JP4385266B2 - 情報処理装置及び情報処理方法並びに記録媒体 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理方法並びに記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置及び情報処理方法並びに記録媒体に関し、例えば2次元バーコードを認識し、当該認識された2次元バーコードに応じた処理を実行する情報処理装置及び情報処理方法並びに記録媒体に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば複数のフロッピィディスクのなかから、所望の情報が記録されているフロッピィディスクを見つけ出そうとする場合、記録した情報のタイトルや記録した年月日等が記載されたタグをフロッピィディスクに貼付しておくことにより、ユーザは当該タグを確認して所望のフロッピィディスクを判別する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この場合、ユーザは複数のフロッピィディスクについてそれぞれに貼付されたタグを一つ一つ確認しながら所望のフロッピィディスクを探し出すといった煩雑な作業が必要となる問題があった。
【0004】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、探し出す対象を容易に判別することができる情報処理装置及び情報処理方法並びに記録媒体を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明によれば、画像内に含まれる識別コードを同時に複数認識可能な認識部が、被写体を撮像して得られた画像から当該画像内に含まれる識別コードを認識し、画像を所定の表示部に表示させると共に、当該画像内の、認識部が認識した識別コードに対応する位置に、当該識別コードが認識済みであることを示す枠を表示させ、認識部が認識した識別コードのなかからいずれか一つを選択し、所定の操作部による選択操作に応じて、選択する識別コードを切り換え、選択している識別コードに対応する位置に表示させる枠の色を、他の識別コードに対応する位置に表示させる枠の色とは異なる色で表示させ、選択している識別コードに対応する位置には、枠に加えて立体図形をアニメーション表示させ、さらに、選択している識別コードに対応する登録情報を所定の記憶部に記憶されている登録情報のなかから検索し、当該検索された登録情報を表示部に表示させるようにしたことにより、ユーザが像を見ながら当該画像に含まれる複数の識別コードのなかから所望の探索対象に対応した識別コードを容易に探し出すことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0007】
(1)ジョグダイヤル付きノートブック型パーソナルコンピュータの構成
図1において、1は全体として本発明の情報処理装置を構成するジョグダイヤル付ノートブック型パーソナルコンピュータ(以下、これをジョグダイヤル付ノートパソコンと呼ぶ)を示し、本体2と当該本体2に対して開閉自在に取り付けられた表示部3とによって構成されている。
【0008】
本体2には、その上面に各種文字や記号及び数字等を入力するための複数の操作キー4、マウスカーソルの移動に用いられるスティック式ポインティングデバイス(以下、これを単にスティックと呼ぶ)5、通常のマウスにおける左ボタン及び右ボタンに相当する左クリックボタン5A及び右クリックボタン5B、マウスカーソルをスクロールボタンに合わせることなくスクロールバーを操作するためのセンタボタン5C、内蔵スピーカ6及び表示部3に設けられたCCD(Charge Coupled Device) カメラ23用のシャッタボタン7が設けられている。
【0009】
表示部3には、正面にLCD(Liquid Cryctal Display)でなる液晶ディスプレイ21が設けられており、正面の中央上端部にCCDカメラ23を備えた撮像部22が表示部3に対して回動自在に取り付けられている。
【0010】
すなわち撮像部22は、表示部3の正面方向及び背面方向との間の180度の角度範囲内で回動し、当該角度範囲内の任意の位置で位置決めし得るようになされている。また撮像部22には、CCDカメラ23のフォーカス調整を行う調整リング25が設けられており、当該CCDカメラ23によって所望の撮像対象を撮像する際のフォーカス調整を調整リング25の回転操作によって容易に行い得るようになされている。
【0011】
また表示部3には、撮像部22の左隣近傍にマイクロフォン24が設けられており、当該マイクロフォン24を介して表示部3の背面側からも集音し得るようになされている。
【0012】
さらに表示部3には、マイクロフォン24の左隣近傍にツメ13が設けられると共に、当該ツメ13と対応する本体2の所定位置に孔部8が設けられており、表示部3を本体2に閉塞した状態でツメ13が孔部8に嵌合されてロックするようになされている。
【0013】
本体2は、前側面にスライドレバー9が設けられており、当該スライドレバー9をスライドすることにより、孔部8に嵌合されたツメ13のロックを解除して表示部3を本体2に対して展開し得るようになされている。また本体2の前側面には、複数の吸気孔11が設けられている。
【0014】
さらに本体2の右側面には、排気孔12、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association) 規格のPC(Personal Computer) カードに対応したPCカードスロット14及びモジュラージャック用のモデム端子15が設けられている。
【0015】
一方、図2に示すように本体2の左側面には、スライド式の電源スイッチ40、4ピン対応のIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 1394端子41、USB(Universal Serial Bus)端子42、外部ディスプレイ用コネクタ46、マイクロフォン用入力端子43、ヘッドフォン端子44及びIrDA(Infrared Data Association) 準拠の赤外線ポート45が設けられている。
【0016】
さらに図3に示すように、本体2の後側面には外部電源コネクタ16が設けられており、底面にはバッテリパック(図示せず)を取り外すためのスライド式取り外しレバー18と、動作を中断して電源投入時の環境を再構成するためのリセットスイッチ19が設けられている。なお、バッテリパックはバッテリコネクタ17に対して着脱自在に接続される。
【0017】
かかる構成に加えて本体2の上面(図1)には、右端部においてバックスペースキーに相当する操作キー4Aとエンターキーに相当する操作キー4Bとの間に、当該操作キー4A及び4Bと同一高さになるようにジョグダイヤル30が組み込まれている。
【0018】
ここでジョグダイヤル30とは、ダイヤルの回転操作及び押圧操作によってシステムセッティングや各種アプリケーションソフトウェアにおける種々の機能を容易に実現し得る操作性の優れたユーザインターフェースである。
【0019】
このジョグダイヤル30は、図4に示すように平目模様の円板状操作つまみ218が本体2の外装ケース32から僅かに突出した状態で取り付けられており、円板状操作つまみ218による矢印a方向又はb方向への回転操作に対応して所定の処理を実行すると共に、矢印c方向への押圧操作に対応して所定の処理を実行するようになされている。
【0020】
(1−1)ジョグダイヤルの構成
次に、ジョグダイヤル30の構成について図5〜図11を用いて詳細に説明する。図5に示すようにジョグダイヤル30は、ユーザの押圧操作により矢印c方向へ移動可能な回転操作手段としての回転型エンコーダ部202と、その位置で固定された押圧操作手段としてのプッシュスイッチ部203とが接点取付基板201上に配設されて構成されている。
【0021】
接点取付基板201は、図6に示すように平板状の成形樹脂体でなり、回転型エンコーダ部202(図5)を矢印c方向へ移動するための移動用ガイドレール部204が両サイドに設けられた移動用窪み205と、プッシュスイッチ部203を嵌め込んで固定する押止壁206の設けられた押止用窪み207とが設けられ、さらに回転型エンコーダ部202の電気信号を外部へ伝達するための端子208に接続された導電性の接点板209が移動用窪み205の底面に形成されている。
【0022】
図5におけるジョグダイヤル30の、X−X′線を断面にとって示す図7及びY−Y′線を断面にとって示す図8に示すように、回転型エンコーダ部202は、接点取付基板201の移動用窪み205に嵌め込まれた状態でガイドレール204を介して一定範囲を矢印c方向に移動し得るように接点取付基板201に保持された成形樹脂製の箱型ケース210と、当該箱型ケース210の底面にインサート成形により取り付けられた弾性接点体211から上方及び下方に各々突出した弾性接点脚212、213と、箱型ケース210の中央で一体化された円柱軸214により回転可能に保持されると共に円板状で弾性接点脚212と弾接するようになされた放射状接点板215を有する成形樹脂製の回転体216と、ユーザの回転操作用に回転体216とねじ217で取り付けられた外周操作タイプの円板状操作つまみ218とによって構成されている。
【0023】
このような構成の回転型エンコーダ部202は、接点取付基板201(図6)上の所定位置に設けられたピン状突起219によって位置決めされたネジリコイルバネ220(図8〜図11)により、円板状操作つまみ218の内周側に取り付けられた箱型ケース210が矢印c方向とは逆方向(すなわちプッシュスイッチ部203から離れる方向)へ付勢されると共に、箱型ケース210の底面から下方に突出した弾性接点脚213が接点取付基板201の接点板209に弾接される。
【0024】
またプッシュスイッチ部203(図8)は、操作ボタン221が回転型エンコーダ部202と対向する位置に設けられており、後端面203Aが押止壁206に当接するように接点取付基板201の押止用窪み207に嵌め込まれて固定されている。このとき回転型エンコーダ部202は、箱型ケース210と一体形成された駆動用突起部222がプッシュスイッチ部203の操作ボタン221の先端に当接した状態となる。
【0025】
このようなジョグダイヤル30が実際に電子機器に装着される場合、図9に示すように接点取付基板201の下面側に設けられた端子201A及び201B、回転型エンコーダ部202の接続用端子208及びプッシュスイッチ部203の接続用端子223が、電子機器のプリント配線基板224の取付孔225A、225B、226及び227に挿入された状態で半田付けされることにより接続される。
【0026】
このときジョグダイヤル30は、回転型エンコーダ202の円板状操作つまみ218が本体2の外装ケース32から僅かに突出されるように装着されることにより、ユーザは突出した円板状操作つまみ218の周側面218Aを外装ケース32(図4)に指を這わしながら容易に操作し得るようになされている。なお円板状操作つまみ218は、剛性が保てればその厚さを薄くすることができ、これにより本体2の薄型化に十分対応し得るようになされている。
【0027】
次に、ジョグダイヤル30の動作について図10及び図11を用いて説明する。ジョグダイヤル30は、図10に示すように回転型エンコーダ部202における円板状操作つまみ218の周側面218Aに接線方向(矢印a方向又はb方向)の力が加えられると、回転体216が箱型ケース210の中央の円柱軸214を中心として回転し、複数の放射状接点体215に弾性接点脚212が弾接して摺動することにより、円板状操作つまみ218の回転操作に連動したパルス信号を発生するようになされている。
【0028】
そしてジョグダイヤル30は、発生したパルス信号を弾性接点脚212(図7、図8)から弾性接点体211を介して弾性接点脚213に伝達し、当該弾性接点脚213が弾接している接点取付基板201の接点板209に伝達した後、外部接続用の端子208(図9)を介してノート型パソコン1におけるプリント配線基板224の回路に伝達するようになされている。
【0029】
またジョグダイヤル30は、図11に示すように接点取付基板201に取り付けられたネジリコイルバネ220の付勢力に逆らって円板状操作つまみ218の周側面218Aに矢印c方向の押圧力を与え、回転型エンコーダ部202全体を接点取付基板201のガイドレール204に沿って移動することにより、箱型ケース210と一体形成された駆動用突起部222によって操作ボタン221を押下してプッシュスイッチ部203をオン動作させる。
【0030】
これによりジョグダイヤル30は、プッシュスイッチ部203をオン動作させることにより発生する押圧操作信号を接続用端子223(図8及び図9)を介してノート型パソコン1におけるプリント配線基板224の回路に伝達するようになされている。
【0031】
ところでジョグダイヤル30は、円板状操作つまみ218の周側面218Aに与えていた押圧力を解放すると、接点取付基板201に取り付けられたネジリコイルバネ220の弾性復元力によって回転型エンコーダ部202が矢印c方向とは逆方向に押し戻されて元の状態に復帰するようになされている。
【0032】
(1−2)ジョグダイヤル付ノートブック型パーソナルコンピュータの回路構成図12に示すようにノート型パソコン1の本体2においては、当該本体2における各種機能を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit) 50がホストバス52に接続されており、当該CPU50によってRAM(Random Access Memory)53にロードされた各種プログラムやアプリケーションソフトウェアに応じた処理を、クロックジェネレータ60から与えられるシステムクロックに基づいて所定の動作速度で実行することにより各種機能を実現し得るようになされている。
【0033】
またホストバス52には、キャッシュメモリ51が接続されており、CPU50が使用するデータをキャッシュし、高速アクセスを実現し得るようになされている。
【0034】
このホストバス52は、PCI(Peripheral Component Interconnect) バス55とホスト−PCIブリッジ54を介して接続されており、当該PCIバス55にはビデオコントローラ56、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 1394インターフェース57、ビデオキャプチャ処理チップ83及びPC(Personal Computer) カードインターフェース58が接続されている。
【0035】
ここでホスト−PCIブリッジ54は、CPU50とビデオコントローラ56、ビデオキャプチャ処理チップ83、IEEE1394インターフェース57及びPCカードインターフェース58との間で行われる各種データの授受を制御すると共に、メモリバス59を介して接続されたRAM53のメモリコントロールを行うようになされている。
【0036】
またホスト−PCIブリッジ54は、ビデオコントローラ56とAGP(Accelerated Graphics Port) に沿った信号線を介して接続されており、これによりホスト−PCIブリッジ54及びビデオコントローラ56間で画像データを高速転送し得るようになされている。
【0037】
ビデオキャプチャ処理チップ83は、シリアルバスでなるI2 Cバス82(一般的にSM(System Management) バスとも呼ばれている)と接続されており、当該I2 Cバス82を介してCCD(Charge Coupled Device) カメラ23で撮像された画像データが供給されると、これを内蔵のフレームメモリ(図示せず)に一旦格納し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)規格に従って画像圧縮処理を施すことによりJPEG画像データを生成した後、当該JPEG画像データを再度フレームメモリに格納するようになされている。
【0038】
そしてビデオキャプチャ処理チップ83は、CPU50からの要求に応じてフレームメモリに格納されているJPEG画像データをバスマスタ機能を用いてRAM53へ直接転送した後、JPEG画像(静止画)データ又はMotionJPEG画像(動画)データとしてハードディスクドライブ(HDD)67へ転送する。
【0039】
ビデオコントローラ56は、CCD(Charge Coupled Device) カメラ23によって撮像された画像データや、ビデオキャプチャ処理チップ83のJPEG画像データに対して所定のグラフィックス処理を施した後、内蔵のVRAM(Video Random Access Memory)に格納して適宜読み出し、液晶ディスプレイ21に出力して表示させるようになされている。
【0040】
またビデオコントローラ56は、適時供給される各種アプリケーションソフトウェアに基づく画像データを液晶ディスプレイ21に出力することにより、複数のウィンドウ画面を表示し得るようになされている。
【0041】
PCカードインターフェース58は、オプション機能を追加するときにPCカードを介して適宜装着されるようになされており、PCカードを介して例えばCD−ROMドライブやDVDドライブ等の外部デバイスと接続し得るようになされている。
【0042】
IEEE1394インターフェース57は、IEEE1394端子41と直結されており、当該IEEE1394端子41を介して他のコンピュータ装置やディジタルビデオカメラ等の外部デバイスと接続し得るようになされている。
【0043】
PCIバス55は、ISA(Industrial Standard Architecture)バス65とPCI−ISAブリッジ66を介して接続されており、当該PCI−ISAブリッジ66にはHDD67及びUSB(Universal Serial Bus)端子42が接続されている。
【0044】
ここでPCI−ISAブリッジ66は、IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェース、コンフィギュレーションレジスタ、RTC(Real-Time Clock) 回路及びUSBインターフェース等によって構成されており、クロックジェネレータ60から与えられるシステムクロックを基にIDEインターフェースを介してHDD67の制御を行う。
【0045】
HDD67のハードディスクには、Windows98(商標) 等のOS(Operating System)、電子メールプログラム、オートパイロットプログラム、ジョグダイヤルユーティリティプログラム、ジョグダイヤルドライバ、キャプチャーソフトウェア及びディジタル地図ソフトウェア、さらにこれ以外の各種アプリケーションソフトウェアが記憶されており、起動処理の過程で適時RAM53に転送される。
【0046】
またPCI−ISAブリッジ66は、USB端子42を介して接続される図示しないフロッピーディスクドライブ、プリンタ及びUSBマウス等の外部デバイスを、USBインターフェースを介して制御すると共に、ISAバス65に接続されるモデム69及びサウンドコントローラ70の制御を行う。
【0047】
モデム69は、モデム端子15から図示しない公衆電話回線及びインターネットを介してインターネットサービスプロバイダ(以下、これをプロバイダと呼ぶ)に接続し、当該プロバイダとの間でアクセスするようになされている。サウンドコントローラ70は、マイクロフォン24から音声信号の取り込み及び内蔵スピーカ6に対する音声信号の供給を行う。
【0048】
またISAバス65には、I/O(In/Out)コントローラ73が接続されており、電源供給充電制御回路85を介して外部電源コネクタ84から電力の供給を受け、電源スイッチ40がオンされたときに各回路へ電力の供給を行う。なお、ここでもI/Oコントローラ73は、クロックジェネレータ60から供給されるシステムクロックを基に動作する。
【0049】
また電源供給充電制御回路85は、I/Oコントローラ73によって制御され、バッテリコネクタ17(図3)に接続されたバッテリパック86の充電を制御する。
【0050】
このI/Oコントローラ73はマイクロコントローラ、I/Oインターフェース、CPU、ROM及びRAM等によって構成されており、フラッシュメモリ79に格納されているBIOS(Basic Input/Output System) に基づいてOSやアプリケーションソフトウェアと液晶ディスプレイ21やHDD67等の各種周辺機器との間におけるデータの入出力を制御する。
【0051】
またI/Oコントローラ73は、赤外線ポート45と接続されており、例えば他のコンピュータ装置との間で赤外線通信を実行し得るようになされている。さらにI/Oコントローラ73は、反転スイッチ77と接続されており、CCDカメラ23の撮像部22が液晶ディスプレイ21の背面側方向に180度回転されたとき反転スイッチ77がオンされ、その旨をPCI−ISAブリッジ66及びホスト−PCIブリッジ54を介してCPU50に通知する。
【0052】
さらにI/Oコントローラ73は、全押し/半押しスイッチ78と接続されており、本体2の上面に設けられたシャッタボタン7が半押し状態にされたとき全押し/半押しスイッチ78がオンされ、その旨をCPU50に通知すると共に、シャッタボタン7が全押し状態にされたとき全押し/半押しスイッチ78がオンされ、その旨をCPU50に通知する。
【0053】
すなわちCPU50は、HDD67のハードディスクからキャプチャーソフトウェアをRAM53上に立ち上げた状態で、ユーザによってシャッタボタン7が半押し状態にされると静止画像モードに入り、CCDカメラ23を制御して静止画像のフリーズを実行し、全押し状態にされるとフリーズされた静止画像データを取り込みビデオコントローラ56に送出する。
【0054】
これに対してCPU50は、キャプチャーソフトウェアを立ち上げない状態で、ユーザによってシャッタボタン7が全押し状態にされると動画像モードに入り、最大60秒程度までの動画像を取り込みビデオコントローラ56に送出するようになされている。
【0055】
ところでI/Oコントローラ73のROMには、ウェイクアッププログラム、キー入力監視プログラム、LED制御プログラム及びジョグダイヤル状態監視プログラム、その他種々の制御プログラムが格納されている。
【0056】
ここでジョグダイヤル状態監視プログラムは、HDD67のハードディスクに格納されているジョグダイヤルユーティリティプログラムと関連したプログラムであり、ジョグダイヤル30の回転型エンコーダ部202が回転操作又は押圧操作されたか否かを監視するためのものである。
【0057】
ウェイクアッププログラムは、PCI−ISAブリッジ66内のRTC回路から供給される現在時刻が予め設定した開始時刻になると、CPU50によって所定の処理を実行するように制御されたプログラムであり、キー入力監視プログラムは操作キー4及び、その他の各種キースイッチからの入力を監視するプログラムである。
【0058】
LED制御プログラムは、電源ランプPL、電池ランプBL、メッセージランプML等のLED(Light Emitting Diode)でなる各種ランプの点灯を制御するプログラムである。
【0059】
またI/Oコントローラ73のRAMには、ウェイクアッププログラム用の設定時刻レジスタ、キー入力監視プログラム用のキー入力監視レジスタ、LED制御プログラム用のLED制御レジスタ及びジョグダイヤル状態監視プログラム用のI/Oレジスタ、その他の各種プログラム用のレジスタが設けられている。
【0060】
設定時刻レジスタは、ウェイクアッププログラムで用いるためにユーザが予め任意に設定した開始時刻の時間情報を格納するようになされている。従ってI/Oコントローラ73は、ウェイクアッププログラムに基づいてRTC回路から供給される現在時刻が任意に設定した開始時刻になったか否かを判別し、開始時刻になったときにはその旨をCPU50に通知する。これによりCPU50は、開始時刻になったとき予め設定された所定のアプリケーションソフトウェアを立ち上げ、当該アプリケーションソフトウェアに従って所定の処理を実行する。
【0061】
キー入力監視レジスタは、操作キー4、スティック5、左クリックボタン5A、右クリックボタン5B及びセンタボタン5Cの入力に基づいて操作キーフラグを格納するようになされている。
【0062】
従ってI/Oコントローラ73は、キー入力監視プログラムに基づいて例えばスティック5によるポインティング操作や、左クリックボタン5A、右クリックボタン5B及びセンタボタン5Cのクリック操作が行われたか否かを操作キーフラグの状態に基づいて判別し、ポインティング操作やクリック操作が行われたときにはその旨をCPU50に通知する。
【0063】
ここでポインティング操作とは、スティック5を指で上下左右に押圧操作することによりマウスカーソルを所望の位置に移動する操作のことであり、クリック操作とは左クリックボタン5A又は右クリックボタン5Bを指で素早く押して離す操作のことである。
【0064】
これによりCPU50は、ポインティング操作によるマウスカーソルの移動やクリック操作に応じた所定の処理を実行する。
【0065】
LED制御レジスタは、電源ランプPL、電池ランプBL、メッセージランプML等のLEDでなる各種ランプの点灯状態を示す点灯フラグを格納するようになされている。
【0066】
従ってI/Oコントローラ73は、例えばジョグダイヤル30の押圧操作によりCPU50がHDD67のハードディスクから電子メールプログラムを読み出してRAM53上で立ち上げ、当該電子メールプログラムに従って電子メールを受け取ったとき点灯フラグを格納すると共に、当該点灯フラグに基づいてLED81を制御することによりメッセージランプMLを点灯する。
【0067】
ジョグダイヤル状態監視プログラム用のI/Oレジスタは、ジョグダイヤル30に対して行われた回転操作及び押圧操作に応じてそれぞれ回転操作フラグ及び押圧操作フラグを格納するようになされている。
【0068】
従ってI/Oコントローラ73は、回転検出部88を介して接続されたジョグダイヤル30の回転操作及び押圧操作により複数のメニュー項目の中からユーザ所望のメニュー項目が選択されたとき、I/Oレジスタに回転操作フラグ及び押圧操作フラグを格納すると共に、その旨をCPU50に通知する。
【0069】
これによりCPU50は、HDD67から読み出してRAM53上で起動中のジョグダイアルユーティリティプログラムに従って、ジョグダイヤル30の回転操作及び押圧操作によって決定されたメニュー項目に該当するアプリケーションソフトウェアを立ち上げて所定の処理を実行する。
【0070】
ここでI/Oコントローラ73は、電源スイッチ40がオフでOSが起動していない状態であっも、電源供給充電制御回路85の制御によってジョグダイヤル状態監視プログラムに基づいて常時動作しており、専用キーを設けることなく省電力状態又は電源オフ時においてもジョグダイヤル30の押圧操作によってユーザ所望のアプリケーションソフトウェアやスクリプトファイルを起動し得るようになされている。
【0071】
ところでI/Oコントローラ73は、I2 Cバス82と接続されており、操作キー4やジョグダイヤル30によって設定したCCDカメラ23に対する各種設定パラメータをI2 Cバス82を介して供給することにより、CCDカメラ23におけるカメラ電源のオン/オフを制御したり、CCDカメラ23における明るさやコントラストを調整するようになされている。
【0072】
次に、ジョグダイヤル状態監視プログラムに基づくI/Oコントローラ73の動作について図13〜図15を用いて説明する。
【0073】
図13に示すように、ジョグダイヤル30が矢印a又はb方向(図4)のいずれかに回転操作されると、図14に示すようにジョグダイヤル30は右回転(矢印a方向)又は左回転(矢印b方向)にそれぞれ応じた回転操作信号S30a又はS30bを回転検出部88に対して出力すると共に、矢印c方向に押圧操作されると押圧操作信号S30cを回転検出部88に対して出力する。
【0074】
回転検出部88は、回転操作信号S30a及びS30bの立ち上がりタイミングのずれに基づいてジョグダイヤル30の回転方向が右回転(矢印a方向)又は左回転(矢印b方向)であるかを検出し、押圧操作信号S30cに基づいてジョグダイヤル30が押圧操作されたことを検出する。
【0075】
そして回転検出部88は、ジョグダイヤル30の回転方向が右回転であることを検出すると、右回転パルスRP1をI/Oコントローラ73の第1カウンタ89に供給し、左回転であることを検出すると、左回転パルスLP1をI/Oコントローラ73の第2カウンタ90に供給する。
【0076】
また回転検出部88は、押圧操作信号S30cに基づいてジョグダイヤル30が押圧操作されたことを検出すると、押圧操作フラグJF1をI/Oレジスタ91に格納する。
【0077】
I/Oコントローラ73のCPUは、ROMに格納されているジョグダイヤル状態監視プログラム92に従って行う5[ms]毎のポーリングにより、第1カウンタ89による右回転パルスRP1のカウント値と、第2カウンタ90による左回転パルスLP1のカウント値との差分に基づいてジョグダイヤル30の回転変化量を検出すると共に、I/Oレジスタ91に格納される押圧操作フラグJF1に基づいて回転型エンコーダ部202が矢印c方向に押圧操作されたか否かを検出する。
【0078】
すなわち図15に示すように、I/Oコントローラ73のCPUはルーチンRT1の開始ステップから入ってステップSP1に移る。ステップSP1においてCPUは、ジョグダイヤル状態監視プログラム92に従って5[ms]毎に第1カウンタ89、第2カウンタ90及びI/Oレジスタ91のポーリングを行い、次のステップSP2に移る。
【0079】
ステップSP2においてCPUは、現在時刻(T)における第1カウンタ89のカウント結果から時刻(T−1)における第1カウンタ89のカウント結果を減算することにより、第1カウンタ89のカウント値を算出し、次のステップSP3に移る。
【0080】
ステップSP3においてCPUは、現在時刻(T)における第2カウンタ90のカウント結果から時刻(T−1)における第2カウンタ90のカウント結果を減算することにより、第2カウンタ90のカウント値を算出し、次のステップSP4に移る。
【0081】
ステップSP4においてCPUは、第1カウンタ89のカウント値と第2カウンタ90のカウント値との差分を算出することによりジョグダイヤル30の回転変化量を求め、次のステップSP5に移る。
【0082】
ステップSP5においてCPUは、ジョグダイヤル30に回転変化量が発生しているか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはジョグダイヤル30に回転変化がないことを表しており、このときCPUはステップSP7に移る。
【0083】
これに対してステップSP5において肯定結果が得られると、このことはジョグダイヤル30に回転変化が与えられたことを表しており、このときCPUは次のステップSP6に移る。
【0084】
ステップSP6においてCPUは、ジョグダイヤル30が矢印c方向へ押圧操作されたか否かをI/Oレジスタ91に格納される押圧操作フラグJF1に基づいて判定する。ここで否定結果が得られると、このことはジョグダイヤル30に対して押圧操作が行われていないことを表しており、このときCPUはステップSP1に戻って上述の処理を繰り返す。
【0085】
これに対してステップSP6において肯定結果が得られると、このことはジョグダイヤル30に対して押圧操作が行われたことを表しており、このときCPUは次のステップSP7に移る。
【0086】
ステップSP7においてCPUは、ジョグダイヤル30に回転変化が与えられると共に押圧操作が行われたので、ジョグダイヤル30の回転変化量に応じた回転変化信号S73Rと押圧変化信号S73Pとを生成し、これをI/Oレジスタ91経由でRAM53上に立ち上げられたジョグダイヤルドライバを介してCPU50へ割り込みで通知し、次のステップSP8に移ってI/Oコントローラ73の処理を終了する。
【0087】
次に、HDD67からRAM53上に立ち上げられたジョグダイヤルユーティリティプログラムに従ってCPU50が行う処理手順について、図16のフローチャートを用いて説明する。
【0088】
CPU50は、まずルーチンRT2の開始ステップから入ってステップSP11に移る。ステップSP11においてCPU50は、ユーザによって電源スイッチ40がオン状態になったことをI/Oコントローラ73を介して通知されると、次のステップSP12に移る。
【0089】
ステップSP12においてCPU50は、ジョグダイヤル30がユーザによって操作された旨の通知をI/Oコントローラ73からジョグダイヤルドライバで受けることにより、ジョグダイヤル30の動作状態を認識し、次のステップSP13に移る。
【0090】
ステップSP13においてCPU50は、ジョグダイヤル30によって制御し得る各種アプリケーションソフトウェアがRAM53上に起動されていることを監視し、次のステップSP14に移る。
【0091】
ステップSP14においてCPU50は、RAM53上に立ち上げられたジョグダイヤルドライバからジョグダイヤル30の動作状態の通知を受け、次のステップSP15に移る。
【0092】
ステップSP15においてCPU50は、RAM53上に立ち上げられた各種アプリケーションソフトウェアが存在するか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは起動中のアプリケーションソフトウェアが存在していないことを表しており、このときCPU50は次のステップSP16に移る。
【0093】
ステップSP16においてCPU50は、起動していない各種アプリケーションソフトウェアのランチャー動作に入って次のステップSP18に移って処理を終了する。
【0094】
ここでランチャー動作とは、現在起動中のアプリケーションソフトウェアが存在していないことが条件となって機能するものであり、CPU50はジョグダイヤル30の押圧操作に基づいてランチャー動作を実行することにより、予めランチャーリストに登録されている複数のアプリケーションソフトウェアに対応したジョグダイヤルメニューを液晶ディスプレイ21に表示する。
【0095】
例えば、起動中のアプリケーションソフトウェアが存在せず、ジョグダイヤル30が矢印c方向に押圧操作された場合、I/Oコントローラ73はジョグダイヤル30の動作状態を示す回転変化信号S73R及び押圧変化信号S73Pをジョグダイヤルドライバを介してCPU50に通知する。
【0096】
これによりCPU50は、予めランチャーリストに登録されている内蔵スピーカ6の音量調整、液晶ディスプレイ21の輝度調整やコントラスト調整及びアプリケーションソフトウェアの選択を行うアプリケーション選択プログラム等を起動し、液晶ディスプレイ21に図17に示すようなジョグダイヤルメニュー250を表示する。
【0097】
このジョグダイヤルメニュー250には、音量調整、輝度調整、コントラスト調整及びアプリケーションソフトウェアの選択という各処理に対応したメニュー項目(「音量」、「輝度」、「コントラスト」及び「アプリケーションの選択」)が表示されている。
【0098】
このとき反転表示によって強調表示(斜線部分)されたハイライト表示部分が現在選択中のセレクタSL1であり、デフォルトとしてはセレクタSL1がメニュー項目「音量」上に位置した状態で表示される。
【0099】
次に、ユーザがセレクタSL1を移動する目的でジョグダイヤル30を矢印a方向又はb方向に回転操作すると、I/Oコントローラ73はジョグダイヤル状態監視プログラム92に従って検出したジョグダイヤル30の回転変化信号S73RをRAM53上で起動中のジョグダイヤルドライバを介してCPU50に通知する。
【0100】
これによりCPU50は、回転変化信号S73Rに基づいてセレクタSL1をユーザ所望のメニュー項目上へ移動する。例えばジョグダイヤルメニュー250において、セレクタSL1がデフォルトであるメニュー項目「音量」上に位置した状態からユーザによってジョグダイヤル30が矢印b方向に所望の角度だけ回転されると、図18に示すようにセレクタSL1がメニュー項目「輝度」上に移動する。
【0101】
そしてジョグダイヤル30がユーザによって矢印b方向にさらに所望の角度だけ回転されると、図19に示すようにセレクタSL1がメニュー項目「アプリケーションの選択」上に移動する。
【0102】
このようにしてCPU50は、ユーザによるジョグダイヤル30の回転操作に応じて例えばセレクタSL1をユーザ所望のメニュー項目「輝度」上に移動した後、ユーザによりジョグダイヤル30に対して矢印c方向の押圧操作が行われると、図20に示すようなメニュー項目「輝度」に対応したサブメニュー251を表示する。
【0103】
このサブメニュー251には、輝度を最も明るく設定するときに選択されるサブメニュー項目「5」から、輝度を最も暗く設定するときに選択されるサブメニュー項目「0」までの6段階サブメニュー項目が表示されており、デフォルトとしてはセレクタSL2がサブメニュー項目「5」上に位置した状態で表示される。
【0104】
そしてユーザがセレクタSL2を移動する目的でジョグダイヤル30を矢印b方向に回転操作すると、I/Oコントローラ73はジョグダイヤル状態監視プログラム92に従ってジョグダイヤル30の動作状態を示す回転変化信号S73RをRAM53上で起動中のジョグダイヤルドライバを介してCPU50に通知する。
【0105】
これによりCPU50は、回転変化信号S73Rに基づいてセレクタSL2をユーザ所望のメニュー項目「5」〜「0」上のいずれかへ移動する。因みにCPU50は、現在サブメニュー251を表示している最中であり、ジョグダイヤル30の回転操作によってジョグダイヤルメニュー250のセレクタSL1を移動させることはない。
【0106】
ところでCPU50は、ユーザによるジョグダイヤル30の回転操作に応じてジョグダイヤルメニュー250のセレクタSL1がメニュー項目「アプリケーションの選択」上に移動された状態で、ジョグダイヤル30がユーザによって押圧操作されると、図21に示すようなメニュー項目「アプリケーションの選択」に対応するサブメニュー252を表示する。
【0107】
この場合のサブメニュー252には、例えばワードプロセッサアプリケーションを起動させるときに選択されるサブメニュー項目「ワープロ」、電子メールプログラムを起動させるときに選択されるサブメニュー項目「電子メール」、表計算プログラムを起動させるときに選択されるサブメニュー項目「表計算」、インターネットプログラムを起動させるときに選択されるサブメニュー項目「インターネット」、及び電子式卓上計算機プログラムを起動させるときに選択されるサブメニュー項目「電卓」が表示される。但し、メニュー項目「アプリケーションの選択」に対応するサブメニュー252のメニュー項目としては、これら以外にも種々のメニュー項目が設定されている場合もあり得る。
【0108】
実際上、図20に示されたメニュー項目「輝度」に対応したサブメニュー251において、ジョグダイヤル30の回転操作及び押圧操作に応じてサブメニュー項目「3」が選択された場合、CPU50はサブメニュー項目「3」に対応した輝度レベルに液晶ディスプレイ21を設定する。
【0109】
また、図21に示されたメニュー項目「アプリケーションの選択」に対応するサブメニュー252において、ジョグダイヤル30の回転操作及び押圧操作に応じてサブメニュー項目「ワープロ」が選択された場合、CPU50はサブメニュー項目「ワープロ」に対応したワードプロセッサアプリケーションを起動し、ここまでをランチャー動作の説明とする。
【0110】
これに対してステップSP15(図16)において肯定結果が得られると、このことは起動中のアプリケーションソフトウェアが存在していることを表しており、このときCPU50は次のステップSP17に移る。
【0111】
ステップSP17においてCPU50は、起動中のアプリケーションソフトウェアに従って所定のイベント動作を実行し、次のステップSP18に移って処理を終了する。
【0112】
ここで、起動中の各種アプリケーションソフトウェアに従って所定のイベント動作を実行する場合について説明する。ここで起動中のアプリケーションソフトウェアとしては、ジョグダイヤル30に対応していることが条件であり、具体的には画像表示機能を有するものである。
【0113】
例えば、所定の地図表示アプリケーションソフトウェアによって、図22に示すような日本地図の地図画面254が液晶ディスプレイ21に表示されていた場合に、ユーザのスティック5のポインティング操作によりマウスカーソルが所望の位置(東京付近)に合わせられた状態で、ジョグダイヤル30に対して矢印a方向の回転操作が行われると、CPU50は回転操作に応じて地図画面254を拡大することにより、図23に示すような拡大地図画面255を生成して液晶ディスプレイ21に表示する。
【0114】
またジョグダイヤル30に対して矢印b方向の回転操作が行われると、CPU50は回転操作に応じて地図画面254を縮小することにより、縮小地図画面(図示せず)を生成して液晶ディスプレイ21に表示する。
【0115】
このように、ジョグダイヤル30に対応した画像表示機能を有する地図表示アプリケーションソフトウェアが起動されている場合に、ジョグダイヤル30に対して回転操作が行われると、CPU50は液晶ディスプレイ21に表示している地図画面254をジョグダイヤル30の回転操作に応じて拡大又は縮小する。
【0116】
次に、ジョグダイヤル30に対応した動画編集機能を有する動画編集アプリケーションソフトウェアに従って所定のイベント動作を実行する場合について説明する。
【0117】
この場合、動画編集アプリケーションソフトウェアによって、図24に示すような編集画面256が液晶ディスプレイ21に表示されている。この編集画面256は、動画を構成する複数の静止画像いわゆるコマ画像のうち時間的に連続する4個のコマ画像S257A〜S257Dを表示するコマ画像表示部259と、ジョグダイヤル30の回転操作に応じてコマ送り又はコマ戻しすることにより選択したコマ画像S257A〜S257Dのいずれかを表示する選択画像表示部258とによって構成されている。
【0118】
このような編集画面256が液晶ディスプレイ21に表示された状態で、ジョグダイヤル30に対して矢印a及びb方向の回転操作が行われると、CPU50はコマ画像表示部259の各コマ画像S257A〜S257Dのうち回転操作によって選択された例えばコマ画像S257Aを選択画像表示部258に表示する。これによりユーザは、選択画像表示部258に表示されたコマ画像S257Aに対して所望の画像編集処理を施すことが可能となる。
【0119】
ところで、上述のようなジョグダイヤル30に対応したアプリケーションソフトウェアに対して、CPU50はジョグダイヤル30の回転操作及び押圧操作に応じた所定の処理を割り当てる必要がある。このジョグダイヤル30の操作に応じた処理の割当手順について図25のフローチャートを用いて説明する。
【0120】
この場合CPU50は、ルーチンRT3の開始ステップから入ってステップSP21に移る。ステップSP21においてCPU50は、HDD67のハードディスクから読みだしてRAM53上で起動したアプリケーションソフトウェアがジョグダイヤル30に対応していることを、RAM53上に立ち上げられたジョグダイヤルユーティリティプログラムに対して通知し、次のステップSP22に移る。
【0121】
ステップSP22においてCPU50は、起動中のジョグダイヤル30に対応したアプリケーションソフトウェアを、RAM53上のジョグダイヤルユーティリティプログラムのジョグダイヤル対応リストに登録し、次のステップSP23に移る。
【0122】
ステップSP23においてCPU50は、ジョグダイヤル対応リストに登録したアプリケーションソフトウェアに対するジョグダイヤル30の回転操作及び押圧操作に応じた処理内容を、RAM53上のジョグダイヤルユーティリティプログラムに書き込み、次のステップSP24に移る。
【0123】
ステップSP24においてCPU50は、図26に示すようにジョグダイヤル30の回転操作及び押圧操作に応じた処理内容を示すジョグダイヤルウィンドウ260を生成し、これを液晶ディスプレイ21に表示し、次のステップSP25に移る。
【0124】
この場合ジョグダイヤルウィンドウ260は、ジョグダイヤル30を操作したときにどの様な処理が行われるかをガイドするためのものであり、矢印a方向に回転操作したときセレクタSLをメニュー項目の上方に移動することを示す「上方向」と、矢印b方向に回転操作したときセレクタSLをメニュー項目の下方に移動することを示す「下方向」と、矢印c方向に押圧操作したときセレクタSLが示すメニュー項目を決定することを示す「決定」とが表示される。
【0125】
ステップSP25においてCPU50は、ユーザによってアクティブなアプリケーションソフトウェアが変更されると、当該変更されたアプリケーションソフトウェアのウィンドウ画面に応じて回転操作及び押圧操作に対する処理内容を変更すると共に、ジョグダイヤル対応リストを書換えた後、新たなジョグダイヤルウィンドウ260を生成して表示し、次のステップSP26に移って処理を終了する。
【0126】
(2)2次元バーコードを用いたマルチサーチ処理
図27に示すように、パーソナルコンピュータ1は、識別コードとして CyberCode(商標)と呼ばれる2次元バーコード(以下、これを2Dコードと呼ぶ)301A、301B、……を付した認識対象である複数のフロッピィディスク300A、300B、……をCCDカメラ23で撮像することにより、一度に撮像された複数の2Dコード301A、301B、……に基づいて、当該各々の2Dコード301A、301B、……に対応付けられている登録情報をデータベースから検索するようになされている。
【0127】
すなわち、図28に示すように、2Dコード301A、301B、……は、1ブロックを1単位とし、縦方向が9.5ブロック分の長さで、横方向が7ブロック分の長さを長方形の範囲内に、セル部Aとロゴ部Bが1ブロック分離した状態で配置されている。セル部Aには、縦方向と横方向とが共に、7ブロック分の長さの正方形の範囲内に、方形のセルが2次元的にパターン化され配置されている。すなわち、セル部Aには、24ビット(24ドット)で表される識別情報(以下、これを2DコードIDと呼ぶ)が誤り訂正用ビットと共にコード化されている。ロゴ部Bには、縦方向が1.5ブロック分の長さで、横方向が7ブロック分の長さの長方形のセルが配置され、そのロゴ部Bには、2Dコード301A、301B、……のコード体系に付された名称、例えば、 CyberCode(商標)等のロゴマークが白抜き文字で印刷されている。なお、サーバーコードは、例えば本願出願時点において、本出願人が提供しているURL(http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/PCOM/PCG-C1CAT/cybercode.html)でアクセス可能なインターネット上のホームページには、以下のように説明されている。
【0128】
「「サイバーコード」は、ソニー独自の2次元バーコードで、約1,677 万通り(24ビット)のパターンが存在します。このうち約 100万通り(20ビット)を、任意のプログラム起動用として自由に登録することが可能。残りのコード分は、将来のサービス拡張用として予約されています。「サイバーコード」は、それが貼られたものから、対応するコンピューター上の情報を引き出すためのインデックスの役割をし、CyberCode Finderのファインダーを通して、プログラムが起動されることにより、あたかも「サイバーサード」が貼られたものから、対応する情報がコンピューター上に飛び出してくるという新しいインターフェースを提供します。」
また、2Dコード301A、301B、……は、セル部Aにおいてセルにより表現されたコードを数字表現してなる数字コード部Cを有する。
【0129】
かかる2Dコード301A、301B、……は、裏面に粘着剤が塗布されたシール表面にそれぞれ印刷され、当該シールを各2Dコード301A、301B、……ごとに対応したフロッピィディスク300A、300B、……に貼付することにより、各2Dコード301A、301B、……をフロッピィディスク300A、300B、……の表面に設けることができる。因みに、2Dコード301A、301B、……をフロッピィディスク300A、300B、……の表面に設ける方法としては、シールに代えて、フロッピィディスク300A、300B、……の表面に直接印刷するようにしても良い。
【0130】
パーソナルコンピュータ1(図1)は、CCDカメラ23により撮像されビデオキャプチャ83のVRAMに格納された1枚の画像のなかに含まれる複数のフロッピィディスク300A、300B、……及びその2Dコード301A、301B、……の画像データから、各2Dコード301A、301B、……の2DコードIDを判別すると共に、撮像された画像のなかの、各2Dコード301A、301B、……の位置情報に基づく処理を実行するようになされている。
【0131】
すなわち、ユーザが操作キー4を操作することによりHDD67のハードディスクに記憶されているFAプログラムがCPU50によりRAM53に転送され起動されると、CPU50はFAプログラムに従って、図29及び図30に示す2Dコード301A、301B、……の取込み処理を実行開始する。
【0132】
この2Dコード301A、301B、……の取込み処理において、CPU50はステップSP11から当該処理手順に入ると、続くステップSP12において2Dコード認識ソフトウエアを起動し、表示部3に対して図31に示すような詳細設定ダイアログDL1を表示する。この詳細設定ダイアログDL1の認識モード切替選択画面において、ユーザは操作キー4又はジョグダイヤル30を操作することによりマルチサーチモードを選択すると、CPU50はステップSP14(図29)に移り、このとき2Dコードがすでに取り込まれているか否かに応じた処理を行う。かかる初期設定においては2Dコードは未だ取り込まれていないことにより、CPU50はステップSP14からステップSP15に移ってCCDカメラ23によって撮像される画像内に含まれているすべての2Dコード301A、301B、……を認識する。
【0133】
この場合、CPU50は図32に示すように、CCDカメラ23によって撮像した画像(ファインダ画面23A)を表示部3の液晶ディスプレイ21に表示すると共に、当該画像内に含まれるすべての2Dコード301A、301B、……を認識する。ここでは、CPU50は各2Dコード301A、301B、……の四隅のセルの表示上の座標に基づいて、各2Dコード301A、301B、……を所定の順番、例えばファインダ画面23Aの左上から右下に向かう順番で、すべての2Dコード301A、301B、……の認識を行う。
【0134】
ステップSP15において表示画面上のすべての2Dコード301A、301B、……の認識が終わると、CPU50は続くステップSP16に移る。ここで、表示部3の液晶ディスプレイ21には、ファインダ画面23Aと共にジョグダイヤルウインドウ360が表示され、ユーザは当該ジョグダイヤルウインドウ360を見ながら、ジョグダイヤル30(図12)を矢印a方向又は矢印b方向に回すことにより、CPU50はジョグダイヤル30の回転に応じて選択する2Dコード301A、301B、……を順次切り換える。例えば、図32のファインダ画面23Aにおいて、CPU50は初期状態としてまず左上から右下までの2Dコード301A、301B、……をすべて認識すると共に例えば左上の2Dコード301Aを第1のコードとしてこれを選択する(ステップSP15)。
【0135】
そして、この状態においてユーザがジョグダイヤル30を矢印a方向に回転させると、CPU50はこれに応じてファインダ画面23A内の2Dコード301A、301B、……のうち、初期状態で選択されている第1の2Dコード301Aの右の2Dコード301B(右になければ下の左側から右側に亘つてスキャンして得られた最初の2Dコード)を選択する。また例えば2Dコード301Bが選択されている状態において、ユーザがジョグダイヤル30を矢印b方向に回転させると、CPU50はこれに応じてファインダ画面23A内の2Dコード301A、301B、……のうち、このとき選択されている2Dコード301Bの左の2Dコード301A(左になければ上の右側から左側に亘つてスキャンして得られた最初の2Dコード)を選択する。このように、CPU50はジョグダイヤル30の回転に応じて、順次選択する2Dコード301A、301B、……を切り換えて行くようになされている。
【0136】
従って、ステップSP15においてファインダ画面23A内のすべての2Dコード301A、301B、……が認識された初期状態において、第1の2Dコード301Aが認識されると、CPU50はステップSP16からステップSP18に移って、当該選択された2Dコード301Aの画像に対して、例えば図33に示すように、赤い枠WRを付ける処理及びアニメーションANによる立体表現を行うと共に、選択されていない他の2Dコード301B、301C、……の画像に対して、黄色い枠WYを付ける処理を行う。
【0137】
これにより、ユーザはファインダ画面23A上で現在選択されている2Dコード301Aと、選択されていない他の認識済の2Dコード301B、301C……を確認することができる。
【0138】
そして、CPU50はステップSP19において、HDD67に予め登録されている2次元バーコードデータベース(以下これを2Dコードデータベースと呼ぶ)を検索する。2Dコードデータベースには、フロッピィディスク300A、300B、……に貼付されている2Dコード301A、301B、……の各2DコードIDと、当該各2DコードIDに対応して、フロッピィディスク300A、300B、……に関する、例えば、所有者の氏名、記録されている情報のタイトル、その情報が記録された年月日などの情報(以下、これらをまとめて、登録情報と呼ぶ)が記憶されている。
【0139】
CPU50はステップSP19においてこのとき選択されている2Dコード301Aに対応する登録情報を2Dコードデータベースから検索すると、続くステップSP20において、検索された登録情報REG1(図33)を液晶ディスプレイ21にファインダ画面23Aと共に表示する。
【0140】
ユーザは表示された登録情報REG1を見ることにより、2Dコード301Aによって対応付けられたフロッピィディスク300Aに関する情報を確認し、当該フロッピィディスク300Aが所望とするフロッピィディスクである場合には、ジョグダイヤル30を矢印C(図13)方向に押圧操作する。これによりCPU50はステップSP21(図29)からステップSP22(図30)に移り、このとき選択されている2Dコード301Aの関連ファイルがデータベースに登録されているか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは2Dコード301Aに対応付けられたファイルが2Dコードデータベースに登録されていることを表しており、このときCPU50はステップSP24に移って、当該ファイルに登録されているプログラムを起動する。
【0141】
これに対してステップSP22において否定結果が得られると、このことは2Dコード301Aに対応付けられたファイルが見つからないことを表しており、このときCPU50はステップSP23に移って、2Dコード設定ツールを起動する。この2Dコード設定ツールを起動すると、表示部3の液晶ディスプレイ21には、図34に示す設定ツールウインドウDL2が表示される。この設定ツールウインドウDL2には、各2DコードIDに対応つけられて登録されているファイル名などの情報が一覧表示部LST1に表示されており、ユーザは当該一覧表示部LST1のなかから所望とする2Dコードのエントリを選択する。これによりCPU50はユーザにより選択されたファイルを起動する。この実施の形態の場合、2Dコードに対応付けられたファイルとして、例えば2Dコードが設けられているフロッピィディスクに格納されている情報に関連付けられた画像や、フロッピィディスク内に格納されている複数画像のなかの代表的なインデックス画像が登録されており、選択された2Dコードに対応付けられたファイルを起動することにより、液晶ディスプレイ21には、これらの画像が表示される。
【0142】
因みに、上述のステップSP16において否定結果が得られると、このことはCPU50が2Dコードの選択を行い得なかったことを表しており、このときCPU50はステップSP17に移って、ファインダ画面23Aに表示されたすべての2Dコード301A、301B、……の画像に黄色い枠WYを付け、ステップSP25に移る。
【0143】
ステップSP25において、CPU50はジョグダイヤル30が回されたか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは初期状態において第1の2Dコード301Aが選択されている状態(又はいずれも選択されていない状態)において、ユーザがジョグダイヤル30を回したことを表しており、このときCPU50はステップSP26に移って、このとき回されたジョグダイヤル30の回転方向を検出する。
【0144】
ここでジョグダイヤル30の回転方向が上方向(図32について上述したジョグダイヤルウインドウ360の矢印a方向に対応する方向)である場合には、CPU50はステップSP27に移って、このとき選択されている2Dコードの右の2Dコード(右にない場合は下の左側から右側に向かってスキャンして得られた最初の2Dコード)を選択する。これに対してステップSP26において、ジョグダイヤル30の回転方向が下方向(図32について上述したジョグダイヤルウインドウ360の矢印b方向に対応する方向)である場合には、CPU50はステップSP28に移って、このとき選択されている2Dコードの左の2Dコード(左にない場合は上の右側から左側に向かってスキャンして得られた最初の2Dコード)を選択する。
【0145】
そして、CPU50は上述のステップSP15に戻って、すべての2Dコード301A、301B、……を認識した後、続くステップSP16から上述の場合と同様にして、このとき選択されている2Dコードについて、赤い枠WR及びアニメーションANの付加や、選択された2Dコードに関連したファイルの起動といった処理を実行する。
【0146】
かくして、ユーザはファインダ画面23Aに表示されている複数の2Dコード301A、301B、……のなかから、所望の2Dコードをジョグダイヤル30を回すことにより選択することができ、さらに選択された2Dコードに対応付けられたファイルをジョグダイヤル30の押圧操作により起動させることができる。
【0147】
以上の構成において、パーソナルコンピュータ1はCCDカメラ23を介して複数の2Dコード301A、301B、……を1枚の画像として撮像したとき、FAプログラムを実行するCPU50は、当該1枚の画像に収められた複数の2Dコード301A、301B、……の画像データからこれらすべての2Dコード301A、301B、……を認識する。
【0148】
このように、1枚の画像に収められたすべての2Dコード301A、301B、……をCPU50が認識することにより、これら複数の2Dコード301A、301B、……はユーザによる選択対象となる。従って、ユーザはファインダ画面23Aに表示された複数の2Dコード301A、301B、……のなかから所望とする2Dコードを例えばジョグダイヤル30の回転操作により任意に選択することができる。
【0149】
このときCPU50は、複数の2Dコード301A、301B、……を同時に認識することができることにより、ファインダ画面23A上の各2Dコード301A、301B、……のうち、選択されていない2Dコードに対して黄色い枠WRを付加すると共に、選択された2Dコードの画像に対して、選択されていない他の2Dコードに割り当てられる枠WYの色(黄色)とは異なる色(赤色)の枠WRとアニメーションANを付加し、選択されていない他の2Dコードとは区別した表示を行うことができる。従って、ファインダ画面23Aでは選択されている2Dコード及び選択されていない2Dコードがそれぞれ対応する色の枠で区別されて見易く表示される。
【0150】
以上の構成によれば、複数の2Dコード301A、301B、……を同時に認識し、これら複数の2Dコード301A、301B、……から任意の2Dコードを選択するようにしたことにより、ユーザはジョグダイヤル30等の操作だけで容易に所望の2Dコードを選択することができる。
【0151】
従って、ユーザはフロッピィディスク300A、300B、……をCCDカメラ23で撮像してパーソナルコンピュータ1に各2Dコード301A、301B、……を認識させるだけで、これらの2Dコード301A、301B、……に対応して登録されている登録情報を表示部3の液晶ディスプレイ21に表示させることができ、容易に目的のフロッピィディスクを探し出すことができる。
【0152】
なお上述の実施の形態においては、フロッピィディスク300A、300B、……に2Dコード301A、301B、……を設ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばファイルバインダの背表紙に2Dコードを印刷等の手法によって設け、そのファイルの情報をデータベースに登録しておく場合においても本発明を適用することができる。このようにすれば、書類棚にファイルバインダを並べたままの状態でこれをCCDカメラ23により撮像することにより、ファイルバインダの中を確認することなく、ファイル画面23Aに表示された登録情報により各ファイルバインダの内容を容易に確認することができる。
【0153】
また上述の実施の形態においては、フロッピィディスクやファイルバインダ等の情報格納手段に2Dコードを設け、その内容を容易に確認するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばカタログショッピング等において各商品の説明や写真に代えて2Dコードをカタログに印刷しておき、その商品のホームページ(商品説明、オンラインショッピング等)のURL(Uniform Resource Locator) を予めデータベースに登録するようにしても良い。このようにすれば、カタログに印刷された複数の2Dコードをパーソナルコンピュータ1に認識させることにより、ジョグダイヤル30を回転操作するだけで、各2Dコードに対応したホームページを開くことができる。
【0154】
また上述の実施の形態においては、ジョグダイヤル30を用いて所望の2Dコードを選択する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、マウスなど他の種々の操作手段を用いて選択するようにしても良い。
【0155】
また上述の実施の形態においては、HDD67のハードディスクに記憶されているFAプログラムに従ってCPU50がマルチサーチ処理を実行する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば光記録媒体や磁気記録媒体等、他の種々のプログラム格納媒体に格納されたプログラムをRAM53にダウンロードしてマルチサーチ処理を実行するようにしても良い。
【0156】
また上述の実施の形態においては、2次元バーコードを用いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば一方向に識別バーが配列されたバーコード等、他の種々の識別コードを用いることができる。
【0157】
(3)2次元バーコードを用いたピックアップ処理
図27に示すように、パーソナルコンピュータ1は、 CyberCode(商標)と呼ばれる2次元バーコード(以下、これを2Dコードと呼ぶ)301A、301B、……を付した認識対象である複数のフロッピィディスク300A、300B、……をCCDカメラ23で撮像し、一度に撮像された複数の2Dコード301A、301B、……のなかから、予め設定されている所望の2Dコードを探し、その2Dコードに対応付けられている登録情報をデーベースから検索するようになされている。
【0158】
すなわち、ユーザが操作キー4を操作することによりHDD67のハードディスクに記憶されているFAプログラムがCPU50によりRAM53に転送され起動されると、CPU50はFAプログラムに従って、図35及び図36に示す2Dコード301A、301B、……の取込み処理を実行開始する。
【0159】
この2Dコード301A、301B、……の取込み処理において、CPU50はユーザの操作により2Dコード認識ソフトウエアが選択されたとき、ステップSP40から当該処理手順に入り、続くステップSP41において2Dコード認識ソフトウエアを起動し、表示部3に対して図37に示すような詳細設定ダイアログDL1を表示する。この詳細設定ダイアログDL1の認識モード切替選択画面において、ユーザは操作キー4又はジョグダイヤル30を操作することによりピックアップモードを選択すると、CPU50はステップSP42(図35)に移り、ユーザによる2DコードIDの入力を待ち受ける。ユーザが詳細設定ダイアログDL1のエディットボックスEB1に、探し出そうとする2DコードのIDを入力すると、CPU50は続くステップSP43に移って、探し出そうとする2DコードのIDをRAM53に設定する。
【0160】
また、これに対して当該取込み処理において、CPU50はユーザの操作により2Dコード設定ツールが選択されたとき、ステップSP48から当該処理手順に入り、続くステップSP49において2Dコード設定ツールを起動し、ステップSP50において表示部3に設定ツールウインドウDL2(図34)を表示する。この設定ツールウインドウDL2には、各2DコードIDに対応つけられて登録されているファイル名などの情報が一覧表示部LST1に表示されており、ユーザは当該一覧表示部LST1のなかから所望とする2Dコードのエントリを選択し、ピックアップボタンBT1をクリックする。
【0161】
これにより、CPU50はステップSP43(図35)に移り、このとき選択された2Dコードを探し出そうとする2DコードのIDをRAM53に設定する。
【0162】
そして、CPU50はステップSP44に移り、CCDカメラ23によって撮像される画像内に含まれているすべての2Dコード301A、301B、……を認識する。この場合、CPU50は図38に示すように、CCDカメラ23によって撮像した画像(ファインダ画面23A)を表示部3の液晶ディスプレイ21に表示すると共に、当該画像内に含まれるすべての2Dコード301A、301B、……を認識する。ここでは、CPU50は各2Dコード301A、301B、……の四隅のセルの表示上の座標に基づいて、各2Dコード301A、301B、……を所定の順番、例えばファインダ画面23Aの左上から右下に向かう順番で、すべての2Dコード301A、301B、……の認識を行う。
【0163】
ステップSP44においてファインダ画面23A内のすべての2Dコード301A、301B、……が認識された状態において、このとき設定されている探し出そうとする2Dコード(例えば2Dコード301A)が認識されると、CPU50はステップSP45からステップSP47に移って、当該設定された2Dコードの画像に対して、例えば図38に示すように、赤い枠WRを付ける処理及びアニメーションANによる立体表現を行うと共に、選択されていない他の2Dコード301B、301C、……の画像に対して、黄色い枠WYを付ける処理を行う。
【0164】
これにより、ユーザはファインダ画面23A上で現在選択されている2Dコード301Aと、選択されていない他の認識済の2Dコード301B、301C……を確認することができる。
【0165】
そして、CPU50はステップSP51(図36)において、HDD67に予め登録されている2Dコードデータベースを検索する。2Dコードデータベースには、フロッピィディスク300A、300B、……に貼付されている2Dコード301A、301B、……の各2DコードIDと、当該各2DコードIDに対応して、フロッピィディスク300A、300B、……に関する、例えば、所有者の氏名、記録されている情報のタイトル、その情報が記録された年月日などの情報(以下、これらをまとめて、登録情報と呼ぶ)が記憶されている。
【0166】
CPU50はステップSP51においてこのとき選択されている2Dコード301Aに対応する登録情報を2Dコードデータベースから検索すると、続くステップSP52において、ジョグダイヤル30で「情報を見る」が選択されるのを待ち受ける。この場合、液晶ディスプレイ21にはファインダ画面23Aと共に図39に示すジョグダイヤルガイド460が表示され、ユーザは当該ジョグダイヤルガイド460に対応した方向にジョグダイヤル30を回転操作することにより、「情報を見る」や「起動する」といった項目を選択することができる。
【0167】
従って、ジョグダイヤル30の回転操作により「情報を見る」が選択されると、CPU50はステップSP53に移って、このとき2Dコードデータベースから検索された登録情報REG1(図38)を液晶ディスプレイ21にファインダ画面23Aと共に表示する。
【0168】
ユーザは表示された登録情報REG1を見ることにより、2Dコード301Aによって対応付けられたフロッピィディスク300Aに関する情報を確認し、当該フロッピィディスク300Aが所望とするフロッピィディスクである場合には、ジョグダイヤル30を回転操作することにより「起動する」(図39)を選択する。これによりCPU50はステップSP54からステップSP55に移り、このとき選択されている2Dコード301Aの関連ファイルがデータベースに登録されているか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは2Dコード301Aに対応付けられたファイルが2Dコードデータベースに登録されていることを表しており、このときCPU50はステップSP56に移って、当該ファイルに登録されているプログラムを起動した後、上述のステップSP44に戻る。
【0169】
これに対してステップSP55において否定結果が得られると、このことは2Dコード301Aに対応付けられたファイルが見つからないことを表しており、このときCPU50はステップSP57に移って、2Dコード設定ツールを起動する。この2Dコード設定ツールを起動すると、表示部3の液晶ディスプレイ21には、図34について上述した設定ツールウインドウDL2が表示される。この設定ツールウインドウDL2には、各2DコードIDに対応つけられて登録されているファイル名などの情報が一覧表示部LST1に表示されており、ユーザは当該一覧表示部LST1のなかから所望とする2Dコードのエントリを選択する。これによりCPU50はユーザにより選択されたファイルを起動した後、上述のステップSP44に戻る。
【0170】
因みに、上述のステップSP45において否定結果が得られると、このことはCPU50が2Dコードの選択を行い得なかったことを表しており、このときCPU50はステップSP46に移って、ファインダ画面23Aに表示されたすべての2Dコード301A、301B、……の画像に黄色い枠WYを付け、ステップSP44に戻る。
【0171】
CPU50はステップSP44に戻ると、新たに取り込まれた画像に対して、当該画像内のすべての2Dコードを認識し、以下同様にしてこのとき設定されている2Dコードを探し出し、その登録情報の表示やプログラムの起動を行う。
【0172】
かくして、ユーザが設定した所望とする2DコードをCCDカメラ23によって撮像された画像のなかから探し出し、当該探し出された2Dコードの登録情報やこれに付随したプログラムを起動することができる。
【0173】
以上の構成において、パーソナルコンピュータ1はCCDカメラ23を介して複数の2Dコード301A、301B、……を1枚の画像として撮像したとき、FAプログラムを実行するCPU50は、当該1枚の画像に収められた複数の2Dコード301A、301B、……の画像データからこれらすべての2Dコード301A、301B、……を認識し、当該認識された2Dコード301A、301B、……のなかから、予めユーザによって設定されている2Dコードを探し出す。
【0174】
このように、1枚の画像に収められたすべての2Dコード301A、301B、……をCPU50が認識することにより、これら複数の2Dコード301A、301B、……はユーザによって設定された2Dコードの探索対象となる。
【0175】
このときCPU50は、複数の2Dコード301A、301B、……を同時に認識することができることにより、ファインダ画面23A上の各2Dコード301A、301B、……のうち、設定されていない2Dコード(探索対象ではない2Dコード)に対して黄色い枠WRを付加すると共に、選択された2Dコードの画像に対して、選択されていない他の2Dコードに割り当てられる枠WYの色(黄色)とは異なる色(赤色)の枠WRとアニメーションANを付加し、選択されていない他の2Dコードとは区別した表示を行うことができる。従って、ファインダ画面23Aでは選択されている2Dコード及び選択されていない2Dコードがそれぞれ対応する色の枠で区別されて見易く表示される。
【0176】
従って、ユーザはファインダ画面23Aに表示された複数の2Dコード301A、301B、……のなかに所望とする2Dコードが存在するか否かを容易に判断することができる。
【0177】
1枚の画像のなかにユーザが設定した探索対象である2Dコードが存在しない場合、ユーザは新たな複数の2Dコードを撮像することにより、CPU50は当該撮像された画像のなかから探索対象である2Dコードを探索する。このようにCPU50は撮像画像のなかから探索対象である2Dコードを識別すると共に、当該識別された2Dコードの画像をその枠WRの色やアニメーションANによって他の2Dコードの画像と区別して表示できることにより、ユーザは各ファインダ画面23Aごとに表示される複数の2Dコードについて、所望の2Dコードが存在するか否かを容易に判断することができる。
【0178】
以上の構成によれば、複数の2Dコード301A、301B、……を同時に認識し、これら複数の2Dコード301A、301B、……から予め設定された2Dコードを選択するようにしたことにより、ユーザは次々に新たな複数の2Dコードを撮像するだけで、容易に所望の2Dコードを探索することができる。
【0179】
なお上述の実施の形態においては、フロッピィディスク300A、300B、……に2Dコード301A、301B、……を設ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばファイルバインダの背表紙に2Dコードを印刷等の手法によって設け、そのファイルの情報をデータベースに登録しておく場合においても本発明を適用することができる。このようにすれば、書類棚にファイルバインダを並べたままの状態でこれを複数単位でCCDカメラ23により順次撮像することにより、ファイルバインダの中を確認することなく、容易に所望とするファイルバインダを探し出すことができる。
【0180】
また上述の実施の形態においては、フロッピィディスクやファイルバインダ等の情報格納手段に2Dコードを設け、その内容を容易に確認するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばカタログショッピング等において各商品の説明や写真に代えて2Dコードをカタログに印刷しておき、その商品のホームページ(商品説明、オンラインショッピング等)のURL(Uniform Resource Locator) を予めデータベースに登録するようにしても良い。このようにすれば、所望の商品に対応した2Dコードを設定した後、カタログに印刷された複数の2Dコードをパーソナルコンピュータ1で順次撮像することにより、容易に所望の商品に対応したホームページを開くことができる。
【0181】
また上述の実施の形態においては、ジョグダイヤル30を用いて所望の2Dコードの登録情報の表示やプログラムの起動を行う場合について述べたが、本発明はこれに限らず、マウスなど他の種々の操作手段を用いるようにしても良い。
【0182】
また上述の実施の形態においては、HDD67のハードディスクに記憶されているFAプログラムに従ってCPU50がピックアップ処理を実行する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば光記録媒体や磁気記録媒体等、他の種々のプログラム格納媒体に格納されたプログラムをRAM53にダウンロードしてピックアップ処理を実行するようにしても良い。
【0183】
また上述の実施の形態においては、2次元バーコードを用いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば一方向に識別バーが配列されたバーコード等、他の種々の識別コードを用いることができる。
【0184】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、画像内に含まれる識別コードを同時に複数認識可能な認識部が、被写体を撮像して得られた画像から当該画像内に含まれる識別コードを認識し、画像を所定の表示部に表示させると共に、当該画像内の、認識部が認識した識別コードに対応する位置に、当該識別コードが認識済みであることを示す枠を表示させ、認識部が認識した識別コードのなかからいずれか一つを選択し、所定の操作部による選択操作に応じて、選択する識別コードを切り換え、選択している識別コードに対応する位置に表示させる枠の色を、他の識別コードに対応する位置に表示させる枠の色とは異なる色で表示させ、選択している識別コードに対応する位置には、枠に加えて立体図形をアニメーション表示させ、さらに、選択している識別コードに対応する登録情報を所定の記憶部に記憶されている登録情報のなかから検索し、当該検索された登録情報を表示部に表示させるようにしたことにより、ユーザが画像を見ながら当該画像に含まれる複数の識別コードのなかから所望の探索対象に対応した識別コードを容易に探し出すことができ、かくして探し出す対象を容易に判別することができる情報処理装置及び情報処理方法並びに記録媒体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるジョグダイヤル付ノートブック型パーソナルコンピュータの全体構成を示す略線図である。
【図2】本体の左側面の構成を示す側面図である。
【図3】本体の後側面及び底面の構成を示す略線図である。
【図4】本体に取り付けられているジョグダイヤルの外観を示す略線図である。
【図5】ジョグダイヤルの全体構成を示す略線図である。
【図6】接点取付基板の構成を示す略線図である。
【図7】ジョグダイヤルの内部構造(1)を示す略線的断面図である。
【図8】ジョグダイヤルの内部構造(2)を示す略線的断面図である。
【図9】ジョグダイヤルの装着状態を示す略線的断面図である。
【図10】回転型エンコーダ部の動作の説明に供する略線図である。
【図11】プッシュスイッチ部の動作の説明に供する略線図である。
【図12】ジョグダイヤル付ノートブック型パーソナルコンピュータの回路構成を示すブロック図である。
【図13】ジョグダイヤルの回転方向の検出の説明に供するブロック図である。
【図14】回転検出部による回転方向の検出の説明に供するパルス波形図である。
【図15】ジョグダイヤル状態監視プログラムに従って行われるI/Oコントローラの処理手順を示すフローチャートである。
【図16】アプリケーションソフトウェアの起動時及び非起動時におけるジョグダイヤルの動作に応じた処理手順を示すフローチャートである。
【図17】ジョグダイヤルメニューを示す略線図である。
【図18】セレクタの移動(1)の説明に供する略線図である。
【図19】セレクタの移動(2)の説明に供する略線図である。
【図20】ジョグダイヤルの押圧操作に応じた「輝度」に対するサブメニューを示す略線図である。
【図21】ジョグダイヤルの押圧操作に応じた「アプリケーションの選択」に対するサブメニューを示す略線図である。
【図22】地図画面を示す略線図である。
【図23】ジョグダイヤルの回転操作に応じた拡大表示を示す略線図である。
【図24】編集画面を示す略線図である。
【図25】ジョグダイヤルの操作に応じた処理の割当手順を示すフローチャートである。
【図26】ジョグダイヤルウィンドウを示す略線図である。
【図27】パーソナルコンピュータ及び複数のフロッピィディスクを示す斜視図である。
【図28】2Dコードの構成を示す略線的平面図である。
【図29】マルチサーチモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図30】マルチサーチモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図31】詳細設定ダイアログの表示例を示す略線図である。
【図32】撮影された複数の2Dコードの画像を示す略線図である。
【図33】複数の2Dコードの識別表示例を示す略線図である。
【図34】設定ツールの表示画面を示す略線図である。
【図35】ピックアップモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図36】ピックアップモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図37】詳細設定ダイアログの表示例を示す略線図である。
【図38】ピックアップモードによる2Dコードの選択状態を示す略線図である。
【図39】ピックアップモードにおけるジョグダイヤルガイドを示す略線図である。
【符号の説明】
1……ノート型パソコン、2……本体、3……表示部、5……スティック式ポインティングデバイス、21……液晶ディスプレイ、23……CCDカメラ、30……ジョグダイヤル、50……CPU、53……RAM、67……HDD、73……I/Oコントローラ、88……回転検出部、218……円板状操作つまみ、300A、300B、300C……フロッピィディスク、301A、301B、301C……2Dコード。

Claims (9)

  1. 被写体を撮像して得られた画像から当該画像内に含まれる識別コードを同時に複数認識可能な認識部と、
    上記画像を所定の表示部に表示させると共に、当該画像内の、上記認識部により認識された識別コードに対応する位置に、当該識別コードが認識済みであることを示す枠を表示させる表示制御部と、
    上記認識部に認識された識別コードのなかからいずれか一つを選択し、所定の操作部による選択操作に応じて、選択する識別コードを切り換える選択部と、
    上記識別コードに対応する登録情報を記憶する記憶部と、
    上記選択部により選択された識別コードに対応する登録情報を上記記憶部に記憶されている登録情報のなかから検索する検索部と
    を具え、
    上記表示制御部は、
    上記選択部により選択されている識別コードに対応する位置に表示させる上記枠の色を、他の識別コードに対応する位置に表示させる上記枠の色とは異なる色で表示させ、選択されている識別コードに対応する位置には、上記枠に加えて立体図形をアニメーション表示させ、さらに、上記検索部により検索された、上記選択部により選択されている識別コードに対応する登録情報を上記表示部に表示させる
    情報処理装置。
  2. 上記表示制御部は、上記検索された登録情報を上記画像に重ねて表示させる
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 上記記憶部には上記識別コードに対応するプログラムが記憶され、
    上記操作部は、回転操作及び押圧操作が可能であり、
    上記選択部は、上記操作部の回転操作に応じて、選択する識別コードを順次切り換え、
    上記検索部は、上記操作部が押圧操作されると、上記選択部が選択している識別コードに対応するプログラムを上記記憶部に記憶されているプログラムのなかから検索し、当該検索されたプログラムを起動する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 画像内に含まれる識別コードを同時に複数認識可能な認識部が、被写体を撮像して得られた画像から当該画像内に含まれる識別コードを認識する認識ステップと、
    表示制御部が、上記画像を所定の表示部に表示させると共に、当該画像内の、上記認識ステップにより認識された識別コードに対応する位置に、当該識別コードが認識済みであることを示す枠を表示させる第1の表示ステップと、
    選択部が、上記認識ステップにより認識された上記識別コードのなかからいずれか一つを選択し、所定の操作部による選択操作に応じて、選択する識別コードを切り換える選択ステップと、
    上記表示制御部が、上記選択ステップにより選択されている識別コードに対応する位置に表示させる上記枠の色を、他の識別コードに対応する位置に表示させる上記枠の色とは異なる色で表示させ、選択されている識別コードに対応する位置には、上記枠に加えて立体図形をアニメーション表示させ、さらに検索部が、選択されている識別コードに対応する登録情報を所定の記憶部に記憶されている登録情報のなかから検索し、上記表示制御部が、当該検索された登録情報を上記表示部に表示させる第2の表示ステップと
    含む、上記認識部、上記表示制御部、上記選択部及び上記検索部を具える情報処理装置が実行する情報処理方法。
  5. 上記第2の表示ステップでは、上記表示制御部が、上記検索された登録情報を上記画像に重ねて表示させる
    請求項4に記載の情報処理方法。
  6. 上記記憶部には上記識別コードに対応するコード対応プログラムが記憶され、
    上記操作部は、回転操作及び押圧操作が可能であり、
    上記選択ステップでは、上記選択部が、上記操作部の回転操作に応じて、選択する識別コードを順次切り換え、
    さらに、上記検索部が、上記操作部が押圧操作されると、上記選択ステップにより選択されている識別コードに対応するコード対応プログラムを上記記憶部に記憶されているコード対応プログラムのなかから検索し、当該検索されたコード対応プログラムを起動する起動ステップを含む
    請求項4に記載の情報処理方法。
  7. 情報処理装置に、
    画像内に含まれる識別コードを同時に複数認識可能な認識部が、被写体を撮像して得られた画像から当該画像内に含まれる識別コードを認識する認識ステップと、
    上記画像を所定の表示部に表示させると共に、当該画像内の、上記認識ステップにより認識された識別コードに対応する位置に、当該識別コードが認識済みであることを示す枠を表示させる第1の表示ステップと、
    上記認識ステップにより認識された上記識別コードのなかからいずれか一つを選択し、所定の操作部による選択操作に応じて、選択する識別コードを切り換える選択ステップと、
    上記選択ステップにより選択されている識別コードに対応する位置に表示させる上記枠の色を、他の識別コードに対応する位置に表示させる上記枠の色とは異なる色で表示させ、選択されている識別コードに対応する位置には、上記枠に加えて立体図形をアニメーション表示させ、さらに、選択されている識別コードに対応する登録情報を所定の記憶部に記憶されている登録情報のなかから検索し、当該検索された登録情報を上記表示部に表示させる第2の表示ステップと
    実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 上記情報処理装置に、
    上記第2の表示ステップで上記検索された登録情報を上記画像に重ねて表示させるための上記プログラムを記録した
    請求項7に記載の記録媒体。
  9. 上記記憶部には上記識別コードに対応するコード対応プログラムが記憶され、
    上記操作部は、回転操作及び押圧操作が可能であり、
    上記情報処理装置に、
    上記選択ステップで、上記操作部の回転操作に応じて、選択する識別コードを順次切り換えさせ
    さらに、上記操作部が押圧操作されると、上記選択ステップにより選択されている識別コードに対応するコード対応プログラムを上記記憶部に記憶されているコード対応プログラムのなかから検索し、当該検索されたコード対応プログラムを起動する起動ステップを実行させるための上記プログラムを記録した
    請求項7に記載の記録媒体。
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