JP4381713B2 - パスワード設定方法、機器、及びログインサーバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、IDとパスワードによる認証機構をもつネットワーク接続可能な機器の、パスワード設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットのような広域ネットワークを経てユーザが操作する機器が増えている。インターネットに接続された機器は、不特定他者からのアクセスを受ける可能性があり、利用するユーザを特定する方法として、IDとパスワードを用いた認証が用いられている。
【0003】
パスワードを用いる認証では、期待する認証効果を得るため、適切なパスワード設定がされることが求められる。そのために、パスワードの未設定による認証無効化を防ぐことを目的として、装置の起動時にパスワードが設定されていなければ起動を制限してセキュリティを高めるという手法が提示されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
また、パスワードは、利用ユーザ以外の他者に漏洩しないことが必要である。そのために、ユーザにIDと初期パスワードを与えるとともに、ユーザだけが知りえる仮のパスワードを交付するという方法が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。この特許文献2に開示された方法は、初期パスワードが漏洩したとしても初期パスワードでのアクセス時に、仮のパスワードも合わせて入力させることでユーザ認証を確実にすることを狙った方法である。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−268767号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2001−337922号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、第1の問題として、パスワードによる認証方式には、機器にパスワードが設定された状態でないと、利用ユーザの認証が十分にできないという点がある。従って、機器の利用時にはパスワードが設定されていることが望ましい。
【0008】
しかしながら、設定の煩わしさやパスワード重要性の説明不足の点から、パスワード未設定のまま機器を利用しようとするユーザも存在すると考えられる。
【0009】
特許文献1では、起動時にパスワードの設定状態を確認して未設定であれば起動を制限する手法を取っているが、パスワードが設定されている状態で機器が利用される点までは言及していない。
【0010】
第2の問題として、利用当初から認証が働くように機器に予めパスワードを設定しておくと、ユーザにパスワードを紙面などで通知する作業が発生し、通知過程で他者に漏洩する恐れがある点である。
【0011】
特許文献2では、初期パスワードの他に、ユーザしか知りえない仮のパスワードを用いることで初期パスワード漏洩時の対策を講じているが、仮のパスワードをユーザしか知りえない方法で通知する手段までは言及していない
第3の問題として、ユーザに紙面などでパスワードを通知すると、紙面にパスワードを印字したり、ユーザにその紙面を確実に届ける必要があり、手間と時間がかかるという点がある。
【0012】
そこで本発明は、前記の問題を解決するために、パスワード未設定での機器の利用を防止するとともに、他者に漏洩する恐れがあって手間と時間がかかるパスワード通知過程を必要としないパスワード設定手法と、これを実現するための機器及びログインサーバ等を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る機器等は、ユーザが機器を利用しようとした時に機器のパスワードが未設定状態であればパスワードを設定するように動作する。
【0014】
つまり、第1の発明に係るパスワード設定方法は、ネットワークに接続されて利用され、パスワードリセット機能によりパスワード設定を未設定状態に変更することができる機器のパスワード設定方法であって、前記パスワードリセット機能によりパスワード未設定状態となった前記機器におけるパスワード設定手順として、前記ネットワークに接続された通信端末からの操作要求を受け付ける操作認証工程と、前記機器のパスワード設定が未設定状態であることを検出するパスワード未設定検出工程と、前記パスワード未設定検出工程においてパスワード設定が未設定状態であることが検出された場合に、前記通信端末にパスワード設定要求を行うパスワード設定要求工程と、前記パスワード設定要求工程においてパスワード設定要求に対応して前記通信端末から送信されたキーワードを前記機器のパスワードとして設定するパスワード設定工程と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
これによって、パスワード未設定での機器の利用を防止するとともに、紙面による通知のように他者に漏洩する恐れがあって手間と時間がかかるパスワード通知過程が不要となる。
【0016】
また、第2の発明に係るパスワード設定方法は、ログインサーバに到達可能なネットワークに接続されて利用され、パスワードリセット機能によりパスワード設定を未設定状態に変更することができる機器のパスワード設定方法であって、前記パスワードリセット機能により前記機器がパスワード未設定状態になっている時に、前記ログインサーバが、前記ネットワークを介して自装置に接続された通信端末に対して操作する前記機器を選択させる機器選択工程と、前記機器選択工程において前記通信端末により選択された前記機器(選択機器と称す)のパスワード未設定状態を検出するパスワード状態検出工程と、前記パスワード状態検出工程において前記選択機器がパスワード未設定状態であることが検出された場合に、前記選択機器に対するパスワード設定を、前記通信端末に対して要求するパスワード設定要求工程と、前記パスワード設定要求工程において前記通信端末から入力されたキーワードを、前記選択機器に送付するキーワード送付工程と、を備え、前記選択機器が、前記キーワード送付工程において前記ログインサーバから送付された前記キーワードを、前記選択機器のパスワードとして設定するパスワード設定工程を備えたことを特徴とする。
【0018】
なお、本発明は、このようなパスワード設定方法として実現することができるだけでなく、機器、ログインサーバ、機器とログインサーバから構成される通信システム、機器としてコンピュータを機能させるプログラム、ログインサーバとしてコンピュータを機能させるプログラムとして実現することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明のパスワード設定方法の実施の形態1となる、システム構成図である。機器1と通信端末2は、ネットワーク3を介して接続された状態にある。ここで、機器1は、ユーザが利用する対象となる機器であり、パスワードが登録されたユーザにだけ利用が許可されている。通信端末2は、ユーザが機器1を利用する(機器1にアクセスする)ために用いる通信装置である。
【0021】
本実施形態では機器1は、ネットワーク3を介した外部との通信と機器内部の制御を行う通信部4を持ち、パスワード5とパスワード設定フラグ6を記憶するための記憶装置7を持っている。パスワード5は機器1を利用するユーザを認証するために使われる。パスワード設定フラグ6は、機器1にパスワード5が設定されているかどうかを示すもので、パスワード設定フラグ6がセットされている時は、機器1にパスワード5が設定されていることを示す。リセットされている時は、機器1にパスワード5が設定されていないことを示す。
【0022】
また機器1は、パスワード設定部9と、パスワード比較部10と、リセット部11を持っている。パスワード設定部9は通信部4から機器1のパスワードとして設定するパスワードP0を受け取り、そのパスワードP0がパスワードとして許容できるかどうかを調べるためにパスワードポリシー13を読み出して照らし合わせ、パスワードポリシー13に合致すればパスワードP0をパスワード5として蓄積する。パスワードポリシー13には、パスワードの最低限必要文字数や文字種構成の指定が挙げられ、例えばパスワードP0の文字数が少なければパスワード設定を拒絶する。パスワード設定部9はまた、パスワードP0を蓄積した時はパスワード設定フラグ6をセットし、設定が成功したことを通信部4に返す。パスワードポリシー13に合致しなかった場合は、設定が失敗したことを通信部4に返す。パスワード比較部10は、通信部4からパスワードP1を渡された時に、蓄積しているパスワード5を読み出し、パスワードP1とパスワード5が一致するか比較した後、比較が成功したか失敗したかを通信部4に返す。リセット部11は、機器1の外面に取り付けたリセットスイッチの押込といった要因によって実行され、実行された時はパスワード設定フラグ6をリセットする。
【0023】
さらに機器1は、ユーザに操作を指示するための画面データ14を持っている。画面データ14には、パスワード設定を指示するパスワード設定画面の画面データ15、利用するユーザの認証をするためにパスワードの入力を指示するパスワード入力画面の画面データ16、機器1の操作を待ち受けるアプリケーション画面の画面データ17がある。これらの画面データは機器1の通信部4によって読み出され、通信部4がネットワーク3を介して通信端末2の通信部18に送信される。
【0024】
通信端末2は、ネットワーク3を介した外部との通信と機器内部の制御を行う通信部18を持ち、キーボードやボタンのような入力部19と、情報やデータを出力するためのディスプレイのような出力部20が備わっている。通信端末2には携帯電話やパソコンなどが想定される。通信部18は入力部19からキー入力データを受け取り、出力部20やネットワーク3にデータを伝達する。通信部18はまた、ネットワーク3からデータを受け取り、ネットワーク3や出力部20にデータを伝達する。機器1から通信端末2に伝達される画面データは、さらに出力部20へと渡される。図2は、出力部20による画面データ(パスワード設定画面15、パスワード入力画面16及びアプリケーション画面17)の表示例(通信端末2における画面表示例)であり、図2(a)がパスワード入力画面21、図2(b)がアプリケーション画面22、図2(c)がパスワード設定画面23、の例である。
【0025】
以上のような構成を前提に、機器1と通信端末2間で行われるユーザの認証過程と、パスワード設定の過程を、図3に示されたフローチャートを用いて説明する。
【0026】
ユーザの操作する通信端末2の通信部18から、ネットワーク3を介して接続要求が機器1の通信部4に到着した時(S100)、通信部4はパスワード設定フラグ6を読み出し、セットされているかリセットかを調べる(S101)。
【0027】
パスワード設定フラグ6がセットされている、すなわちパスワード5が設定されている場合(S102でYes)、機器1の通信部4はパスワード入力画面の画面データ16を読み出し、ネットワーク3を介して通信端末2の通信部18へ送信する。通信端末2の通信部18は、画面データ16を出力部20に渡し、出力部20は画面データ16を構成してパスワード入力画面21を出力する(S103)。この時ユーザは入力部19によってパスワードを入力する。
【0028】
パスワード入力画面出力時にユーザによって入力されたパスワードP2は、入力部19から通信部18に渡され、さらに通信部18がネットワーク3を介して機器1の通信部4へと送信する(S104)。パスワードP2を受け取った機器1の通信部4は、パスワードP2が蓄積されているパスワード5と一致するかの判断を得るために、パスワード比較部10にパスワードP2を渡す。パスワード比較部10は蓄積されたパスワード5を読み出し、パスワードP2との間で比較を行う(S105)。
【0029】
パスワード5とパスワードP2が一致した場合には(S106)、パスワード比較部10は、比較成功の結果を通信部4に伝える。比較成功の結果を受けた通信部4は、機器1を操作するユーザの確認が取れたとして、アプリケーション画面の画面データ17を読み出し、それをネットワーク3を介して通信端末2の通信部18へ送信する。通信端末2の通信部18は、画面データ17を出力部20に渡し、出力部20は画面データ17を構成してアプリケーション画面22を出力する(S107)。
【0030】
ここで、処理ステップS106において、パスワード5とパスワードP2が一致しない場合には、パスワード比較部10は比較失敗の結果を通信部4に伝える。比較失敗の結果を受けた通信部4は、再度パスワード入力画面の画面データ16を読み出し、ネットワーク3を介して通信端末2の通信部18へ送信する。以下、同様にしてパスワード入力画面21が出力され、ユーザに再入力が求められていること示す。なお、機器1の通信部4が画面データを再度送信する代わりに、パスワード入力が求められている情報を通信端末2の通信部18に伝え、それを受けて通信端末2の側で前に受け取ったパスワード入力画面の画面データ16を出力部20に渡し、パスワード入力画面21を再出力させても良い。
【0031】
また、処理ステップS102において、パスワード設定フラグ6がリセットされている、すなわちパスワード5が設定されていない場合は(S102でNo)、機器1の通信部4はパスワード設定画面の画面データ15を読み出し、ネットワーク3を介して通信端末2の通信部18へ送信する。以下、同様にして出力部20によってパスワード設定画面23が出力され(S108)、この時ユーザは入力部19によってパスワードを入力する。
【0032】
パスワード設定画面23が出力された場合、ユーザにはパスワード入力が2回要求される。これは、最初に入力されるパスワードP3と再入力されたパスワードP4が一致するかどうかによって、ユーザの意図するパスワードであるかを確認するためである。入力部19によって入力されたパスワードP3と再入力パスワードP4は、通信端末2の通信部18からネットワーク3を介して機器1の通信部4へと送信され(S109)、機器1の通信部4によって一致するかどうかのチェックが行われる(S110)。
【0033】
パスワードP3と再入力パスワードP4が一致している場合、機器1の通信部4は、パスワードP3をパスワード設定部9に渡す。パスワードP3を受け取ったパスワード設定部9は、パスワードP3が機器1のパスワード5として許容できるかどうかをチェックするために、パスワードポリシー13の内容と照らし合わせるポリシーチェックを行う(S111)。
【0034】
ポリシーチェックに合致していれば(S112)、パスワード設定部9はパスワードP3をパスワード5として蓄積し(S113)、さらにパスワード設定フラグ6をセットする(S114)。その後、パスワード設定部9は機器1の通信部4にパスワード設定成功の結果を伝える。成功結果を受けて、機器1の通信部4はアプリケーション画面の画面データ17を読み出し、以下同様にして出力部20にアプリケーション画面22が出力される。(S107)
【0035】
なお、処理ステップS110において、パスワードP3と再入力パスワードP4が一致しない場合、通信部4はパスワード設定画面の画面データ15を再度読み出して通信端末2の通信部18に伝えるか、代わりにパスワード設定が求められている情報を通信端末2の通信部18に伝えるなどして、同様にパスワード設定画面23を出力させる。処理ステップS112において、ポリシーチェックの際にパスワードポリシー13に合致しなかった場合も同様である。
【0036】
ユーザが機器1に蓄積されているパスワード5を忘れたなどして、パスワード5を設定されていない状態に戻したい時は、ユーザは、リセット部11を実行する。リセット部11が実行されると、リセット部11はパスワード設定フラグ6をリセットする。場合によっては蓄積されているパスワード5を空の状態にしてもよい。次にユーザの操作する通信端末2が機器1に接続を要求した時には、図3に示された処理ステップS1を経て、新しくパスワードが蓄積される。
【0037】
以上のように、実施の形態1によれば、ネットワークに接続されて利用される機器において、ユーザからのアクセスに対して、機器のパスワードの設定状態がチェックされ、パスワードが未設定状態であれば、ユーザに対してパスワード設定要求が出されるとともに、送信されてきたキーワードが機器のパスワードとして設定される。したがって、パスワード未設定での機器の利用が防止されるとともに、紙面による通知のように他者に漏洩する恐れがあって手間と時間がかかるパスワード通知過程が不要となる。
【0038】
なお、通信端末2と機器1との間でやりとりされるデータには、機器1を操作するためのパスワード5が含まれる。したがって、通信されるデータに対してSSL(Secure Sockets Layer)などの暗号化手法を適用し、ネットワーク3を伝播中に他者に容易に解読できないようなデータに変換されて運ばれることが好ましい。
【0039】
また、パスワード設定フラグ6がリセットの状態で機器がネットワーク3に接続された場合、ユーザが通信端末2を用いて機器1に接続要求を出して図3に示された処理ステップS1を完了するまではパスワード5が設定されていない状態である。そこで、機器1がネットワーク3に接続してからの経過時間を機器1の通信部4にカウントさせる。カウントは、機器1がネットワーク3から切り離されるか、パスワード設定フラグ6のセットによって停止又は初期化される。パスワード設定フラグ6がリセットのまま一定カウント経過すると機器1の通信部4がネットワークを介した接続要求を遮断するようにすると、ユーザがパスワード設定フラグ6がリセットされた機器1を放置したとしても、他者が図3に示された処理ステップS1によってユーザ許可を得ずにパスワード5を設定してしまうという不具合が防止される。
【0040】
また、本実施の構成において、パスワード5が設定されているかどうかを確認するためにパスワード設定フラグ6を設けたが、パスワード5の長さが0かそうでないかでパスワード設定がされているかを判断しても良い。パスワード比較部10における比較方法としては、ハッシュ関数を用いたダイジェスト認証でも良い。
【0041】
(実施の形態2)
図4は、本発明のパスワード設定方法の実施の形態2となる、システムの構成図である。機器25と通信端末2とログインサーバ27は、ネットワーク3を介して接続された状態にある。
【0042】
本実施形態では、機器ごとに機器を識別する機器IDが割り当てられている。機器25は、実施の形態1の機器1の構成に加え、機器25ごとに割り当てられた固有の機器IDを機器ID28として記憶装置29に蓄積する。さらに、機器ID28を通信部4に渡す機器ID通知部30を備えている。また機器25の通信部4は、ネットワーク3上で機器25の位置を特定できるようなアドレス34を持っている。通信端末2の構成は実施の形態1と同様である。
【0043】
ログインサーバ27は、通信部31と、認証部32と、画面構成部33、画面データ41、機器25から通知された機器IDと機器25のネットワーク位置を表わすアドレスを組み合わせて蓄積するための記憶装置39を有する。記憶装置39には、機器IDとアドレスの組み合わせをアドレスリスト35として蓄積する。また、ユーザを識別するユーザIDとユーザパスワードを組としたユーザリスト37、ユーザが登録した機器の機器IDとパスワードから成る機器リスト38を記憶装置39に蓄積している。なお、アドレスリスト35とユーザリスト37と機器リスト38は、それぞれ複数、記憶装置39に蓄積される。
【0044】
通信部31は、ネットワーク3を介した外部との通信と機器内部の制御を行う。また通信部31は、機器25の通信部4から送られてくる機器ID28を含んだパケットデータを受け取ると、それを解析して機器IDとアドレスを取り出し、アドレスリスト35として蓄積する。
【0045】
認証部32は、ログインサーバ27の通信部31からユーザIDとユーザパスワードの組を受け取った時に、蓄積されているユーザリスト37を読み出し、ユーザリスト37の中から、受信したユーザIDとユーザパスワードの組が含まれるかどうかを検索し、成功又は失敗の結果を通信部31に返す。ユーザリスト37に記載されている各ユーザIDには対応した機器リスト38があり、機器リスト38は、ユーザが操作できる機器の機器IDとパスワードの組み合わせで構成されている。ユーザが操作できる機器が複数ある場合は、機器リスト38は複数の機器IDとパスワードから構成される。
【0046】
ログインサーバ27は、ユーザに操作を指示するための画面データ41を持っており、画面構成部33はユーザに応じて画面データ41を再構成する。画面データ41には、ユーザ認証を求めるユーザ情報入力画面の画面データ42、ユーザに操作したい機器を選択させる機器選択画面の画面データ43、新規機器を登録させる機器ID入力画面の画面データ44、機器のパスワード設定を指示するパスワード設定画面の画面データ45、パスワードの入力を求めるパスワード入力画面の画面データ46がある。通信部31の要請に応じて、画面データ41は画面構成部33によって読み出され、画面構成部33が処理を行った後にログインサーバ27の通信部31に渡される。ログインサーバ27の通信部31は、この処理された画面データをネットワーク3を介して通信端末2の通信部18に送信する。図5はこれら画面表示の一例と遷移の流れである。本図の詳細は後述すう。
【0047】
以上のような構成を前提に、機器25とログインサーバ27との間で行われる機器ID28の通知工程S2を図6を用いて説明する。
【0048】
機器25がネットワーク3に接続されると(S201)、機器25に蓄積されている機器ID28が機器ID通知部30によって読み出され、機器ID通知部30から機器25の通信部4に渡される(S202)。機器ID28を渡された機器25の通信部4は、機器ID28とアドレス34を含んだデータを、ネットワーク3を介してログインサーバ27の通信部31へと送信する(S203)。ログインサーバ27の通信部31は、このデータを受けるとそれを解析し、機器ID28とアドレス34を検出し、アドレスリスト35として蓄積する。
【0049】
次に、機器25と通信端末2とログインサーバ27間で行われるユーザ確認とパスワード設定を図7(S3)を用いて説明する。
【0050】
機器25を利用したいユーザは、通信端末2を操作してログインサーバ27に接続要求を出す(S301)。通信端末2の通信部18からログインサーバ27の通信部31に接続要求が到着した時、画面構成部33はユーザ情報入力画面の画面データ42を読み出し、ログインサーバ27の通信部31へと渡す。ログインサーバ27の通信部31は、受け取った画面データをネットワーク3を介して通信端末2の通信部18へ送信する。通信端末2の通信部18は、受信した画面データを出力部20に渡し、出力部20はユーザ情報入力画面48を出力する。この時ユーザは、入力部19によってユーザIDとユーザパスワードを入力する(S302)。
【0051】
ユーザ情報入力画面出力時にユーザによって入力されたユーザIDとユーザパスワードは、入力部19から通信端末2の通信部18に渡され、さらに通信部18がネットワーク3を介してログインサーバ27の通信部31へと送信する(S303)。ユーザIDとユーザパスワードを受信したログインサーバ27の通信部31は、それを認証するために、認証部32にユーザIDとユーザパスワードの組を渡す。認証部32は記憶装置39から蓄積されているユーザIDとユーザパスワードの組を順に読み出し、受信したユーザIDとユーザパスワードの組と一致するか調べる。一致した時、認証部32はユーザ認証が成功したことをログインサーバ27の通信部31に伝える。一致しない時はユーザ認証が失敗したことを伝える(S304)。
【0052】
ユーザ認証が成功した場合、画面構成部33は機器選択画面の画面データ43と、ユーザ認証が成功したユーザに対応した機器リスト38を読み出す。そして、機器リスト38に記載されている機器ID28を持つ機器25の選択項目を含んだ機器選択画面となるようにデータ処理し、ログインサーバ27の通信部31にそれを渡す。以下、同様にして通信端末2の出力部20に機器選択画面49が出力される(S305)。
【0053】
処理ステップS304において、ユーザ認証が失敗した場合は、ログインサーバ27の通信部31がユーザ情報入力画面の画面データ42を再び通信端末2の通信部18に伝えるか、代わりにユーザ情報入力が求められている情報を通信端末2の通信部18に伝えるなどして、同様に出力部20にユーザ情報入力画面48を出力させる。
【0054】
機器選択画面中にユーザが操作したい機器項目が示されていない場合、ユーザは入力部19を用いて新規機器の項目を選択する。図5を参照すると、機器選択画面49で新規登録を示すボタン49Dがそれである。新規機器の項目49Dが選択されると、同様に選択した情報がログインサーバ27の通信部31に伝えられる(S306)。この時、画面構成部33が機器ID選択画面の画面データ44を読み出し、ログインサーバ27の通信部31に渡す。以下、同様にして通信端末2の出力部20に機器ID入力画面50が出力される。この時ユーザは、入力部19によって機器IDを入力する(S307、S309)。
【0055】
機器ID入力画面出力時にユーザによって入力された機器IDは、同様にログインサーバ27の通信部31へと送信される(S310)。この時ログインサーバ27の通信部31はアドレスリスト35を検索し、該当する機器IDがと合致するものがあるかどうかを調べる(S311)。
【0056】
合致した機器IDがあれば、ログインサーバ27の通信部31からその機器IDを持つ機器のアドレスへ向けて、パスワード5が設定されているかどうかを問い合わせるためのデータが送信される(S312)。このデータは、機器25の通信部4によって受信される。なお、処理ステップS311において、蓄積された機器IDと合致しなければ、同様にして通信端末2の出力部20に機器ID入力画面50を出力させる。
【0057】
パスワード設定の問い合わせデータを機器25の通信部4が受け取ったら、同通信部4はパスワード設定フラグ6を調べ、セットかリセットかを取得する(S313)。この取得情報はデータとして、機器25の通信部4からログインサーバ27の通信部31に返信される。
【0058】
セットの情報を含んだデータをログインサーバ27の通信部31が受信した時(S313でYes)、画面構成部33はパスワード入力画面の画面データ45を読み出し、ログインサーバ27の通信部31に渡す。以下、同様にして出力部20にパスワード入力画面51が出力される。この時、ユーザは入力部19によってパスワードを入力する(S314)。
【0059】
パスワード入力画面出力時にユーザによって入力されたパスワードP6は、同様にログインサーバ27の通信部31に送信され(S315)、さらにログインサーバ27の通信部31は機器25の通信部4へとそのパスワードP6を送信する(S316)。パスワードP6を渡された機器25の通信部4は、実施の形態1の処理ステップS1と同様にパスワード比較を行う。
【0060】
その結果、比較成功の結果を受けた場合には(S317でYes)、機器25の通信部4は、ログインサーバ27の通信部31にパスワードP6が蓄積されているパスワード5と一致したことを報告するデータを送信し(S317)、通信端末2の通信部18には機器25を操作するためのアプリケーション画面の画面データ17を送信する(S318)。アプリケーション画面の画面データ17は、ログインサーバ27の通信部31から通信端末2の通信部18に送信してもよい。この場合、アプリケーション画面の画面データ17は機器25の通信部4から一旦ログインサーバ27の通信部31に送信されるか、ログインサーバ27にアプリケーション画面の画面データ17を持たせ画面構成部33が読み取ってログインサーバ27の通信部31に渡すことにより用意する。また、パスワード一致の報告を受信したログインサーバ27の通信部31は、機器リスト38に新規機器の機器IDとパスワードP6の組を追加する(S319)。
【0061】
ここで、処理ステップS317において、比較失敗の結果を受けた場合は(S317でNo)、機器25の通信部4はログインサーバ27の通信部31にパスワードP6がパスワード5と不一致であった報告するデータを送信する。ログインサーバ27の通信部31はパスワード入力画面45の画面データを再度読み出して通信端末2の通信部18に伝えるか、代わりにパスワード入力が求められている情報を通信端末2の通信部18に伝えるなどして、同様に出力部20にパスワード入力画面51を出力させる。
【0062】
また、処理ステップS313において、リセットの情報を含んだデータをログインサーバ27の通信部31が受信した時(S313でNo)、画面構成部33はパスワード設定画面の画面データ46を読み出し、ログインサーバ27の通信端末2に渡す。以下、同様にして出力部20にパスワード設定画面52が出力される。この時、ユーザは入力部19によってパスワードを入力する(S320)。
【0063】
パスワード設定画面が出力された場合、実施の形態1と同様にユーザにはパスワード入力が2回要求される。パスワードP7と再入力パスワードP8はログインサーバ27の通信部31へと送信され(S321)、ログインサーバ27の通信部31によってパスワードP7と再入力パスワードP8が一致するかどうかのチェックが行われる(S322)。
【0064】
パスワードP7と再入力パスワードP8が一致している場合、ログインサーバ27の通信部33はパスワードP7を機器25の通信部4に送信する(S323)。パスワードP7を受信した機器25の通信部4は、このパスワードP7をパスワード設定部9に渡す。以下、実施の形態1の処理ステップS111〜S114と同様にポリシーチェックが行われ、合致すればパスワードP7の蓄積とパスワード設定フラグ6のセットが行われ、パスワード設定成功の結果が機器25の通信部4に伝えられる。この時、機器25の通信部4はログインサーバ27の通信部31にパスワード設定が成功したことを報告をするデータを送信する(S324)。以下、同様にアプリケーション画面の画面データ17が通信端末2の通信部18へ送信され(S318)、パスワード一致の報告を受信したログインサーバ27の通信部31は、機器リスト38に新規機器の機器IDとパスワードP7の組を追加する(S319)。通信端末2からログインサーバ27に接続要求があり、機器選択画面49で新規機器が選択され、パスワード設定が行われた場合の最良のステップS301〜S319を、通信端末とログインサーバと機器間での処理のやりとりを主に表わした図8を示す。
【0065】
処理ステップS322において、パスワードP7と再入力パスワードP8が一致しなかった場合、ログインサーバ27の通信部31はパスワード設定画面の画面データ46を再度読み出して通信端末2の通信部18に伝えるか、代わりにパスワード設定が求められている情報を通信端末2の通信部18に伝えるなどして、同様に出力部20にパスワード設定画面52を出力させる。処理ステップS112におけるポリシーチェックの際に、パスワードポリシー13に合致しなかった場合は、機器25の通信部4からログインサーバ27の通信部31にポリシーエラーが発生したことを報告するデータが送信され、以下同様にして出力部20にパスワード設定画面52が出力される。
【0066】
次に、機器選択画面中にユーザが操作したい機器の項目が示されている場合の処理ステップ(S4)を、図9を用いて説明する。ユーザは入力部19を用いてその項目を選択する(S308)。図5を参照すると、機器A、機器B、機器Cのボタン(49A〜49C)がそれである。選択された機器の情報は、入力部19から通信端末2の通信部18に伝えられ、さらに通信端末2の通信部18からネットワーク3を介してログインサーバ27の通信部31に伝えられる(S401)。
【0067】
ユーザが選択した機器の情報が伝えられたログインサーバ27の通信部31は、そのユーザに対応する機器リスト38を参照し、選択された機器の機器IDとパスワードP8の情報を読み出す(S402)。そして、アドレスリスト35の中に、選択された機器の機器IDが含まれているかを検索する(S403)。含まれていれば、ログインサーバ27の通信部31からその機器IDを持つ機器25のアドレス34へ向けて、機器リスト38に記載されていたパスワードP8を送信する(S404〜S405)。
【0068】
その後、ログインサーバ27の通信部31は、機器25の通信部4からパスワードP8の処理について報告を受ける。パスワード一致報告を受けた(S406)か、パスワードが設定された報告を受けた(S407)場合は、処理ステップS318と同様に、通信端末2の通信部18には機器25を操作するためのアプリケーション画面の画面データ17が送信される(S408)。パスワード不一致の報告を受けた場合(S409)は、処理ステップS317のNoにおける処理と同様である。ポリシーエラー報告を受けた場合は、処理ステップS320と同様に通信端末2の出力部20にパスワード設定画面52を出力させる(S411)。
【0069】
処理ステップS404において、機器IDがアドレスリスト35に含まれていなければ、ログインサーバ27の通信部31は選択された機器が接続されていない旨のデータを通信端末2の通信部18に送信する(S412)。
【0070】
ここで、ログインサーバ27の通信部31からのパスワードP8が機器25に届いてからの機器側の処理ステップ(S5)を図10を用いて説明する。パスワードP8を受け取った機器25の通信部4は、まずパスワード設定フラグ6を調べ、セットかリセットかを取得する(S501〜S502)。
【0071】
パスワード設定フラグ6がセットされている場合(S503)、実施の形態1と同様にパスワード比較が行われる(S504)。比較成功の結果を得ると(S505)、機器25の通信部4はログインサーバ27の通信部31にパスワードP8が蓄積されているパスワード5と一致したことを報告するデータを送信し(S507)、比較失敗の場合は、機器25の通信部4からログインサーバ27の通信部31にパスワードP8がパスワード5と不一致だったこと報告するデータが送信される(S507)。
【0072】
パスワード設定フラグ6がリセットである場合、機器25の通信部4は、パスワードP8をパスワード設定部9に渡す。以下、実施の形態1の処理ステップS111と同様にポリシーチェックが行われ(S508)、ポリシーチェックに合致していれば(S509)パスワード設定部9はパスワードP8を記憶装置29に蓄積し(S510)、さらにパスワード設定フラグ6をセットする(S511)。パスワード設定が成功した結果は機器25の通信部4に伝えられ、ログインサーバ27の通信部31にも報告される(S512)。
【0073】
処理ステップS509において、ポリシーチェックに合致しなかった場合は、機器25の通信部4からログインサーバ27の通信部31にポリシーエラーの報告がされる(S513)。
【0074】
以上のように、実施の形態2によれば、ログインサーバに到達可能なネットワークに接続されて利用される機器において、機器に割り当てられた固有の機器IDをログインサーバに通知するとともに、機器のパスワードの設定状態をチェックし、ログインサーバにおいて、認証工程を経たユーザが選択した機器に対し、パスワード設定状態を調べ、パスワードが未設定状態であれば入力要求工程がおこり、それに対してユーザから送付されたキーワードが機器のパスワードとして設定される。したがって、パスワード未設定での機器の利用が防止されるとともに、紙面による通知のように他者に漏洩する恐れがあって手間と時間がかかるパスワード通知過程が不要となる。
【0075】
なお、機器ID28の通知は、機器25が継続してネットワーク3に接続していることを示すために定期的に行ってもよい。また、ログインサーバ27が定期的に機器25の接続状態を確認しても良い。
【0076】
また、機器25と通信端末2とログインサーバ27間で行われるユーザ確認において、ユーザIDとユーザパスワードを用いる代わりに、各々の通信端末を特定できる固有のID情報を用いても良い。この場合、ログインサーバ27は、ユーザリスト37内に通信端末のID情報を蓄積しており、機器リスト38は、ユーザIDの代わりに各ID情報58に対応する。
【0077】
(実施の形態3)
実施の形態2で、本発明のパスワード設定方法の実施の形態となる機器25と通信端末2、ログインサーバ27の構成と動作を説明したが、処理ステップS307において、新規機器が選択されたとき、ログインサーバ27の通信部31が機器25にパスワード5が設定されているかどうかを問い合わせる処理ステップ(S312)が無くても良い。代わりに機器25は、パスワードが送られてきた時に、パスワード設定フラグ6を参照し、パスワード設定フラグ6のセット/リセット状態によって処理工程を変える手法を用いる。なお、実施の形態3の構成図は図4と同様であるが、ログインサーバ27はパスワード入力画面45とパスワード設定画面46の代わりに、パスワード画面の画面データ59を持っている。図11は出力部20におけるパスワード画面60の出力例である。
【0078】
本実施の形態での動作は、実施の形態2と次の処理ステップを除いて一緒である。機器ID入力画面出力時にユーザによって入力された機器IDが、アドレスリスト35にあれば、画面構成部33がパスワード画面の画面データ59をログインサーバ27の通信部31に渡し、以下同様にして出力部20にパスワード画面60が出力される。この時、ユーザは入力部19を操作してパスワード入力する。
【0079】
パスワード画面60が出力された場合、ユーザにはパスワード入力が2回要求される。パスワードP9と再入力パスワードP10は通信端末2の通信部18を経てログインサーバ27の通信部31へ送信され、ログインサーバ27の通信部31によって一致するかどうかのチェックが行われる。
【0080】
パスワードP9と再入力パスワードP10が一致すれば、ログインサーバの通信部はパスワードP9を機器25の通信部4に送信する。以下、機器25側では実施の形態2における図10の処理ステップS5が行われ、ログインサーバ27の通信部31が結果報告を受ける。ログインサーバ27の通信部31がパスワード一致やパスワード設定成功の報告を受けた場合は、ログインサーバ27の通信部31は機器リスト38に機器IDとパスワードP9の組を追加し、出力部20にはアプリケーション画面22が出力される。パスワードP9と再入力パスワードP10が一致しなかった場合にされるパスワード不一致の報告や、ポリシーエラーの報告を受けた場合、出力部20はパスワード画面60を再出力する。パスワードP9と再入力パスワードP10が一致しなかった場合のパスワード不一致の報告を受けた場合にも、出力部20はパスワード画面60を再出力する。通信端末2からログインサーバ27に接続要求があり、機器選択画面49で新規機器が選択され、パスワード設定に至った最良のステップが起こった場合の、機器25とログインサーバ27と通信端末2の処理のやりとりを図12に示す。
【0081】
以上のように、実施の形態3によれば、ログインサーバに到達可能なネットワークに接続されて利用される機器において、認証工程を経たユーザがパスワードが設定されていない機器を選択したとき、入力要求工程がおこり、入力要求工程でユーザから送付されたキーワードが機器のパスワードとして設定される。したがって、パスワード未設定での機器の利用が防止されるとともに、紙面による通知のように他者に漏洩する恐れがあって手間と時間がかかるパスワード通知過程が不要となる。
【0082】
なお、実施の形態2及び3において、ログインサーバ27がユーザに対応した機器リスト38を持ち、この機器リスト38に機器25を利用するためのパスワードも含まれていることから、次のような効果も奏される。
【0083】
第一のユーザが機器25を利用するため、ログインサーバ27に接続し、新規機器として登録を行ったとする。この時、機器25には第一のユーザが意図する第一のパスワードP11が蓄積され、ログインサーバ27で保持されている機器リスト38には機器25の機器ID28と第一のパスワードP11が蓄積される。
【0084】
次に、第一のユーザが機器25を第二のユーザに貸与する。第一のパスワードP11を知らない第二のユーザはリセット部11によってパスワード設定フラグ6をリセットする。その後、第二のユーザが機器25を利用するためにログインサーバ27に接続すると、実施の形態2および3の動作によって、第二のユーザが意図する第二のパスワードP12が機器25に蓄積される。第二のユーザは、機器25を利用する場合は第二のパスワードP12を用いる。
【0085】
その後、第二のユーザから第一のユーザに機器25が返却される。機器25には第二のパスワードP12が設定されており、第二のパスワードP12を知らない第一のユーザはリセット部11によってパスワード設定フラグ6をリセットする。その後、第一のユーザは機器25を利用するためにログインサーバ27に接続し、機器選択画面49で機器25を選択する。ログインサーバ27で蓄積している機器リスト38には選択された機器の機器ID28と第一のパスワードP11が記載されており、ログインサーバ27は第一のユーザにパスワードの入力を求める代わりに第一のパスワードP11を機器25に渡す。機器25はパスワード設定フラグ6がリセットされているため、図10のパスワード設定処理S5を経て渡された第一のパスワードP11を蓄積する。
【0086】
以上の工程によって、第一のユーザが第二のユーザに機器を貸与したとしても、機器に設定されているパスワードを第二のユーザに教える必要はなく、リセット部を実行し、実施の形態2および3の動作を経ることで第二のユーザは機器を利用できる。第二のユーザから返却された機器にパスワードが設定されていたとしても、リセット部を実行し、第一のユーザがログインサーバに接続して機器選択画面で機器を選択することで、第一のパスワードが復元され、機器を貸与する前と同じ状態で機器を利用できる。
【0087】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、パスワード未設定での機器の利用が防止されるとともに、紙面によるパスワード通知の如く他者に漏洩する恐れがあって手間と時間がかかるパスワード通知過程が必要とされないという効果が発揮される。
【0088】
また、パスワードを必要とする機器を他人に貸与した場合であっても、借用者は、独自のパスワードを設定して機器を利用することができるとともに、その機器が返却された後において、貸出者は、貸与する前と同じ状態(パスワード)で機器を利用することができる。したがって、パスワードを再設定する必要がない。
【0089】
このように、本発明により、安全かつ簡易な方法で、機器にパスワードが設定されるとともに、パスワードを用いた機器の安全な利用が確保され、特に、インターネット上でのセキュアな通信を実現する手法として、本発明の実用的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1における、通信端末2での画面表示の一例である。
【図3】本発明の実施の形態1における、通信端末2から機器1に接続要求があったときの機器側フロー図である。
【図4】本発明の実施の形態2、3のシステム構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態2における、通信端末2での画面表示の一例とその遷移説明図である。
【図6】本発明の実施の形態2における、機器25とログインサーバ27間の機器ID通知の処理のやり取りを表わした図である。
【図7】本発明の実施の形態2における、通信端末2からログインサーバ27に接続要求があり、機器選択画面49で新規機器が選択された場合のログインサーバ27側のフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態2における、通信端末2からログインサーバ27に接続要求があり、機器選択画面49で新規機器が選択され、パスワード設定が行われた場合の最良のステップを、通信端末2とログインサーバ27と機器25との間での処理のやりとりを表わした図である。
【図9】本発明の実施の形態2における、機器選択画面49で既存機器が選択された場合のログインサーバのフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態2又は3における、パスワードを渡された機器のフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態3における、パスワード画面60の出力例である。
【図12】本発明の実施の形態3における、通信端末2からログインサーバ27に接続要求があり、機器選択画面49で新規機器が選択され、パスワード設定が行われた場合の最良のステップを、通信端末2とログインサーバ27と機器25との間での処理のやりとりで表わした図である。
【符号の説明】
1 機器
2 通信端末
3 ネットワーク
4 通信部
5 パスワード
6 パスワード設定フラグ
7 記憶装置
9 パスワード設定部
10 パスワード比較部
11 リセット部
14 画面データ
15 パスワード設定画面
16 パスワード入力画面
17 アプリケーション画面
18 通信部
19 入力部
20 出力部
25 機器
27 ログインサーバ
28 機器ID
29 記憶装置
30 機器ID通知部
31 通信部
32 認証部
33 画面構成部
33 通信部
34 アドレス
35 アドレスリスト
37 ユーザリスト
38 機器リスト
39 記憶装置
41 画面データ
42 ユーザ情報入力画面
43 機器選択画面画面
44 機器ID入力画面
45 パスワード入力画面
46 パスワード設定画面
58 ID情報
Claims (10)
- ネットワークに接続されて利用され、パスワードリセット機能によりパスワード設定を未設定状態に変更することができる機器のパスワード設定方法であって、
前記パスワードリセット機能によりパスワード未設定状態となった前記機器におけるパスワード設定手順として、
前記ネットワークに接続された通信端末からの操作要求を受け付ける操作認証工程と、
前記機器のパスワード設定が未設定状態であることを検出するパスワード未設定検出工程と、
前記パスワード未設定検出工程においてパスワード設定が未設定状態であることが検出された場合に、前記通信端末にパスワード設定要求を行うパスワード設定要求工程と、
前記パスワード設定要求工程においてパスワード設定要求に対応して前記通信端末から送信されたキーワードを前記機器のパスワードとして設定するパスワード設定工程と、
を備えたことを特徴とするパスワード設定方法。 - ログインサーバに到達可能なネットワークに接続されて利用され、パスワードリセット機能によりパスワード設定を未設定状態に変更することができる機器のパスワード設定方法であって、
前記パスワードリセット機能により前記機器がパスワード未設定状態になっている時に、
前記ログインサーバが、
前記ネットワークを介して自装置に接続された通信端末に対して操作する前記機器を選択させる機器選択工程と、
前記機器選択工程において前記通信端末により選択された前記機器(選択機器と称す)のパスワード未設定状態を検出するパスワード状態検出工程と、
前記パスワード状態検出工程において前記選択機器がパスワード未設定状態であることが検出された場合に、前記選択機器に対するパスワード設定を、前記通信端末に対して要求するパスワード設定要求工程と、
前記パスワード設定要求工程において前記通信端末から入力されたキーワードを、前記選択機器に送付するキーワード送付工程と、を備え、
前記選択機器が、
前記キーワード送付工程において前記ログインサーバから送付された前記キーワードを、前記選択機器のパスワードとして設定するパスワード設定工程を備えた
ことを特徴とするパスワード設定方法。 - 請求項2に記載のパスワード設定方法であって、さらに、
前記機器が、
機器ごとに割り当てられた固有の機器IDを位置情報と共に前記ログインサーバに通知する機器ID通知工程を備え、
前記ログインサーバが、
前記機器ID通知工程によって通知された機器IDと位置情報を組にして記憶する機器ID記憶工程と、
前記選択機器と通信する際に、記憶している機器IDと位置情報の組から前記選択機器の位置を特定する位置情報取得工程と、を備えた
ことを特徴とするパスワード設定方法。 - パスワード認証機構を持ち、パスワードリセット機能によりパスワード設定を未設定状態に変更することができ、ネットワークに接続されて利用される機器であって、
前記パスワードリセット機能により前記機器がパスワード未設定状態であるときに、前記ネットワークに接続された通信端末からの操作要求を受け付ける操作認証手段と、
前記パスワード設定が未設定状態であることを検出するパスワード未設定検出手段と、
前記ネットワークを介して接続された前記通信端末にパスワード設定を要求するパスワード設定要求手段と、
前記通信端末からのパスワード設定を受け付けるパスワード設定手段と、
を備えたことを特徴とする機器。 - パスワード認証機構を持ち、パスワードリセット機能によりパスワード設定を未設定状態に変更することができ、ネットワークに接続されて利用される機器であって、
前記パスワードリセット機能により自機器がパスワード未設定状態であるときに、前記ネットワークを介して接続された通信端末にパスワードの未設定状態を通知するパスワード未設定状態通知手段と、
前記通信端末からのパスワード設定を受け付けるパスワード設定手段と、
を備えたことを特徴とする機器。 - 請求項4又は5に記載の機器であって、
ネットワークに接続された状態であるときに、機器ごとに割り当てられた固有の機器IDを前記通信端末に通知するID通知手段を、
さらに備えたことを特徴とする機器。 - ネットワークを介して通信を行うことができるログインサーバであって、
前記ログインサーバに到達可能なネットワークに接続された機器から通知される機器IDを受け取る通知ID受信手段と、
前記機器IDの情報を保存する記憶装置と、
前記機器IDを持つ前記機器のパスワード未設定状態を取得するパスワード未設定状態取得手段と、
パスワード未設定状態の前記機器のパスワードを設定する設定操作手段と、
ユーザの操作する前記ネットワークに接続された通信端末からの入力データを受け付ける入力受信手段と、
前記通信端末に応答を返す返信手段と、
備えたことを特徴とするログインサーバ。 - 装置外部に前記記憶装置を備えたことを特徴とする請求項7に記載のログインサーバ。
- ネットワークに接続されて利用される機器のためのプログラムであって、
請求項4〜6のいずれかに記載の機器が備える手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - ネットワークを介して通信を行うことができるログインサーバのためのプログラムであって、
請求項7又は8記載のログインサーバが備える手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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