JP4378849B2 - 信号伝送システムおよび電池パック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電池パックの充電および放電を行うときに用いて好適な信号伝送システムおよび電池パックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話およびVTR一体型デジタルカメラ(以下、これらを総して電子機器と称する)には、充電可能な電池パックが用いられている。この電池パックは、二次電池から構成され、電子機器に内蔵された状態または取り外し可能な状態で用いられる。そして、電子機器に電池パックが取り付けられた状態でその電池パックに対して充電を行うことができる。また、電池パックには、二次電池以外に保護回路が設けられている。この保護回路には、二次電池の電圧、電流および温度を検出する回路などが設けられている。
【0003】
これは、例えば、過充電によって、二次電池が過熱し、二次電池が発熱することがある。最悪の場合、過充電が原因となって火災が発生することがある。従って、電池パックには、二次電池の過熱を防止するために、電圧、電流および温度を検出する保護回路が設けられている。
【0004】
従来、図17に示すように、電池パックに接続されたインピーダンスを検出して保護回路を制御する方法があった。この図17では、端子T1、T2、T3、信号受信発信回路111、検出制御回路112、スイッチ回路SWおよび二次電池BTから電池パックBPが構成される。インピーダンス113は、端子T1およびT2を介して接続され、インピーダンス114は、端子T2およびT3を介して接続される。インピーダンス113または114が接続されると、信号受信発信回路111において、接続されたインピーダンス113または114から得られる信号が受信される。受信された信号は、信号受信発信回路111から検出制御回路112へ供給される。検出制御回路112では、二次電池BTの温度、端子電圧および/または電流が検出される。この検出制御回路112は、検出された二次電池BTの温度、端子電圧および/または電流と、供給された信号とに応じてスイッチ回路SWを制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにインピーダンスを検出して保護回路を制御する方法では、信号を伝送することができるのは、充電時および放電時の何れか一方のときのみとなる問題があった。さらに、使用範囲が狭いという問題もあった。
【0006】
また、伝送する信号をデジタル信号とすると、回路が高価になる問題があった。そして、従来は、電池パックから外部に信号を伝送するときの電源を、その電池パックに含まれる二次電池から獲得していたので、二次電池の電圧が低下すると、デジタル信号を出力することができなくなると共に、電子機器の制御ができなくなる問題があった。
【0007】
これに対して、二次電池の電圧が低下しても信号を出力するためには、その電源を供給する端子が必要となるので、少なくとも4つの端子が必要となる問題があった。
【0008】
従って、この発明の目的は、3つの端子でもって、外部から電源を供給し、且つ充電時および放電時であっても信号を外部に伝送することができる信号伝送システムおよび電池パックを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、電池パックから充電器へ二次電池の端子電圧および/または電流に関する信号を伝送する信号伝送システムにおいて、電池パックは、第1、第2および第3の端子と、第1および第2の端子との間に、直列に接続される二次電池およびスイッチ手段と、第1または第2の端子と、第3の端子とを介して供給される電源から所定の電源を生成する電源生成手段と、スイッチ手段を制御し、生成された電源からパルス状の信号を生成し、生成されたパルス状の信号を第1または第2の端子と、第3の端子とを介して伝送する制御手段とを有し、充電器は、第1または第2の端子と、第3の端子とを介して電池パックへ供給する電源を商用電源から獲得するようにしたことを特徴とする信号伝送システムである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、第1、第2および第3の端子と、第1および第2の端子との間に、直列に接続される二次電池およびスイッチ手段と、第1または第2の端子と、第3の端子とを介して供給される電源から所定の電源を生成する電源生成手段と、スイッチ手段を制御し、生成された電源から二次電池の端子電圧および/または電流に関するパルス状の信号を生成し、生成されたパルス状の信号を第1または第2の端子と、第3の端子とを介して伝送する制御手段とからなることを特徴とする電池パックである。
【0011】
このように、3つの端子でもって充電器と、電池パックとが接続され、充電器で、商用電源から生成される電源が供給され、供給された電源で外部に信号を伝送することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図に亘り同じ効果を有するものには、同一の参照符号を付し、説明の重複を避ける。図1は、この発明が適用された第1の実施形態を示す。この図1では、電池パックBPは、電源供給回路1、制御回路2、信号検出回路3、信号回路4、端子T1、T2、T3、二次電池BTおよびスイッチ回路SWから構成される。
【0013】
端子T1およびT3には、電子機器の負荷5が接続され、端子T2およびT3には、充電器から得られる電源部6が接続される。端子T1およびT3との間に、二次電池BTおよびスイッチ回路SWが直列に接続される。
【0014】
電源供給回路1では、端子T2を介して電源部6から供給される電源を、定電圧定電流として制御回路2へ供給することができる。この電源供給回路1で生成される定電圧定電流は、制御回路2を動作させることができるものである。そして、信号検出回路3では、端子T2を介して電源部6から供給される電源の電圧電流が検出される。検出された電圧電流は、信号検出回路3から信号回路4へ供給される。信号回路4は、検出された電圧電流に応じて、信号を生成するように、その旨の信号が制御回路2へ供給される。制御回路2は、信号回路4からの信号に応じてスイッチ回路SWを制御する。
【0015】
このようにして、スイッチ回路SWが制御されるので、電源部6から電池パックBPへ供給される電圧電流は、パルス状に変化する。その変化した電圧電流を信号検出回路3では、検出する。
【0016】
ここで、電源部6の電圧特性の一例を図2に示す。時点t0で電子機器に充電器が取り付けられる。電圧v1以下となる時点t0〜t1の期間では、二次電池の充電が停止され、電子機器の動作も停止される。電圧v1越え、およびv2以下となる時点t1〜t2の期間では、二次電池の充電のみが停止され、電子機器を動作させるための電源が電子機器へ供給される。電圧v2(時点t2)を越える場合、二次電池が充電され、電子機器を動作させるための電源が電子機器へ供給される。
【0017】
このようにすることによって、電池パックBPが電子機器と接続された状態で、且つ電池パックBPの二次電池BTの電源が低下している状態で、充電を行っている場合、充電器から得られる電源によって、電池パックBPの保護回路を動作させることができる。このとき、電子機器が動作すると、二次電池BTへの充電は停止し、充電器から得られる電源は、電子機器を動作させるための電源として電子機器へ供給される。
【0018】
例えば、この第1の実施形態は、図3に示すように、電池パックBPが接続された電子機器とACアダプタ12とが接続されたものである。プラグ11を介して商用電源がACアダプタ12へ供給される。ACアダプタ12では、商用電源から所定の電源へ変換される。変換された所定の電源は、端子T4およびT5を介して電子機器へ供給される。
【0019】
電子機器は、充電回路13、電源部14、信号回路15および電子機器の負荷16から構成される。充電回路13では、ACアダプタ12から供給された電源が所定の電圧電流へ変換され、電子機器の負荷回路16と、電源部14と、電池パックBPとに供給される。この電池パックBPには、端子T1およびT3を介して電源が供給される。
【0020】
電源部14では、充電回路13から供給された電圧電流から電池パックBPへ供給するための電源が生成される。この電源部14で生成された電源は、電池パックBPの二次電池BTの電圧電流が低下した場合でも、電池パックBPの制御を行うために必要な電源であり、端子T2を介して電池パックBPへ供給される。信号回路15では、端子T2を介して電池パックBPの充電停止回路17を制御する信号が生成される。この信号回路15では、電子機器の状態に基づいて、二次電池BTの充電を行うための電源を供給するか否かが判断され、その旨の信号が端子T2を介して充電停止回路17へ供給される。
【0021】
電池パックBPは、充電停止回路17および二次電池BTから構成される。充電停止回路17は、端子T2を介して信号回路15から供給される信号によって制御される。この充電停止回路17の動作が停止している間、二次電池BTの充電が行われ、充電停止回路17が動作している間、二次電池BTの充電が停止される。
【0022】
ここで、電子機器の一例を図4を参照して説明する。端子T4およびT5を介してACアダプタ12から供給される電源の電圧が電圧検出回路21で検出される。電圧検出回路21で所定値以上の電圧が検出されるときに、電圧検出回路21から制御回路23へ信号が供給される。電池電圧検出回路22では、端子T1およびT3を介して供給される二次電池BTの電圧が検出される。この電池電圧検出回路22で所定の範囲以外となる電圧が検出されるときに、電池電圧検出回路22から制御回路23へ信号が供給される。すなわち、所定の範囲より小さい二次電池BTの電圧が検出されたとき、または所定の範囲を超える二次電池BTの電圧が検出されたときに、電池電圧検出回路22から制御回路23へその旨の信号が供給される。制御回路23は、電圧検出回路21からの信号と、電池電圧検出回路22からの信号とに基づいて、充電停止信号回路24を制御する。
【0023】
この一例では、電圧検出回路21において、所定値以上の電圧が検出されるときに、制御回路23へ信号が供給されるようにしているが、電圧検出回路21で所定値未満の電圧が検出されるときに、制御回路23へ信号が供給されるようにしても良い。
【0024】
また、電源部14は、充電回路13から電源を得るようにしているが、図4中点線で示すように、端子T4から電源を得るようにしても良い。
【0025】
さらに、電池電圧検出回路22において、所定の範囲より小さい二次電池BTの電圧が検出されたとき、または所定の範囲を超える二次電池BTの電圧が検出されたときに、電池電圧検出回路22から制御回路23へその旨の信号が供給されるようにしてるが、所定の範囲の電圧が検出されたときに、電池電圧検出回路22から制御回路23へその旨の信号が供給されるようにしても良い。
【0026】
この第1の実施形態の動作を図5に示すフローチャートを参照して説明する。ステップS1では、入力電源が供給されているまたは充電回路13が動作している。ステップS2では、二次電池BTの端子電圧が検出される。ステップS3では、検出された端子電圧が所定電圧以下か否かが判断され、所定電圧以下であると判断されると、ステップS4へ制御が移り、所定電圧を超えていると判断されると、ステップS15へ制御が移る。
【0027】
ステップS4では、充電ストップ信号が発生する。ステップS5では、スイッチ回路SWがオフとされる。ステップS6では、充電回路13が動作する。ステップS7では、電子機器が動作する。ステップS8では、電子機器の動作が検出される。ステップS9では、電子機器の動作が停止しているか否かが判断され、電子機器の動作が停止していると判断されると、ステップS10へ制御が移り、電子機器が動作していると判断されると、ステップS8へ制御が戻る。
【0028】
ステップS10では、発生していた充電ストップ信号が解除される。ステップS11では、スイッチ回路SWがオンとされる。ステップS12では、二次電池BTに対して充電が開始される。ステップS13では、入力電圧が停止される。ステップS14では、充電回路13の動作が停止される。
【0029】
また、ステップS3において、所定電圧を超えていると判断され、ステップS15へ制御が移ると、ステップS15では、電子機器が動作する。ステップS16では、充電回路13が動作し、ステップS12へ制御が移る。
【0030】
この発明の第2の実施形態を図6を参照して説明する。端子T2およびT3の間に設けられた電圧検出回路31では、電源部から得られる電圧が検出される。例えば、図7に示すように、電圧v1、v2、v3、v4の値が検出される。電圧v1は、制御回路33を動作させるために少なくとも必要な電圧値である。電圧v2は、電子機器に電源を供給するために少なくとも必要な電圧値である。電圧v3およびv4は、電池パックBPから外部へ伝送される信号として用いられる電圧値である。このように、電圧検出回路31で検出された電圧が制御回路33へ供給される。
【0031】
定電圧回路32では、端子T2から供給される電圧から制御回路33へ供給する定電圧が生成される。保護検出回路34は、二次電池BTを保護するためのものである。一例として、保護検出回路34では、二次電池BTの端子電圧および電流が検出される。検出された端子電圧および電流は、制御回路33へ供給される。制御回路33は、定電圧回路32から供給された電圧によって、動作する。そして、制御回路33は、電圧検出回路31および保護検出回路34から供給される電圧、端子電圧および電流に基づいて、スイッチ回路SWのオン/オフを制御する。この第2の実施形態では、図7に示す電圧v1、v2およびv3の電圧のとき、充電しながら、電子機器を動作させ、電圧v4以上となると、充電を停止させる。
【0032】
電圧検出回路31の回路の一例を図8に示す。電圧v2に設定されたツェナーダイオード41のカソードは、端子T2と接続され、そのアノードは、抵抗42を介して端子T3と接続される。ツェナーダイオード41のアノードから端子43が導出される。電圧v4に設定されたツェナーダイオード44のカソードは、端子T2と接続され、そのアノードは、抵抗45を介して端子T3と接続される。ツェナーダイオード44のアノードから端子46が導出される。この一例では、検出された電圧が電圧v2の場合、端子43から信号が出力され、検出された電圧が電圧v4の場合、端子43および46から信号が出力される。
【0033】
スイッチ回路SWの回路の一例を図9に示す。この図9では、スイッチ回路SWは、FET54および55から構成される。NPN型のトランジスタ52のベースは、端子51と接続され、そのエミッタは、端子T3と接続され、そのコレクタは、FET54のゲートと接続される。制御回路33とFET54のゲートとの間に、抵抗53が挿入される。FET54のソースは、端子T3と接続され、そのドレインは、FET56のドレインと接続される。FET56のベースは、抵抗55を介して制御回路33と接続され、そのソースは、抵抗35を介して二次電池BTの−側に接続される。なお、FET54および56には、寄生ダイオード54aおよび56aが設けられている。
【0034】
図10に示す範囲aの電圧が端子51を介してトランジスタ52のベースに供給されると、スイッチ回路SWは、オフとなり、範囲a以下および越える電圧が端子51を介してトランジスタ52のベースに供給されると、スイッチ回路SWは、オンとなる。また、FET54は、充電時にオンとなり、FET56は、放電時にオンとなる。
【0035】
上述した図8に示す電圧検出回路と、図9に示すスイッチ回路SWとからなる回路の一例を図11に示す。ツェナーダイオード41のアノードと、トランジスタ52のベースとの間に、抵抗62が挿入される。ツェナーダイオード44のアノードと、NPN型のトランジスタ63のベースとの間に、抵抗61が挿入される。トランジスタ63のエミッタは、端子T3と接続され、そのコレクタは、トランジスタ52のベースと接続される。
【0036】
ツェナーダイオード41のツェナー電圧を越えると、トランジスタ52がオンとなり、FET54がオフとなる。ツェナーダイオード41およびツェナーダイオード44のツェナー電圧を越えると、トランジスタ63がオンとなり、トランジスタ52がオフとなる。トランジスタ52がオフとなるので、FET54がオンとなる。
【0037】
次に、電流で制御する一例を図12を参照して説明する。この図12には、電池パックBPに接続するACアダプタの一部として、定電流回路71および制御回路72が示されている。電池パックBPは、定電圧回路73、回路電源部74、電流検出回路75、負荷部76、オン・オフ信号発生回路77、制御回路78、スイッチ回路SWおよび二次電池BTから構成される。
【0038】
定電流回路71は、制御回路72によって制御され、充電器から得られる電源から定電流が生成される。生成された定電流は、端子T2を介して電池パックBPへ供給される。電池パックBPでは、定電圧回路73によって、所望の定電圧が生成される。生成された定電圧は、回路電源部74へ供給される。回路電源部74では、図示しないが、電池パックBP内の各回路へ電源が供給される。電流検出回路75では、供給される電流が検出される。電流検出回路75と端子T3との間に、負荷76が設けられている。
【0039】
電流検出回路75では、図13に示すように電流I1、I2およびI3の何れか1つが検出される。従って、上述した電圧で制御する場合と同様に、電流で制御することができる。電流検出回路75において、検出された電流I1、I2またはI3は、オン・オフ信号発生回路77へ供給される。オン・オフ信号発生回路77では、供給された電流に応じてオン信号またはオフ信号が制御回路78へ供給される。制御回路78では、供給されたオン信号またはオフ信号に応じて、スイッチ回路SWをオンまたはオフとするように制御信号がスイッチ回路SWへ供給される。
【0040】
この発明の第3の実施形態を図14を参照して説明する。この図14は、二次電池BTの端子電圧が、入力される電圧より低い場合に、小電力で二次電池BTを充電するものである。急速充電ができない端子電圧の場合も、同様に充電する。検出制御回路81では、端子T2から伝送される電圧が検出される。検出された電圧は、検出制御回路81から制御回路82へ供給される。また、検出制御回路81では、検出された電圧に基づいて、NPN型のトランジスタ83のベースに制御信号が供給される。
【0041】
トランジスタ83のエミッタは、端子T3と接続され、そのコレクタは、FET84のゲートと接続される。制御回路82によって制御されるFET84および85は、それぞれのゲートへ制御回路82から制御信号が供給される。FET84のソースは、端子T3と接続され、そのドレインは、FET85のドレインと接続される。FET85のソースは、二次電池BTの−側と接続される。なお、FET84および85には、寄生ダイオード84aおよび85aが設けられている。制御回路82では、検出制御回路81から供給された信号に応じてFET84および85をオン/オフさせる。
【0042】
この第3の実施形態では、FET84をハイインピーダンスにするためにトランジスタ83をオンさせる。このように、トランジスタ83のインピーダンスを変えることによって、FET84をオフさせないで、インピーダンスを持たせる。
【0043】
第3の実施形態の他の例を図15に示す。検出制御回路81では、検出された電圧に基づいて、PNP型のトランジスタ91のベースに制御信号が供給される。トランジスタ91のエミッタは、端子T2と接続され、そのコレクタは、二次電池BTの+側と接続される。端子T1と二次電池BTとの間に、FET92および93が設けられている。FET92のソースは、端子T1と接続され、そのドレインは、FET93のドレインと接続される。FET93のソースは、二次電池BTの+側と接続される。FET92のゲートおよびFET93のゲートは、制御回路82と接続され、制御回路82から制御信号が供給される。なお、FET92および93には、寄生ダイオード92aおよび93aが設けられている。
【0044】
このようにすることによって、例えば、二次電池BTの端子電圧が下がってきた場合、トランジスタ91をオンとすることによって、端子T2を介して得られる電源を二次電池BTに供給し、充電することができる。
【0045】
第3の実施形態のさらに他の例を図16に示す。この図16に示すように、端子T1およびT2に接続される電源部101は、小電力用の充電電流を出力する電源であり、端子T2およびT3に接続される102は、電池バックBPから外部に信号を伝送するために用いられる電源である。検出回路103では、電圧および電流が検出される。制御回路104では、供給された電圧および電流を電源として、検出された電圧および電流に基づいた制御信号がFET106のゲートへ供給される。さらに、制御回路105では、制御回路104からの信号に基づいて、FET107および108のオン/オフが制御される。なお、FET106、107および108には、寄生ダイオード106a、107aおよび108aが設けられている。
【0046】
このように、小電力の充電用電源と信号用の電源とを用いるようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】
この発明に依れば、電池パックから伝送する信号を生成するための電源が外部から供給され、その電源が供給される端子と、信号を伝送するための端子とが同じ端子を利用することができるので、電池パックには、3つの端子があれば良い。従って、電池パックの外形を小さくすることができる。
【0048】
また、この発明に依れば、外部から供給される電源を利用することによって、二次電池BTの容量に関係なく保護回路として設けられているスイッチ回路SWを制御することができ、さらに信号を発生し、発生した信号を外部に伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用することができる電池パックの第1の実施形態のブロック図である。
【図2】この発明による電圧特性を説明するための略線図である。
【図3】この発明を適用することができる充電装置の概略的構成を示すブロック図である。
【図4】この発明を適用することができる電子機器の一例のブロック図である。
【図5】この発明の第1の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明を適用することができる電池パックの第2の実施形態のブロック図である。
【図7】この発明による電圧特性を説明するための略線図である。
【図8】この発明に適用することができる電圧検出回路の一例である。
【図9】この発明に適用することができるスイッチ回路の一例である。
【図10】この発明による電圧特性を説明するための略線図である。
【図11】この発明に適用することができる電圧検出回路およびスイッチ回路の一例である。
【図12】この発明を適用することができる電池パックの一例のブロック図である。
【図13】この発明による電圧電流特性を説明するための略線図である。
【図14】この発明を適用することができる電池パックの第3の実施形態のブロック図である。
【図15】この発明を適用することができる電池パックの他の例のブロック図である。
【図16】この発明を適用することができる電池パックのさらに他の例のブロック図である。
【図17】従来の電池パックを説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
T1、T2、t3・・・端子、BT・・・二次電池、SW・・・スイッチ回路、1・・・電源供給回路、2・・・制御回路、3・・・信号検出回路、4・・・信号回路、5・・・負荷、6・・・電源部

Claims (8)

  1. 電池パックから充電器へ二次電池の端子電圧および/または電流に関する信号を伝送する信号伝送システムにおいて、
    上記電池パックは、
    第1、第2および第3の端子と、
    上記第1および第2の端子との間に、直列に接続される二次電池およびスイッチ手段と、
    上記第1または第2の端子と、上記第3の端子とを介して供給される電源から所定の電源を生成する電源生成手段と、
    上記スイッチ手段を制御し、上記生成された電源からパルス状の上記信号を生成し、上記生成されたパルス状の信号を上記第1または第2の端子と、上記第3の端子とを介して伝送する制御手段とを有し、
    上記充電器は、
    上記第1または第2の端子と、上記第3の端子とを介して上記電池パックへ供給する電源を商用電源から獲得するようにしたことを特徴とする信号伝送システム。
  2. さらに、上記電池パックは、
    上記電源生成手段から供給される上記電源の電圧および/または電流を検出する検出手段を設け、
    上記制御手段は、上記検出手段の検出結果が所定の電圧値より高い場合および/または所定の電流値より低い場合は上記スイッチ手段をオンにし、所定の電圧値より低い場合および/または所定の電流値より高い場合は上記スイッチ手段をオフにする
    請求項1に記載の信号伝送システム。
  3. さらに、上記電池パックは、
    上記二次電池の端子電圧および/または電流を検出する二次電池保護検出手段を設け、
    上記制御手段は、上記二次電池保護検出手段の検出結果が所定の電圧値より高い場合および/または所定の電流値より低い場合は上記スイッチ手段をオンにし、所定の電圧値より低い場合および/または所定の電流値より高い場合は上記スイッチ手段をオフにする
    請求項1に記載の信号伝送システム。
  4. 上記電源生成手段から供給される上記電源で、上記二次電池を充電するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の信号伝送システム。
  5. 第1、第2および第3の端子と、
    上記第1および第2の端子との間に、直列に接続される二次電池およびスイッチ手段と、
    上記第1または第2の端子と、上記第3の端子とを介して供給される電源から所定の電源を生成する電源生成手段と、
    上記スイッチ手段を制御し、上記生成された電源から上記二次電池の端子電圧および/または電流に関するパルス状の信号を生成し、上記生成されたパルス状の信号を上記第1または第2の端子と、上記第3の端子とを介して伝送する制御手段と
    からなることを特徴とする電池パック。
  6. さらに、上記電源生成手段から供給される上記電源の電圧および/または電流を検出する検出手段を設け、
    上記制御手段は、上記検出手段の検出結果が所定の電圧値より高い場合および/または所定の電流値より低い場合は上記スイッチ手段をオンにし、所定の電圧値より低い場合および/または所定の電流値より高い場合は上記スイッチ手段をオフにする
    請求項5に記載の電池パック。
  7. さらに、上記二次電池の端子電圧および/または電流を検出する二次電池保護検出手段を設け、
    上記制御手段は、上記二次電池保護検出手段の検出結果が所定の電圧値より高い場合および/または所定の電流値より低い場合は上記スイッチ手段をオンにし、所定の電圧値より低い場合および/または所定の電流値より高い場合は上記スイッチ手段をオフにする
    請求項5に記載の電池パック。
  8. 上記電源生成手段から供給される上記電源で、上記二次電池を充電するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の電池パック。
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