dried. By doing so, the desired fine spherical particles of nickel carbonate can be obtained.
[0049]
According to the present invention, in order to evaporate the vaporizable component containing ammonia from the emulsion, it is usually necessary to aerate at a temperature of 100 ° C. or lower under normal pressure or suck under reduced pressure. It is preferable to suck under reduced pressure while heating.
[0050]
According to the present invention, when the emulsion is sucked under reduced pressure as described above, the temperature and pressure conditions are not particularly limited. Usually, the pressure is reduced to atmospheric pressure or lower, preferably 400 mmHg or lower (vacuum). On the other hand, the upper limit of the reduced pressure (vacuum) is mainly about 5 mmHg, although it depends mainly on the economy. The temperature may be in the range of 0 to 90 ° C, but is preferably in the range of 10 to 80 ° C, and most preferably in the range of 20 to 70 ° C.
[0051]
In the present invention, ammonia and other vaporizable components are evaporated from the emulsion under a reduced pressure using an aspirator, and thus under a reduced pressure of about 10 to 50 mmHg, while heating the emulsion to a temperature in the range of 20 to 70 ° C. Can give good results.
[0052]
However, according to the present invention, in order to evaporate the vaporizable component containing ammonia from the emulsion containing droplets of an aqueous solution of nickel salt, the emulsion may simply be stirred under normal pressure as another method. As another method, air may be blown into the emulsion, that is, aerated, while heating under normal pressure as necessary.
[0053]
Further, according to the present invention, nickel carbonate or nickel hydroxide is dissolved in an aqueous solution of ammonia and the carbonate (hydrogen) salt, and the aqueous solution is emulsified in a non-aqueous medium as fine droplets. The nickel carbonate is precipitated in the droplets by adding acid to the droplets, preferably neutralizing the ammonia in the droplets, and is dried in oil as described above and thus obtained. If the nickel carbonate is centrifuged, washed and dried, for example, the desired fine spherical particles of nickel carbonate can be obtained.
[0054]
As the acid used in this method, either an inorganic acid or an organic acid can be used. Specific examples of the inorganic acid include nitric acid, hydrochloric acid, sulfuric acid, and the like. Specific examples of the organic acid include, for example, formic acid, oxalic acid, acetic acid, methanesulfonic acid, ethanesulfonic acid, benzenesulfonic acid, p -Toluenesulfonic acid etc. can be mentioned. However, among these, inorganic acids are preferably used, and nitric acid is particularly preferably used.
[0055]
(Second stage)
Next, the second stage for producing the desired fine spherical metal nickel fine powder using the fine spherical nickel carbonate particles obtained in the first stage as a raw material will be described.
[0056]
In the second stage, the nickel carbonate particles are heated and thermally decomposed in an oxidizing atmosphere as necessary to form fine spherical nickel oxide particles (nickel carbonate pyrolysis step), and then the above carbonic acid. Nickel or a particle of this nickel oxide (hereinafter sometimes referred to as a raw material nickel compound particle) is a flux comprising a water-insoluble compound of at least one element selected from the group consisting of alkaline earth elements, aluminum, silicon and rare earth elements. Heat in a hydrogen atmosphere in the presence of an anti-sticking agent to reduce the raw nickel compound particles to metallic nickel particles (reduction step), and then, if necessary, the metallic nickel particles in a non-oxidizing atmosphere (The heating step in a non-oxidizing atmosphere of the metallic nickel powder) and, if necessary, the anti-fusing agent is separated from the metallic nickel particles. Removed (step of removing the anti-fusion bonding agent), thus obtaining a fine spherical metal nickel fine powder of interest.
[0057]
The nickel carbonate particles thus obtained are pulverized by a dry method, a wet method or a combination thereof, if necessary, and subjected to the subsequent reduction step.
[0058]
(Pyrolysis process of nickel carbonate)
The fine spherical nickel carbonate particles obtained in the first stage may be thermally decomposed into nickel oxide particles by heating in air in an oxidizing atmosphere as necessary before reducing the particles. .
[0059]
The nickel carbonate particles obtained in the first stage may be attached with a carbon material derived from the non-aqueous medium or the surfactant used for the production by the emulsion method. According to the thermal decomposition, it is possible to remove the carbon material, and to speak, so to speak, it is possible to obtain finer spherical nickel oxide particles.
[0060]
According to the present invention, the thermal decomposition of the nickel carbonate particles is performed at a rate of 5 to 50 ° C./hour, usually 400 to 1000 ° C., preferably in an oxidizing atmosphere such as air. It is heated to a temperature in the range of 450 to 800 ° C. and heated for several hours, usually 1 to 10 hours.
[0061]
After the thermal decomposition of the nickel carbonate particles, the obtained nickel oxide particles are pulverized by a dry method, a wet method or a combination thereof, if necessary, and subjected to the subsequent reduction step.
[0062]
(Reduction process of raw nickel compound particles)
According to the present invention, the raw material nickel compound particles are heated in a hydrogen atmosphere in the presence of an anti-fusing agent comprising a compound of at least one element selected from alkaline earth elements, aluminum, silicon and rare earth elements, Reduction, thus obtaining a fine spherical metal nickel fine powder.
[0063]
According to the present invention, the raw material nickel compound particles are made into a water slurry, where the raw material nickel compound particles and the anti-fusing agent are mixed to obtain a uniform mixture. A water-insoluble compound of the above element is preferable.
[0064]
In particular, according to the present invention, the anti-fusing agent is preferably a water-insoluble hydroxide, oxide, carbonate, sulfate or a mixture of two or more of these elements. For all of the above elements, hydroxides or oxides are useful anti-fusing agents in the present invention. However, if water-insoluble, carbonates and sulfates of the above elements can also be used as anti-fusing agents. The oxide may be an anhydride or a hydrate.
[0065]
Among the elements constituting the anti-fusing agent, examples of the alkaline earth element include Mg, Ca, Sr or Ba, and Mg or Ca is particularly preferable.
[0066]
Examples of rare earth elements include Sc, Y, La, Ce, Pr, Nd, Pm, Sm, Eu, Gd, Tb, Dy, Ho, Er, Tm, Yb, and Lu. Among these, Y, Sm, or Pr compounds or a mixture of two or more thereof are particularly preferably used because they are excellent in the effect of preventing fusion.
[0067]
In the present invention, these anti-fusing agents comprising a compound of at least one element selected from alkaline earth elements, aluminum, silicon and rare earth elements can be used alone or in combination of two or more. .
[0068]
In particular, according to the present invention, as an anti-fusing agent, as an alkaline earth element compound, for example, calcium oxide and magnesium oxide can be mentioned as preferred specific examples. Besides these, calcium carbonate and barium sulfate can be mentioned. Can be mentioned. As the silicon and aluminum compounds, oxides and hydroxides are preferable, respectively. Further, as the rare earth element compound, for example, a hydroxide or an oxide is preferable.
[0069]
According to the present invention, such an anti-fusing agent is present as a solid during the reduction of the raw nickel compound particles and subsequent heating in a non-oxidizing atmosphere and is produced by the reduction of the raw nickel compound particles. It has the effect of preventing the metallic nickel particles from being sintered or fused together, and thus preventing the metallic nickel particles from becoming coarse. Such an anti-fusing agent is usually used in an amount of 0.01 to 30% by weight, preferably 1 to 25% by weight, in terms of oxide, based on the raw material nickel compound particles.
[0070]
In the present invention, the anti-fusing agent may be present together with the raw nickel compound particles upon reduction of the raw nickel compound particles. Therefore, any means and method for using the anti-fusing agent upon reduction of the raw nickel compound particles. May be present together with the raw material nickel compound particles. That is, the origin of the anti-fusing agent is not particularly limited.
[0071]
Therefore, for example, the above anti-fusing agent may be added directly to the raw material nickel compound particles and mixed by a dry method, or the raw material nickel compound particles and the anti-fusing agent may be mixed by a wet method. Also good. The latter method is preferable because a uniform mixture of the raw material nickel compound particles and the anti-fusing agent can be obtained.
[0072]
Here, when preparing the mixture of the raw material nickel compound particles and the anti-fusing agent by a wet method, for example, when using an oxide that is water-insoluble as the anti-fusing agent, such as silica or alumina. Alternatively, they may be added to the aqueous slurry of raw material nickel compound particles and mixed and pulverized as they are.
[0073]
That is, silica or alumina is dispersed in water together with raw material nickel compound particles and mixed by stirring, or pulverized and mixed in a ball mill or bead mill. Further, silica, alumina and the like are dispersed in water, and the raw material nickel compound particles are separately dispersed in water, and each is pulverized using a ball mill, a bead mill or the like, and then both are lightly mixed and pulverized.
[0074]
However, according to the present invention, a slurry of raw material nickel compound particles is prepared, and in the presence of such raw material nickel compound particles, an acid or alkali is added to a water-soluble salt that gives an oxide or hydroxide by an acid or alkali. In other words, it is preferable to produce an anti-fusing agent on the spot to obtain a mixture of the raw material nickel compound particles and the anti-fusing agent.
[0075]
For example, an appropriate water-soluble salt of silicon, aluminum, alkaline earth element or rare earth element is dissolved in water to obtain an aqueous solution, which is mixed with an aqueous slurry of raw material nickel compound particles, and used as a water-soluble salt of the element used. Accordingly, an acid or alkali is added as a precipitating agent to the water slurry to precipitate the hydroxides and oxides of the elements, and the mixture is stirred to obtain a mixture of raw material nickel compound particles and an anti-fusing agent. be able to. As the precipitating agent, usually an acid such as hydrochloric acid or an alkali such as sodium hydroxide, sodium carbonate, aqueous ammonia or the like is preferably used.
[0076]
The alkaline earth element hydroxide or oxide precursor is not limited, and usually, for example, nitrate is preferably used. If necessary, chloride is also used. Examples of silicon or aluminum hydroxide or oxide precursors include orthosilicate, metasilicate, sodium orthosilicate, potassium metasilicate, sodium metasilicate, sodium aluminate, aluminum nitrate, aluminum sulfate, aluminum chloride, and the like. Used. In addition, as the rare earth element hydroxide or oxide precursor, for example, nitrates, sulfates, carbonates, chlorides, and other water-soluble salts are appropriately used. However, the precursor of the anti-fusing agent is not limited to these.
[0077]
According to the present invention, in order to obtain a uniform mixture of raw material nickel compound particles and an anti-fusing agent, the following method is particularly preferably used.
[0078]
For example, a raw material nickel compound particle is sufficiently dispersed in water using a ball mill or a bead mill, and a water-soluble salt as a precursor that gives an anti-fusing agent to the resulting slurry, such as sodium metasilicate or aluminum nitrate. After the addition, an acid or aqueous alkali solution is added to the slurry to precipitate silicon dioxide or aluminum oxide and mixed with the raw material nickel compound particles.
[0079]
In addition, for example, the raw material nickel compound particles are sufficiently dispersed in water using a ball mill or a bead mill, and after adding an acid or alkaline aqueous solution to the resulting slurry, a water-soluble precursor as a precursor that gives an anti-fusing agent thereto. An aqueous solution of an acidic salt is added to precipitate silicon dioxide and aluminum oxide and mixed with the raw material nickel compound particles.
[0080]
Further, the raw material particles are sufficiently dispersed in water using a ball mill or a bead mill, and an aqueous solution of a water-soluble salt as a precursor for giving an anti-fusing agent and an acid or alkali aqueous solution are simultaneously added to the obtained slurry. Then, silicon dioxide or aluminum oxide is precipitated and mixed with the raw material nickel compound particles.
[0081]
The above-described method has been described by taking as an example the case where silicon dioxide or aluminum oxide is used as an anti-fusing agent. However, the anti-fusing agent comprising a water-insoluble compound of an alkaline earth element or a rare earth element, and raw material nickel compound particles Similarly, when obtaining a mixture of the above, it can be suitably employed.
[0082]
According to the present invention, when the mixture of the raw material nickel compound particles and the anti-fusing agent is prepared by a wet method using the raw material nickel compound particle slurry, the slurry is filtered, washed with water, and dried. Then, pulverization or the like is appropriately performed to obtain raw material nickel compound particles containing an anti-fusing agent, which are subjected to the subsequent reduction step.
[0083]
Further, after sufficiently dispersing the raw material nickel compound particles in water using a ball mill or a bead mill, and adding an aqueous solution of a water-soluble precursor that gives an anti-fusing agent to the resulting slurry, using a spray dryer It is also possible to prepare a mixture of raw material nickel compound particles and an anti-fusing agent by drying. Such a mixture is appropriately pulverized as necessary and then subjected to a reduction step.
[0084]
(Reduction process)
Next, according to the present invention, the mixture of the raw material nickel compound particles and the anti-fusing agent described above is heated to a temperature in the range of 300 to 1200 ° C. in a hydrogen atmosphere to reduce the raw material nickel compound particles, Fine spherical metal nickel particles are obtained. When the heating temperature at the time of reduction is lower than 300 ° C., the raw material nickel compound particles are not sufficiently reduced, and an unreduced nickel compound remains. On the other hand, when the heating temperature at the time of reduction exceeds 1200 ° C., the crystal habit of nickel, which is originally hexagonal, becomes dominant, and the resulting metal nickel particles are extremely inferior in sphericalness. At the same time, such an apparatus for reducing hydrogen gas at a high temperature must be expensive in terms of material and structure, which is not preferable.
[0085]
(The heating process of non-oxidizing atmosphere of metallic nickel powder)
Therefore, according to the present invention, as described above, the raw material nickel compound particles are reduced by being heated and reduced for a long time at a relatively low temperature of about 300 to 700 ° C. in a hydrogen atmosphere. It can be heated to a high temperature in an oxidizing atmosphere and baked to improve the crystallinity of the resulting metallic nickel particles.
[0086]
The heating temperature in such a non-oxidizing atmosphere is preferably in the range of 500 to 1500 ° C. When the heating temperature is lower than 500 ° C., the crystallinity of the resulting metallic nickel is not sufficiently improved. On the other hand, when the heating temperature exceeds 1500 ° C., the nickel particles become droplets, and the anti-fusing agent also interacts with each other. Therefore, the nickel particles are coarsened, and it is difficult to maintain the spherical shape.
[0087]
(Removal process of anti-fusing agent)
According to the present invention, as described above, the raw nickel compound particles are reduced in the presence of the anti-fusing agent, and the obtained metallic nickel particles are heated in a non-oxidizing atmosphere as necessary, and then necessary. Depending on the conditions, the anti-fusing agent may be dissolved by washing with an acid or alkali, and separated and removed from the metallic nickel particles. Here, the type and amount of the acid or alkali used are not particularly limited, but the elution of the nickel particles themselves must be suppressed as much as possible.
[0088]
For example, when silicon dioxide is used as an anti-fusing agent, an alkali such as sodium hydroxide is preferably used to remove these from the nickel metal powder. On the other hand, when aluminum oxide is used as the anti-fusing agent, an alkali such as sodium hydroxide or an acid such as hydrochloric acid is preferably used to remove these from the metal nickel powder. Further, in order to remove the anti-fusing agent composed of a hydroxide or oxide of an alkaline earth element or rare earth element from the metallic nickel powder, an organic acid such as acetic acid is preferably used in addition to hydrochloric acid.
[0089]
【Example】
The production of fine spherical nickel carbonate particles according to the present invention by the emulsion method and the production of nickel oxide particles thermally decomposing these are shown as Production Examples 1 and 2, respectively, and the production of fine spherical metal nickel fine powder using these is carried out. The present invention will be described by way of examples, but the present invention is not limited by these production examples and examples.
[0090]
Moreover, in the following Examples and Comparative Examples, the average particle diameter of the raw material nickel compound particles and the metallic nickel particles was measured using a laser diffraction particle size distribution measuring apparatus LA-500 manufactured by Horiba, Ltd. The crystallite diameter was determined by the Scherrer method using an X-ray diffractometer RAD-IIC manufactured by Rigaku Corporation. The scanning electron micrograph was observed using JSM-840F type manufactured by JEOL. The analysis of silicon dioxide and aluminum oxide was performed by inductively coupled plasma analysis (ICP).
[0091]
Production Example 1
(Production of fine spherical nickel carbonate particles)
Commercially available basic nickel carbonate (NiCOThree・ Ni (OH)2・ 4H2O, hereinafter the same. 141g and ammonium bicarbonate (NHFourHCOThree242 g was added to 15% aqueous ammonia and stirred well to prepare an aqueous ammonia monoammonium hydrogen carbonate solution of nickel having a pH of 9.5 (1.1 mol / L concentration as Ni).
[0092]
30 g of a nonionic surfactant polyoxyethylene sorbitan monooleate having a HLB value of 15 (Rheodor TW-O120 manufactured by Kao Corporation) was added to 200 g of the aqueous nickel salt solution thus obtained, and the mixture was stirred at 50 ° C. And dissolved. Separately, as a non-aqueous medium, 800 g of Super Squalane having a boiling point of about 280 ° C. (Squalane manufactured by SQUATECH Co., Ltd.) and a nonionic surfactant sorbitan monooleate having an HLB value of 4.3 (Reodol SR-O10 manufactured by Kao Corporation) 50 g was added and stirred at 80 ° C. to dissolve.
[0093]
Next, a nickel salt aqueous solution in which the surfactant is dissolved and a non-aqueous medium are mixed and stirred for 5 minutes at 5000 rpm using a homomixer (made by Tokushu Kika Kogyo Co., Ltd.), and this is repeated twice. Thus, a W / O type emulsion was prepared.
[0094]
At a temperature of 50 ° C., the emulsion was sucked to a reduced pressure of 20 to 30 mmHg to evaporate vaporizable components mainly composed of ammonia and carbon dioxide, thereby precipitating basic nickel carbonate in the droplets of the emulsion. . Thereafter, the emulsion was further sucked under the reduced pressure to evaporate the vaporizable component containing water as a main component, and spherical particles of basic nickel carbonate generated in the emulsion liquid were dried in oil.
[0095]
The basic nickel carbonate particles were centrifuged, washed in the order of hexane, methanol and water, and then dried at a temperature of 100 ° C. for 2 hours to obtain basic nickel carbonate having an average particle size of 0.55 μm (nickel content 43 % By weight) of spherical particles. The basic nickel carbonate particles thus obtained were observed to be spherical and well dispersed according to a scanning electron micrograph.
[0096]
The basic nickel carbonate powder used in the following Examples and Comparative Examples was obtained in Production Example 1.
[0097]
Production Example 2
(Production of fine spherical nickel oxide particles)
Spherical basic nickel carbonate powder is heated to 500 ° C. in air at a heating rate of 20 ° C./hour, held at 500 ° C. for 3 hours, thermally decomposed, and has an average particle size of 0.45 μm. Fine spherical nickel oxide particle powder was obtained. The nickel oxide particles thus obtained were observed to be spherical and well dispersed according to a scanning electron micrograph.
[0098]
The nickel oxide powders used in the following Examples and Comparative Examples are those obtained in Production Example 2.
[0099]
(Examples using silicon or aluminum hydroxide or oxide as anti-fusing agent)
Example 1
11.6 g of spherical basic nickel carbonate powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 100 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the basic nickel carbonate was recovered in total to obtain an aqueous slurry of basic nickel carbonate. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 2.5 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0100]
The solids containing this precipitate are filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A basic nickel carbonate powder containing 5% by weight was obtained. Next, it grind | pulverizes using this basic nickel carbonate powder agate mortar, It heats at 900 degreeC in hydrogen stream for 3 hours, After reducing the said basic nickel carbonate, this is cooled, Then, 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0101]
The metallic nickel particles thus obtained had a crystallite size of 910 mm and an average particle size of 0.39 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0102]
Example 2
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) and 2.5 m was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0103]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then contains 5% oxygen. Nitrogen gas was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0104]
The metallic nickel particles thus obtained had a crystallite size of 893 mm and an average particle size of 0.45 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0105]
Example 3
11.6 g of spherical basic nickel carbonate powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 100 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of basic nickel carbonate was recovered to obtain an aqueous slurry of basic nickel carbonate. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0106]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A basic nickel carbonate powder containing 5% by weight was obtained. Next, the basic nickel carbonate powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the basic nickel carbonate, then cooled, and then 5% Nitrogen gas containing oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained metallic nickel was stabilized.
[0107]
The metallic nickel particles thus obtained had a crystallite size of 921 mm and an average particle size of 0.40 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0108]
Example 4
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0109]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder having 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen was added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0110]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 922 mm and an average particle size of 0.51 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0111]
Example 5
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. Thereafter, the zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain an aqueous nickel oxide slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 1.5 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0112]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon oxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 3% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen was added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0113]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 933 mm and an average particle size of 0.63 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0114]
Example 6
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, a sodium metasilicate aqueous solution and a sodium metasilicate aqueous solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 5.0 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0115]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 10% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen was added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0116]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 905 mm and an average particle size of 0.45 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0117]
Example 7
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 10.0 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0118]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 20% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen was added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0119]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 875 mm and an average particle size of 0.38 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0120]
Example 8
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 3.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0121]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 3% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen was added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0122]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 929 mm and an average particle size of 0.65 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0123]
Example 9
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. Thereafter, the zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain an aqueous nickel oxide slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L), 10.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0124]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 10% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen was added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0125]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 910 mm and an average particle size of 0.35 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0126]
Example 10
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized with a planetary mill at 200 rpm for 10 minutes. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) 20.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0127]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 20% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen was added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0128]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 881 mm and an average particle diameter of 0.35 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0129]
Example 11
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 2.5 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0130]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen is added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0131]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 220 mm and an average particle size of 0.39 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0132]
Example 12
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 2.5 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0133]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the mixture was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 500 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then nitrogen containing 5% oxygen. The gas was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0134]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 337 mm and an average particle size of 0.44 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0135]
Example 13
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 2.5 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0136]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 700 ° C. for 5 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen was added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0137]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 508 mm and an average particle size of 0.42 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0138]
Example 14
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. Thereafter, zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain an aqueous slurry of nickel oxide. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 2.5 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise and neutralized to form a precipitate.
[0139]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 1000 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen was added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0140]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 938 mm and an average particle diameter of 0.53 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0141]
Example 15
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0142]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen is added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0143]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 282 mm and an average particle diameter of 0.36 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0144]
Example 16
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0145]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, this nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 500 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen is added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0146]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 355 mm and an average particle size of 0.38 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0147]
Example 17
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0148]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 700 ° C. for 5 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen was added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0149]
The nickel metal thus obtained had a crystallite diameter of 621 mm and an average particle diameter of 0.42 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0150]
Example 18
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0151]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the mixture was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 1000 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then nitrogen containing 5% oxygen. The gas was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0152]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 927 mm and an average particle size of 0.46 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0153]
Example 19
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 2.5 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0154]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, and then heated in a nitrogen stream at 900 ° C. for 3 hours. After cooling, nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the resulting metallic nickel.
[0155]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 912 mm and an average particle size of 0.40 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0156]
Example 20
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 2.5 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0157]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, and then heated in a nitrogen stream at 1100 ° C. for 3 hours. After cooling, nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the resulting metallic nickel.
[0158]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 955 mm and an average particle size of 0.37 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0159]
Example 21
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 2.5 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0160]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated and reduced at 300 ° C. for 10 hours in a hydrogen stream, and then heated at 1500 ° C. for 3 hours in a nitrogen stream and cooled. Then, nitrogen gas containing 5% oxygen was passed at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained metallic nickel was stabilized.
[0161]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 972 mm and an average particle size of 0.51 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0162]
Example 22
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0163]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, this nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated and reduced at 300 ° C. for 10 hours in a hydrogen stream, and then heated at 900 ° C. for 3 hours in a nitrogen stream. After that, nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the obtained metallic nickel.
[0164]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 923 mm and an average particle size of 0.51 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0165]
Example 23
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0166]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated and reduced in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours, and then heated in a nitrogen stream at 1100 ° C. for 3 hours. After that, nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the obtained metallic nickel.
[0167]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 945 mm and an average particle size of 0.38 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0168]
Example 24
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0169]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated and reduced in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours, and further heated in a nitrogen stream at 1500 ° C. for 3 hours. After that, nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the obtained metallic nickel.
[0170]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 977 mm and an average particle diameter of 0.66 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0171]
Example 25
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. The slurry was ice-cooled with stirring, and this slurry was mixed with an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) An aqueous solution made up to 50 mL by adding ion-exchanged water to 2.5 mL and a 10% aqueous hydrochloric acid solution were slowly added dropwise at the same time to neutralize sodium metasilicate, thereby producing a precipitate. At this time, the dropping rate of the sodium metasilicate aqueous solution and hydrochloric acid was adjusted so that the pH of the slurry was 3-4.
[0172]
From this slurry, the solid content including the precipitate is filtered, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated and reduced at 900 ° C. for 3 hours, cooled, and then cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen is added. The metal nickel obtained was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting nickel metal was stabilized.
[0173]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 889 mm and an average particle diameter of 0.49 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0174]
Example 26
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L), 2.5 mL is added, and after stirring well, it is dried using a spray drier to form silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) Nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained and ground using an agate mortar.
[0175]
Next, the nickel oxide powder was heated in the atmosphere at 500 ° C. for 3 hours, and then heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to be reduced. Next, after cooling this, nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained nickel metal was stabilized.
[0176]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 915 mm and an average particle size of 0.40 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0177]
Example 27
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. Separately, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added to 0.25 g of fine silica (Syloid 404 manufactured by Fuji Silysia Chemical Co., Ltd.) and 20 mL of ion-exchanged water, and pulverized for 60 minutes at 200 rpm using a planetary mill.
[0178]
The zirconia beads are separated from each of the slurries thus obtained, washed thoroughly, and the total amount of nickel oxide and silica is recovered to obtain the respective slurries. Stir.
[0179]
These slurries are then filtered, washed and dried overnight at 110 ° C. and silica (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated at 900 ° C. for 3 hours in a hydrogen stream, reduced, cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen. Was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting nickel metal was stabilized.
[0180]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 929 mm and an average particle diameter of 0.63 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0181]
Example 28
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, 2% aqueous ammonia was added and stirred. The slurry was ice-cooled with stirring, and an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs an aqueous solution (50 g / L), 5.0 mL of ion-exchanged water was slowly added dropwise to 50 mL and neutralized to produce a precipitate.
[0182]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated at 900 ° C. for 3 hours in a hydrogen stream, reduced, cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen. Was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting nickel metal was stabilized.
[0183]
The nickel metal thus obtained had a crystallite diameter of 903 mm and an average particle diameter of 0.56 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0184]
Example 29
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. The slurry was ice-cooled with stirring, and an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs a result, 50 mL / L) of 5.0 mL of ion-exchanged water was added to 5.0 mL of the aqueous solution and 2% ammonia water was slowly added dropwise at the same time to neutralize the aluminum nitrate, thereby forming a precipitate. At this time, the dropping rate of the aqueous aluminum nitrate solution and the aqueous ammonia was adjusted so that the pH of the slurry was 7-8.
[0185]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated at 900 ° C. for 3 hours in a hydrogen stream, reduced, cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen. Was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting nickel metal was stabilized.
[0186]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 900 mm and an average particle size of 0.48 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0187]
Example 30
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L), and after stirring well, it is dried using a spray dryer, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, this nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in the atmosphere at 500 ° C. for 3 hours, then heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce, and then cooled. Thereafter, nitrogen gas containing 5% oxygen was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained metallic nickel was stabilized.
[0188]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 916 mm and an average particle size of 0.36 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0189]
Example 31
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. Separately, 0.25 g of fine alumina (AM-27 manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.) was added to 20 mL of ion-exchanged water and 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm, and pulverized at 200 rpm for 60 minutes using a planetary mill.
[0190]
The zirconia beads are separated from each of the slurries thus obtained, washed thoroughly, and the total amount of nickel oxide and alumina is collected to obtain the respective slurries. Stir. The slurry is then filtered, washed, dried at 110 ° C. overnight, and alumina (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated at 900 ° C. for 3 hours in a hydrogen stream, reduced, cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen. Was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting nickel metal was stabilized.
[0191]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 933 mm and an average particle size of 0.52 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0192]
Example 32
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous sodium metasilicate solution (Na2SiOThree, SiO2As 100 g / L) 2.5 mL was added and stirred well. The slurry was ice-cooled with stirring, and 10% hydrochloric acid was slowly added dropwise to the slurry to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0193]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and silicon dioxide (SiO 2) against nickel.2) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated at 900 ° C. for 3 hours in a hydrogen stream, reduced, cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen. Was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting nickel metal was stabilized.
[0194]
Next, the metallic nickel powder containing silicon dioxide thus obtained is pulverized using an agate mortar, immersed in a 20% aqueous sodium hydroxide solution, and the liquid temperature is set to 80 ° C. to 90 ° C., followed by stirring for 30 minutes. Then, it was filtered, washed with water and dried. This operation was repeated twice to remove silicon dioxide from the metal nickel powder. As a result, the silicon dioxide remaining in the metal nickel powder was 0.28% by weight with respect to nickel.
[0195]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 911 mm and an average particle size of 0.42 μm. In addition, as shown in FIG. 1, a scanning electron micrograph of the metallic nickel particles thus obtained was observed to be spherical and well dispersed.
[0196]
Example 33
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0197]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and aluminum oxide (Al2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0198]
Next, the metallic nickel powder containing aluminum oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous hydrochloric acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove aluminum oxide from the metal nickel powder. As a result, the aluminum oxide remaining in the metal nickel powder was 0.15% by weight with respect to nickel.
[0199]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 925 mm and an average particle size of 0.39 μm. In addition, as shown in FIG. 2, a scanning electron micrograph of the metallic nickel particles thus obtained was observed to be spherical and well dispersed.
[0200]
Example 34
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, an aqueous aluminum nitrate solution (Al (NOThree)Three, Al2OThreeAs 50 g / L) and 5.0 mL was added and stirred well. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0201]
The solid containing the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 5% by weight of aluminum oxide with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0202]
Next, the metallic nickel powder containing aluminum oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 20% aqueous sodium hydroxide solution, and stirred for 30 minutes at a liquid temperature of 80 ° C. to 90 ° C. Thereafter, it was filtered, washed with water and dried. This operation was repeated twice to remove aluminum oxide from the metal nickel powder. As a result, the aluminum oxide remaining in the metal nickel powder was 0.12% by weight with respect to nickel.
[0203]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 918 mm and an average particle size of 0.35 μm. Further, as shown in FIG. 3 which is a scanning electron micrograph of the metallic nickel particles obtained in this manner, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0204]
(Example using rare earth element compound as anti-fusing agent)
Example 35
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. This slurry was mixed with scandium nitrate tetrahydrate (Sc (NOThree)Three・ 4H2O) 1.10 g was added and stirred to dissolve. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0205]
The solid containing the precipitate is filtered and washed from the slurry, dried at 110 ° C. overnight, and scandium oxide (Sc2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated at 900 ° C. for 3 hours in a hydrogen stream, reduced, cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen. Was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting nickel metal was stabilized.
[0206]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 895 mm and an average particle size of 0.48 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0207]
Example 36
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added and stirred to dissolve. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0208]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0209]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 911 mm and an average particle size of 0.42 μm. Further, as shown in FIG. 4 which is a scanning electron micrograph of the metallic nickel particles obtained in this manner, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0210]
Example 37
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, lanthanum nitrate hexahydrate (La (NOThree)Three・ 6H2O) 0.66 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0211]
The solid containing the precipitate is filtered and washed from the slurry, dried at 110 ° C. overnight, and lanthanum oxide (La2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0212]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 917 mm and an average particle size of 0.72 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0213]
Example 38
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. Thereafter, the zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, cerium nitrate hexahydrate (Ce (NOThree)Three・ 6H2O) 0.66 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0214]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and cerium oxide (Ce) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0215]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 886 mm and an average particle size of 0.62 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0216]
Example 39
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, praseodymium nitrate hexahydrate (Pr (NOThree)Three・ 6H2O) 0.66 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0217]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and praseodymium oxide (Pr) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0218]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 935 mm and an average particle size of 0.58 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0219]
Example 40
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. This slurry was mixed with neodymium nitrate hexahydrate (Nd (NOThree)Three・ 6H2O) 0.65 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0220]
The solids containing this precipitate are filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and neodymium oxide (Nd) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated at 900 ° C. for 3 hours in a hydrogen stream, reduced, cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen. Was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting nickel metal was stabilized.
[0221]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 899 mm and an average particle size of 0.60 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0222]
Example 41
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, samarium nitrate hexahydrate (Sm (NOThree)Three・ 6H2O) 0.64 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0223]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and samarium oxide (Sm2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0224]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 910 mm and an average particle size of 0.56 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0225]
Example 42
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Europium nitrate hydrate (Eu (NOThree)Three・ 6H2O) 0.63 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0226]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and europium oxide (Eu) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0227]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 899 mm and an average particle size of 0.59 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0228]
Example 43
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, gadolinium nitrate hexahydrate (Gd (NOThree)Three・ 6H2O) 0.62 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0229]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and gadolinium oxide (Gd2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0230]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 915 mm and an average particle size of 0.52 μm. Further, as shown in FIG. 5 which is a scanning electron micrograph of the metallic nickel particles thus obtained, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0231]
Example 44
6.4 g of spherical spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, terbium nitrate hexahydrate (Tb (NOThree)Three・ 6H2O) 0.62 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0232]
The solid containing the precipitate is filtered and washed from the slurry, dried at 110 ° C. overnight, and terbium oxide (Tb) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then nitrogen containing 5% oxygen. The gas was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0233]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 908 mm and an average particle diameter of 0.53 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0234]
Example 45
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, dysprosium nitrate hexahydrate (Dy (NOThree)Three・ 6H2O) 0.61 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0235]
The solid containing the precipitate is filtered and washed from the slurry, dried at 110 ° C. overnight, and dysprosium oxide (Dy) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0236]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 889 mm and an average particle diameter of 0.49 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0237]
Example 46
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, holmium chloride hexahydrate (HoClThree・ 6H2O) 0.50 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0238]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and holmium oxide (Ho) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0239]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 903 mm and an average particle diameter of 0.55 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0240]
Example 47
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. This slurry was mixed with erbium nitrate hexahydrate (Er (NOThree)Three・ 6H2O) 0.60 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0241]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and erbium oxide (Er2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then nitrogen containing 5% oxygen. The gas was allowed to flow for 1 hour at 50 ° C., and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0242]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 888 mm and an average particle size of 0.55 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0243]
Example 48
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the total amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, thulium nitrate tetrahydrate (Tm (NOThree)Three・ 4H2O) 0.55 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0244]
The solid containing the precipitate is filtered and washed from the slurry, dried at 110 ° C. overnight, and thulium oxide (Tm) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0245]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 922 mm and an average particle size of 0.63 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0246]
Example 49
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, ytterbium nitrate tetrahydrate (Yb (NOThree)Three・ 4H2O) 0.55 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0247]
The solid containing the precipitate is filtered and washed from the slurry, dried at 110 ° C. overnight, and ytterbium oxide (Yb2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0248]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 879 mm and an average particle size of 0.66 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0249]
Example 50
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. This slurry was mixed with lutetium nitrate dihydrate (Lu (NOThree)Three・ 2H2O) 0.50 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0250]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and lutetium oxide (Lu) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0251]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 900 mm and an average particle size of 0.58 μm. Further, as shown in FIG. 6 which is a scanning electron micrograph of the metallic nickel particles obtained in this manner, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0252]
Example 51
11.6 g of spherical basic nickel carbonate powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 100 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the basic nickel carbonate was recovered in total to obtain an aqueous slurry of basic nickel carbonate. This slurry was mixed with neodymium nitrate hexahydrate (Nd (NOThree)Three・ 6H2O) 0.65 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0253]
The solids containing this precipitate are filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and neodymium oxide (Nd) against nickel.2OThree) A basic nickel carbonate powder containing 5% by weight was obtained. Next, the basic nickel carbonate powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the basic nickel carbonate, and then cooled, Nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained metallic nickel was stabilized.
[0254]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 822 mm and an average particle diameter of 0.53 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0255]
Example 52
11.6 g of spherical basic nickel carbonate powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 100 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the basic nickel carbonate was recovered in total to obtain an aqueous slurry of basic nickel carbonate. To this slurry, gadolinium nitrate hexahydrate (Gd (NOThree)Three・ 6H2O) 0.62 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0256]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and gadolinium oxide (Gd2OThree) A basic nickel carbonate powder containing 5% by weight was obtained. Next, the basic nickel carbonate powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the basic nickel carbonate, and then cooled, Nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained metallic nickel was stabilized.
[0257]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 911 mm and an average particle size of 0.63 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0258]
Example 53
11.6 g of spherical basic nickel carbonate powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 100 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the basic nickel carbonate was recovered in total to obtain an aqueous slurry of basic nickel carbonate. To this slurry, ytterbium nitrate tetrahydrate (Yb (NOThree)Three・ 4H2O) 0 ... 5 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0259]
The solid containing the precipitate is filtered and washed from the slurry, dried at 110 ° C. overnight, and ytterbium oxide (Yb2OThree) A basic nickel carbonate powder containing 5% by weight was obtained. Next, the basic nickel carbonate powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the basic nickel carbonate, and then cooled, Nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained metallic nickel was stabilized.
[0260]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 890 mm and an average particle size of 0.59 μm. Further, as shown in FIG. 7 which is a scanning electron micrograph of the metallic nickel particles obtained in this manner, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0261]
Example 54
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.51 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0262]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 3% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0263]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 916 mm and an average particle size of 0.63 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0264]
Example 55
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 1.70 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0265]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 10% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0266]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 890 mm and an average particle size of 0.38 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0267]
Example 56
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 3.40 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0268]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 20% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0269]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 900 mm and an average particle size of 0.38 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0270]
Example 57
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, gadolinium nitrate hexahydrate (Gd (NOThree)Three・ 6H2O) 0.37 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0271]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and gadolinium oxide (Gd2OThree) A nickel oxide powder containing 3% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0272]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 899 mm and an average particle size of 0.66 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0273]
Example 58
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, gadolinium nitrate hexahydrate (Gd (NOThree)Three・ 6H2O) 1.24 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0274]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and gadolinium oxide (Gd2OThree) A nickel oxide powder containing 10% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0275]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 921 mm and an average particle size of 0.41 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0276]
Example 59
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, gadolinium nitrate hexahydrate (Gd (NOThree)Three・ 6H2O) 2.48 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0277]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and gadolinium oxide (Gd2OThree) A nickel oxide powder containing 20% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0278]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 907 mm and an average particle size of 0.35 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0279]
Example 60
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0280]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0281]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 288 mm and an average particle size of 0.38 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0282]
Example 61
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0283]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 500 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0284]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 367 mm and an average particle diameter of 0.35 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0285]
Example 62
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0286]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 700 ° C. for 5 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0287]
The nickel metal thus obtained had a crystallite diameter of 572 mm and an average particle diameter of 0.41 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0288]
Example 63
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0289]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 1000 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0290]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 955 mm and an average particle size of 0.45 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0291]
Example 64
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0292]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, and further heated in a nitrogen stream at 700 ° C. for 5 hours. Then, this was cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen was passed at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the resulting metallic nickel.
[0293]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 773 mm and an average particle size of 0.40 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0294]
Example 65
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0295]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, and further heated in a nitrogen stream at 900 ° C. for 3 hours. Thereafter, this was cooled, and thereafter nitrogen gas containing 5% oxygen was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the resulting metallic nickel.
[0296]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 913 mm and an average particle size of 0.40 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0297]
Example 66
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0298]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, and further heated in a nitrogen stream at 1100 ° C. for 3 hours. Thereafter, this was cooled, and thereafter nitrogen gas containing 5% oxygen was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the resulting metallic nickel.
[0299]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 977 mm and an average particle size of 0.43 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0300]
Example 67
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0301]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, and further heated in a nitrogen stream at 1500 ° C. for 3 hours. Thereafter, this was cooled, and thereafter, nitrogen gas containing 5% oxygen was passed at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the obtained metallic nickel.
[0302]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 993 mm and an average particle size of 0.48 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0303]
Example 68
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Ammonium bicarbonate (NHFourHCOThree) 3.50 g was added and stirred and dissolved. The slurry was cooled with ice while stirring, and yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) An aqueous solution in which 0.85 g was dissolved in 25 mL of ion-exchanged water was slowly dropped and neutralized to generate a precipitate.
[0304]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0305]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 898 mm and an average particle size of 0.51 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0306]
Example 69
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. The slurry was ice-cooled with stirring, and the yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) An aqueous solution in which 0.85 g was dissolved in 25 mL of ion-exchanged water and 2% aqueous ammonia were slowly added dropwise simultaneously to neutralize yttrium nitrate to form a precipitate. At this time, the dropping rate of the aqueous yttrium nitrate solution and aqueous ammonia was adjusted so that the pH of the slurry was 7-8.
[0307]
The solid content including the precipitate is filtered and washed from the slurry, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% Nitrogen gas containing oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained metallic nickel was stabilized.
[0308]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 915 mm and an average particle size of 0.39 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0309]
Example 70
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added, stirred and dissolved, then dried using a spray dryer, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in the atmosphere at 500 ° C. for 3 hours, and then heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide. Then, this was cooled, and thereafter, nitrogen gas containing 5% oxygen was passed at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the obtained metallic nickel.
[0310]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 922 mm and an average particle size of 0.35 μm. In addition, as shown in FIG. 8 which is a scanning electron micrograph of the metallic nickel particles obtained in this manner, the particles were observed to be spherical and well dispersed.
[0311]
Example 71
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. Separately, yttrium oxide (Y2OThree) 0.25 g was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was similarly pulverized at 200 rpm for 60 minutes using a planetary mill.
[0312]
The zirconia beads are separated from the respective slurries thus obtained, washed thoroughly, and the total amount of nickel oxide and yttrium oxide is recovered to obtain respective water slurries, and these slurries are mixed. Stir well.
[0313]
The slurry is then filtered, washed and dried overnight at 110 ° C. to yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0314]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 907 mm and an average particle size of 0.43 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0315]
Example 72
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, yttrium nitrate hexahydrate (Y (NOThree)Three・ 6H2O) 0.85 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0316]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and yttrium oxide (Y2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% Nitrogen gas containing oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained metallic nickel was stabilized.
[0317]
Next, the metallic nickel powder containing yttrium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous hydrochloric acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove yttrium oxide contained in the metal nickel powder. As a result, the yttrium oxide remaining in the metal nickel was 0.11% by weight with respect to nickel.
[0318]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 931 mm and an average particle diameter of 0.45 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0319]
Example 73
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, praseodymium nitrate hexahydrate (Pr (NOThree)Three・ 6H2O) 0.66 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0320]
The solid content including the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and praseodymium oxide (Pr) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0321]
Next, the metallic nickel powder containing praseodymium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous hydrochloric acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove praseodymium oxide contained in the metal nickel powder. As a result, praseodymium oxide remaining in the metal nickel powder was 0.18% by weight with respect to nickel.
[0322]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 928 mm and an average particle size of 0.42 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0323]
Example 74
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, terbium nitrate hexahydrate (Tb (NOThree)Three・ 6H2O) 0.62 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0324]
The solid containing the precipitate is filtered and washed from the slurry, dried at 110 ° C. overnight, and terbium oxide (Tb) against nickel.2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0325]
Next, the metallic nickel powder containing terbium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous hydrochloric acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove terbium oxide from the metallic nickel powder. As a result, the terbium oxide remaining in the metallic nickel powder was 0.28% by weight with respect to nickel.
[0326]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 899 mm and an average particle size of 0.47 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0327]
Example 75
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. This slurry was mixed with erbium nitrate hexahydrate (Er (NOThree)Three・ 6H2O) 0.60 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0328]
The solid containing the precipitate is filtered from the slurry, washed, dried at 110 ° C. overnight, and erbium oxide (Er2OThree) A nickel oxide powder containing 5% by weight was obtained. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0329]
Next, the metallic nickel powder containing erbium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous hydrochloric acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove erbium oxide from the metal nickel powder. As a result, the erbium oxide remaining in the metal nickel powder was 0.35% by weight with respect to nickel.
[0330]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 927 mm and an average particle size of 0.58 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
(Example using calcium or magnesium compound as anti-fusing agent)
[0331]
Example 76
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 6.39 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0332]
The solid content including the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0333]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metal nickel powder. As a result, the magnesium oxide remaining in the metal nickel powder was 0.11% by weight with respect to nickel.
[0334]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 912 mm and an average particle size of 0.36 μm. Further, as shown in FIG. 9 which is a scanning electron micrograph of the metallic nickel particles thus obtained, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0335]
Example 77
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. To this slurry, calcium nitrate tetrahydrate (Ca (NOThree)2・ 4H2O) 4.24 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0336]
The solid content including the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 20% by weight of calcium oxide (CaO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0337]
Next, the metallic nickel powder containing calcium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove calcium oxide from the metal nickel powder. As a result, the calcium oxide remaining in the metal nickel powder was 0.08% by weight with respect to nickel.
[0338]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 934 mm and an average particle size of 0.41 μm. Further, as shown in FIG. 10, a scanning electron micrograph of the metallic nickel particles obtained in this way was observed to be spherical and well dispersed.
[0339]
Example 78
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 1.60 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0340]
The solid containing the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 5% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0341]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0342]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 996 mm and an average particle size of 0.78 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0343]
Example 79
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 3.20 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0344]
The solid containing the precipitate was filtered from the slurry, washed, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 10% by weight of magnesium oxide with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0345]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0346]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 967 mm and an average particle size of 0.62 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0347]
Example 80
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 6.39 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0348]
The solid content including the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar and heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide. Then, the nickel oxide powder is cooled, and then 5% oxygen is added. Nitrogen gas contained was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0349]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0350]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 230 mm and an average particle size of 0.46 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0351]
Example 81
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 6.39 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0352]
The solid content including the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 500 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0353]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0354]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 384 mm and an average particle diameter of 0.49 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0355]
Example 82
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 6.39 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0356]
The solid content including the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 700 ° C. for 5 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0357]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0358]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 495 mm and an average particle diameter of 0.48 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0359]
Example 83
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 6.39 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0360]
The solid content including the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, and further heated in a nitrogen stream at 700 ° C. for 5 hours. Thereafter, this was cooled, and thereafter nitrogen gas containing 5% oxygen was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the resulting metallic nickel.
[0361]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0362]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 637 mm and an average particle size of 0.53 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0363]
Example 84
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 6.39 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0364]
The solid content including the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, and further heated in a nitrogen stream at 900 ° C. for 3 hours. Thereafter, this was cooled, and thereafter nitrogen gas containing 5% oxygen was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the resulting metallic nickel.
[0365]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0366]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 936 mm and an average particle size of 0.47 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0367]
Example 85
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 6.39 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0368]
The solid content including the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder is pulverized using an agate mortar and heated in a hydrogen stream at 300 ° C. for 10 hours to reduce the nickel oxide, and further in a nitrogen stream at 1100 ° C. for 3 hours. After heating, this was cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour to stabilize the resulting metallic nickel.
[0369]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0370]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 984 mm and an average particle diameter of 0.66 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0371]
Example 86
11.6 g of spherical basic nickel carbonate powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 100 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the basic nickel carbonate was recovered in total to obtain an aqueous slurry of basic nickel carbonate. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 6.39 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0372]
The solid containing the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a basic nickel carbonate powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the basic nickel carbonate powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the basic nickel carbonate, and then cooled, Nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained metallic nickel was stabilized.
[0373]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0374]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 921 mm and an average particle size of 0.41 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0375]
Example 87
11.6 g of spherical basic nickel carbonate powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 100 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the basic nickel carbonate was recovered in total to obtain an aqueous slurry of basic nickel carbonate. To this slurry, calcium nitrate tetrahydrate (Ca (NOThree)2・ 4H2O) 4.24 g was added and stirred and dissolved. This slurry was ice-cooled with stirring, and 2% aqueous ammonia was slowly added dropwise thereto to neutralize it, thereby forming a precipitate.
[0376]
The solid containing the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a basic nickel carbonate powder containing 20% by weight of calcium oxide (CaO) with respect to nickel. Next, the basic nickel carbonate powder is pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the basic nickel carbonate, and then cooled, Nitrogen gas containing 5% oxygen was circulated at 50 ° C. for 1 hour, and the obtained metallic nickel was stabilized.
[0377]
Next, the metallic nickel powder containing calcium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove calcium oxide from the metallic nickel powder.
[0378]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 944 mm and an average particle size of 0.40 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0379]
Example 88
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. The slurry was ice-cooled with stirring, and the slurry was mixed with magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) An aqueous solution in which 6.39 g was dissolved in 25 mL of ion-exchanged water and 2% aqueous ammonia were slowly added dropwise simultaneously to neutralize magnesium nitrate to form a precipitate. At this time, the dropping rate of the magnesium nitrate aqueous solution and the ammonia water was adjusted so that the pH of the slurry was 11-12.
[0380]
The solid content including the precipitate was filtered from the slurry, washed, and dried overnight at 110 ° C. to obtain a nickel oxide powder containing 20 wt% magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0381]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0382]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 884 mm and an average particle diameter of 0.39 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0383]
Example 89
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. 2% aqueous ammonia was added to the slurry and stirred. The slurry was ice-cooled with stirring, and the slurry was mixed with magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) An aqueous solution in which 6.39 g was dissolved in 25 mL of ion-exchanged water was slowly added dropwise and neutralized to produce a precipitate.
[0384]
The solid content including the precipitate was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain a nickel oxide powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0385]
Next, it grind | pulverized using the metal nickel powder agate mortar containing magnesium oxide obtained in this way, this was immersed in 10% acetic acid aqueous solution, and after stirring for 30 minutes, it filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0386]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 897 mm and an average particle size of 0.44 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0387]
Example 90
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. The zirconia beads were separated from the obtained slurry, washed sufficiently, and the entire amount of nickel oxide was recovered to obtain a nickel oxide water slurry. Magnesium nitrate hexahydrate (Mg (NOThree)2・ 6H2O) 6.39 g was added, stirred and dissolved, and then dried using a spray dryer to obtain a nickel oxide powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel. Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in the atmosphere at 500 ° C. for 3 hours, and then heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide. Then, it cooled, the nitrogen gas containing 5% oxygen was distribute | circulated at 50 degreeC for 1 hour, and the stabilization process of the obtained metallic nickel was performed.
[0388]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried. This operation was repeated twice to remove magnesium oxide from the metallic nickel powder.
[0389]
The nickel metal thus obtained had a crystallite size of 905 mm and an average particle size of 0.43 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0390]
Example 91
6.4 g of spherical nickel oxide powder was dispersed in 20 mL of ion-exchanged water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and the mixture was pulverized at 200 rpm for 10 minutes using a planetary mill. Separately, 1.0 g of magnesium oxide (MgO) was dispersed in 20 mL of ion exchange water, 70 g of zirconia beads having a diameter of 1 mm were added thereto, and pulverization was performed at 200 rpm for 60 minutes using a planetary mill.
[0390]
The zirconia beads are separated from the respective slurries thus obtained, washed thoroughly, and the total amount of nickel oxide and magnesium oxide is recovered to obtain the respective water slurries. Stir. Next, solid content was filtered and washed from the slurry, and dried at 110 ° C. overnight to obtain nickel oxide powder containing 20% by weight of magnesium oxide (MgO) with respect to nickel.
[0392]
Next, the nickel oxide powder was pulverized using an agate mortar, heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce the nickel oxide, then cooled, and then 5% oxygen Nitrogen gas containing was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour, and the resulting metallic nickel was stabilized.
[0393]
Next, the metal nickel powder containing magnesium oxide thus obtained was pulverized using an agate mortar, immersed in a 10% aqueous acetic acid solution, stirred for 30 minutes, filtered, washed with water, and dried.
[0394]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 948 mm and an average particle size of 0.60 μm. Further, according to the scanning electron micrograph, it was observed that the particles were spherical and well dispersed.
[0395]
Comparative Example 1
Only spherical spherical nickel carbonate powder is heated in a hydrogen stream at 900 ° C for 3 hours to reduce and then cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen is passed at 50 ° C for 1 hour. The metal nickel obtained was stabilized.
[0396]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite size of 995 mm and an average particle size of 18.35 μm. Further, according to a scanning electron micrograph, it was observed that the particles were non-spherical and were fused and enlarged to each other.
[0397]
Comparative Example 2
Only spherical nickel oxide powder was heated in a hydrogen stream at 900 ° C. for 3 hours to reduce and then cooled, and then nitrogen gas containing 5% oxygen was allowed to flow at 50 ° C. for 1 hour. The obtained metallic nickel was stabilized.
[0398]
The metallic nickel thus obtained had a crystallite diameter of 983 mm and an average particle diameter of 33.62 μm. Further, according to a scanning electron micrograph, it was observed that the particles were non-spherical and were fused and enlarged to each other.
[0399]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, nickel carbonate powder prepared by a special emulsion method using nickel carbonate or nickel hydroxide as a raw material is heated and reduced in the presence of an anti-fusing agent in a hydrogen atmosphere. The average particle size is 0.1 to 10 μm, preferably 0.1 to several μm, particularly preferably 0.1 to 1 μm, the particle size distribution is narrow, and the crystallinity as nickel is high. Fine spherical metal nickel particles can be obtained. Such metal nickel powder can be suitably used as, for example, a multilayer ceramic capacitor internal electrode.
[Brief description of the drawings]
1 is a scanning electron micrograph showing metallic nickel particles obtained in Example 32. FIG.
FIG. 2 is a scanning electron micrograph showing metallic nickel particles obtained in Example 33.
FIG. 3 is a scanning electron micrograph showing metallic nickel particles obtained in Example 34.
4 is a scanning electron micrograph showing metallic nickel particles obtained in Example 36. FIG.
FIG. 5 is a scanning electron micrograph showing metallic nickel particles obtained in Example 43.
6 is a scanning electron micrograph showing metallic nickel particles obtained in Example 50. FIG.
7 is a scanning electron micrograph showing metallic nickel particles obtained in Example 53. FIG.
FIG. 8 is a scanning electron micrograph showing metallic nickel particles obtained in Example 70.
FIG. 9 is a scanning electron micrograph showing metallic nickel particles obtained in Example 76.
10 is a scanning electron micrograph showing metallic nickel particles obtained in Example 77. FIG.

Claims (12)

一般式(I)
Ni(CO3 ) x ・ (OH) y
(式中、x及びyはそれぞれ、0≦x≦1.5及び0≦y≦3を満たす数である。)
で表わされる炭酸ニッケル及び/又は水酸化ニッケルをアンモニア水溶液か、又はアンモニアと炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、アルカリ金属の炭酸塩若しくは炭酸水素塩の水溶液に溶解させ、得られたニッケル塩の水溶液を非水媒体中にて上記水溶液の液滴を含むW/O型エマルジョンとした後、この液滴中からアンモニアを含む気化性成分を除いて、液滴中で炭酸ニッケルを沈殿させ、かくして、微細で球状の炭酸ニッケル粒子を得る第1の段階と、このようにして得た炭酸ニッケル粒子を酸化物換算にて0.01〜30重量%のアルカリ土類元素、アルミニウム、ケイ素及び希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素の化合物からなる融着防止剤の存在下に水素雰囲気下に加熱して、上記炭酸ニッケル粒子を還元する第2の段階とを有することを特徴とする平均粒径0.05〜10μmの微細球状金属ニッケル微粉末の製造方法。
Formula (I)
Ni (CO 3 ) x · (OH) y
(In the formula, x and y are numbers satisfying 0 ≦ x ≦ 1.5 and 0 ≦ y ≦ 3, respectively.)
The nickel carbonate and / or nickel hydroxide represented by is dissolved in an ammonia aqueous solution, or ammonia and ammonium carbonate, ammonium hydrogen carbonate, alkali metal carbonate or hydrogen carbonate aqueous solution. After forming a W / O type emulsion containing droplets of the above aqueous solution in an aqueous medium, the vaporizable component including ammonia is removed from the droplets, and nickel carbonate is precipitated in the droplets. The first step of obtaining spherical nickel carbonate particles, and the nickel carbonate particles thus obtained are selected from 0.01 to 30% by weight of alkaline earth elements, aluminum, silicon and rare earth elements in terms of oxides A second reducing the nickel carbonate particles by heating in a hydrogen atmosphere in the presence of an anti-fusing agent comprising a compound of at least one element; The average particle size production method of fine spherical metal nickel fine powder 0.05~10μm characterized by having a step.
第2の段階において、炭酸ニッケル粒子を水素雰囲気下に300〜1200℃の範囲の温度に加熱して、還元する請求項1に記載の方法。The method according to claim 1, wherein in the second stage, the nickel carbonate particles are reduced by heating to a temperature in the range of 300 to 1200 ° C under a hydrogen atmosphere. 第2の段階において、炭酸ニッケル粒子を還元した後、非酸化性雰囲気下に500〜1500℃の範囲の温度に加熱する請求項1に記載の方法。The method according to claim 1, wherein in the second stage, after reducing the nickel carbonate particles, the nickel carbonate particles are heated to a temperature in the range of 500 to 1500 ° C. in a non-oxidizing atmosphere. 第2の段階において、炭酸ニッケルを還元した後、得られた金属ニッケル粉末から融着防止剤を除去する請求項1に記載の方法。The method according to claim 1, wherein, in the second step, after reducing the nickel carbonate, the anti-fusing agent is removed from the obtained metal nickel powder. アルカリ土類元素がカルシウム又はマグネシウムである請求項1に記載の方法。The method according to claim 1, wherein the alkaline earth element is calcium or magnesium. 融着防止剤がアルカリ土類元素、アルミニウム、ケイ素及び希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩又はこれらの2種以上の混合物である請求項1に記載の方法。2. The anti-fusing agent is an oxide, hydroxide, carbonate, sulfate or a mixture of two or more of at least one element selected from alkaline earth elements, aluminum, silicon and rare earth elements. The method described in 1. 一般式(I)
Ni(CO3 ) x ・ (OH) y
(式中、x及びyはそれぞれ、0≦x≦1.5及び0≦y≦3を満たす数である。)
で表わされる炭酸ニッケル及び/又は水酸化ニッケルをアンモニア水溶液か、又はアンモニアと炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、アルカリ金属の炭酸塩若しくは炭酸水素塩の水溶液に溶解させ、得られたニッケル塩の水溶液を非水媒体中にて上記水溶液の液滴を含むW/O型エマルジョンとした後、この液滴中からアンモニアを含む気化性成分を除いて、液滴中で炭酸ニッケルを沈殿させ、かくして、微細で球状の炭酸ニッケル粒子を得る第1の段階と、このようにして得た炭酸ニッケル粒子を酸化性雰囲気下に加熱して、微細で球状の酸化ニッケル粒子を得、次いで、この酸化ニッケル粒子を酸化物換算にて0.01〜30重量%のアルカリ土類元素、アルミニウム、ケイ素及び希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素の化合物からなる融着防止剤の存在下に水素雰囲気下に加熱して、上記酸化ニッケル粒子を還元する第2の段階とを有することを特徴とする平均粒径0.05〜10μmの微細球状金属ニッケル微粉末の製造方法。
Formula (I)
Ni (CO 3 ) x · (OH) y
(In the formula, x and y are numbers satisfying 0 ≦ x ≦ 1.5 and 0 ≦ y ≦ 3, respectively.)
The nickel carbonate and / or nickel hydroxide represented by is dissolved in an ammonia aqueous solution, or ammonia and ammonium carbonate, ammonium hydrogen carbonate, alkali metal carbonate or hydrogen carbonate aqueous solution. After forming a W / O type emulsion containing droplets of the above aqueous solution in an aqueous medium, the vaporizable component including ammonia is removed from the droplets, and nickel carbonate is precipitated in the droplets. A first step of obtaining spherical nickel carbonate particles, and heating the nickel carbonate particles thus obtained in an oxidizing atmosphere to obtain fine spherical nickel oxide particles, and then oxidizing the nickel oxide particles Conversion of 0.01 to 30% by weight of at least one element selected from alkaline earth elements, aluminum, silicon and rare earth elements And a second step of reducing the nickel oxide particles by heating in a hydrogen atmosphere in the presence of an anti-fusing agent comprising a fine spherical metal having an average particle size of 0.05 to 10 μm Manufacturing method of nickel fine powder.
第2の段階において、酸化ニッケル粒子を水素雰囲気下に300〜1200℃の範囲の温度に加熱して、還元する請求項7に記載の方法。The method according to claim 7, wherein in the second stage, the nickel oxide particles are reduced by heating to a temperature in the range of 300 to 1200 ° C under a hydrogen atmosphere. 第2の段階において、酸化ニッケル粒子を還元した後、非酸化性雰囲気下に500〜1500℃の範囲の温度に加熱する請求項7に記載の方法。The method according to claim 7, wherein, in the second stage, after the nickel oxide particles are reduced, the nickel oxide particles are heated to a temperature in the range of 500 to 1500C in a non-oxidizing atmosphere. 第2の段階において、酸化ニッケルを還元した後、得られた金属ニッケル粉末から融着防止剤を除去する請求項7に記載の方法。The method according to claim 7, wherein in the second stage, after the nickel oxide is reduced, the anti-fusing agent is removed from the obtained metallic nickel powder. アルカリ土類元素がカルシウム又はマグネシウムである請求項7に記載の方法。The method according to claim 7, wherein the alkaline earth element is calcium or magnesium. 融着防止剤がアルカリ土類元素、アルミニウム、ケイ素及び希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩又はこれらの2種以上の混合物である請求項7に記載の方法。8. The anti-fusing agent is an oxide, hydroxide, carbonate, sulfate or a mixture of two or more of at least one element selected from alkaline earth elements, aluminum, silicon and rare earth elements. The method described in 1.
JP33051799A 1999-11-19 1999-11-19 Method for producing fine spherical metal nickel fine powder Expired - Fee Related JP4385457B2 (en)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33051799A JP4385457B2 (en) 1999-11-19 1999-11-19 Method for producing fine spherical metal nickel fine powder
DE60020088T DE60020088T2 (en) 1999-11-19 2000-11-10 METHOD FOR PRODUCING FINE POWDER OF METALLIC NICKEL WITH FINE SPHERICAL PARTICLES
US09/889,490 US6592645B1 (en) 1999-11-19 2000-11-10 Method for producing fine powder of metallic nickel comprised of fine spherical particles
CNB008052700A CN1198697C (en) 1999-11-19 2000-11-10 Method for producing fine powder of metallic nickel comprised of fine spherical particles
PCT/JP2000/007986 WO2001038024A1 (en) 1999-11-19 2000-11-10 Method for producing fine powder of metallic nickel comprised of fine spherical particles
KR1020017009083A KR100709082B1 (en) 1999-11-19 2000-11-10 Method for producing fine powder of metallic nickel comprised of fine spherical particles
EP00974955A EP1160033B1 (en) 1999-11-19 2000-11-10 Method for producing fine powder of metallic nickel comprised of fine spherical particles

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33051799A JP4385457B2 (en) 1999-11-19 1999-11-19 Method for producing fine spherical metal nickel fine powder

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001152214A JP2001152214A (en) 2001-06-05
JP4385457B2 true JP4385457B2 (en) 2009-12-16

Family

ID=18233525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33051799A Expired - Fee Related JP4385457B2 (en) 1999-11-19 1999-11-19 Method for producing fine spherical metal nickel fine powder

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6592645B1 (en)
EP (1) EP1160033B1 (en)
JP (1) JP4385457B2 (en)
KR (1) KR100709082B1 (en)
CN (1) CN1198697C (en)
DE (1) DE60020088T2 (en)
WO (1) WO2001038024A1 (en)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4020764B2 (en) * 2001-12-21 2007-12-12 Jfeミネラル株式会社 Super fine metal slurry with excellent dispersibility
TWI279019B (en) * 2003-01-08 2007-04-11 Nikko Materials Co Ltd Material for lithium secondary battery positive electrode and manufacturing method thereof
US7727303B2 (en) * 2003-04-09 2010-06-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Non-magnetic nickel powders and method for preparing the same
TW200624385A (en) * 2004-10-27 2006-07-16 Sumitomo Chemical Co Nickel hydroxide powder and method for making same
CN100363134C (en) * 2005-11-25 2008-01-23 北京科技大学 Method for preparing nano nickel powder by precipitation-hydrogen reduction process
JP4839854B2 (en) * 2006-01-20 2011-12-21 堺化学工業株式会社 Method for producing nickel fine particles
JP4978785B2 (en) * 2007-07-17 2012-07-18 住友金属鉱山株式会社 Method for producing nickel powder
CN101837463B (en) * 2009-03-20 2014-09-24 中国科学院过程工程研究所 Method preparing superfine metallic nickel powder with high frequency plasma
CN101569938B (en) * 2009-06-03 2011-07-13 深圳市格林美高新技术股份有限公司 Rare earth carbonic acid cobalt and nickel composite powder and production method thereof
WO2011075496A1 (en) 2009-12-18 2011-06-23 Invista Technologies S.A.R.L. Nickel compositions for preparing nickel metal and nickel complexes
US20110244123A1 (en) * 2010-03-02 2011-10-06 Eestor, Inc. Oxide coated ceramic powders
CN101850419B (en) * 2010-06-18 2011-07-06 金川集团有限公司 Method of reducing agglomeration of electrolytic nickel powder
CN103080119B (en) * 2010-09-07 2015-04-08 因温斯特技术公司 Nickel compositions for preparing nickel metal and nickel complexes
CN102601379A (en) * 2012-03-29 2012-07-25 金川集团有限公司 Method for preparing porous spherical nickel powder
US20140151913A1 (en) * 2012-11-30 2014-06-05 Corning Incorporated Cost effective y2o3 synthesis and related functional nanocomposites
JP5979041B2 (en) * 2013-03-13 2016-08-24 住友金属鉱山株式会社 Method for producing nickel powder
KR102248526B1 (en) * 2013-07-23 2021-05-06 삼성전기주식회사 Nickel powder for internal electrode, multi-layered ceramic capacitor and circuit board for mounting the same
JP6174445B2 (en) * 2013-10-08 2017-08-02 石福金属興業株式会社 Method for producing platinum powder
CN104174841B (en) * 2014-08-18 2016-08-24 东莞市戍普电子科技有限公司 Superelevation holds manufacture method and nickel slurry, the MLCC that MLCC starches with nickel
CN104357780A (en) * 2014-10-30 2015-02-18 安徽鼎恒再制造产业技术研究院有限公司 High-hardness Ni45-WC nanometer coating and preparation method thereof
CN104942301B (en) * 2015-06-19 2017-07-04 四川金广实业(集团)股份有限公司 The technique that nickel hydroxide produces stainless steel nickel raw material
KR20170106004A (en) * 2016-03-11 2017-09-20 부경대학교 산학협력단 Nickel powder fabrication method
JP6573563B2 (en) * 2016-03-18 2019-09-11 住友金属鉱山株式会社 Nickel powder, nickel powder manufacturing method, internal electrode paste using nickel powder, and electronic component
CN106670489A (en) * 2016-11-28 2017-05-17 荆门市格林美新材料有限公司 Preparing method for spherical high-purity nickel powder
KR101963184B1 (en) * 2017-04-28 2019-03-28 주식회사 솔루에타 Method for manufacturing and paste nickel nano power
DE102017110863B4 (en) * 2017-05-18 2021-02-04 Zentrum für Sonnenenergie- und Wasserstoff-Forschung Baden-Württemberg Nickel electrode, process for its manufacture and its use
CN108788173B (en) * 2018-06-25 2021-04-02 天津大学 Hydrothermal preparation method of superfine yttrium oxide doped tungsten composite powder
CN112317758B (en) * 2019-08-05 2023-05-19 涂传鉷 Preparation method of nano nickel

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2254976A (en) * 1937-12-20 1941-09-02 Johnson Matthey Co Ltd Manufacture and production of fine metal and alloy powders
JPH0259432A (en) * 1987-10-16 1990-02-28 Agency Of Ind Science & Technol Fine spherical and porous nickel(ii) carbonate particle and its production
BE1002001A4 (en) * 1988-02-18 1990-05-15 Mitsubishi Mining & Cement Co PROCESS FOR THE PREPARATION OF CERAMIC MICROSPHERES.
JPH10102109A (en) 1996-09-30 1998-04-21 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk Production of nickel powder
JPH1114557A (en) * 1997-06-25 1999-01-22 Oki Electric Ind Co Ltd Coin recognition system
JPH11140513A (en) * 1997-08-26 1999-05-25 Sumitomo Metal Mining Co Ltd Manufacture of spherical nickel powder
JP4174887B2 (en) * 1998-05-21 2008-11-05 堺化学工業株式会社 Method for producing fine spherical particles of nickel, cobalt or copper carbonate or hydroxide

Also Published As

Publication number Publication date
WO2001038024A1 (en) 2001-05-31
JP2001152214A (en) 2001-06-05
KR100709082B1 (en) 2007-04-19
CN1344190A (en) 2002-04-10
KR20010092784A (en) 2001-10-26
US6592645B1 (en) 2003-07-15
DE60020088D1 (en) 2005-06-16
EP1160033B1 (en) 2005-05-11
EP1160033A1 (en) 2001-12-05
DE60020088T2 (en) 2006-03-16
CN1198697C (en) 2005-04-27
EP1160033A4 (en) 2004-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4385457B2 (en) Method for producing fine spherical metal nickel fine powder
EP1934384B1 (en) Coating method of metal oxide superfine particles on the surface of metal oxide and coating produced therefrom
JP4839854B2 (en) Method for producing nickel fine particles
EP1013610A1 (en) Method for producing fine spherical particles of carbonate or hydroxide of nickel, cobalt or copper
CN102770373B (en) Complex oxide, method for producing same, and exhaust gas purifying catalyst
WO2006115560A1 (en) Production of fine particle copper powders
JP2008081392A (en) Porous zirconia-based powder and its manufacture method
KR20080047297A (en) Complex oxide powder, method for preparing the complex oxide powder, ceramic composition and ceramic electronic component comprising the complex oxide powder
KR20090023180A (en) Complex oxide powder, method for preparing the same, ceramic composition using the complex oxide powder and ceramic electronic parts using the ceramic composition
JP5110868B2 (en) Method for producing perovskite complex oxide precursor and method for producing perovskite complex oxide
JP6223354B2 (en) Composite oxide, method for producing the same, and catalyst for purification of exhaust gas
JP2007137759A (en) Barium titanate particulate powder and dispersion
Liu et al. Low‐Temperature Synthesis of Nanocrystalline Yttrium Aluminum Garnet Powder Using Triethanolamine
WO2023008408A1 (en) Zirconium composite oxide and method for producing zirconium composite oxide
JP4341119B2 (en) Method for producing spherical nickel powder
JP3951449B2 (en) Method for producing fine spherical metal nickel fine powder
JP2009144185A (en) Nickel powder, and method for manufacturing nickel powder
JP4196500B2 (en) Method for producing fine spherical metal powder
JP2001107103A (en) Spherical nickel powder and its manufacture
JP2008247714A (en) Method for producing metal oxide powder
JP7525683B1 (en) Alumina-based composite oxide and method for producing alumina-based composite oxide
JP7560688B1 (en) Ceria-zirconia composite oxide and method for producing ceria-zirconia composite oxide
JP2014198871A (en) Method for producing nickel fine particle powder and nickel fine particle powder obtained thereby
JP2006213573A (en) Mixed liquid and method of manufacturing ceramic microparticle
JP2004175597A (en) Silica / rare earth oxide combined powder and method of manufacturing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090908

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees