JP4379589B2 - 採種用たまねぎ収穫機 - Google Patents

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Description

この発明は、採種用のたまねぎを収穫する採種用たまねぎ収穫機に関する。
前記採種用たまねぎ収穫機は、植立している採種用たまねぎの茎を切断する第一切断刃と、畝に残った残茎を切断する第二切断刃と、花球部の高さ位置を揃える引き込み装置と、引き込み装置で引き込んだ茎を花球部から設定高さで切断する第三切断刃とを備え、花球部に所定の長さの茎を残した状態で収穫する構成が知られている。
前記採種用たまねぎ収穫機で収穫した花球部は茎を軒先等に吊り下げて乾燥させていた。
特開平2002−223619号公報
前述のように収穫した採種用たまねぎの花球部を乾燥するために吊り下げ用の所定長さの茎部を必要とするため、採種用たまねぎの収穫時には大変嵩ばり、作業能率が低くなる。
しかしながら、近年収穫後のたまねぎの花球部を乾燥させる専用の乾燥装置ができ、今まで、乾燥させるために使用してきた吊り下げ用の茎が必要でなくなっている。
また、採種用たまねぎの茎の長さは最も短いのと最も長いものとの差が約1メートルにも及ぶ。そのため、長い茎のものだと花球部の高さ位置を揃えるために引き込み装置で茎を引き込んだときに茎の下端部が地面に接地してしまい、ひきずったまま搬送終端側に向かって搬送されてしまう。そうなると、茎を引きずる分だけ搬送する抵抗が大きくなり、花球部の搬送作用や位置調節に悪影響が生じる。
本発明は花球部だけを収穫容器に回収するようにして、作業能率の向上を図った採種用たまねぎ収穫機を提供することを課題とする。また、本発明は花球部の高さ位置を調節した後で、円滑に搬送する採種用たまねぎ収穫機を提供することを課題とする。
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、畝に植立する採種用たまねぎを刈り取った後に後方に搬送する搬送装置と、該搬送装置の搬送始端側にあって畝に植立する採種用たまねぎの茎部を切断する第一切断装置と、前記搬送装置の搬送途中部にあって、前記第一切断装置で切断した採種用たまねぎの花球部の高さ位置を調節する花球高さ位置調節機構と、前記搬送装置の搬送終端側にあって花球高さ位置が調節された採種用たまねぎの茎部の上端部を切断する第二切断装置と、前記搬送装置の後方にあって収穫容器10aに前記茎部Kを切断された花球部を収納するためのシュータ25又は平搬送ベルト62からなる採種用たまねぎを刈り取る収穫作業部を走行装置を備えた機体上に設け、前記花球高さ位置調節機構(5)は、採種用たまねぎ(T)の茎部(K)の幅より間隔が広く、花球部(S)の径よりも間隔が狭い左右対の搬送作用体(4,4)で花球部(S)を支持搬送しながら花球部(S)の高さ位置を調節するよう構成した採種用たまねぎ収穫機である。
請求項2記載の発明は、前記搬送作用体4,4で花球部の高さ位置を調節した後に花球部から設定した長さだけ下方部位の茎部を切断する第三切断装置21)を設けた請求項1記載の採種用たまねぎ収穫機である。
請求項1記載の発明によれば、第二切断装置で採種用たまねぎの茎部の上端部まで切断することで収穫容器10aには花球部のみが入るため、その分、収穫容器10aには多くの花球部を収容することができ、作業能率が向上する。また、第二切断装置を搬送装置の搬送終端側に備えることで、花球高さ位置調節機構では花球部に茎部がついた状態で搬送できるので搬送しやすいものになる。さらに、収穫容器10aに前記茎部を切断された花球部を収納するためのシュータ25又は平搬送ベルト62を設けることで、茎部を切断された花球部が周囲に散乱することを防止し、より確実に収穫容器10aに収納することが可能になる。
また、搬送されてきた採種用たまねぎ(T)が、花球高さ位置調節機構(5)の搬送作用体(4,4)に花球部(S)が支えられて茎部(K)が吊り下げられた姿勢で搬送されるようになり、花球部(S)の上下位置を自動的に揃えて第二切断装置(6)で茎部(K)を切断することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1記載の効果に加えて、花球高さ位置調節機構で花球部の高さを調節した後に第三切断装置21で茎部を花球部から設定した長さだけ残して切断することで、茎部が地面をひきずったまま搬送終端側に向かって搬送されることがなく、花球部の搬送作用や高さ位置調節に悪影響が生じることを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を説明する。
本実施例の採種用たまねぎ収穫機の側面図を図1に示し、平面図を図2に、前面図を図3に、収穫作業部の要部側面図を図4に、収穫作用状態を示す収穫部の要部側面図を図5にそれぞれ示す。
この採種用たまねぎ収穫機は、走行装置1を備えた機体に畝Uに植立する採種用たまねぎTを刈取り収穫する収穫作業部Wを設けた構成とし、畝Uを跨いで機体を自走させて、跨いだ畝Uに植立する採種用たまねぎTを収穫作業部Wが連続的に刈取り収穫していくものである。
走行装置1は機体の進行方向に向かって左右に配置し、左右一方側の走行装置1の上方に配置したエンジン(図示せず)から動力が伝達されて駆動する構成としている。本実施例ではクローラ式の走行装置に構成しているが、ホイール式の走行装置に構成してもよい。
左右の走行装置1,1の上部には正面視門型状の機体フレーム7を設け、該門型状の機体フレーム7の内側に前記収穫作業部Wを着脱可能に取付けている。左右一方側の走行装置1の上方に配置したエンジンの動力は、その下方に配置される走行装置1,1には適宜設けた伝動装置を介して伝動し、左右反対側の走行装置1には門型状の機体フレーム7に沿って設けた伝動装置を介して伝動する構成としている。
左右の走行装置1,1の各後側には収穫作業部Wで収穫された採種用たまねぎTを収穫容器10aに収容する作業を行う作業者が搭乗する搭乗部としての操縦席8,8を設けている。左右一方側の走行装置1の前側には機体操縦部20を設けていて、該機体操縦部20が配置され、該機体操縦席20に着座して搭乗した作業者は、機体操縦も兼ねて行うようになっている。
収穫作業部Wの後側には収穫作業部Wで収穫された採種用たまねぎTを収容する収穫容器10aを載置する収穫容器載置部10を設けている。また、収穫容器載置部10は前記左右の操縦席8,8の間に配置していて、該左右の操縦席8,8に着座する作業者は収穫作業部Wの後部から出てくる収穫された採種用たまねぎTを取って左右の操縦席8,8間に置かれた収穫容器10aに収容するものとなる。
収穫作業部Wには畝Uに植立する採種用たまねぎTの茎部Kを挟持して搬送する第一搬送装置2と、該第一搬送装置2の搬送方向下手側で搬送体4,4を採取用たまねぎTの茎部Kの幅より広く、花球部Sの径より狭い間隔で搬送方向に向かって左右に配置された花球部高さ調節機構5を有する第二搬送装置9からなる搬送装置Bを設けている。
また、搬送装置Bの搬送始端部側には畝Uに採種用たまねぎTの茎部Kを切断する第一切断装置3,3を設け、搬送装置Bの搬送終端部側には採種用たまねぎTの花球部Sに近い茎部Kの上部を切断する第二切断装置6,6を設けている。本実施の形態では、第一切断装置3,3は第一搬送装置2の搬送途中部に設けられ、第二切断装置6,6は第二搬送装置9の搬送終端部側にそれぞれ設けている。
また、収穫作業部Wの第一搬送装置2と第二搬送装置9と第一切断装置3と第二切断装置6は、上下動調節機構Aにより、機体に対して高さ調節可能に取り付けられている。本実施例では収穫作業部Wの第一搬送装置2と第二搬送装置9と第一切断装置3と第二切断装置6を支持する作業部フレーム11に取付部12(図2)を設け、前記門型の機体フレーム7に上下に取付個所を複数有する取付部13を設け、該機体フレーム7側の取付部13の一つの取付個所を選択して、そこに作業部フレーム11側の取付部12を係合し、固定する構成としている。
上下動調節機構Aは機体フレーム7と作業部フレーム11を含めて図1の点線で示した第一搬送装置2、第二搬送装置9、第一切断装置3、第二切断装置6、案内装置22などを一体的にシリンダ35で上下させる構成である。
第一搬送装置2は機体後方に搬送駆動される左右一対の挟持搬送体14,14…を備えている。本実施例では、挟持搬送体14,14…は外周面がスポンジ等の弾性部材で形成した帯状の無端ベルトで構成し、これを左右一対、隣接するベルト面が互いに接近或は接触する状態で配置し、且つこの近接するベルト面が共に後方に移動するように駆動されるよう設け、更に、このように構成した左右一対の無端ベルトを4組左右及び上下に並べて配置した構成としている。
本実施例では第一切断装置3とほぼ同じ搬送方向位置に採取用たまねぎTの根元切断用の根元切断装置15を設ける。
該根元切断装置15はバリカン型の切断装置で構成し、エンジンの動力を適宜設けた伝動装置を介して伝動され、また、根元切断装置15の上下位置が変更しても伝動状態を維持するようフレキシブルシャフト16を介して伝動している。
根元切断装置15の支持構成は、切断装置15のバリカンの左右両側部に設け、かつ前記機体フレーム7の内側左右に設けた取付部に左右横方向に設けられた軸心(図示せず)と、該軸心周りに回動自在に取り付けた左右両側の支持フレーム17,17と、前記一方側の支持フレーム17の中間部で、左右横方向の軸心周りに前端部を長孔を介して回動自在に連結したレバー18と、該レバー18の後部を位置変更可能に係合するレバーガイド19とからなる。
前記レバー18とレバーガイド19は機体フレーム7の内側に取り付けられる。該レバー18のレバーガイド19への上下方向の係合位置を変更操作することで根元切断装置15のバリカンの機体に対する上下位置が変更調節可能となっている。なお、バリカンは回転式のものでもよい。
根元切断装置15の機体に対する高さを調節しても操縦席8、20から見づらいので、根元切断装置15の設置高さが操作席8から容易に分かるように、根元切断装置15の鉛直上方に伸びる根元切断装置15と一体の棒状のマーカ64を取り付けることが望ましい。
このときマーカ64には例えば10cm毎に色分けした着色部を設けると、より一層、操作席8,20から根元切断装置15a設置高さが分かり易くなる。
第二搬送装置9には、搬送作用体4,4を採種用たまねぎTの茎部Kの幅より広く、花球部Sの径よりも狭い間隔で左右に配置した花球部高さ調節機構5を設けている。本実施例の花球部高さ調節機構5は、第二搬送装置9の搬送部分全体に亘って設けているが、第二搬送装置9の始端部側のみに設ける構成にしても良い。また、花球部高さ調節機構5とは別体の第二搬送装置9を設けることができる。
そして、第二切断装置6は搬送作用体4,4より所定間隔だけ下方に配置している。具体的には搬送作用体4,4の数cm程度下方に配置し、茎部Kの上端部を切断する構成にしている。
ここで、第一搬送装置2の下側挟持搬送体14,14により茎部Kを挟持搬送されてきた採種用たまねぎTは挟持状態が解かれて落下し、第二搬送装置9の花球部高さ調節機構5の搬送作用体4,4に花球部Sが支えられて茎部Kが吊下げられた状態で搬送されるようになる。こうして花球部Sの上下位置が自動的に揃えられ、その後、第二搬送装置9の終端部にある第二切断装置6,6で茎部Kが切断される。
なお、第二搬送装置9の左右のベルト状の搬送作用体4,4の間に茎部Kを挟持した状態で、花球部Sが搬送作用体4,4の上端面に引っかかるまで茎部Kを強制的に下方に引っ張って、花球部Sの上下位置を揃える方法も考えられるが、花球部Sが異なる高さにある茎部Kが複数本左右に重なった状態になっていると、これら複数本の茎部Kを同時に強制的に下方に引っ張ってしまい、その結果、花球部Sの上下位置を揃えることができない問題がある。この点、上記構成によれば、茎部Kの挟持状態を解いて落下させる方法なので、上記のような問題が生じ難い。
しかし、左右の搬送作用体4,4の間隔以上に茎部Kが複数本左右に重なって採種用たまねぎTが搬送される状態になると茎部Kが落下しにくくなる場合がある。この場合、走行装置1の上方に設けた補助操縦席20に補助作業者が着座して搭乗し、この補助作業者が花球部高さ調節機構5に詰まってしまい落下しない採種用たまねぎTの、花球部Sを手で下方に押し込むことができるようになっている。
なお、第二切断装置6,6は第二搬送装置9の終端部に設けてあり、該第二切断装置6,6は、切断後の各花球部Sにはほとんど茎部Kが残らないように各花球部Sのすぐ近くの茎部Kを切断する構成になっているので、収穫容器10aにはわずかな長さの茎部Kを有する花球部Sのみが入るため、その分、収穫容器10aには、従来の長い茎部Kを有する花球部Sを収納する場合より多くの花球部Sを収納することができ、作業能率が向上する。
一方、第二切断装置6,6を搬送作用体4,4の終端側に備えることで、第一搬送装置2と第二搬送装置9は、第二切断装置6,6で切断される前の茎部Kを挟持搬送できるので搬送しやすいものになる。
さらに、第三切断装置21,21を第二搬送装置9の中間部において搬送作用体4,4より所定間隔だけ下方に設けてあり、茎部Kを切断して各花球部S側に残る茎部Kの長さを一定にすることができる。
このように、花球部高さ位置調節機構5で花球部Sの高さ位置を調節した後で、第三切断装置21,21により茎部Kを花球部Sから設定の長さで切断することで、茎部Kが地面をひきずられたまま花球部高さ位置調節機構5の終端側に向かって搬送される場合に生じる可能性のある花球部Sの搬送作用や高さ位置調節に悪影響が生じるのを防止することができる。
さらに、収穫容器10aに茎部Kを切断された花球部Sを収納するためのシュータ25を設けることで、茎部Kを切断された花球部Sが周囲に散乱することを防止し、より確実に収穫容器10aに収納することが可能になる。
本実施例において、第二搬送装置9に設けられた花球部高さ位置調節機構5の搬送作用体4,4は左右外側にラグ4a,4aが付いた搬送ベルトを設け、左右内側にラグなし搬送ベルトを設け、両ベルトが隣接するベルト面が共に後方に移動するように駆動する構成とし、この左右一対の搬送ベルト4,4を2組左右に並べて配置し、前記搬送装置2の2組の挟持搬送体14,14;14,14の各搬送終端部から受継いで後方に採種用たまねぎTを搬送するように設けている。
なお、左右外側の搬送作用体4,4は、上記したように茎部Kを挟持しないで花球部Sをベルト上端面で支持し、茎部Kを吊下げた状態で後方に搬送するため、その後方搬送を確実に行うためにラグ付きベルトにしたもので、左右内側の搬送ベルトについてもラグ付きにしてもよい。また、左右の搬送ベルトをラグなしで構成することもある。
第二切断装置6,6及び第三切断装置21,21は駆動回転される円盤状の回転刃を左右に互いに重ね合わせて設け、その重ね合わせた部分を花球部高さ位置調節機構5の搬送経路下方に位置するように配置したものであるが、これ以外の別の切断機構を採用しても良い。
また、搬送装置Bの前側には畝Uに植立する採種用たまねぎTを搬送装置Bの挟持搬送体14の搬送始端部に案内する案内装置22を設けている。この案内装置22は搬送装置Bの第一搬送装置2の各一対の挟持搬送体14,14;14,14の左右の挟持搬送始端部に分けて案内する分草体23,23を左右中央部に設け、左右両外側に回転駆動される各搬送案内体24,24;24,24を設けた構成としている。
上記挟持搬送体14の茎部Kの挟持搬送部に間隔を設けることで挟持力が強すぎないようにして茎部Kを握りつぶしてしまわないようにすることができる。
上記収穫作業部Wの各装置の伝動構成は、第二搬送装置9の後側回転軸28の下側から後側回転軸28からエンジン動力を得ているので、花球部S動力伝達機構に干渉することを防止できる。上記収穫作業部Wの各装置の伝動構成は、次の通りである。
すなわち、左右一方側の走行装置1の上方に搭載したエンジンから適宜設けた伝動装置を介して門型状の機体フレーム7に沿って左右反対側の機体フレーム7の上部に動力が伝動され、そこでその下方の走行装置1への伝動経路から動力を分岐し、下方に延びる伸縮可能な伝動軸26に伝動する。そして、前記伝動軸26からの動力は花球部高さ位置調節機構5の後側下部から伝動ケース27内に伝動し、該伝動ケース27内に入力された動力は左右方向に伸びる伝動軸に伝動し、該伝動軸の4箇所からそれぞれ前方に動力が分岐して花球部高さ位置調節機構5の伝動軸29,29,29,29を介して各搬送作用体4,4;4,4の後側回転軸28,28,28,28の上方に動力が取り出される。
そして、その取り出された動力が花球部高さ位置調節機構5の後側回転軸28,28,28,28のそれぞれに伝動する。なお、前記伝動軸26を伸縮可能に構成したのは、収穫作業部Wを前記のように上下動調節機構Aのシリンダ35により上下高さ調節したときに、それに応じて伝動軸26が伸縮する必要があるからである。
第二搬送装置9の前記後側回転軸28は、作業部フレーム11(図3、図4)に設けた回転軸取付部30…に回転自在に取り付け、該後側回転軸28のそれぞれに、上下に順に、花球部高さ位置調節機構5の搬送作用体4である搬送ベルトを回転させ、同時に花球部高さ位置調節機構5の前側回転軸32に搬送作用体4を介して伝動するための伝動用プーリ31が取り付けられる。
また、後側回転軸28,28と前側回転軸32,32が設けられた回転取付部30の間には第三切断装置21の回転軸38を支持する回転軸取付部30が設けられており、該回転軸取付部30には搬送作用体4からの動力を回転軸38に伝動するための伝動用プーリ51が設けられている。また、第三切断装置21で茎部Kを切断する際に、茎部Kを保持するために前記回転軸38にはローラ43.45を設けている。
従って、エンジンの動力が第二搬送装置9の後側回転軸28に伝動されて該回転軸28が駆動回転し、これにより第二搬送装置9の回転プーリ31、前側回転軸(第一搬送装置2の後側回転軸)32への伝動用プーリ53、第三切断装置21の回転軸用のプーリ51及び第一搬送装置2の後側回転軸32用のプーリ49が一体回転する。
なお、伝動ベルト4,4の中間部にはプーリ51を設けているので、プーリ51の回転で第三切断装置21,21及びローラ43,45を回転させることができる。
第二搬送装置9の後側回転軸28,28,28,28のそれぞれの前方に、後側から前側に向けて順に、第三切断装置21,21の回転軸38,38、第二搬送装置9の前側回転軸32,32、第一搬送装置2の前側回転軸42,42を作業部フレーム11の各回転軸取付部30…に取り付けている。なお、第一搬送装置2の四本の前側回転軸42,42;42,42は、左右中央側に配置した2本の前側回転軸42,42が左右両外側に配置した2本の前側回転軸42,42より前方に位置するように配置している。
第二搬送装置9(花球部高さ位置調節機構5)の前側回転軸32のそれぞれの下端部には第一搬送装置2の下側挟持搬送体14を駆動する駆動プーリー47を取り付け、作業部フレーム11の回転軸取付部30を挟んで駆動プーリー47の上側に第一搬送装置2の上側挟持搬送体14を駆動する駆動プーリー49を取り付け、その上側に第二搬送装置9の後側回転軸28から搬送作用体4を介して伝動を受けるための伝動用プーリ53を取付けている。
駆動プーリー47には第一切断装置3の駆動用搬送作用体34が巻かれており、第一切断装置3は作業部フレーム11に設けられた回転軸取付部30にその回転軸33が支持され、前記駆動用搬送作用体34を介して前側回転軸32から動力伝達される。
なお、第二搬送装置9(花球部高さ位置調節機構5)の搬送作用体4,4の前側を第一搬送装置2の挟持搬送体14,14の後側にオーバーラップさせて配置したことにより、第一搬送装置2から第二搬送装置9への採種用たまねぎTの茎部Kの引継ぎ搬送が良好に行われる。
また、本実施例では根元切断装置15および第一切断装置3は第一搬送装置2の搬送途中に設けているが、これらを第一搬送装置2の搬送始端側に近い側に備えることで、切断した茎部Kが花球部高さ位置調節機構5で落下した茎部Kに当たって花球部Sの高さ位置調節を阻害することをより効果的に防止することができる。
第一搬送装置2の前側回転軸42,42のそれぞれには作業部フレーム11の回転軸取付部30を挟んで上下に第一搬送装置2の上下の挟持搬送体14,14の従動プーリー54,55を一体回転するように取り付けている。この従動プーリー54,55と第二搬送装置9の前側回転軸32の上下に取り付けた駆動プーリー47,49とに第一搬送装置2の上下の挟持搬送体14,14を巻き掛け、第二搬送装置9の前側回転軸32の回転によって第一搬送装置2の挟持搬送体14,14が駆動回転し、当該前側回転軸42,42も回転する。
また、第一搬送装置2の左右両外側の前側回転軸42,42の上下両端部には、左右両外側に設けた前記案内装置22の搬送案内体24,24である上下の搬送ベルトを駆動回転するためのプーリ56,56を設けている。該プーリ56,56と当該前側回転軸42,42回りに左右回動可能に取り付けた支持フレーム57の上下に取り付けたプーリ58,58とに前記案内装置22の搬送案内体24,24を巻き掛けて、当該前側回転軸42,42の回転によって、搬送案内体24,24が回転駆動する。
更に、第一搬送装置2の左右中央側2本の前側回転軸42,42の下端部には、平面視で外周に大きな歯を複数形成した歯車状回転板59,59(図2)を一体回転するように取り付けている。この歯車状回転板59,59が、畝Uに植立する採種用たまねぎTを搬送装置Bの搬送始端部に送り込むように回転し、搬送装置Bによる採種用たまねぎTの取り込みが良好となる。
また、第二搬送装置9の後ろ側には、第二切断装置6,6で切断処理された採種用たまねぎTを第二搬送装置9から受継いで前記収穫容器載置部10の収穫容器10aに向けて搬送するシュータ25を設けている。
シュータ25は収穫容器載置部10の収穫容器10aの上方に位置するように配置されるのでシュータ25を介して収穫容器10aには茎部Kを短く残すだけの花球部Sが回収される。また、このシュータ25は図2の点線で示すように収穫機の前進方向に向かって左右方向に回動自在としているので、左右に並列配置された収穫容器10aに切り換えて収穫物などを排出することができる。
茎を短く残すように構成した採種たまねぎ収穫機において、搬送作用体4の終端部の上方に巻き込み防止ガイド60を設置する。これは花球部Sが搬送作用体4の凸部で非作用側に巻き込まれて、種子が収穫容器10a以外の部分に落ちてしまうことを防ぐためである。巻き込み防止ガイド60は図2に示すように後端部が末広がり状になっていると、更に前記効果が確実になる。
前記シュータ25に代えて、図6の平面図に示すように左右一対の平駆動ベルト62で花球部Sを収穫容器10aに搬送させる構成にしてもよい。また、この平駆動ベルト62は駆動軸を中心に後端部が矢印方向に揺動する構成にしても良い。
このとき平駆動ベルト62の揺動中心は第二切断装置6の駆動軸より後方に位置するように配置することで花球部Sの排出が良好になる。
このように揺動式の平駆動ベルト62を用いると、任意の部位に花球部Sを落下させることができる。また、平駆動ベルト62の表面は柔らかい緩衝材で覆われた回転体で構成すると花球部Sが傷つくことが無くなる。また、その回転速度を、作業部の搬送作用体4のベルト速度と同等かそれ以上にすると、後方への花球部Sの排出が良好に行える。
また、図示しないが前記シュータ25又は平駆動ベルト62の上方に円筒状の送出装置を設け、回転する円筒面により花球部Sを後方にスムーズに送り出すことができる。該円筒状の送出装置の水平方向の回転軸の配置位置は可変にしておくと、花球部Sの大きさによって、適切な位置に設置でき、より良好な排出が可能となる。該円筒状の送出装置の水平方向の回転軸は第二切断装置6の駆動軸より後方に位置することで、花球部Sを後方によりスムーズに送り出すことができる。
以上のように構成した採種用たまねぎ収穫機は、以下のように作用して収穫作業を行っていく。
まず、左右の走行装置1,1が畝Uの左右の谷部分を通過するようにして畝Uを跨いだ状態に機体を位置させ、そして、左右の走行装置1,1を駆動して機体を自走させる。すると、門型状の機体フレーム7の内側を畝Uが通過していくようになり、この門型状の機体フレーム7の内側に設けた収穫作業部Wの作用を受けて畝Uに植立する採種用たまねぎTが刈取り収穫される。
収穫作業部Wは図5に示すように、まず、案内装置22によって畝Uに植立する採種用たまねぎTが第一搬送装置2の挟持搬送始端部に案内され、その案内された採種用たまねぎTの茎部Kを第一搬送装置2が挟持して後方に搬送する。そして、その搬送中に根元切断装置15で根元が切断され、ほぼ同時に第一切断装置3が採種用たまねぎTの茎部Kが切断され、採種用たまねぎTを畝から刈取る。畝から刈取られた採種用たまねぎTは、花球部高さ位置調節機構5に引き継がれる。
このように茎部Kを短く切断した後に、採種用たまねぎTが第二搬送装置9の花球部高さ位置調節機構5に引き継がれ、搬送作用体4,4により後方に搬送される。ここで、第二搬送装置9の花球部高さ位置調節機構5の搬送作用体4,4は採種用たまねぎTの茎部Kの幅より広く、花球部Sの径よりも狭い間隔で左右に配置されているので、採種用たまねぎTは前記第一搬送装置2による挟持状態が解かれて落下し、搬送作用体4,4に花球部Sが支えられて茎部Kが吊下げられた状態で搬送される。
このような状態で搬送されて、第二搬送装置9の中間部で、花球部高さ位置調節機構5より設定間隔下方に配置した第三切断装置21,21が採種用たまねぎTの茎部Kを花球部Sから設定した長さだけ下方部位を切断する。第三切断装置21,21で茎部Kが切断されたたまねぎTは第二搬送装置9の終端部にある第二切断装置6,6で花球部Sのすぐ下の茎部Kが切断され、わずかに茎部Kが残った花球部Sだけが後方の収穫容器10aに回収される。
一つの収穫容器10aが採種用たまねぎTで満杯になったら、シュータ25又は平駆動ベルト62の駆動軸を揺動させて別の収穫容器10aに回収する。
このように第二切断装置6,6で茎部Kの上端部まで切断することで収穫容器10aにはほとんど花球部Sのみが入るため、その分、収穫容器10aには多くの花球部分を収容することができ、作業能率が向上する。また、第二切断装置6,6を搬送終端側に備えることで、搬送装置Bでは花球部Sに茎部Kがついた状態で搬送できるので搬送しやすいものになる。さらに、収穫容器10aに前記茎部Kを切断された花球部Sを収納するためのシュータ25又は平搬送ベルト62を設けることで、茎部Kを切断された花球部Sが周囲に散乱することを防止し、より確実に収穫容器10aに収納することが可能になる。
さらに 花球部高さ調節機構5で花球部Sの高さを調節した後に第三切断装置21,21で茎部Kを花球部Sから設定高さで切断することで、茎部Kが地面をひきずったまま搬送終端側に向かって搬送されることにより、花球部Sの搬送作用や高さ位置調節に悪影響が生じることを防止することができる。
この発明は、採種用のたまねぎなど大径の頭部と小径の茎部を有する農作物を収穫する収穫機に利用可能性がある。
本発明の一実施例の採種用たまねぎ収穫機の側面図。 図1の採種用たまねぎ収穫機の平面図。 図1の採種用たまねぎ収穫機の前面図。 図1の採種用たまねぎ収穫機の収穫作業部の要部側面図。 図1の採種用たまねぎ収穫機の収穫作用状態を示す側面図。 図1の採種用たまねぎ収穫機の変形例の平面図。
符号の説明
1 走行装置 2 搬送装置
3 第一切断装置 4 搬送作用体
5 花球部高さ調節機構 6 第二切断装置
7 機体フレーム 8 操縦席
9 第二搬送装置 10 収穫容器載置部
10a 収穫容器 11 作業部フレーム
12、13 取付部 14 下側挟持搬送体
15 根元切断装置 16 フレキシブルシャフト
17 支持フレーム 18 レバー
19 レバーガイド 20 機体操縦部
21 第三切断装置 22 案内装置
23 分草体 24 搬送案内体
25 シュータ 26 伝動軸
27 伝動ケース 28 後側回転軸
30 回転軸取付部 31 搬送ベルト回転用のプーリ
32 前側回転軸 33 回転軸
34 搬送ベルト 35 シリンダ
38 回転軸 39 伝動用プーリ
40 下側ローラ 41 前側回転軸
42 前側回転軸 43、45 ローラ
47 駆動プーリー 49 駆動プーリー
51 プーリ 54,55 従動プーリー
56、58 プーリ 57 支持フレーム
59 歯車状回転板 60 巻き込み防止ガイド
62 平駆動ベルト 64 マーカ
A 上下動調節機構 B 搬送装置
K:採種用たまねぎの茎部 S:採種用たまねぎの花球部分
T:採種用たまねぎ U:畝
W:収穫作業部

Claims (2)

  1. に植立する採種用たまねぎを刈り取った後に後方に搬送する搬送装置と、
    該搬送装置の搬送始端側にあって畝に植立する採種用たまねぎの茎部を切断する第一切断装置と、
    前記搬送装置の搬送途中部にあって、前記第一切断装置で切断した採種用たまねぎの花球部の高さ位置を調節する花球高さ位置調節機構と、
    前記搬送装置の搬送終端側にあって花球高さ位置が調節された採種用たまねぎの茎部の上端部を切断する第二切断装置と、
    前記搬送装置の後方にあって収穫容器10aに前記茎部Kを切断された花球部を収納するためのシュータ25又は平搬送ベルト62からなる採種用たまねぎを刈り取る収穫作業部
    走行装置を備えた機体上に設け
    前記花球高さ位置調節機構(5)は、採種用たまねぎ(T)の茎部(K)の幅より間隔が広く、花球部(S)の径よりも間隔が狭い左右対の搬送作用体(4,4)で花球部(S)を支持搬送しながら花球部(S)の高さ位置を調節するよう構成したことを特徴とする採種用たまねぎ収穫機。
  2. 記搬送作用体4,4で花球部の高さ位置を調節した後に花球部から設定した長さだけ下方部位の茎部を切断する第三切断装置21)を設けたことを特徴とする請求項1記載の採種用たまねぎ収穫機。
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