JP4378228B2 - クランプ - Google Patents

クランプ Download PDF

Info

Publication number
JP4378228B2
JP4378228B2 JP2004171042A JP2004171042A JP4378228B2 JP 4378228 B2 JP4378228 B2 JP 4378228B2 JP 2004171042 A JP2004171042 A JP 2004171042A JP 2004171042 A JP2004171042 A JP 2004171042A JP 4378228 B2 JP4378228 B2 JP 4378228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insertion hole
shaft
hole
pressing
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004171042A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005351331A (ja
Inventor
浩樹 天野
Original Assignee
株式会社イマオコーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イマオコーポレーション filed Critical 株式会社イマオコーポレーション
Priority to JP2004171042A priority Critical patent/JP4378228B2/ja
Publication of JP2005351331A publication Critical patent/JP2005351331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4378228B2 publication Critical patent/JP4378228B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Description

この発明は、軸部材の動きを止めるためのクランプに関するものである。
従来、この種のクランプとしては、例えば、図9および10に示すものがあった。このクランプ100は、本体101と、操作部材102とで構成されていた。本体101は、例えば、工作機械のテーブル等の移動対象体103を移動させる、軸部材としての送り軸部材104が挿通される挿通孔101aと、本体101の下方から前記挿通孔101aに通じるスリット101bと、本体101の一方の側面から前記スリット101bに通じる貫通孔101cと、その貫通孔101cと中心軸を同じくする、前記スリット101bから前記本体101の他方の側面に向かって延びる雌ネジ穴101dとを備えていた。一方、操作部材102は、雄ネジ部102aと、その雄ネジ部102aをねじ込むためのレバー102bとを備えていた。ここで、雄ネジ部材102aは、基端部分に拡径部102cを有していた。そして、この拡径部102cが前記本体101の一方の側面に当接するようにして、前記雄ネジ部102aは、前記貫通孔101cに挿通されるとともに前記雌ネジ穴101dに螺入されていた。
そして、クランプ100は、送り軸部材104が本体101の挿通孔101aに挿通された状態で、ボルト止め等によって、取付部105に取り付けられた。ここで、送り軸部材104の一端側に取り付けられたハンドル106を回動操作して移動対象体103を所定位置に移動させた後、雄ネジ部102aをねじ込むようにレバー102bを旋回操作すると、本体101の一方の側面が拡径部102cに押されることで、スリット101bの間隔が狭くなった。したがって、挿通孔101aに挿通された送り軸部材103は、本体101に挟まれるように締め付けられて、その動きが止められた。これにより、移動対象体53は、所定位置に保持された。
株式会社イマオコーポレーション編「標準機械部品カタログ」、2003年5月、139頁
ところで、従来のクランプ100においては、挿通孔101aに挿通された送り軸部材104を締め付けるには、操作部材102のレバー102bを、送り軸部材104の軸心と直交する前記雄ネジ部102aを軸として手前側に旋回操作しなければならなかった。そのため、クランプ100と送り軸部材104を回動するためのハンドル106とが近接していると、レバー102bがハンドル106と干渉してしまい、送り軸部材104を締め付けることができなかった。したがって、送り軸部材104を締め付けるには、その送り軸部材104の延びる方向に、レバー102bの旋回操作に支障を生じないだけのスペースが必要であった。
この発明は、上記した従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、軸部材の延びる方向に操作部材の操作のためのスペースを必要とせず、省スペース設計が可能なクランプを提供することにある。
この発明に係るクランプは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係るクランプは、軸部材が挿通される挿通孔と、外部に開口し、かつ、前記挿通孔に通じる連通孔部とを有する本体と、前記連通孔部内に進退移動可能に配備されるとともに、先端が前記挿通孔に突き出るように移動することにより前記軸部材の外周面を押圧する押圧部材と、前記軸部材の軸心と直交する平面に沿って操作可能であるとともに、その操作によって、前記押圧部材の進退移動を可能とする操作部材とを備える。ここで、前記操作部材には、前記平面に沿った一方向への操作にともなって、前記押圧部材を前記挿通孔に向かって進ませるよう押圧する押圧部が設けられている。そして、前記連通孔部は、前記本体の外面から前記挿通孔に向かって形成された、前記操作部材の一部または全部が収容される操作部材収容孔と、その操作部材収容孔の奥側から前記挿通孔に通じるように形成された、前記押圧部材が挿入される押圧部材挿入孔とからなる。
これによれば、軸部材を本体の挿通孔に挿通させてから、操作部材を一方向に操作すると、連通孔部内に配備された押圧部材は、押圧部によって挿通孔に向かって進むように押圧されて、挿通孔に突き出る。このように、押圧部材を、前記挿通孔に突き出るように移動させると、前記押圧部材が前記軸部材の外周面を押圧するので、その軸部材の動きが止められる。ところで、操作部材の操作方向は、軸部材の軸心と直交する平面に沿う方向であるので、軸部材の延びる方向に操作部材を操作するためのスペースを必要としない。
また、請求項に記載の発明に係るクランプのように、請求項に記載のクランプにおいて、先端が前記挿通孔に突き出ることのない所定位置から、前記押圧部に押圧されて前記挿通孔に向かって進んだ前記押圧部材を、前記所定位置に戻すように付勢する付勢部材が設けられていることが望ましい。このように、押圧部材が、付勢部材によって所定位置に戻るように付勢されるので、操作部材を軸部材と直交する平面に沿った他方向に操作することで、すなわち、押圧部材の押圧を解除するように操作することで、押圧部材を挿通孔に突き出ない状態に戻すことができる。
また、請求項に記載の発明に係るクランプのように、請求項1または2に記載のクランプにおいて、前記操作部材は、基端側が前記操作部材収容孔に収容されるとともに、先端側が前記本体の外部に突出するレバー部材からなるのが望ましい。ここで、前記レバー部材は、その基端部の両側面から側方に向かって突出する揺動軸部を有し、前記本体は、前記挿通孔の貫通方向において、前記操作部材収容孔を挟んで対面位置する両内側面に、前記揺動軸部が嵌め込まれる嵌入部を有している。そして、前記揺動軸部が前記嵌入部に嵌め込まれることで、前記レバー部材は、前記操作部材収容孔に、前記揺動軸部を軸として揺動操作可能に取り付けられる。このように、レバー部材が揺動軸部を軸として揺動操作可能に取り付けられることで、そのレバー部材は、軸部材の軸心方向と直交する平面に沿って操作可能となっている。
また、請求項に記載の発明に係るクランプのように、請求項に記載のクランプにおいて、前記レバー部材は、その基端部に前記揺動軸部を軸として揺動するカムを有し、そのカム面が前記押圧部となっているのが望ましい。
また、請求項に記載の発明に係るクランプのように、請求項1ないしのいずれか1項に記載のクランプにおいて、前記軸部材は、その軸部材が取り付けられる移動対象体を移動させる、送り軸であることが望ましい。これによれば、クランプによって、送り軸の動きが止められるので、送り軸が取り付けられた移動対象体は、移動することなく保持される。
この発明に係るクランプによれば、操作部材を、軸部材の軸心と直交する平面に沿って操作することで、軸部材の動きを止めることができる。したがって、軸部材の延びる方向に操作部材の操作のためのスペースを必要とせず、省スペース設計が可能となる。
以下、この発明に係るクランプを実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1ないし図6は、この発明に係るクランプの一実施の形態を示す。図中符号1は、軸部材Jとしての、工作機械Kのテーブル等の移動対象体Tを移動させるための、送りネジ等の送り軸である。この送り軸1(軸部材J)は、その一端に取り付けられたハンドル1aを回動することによって、移動対象体T(テーブル)をスライド移動させることができる、送りネジ1bからなっている。2は、送り軸1の動きを止めるためのクランプであり、図示実施の形態においては、取付部Sとしての、工作機械Kの前面Kaに取り付けられる。
クランプ2は、送り軸1(軸部材J)が挿通される挿通孔6と、外部に開口し、かつ挿通孔6に通じる連通孔部7とを有する本体3と、連通孔部7(詳しくは、後述する押圧部材挿入孔71)に進退可能に配備されるとともに、先端が挿通孔6に突き出るように移動することにより送り軸1の外周面を押圧する押圧部材4と、前記送り軸1の軸心と直交する平面に沿って操作可能であるとともに、その操作によって、押圧部材4の進退移動を可能とする操作部材5とを備えている。
詳しくは、本体3は、正面視略矩形形状の板状体に形成されている。そして、挿通孔6は、本体3の中心よりやや側方(図2ないし図5において、左側方)寄りに位置した部分に、本体3の厚み方向に貫通するように形成されている。また、連通孔部7は、本体3の一側面(詳細には、図2ないし図5において、本体3の右側面)から挿通孔6に向かって形成された、前記操作部材5の一部または全部(図示実施の形態においては、操作部材5を構成する後述するレバー部材10の基端側)が収容される操作部材収容孔70と、その操作部材収容孔70の奥側である最深部70aから前記挿通孔6に通じるように形成された、前記押圧部材4が挿入される押圧部材挿入孔71とからなる。図示実施の形態においては、操作部材収容孔70は、本体3の厚み方向における寸法、すなわち、幅寸法Wが一定で、かつ、本体3の高さ方向における寸法、すなわち、高さ寸法Hが奥側ほど短くなるように、本体3の一側面(右側面)から窪んで形成されている(図1参照)。ここで、前記操作部材収容孔70の側面70b、70b(詳しくは、挿通孔6の貫通方向において、操作部材収容孔70を挟んで対面位置する、本体3の内側面3a、3a)は、それぞれ前記軸部材Jの軸心と直交する平面(仮想的な平面)と平行している。また、押圧部材挿入孔71は、操作部材収容孔70側に位置する第一挿入孔71aと、挿通孔6側に位置する第二挿入孔71bとからなっている。この第一挿入孔71aは、その幅寸法が操作部材収容孔70の幅寸法Wと同一で、かつ、その高さ寸法が操作部材収容孔70の奥側(最深部70a)における高さ寸法H1よりも短い寸法で、操作部材収容孔70の奥側(最深部70a)から挿通孔6に向かって窪んで形成されている(図示実施の形態においては、第一挿入孔71aの高さ寸法は、前記高さ寸法H1より短いだけでなく、第二挿入孔71b側ほど短くなっている。)。一方、第二挿入孔71bは、第一挿入孔71aの奥側から挿通孔6に通じるように、貫通形成されている。
さらに、本体3は、前記挿通孔6の貫通方向において、前記操作部材収容孔70を挟んで対面位置する両内側面3a、3aに、操作部材5を構成するレバー部材10の後述する揺動軸部11、11が嵌め込まれる嵌入部8、8を有する。図示実施の形態においては、これら嵌入部8、8は、前記操作部材収容孔70を挟んで対面位置する、本体3の前後の壁部3b、3bに、挿通孔6の軸心と、すなわち、軸部材Jである送り軸1の軸心と平行するように貫通形成されるとともに、操作部材収容孔70を間において互いに対向位置する、貫通孔8a、8aからなっている。また、本体3には、この本体3を取付部Sに取り付けるための、ボルト等の固定具が挿入される取付孔3c、3cが、挿通孔6を挟むように上下に並んで二つ設けられている。なお、これら取付孔3c、3cは、取付部Sと送り軸1(軸部材J)との位置関係により、様々な位置に形成され得るものである。図示実施の形態においては、取付部Sが、工作機械Kの前面Kaからなり、送り軸1の軸心方向と直交しているために、厚み方向に貫通するように設けられている。例えば、送り軸1の下方に位置する取付部Sに取り付けるために、取付孔3c、3cを、図8に示すように、本体3の下面に、上方へ向かって設けるようにしてもよい。なお、操作部材5も様々な位置に取り付けることが可能であって、図8に示すクランプ2においては、操作部材5を構成するレバー部材10は、その基端側が、本体3の上面から窪んで形成された操作部材収容孔70に収容されるようにして、本体3の上部側に設けられている。
押圧部材4は、略円柱形状を呈しており、その先端部分に前記送り軸1の外周面を押圧するように、その外周面と当接する当接部4aを備え、また、後端部分に操作部材5の後述する押圧部5aに押圧される被押圧部4bを備える。さらに、図示実施の形態においては、押圧部材4の後端部分には、付勢部材9が設けられている。この付勢部材9は、先端が挿通孔6に突き出ることのない所定位置(図2参照)から、操作部材5の押圧部5aに押圧されて挿通孔6に向かって進んだ押圧部材4(図3および図4参照)を、前記所定位置に戻すように付勢、例えば、弾性付勢するものであり、押圧部材4の後端部分に設けられる、付勢部材取付部4cに取り付けられている。
当接部4aは、押圧部材4の上下の端部から中心に向かうほど、後端側に向かって後退する上下の傾斜面4k、4kからなる。また、付勢部材取付部4cは、押圧部材4の後端面に上下方向に延びるように開口する取付溝4dと、その取付溝4dの開口側に溝幅を狭めるように突出する左右の突起部4e、4eとからなる。また、取付溝4dの奥側には、その取付溝4dに沿って上下方向に延びるように、開口側に向かって突出する突出部4fが設けられている。この突出部4fは、付勢部材9を介して、操作部材5の押圧部5aに押圧されるものである。すなわち、この突出部4fが、前記被押圧部4bとなっている。
付勢部材9は、前記取付溝4cに挿入される弾性部材、例えば、板バネ9aからなる。板バネ9aの幅寸法(横方向の寸法)は、この板バネ9aが、取付溝4cに、その開口方向に抜け出ることなく挿入されるように、左右の突起部4e、4e間の間隔より大きくなっている。また、板バネ9aの縦方向の寸法は、この板バネ9aが取付溝4cに挿入されたときに、両端部が押圧部材4の外周面から突き出るように、押圧部材4の直径の寸法よりも長くなっている。そして、この板バネ9aが取り付けられた状態で、押圧部材4を押圧部材挿入孔71内に挿入すると、板バネ9aの両端部は、操作部材収容孔70の最深部70a、70aと当接するようになっている。これにより、板バネ9aは、押圧部材4が挿通孔6に向かって進んだときには、挿通孔6側に撓み、その撓みを戻そうとする付勢力が働く。すなわち、板バネ9aは、押圧部材4を所定位置(図2参照)に戻すように付勢(弾性付勢)することとなる。
操作部材5は、送り軸1の軸心と直交する平面に沿った一方向への操作にともなって、押圧部材4を挿通孔6に向かって進ませるように押圧する押圧部5aを有する。また、操作部材5は、基端側が操作部材収容孔70に収容されるとともに、先端側が本体3の外部(図2ないし図5において、右側方)に突出するようにして、本体3の一側部に取り付けられるレバー部材10からなっている。詳しくは、レバー部材10は、本体3に取り付けられたときに、本体3の厚み方向にはみ出ることがないように、本体3よりも小さな厚みを備えて細長く形成されている。(図示実施の形態においては、レバー部材10の厚みは、そのレバー部材10の基端部が操作部材収容孔70に収容されたときに、その基端部の側面が本体3の内側面3a、3aに摺接もしくは近接するように、操作部材収容孔70の幅寸法Wとほぼ同一の厚みもしくは若干短い寸法の厚みとなっている。)また、レバー部材10は、その基端部に、両側面から側方に向かって突出する揺動軸部11、11と、それら揺動軸部11、11を軸として揺動するカム12とを有している。図示実施の形態においては、揺動軸部11、11は、レバー部材10の基端部に、偏心位置するようにしてその厚み方向に貫通形成されたピン部材挿入孔10aに、両端がそのピン部材挿入孔10aから突出するように挿入されるピン部材11aの突出部分からなる。ここで、揺動軸部11、11を本体3の嵌入部8、8に嵌め込む(図示実施の形態においては、ピン部材挿入孔10aと、嵌入部8、8を構成している貫通孔8a、8aとを連通させるように、レバー部材10を操作部材収容孔70に挿入した状態で、貫通孔8a、8aとピン部材挿入孔10a内にピン部材11aを挿入する)ことで、レバー部材10は、揺動軸部11、11を軸として揺動操作可能に、操作部材収容孔70に取り付けられる。一方、カム12は、押圧部材4の左右の突起部4e、4eの離間寸法Dよりも短い厚み寸法を有しているとともに、その外周部が円弧状のカム面12aとなっている。このカム面12aは、前記揺動軸部11、11(ピン部材11a)を中心として反時計回り方向に進むにつれて、前記揺動軸部11、11(ピン部材11a)の軸心から遠ざかるよう形成されている。そして、このカム面12aが、前記押圧部5aとなっている。
ところで、図3および図4は、いずれも、押圧部材4の先端が、送り軸1(軸部材J)の外周面を押圧するように、挿通孔6に突き出た状態を示しているが、図3は、送り軸1を押圧する設計上のねらいの位置を示している。そして、図4は、操作部材5および押圧部材4が前記ねらいの位置からさらに進んだ、操作部材5の最大の揺動位置、および、押圧部材4の最大の突出位置を示している。
次に、以上の構成からなるクランプ2の作用効果について説明する。このクランプ2によると、送り軸1を挿通孔6に挿通させた状態で、レバー部材10を、揺動軸部11、11を軸として一方向、図示実施の形態においては、時計回り方向に回動するように揺動操作すると、カム12のカム面12a(押圧部5a)が、押圧部材4の基端部の被押圧部4bを、挿通孔6に向かって押圧する。したがって、押圧部材4は、レバー部材10の一方向への揺動操作によって、挿通孔6に向かって進むように移動する。そして、レバー部材10を、図3および図4に示す位置まで回動するように揺動操作すると、押圧部材4は、その先端部分に位置する当接部4aが挿通孔6に突き出るように移動して、送り軸1の外周面と当接して、その外周面を押圧する。これにより、送り軸1は、その動き、図示実施の形態においては、軸回り方向への動きが止められ、したがって、送り軸1が取り付けられた移動対象体Tは、移動することなく保持される。
反対に、レバー部材10を、反時計回り方向に回動するように揺動操作すると、押圧部材4の押圧部5aによる押圧が解除される。したがって、押圧部材4は、レバー部材10の他方向への揺動操作によって、挿通孔6から後退することが可能な状態となる。ここで、押圧部材4は、板バネ9aによって、所定位置に戻る方向への付勢力を受けるので、挿入孔6から後退するように移動する。そして、レバー部材10を図3に示す位置よりもさらに反時計回り方向(図2に示す位置側)に回動するように揺動操作することで、当接部4aが挿通孔6から突き出ない状態となる。これにより、送り軸1は、軸回り方向に動くことができるようになり、すなわち、固定が解除され、移動対象体Tを移動させることができる。
このように、レバー部材10を回動するように揺動操作することで、送り軸1を固定したり、その固定を解除したりできる。ところで、レバー部材10は、送り軸1の軸心と平行するように形成された貫通孔8a、8a(嵌入部8、8)に嵌め込まれた揺動軸部11、11を軸として回動するように揺動操作されるので、その揺動方向は、送り軸1の軸心と直交する平面に沿った方向となっている。すなわち、レバー部材10は、送り軸1の軸心と直交する平面に沿って揺動操作可能となっているので、送り軸1の延びる方向にレバー部材10を操作するためのスペースを必要とせず、クランプ2は、省スペース設計が可能となっている。また、例えば、図6に示すように、一方にハンドル1aが設けられた送り軸1を固定するために、クランプ2を取付部Sに取り付ける場合、レバー部材10を回動するように揺動操作しても、レバー部材10とハンドル1a、および、レバー部材10と取付部Sとが干渉することがないので、取付部Sとハンドル1aとの間に、少なくとも本体3の厚み以上のスペースがあれば、レバー部材10を揺動操作可能な状態で取り付けることができる。さらに、レバー部材10が、送り軸1の軸心と直交する平面に沿って揺動操作可能となっているので、レバー部材10を揺動操作しても、ハンドル1aとレバー部材10との間の距離に変化がなく、常に一定であるので、レバー部材10の操作中に誤って手がハンドルに触れてしまう虞が少ない。
図示実施の形態に示すクランプ2は、送り軸1(軸部材J)の軸心方向への動きを止めるために使用されるものであってもよく、その使用例を図7に示す。
図中符号21、21は、送り軸1、1(軸部材J、J)としての調整ロッドで、コンベアCのフレームにボルト等の固定具によって取り付けられる取付部S、Sとしてのブラケット22、22に、軸心方向に移動可能に支持されている。そして、調整ロッド21、21の一方端には、移動対象体Tとしての、ガイドレール23、23が取り付けられている。このガイドレール23、23は、コンベアC上を進むワークの脱落を防止するためのものであって、ワークサイズにあわせてその間隔が調整される。
クランプ2は、調整ロッド21が挿通孔6に挿通された状態で、ブラケット22に、例えばボルト等の固定具によって取り付けられる。そして、レバー部材10を、図3で示す揺動位置まで、時計回り方向に回動するように揺動操作すると、押圧部材4は、その先端部分に位置する当接部4aが挿通孔6に突き出て、調整ロッド21の外周面と当接して、その外周面を押圧する。これにより、調整ロッド21は、軸心方向への動きが止められ、移動対象体Tとしてのガイドレール23は、移動することなく保持される。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、軸部材Jは、送りネジ1bとか調整ロッド21等の、移動対象体Tを移動させるための送り軸1に限定されるわけではない。また、軸部材Jは、中実状のものに限られず、たとえばパイプ等の中空状のものであってもよいことは当然である。
また、操作部材5は、軸部材Jの軸心と直交する平面に沿う方向に操作することで、押圧部材4を進退移動させることができるものであればよく、揺動軸部11、11を軸として回動するように揺動操作可能なレバー部材10に限定されない。例えば、操作部材5は、本体3に対して上下方向にスライドすることで押圧部材4を進退移動させることができるようなものであってもよい。その一例としては、操作部材5を、操作部材収容孔70内に上下方向に移動可能に取り付けられるスライド体とし、そのスライド体の挿通孔6側の端面を下方から上方に向かうにつれ挿通孔6に近づく傾斜面とすることで、スライド体を上方から下方にスライド移動させることで、押圧部材4を挿通孔6に向かって移動させることができる。
また、付勢部材9は、押圧部材4に取り付けられる必要はなく、押圧を解除するための操作部材5の操作に連係して、押圧部材4を所定位置に戻すように付勢するものであれば、その具体的な構成は問わない。また、付勢部材9は、板バネ9aに限定されるものでもない。
また、クランプ2は、軸部材Jがその軸回り方向に動きながら、その軸心方向へ同時に動く、その動きを止めるために使用されるものであってもよい。
この発明に係るクランプの一実施の形態の、分解斜視図である。 同じく、押圧部材が挿通孔に突き出ない所定位置に位置する状態の、縦断面図である。 同じく、押圧部材が軸部材を押圧した状態の、縦断面図である。 同じく、押圧部材が軸部材を押圧した状態における、最大の押圧状態を示す、縦断面図である。 同じく、図3における、A−A線断面図である。 同じく、使用状態を示す、斜視図である。 この発明の一実施の形態のクランプの、他の使用例を示す、斜視図である。 この発明に係るクランプの他の実施の形態の、正面図である。 従来のクランプの、正面図である。 同じく、使用状態を示す、斜視図である。
1 送り軸 2 クランプ
3 本体 4 押圧部材
5 操作部材 5a 押圧部
6 挿通孔 7 連通孔部
8 嵌入部 9 付勢部材
10 レバー部材 11 揺動軸部
12 カム 12a カム面
70 操作部材収容孔 71 押圧部材挿入孔
J 軸部材 T 移動対象体

Claims (5)

  1. 軸部材が挿通される挿通孔と、外部に開口し、かつ、前記挿通孔に通じる連通孔部とを有する本体と、
    前記連通孔部内に進退移動可能に配備されるとともに、先端が前記挿通孔に突き出るように移動することにより前記軸部材の外周面を押圧する押圧部材と、
    前記軸部材の軸心と直交する平面に沿って操作可能であるとともに、その操作によって、前記押圧部材の進退移動を可能とする操作部材とを備え
    前記操作部材には、前記平面に沿った一方向への操作にともなって、前記押圧部材を前記挿通孔に向かって進ませるよう押圧する押圧部が設けられ、
    前記連通孔部は、前記本体の外面から前記挿通孔に向かって形成された、前記操作部材の一部または全部が収容される操作部材収容孔と、その操作部材収容孔の奥側から前記挿通孔に通じるように形成された、前記押圧部材が挿入される押圧部材挿入孔とからなる、クランプ。
  2. 先端が前記挿通孔に突き出ることのない所定位置から、前記押圧部に押圧されて前記挿通孔に向かって進んだ前記押圧部材を、前記所定位置に戻すように付勢する付勢部材が設けられている、請求項1に記載のクランプ。
  3. 前記操作部材は、基端側が前記操作部材収容孔に収容されるとともに、先端側が前記本体の外部に突出するレバー部材からなり、
    前記レバー部材は、その基端部の両側面から側方に向かって突出する揺動軸部を有し、
    前記本体は、前記挿通孔の貫通方向において、前記操作部材収容孔を挟んで対面位置する両内側面に、前記揺動軸部が嵌め込まれる嵌入部を有し、
    前記揺動軸部が前記嵌入部に嵌め込まれることで、前記レバー部材は、前記操作部材収容孔に、前記揺動軸部を軸として揺動操作可能に取り付けられる、請求項1または2に記載のクランプ。
  4. 前記レバー部材は、その基端部に前記揺動軸部を軸として揺動するカムを有し、そのカム面が前記押圧部となっている、請求項3に記載のクランプ。
  5. 前記軸部材は、その軸部材が取り付けられる移動対象体を移動させるための、送り軸である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のクランプ。
JP2004171042A 2004-06-09 2004-06-09 クランプ Expired - Fee Related JP4378228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004171042A JP4378228B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 クランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004171042A JP4378228B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 クランプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005351331A JP2005351331A (ja) 2005-12-22
JP4378228B2 true JP4378228B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=35585974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004171042A Expired - Fee Related JP4378228B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 クランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4378228B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009057694A1 (ja) * 2007-10-31 2009-05-07 Thk Co., Ltd. クランプ機構及びスライダ機構
JP6874618B2 (ja) * 2017-09-21 2021-05-19 トヨタ自動車株式会社 カムクランプ機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005351331A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7490643B2 (en) Worktable having slidable board
US7992469B2 (en) Screw feeding device in continuous screw driving tool
CN107530850B (zh) 夹紧装置
JP5487514B2 (ja) モンキーレンチ
US6148698A (en) Angle-adjustable box end wrench
US20050040578A1 (en) Sealed pin locating and clamping apparatus
US10144045B2 (en) Bending tool
JP2019122748A (ja) 家具システム及びそのスライドレール組立体
KR20060051323A (ko) 연속 나사 조임 장치
JP4378228B2 (ja) クランプ
JP5638304B2 (ja) クランプ装置
US7404350B2 (en) Positioning device for the work-piece backing plate of a table sawing machine
JP6236192B1 (ja) スポット溶接用電極格納装置
JP3666810B2 (ja) 工作機械におけるワークの位置決め装置
JP4299112B2 (ja) 車両用パワーシート装置
JP2991944B2 (ja) マシンバイス
JP3644882B2 (ja) クランプ装置
EP1857226A2 (en) Clamping device
CN110039353B (zh) 自动换刀机构的换刀臂
WO2020174844A1 (ja) ロボットハンド
WO2020071301A1 (en) Clamping device
JP2002219605A (ja) 把持具及びチャック装置
GB2423271A (en) Mechanism for locking a scraping tool
US9950440B2 (en) Paper punch with adjustable punch seats
US10189067B2 (en) Tool holders usable with tooling having different tang styles and/or configured with mechanically-actuated clamp assembly

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090825

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4378228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees