JP4380424B2 - 車両の乗員拘束手段起動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の衝突時に乗員を拘束する乗員拘束装置の起動装置に関し、特に突出量が可変なバンパに減速度センサが備えられた乗員拘束装置の起動装置に関する。
車両が障害物と衝突した際の衝撃を吸収するため、車両にはバンパが備えられている。車両に障害物が衝突した場合の衝撃の大きさは、車両の走行速度や障害物の種類、衝突の形態等により変動するため、例えば、走行速度が大きい状態で衝突する場合には、衝撃の吸収性の高いバンパが求められる。しかしながら、衝撃の吸収性を増そうとするとバンパの大型化をもたらし車両重量や燃費などの点で不利である。
このため、車両速度に応じて突出量が自動的に変化するバンパが提案された(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1記載のバンパは、衝突センサにより障害物との衝突が検知されると、突出したバンパ長の範囲内で搬送車が停止することができる。
特願平1−289735
しかしながら、特許文献1記載のバンパは、障害物と衝突した場合には、バンパ長の範囲内で車両を停止するのであり、車両がどのように障害物と接触したかを検出するものではない。換言すると、衝突の形態を判別して、乗員保護などの適切な制御を行うものではない。
ところで、車両には、衝突時の衝撃の大きさを検出するサテライトセンサが備えられている。サテライトセンサは、基準値以上の減速度が車両に加わった場合に内部スイッチをオンにしてオン信号を出力し、エアバッグ装置等の拘束装置を起動する。
衝撃の大きさを検出する場合、突出量可変型のバンパでは、突出部が最初に障害物と接触することになり、減速度の早期計測が困難となる。サテライトセンサはラジエータサポートやサイドメンバの車両前方に配置されていることが多いが、バンパが突出した状態で障害物と接触すると、衝突する部位と車両本体に内設されたサテライトセンサとの距離が大きくなり、接触の早期検出が困難となる不都合があった。
本発明は、上記問題に鑑み、突出量を可変できるバンパを備えた車両において、接触を早期に検出して拘束手段を起動する車両の拘束手段起動装置を提供することを目的とする。
本発明は、障害物と衝突した場合に車両の減速度に基づき乗員を拘束する拘束手段を起動する拘束手段起動装置において、障害物との衝突を予測する衝突予測手段と、衝突予測手段による衝突予測信号を受けて、車体からバンパを突出させるバンパ突出手段と、バンパ突出手段の可動部に備えられた、減速度に係る情報を検出する第1の減速度センサと、第1の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する減速度処理手段と、を有し、減速度処理手段は、第1の減速度センサにより検出された判別用情報に基づき、バンパ突出手段の突出の完了を判別する突出完了判別手段を有し、突出完了判別手段によりバンパ突出手段の突出が完了したと判別された場合に、減速度処理手段は、第1の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する、ことを特徴とする。
所定の時間を待機してから減速度センサが検出した減速度を処理するので、可動部の作動に伴い第1の減速度センサが検出する減速度の処理を排除できる。特に、バンパ突出手段の突出が完了したと判別されてから減速度センサが検出した減速度を処理することで、可動部の作動に伴い第1の減速度センサが検出する減速度の処理を排除できる。



また、本発明の一形態において、第1の減速度センサは、前記可動部の車長方向略端部に配設されていることを特徴とする本発明によれば、減速度センサが、可動部の端部周辺に配設されているので、障害物との接触を早期に検出できる。
また、本発明は、障害物と衝突した場合に車両の減速度に基づき乗員を拘束する拘束手段を起動する拘束手段起動装置において、障害物との衝突を予測する衝突予測手段と、 衝突予測手段による衝突予測信号を受けて、車体からバンパを突出させるバンパ突出手段と、バンパ突出手段の可動部に備えられた、減速度に係る情報を検出する第1の減速度センサと、第1の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する減速度処理手段と、バンパ突出手段を車両に固定する前記バンパ突出手段の固定部に配置された、減速度に係る情報を検出する第2の減速度センサと、第2の減速度センサにより検出された判別用情報に基づき、バンパ突出手段の突出の完了を判別する突出完了判別手段とを有し、突出完了判別手段によりバンパ突出手段の突出が完了したと判別された場合に、減速度処理手段は、第1の減速度センサ及び第2の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する、ことを特徴とする。
バンパ突出手段の突出が完了したと判別されてから減速度センサが検出した減速度を処理することで、可動部の作動に伴い第1の減速度センサが検出する減速度の処理を排除できる。
また、本発明は、障害物と衝突した場合に車両の減速度に基づき乗員を拘束する拘束手段を起動する拘束手段起動装置において、障害物との衝突を予測する衝突予測手段と、衝突予測手段による衝突予測信号を受けて、車体からバンパを突出させるバンパ突出手段と、バンパ突出手段の可動部に備えられた、減速度に係る情報を検出する第1の減速度センサと、第1の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する減速度処理手段と、車両のサイドメンバ又はラジエータサポートに配置された、減速度に係る情報を検出する第2の減速度センサと、第1の減速度センサにより検出された判別用情報に基づき、バンパ突出手段の突出の完了を判別する突出完了判別手段と、を有し、 突出完了判別手段によりバンパ突出手段の突出が完了したと判別された場合に、減速度処理手段は、第1の減速度センサ及び前記第2の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する、ことを特徴とする。
バンパ突出手段の突出が完了したと判別されてから減速度センサが検出した減速度を処理することで、可動部の作動に伴い第1の減速度センサが検出する減速度の処理を排除できる。
突出量を可変できるバンパを備えた車両において、接触を早期に検出して拘束手段を起動する拘束手段起動装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例を挙げながら図面に基づき説明する。
〔実施例〕
図1は、衝突検知装置を備えた車両の概略斜視図を示す。車両1は、画像センサ4、近距離レーダ6、ミリ波レーダ5、衝突判断ECU2、バンパコントロールECU3及びサスペンションメンバ7に接続されたアクティブバンパ8、を有する。
画像センサ4は、CCD素子やCMOS素子などで構成されたカメラを有し、車両進行方向の画像を撮影する。カメラは撮影される対象物の距離情報が得られるようにステレオ(カメラを2つ備える)形式であることが好適である。ミリ波レーダ5は、ミリ波を照射し、反射波を解析することで前走車との相対距離や相対速度を検出する。また、近距離レーダ6は、車両1と比較的近距離の障害物を検出する。近距離にある障害物を検出できるように、車両の左右に(近距離レーダ6の反対側に)配置される。障害物が検知され、衝突判断ECU2により衝突が不可避であると判断されると、バンパコントロールECU3がアクティブバンパ8を車両前方に突出させる。なお、本実施例において障害物とは、歩行者等の生物、先行車両等の動体、建築物等の無生物や不動産を問わず、車両の進行方向に存在する全ての有体物を言う。また、衝突を予測するために、画像センサ4、ミリ波レーダ5、近距離レーダ6の全てを用いなくともよい。
図2は、拘束手段起動装置の機能ブロック図の一例を示す。図2の拘束手段起動装置は、アクティブバンパの作動を制御するアクティブバンパ作動制御部10、拘束手段17の起動を制御する拘束手段起動制御部16、拘束手段17、を有するように構成される。
アクティブバンパ作動制御部10は、画像センサ4、ミリ波レーダ5、近距離レーダ6、衝突判断ECU2、バンパコントロールECU3、アクティブバンパ8、を有する。画像センサ4、近距離レーダ6及びミリ波レーダ5で得られた情報は、衝突判断ECU2に入力される。衝突判断ECU2は衝突予測手段9を有し、衝突予測手段9はこれらの情報を解析して障害物と衝突すると予測される否かを判断する。例えば、車両の進行方向に障害物が検出され、自動ブレーキによる急制動や操舵によっても衝突が不可避であると判断すると衝突判断ECU2は、アクティブバンパの作動指示信号をバンパコントロールECU3に出力する。バンパコントロールECU3は、作動指示信号を受けるとアクティブバンパ8を作動させる作動信号をアクティブバンパ8に出力する。また、バンパコントロールECU3は、衝突判定部12に、アクティブバンパ8に作動信号が出力されたことを示す信号を出力する。
アクティブバンパ8が作動すると、アクティブバンパ8の可動部が伸長し、アクティブバンパ8が車両前方に突出する。アクティブバンパ8が、突出することで衝突した際の衝撃を吸収しやすくなる。
拘束手段起動制御部16は、サテライトセンサ11a、衝突判定部12、拘束手段駆動回路13、を有する。サテライトセンサ11aは、次述するようにアクティブバンパ8の前部に備えられ、車両に加わる減速度を随時検出し、減速度に係る情報を衝突判定部12に出力する。また、サテライトセンサ11aは、車幅方向に左右に配設されることが好適である。
衝突判定部12は、減速度に係る情報を処理する減速度処理手段18、アクティブバンパ8の突出が完了したことを検出する突出完了判別手段19とを有する。減速度処理手段18は、サテライトセンサ11aが検出した減速度に係る情報を処理しまた解析することで、衝撃の大きさ、衝撃の方向、衝突の仕方等を判別する。衝突判定部12は、判別結果に基づき、適切な拘束手段17を適切に起動するよう、拘束装置駆動回路13に信号を出力する。拘束装置駆動回路13は、指定された拘束手段17を指定された方法で、インフレータに通電し、点火させる回路である。
また、突出完了判別手段19は、サテライトセンサ11aが検出した減速度に係る情報を処理して、アクティブバンパ8の突出が完了したことを検出する。突出完了判別手段19は、例えば、アクティブバンパ8の作動により生じる減速度のパターンを予め保持しておき、同様な減速度のパターンがサテライトセンサ11aにより検出されたら作動が完了したものと判別する。衝突判定部12は、アクティブバンパ8の突出が完了してから衝突による車両の減速度に係る情報を処理する。
拘束手段17は、エアバッグ14、シートベルト15を有するように構成される。エアバッグ14は、気体の圧縮性を利用して衝突時に乗員を拘束する。例えば、エアバッグ14は、ステアリングホイールに収納されたエアバッグ、ドアやシートバックに収納されたサイド・エアバッグやカーテンエアバッグ等である。シートベルト15は、衝突時にベルトを巻き上げて乗員が前方へ傾斜するのを防ぐ。拘束手段17は一例に過ぎず、乗員を拘束又は保護するのであればいかなるものであってもよい。
アクティブバンパ8を備えた車両の衝突検知について説明する。図3(a)は、作動前のアクティブバンパ8の概略側面視を、図3(b)は、作動前のアクティブバンパ8の概略平面視を、それぞれ示す。なお、図3(b)では、固定バンパ21を省略した。
図3(a)では、可動部を有さない固定型バンパ21の下側にアクティブバンパ8が配設されている。固定型バンパ21では、バンパリインホースメント29がサイドメンバ25に接続されている。バンパリインホースメント29には、衝撃吸収材31を介してバンパカバー32が取り付けられる。
アクティブバンパ8は、円筒状の内筒28及び外筒27からなる2重構造を有するように構成される。アクティブバンパ8は衝突時の衝撃を緩和するように、バンパリインホースメント28aを有する。また、図3(a)では省略したが、衝撃吸収材やバンパカバーを備えていてもよい。
外筒27は、車両に固定されたサスペンションメンバ26に固定されている。外筒27は、車両の固定部であれば、例えばラジエータサポート23等に固定されていてもよい。
内筒28は、バネ等の弾性体24により付勢された状態で、外筒27にピン22で係止されている。したがって、アクティブバンパ8の作動前、内筒28は、X方向に摺動しないように保持される。また、内筒28の車長方向略端部には、サテライトセンサ11aが配設される。
サテライトセンサ11aは、図3(b)に示すように、車幅方向に左右に配設される。左右に配設されることで、オフセット衝突など衝突の形態の判別性能が向上する。なお、サテライトセンサ11aは、1つであってもよいし、3つ以上配設してもよい。
衝突すると予測された場合のアクティブバンパ8の作動について説明する。図2の衝突判断ECU2が衝突すると判断すると、バンパコントロールECU3がピン22を駆動するアクチュエータに信号を出力し、外筒27と内筒28との係止を解除する。係止が解除されると、内筒28は、弾性体24の付勢力によりX方向へ摺動するので、アクティブバンパ8が突出し、固定バンパ21と同等かそれ以上に前方へ伸長する。所定量突出すると、アクチュエータがピン33を駆動し、再び外筒27と内筒28とを係止する。図3(c)は、突出した状態のアクティブバンパ8の概略側面視を示す。図3(c)において、図3(a)と同一部分には同一の符号を付しその説明は省略する。
アクティブバンパ8が突出した状態で障害物と衝突すると、内筒28のリインホースメント28aが障害物と接触する。内筒28の車長方向先端部の周辺には、サテライトセンサ11aが配設されているので、内筒28が変形等する際に生じる減速度を早期に検出可能となる。すなわち、例えばラジエータサポート23に配設されたサテライトセンサよりも早期に減速度の検出が可能となる。また、リインホースメント28aや内筒28が変形して衝撃を吸収するので、衝撃の吸収性が向上する。なお、障害物との衝突が回避された場合には、アクチュエータがピン33を駆動して、外筒27と内筒28との係止を解除し、再度、内筒28を外筒29に収納できる。また、図3で説明したアクティブバンパ8を突出させる構成は一例に過ぎず、いかなる構成であってもよい。例えば、弾性体24を使用せずにガス圧やインフレータ、アクチュエータを用いてもよいし、内筒28、外筒27は円筒でなくともよい。また、固定バンパ21に可動部を設け、全てのバンパを突出させてもよいし、
アクティブバンパ8のみで車両のバンパを構成してもよい。
次に、拘束手段起動装置の作動について、図4のフローチャート図及び図5に基づき説明する。図5は、作動前のアクティブバンパ8の概略側面視の一例を示す。図5において、図3(a)と同一部分には同一の符号を付しその説明は省略する。図5のアクティブバンパ8では、サテライトセンサ11bが、ラジエータサポート23に配設されている点で図3(a)と異なる。ラジエータサポート23は、車両に固定されているので、衝突により車両が減速する場合にサテライトセンサ11bは、減速度に係る情報を衝突判定部12に出力する。
図4のフローチャート図による処理は、例えばエンジンを始動することでスタートする。エンジンが始動すると、繰り返し衝突の判断が繰り返される(ステップS11)。衝突判断ECU2は、画像センサ4やミリ波レーダ5、近距離レーダ6からの情報を解析して障害物と衝突するか否かを判断する。
衝突すると判断された場合は(ステップS11のY)、バンパコントロールECU3がアクティブバンパ8に作動信号を出力する(ステップS12)。また、バンパコントロールECU3は、衝突判定部12に、アクティブバンパ8に作動信号が出力されたことを示す信号を出力する。衝突判定部12は、アクティブバンパ8の作動が完了するまで、予め定められた所定の時間待機する(ステップS13)。アクティブバンパ8の作動が完了するまで、減速度の処理を待機することで、アクティブバンパ8の作動により生じるサテライトセンサ11a自身の加減速による情報を排除できる。これにより、衝突による車両の減速度のみを処理でき、衝突形態の判別等を適切に行える。所定時間の間に、バンパコントロールECU3は、アクチュエータを駆動し、ピン22による内筒28と外筒27との係止を解除する。係止が解除されると弾性体24により、内筒28が外筒27の内壁を摺動するので、アクティブバンパ8が、固定バンパ21と同等かそれ以上に突出する。
なお、アクティブバンパ8の作動の完了は、突出完了判別手段19により判別してもよい。かかる場合には、衝突判定部12は、バンパコントロールECU3からアクティブバンパ8に作動信号が出力されたことを示す信号を受ける必要がなく、サテライトセンサ11aにより作動の完了を検出できる。
アクティブバンパ8の作動が完了すると、衝突判定部12は、サテライトセンサ11a及びサテライトセンサ11bが検出した車両に加わる減速度に係る情報を解析する(ステップS14)。図6(a)は、サテライトセンサ11aが検出した減速度に係る情報の一例を、図6(b)は、サテライトセンサ11が検出した減速度に係る情報の一例を、それぞれ示す。図6(a)と(b)とを比較すると、図6(b)では、検出が開始されてから比較的小さい減速度が検出される時間帯が生じるのに対し、図6(a)では、検出が開始されてから大きい減速度が検出されている。すなわち、障害物と早く接触する内筒28に配置されたサテライトセンサ11aは、ラジエータサポート23に配置されたサテライトセンサ11bよりも早期に、減速度の検出が可能である。
衝突判定部12は、検出された減速度に係る情報を解析し、衝撃の大きさ、衝撃の方向、衝撃の仕方等を判別する(ステップS15)。次いで、衝突判定部12は、適切な拘束手段17を適切に起動するよう、拘束装置駆動回路13に信号を出力する。これにより、例えば、エアバッグ14が作動し、また、シートベルト15が巻き上げられて、乗員を拘束する。
図5のように、サテライトセンサ11bをラジエータサポート23に配設することで、サテライトセンサ11aとは車高方向に異なる位置に別のサテライトセンサを配設できる。車高方向に異なる位置にサテライトセンサがあるので、上下方向にオフセット衝突したような場合に、衝突の判別性能を向上できる。例えば、路側帯や中央分離帯で下面衝突をしたような場合、サテライトセンサ11aに比較的大きい減速度が検出され、サテライトセンサ11bには比較的小さい減速度が検出されたような場合、下面衝突であることが判別できる。また、サテライトセンサ11aが配設されているため、従来よりも広範囲で衝突を検知できる。なお、サテライトセンサ11bの換わりに、又は、サテライトセンサ11bと共にサテライトセンサ11dをサイドメンバ25に配設してもよい。
〔変形例1〕
サテライトセンサの配設位置、アクティブバンパ8の作動の完了を検出する検出方法について、変形例を説明する。図7(a)は、作動前のアクティブバンパ8の概略側面視の一例を示す。図7(a)において、図5と同一部分には同一の符号を付しその説明は省略する。図7(a)のアクティブバンパ8では、サテライトセンサ11cが、外筒27に配設されている点で図5と異なる。外筒27はサスペンションメンバ26に固定されているので、衝突により車両が減速する場合に、サテライトセンサ11cは車両の減速度を検出する。
また、外筒27は、サスペンションメンバ26に固定されているので、剛性が高い。サテライトセンサ11cは、外筒27に配設されているので、アクティブバンパ8が作動して内筒28が外筒27の内壁を摺動した際の振動等を検知する。図2の突出完了判別手段19は、サテライトセンサ11cが検出した振動等を処理してアクティブバンパ8の作動の完了を検出する。
したがって、変形例1によれば、サテライトセンサ11cによっても、アクティブバンパ8の作動の完了を検出でき、より確実にアクティブバンパ8の作動の完了を検出できる。また、サテライトセンサ11aにより早期の衝突の検出が可能であると共に、サテライトセンサ11bが配設されているので、上下方向にオフセット衝突したような場合に、衝突の判別性能を向上できる。なお、サテライトセンサ11bの換わりに、又は、サテライトセンサ11bと共にサテライトセンサ11dをサイドメンバ25に配設してもよい。
〔変形例2〕
サテライトセンサの配設位置、アクティブバンパ8の作動の完了を検出する検出方法について、変形例を説明する。図7(b)は、作動前のアクティブバンパ8の概略側面視の一例を示す。図7(b)において、図7(a)と同一部分には同一の符号を付しその説明は省略する。図7(b)のアクティブバンパ8では、サテライトセンサ11bが配置されない点で図7(a)と異なる。
変形例2によれば、サテライトセンサ11cによっても、アクティブバンパ8の作動の完了を検出できる。したがって、より確実にアクティブバンパ8の作動の完了を検出できる。また、サテライトセンサ11aにより早期の衝突の検出が可能である。サテライトセンサ11bが配設されないので、コストの低減が可能となる。
〔変形例3〕
アクティブバンパ8の作動の完了を検出する検出方法について、変形例を説明する。図7(c)は、作動前のアクティブバンパ8の概略側面視の一例を示す。図7(c)において、図7(a)と同一部分には同一の符号を付しその説明は省略する。図7(c)のアクティブバンパ8では、ピン33が、アクチュエータにより駆動されたことを検出するアクティブバンパ作動完了スイッチ34を有する点、及び、サテライトセンサ11cが配設されていない点で、図7(a)と異なる。なお、サテライトセンサ11bの換わりに、又は、サテライトセンサ11bと共にサテライトセンサ11dをサイドメンバ25に配設してもよい。
図7(c)のアクティブバンパ8では、作動が完了すると、ピン33により作動完了確認スイッチ34が押下され、作動完了信号がバンパコントロールECU3に出力される。バンパコントロールECU3は、作動完了信号を受けて、衝突判定部12に作動完了確認信号を出力する。これにより、突出完了判別手段19は、アクティブバンパ8の作動の完了を検知する。変形例3によれば、より確実にアクティブバンパ8の作動の完了を検知することができる。

本実施例及び変形例1ないし3によれば、衝突が予測された場合に突出するバンパを備えた車両において、バンパが突出した状態で障害物と衝突しても、サテライトセンサが衝突を早期に検出できる。早期に検出することで、適切な拘束手段の適切な起動が可能となる。また、車高方向の異なる位置に複数のサテライトセンサを配設した場合には、上下オフセット衝突の衝突形態を判別できる。
なお、実施例及び変形例1ないし3において、サテライトセンサ11b、11c、11dの配設位置は設計事項であるので、サテライトセンサ11bはラジエータサポート23のいずれの部位に配設してもよく、サテライトセンサ11cは外筒27のいずれの部位に配設してもよく、サテライトセンサ11dはサイドメンバ25のいずれの部位に配設してもよい。また、サテライトセンサ11aとサテライトセンサ11b・11c・11dとの組み合わせは、実施例及び変形例1ないし3に限られず、どのように配設位置及び数を組み合わせて配設してもよい。また、図5、図7(a)ないし(c)は、側面視であるので、車幅方向に同様な配置でサテライトセンサが配設されることが好適である。
衝突検知装置を備えた車両の概略斜視図の一例である。 拘束手段起動装置の機能ブロック図の一例である。 アクティブバンパの概略図の一例である。 拘束手段起動装置の作動を示すフローチャート図の一例である。 サテライトセンサが配設された作動前のアクティブバンパの概略側面視の一例である。 サテライトセンサにより検出された減速度に係る情報の一例である。 サテライトセンサが配設された作動前のアクティブバンパの概略側面視の一例である。
符号の説明
2 衝突判断ECU
3 バンパコントロールECU
4 画像センサ
5 ミリ波レーダ
6 近距離レーダ
8 アクティブバンパ
11a、11b、11c、11d サテライトセンサ
12 衝突判定部
13 拘束手段駆動回路
17 拘束手段
21 固定バンパ
22、33 ピン
23 ラジエータサポート
24 弾性体
25 サイドメンバ
26 サスペンションメンバ
27 外筒
28 内筒

Claims (4)

  1. 障害物と衝突した場合に車両の減速度に基づき乗員を拘束する拘束手段を起動する拘束手段起動装置において、
    障害物との衝突を予測する衝突予測手段と、
    前記衝突予測手段による衝突予測信号を受けて、車体からバンパを突出させるバンパ突出手段と、
    前記バンパ突出手段の可動部に備えられた、減速度に係る情報を検出する第1の減速度センサと、
    前記第1の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する減速度処理手段と、
    前記第1の減速度センサにより検出された判別用情報に基づき、前記バンパ突出手段の突出の完了を判別する突出完了判別手段と、を有し、
    前記突出完了判別手段により前記バンパ突出手段の突出が完了したと判別された場合に、前記減速度処理手段は、前記第1の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する、
    ことを特徴とする拘束手段起動装置。
  2. 前記第1の減速度センサは、前記可動部の車長方向略端部に配設されていることを特徴とする請求項1記載の拘束手段起動装置。
  3. 障害物と衝突した場合に車両の減速度に基づき乗員を拘束する拘束手段を起動する拘束手段起動装置において、
    障害物との衝突を予測する衝突予測手段と、
    前記衝突予測手段による衝突予測信号を受けて、車体からバンパを突出させるバンパ突出手段と、
    前記バンパ突出手段の可動部に備えられた、減速度に係る情報を検出する第1の減速度センサと、
    前記第1の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する減速度処理手段と、
    前記バンパ突出手段を車両に固定する前記バンパ突出手段の固定部に配置された、減速度に係る情報を検出する第2の減速度センサと、
    前記第2の減速度センサにより検出された判別用情報に基づき、前記バンパ突出手段の突出の完了を判別する突出完了判別手段と、を有し、
    前記突出完了判別手段により前記バンパ突出手段の突出が完了したと判別された場合に、前記減速度処理手段は、前記第1の減速度センサ及び前記第2の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する、
    ことを特徴とする拘束手段起動装置。
  4. 障害物と衝突した場合に車両の減速度に基づき乗員を拘束する拘束手段を起動する拘束手段起動装置において、
    障害物との衝突を予測する衝突予測手段と、
    前記衝突予測手段による衝突予測信号を受けて、車体からバンパを突出させるバンパ突出手段と、
    前記バンパ突出手段の可動部に備えられた、減速度に係る情報を検出する第1の減速度センサと、
    前記第1の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する減速度処理手段と、
    車両のサイドメンバ又はラジエータサポートに配置された、減速度に係る情報を検出する第2の減速度センサと、
    前記第1の減速度センサにより検出された判別用情報に基づき、前記バンパ突出手段の突出の完了を判別する突出完了判別手段と、を有し、
    前記突出完了判別手段により前記バンパ突出手段の突出が完了したと判別された場合に、前記減速度処理手段は、前記第1の減速度センサ及び前記第2の減速度センサにより検出された減速度に係る情報を処理する、
    ことを特徴とする拘束手段起動装置。
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