JP4378929B2 - Heated vaporizer for pest control - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は害虫防除のための加熱蒸散体および害虫防除方法に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
電気蚊取り用マットは、害虫防除剤を繊維質や多孔質担体に保持させたもので、通常約１４０〜２００℃に加熱して蚊などの害虫防除に用いられている。電気蚊取り用マットは使用し易い製剤である反面、害虫防除剤の揮散をコントロールするのが非常に困難であるため、長期間にわたって効果的に害虫を防除しうる製品の開発はなされていないのが現状である。
本発明は、長時間にわたって、害虫を防除するのに有効な害虫防除用加熱蒸散体を提供することを課題とする。
【０００３】
【特許文献１】
特開平５−１７３０６号公報
【０００４】
【特許文献２】
特開平５−１７３０７号公報
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、加熱蒸散性害虫防除剤を含有しかつ特定構造を有する加熱蒸散体により前述の課題が解決できることを見出し本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、加熱蒸散性害虫防除剤を含有する板状担体（以下、本担体と記す。）が開口部を有する加熱蒸散性害虫防除剤非透過性層によって被覆されてなる加熱蒸散体であって、該開口部が該蒸散体の一面にのみ存在し、かつその開口割合が該面総面積の０．１〜１０％である害虫防除用加熱蒸散体（以下、本蒸散体と記す。）及び本蒸散体を用いる害虫防除方法を提供するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本蒸散体における板状担体は、加熱蒸散性害虫防除剤を保持することができ、かつ、加熱により該防除剤を適度に揮散させ得るものでる。
かかる担体としては、繊維質担体や多孔質担体等があげられる。
具体的に繊維質担体としては、例えばパルプ、セルロース、綿等の天然繊維、ポリエステル、アクリル等の合成繊維、ガラス繊維、石綿などの無機繊維等を用いた担体を挙げることができ、多孔質担体としては、例えばケイソウ土等の多孔質無機物質、素焼等の多孔質磁性物質、発泡ウレタン、発泡ポリプロピレン等の多孔質樹脂等を用いた担体を挙げることができる。
【０００７】
本蒸散体は、一般的にはそのための加熱装置に装着して使用されるので、担体としては、通常、平板状に成形されたものが使用され、その大きさは加熱装置により変わり得るが、例えば約２ｃｍ（縦）×約３ｃｍ（横）×約３ｍｍ（厚み）程度のものが挙げられる。
【０００８】
本蒸散体における加熱蒸散性害虫防除剤（以下、本防除剤と記す。）としては、加熱蒸散性のピレスロイド系化合物を挙げることができ、好ましくは一般式（１）
【０００９】
で示されるテトラフルオロベンジルエステル化合物を挙げることができる。
かかるテトラフルオロベンジルエステル化合物としては、例えば２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メチルベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロベンジル ３−（２，２−ジクロロビニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル ３−（２−メチル−１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシベンジル ３−（２−メチル−１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート等が挙げられる。
【００１０】
本防除剤の担体中の含有量は、使用する担体の材質、目標とする害虫防除効果持続期間、使用する害虫防除剤等により適宜決めることができるが、担体１ｃｍ３あたり通常は０．００１〜１ｇ程度である。
【００１１】
本担体は、本防除剤のほかに、必要により溶剤、色素、酸化防止剤、共力剤、安定化剤、香料などを含有していてもよい。
【００１２】
溶剤としては、例えばノルマルパラフィン系溶剤、イソパラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤、エステル系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、アルコール系溶剤等が挙げられ、これらを単独で、或いは２種以上の混合物で使用してもよい。
【００１３】
色素としては、例えば、１，４−ジブチルアミノアントラキノン、１，４−ジイソプロピルアミノアントラキノン、１，４−ビス（２，６−ジエチル−４−メチルフェニルアミノ）アントラキノン、１−メチルアミノ−４−オルトトリルアミノアントラキノン、１−メチルアミノ−４−メタトリルアミノアントラキノン、１−メチルアミノ−４−パラトリルアミノアントラキノン等のアントラキノン系青色色素等があげられる。これらを単独で、或いは２種以上の混合物で使用してもよく、また色の異なる他の色素との混合物として使用することもできる。
【００１４】
酸化防止剤としては、例えばジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、２，２−メチレンビス（４−メチル−６−ｔｅｒｔ−ブチルフェノール）、２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−メチルフェノ−ル、２−[１−（２−ヒドロキシ−３，５−ジ−tert−ペンチルフェニル）エチル]４，６−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレ−ト、３，９−ビス[２−３−（３−tert−ブチル−４−ヒドロキシ−５−メチルフェニル）プロピオニロキシ−１，１−ジメチル]−２，４，８，１０−テトラオキサスピロ[５・５]ウンデカン等のフェノール系抗酸化剤等が挙げられる。
【００１５】
共力剤としては、例えばビス−（２，３，３，３−テトラクロロプロピル）エ−テル（Ｓ−４２１）、Ｎ−（２−エチルヘキシル）ビシクロ［２．２．１］ヘプト−５−エン−２，３ジカルボキシイミド（ＭＧＫ２６４）、α−［２−（２−ブトキシエトキシ）エトキシ］−４，５−メチレンジオキシ−２−プロピルトルエン（ＰＢＯ）等が挙げられる。
【００１６】
安定化剤としては、例えばベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等の紫外線吸収剤等が挙げられる。
【００１７】
板状担体へ本防除剤を含有させるには、例えば、本防除剤を、或いは本防除剤その他を含有する溶剤液を、該担体に含浸させることにより行うことができる。
【００１８】
本蒸散体は、本防除剤非透過性層（以下、本非透過層と記す。）によって本担体が被覆されている構造をとる。本非透過層とは、本防除剤の蒸気を実質的に透過させない層である。実質的に透過させないとは、本蒸散体使用時において、殺虫効力に影響を与える量の本防除剤を透過させないということを意味する。具体的には、本蒸散体を本非透過層で全て覆って、試験例１で説明している殺虫効力試験を行い、３０分間観察してもノックダウンしている蚊が１匹も認められないレベルの非透過性を備えた層のことである。そして、本非透過層としては、本蒸散体を使用する温度（例えば、５０〜２００℃程度）において、その使用期間中（例えば１００時間程度以上）は、破れ、融解等による本担体の露出を生じない程度の耐熱性を備えていることが好ましい。
【００１９】
本非透過層としては、例えば本防除剤蒸気を実質的に透過させない材質を用いたフィルムやシートを挙げることができ、かかる材質としては、例えば鉄、ニッケル、クロム、亜鉛、モリブデン、チタン、銅、アルミニウム、すず、鉛、銀、白金、金等の金属；ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアクリロニトリル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合、エチレン−メチルアクリレ−ト共重合体、エチレン−メチルメタアクリレ−ト共重合体、エチレン−エチルアクリレ−ト共重合体等の共重合体、ナイロン等のポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンテレフタラ−ト、ポリブチレンテレフタラ−ト等のポリエステル、ポリフェニレンオキシド、ポリエーテルスルホン等のポリエーテル、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂等のプラスチック等が挙げられる。
【００２０】
本非透過層は、フィルム、シートとして成形可能である限りにおいて前記材質が組み合わせられた複合材質であってもよいし、２層以上重ねた積層体であってもよい。また、強度、耐熱性、接着性等を付与するために本非透過層に、例えば紙等の本防除剤蒸気透過性の高い層を１層以上重ねた積層体であってもよい。耐熱性、加工性等の観点から、アルミニウム、銅、ステンレス等の金属層とポリエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアクリロニトリル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合、エチレン−メチルアクリレ−ト共重合体、エチレン−メチルメタアクリレ−ト共重合体、エチレン−エチルアクリレ−ト共重合体等の共重合体、ナイロン等のポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンテレフタラ−ト、ポリブチレンテレフタラ−ト等のポリエステル、ポリフェニレンオキシド、ポリエーテルスルホン等のポリエーテル等の樹脂層からなる積層体を用いるのが好ましく、アルミニウム層と、ポリエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン等のポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンテレフタラ−ト、ポリブチレンテレフタラ−ト等のポリエステル、ポリフェニレンオキシド、ポリエーテルスルホン等のポリエーテル等の樹脂層からなる積層体を用いるのがさらに好ましい。
【００２１】
本発明において、「被覆されてなる」とは、被覆対象物（本担体）の表面を被覆物（本非透過層）が密着して覆っている状態はもちろんのこと、幾分か（例えば１ｃｍ以下程度）の隙間を隔てて被覆対象物を被覆物が覆っている状態をも含む。本担体と本非透過層との隙間は、通常５ｍｍ以下、好ましくは３ｍｍ以下である。
【００２２】
また、本非透過層の厚さは特に制限はないが、通常は０.０００１〜５ｍｍであり、好ましくは、０．００１〜２ｍｍである。
【００２３】
また、本蒸散体において、本担体を被覆する本非透過層は開口部を有しており、該開口部を通して本防除剤が蒸散できるようになっている。そして該開口部は本蒸散体の一面のみに存在し、開口割合は該面の面積に対し約０.１〜約１０％であり、好ましくは約０．５〜約６％である。ここで本蒸散体の一面とは、本蒸散体の面のうち、面積の大きな対抗する２つの面のいずれかを言う。通常は本蒸散体を平面に置いたときに真上から垂直方向に見える最外部を輪郭としてその内側を形成する表面部分（被覆層＋開口部）を本蒸散体の一面とすることができ、該面の総面積（本非透過層部の面積＋開口部の面積）を本蒸散体の一面の面積とすることができる。本蒸散体が例えば３ｃｍ（縦）×５ｃｍ（横）×１ｍｍ（厚み）の直方体形状の場合には、本蒸散体の一面の面積は１５ｃｍ２となる。２．２ｃｍ（縦）×３．５ｃｍ（横）×２ｍｍ(厚み)の本担体を、２．５ｃｍ（縦）×３．８ｃｍ（横）の本非透過層からなる袋（但し、袋の一方の面には所定の開口部を有する）に入れ、該袋の口をヒートシール等により密閉することによって得られる本蒸散体の場合には（但しヒートシールによる面積変化はないものとする）、本蒸散体の一面の面積は９．５ｃｍ２となる。
【００２４】
本非透過層が開口部を有する状態としては、本非透過層が部分的に欠損部分を有している状態や、被覆した本非透過層が多数の例えば０．０１〜０．１ｍｍ程度の小孔を有している状態、被覆した本非透過層の一部が本防除剤の蒸気透過性層で置き換えられた状態等が挙げられる。
【００２５】
本非透過層により本担体を被覆する方法としては、例えば、フィルム状、シート状の本非透過層をヒートシール、超音波シール、高周波シール、接着剤等により本担体の各面に貼り付ける方法、ディップコーティング法、スプレーコーティング法、はけ塗り法等の通常の樹脂コーティング方法により樹脂膜を本担体面上に形成させる方法、本非透過層からなる袋に本担体入れて該袋の口をヒートシール、超音波シール、高周波シール、接着剤等により閉じる方法等が挙げられる。
【００２６】
また、本蒸散体を製造する方法としては、本非透過層として、所定の欠損部分を有しているもの、小孔を有しているもの、該欠損部が本防除剤透過性層で覆われているもの等を用いて当該部分が本蒸散体の一面のみに存在するように被覆する方法や、本担体表面の全体を開口部を有さない本非透過層で被覆後、本非透過層の所定の部分を除去（剥ぎ取り、切り取り）したり、孔あけしたり、所定部分除去後、該除去部分を本防除剤透過性層で覆うように貼り付ける方法等を挙げることができる。
【００２７】
本蒸散体を加熱装置に装着する際、前記本非透過層部分を持つことにより、本防除剤を指等に付着させることなく取扱うことが可能であり便利である。
【００２８】
また、本蒸散体を使用（加熱）する前、あるいは使用を中断する場合は、本防除剤の不必要な揮散を防ぎ、かつ害虫防除剤が手などに付着する可能性を減少させるために、本非透過層の開口部を本防除剤非透過性のシールなどによって塞いでいてもよい。また、該シールは繰り返し着脱可能なように片面に貼り付け／剥がしが容易に行える接着層を備えたものが好ましい。
特に最初の使用開始前は、非透過層の開口部を本防除剤非透過性のシール等で被覆しておき、使用開始時に該シールを剥がす、破く、切り取る等の方法により除去して用いることが好ましい。
【００２９】
本蒸散体は、特に長時間の使用に適した蒸散体であるため、害虫防除効果の低下あるいは消失を使用者に知らしめうるインジケーター機能が備わっていることが好ましい。インジケーターとしては、例えば、以下のようなものが挙げられる・板状担体に色素を保持させて、その退色を観察する（参考 特公昭４６−２４２７７）。
・板状担体に蒸散性酸または塩基およびＰＨ指示薬を保持させて、その退色を観察する（参考 特開昭５６−５３４６１）。
・担体に蒸散性酸または塩基およびＰＨ指示薬を保持させて、本蒸散体表面に貼り付け、その退色を観察する（参考 特開昭５６−５３４６１）。
・板状担体に電子供与性呈色有機化合物、顕色剤を保持させて、その退色を観察する（参考 特開昭６３−６０９０１）。
・担体に電子供与性呈色有機化合物、揮散性減感剤及び顕色剤を保持させて、本蒸散体表面に貼り付け、その退色を観察する（参考 特開昭６３−６０９０１）。
・光に対して低屈折率の地色層部分を片面の一部分または全てに有する紙または樹脂に溶剤を含浸させてなるインジケーター部分を本蒸散体表面に貼り付け、その色の変化を観察する（参考 特開平８−７３３０１）。
・板状担体として、光に対して低屈折率の地色層部分を片面の一部分または全てに有する紙または樹脂を使用し、その色の変化を観察する（参考 特開平８−７３３０１）。
【００３０】
本蒸散体を、加熱装置により約５０〜約２００℃程度に加熱することによって、害虫を防除することができる。
該防除は本蒸散体を、開口部を有する面と対抗する面（開口部を有する面を上面とすると下面から）加熱することにより行うことができる。
本蒸散体を用いる害虫防除における具体的な本蒸散体の加熱装置による加熱は、通常、加熱装置のヒーター面に接する（または近接する）面を下面とすると、本蒸散体の開口部を有する面が上面となるように装着され、本蒸散体の下面側から該ヒーターにより加熱することにより行うことができる。
【００３１】
防除し得る害虫としては、例えば、各種の有害昆虫、ダニ類等の節足動物を挙げることができ、特に飛翔性害虫、例えばアカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ノミバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類、ヌカカ類等の双し目害虫が挙げられる。
【００３２】
【実施例】
以下、製造例及び試験例をあげて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。
実施例１
２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル １Ｒ−トランス−３−（１−プロペニル（Ｅ/Ｚ＝１/８）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート２０重量％、ジブチルヒドロキシトルエン１０重量％、１，４−ジイソプロピルアミノアントラキノン０．５重量％及びジイソノニルアジペ−ト６９．５重量％からなる溶液９００ｍｇを２．２ｃｍ×３．５ｃｍ×０．３１ｃｍのパルプ、コットンリンターからなる繊維質板状担体に含浸させ、該担体を３．８ｃｍ×２．５ｃｍのアルミラミネ−ト袋に入れ、該袋の口をヒ−トシ−ルして密閉した。該担体とアルミラミネート袋の隙間は２ｍｍ以下である。該アルミラミネ−ト袋の片面の中央部を切り取って０．３ｃｍ×０．３ｃｍの四角形の開口部を形成させて、本蒸散体１を得た（本蒸散体１の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：０．９％）。
【００３３】
実施例２
繊維質板状担体に含浸させる溶液の量を６００ｍｇとし、アルミラミネ−ト袋の片面の中央部に形成させる開口部を０．３ｃｍ×０．６ｃｍとした以外は実施例１と同様にして本蒸散体２を得た（本蒸散体２の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：１．９％）。
【００３４】
実施例３
２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル１Ｒ−トランス−３−（１−プロペニル（Ｅ/Ｚ＝１/８））−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート１５０ｍｇを２ｃｍ×３ｃｍ×０．０３ｃｍの濾紙に含浸させ、該濾紙を２．４ｃｍ×３．４ｃｍのアルミラミネ−ト袋に入れ、該袋の口をヒ−トシ−ルして密閉した。該担体とアルミラミネート袋の隙間は２ｍｍ以下である。アルミラミネ−ト袋の片面の中央部を切り取って０．３ｃｍ×０．３ｃｍの四角形の開口部を形成させ、本発明マット３を得た（本蒸散体３の上面の総面積：８．１６ｃｍ２、開口割合：１．１％）。
【００３５】
実施例４
四角形の開口部の大きさを０．６ｃｍ×０．６ｃｍとした以外は実施例３と同様にして本蒸散体４を得た（本蒸散体４の上面の総面積：８．１６ｃｍ２、開口割合：４．４％）。
【００３６】
実施例５
四角形の開口部の大きさを０．９ｃｍ×０．９ｃｍとした以外は実施例３と同様にして本蒸散体５を得た（本蒸散体５の上面の総面積：８．１６ｃｍ２、開口割合：９．９％）。
【００３７】
実施例６
２，３，５，６−テトラフルオロベンジル １Ｒ−トランス−３−（２，２−ジクロロビニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート２０重量％、ジブチルヒドロキシトルエン１０重量％、及びジイソノニルアジペ−ト７０重量％からなる溶液６００ｍｇを２．２ｃｍ×３．５ｃｍ×０．２８ｃｍのパルプ、コットンリンターからなる繊維質板状担体に含浸させ、該担体を３．８ｃｍ×２．５ｃｍのアルミラミネ−ト袋に入れ、該袋の口をヒ−トシ−ルして密閉した。該担体とアルミラミネート袋の隙間は２ｍｍ以下である。該アルミラミネ−ト袋の片面の中央部を切り取って０．３ｃｍ×０．３ｃｍの四角形の開口部を形成させて、本蒸散体６を得た（本蒸散体６の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：０．９％）。
【００３８】
実施例７
アルミラミネ−ト袋の片面の中央部に形成させる開口部を０．３ｃｍ×０．６ｃｍとした以外は実施例６と同様にして本蒸散体７を得た（本蒸散体７の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：１．９％）。
【００３９】
実施例８
２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル １Ｒ−トランス−３−（１−プロペニル（Ｅ/Ｚ＝１/８）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート２０重量％、ジブチルヒドロキシトルエン１０重量％、及びジイソノニルアジペ−ト７０重量％からなる溶液６００ｍｇを２．２ｃｍ×３．５ｃｍ×０．２８ｃｍのパルプ、コットンリンターからなる繊維質板状担体に含浸させ、該担体を３．８ｃｍ×２．５ｃｍのアルミラミネ−ト袋に入れ、該袋の口をヒ−トシ−ルして密閉した。該担体とアルミラミネート袋の隙間は２ｍｍ以下である。該アルミラミネ−ト袋の片面に、図１（ａ＝０．９ｃｍ、ｂ＝０．６ｃｍ、ｃ＝０．２ｃｍ、ｄ＝０．７ｃｍ）に示すような孔をあけ、本蒸散体８を得た（本蒸散体８の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：３．８％）。
【００４０】
実施例９
２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル １Ｒ−トランス−３−（１−プロペニル（Ｅ/Ｚ＝１/８）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート２０重量％、ジブチルヒドロキシトルエン１０重量％、及びジイソノニルアジペ−ト７０重量％からなる溶液６００ｍｇを２．２ｃｍ×３．５ｃｍ×０．２８ｃｍのパルプ、コットンリンターからなる繊維質板状担体に含浸させ、該担体を３．８ｃｍ×２．５ｃｍのアルミラミネ−ト袋に入れ、該袋の口をヒ−トシ−ルして密閉した。該担体とアルミラミネート袋の隙間は２ｍｍ以下である。該アルミラミネ−ト袋の片面に、図１（ａ＝０．７５ｃｍ、ｂ＝０．９ｃｍ、ｃ＝０．３ｃｍ、ｄ＝０．７ｃｍ）に示すような孔をあけ、本蒸散体９を得た（本蒸散体９の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：８．５％）。
【００４１】
実施例１０
２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル １Ｒ−トランス−３−（１−プロペニル（Ｅ/Ｚ＝１/８）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート２０重量％、３，９−ビス[２−３−（３−tert−ブチル−４−ヒドロキシ−５−メチルフェニル）プロピオニロキシ−１，１−ジメチル]−２，４，８，１０−テトラオキサスピロ[５・５]ウンデカン０．８３％、ジブチルヒドロキシトルエン１０重量％、及びジイソノニルアジペ−ト６９．１７重量％からなる溶液６００ｍｇを２．２ｃｍ×３．５ｃｍ×０．２８ｃｍのパルプ、コットンリンターからなる繊維質板状担体に含浸させ、該担体を３．８ｃｍ×２．５ｃｍのアルミラミネ−ト袋に入れ、該袋の口をヒ−トシ−ルして密閉した。該担体とアルミラミネート袋の隙間は２ｍｍ以下である。該アルミラミネ−ト袋の片面の中央部を切り取って０．３ｃｍ×０．３ｃｍの四角形の開口部を形成させて、本蒸散体１０を得た（本蒸散体１０の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：０．９％）。
【００４２】
実施例１１
２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル １Ｒ−トランス−３−（１−プロペニル（Ｅ/Ｚ＝１/８）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート２０重量％、２−[１−（２−ヒドロキシ−３，５−ジ−tert−ペンチルフェニル）エチル]４，６−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレ−ト５％、ジブチルヒドロキシトルエン１０重量％、及びジイソノニルアジペ−ト６５重量％からなる溶液６００ｍｇを２．２ｃｍ×３．５ｃｍ×０．２８ｃｍのパルプ、コットンリンターからなる繊維質板状担体に含浸させ、該担体を３．８ｃｍ×２．５ｃｍのアルミラミネ−ト袋に入れ、該袋の口をヒ−トシ−ルして密閉した。該担体とアルミラミネート袋の隙間は２ｍｍ以下である。該アルミラミネ−ト袋の片面の中央部を切り取って０．３ｃｍ×０．３ｃｍの四角形の開口部を形成させて、本蒸散体１１を得た（本蒸散体１１の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：０．９％）。
実施例１２
アルミラミネ−ト袋の片面の中央部に形成させる開口部を０．３ｃｍ×０．４５ｃｍとした以外は実施例１０と同様にして本蒸散体１２を得た（本蒸散体１２の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：２．８５％）。
実施例１３
アルミラミネ−ト袋の片面の中央部に形成させる開口部を０．３ｃｍ×０．４５ｃｍとした以外は実施例１１と同様にして本蒸散体１３を得た（本蒸散体１３の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：２．８５％）。
【００４３】
比較例１
２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル １Ｒ−トランス−３−（１−プロペニル（Ｅ/Ｚ＝１/８）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート２０重量％、ジブチルヒドロキシトルエン１０重量％、及びジイソノニルアジペ−ト７０重量％からなる溶液６００ｍｇを２．２ｃｍ×３．５ｃｍ×０．２８ｃｍのパルプ、コットンリンターからなる繊維質板状担体に含浸させ、該担体を３．８ｃｍ×２．５ｃｍのアルミラミネ−ト袋に入れ、該袋の口をヒ−トシ−ルして密閉した。該担体とアルミラミネート袋の隙間は２ｍｍ以下である。該アルミラミネ−ト袋の片面に、図１（ａ＝０．６４５ｃｍ、ｂ＝１．１ｃｍ、ｃ＝０．３７ｃｍ、ｄ＝０．７ｃｍ）に示すような孔をあけ、比較蒸散体１を得た（比較蒸散体１の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：１２．９％）。
【００４４】
比較例２
２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル １Ｒ−トランス−３−（１−プロペニル（Ｅ/Ｚ＝１/８）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート２０重量％、ジブチルヒドロキシトルエン１０重量％、及びジイソノニルアジペ−ト７０重量％からなる溶液６００ｍｇを２．２ｃｍ×３．５ｃｍ×０．２８ｃｍのパルプ、コットンリンターからなる繊維質板状担体に含浸させ、該担体を３．８ｃｍ×２．５ｃｍのアルミラミネ−ト袋に入れ、該袋の口をヒ−トシ−ルして密閉した。該担体とアルミラミネート袋の隙間は２ｍｍ以下である。該アルミラミネ−ト袋の片面に、図１（ａ＝０．５５５ｃｍ、ｂ＝１．３ｃｍ、ｃ＝０．４３ｃｍ、ｄ＝０．７ｃｍ）に示すような孔（縦、横がそれぞれｃ、ｂで示された長方形の孔）をあけ、比較蒸散体２を得た（比較蒸散体２の上面の総面積：９．５ｃｍ２、開口割合：１７．７％）。
【００４５】
試験例１
アカイエカ（Culex pipiens pallens）雌成虫１０頭を入れたガラス管（高さ１２ｃｍ、内径４ｃｍ、両端を１６メッシュナイロンネットで閉じたもの）を２本準備した。
高さ８０ｃｍ、直径２０ｃｍの試験用シリンダーの上部に直径方向、中心部分に巾７．８ｃｍの金属製の上記ガラス管用台座を渡した。この台座にはシリンダーの中心より４ｃｍの位置にガラス管内径と同じ直径４ｃｍの穴が対称に２個開いており、この台座にアカイエカ雌成虫を入れた上記ガラス管を置き、試験用シリンダーの下からの気流がガラス管内を通り抜ける状態とした。直径２０ｃｍ、高さ３０ｃｍの観察用の透明樹脂製円筒を試験用シリンダーの上部に、両者の外径が重なるように設置した。
【００４６】
一方、本蒸散体１を電気蚊取り器に装着して別途試験用シリンダー外で約１７０℃加熱を行い、該加熱が１６８時間経過した時点でこれを上記した試験用シリンダー内の底面に移動し、該電気蚊取り器による加熱を継続し、経過時間ごとのノックダウンしたアカイエカ雌成虫数をカウントし、供試したアカイエカ雌成虫の５０％がノックダウンする時間（ＫＴ５０値）を求めた。該ガラス管を取り除き、さらに該電気蚊取り器による加熱を継続した。最初に加熱を開始した時点（上記した試験用シリンダー外で約１７０℃での加熱を開始した時点）から２８８、５２８、６７３及び８１９時間後に新たなアカイエカを用いて同様の試験を行なった。
また、本蒸散体２、３、４、５、６、７、８、９、１０、１１、１２、１３、比較蒸散体１、２および表２〜８に示すヒ−タ−温度の電気蚊取り器を用いて、表２〜８に示す時間経過後にアカイエカのノックダウン試験を、上述の方法と同様にして行った。
結果を表１〜７に示す。
【００４７】
【表１】
【表２】
【表３】
【表４】
【００５１】
【表５】
【表６】
【表７】
【表８】
【発明の効果】
本発明によれば、長時間にわたって、極めて効果的に害虫、特に蚊等の飛翔性害虫を防除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本蒸散体８、本蒸散体９、比較蒸散体１または比較蒸散体２の平面図である。
【符号の説明】
ａは本蒸散体上端または下端と開口部の距離を、ｂは開口部の横長を、ｃは開口部の縦長を、ｄは開口部間の距離を、ｅは本蒸散体の縦長を、そしてｆは本蒸散体の横長をそれぞれ表す（各符号の近傍の矢印は各符号の表す範囲を示す。）。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heat vaporized body for controlling pests and a method for controlling pests.
[0002]
[Background Art and Problems to be Solved by the Invention]
The electric mosquito-repelling mat is obtained by holding a pest control agent on a fiber or a porous carrier, and is usually used to control pests such as mosquitoes by heating to about 140 to 200 ° C. While the electric mosquito mat is an easy-to-use formulation, it is very difficult to control the volatilization of the pest control agent, so there is no development of a product that can effectively control pests over a long period of time. Currently.
It is an object of the present invention to provide a pest control heating vaporizer effective for controlling pests over a long period of time.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-5-17306
[0004]
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 5-17307
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the present inventors have found that the above-described problems can be solved by a heat transpiration body containing a heat transpiration pest control agent and having a specific structure, and has completed the present invention.
That is, the present invention is a heating transpiration body in which a plate-like carrier containing a heat transpirationable pest control agent (hereinafter referred to as the present carrier) is coated with a heat transpiration pest control agent non-permeable layer having an opening. Then, the opening is present only on one surface of the transpiration body, and the opening ratio is 0.1 to 10% of the total surface area. ) And a method for controlling pests using the present transpiration body.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The plate-like carrier in the present transpiration body can hold the heat-evaporating pest control agent and can appropriately evaporate the control agent by heating.
Examples of such a carrier include a fibrous carrier and a porous carrier.
Specific examples of the fibrous carrier include natural fibers such as pulp, cellulose, and cotton, synthetic fibers such as polyester and acrylic, and carriers using inorganic fibers such as glass fiber and asbestos. Examples of the carrier include a porous inorganic material such as diatomaceous earth, a porous magnetic material such as unglazed clay, a porous resin such as foamed urethane and foamed polypropylene, and the like.
[0007]
Since this transpiration body is generally used by being mounted on a heating device therefor, the carrier is usually used in the shape of a flat plate, and its size can vary depending on the heating device. For example, about 2 cm (length) × about 3 cm (width) × about 3 mm (thickness).
[0008]
Examples of the heat transpiration pest control agent in the present transpiration body (hereinafter referred to as the present control agent) include a heat transpiration pyrethroid compound, preferably the general formula (1)
[0009]
The tetrafluoro benzyl ester compound shown by these can be mentioned.
Examples of such tetrafluorobenzyl ester compounds include 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl-3- (1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5 , 6-Tetrafluoro-4-methylbenzyl-3- (1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluorobenzyl 3- (2,2-dichlorovinyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl 3- (2-methyl-1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2 , 3,5,6-tetrafluoro-4-methoxybenzyl-3- (1-propenyl) -2,2-dimethyl Le cyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxybenzyl 3- (2-methyl-1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate and the like.
[0010]
The content of the present control agent in the carrier can be appropriately determined depending on the material of the carrier used, the target duration of the pest control effect, the pest control agent used, etc. 3 Usually, it is about 0.001-1 g.
[0011]
In addition to the present control agent, the present carrier may contain a solvent, a dye, an antioxidant, a synergist, a stabilizer, a fragrance, and the like as necessary.
[0012]
Examples of the solvent include a normal paraffin solvent, an isoparaffin solvent, a naphthene solvent, an ester solvent, a ketone solvent, an ether solvent, an alcohol solvent, and the like. These may be used alone or in a mixture of two or more. May be used.
[0013]
Examples of the dye include 1,4-dibutylaminoanthraquinone, 1,4-diisopropylaminoanthraquinone, 1,4-bis (2,6-diethyl-4-methylphenylamino) anthraquinone, 1-methylamino-4-ortho Anthraquinone-based blue pigments such as tolylaminoanthraquinone, 1-methylamino-4-metharylaminoanthraquinone, 1-methylamino-4-paratolylaminoanthraquinone and the like can be mentioned. These may be used singly or as a mixture of two or more kinds, or may be used as a mixture with other dyes having different colors.
[0014]
Examples of the antioxidant include dibutylhydroxytoluene, butylhydroxyanisole, 2,2-methylenebis (4-methyl-6-tert-butylphenol), 2,6-di-t-butyl-4-methylphenol, 2- [1- (2-hydroxy-3,5-di-tert-pentylphenyl) ethyl] 4,6-di-tert-pentylphenyl acrylate, 3,9-bis [2-3- (3-tert Phenolic antioxidants such as -butyl-4-hydroxy-5-methylphenyl) propionyloxy-1,1-dimethyl] -2,4,8,10-tetraoxaspiro [5.5] undecane It is done.
[0015]
As a synergist, for example, bis- (2,3,3,3-tetrachloropropyl) ether (S-421), N- (2-ethylhexyl) bicyclo [2.2.1] hept-5- En-2,3 dicarboximide (MGK264), α- [2- (2-butoxyethoxy) ethoxy] -4,5-methylenedioxy-2-propyltoluene (PBO) and the like.
[0016]
Examples of the stabilizer include ultraviolet absorbers such as benzotriazole ultraviolet absorbers and benzophenone ultraviolet absorbers.
[0017]
The plate-like carrier can contain the present control agent by, for example, impregnating the carrier with the present control agent or a solvent solution containing the present control agent or the like.
[0018]
The present transpiration body has a structure in which the present carrier is covered with the present control agent impermeable layer (hereinafter referred to as the present impermeable layer). This non-permeable layer is a layer which does not substantially permeate | transmit the vapor | steam of this control agent. “Not substantially permeating” means that the amount of the present control agent that affects the insecticidal efficacy is not permeated when the present transpiration is used. Specifically, the transpiration body is entirely covered with the non-permeable layer, the insecticidal efficacy test described in Test Example 1 is performed, and even one mosquito knocked down is observed even after 30 minutes of observation. A layer with no level of impermeability. And, as the non-permeable layer, at the temperature (for example, about 50 to 200 ° C.) at which the vaporized body is used, during the period of use (for example, about 100 hours or more), the carrier is exposed due to tearing, melting, etc. It is preferable to have heat resistance that does not occur.
[0019]
Examples of the non-permeable layer include films and sheets made of a material that does not substantially permeate the control agent vapor. Examples of the material include iron, nickel, chromium, zinc, molybdenum, titanium, and copper. , Aluminum, tin, lead, silver, platinum, gold and other metals; polyolefins such as polyethylene and polypropylene, polyacrylonitrile, ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene-acrylic acid copolymer, ethylene-methacrylic acid copolymer, ethylene -Copolymers such as methyl acrylate copolymer, ethylene-methyl acrylate copolymer, ethylene-ethyl acrylate copolymer, polyamide such as nylon, polyimide, polyimide, polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate Polyester such as tartar, polyphenylene oxide, polyether Polyethers such as sulfone, plastic or fluorine resin such as polytetrafluoroethylene.
[0020]
The non-permeable layer may be a composite material in which the above materials are combined as long as it can be formed as a film or a sheet, or may be a laminate in which two or more layers are stacked. Moreover, in order to give intensity | strength, heat resistance, adhesiveness, etc., the laminated body which laminated | stacked one or more layers of this control agent vapor | steam high permeability | transmittance, such as paper, on this non-permeable layer may be sufficient. From the viewpoint of heat resistance, workability, etc., metal layers such as aluminum, copper, and stainless steel and polyolefins such as polyethylene, polyethylene, and polypropylene, polyacrylonitrile, ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene-acrylic acid copolymer, ethylene- Copolymers such as methacrylic acid copolymer, ethylene-methyl acrylate copolymer, ethylene-methyl methacrylate copolymer, ethylene-ethyl acrylate copolymer, polyamide such as nylon, polyimide, polyethylene terephthala -It is preferable to use a laminate comprising a resin layer such as a polyester such as polybutylene terephthalate, a polyether such as polyphenylene oxide and polyethersulfone, an aluminum layer and a polyolefin such as polyethylene, polyethylene, and polypropylene, Polyamides such nylon, polyimide, polyethylene terephthalate codfish - DOO, polybutylene terephthalate codfish - such bets polyester, polyphenylene oxide, and more preferred to use a laminate comprising a resin layer and polyether polyether sulfone.
[0021]
In the present invention, “being coated” means not only the state in which the surface of the object to be coated (the present support) is covered closely with the covering (the present non-permeable layer), but is somewhat (for example, 1 cm) This includes a state in which the covering object covers the object to be covered with a gap of about the following). The gap between the carrier and the non-permeable layer is usually 5 mm or less, preferably 3 mm or less.
[0022]
The thickness of the non-permeable layer is not particularly limited, but is usually 0.0001 to 5 mm, and preferably 0.001 to 2 mm.
[0023]
Moreover, in this transpiration | evaporation body, this non-permeable layer which coat | covers this support | carrier has an opening part, and this control agent can evaporate through this opening part. And this opening part exists only in one surface of this transpiration | evaporation body, and an opening ratio is about 0.1 to about 10% with respect to the area of this surface, Preferably it is about 0.5 to about 6%. Here, one surface of the present transpiration body refers to one of the two opposing surfaces having a large area among the surfaces of the transpiration body. Usually, when the transpiration body is placed on a flat surface, the outermost surface that can be seen from the vertical direction from the top is contoured and the surface part (coating layer + opening) forming the inside can be one surface of the transpiration body, The total area of the surface (the area of the non-permeable layer portion + the area of the opening) can be set as the area of one surface of the transpiration body. For example, when the transpiration body has a rectangular parallelepiped shape of 3 cm (vertical) × 5 cm (horizontal) × 1 mm (thickness), the area of one surface of the transpiration body is 15 cm. 2 It becomes. 2.2 cm (length) x 3.5 cm (width) x 2 mm (thickness) of this carrier is made into a 2.5 cm (length) x 3.8 cm (width) book non-permeable layer (however, one of the bags) In the case of the present transpiration body obtained by sealing the mouth of the bag by heat sealing or the like (assuming that there is no area change due to heat sealing) The area of one side of this transpiration body is 9.5cm 2 It becomes.
[0024]
As the state in which the non-transparent layer has an opening, a state in which the non-transparent layer partially has a defect portion or a large number of coated non-transparent layers, for example, about 0.01 to 0.1 mm. A state having a small hole, a state in which a part of the coated non-permeable layer is replaced with a vapor-permeable layer of the present control agent, and the like can be mentioned.
[0025]
As a method of coating the carrier with the non-permeable layer, for example, a method of sticking the film or sheet-like non-permeable layer on each surface of the carrier with heat seal, ultrasonic seal, high frequency seal, adhesive or the like , A method of forming a resin film on the surface of the carrier by a usual resin coating method such as a dip coating method, a spray coating method, a brush coating method, etc., and putting the carrier into a bag made of the non-permeable layer and opening the mouth of the bag Examples of the method include a heat sealing method, an ultrasonic sealing method, a high frequency sealing method, and a closing method using an adhesive.
[0026]
In addition, as a method for producing the present transpiration body, the non-permeable layer has a predetermined defect portion, a small hole, or the defect portion is covered with the control agent-permeable layer. Or the like so that the part is present only on one surface of the transpiration body, or the entire surface of the carrier is coated with the non-permeable layer having no opening, Examples of the method include removing (peeling or cutting) a predetermined portion of the layer, drilling, or a method of attaching the removed portion so as to cover the removed portion with the present control agent-permeable layer after removing the predetermined portion.
[0027]
When the present vaporized body is attached to a heating device, it is convenient that the present control agent can be handled without adhering to a finger or the like by having the non-permeable layer portion.
[0028]
In addition, before using (heating) the transpiration body or when suspending its use, in order to prevent unnecessary volatilization of the control agent and to reduce the possibility of the pest control agent adhering to the hand, The opening of the non-permeable layer may be closed with a non-permeable seal of the control agent. The seal preferably has an adhesive layer that can be easily attached / peeled on one side so that it can be repeatedly attached and detached.
In particular, before the start of the first use, the opening of the non-permeable layer should be covered with a non-permeable seal of the present control agent, and the seal should be removed by using a method such as peeling, tearing or cutting off at the start of use. Is preferred.
[0029]
Since this transpiration body is a transpiration body particularly suitable for long-time use, it is preferable that the transpiration body has an indicator function that can inform the user of a decrease or disappearance of the pest control effect. Examples of the indicator include the following:-A pigment is held on a plate-like carrier and the color fading is observed (Reference JP-B 46-24277).
A plate-like carrier is made to hold a transpirationable acid or base and a PH indicator, and the fading is observed (reference JP 56-53461).
A transpirationable acid or base and a PH indicator are held on a carrier and attached to the surface of the transpiration body, and the color fading is observed (reference JP-A-56-53461).
-An electron-donating color-forming organic compound and a developer are held on a plate-like carrier, and the color fading is observed (reference JP-A 63-60901).
-An electron-donating colored organic compound, a volatile desensitizer, and a developer are held on a carrier and attached to the surface of the vaporized body, and the color fading is observed (Reference JP-A 63-60901).
-An indicator part made by impregnating a paper or resin with a ground color layer part having a low refractive index with respect to light on a part or all of one side is attached to the surface of the transpiration body, and the color change is observed ( Reference JP-A-8-73301).
-As a plate-like carrier, paper or a resin having a ground color layer portion having a low refractive index with respect to light on a part or all of one side is used, and the change in the color is observed (Reference JP-A-8-73301).
[0030]
Pests can be controlled by heating the transpiration body to about 50 to about 200 ° C. with a heating device.
The pest control can be performed by heating the transpiration body to a surface opposite to the surface having the opening (from the lower surface when the surface having the opening is the upper surface).
In the pest control using this transpiration body, the heating by the heating device of the specific transpiration body is usually a surface having an opening of the transpiration body when the surface in contact with (or close to) the heater surface of the heating device is the lower surface. Can be carried out by heating with the heater from the lower surface side of the transpiration body.
[0031]
Examples of the pests that can be controlled include various harmful insects, arthropods such as mites, and in particular, flying pests such as squids such as squid and mosquito, aedes such as Aedes aegypti and Aedes albopictus, Mosquitoes, chironomids, house flies, house flies, house flies and other house flies, fly flies, fruit flies, fruit flies, fly flies, flies, dipterans, fly flies, sand flies, nucifers, etc. Is mentioned.
[0032]
【Example】
Hereinafter, although a manufacture example and a test example are given and this invention is demonstrated in more detail, this invention is not limited only to these examples.
Example 1
2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl 1R-trans-3- (1-propenyl (E / Z = 1/8) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate 20% by weight, dibutyl Pulp, cotton linter of 2.2 cm × 3.5 cm × 0.31 cm, 900 mg of a solution comprising 10% by weight of hydroxytoluene, 0.5% by weight of 1,4-diisopropylaminoanthraquinone and 69.5% by weight of diisononyl adipate The carrier is impregnated with a fibrous plate-like carrier, and the carrier is placed in an aluminum laminate bag of 3.8 cm × 2.5 cm, and the mouth of the bag is sealed with a heat seal. The gap between the two sides of the aluminum laminated bag is cut out from the center of one side to form a 0.3 cm × 0.3 cm square opening. It was obtained Chikarada 1 (the total area of the upper surface of the transpiration body 1: 9.5cm 2 , Opening ratio: 0.9%).
[0033]
Example 2
The present transpiration was carried out in the same manner as in Example 1 except that the amount of the solution impregnated in the fibrous plate carrier was 600 mg, and the opening formed in the central portion of one side of the aluminum laminated bag was 0.3 cm × 0.6 cm. The body 2 was obtained (the total area of the upper surface of the transpiration body 2: 9.5 cm) 2 , Opening ratio: 1.9%).
[0034]
Example 3
2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl 1R-trans-3- (1-propenyl (E / Z = 1/8))-2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate 150 mg The filter paper of 3 cm × 0.03 cm was impregnated, the filter paper was put in a 2.4 cm × 3.4 cm aluminum laminating bag, and the mouth of the bag was heat sealed and sealed. The gap between the carrier and the aluminum laminated bag is 2 mm or less. The center portion of one side of the aluminum laminated bag was cut out to form a square opening of 0.3 cm × 0.3 cm to obtain the mat 3 of the present invention (total area of the upper surface of the transpiration body 3: 8.16 cm). 2 , Opening ratio: 1.1%).
[0035]
Example 4
Except for the size of the rectangular opening being 0.6 cm × 0.6 cm, the main transpiration body 4 was obtained in the same manner as in Example 3 (total area of the upper surface of the transpiration body 4: 8.16 cm). 2 , Opening ratio: 4.4%).
[0036]
Example 5
Except for the size of the square opening being 0.9 cm × 0.9 cm, the main transpiration body 5 was obtained in the same manner as in Example 3 (total area of the upper surface of the transpiration body 5: 8.16 cm). 2 , Opening ratio: 9.9%).
[0037]
Example 6
2,3,5,6-tetrafluorobenzyl 1R-trans-3- (2,2-dichlorovinyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate 20% by weight, dibutylhydroxytoluene 10% by weight, and diisononyl adip -600 mg of a solution consisting of 70% by weight is impregnated into a fibrous plate-like carrier made of 2.2 cm x 3.5 cm x 0.28 cm pulp and cotton linter, and the carrier is 3.8 cm x 2.5 cm aluminum laminate- The bag was sealed and sealed with a heat seal. The gap between the carrier and the aluminum laminated bag is 2 mm or less. The central part of one side of the aluminum laminated bag was cut out to form a 0.3 cm × 0.3 cm square opening to obtain the transpiration body 6 (total area of the upper surface of the transpiration body 6: 9. 5cm 2 , Opening ratio: 0.9%).
[0038]
Example 7
A main transpiration body 7 was obtained in the same manner as in Example 6 except that the opening formed in the central portion of one side of the aluminum laminating bag was 0.3 cm × 0.6 cm (the total area of the upper surface of the transpiration body 7). : 9.5cm 2 , Opening ratio: 1.9%).
[0039]
Example 8
2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl 1R-trans-3- (1-propenyl (E / Z = 1/8) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate 20% by weight, dibutyl 600 mg of a solution comprising 10% by weight of hydroxytoluene and 70% by weight of diisononyl adipate was impregnated into a fibrous plate-shaped carrier comprising 2.2 cm × 3.5 cm × 0.28 cm pulp and cotton linter, A 3.8 cm x 2.5 cm aluminum laminated bag was sealed with a heat seal and the gap between the carrier and the aluminum laminated bag was 2 mm or less. A hole as shown in FIG. 1 (a = 0.9 cm, b = 0.6 cm, c = 0.2 cm, d = 0.7 cm) was made on one side to obtain a main transpiration body 8 (the main transpiration body 8). Of top surface Area: 9.5cm 2 , Opening ratio: 3.8%).
[0040]
Example 9
2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl 1R-trans-3- (1-propenyl (E / Z = 1/8) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate 20% by weight, dibutyl 600 mg of a solution comprising 10% by weight of hydroxytoluene and 70% by weight of diisononyl adipate was impregnated into a fibrous plate-shaped carrier comprising 2.2 cm × 3.5 cm × 0.28 cm pulp and cotton linter, A 3.8 cm x 2.5 cm aluminum laminated bag was sealed with a heat seal and the gap between the carrier and the aluminum laminated bag was 2 mm or less. A hole as shown in FIG. 1 (a = 0.75 cm, b = 0.9 cm, c = 0.3 cm, d = 0.7 cm) was made on one side to obtain a main transpiration body 9 (the main transpiration body 9). Top surface of Total area: 9.5cm 2 , Opening ratio: 8.5%).
[0041]
Example 10
2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl 1R-trans-3- (1-propenyl (E / Z = 1/8) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate 20% by weight, 3 , 9-bis [2-3- (3-tert-butyl-4-hydroxy-5-methylphenyl) propionyloxy-1,1-dimethyl] -2,4,8,10-tetraoxaspiro [5 · 5] 600 mg of a solution comprising 0.83% undecane, 10% by weight dibutylhydroxytoluene, and 69.17% by weight diisononyl adipate, a fiber comprising 2.2 cm × 3.5 cm × 0.28 cm pulp and cotton linter A plate-like carrier was impregnated, the carrier was placed in a 3.8 cm × 2.5 cm aluminum laminated bag, and the mouth of the bag was sealed with a heat seal. The gap is 2 mm or less, and the central part of one side of the aluminum laminated bag is cut out to form a square opening of 0.3 cm × 0.3 cm to obtain the main transpiration body 10 (of the main transpiration body 10). Total area of the upper surface: 9.5cm 2 , Opening ratio: 0.9%).
[0042]
Example 11
2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl 1R-trans-3- (1-propenyl (E / Z = 1/8) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate 20% by weight, 2 -[1- (2-hydroxy-3,5-di-tert-pentylphenyl) ethyl] 4,6-di-tert-pentylphenyl acrylate 5%, dibutylhydroxytoluene 10% by weight, and diisononyl adip -600 mg of a solution composed of 65% by weight of a fiber plate carrier made of 2.2 cm x 3.5 cm x 0.28 cm pulp and cotton linter was impregnated, and the carrier was 3.8 cm x 2.5 cm aluminum laminate- The gap between the carrier and the aluminum laminated bag is 2 mm or less, and the center part of one side of the aluminum laminated bag is cut. Then, a square opening of 0.3 cm × 0.3 cm was formed to obtain the main transpiration body 11 (total area of the upper surface of the transpiration body 11: 9.5 cm). 2 , Opening ratio: 0.9%).
Example 12
The main transpiration body 12 was obtained in the same manner as in Example 10 except that the opening formed at the center of one side of the aluminum laminating bag was 0.3 cm × 0.45 cm (the total area of the upper surface of the transpiration body 12). : 9.5cm 2 , Opening ratio: 2.85%).
Example 13
The main transpiration body 13 was obtained in the same manner as in Example 11 except that the opening formed at the center of one side of the aluminum laminating bag was 0.3 cm × 0.45 cm (the total area of the upper surface of the transpiration body 13). : 9.5cm 2 , Opening ratio: 2.85%).
[0043]
Comparative Example 1
2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl 1R-trans-3- (1-propenyl (E / Z = 1/8) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate 20% by weight, dibutyl 600 mg of a solution comprising 10% by weight of hydroxytoluene and 70% by weight of diisononyl adipate was impregnated into a fibrous plate-shaped carrier comprising 2.2 cm × 3.5 cm × 0.28 cm pulp and cotton linter, A 3.8 cm x 2.5 cm aluminum laminated bag was sealed with a heat seal and the gap between the carrier and the aluminum laminated bag was 2 mm or less. A hole as shown in FIG. 1 (a = 0.645 cm, b = 1.1 cm, c = 0.37 cm, d = 0.7 cm) was formed on one side to obtain a comparative transpiration body 1 (comparative transpiration body). Of the total area of the upper surface: 9.5cm 2 , Opening ratio: 12.9%).
[0044]
Comparative Example 2
2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl 1R-trans-3- (1-propenyl (E / Z = 1/8) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate 20% by weight, dibutyl 600 mg of a solution comprising 10% by weight of hydroxytoluene and 70% by weight of diisononyl adipate was impregnated into a fibrous plate-shaped carrier comprising 2.2 cm × 3.5 cm × 0.28 cm pulp and cotton linter, A 3.8 cm x 2.5 cm aluminum laminated bag was sealed with a heat seal and the gap between the carrier and the aluminum laminated bag was 2 mm or less. On one side, the holes shown in Fig. 1 (a = 0.555cm, b = 1.3cm, c = 0.43cm, d = 0.7cm) The total area of the holes) opened to obtain a comparative transpiration body 2 (the upper surface of the comparative transpiration body 2: 9.5cm 2 , Opening ratio: 17.7%).
[0045]
Test example 1
Two glass tubes (with a height of 12 cm, an inner diameter of 4 cm, and both ends closed with 16 mesh nylon nets) containing 10 female Culex pipiens pallens females were prepared.
The above glass tube pedestal made of metal having a diameter direction of 7.8 cm and a width of 7.8 cm was passed to the upper portion of a test cylinder having a height of 80 cm and a diameter of 20 cm. On this pedestal, two holes with a diameter of 4 cm, which is the same as the inner diameter of the glass tube, are opened symmetrically at a position 4 cm from the center of the cylinder. The glass tube containing the female adult mosquito is placed on this pedestal, and below the test cylinder. The airflow from was passed through the glass tube. A transparent resin cylinder having an observation diameter of 20 cm and a height of 30 cm was placed on the upper part of the test cylinder so that the outer diameters of both would overlap.
[0046]
On the other hand, the transpiration body 1 is attached to an electric mosquito trap and heated at about 170 ° C. outside the test cylinder. When the heating has passed for 168 hours, this is moved to the bottom surface in the test cylinder, Heating with the electric mosquito trap was continued, the number of adult mosquitoes knocked down every elapsed time was counted, and the time (KT50 value) at which 50% of the tested female mosquitoes were knocked down was determined. The glass tube was removed, and heating with the electric mosquito trap was continued. The same test was performed using new squids 288, 528, 673 and 819 hours after the time when heating was first started (when heating was started at about 170 ° C. outside the test cylinder described above).
Further, the present transpiration body 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, comparative transpiration body 1, 2 and electric mosquito traps of the heater temperature shown in Tables 2-8 Using a container, a knockdown test of Culex squid was performed in the same manner as described above after the time shown in Tables 2-8.
The results are shown in Tables 1-7.
[0047]
[Table 1]
[Table 2]
[Table 3]
[Table 4]
[0051]
[Table 5]
[Table 6]
[Table 7]
[Table 8]
【The invention's effect】
According to the present invention, pests, particularly flying pests such as mosquitoes, can be controlled very effectively over a long period of time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a main transpiration body 8, a main transpiration body 9, a comparative transpiration body 1, or a comparative transpiration body 2. FIG.
[Explanation of symbols]
a is the distance between the upper or lower end of the transpiration body and the opening, b is the horizontal length of the opening, c is the vertical length of the opening, d is the distance between the openings, e is the vertical length of the transpiration body, and f represents the horizontal length of the present vaporized body, respectively (the arrows in the vicinity of each symbol indicate the range represented by each symbol).
Claims (7)
で示されるテトラフルオロベンジルエステル化合物である請求項１〜４のいずれかに記載の加熱蒸散体。The heat transpirationable pest control agent has the general formula (1)
The heat-vaporized body according to any one of claims 1 to 4, which is a tetrafluorobenzyl ester compound represented by the formula:
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