JP4377410B2 - 脱水素化装置へのリサイクルを伴う、異性化装置からの処理流を用いる分枝状脂肪族アルコール類の調製 - Google Patents

脱水素化装置へのリサイクルを伴う、異性化装置からの処理流を用いる分枝状脂肪族アルコール類の調製 Download PDF

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Description

本発明は、一般に脂肪族アルコール類を調製するシステムおよび方法に関する。より具体的には、本明細書に記載された実施形態は、異性化装置を用いて分枝状脂肪族アルコール類を調製するシステムおよび方法に関する。
脂肪族アルコール類は、種々の適用に利用できるか、または他の化学化合物(例えば、界面活性剤、サルフェート類)に変換できる重要な化合物である。界面活性剤は、種々の適用において利用できる(例えば、洗剤、石鹸、油回収)。
脂肪族アルコールの構造的組成は、脂肪族アルコールから生成された界面活性剤および/または洗剤の性質(例えば、水溶性、生分解性および冷水洗浄力)に影響を及ぼし得る。例えば、水溶性は、脂肪族アルコールの脂肪族部分の線状性により影響され得る。脂肪族部分の線状性が増すと、脂肪族アルコール界面活性剤の親水性(すなわち、水に対する親和力)が低下する可能性がある。したがって、脂肪族アルコール界面活性剤の水溶性および/または洗浄力性能は、低下する可能性がある。脂肪族アルコール界面活性剤の脂肪族部分へ分枝を組み込むことにより、脂肪族アルコール界面活性剤の冷水溶解性および/または洗浄力を増加できる。しかしながら、該アルコール界面活性剤の脂肪族部分における分枝が、大多数の四級炭素を含む場合、脂肪族アルコール界面活性剤の生分解性は、減少する可能性がある。最少数の四級炭素原子を有する分枝を脂肪族アルコール界面活性剤の脂肪族部分へ組み込むことにより、洗剤の生分解性を維持しつつアルコール界面活性剤の冷水溶解性および/または洗浄力を増加できる。
界面活性剤を生成するために用いられる脂肪族アルコールの脂肪族部分は、分枝として1つ以上の脂肪族アルキル基を含むことができる。脂肪族部分において分枝を形成できる脂肪族アルキル基としては、メチル、エチル、プロピルまたは高級アルキル基を挙げることができる。四級および三級炭素が、脂肪族部分が分枝する場合に存在し得る。四級および三級炭素数は、脂肪族部分における分枝パターンの結果であり得る。本明細書に用いられる語句の「脂肪族四級炭素原子」とは、水素原子と結合していない炭素原子を称す。
分枝状一級アルコール組成物を生成する方法は、標題「Highly Branched Primary Alcohol Compositions,and Biodegradable Detergents Made Therefrom」でSingletonらに対する米国特許第5,849,960号および標題「Highly Branched Primary Alcohol Compositions,and Biodegradable Detergents Made Therefrom」でSingletonらに対する米国特許第6,150,322号において記載されている。
一実施形態において、脂肪族アルコール類は、オレフィン類の異性化を含む方法によって生成できる。処理流のオレフィン類の異性化は異性化装置で起こる。ある実施形態において、異性化装置に流入する処理用供給流は、フィッシャー−トロプシュ法から誘導される。処理用供給流中の線状オレフィン類の少なくとも一部は、異性化装置内で分枝状オレフィン類に異性化できる。生じた分枝状オレフィン類が、オレフィン1分子当たり0.7から2.5の平均分枝数を有し得る。分枝状オレフィン類としては、限定はしないが、メチルおよび/またはエチル分枝状オレフィン類を挙げることができる。該異性化処理により、0.5パーセント未満の四級脂肪族炭素原子を含む分枝状オレフィン類を生成できる。
供給流が、異性化装置内で処理された後、分枝状オレフィン含有流は、ヒドロホルミル化装置に流入する。1つ以上の炭化水素流を、ヒドロホルミル化装置に流入するオレフィン濃度を変えるために分枝状オレフィン含有流と合わせることができる。オレフィン類のヒドロホルミル化後、ヒドロホルミル化処理での未反応成分を、脂肪族アルコール生成物から分離できる。分離流中のパラフィン類と未反応オレフィン類とを、脱水素化装置に送ることができる。
パラフィン類の脱水素化は、脱水素化装置内で生じることができる。一実施形態において、パラフィン類と未反応オレフィン類流の少なくとも一部を、脱水素化装置に流入できる。脱水素化装置において、パラフィン類と未反応オレフィン類流中の少なくとも一部は、脱水素化してオレフィン類を生成できる。生成されたオレフィン類の少なくとも一部は、脱水素化装置から流出し、オレフィン性炭化水素流を形成できる。脱水素処理から生じたオレフィン性炭化水素流は、異性化装置におよび/または異性化装置に流入する流れに戻してリサイクルできる。
一実施形態において、1つ以上の炭化水素流は、異性化装置、ヒドロホルミル化装置および/または脱水素化装置に流入する供給流と合わせることができる。該炭化水素流は、異性化装置、ヒドロホルミル化装置および/または脱水素化装置に流入するオレフィン類の濃度を変えるために供給流と混合できる。
ある実施形態において、脂肪族アルコール類の少なくとも一部を硫酸化して、脂肪族サルフェート類を形成できる。いくつかの実施形態において、脂肪族サルフェート類は、分枝状アルキル基を含むことができる。ある実施形態において、生成された脂肪族アルコール類の少なくとも一部をオキシアルキル化して、オキシアルキルアルコール類を形成できる。いくつかの実施形態において、オキシアルキルアルコール類は、分枝状アルキル基を含むことができる。いくつかの実施形態において、生成された分枝状脂肪族アルコール類の少なくとも一部をエトキシ化して、分枝状エトキシアルキルアルコール類を形成できる。オキシアルキルアルコール類の少なくとも一部を硫酸化して、オキシアルキルサルフェート類を形成できる。いくつかの実施形態において、オキシアルキルサルフェート類は、分枝状アルキル基を含むことができる。
本発明の利点は、以下の詳細な説明の実施形態の助けによって、また添付する図面を参照することによって当業者にとって明らかとなるであろう。
本発明は、種々の修飾および代替形態が可能であるが、その具体的な実施形態を、図面例により示し、本明細書に詳細に記載する。それに対する図面および詳細な説明は、開示された特定の形態に本発明を限定するつもりはなく、逆に本発明は、添付の請求項により定義されている本発明の精神と範囲内にある全ての修飾、等価物、および代替物を包含していることを解すべきである。
炭化水素生成物は、フィッシャー−トロプシュ法を用いて合成ガス(すなわち、水素と一酸化炭素との混合ガス)から合成できる。合成ガスは、石油(例えば、石炭、炭化水素類)の部分燃焼、天然ガスの改質、または天然ガスの部分酸化によって誘導できる。フィッシャー−トロプシュ法は、合成ガスを飽和炭化水素類、不飽和炭化水素類および少量の酸素含有生成物を含む生成混合物へと触媒的に変換する。フィッシャー−トロプシュ法からの生成物は、燃料(例えば、ガソリン、ディーゼル油)、潤滑油およびワックス類の生成のために使用できる。
フィッシャー−トロプシュ法流はまた、経済的価値を有する製品を調製するために使用できる。例えば、線状オレフィン類は、界面活性剤の生成に有用な製品である。処理流の一部を用いて線状オレフィン類を生成することにより、フィッシャー−トロプシュ法流の経済的価値を増加させることができる。
分枝状オレフィン類から誘導された界面活性剤は、線状オレフィン類から誘導された界面活性剤とは異なる性質を有し得る。例えば、分枝状オレフィン類から誘導された界面活性剤は、線状オレフィン類から誘導された界面活性剤と比較して水溶性を増加および/または洗浄力性を改善できる。しかしながら、界面活性剤の生分解性は、界面活性剤の分枝状部分における四級炭素原子の存在により影響され得る。最少数の四級炭素原子を有する分枝状オレフィン類から作製された界面活性剤は、線状オレフィン類から誘導された界面活性剤と同様の生分解性を有し得る。フィッシャー−トロプシュ法流からの分枝状オレフィン類の生成により、該流の経済的価値を増加させることができる。いくつかの実施形態において、線状オレフィン類は、異性化触媒を用いて最少数の四級炭素原子を有する分枝状オレフィン類へ変換できる。フィッシャー−トロプシュ法流から誘導された分枝状オレフィン類量を増加させることにより、該処理流の経済的価値を増加させることができる。
ある一定量のオレフィン類を含む処理流から誘導された分枝状オレフィン類量を増加させ、したがって処理流の経済的価値を増加させる方法が記載されている。このような方法は、フィッシャー−トロプシュ法流および炭化水素を含む他の原料からの生成物流の両方に有用である。
炭化水素供給流組成は、パラフィン類とオレフィン類とを含むことができる。該炭化水素流の少なくとも一部は、少なくとも4個の炭素原子から18個までの炭素原子を有する線状パラフィン類とオレフィン類とから構成できる。炭化水素供給流は、フィッシャー−トロプシュ法またはエチレンオリゴマー化法から得ることができる。フィッシャー−トロプシュ触媒および反応条件は、反応生成物流中の生成物の特定の混合物を提供するために選択できる。例えば、フィッシャー−トロプシュ触媒および反応条件は、該流中のオレフィン量を増加させ、パラフィン量と含酸化物量を減少させるように選択できる。あるいは、該触媒および反応条件は、該流中のパラフィン量を増加させ、オレフィン量と含酸化物量を減少させるように選択できる。
フィッシャー−トロプシュ法に用いられる触媒は、Mo、WのVIII族化合物またはそれらの組合せであり得る。VIII族化合物としては、限定はしないが、鉄、コバルト、ルテニウム、ロジウム、白金、パラジウム、イリジウムおよびオスミウムが挙げられる。Mo、WおよびVIII族化合物の組合せは、遊離金属形態で調製できる。一実施形態において、Mo、WおよびVIII族化合物の組合せは、合金として形成できる。いくつかの実施形態において、Mo、WおよびVIII族化合物の組合せは、酸化物、カーバイドまたは他の化合物として形成できる。他の実施形態において、Mo、WおよびVIII族化合物の組合せは、塩類として形成できる。鉄ベースおよびコバルトベースの触媒は、フィッシャー−トロプシュ触媒として商品に用いられている。ルテニウム触媒は、高圧条件下で高融含蝋種の形成が好ましい傾向にある。合成フィッシャー−トロプシュ触媒としては、溶融鉄を挙げることができる。いくつかの実施形態において、溶融鉄フィッシャー−トロプシュ触媒としては、促進剤(例えば、シリカ支持体、アルミナ支持体またはシリカ−アルミナ支持体上のカリウムまたは酸化物)を挙げることができる。コバルト金属は、フィッシャー−トロプシュ触媒に使用することもできる。支持体、促進剤および他の金属の組合せの適切な選択により、コバルト触媒は、所望の炭化水素種に富んだ組成物を生成するために適合し得る。鉄−コバルト合金触媒などの他の触媒は、オレフィン類の生成に対してそれらの選択性が知られている。フィッシャー−トロプシュ法による炭化水素種の生成のための触媒と組合せは、一般に知られている。
フィッシャー−トロプシュ流について言及されているが、オレフィン類と飽和炭化水素のいずれの流れも好適であり得る。フィッシャー−トロプシュ流の多くは、5パーセントから80パーセントのオレフィン類を含有でき、残りは、パラフィン類および他の化合物を含む飽和炭化水素である。
いくつかの実施形態において、オレフィン類とパラフィン類とを含有する供給流は、パラフィンワックスのクラッキングまたはオレフィン類のオリゴマー化により得られる。エチレンオリゴマー化により生成された商品のオレフィン生成物は、Chevron Phillips Chemical社、Shell Chemical社(NEODENE(登録商標)として)により米国でならびにBritish Petroleumにより市販されている。アルファ−オレフィンおよびパラフィン供給流を生成するためのパラフィンワックスのクラッキングは、標題「Process For The Preparation Of Hydrocarbons」でSieに対する米国特許第4,579,986号および標題「Process For The Preparation of linear Olefins and Use Thereof To Prepare Linear Alcohols」でAnsorgeらの米国特許出願第10/153,955号に記載されている。エチレンから線状オレフィン類を調製する具体的な方法は、標題「Alpha−Olefin Production」でMasonに対する米国特許第3,676,523号、標題「Alpha−Olefin Production」でMasonに対する米国特許第3,686,351号、標題「Alpha−Olefin Production」でMasonに対する米国特許第3,737,475号、および標題「Oligomerization Reaction System」でKisterらに対する米国特許第4,020,121号に開示されている。上記方法の大部分では、アルファ−オレフィン類を生成している。高級線状内部オレフィン類は商業的に生成されている(例えば、パラフィン類の塩素化−脱塩化水素化、パラフィン脱水素化、アルファ−オレフィン類異性化)。
一実施形態において、供給流を処理して、分枝状オレフィン類を含む炭化水素流を生成する。これらの分枝状オレフィン類は、種々の技法を用いて分枝状脂肪族アルコール類に変換できる。該供給流は、該供給流の50重量パーセントから90重量パーセントの間の範囲のパラフィン含量を有することができる。ある実施形態において、供給流は、90重量パーセント超のパラフィン含量を有することができる。該供給流はまた、オレフィン類を含むことができる。該供給流のオレフィン含量は、10重量パーセントから50重量パーセントの間であり得る。他の実施形態において、供給流は、90重量パーセント超のオレフィン含量を有し得る。
該供給流の組成は、4個から30個の範囲の平均炭素数を有する炭化水素を含むことができる。一実施形態において、供給流中の炭化水素の平均炭素数は、4個から24個までの範囲であり得る。他の実施形態において、供給流の平均炭素数は、4個から18個までの範囲であり得る。供給流中の炭化水素の平均炭素数は、7個から18個までの範囲であり得る。ある実施形態において、供給流の炭化水素の平均炭素数は、10個から17個までの範囲であり得る。いくつかの実施形態において、供給流の炭化水素の平均炭素数は、10個から13個までの範囲であり得る。他の実施形態において、供給流の炭化水素の平均炭素数は、14個から17個までの範囲であり得る。
一実施形態において、異性化装置のための供給流は、モノ−オレフィン類および/またはパラフィン類を含む。該モノ−オレフィン類は、線状または分枝状構造であり得る。該モノ−オレフィン類は、アルファ配位または内部配位の二重結合を有することができる。該供給流は、存在するオレフィン分子の50パーセント以上が、線状(直鎖)炭素骨格構造のアルファ−オレフィン類であり得るオレフィン類を含むことができる。ある実施形態において、オレフィン類の少なくとも70パーセントが、線状炭素骨格構造のアルファ−オレフィン類である。ある実施形態において、全オレフィン分子の70パーセント超が、線状炭素骨格構造のアルファ−オレフィン類である炭化水素流が、オレフィン類を脂肪族アルコール類に変換するために使用できる。このような流れは、フィッシャー−トロプシュ法から誘導できる。いくつかの実施形態において、供給流は、存在するオレフィン分子の少なくとも50パーセントが、内部オレフィンであるオレフィン類を含む。
分枝鎖オレフィン類を、ヒドロホルミル化法により分枝状脂肪族アルコール類(例えば、分枝状一級アルコール類)に変換できる。本明細書に用いられる「ヒドロホルミル化」とは、カルボニル化処理と水素化処理によるオレフィン類からのアルコール類の生成を称す。オレフィン類から脂肪族アルコール類を生成するために他の処理を用いることができる。オレフィン類から脂肪族アルコール類を生成する他の処理例としては、限定はしないが、水和、酸化と加水分解、硫酸化と水酸化、ならびにエポキシ化と水酸化が挙げられる。アルコール生成物流の組成としては、5個から31個までの平均炭素数を有する脂肪族アルコール類を挙げることができる。一実施形態において、アルコール生成物流中の脂肪族アルコール類の平均炭素数は、7個から20個の範囲であり得る。ある実施形態において、アルコール生成物流中の脂肪族アルコール類の平均炭素数は、11個から18個の範囲であり得る。いくつかの実施形態において、アルコール生成物流中の脂肪族アルコール類の平均炭素数は、11個から14個の範囲であり得る。他の実施形態において、アルコール生成物流中の脂肪族アルコール類の平均炭素数は、15個から18個の範囲であり得る。
ある実施形態において、分枝状脂肪族アルコール類を生成する生成コストを低下させるために、パラフィン類のかなりの量とオレフィン類の少量を含有する流れを先ず異性化してから、ヒドロホルミル化して分枝状脂肪族アルコール類を形成できる。ヒドロホルミル化前に異性化装置を通して少量のオレフィンを含有する流れを処理することにより、生成時間、脱水素化触媒コストを節約でき、および/または流れの総合的経済的生存度を増強できる。いくつかの実施形態において、ヒドロホルミル化後、パラフィン類と未反応オレフィン類は、脱水素化装置にリサイクルして、オレフィン類に富んだ流れを生成できる。オレフィン類に富んだ流れは、異性化装置にリサイクルできる。
図1のシステム100を参照すると、第1の炭化水素流は、第1の導管112を経て異性化装置110内に導入できる。異性化装置110において、第1の炭化水素流中のオレフィン類の少なくとも一部は、分枝状オレフィン類に異性化して第2の炭化水素流を生成できる。異性化装置110において、オレフィン異性化の条件は、異性化前後のオレフィンにおいて炭素原子数が、実質的に同一であるように制御できる。線状オレフィン類を分枝状オレフィン類に骨格的に異性化させる触媒および処理条件は、標題「Process for Isomerizing Linear Olefins to Isoolefins」でMurrayに対する米国特許第5,648,584号および標題「Process for Isomerizing Linear Olefins to Isoolefins」でMurrayらに対する米国特許第5,648,585号に記載されている。
一実施形態において、第1の炭化水素流の線状オレフィン類は、第1の炭化水素流の少なくとも一部をゼオライト触媒と接触させることにより異性化装置110内で異性化される。ゼオライト触媒は、4.2Å超から7Å未満の範囲の結晶学的自由チャネル直径を有する少なくとも1つのチャネルを有することができる。ゼオライト触媒は、線状オレフィンの流入および分枝状オレフィンの少なくとも部分的拡散を可能にするほど十分に大きい楕円形孔径を有し得る。ゼオライト触媒の孔径はまた、コークス形成を遅らせるほど十分に小さい可能性がある。
オレフィン異性化が実施できる温度は、200℃から500℃の範囲である。いくつかの実施形態において、異性化装置110の温度はオレフィンが広範囲にクラックする温度以下に維持される。クラッキングを阻止するために、低温が、低供給速度で使用できる。ある実施形態において、処理流に存在する酸化物量が低い場合、より低い温度が使用できる。より高い供給速度は、異性化生成物の生成率を増加させるために望ましいと考えられる。いくつかの実施形態において、より高い供給速度は、より高い反応温度で操作される場合に用いることができる。しかしながら、反応温度は、低沸騰重量生成物へのクラッキングが最少になるように設定すべきである。例えば、線状オレフィン類の90パーセント超は、最少クラッキングで1時間当たり60グラムの供給速度で230℃で分枝状オレフィンに変換できる。異性化装置110内で維持される圧は、0.1気圧(10kPa)から20気圧(2026kPa)までの範囲である炭化水素分圧であり得る。一実施形態において、部分圧は、0.5気圧(51kPa)以上から10気圧(1013kPa)までの範囲であり得る。
異性化装置110内で生成された分枝状オレフィンとしては、メチル、エチルおよび/またはより長い炭素鎖分枝を挙げることができる。異性化オレフィン組成は、H NMRにより分析できる。一実施形態において、生成された分枝状オレフィン組成に存在するオレフィン1分子鎖当たりの平均分枝数は、0.7超であり得る。ある実施形態において、分枝状オレフィン組成に存在するオレフィン1分子鎖当たりの平均分枝数は、0.7から2.5までである。いくつかの実施形態において、分枝状オレフィン組成に存在するオレフィン1分子鎖当たりの平均分枝数は、0.7から2.2までである。ある実施形態において、分枝状オレフィン組成に存在するオレフィン1分子鎖当たりの平均分枝数は、1.0から2.2までである。生成物における分枝度は、異性化装置の処理条件を制御することにより制御できる。例えば、高反応温度およびより低い供給速度は、より高い分枝度をもたらすことができる。メチル分枝は、オレフィン分子に存在する分枝の総数の20パーセントから99パーセントの間で存在し得る。いくつかの実施形態において、メチル分枝は、オレフィン分子に存在する分枝の総数の50パーセント超で存在し得る。ある実施形態において、オレフィン分子中のエチル分枝数は、総分枝数の30パーセント未満で存在し得る。他の実施形態において、存在する場合、エチル分枝数は、総分枝数の0.1パーセントと2パーセントとの間であり得る。メチルまたはエチル以外の分枝は、存在する場合、総分枝数の5パーセント未満であり得る。
異性化装置110は、オレフィン類とパラフィン類とを含む第2の炭化水素流を生成することができる。第2の炭化水素流の少なくとも一部は、分枝状オレフィンを含有する。第2の炭化水素流は、第2の導管114を経て異性化装置110から流出し、ヒドロホルミル化装置116に導入され得る。第2の炭化水素流中のオレフィン類の少なくとも一部は、ヒドロホルミル化され得る。
一実施形態において、オレフィン類は、所望ならば、一般に当業界に知られた技法(例えば、蒸留、モレキュラーシーブス、抽出、吸着、吸着/脱着、および/または膜類)により第2の炭化水素流から分離できる。図2を参照すると、第2の炭化水素流は、異性化装置110から流出し、分離導管120を経て分離装置118に流入できる。分離装置118は、少なくとも2つの流れ、分枝状オレフィン類流および線状オレフィン類とパラフィン類流を生成することができる。分離装置118において、第2の炭化水素流は、分枝状オレフィン類および/または線状オレフィン類とパラフィン類の吸収のために正確な孔径のモレキュラーシーブス(例えば、ゼオライトまたは尿素)と接触できる。引き続き分枝状オレフィン類の少なくとも一部および/または線状オレフィン類とパラフィン類の少なくとも一部のモレキュラーシーブスからの脱着は、少なくとも2つの流れ、分枝状オレフィン類流および線状オレフィン類とパラフィン類流を生成できる。
分離装置118としては、分枝状オレフィン流および線状オレフィン類とパラフィン類流を生成するために、第2の炭化水素流の分離用に吸着剤を含有する固定床を挙げることができる。分離装置118内の分離温度は、100℃から400℃までの範囲であり得る。いくつかの実施形態において、分離温度は、180℃から380℃までの範囲であり得る。分離装置118内での分離は、2気圧(202kPa)から7気圧(710kPa)の範囲の圧で実施できる。いくつかの実施形態において、第2の炭化水素流の前処理を、吸着剤毒を防止するために実施することができる。
線状オレフィン類とパラフィン類流の少なくとも一部は、他の処理装置にリサイクルし、移送し、および/または現場に保存することができる。一実施形態において、線状オレフィン類とパラフィン類流の少なくとも一部は、線状オレフィンとパラフィンリサイクル導管122を経て第1の導管112内の第1の炭化水素流と合わせることができる。合せ流は、第1の導管112を経て異性化装置110内に流入して異性化オレフィン類を生成する処理を継続できる。いくつかの実施形態において、線状オレフィン類とパラフィン類流は、異性化装置110内に直接導入できる。いくつかの実施形態において、線状オレフィン類とパラフィン類流は、脱水素化装置に導入できる
分枝状オレフィン類流の少なくとも一部を移送し、他の処理流に利用し、および/または分枝状オレフィン類の導管124を経て現場に保存することができる。いくつかの実施形態において、分枝状オレフィン類流の少なくとも一部は、分離装置118から流出し、分枝状オレフィン類の導管124を経てヒドロホルミル化装置116の上流の第2の導管114内の第2の炭化水素流と合わせることができる。他の実施形態において、分枝状オレフィン類流の少なくとも一部は、分離装置から流出し、ヒドロホルミル化装置に直接導入できる。
第2の炭化水素流は、第2の導管114を経て異性化装置から流出し、図1および図2に示されたヒドロホルミル化装置116に流入することができる。ヒドロホルミル化処理において、オレフィン類は、オキソ法に従ってオレフィン類の少なくとも一部を一酸化炭素および水素と反応させることによって、アルデヒド類、アルコール類またはその組合せに変換させる。本明細書に用いられる「オキソ法」とは、金属触媒(例えば、コバルト触媒)の存在下、オレフィンと一酸化炭素および水素とを反応させて、出発オレフィンより炭素原子を1つ多く含むアルコールを生成することを称す。他のヒドロホルミル化処理において、「修飾オキソ法」が用いられる。本明細書に用いられる「修飾オキソ法」とは、ホスフィン、ホスフィット、アルシンまたはピリジンリガンド修飾コバルトまたはロジウム触媒を用いるオキソ法を称す。修飾オキソ触媒の調製と利用は、標題「Reaction Rates In Catalytic Hydroformylation」でSlaughらに対する米国特許第3,231,621号;標題「Hydroformylation Of Olefins」でSlaughらに対する米国特許第3,239,566号;標題「Hydroformylation Of Olefins」でSlaughらに対する米国特許第3,239,569号;標題「Hydroformylation Of Olefins」でSlaughらに対する米国特許第3,239,570号;標題「Hydroformylation Of Olefins」でSlaughらに対する米国特許第3,239,571号;標題「Bicyclic Heterocyclic Sec− And Tert−Phosphines」でMasonらに対する米国特許第3,400,163号;標題「Single Stage Hydroformylation Of Olefins To Alcohols Single Stage Hydroformylation Of Olefins To Alcohols」でVan Winkleらに対する米国特許第3,420,898号;標題「Single Stage Hydroformylation Of Olefins To Alcohols」でVan Winkleらに対する米国特許第3,440,291号;標題「Hydroformylation Of Olefins」でSlaughらに対する米国特許第3,448,157号;標題「Hydroformylation Of Olefins」でSlaughらに対する米国特許第3,448,158号;標題「Tertiary Organophosphine−Cobalt−Carbonyl Complexes」でMorrisらに対する米国特許第3,496,203号;標題「Tertiary Organophosphine−Cobalt−Carbonyl Complexes」でMorrisらに対する米国特許第3,496,204号;標題「Bicyclic Heterocyclic Tertiary Phosphine−Cobalt−Carbonyl Complexes」でVan Winkleらに対する米国特許第3,501,515号;標題「Oxo Alcohols Using Catalysts Comprising Ditertiary Phosphines」でMasonらに対する米国特許第3,527,818号;標題「A Process For Preparing A Branched Olefin,A Method Of Using The Branched Olefin For Making A Surfactant,and a Surfactant」で米国特許出願第10/075682号、および標題「Process for the Preparation Of A Highly Linear Alcohol Composition」で米国特許出願第10/167209号に記載されている。アルコール生成法はまた、Othmerにより、「Encyclopedia of Chemical Technology」2000年、第4版に、およびWicksonにより、「Monohydric Alcohols;Manufacture,Applications and Chemistry」Ed.Am.Chem.Soc.1981年に記載されている。
ヒドロホルミル化装置116に用いられるヒドロホルミル化触媒としては、周期律表のVIII族からの金属が挙げられる。VIII族金属の例としては、コバルト、ロジウム、ニッケル、パラジウムまたは白金が挙げられる。VIII族金属は、錯体化合物として使用できる。錯体化合物は、リガンドと組み合わせたVIII族金属であり得る。リガンドの例としては、限定はしないが、ホスフィン、ホスフィット、アルシン、スチビンまたはピリジンリガンドが挙げられる。ヒドロホルミル化触媒の例としては、限定はしないが、コバルトヒドロカルボニル触媒、コバルト−ホスフィンリガンド触媒、ロジウム−ホスフィンリガンド触媒またはそれらの組合せが挙げられる。
ヒドロホルミル化装置116において、オレフィン類は、連続法、半連続法またはバッチ法を用いてヒドロホルミル化され得る。連続操作様式の場合、1時間当たりの液体空間速度は、0.1h−1から10h−1までの範囲であり得る。バッチ法としてヒドロホルミル化装置116を操作する場合、反応時間は、0.1時間から10時間までまたはさらに長時間と変わり得る。
ヒドロホルミル化装置116内の反応温度は、100℃から300℃までの範囲であり得る。ある実施形態において、125℃から250℃までの範囲であるヒドロホルミル化装置内の反応温度が使用され得る。ヒドロホルミル化装置116の内圧は、1気圧(101kPa)から300気圧(30398kPa)までの範囲であり得る。一実施形態において、20気圧(2027kPa)から150気圧(15199kPa)までの圧が使用され得る。ヒドロホルミル化され得るオレフィン量に比して触媒量は、変わり得る。炭化水素流中の触媒対オレフィンの典型的なモル比は、1:1000から10:1までの範囲であり得る。ある実施形態において、1:10と5:1との間の比率が使用され得る。一実施形態において、第2流がヒドロホルミル化装置116に加えられて反応条件を制御できる。第2流には、実質的に所望の反応を妨害しない溶媒を含み得る。このような溶媒の例としては、限定はしないが、アルコール類、エーテル類、アセトニトリル、スルホランおよびパラフィン類が挙げられる。
少なくとも90パーセントおよびさらに少なくとも92パーセントのモノアルコール選択性は、ヒドロホルミル化装置116内で達成できる。さらに、オレフィンの脂肪族アルコール類への変換は、50重量パーセントから95重量パーセント超までの範囲であり得る。ある実施形態において、オレフィンの脂肪族アルコール類への変換は、75重量パーセント超であり得る。いくつかの実施形態において、オレフィンの脂肪族アルコール類への変換は、99重量パーセント超であり得る。
ヒドロホルミル化反応生成物流から生成された脂肪族アルコール類の単離は、一般に知られている方法により達成できる。一実施形態において、脂肪族アルコール類の単離としては、生成された脂肪族アルコール類を、第1の蒸留、けん化、水洗処理および第2の蒸留に供することが挙げられる。
ヒドロホルミル化反応混合流は、導管128を経て分離器126に流入できる。分離器126において、ヒドロホルミル化反応生成物流を、第1の蒸留ステップ(例えば、フラッシュ蒸留またはショートパス蒸留)に供することができる。一実施形態において、ショートパス蒸留は、少なくとも2つの流れ、底流と塔頂流を生成するために使用できる。ある実施形態において、底流の少なくとも一部は、底流リサイクル用導管130を経てヒドロホルミル化装置116にリサイクルできる。塔頂流は、限定はしないが、パラフィン類、未反応オレフィン類および粗製脂肪族アルコール生成物を含むことができる。
一実施形態において、塔頂流は、けん化処理に供して該流に存在する酸類およびエステル類のいずれも除くことができる。けん化は、高温で撹拌しながら塔頂流を水酸化塩基(例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)の水溶液と接触させることにより実施できる。けん化は、塔頂流を粗製アルコール/水比が10:1から1:1までで0.5パーセントから10パーセントまでの水酸化塩基水溶液と接触させることにより実施できる。使用される水酸化塩基の量は、存在するエステル類と酸の予想量に応じて変化してよい。
塔頂流のけん化は、バッチごとにまたは連続的に実施できる。塔頂流を1つ以上のけん化処理に供することができる。けん化反応温度は、40℃から99℃までであり得る。一実施形態において、けん化温度は、60℃から95℃までの範囲であり得る。塔頂流と塩基性水層との混合は、けん化反応中に実施できる。上流の塩基性水層からの分離は、知られた方法を用いて実施できる。塔頂流を、分離後水洗に供して存在するナトリウム塩を除去できる。塔頂流を、一般に知られている技法(例えば、分別蒸留)を用いて分離し、少なくとも2つの流れ、粗製アルコール生成物流およびパラフィン類と未反応オレフィン類流とを生成できる。本明細書に用いられる「分別蒸留」とは、液体の蒸留に続いて沸点により決定された液体フラクションの採取を称す。パラフィン類と未反応オレフィン類流とは、リサイクルされ、処理のために他の装置に移送され、現場で貯蔵され、現場外に移送され、および/または販売される。
ある実施形態において、粗製脂肪族アルコール生成物流は、望ましくない副産物(例えば、アルデヒド類、ヘミアセタール類)を含み得る。脂肪族アルコール生成物流を生成するために、粗製脂肪族アルコール生成物流を、水添仕上げ処理ステップに供することによりこの副産物を除去できる。本明細書に使用される「水添仕上げ」とは、比較的緩和な条件下で実施される水素化反応を称す。水添仕上げは、従来の水素化処理を使用して実施することができる。従来の水素化処理としては、好適な水素化触媒床上を水素流と共に、粗製アルコール供給を通過させることを挙げることができる。脂肪族アルコール生成物流は、生成された脂肪族アルコール類の50重量パーセント超を含むことができる。いくつかの実施形態において、脂肪族アルコール生成物流は、生成された脂肪族アルコール類の80重量パーセント超を含むことができる。他の実施形態において、脂肪族アルコール生成物流は、生成された脂肪族アルコール類の95重量パーセント超を含むことができる。脂肪族アルコール生成物流は、分枝状脂肪族一級アルコール類を含むことができる。脂肪族アルコール生成物流中の生じた脂肪族アルコール類は、商品として販売され、現場外に移送され、現場に貯蔵され、および/または生成物導管132を経て他の処理装置に用いられることができる。
脂肪族アルコール生成物流の組成は、8個から20個までの平均炭素数を有する炭化水素類を含むことができる。一実施形態において、脂肪族アルコール生成物流中の炭化水素類の平均炭素数は、10個から18個までの範囲であり得る。脂肪族アルコール生成物流は、分枝状一級アルコール類を含むことができる。分枝状一級アルコール生成物は、アニオン性、非イオン性およびカチオン性界面活性剤の生成に好適であり得る。いくつかの実施形態において、分枝状一級アルコール生成物は、脂肪族サルフェート類およびオキシアルキルサルフェート類などのアニオン性サルフェート類ならびにオキシアルキルアルコール類の生成用の前駆体として使用できる。
脂肪族アルコール類は、オレフィン前駆体として僅かにより高い脂肪族分枝化および僅かにより高い四級炭素数を有することができる。いくつかの実施形態において、脂肪族分枝化は、メチルおよび/またはエチル分枝を含むことができる。他の実施形態において、脂肪族分枝は、メチル、エチルおよびより高い脂肪族分枝化を含むことができる。ある実施形態において、脂肪族アルコール生成物中の四級炭素原子数は、0.5パーセント未満であり得る。他の実施形態おいて、脂肪族アルコール生成物中の四級炭素原子数は、0.3パーセント未満であり得る。アルコール生成物の分枝化は、H NMR分析により決定できる。四級炭素原子数は、13CNMRにより決定できる。分枝状脂肪族アルコール類に関して四級炭素原子を決定するための13C NMR法は、標題「Highly Branched Primary Alcohol Compositions and Biodegradable Detergents Made Therefrom」でSingletonらに対する米国特許第6,150,322号に記載されている。
パラフィン類と未反応オレフィン類流の少なくとも一部は、分離装置126から流出し、第4の導管134を経て他の処理装置、および/または貯蔵容器に移すことができる。分離されたパラフィン類と未反応オレフィン類の少なくとも一部は、第4の導管134を経て脱水素化装置136に流入できる。パラフィン類と未反応オレフィン類流における炭化水素の平均炭素数は、7個から18個までの範囲であり得る。ある実施形態において、パラフィン類と未反応オレフィン類流における炭化水素の平均炭素数は、10個から17個までの範囲であり得る。いくつかの実施形態において、パラフィン類と未反応オレフィン類流における炭化水素の平均炭素数は、10個から13個までの範囲であり得る。他の実施形態において、パラフィン類と未反応オレフィン類流における炭化水素の平均炭素数は、14個から17個までの範囲であり得る。
一実施形態において、パラフィン類と未反応オレフィン類流の少なくとも一部は、第4の導管134を経て脱水素化装置136に導入できる。炭化水素流における未反応パラフィン類流の少なくとも一部は、脱水素化されて、広範囲の触媒タイプから選択された触媒の使用によりオレフィン性炭化水素流を生成することができる。例えば、この触媒は、多孔質支持層に付着させた金属および/または金属化合物に基づき得る。金属または金属化合物は、限定はしないが、酸化クロム、酸化鉄および貴金属を含んでもよい。
脱水素化ステップを実施するためおよび関連する分離ステップを実施するための触媒を調製する技法は、一般に知られている。例えば、触媒を調製し、脱水素化ステップを実施する好適な方法は、標題「Process For the Production of Alkyl Aromatic Hydrocarbons Using Solid Catalysts」でVoraらに対する米国特許第5,012,021号;標題「Hydrocarbon Conversion Process and Catalyst」でMooreらに対する米国特許第3,274,287号;標題「Dehydrogenation of Saturated Hydrocarbons Over Noble−Metal Catalyst」でAbellらに対する米国特許第3,315,007号;標題「Dehydrogenation of Saturated Hydrocarbons Over Noble−Metal Catalyst」でAbellらに対する米国特許第3,315,008号;標題「Platinum−Tin Uniformly Dispersed Hydrocarbon Conversion Catalyst and Process」でRauschに対する米国特許第3,745,112号;標題「Dehydrogenation Catalyst Composition」でImaiらに対する米国特許第4,506,032号、および標題「Dehydrogenation Process Using a Catalytic Composition」でImaiらに対する米国特許第4,430,517号に記載されている。
脱水素化装置136における反応条件は、望ましくない副産物(例えば、コークス、ジエンオリゴマー類、環化炭化水素)を制御するため、また、オレフィン内の二重結合の位置を制御するために変えることができる。ある実施形態において、温度は、300℃超から700℃未満の範囲であり得る。他の実施形態において、脱水素化反応温度は、450℃から550℃の範囲であり得る。脱水素化時の脱水素化装置136内の圧力は、0.010気圧(1kPa)から25.0気圧(2534kPa)の範囲であり得る。一実施形態において、反応時の脱水素化装置136の全体圧力は、0.10気圧(10kPa)から15.0気圧(15200kPa)の範囲であり得る。ある実施形態において、脱水素化装置136内の圧力は、1.0気圧(101kPa)から5.0気圧(510kPa)の範囲であり得る。コークス形成を防ぐため、水素はパラフィン類および未反応のオレフィン類の流れと一緒に脱水素化装置に供給できる。水素対パラフィン類のモル比は、0.1モルの水素対20モルのパラフィン類の間に設定できる。いくつかの実施形態において、水素対パラフィン類のモル比は、1から10である。
脱水素化装置136内に処理流が残留する時間量(例えば、滞留時間)は、ある程度、生成されるオレフィン類の量を決定し得る。一般に、脱水素化装置136に処理流が長く残留するほど、パラフィン類からオレフィン類への変換レベル、オレフィン−パラフィン熱力学的平衡が得られるまで増加する。脱水素化装置136内のパラフィン類および未反応のオレフィン類の流れの滞留時間は、パラフィン類からオレフィン類への変換レベルが、50モルパーセント以下に維持できるような時間であり得る。ある実施形態において、パラフィン類からオレフィン類への変換レベルは、5モルパーセントから30モルパーセントの範囲に維持できる。変換レベルを低く維持することによって、副反応が防止できる(例えば、ジエン形成および環化反応)。
ある実施形態において、未変換パラフィン類の少なくとも一部をオレフィン流から分離でき、所望の場合は、未変換パラフィン類を脱水素化装置136に再循環させて、脱水素化を受けさせることができる。このような分離は、抽出法、蒸留法、または吸着法によって達成できる。
いくつかの実施形態において、パラフィン炭化水素流の少なくとも一部を脱水素化装置136の上流に導入して合せ流を作成できる。合せ流は脱水素化装置136に流入して脱水素化を受け得る。他の実施形態において、1箇所以上の流入口を通して、パラフィン炭化水素流は直接脱水素化装置136に導入される。
オレフィン炭化水素流は、第5の導管138を経て、異性化装置110の第1の導管112内の第1の炭化水素流と合わせることができる。合せ流は異性化装置110に流入でき、合せ流に存在するオレフィン類の少なくとも一部を分枝状オレフィン類へ異性化できる。いくつかの実施形態において、オレフィン炭化水素流を脱水素化装置136から流出させ、1箇所以上の流入口を通して、異性化装置110に直接導入できる。
ある実施形態において、脂肪族アルコール類を生成するために用いられる異性化装置110、ヒドロホルミル化装置116、脱水素化装置136、および/または他の処理装置における反応条件を制御するために、および/またはパラフィン類および未反応のオレフィン類の濃度を最適化するために追加の炭化水素流を使用できる。図3を参照すると、第1の導管112を経て、第1の炭化水素流を異性化装置110に導入できる。第1の炭化水素流はオレフィン類およびパラフィン類を含み得る。システム100に関して先に記載したとおり、異性化条件の前と後で、オレフィン中の炭素原子の数が同じになるように、オレフィン異性化の条件を制御できる。
異性化装置110の上流にある第6の導管140を介して、パラフィン炭化水素流の少なくとも一部を第1の導管112に導入して、合せ流を作成できる。合せ流は第1の導管112を経て、異性化装置110に流入できる。他の実施形態において、パラフィン炭化水素流は、1箇所以上の流入口を通して、異性化装置110に導入される。
合せ流におけるパラフィン類の少なくとも一部を異性化装置110内で分枝状オレフィン類へと異性化して、第2の炭化水素流を作成できる。異性化装置110内のオレフィン濃度を最適化するため、および生成オレフィン類における分枝の程度を制御するためにパラフィン炭化水素流の追加を用いることができる。パラフィン炭化水素流におけるパラフィン類の濃度は、10重量パーセントと99重量パーセントの間であり得る。ある実施形態において、パラフィン濃度は、10重量パーセントと50重量パーセントの間の範囲であり得る。いくつかの実施形態において、パラフィン濃度は、25重量パーセントと75重量パーセントの間の範囲であり得る。他の実施形態において、パラフィン流はオレフィン類を含み得る。炭化水素流におけるオレフィン濃度は20パーセントと80パーセントの間であり得る。
第2の炭化水素流は異性化装置110を流出して第2の導管114を経てヒドロホルミル化装置116に導入し、脂肪族アルコール類を生成するための処理を続行できる。第2の炭化水素粒は分枝状オレフィン類を含み得る。ヒドロホルミル化装置116の上流にある第7の導管142を経て、第3の炭化水素流の少なくとも一部を第2の導管114に導入して、混合流を形成できる。次いで、第2の導管114を経て、混合流をヒドロホルミル化装置116に導入できる。先に記載した処理条件を用いて、混合流におけるオレフィン類の少なくとも一部をヒドロホルミル化できる。いくつかの実施形態において、1箇所以上の流入口を通して、第3の炭化水素流は、直接ヒドロホルミル化装置116に導入できる。処理流中のオレフィン濃度は、第6の導管140のみを通し、第7の導管142のみを通し、ヒドロホルミル化装置116のみに直接、またはそれらの組合せによって流れを追加することによって調整できる。
導管142における第3の炭化水素流を用いてヒドロホルミル化装置116内のオレフィン濃度を最適化し、オレフィン類のヒドロホルミル化を最大化し得る。第3の炭化水素流は第1の炭化水素流と同じ供給源からのものであり得る。あるいは、第3の炭化水素流は、他の供給源に由来するオレフィン類、パラフィン類、および/または炭化水素溶媒を含む炭化水素流であり得る。
第3の炭化水素流は、オレフィン類およびパラフィン類を含み得る。ある実施形態において、第3の炭化水素流中の炭化水素類の平均炭素数は、7から18の範囲である。ある実施形態において、第3の炭化水素流は、オレフィン類およびパラフィン類を含み得る。いくつかの実施形態において、第3の炭化水素流中のパラフィン含量は、60重量パーセントから90重量パーセントの間であり得る。他の実施形態において、第3の炭化水素流中のパラフィン含量は、90重量パーセント超であり得る。
一実施形態において、第3の炭化水素流中のオレフィン含量は、全炭化水素含量に対して、1パーセントと99パーセントの間の範囲である。ある実施形態において、第3の炭化水素流中のオレフィン含量は、45重量パーセントと99重量パーセントの間であり得る。他の実施形態において、第3の炭化水素流中のオレフィン濃度は、80重量パーセント超であり得る。
いくつかの実施形態において、第3の炭化水素流は、線状オレフィンを含み得る。異性化装置の下流に、線状オレフィン類を含む流れを追加することによって、線状および分枝状オレフィン類の混合物を含むヒドロホルミル化供給流の創製が可能となる。分枝状および線状オレフィン類を含む流れをヒドロホルミル化装置116に導入することにより、分枝状および線状の脂肪族アルコール生成物の混合物を得ることができる。ヒドロホルミル化供給流に追加する線状オレフィン類の量を変えることにより、線状脂肪族アルコール生成物対分枝状脂肪族アルコール生成物の比率を制御できる。分枝状脂肪族アルコールと線状脂肪族アルコールとの混合物は、界面活性剤または他の生成物に変換した際に、改良された性質を有し得る。改良された界面活性剤の性質の例としては、限定はしないが、皮膚および眼への低刺激性、発泡性、生物分解性、冷水可溶性および冷水洗浄力が挙げられる。これらの界面活性剤の応用としては、限定はしないが、個人用医療製品、家庭用および工業用洗濯製品、手動食器洗浄製品、機械潤滑剤添加物および潤滑油製剤が挙げられる。
ヒドロホルミル化反応混合物流は、第3の導管128を経て、分離器126に流入できる。ヒドロホルミル化反応流の少なくとも一部からの脂肪族アルコール生成物の分離は、先に記載したとおり、分離装置126において実施できる。一般的に公知の方法(例えば、蒸留)を用いて、分離することにより、少なくとも2つの流れ、底流および塔頂流を作成できる。底流の少なくとも一部をリサイクル導管130を経て、ヒドロホルミル化装置116へリサイクルできる。塔頂流はさらに精製し、分離して、少なくとも2つの流れ、パラフィン類と未反応のオレフィン類流、および粗製脂肪族アルコール生成物流を作成できる。一般的に公知の方法を用いて、粗製脂肪族アルコール生成物流の少なくとも一部をさらに精製して、脂肪族アルコール生成物流を作成できる。脂肪族アルコール生成物流は、分離装置126を流出して、生成物導管132を経て、移送され、現場に貯蔵され、商品として販売され、現場外に移送され、および/または他の処理装置において利用できる。脂肪族アルコール生成物流における生成脂肪族アルコール類は、8から19の平均炭素数を有し得る。ある実施形態において、脂肪族アルコール生成物流における生成脂肪族アルコール類は、11から18の平均炭素数を有し得る。いくつかの実施形態において、脂肪族アルコール生成物流における生成脂肪族アルコール類は、11から14の平均炭素数を有し得る。他の実施形態において、脂肪族アルコール生成物流における生成脂肪族アルコール類は、15から18の平均炭素数を有し得る。
パラフィン類と未反応オレフィン類流の少なくとも一部は、分離装置126から流出して、第4の導管134を経て他の処理装置および/または貯蔵容器に移すことができる。分離されたパラフィン類と未反応オレフィン類の少なくとも一部は、第4の導管134を経て脱水素化装置136に流入することができる。パラフィン類と未反応オレフィン類流中の炭化水素の平均炭素数は、7個から18個までの範囲であり得る。ある実施形態において、パラフィン類と未反応オレフィン類の平均炭素数は、10個から17個までの範囲であり得る。いくつかの実施形態において、パラフィン類と未反応オレフィン類流の平均炭素数は、10個から13個までの範囲であり得る。他の実施形態において、パラフィン類と未反応オレフィン類流中の炭化水素の平均炭素数は、14個から17個までの範囲であり得る。
炭化水素流中のパラフィン類の少なくとも一部は、先に記載された処理条件を用いて脱水素化できる。生じたオレフィン炭化水素流の少なくとも一部は、脱水素化装置136から流出して、第5の導管138を経て他の処理装置および/または貯蔵容器に移すことができる。
パラフィン炭化水素流の少なくとも一部は、脱水素化装置136の上流の第8の導管144を経て第4の導管134に導入し、合せ流を作成できる。この合せ流を、第4の導管134を経て脱水素化装置136に流入できる。他の実施形態において、パラフィン炭化水素流は、1箇所以上の流入口を通って脱水素化装置136に直接導入される。
ある実施形態において、未変換パラフィン類の少なくとも一部は、オレフィン流中の脱水素化化合物から分離できる。このような分離は、抽出法、蒸留法または吸着法により達成できる。未変換パラフィン類の少なくとも一部は、脱水素化装置136にリサイクルされ、さらに脱水素化を受けることができる。
オレフィン炭化水素流の少なくとも一部は、第5の導管138を経て脱水素化装置136から流出して、異性化装置110の上流の第1の導管内112で第1の炭化水素流と合わせることができる。合せ流は、第1の導管112を経て異性化装置110に導入され、合せ流中のオレフィン類の少なくとも一部は、分枝状オレフィンに異性化され得る。いくつかの実施形態において、オレフィン炭化水素流は、1箇所以上の流入口を経て異性化装置110に直接導入できる。あるいは、オレフィン炭化水素流の少なくとも一部は、異性化装置の下流の第2の導管114内の第2の炭化水素流と合わせ、混合流を生成できる。脱水素化条件に依って、混合流は、線状オレフィンを含むことができる。オレフィン炭化水素流の第2の炭化水素流への添加は、線状および分枝状オレフィン類両方を含む混合流を作成することができる。
脂肪族アルコール類は、オキシアルコール類、サルフェート類または他の商品に変換できる。アルコール生成物流中の脂肪族アルコール類の少なくとも一部は、オキシアルキルアルコールを生成するために、オキシアルキル化装置内で塩基存在下、エポキシド(例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド)と反応させることができる。アルコールとエポキシドとの縮合は、1つ以上のオキシ基によりアルコール官能性を拡張することができる。オキシ基数は、3つから12までの範囲であり得る。例えば、アルコールとエチレンオキシドとの反応により、3つから12の間のエトキシ基を有するアルコール生成物を生成することができる。アルコールとエチレンオキシドならびにプロピレンオキシドとの反応により、エトキシ基対プロポキシ基のエトキシ/プロポキシ比が4:1から12:1のアルコール類を生成できる。いくつかの実施形態において、アルコール部分の実質的な割合は、3つ以上のエチレンオキシド部分と結合され得る。他の実施形態において、ほぼ等しい割合で、3つ未満のエチレンオキシド部分と結合され得る。典型的なオキシアルキル化生成混合物において、未反応アルコールの小さな割合で生成混合物に存在し得る。一実施形態において、脂肪族アルコール生成物流の少なくとも一部は、CからC31までの脂肪族アルコールをエポキシドと縮合することにより形成できる。ある実施形態において、CからC15までの分枝状一級アルコールは、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと縮合することができる。他の実施形態において、C11からC17までの分枝状一級アルコールは、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと縮合することができる。生じたオキシアルキルアルコール類は、商品として販売、現場外に移送、現場に貯蔵および/または他の処理装置に利用できる。いくつかの実施形態において、オキシアルコールを硫酸化してアニオン性界面活性剤を形成できる。
一実施形態において、脂肪族アルコール生成物流中のアルコール類の少なくとも一部は、塩基に付加できる。この塩基は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物(例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)であり得る。該塩基は、オキシアルキル化反応の触媒として作用できる。総アルコール重量を基準にして、0.1重量パーセントから0.6重量パーセントの塩基量は、アルコールのオキシアルキル化に使用できる。一実施形態において、塩基の重量パーセントは、総アルコール重量を基準にして、0.1重量パーセントから0.4重量パーセントまでの範囲であり得る。アルコールと塩基との反応により、アルコキシド形成を生じ得る。生じたアルコキシドを乾燥して存在する水を除去できる。乾燥アルコキシドは、エポキシドと反応できる。使用されるエポキシド量は、アルコキシド1モル当たり1モルから12モルまでであり得る。生じたアルコキシド−エポキシド混合物は、エポキシドが消費されるまで反応させることができる。総反応圧の低下は、反応が完了していることを示し得る。
オキシアルキル化装置内の反応温度は、120℃から220℃までの範囲であり得る。一実施形態において、反応温度は、140℃から160℃までの範囲であり得る。反応圧は、反応器に必要量のエポキシドを導入することにより達成できる。エポキシド類は、所望の反応温度で高蒸気圧を有する。処理の安全性を考慮して、エポキシド反応物の分圧は、例えば、4気圧(413kPa)未満に限定され得る。他の安全性手段は、窒素などの不活性ガスにより反応物を希釈することを含み得る。例えば、不活性ガス希釈により、50パーセント以下の反応物の蒸気相濃度をもたらすことができる。いくつかの実施形態において、アルコール−エポキシド反応は、好適ならばより高いエポキシド濃度、エポキシドのより大きな全圧および分圧で安全に達成でき、爆発の危険性を管理するために、一般に知られている安全性の予防措置が取られる。エチレンオキシドに関して、3気圧(304kPa)から7気圧(709kPa)までの全圧を使用できる。1気圧(101kPa)から4気圧(415kPa)までのエチレンオキシドの全圧は、ある実施形態において使用できる。一実施形態において、エチレンオキシドに関して、1.5気圧(150kPa)から3気圧(304kPa)までの全圧を使用できる。当該圧は、反応度の手段として寄与できる。該圧が時間と共にもはや低下しない限り、該反応は、実質的に完了していると考え得る。
脂肪族アルコール類およびオキシアルキルアルコール類は、商品製剤(例えば、洗剤、界面活性剤、油添加物、潤滑油製剤)に有用な組成物(例えば、スルホネート類、サルフェート類、ホスフェート類)を形成するために誘導できる。例えば、アルコール類は、SOにより硫酸化してサルフェート類を生成できる。用語の「硫酸化」とは、炭素または酸素に付加される官能性を含有する硫黄原子または硫黄を称す。硫酸化法は、標題「Sulfonation,Sulfation and Sulfamation」でJacobsonらに対する米国特許第6,462,215号;標題「Sulfonation,Sulfation and Sulfamation」でJacobsonらに対する米国特許第6,448,435号;標題「Dental Compositions Comprising Long−Chain Olefin Sulfonates」でLevinskyらに対する米国特許第3,462,525号;標題「Alkene Sulfonation Process and Products」でRubinfeldらに対する米国特許第3,428,654号;標題「Olefin Sulfonates」でDiSalvoらに対する米国特許第3,420,875号;標題「Heat Treatment Of Sulfonated Olefin Products」でRubinfeldらに対する米国特許第3,506,580号、および標題「Process For Separation Of Sultones From Alkenyl Sulfonic Acids」でRubinfeldらに対する米国特許第3,579,537号に記載されている。
脂肪族アルコールサルフェート類の一般的なクラスは、化学式:(R−O−(A)−SOMを特徴とすることができる。R’は脂肪部分を表す。「A」は、アルキレンオキシド部分を表し;xは、R−Oの1部分当たりA部分の平均数を表し、0から15までの範囲であり得;nは、カチオンM価に依る数である。カチオンMの例としては、限定はしないが、アルカリ金属イオン類、アルカリ土類金属イオン類、アンモニウムイオン類および/またはそれらの混合物が挙げられる。カチオン類の例としては、限定はしないが、マグネシウム、カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンまたはトリエタノールアミンが挙げられる。
脂肪族およびオキシアルキルアルコール類は、硫酸化装置で硫酸化されることができる。硫酸化法としては、三酸化硫黄(SO)、クロロスルホン酸(ClSOH)、スルファミン酸(NHSOH)または硫酸とアルコールとの反応を挙げることができる。一実施形態において、濃(例えば、発煙)硫酸における三酸化硫黄を、アルコール類を硫酸化するために使用できる。濃硫酸は、水中、75重量パーセントから100重量パーセントまでの濃度を有し得る。一実施形態において、濃硫酸は、水中、85重量パーセントから98重量パーセントまでの濃度を有し得る。三酸化硫黄量は、アルコール1モル当たり三酸化硫黄の0.3モルから1.3モルの範囲であり得る。ある実施形態において、三酸化硫黄量は、アルコール1モル当たり三酸化硫黄の0.4モルから1.0モルの範囲であり得る。
一実施形態において、三酸化硫黄による硫酸化法は、アルコールの硫酸エステルを生成するために流下液膜式サルフェータ中、液体アルコールまたはオキシアルコールとガス状三酸化硫黄とを接触させることを含むことができる。流下液膜式サルフェータの反応ゾーンは、ほぼ大気圧で25℃から70℃までの範囲の温度で操作できる。アルコールの硫酸エステルは、流下液膜式サルフェータから流出し、中和反応器に流入できる。硫酸エステルは、アルカリ金属溶液により中和して、アルキル硫酸塩またはオキシアルキル硫酸塩を形成する。アルカリ金属溶液の例としては、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムの溶液を挙げることができる。
誘導化アルコール類は、多種多様の適用に使用できる。適用例としては、洗剤製剤が挙げられる。洗剤製剤としては、限定はしないが、顆粒洗濯洗剤用製剤、液体洗濯洗剤用製剤、液体皿洗い洗剤用製剤およびその他の製剤が挙げられる。その他の製剤の例としては、一般目的用洗浄剤、液体石鹸類、シャンプー類および液体精錬剤を挙げることができる。
顆粒洗濯洗剤用製剤は、誘導化アルコール類の他に多数の成分(例えば、界面活性剤、結合剤、共結合剤、漂白剤、漂白剤活性化剤、発泡制御剤、酵素、抗灰色化剤、蛍光増白剤および安定化剤)を挙げることができる。他の界面活性剤の例としては、イオン性、非イオン性、両性またはカチオン性界面活性剤を挙げることができる。
液体洗濯洗剤用製剤としては、顆粒洗濯洗剤用製剤と同一の組成物を挙げることができる。ある実施形態において、液体洗濯洗剤用製剤としては、顆粒洗濯洗剤用製剤よりも少ない無機結合剤成分を挙げることができる。ヒドロトロープ類は、液体洗剤用製剤に存在し得る。一般目的の洗浄剤としては、他の界面活性剤、結合剤、発泡制御剤、ヒドロトロープ類および可溶化剤アルコールを挙げることができる。
製剤には、典型的に1種以上の不活性成分を含むことができる。例えば、液体洗剤用製剤のバランスは、典型的には不活性溶媒または希釈剤(例えば、水)であり得る。粉末化または顆粒洗剤製剤には、典型的には大量の不活性充填剤または担体材料を含有する。
フィッシャー−トロプシュ誘導炭化水素流中のオレフィン類の異性化:
一酸化炭素と水素を、フィッシャー−トロプシュ法の条件下で反応させて、線状パラフィン類、線状オレフィン類、少量のジエン類および少量の酸化物の炭化水素混合物を産した。フィッシャー−トロプシュ炭化水素流を、分留技法を用いて種々の炭化水素流に分離した。8個から10個の平均炭素原子数を有するオレフィン類とパラフィン類を含有する炭化水素流が得られた。生じたC〜C10炭化水素流の組成は、ガスクロマトグラフィに分析され、表1に表示されている。
Figure 0004377410
炭化水素流中の線状オレフィン類の異性化に用いられるゼオライト触媒を、以下の様式で調製した。5.4%の強熱減量を示し、以下の性質:62:1のシリカ対アルミナのモル比、1グラム当たり369平方メートルの表面積(P/Po=0.03)、480ppmのソーダ含量およびアンモニウム−フェリライトの100g当たり7.3gのn−ヘキサン吸着量を示すアンモニウム−フェリライト(645グラム)は、Lancasterミックス混練機内に充填された。25.7%の強熱減量を示すCATAPAL(登録商標)Dアルミナ(91グラム)を混練機に加えた。5分間の混練中、152ミリリットルの脱イオン水を、アルミナ/アンモニウム−フェリライト混合物に加えた。次に、6.8グラムの氷酢酸、7.0グラムのクエン酸および152ミリリットルの脱イオン水の混合物を、混練機内のアルミナ/アンモニウム−フェリライト混合物にゆっくりと加えて、アルミナを解凝固させた。生じたアルミナ/アンモニウム−フェリライト/酸混合物を10分間混練させた。15分間かけて、153グラムの脱イオン水中0.20グラムのテトラミン硝酸パラジウムの混合物を、混練されたアルミナ/アンモニウム−フェリライト/酸混合物にゆっくりと加えた。生じた混合物は、90:10比率のゼオライト対アルミナおよび43.5%の強熱減量を示した。ゼオライト/アルミナ混合物は、2.25インチ(約62mm)のBonnot押出機のステンレススチールダイプレート(1/16インチ(約1.6mm)孔)を通して混合物を押出すことにより形状化された。
湿性ゼオライト/アルミナ押出し物を125℃で16時間乾燥した。乾燥後、ゼオライト/アルミナ押出し物を手動で長時間砕いた。ゼオライト/アルミナ押出し物を、200℃の気流中2時間焼成した。温度を500℃の最大温度に上げて、ゼオライト/アルミナ押出し物をさらに2時間焼成して異性化触媒を生成した。この異性化触媒を窒素雰囲気下、デシケータ中で冷却した。
1インチOD、0.6インチ(約15mm)IDおよび26インチ(約66cm)の長さのステンレススチール管を、異性化反応器として使用した。サーモウェルを、ステンレススチール反応器管の上部から20インチ(約50cm)延長した。該反応器管に装填するに際し、該反応器管をひっくり返して、グラスウール片をサーモウェル上から反応器管の壁を下って移し、反応器管の底に配置して反応器管用のプラグとして供した。シリコンカーバイド(20メッシュ)を、反応器管に対して約6インチ(約15cm)の深さで加えた。第2のグラスウール片をシリコンカーバイド上に置いた。6.0グラムの異性化触媒粒子(6〜20メッシュ)および45グラムの新鮮なシリコンカーバイド(60〜80メッシュ)の混合物を、反応器管の2つの部分に加えた。この2つの部分は、反応器管に均等に異性化触媒を分散させ、長さが約10インチ(約25cm)の異性化触媒床を生じた。第3のグラスウール片を、反応器管内の触媒の上部に加えた。シリコンカーバイド(20メッシュ)を、第3のグラスウール片上に重ねた。第4のグラスウール片をシリコンカーバイド上に配置されて反応器管の底用のプラグとして供した。反応器管内の種々の箇所で反応温度をモニターするために、多点熱電対を、反応器管内のサーモウェルに挿入した。上部、下部および触媒床内の異なる3箇所で温度をモニターした。反応器管をひっくり返して加熱炉に取り付けた。反応器管を、窒素気流下で4時間かけて280℃の操作温度に加熱した。280℃の温度が得られたら、反応器管をさらに2時間操作温度で保持して異性化触媒を調節した。
異性化触媒の調節後、炭化水素流を、60g/時間の流速で反応器管を通してポンプで送り込んだ。6L/時間の流速で窒素を、炭化水素流と同時に異性化触媒上を通過させた。炭化水素流は、異性化触媒に接触する前に気化させた。反応器管を、大気圧以上の20kPaの出口圧で操作した。
表2に、0時間目の炭化水素流中のC〜C10分枝状オレフィン類、C〜C10線状オレフィン類およびC〜C10パラフィン類の重量パーセントおよび異性化24時間と48時間後の反応器管の流出物の重量パーセントを表示している。炭化水素流中の線状オレフィン類の90%超が、異性化反応器内で分枝状オレフィン類に変換された。異性化ステップ中、少量のC以下の沸騰物質が、クラッキング副反応から生成された。さらに、供給流中に存在するC〜C11アルコール類の一部が脱水されて生成物中にさらなるオレフィン類を生成した。生成物中のC〜C10オレフィン類上のアルキル分枝の平均数は、H NMR分析により決定されて1.0であることが分かった。
Figure 0004377410
1−ドデセンの異性化:
1−ドデセンは、Shell Chemical社から入手した。ガスクロマトグラフィによりアッセイされた1−ドデセンの組成は、表3に表示されている。
Figure 0004377410
1−ドデセンを、実施例1に記載されたとおり、同じ反応器管デザインおよび異性化触媒調製を用いて異性化された。1−ドデセン流を、90g/時間の流速で反応器管を通してポンプで送り込んだ。6L/時間の流速で窒素を、1−ドデセン流と同時に異性化触媒上を通過させた。1−ドデセン流は、異性化触媒に接触する前に気化させた。反応器管を、大気圧以上の20kPaの出口圧および290℃の温度で操作した。
表4は、0時間目の1−ドデセン中のC10未満、C10〜C14およびC14以上の分子の重量パーセントおよび168時間と849時間後の反応器管の流出物の重量パーセントの表示である。線状C10〜C14オレフィン類は、168時間の処理時間後、94%の収率で分枝状C10〜C14オレフィン類に変換された。異性化ステップ中、3重量パーセント未満のC10以下の沸騰物質が、クラッキング副反応から生成された。生成物中のC10〜C14オレフィン類上のアルキル分枝の平均数は、H NMR分析により1.3と決定された。
Figure 0004377410
異性化を最小にしたドデカンの脱水素化:
ドデカンは、Aldrich Chemical社から入手し、処理される前に窒素下で保存した。ガスクロマトグラフィによりアッセイされたドデカンの組成は、表5に表示されている。
Figure 0004377410
パラフィン脱水素触媒は、標題「Dehydrogenation Process Using A Catalytic Composition」でImaiらに対する米国特許第4,430,517号の実施例1(触媒A)に従って調製された。得られた触媒は、ガンマ−アルミナ支持体上に0.8重量%の白金、0.5重量%のスズ、2.7重量%のスズ、2.7重量%のカリウムおよび1.3重量%の塩素を含んでいた。この触媒のカリウム対白金の原子比は、16.8であった。
該脱水素触媒は、実質的に純粋なアルミニウムペレットを塩酸溶液に溶解することにより調製された。塩化第二スズ量を生じた溶液に加えて、0.5重量%のスズを含有する最終組成を提供し、混合物全体に均等にスズ組成物を分布させるために撹拌した。ヘキサメチレンテトラミンを、生じたスズ混合物に加え、生じたスズ−アミン混合物を、約1/16インチの平均粒径を有する球状粒子を形成する様式で油浴に滴下した。球体を熟成させ、アンモニア溶液で洗浄し、乾燥し、焼成して球状のガンマ−アルミナ担体材料を形成した。生じた球体は、酸化スズの形態で約0.5重量%のスズを含んでいた。アルミナ担体材料の調製法についてのより詳細は、標題「Spheroidal Alumina」でHoesktraに対する米国特許第2,620,314号に開示されている。
スズ−アルミナ複合体は、ロータリドライヤ中、クロロ白金酸と塩酸(アルミナ重量を基準にして2重量パーセント)の脱イオン溶液と室温で15分間接触させた。使用されるクロロ白金酸量は、0.8重量パーセントの白金をスズ−アルミナ複合体に組み込むのに必要な量であった。次いで溶液を加熱し、白金−塩素−スズ−アルミナ複合体中に生じた水を除去するために窒素でパージした。組み込まれた塩素は、白金−塩素−スズ−アルミナ複合体を550℃に加熱し、該複合体を300hr−1の1時間当たりのガス空間速度(GHSV)で50/50エア/80℃蒸気混合物で処理することにより除去される。エア/蒸気混合物で処理後、白金−スズ−アルミナ複合体は、0.1重量パーセント未満の塩素を含んでいた。
白金−スズ−アルミナ複合体を、硝酸カリウムの脱イオン水溶液と接触させた。使用される硝酸カリウム量は、白金−スズ−アルミナ複合体中に2.7重量パーセントを組み込むのに必要な量であった。水は、乾燥エアのパージ(1000hr−1GHSV)下で、100℃に0.5時間加熱することにより白金−スズ−カリウム−アルミナ複合体から除去された。温度を525℃に上昇させて、白金−スズ−カリウム−アルミナ複合体を、塩酸流(12cc/時間、0.9M HCl)と50/50のエア/80℃蒸気混合物(300hr−1GHSV)とで処理して、塩素を白金−スズ−カリウム−アルミナ複合体に組み込ませた。白金−スズ−カリウム−塩素−アルミナ複合体を、乾燥エアのパージ(1000hr−1GHSV)下で525℃で乾燥した。生じた触媒球体は、1/16インチの平均粒径を有し、試験前に破砕して6〜20メッシュ粒子にサイズを合わせた。
1インチOD、0.6インチIDおよび26インチの長さのステンレススチール管を、異性化反応器として使用した。サーモウェルを、ステンレススチール反応器管の上部から20インチ延長した。該反応器管に装填するために、該反応器管をひっくり返して、グラスウール片をサーモウェル上反応器管の壁を下って移し、反応器管の底に配置されて反応器管用のプラグとして供した。シリコンカーバイド(20メッシュ)を、反応器管に対して約6インチの深さに加えた。第2のグラスウール片をシリコンカーバイド上に置いた。アルミナ触媒粒子(6〜20メッシュ)上に6.0グラムの白金−スズおよび45グラムの新鮮なシリコンカーバイド(60〜80メッシュ)の混合物を、反応器管の2つの部分に加えた。この2つの部分は、反応器管に均等に触媒を分散させ、長さが約10インチの触媒床を生じた。第3のグラスウール片を、反応器管内の触媒の上部に加えた。シリコンカーバイド(20メッシュ)を、第3のグラスウール片上に重ねた。第4のグラスウール片をシリコンカーバイド上に配置して反応器管の底用のプラグとして供した。反応器管内の種々の箇所で反応温度をモニターするために、多点熱電対を、反応器管内のサーモウェルに挿入した。上部、下部および触媒床内の異なる3箇所で温度をモニターした。反応器管をひっくり返して加熱炉に取り付けた。反応器管を窒素でパージした。反応器管を、窒素気流下(1時間当たり250標準リットル)で4時間かけて425℃の操作温度に加熱した。425℃の温度が得られたら、反応器管をさらに2時間操作温度で保持した。触媒を、水素ガス中の1%硫化水素ガス混合物を425℃で5分間反応器管を通して流すことにより予備硫化した。5分後、水素ガス流中の硫化水素を、反応器管を通して水素ガス流に切り替えた。
触媒を予備硫化後、反応器管は425℃で8時間維持された。8時間後、反応器管圧を、水素ガスにより25psig(約0.17MPa・g)に上げた。1時間当たり125標準リットルの水素流速で、40g/時間の流速のドデカンを、ポンプで反応器管を通した。4時間後、ドデカン流は、80g/時間に増加された。80g/時間の流速を得た後、反応器管温度を460℃に上昇させた。反応器管は、460℃の操作温度を得た後、8時間毎にサンプル採取した。
24時間後、ドデカンの重量パーセントは、表6に示されたように11.4重量パーセントであった。479℃の温度で、ドデカンのオレフィン類への変換は、24時間後16重量パーセントであった。オレフィン類の中で84重量パーセントは、モノオレフィンであり、4.1重量パーセントは、芳香族化合物であり、7.5重量パーセントはジ−オレフィン類であった。形成されたオレフィン類の全量のうち、6パーセントは、H NMR分析で決定されたとおり分枝状であった。
Figure 0004377410
オレフィン異性化装置を用いて分枝状脂肪族アルコール類を生成するシステムの実施形態を示す略図である。 異性化装置および線状オレフィン類とパラフィン類から分枝状オレフィン類を分離する分離装置を用いて分枝状脂肪族アルコール類を生成するシステムの実施形態を示す略図である。 さらなる炭化水素流を追加し、オレフィン異性化装置を用いて分枝状脂肪族アルコール類を生成するシステムの実施形態を示す略図である。

Claims (24)

  1. オレフィン類とパラフィン類を含む第1の炭化水素流を異性化装置に導入すること、ここで第1の炭化水素流は、10個から17個の炭素数を有するオレフィン類とパラフィン類を含むこと(該異性化装置は、第1の炭化水素流中の線状オレフィン類の少なくとも一部を分枝状オレフィン類に異性化するように構成されており、ここにおいて第1の炭化水素流の未反応成分の少なくとも一部と生成された分枝状オレフィン類の少なくとも一部が、第2の炭化水素流を形成する。);
    第2の炭化水素流の少なくとも一部をヒドロホルミル化装置に導入すること(該ヒドロホルミル化装置は、第2の炭化水素流中のオレフィン類の少なくとも一部をヒドロホルミル化して、脂肪族アルコール類を生成するように構成されており、ここにおいて生成された脂肪族アルコール類の少なくとも一部が分枝状アルキル基を含み、第2の炭化水素流の未反応成分の少なくとも一部と生成された脂肪族アルコール類の少なくとも一部がヒドロホルミル化反応流を形成する。);
    ヒドロホルミル化反応流の少なくとも一部を分離して、脂肪族アルコール生成物流およびパラフィン類と未反応オレフィン類流を生成すること;およびパラフィン類と未反応オレフィン類流の少なくとも一部を脱水素化装置に導入すること(該脱水素化装置は、パラフィン類と未反応オレフィン類流中のパラフィン類の少なくとも一部を脱水素化して、オレフィン類を生成するように構成されており、および生成されたオレフィン類の少なくとも一部が、脱水素化装置から流出してオレフィン炭化水素流を形成する。);および、
    オレフィン炭化水素流の少なくとも一部を異性化装置内に導入すること
    を含む脂肪族アルコールの生成方法。
  2. 第1の炭化水素流が、オレフィンオリゴマー化法から生成される請求項1に記載の方法。
  3. 第1の炭化水素流が、フィッシャー−トロプシュ法から生成される請求項1に記載の方法。
  4. 第1の炭化水素流が、10個から13個の炭素数を有するオレフィン類とパラフィン類を含む請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 異性化装置が、200℃と500℃との間の反応温度で操作される請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 異性化装置が、0.1気圧と20気圧との間の反応圧で操作される請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ヒドロホルミル化装置が、50パーセント超の脂肪族アルコール類を生成するように構成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. ヒドロホルミル化装置が、95パーセント超の脂肪族アルコール類を生成するように構成されている請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. ヒドロホルミル化装置が、100℃から300℃までの反応温度で操作される請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. パラフィン炭化水素流の少なくとも一部を、異性化装置内に加えることによって、異性化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整することをさらに含む請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. パラフィン炭化水素流と、異性化装置上流の第1の炭化水素流の少なくとも一部を合わせることによって合せ流を形成して、異性化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整すること;および
    合せ流を異性化装置内に導入すること
    をさらに含む請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. パラフィン炭化水素流の少なくとも一部と、異性化装置上流の第1の炭化水素流の少なくとも一部を合わせることによって合せ流を形成して、異性化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整すること;
    合せ流を異性化装置内に導入すること;
    第3の炭化水素流の少なくとも一部と、ヒドロホルミル化装置上流の第2の炭化水素流の少なくとも一部を合わせることによって合せ流を形成して、ヒドロホルミル化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整すること;および
    合せ流をヒドロホルミル化装置内に導入すること
    をさらに含む請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 第3の炭化水素流の少なくとも一部をヒドロホルミル化装置に加えることによって、ヒドロホルミル化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整することをさらに含む請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 第3の炭化水素流の少なくとも一部をヒドロホルミル化装置に加えることによって、ヒドロホルミル化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整することをさらに含み、第3の炭化水素流が、80重量パーセント超のオレフィン類を含む請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  15. 第3の炭化水素流の少なくとも一部と、ヒドロホルミル化装置上流の第2の炭化水素流の少なくとも一部を合わせることによって合せ流を形成して、ヒドロホルミル化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整すること、および
    合せ流をヒドロホルミル化装置に導入することをさらに含む請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  16. 80重量パーセント超のオレフィン類を含む第3の炭化水素流の少なくとも一部と、ヒドロホルミル化装置上流の第2の炭化水素流の少なくとも一部を合わせることによって合せ流を形成して、ヒドロホルミル化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整すること、および
    合せ流をヒドロホルミル化装置に導入することをさらに含む請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  17. 線状オレフィン類を含む第3の炭化水素流の少なくとも一部と、ヒドロホルミル化装置上流の第2の炭化水素流の少なくとも一部を合わせることによって合せ流を形成して、ヒドロホルミル化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整すること、および
    合せ流をヒドロホルミル化装置内に導入すること
    をさらに含む請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  18. 第2の炭化水素流の少なくとも一部が分枝状オレフィン類を含み、第3の炭化水素流の少なくとも一部と、ヒドロホルミル化装置上流の第2の炭化水素流の少なくとも一部を合わせることによって合せ流を形成して、ヒドロホルミル化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整すること、および
    合せ流をヒドロホルミル化装置内に導入すること
    をさらに含む請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  19. 第3の炭化水素流の少なくとも一部が線状オレフィン類を含み、第2の炭化水素流の少なくとも一部が分枝状オレフィン類を含み、第3の炭化水素流の少なくとも一部と、ヒドロホルミル化装置上流の第2の炭化水素流の少なくとも一部を合わせることによって合せ流を形成して、ヒドロホルミル化装置に導入されるオレフィン類対パラフィン類の比率を調整すること、および
    合せ流をヒドロホルミル化装置内に導入すること
    をさらに含む請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  20. 脱水素化装置が、300℃と700℃との間の温度で操作される請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 脱水素化装置が、0.01気圧と25気圧との間の圧で操作される請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 硫酸化装置に脂肪族アルコール生成物流の少なくとも一部を導入すること(該硫酸装置は、脂肪族アルコール生成物流の脂肪族アルコール類の少なくとも一部を硫酸化して脂肪族サルフェート類を生成するように構成され、生成された脂肪族サルフェート類の少なくとも一部が、分枝状脂肪族サルフェート類を含む。)をさらに含む請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
  23. オキシアルキル化装置に脂肪族アルコール生成物流の少なくとも一部を導入すること(該オキシアルキル化装置は脂肪族アルコール生成物流の脂肪族アルコール類の少なくとも一部をオキシアルキル化してオキシアルキルアルコール類を生成するように構成され、生成されたオキシアルキルアルコール類の少なくとも一部が、分枝状オキシアルキルアルコール類を含む。)をさらに含む請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
  24. 請求項1から23のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されている脂肪族アルコール類の生成システム。
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