JP4380241B2 - コンテンツ視聴システム及びコンテンツ再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ視聴システム及びコンテンツ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録技術や信号処理技術の進歩により、音楽や映画等のコンテンツデータをCD−ROM、フラッシュメモリ等の各種デジタルメディアに保存したり、インターネットを介して、ユーザが、自分自身が保持している音楽データを他のユーザに提供し、自分自身が保持していないコンテンツデータを他のユーザから提供を受けるようにして、複数のユーザが無料でコンテンツデータを交換しあうシステムが実現されている。
【0003】
このようなシステムでは、理論的には、1つの音楽、その他のコンテンツが存在すれば、他の全てのユーザが、それを利用することが可能となり、多くのユーザがコンテンツを購入しなくなるため、コンテンツに関する著作権者は、著作物としてのコンテンツが売れないため、著作物の販売に伴い、本来受け取ることが可能な著作物の利用に関するロイヤリティを受け取る機会を失うことになる。
【0004】
そこで、本件出願人は、コンテンツの流通を妨げることなく、不正に利用されることを防止するために、デジタルメディアに保存されたコンテンツIDや認証鍵を、インターネット上のライセンスサーバに問い合わせて認証した後、コンテンツサーバからコンテンツ(音楽、映画等)をネットワーク越しにストリーミング視聴させたり、或いは、デジタルメディアにあるコンテンツのロックを解除することによりコンテンツを視聴させるという著作権管理方法を先に提供している(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−359616号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の如き従来の著作権管理方法では、コンテンツデータがデジタルメディアに保存されている場合であっても、或いは、ネットワーク越しにストリーミング視聴する場合であっても、クライアントがインターネットに接続していなければならないという問題があった。また、CD−ROMやフラッシュメモリといったデジタルメディアは、1枚ずつプレイヤー(リーダ)に挿入しなければならず、複数のメディアに保持されているコンテンツIDや認証鍵の登録を連続的に行えないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、著作権管理を容易に行えるようにするとともに、ネットワーク接続があるときは高品質なコンテンツの視聴を可能にし、ネットワーク接続が無いときはコンテンツの制限された視聴を可能にしたコンテンツ視聴システム及びコンテンツ再生装置において、複数のメディアに保持されているコンテンツIDや認証鍵の同時登録を可能にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコンテンツ視聴システムは、コンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータがリーダにより読み取り可能に書き込まれた記憶部を有する非接触ICカードからなるコンテンツ格納媒体と、コンテンツの著作権保護情報に対応するコンテンツデータを提供するコンテンツサーバと、上記コンテンツ格納媒体の記憶部に書き込まれたデータの再生を行うコンテンツ再生装置とからなり、上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツ格納媒体から、上記コンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータを読み出す読出手段と、ネットワークを介して上記コンテンツサーバに接続するための通信インターフェースと、上記読出手段により上記コンテンツ格納媒体から読み出したコンテンツの著作権保護情報及び上記コンテンツのプレビューデータ、上記通信インターフェースを介して上記コンテンツサーバから送られてくるコンテンツデータを記憶しておく記憶手段と、上記記憶手段に記憶された上記コンテンツのプレビューデータやコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、ユーザの再生要求に応じて、上記記憶手段に記憶された上記コンテンツの著作権保護情報を読み出して上記通信インターフェースを介して上記コンテンツサーバに送り、上記コンテンツサーバからコンテンツデータが送られてきたら上記記憶手段に書き込み、上記記憶手段から上記コンテンツデータを読み出して再生し、上記出力手段から出力させ、上記コンテンツサーバからコンテンツデータが送られてこない場合には、上記記憶手段から上記コンテンツのプレビューデータを読み出して再生し、上記出力手段から出力させる制御を行う制御手段とを備え、上記読出手段は、複数の非接触ICカードを重ね読み可能な非接触カードリーダからなり、上記コンテンツ格納媒体の記憶部に書き込まれているコンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータを非接触で読み出すことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るコンテンツ再生装置は、コンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータが書き込まれた記憶部を有する非接触ICカードからなるコンテンツ格納媒体から、上記コンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータを読み出す読出手段と、ネットワークを介してコンテンツサーバに接続するための通信インターフェースと、上記読出手段により上記コンテンツ格納媒体から読み出したコンテンツの著作権保護情報及び上記コンテンツのプレビューデータ、上記ネットワークを介して上記コンテンツサーバから送られてくるコンテンツデータを記憶しておく記憶手段と、上記記憶手段に記憶された上記コンテンツのプレビューデータやコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、ユーザの再生要求に応じて、上記記憶手段に記憶された上記コンテンツの著作権保護情報を読み出して上記通信インターフェースを介して上記コンテンツサーバに送り、上記コンテンツサーバからコンテンツデータが送られてきたら上記記憶手段に書き込み、上記記憶手段から上記コンテンツデータを読み出して再生し、上記出力手段から出力させ、上記コンテンツサーバからコンテンツデータが送られてこない場合には、上記記憶手段から上記コンテンツのプレビューデータを読み出して再生し、上記出力手段から出力させる制御を行う制御手段とを備え、上記読出手段は、複数の非接触ICカードを重ね読み可能な非接触カードリーダからなり、上記コンテンツ格納媒体の記憶部に書き込まれているコンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータを非接触で読み出すことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
本発明は、例えば図1に示すような構成のコンテンツ視聴システム100に適用される。
【0017】
このコンテンツ視聴システム100は、コンテンツ格納媒体である非接触ICカード10、コンテンツ再生装置であるリーダプレイヤー20、コンテンツ提供装置であるサーバ40からなり、上記リーダプレイヤー20がインターネット等のネットワーク30を介してサーバ40に接続されるようになっている。
【0018】
この図1には、ネットワーク30を介してサーバ40に接続されるリーダプレイヤー20が1台だけ示されているが、コンテンツ視聴システム100では、複数台のリーダプレイヤー20がネットワーク30を介してサーバ40に接続される。
【0019】
非接触ICカード10は、リーダプレイヤー20に備えられている非接触カードリーダ25と図示しない近距離通信用アンテナを介して通信を行う無線通信部11、コンテンツデータを保持しておく記憶部12、これらを制御する制御部13などからなる。
【0020】
この非接触ICカード10の記憶部12には、認証鍵として例えばユーザIDとパスワードが、当該非接触ICカード10の購入時に上記記憶部12に書き込まれる。また、上記記憶部12には、例えば、予め特定のプレビューデータがコンテンツIDとともに書き込まれていたり、あるいは、ユーザが任意に選択したプレビューデータがコンテンツIDとともに販売店において書き込まれる。なお、上記記憶部12には、複数のプレビューデータをコンテンツIDとともに書き込んでおくことができる。
【0021】
すなわち、上記非接触ICカード10の記憶部12は、コンテンツの著作権保護情報として世界に一つのユニークなコンテンツIDや認証鍵等を保持するとともに、部分的なコンテンツデータ(以下、プレビューデータと呼ぶ)を保持する。コンテンツIDは、あるコンテンツ(音楽、映画等)と結び付けられた識別番号のようなものである。
【0022】
リーダプレイヤー20は、中央演算処理装置21、通信インターフェース22、文字・画像出力装置23、音声出力装置24、非接触カードリーダ25、記憶部26、入力装置27からなる。このリーダプレイヤー20の記憶部26は、ユーザID、パスワード、コンテンツID、プレビューデータを保存する記憶空間である。
【0023】
リーダプレイヤー20は、通信インターフェース22でネットワーク30に接続し、ネットワーク30を介してサーバ40と通信を行う。
【0024】
サーバ40は、コンテンツサーバ41、認証サーバ42と課金サーバ43を備える。コンテンツサーバ41は、図2に示すように、タイトルデータベース41AとコンテンツIDデータベース41Bからなる。
【0025】
ここで、コンテンツIDは、例えば次のように割り振られている。
【0026】
すなわち、コンテンツIDは、あるタイトル(音楽1曲、映画1本)に対して割り振られるビット列で、二つの部分からなる。タイトルナンバー部分とシリアルナンバー部分である。タイトルナンバーは、ある1つのタイトルに対してユニークなビット列である。したがって、音楽である場合、同じ曲であれば同じタイトルナンバーを持っている。他方、シリアルナンバーは、おのおののICカードに固有のビット列である。この二つのナンバーをつなげたビット列がコンテンツIDである。したがって、あるアーティストのアルバムCDに相当するICカードは、含まれるタイトルの数だけコンテンツIDを保持することになる。また、ある1枚の非接触ICカードで複数のコンテンツIDを保持する場合、すべてのコンテンツIDのシリアルナンバーは同じビット列になる。同じタイトルAを保持する2つの非接触ICカードXと非接触ICカードYがある場合、非接触ICカードX上のAに対するコンテンツIDと非接触ICカードY上のタイトルAに対するコンテンツIDを比べると、タイトルナンバーは同じビット列だが、シリアルナンバーが異なるビット列となる。以下の説明では、このコンテンツIDの割り振り方を適用したと仮定する。
【0027】
また、上記認証サーバ42及び課金サーバ43には、販売店において、非接触ICカード10を販売した際に、購入者により申請されるユーザIDやパスワードなど課金処理に必要な情報が販売店の登録端末装置50からサーバ40に送られることにより、非接触ICカード10のユーザ登録が行われる。販売店の登録端末装置50は、上記リーダプレイヤー20と同様な構成のものを用いることができる。
【0028】
このコンテンツ視聴システム100では、図3のフローチャートに示す手順(第1ステップS1〜第3ステップS3)に従ってコンテンツ再生動作を行う。
【0029】
第1ステップS1は、カードデータ読み込み処理である。
第2ステップS2は、コンテンツIDの認証処理である。
第3ステップS3は、コンテンツの再生処理である。
【0030】
第1ステップS1では、非接触ICカード10をリーダプレイヤー20の非接触カードリーダ25に近づける(読込要求)ことにより、非接触ICカード10の無線通信部11と非接触カードリーダ25の間で通信が行われ、非接触ICカード10の記憶部12に保持されているコンテンツIDデータなどの著作権保護情報及びプレビューデータがリーダプレイヤー20の記憶部26に登録される。複数のIC同時読み取り技術、例えば、豪州マゼランテクノロジー社、日本信号株式会社のFrequency Hopping技術など(RFID - http://www.ns-rfid.com/solution.htmlとして製品化されている。)を利用することにより、複数の非接触ICカード10を重ねるなどして同時に非接触カードリーダ25に読み取らせてデータをリーダプレイヤー20の記憶部26に登録させることができる。
【0031】
第2ステップS2では、図4のフローチャートに示す手順(ステップS20〜ステップS24)にしたがって、コンテンツIDの認証を行う。
【0032】
すなわち、リーダプレイヤー20の入力装置27から再生要求が入力される(ステップS20)。再生要求では、リーダプレイヤー20の記憶部26に保持されたコンテンツIDのうち一つを特定する必要がある。中央演算処理装置21は、再生要求を受けると、リーダプレイヤー20がネットワーク30を介してサーバ40に接続されているか否かを判定する(ステップS21)。
【0033】
このステップS21における判定結果が「Yes」すなわちリーダプレイヤー20とサーバ40がネットワーク30で接続されている場合は、再生要求を受けているコンテンツのコンテンツIDをサーバ40に送信し、認証要求を出す(ステップS22)。
【0034】
また、上記ステップS21における判定結果が「No」すなわちネットワーク接続が存在しない場合は、リーダプレイヤー20をネットワーク30を介してサーバ40に接続し、ネットワーク接続が成功したか否かを判定する(ステップS23)。
【0035】
そして、上記ステップS23における判定結果が「Yes」すなわちサーバ40との接続が成功した場合は、上記ステップS22に移って、再生要求を受けているコンテンツのコンテンツIDを認証鍵とともにサーバ40に送信し、認証要求を出す。
【0036】
サーバ40の認証サーバ42は、認証鍵を用いてユーザの認証処理を行い、正規ユーザからの認証要求のあったコンテンツIDが有効か無効かを判別する。これは、コンテンツサーバ41内のコンテンツIDデータベース41Aに保持されているコンテンツIDと照合することにより行う。コンテンツIDデータベースへの登録手順については後述する。認証サーバ42は、照合した結果をリーダプレイヤー20に伝える(ステップS24)。
【0037】
第3ステップS3では、図4のフローチャートに示す手順(ステップS25〜ステップS28)にしたがって、コンテンツの再生を行う。
【0038】
すなわち、コンテンツサーバ41は、上記ステップS24における照合結果が「YES」すなわちリーダプレイヤー20から送信されたコンテンツIDが有効である場合、そのID(タイトルナンバー)の指示すコンテンツをリーダプレイヤー20にストリーミング配信するとともに、配信したコンテンツについて課金サーバ43により課金処理を行う(ステップS25)。そして、リーダプレイヤー20は、送られてくるコンテンツデータを再生し、音声出力装置24や文字・画像出力装置23から出力して(ステップS26)、再生処理を終了する。
【0039】
また、上記ステップS23における判定結果が「No」すなわちサーバ40との接続が失敗した場合、及び、上記ステップS25における判定結果が「No」すなわちコンテンツサーバ41にてコンテンツIDが無効と判定された場合、リーダプレイヤー20は記憶部26に保存してあるプレビューデータを再生し、音声出力装置24や文字・画像出力装置23から出力して(ステップS28)、再生処理を終了する。
【0040】
ここで、プレビューデータについて説明する。プレビューデータとは、コンテンツサーバ41から配信されるコンテンツ(例えば、符号化形式:MPEG4、ビットレート:10Mbpsの映画)よりも低品質(例えば、符号化形式:MPEG4、ビットレート:80kbps、ファイルサイズ:300Kbyteまで)なコンテンツのデータである。MPEG4などの圧縮方法を利用することにより、ファイルサイズを小さくし、非接触ICカード10に保持することも可能になる。
【0041】
さらに、コンテンツサーバ41について詳しく説明する。前述のとおり、コンテンツサーバ41はタイトルデータベース41AとコンテンツIDデータベース41Bを保持している。タイトルデータベース41Aは、このコンテンツ視聴システム100で視聴可能な発売済みのすべての音楽や映画のデジタルデータを保持しているデータベースで、タイトルナンバー(コンテンツIDの一部)をキーとしてタイトル(音楽なら1曲)にアクセスできるものである。コンテンツIDデータベース41Bは、正規購入済みのコンテンツIDを保持するデータベースである。コンテンツIDデータベース41BへのコンテンツIDの登録は、リーダプレイヤー20と同様のハードウエア構成のもので、ソフトウエアの異なる登録端末装置50で行う。
【0042】
登録端末装置50によるコンテンツIDデータベース41BへのコンテンツIDの登録動作は、図5のフローチャートに示す手順(ステップS30〜ステップS37)にしたがって行われる。
【0043】
この作業は、例えば非接触ICカード10の購入時にレコード店などで行われることを想定している。なお、この作業ではリーダプレイヤー20と同様のハードウエア構成の登録端末装置50を使用する。登録端末装置50は、非接触カードリーダから非接触ICカード10のコンテンツIDを読み込んで記憶部に保持する。
【0044】
そして、登録端末装置50の中央演算処理装置は、入力装置から登録要求があると(ステップS30)、コンテンツIDをコンテンツサーバ41に送信し、登録要求をする(ステップS31)。コンテンツサーバ41は、受け取ったコンテンツIDのタイトルナンバーに対応するタイトル(1曲、映画)がタイトルデータベース41Bにあるか否かを確認して(ステップS32)、タイトルがあった場合、コンテンツIDをコンテンツIDデータベース41Bに登録し(S33)、登録が成功した旨を登録端末装置50へ通知する(ステップS34)。そして、登録端末装置50は登録が成功した旨を出力装置から表示して(ステップS35)、登録要求について処理を終了する。
【0045】
また、タイトルが無かった場合、コンテンツサーバ41は登録に失敗した旨を登録端末装置50に通知する(ステップS36)。そして、登録端末装置50は登録に失敗した旨を出力装置から表示して(ステップS37)、登録要求について処理を終了する。
【0046】
このコンテンツ視聴システム100は、ネットワーク30を介してサーバ40に接続される登録端末装置60により、正規購入済みのコンテンツIDをコンテンツIDデータベース41Bに登録することによって、コンテンツの正規購入者によるコンテンツの再生要求に対応してコンテンツサーバ41からコンテンツをリーダプレイヤー20にストリーミング配信するとともに、配信したコンテンツについて課金サーバ43により課金処理を行うコンテンツ供給システムとして機能する。
【0047】
このコンテンツ視聴システム100では、非接触ICカード10を使ってコンテンツ(音楽、映画)の利用回数をカウントしたり、コンテンツサーバ41側で視聴可能期限(回数)を設定することなどの著作権管理を容易に行うことができる。また、非接触ICカード10の複数同時読み取り技術を使用することにより、複数のメディアのコンテンツID、プレビューデータを同時に登録することができる。また、リーダプレイヤー20がサーバ40と接続できないときでも、鍵認証無しで、プレビューを楽しむことができる。プレビューは通常のコンテンツと比較するとデータサイズを小さいため、容積の問題から記憶領域を多く持てず、短時間でのデータ転送を要求される非接触ICカード10でも問題なく使用できる。ネットワーク接続があるときは高品質なサービスを提供し、ネットワーク接続が無いときは低品質なプレビューを提供するという新しい商品を生み出すことができる。この商品ビジネスは、単品売り切りのビジネスではなく、ユーザが積極的にネットワーク30に接続するようになるため、ネットワーク30を絡めた新しいサービスを容易に浸透させることができるようになる。
【0048】
また、コンテンツIDデータベース41BにユーザIDも登録をさせることにより、カード紛失時などに身分証明書などでユーザを特定できれば、カードの再発行・コンテンツIDのコンテンツIDサーバへの再登録(古いコンテンツIDの削除)を安全にすることができる。この方法では、ユーザの利便性をさらに向上し、カードの不正利用などを防ぐこともできる。
【0049】
また、複数カード同時読み取りの際に、リーダプレイヤー20に備えられている非接触カードリーダ25から非接触ICカード10までの距離を読み取ることによって、非接触ICカード10の重なりの順序をそのまま再生順序とすることができる。非接触ICカード10を使用することにより、このような直感的な操作方法を実現ができる。
【0050】
すなわち、このコンテンツ視聴システム100では、著作権管理のためのコンテンツIDや認証鍵を保存するためのデジタルメディアとして非接触ICカード10を採用することにより、複数のメディアから認証鍵をリーダプレイヤー20に同時に登録することを可能とした。また、デジタルメディアである非接触ICカード10に、プレビューデータとして低品質、或いは部分的なコンテンツデータを保持させ、認証鍵をリーダプレイヤー20に登録する際に同時に読み出し保存し、コンテンツの再生要求がされたときリーダプレイヤー20がネットワーク30に接続できない場合はこれを再生するようにした。
【0051】
なお、本発明の実施の形態として、無線通信部11を備える非接触ICカード10を用いて構成したコンテンツ視聴システム100について説明したが、本発明は、コネクタを介してデータの書き込み/読み出しが行われるメモリカードなど他のコンテンツ格納媒体を用いて構成されるコンテンツ視聴システムに適用することもできる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、コンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータが書き込まれた記憶部を有するコンテンツ格納媒体から、読込要求に応じて、上記コンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータを読み出して記憶し、再生要求に応じて、上記コンテンツの著作権保護情報をコンテンツサーバに送り、上記コンテンツサーバからコンテンツデータが送られてきたら記憶して、コンテンツデータを再生し、上記コンテンツサーバからコンテンツデータが送られてこない場合には、上記記憶したコンテンツのプレビューデータを再生することによって、プレイヤーがサーバと接続できないときでも、鍵認証無しで、プレビューを楽しむことができる。プレビューは通常のコンテンツと比較するとデータサイズを小さいため、容積の問題から記憶領域を多く持てず、短時間でのデータ転送を要求される非接触ICカードでも問題なく使用できる。ネットワーク接続があるときは高品質なサービスを提供し、ネットワーク接続が無いときは低品質なプレビューを提供するという新しい商品を生み出すことができる。この商品ビジネスは、単品売り切りのビジネスではなく、ユーザが積極的にネットワークに接続するようになるため、ネットワークを絡めた新しいサービスを容易に浸透させることができるようになる。
【0053】
非接触ICカードを使ってコンテンツ(音楽、映画)の利用回数をカウントすることや、コンテンツサーバ側で視聴可能期限(回数)を設定することなどの著作権管理を容易に行うことができる。また、非接触ICカードの複数同時読み取り技術を使用することにより、複数のメディアのコンテンツの著作権保護情報とプレビューデータを同時に登録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したコンテンツ視聴システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記コンテンツ視聴システムにおけるサーバに備えられるコンテンツサーバの構成を模式的に示す図である。
【図3】上記コンテンツ視聴システムにおけるコンテンツ再生動作の手順を示すフローチャートである。
【図4】上記コンテンツ再生動作におけるコンテンツIDの認証およびコンテンツの再生の具体的な手順を示すフローチャートである。
【図5】登録端末装置によるコンテンツIDデータベースへのコンテンツIDの登録動作の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 非接触ICカード、11 通信部、12 記憶部、13 制御部、20リーダプレイヤー、21 中央演算処理装置、22 通信インターフェース、23 文字・画像出力装置、24 音声出力装置、25 非接触カードリーダ、26 記憶部、27 入力装置、30 ネットワーク、40 サーバ、41 コンテンツサーバ、42 認証サーバ、43 課金サーバ、41A タイトルデータベース、41B コンテンツIDデータベース、50 登録端末装置、100コンテンツ視聴システム
Claims (2)
- コンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータがリーダにより読み取り可能に書き込まれた記憶部を有する非接触ICカードからなるコンテンツ格納媒体と、
コンテンツの著作権保護情報に対応するコンテンツデータを提供するコンテンツサーバと、
上記コンテンツ格納媒体の記憶部に書き込まれたデータの再生を行うコンテンツ再生装置とからなり、
上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツ格納媒体から、上記コンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータを読み出す読出手段と、ネットワークを介して上記コンテンツサーバに接続するための通信インターフェースと、上記読出手段により上記コンテンツ格納媒体から読み出したコンテンツの著作権保護情報及び上記コンテンツのプレビューデータ、上記通信インターフェースを介して上記コンテンツサーバから送られてくるコンテンツデータを記憶しておく記憶手段と、上記記憶手段に記憶された上記コンテンツのプレビューデータやコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、ユーザの再生要求に応じて、上記記憶手段に記憶された上記コンテンツの著作権保護情報を読み出して上記通信インターフェースを介して上記コンテンツサーバに送り、上記コンテンツサーバからコンテンツデータが送られてきたら上記記憶手段に書き込み、上記記憶手段から上記コンテンツデータを読み出して再生し、上記出力手段から出力させ、上記コンテンツサーバからコンテンツデータが送られてこない場合には、上記記憶手段から上記コンテンツのプレビューデータを読み出して再生し、上記出力手段から出力させる制御を行う制御手段とを備え、上記読出手段は、複数の非接触ICカードを重ね読み可能な非接触カードリーダからなり、上記コンテンツ格納媒体の記憶部に書き込まれているコンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータを非接触で読み出すことを特徴とするコンテンツ視聴システム。 - コンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータが書き込まれた記憶部を有する非接触ICカードからなるコンテンツ格納媒体から、上記コンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータを読み出す読出手段と、
ネットワークを介してコンテンツサーバに接続するための通信インターフェースと、
上記読出手段により上記コンテンツ格納媒体から読み出したコンテンツの著作権保護情報及び上記コンテンツのプレビューデータ、上記通信インターフェースを介して上記コンテンツサーバから送られてくるコンテンツデータを記憶しておく記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された上記コンテンツのプレビューデータやコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
ユーザの再生要求に応じて、上記記憶手段に記憶された上記コンテンツの著作権保護情報を読み出して上記通信インターフェースを介して上記コンテンツサーバに送り、上記コンテンツサーバからコンテンツデータが送られてきたら上記記憶手段に書き込み、上記記憶手段から上記コンテンツデータを読み出して再生し、上記出力手段から出力させ、上記コンテンツサーバからコンテンツデータが送られてこない場合には、上記記憶手段から上記コンテンツのプレビューデータを読み出して再生し、上記出力手段から出力させる制御を行う制御手段と
を備え、
上記読出手段は、複数の非接触ICカードを重ね読み可能な非接触カードリーダからなり、上記コンテンツ格納媒体の記憶部に書き込まれているコンテンツの著作権保護情報と上記コンテンツのプレビューデータを非接触で読み出すことを特徴とするコンテンツ再生装置。
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