JP4382018B2 - 耐水性を有する電子写真用受像紙 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真用受像紙に関する。さらに詳しくは、カラーコピー機においてトナー定着性、転写性に優れ、ブリスターやスティッキングの発生もなく、連続印刷ができる耐水性を有する電子写真用受像紙に関する。
電子写真印刷機・プリンターのカラー化、高性能化によって印刷物は文書類以外にもポスター、カード、ラベルやカラー写真入り文書などさまざまな使われ方をするようになってきた。しかしながら紙に印刷されるため耐水性や防汚性が劣り、水や油で汚れやすい飲食店のメニューや生鮮食料品店の商品カード、屋外に掲示されるポスターなどは印刷後にプラスチックフィルムでラミネート等を施すなどの後処理を行わなければならなかった。
そこで、あらかじめ両面にフィルムを貼りあわせた紙に電子写真印刷すると、画像が擦られた時に定着したトナーが脱離するなどし、耐擦過性や耐久性などのトナー定着性が劣る、また、トナー転写性が劣り画像濃度が出にくく、彩度が低く、高品質なカラー画像が得られない、印刷時の熱定着の際に熱で紙とフィルムの間で発泡(ブリスター)を生じてしまい印刷時の用紙搬送性や外観不良を引き起こすなどの問題が発生していた。
これらの問題を解決するために、例えば、文献1には、基紙の両面に特定のポリプロピレン樹脂層を設け、その上にトナー受像層を有する電子写真用受像紙が提案されている。また、文献2には、基紙の両面をフィルム形成能ある樹脂で被覆し、基紙の体積固有抵抗値および樹脂被覆面の中心面平均粗さを特定化した電子写真用受像紙が提案されている。しかしながら、上記で提案されたような電子写真用受像紙では、連続印刷して印刷物が積み重なった場合には、印刷物同士の間で、トナー印刷面と裏面が貼り付いてトナー転写が発生する(スティッキング)という問題がある。
特開2002−351121号公報 特開2005−17843号公報
したがって、本発明は、耐水性を有する電子写真用受像紙に係り、特に、トナー定着性、転写性に優れ、美しい画像が得られ、熱定着時にブリスターも発生せず、かつスティッキングの発生もなく連続印刷できる電子写真用受像紙を提供することを目的とする。
本発明は、下記の技術的構成により、前記課題を解決できたものである。
(1) 基紙の両面にプラスチックフィルムを貼り合わせてなり、少なくとも片面のプラスチックフィルムがトナー受理層を有し、該トナー受理層がガラス転移温度が0〜80℃の樹脂、低抵抗処理剤および有機ポリマー微粒子を含み、該基紙が樹脂含浸されたものであることを特徴とする耐水性を有する電子写真用受像紙。
(2) 前記有機ポリマー微粒子が、平均粒子径が0.5〜15μmのポリアクリル微粒子であることを特徴とする前記(1)に記載の耐水性を有する電子写真用受像紙。
(3) 端面からの耐水性が4mm以下であることを特徴とする前記(1)または(2)のいずれかに記載の耐水性を有する電子写真用受像紙。
(4) 前記樹脂含浸が塗工により行われることを特徴とする前記(1)ないし(3)のいずれかに記載の耐水性を有する電子写真用受像紙。
(5) プラスチックフィルムがポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする前記(1)ないし(4)のいずれかに記載の耐水性を有する電子写真用受像紙。
本発明は、トナー定着性、転写性に優れ、耐久性に優れた美しい高品質な画像が得られ、熱定着時にブリスターの発生もなく、かつ連続印刷に際しても印刷物どうしがスティッキングを生じない耐水性を有する電子写真用受像紙を提供することができる。
先ず、本発明の実施形態を図1により説明する。
図1は耐水性を有する電子写真用受像紙の一例である。図中1は耐水性を有する基紙である。基紙1の両面には、有機ポリマー微粒子5を含有したトナー受理層4を予め設けたプラスチックフィルム3を、接着層2を介して貼り合せ、耐水性を有する電子写真用受像紙が構成されている。
本発明の電子写真用受像紙の厚さは70〜400μmが好ましく、100〜300μmがより好ましい。カードや写真用としては150〜300μmが好ましい。70μm未満では剛さが不足し、カードや写真用に適さないとともに、電子写真印刷機やプリンターで搬送不良になる恐れがあり、400μmを越えると剛さが過剰となり、電子写真印刷機やプリンターで搬送不良になる恐れがある。
基紙及びプラスチックフィルムの厚さは、電子写真用受像紙の総厚さにより適宜選択することができるが、総厚さに対して基紙の厚さを大きくした方が材料コストの面では有利である。
接着層の厚さは、1〜50μmが好ましく、5〜20μmがより好ましい。
トナー受理層の厚さは、0.01〜10μmが好ましく、0.05〜5μmがより好ましい。
次に本発明の実施形態を詳細に説明する。
<基紙>
本発明の基紙は、主として木材パルプを使用した上質紙、中質紙、下級紙などいずれも使用できる。また、非木材パルプ、合成パルプ、合成繊維などを含有したものであってもよい。
基紙の坪量は、特に選ばないが用途に応じて50〜250g/mのものを使用することができる。50g/m未満では紙の剛さが不足し、また、250g/mを越えると剛さが過剰となり、いずれの場合も印刷機中などで搬送不良を起しやすい。また、50g/m未満では剛さの不足でポスター、カード、写真用途等には適さない。坪量は好ましくは70〜220g/m、さらにカード用途やカラー写真用などの場合は100〜200g/mが好ましい。
基紙は耐水性を有することが必要であり、断面の耐水性、即ち断面からの水の浸透をも防止できることが好ましい。また、油など他の液体の浸透をも妨げることが好ましい。
基紙の耐水性が不足すると、屋外ポスターや生鮮食料品の商品カードなどに使用されたとき、端面から水が浸透し端部近傍で波打ちを起してしまう。また、油等が浸透すると端部近傍が透明化してしまう。
基紙に耐水性を付与する方法としては、抄造時に内添する内添サイズ法、サイズプレス等による表面サイズ法、両者を併用する方法、抄紙後の原紙に樹脂を含浸(塗工)する方法などが挙げられる。本発明においては油等の他の液体の浸透をも抑えることも考慮し、抄紙後の原紙に樹脂を含浸(塗工)する方法が好ましい。
含浸(塗工)する樹脂には、水系、有機溶剤系、無溶剤系を使用することが出来るが、一般的に紙には多少なりとも耐水性を持たせてある(サイズを効かしてある)ため水系では含浸しにくいので、溶剤系、無溶剤系が好ましく、樹脂の含浸量を調整するには溶剤系が好ましい。溶剤系は含浸液の樹脂濃度を変えることにより樹脂付着量を容易に調整することができる。
含浸用樹脂としては、特に限定されないが、耐水性と耐油性とを合わせ持つことが好ましく、例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、その他の熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂、合成樹脂ラテックスなどを使用することができる。
樹脂の付着量は、原紙に対して1〜20重量%が好ましく、2〜10重量%がより好ましく、2〜7重量%がさらに好ましい。付着量が1重量%未満では耐水性の付与効果が乏しい。20重量%を越えると紙が硬くなり、印刷機中での搬送性などに問題を生じ、また、紙が透明化するので用途によっては適合しない場合がある。
含浸液には必要に応じて他の薬品を混ぜることができる。例えば本発明においては低抵抗処理剤を含有することが好ましい。
本発明に用いる基紙は、水分が5%以下であることが好ましく、4.5%以下がより好ましく、4%以下がさらに好ましい。水分が5%を越えると熱定着時にブリスターが発生しやすくなる。
なお、水分の測定方法は、JIS P 8127による。
本発明に用いる基紙は、用途に応じて着色してあってもよい。しかし、カラー写真用の場合は、着色してあると画像がくすんだ感じになり鮮やかさが損なわれるので好ましくない。カラー画像をより明るい鮮やかな感じにするには、外観を白くすることも好ましく、原紙の段階で内添や塗工により蛍光染料を使用することが好ましい。
本発明に用いる基紙は、JIS P 8119で測定したベック平滑度が20秒以上であることが好ましく、50秒以上がより好ましい。ベック平滑度が20秒未満であると画像の高級感がなくなる。写真用には65秒以上が好ましい。ベック平滑度は、マシンカレンダー、スーパーカレンダーなどで調整できる。
<プラスチックフィルム>
本発明に用いるプラスチックフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、セロハン、酢酸セルロース、ポリアリレート、ポリスルホンなどが挙げられる。本発明においては熱定着時に変形しない耐熱性、印刷時の搬送性、印刷物としての耐水性・耐油性などの観点から、ポリエステルが好ましく、ポリエチレンテレフタレートがより好ましい。
フィルムの厚さは、電子写真用受像紙の総厚さに応じて適宜選択すればよいが、通常12〜100μmから選択する。
<トナー受理層>
トナー受理層はトナーの転写性、定着性を向上させ、高品質の画像を得るために設けるものであり、少なくともトナー受理用の樹脂、低抵抗処理剤および有機ポリマー微粒子で構成される。
トナー受理層を構成する樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリエステル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレンなどのオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体、アイオノマー、エチルセルロース、酢酸セルロース、ニトロセルロースなどのセルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられ、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン樹脂が好ましく、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン樹脂がより好ましい。
前記樹脂のガラス転移点(Tg)は、0〜80℃であることが必要であり、15〜65℃がより好ましく、30〜50℃がさらに好ましい。Tgが0℃未満では、トナー受理層が他のものと擦られたとき変形しやすく、定着したトナーが剥れやすいので、定着性に劣る。また、印刷前の受像紙がブロッキングして重送を起しやすい。一方、80℃を越えると、トナー受理層が硬い傾向となるので熱定着しにくくなる。その結果、定着強度は小さくなり、定着性が低下する。樹脂のTgを調整するためには、Tgの異なる複数の樹脂を併用してもよい。
Tgの測定は、JIS K 7121−1987により、9.3に記載の中間点ガラス転移温度(Tmg)を本発明のTgとした。
本発明においては、表面抵抗の適正化のために、トナー受理層に低抵抗処理剤を含有する。低抵抗処理剤としては、公知のカチオン系、アニオン系、両性イオン系、ノニオン系の低抵抗処理剤を使用できる。カチオン系としては、第4級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等、アニオン系としては、アルキルフォスフェート、ポリスチレンスルホン酸塩等、ノニオン系としては、脂肪酸エステル等がある。本発明においては第4級アンモニウム塩が好ましい。
トナー受理層中の低抵抗処理剤の含有量は、トナー受理層の表面抵抗が適正な範囲となるように調整されなければならないが、0.01〜40重量%であることが好ましく、0.1〜20重量%がより好ましく、1〜10重量%がさらに好ましい。0.01重量%未満ではトナー受理層の表面抵抗を下げる効果が少ない。40重量%を越えると表面抵抗が下がり過ぎる傾向になる。
本発明において、トナー受理層の表面抵抗は、1×10〜1×1011Ω/□であることが好ましく、1×10〜1×1010Ω/□であることがより好ましい。1×10Ω/□未満であると、転写しにくくなり、画像ムラが発生しやすくなる。1×1011Ω/□を越えると転写時に非画像部にカブリが発生するおそれがある。
表面抵抗の値は、測定方法はJIS K 6911−1995 5.13.1により、川口社製、商品名:KAWAGUCHI TERAOHM METER VE−30を使用し23℃/65%RHの環境下で測定した値である。
本発明においては、用紙を電子写真印刷機・プリンターに供給する時に発生する印刷前の受像紙どうしのブロッキングによる重送防止や、連続印刷した際の印刷物同士のスティッキング防止のために、トナー受理層に有機ポリマー微粒子を含有する。有機ポリマー微粒子としては、ポリアクリル微粒子、ポリエチレンなどのポリオレフィン微粒子、ポリスチレン微粒子、エチレン−アクリル酸共重合体微粒子などが挙げられる。特に、トナー定着時にはトナー受理層に熱がかかるので、トナー定着後の印刷物どうしのスティッキング防止のためには、耐熱性を有するポリアクリル微粒子が好ましい。ポリアクリル微粒子は、アクリル酸およびその誘導体を重合することによってできるアクリル樹脂からなる微粒子である。該アクリル樹脂としては、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸エステルなどの重合体、また、スチレン、酢酸ビニルなど、他のモノマーとの共重合体も挙げられる。ポリアクリル微粒子の中でも、耐熱性に優れた架橋タイプのポリメタクリル酸エステルのポリマー微粒子が好適である。
該有機ポリマー微粒子の粒子径については、ブロッキングやスティッキング防止効果を持たせるために、トナー受理層の表面から頭を出すようにしなければならないが、粒子径がインク受理層に対して大き過ぎると、トナーの定着性や画像の鮮明性が低下するので、両方の兼ね合いで粒子径を選択する。粒子径の目安としては、トナー受理層の厚さよりも5μm以内で大きいことが好ましく、従って、有機ポリマー微粒子の平均粒子径としては、0.5〜15μmであることが好ましい。
該有機ポリマー微粒子は、トナー受理層中に1〜20重量%含まれることが好ましく、5〜15重量%がより好ましい。1重量%未満では電子写真用受像紙がブロッキングが生じやすくなり、印刷機やプリンター中で重送を起したり、連続印刷の際にスティッキングを起こしたりしやすくなる。20重量%を越えると、有機ポリマー微粒子がトナー受理層表面から脱離しやすくなる。
本発明においては、ブロッキングによる電子写真用受像紙の重送防止に対する効果を高めるために、トナー受理層に無機微粒子を含有させてもよい。無機微粒子としては、シリカ、クレー、タルク、カオリン、珪石、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、ガラスビーズなどが挙げられる。これらの無機微粒子は平均1次粒子径0.01〜1μmであることが好ましい。また、無機微粒子の含有量としては、トナー受理層中に0.1〜10重量%含まれることが好ましく、0.5〜5重量%がより好ましい。0.1重量%未満ではブロッキングに対する効果がなく、印刷機やプリンター中で重送を起しやすくなる。10重量%を越えると受理層表面から脱離しやすくなる。
本発明のトナー受理層は、用途に応じて片面または両面に形成されればよいが、両面とも表面抵抗が前記範囲であることが好ましく、また表裏のバランスの点で、非画像面にも同一の層を形成することが好ましい。
トナー受理層の塗工量は0.01〜10g/mが好ましく、0.05〜5g/mがより好ましい。0.01g/m未満ではトナー受理層としての目的を達することができず、一方、10g/mを越えても、トナー受理層としての効果は頭打ちになり、材料コストの増大や、生産性の低下をきたすので好ましくない。
トナー受理層の形成方法は下記のとおりである。
樹脂、低抵抗処理剤、無機微粒子、及び他の材料を溶剤に溶解・分散し、塗工液を作成する。この塗工液を公知の下記塗工方式で所定量塗工する。
公知の塗工方式は、ロールタイプ、バータイプ、ブレードタイプ及びエアナイフタイプに大別される。ロールタイプとしては、サイズプレス、メタリングサイズプレス、コンソリデーテッドコーター、コントラコーター、ゲートロールコーター、KCMコーター、グラビアコーター、リバースロールコーター等が挙げられる。バータイプとしては、メタリングバーコーター、コンマバーコーターなどが挙げられる。ブレードタイプには、刃の当て方にベベルブレードタイプとベントブレードタイプとがある。ヘッドの形状としては、ボンドブレードコーター、フレキシブレードコーター、フラデッドニップコーター、ファウンテンブレードコーター、チャンプフレックスコーター、ビルブレードコーター等が挙げられる。また、スクリーン印刷方式にても塗布できる。
本発明においては、比較的低粘度液の塗工が精度高く簡便にできるグラビア方式が好ましく適用できる。
<接着層>
接着層は少なくとも接着樹脂で構成され、その他必要に応じて低抵抗処理剤などを含有する接着剤で構成される。
接着層で使用される接着樹脂は、接着機能を有するものであれば、特に制限はなく、熱可塑性樹脂系接着樹脂、熱硬化性樹脂系接着樹脂、ゴム(エラストマー)系接着樹脂を使用することができる。
熱可塑性樹脂系接着樹脂は、溶液またはエマルジョン、ラテックスの形で使用できる。樹脂成分としては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルキルエーテル、シアノアクリラート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチルなどのポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸メチルなどのポリアクリル酸エステル、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ポリスチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、熱可塑性エポキシ、上記ポリマーを構成するモノマーの共重合体、及び上記ポリマーの誘導体などが挙げられる。また、必要に応じて上記樹脂を複数種類混合して使用してもよい。
熱硬化性樹脂系接着樹脂は、一般に常温で液体で、加熱により、または触媒、硬化剤、硬化促進剤などの2〜3成分を混合し、硬化する。樹脂の例としては、メラミン樹脂、ユリア樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリベンゾチアゾール樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂等が挙げられる。通常、主剤と硬化剤を用いる2液硬化型の接着剤が好ましく使用されている。
ゴム(エラストマー)系接着樹脂は、主成分が天然ゴムまたは合成ゴムからなる弾性を有する高分子化合物であり、天然ゴム、再生ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリルニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等が挙げられる。
本発明で使用する接着樹脂は、2液硬化型ポリウレタン樹脂が好ましい。
本発明の接着層を構成する接着剤においては、トナーの転写性を良好にするために接着剤中に低抵抗処理剤を含有させ、接着層の表面抵抗を小さくすることが好ましい。
低抵抗処理剤としては、公知のカチオン系、アニオン系、両性イオン系、ノニオン系の低抵抗処理剤を使用できる。カチオン系としては、第4級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等、アニオン系としては、アルキルフォスフェート、ポリスチレンスルホン酸塩等、ノニオン系としては、脂肪酸エステル等がある。本発明においては第4級アンモニウム塩が好ましい。
接着剤中の低抵抗処理剤の含有量は、接着剤固形分に対して0.1〜15重量%が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。0.1重量%未満では表面抵抗を下げる効果が出ない。15重量%を越えると接着力を下げてしまい好ましくない。
接着剤中には、着色顔料、着色染料、蛍光染料等の着色剤等を必要に応じて混合することができる。
本発明においては、上記接着剤の塗工量は、1〜50g/mが好ましく、5〜20g/mがより好ましい。1g/m未満では、均一な接着ができず、接着力が不足する。50g/mを越えることは必要以上の量であり、コストアップになる。
接着層の表面抵抗は1×10〜1×1012Ω/□であることが好ましく、1×10〜1×1011Ω/□であることがより好ましい。1×10Ω/□未満では、表面抵抗が低すぎて、転写性が低下する傾向となり、1×1012Ω/□を越えると非画像部にカブリが発生しやすくなる。
表面抵抗の測定方法は、前記段落[0021]と同様である。
<電子写真用受像紙の製造>
本発明の電子写真用受像紙は、基紙の両面に上記接着剤を介してプラスチックフィルムを貼り合わせたものであり、貼り合わせ方法としては下記の方法が挙げられる。
(1)ドライラミネーション(乾式貼り合わせ)
一方の基材上に接着剤を塗工し、溶剤を殆ど揮発させた状態にし、その上に他の基材を重ねて、加圧、加熱などにより貼り合わせる。
(2)ウェットラミネーション(湿式貼り合わせ)
一方の基材上に接着剤を塗工し、その上に他の基材を重ねて貼り合わせた後、乾燥する。
(3)ホットメルトラミネーション(熱溶融ラミネーション)
一方の基材に熱溶融性の接着剤を溶融状態で塗布し、その上に直ちに他の基材を貼り合わせ冷却する。
(4)ヒートシールラミネーション
一方の基材に予め熱溶融性の材料を塗布して置いて、他の基材を重ねて、加熱圧着する。あるいは、両基材の中間に熱溶融性フィルムを挿入して加熱圧着する。
(5)エクストルージョンラミネーション(溶融押出ラミネーション)
溶融状態のフィルム状の接着用樹脂を、押出機のTダイから両基材間に押出し圧着する。
上記貼り合わせ方法のうち、(1)〜(3)における塗工方式には、公知の方式を適宜採用でき、ロールタイプ、バータイプ、ブレードタイプ及びエアナイフタイプに大別される。ロールタイプとしては、サイズプレス、メタリングサイズプレス、コンソリデーテッドコーター、コントラコーター、ゲートロールコーター、KCMコーター、グラビアコーター、リバースロールコーター等が挙げられる。バータイプとしては、メタリングバーコーター、コンマバーコーターなどが挙げられる。ブレードタイプには、刃の当て方にベベルブレードタイプとベントブレードタイプとがある。ヘッドの形状としては、ボンドブレードコーター、フレキシブレードコーター、フラデッドニップコーター、ファウンテンブレードコーター、チャンプフレックスコーター、ビルブレードコーター等が挙げられる。また、スクリーン印刷方式にても塗工できる。
本発明で採用する貼り合せ方法は、接着剤溶液を用いて紙の両面にプラスチックフィルムを貼り合せるのでドライラミネーションが好ましい。
本発明の電子写真用受像紙の製造方法の1例は概ね下記の通りである。
(1)プラスチックフィルムの片面にトナー受理層を設ける。
(2)プラスチックフィルムの他の面に、接着剤を塗工し、溶剤を揮散させ、接着層を設ける。
(3)接着層と基紙の片面とを貼り合せる。
(4)接着層と基紙の他の面とを貼り合せる。
本発明の耐水性を有する電子写真用受像紙は、後記の耐水性の測定方法による端面からの耐水性が4mm以下であることが好ましい。4mmを越えると端面から水が浸透し、その部分が変形したり透明化するので、屋外のポスターや飲食店のメニューや生鮮食料品の商品カードに適さない。
以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。なお、本発明はこれに限定されるものではない。また、原材料の配合量の部は重量部、固形分比率の%は重量%である。
<基紙の作製>
(含浸液の作製)
藤倉化成(株)製アクリル樹脂(商品名:アクリベースLH101、固形分40重量%液)をトルエンで稀釈し15重量%液とし含浸液とした。
(基紙の作製)
原紙として坪量128g/mの蛍光染料を含む上質紙(王子製紙社製、商品名:マシュマロ)を使用し、上記含浸液を含浸し、固形分で5g/m付着させ基紙とした。この基紙の厚さは150μm、ベック平滑度は80秒であった。水分を4%に調整し基紙とした。
<トナー受理層の作製>
(トナー受理層aの作製)
以下の配合からなるトナー受理層用塗工液を作製した。なお、部とあるのは重量部を意味する。
・トルエン 24.3部
・メチルエチルケトン 16.4部
・有機ポリマー微粒子A 0.52部
(ガンツ化成(株)製、商品名:GM−0407S、架橋タイプのポリメチルメタクリレート微粒子、平均粒子径4μm)
・低抵抗処理剤(4級アンモニウム塩) 6.3部
(日本加工塗料(株)製、商品名:No.1−30、30重量%液を10倍に稀釈したもの)
・ポリエステル樹脂A 5.0部
(東洋紡績(株)製、商品名:バイロンGK130、30重量%、Tg15℃)
・ポリエステル樹脂B 10.0部
(東洋紡績(株)製、商品名:バイロン60SS、30重量%、Tg47℃)
この塗工液を厚さ38μmの透明PETフィルム(ユニチカ(株)製、商品名:エンブレッド)に塗工量2g/mとなるようにグラビア方式で塗工し、乾燥しトナー受理層aを設けた。このトナー受理層aの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
なお、ポリエステル樹脂AとBとを上記比率で混合した樹脂のTgは36℃であった。また、トナー受理層aの固形分比率は、有機ポリマー微粒子10.0%、低抵抗処理剤3.6%、ポリエステル樹脂86.4%である。
(トナー受理層bの作製)
有機ポリマー微粒子Aの配合量を0.10部、低抵抗処理剤の配合量を5.7部とした以外は、トナー受理層aと同様にしてトナー受理層bを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層bの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層bの固形分比率は、有機ポリマー微粒子2.0%、低抵抗処理剤3.6%、ポリエステル樹脂94.4%である。
(トナー受理層cの作製)
有機ポリマー微粒子Aの配合量を1.18部、低抵抗処理剤の配合量を7.1部とした以外は、トナー受理層aと同様にしてトナー受理層cを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層cの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層cの固形分比率は、有機ポリマー微粒子20.0%、低抵抗処理剤3.6%、ポリエステル樹脂76.4%である。
(トナー受理層dの作製)
有機ポリマー微粒子Aの代わりに、有機ポリマー微粒子B(ガンツ化成(株)製、商品名:GM−0630H、架橋タイプのポリメチルメタクリレート微粒子、平均粒子径6μm)を用いた以外は、トナー受理層aと同様にしてトナー受理層dを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層dの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層dの固形分比率は、トナー受理層aと同一である。
(トナー受理層eの作製)
有機ポリマー微粒子Aの代わりに、有機ポリマー微粒子C(ガンツ化成(株)製、商品名:GM−1007S、架橋タイプのポリメチルメタクリレート微粒子、平均粒子径10μm)を用いた以外は、トナー受理層aと同様にしてトナー受理層eを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層eの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層eの固形分比率は、トナー受理層aと同一である。
(トナー受理層fの作製)
有機ポリマー微粒子Aの代わりに、有機ポリマー微粒子D(ガンツ化成(株)製、商品名:GB−05S、架橋タイプのポリブチルメタクリレート微粒子、平均粒子径5μm)を用いた以外は、トナー受理層aと同様にしてトナー受理層fを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層fの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層fの固形分比率は、トナー受理層aと同一である。
(トナー受理層gの作製)
有機ポリマー微粒子Aの代わりに、有機ポリマー微粒子E(ガンツ化成(株)製、商品名:GS−0605、架橋タイプのポリスチレン微粒子、平均粒子径6μm)を用いた以外は、トナー受理層aと同様にしてトナー受理層gを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層gの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層gの固形分比率は、トナー受理層aと同一である。
(トナー受理層hの作製)
ポリエステル樹脂Aとポリエステル樹脂Bの混合樹脂の代わりに、ポリエステル樹脂Bのみを15.0部配合した以外は、トナー受理層用aと同様にしてトナー受理層hを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層hの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層hの固形分比率は、トナー受理層aと同一である。
(トナー受理層iの作製)
ポリエステル樹脂Aとポリエステル樹脂Bの混合樹脂の代わりに、ポリエステル樹脂C(東洋紡績(株)製、商品名:バイロン290、30重量%溶液、Tg72℃)を15.0部配合した以外は、トナー受理層用aと同様にしてトナー受理層iを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層iの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層iの固形分比率は、トナー受理層aと同一である。
(トナー受理層jの作製)
ポリエステル樹脂Aとポリエステル樹脂Bの混合樹脂の代わりに、ポリエステル樹脂D(東洋紡績(株)製、商品名:バイロンGM900、30重量%溶液、Tg−15℃)を15.0部配合した以外は、トナー受理層用aと同様にしてトナー受理層jを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層jの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層jの固形分比率は、トナー受理層aと同一である。
(トナー受理層kの作製)
ポリエステル樹脂Aとポリエステル樹脂Bの混合樹脂の代わりに、ポリエステル樹脂E(東洋紡績(株)製、商品名:バイロンGK880、30重量%溶液、Tg84℃)を15.0部配合した以外は、トナー受理層用aと同様にしてトナー受理層kを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層kの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層kの固形分比率は、トナー受理層aと同一である。
(トナー受理層lの作製)
有機ポリマー微粒子Aの代わりに、無機微粒子の疎水性シリカ(日本アエロジル(株)製、商品名:R972、平均一次粒子径0.016μm)を用いた以外は、トナー受理層aと同様にしてトナー受理層lを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層1の厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層lの固形分比率は、無機微粒子10.0%、低抵抗処理剤3.6%、ポリエステル樹脂86.4%である。
(トナー受理層mの作製)
有機ポリマー微粒子Aの配合量を0部、低抵抗処理剤の配合量を5.6部とした以外は、トナー受理層aと同様にしてトナー受理層mを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層mの厚さは2μm、表面抵抗は3.0×10Ω/□であった。
トナー受理層mの固形分比率は、低抵抗処理剤3.6%、ポリエステル樹脂96.4%である。
(トナー受理層nの作製)
有機ポリマー微粒子Aの配合量を0.50部、低抵抗処理剤の配合量を0部とした以外は、トナー受理層aと同様にしてトナー受理層mを設けたフィルムを作製した。このトナー受理層nの厚さは2μm、表面抵抗は1.0×1015Ω/□以上であった。
トナー受理層nの固形分比率は、有機ポリマー微粒子10.0%、ポリエステル樹脂90.0%である。
<接着剤の作製>
以下の組成からなる接着剤を作製した。
ポリウレタン樹脂(武田薬品工業(株)製、商品名:タケラックA−367H、固形分35重量%)と硬化剤(武田薬品工業(株)製、商品名:タケネートA−7、固形分80重量%)とを固形分比2:1で混合し、上記全体の合計に対し低抵抗処理剤(4級アンモニウム塩、日本加工塗料(株)製、商品名:No.1−30、30重量%液)を固形分で4.8重量%となるよう加え、酢酸エチルで30重量%に稀釈し接着剤とした。
<電子写真用受像紙の作製>
(実施例1)
トナー受理層aを設けたフィルムの未塗工面に、上記接着剤をグラビア方式にて10g/mとなるよう塗工した。接着剤層の厚さは9μm、表面抵抗は5×1010Ω/□であった。このフィルムの接着剤層と基紙とをドライラミネーション方式で、基紙の片面づつ両面に貼り合わせて本発明の電子写真用受像紙を得た。
(実施例2〜9、比較例1〜5)
トナー受理層b〜iをそれぞれ設けたフィルム、およびトナー受理層j〜nをそれぞれ設けたフィルムを用いて、実施例2〜9、および比較例1〜5の電子写真用受像紙を得た。
なお、本発明および比較用の電子写真用受像紙の作製に用いたトナー受理層について、樹脂のTg、有機ポリマー微粒子等の種類、平均粒子径、全固形分中の粒子の含有比率、低抵抗処理剤の含有比率等をまとめて表1に示す。
Figure 0004382018
<特性の評価>
実施例、比較例で得られた電子写真用受像紙をA4サイズに裁断し、カラーコピー機(、リコー(株)製、商品名:IPSIO CX7200)を用いてカラー印刷を実施した。各印刷物について下記各種特性を評価した。評価結果を表2に示す。
各種特性の評価方法は次の通りである。
(1)耐水性
電子写真用受像紙を4cm×4cmに裁断し、赤インク液((株)パイロット製、商品名:パイロットインキ/レッドを水で100倍に希釈)に1時間浸漬し端面からのインクの浸み込み幅を測定し最大値(mm)を耐水性とした。
(2)定着性
カラー印刷サンプルのトナー付着部分を100gの荷重を掛けた針先で10mm/秒の速度で引っかきトナーの削れ具合を目視で判断した。
○:削れない
△:削れるが実用上問題ない程度
×:削れ落ちる
(3)転写性
カラー印刷サンプルのトナー付着部分の濃度ムラを目視で判断した。
○:一様に転写していて濃度ムラがない
△:濃度ムラは見られるが実用上問題ない程度
×:濃度ムラがひどく未転写がみられる、又は非画像部にカブリが発生する
(4)ブリスター
カラーコピー機より排出された受像紙の基紙とフィルムとの間の発泡を目視で判断した。
○:発泡は見られない
△:微細な発泡は見られるが実用上問題ない程度
×:大きな発泡が見られ基紙からフィルムが完全に浮きあがっている
(5)スティッキング(貼り付き)
カラーコピー機より連続して排出され、積層された受像紙を剥がし、印刷面と裏面のスティッキングを目視で判断した。
○:スティッキングは見られない
△:スティッキング若干は見られるが実用上問題ない程度
×:トナーが、受像紙の裏面に転写されている
Figure 0004382018
表2の結果から明らかなように、実施例1〜9の本発明の電子写真用受像紙は、耐水性、トナー定着性、転写性に優れ、ブリスターの発生がなく、また、スティッキングについても発生しないか、もしくは実用上問題なかった。
比較例1および比較例2の電子写真用受像紙は、それぞれトナー受理層に使用した樹脂のTgが低すぎるか、あるいは高すぎるため、定着性が著しく劣っていた。
比較例3および比較例4の電子写真用受像紙は、トナー受理層に有機ポリマー微粒子を用いていないため、スティッキングの発生が著しく、実用に耐えないものであった。
比較例5の電子写真用受像紙は、トナー受理層に低抵抗処理剤を用いていないため、カブリが発生し転写性が著しく劣っていた。
本発明の耐水性を有する電子写真用受像紙は、耐水性、防汚性、定着性、転写性に優れ、熱定着時にブリスターも発生せず、かつ連続印刷時にスティッキングの発生もなく高品質なカラー画像が得られるので、ポスター、カード、ラベル、カラー写真などに好適に使用できる。
本発明の耐水性を有する電子写真用受像紙の1例の模式図である。
符号の説明
1 基紙
2 接着層
3 プラスチックフィルム
4 トナー受理層
5 有機ポリマー微粒子

Claims (5)

  1. 基紙の両面にプラスチックフィルムを貼り合わせてなり、少なくとも片面のプラスチックフィルムがトナー受理層を有し、該トナー受理層がガラス転移温度が0〜80℃の樹脂、低抵抗処理剤および有機ポリマー微粒子を含み、該基紙が樹脂含浸されたものであることを特徴とする耐水性を有する電子写真用受像紙。
  2. 前記有機ポリマー微粒子が、平均粒子径が0.5〜15μmのポリアクリル微粒子であることを特徴とする請求項1に記載の耐水性を有する電子写真用受像紙。
  3. 端面からの耐水性が4mm以下であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の耐水性を有する電子写真用受像紙。
  4. 前記樹脂含浸が塗工により行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の耐水性を有する電子写真用受像紙。
  5. プラスチックフィルムがポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の耐水性を有する電子写真用受像紙。
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