JP4380569B2 - 水センサーユニット付ころがり軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軸受内部への水あるいは薬品など、液体の浸入を検知することができる水センサーユニットを取付けたころがり軸受装置に関わる
軸受の内部に液体が浸入すると、潤滑不良、錆の発生、軸受の早期破損など、異常な状態が生じる。軸受の使用環境が悪い場合、すなわち、水が軸受にかかったり、近傍まで来るような自動車の車輪用軸受や水ポンプ軸受などでは、時々、水が浸入する現象が見られる。
この水の浸入による異常状態を検出する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平11−248524号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、軸受の軌道近傍表面にストレインゲージを貼り、軸受が異常状態になったときに発生する大きな振動値を検知しようとするものである。すなわち、ストレインゲージを浸水検知に用いている。
特許文献1においては、水がシールを通過して軌道近傍まで達する時間および振動値が上昇するまでにある程度の時間がかかることが予測される。
水が浸入した場合、できる限り早く検知して異常発生品の修理をするとか、車検時が間もなく来るような場合は、異常発生個所を指定して修理するとか、破損事故を防止するため可及的すみやかな対策が必要となる。
本件発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、水あるいは薬品など、液体の浸入時とのタイムラグが短く、適切な保守点検を可能とする水センサーユニットを取付けたころがり軸受装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明は、
環状部分を備え内周軌道を有する第1部材と、
環状部分を備え前記内周軌道に対向する外周軌道を有する第2部材と、
これら内外周軌道間に介装された転動体と、
前記第1部材の環状部分と前記第2部材の環状部分間に設けられた密封シールとから成り、
前記密封シールと前記転動体との間に形成される空間には水センサーユニットが取り付けられる水センサーユニット付ころがり軸受装置において、
前記密封シールは、前記第1および第2部材のいずれか固定側の部材に取り付けられていて、径方向に延在する芯金を含み、
前記水センサーユニットは、前記芯金に固定されている円環状センサー部と、該円環状センサー部に向けて前記固定側の部材に貫通して取り付けられている出力部とから成り、
前記円環状センサー部と前記出力部とは、前記出力部を前記固定側の部材へ取り付けることにより当接して電気的に接続していることを特徴とする水センサーユニット付ころがり軸受装置を提供する。
また、第1の発明は、
前記円環状センサー部と液体との接触により電気抵抗値が変化し、前記出力部がこの電気抵抗値の変化を外部に取り出すことによって浸水を検知することを特徴とする水センサーユニット付ころがり軸受装置を提供する。
また、第1の発明は、
前記第1部材は外輪であり、前記第2部材は内輪であることを特徴とする水センサーユニット付ころがり軸受装置を提供する。
また、第1の発明は、
前記水センサーユニットと前記転動体との間に形成される空間に、さらに、前記第1部材に取付けたグリース遮蔽板を設けたことを特徴とする水センサーユニット付ころがり軸受装置を提供する。
本願発明の水センサーユニット付ころがり軸受装置によれば、水センサーユニットを密封シールと転動体との間に形成される空間に設けることにより、水あるいは薬品など、液体の浸入を、浸入直後、可及的すみやかに外側から検知できる。
以下、本発明に係わる水センサーユニット付のころがり軸受装置の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1、図2、図3によって、本願発明の実施形態1である水センサーユニット付きのころがり軸受を説明する。
図1は本実施形態のころがり軸受装置Aの中心線より上側半分を示している断面図である。
図1において、ころがり軸受装置Aは外輪1と、それに対向する一対の内輪要素2a,2bとを有している。
本実施形態において外輪1は第1部材で固定側である。
外輪1には内周軌道1a、1aが形成されている。また、外輪1の環状の両端部には、内周軌道1a、1aに連なって円筒形の内周面1c、1cが形成されている。
内輪要素2a,2bには内周軌道1a、1aに対向して、外周軌道2a、2bが夫々形成されている。また、内輪要素2a,2bの軸方向外端部には、内周面1c、1cに対向する外周面2d、2dがそれぞれ形成されている。内輪要素2a,2bは、外周軌道2a、2bに連設された小径側の内終端部2c、2cで互いに突き当てられて、全体として複列の内輪2を形成している。
この場合、内輪2は第2部材で回転側となる。
外輪1の内周軌道1a、1aと内輪要素2a,2bとの間には2列のボール3,3が介装されており、2列のボール3,3のそれぞれは保持器5,5により保持されている。
ころがり軸受Aの両端部には、外輪1と内輪要素2a,2bとの間に密封シール4,4が設けられ、該密封シール4、4とボール3、3との間に空間E、Eを形成している。
密封シール4,4のそれぞれは固定部材41、41が外輪1の内周面1c、1cに嵌合されている。密封シール4,4および後述する水センサーユニットS、Sとは左右対称であるので左方についてのみ図2を参照して説明する。図2に示すように、固定部材41は外周円筒部412と該外周円筒部に略直角に折り曲げられた内方フランジ部413とを有する芯金411と該芯金の軸受外側にゴムなどからなる弾性部材層414が接合されている。弾性部材層414には複数のシールリップ410が形成されている。
芯金411の外周円筒部412は外輪の内周部1cへの嵌合固定部となっている。芯金411の軸受内側の背面部42は後述するセンサー部S11の取付け面である。複数のシールリップ410に対向してスリンガ43が設けられ、スリンガ43は内周円筒部432と該内周円筒部432から外方に折り曲げられた外方フランジ部433を有している。スリンガ43の内周円筒部432は内輪要素2aの外周面2dに嵌合固定され、外方フランジ部433の内側面431はシールリップ410との摺接面となり密封シール4を形成している。
そして、密封シール4,4とボール3,3との間の空間E、Eに、水センサーユニットS、Sが設けられている。
図2(図1の破線部拡大図)、図3(中心軸X−Xの上半分を示している)を参照しながら詳しく説明をする。
水センサーユニットSはセンサー部S11と出力部S12とからなっている。
センサー部S11は、円環状絶縁部材の平板S111と該平板S111に取付けられている2本の円環状通電性部材S112,S113を備え、平板S111を密封シール4の芯金411の背面部42に取付けている。
出力部S12は、外輪1の外径側に設けられている座ぐり部11と該座ぐり部に連設されて外輪1の内方に貫通する長穴12に挿入されて先端部S129を密封シール4とボール3の間の空間Eに臨ませている。
該空間Eで、前記先端部S129から露出している出力端子S127,S128はセンサー部S11の円環状通電性部材S112,S113にそれぞれ当接している。
センサー部S11の円環状通電性部材S112,S113は、互いに離隔して、互いに絶縁の状態に取付けられている。
出力部S12は、合成樹脂やゴムなどの絶縁部材からなるケースS121と2本の通電性部材からなる検知用線材S122,S123とから形成されている。
ケースS121は外輪1の座ぐり部11に取付けられる座面部S125と外輪1に穿設された長穴部12に嵌め込まれる足部S126とに分かれ、全体として断面はT 字型をしている。
2本の検知用線材S122,S123は互いに離隔し、互いに絶縁の状態になっていて、座面部S125から足部S126にわたって埋め込まれている。検知用線材S122,S123は座面部S125においては、座面上面より内方に止まって、検知計(図示略)への連絡端子S130,S131となり(図3参照)、足部S126においては、先端部S129から露出し、いずれの検知用線材S122,S123も、略直角に折れ曲がって出力端子S127,S128を形成している。
出力部S12と、センサー部S11とが所定の位置(図1、図2を参照)に取付けられたときに、出力検出端子S127,S128は、破線Lで示す如く(図3を参照)、センサー部S11の2つの円環状通電性部材S112,S113のそれぞれに当接する。密封シール4を通過した水が円環状通電性部材S112,S113に接触すると、2本の線材間の電気抵抗値が変化する。この電気抵抗値の変化を出力部で検出して外部にある検知計(図示略)に表示する。そのことにより浸水がわかる。
次に、水センサーユニット付きころがり軸受の変形例1を図4、図5を参照しながら説明する。
水センサーユニットSは、出力部S22が、外輪1に取付けられ、一方、センサー部S21は密封シール4の固定部材41の背面部42に取付けられている。
密封シール4の固定部材41は、ゴムなど弾性部材から成形されていて、外輪内周面1cに嵌合固定され、外周円筒部412と、該外周円筒部と略直角な内方フランジ部413が設けられている。また、後述するように、内方フランジ部413の外周側にはガイド部Gが突出して形成されている。内方フランジ部413の軸受外側には複数のリップ410が設けられている。該複数のリップ410は、内輪要素2aの外周部2dに嵌合されているスリンガ43の外方フランジ部内側431と摺接している。該スリンガ43は実施形態1のスリンガ43と同じであるので詳しい説明は省略する。固定部材41の内方フランジ部413の背面部42にセンサー部S21が取付けられている。
センサー部S21は円環状の絶縁部材の平板S211に1本の円環状通電性部材S212が接着や同時成型などによって一体的に固定されている。そして、平板S211を介して、円環状通電性部材S212が、内方フランジ部43の背面部42に取付けられている。
出力部S22は、外側部の絶縁部材からなるケースS221と、ケースS221の内側部に埋設された2本の検知用線材S222,S223とからなる。
ケースS221は座面部S225と足部S226とからなる一体成形品である。2本の線材のうちS222は足部S226の先端から露出する出力端子S227となり、S223は足部S226の中途部から突出した検出端子S228と成っている。そして、実施形態1と同様に外輪1に設けられた座ぐり部11と長穴12に挿入取付けられる。
座面部S225において、2本の検知用線材S222,S223はそれぞれ検知計(図示略)への連絡端子S230,S231となっている。
センサー部S21が密封シールの固定部材41の背面部42に、出力検出部材S22が外輪1の取付け位置(座ぐり部11と長穴12に挿入される)にそれぞれ取付けられると、破線Lで示すごとく、出力部の1本の線材である出力端子S227と円環状通電性部材S212が当接し、他の1本の線材S228が外輪1の長穴12に当接して、円環状通電性部材S212が水と接触したときに、2本の線材間の電気抵抗値の変化を検知する。
そして、前記当接状態を確実にするため、それぞれの部材の取付け寸法管理は厳密にする必要はあるものの出力端子S227と円環状通電性部材S212とが軸方向にオーバーラップしすぎると出力部S22を外輪1の外方から取付ける場合に、かえって、取付け難いと言う問題が予測される。
センサー部S21の円環状通電性部材S212が取付けられた密封シール4とスリンガ43は外輪1と内輪要素2aにすでに取付けてあり、その後に、外輪1の外方より出力検出部材S22を挿入するので、出力端子S227が円環状通電性部材S212に滑らかに当接するように固定部材41の背面42の外周側に前述のごときガイド部Gを設けている。
図1に示す実施形態は、2本の線材間の電気抵抗値を監視するのに比べ、変形例1は水が浸入した場合、1本の線材S228と外輪1との間の電気抵抗値を監視して、浸水を検知するものである点で異なる。
この変形例1は、出力部が1本の線材からできるので、出力部の断面積を小さくでき、よりコンパクトな取付け部分にも対応できる水センサーユニット付きころがり軸受を提供できる。
なお、図1、図2、図3と共通する部位の符号については、説明を省略している。
次に、水センサーユニット付きころがり軸受の参考例1を図6、図7を参照しながら説明する。
水センサーユニットSは、出力部S32が外輪1に設けられている座ぐり部11と、該座ぐり部11に連設された長穴12よりなる外輪1の取付部に取付けられている。(実施形態1、および変形例1と同様である)
出力部S32は、外側部の絶縁部材から成るケースS321と、ケースS321の内側部に離隔して埋設された2本の通電性の検知用線材S322,S323からなっている。
また、ケースS321は座面部S325と足部S326からなっているが、2本の線材の一端は、足部先端より露出して出力端子S327、327となっている。
また、他端は座面部S325において埋設しており、検知計(図示略)の端子への連絡端子S330,S331になっている。
センサー部S31は、絶縁部材からなる薄型の円環状部材S311の内周面に2本の円環状通電性部材S312,S313が取付けられている。該円環状通電性部材S312,S313は互いに離隔し、絶縁状態になっている。円環状部材S311には円周方向に複数の長窓S315を設けている。円環状部材S311の長窓S315は、出力部S32を外輪1の外方より組み込むときに、出力端子S327、S327と円環状通電性部材S312、S313との位置合わせが容易になるように設定されている。
密封シール4は、固定部材41が外周円筒部412と該外周円筒部の外輪端面側から半径方向内方に向かうフランジ部413を有している。外周円筒部412は外輪1の内周面1cに取付けられている。フランジ部413は軸方向ならびに半径方向に向かって、それぞれ相手部材と当接する複数のシールリップ410を有している。
外周円筒部412には窓416が設けられ、後述するように、この窓416を通して出力端子S327,S327をセンサー部S31の円環状通電性部材S312,S313に当接することが出来るようになっている。
外周円筒部412の内周面415には、センサー部S31が取付けられて、出力端子S327,S327とセンサー部S31に取付けられている円環状通電部材S312,S313とが当接する。
出力部S32とセンサー部S31とが所定の位置に取付けられたとき、破線Lにて示しているように、出力端子S327は、センサー部の円環状通電性部材S312、S313に当接するようになっている。そして、浸入した水に接触した2本の円環状通電性部材の電気抵抗値の変化を検知する。
この参考例1では、センサー部S31が円環状部材S311と円環状通電性部材S312、S313からなり薄型の円筒形状をしているために、密封シール4の固定部41の内周面415に取付けることができ、外輪1と内輪2との間の空間が狭い薄型ころがり軸受が提供できる。
なお、この参考例では、センサー部S31を密封シールの内周面415に取付けたが、外輪1の内周面1cに直接取付けて実施することも勿論出来る。
次に、水センサーユニット付きころがり軸受の参考例2を、図8、図9を参照しながら説明する。
水センサーユニットSは、出力部S42が、外輪1に設けられている座ぐり部11と該座ぐり部11に連設された長穴12に取付けられている。
出力部S42は、外側部の絶縁部材からなるケースS421と、ケースS421の内側部に埋設された2本の検知用線材S422,S423からなる。ケースS421は座面部S425と足部S426とからなっているが、2本の線材のうちS422は足部S426の先端から露出する出力端子S427となり、S423は足部S426の中途部に突出した検出端子S428と成っている。(前述の変形例1と同じである)
座面部S425においては、2本の検知用線材S422,S423は各々検知計(図示略)への連絡端子S430、S431となっている。
一方、センサー部S41は外輪1に取付けられている密封シール4の固定部材41の内周面415に取付けられている。この構成は、参考例1(図6参照)と同様である。
センサー部S41は絶縁部材の薄型の円環状部材S411に1本の円環状通電性部材S412が接着や同時成型などによって一体的に固定されている。
センサー部S41と、出力検出部材S42とが所定位置にそれぞれ取付けられると、図9の破線Lで示すように、出力検出部材S42の1本の検知線材である出力端子S427と円環状通電性部材S412が当接し、他の1本の線材S428が外輪1の長穴12に当接して、1本の線材と外輪間の電気抵抗値の変化を検知できるようになって、水センサーユニットSとして完成する。(変形例1と同様である)
参考例2は、参考例1の2本の線材間の電気抵抗値を監視するのに比べ、円環状通電性線材S412と外輪との間の電気抵抗値を監視して、浸水を検知するものである点で異なる。
この参考例2は、出力端子S427および円環状通電性線材S412が1本の線材からでき、かつ、円環状部材S411が薄型であるので、センサー部の断面積を小さくでき、軸方向も径方向もよりコンパクトなころがり軸受を提供できる。
なお、図3、から図7までの共通する部位の符号については、説明を省略している。
さらに、変形例を図10を参照しながら説明する。
同図は、図1の破線部を拡大した状態に、さらに、L字型スリンガ7をグリース遮蔽板として外輪1の内周面1cに取付けたものである。
他の符号は、図1、図2および図3と共通であるから、説明を省略する。
同図においては、水センサーユニットSとボール3との間の空間EにL字型のスリンガ7を設け、ボール3の付近に存在するグリースGが水センサーユニットSの方へ飛沫して、水センサーユニットSを覆ってしまわないようグリース遮蔽板の機能を持たせている。
図11、図12によって、変形例を説明する。
この変形例は図1で説明した実施形態1の水センサーユニット付きのころがり軸受(ただし、図1においては、ころがり軸受Aの両端部に水センサーユニットSを設けているが、本変形例では軸受軸方向外部に面している側(図11中、左側)にのみ水センサーユニットSを使用したころがり軸受Aを採用している。)をハウジングHおよび軸Jに組み込んだ水センサーユニット付きころがり軸受装置Zを示している。
図11の破線部の拡大図である図12を参照しながら説明する。
ころがり軸受の外輪1は、ハウジングHに嵌合されて第1部材となる。この場合、固定側である。軸方向は止輪Wによって位置決めされている。
ハウジングHには、ころがり軸受の水センサーユニットSが取付けられている位置に対応した位置に、水センサーユニットに接続するカプラーSを取付ける取付け穴Hが設けられ、該取付け穴Hには、樹脂など絶縁部材でできたケースS51に2本の通電性部材S52,S53が埋設されたカプラーSが挿入される。
内輪要素2a,2bは、第2部材である軸J(破線)に嵌合されて軸の肩部Jと嵌合部の先に設けられたねじ部Jに螺合しているナットJによって固定されている。
ころがり軸受Aの外輪1に取付けられている水センサーユニットSの位置に対応するハウジングHの位置に座ぐり面H11と該座ぐり面H11に連設されてハウジング内周側に向かって円筒穴H12がカプラーSの取付け穴Hとして穿設されている。
カプラーSは合成樹脂やゴムなどの絶縁部材からなるケースS51と、該ケースの内側に互いに離隔し絶縁された通電性部材S52,S53が埋設されている。
該2本の線材S52,S53は、いずれもケースS51の足部S54の先端部S55から線材の先端部S521,S531を露出させている。他端S56、57は検知計(図示略)に接続されるようになっている。
そして、カプラーSは取付け穴Hに取付けられ、線材の該先端部S521,S531は外輪に取付けられている出力検出部材S12の連絡端子S130,S131に接触するように設定されている。
また、変形例の水センサーユニット付きのころがり軸受装置を実施する場合に、該発明装置の組み立て方法の好例を図13(a)、(b)、(c)、(d)、によって説明する。図13(a)は水センサーユニット付きのころがり軸受の一部(図1の左上の破線部に相当)を示し、すでに外輪1、内輪要素2a、2a、密封シール4、および密封シール背面に取付けられたセンサー部S11などの部品が組み立てられたうえ、外輪の外方から出力部S12を組み付け、図13(b)の状態とする。
次に、図13(c)は、図13(b)で完成した水センサーユニット付きころがり軸受AをハウジングHと組む工程である。ハウジングHの嵌合面に前記ころがり軸受Aを嵌合する。ハウジングのカプラー挿入位置と軸受の出力部S12の位置を合わせる。
最終的に、図13(d)に示すようにハウジングと水センサーユニット付き軸受の組み立てられた状態が得られ、最後に、軸Jと組み合わせて、水センサーユニット付き軸受装置Zとなる。
次に変形例を14を参照しながら説明する。
外輪1の内周面1cに固定される密封シール4の固定部材41の外周円筒部412の内周面に環状のセンサー部S31を取付けて、センサー部S31を取付けた外周円筒部412の一部分に窓416を設け、さらに、外輪外周面から内周面1cに長穴12を穿ち、長穴12に挿入した出力部S32の出力端子をセンサー部S31に当接して第1センサーユニットSuとしている。Suの基本構成は、参考例1(図6、図7参照)と同じである。
また、固定部材412のボール3に面した背面部42にセンサー部S11を取付け、外輪の外周から内周面に向けて貫通する長穴123を穿ち、長穴123から出力部S12を挿入して、先端部の出力端子をセンサー部S11に当接して、第2センサーユニットSuを構成する。Suの基本構成は、実施形態1(図1、図2、図3を参照)と同じである。
本構成によって、第1センサーユニットSuは、密封シール4の複数のシールリップのうち、密封シール4の最も外側(図中右側)にあるシールリップ4101のシール性を確認できる.
第2センサーユニットSuは密封シール4の全体のシールリップ4101,4102,4103,4104を通過した水分について確認ができるので、この構成を採用すると、主に、シール開発の実験用として好適な構造である。
(実施形態2)
つぎに、実施形態2を図15、図16(a)、(b)を参照しながら説明する。
なお、本実施形態の説明に当たり、説明の簡略化のため、車両外端側を外端側と、車両中心側を中心側という。図16(a)は図15の外輪外端側のY部を、図16(b)は図15の中心側のYの拡大図である。
本実施形態は、本件発明の水センサーユニット付ころがり軸受装置を車両の駆動輪用のハブユニットとして実施したものである。
ハブユニットHuは外端側の内周に第1内周軌道1aと中心側の内周に第2内周軌道1aを有する外輪1と、外輪1の径方向内方にあり、外端側に車輪取付け用のフランジ2fを有し、外端側から中心側に向かって、フランジ2fに続いて、外輪1の第1内周軌道1aに対向する第1外周軌道2aを一体に有し、さらに、中心側に別体の内輪要素2aを嵌合固定して、中心側の終端部23を加締めたハブHbと、外輪1とハブHbとの間に介装されたボール31,31と、ボール31,31を保持する保持器51,51と、外輪1の外端側および中心側に取付けられ、外輪1とハブHbとの空間を密封する第1密封シール4aおよび第2密封シール4bとから構成されている。
ハブHbは、実施形態1で説明している内輪2に対応するものである。(図1、を参照)
内輪要素2aの外周には、外輪1の第2内周軌道1aに対向する第2外周軌道2aが形成されている。
外輪1は、外周面に、車体への取付け用鍔1fが設けられている。
外端側は外輪1の外周側に座ぐり部11が形成され、座ぐり部11から外輪1の外端側斜め外方に向かって、外輪1の内周面1cまで斜め穴121が穿たれている。(図16(a)を参照)。
中心側は外輪1の外周側に座ぐり部11が形成され、座ぐり部11から半径方向内方に向けて内周面1cまで貫通穴122が穿たれている(図16(b)参照)。
第1密封シール4aは変形例2に示す密封シール4(図6参照)と基本的に同一形状であり、外輪1の内周面1cに固定されている。
センサー部S51が第1密封シール4aの外周円筒部412の内周面415に取付けられている。センサー部S51の構造は、基本的に図6、図7に示している参考例1のセンサー部S31と同じである。ただし、図7において示している長窓S315は必要ない。
外輪1の斜め穴121には外方より出力部S52が挿入されている。
出力部S52は、図2、図3に示す出力部S12と部品の構成が基本的には同じであるが、図2、図3の場合は、出力部S12が外輪1の半径方向内方に向けて挿入されているが、本実施形態では、外輪1の斜め穴121に挿入されている。
出力部S52の先端部の出力端子がセンサー部S51の円環状通電部材に当接している。出力部S52は先端部がセンサー部S51と当接した状態で斜め穴121に接着剤などによって固定される。その結果、センサー部S51と出力部S52とによって水センサーユニットSを構成する。
上記の説明のごとく、本実施形態の外端側の水センサーユニットS参考例1(図6、図7を参照)の水センサーユニットSとの比較において、出力部S52の挿入穴を斜め穴121にし、出力部S52の先端部を半径方向内方よりセンサー部S51に当接している点で異なっている。
また、中心側では、第2密封シール4b、水センサーユニットSの構造は、図1、図2、図3において説明している実施形態1と同じ構成が採用されており、実施形態1において詳しく説明しているので、説明を省略する。
外輪1の外周面から外部に引き出されている外端側および中心側それぞれの水センサーユニットSおよびSの出力部S51,S12は信号処理機(図示略)に接続され、該信号処理機に接続されている制御装置の比較結果が閾値を超えた場合は制御装置から送られる信号によって警報を発する。
以上、実施形態1から実施形態2までについて説明をしてきたが、潤滑グリースとしては、本件発明の水センサーユニット付ころがり軸受装置およびハブユニットを実施する場合の仕様によってはウレア系グリースが好適になる。
元来、電気を通し難い特性を有しているので、センサー部とグリースが接触しても、2本の電極は導通しない。そのために、潤滑グリースとしてウレア系グリースを使用できる用途では、変形例で説明しているようなグリースの遮蔽(7)を省略することができる。
以上説明してきている実施形態および各種の変形例に使用する場合の好適なセンサー部について、図17(a)、(b)を参照しながら説明する。符号は、図3の符号を代表的に用いて説明する。
図17(a)、(b)に示すそれぞれのセンサー部S11a,S11bは環状部品に環状形状に取付けられるが、環状形状の一部分を取り出して構造を説明する。
図17(a)は丸型漏水センサーS11aである。円周方向に、丸型形状の絶縁皮膜S11xが形成され、絶縁皮膜S11x内に2本の円環状通電部材S112a,S113 が互いに離隔し、絶縁関係で円周方向に設けられている。絶縁皮膜は平面部S11mを有し、相手部材への取付け座となる。
また、絶縁皮膜S11xの丸型形状部には円周方向に所定の数の切欠き部S11kがあり、切り欠き部S11kで円環状通電部材S112a,S113 が露出している。露出した2本の円環状通電部材S112a,S113 に跨った形で水が接触すると部材間が導通し、水を検出することができる。
図17(b)は平型漏水センサーS11bである。図17(a)に比べ、絶縁皮膜S11yの形状が異なる。絶縁皮膜S11yはそれぞれの円環状通電部材を皮膜している。取付け座となる平面部S11n,円環状通電部材S112b,S113b,切り欠き部S11k,の基本構造については同じであるが、断面高さが小さくて済むので、狭い空間には好適である。
本願発明の実施形態1の水センサーユニット付きのころがり軸受装置を示す。 実施形態1の要部拡大図を示す。 実施形態1の水センサーユニットの説明図である。 実施形態1の変形例1で、水センサーユニット付きのころがり軸受装置の要部拡大図を示す。 変形例1の水センサーユニットの説明図である。 実施形態1の参考例1で、水センサーユニット付きのころがり軸受装置の要部拡大図を示す。 参考例1の水センサーユニットの説明図である。 参考例2で、水センサーユニット付きのおころがり軸受装置の要部拡大図を示す。 参考例2の水センサーユニットの説明図である。 変形例で、図2に相当する要部拡大図である。 変形例で、水センサーユニット付きのころがり軸受装置を示す。 図11の要部拡大図である。 変形例の水センサーユニット付きのころがり軸受装置を好適に組み立てる方法の説明図。 変形例の水センサーユニット付きのころがり軸受装置を示す。 本発明の実施形態2の水センサーユニット付きハブユニットを示す。 (a)は実施形態2のY部の拡大図である。(b)は実施形態2のY部の拡大図である。 (a)本願発明に好適なセンサー部の実施例である。(b)本願発明に好適なセンサー部の実施例である。
1:外輪
11:座ぐり部
2:内輪
Hu:ハブユニット
Hb:ハブ
2a,2b:内輪要素
3,31:ボール
4,:密封シール
4a:第1密封シール
4b:第2密封シール
41:固定部材
43:スリンガ
5、51:保持器
7:グリース遮蔽版
A:水センサーユニット付きのころがり軸受装置
E:空間
H:ハウジング
J:軸
Z:水センサーユニット付きのころがり軸受装置
、S、S、S:水センサーユニット
11、S21、S31、S41、S51:センサー部
112,S113,S212,S312,S313,S412:円環状通電性部材
12、S22、S32、S42、S52:出力部
122、S123、S222,S223、S322、S323、S422、S423:検知用線材

Claims (4)

  1. 環状部分を備え内周軌道を有する第1部材と、
    環状部分を備え前記内周軌道に対向する外周軌道を有する第2部材と、
    これら内外周軌道間に介装された転動体と、
    前記第1部材の環状部分と前記第2部材の環状部分間に設けられた密封シールとから成り、
    前記密封シールと前記転動体との間に形成される空間には水センサーユニットが取り付けられる水センサーユニット付ころがり軸受装置において、
    前記密封シールは、前記第1および第2部材のいずれか固定側の部材に取り付けられていて、径方向に延在する芯金を含み、
    前記水センサーユニットは、前記芯金に固定されている円環状センサー部と、該円環状センサー部に向けて前記固定側の部材に貫通して取り付けられている出力部とから成り、
    前記円環状センサー部と前記出力部とは、前記出力部を前記固定側の部材へ取り付けることにより当接して電気的に接続していることを特徴とする水センサーユニット付ころがり軸受装置。
  2. 前記円環状センサー部と液体との接触により電気抵抗値が変化し、前記出力部がこの電気抵抗値の変化を外部に取り出すことによって浸水を検知することを特徴とする請求項1に記載の水センサーユニット付ころがり軸受装置。
  3. 前記第1部材は外輪であり、前記第2部材は内輪であることを特徴とする請求項1または2に記載の水センサーユニット付ころがり軸受装置。
  4. 前記水センサーユニットと前記転動体との間に形成される空間に、さらに、前記第1部材に取付けたグリース遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の水センサーユニット付ころがり軸受装置。
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