JP4384726B2 - エネルギー発生性多環式ポリニトラミン酸化剤の前駆物質としての新規な多環式ポリアミド - Google Patents

エネルギー発生性多環式ポリニトラミン酸化剤の前駆物質としての新規な多環式ポリアミド Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ケージド(caged)窒素化合物、より詳しくはヘキサアザイソウルチタン(hexaazaisowurtzitane)の誘導体、及びその合成方法、に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アーノルド・ティー・ニールセン(Arnold T.Nielsen)は、「2,4,6,8,10,12−ヘキサベンジル−2,4,6,8,10,12−ヘキサアザイソウルチタンの合成」と題する論文において標題の化合物の合成について記述している。本明細書においては、以後この化合物をHBIWと称することとする。この化合物のもっと正規な化学名は、2,4,6,8,10,12−ヘキサベンジル−2,4,6,8,10,12−ヘキサアザテトラシクロ−[5.5.0.03,110.5,9]ドデカンである。ニールセン等は、米国カリフォルニア州チャイナレーク所在の米海軍ウエポンセンターのために作成された文書資料、「ポリニトロポリアザ・ケージド爆薬 第5部及び第6部(第6部は機密扱い)」及び「ケージド窒素化合物の合成」(機密扱い)において、推進薬/爆薬分野ではCL−20(以下においては、該化合物をCL−20と称する)として知られる2,4,6,8,10,12−ヘキサニトロ−2,4,6,8,10,12−ヘキサアザ−テトラシクロ−[5.5.0.03,110.5,9]ドデカンの合成について記述している。上述のニールセン及びニールセン等の研究を本明細書に援用する。
【0003】
CL−20は、推進薬、ガス発生装置(gassifiers)、爆薬等のような高エネルギー組成物の用途において非常に将来性のある酸化剤である。CL−20が有する高爆ごう速度(high detonation velocity)は、その高熱形成に起因するものである。また、ケージ構造(cage structure)に由来する高密度もCL−20の有利な点である。CL−20は最小発煙組成物(一般に非アルミニウム処理組成物)として格別有用である。CL−20は爆薬組成物においても特に有用である。
【0004】
HIBIWは次の化学構造式を有する。式中の炭素及び窒素の成環要素の表示番号は、本明細書を通じて適用されるものと承知されたい。
【化10】
【0005】
上式で、同一の2,6,8及び12ケージ窒素が5及び7員環の構成要素をなしており、一方、同一の4及び10ケージ窒素が6及び7員環の構成要素をなしていることに注目すべきである。多くの化学反応において、前者の4つ同一の窒素が、後者の2つの同一の窒素とは異なって、反応することが理解される。以下においては、これらの異なる窒素を、それぞれ、2−6−8−12窒素、或いは4−10窒素と称するものとする。
【0006】
CL−20は次の化学構造式を有する。
【化11】
【0007】
HBIW(I)からCL−20(II)への転換過程の第一ステップにおいては、HBIWが、次の式で表される2,6,8,12−テトラアセチル1−4,10−ジベンジル−ヘキサアザイソウルチタンに転換される。以後、該化合物を化合物IIIAと称する(本明細書ではTADBとも称する)。
【化12】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
HBIW(I)から化合物IIIAへの変換は、例えば、水酸化パラジウム/炭素触媒の存在下における水素、及びブロモベンゼン触媒を用いる無水酢酸、によって遂行される。その後の化合物IIIAからCL−20への転換は、引き続いて、ニトロ化剤NOBF4及びNO2BF4を作用させることによって遂行される。これらのニトロ化剤は極めて高価である。また、フッ素が存在するため廃棄物が深刻な環境問題を提起する。推進薬及び爆薬産業界において、この合成方法によるCL−20の生産費がその一般的な有用性に対する一つの重要な制約となる。
【0009】
従って、本発明の一般的目的はCL−20及び関連するエネルギー発生性化合物の合成方法を提供することであり、該方法は経費及び環境への影響の改善を考慮した新規の方法である。本発明の別の目的は、CL−20及び関連高エネルギー・ケージド窒化化合物に転換可能な新規の化学的中間体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、I式の化合物HBIWは、次の一般式を有する中間生成化合物に化学的に転換される。
【化13】
上式で、Rは同一又は異なって、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルケン、アルキン、これらの基のいずれかの、例えば、ハロゲン又はニトロ基による置換型、、又はHからなる群から選ばれる。H+-(水素イオンと相補的な陰イオン)からなる基は4位及び10位の窒素のいずれにも無いか、いずれか一方に、又は両方にある。二価の等量を有する陰イオンが4及び10の2つの窒素のH+を補完してよい。IV式の一般式を有する化合物は、例えば、先に参照したエイ・ティ・ニールセンの方法によって先ずHBIWを化合物IIIAに転換し、次いで触媒移動水素化分解を用いて化合物IIIAをIV式の化合物に転換することによって生成することができる。
【0011】
IV式の化合物はニトロ化されて、次式の化合物を生成する。
【化14】
上式で、(H+-)基は、4及び10の窒素のいずれにも無いか、いずれか一方に又は両方にある。NO3 -又はClO4 -のように2つの(H+-)基 (ビス塩)を有し且つA-がエネルギー発生陰イオンであるV式の化合物は有用な高エネルギー化合物である。
【0012】
IV式の化合物を、酸無水物又は酸塩化物のようなアシル化剤と反応させて、次式のヘキサアミドを生成してもよい。
【化15】
上式で、Rは同一又は異なって、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルケン、アルキン、これらの基のいずれかの、例えば、ハロゲン又はニトロ基による置換型、、又はHからなる群から選ばれる。
VI式の化合物をニトロ化剤を用いるニトロ分解ニトロ化によってCL−20に転換してもよい。
【0013】
本発明のCL−20合成においては一般に、I式のHBIWがVI式のヘキサアミドに化学的に転換する。VI式のヘキサアミドは、硝酸中のN25又は硝酸/硫酸混合液のような強ニトロ化剤と反応して、CL−20を生成できる。これらのニトロ化剤は、先に言及したエイ・ティ・ニールセン等のCL−20生成方法において必要とされたNOBF4及びNO2BF4よりも遥かに安価である。HBIWは既知の化合物であり、ここではその合成に関する詳述を省略する。I式のHBIW相当物、例えば、1つ又はそれ以上の芳香環に置換基を有するI式のHBIWも使用しようと思えばできる。
【0014】
HBIWをVI式の化合物に転換するための経路として現在のところ好ましいのは、上述のエイ・ティ・ニールセン等の方法によってHBIWを次に示すIII式の化合物に先ず転換する。
【化16】
上式で、Rは同一又は異なって、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルケン、アルキン、これらの基のいずれかの置換型、又はHからなる群から選ばれる。(化合物IIIAは、4つの全てのRがCH3であり、Arがフェニルである、III式の化合物である)。Arは一般的にはフェニル基であるが、置換又は非置換型の他の芳香族基も同等と考えられる。
【0015】
水素化分解によって、III式の化合物をIV式の一般式を有する化合物に転換する。現在のところ、触媒移動水素化分解が用いられている。従って、触媒移動水素化分解及び反応剤並びに触媒については、例えば、ケミカル・レビュー第85巻(1985年)129−170ページ掲載のアール・エイ・ダブリュー・ジョンストン等(R.A.W.Johnstone et al.)の論文に記載されており、該記載内容を本明細書において援用するものとする。触媒移動水素化分解を生じさせる一つの有用な方法は、パラジウム/炭素(Pd/C)触媒の存在下で水素ドナーとしてギ酸を用いることである。ギ酸は、例えば反応用の溶剤として、一般的に大過剰モル量で用いられる。適用される反応条件によって、IV式の化合物は、ビス塩[2つのH+-基(この場合A-はギ酸アニオン)]、モノギ酸塩又は遊離塩基として生成する。Pd/C触媒と共にギ酸を適切の用いれば、ビス塩が生成し易くなり、水/ギ酸混合溶剤系はモノ塩を生成する傾向があり、またギ酸/メタノール溶剤系は游離塩を生成し易いことが分かっている。ビス又はモノ塩のいずれかの合成よりも遊離塩基の合成が好まれることが多いが、遊離塩基の合成はビス又はモノ塩の合成よりも再現性が乏しい。
【0016】
これらの反応を以下に例示する。
【化17】
【化18】
【化19】
【0017】
IV式の新規の化合物は、CL−20又はV式の化合物を生成するためには重要な中間体である。
IV式のビス又はモノ塩は、水酸化ナトリウム水溶液又は強塩基性陰イオン交換樹脂、例えばOH型のDowex−50Rのような強い塩基との反応によって、遊離塩基に転換することができる。
【0018】
IV式の化合物の4位及び10位の窒素は、ピリジンのような塩基性触媒存在下における酸無水物のようなアシル化剤との反応によって、VI式のヘキサアミド化合物に転換する。アシル化剤としてはハロゲン化アシルを代用してもよい。遊離塩基を用いる場合には、4−10窒素の反応は単純なアシル化である。ビス又はモノ塩のギ酸塩を無水酢酸でアシル化する場合には、対応するビス又はモノN−ホルミル化合物が得られる。次の反応式では、無水酢酸を用いるIV式のビスギ酸塩、モノギ酸塩及び遊離塩基の化合物のアシル化を比較してある。
【化20】
【化21】
【化22】
【0019】
各反応の生成物は幾分異なるが、生成物のそれぞれはVI式に示した一般式を有している。VI式の化合物もまた、CL−20の合成における重要な中間生成物である。
VI式の化合物は、ケージ構造の2,4,6,8,10及び12の位置にニトラミン基を生成する強いニトロ化剤によって、CL−20に転換する。適当なニトロ化剤としては、硝酸中のN25又は硝酸/硫酸混合液があるが、これに限定されるわけではない。この反応は次式のようになる。
【化23】
【0020】
上述のように、IV式の化合物も、N25/硝酸、又は硝酸/硫酸のような強いニトロ化剤との反応のよるニトロ分解ニトロ化によって、V式の化合物に転換する。次いで、NO3 -又はClO4 -のようなエネルギー発生陰イオンを有する酸との反応によって、V式の高エネルギー発生性化合物が得られる。これらの反応を次に示す。
【化24】
IV式の化合物のニトロ分解ニトロ化もある種のCL−20を生成することができる。
【0021】
V式の化合物は、エネルギー発生陰イオンがNO3 -又はClO4 -のようなビス塩形態の場合に最もエネルギー発生能が高い。ニトロ化反応によってビス硝酸塩が生成する。更にエネルギー発生能の高い塩を得るためには、例えばNaOHのような塩基と反応させ、続いて更にエネルギー発生陰イオンを有する酸と反応させることによって、硝酸塩を遊離塩に転換する。別の方法として、適当なイオン交換樹脂を用いて、硝酸塩を一層エネルギー発生能の高い塩に直接に転換してもよい。
【0022】
IV式の化合物をCL−20に転換する別の方法においては、該化合物を亜硝酸塩、例えば酸の水溶液中で亜硝酸ナトリウム、と反応させて、次の反応式で示すようにしてVII式の化合物を生成する。
【化25】
【0023】
この化合物VIIは、硝酸中のN25又は硝酸/硫酸混合液のような強いニトロ化剤でニトロ化されると、ニトロ分解ニトロ化反応が進行してCL−20を次のように生成する。
【化26】
【0024】
以下においては、特定の実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
【実施例】
実施例1
Figure 0004384726
メタノール4ml及びギ酸0.2ml中でTADBのスフリー48.0mg(0.093ミリモル)を攪拌して、5%Pd/C51mgを加えた。この反応は18時間の間40°〜60℃に暖められた。Pd/Cと生成物とを濾過によって取り出した。DMSOによってPd/Cを抽出すると所望の生成物が得られた。
【0025】
1H NMR(DMSO):δ1.8.2.1(多重線、12H、CH3CO)、4.02−4.25(多重線、2H、NH)、5.2−5.3(多重線、4H、CH)、6.0−6.5(多重線、2H、CH)。
150℃に加熱すると、1.8.21の多重線は2.0の一重線に崩壊し、4.02−4.25の多重線は3.7の一重線に崩壊し、5.2−5.3の多重線は5.3の一重線に崩壊し、6.0−6.5の多重線は6.3の一重線に崩壊した。
【0026】
実施例2
Figure 0004384726
水200ml中にTADB10.0g(19.36ミリモル)を溶かした溶液を激しく攪拌して、ギ酸40mlを加えた。次に、5%Pd/C10gを加えた。この反応は60℃に暖められた。18時間後に、溶液から固体を濾過して取り出し、減圧処理して揮発成分を除去すると、モノギ酸塩7.9g(106.7%)が得られた。
【0027】
1H NMR(DMSO):δ1.7−2.3(多重線、12H、CH3CO)、4.7−4.9(広域二重線、1H、NH、J=9.0H2)、5.5−5.7(多重線、2H、CH)、6.0−6.8(多重線、4H、CH)、8.3(広域一重線、4H、NH、HCO2H)。
150℃に加熱すると、1.7−2.3の多重線は2sに崩壊し、4.7−4.9の広域二重線は4.3に移って幅が広がり、5.5−5.7の多重線は5.6の二重線(J=6Hz)に崩壊し、また8.3の広域一重線は8.32及び8.39の2つの一重線に分離した。
【0028】
実施例3
Figure 0004384726
ギ酸200ml中でTADBスラリー10.0g(19.36ミリモル)を攪拌して、5%Pd/C10gを加えた。18時間後に、濾過してPd/Cを除去し、減圧処理してギ酸を除去すると、所望のビス塩8.78g(104%)が得られた。
【0029】
1H NMR(DMSO):δ1.9−2.2(多重線、12H、CH3CO)、6.1−6.8(多重線、6H、CH)、8.1−8.4(多重線、6+H、NH、HCO2H)。
150℃に加熱すると、1.9−2.2の多重線は一重線に崩壊し、他の2つの多重線は崩壊し始めた。
【0030】
実施例4
Figure 0004384726
ビスギ酸塩500mg(1.17ミリモル)に1M NaOH2.4mlを加えた。減圧処理して全ての揮発成分を除去した。残査を無水酢酸20ml及びピリジン5ml中に溶かし、60℃に加熱して一晩放置した。18時間後に、揮発成分を除去し、残査をEtOAc10mlで処理した。溶液を濾過し濃縮した。溶離剤としてアセトンを用い、残査をシリカゲルのプラグに通して、不純物を含む固体としてVIAを得た。
【0031】
1H NMR(CHCl3):δ2.05−2.2(多重線、12H、CH3CO)、2.45(一重線、6H、CH3CO)、6.3−6.5(多重線、4H、CH)、6.8−7.0(多重線、2H、CH)。
150℃(DMSO溶媒)に加熱すると、2.05−2.2の多重線は一重線に崩壊し、6.3−6.5及び6.8−7.0の多重線はそれぞれ崩壊し始めた。
【0032】
実施例5
Figure 0004384726
無水酢酸200ml中でモノギ酸塩のスラリー5.0g(13.1ミリモル)を攪拌し、ピリジン50mlを加えた。20時間後に、全ての揮発成分を減圧下で除去した。続いて、残査を酢酸エチル100mlで処理した。生成した析出物を濾過して取り除いた。溶剤を除去し、溶離剤としてアセトンを用い、残査をシリカゲルのプラグに通した。
【0033】
1H NMR(CHCl3):δ2.06−2.09、2.12、2.14 (4一重線、12H、CH3CO)、2.42(一重線、3H、CH3CO)、6.0−7.0(多重線、6H、CH)、8.3(一重線、1H、CHO)。
【0034】
実施例6
Figure 0004384726
無水酢酸200ml中でビスギ酸塩(IV A ビス)のスラリー5.0g(11.67ミリモル)を攪拌し、ピリジン50mlを加えた。20時間後に、減圧処理して全ての揮発成分を除去した。その後で、残査をEtOAc100mlで処理した。生成した析出物を濾過して取り除いた。溶剤を除去し、溶離剤としてアセトンを用い、残査をシリカゲルのプラグに通した。生成物は収量4.5g(98.3%)のビスホルミル化合物であった。Ff=0.35(アセトン)。
【0035】
1H NMR(CHCl3):δ2.0−2.3(多重線、12H、CH3CO)、6.06(二重線、0.2H、CH、J=4.8Hz)、6.15(広域一重線、0.45H、CH)、6.26(二重線、1.5H、CH、J=7.8、1.8Hz)、6.46(一重線、1.7H、CH)、6.67(二重線、1.5H、CH、J=7.8、1.81Hz)、6.75−6.81(多重線、0.65H、CH、CH)。
【0036】
実施例7
Figure 0004384726
VICのジホルミルテトラアセチル化合物10mg(0.026ミリモル)に5%N25の硝酸溶液2mlを加え、4.5時間0℃に保った。次いで、混合液を水で希釈した。水溶液を酢酸エチルで4回抽出した。有機生成物をMgSO4で乾燥して、濃縮乾固した。薄層クロマトグラフ法(シリカゲル、多重溶剤系)によって、生成物はCL−20と同一のRfを示し、1H NMRのスペクトルに重畳可能であった。
【0037】
実施例8
Figure 0004384726
0℃で、水2ml及び酢酸2mlに溶かしたテトラアセチル(IV A 遊離)1.0gに、水2mlに溶かしたNaNO20.70gを加えた。室温で18時間攪拌した。反応混合液から析出した所望の生成物を濾過収集して、定量的収量を得た。
【0038】
本発明を数種の好ましい実施例によって説明したが、本発明の特許請求の範囲から逸脱することなく多数の変更が可能なことは当業界の技術者には明らかである。
化学式等を記載した書面
【化1】
Figure 0004384726
【化2】
Figure 0004384726
【化3】
Figure 0004384726
【化4】
Figure 0004384726
【化5】
Figure 0004384726
【化6】
Figure 0004384726
【化7】
Figure 0004384726
【化8】
Figure 0004384726
【化9】
Figure 0004384726
【化10】
Figure 0004384726
【化11】
Figure 0004384726
【化12】
Figure 0004384726
【化13】
Figure 0004384726
【化14】
Figure 0004384726
【化15】
Figure 0004384726
【化16】
Figure 0004384726
【化17】
Figure 0004384726
【化18】
Figure 0004384726
【化19】
Figure 0004384726
【化20】
Figure 0004384726
【化21】
Figure 0004384726
【化22】
Figure 0004384726
【化23】
Figure 0004384726
【化24】
Figure 0004384726
【化25】
Figure 0004384726
【化26】
Figure 0004384726

Claims (12)

  1. 次式
    Figure 0004384726
    Figure 0004384726
    及び
    Figure 0004384726
    (上式で、Rは同一又は異なって、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルケン、アルキン、又はハロゲン若しくはニトロ基で置換されこれらの基のうちのいずれかの基、及びHからなる群から選ばれ、陰イオン[A - ]はNO 3 - 又はClO 4 - であり、水素イオン[H+]及びNO 3 - 又はClO 4 - である陰イオンは4位及び10位の窒素のいずれにも無いか、いずれか一方に、又は両方にある。)
    からなる群から選ばれる化合物。
  2. IV式の構造を有する請求項1記載の化合物。
  3. Rが全てCH3である請求項2記載の化合物。
  4. V式の構造を有する請求項1記載の化合物。
  5. 4位及び10位の各々に窒素に結合する水素イオン及びNO3 -又はClO4 - である陰イオンを有する請求項4記載の化合物。
  6. Rが全てCH3又はHであるVI式の構造を有する請求項1記載の化合物。
  7. II式
    Figure 0004384726
    の構造を有するエネルギー発生性化合物の製造方法であって、VI式
    Figure 0004384726
    (上式で、Rはアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルケン、アルキン、ハロゲン若しくはニトロ基で置換されたこれらの基のうちのいずれかの基、及びHからなる群から選ばれる。)
    の構造を有する化合物をニトロ化することからなる上記エネルギー発生性化合物の製造方法。
  8. VI式の構造を有する化合物をニトロ化することが当該化合物をHNO3又はHNO3/H2SO4混合物を含むニトロ化剤でニトロ化することを含む請求項7記載の方法。
  9. VI式の構造を有する化合物がIV式
    Figure 0004384726
    式中、陰イオン[A - ]はNO 3 - 又はClO 4 - であり、前記IV式の構造を有する化合物は水素イオン及びNO3 -又はClO4 - である陰イオンを4位及び10位の窒素のいずれにも無いか、いずれか一方に、又は両方に含む。)
    を少なくとも1種のアシル化剤の存在下でアシル化することによって得られる請求項7記載の方法。
  10. 前記少なくとも1種のアシル化剤が酸塩化物又はカルボン酸無水物である請求項9記載の方法。
  11. IV式の構造を有する化合物が、III式
    Figure 0004384726
    (式中、Arはフェニルである)
    の構造を有する化合物のパラジウム/炭素触媒の存在下における触媒移動水素化分解によって得られる請求項7記載の方法。
  12. IV式
    Figure 0004384726
    (式中、各Rは同一又は異なって、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルケン、アルキン、ハロゲン若しくはニトロ基で置換されたこれらの基のうちのいずれかの基及びHからなる群から選ばれ、陰イオン[A - ]はNO 3 - 又はClO 4 - であり、水素イオン[H+]及びNO 3 - 又はClO 4 - である陰イオンは前記IV式中の4位及び10位の窒素のいずれにも無いか、いずれか一方に、又は両方にある。)
    の構造を有する化合物を製造する方法であって、
    IIIA
    Figure 0004384726
    (式中、Φはフェニルである)
    の構造を有する化合物を水素化分解することを含む前記方法。
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